JP2017125365A - 水洗式便器 - Google Patents
水洗式便器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017125365A JP2017125365A JP2016005858A JP2016005858A JP2017125365A JP 2017125365 A JP2017125365 A JP 2017125365A JP 2016005858 A JP2016005858 A JP 2016005858A JP 2016005858 A JP2016005858 A JP 2016005858A JP 2017125365 A JP2017125365 A JP 2017125365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet
- pipe
- drainage
- opening
- connection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
Description
便鉢部と、前記便鉢部から延出した便器排水管部とを有し、内部に接続空間が設けられた便器本体と、
前記便器本体を構成し、前記便器本体の外部と前記接続空間とを区画する外壁部と、
前記外壁部に形成され、トイレ室の壁面から突出した排水管を貫通させる開口部と、
前記便器排水管部の下流端に接続した状態で前記接続空間内に収容された排水接続部材と、
前記接続空間内に位置するように前記排水接続部材に形成され、前記排水管の上流端と接続可能な下流側接続管部とを備えていることを特徴とする。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図7を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後方向については、図2における右方を前方と定義する。本実施例1の水洗式便器Aは、図2に示すように、トイレ室T内の床面Fに設置され、トイレ室Tの壁面Wから水平方向前方へ突出した排水管10に接続されるものである。
排水管10は、合成樹脂材料からなる円形断面の内筒11と、耐火材からなる円形断面の外筒12とから構成された二層構造である。図3に示すように、排水管10における壁面Wからの突出領域は、壁面Wに近い基端側管部13(後端部)と、壁面Wから最も遠い流入管部14(前端部)と、基端側管部13と流入管部14との間の中間管部15とから構成されている。基端側管部13の外径は、流入管部14の外径よりも小さい。中間管部15の外径は、基端側管部13から流入管部14に向かって次第に大きくなっている。
図2に示すように、水洗式便器Aは、耐火性の便器本体20と、排水接続部材40と、耐火性の遮蔽部材50を備えて構成されている。便器本体20は、陶器製であり、台座部21と、便鉢部28と、便器排水管部30とを備えた単一部材である。台座部21は、便器本体20の前後及び左右の外周面を構成する周壁部22と、周壁部22の上端縁から内側へ張り出した上面部23を備えている。
図2に示すように、便鉢部28は台座部21の内部に収容され、便鉢部28の上端縁は上面部23の内周縁に連なっている。台座部21の内部のうち周壁部22の内面と便鉢部28及び上面部23の下面とで区画された空間は、便器本体20(台座部21)の下面全領域に亘って開放された接続空間29となっている。接続空間29は、便器本体20の外部から隔絶されているとともに、開口部25を介して便器本体20の外部と連通可能となっている。尚、本実施例の技術概念上、開口部25は接続空間29に含まれる。
便器排水管部30は、便鉢部28の下端部(下流端部)から延出した形態であり、接続空間29の内部に収容されている。便器排水管部30は、便鉢部28の下端部に連なる上昇管部31と、上昇管部31の上端部に連なる下降管部32とから構成されている。下降管部32の下端部(便器排水管部30の下流端部)は、下向きに開口した流出管部33となっている。流出管部33は、便鉢部28よりも後方に配置され、接続空間29内における後端部(つまり、開口部25に近い位置)に配置されている。
図3,4に示すように、排水接続部材40は、合成樹脂製の管状本体41と、合成樹脂製の台座状をなす固定部材45と、連結リング47とを組み付けて構成されている。管状本体41は、断面が略円形をなす筒体であり、側面視形状が略四半円弧形をなしている。管状本体41の一方の開口端部は、排水接続部材40の前端部に位置し、軸線を上下方向に向けて上方へ開放された上流側接続管部42となっている。管状本体41の他方の開口端部は、排水接続部材40の後端部に位置し、軸線を前後方向に向けて後方へ開放された下流側接続管部43となっている。
排水管10は、アーチ状開口領域26と同軸状となるように後壁部24の開口部25を貫通している。具体的には、排水管10のうち基端側管部13の全体は、後壁部24よりも後方(つまり、便器本体20の外部)に位置する。排水管10の中間管部15のうち前端部を除いた領域は、後壁部24の外面よりも後方に位置する。中間管部15の前端部と流入管部14の後端部は、後壁部24の板厚の範囲内(即ち、開口部25の範囲内)に位置する。
上述のように、後壁部24の開口部25のアーチ状開口領域26の内径は、排水管10の流入管部14の外径より大きいため、開口部25の内周と排水管10の外周との間には隙間が空くことになる。この隙間を空けたままにしておくと、火災時に排水管10内の火炎が、合成樹脂製の排水接続部材40を溶かして接続空間29内に侵入した場合に、接続空間29内の炎が、開口部25と排水管10との隙間を通って便器本体20の外部(つまり、トイレ室T内)へ漏出する虞がある。
