JP2017126726A - 半導体発光素子用基板、及びその製造方法、並びにその基板を用いた半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子用基板、及びその製造方法、並びにその基板を用いた半導体発光素子 Download PDF

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徹 勝又
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【課題】半導体発光素子用基板の加工後の洗浄を容易かつ高精度で行うことができる半導体発光素子用基板、及びその製造方法、並びにその基板を用いた半導体発光素子を提供すること。【解決手段】半導体発光素子用基板(10)は、基板の主面上に半導体結晶を成長させることによって半導体発光素子が製造される半導体発光素子用基板であって、複数の凸部(11)又は凹部(12)にて構成される複数のドットが主面上に形成されており、複数のドットの少なくとも一部に下記式(1)又は下記式(2)に従うドットが含まれる。Hm>Hk1≧Hk2(1)Dm>Dk1≧Dk2(2)(Hはドット高さ又はドット深さを示し、Dはドットの幅を示し、mは一般部のドットを示し、k1及びk2は任意の隣り合うドットを示す。Hm、Hk1>0であり、Dm、Dk1>0である。)【選択図】図1

Description

本発明は、基材に凹部又は凸部を有する半導体発光素子用基板、及びその製造方法、並びにその基板を用いた半導体発光素子に関する。
近年、OLED(Organic Light Emitting Diode)、蛍光体、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子における効率を向上させるために、半導体発光素子からの光取り出し効率LEEの改善が検討されている。このような半導体発光素子は、発光部を内部に含む高屈折率領域が低屈折領域によって挟まれる構成を有する。このため、半導体発光素子の発光部において発光した発光光は高屈折領域内部を導波する導波モードとなり、高屈折率領域内部に閉じ込められ、導波過程において吸収されて熱となり減衰する。このように、半導体発光素子においては、発光光を半導体発光素子の外部に取り出すことができず、光取り出し効率LEEは大きく減少する問題がある。
たとえば、LED素子の場合、発光効率は光取り出し効率LEEと光内部取り出し効率IQEを同時に改善することで高効率なLED素子を製造することができる。一般的なLED素子の場合、サファイア基板上に窒化物半導体層を有するが、サファイアに比べ窒化物半導体のほうが、屈折率が大きいことから界面における臨界角以上の光は出光しなくなる。すなわち、導波モードを形成し、導波過程において熱等の他のエネルギーに変換され、減衰し、LEEが低下する。また、サファイア結晶と窒化物半導体結晶の間には格子不整合が存在するため窒化物半導体層内部には転移が発生し、IQEは低下する。
そこで、LEEは単結晶基板に凹凸構造を付けることにより改善する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
一方IQEは窒化物半導体層を成長させる際に用いられるMOCVD(Metal Oranic Chemical Vapor Deposition)の条件を最適化することなどがなされている。
特許第4874155号公報
LEEを向上させるために、基板上には凹凸構造を作製することが可能である。サブミクロンオーダーからミクロンオーダーまで様々な大きさのパタンを作製することができる。
しかしながら、凹凸構造の作製はLEEには効果的であるが、IQEが低下する問題がある。たとえば、LED素子の場合、基板上に窒化物半導体層を作製することになるが生成する窒化物半導体層の結晶性は基板の表面に露出している結晶面が非常に重要である。たとえば、サファイア基板上に窒化物半導体層を成長させる場合、サファイアの一つの結晶面であるc面が出ていることが重要である。このとき、サファイア基板上に凹凸構造を作製することにより、c面の露出面積や、c面の露出幅が小さくなることから、高い結晶性又は低い欠陥転移を有する半導体を成長させることが困難であるが、高いLEEと高いIQEを兼ね備えるためにはこの解決が不可欠である。
一方、凹凸構造は通常エッチング工程により作成される。エッチングの際には、被加工基板の表面に有機物、無機物、有機無機ハイブリッド材料などをマスクとして加工することが一般的である。この場合、エッチング後に、パタン上部に残ったマスク、あるいは基板表面に付着した汚れ、デポ物、ごみ等を、半導体層の成膜前に完全に除去する必要がある。しかしながら、凹凸構造を有することから、その洗浄工程において、短時間では完全には除去できない、あるいは完全に除去するために時間がかかる問題点があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、半導体発光素子用基板の加工後の洗浄を容易かつ高精度で行うことができる半導体発光素子用基板、及びその製造方法、並びにその基板を用いた半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明者らは、半導体発光素子用基板の主面上に凸部又は凹部を形成し、凸部又は凹部の高さ、幅を変化させることとした。これにより、本発明では、凸部又は凹部を形成した後の半導体発光素子基板の洗浄液及びそれに含まれる不要物を効果的に除去し、洗浄時間を短くすることができる。これにより適切に凸部又は凹部を形成することができるため、高い光取り出し効率LEE、高い内部量子効率IQEを実現できる半導体発光素子の製造が可能である。以下、本発明の構成について説明する。
