以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における複合電子部品1Aの斜視図である。図2および図3は、それぞれ図1に示す複合電子部品1AのII−II線およびIII−III線に沿った模式断面図である。また、図4は、図1に示す複合電子部品1Aの等価回路を示す図である。以下、これら図1ないし図4を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Aについて説明する。
図1ないし図3に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Aは、第1電子部品としてのコンデンサ素子10と、第2電子部品としてのダイオード素子20とを備えている。コンデンサ素子10とダイオード素子20とは、互いに重ね合わされることで積層されており、後述する接合材50a,50bを用いて一体化されている。
コンデンサ素子10は、略直方体形状を有している。本実施の形態においては、図中に示す長さ方向Lに沿ったコンデンサ素子10の4辺の寸法が、図中に示す幅方向Wに沿ったコンデンサ素子10の4辺の寸法よりも大きい。ここで言う略直方体形状には、直方体の角部および稜部の一部または全てに丸み等が設けられたものや、直方体の表面、すなわち6面の一部または全てに段差や凹凸等が設けられたもの等が含まれる。
ダイオード素子20は、所定の厚みを有する略平板形状を有している。本実施の形態においては、図中に示す長さ方向Lに沿ったダイオード素子20の4辺の寸法が、図中に示す幅方向Wに沿ったダイオード素子20の4辺の寸法よりも大きい。ここで言う略平板形状には、ダイオード素子20の角部および稜部の一部または全てに丸み等が設けられたものや、ダイオード素子20の表面、すなわち6面の一部または全てに段差や凹凸等が設けられたもの等が含まれる。
本実施の形態の説明においては、コンデンサ素子10とダイオード素子20とが並ぶ方向を高さ方向Hと呼ぶ。そして、この高さ方向Hに直交する方向のうち、コンデンサ素子10の第1外部電極14および第2外部電極15が並ぶ方向を長さ方向Lと呼ぶ。また、この高さ方向Hおよび長さ方向Lのいずれにも直交する方向を幅方向Wと呼ぶ。なお、第1外部電極14および第2外部電極15については、後に詳述する。また、後述する各種の実施の形態やそれらの変形例においても、複合電子部品における方向を示す用語として、これに従った用語を用いる。
図1ないし図3に示すように、コンデンサ素子10は、たとえば積層セラミックコンデンサであり、コンデンサ本体11と、このコンデンサ本体11の外表面に設けられた第1外部電極14および第2外部電極15とを有している。コンデンサ本体11は、略直方体形状を有しており、その外表面の所定の領域に設けられた第1外部電極14および第2外部電極15は、長さ方向Lにおいて互いに離隔している。
図2および図3に示すように、コンデンサ本体11は、複数の誘電体層12および複数の導電体層13からなり、複数の誘電体層12のうちの各一層と複数の導電体層13のうちの各一層とが交互に積層されて構成されている。本実施の形態における複合電子部品1Aでは、複数の誘電体層12および複数の導電体層の積層方向が、高さ方向Hと概ね一致している。ただし、これは一例にすぎず、複数の誘電体層12および複数の導電体層13の積層方向は、幅方向Wに概ね一致していてもよい。
複数の誘電体層12は、たとえばチタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸カルシウム(CaTiO3)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、またはジルコン酸カルシウム(CaZrO3)等を主成分とするセラミック材料を含む材料からなる。また、複数の誘電体層12は、主成分よりも含有量の少ない副成分として、Mn、Mg、Si、Co、Ni、または希土類等を含んでいてもよい。一方、複数の導電体層13は、たとえばNi、Cu、Ag、Pd、Ag−Pd合金、またはAu等の金属材料を含む材料からなる。
第1外部電極14および第2外部電極15は、いずれも下地導電層および被覆導電層を含む複数の導電層にて構成されている。下地導電層は、コンデンサ本体11の外表面の一部に直接設けられた導電層を意味し、被覆導電層は、下地電極層を覆う導電層を意味する。下地導電層は、たとえば焼結金属層であり、焼結金属層とは、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、またはAu等とガラスを含むペーストを焼き付けることで形成された層を意味する。本実施の形態の下地導電層は、Cuを含むペーストで焼き付けられたCu層である。被覆導電層は、たとえばめっき層であり、めっき層とは、めっき処理で形成された層である。本実施の形態の被覆導電層は、Niを含むめっき層と、当該Niを含むめっき層上に形成されたSnを含むめっき層とを含む。被覆導電層は、Niを含むめっき層およびSnを含むめっき層に代えてCuを含むめっき層やAuを含むめっき層であってもよい。
なお、第1外部電極14および第2外部電極15は、下地導電層を省略してめっき層のみによって構成されていてもよい。また、下地導電層は、金属成分と樹脂成分とを含む導電性樹脂ペーストを硬化させた導電性の樹脂層で構成されていてもよい。
コンデンサ本体11は、高さ方向Hにおいて相対する一対の主面としての第1主面11a1および第2主面11a2と、長さ方向Lにおいて相対する一対の端面としての第1端面11b1および第2端面11b2と、幅方向Wにおいて相対する一対の側面としての第1側面11c1および第2側面11c2とを有している。このうち、高さ方向Hにおいて相対する一対の主面のうちの第1主面11a1が、ダイオード素子20に対向している。なお、ダイオード素子20に対向しない第2主面11a2は、複合電子部品1Aを実装する際の実装面となる。ここで、実装面とは、複合電子部品1Aを配線基板等に代表される被実装物に対して実装する際に、当該被実装物に対向することとなる面のことである。
第1外部電極14は、コンデンサ本体11の第1端面11b1と、第1主面11a1、第2主面11a2、第1側面11c1および第2側面11c2のそれぞれの一部とに連なって設けられている。また、第2外部電極15は、コンデンサ本体11の第2端面11b2と、第1主面11a1、第2主面11a2、第1側面11c1および第2側面11c2のそれぞれの一部とに連なって設けられている。
図2に示すように、高さ方向Hに沿って複数の誘電体層12のうちの1層を挟んで隣り合う、複数の導電体層13の2層のうちの一方は、コンデンサ本体11の一方の端面に引き出されて第1外部電極14に接続された第1内部電極層である。そして、他方は、コンデンサ本体11の他方の端面に引き出されて第2外部電極15に接続された第2内部電極層である。これにより、第1外部電極14および第2外部電極15は、複数のコンデンサが電気的に並列に接続された状態を構成する。
図1ないし図3に示すように、ダイオード素子20は、シリコン基板に代表される半導体基板にダイオードが作り込まれた半導体チップ21が樹脂製の封止部22によって封止されてなるものであり、上述した半導体チップ21と、封止部22と、半導体チップ21上に設けられた第1端子電極24および第2端子電極25とを有している。第1端子電極24および第2端子電極25は、長さ方向Lにおいて互いに離隔している。第1端子電極24および第2端子電極25は、一方がカソード電極であり、他方がアノード電極である。
ダイオード素子20は、高さ方向Hにおいて相対する一対の主面と、長さ方向Lにおいて相対する一対の端面と、幅方向Wにおいて相対する一対の側面とを有している。なお、本実施の形態においては、ダイオード素子20の一対の主面のうちの一方において上述した第1端子電極24および第2端子電極25が露出するように構成されており、当該第1端子電極24および第2端子電極25が露出する主面が、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向している。
ここで、図2および図3に示すように、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第1外部電極14と、ダイオード素子20の第1端子電極24とは、高さ方向Hにおいて対向しており、これらによって第1対向部が構成されている。当該第1対向部においては、第1外部電極14と第1端子電極24との間に介在するように接合材50aが位置しており、当該接合材50aによって第1外部電極14と第1端子電極24とが接合されている。これにより、第1外部電極14が、第1端子電極24に電気的に接続されている。
また、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第2外部電極15と、ダイオード素子20の第2端子電極25とは、高さ方向Hにおいて対向しており、これらによって第2対向部が構成されている。当該第2対向部においては、第2外部電極15と第2端子電極25との間に介在するように接合材50bが位置しており、当該接合材50bによって第2外部電極15と第2端子電極25とが接合されている。これにより、第2外部電極15が、第2端子電極25に電気的に接続されている。
接合材50a,50bとしては、たとえば半田等のろう材が利用でき、この他にも導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。導電性接着剤としては、ペースト状のものやシート状のもの等、各種のものが利用できる。なお、接合材50a,50bとして半田を用いる場合には、複合電子部品1Aの被実装物としての配線基板等への実装の際にこれが再溶融することがないように、いわゆる高温半田を用いることが好ましい。
以上において説明した本実施の形態における複合電子部品1Aは、上述したように、コンデンサ素子10のダイオード素子20に対向しない第2主面11a2を実装面として使用できるものであり、通常の2端子型コンデンサ素子を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものである。すなわち、コンデンサ素子10に設けられた第1外部電極14および第2外部電極15が実装用端子電極として利用でき、これらのそれぞれが半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1Aを実装することができる。
これにより、本実施の形態における複合電子部品1Aは、被実装物としての配線基板等への実装用端子電極を2つ有したものとなり、図4に示す如くの等価回路を有することになる。
上記構成の複合電子部品1Aとすれば、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20とを積層し、これらを接合材50a,50bを用いて接合するという簡素な構成により、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化させることができる。そのため、設計自由度を高く確保しつつ所望の仕様を満たす複合電子部品を容易に製造することが可能になる。
また、上記構成の複合電子部品1Aとすれば、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化することで得られる実装面積の削減(被実装物としての配線基板等に対する電子部品の高集積化)の効果も当然に得られることになる。
したがって、本実施の形態における複合電子部品1Aとすることにより、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積を低減することができる複合電子部品とすることができる。
(第1変形例)
図5は、第1変形例に係る複合電子部品1A1の模式断面図である。以下、この図5を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第1変形例に係る複合電子部品1A1について説明する。
図5に示すように、第1変形例に係る複合電子部品1A1は、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、ダイオード素子20が封止部22を有していない点においてのみ、その構成が相違している。
具体的には、本変形例に係る複合電子部品1A1においては、ダイオード素子20としていわゆるベアチップが利用され、当該ベアチップからなるダイオード素子20が、コンデンサ素子10に積層されている。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
図6は、第2変形例に係る複合電子部品1A2の斜視図であり、図7は、図6に示す複合電子部品のVII−VII線に沿った模式断面図である。以下、これら図6および図7を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第2変形例に係る複合電子部品1A2について説明する。
図6および図7に示すように、第2変形例に係る複合電子部品1A2は、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、第1実装用端子44および第2実装用端子45をさらに備えている点においてのみ、その構成が相違している。
具体的には、第1実装用端子44および第2実装用端子45は、断面視L字状の形状を有するたとえば金属製の板状部材からなり、複合電子部品1A2の長さ方向Lの両端に配置されている。
第1実装用端子44は、コンデンサ素子10の第1端面11b1上に位置する部分の第1外部電極14に対向するように配置されており、当該部分において第1外部電極14に接合されている。また、第2実装用端子45は、コンデンサ素子10の第2端面11b2上に位置する部分の第2外部電極15に対向するように配置されており、当該部分において第2外部電極15に接合されている。
ここで、第1実装用端子44と第1外部電極14との接合および第2実装用端子45と第2外部電極15との接合には、たとえば溶接を利用することができ、この他にもたとえば半田等のろう材や導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。
このように構成した場合には、コンデンサ素子10の第1外部電極14とダイオード素子20の第1端子電極24とが、第1実装用端子44に電気的に接続されることになるとともに、コンデンサ素子10の第2外部電極15とダイオード素子20の第2端子電極25とが、第2実装用端子45に電気的に接続されることになる。そのため、第1実装用端子44および第2実装用端子45が半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1Aを実装することが可能になる。
したがって、上記のように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
また、本変形例に係る複合電子部品1A2の如く実装用端子を設けることにより、当該複合電子部品1A2が実装された状態において、被実装部としての配線基板等からコンデンサ本体11を離隔して位置させることができる。そのため、当該構成を採用した場合には、通電時においてコンデンサ本体11に発生する周期的な歪みが当該配線基板等に伝播することが抑制できることになり、当該周期的な歪みが当該配線基板等を振動させることで生じ得る騒音を低減することが可能になる。
(第3変形例)
図8は、第3変形例に係る複合電子部品1A3の模式断面図である。以下、この図8を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第3変形例に係る複合電子部品1A3について説明する。
図8に示すように、第3変形例に係る複合電子部品1A3は、上述した第2変形例に係る複合電子部品1A2と比較した場合に、ダイオード素子20の第1端子電極24がコンデンサ素子10の第1外部電極14に接合されることなく第1実装用端子44に直接的に接合されているとともに、ダイオード素子20の第2端子電極25がコンデンサ素子10の第2外部電極15に接合されることなく第2実装用端子45に直接的に接合されている点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、本変形例に係る複合電子部品1A3にあっては、ダイオード素子20の高さ方向Hにおいて相対する一対の主面のうち、第1端子電極24および第2端子電極25が露出する主面が、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向しないように(すなわち、第1端子電極24および第2端子電極25が設けられていない方の主面が、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向するように)、ダイオード素子20が配置されている。
また、ダイオード素子20の封止部22の外表面には、長さ方向Lにおいて互いに離隔して接続導体28a,28bが設けられている。接続導体28aは、第1端子電極24が設けられた部分のダイオード素子20の主面から、第1実装用端子44に対向するダイオード素子20の一方の端面にまで連なるように位置している。接続導体28bは、第2端子電極25が設けられた部分のダイオード素子20の主面から、第2実装用端子45に対向するダイオード素子20の他方の端面にまで連なるように位置している。
接続導体28aのうちのダイオード素子20の一方の端面上に設けられた部分は、第1実装用端子44に接合材50cによって接合されており、これにより第1端子電極24が、コンデンサ素子10の第1外部電極14を経由することなく、第1実装用端子44に電気的に接続されている。接続導体28bのうちのダイオード素子20の他方の端面上に設けられた部分は、第2実装用端子45に接合材50dによって接合されており、これにより第2端子電極25が、コンデンサ素子10の第2外部電極15を経由することなく、第2実装用端子45に電気的に接続されている。
接合材50c,50dとしては、たとえば半田等のろう材が利用でき、この他にも導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。導電性接着剤としては、ペースト状のものやシート状のもの等、各種のものが利用できる。なお、接合材50c,50dとして半田を用いる場合には、複合電子部品1A3の被実装物としての配線基板等への実装の際にこれが再溶融することがないように、いわゆる高温半田を用いることが好ましい。また、導電性接着剤を用いずに溶接等によってこれを接合することも可能である。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(第4変形例)
図9は、第4変形例に係る複合電子部品1A4の模式断面図である。以下、この図9を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第4変形例に係る複合電子部品1A4について説明する。
図9に示すように、第4変形例に係る複合電子部品1A4は、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20との位置が入れ替わっている点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、本変形例に係る複合電子部品1A4にあっては、コンデンサ素子10の一対の主面のうちの第2主面11a2に対向するようにダイオード素子20が配置されており、ダイオード素子20のコンデンサ素子10に対向しない方の主面が、複合電子部品1A4を実装する際の実装面となる。
また、本変形例に係る複合電子部品1A4にあっては、ダイオード素子20の高さ方向Hにおいて相対する一対の主面のうち、第1端子電極24および第2端子電極25が露出する主面が、コンデンサ素子10の第2主面11a2に対向しないように(すなわち、第1端子電極24および第2端子電極25が設けられていない方の主面が、コンデンサ素子10の第2主面11a2に対向するように)、ダイオード素子20が配置されている。
ダイオード素子20の封止部22の外表面には、長さ方向Lにおいて互いに離隔して接続導体28a,28bが設けられている。接続導体28aは、第1端子電極24が設けられた部分のダイオード素子20の主面からダイオード素子20の一方の端面を経由して、コンデンサ素子10に対向するダイオード素子20の主面にまで連なるように位置している。接続導体28bは、第2端子電極25が設けられた部分のダイオード素子20の主面からダイオード素子20の他方の端面を経由して、コンデンサ素子10に対向するダイオード素子20の主面にまで連なるように位置している。
これにより、コンデンサ素子10の第2主面11a2上に位置する部分の第1外部電極14と、ダイオード素子20の接続導体28aとが、高さ方向Hにおいて対向することになり、接合材50aを介してこれら部分が接合されることで、第1外部電極14が、第1端子電極24に電気的に接続されている。
また、これにより、コンデンサ素子10の第2主面11a2上に位置する部分の第2外部電極15と、ダイオード素子20の接続導体28bとが、高さ方向Hにおいて対向することになり、接合材50bを介してこれら部分が接合されることで、第2外部電極15が、第2端子電極25に電気的に接続されている。
このように構成した場合には、ダイオード素子20のコンデンサ素子10に対向しない主面を実装面として使用できることになり、通常の2端子型電子部品を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものとなる。したがって、当該構成を採用することにより、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(第5変形例)
図10は、第5変形例に係る複合電子部品1A5の模式断面図である。以下、この図10を参照して、上述した実施の形態1に基づいた第5変形例に係る複合電子部品1A5について説明する。
図10に示すように、第5変形例に係る複合電子部品1A5は、上述した第4変形例に係る複合電子部品1A4と比較した場合に、第1実装用端子44および第2実装用端子45をさらに備えている点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、第1実装用端子44および第2実装用端子45は、断面視L字状の形状を有するたとえば金属製の板状部材からなり、複合電子部品1A5の長さ方向Lの両端に配置されている。
第1実装用端子44は、コンデンサ素子10の第1端面11b1上に位置する部分の第1外部電極14に対向するように配置されており、当該部分において第1外部電極14に接合されている。また、第2実装用端子45は、コンデンサ素子10の第2端面11b2上に位置する部分の第2外部電極15に対向するように配置されており、当該部分において第2外部電極15に接合されている。
ここで、第1実装用端子44と第1外部電極14との接合および第2実装用端子45と第2外部電極15との接合には、たとえば溶接を利用することができ、この他にもたとえば半田等のろう材や導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。
また、本変形例に係る複合電子部品1A5にあっては、ダイオード素子20の第1端子電極24および第2端子電極25が露出する主面が、コンデンサ素子10の第2主面11a2に対向するように配置されている。第1端子電極24は、接合材50aによって第1外部電極14に接合されており、第2端子電極25は、接合材50bによって第2外部電極15に接合されている。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2における複合電子部品1Bの斜視図である。図12および図13は、それぞれ図11に示す複合電子部品1BのXII−XII線およびXIII−XIII線に沿った模式断面図である。また、図14は、図11に示す複合電子部品1Bの等価回路を示す図である。以下、これら図11ないし図14を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Bについて説明する。
図11ないし図13に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Bは、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、コンデンサ素子10が、第1外部電極14および第2外部電極15に加えて、第3外部電極16および第4外部電極17を有している点と、ダイオード素子20の第1端子電極24および第2端子電極25が設けられている位置が異なる点とにおいて、主としてその構成が相違している。
具体的には、コンデンサ素子10は、上述した第3外部電極16および第4外部電極17をコンデンサ本体11の外表面に有しており、幅方向Wにおいて互いに離隔している。ここで、第3外部電極16および第4外部電極17は、長さ方向Lにおいて第1外部電極14と第2外部電極15との間に位置している。
第3外部電極16は、コンデンサ本体11の第1側面11c1の一部と、第1主面11a1および第2主面11a2のそれぞれの一部とに連なって設けられている。第4外部電極17は、コンデンサ本体11の第2側面11c2の一部と、第1主面11a1および第2主面11a2のそれぞれの一部とに連なって設けられている。なお、第3外部電極16および第4外部電極17は、いずれも第1外部電極14および第2外部電極15と非接続であり、またコンデンサ本体11の内部に位置する導電体層13とも非接続である。
ダイオード素子20は、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向する主面に第1端子電極24および第2端子電極25を有しており、第1端子電極24および第2端子電極25は、幅方向Wにおいて互いに離隔している。
ここで、図12および図13に示すように、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第3外部電極16と、ダイオード素子20の第1端子電極24とは、高さ方向Hにおいて対向しており、これらによって第3対向部が構成されている。当該第3対向部においては、第3外部電極16と第1端子電極24との間に介在するように接合材50eが位置しており、当該接合材50eによって第3外部電極16と第1端子電極24とが接合されている。これにより、第3外部電極16が、第1端子電極24に電気的に接続されている。
また、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第4外部電極17と、ダイオード素子20の第2端子電極25とは、高さ方向Hにおいて対向しており、これらによって第4対向部が構成されている。当該第4対向部においては、第4外部電極17と第2端子電極25との間に介在するように接合材50fが位置しており、当該接合材50fによって第4外部電極17と第2端子電極25とが接合されている。これにより、第4外部電極17が、第2端子電極25に電気的に接続されている。
接合材50e,50fとしては、たとえば半田等のろう材が利用でき、この他にも導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。導電性接着剤としては、ペースト状のものやシート状のもの等、各種のものが利用できる。なお、接合材50e,50fとして半田を用いる場合には、複合電子部品1Bの被実装物としての配線基板等への実装の際にこれが再溶融することがないように、いわゆる高温半田を用いることが好ましい。
なお、本実施の形態における複合電子部品1Bにおいては、ダイオード素子20が傾くことなくコンデンサ素子10によって安定的に保持されることとなるように、ダイオード素子20のコンデンサ素子10に対向する部分の封止部22に凹部22aが設けられており、当該凹部22aに面するように第1端子電極24および第2端子電極25が設けられている。
以上において説明した本実施の形態における複合電子部品1Bは、コンデンサ素子10のダイオード素子20に対向しない第2主面11a2を実装面として使用できるものであり、通常の4端子型コンデンサ素子を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものである。すなわち、コンデンサ素子10に設けられた第1外部電極14、第2外部電極15、第3外部電極16および第4外部電極17が実装用端子電極として利用でき、これらのそれぞれが半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1Bを実装することができる。
これにより、本実施の形態における複合電子部品1Bは、被実装物としての配線基板等への実装用端子電極を4つ有したものとなり、図14に示す如くの等価回路を有することになる。
上記構成の複合電子部品1Bとすれば、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20とを積層し、これらを接合材50e,50fを用いて接合するという簡素な構成により、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化させることができる。そのため、設計自由度を高く確保しつつ所望の仕様を満たす複合電子部品を容易に製造することが可能になる。
また、上記構成の複合電子部品1Bとすれば、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化することで得られる実装面積の削減(被実装物としての配線基板等に対する電子部品の高集積化)の効果も当然に得られることになる。
加えて、上記構成の複合電子部品1Bとすることにより、コンデンサ素子とダイオード素子とが当該複合電子部品1Bの内部において電気的に接続された状態とはならないため、回路設計の観点においてその設計自由度が非常に高いものとなる。すなわち、当該複合電子部品1Bが実装される配線基板等の被実装物側においてこれらコンデンサ素子とダイオード素子とを電気的に接続することでこれらを直列にも並列にも接続することが可能であるし、場合によっては、別々の回路にこれらをそれぞれ接続することも可能である。したがって、様々な回路に対して適用が可能な複合電子部品とすることができる。
したがって、本実施の形態における複合電子部品1Bとすることにより、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積を低減することができる複合電子部品とすることができる。
(第6変形例)
図15は、第6変形例に係る複合電子部品1B1の斜視図である。図16および図17は、それぞれ図15に示す複合電子部品1B1のXVI−XVI線およびXVII−XVII線に沿った模式断面図である。以下、これら図15ないし図17を参照して、上述した実施の形態2に基づいた第6変形例に係る複合電子部品1B1について説明する。
図15ないし図17に示すように、第6変形例に係る複合電子部品1B1は、上述した実施の形態2における複合電子部品1Bと比較した場合に、第1実装用端子44、第2実装用端子45、第3実装用端子46および第4実装用端子47をさらに備えている点においてのみ、その構成が相違している。
具体的には、第1実装用端子44、第2実装用端子45、第3実装用端子46および第4実装用端子47は、断面視L字状の形状を有するたとえば金属製の板状部材からなる。第1実装用端子44および第2実装用端子45は、複合電子部品1B1の長さ方向Lの両端に配置されており、第3実装用端子46および第4実装用端子47は、複合電子部品1B1の幅方向Wの両端に配置されている。
第1実装用端子44は、コンデンサ素子10の第1端面11b1上に位置する部分の第1外部電極14に対向するように配置されており、当該部分において第1外部電極14に接合されている。また、第2実装用端子45は、コンデンサ素子10の第2端面11b2上に位置する部分の第2外部電極15に対向するように配置されており、当該部分において第2外部電極15に接合されている。
第3実装用端子46は、コンデンサ素子10の第1側面11c1上に位置する部分の第3外部電極16に対向するように配置されており、当該部分において第3外部電極16に接合されている。また、第4実装用端子47は、コンデンサ素子10の第2側面11c2上に位置する部分の第4外部電極17に対向するように配置されており、当該部分において第4外部電極17に接合されている。
ここで、第1実装用端子44と第1外部電極14との接合、第2実装用端子45と第2外部電極15との接合、第3実装用端子46と第3外部電極16との接合、および、第4実装用端子47と第4外部電極17との接合には、たとえば溶接を利用することができ、この他にもたとえば半田等のろう材や導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。
このように構成した場合には、コンデンサ素子10の第1外部電極14が、第1実装用端子44に電気的に接続されることになるとともに、コンデンサ素子10の第2外部電極15が、第2実装用端子45に電気的に接続されることになる。また、このように構成した場合には、ダイオード素子20の第1端子電極24が、第3実装用端子46に電気的に接続されることになるとともに、ダイオード素子20の第2端子電極25が、第4実装用端子47に電気的に接続されることになる。そのため、第1実装用端子44、第2実装用端子45、第3実装用端子46および第4実装用端子47が半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1B1を実装することが可能になる。
したがって、上記のように構成した場合にも、上述した実施の形態2において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(第7変形例)
図18および図19は、いずれも第7変形例に係る複合電子部品1B2の模式断面図である。以下、これら図18および図19を参照して、上述した実施の形態2に基づいた第7変形例に係る複合電子部品1B2について説明する。
図18および図19に示すように、第7変形例に係る複合電子部品1B2は、上述した第6変形例に複合電子部品1B1と比較した場合に、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20との位置が入れ替わっている点においてのみ、その構成が相違している。
具体的には、本変形例に係る複合電子部品1B2にあっては、コンデンサ素子10の一対の主面のうちの第2主面11a2に対向するようにダイオード素子20が配置されており、ダイオード素子20のコンデンサ素子10に対向しない方の主面が、複合電子部品1B2を実装する際の実装面となる。
このように構成した場合には、ダイオード素子20のコンデンサ素子10に対向しない主面を実装面として使用できることになり、通常の4端子型電子部品を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものとなる。したがって、当該構成を採用することにより、上述した実施の形態2において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図20は、本発明の実施の形態3における複合電子部品1Cの斜視図である。また、図21および図22は、それぞれ図20に示す複合電子部品1CのXXI−XXI線およびXXII−XXII線に沿った模式断面図である。以下、これら図20ないし図22を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Cについて説明する。
図20ないし図22に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Cは、上述した第4変形例に係る複合電子部品1A4と比較した場合に、ダイオード素子20の第1端子電極24および第2端子電極25が設けられている位置が異なる点と、ダイオード素子20が、これら第1端子電極24および第2端子電極25に加えて、第3端子電極26および第4端子電極27を有している点とにおいて、主としてその構成が相違している。
具体的には、ダイオード素子20は、コンデンサ素子10の第2主面11a2に対向しない主面に第1端子電極24および第2端子電極25を有しており、第1端子電極24および第2端子電極25は、幅方向Wにおいて互いに離隔している。ここで、第1端子電極24および第2端子電極25は、長さ方向Lにおいて後述する第3端子電極26と第4端子電極27との間に位置している。
また、ダイオード素子20の封止部22の外表面には、幅方向Wにおいて互いに離隔して接続導体28a,28bが設けられている。接続導体28aは、第1端子電極24が設けられた部分のダイオード素子20の主面から、ダイオード素子20の一方の側面にまで連なるように位置している。接続導体28bは、第2端子電極25が設けられた部分のダイオード素子20の主面から、ダイオード素子20の他方の側面にまで連なるように位置している。
第3端子電極26および第4端子電極27は、封止部22の外表面に設けられており、封止部22の長さ方向Lにおける端部を覆うように位置している。第3端子電極26は、コンデンサ素子10に対向するダイオード素子20の主面からダイオード素子20の一方の端面を経由して、コンデンサ素子10に対向しない方のダイオード素子20の主面にまで連なるように位置している。第4端子電極27は、コンデンサ素子10に対向するダイオード素子20の主面からダイオード素子20の他方の端面を経由して、コンデンサ素子10に対向しない方のダイオード素子20の主面にまで連なるように位置している。
これにより、コンデンサ素子10の第2主面11a2上に位置する部分の第1外部電極14と、ダイオード素子20の第3端子電極26とが、高さ方向Hにおいて対向することになり、これらによって第5対向部が構成されている。当該第5対向部においては、第1外部電極14と第3端子電極26との間に介在するように接合材50gが位置しており、当該接合材50gによって第1外部電極14と第3端子電極26とが接合されている。これにより、第1外部電極14が、第3端子電極26に電気的に接続されている。
また、これにより、コンデンサ素子10の第2主面11a2上に位置する部分の第2外部電極15と、ダイオード素子20の第4端子電極27とが、高さ方向Hにおいて対向することになり、これらによって第6対向部が構成されている。当該第6対向部においては、第2外部電極15と第4端子電極27との間に介在するように接合材50hが位置しており、当該接合材50hによって第2外部電極15と第4端子電極27とが接合されている。これにより、第2外部電極15が、第4端子電極27に電気的に接続されている。
接合材50g,50hとしては、たとえば半田等のろう材が利用でき、この他にも導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。導電性接着剤としては、ペースト状のものやシート状のもの等、各種のものが利用できる。なお、接合材50g,50hとして半田を用いる場合には、複合電子部品1Cの被実装物としての配線基板等への実装の際にこれが再溶融することがないように、いわゆる高温半田を用いることが好ましい。
以上において説明した本実施の形態における複合電子部品1Cは、ダイオード素子20のコンデンサ素子10に対向しない主面を実装面として使用できるものであり、通常の4端子型電子部品を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものである。すなわち、ダイオード素子20に設けられた第1端子電極24、第2端子電極25、第3端子電極26および第4端子電極27が実装用端子電極として利用でき、これらのそれぞれが半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1Cを実装することができる。
これにより、本実施の形態における複合電子部品1Cは、被実装物としての配線基板等への実装用端子電極を4つ有したものとなり、図14に示す如くの等価回路に準じた回路を有することになる。
上記構成の複合電子部品1Cとすれば、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20とを積層し、これらを接合材50g,50hを用いて接合するという簡素な構成により、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化させることができる。そのため、設計自由度を高く確保しつつ所望の仕様を満たす複合電子部品を容易に製造することが可能になる。
また、上記構成の複合電子部品1Cとすれば、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化することで得られる実装面積の削減(被実装物としての配線基板等に対する電子部品の高集積化)の効果も当然に得られることになる。
加えて、上記構成の複合電子部品1Cとすることにより、コンデンサ素子とダイオード素子とが当該複合電子部品1Cの内部において電気的に接続された状態とはならないため、回路設計の観点においてその設計自由度が非常に高いものとなる。すなわち、当該複合電子部品1Cが実装される配線基板等の被実装物側においてこれらコンデンサ素子とダイオード素子とを電気的に接続することでこれらを直列にも並列にも接続することが可能であるし、場合によっては、別々の回路にこれらをそれぞれ接続することも可能である。したがって、様々な回路に対して適用が可能な複合電子部品とすることができる。
したがって、本実施の形態における複合電子部品1Cとすることにより、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積を低減することができる複合電子部品とすることができる。
(第8変形例)
図23は、第8変形例に係る複合電子部品1C1の斜視図である。図24および図25は、それぞれ図23に示す複合電子部品1C1のXXIV−XXIV線およびXXV−XXV線に沿った模式断面図である。以下、これら図23ないし図25を参照して、上述した実施の形態3に基づいた第8変形例に係る複合電子部品1C1について説明する。
図23ないし図25に示すように、第8変形例に係る複合電子部品1C1は、上述した実施の形態3における複合電子部品1Cと比較した場合に、第5実装用端子44’、第6実装用端子45’、第7実装用端子46’および第8実装用端子47’をさらに備えている点と、ダイオード素子20が、第3端子電極26および第4端子電極27を備えていない点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、第5実装用端子44’、第6実装用端子45’、第7実装用端子46’および第8実装用端子47’は、断面視L字状の形状を有するたとえば金属製の板状部材からなる。第5実装用端子44’および第6実装用端子45’は、複合電子部品1C1の長さ方向Lの両端に配置されており、第7実装用端子46’および第8実装用端子47’は、複合電子部品1C1の幅方向Wの両端に配置されている。
第5実装用端子44’は、コンデンサ素子10の第1端面11b1上に位置する部分の第1外部電極14に対向するように配置されており、当該部分において第1外部電極14に接合されている。また、第6実装用端子45’は、コンデンサ素子10の第2端面11b2上に位置する部分の第2外部電極15に対向するように配置されており、当該部分において第2外部電極15に接合されている。
ここで、第5実装用端子44’と第1外部電極14との接合および第6実装用端子45’と第2外部電極15との接合には、たとえば溶接を利用することができ、この他にもたとえば半田等のろう材や導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。
第7実装用端子46’は、ダイオード素子20の一方の側面上に位置する部分の接続導体28aに対向するように配置されており、当該部分において接続導体28aに接合材50cによって接合されている。また、第8実装用端子47’は、ダイオード素子20の他方の側面上に位置する部分の接続導体28bに対向するように配置されており、当該部分において接続導体28aに接合材50dによって接合されている。
ここで、接合材50c,50dとしては、たとえば半田等のろう材が利用でき、この他にも導電性接着剤等を用いた接合が利用できる。導電性接着剤としては、ペースト状のものやシート状のもの等、各種のものが利用できる。なお、接合材50c,50dとして半田を用いる場合には、複合電子部品1C1の被実装物としての配線基板等への実装の際にこれが再溶融することがないように、いわゆる高温半田を用いることが好ましい。また、導電性接着剤を用いずに溶接等によってこれを接合することも可能である。
このように構成した場合には、コンデンサ素子10の第1外部電極14が、第5実装用端子44’に電気的に接続されることになるとともに、コンデンサ素子10の第2外部電極15が、第6実装用端子45’に電気的に接続されることになる。また、このように構成した場合には、ダイオード素子20の第1端子電極24が、第7実装用端子46’に電気的に接続されることになるとともに、ダイオード素子20の第2端子電極25が、第8実装用端子47’に電気的に接続されることになる。そのため、第5実装用端子44’、第6実装用端子45’、第7実装用端子46’および第8実装用端子47’が半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1C1を実装することが可能になる。
したがって、上記のように構成した場合にも、上述した実施の形態3において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(第9変形例)
図26および図27は、いずれも第9変形例に係る複合電子部品1C2の模式断面図である。以下、これら図26および図27を参照して、上述した実施の形態3に基づいた第9変形例に係る複合電子部品1C2について説明する。
図26および図27に示すように、第9変形例に係る複合電子部品1C2は、上述した第8変形例に複合電子部品1C1と比較した場合に、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20との位置が入れ替わっている点においてのみ、その構成が相違している。
具体的には、本変形例に係る複合電子部品1C2にあっては、コンデンサ素子10の一対の主面のうちの第1主面11a1に対向するようにダイオード素子20が配置されており、コンデンサ素子10のダイオード素子20に対向しない第2主面11a2が、複合電子部品1C2を実装する際の実装面となる。
このように構成した場合には、コンデンサ素子10のダイオード素子20に対向しない第2主面11a2を実装面として使用できることになり、通常の4端子型電子部品を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものとなる。したがって、当該構成を採用することにより、上述した実施の形態3において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図28は、本発明の実施の形態4における複合電子部品1Dの斜視図である。図29は、図28に示す複合電子部品1DのXXIX−XXIX線に沿った模式断面図であり、図30は、図28に示す複合電子部品の等価回路を示す図である。また、図31は、図28に示す複合電子部品1Dを含む実装体100の模式断面図である。以下、これら図28ないし図31を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Dおよびこれを含む実装体100について説明する。
図28および図29に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Dは、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、コンデンサ素子10の第2外部電極15とダイオード素子20の第2端子電極25とが接合されていない点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、本実施の形態における複合電子部品1Dにあっては、ダイオード素子20の高さ方向Hにおいて相対する一対の主面のうち、第1端子電極24および第2端子電極25が露出する主面が、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向しないように(すなわち、第1端子電極24および第2端子電極25が設けられていない方の主面が、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向するように)、ダイオード素子20が配置されている。
ダイオード素子20の封止部22の外表面には、長さ方向Lにおいて互いに離隔して接続導体28a,28bが設けられている。接続導体28aは、第1端子電極24が設けられた部分のダイオード素子20の主面から、ダイオード素子20の一方の端面を経由して、コンデンサ素子10に対向するダイオード素子20の主面にまで連なるように位置している。接続導体28bは、第2端子電極25が設けられた部分のダイオード素子20の主面からダイオード素子20の他方の端面にまで連なるように位置している。
これにより、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第1外部電極14と、ダイオード素子20の接続導体28aとが、高さ方向Hにおいて対向することになり、接合材50aを介してこれら部分が接続されることで、第1外部電極14が、第1端子電極24に電気的に接続されている。
一方、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第2外部電極15と、これに対向する部分のダイオード素子20の主面とは、絶縁性接着剤60によって接着されている。これにより、コンデンサ素子10の第2外部電極15と、ダイオード素子20の第2端子電極25およびこれに接続された接続導体28bとが接合されることはなく、これらが互いに分離された状態にある。
このように構成した場合には、コンデンサ素子10の第2外部電極15およびダイオード素子20の接続導体28bを実装用端子電極として利用できることになる。したがって、本実施の形態における複合電子部品1Dは、被実装物としての配線基板等への実装用端子電極を2つ有した図30に示す如くの等価回路を有するものとなる。
より詳細には、図31に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Dは、当該複合電子部品1Dのうちのコンデンサ素子10の第2外部電極15およびダイオード素子20の第2端子電極25が位置する側の端面を実装面として使用できることになり、これらがそれぞれ配線基板110に設けられた第1ランド111および第2ランド112に個別に半田等の接合材を用いて接合されることにより、複合電子部品1Dが配線基板110に実装されることになる。
このように複合電子部品1Dが実装されてなる実装体100においては、細長の略直方体形状を有する複合電子部品1Dの長手方向である長さ方向Lが配線基板110の法線方向に沿って起立した状態で実装されることになるため、この意味においても実装面積を削減することができる。
上記構成の複合電子部品1Dとすれば、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20とを積層し、これらを接合材50aを用いて接合しつつ絶縁性接着剤60を用いて接着するという簡素な構成により、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化させることができる。そのため、設計自由度を高く確保しつつ所望の仕様を満たす複合電子部品を容易に製造することが可能になる。
また、上記構成の複合電子部品1Dとすれば、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化することで得られる実装面積の削減(被実装物としての配線基板等に対する電子部品の高集積化)の効果のみならず、上述した起立した状態での実装による実装面積の削減の効果も得られることになる。
したがって、本実施の形態における複合電子部品1Aとすることにより、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積をさらに低減することができる複合電子部品とすることができる。
(実施の形態5)
図32は、本発明の実施の形態5における複合電子部品1Eの斜視図である。図33ないし図35は、それぞれ図32に示す複合電子部品1EのXXXIII−XXXIII線、XXXIV−XXXIV線およびXXXV−XXXV線に沿った模式断面図である。また、図36は、図32に示す複合電子部品の等価回路を示す図である。以下、これら図32ないし図36を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Eについて説明する。
図32ないし図35に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Eは、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、タイプの異なるコンデンサ素子およびダイオード素子が複合化されている点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、コンデンサ素子10は、一般的にアレイ型と称される積層セラミックコンデンサからなり、互いに電気的に独立した2つのコンデンサ要素10A,10Bを有している。また、ダイオード素子20は、2つの半導体チップ21A,21Bが樹脂製の封止部22によって一体化されて封止されたものである。
コンデンサ素子10は、コンデンサ本体11と、このコンデンサ本体11の外表面に設けられた2つの第1外部電極14および2つの第2外部電極15とを有している。2つの第1外部電極14は、コンデンサ本体11の第1端面11b1に幅方向Wにおいて互いに離隔して配置されており、2つの第2外部電極15は、コンデンサ本体11の第2端面11b2に幅方向Wにおいて互いに離隔して配置されている。なお、2つの第1外部電極14および2つの第2外部電極15の各々は、第1主面11a1の一部および第2主面11a2の一部に達するように設けられている。
2つの第1外部電極14のうちの一方の第1外部電極14と、2つの第2外部電極15のうちの一方の第2外部電極15との間に位置する部分のコンデンサ本体11の内部には、複数の導電体層13の各々が誘電体層12によって挟み込まれた状態で積層されている。当該複数の導電体層13のうちの一部が上記一方の第1外部電極14に接続されており、当該複数の導電体層13のうちの残る一部が上記一方の第2外部電極15に接続されている。
2つの第1外部電極14のうちの他方の第1外部電極14と、2つの第2外部電極15のうちの他方の第2外部電極15との間に位置する部分のコンデンサ本体11の内部には、上述した複数の導電体層13とは電気的に独立した別個の複数の導電体層13が、その各々が誘電体層12によって挟み込まれた状態で積層されている。当該別個の複数の導電体層13のうちの一部が上記他方の第1外部電極14に接続されており、当該別個の複数の導電体層13のうちの残る一部が上記他方の第2外部電極15に接続されている。
ダイオード素子20は、上述した2つの半導体チップ21A,21Bが幅方向Wにおいて並ぶように封止部22によって封止されてなるものであり、ダイオード素子20の一対の主面のうちの一方において、2つの半導体チップ21A,21Bのそれぞれの第1端子電極24および第2端子電極25が露出するように構成されている。
ここで、図33ないし図35に示すように、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の2つの第1外部電極14と、ダイオード素子20の2つの第1端子電極24とは、接合材50aによってそれぞれ対応付けて接合されている。また、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の2つの第2外部電極15と、ダイオード素子20の2つの第2端子電極25とは、接合材50bによってそれぞれ対応付けて接合されている。
以上において説明した本実施の形態における複合電子部品1Eは、コンデンサ素子10のダイオード素子20に対向しない第2主面11a2を実装面として使用できるものであり、通常のアレイ型コンデンサ素子を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができる。これにより、本実施の形態における複合電子部品1Eは、被実装物としての配線基板等への実装用端子電極を4つ有したものとなり、図35に示す如くの等価回路を有することになる。
上記構成の複合電子部品1Eとすれば、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10とダイオード素子20とを積層し、これらを接合材50a,50bを用いて接合するという簡素な構成により、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化させることができる。そのため、設計自由度を高く確保しつつ所望の仕様を満たす複合電子部品を容易に製造することが可能になる。
また、上記構成の複合電子部品1Eとすれば、コンデンサ素子10とダイオード素子20とを一体化することで得られる実装面積の削減(被実装物としての配線基板等に対する電子部品の高集積化)の効果のみならず、2つのコンデンサ要素10Aと2つの半導体チップ21A,21Bを一体化させることで得られる実装面積の削減の効果も得られることになる。
したがって、本実施の形態における複合電子部品1Eとすることにより、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積を低減することができる複合電子部品とすることができる。
(実施の形態6)
図37は、本発明の実施の形態6における複合電子部品の斜視図である。以下、この図37を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Fについて説明する。
図37に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Fは、上述した第9変形例に係る複合電子部品1C2と比較した場合に、第7実装用端子46’の形状においてのみ相違している。
具体的には、第7実装用端子46’は、その長さ方向Lにおける両端の所定位置に切欠き部46aを有している。当該切欠き部46aが設けられることにより、導電経路としての第7実装用端子46’には、その延在方向に沿って幅の広い部分、幅の狭い部分、幅の広い部分が順に位置することになる。
このように構成した本実施の形態における複合電子部品1Fは、上述した如くの第7実装用端子46’の形状に基づき、当該第7実装用端子46’においてインダクタンスが発生することでコイル要素(いわゆるL成分)を有することになる。したがって、当該構成を採用することにより、上述した第9変形例において説明したように、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積を低減することができる複合電子部品とすることができるばかりでなく、さらなる回路設計の自由度を付加することもできる。
なお、第7実装用端子46’のみならず、第8実装用端子47’についてもこれを第7実装用端子46’と同形状とすることもでき、さらには第5実装用端子44’および第6実装用端子45’についても、これらを第7実装用端子46’に準じた形状とすることもできる。
(実施の形態7)
図38は、本発明の実施の形態7における複合電子部品1Gの模式断面図である。また、図39は、図38に示す複合電子部品の等価回路を示す図である。以下、これら図38および図39を参照して、本実施の形態における複合電子部品1Gについて説明する。
図38に示すように、本実施の形態における複合電子部品1Gは、上述した実施の形態1における複合電子部品1Aと比較した場合に、ダイオード素子20に代えて抵抗素子30を備えている点においてのみ、その構成が相違している。
具体的には、本実施の形態における複合電子部品1Gは、第1電子部品としてのコンデンサ素子10と、第2電子部品としての抵抗素子30とを備えている。コンデンサ素子10と抵抗素子30とは、互いに重ね合わされることで積層されており、接合材50a,50bを用いて一体化されている。
抵抗素子30は、所定の厚みを有する略平板形状を有している。本実施の形態においては、図中に示す長さ方向Lに沿った抵抗素子30の4辺の寸法が、図中に示す幅方向Wに沿った抵抗素子30の4辺の寸法よりも大きい。ここで言う略平板形状には、抵抗素子30の角部および稜部の一部または全てに丸み等が設けられたものや、抵抗素子30の表面、すなわち6面の一部または全てに段差や凹凸等が設けられたもの等が含まれる。
抵抗素子30は、絶縁性の基部31と、当該絶縁性の基部31の一方の主面に設けられた抵抗体32、第1端子電極34および第2端子電極35を有している。第1端子電極34および第2端子電極35は、長さ方向Lにおいて互いに離隔しており、これら第1端子電極34および第2端子電極35に跨るように抵抗体32が設けられている。
基部31は、平板形状を有しており、たとえばエポキシ樹脂等の樹脂材料やアルミナ等のセラミック材料、あるいはこれらに無機材料または有機材料からなるフィラーや織布等が添加されたもの等にて構成される。好適には、アルミナ基板や、低温同時焼成セラミック(LTCC)基板を含むセラミック基板が、基部31として利用できる。
抵抗体32は、たとえば平面視した場合に矩形の膜形状を有している。抵抗体32としては、たとえば金属皮膜、酸化金属皮膜、酸化金属皮膜とガラスとの混合物であるメタルグレーズ被膜等が利用できる。なお、抵抗体32は、たとえばガラス材料や樹脂材料等からなる絶縁性の保護膜によって覆われていてもよい。
抵抗素子30は、高さ方向Hにおいて相対する一対の主面と、長さ方向Lにおいて相対する一対の端面と、幅方向Wにおいて相対する一対の側面とを有している。なお、本実施の形態においては、上述した第1端子電極34および第2端子電極35が、抵抗素子30の一対の主面のうちの一方に設けられており、当該第1端子電極34および第2端子電極35が設けられた主面が、コンデンサ素子10の第1主面11a1に対向している。
ここで、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第1外部電極14と、抵抗素子30の第1端子電極34とは、高さ方向Hにおいて対向しており、これらによって第1対向部が構成されている。当該第1対向部においては、第1外部電極14と第1端子電極34との間に介在するようにたとえば半田等からなる接合材50aが位置しており、当該接合材50aによって第1外部電極14と第1端子電極34とが接合されている。これにより、第1外部電極14が、第1端子電極34に電気的に接続されている。
また、コンデンサ素子10の第1主面11a1上に位置する部分の第2外部電極15と、抵抗素子30の第2端子電極35とは、高さ方向Hにおいて対向しており、これらによって第2対向部が構成されている。当該第2対向部においては、第2外部電極15と第2端子電極35との間に介在するようにたとえば半田等からなる接合材50bが位置しており、当該接合材50bによって第2外部電極15と第2端子電極35とが接合されている。これにより、第2外部電極15が、第2端子電極35に電気的に接続されている。
以上において説明した本実施の形態における複合電子部品1Gは、コンデンサ素子10の抵抗素子30に対向しない第2主面11a2を実装面として使用できるものであり、通常の2端子型コンデンサ素子を実装する場合と同様の実装態様にてその実装ができるものとなる。すなわち、コンデンサ素子10に設けられた第1外部電極14および第2外部電極15が実装用端子電極として利用でき、これらのそれぞれが半田等の接合材を用いて被実装物としての配線基板等に設けられたランドに接合されることにより、複合電子部品1Gを実装することができる。
これにより、本実施の形態における複合電子部品1Gは、被実装物としての配線基板等への実装用端子電極を2つ有したものとなり、図39に示す如くの等価回路を有することになる。
上記構成の複合電子部品1Gとすれば、高さ方向Hにおいてコンデンサ素子10と抵抗素子30とを積層し、これらを接合材50a,50bを用いて接合するという簡素な構成により、コンデンサ素子10と抵抗素子30とを一体化させることができる。そのため、設計自由度を高く確保しつつ所望の仕様を満たす複合電子部品を容易に製造することが可能になる。
また、上記構成の複合電子部品1Gとすれば、コンデンサ素子10と抵抗素子30とを一体化することで得られる実装面積の削減(被実装物としての配線基板等に対する電子部品の高集積化)の効果も当然に得られることになる。
したがって、本実施の形態における複合電子部品1Gとすることにより、所望の仕様を満たしつつ高い自由度で設計および製造することができ、さらには実装面積を低減することができる複合電子部品とすることができる。
上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、複合電子部品に組み込むコンデンサ素子として、積層セラミックコンデンサを用いた場合を例示して説明を行なったが、積層セラミックコンデンサに代えて他の種類のコンデンサ素子を複合電子部品に組み込むこととしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当然に相互にその組み合わせが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。