上記構成になる水洗式便器Aは、次のようにして組み付けられる。まず、排水管10に対しその前方から遮蔽部材50を組み付けて、リング状シール部52を流入管部14に外嵌する。このとき、床面Fにおける排水接続部材40の設置位置を確認し、この設置位置から後方へ一定寸法だけ離れた位置を遮蔽部材50の取付け位置として設定する。遮蔽部材50を排水管10に対して位置決めしたら、固定アーム55を床面Fに固定する。次に、排水管10に対しその前方から排水接続部材40を組み付け、パッキン48と下流側接続管部43を流入管部14に内嵌する。排水接続部材40を排水管10に対して位置決めしたら、固定部材45を床面Fに固定する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、遮蔽部材が、排水管の外周と開口部の内周に対し弾性的に接触可能なシール部材を備えているが、シール部材は弾性を有しない剛体であってもよい。
(2)上記実施例では、シール部材が排水管の外周と開口部の内周の両方に対して弾性接触しているが、シール部材は、排水管の外周と開口部の内周のうちいずれか一方のみに弾性接触してもよい。この場合、リング状シール部の内径を流入管部の外径より小さい寸法とし、リング状シール部の外周の半径を開口部のアーチ状開口領域の曲率半径より小さい寸法にするか、或いは、リング状シール部の外周の半径を開口部のアーチ状開口領域の曲率半径より大きい寸法とし、リング状シール部の内径を流入管部の外径より大きい寸法とすればよい。また、シール部材は、排水管の外周と開口部の内周の両方に対して殆ど弾性変形せずに接触してもよい。この場合、リング状シール部の内径を流入管部の外径とほぼ同じ寸法とし、リング状シール部の外周の半径を開口部のアーチ状開口領域の曲率半径とほぼ同じ寸法とすればよい。
(3)上記実施例では、開口部が外壁部の下端縁に開放された形態であるが、開口部は、外壁部の下端縁に開放されず、窓孔のように開口縁が全周に亘って閉じた形態であってもよい。
(4)上記実施例では、遮蔽部材のシール部材を開口部の内周面に接触させたが、シール部材は、外壁部の外面又は内面のうち開口部の開口縁部に接触させてもよい。
(5)上記実施例では、別部材として製造した排水接続部材と遮蔽部材を、別々の工程で便器本体や排水管に取り付けるようにしたが、これに限らず、排水接続部材と遮蔽部材を予め組み付けてモジュール化してもよい。この場合、トイレ室の床面に固定するのは、排水接続部材と遮蔽部材のうちいずれが一方だけでもよい。
(6)上記実施例では、排水管が前方へ突出する形態であるが、本発明は、排水管が側方へ突出する場合にも適用できる。
(7)上記実施例では、後壁部の板厚の範囲内に、排水管の中間管部の前端部と流入管部の後端部が位置するようにしたが、後壁部と排水管との位置関係はこれに限らない。即ち、後壁部の板厚の範囲内に、中間管部のみが位置するようにしてもよく、基端側管部の前端部と中間管部の後端部が位置するようにしてもよく、流入管部のみが位置するようにしてもよい。
(8)上記実施例では、排水管と排水接続部材との接続部分の全体を接続空間のうち後壁部の内面よりも前方の領域内に収容したが、これに限らず、排水管と排水接続部材の接続部分の一部を、接続空間の外部(後壁部の外面よりも後方の領域)や、後壁部の板厚範囲である開口部内に配置してもよい。
(9)上記実施例では、床面上における排水接続部材の設置位置と遮蔽部材の設置位置とを別々の位置に設定したが、排水接続部材の設置位置と遮蔽部材の設置位置とが重なるように設定して、排水接続部材と遮蔽部材を共締めによって床面に固定してもよい。
T…トイレ室
W…壁面
10…排水管
14…流入管部(排水管の上流端)
20…便器本体
24…後壁部(外壁部)
25…開口部
28…便鉢部
29…接続空間
30…便器排水管部
33…流出管部(便器排水管部の下流端)
40…排水接続部材
43…下流側接続管部
50…遮蔽部材
51…シール部材
Claims (4)
- 便鉢部と、前記便鉢部から延出した便器排水管部とを有し、内部に接続空間が設けられた便器本体と、
前記便器本体を構成し、前記便器本体の外部と前記接続空間とを区画する外壁部と、
前記外壁部に形成され、トイレ室の壁面から突出した排水管を貫通させる開口部と、
前記便器排水管部の下流端に接続した状態で前記接続空間内に収容された排水接続部材と、
前記接続空間内に位置するように前記排水接続部材に形成され、前記排水管の上流端と接続可能な下流側接続管部とを備えていることを特徴とする水洗式便器。 - 前記便器本体が不燃性材料からなり、
前記開口部と前記排水管の外周との隙間が不燃性の遮蔽部材で塞がれていることを特徴とする請求項1記載の水洗式便器。 - 前記遮蔽部材が、前記排水管の外周に対し弾性的に接触可能なシール部材を備えていることを特徴とする請求項2記載の水洗式便器。
- 前記シール部材が、前記開口部の内周面に対して弾性的に接触していることを特徴とする請求項3記載の水洗式便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005858A JP6842831B2 (ja) | 2016-01-15 | 2016-01-15 | 水洗式便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005858A JP6842831B2 (ja) | 2016-01-15 | 2016-01-15 | 水洗式便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017125365A true JP2017125365A (ja) | 2017-07-20 |
JP6842831B2 JP6842831B2 (ja) | 2021-03-17 |
Family