本発明の半導体発光素子用基板は、基板の主面上に半導体結晶を成長させることによって半導体発光素子が製造される半導体発光素子基板であって、複数の凸部又は凹部にて構成される複数のドットが前記主面上に形成されており、前記複数のドットの少なくとも一部に下記式(1)又は下記式(2)に従うドットが含まれることを特徴とする。
>Hk1≧Hk2 (1)
>Dk1≧Dk2 (2)
(Hはドット高さ又はドット深さを示し、Dはドットの幅を示し、mは一般部のドットを示し、k1及びk2は任意の隣り合うドットを示す。H、Hk1>0であり、D、Dk1>0である。)
この構成により、ドット高さ、幅を変化させることで、ドットを形成した半導体発光素子基板の洗浄をする際、基板上に残る洗浄液の液切れをよくし、洗浄時間を短くすることができる。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記複数のドットが、少なくとも一次元に周期的に配列していることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記Hk1、Hk2、Dk1、及び/又はDk2を成すドットが、少なくとも一次元に略周期的に存在していることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記Hk2及びDk2が0であることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記一般部の第1のドットが占める第1のドットエリアの中に、前記第1ドットに囲まれた第2のドットエリアを有し、前記第2のドットエリアには、前記k1及びk2で示される第2ドットが設けられていることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記第2のドットエリアでは、前記第1のドットエリアに近い側に前記式(1)における前記Hk1又は前記式(2)における前記Dk1に従う前記第2ドットが設けられ、その内側に前記式(1)における前記Hk2又は前記式(2)における前記Dk2に従う前記第2ドットが設けられていることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、複数の前記第2のドットエリアが、前記第1のドットエリアを介して行方向に配列されたエリア群を構成し、複数の前記エリア群が、前記行方向に直交する列方向に前記第1のドットエリアを介して複数列、設けられていることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記エリア群では1列置きに前記第2のドットエリアが前記列方向に揃っていると共に、隣り合う前記エリア群では、前記列方向に対し、一方の前記エリア群の前記第2のドットエリアの間に、他方の前記エリア群の前記第2のドットエリアが配置されることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板は、基板上の主面上に半導体結晶を成長させることによって半導体発光素子が製造される半導体発光素子用基板であって、複数の凸部又は凹部にて構成されるドットが前記主面上に形成されており、前記複数のドットの一部が一般部よりも高さ、深さ及び幅のうち少なくとも一つが小さいドットを有し、前記高さ、深さ及び幅のうち少なくとも一つが小さいドットが少なくとも一次元に略周期的に存在していることを特徴とする。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記複数のドットの高さ又は幅が5000nm以下であることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板においては、前記複数のドットの裾間の間隙が500nm以下であることが好ましい。
本発明の半導体発光素子用基板の製造方法は、上記半導体発光素子用基板の製造方法であって、ドットを表面に有するレジスト層付半導体発光素子基板を作製する工程と、前記レジスト層付半導体発光素子基板をフォトリソグラフィすることにより異なった大きさのドットを作製するフォトリソグラフィ工程と、前記フォトリソグラフィ後に得られたレジスト層付半導体発光素子基板をエッチングするエッチング工程とを有することを特徴とする。
本発明の半導体発光素子は、上記半導体発光素子用基板の主面上に半導体結晶を成長させることによって作製したことを特徴とする。
本発明によれば、半導体発光素子用基板の加工後の洗浄を容易かつ高精度で行うことができる。
本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の断面模式図である。 本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の平面模式図である。 本発明の形態に係るドットの配列を示す平面模式図である。 本実施の形態に係るドットの配列を説明するための説明図である。 本実施の形態に係るドットの配列の他の例を説明するための説明図である。 本実施の形態に係るドットの配列の他の例を説明するための説明図である。 本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の洗浄時の様子を説明するための説明図である。 本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の製造方法を説明するための説明図である。 本実施の形態に係る半導体発光素子の断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、以下詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
図1は本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の断面模式図である。図2は本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の平面模式図である。図1Aに示すように、本実施の形態に係る半導体発光素子用基板10は、主面に凸部11を有する。図1Aに示すように、各凸部11の最も高い部分を、基板基準面15からの高さHと規定する。図2に示すように、各凸部11の基板基準面15での最も大きな凸部11の幅を凸部11の幅Dと規定する。基板基準面15とは、凸部11がある場合には一般部での底部を、後述する凹部12がある場合には一般部での天部を指す。一般部とは、ある凸部11又は凹部12の領域を確認したときに略同じ高さ又は深さ、幅である凸部11又は凹部12が最も多く占めている領域のことを指す。略同じ高さ又は深さ、及び幅である凸部11又は凹部12が最も多く占めている領域とは、その領域で任意の30個の凸部11又は凹部12の高さ又は深さ、及び幅を測定した際に、夫々の凸部11又は凹部12の高さ又は深さ、及び幅の測定値の差が±10%以内に入る領域のことをいう。
図1Bに示すように、本実施の形態に係る半導体発光素子用基板10は、凹部12を有していてもよい。図1Bに示すように、各凹部12の最も深い部分を、基板基準面15からの深さHと規定する。図2に示すように、各凹部12の基板基準面15での最も大きな凹部11の幅を凹部の幅Dと規定する。また、各凸部11又は凹部12間の間隙をWと規定する。
凸部11及び/又は凹部12は傾斜部を有することが好ましい。これにより、半導体発光素子用基板10に半導体層を成長させる際、成長起点を制限することにより半導体層の結晶性を向上させることができる。ここで、凸部11及び凹部12をドット13と称し、その集合体で形成されるパタンをドットパタンと称することとする。
複数のドット13の少なくとも一部に下記式(1)又は下記式(2)を満たすドット13が含まれることが好ましい。
>Hk1≧Hk2 (1)
>Dk1≧Dk2 (2)
ここでHは上述の通り、各凸部11の最も高い部分又は各凹部12の最も深い部分、即ちドット高さ、又はドット深さを示す。Dは各凸部11の最も大きな凸部11の幅又は最も大きな凹部12の幅、即ちドット13の幅を示す。mは一般部のドット13を示し、k1及びk2は任意の隣り合うドット13を示す。半導体発光素子用基板10に、一般部のドット13(m)と、任意の隣り合うドット13(k1、k2)を形成するために、一般部のドット13(m)の高さ(深さ)Hは0より大きく、一般部のドット13(m)の幅Dは0より大きいことが好ましい。また、ドット13(k1)の高さ(深さ)Hk1は0より大きく、ドット13(k1)幅Dk1は0より大きいことが好ましい。任意の隣り合うドット13は、2種類以上であれば特に限定されず、Hk2、及びDk2が0であってもよい。
ドット13の高さ又は深さH、及び幅Dの測定は、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope;SEM)を用いて行うことができる。ドット13の高さ又は深さH、及び幅Dにもよるが、5000倍から1000000倍程度で測定し、測長することが好ましい。
ドット13の高さ又は深さH、及び幅Dは、5000nm以下であることが好ましい。これにより、半導体発光素子用基板10に半導体層を成長させる際、半導体層の結晶性を向上させることができる。
半導体層の結晶成長の観点から、各ドット13(m)間の間隙Wは、500nm以下であることが好ましい。これにより、選択的に任意の隣り合うドット13(k、k)での結晶成長が促進されて、高い結晶性、又は低い欠陥転移を有する半導体膜を成長させることができる。
図3は、本実施の形態に係るドットの配列を示す平面模式図である。例えば、図3Aに示すように、各ドット13が一定のピッチPで形成されていてもよいし、図3Bに示すように、複数のドット13を組み合わせたドット群14が一定の周期性を持つように、各ドット13が配列されていてもよい。例えば、各ドット13が、六方配列、準六方配列、準四方配列、四方配列、及び正四方配列等で配列されていてもよい。また、全てのドット13に周期性がなくてもよく、一部のドット13に周期性があるように配列され、残りのドット13がランダムに配列されていてもよい。
ドットパタンに周期性がある場合、ドットパタンが転写された基材をLED等の発光素子に用いた際の光取り出し効率LEE向上の点で好ましい。また、光取り出し効率LEEの観点や、発光素子の製造工程において、凹凸構造をナノインプリントで作製した際には、モールドとの密着性及び剥離性の観点から、ドット13間(最も近いドット13同士の間)の距離(ピッチP)の下限値は50nm以上であることが好ましく、100nm以上がより好ましく、150nm以上がさらに好ましい。またピッチPの上限値は、5000nm以下が好ましく、4000nm以下がより好ましく、3000nm以下がさらに好ましい。図3に示すように、ピッチPとは、最も近いドット13同士の頂点又は中心間の距離を示す。ピッチPが大きくなるほど、光取り出しの観点から、ドット13の高さ(深さ)を大きくする必要があり、加工する際のスループットやコストの観点からも、ピッチPは5000nm以下が好ましく、4000nm以下がより好ましく、3000nm以下がさらに好ましい。
ドットパタンには周期性があってもなくてもよいが、半導体発光素子での光取出し効率向上の観点から、ドット13は少なくとも一次元に周期的に配列していることが好ましい。
図4から図6を用いて、一次元に周期的に配列しているドット13について説明する。図4から図6は、本実施の形態に係るドットの配列を説明するための説明図である。
図4に示すように、本実施の形態に係る半導体発光素子10はその主面において、一般部を構成するドット13(m)(以下では、第1ドットと言う)が占める第1のドットエリア21の中に、第1ドット13(m)に囲まれた第2のドットエリア22を有している。第2のドットエリア22の中には、任意の隣り合うドット13(k、k)(以下、第2ドットと言う)が設けられている。第2のドットエリア22では、第1のドットエリア21に近い側に式(1)におけるHk1又は式(2)におけるDk1に従う第2ドット13(k)が設けられ、その内側に式(1)におけるHk2又は式(2)におけるDk2に従う第2ドット13(k2)が設けられている。図4では第2ドット13(k1)は正六方配列で配列されており、その中心に第2ドット13(k2)が配設されている。
半導体発光素子用基板10は、このように、複数のドット13が主面上に形成され、ドット13の一部が、第1ドット13(m)よりも高さ(深さ)H、及び幅Dのうち少なくとも一つが小さい第2ドット13(k1、k2)を有している。
ここで、半導体発光素子用基板の洗浄時の様子を説明する。図7は、本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の洗浄時の様子を説明するための説明図である。図7Aに示すように、半導体発光素子基板10は、第2のドットエリア22の両側に、第1のドットエリア21が配置されている。第2のドットエリア22では、第1ドット13(m)よりも高さ(深さ)H、及び幅Dのうち少なくとも一つが小さい第2ドット13(k1、k2)が形成されている。半導体発光素子基板10の製造工程において、エッチングを行って基板に凹凸構造を形成する加工処理を行った後、半導体発光素子用基板10の表面に洗浄液Waが噴射されて半導体発光素子用基板10が洗浄される。このとき、第2のドットエリア22に噴射され溜まった洗浄液Waは、第2のドットエリア22から、第1のドットエリア21に素早く移動する。図4で示すように、第2のドットエリア22は点在しており、第1のドットエリア21では、第2のドットエリア22よりも高さ(深さ)や幅が大きい均一エリアで占められている。洗浄液Waは凹凸の表面積に応じて濡れ性(はじき性)が異なること、又は毛細管現象により第2のドットエリア22から第1のドットエリア21に素早く移動しやすくなっている。また、第2のドットエリア22では、第2のドットエリア22の中心から第1のドットエリア21に向けて、徐々に、第2ドットの高さ(深さ)や幅が大きくなるように変化している。これにより、第2のドットエリア22から第1のドットエリア21に向けて、洗浄液Waを第2のドットエリア22で拡散させて、その周囲に広がる第1エリア21のドット13(m)に移動させやすくなっている。一方、図7Bでは全体に均一に凹凸が形成されているため、半導体発光素子用基板60の表面での濡れ性の差がなく、図7Aの場合と比較して液移動は容易ではない。よって、半導体発光素子用基板10の洗浄時の液切れが良くなり、洗浄時間、乾燥時間が短縮される。さらには、半導体発光素子用基板10の洗浄時の液切れが良くなることにより、洗浄液Wa内に含まれた有機物等の不要物を効率的に除去可能となり、より洗浄効果が高くなる。
これに対し、図7Bでは、半導体発光素子用基板60は、第2のドットエリア22を有しておらず、ドット63の高さ(深さ)、及び/又は幅は全体的に略統一された比較例である。このとき、洗浄液Waは、図7Bでは全体に均一に凹凸が形成されているため、半導体発光素子用基板60の表面での濡れ性の差がなく、図7Aの場合と比較して液移動は容易ではない。このため、図7Aの本実施の形態に比べて、半導体発光素子用基板60の表面に留まりやすく、洗浄液の液切れが悪くなる。よって洗浄液Wa内に含まれた有機物等の不要物を除去できず、洗浄効果が低下してしまう。
第2ドット13(k1、k2)の配列としては、少なくとも一次元に略周期的に存在していることが好ましい。略周期的とは、第2エリア22の重心のピッチの平均が、第2エリア22が周期的に配列されたと仮定したときの重心のピッチの平均の、3倍以下となる場合を指す。2倍以下となることがより好ましく、1倍以下となることがさらに好ましく、周期的であることが最も好ましい。第2ドット13(k1、k2)の配列が略周期的又は周期的であることにより、洗浄液Waが半導体結晶同士が結合した際に、欠陥転移を生じにくくなる。
図4に示すように、第2のドットエリア22は、第1のドットエリア21を介して行方向(x方向)に複数設けられており、行方向に並ぶ複数の第2のドットエリア22によりエリア群23が構成される。エリア群23は、第1のドットエリア21を介して列方向(x方向に対して直交するy方向)に複数設けられている。エリア群22では、1列置きに第2のドットエリア22が列方向に揃っている。加えて、隣り合うエリア群23では、列方向(y方向)に対して、一方のエリア群23aの第2のドットエリア22の間に、他方のエリア群23bの第2のドットエリア22が配置されている。ちょうど、他方のエリア群23bの第2のドットエリア22は、一方のエリア群23aの第2のドットエリア22の間の中心に位置している。第2ドット13(k1、k2)を略周期的又は周期的に配列することができ、洗浄液Waの移動をより促進させることができる。第2のドットエリア22は半導体発光素子用基板10の主面上に少なくとも一つ以上設けられていればよい。第2のドットエリア22が規則的(略周期的又は周期的)に存在していることにより、半導体発光素子用基板10を均一に洗浄することが可能である。
すなわち、図4において規則的に点在する第2のドットエリア22では、中心から第1のドットエリア21に向けて徐々に高さ(深さ)や幅が大きくなる第2ドット13(k1、k2)を有しているため、各第2ドットエリア22を起点として、その周囲に広がる第1のドットエリア21に素早く、洗浄液Waを移動させることができ、半導体発光素子用基板10から洗浄液Waをより速く除去することが可能になる。
図5においては、第2ドット13(k1)は、第2のドットエリア24内で正六方配列に配列されており、第2ドット13(k2)の高さ(深さ)Hk2、及び幅Dk2が0である。すなわち、第2ドット13(k2)は設けられていない。すなわち、第2のドットエリア24では、第1ドット13(m)よりも高さ(深さ)、又は幅の小さい1種類の第2ドット13(k1)を有している。第1ドット13(m)よりも、高さ(深さ)、又は幅の小さい第2ドット13(k1)を有する第2のドットエリア24を規則的に点在させることで、洗浄液Waを第2のドットエリア24から第1のドットエリア21に素早く移動させることができ、したがって洗浄液Waを速く除去することができる。
図6においては、第2のドットエリア25は、第1ドット13(m)に囲まれて正三角形の領域を有している。第2ドット13(k2)の高さ(深さ)Hk2、及び幅Dk2は0である。また一部に、第2ドット13(k1)、及び第2ドット13(k2)の高さ(深さ)Hk1、Hk2、及び幅Hk1、Hk1が共に0である第2のドットエリア26を有していてもよい。すなわち、第2ドット13(k1)、及び第2ドット13(k2)が形成されていない平坦な第2のドットエリア25が存在していてもよい。また図6では、第2のドットエリア26内に配置された第2ドット13(k1)は、規則的な配置をしていないが、このように第2ドット13(k1)を不規則に配置することもできる。ただし、第2ドット13を規則的に配置したほうが、その周囲に広がる第1のドットエリア21に万遍なく洗浄液Waを素早く拡散させることができ、洗浄液Waを速く除去することができる。洗浄液Waの除去速度は、図4のドット構成が最も速く、続いて図5のドット構成、図6の構成と続く。
上記に挙げた本実施の形態では、第2のドットエリアに含まれる第2ドット13は二種類であったが、三種類以上とすることができる。かかる場合でも、第2のドットエリアの中心から第1のドットエリア21に向けて、徐々にドットの高さ(深さ)、又は幅が大きくなるように配列されている。
本実施の形態においては、半導体発光素子用基板10が上記式(1)又は式(2)を満たすようなドット13(m、k1、k2)を有することで、半導体発光素子用基板10の高精度な洗浄が可能となり、洗浄時間を短縮することができる。また、第2ドット13(k1k2)が周期性を有することにより、半導体結晶同士が結合した際に、欠陥転移を生じにくくなる。これらにより、高い光取り出し効率LEE、高い内部量子効率IQEを実現することが可能な半導体発光素子用基板10を提供することができる。
(製造方法)
半導体発光素子用基板10の材質としては、サファイア、Si、SiC、GaN等が挙げられる。
<マスク作製>
上記式(1)又は(2)を満たすドット13のパタンを作製するために、半導体発光素子用基板10上にエッチング用のマスクを作製する必要がある。その手法として、フォトリソグラフィ及びナノインプリント法が例として挙げられる。
<フォトリソグラフィ>
一般的なフォトリソグラフィとエッチング等の加工をすることによりマスクを作製することができる。フォトリソグラフィを行う際のレジストとしては、ラジカル重合ネガ型組成物、溶解抑止型ポジ型組成物、化学増幅ネガ型組成物、化学増幅型ポジ型組成物等を用いることができる。
微細なパタンを作製する場合には溶解抑止型ポジ型組成物、化学増幅ネガ型組成物、化学増幅型ポジ型組成物が好ましく、溶解抑止型ポジ型組成物、化学増幅型ポジ型組成物がより好ましい。
上記式(1)又は(2)を満たすドット13を作製するために、フォトリソグラフィのマスク又はレチクルのパタンを一部小さくする、又はグレートーンを用いることができる。
<ナノインプリント法>
あらかじめ所望のパタンを反転させた形状をモールド表面に作製することにより、所望のパタンをマスクとして半導体発光素子用基板10上に作成することができる。
図8は本実施の形態に係る半導体発光素子用基板の製造方法を説明するための説明図である。図8Aに示すように、支持フィルム101に支持されたモールド102の一主面上には、複数の凸部103又は凹部104構成される複数のドット105が形成されている。
モールド102は樹脂で構成されており、シリコーン、及び/又はフッ素化合物が含まれていることが好ましい。
図8Bに示すようにモールド102にレジストを塗布してレジスト層106を形成し、半導体発光素子用基板10上に貼りつけてもよいし、半導体発光素子用基板10上にレジストを塗布した後に、モールド102を塗布したレジスト押し当ててパタンを形成してもよい。
レジストとしては、感光性があってもなくてもよい。
感光性がないレジストを用いる場合には、モールド102に上記式(1)又は(2)を満たすドット13に相当するパタン形状を作製する必要がある。
一方、感光性があるレジストを用いる場合には、フォトリソグラフィを用いて、上記式(1)又は(2)を満たすドット13に相当するパタン形状を作製することができる。感光性があるレジストを用いる場合にはラジカル重合ネガ型組成物、溶解抑止型ポジ型組成物、化学増幅ネガ型組成物、化学増幅型ポジ型組成物等を用いることができる。
微細なパタンを作製する場合には溶解抑止型ポジ型組成物、化学増幅ネガ型組成物、化学増幅型ポジ型組成物が好ましく、溶解抑止型ポジ型組成物、化学増幅型ポジ型組成物がより好ましい。
フォトリソグラフィ後のパタン形状の安定性の観点から、フォトリソグラフィ後に三次元架橋しているラジカル重合ネガ型組成物、又は化学増幅ネガ型組成物が好ましい。
図8Cに示すようにモールド102の凹部104にはあらかじめ、レジスト層106で用いられるレジストと同じレジスト、及びレジスト層106で用いられるレジストとは異なるレジストを塗布して、レジスト層107を形成し加工処理におけるドライエッチングのマスクとすることで、ドット13の高さ、及び幅を調節することができる。レジスト層106、107に用いられるレジストとしては、無機材料や有機無機ハイブリッド材料であることが好ましい。
マスク作製法として、フォトリソグラフィ法はピッチが1500nmよりも大きい場合に好ましく、ナノインプリント法はピッチが1500nm以下である場合に特に好ましい。
<加工処理>
得られたレジスト付半導体発光素子用基板を、ウェットエッチングやドライエッチング等で処理することにより、ドット構造を有する半導体発光素子用基板10を作製することができる。エッチングの精度や、所望のドット13形状の作製のしやすさの点で、ドライエッチングが好ましい。
ドライエッチングを用いる場合には、塩素、三塩化ホウ素、三フッ化メタン、四フッ化メタン、二フッ化メタン、6フッ化硫黄、やその他のハロゲン系ガス、酸素、窒素、アルゴンなどを用いることができる。これらのガスは、半導体発光素子用基板の種類によって、適宜変更することができる。たとえば、半導体発光素子用基板としてサファイアを用いた場合、ドライエッチングのガスとしては三塩化ホウ素を主ガスとして塩素等を混合してドライエッチングすることが好ましい。
ドライエッチングの前に、酸素によるドライエッチングによりレジスト残膜を除去してもよい。
<洗浄工程>
加工処理を行った後に半導体発光素子用基板10表面を洗浄する必要がある。半導体発光素子用基板10の表面には、加工時に用いたエッチング液、エッチングガス、半導体発光素子用基板10、レジスト層106、107に用いられるレジストに由来したデポ物、残渣、ごみ等が残っているためである。これらを除去するために通常強酸や溶剤を用いる。
<半導体発光素子>
上記で得られた、凹凸構造を有する半導体発光素子用基板10に半導体結晶を製膜することにより半導体発光素子100を作製することができる。半導体結晶の材質としては、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の元素半導体、及び、III−V族、II−VI族、VI−VI族等の化合物半導体を用いることができる。半導体発光素子の例を図9に示す。図9は、本実施の形態に係る半導体発光素子の断面模式図である。
半導体層は通常複数の層で構成されており、p型半導体層やn型半導体層には適宜、それぞれの型に適した種々の元素をドープしたものを適用できる。
例えば、図9における第1半導体層202はドープされていない半導体層であり、半導体発光素子用基板201(10)の上部に存在する。また、第2半導体層203は、n型半導体層であり、第3半導体層204はp型半導体層である。
また、n型半導体層及びp型半導体層には、適宜、図示しないn型クラッド層及びp型クラッド層を設けることができる。
発光層205としては、半導体発光素子100として発光特性を有するものであれば、特に限定されない。例えば、発光層205として、InGaAsP、GaP、AlGaAs、InGaN、GaN、AlGaN、ZnSe、AlGaInP、ZnO等の半導体層を適用できる。また、発光層205には、適宜、特性に応じて種々の元素をドープしてもよい。
これらの積層半導体層(n型半導体層203、発光層205、及びp型半導体層204)は、半導体発光素子用基材201の表面に公知の技術により成膜できる。例えば、成膜方法としては、有機金属気相成長法(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシャル成長法(MBE)等が適用できる。
例えば、積層の例としては、(1)AlGaN低温バッファ層、(2)n型GaN層、(3)n型AlGaNクラッド層、(4)InGaN発光層(MQW)、(5)p型AlGaNクラッド層、(6)p型GaN層、等が挙げられる。
第3半導体層204上に透明導電膜208を、透明導電膜208の表面にアノード電極206を、第2半導体層203表面にカソード電極207を、それぞれ設けることができる。透明導電膜208、アノード電極206及びカソード電極207の配置は、半導体発光素子100により適宜、最適化できるため限定されないが、一般的に、図9に例示するように設けられる。
アノード電極206及びカソード電極207の材質は、例えばNi、Pd、Co、Fe、Ti、Cu、Rh、Cr、Au、Ru、W、Zr、Mo、Ta、Pt、Ag及びこれらの酸化物、窒化物から選択した少なくとも1種を含む合金又は多層膜を用いることができる。例えば電極材料として、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタン、ITO(スズドープ、酸化インジウムスズ)、IZO(亜鉛ドープ酸化インジウム)、ATO(アンチモンドープ酸化スズ)、TTO(タンタルドープ酸化スズ)、AZO(アルミドープ酸化亜鉛)、NTO(ニオブドープ酸化チタン)、GZO(ガリウムドープ酸化スズ)等の金属酸化物、複合金属酸化物等が挙げられる。半導体層との接触面側では半導体層との密着性の高い材料が好ましく、また、最表層はボンディングボールやワイヤとの密着性が高い材料が好ましい。
透明導電膜208の材質は、透明導電膜208として使用できるものであれば、特に制限はない。例えば、Ni/Au電極等の金属薄膜や、ITO、AZO、GZO、FTO、NTO、ATO、TTO、ZnO、In、SnO、IZO、IGZO等の公知の透明導電膜層、すなわち透明導電性無機酸化物層からなる群、或いは、発光層205から発生する波長の光に対して吸収がほとんどなく、実質的に透明である無機化合物からなる群より選択される。例えば、該当する波長の光に対する吸収がほとんどない状態とは、具体的には、該当する波長の光に対する吸収率が10%以下であり、好ましくは5%以下であり、より好ましくは2%以下である。あるいは、実質的に透明とは、該当する波長の光の透過率が、80%以上であり、好ましくは、85%以上であり、より好ましくは、90%以上であると定義される。すなわち、可視光領域に光の吸収を有し着色している物質であっても、発光層205から発生する波長の光に対する吸収率が低ければ、透光性無機化合物として利用可能である。特に、透明性、導電性の観点からITOが好ましい。
以下、実施例に従って本発明の方法を詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。
次の凹部からなるドットパタンを表面に備える樹脂モールドを使用した。
凹部の直径:650nm
凹部深さ:800nm
X軸方向のピッチPx:700nm
Y軸方向のピッチPy:700nm
パタン配列:六方
樹脂モールドは、半導体パルスレーザを用いた直接描画リソグラフィー法により微細なドットパタンを形成した樹脂モールド作製用鋳型によって、転写工程を経て形成されたものである。
樹脂モールドの組成としては、アロニックスM350(東亞合成社製)20部、DAC−HP(ダイキン社製)3.5部、Irgacure(登録商標)184(BASF社製)1.1重量部、Irgacure369(BASF社製)0.4質量部を混合させたものを用いた。支持フィルムとしてはPETを用いた。
上記の支持フィルム/樹脂モールドシートを用いて以下の実施例1〜2に従って半導体発光素子用基板を作製した。
[実施例1]
組成物(A)及び化学増幅ネガ型感光性樹脂材組成物(B)を調整した。組成としては、組成物(A)はテトラ−n−ブトキシチタン(東京化成工業社製)2.73質量部、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製)1.45質量部、SH710(トリメチル末端フェニルメチルシロキサン、東レダウコーニング社製)0.21質量部、Irgacure369(BASF社)0.029質量部、Irgacure184(BASF社)0.083質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル5.12質量部、アセトン20.4質量部を混合させたものであり、化学増幅ネガ型感光性樹脂材組成物(B)はVP−15000(ポリ(パラヒドロキシスチレン)、日本曹達社製)2.07質量部、ニカラックMW−390(架橋剤、三和ケミカル社製)0.6質量部、トリアジンPP(DKSHジャパン社製)0.03質量部、BPX−33(液状添加剤、ADEKA社製)0.3質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル12.11質量部、アセトン8.07質量部を混合したものを用いた。使用前には0.2μm孔のフィルターにて濾過を行った。次に調整された組成物(A)を支持フィルム/樹脂モールドシートにおける樹脂モールド上にバーコーター(No4)を用いて塗布し、105℃で15分間乾燥させたのち、化学増幅ネガ型感光性樹脂材組成物(B)をさらにバーコーター(No4)を用いて塗布し、80℃、5分間乾燥させ凹凸レジストフィルム(I)を作製した。
得られた凹凸レジストフィルム(I)をサファイア基板に120℃、0.5MPaの条件で貼り付け、室温まで冷えたところで支持フィルム/樹脂モールドシートを剥がした。得られた半導体発光素子用基板を、ニコンステッパ―を用いて20mJ/cm露光した後に、115℃で50秒露光後ベークし、TMAH2.38%の現像液で10秒間現像した後に純水で15秒間リンスした。露光時にP700及びP3500の六方で並んだマスクを用いることにより、Pxが700nmでPyが700nmの六方パタンが前面に並んだ中に、Pxが3500nmでPyが3500nmの六方のパタンで小さいパタンが作製されていた。
得られたレジスト付半導体発光素子基板をドライエッチャー(サムコ)を用いて三塩化ホウ素及び塩素でドライエッチングし、得られた基板を硫酸/過酸化水素水の混合液で15分間処理した後に純水で15分間流水処理をした。FE−SEM(電界放出型走査電子顕微鏡(Field Emission−SEM)、SU8010、日立ハイテクノロジーズ社製)で測定したところ、ドットが下記数値を満たす半導体発光素子用基板(I)が得られた。
=350nm、Hk1=300nm、Hk2=100nm
=600nm、Dk1=550nm、Dk2=250nm
得られた凹凸構造付半導体発光素子用基板(I)の表面をエネルギー分散型X線分析法(Energy Dispersive X−ray spectrometry;EDX)で残炭素量を測定したところ、測定限界以下であった。
[実施例2]
実施例1と同様の方法で半導体発光素子用基板を作製したが、露光量を15mJ/cmとして半導体発光素子用基板(II)を作製した。得られた半導体発光用基板(II)のドットは下記数値を満たしていた。
=350nm、Hk1=200nm、Hk2=0nm
=600nm、Dk1=350nm、Dk2=0nm
実施例1と同様の方法で洗浄した後のEDXでの残炭素量は測定限界以下であった。
[比較例1]
ポジ型感光紙樹脂組成物GXR−601(メルク株式会社製)を用いて、ピッチ3000nm、幅2500nm、高さ3500nmの円柱を六方格子パタンで半導体発光素子用基板上にフォトリソグラフィにより作製した。得られた基板をUVを照射したまま窒素雰囲気化で150℃に15分間さらした後に、ドライエッチングを行い、得られた基板を硫酸/過酸化水素水の混合液で15分間処理した後に純水で15分間流水処理をしたところ、ドットが下記数値の半導体発光素子用基板(I)が得られた。
=2600nm
=1500nm
及びkに相当する部分は存在しなかった。
実施例1と同様の方法で洗浄した後のEDXでの残炭素量は2%であった。
本発明の半導体発光素子用基板は、ドット構造を制御することにより洗浄工程においてより高精度な洗浄を達成でき、洗浄時間を短縮することができるため、スループットをより向上させることができる。これにより適切に凸部又は凹部を形成することができ、高い光取り出し効率、高い内部量子効率、従来に比べて高い発光効率の発光素子を提供できる。
10、201 半導体発光素子用基板
11 凸部
12 凹部
13(m) 第1ドット
13(k1、k2) 第2ドット
21 第1のドットエリア
22、24、25、26 第2のドットエリア
100 半導体発光素子

Claims (13)

  1. 基板の主面上に半導体結晶を成長させることによって半導体発光素子が製造される半導体発光素子用基板であって、
    複数の凸部又は凹部にて構成される複数のドットが前記主面上に形成されており、
    前記複数のドットの少なくとも一部に下記式(1)又は下記式(2)に従うドットが含まれることを特徴とする半導体発光素子用基板。
    >Hk1≧Hk2 (1)
    >Dk1≧Dk2 (2)
    (Hはドット高さ又はドット深さを示し、Dはドットの幅を示し、mは一般部のドットを示し、k1及びk2は任意の隣り合うドットを示す。H、Hk1>0であり、D、Dk1>0である。)
  2. 前記複数のドットが、少なくとも一次元に周期的に配列していることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子用基板。
  3. 前記Hk1、Hk2、Dk1、及び/又はDk2を成すドットが、少なくとも一次元に略周期的に存在していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体発光素子用基板。
  4. 前記Hk2及びDk2が0であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体発光素子用基板。
  5. 前記一般部の第1のドットが占める第1のドットエリアの中に、前記第1ドットに囲まれた第2のドットエリアを有し、
    前記第2のドットエリアには、前記k1及びk2で示される第2ドットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の半導体発光素子用基板。
  6. 前記第2のドットエリアでは、前記第1のドットエリアに近い側に前記式(1)における前記Hk1又は前記式(2)における前記Dk1に従う前記第2ドットが設けられ、その内側に前記式(1)における前記Hk2又は前記式(2)における前記Dk2に従う前記第2ドットが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の半導体発光素子用基板。
  7. 複数の前記第2のドットエリアが、前記第1のドットエリアを介して行方向に配列されたエリア群を構成し、複数の前記エリア群が、前記行方向に直交する列方向に前記第1のドットエリアを介して複数列、設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の半導体発光素子用基板。
  8. 前記エリア群では1列置きに前記第2のドットエリアが前記列方向に揃っていると共に、隣り合う前記エリア群では、前記列方向に対し、一方の前記エリア群の前記第2のドットエリアの間に、他方の前記エリア群の前記第2のドットエリアが配置されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の半導体発光素子用基板。
  9. 基板の主面上に半導体結晶を成長させることによって半導体発光素子が製造される半導体発光素子用基板であって、
    複数の凸部又は凹部にて構成されるドットが前記主面上に形成されており、
    前記複数のドットの一部が一般部よりも高さ、深さ及び幅のうち少なくとも一つが小さいドットを有し、
    前記高さ、深さ及び幅のうち少なくとも一つが小さいドットが少なくとも一次元に略周期的に存在していることを特徴とする半導体発光素子用基板。
  10. 前記複数のドットの高さ又は幅が5000nm以下であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の半導体発光素子用基板。
  11. 前記複数のドットの裾間の間隙が500nm以下であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の半導体発光素子用基板。
  12. ドットを表面に有するレジスト層付半導体発光素子基板を作製する工程と、前記レジスト層付半導体発光素子基板をフォトリソグラフィすることにより異なった大きさのドットを作製するフォトリソグラフィ工程と、前記フォトリソグラフィ後に得られたレジスト層付半導体発光素子基板をエッチングするエッチング工程とを有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の半導体発光素子用基板の製造方法。
  13. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の半導体発光素子用基板の主面上に半導体結晶を成長させることによって作製したことを特徴とする半導体発光素子。
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