JP2017125694A - 時刻情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両等の移動体に搭載される時刻情報表示装置において、自装置位置の特定精度等に起因してタイムゾーン境界の近傍で生じ得る時刻表示の揺らぎを防止する。【解決手段】複数の外部装置から当該複数の外部装置(152、154)が特定した現在位置のタイムゾーンに関する情報を受信する通信部(108、110)と、前記複数の外部装置から受信した情報に基づき、自装置の現在位置におけるタイムゾーンを特定するタイムゾーン特定部(412)と、前記特定された現在位置のタイムゾーンにおける時刻を表示部に表示する表示制御部(420)と、を備え、前記タイムゾーン特定部は、所定の数の前記外部装置からそれぞれ受信するタイムゾーンが互いに一致する累積時間を、第1の所定の時間長さに亘って繰り返し算出し、前記一致する累積時間が所定時間以上であるときに、当該一致するタイムゾーンを、現在位置におけるタイムゾーンとして特定する。【選択図】図1
Description
本発明は、時刻情報を表示する機能を有する装置(時刻情報表示装置)に関し、特に、車両等の移動体に搭載されて、自装置の現在位置のタイムゾーンに応じて時刻情報の表示を自動的に修正し得る時刻情報表示装置に関する。
車両等の移動体に搭載されて時刻表示を行う装置では、自装置が標準時の異なるタイムゾーンを跨いで移動した場合でも、自装置の現在位置が属するタイムゾーンの標準時刻が正確に表示されることが望ましい。このようなタイムゾーン境界を跨いだ移動を検出して時刻表示を修正する装置として、従来、GPS(Global Positioning System)信号等に基づいて自装置の現在位置を検出し、タイムゾーン情報を含む地図情報を参照して自装置がタイムゾーン境界を跨いで移動したか否かを判断し、タイムゾーン境界を跨いだときは自装置が保有する時刻情報を修正して表示する、時刻表示制御装置が知られている(特許文献1)。この装置では、さらに、タイムゾーン境界を頻繁に跨ぐような道路を走行する場合にも時刻表示が頻繁に変化してドライバに煩わしさを与えてしまうことを防止するため、タイムゾーン境界から所定の距離範囲を設定し、進入先のタイムゾーンに向かって当該所定距離範囲を抜け出たときに初めて時計表示を変更する。
しかしながら、GPS信号を用いて特定される自装置位置は一般に誤差を含んでおり、当該誤差に起因してタイムゾーン境界を跨いで移動したか否かを正確に検知することが困難な場合が生じ得る。自装置の現在位置の特定精度を向上する一つの方法として、例えば、ナビゲーション装置の分野では、GPS信号を用いて自装置の位置を算出すると共に、当該算出した位置を自装置が保有する地図上の道路位置にマッチングすることが知られている(いわゆる、マップマッチング)。
ただし、車載ナビゲーション装置のような車載装置に保存された地図情報は、一般にその更新頻度が低く、車両点検の際にのみ地図情報が更新されるような場合には、新しく建設された道路等の最新情報が反映されていない地図情報が用いられる期間が生ずる可能性がある。このため、車載ナビゲーション装置のような車載装置では、最新の地図情報が用いられないことに起因して、マップマッチングによる位置特定に誤差を生じる事態が生じ得る。
その結果、上記従来の装置のようにタイムゾーン境界から所定距離の範囲内では時刻表示を変更しないこととしても、当該所定距離の値によっては、現在位置特定精度の誤差により時刻表示が頻繁に変化してしまうこととなる。また、このような時刻表示の頻繁な変化を避けるために所定距離範囲を大きくする場合には、不要に広い位置範囲に亘って正確な時刻が表示されない事態も生じ得て、時刻情報表示装置としての利便性が低下し得る。
一方、近年では、スマートフォン等の多機能携帯端末においても、GPS機能やマップマッチング機能を備えて自装置位置を特定してナビゲーションを行うものや、自装置の現在位置が属するタイムゾーンを判断して時刻情報を修正して表示するものがある。このような携帯端末は、無線通信等を介して例えばサーバと通信し、常に最新の地図情報にアクセスすることができるが、要求される軽量性等とのバランスからサイズの大きい高性能デバイスを備えることができないため、一般的にはGPS機能における位置特定精度は、車載のGPS装置にくらべて低い傾向がある。
このため、多機能携帯端末では、GPSによる位置算出誤差に起因して、マップマッチングによる位置特定に誤差を生じる場合があり、地図情報に起因して位置特定に誤差を生じ得る上記車載装置とは異なる態様で、タイムゾーン境界の近傍において時刻表示に揺らぎが生ずる場合がある。
上記背景より、車両等の移動体に搭載される時刻情報表示装置において、自装置位置の特定精度等に起因してタイムゾーン境界の近傍で生じ得る時刻表示の揺らぎを、効果的に防止することが求められている。
本発明の一の態様は、自装置とは異なる他の複数の外部装置から、当該複数の外部装置が特定した現在位置のタイムゾーンに関する情報を受信する通信部と、前記複数の外部装置から受信した情報に基づき、自装置の現在位置におけるタイムゾーンを特定するタイムゾーン特定部と、前記特定された現在位置のタイムゾーンにおける時刻を表示部に表示する表示制御部と、を備え、前記タイムゾーン特定部は、前記複数の外部装置から受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致するか否かを判断し、前記外部装置の少なくとも一つから受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致しないときは、所定の数の前記外部装置からそれぞれ受信するタイムゾーンが互いに一致する累積時間を、第1の所定の時間長さに亘って繰り返し算出し、前記一致する累積時間が所定時間以上であるときに、当該一致するタイムゾーンを、現在位置におけるタイムゾーンとして特定する。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、自装置を搭載する自車両の移動速度、自装置の直近に存在するタイムゾーン境界線と前記自車両の走行方向との角度、前記タイムゾーン境界の直線性の程度、前記自車両が走行する道路の直線性の程度、及び少なくとも一つの前記外部装置における位置特定精度の低下の有無、の一つ又は複数に基づいて設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、前記自車両の移動速度が速いほど短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、前記タイムゾーン境界線と前記自車両の走行方向との角度が直角に近いほど短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、前記タイムゾーン境界の直線性が高いほど、及び又は前記自車両が走行する道路の直線性が高いほど、短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、少なくとも一つの前記外部装置における位置特定精度が低下しているときは、当該位置特定精度が低下していないときに比べて短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記タイムゾーン特定部は、さらに、前記複数の外部装置から受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致しないときは、少なくとも一つの前記外部装置について、当該少なくとも一つの外部装置から受信するタイムゾーンが、直近の第2の所定の時間長さの期間において、自装置の直近のタイムゾーン境界を挟んで存在する第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンと一致する累積時間をそれぞれ繰り返し算出すると共に、前記第1タイムゾーンと一致する前記累積時間の、前記第2の所定の時間長さに対する比である第1の時間比と、前記第2タイムゾーンと一致する前記累積時間の、前記第2の所定の時間長さに対する比である第2の時間比と、を繰り返し算出し、前記表示制御部は、さらに、前記第1タイムゾーンの時刻と前記第2タイムゾーンの時刻とを、それぞれ前記第1の時間比及び前記第2の時間比に基づく表示態様で前記表示部に表示する。
本発明の他の態様によると、前記表示制御部は、さらに、前記第1タイムゾーンの時刻を、前記第1の時間比が大きいほど大きいサイズで前記表示部に表示し、前記第2タイムゾーンの時刻を、前記第2の時間比が大きいほど大きいサイズで前記表示部に表示する。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、自装置を搭載する自車両の移動速度、自装置の直近に存在するタイムゾーン境界線と前記自車両の走行方向との角度、前記タイムゾーン境界の直線性の程度、前記自車両が走行する道路の直線性の程度、及び少なくとも一つの前記外部装置における位置特定精度の低下の有無、の一つ又は複数に基づいて設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、前記自車両の移動速度が速いほど短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、前記タイムゾーン境界線と前記自車両の走行方向との角度が直角に近いほど短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、前記タイムゾーン境界の直線性が高いほど、及び又は前記自車両が走行する道路の直線性が高いほど、短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の時間長さは、少なくとも一つの前記外部装置における位置特定精度が低下しているときは、当該位置特定精度が低下していないときに比べて短く設定される。
本発明の他の態様によると、前記タイムゾーン特定部は、さらに、前記複数の外部装置から受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致しないときは、少なくとも一つの前記外部装置について、当該少なくとも一つの外部装置から受信するタイムゾーンが、直近の第2の所定の時間長さの期間において、自装置の直近のタイムゾーン境界を挟んで存在する第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンと一致する累積時間をそれぞれ繰り返し算出すると共に、前記第1タイムゾーンと一致する前記累積時間の、前記第2の所定の時間長さに対する比である第1の時間比と、前記第2タイムゾーンと一致する前記累積時間の、前記第2の所定の時間長さに対する比である第2の時間比と、を繰り返し算出し、前記表示制御部は、さらに、前記第1タイムゾーンの時刻と前記第2タイムゾーンの時刻とを、それぞれ前記第1の時間比及び前記第2の時間比に基づく表示態様で前記表示部に表示する。
本発明の他の態様によると、前記表示制御部は、さらに、前記第1タイムゾーンの時刻を、前記第1の時間比が大きいほど大きいサイズで前記表示部に表示し、前記第2タイムゾーンの時刻を、前記第2の時間比が大きいほど大きいサイズで前記表示部に表示する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態に係る時刻情報表示装置について説明する。本実施形態の時刻情報表示装置は、車両(以下、自車両という)に搭載されて、車載のディスプレイに時刻情報を表示する。本時刻情報表示装置は、例えば、表示装置を備えてテレビ放送を表示したりラジオ放送や音楽再生等のオーディオ機能を提供する、いわゆるディスプレイ・オーディオ(DA、Display Audio)の一部であるものとすることができる。
まず、本発明の第1の実施形態に係る時刻情報表示装置について説明する。本実施形態の時刻情報表示装置は、車両(以下、自車両という)に搭載されて、車載のディスプレイに時刻情報を表示する。本時刻情報表示装置は、例えば、表示装置を備えてテレビ放送を表示したりラジオ放送や音楽再生等のオーディオ機能を提供する、いわゆるディスプレイ・オーディオ(DA、Display Audio)の一部であるものとすることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る時刻情報表示装置の構成を示すブロック図である。時刻情報表示装置100は、処理装置102と、記憶装置104と、を有する。また、時刻情報表示装置100は、車両内に設けられたディスプレイ150と上記処理装置102との間のデータの授受を中継する入出力インタフェース(入出力INF)106と、車両に搭載された車載装置152及び車両内に持ち込まれて使用されるスマートフォン等の外部機器154と上記処理装置102との間のデータの授受を中継する通信インタフェース(通信INF)108と、を備える。
ディスプレイ150は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示装置である。
車載装置152は、例えば車載のナビゲーション装置であり、例えば車載のGPS装置156から自車両の現在位置の情報を取得して、例えば車載装置152が備える地図情報を参照して自車両の現在位置のタイムゾーンを判定し、当該判定したタイムゾーンに関する情報を、自発的に又は時刻情報表示装置100からの要求に応じて、所定の時間間隔で時刻情報表示装置100へ送信する。
車載装置152は、例えば車載のナビゲーション装置であり、例えば車載のGPS装置156から自車両の現在位置の情報を取得して、例えば車載装置152が備える地図情報を参照して自車両の現在位置のタイムゾーンを判定し、当該判定したタイムゾーンに関する情報を、自発的に又は時刻情報表示装置100からの要求に応じて、所定の時間間隔で時刻情報表示装置100へ送信する。
外部機器154は、スマートフォン等の多機能携帯電話やポータブルPC等の多機能携帯端末(携帯情報端末機器)であり、GPS電波や携帯電話基地局からの電波を受信して現在位置を特定し、例えば遠隔地にあるサーバから無線通信等により取得される地図情報を参照して、自装置の現在位置のタイムゾーンを判定する。また、外部機器154は、当該判定したタイムゾーンに関する情報を、自発的に又は時刻情報表示装置100からの要求に応じて、所定の時間間隔で時刻情報表示装置100へ送信する。
車載装置152及び外部機器154についての上述した機能は、例えば、車載装置152及び外部機器154がそれぞれ備えるコンピュータ(不図示)がアプリケーションプログラムを実行することにより実現され得る。
時刻情報表示装置100が備える通信INF108は、例えばUSB等の通信規格に準拠した有線通信のインタフェースであるものとすることができる。ただし、これに限らず、通信INF108を、ブルートゥース通信やWiFi通信等の規格に準拠した無線通信インタフェース、あるいはそのような無線通信と上記有線通信の双方を行う通信インタフェースとすることができる。
記憶装置104は、揮発性及び又は不揮発性のメモリ(例えば、半導体メモリ)や、ハードディスク等で構成される記憶装置であるものとすることができる。記憶装置104には、処理装置102が備える時刻判断ユニット112(後述)により、当該時刻判断ユニット112が判断した現在位置のタイムゾーンに関する情報が記憶される。
以下では、車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンをE−TZ、外部機器154が判定した現在位置のタイムゾーンをD−TZ、E−TZ及びD−TZに基づいて時刻判断ユニット112が判断した現在位置のタイムゾーンをC−TZと称する。
処理装置102は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有するコンピュータであり、タイムゾーン情報取得ユニット110と、時刻判断ユニット112と、現在時刻計測ユニット114と、表示出力制御ユニット116と、を有する。ここで、通信INF108及びタイムゾーン情報取得ユニット110は通信部に対応し、時刻判断ユニット112はタイムゾーン特定部に対応し、表示出力制御部116は表示制御部に対応する。
処理装置102が備える上記各ユニットは、コンピュータである処理装置102がプログラムを実行することにより実現され、当該コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて又はこれに加えて、上記各ユニットの全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
タイムゾーン情報取得ユニット110は、車載装置152及び外部機器154に対し要求信号を送信することにより、又は単に車載装置152及び外部機器154からのデータ送信を待機することにより、車載装置152及び外部機器154から、当該車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンE−TZに関する情報、及び当該外部機器154が判定した現在位置のタイムゾーンD−TZに関する情報を、所定の時間間隔で取得して、時刻判断ユニット112へ送る。
時刻判断ユニット112は、タイムゾーン情報取得ユニット110を介して受信した車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンE−TZと外部機器154が判定した現在値のタイムゾーンD−TZとに基づき、現在位置のタイムゾーンC−TZを判断(又は特定)する。
より具体的には、時刻判断ユニット112は、所定の時間間隔で取得するE−TZとD−TZとを比較し、所定の時間長さ(判断時間tdet)の期間に亘って(すなわち、判断時間tdetを周期として)E−TZとD−TZとが互いに一致する累積時間tmatchを繰り返し計測する。そして、判断時間tdetが経過する毎に、当該判断時間tdetに対する累積時間tmatchの時間比R0(=tmatch/tdet×100(%))を算出して、当該時間比R0が所定の閾値Rthを超えたか否かを判断し、超えているときは、当該一致したタイムゾーンを現在位置のタイムゾーンC−TZであると判断して、記憶装置104に当該現在位置のタイムゾーンC−TZに関する情報を記憶させる。
現在時刻計測ユニット114は、例えば処理装置102が備えるタイマ(不図示)により時間経過を計測し、記憶装置104が記憶する現在位置のタイムゾーン(C−TZ)を参照して現在位置における現在時刻を算出して特定する。また、現在時刻計測ユニット114は、当該特定した現在位置の現在時刻の情報を表示出力制御ユニット116へ送信する。
表示出力制御ユニット116は、現在時刻計測ユニット114から受信した現在位置の現在時刻を、入出力INF106を介してディスプレイ150に表示する。
上記の構成を有する時刻情報表示装置100は、車載装置152及び外部機器154がそれぞれ判定した現在位置のタイムゾーンE−TZとD−TZとが互いに一致した累積時間tmatchを所定の時間長さtdetの期間に亘って繰り返し計測し、当該所定時間tdetに対する累積時間tmatchの時間比R0が所定の閾値Rthを超えている場合に、当該一致したタイムゾーンを現在位置のタイムゾーンとして判断する。そして、当該判断したタイムゾーンに対応する時刻を、ディスプレイ150に表示する。
これにより、本時刻情報表示装置100では、従来技術のようにタイムゾーン境界から予め定められた所定距離の範囲内で常に時刻表示を変更しないこととするのではなく、車載装置152及び外部機器154のそれぞれの特性(例えば、現在位置情報の精度や地図情報の精度)に応じたタイムゾーン判定結果の互いの一致度(具体的には、上記時間比R0)を、所定の時間長さtdetを周期として繰り返し算出して、当該一致度が所定のレベルを超えている(具体的には、時間比R0が閾値Rthを超えている)ときにタイムゾーンを確定するので、より迅速に、より高い精度でタイムゾーンを特定することができ、タイムゾーン境界の近傍で生じ得る時刻表示の揺らぎを防止することができる。
次に、本時刻情報表示装置100の時刻判断ユニット112の処理の手順を、図2のフロー図に従って説明する。本処理は、時刻情報表示装置100の電源がオンされたときに開始し、当該電源がオフされたときに終了する。なお、ディスプレイ150、車載装置152、外部機器154、及びGPS装置156は、時刻情報表示装置100の電源のオンに先立って又はこれと同時に、動作を開始するものとする。また、本処理と並行して、タイムゾーン情報取得ユニット110は、車載装置152及び外部機器154から、当該車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンE−TZに関する情報、及び当該外部機器154が判定した現在位置のタイムゾーンD−TZに関する情報を、所定の時間間隔で取得して、時刻判断ユニット112へ送信するものとする。
処理を開始すると、時刻判断ユニット112は、まず、タイムゾーン情報取得ユニット110から送信される最新の、車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンE−TZに関するデータを取得する(S100)。次に、時刻判断ユニット112は、記憶装置104に現在位置のタイムゾーンとして特定されているタイムゾーンC−TZが記憶されているか否かを判断し(S102)、記憶されていないときは(S102、No)、ステップS100で取得したE−TZを、C−TZとして記憶装置104に記憶して(S104)、ステップS100に戻って処理を繰り返す。
一方、記憶装置104にC−TZが記憶されているときは(S102、Yes)、ステップS100において車載装置152から取得したE−TZと記憶装置104が記憶するC−TZとが一致しているか否かを判断し(S106)、一致しているときは(S106、Yes)、時刻情報表示装置100は(すなわち、当該時刻情報表示装置100を備える自車両は)タイムゾーン境界を跨いで移動していないか、又はタイムゾーン境界に接近していないものとして、ステップS100に戻って処理を繰り返す。
一方、車載装置152から取得したE−TZと記憶装置104が記憶するC−TZとが一致していないときは(S106、No)、時刻情報表示装置100(又は、自車両)はタイムゾーン境界を跨いで移動したか又タイムゾーン境界に接近しているものとして、ステップS108に処理を移す。すなわち、車載装置152から取得されるE−TZが、記憶装置104に記憶されているC−TZから変化したことをもって、時刻情報表示装置100又は自車両がタイムゾーン境界を跨いで移動したか又はタイムゾーン境界に接近したものと判断して、ステップS108以降の処理を実行する。なお、これに代えて、ステップS100において外部機器154から現在のタイムゾーン(D−TZ)を取得するものとし、D−TZが、記憶装置104に記憶されているC−TZから変化したことをもって、時刻情報表示装置100又は自車両がタイムゾーン境界を跨いで移動したか又はタイムゾーン境界に接近したものと判断するものとしてもよい。あるいは、ステップS100において車載装置152の現在のタイムゾーンE−TZと外部機器154の現在のタイムゾーンD−TZの両者を取得するものとし、E−TZ又はD−TZが記憶装置104に記憶されているC−TZから変化したことをもって、時刻情報表示装置100又は自車両がタイムゾーン境界を跨いで移動したか又はタイムゾーン境界に接近したものと判断するものとしてもよい。
ステップS108において、時刻判断ユニット112は、第1の所定の時間長さである判断時間tdetを予め定めた値に設定すると共に、経過時間telpsの計測を開始する。当該経過時間telpsの計測は、例えば時刻情報処理装置100が備えるタイマ(不図示)により実行されるものとすることができる。
次に、時刻判断ユニット112は、タイムゾーン情報取得ユニット110を介して所定の時間間隔で取得される車載装置152が判定したタイムゾーン(E−TZ)と外部機器154が判定したタイムゾーン(D−TZ)とに基づき、判断時間tdetの期間内に当該E−TZとD−TZとが一致した累積時間(一致時間)tmatchを計測又は算出する(S110)。一致時間tmatchは、例えば次式により算出することができる。
tmatch=N×Δt
ここで、Nは、ステップS108における計測の開始後にE−TZとD−TZとが一致した回数、Δtは、車載装置152及び外部機器154におけるE−TZ及びD−TZの判定の時間間隔である。
tmatch=N×Δt
ここで、Nは、ステップS108における計測の開始後にE−TZとD−TZとが一致した回数、Δtは、車載装置152及び外部機器154におけるE−TZ及びD−TZの判定の時間間隔である。
そして、時刻判断ユニット112は、経過時間telpsが判断時間tdetを超えたか否かを判断し(S112)、超えていないときは(S112、No)、ステップS108に戻って処理を繰り返す。一方、経過時間telpsが判断時間tdetを超えているときは(S112、Yes)、判断時間tdetに対する累積時間tmatchの時間比R0を算出した後(S114)、時間比R0が所定の閾値Rthを超えたか否かを判断する(S116)。そして、R0がRthを超えていないときは(S116、No)、ステップS108に戻って処理を繰り返す。これにより、判断時間tdetを1周期として、当該1周期内におけるE−TZとD−TZとの一致時間tmatchの時間比R0が所定の閾値Rthを超えるまで、一致時間tmatchと時間比R0とが周期的に繰り返し算出されることとなる。
なお、ステップS110における一致時間tmatchの計測は、例えば、E−TZ及び又はD−TZが現在位置近傍のタイムゾーン境界を挟むタイムゾーンAとタイムゾーンBとの間で変化している場合には、E−TZとD−TZとが一致してタイムゾーンAであるときの一致時間tmatch-Aと、一致してタイムゾーンBであるときの一致時間tmatch-Bとを、それぞれ計測するものとする。また、同様に、ステップS114における時間比R0の算出では、一致時間tmatch-Aの時間比R0-Aと、一致時間tmatch-Bの時間比R0-Bとが、それぞれ算出されるものとする。
そして、いずれかの時間比R0(すなわち、上記時間比R0-Aと時間比R0-Bのいずれか)が所定の閾値Rthを超えたときは(S116、Yes)、当該所定の閾値Rthを超えた時間比R0に対応するタイムゾーン(例えば、時間比R0-Aが所定の閾値Rthを超えていればタイムゾーンA、又は時間比R0-Bが所定の閾値Rthを超えていればタイムゾーンB)を、現在位置のタイムゾーンC−TZとして特定して、記憶装置104に記憶した後(S118)、ステップS100に戻って処理を繰り返す。
図3は、時刻情報表示装置100を搭載した車両がタイムゾーン境界を移動する際の、当該時刻情報表示装置の動作の一例を説明するための図である。図3において、時刻情報表示装置100を搭載した車両300は、タイムゾーンAとタイムゾーンBとを区切るタイムゾーン境界302を横切る道路304上を、タイムゾーンAからタイムゾーンBに向かって走行している。なお、説明のため、図3においては、道路304上を走行する車両300の時間的な位置の変化を示すべく、図示の位置F、G、H、J、Kに達した車両300の図をそれぞれ示している。また、位置F〜Kの各位置における車両300の図の近傍に、当該位置における、E−TZとD−TZとが一致してタイムゾーンAである一致時間tmatch-Aの時間比R0-Aと、E−TZとD−TZとが一致してタイムゾーンBである一致時間tmatch-Bの時間比R0-Bと、がそれぞれ一例として示されている。なお、この例では、時間比Roに対する閾値Rthは60%であるものとし、位置Fにおいて、車両300が搭載する時刻情報表示装置100が備える記憶装置104が記憶する現在タイムゾーンC−TZは、タイムゾーンAであるものとする。
車両300が、道路304上を図示左方からタイムゾーン境界302に接近し、位置Fに達した時に、車載装置152における現在位置の特定精度(例えば、車載装置152に接続されたGPS装置156の位置特定精度又は車載装置152が有する地図情報の精度)に起因して、車載装置152における現在位置のタイムゾーンE−TZが、記憶装置104に保存されている現在タイムゾーンC−TZが示すタイムゾーンAと異なるタイムゾーンBを示す(図2のステップS100、S102、及びS106においてNo)。これにより、時刻判断ユニット112は、時間比R0-Aと時間比R0-Bとを算出し(図2のステップS108〜S114)、図示のように、それぞれR0-A=70%、R0-B=20%を得る。この例では、上述のようにRth=60%であり、R0-A(70%)>Rth(60%)であることから、時刻判断ユニット112は、タイムゾーンAを現在タイムゾーンC−TZとして特定し、タイムゾーンAを現在タイムゾーンC−TZとして記憶装置104に記憶する(図2のステップS116、S118)。したがって、この位置Fにおいては、記憶装置104内に記憶されている現在タイムゾーンC−TZはタイムゾーンAのままであり、現在時刻計測ユニット114及び表示出力制御ユニット116によりディスプレイ150に表示される時刻は、タイムゾーンAの標準時刻のまま変化しない。
車両300が更にタイムゾーン境界302に接近し、位置Gに達すると、時刻判断ユニット112は、上記と同様の手順で時間比R0-Aと時間比R0-Bとを算出する。位置Gは、位置Fに比べてタイムゾーン境界302に近いものの、以前としてタイムゾーンAの領域内であるので、図示の如く、例えばR0-A>R0-Bとなる数値R0-A=50%、R0-B=30%を得る。そして、Rth(60%)>R0-A(50%)>R0-B(30%)であることから(図2のステップS114においてNo)、時刻判断ユニット112は、現在タイムゾーンC−TZを特定することなく、時間比R0-A、R0-Bの算出を継続する。したがって、この位置Gにおいても、記憶装置104内に記憶されている現在タイムゾーンC−TZはタイムゾーンAのままであり、ディスプレイ150にはタイムゾーンAの標準時刻が表示され続ける。
車両300は、道路304における走行を続け、タイムゾーン境界上の位置Hに達する。時刻判断ユニット112は、図示の如く、時間比R0-A=30%、R0-B=30%を算出し、Rth(60%)>R0-A(30%)=R0-B(30%)であることから(図2のステップS114においてNo)、現在タイムゾーンC−TZを特定することなく、時間比R0-A、R0-Bの算出を継続する。したがって、位置Hにおいても、記憶装置104内に記憶されている現在タイムゾーンC−TZはタイムゾーンAのまま変化せず、ディスプレイ150にはタイムゾーンAの標準時刻が表示され続ける。
続いて、車両300は、タイムゾーン境界302を跨いでタイムゾーンBの領域内に入り、位置Jに達する。時刻判断ユニット112は、図示の如く、時間比R0-A=30%、R0-B=40%を算出し、Rth(60%)>R0-B(40%)>R0-A(30%)であることから(図2のステップS114においてNo)、現在タイムゾーンC−TZを特定することなく、時間比R0-A、R0-Bの算出を継続する。したがって、位置Hにおいても、記憶装置104内に記憶されている現在タイムゾーンC−TZはタイムゾーンAのまま変化せず、ディスプレイ150にはタイムゾーンAの標準時刻が表示され続ける。
そして、車両300が、タイムゾーン境界302から離れてタイムゾーンB内の領域内へ更に進んだ位置Kにおいて、時刻判断ユニット112は、図示の如く、時間比R0-A=10%、R0-B=80%を算出する。そして、R0-B(80%)>Rth(60%)であることから、時刻判断ユニット112は、タイムゾーンBを現在タイムゾーンC−TZとして特定し、タイムゾーンBを現在タイムゾーンC−TZとして記憶装置104に記憶する(図2のステップS116、S118)。これにより、位置Kにおいて、ディスプレイ150に表示される時刻が、タイムゾーンAの標準時刻からタイムゾーンBの標準時刻に切り替わる。
上記のように、時刻情報表示装置100では、タイムゾーン境界302の近傍の、R0-A及びR0-BがRth以下となる位置G〜Jでは、記憶装置104に記憶された現在タイムゾーンC−TZ(すなわち、時刻表示に用いられる現在タイムゾーンC−TZ)はタイムゾーンAのまま変化せず、R0-BがRthを超える値となる位置Kにおいて、初めて現在タイムゾーンC−TZがタイムゾーンBに変更される。このため、従来のように車載装置152又は外部機器154の一方のみを用いてタイムゾーンを判定し且つ時刻表示を変更する構成に比べて、タイムゾーン境界302の近傍で生じ得る時刻表示の揺らぎを防止することができる。
また、時刻情報表示装置100では、上述のように、R0-BがRthを超える値となる位置Kにおいて現在タイムゾーンC−TZをタイムゾーンBに変更するので(すなわち、R0-Bの値に基づいて現在タイムゾーンC−TZを変更する位置が決定されるので)、車載装置152及び外部機器154の位置特定精度(又はタイムゾーン判定精度)の個体差に応じて、タイムゾーン境界302により近い位置JにおいてR0-Bの値がRthを超えた場合には、当該位置Jにおいて(すなわち、車両300が位置Kに達するより早く、早期に)現在タイムゾーンC−TZがタイムゾーンBに書き換えられて、タイムゾーンBの標準時刻がディスプレイ150に表示される。したがって、時刻情報表示装置100では、従来のように不要に広い位置範囲に亘って正確な時刻が表示されない事態は生じ得ず、時刻情報表示装置としての利便性が良好に保たれる。
なお、本実施形態では、E−TZとD−TZとの一致時間tmatchを計測する周期である判断時間tdetを、予め定めた所定の時間に設定するものとしたが(ステップS108)、これに限らず、時刻情報表示装置100を備える自車両の車速、タイムゾーン境界線と自車両の走行方向との角度、タイムゾーン境界の直線性の程度、自車両が走行する道路の直線性の程度、車載装置152が利用するGPS装置156及び又は外部機器154の位置特定精度の低下の有無(例えば、地図情報から把握される現在位置における地形(崖の周囲、ビルの谷間、並木道の周辺等)から推測される位置特定精度(例えばGPS電波の受信品質)の低下有無)等のうちの一つ又は複数に基づいて、判断時間tdetを所定の時間よりも短く又は長く適応的に変更して設定するものとすることができる。
より具体的には、以下のように判断時間tdetを設定するものとすることができる。
(1)車速
車速が高い場合には、自車両は、タイムゾーン境界を通過した後、タイムゾーン特定が揺らぎやすい当該境界のエリアから短時間のうちに遠ざかると考えられるので、判断時間tdetを所定の時間よりも短く、例えば当該所定の時間に1より小さい所定の係数K1を乗算して、設定するものとすることができる。なお、K1の値は、車速が速いほど小さくなる連続値(例えば車速に反比例する値)とすることができる。
(1)車速
車速が高い場合には、自車両は、タイムゾーン境界を通過した後、タイムゾーン特定が揺らぎやすい当該境界のエリアから短時間のうちに遠ざかると考えられるので、判断時間tdetを所定の時間よりも短く、例えば当該所定の時間に1より小さい所定の係数K1を乗算して、設定するものとすることができる。なお、K1の値は、車速が速いほど小さくなる連続値(例えば車速に反比例する値)とすることができる。
(2)タイムゾーン境界線と自車両の走行方向との角度
タイムゾーン境界線と自車両の走行方向との角度が直角に近いほど、自車両は、タイムゾーン境界を通過した後は、タイムゾーン特定が揺らぎやすい当該境界のエリアから短時間のうちに遠ざかると考えられるので、判断時間tdetを所定の時間よりも短く、例えば当該所定の時間に1より小さい所定の係数K2を乗算して、設定するものとすることができる。なお、K2の値は、タイムゾーン境界線と自車両の走行方向との角度の、直角(90度)からのずれ角が小さいほど小さくなる連続値(例えば、ずれ角に比例する値)とすることができる。
タイムゾーン境界線と自車両の走行方向との角度が直角に近いほど、自車両は、タイムゾーン境界を通過した後は、タイムゾーン特定が揺らぎやすい当該境界のエリアから短時間のうちに遠ざかると考えられるので、判断時間tdetを所定の時間よりも短く、例えば当該所定の時間に1より小さい所定の係数K2を乗算して、設定するものとすることができる。なお、K2の値は、タイムゾーン境界線と自車両の走行方向との角度の、直角(90度)からのずれ角が小さいほど小さくなる連続値(例えば、ずれ角に比例する値)とすることができる。
(3)タイムゾーン境界や自車両が走行する道路の直線性
また、タイムゾーン境界や自車両が走行する道路の直線性が低く、うねっているような場合には、タイムゾーン特定が揺らぎやすい当該境界のエリア内に滞在する時間が長くなると考えられるので、判断時間tdetを所定の時間よりも長く、例えば当該所定の時間に1より大きい所定の係数K3を乗算して設定して、タイムゾーン特定の揺らぎに起因した時刻表示揺らぎを防止するものとすることができる。なお、K3の値は、タイムゾーン境界や自車両が走行する道路に沿った所定距離当たりの蛇行幅が大きいほど大きくなる連続値(例えば、所定距離における当該タイムゾーン境界又は道路の、当該タイムゾーン境界又は道路の近似直線からの逸脱距離(当該近似直線に直交する方向への距離偏差の最大値)に比例する値)とすることができる。
また、タイムゾーン境界や自車両が走行する道路の直線性が低く、うねっているような場合には、タイムゾーン特定が揺らぎやすい当該境界のエリア内に滞在する時間が長くなると考えられるので、判断時間tdetを所定の時間よりも長く、例えば当該所定の時間に1より大きい所定の係数K3を乗算して設定して、タイムゾーン特定の揺らぎに起因した時刻表示揺らぎを防止するものとすることができる。なお、K3の値は、タイムゾーン境界や自車両が走行する道路に沿った所定距離当たりの蛇行幅が大きいほど大きくなる連続値(例えば、所定距離における当該タイムゾーン境界又は道路の、当該タイムゾーン境界又は道路の近似直線からの逸脱距離(当該近似直線に直交する方向への距離偏差の最大値)に比例する値)とすることができる。
(4)GPS精度
車載装置152が利用するGPS装置156及び又は外部機器154の位置特定精度の低下が推測される場合(例えば、地図情報から把握される現在位置における地形(崖の周囲、ビルの谷間、並木道の周辺等)からGPS位置特定精度の低下が推測される場合)には、判断時間tdetを、当該低下が推測されない場合の所定の時間よりも長く、例えば当該所定の時間に1より大きい所定の係数K4を乗算して、タイムゾーン特定の揺らぎに起因した時刻表示揺らぎを防止するものとすることができる。
車載装置152が利用するGPS装置156及び又は外部機器154の位置特定精度の低下が推測される場合(例えば、地図情報から把握される現在位置における地形(崖の周囲、ビルの谷間、並木道の周辺等)からGPS位置特定精度の低下が推測される場合)には、判断時間tdetを、当該低下が推測されない場合の所定の時間よりも長く、例えば当該所定の時間に1より大きい所定の係数K4を乗算して、タイムゾーン特定の揺らぎに起因した時刻表示揺らぎを防止するものとすることができる。
(5)上記(1)〜(4)の組み合わせ
上記(1)〜(4)の少なくとも2つの条件が適用され得る場合には、それぞれの条件について設定された係数K1〜K4を所定の時間に次々と乗算して、それぞれの条件を加味した判断時間tdetを設定するものとすることができる。
上記(1)〜(4)の少なくとも2つの条件が適用され得る場合には、それぞれの条件について設定された係数K1〜K4を所定の時間に次々と乗算して、それぞれの条件を加味した判断時間tdetを設定するものとすることができる。
また、本実施形態では、時刻情報表示装置100は、現在位置についてのタイムゾーン判定結果を2台の外部装置(すなわち、車載装置152及び外部機器154)から取得するものとしたが、これに限らず、3台以上の外部装置からそれぞれ現在位置についてのタイムゾーン判定結果を取得するものとすることができる。この場合には、図2のステップS100〜S102、S103に代えて、外部装置の少なくとも一つから取得したタイムゾーンが、記憶装置104が記憶するC−TZと異なることをもって自装置がタイムゾーン境界を跨いだか又は当該境界に接近するものと判断することができる。また、図2のステップS110に代えて、所定の数の外部装置からそれぞれ受信するタイムゾーンが互いに一致する累積時間を一致時間tmatchとして計測するものとすることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る時刻情報表示装置について説明する。本実施形態に係る時刻情報表示装置は、第1の実施形態に係る時刻情報表示装置100の機能に加えて、第1タイムゾーンと第2タイムゾーンとの間のタイムゾーン境界を跨いで移動したか又は当該タイムゾーン境界に接近したと判断すると、車載装置152が判定したタイムゾーンE−TZが第1タイムゾーンであった累積時間t1と、第2タイムゾーンであった累積時間t2とを、直近の第2の所定の時間長さである計測時間tmes毎に計測する。そして、第1タイムゾーンの現在時刻と第2タイムゾーンの現在時刻の両方を、それぞれ計測時間tmesに対する累積時間t1の比率R1と累積時間t2の比率R2とに基づく表示態様で、ディスプレイ150に表示する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る時刻情報表示装置について説明する。本実施形態に係る時刻情報表示装置は、第1の実施形態に係る時刻情報表示装置100の機能に加えて、第1タイムゾーンと第2タイムゾーンとの間のタイムゾーン境界を跨いで移動したか又は当該タイムゾーン境界に接近したと判断すると、車載装置152が判定したタイムゾーンE−TZが第1タイムゾーンであった累積時間t1と、第2タイムゾーンであった累積時間t2とを、直近の第2の所定の時間長さである計測時間tmes毎に計測する。そして、第1タイムゾーンの現在時刻と第2タイムゾーンの現在時刻の両方を、それぞれ計測時間tmesに対する累積時間t1の比率R1と累積時間t2の比率R2とに基づく表示態様で、ディスプレイ150に表示する。
これにより、第2の実施形態の時刻情報表示装置では、ユーザは、現在位置が第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンのそれぞれに属する確からしさをディスプレイ150に表示される2つの時刻の表示態様から直感的に把握することができる。
また、時間t1及びt2は、直近の計測時間tmesの期間について繰り返し算出される。すなわち、車載装置152が判定したタイムゾーンE−TZを所定の時間間隔で取得するたびに、直近の計測時間tmesの期間についての時間t1及びt2並びにR1及びR2が繰り返し算出されて時刻表示の表示態様が更新されるので、ユーザは、現在位置が第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンのそれぞれに属する確からしさの変化をリアルタイムに知ることができる。その結果、ユーザは、例えば自車両がタイムゾーン境界に近付きつつあること又は離れつつあることや、例えばタイムゾーン境界に対し道路が蛇行していて車両からタイムゾーン境界までの距離が変動していること等を、上記変化から知ることができる。
図4は、第2の実施形態に係る時刻情報表示装置の構成を示す図である。なお、図4においては、図1に示す構成要素と同じ構成要素については、図1における符号と同じ符号を用いて示すものとし、上述した図1についての説明を援用するものとする。
本時刻情報表示装置400は、図1に示す第1の実施形態に係る時刻情報表示装置100と同様の構成を有するが、処理装置102に代えて処理装置402を有する点が異なる。また、処理装置402は、図1に示す処理装置102と同様の構成を有するが、時刻判断ユニット112及び表示出力制御ユニット116に代えて、時刻判断ユニット412及び表示出力制御ユニット420をそれぞれ有する。また、処理装置402は、第1時刻計測ユニット416及び第2時刻計測ユニット418を更に有する。ここで、時刻判断ユニット412はタイムゾーン特定部に対応し、表示出力制御部420は表示制御部に対応する。
処理装置402が備える上記各ユニットは、コンピュータである処理装置402がプログラムを実行することにより実現され、当該コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて又はこれに加えて、上記各ユニットの全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
時刻判断ユニット412は、第1の実施形態に係る時刻判断ユニット112と同様に、タイムゾーン情報取得ユニット110を介して、車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンE−TZと、外部機器154が判定した現在値のタイムゾーンD−TZと、に基づき、現在位置のタイムゾーン(現在タイムゾーン)C−TZを判断し、当該タイムゾーンC−TZの情報を記憶装置104に記憶する。
また、時刻判断ユニット412は、更に、第1タイムゾーンと第2タイムゾーンとの間のタイムゾーン境界を跨いで移動したか又は当該タイムゾーン境界に接近したと判断すると、車載装置152が判定したタイムゾーンE−TZが第1タイムゾーンであった累積時間t1と、第2タイムゾーンであった累積時間t2とを、直近の第2の所定の時間長さである計測時間tmes毎に計測すると共に、計測時間tmesに対する累積時間t1の比率(第1の時間比率)R1と累積時間t2の比率(第2の時間比率)R2とを算出する。そして、時刻判断ユニット412は、第1タイムゾーンを特定する情報と第1の時間比率R1とを、第1タイムゾーン情報として記憶装置104に記憶すると共に、第2タイムゾーンを特定する情報と第2の時間比率R2とを、第2タイムゾーン情報として記憶装置104に記憶する。なお、時刻判断ユニット412は、車載装置152が判定したタイムゾーンE−TZを所定の時間間隔で当該車載装置152から取得するたびに、上記累積時間t1及び累積時間t2並びにR1及びR2を、直近の計測時間tmesの期間について繰り返し算出する。
図5は、累積時間t1、t2、並びに第1及び第2の時間比率R1、R2を算出する計測期間について説明するための図である。図示において、横軸は時間tの流れを表している。時刻T1、T2、...、T15、...は、それぞれ一定の時間間隔Δtだけ互いに離れており、これらの時刻において、タイムゾーン情報取得ユニット110により車載装置152から現在位置のタイムゾーンE−TZが繰り返し取得されるものとする。計測時間tmesは、例えばΔtの倍数として設定することができ、図示の例では、tmes=Δt×10に設定されている。
時刻判断ユニット412は、例えば現在時刻が時刻T10に達した時点で、図示の期間1を現在時刻の直近の計測時間tmesの期間として、当該期間1内の時刻T1〜T10において取得された10個のE−TZを用いて累積時間t1、t2、及び時間比率R1、R2を算出する。この算出は、例えば時刻Tn(n=1,2,...)において取得されたE−TZがTn−Δt/2〜Tn+Δt/2の期間において継続しているとみなして、次式を用いて行われる。
t1=NE-TZ=TZ1(T1:T10)×Δt
t2=NE-TZ=TZ2(T1:T10)×Δt
R1=t1/tmes×100(%)
R2=t2/tmes×100(%)
ここに、NE-TZ=TZ1(T1:T10)は、時刻T1〜T10の期間に取得されたE−TZのうちE―TZ=タイムゾーン1であったものの個数(すなわち、E―TZ=タイムゾーン1であった回数)であり、NE-TZ=TZ2(T1:T10)は、時刻T1〜T10の期間に取得されたE−TZのうちE―TZ=タイムゾーン2であったものの個数(すなわち、E―TZ=タイムゾーン2であった回数)である。
t1=NE-TZ=TZ1(T1:T10)×Δt
t2=NE-TZ=TZ2(T1:T10)×Δt
R1=t1/tmes×100(%)
R2=t2/tmes×100(%)
ここに、NE-TZ=TZ1(T1:T10)は、時刻T1〜T10の期間に取得されたE−TZのうちE―TZ=タイムゾーン1であったものの個数(すなわち、E―TZ=タイムゾーン1であった回数)であり、NE-TZ=TZ2(T1:T10)は、時刻T1〜T10の期間に取得されたE−TZのうちE―TZ=タイムゾーン2であったものの個数(すなわち、E―TZ=タイムゾーン2であった回数)である。
そして、現在時刻が時刻T11に達すると、時刻判断ユニット412は、図示の期間2を現在時刻の直近の計測時間tmesの期間として、当該期間2内の時刻T2〜T11において取得された10個のE−TZを用いて累積時間t1、t2、及び時間比率R1、R2を算出する。より具体的には、式(2)において、NE-TZ=TZ1(T1:T10)に代えて時刻T2〜T11の期間に取得されたE−TZのうちE―TZ=タイムゾーン1であったものの個数NE-TZ=TZ1(T2:T11)を用い、NE-TZ=TZ2(T1:T10)に代えて時刻T2〜T11の期間に取得されたE−TZのうちE―TZ=タイムゾーン2であったものの個数NE-TZ=TZ2(T2:T11)を用いて、累積時間t1、t2、及び時間比率R1、R2を算出する。
そして、以降は同様に、現在時刻がT12、T13、...に達すると、図示の期間3、4、...をそれぞれ現在時刻の直近の計測時間tmesの期間として、当該期間3、4、...内でそれぞれ取得された10個のE−TZを用いて累積時間t1、t2、及び時間比率R1、R2を算出する。
図4に戻り、第1時刻計測ユニット416は、例えば処理装置102が備えるタイマ(不図示)により時間経過を計測し、記憶装置104が記憶する第1タイムゾーン情報を参照して、第1タイムゾーン情報が示す第1タイムゾーンの現在時刻を特定する。また、時刻計測ユニット416は、当該特定した現在位置の現在時刻の情報と、第1タイムゾーン情報に含まれる第1の時間比率R1とを、表示出力制御ユニット420へ送信する。
同様に、第2時刻計測ユニット418は、例えば処理装置102が備えるタイマ(不図示)により時間経過を計測し、記憶装置104が記憶する第2タイムゾーン情報を参照して、第2タイムゾーン情報が示す第2タイムゾーンの現在時刻を特定する。また、時刻計測ユニット416は、当該特定した現在位置の現在時刻の情報と、第2タイムゾーン情報に含まれる第2の時間比率R2とを、表示出力制御ユニット420へ送信する。
表示出力制御ユニット420は、第1の実施形態に係る表示出力制御ユニット116と同様に、現在時刻計測ユニット114から受信した現在位置の現在時刻を、入出力INF106を介してディスプレイ150に表示する。
また、表示出力制御ユニット420は、更に、記憶装置104に記憶されている第1タイムゾーン情報及び第2タイムゾーン情報を参照し、第1タイムゾーンの現在時刻と第2タイムゾーンの現在時刻とを、それぞれ第1及び第2の時間比率R1、R2に基づく表示態様で、ディスプレイ150に表示する。
例えば、表示出力制御ユニット420は、ディスプレイ150の表示スクリーン上において、第1タイムゾーンの現在時刻を第1の時間比率R1が大きいほど大きいサイズで表示し、第2タイムゾーンの現在時刻を第2の時間比率R2が大きいほど大きいサイズで表示する。より具体的には、例えば、ディスプレイ150上の所定のサイズ面積Sに対しS×R1/(R1+R2)の面積範囲に第1タイムゾーンの現在時刻を表示し、S×R2/(R1+R2)の面積範囲に第2タイムゾーンの現在時刻を表示する。
図6は、第1及び第2の時間比率R1、R2に基づいて行われる第1及び第2のタイムゾーンの時刻表示の一例を示す図である。図6(a)〜(d)は、時刻情報表示装置400が第1のタイムゾーンから第2のタイムゾーンに向かってタイムゾーン境界を跨いで移動した場合の、第1及び第2のタイムゾーンの時刻表示の変化を示している。
図6(a)は、時刻情報表示装置400が第1のタイムゾーン内にあって、タイムゾーン境界に接近した場合の(より具体的には、例えば図2と同様の処理によりS106における判断がNoとなったときの)、時刻表示を示している。この例では、例えば第1の時間比率R1が80%、第2の時間比率R2が20%として算出されており、第1の時刻表示600と第2の時刻表示602の表示エリア(図示実線で囲まれた矩形部分)が、それぞれ所定の面積Sを持つ矩形エリア(図示点線)に対し、それぞれ80%及び20%の面積の矩形エリアとなるように、各時刻がディスプレイ150上に表示されている。なお、図6(a)〜(d)には、時刻判断ユニット412が特定した現在タイムゾーンC−TZに基づく時刻630も、ディスプレイ150上に表示されている。
図6(b)は、例えば時刻情報表示装置400が第1のタイムゾーンと第2のタイムゾーンのタイムゾーン境界上にあって、例えば第1及び第2の時間比率R1、R2が共に50%である場合の時刻表示を示している。ここでは、第1の時刻表示604と第2の時刻表示606の表示エリアが、それぞれ所定の面積Sを持つ矩形エリア(図示点線)に対し、共に50%の面積の矩形エリアとなるように表示されている。
図6(c)は、例えば時刻情報表示装置400がタイムゾーン境界を超えて第2のタイムゾーンに入ったときの時刻表示を示している。この例では、例えば第1の時間比率R1が20%、第2の時間比率R2が80%として算出されており、第1の時刻表示608と第2の時刻表示610の表示エリアが、それぞれ所定の面積Sを持つ矩形エリア(図示点線)に対し、それぞれ20%及び80%の面積の矩形エリアとなるように、表示されている。
図6(d)は、例えば時刻情報表示装置400が、図6(c)の場合に比べ、第2のタイムゾーンの内部へ向かって更にタイムゾーン境界から離れたときの時刻表示を示している。この例では、例えば第1の時間比率R1が0%、第2の時間比率R2が100%として算出されており、第1の時刻表示はなくなり、第2の時刻表示612だけが、所定の面積Sを持つ矩形エリアに表示されている。
なお、符号600〜610で示した表示エリア内は、例えば背景色と異なる色とすることができる。また、図6では、符号600〜610で示した表示エリア内に時刻を表す数字が一定の大きさで表示されるものとしたが、これに限らず、各表示エリアからはみ出さない範囲で時刻を表す数字のサイズを変えて表示するものとしてもよい。
さらに、図6のような、第1及び第2の時間比率R1、R2に応じた大きさの表示エリアに時刻表示を行うことに代えて、又はこれに加えて、表示スクリーン上の所定の輝度Pに対しP×R1/(R1+R2)の輝度で第1タイムゾーンの現在時刻を表示し、P×R2/(R1+R2)の輝度で第2タイムゾーンの現在時刻を表示してもよい。さらに、第1及び第2の時間比率R1、R2に基づいて、互いに表示色が異なるように(例えば、白色光における赤色光の混入比率が時間比率R1、R2に従って変化するように)第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンの時刻表示を行ったり、時間比率R1、R2に基づいて第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンの時刻表示の点滅頻度を変更するものとしてもよい。
次に、時刻情報表示装置400の時刻判断ユニット412の処理の手順について説明する。
時刻判断ユニット412は、図2に示す時刻判断ユニット112の処理と同じ処理を行うほか、当該処理に並行して、図7に示す詳細表示処理を実行する。なお、時刻判断ユニット412が行う図2と同様の処理は、各ステップの実行主体が時刻判断ユニット112に代えて時刻判断ユニット412である点のみが異なるので、上述した図2についての説明を援用するものとする。
時刻判断ユニット412は、図2に示す時刻判断ユニット112の処理と同じ処理を行うほか、当該処理に並行して、図7に示す詳細表示処理を実行する。なお、時刻判断ユニット412が行う図2と同様の処理は、各ステップの実行主体が時刻判断ユニット112に代えて時刻判断ユニット412である点のみが異なるので、上述した図2についての説明を援用するものとする。
以下では、図7に示すフロー図に従い、時刻判断ユニット412が実行する詳細表示処理について説明する。本処理は、時刻判断ユニット412が実行する図2と同じ処理においてS106における判断がNoとなったとき、すなわち、時刻情報表示装置400(又は、当該時刻情報表示装置400を備える車両(以下、自車両という))がタイムゾーン境界を跨いで移動したか又はタイムゾーン境界に接近したもの判断されたときに、開始する。また、本処理は、時刻判断ユニット412が図2と同じ処理においてS116を実行したとき、すなわち、時刻判断ユニット412が現在位置のタイムゾーンC−TZを特定したときに終了する。
処理を開始すると、時刻判断ユニット412は、まず、記憶装置104に記憶されているC−TZを第1タイムゾーンとし、車載装置152から直近に受信したタイムゾーンE―TZを第2タイムゾーンに設定する(S200)。続いて、時刻判断ユニット412は、計測時間tmesを予め定めた所定の値に設定し(S202)、車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーン(E−TZ)に関する最新のデータを取得する(S204)。
次に、時刻判断ユニット412は、直近の計測時間tmesにおける、E−TZが第1タイムゾーンを示した累積時間t1の計測時間tmesに対する比(第1の時間比)R1と、E−TZが第2タイムゾーンを示した累積時間の計測時間tmesに対する比(第1の時間比)R2と、を算出する(S206)。
続いて、時刻判断ユニット412は、第1タイムゾーンを特定する情報と第1の時間比R1とを含む第1タイムゾーン情報を記憶装置104に記憶すると共に、第2タイムゾーンを特定する情報と第2の時間比R2とを含む第2タイムゾーン情報を記憶装置104に記憶した後(S208)、ステップS204に戻って処理を繰り返す。
なお、本実施形態では、車載装置152が判定した現在位置のタイムゾーンE−TZを用いて第1及び第2の時間比を求める構成としたが、これに限らず、外部機器154が判定した現在位置のタイムゾーンD−TZを用いて第1及び第2の時間比R1、R2を求める構成としてもよい。
また、本実施形態では、時刻情報表示装置100は、現在位置についてのタイムゾーン判定結果を2台の外部装置(すなわち、車載装置152及び外部機器154)から取得するものとしたが、これに限らず、3台以上の外部装置からそれぞれ現在位置についてのタイムゾーン判定結果を取得するものとし、いずれか一の外部装置が判定した現在位置のタイムゾーンを用いて第1及び第2の時間比を求める構成としてもよい。
あるいは、車載装置152が判定したタイムゾーンE−TZと外部機器154が判定したタイムゾーンD−TZとが、共に第1タイムゾーンであった累積時間をt1とし、共に第2タイムゾーンであった累積時間をt2として、第1及び第2の時間比R1、R2を求める構成としてもよい。
以上、説明したように、本発明の第1及び第2の実施形態に係る時刻情報表示装置100及び400は、現在位置を特定して当該現在位置のタイムゾーンを判定する車載装置152及び外部機器154から、当該車載装置152及び外部機器154がそれぞれ判定した現在位置のタイムゾーンE−TZ及びD−TZを所定の時間間隔で繰り返し取得し、E−TZとD−TZとが互いに一致した累積時間を所定の時間長さに亘って繰り返し計測し、当該累積時間が所定の閾値を超えている場合に、当該一致したタイムゾーンを現在位置のタイムゾーンとして判断する。そして、当該判断したタイムゾーンに対応する時刻を、ディスプレイ150に表示する
これにより、第1及び第2の実施形態に係る時刻情報表示装置100及び400では、従来技術のようにタイムゾーン境界から予め定められた所定距離の範囲内で常に時刻表示を変更しないこととするのではなく、車載装置152及び外部機器154のそれぞれの特性(例えば、現在位置情報の精度や地図情報の精度)に応じたタイムゾーンの判定結果を所定の時間長さに亘って集計することにより、より迅速に高い精度でタイムゾーンを特定することができ、タイムゾーン境界の近傍で生じ得る時刻表示の揺らぎを防止することができる。
100、400・・・時刻情報表示装置、102、402・・・処理装置、104・・・記憶装置、106・・・入出力インタフェース、108・・・通信インタフェース、110・・・タイムゾーン情報取得ユニット、112、412・・・時刻判断ユニット、114・・・現在時刻計測ユニット、116、420・・・表示出力制御ユニット、416・・・第1時刻計測ユニット、418・・・第2時刻計測ユニット、150・・・ディスプレイ、152・・・車載装置、154・・・外部機器、156・・・GPS装置。
Claims (8)
- 自装置とは異なる他の複数の外部装置から、当該複数の外部装置が特定した現在位置のタイムゾーンに関する情報を受信する通信部と、
前記複数の外部装置から受信した情報に基づき、自装置の現在位置におけるタイムゾーンを特定するタイムゾーン特定部と、
前記特定された現在位置のタイムゾーンにおける時刻を表示部に表示する表示制御部と、
を備え、
前記タイムゾーン特定部は、
前記複数の外部装置から受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致するか否かを判断し、
前記外部装置の少なくとも一つから受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致しないときは、所定の数の前記外部装置からそれぞれ受信するタイムゾーンが互いに一致する累積時間を、第1の所定の時間長さに亘って繰り返し算出し、
前記一致する累積時間が所定時間以上であるときに、当該一致するタイムゾーンを、現在位置におけるタイムゾーンとして特定する、
時刻情報表示装置。 - 前記第1の所定の時間長さは、自装置を搭載する自車両の移動速度、自装置の直近に存在するタイムゾーン境界線と前記自車両の走行方向との角度、前記タイムゾーン境界の直線性の程度、前記自車両が走行する道路の直線性の程度、及び少なくとも一つの前記外部装置における位置特定精度の低下の有無、の一つ又は複数に基づいて設定される、
請求項1に記載の時刻情報表示システム。 - 前記第1の所定の時間長さは、前記自車両の移動速度が速いほど短く設定される、
請求項2に記載の時刻情報表示装置。 - 前記第1の所定の時間長さは、前記タイムゾーン境界線と前記自車両の走行方向との角度が直角に近いほど短く設定される、
請求項2又は3に記載の時刻情報表示装置。 - 前記第1の所定の時間長さは、前記タイムゾーン境界の直線性が高いほど、及び又は前記自車両が走行する道路の直線性が高いほど、短く設定される、
請求項2ないし4のいずれか一項に記載の時刻情報表示装置。 - 前記第1の所定の時間長さは、少なくとも一つの前記外部装置における位置特定精度が低下しているときは、当該位置特定精度が低下していないときに比べて短く設定される、
請求項2ないし5のいずれか一項に記載の時刻情報表示装置。 - 前記タイムゾーン特定部は、さらに、
前記複数の外部装置から受信したタイムゾーンが、それ以前に前記タイムゾーン特定部が特定した現在位置のタイムゾーンと一致しないときは、
少なくとも一つの前記外部装置について、当該少なくとも一つの外部装置から受信するタイムゾーンが、直近の第2の所定の時間長さの期間において、自装置の直近のタイムゾーン境界を挟んで存在する第1タイムゾーン及び第2タイムゾーンと一致する累積時間をそれぞれ繰り返し算出すると共に、前記第1タイムゾーンと一致する前記累積時間の、前記第2の所定の時間長さに対する比である第1の時間比と、前記第2タイムゾーンと一致する前記累積時間の、前記第2の所定の時間長さに対する比である第2の時間比と、を繰り返し算出し、
前記表示制御部は、さらに、
前記第1タイムゾーンの時刻と前記第2タイムゾーンの時刻とを、それぞれ前記第1の時間比及び前記第2の時間比に基づく表示態様で前記表示部に表示する、
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の時刻情報表示装置。 - 前記表示制御部は、さらに、
前記第1タイムゾーンの時刻を、前記第1の時間比が大きいほど大きいサイズで前記表示部に表示し、
前記第2タイムゾーンの時刻を、前記第2の時間比が大きいほど大きいサイズで前記表示部に表示する、
請求項7に記載の時刻情報表示装置。
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