ID=59364879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016005858A Active JP6842831B2 (ja) | 2016-01-15 | 2016-01-15 | 水洗式便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6842831B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996025564A1 (en) * | 1995-02-16 | 1996-08-22 | Temal Tools Oy | Toilet |
JPH10121554A (ja) * | 1996-10-23 | 1998-05-12 | Inax Corp | 壁排水式便器及びその取付構造 |
JP2008274566A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Inax Corp | 便器本体及び洋風水洗式便器 |
JP2008303618A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Toto Ltd | 水洗便器の排水ソケット |
JP2011256707A (ja) * | 2011-08-22 | 2011-12-22 | Lixil Corp | 水洗式便器 |
KR101451648B1 (ko) * | 2014-05-30 | 2014-10-17 | 계림요업주식회사 | 수직 밀착판과 벽면 플랜지로 밀폐 고정되는 벽배수식 변기 및 그 설치방법 |
-
2016
- 2016-01-15 JP JP2016005858A patent/JP6842831B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996025564A1 (en) * | 1995-02-16 | 1996-08-22 | Temal Tools Oy | Toilet |
JPH10121554A (ja) * | 1996-10-23 | 1998-05-12 | Inax Corp | 壁排水式便器及びその取付構造 |
JP2008274566A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Inax Corp | 便器本体及び洋風水洗式便器 |
JP2008303618A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Toto Ltd | 水洗便器の排水ソケット |
JP2011256707A (ja) * | 2011-08-22 | 2011-12-22 | Lixil Corp | 水洗式便器 |
KR101451648B1 (ko) * | 2014-05-30 | 2014-10-17 | 계림요업주식회사 | 수직 밀착판과 벽면 플랜지로 밀폐 고정되는 벽배수식 변기 및 그 설치방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6842831B2 (ja) | 2021-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016142003A (ja) | 管継手構造、配管構造、建物 | |
JP5420608B2 (ja) | 水洗式便器の施工方法及び水洗式便器 | |
JP4896180B2 (ja) | 水洗式便器 | |
JP2017125365A (ja) | 水洗式便器 | |
JP2010236677A (ja) | 配管用耐火部材 | |
JP2017095930A (ja) | 排水トラップ | |
JP2011256707A5 (ja) | 水洗式便器の施工方法及び水洗式便器 | |
JP7211734B2 (ja) | 集合継手 | |
JP2019194432A (ja) | 管継手構造 | |
JP5489948B2 (ja) | 洗浄水タンクにおける手洗水用流路の接続構造 | |
JP5029224B2 (ja) | 自動水栓 | |
JP2018127766A (ja) | 管継手および脚部継手 | |
JP2017008581A (ja) | 屋外階段接続部構造 | |
JP2020190183A (ja) | 水密扉ユニット | |
JP4547303B2 (ja) | 耐火二層管継手 | |
JP2017101393A (ja) | 配管接続部材 | |
JP2010121312A (ja) | 浴槽の排水構造 | |
JP7187289B2 (ja) | 排水配管継手および排水配管の維持方法 | |
JP5912028B2 (ja) | 吐水装置 | |
JP2018096498A (ja) | 水栓 | |
JP2004257523A (ja) | 耐火二層管 | |
IL299856A (en) | A structure shield and a component in front of a wall with a structure shield | |
JP2007144106A (ja) | ユニットバスルーム | |
JP2021185975A (ja) | 接続部材の取付構造 | |
JP2008101424A (ja) | 浴室ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190709 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201008 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20210113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6842831 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |