JP2017124363A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な集塵能力を確保しつつ、消費電力に対する空気清浄機の運転効率を改善できる空気清浄機を提供すること。
【解決手段】空気清浄機1であって、空気中の塵埃濃度を計測する埃センサ13と、ファン7と、ファン7により内部に取り入れられた空気に含まれる塵埃を帯電させる複数の荷電部41と、空気中の塵埃濃度に応じて、複数の荷電部41のうち稼動させる個数を決定する制御部93と、決定された個数の荷電部41に対し個別に電力を供給する荷電部用高圧電源10を制御する電源部94と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気集塵装置を備えた空気清浄機に関する。
室内の空気を吸引し、吸引した空気から塵埃を除去する空気清浄機のなかには、電気集塵装置を備えたものがある。電気集塵装置は、塵埃に電荷を与えて帯電させる荷電部と、帯電した塵埃を捕集する集塵部と、を備えている。荷電部は、コロナ放電により塵埃を帯電させる。帯電能力は電極間を流れる電流により決まる。一方、集塵部は、高圧電極より生じる電界によって帯電した塵埃を捕集電極で捕集する。集塵能力は電界強度により決まる。したがって、集塵能力を高くするには、荷電部に大電流を供給し、集塵部に高電圧を供給する必要がある。
しかしながら、電気集塵装置を備えた空気清浄機では、吸引した空気に含まれる塵埃の量が少ない場合、塵埃の量が多い場合と同じ条件で運転すると、消費電力に対する集塵量が少ないため、単位消費電力当たりの集塵量である空気清浄機の運転効率が良くないという問題があった。そこで、吸引した空気に含まれる塵埃の量が少ない場合は、荷電部に流す電流値を小さくすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−290577号公報
特許文献1に記載された空気清浄機の制御方法によれば、空気中に含まれる塵埃の量に応じて荷電部に流す電流値を変えることにより、集塵能力(空気清浄機を通過する空気中の塵埃を捕集する能力)を変えることが可能である。しかし、この荷電部を動作させるには放電を開始するまで電圧を印加し所定の電流(放電開始電圧時の電流)以上を流す必要があるため、荷電部に流す電流を最大値よりも少し小さくしただけで集塵能力は大幅に下がる。そのため、電流を大きく下げることができず、空気清浄機の運転効率が改善できないという問題があった。
また、例えば空気清浄機のファンの回転数が小さく風量が小さい場合、吸引される空気の量が少なく、吸引される塵埃の量も少なくなる。よって、風量が多い場合と同じだけ荷電部に電流を流すと消費電力に対する集塵量が少ないため、空気清浄機の運転効率が改善できないという問題もあった。そこで、風量に応じて荷電部に流す電流値を変えることは可能であるが、上述と同様に空気清浄機の運転効率が改善できないという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、必要な集塵能力を確保しつつ、空気清浄機の運転効率を改善した空気清浄機を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1の発明は、空気清浄機であって、空気中の塵埃濃度を検出する塵埃検出手段と、送風機と、前記送風機により内部に吸引された空気に含まれる塵埃を帯電させる複数の荷電部と、前記空気中の塵埃濃度に応じて前記複数の荷電部のうち稼動させる個数を決定する制御部と、前記決定された個数の荷電部に対し個別に電力を供給する電源部と、前記複数の荷電部の少なくとも1つによって帯電された塵埃を集塵する集塵部と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気清浄機において、前記制御部が、前記塵埃検出手段で検出された塵埃濃度に応じて、前記送風機の風量を制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、空気清浄機であって、送風機と、前記送風機により内部に吸引された空気に含まれる塵埃を帯電させる複数の荷電部と、前記送風機の風量に応じて前記複数の荷電部のうち稼動させる個数を決定する制御部と、前記決定された個数の荷電部に対し個別に電力を供給する電源部と、前記複数の荷電部の少なくとも1つによって帯電された塵埃を集塵する集塵部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、必要な集塵能力を確保しつつ、空気清浄機の運転効率を改善できる空気清浄機の提供が可能となる。
本発明の実施形態に係る空気清浄機の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る電気集塵装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る空気清浄機の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電気集塵装置の特性を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る空気清浄機の集塵能力を示すグラフである。 参考例に係る電気集塵装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る空気清浄機の概略構成図であり、図2は、本発明の実施形態に係る電気集塵装置の概略構成図である。図1及び図2に示すように、空気清浄機1は、室内の空気を吸引する吸込口2と、吸引された空気から大きな塵埃を除去するプレフィルタ3と、プレフィルタ3を通過した空気中の塵埃を集塵する複数の電気集塵装置4と、電気集塵装置4を通過した空気を脱臭処理する脱臭フィルタ5と、脱臭フィルタ5の下流側に配置されるファン6(送風機)と、ファン6を回転させるファンモータ7と、プレフィルタ3と電気集塵装置4と脱臭フィルタ5により清浄された空気を室内に吹き出す吹出口8と、電気集塵装置4やファンモータ7を制御する制御部93を有する電源制御基板9と、電気集塵装置4の荷電部41に電力を供給する荷電部用高圧電源10(荷電用電源部)と、電気集塵装置4の集塵部42に電力を供給する集塵部用高圧電源11(集塵用電源部)と、運転開始操作、運転停止操作、風量設定などを行う操作表示基板12と、吸込口2から吸引された空気の塵埃濃度を検出する埃センサ13(塵埃検出手段)と、を備える。荷電部用高圧電源10は複数の電気集塵装置4の各々が備える荷電部41、つまり複数の荷電部41に対し個別に電力を供給するもので、この荷電部用高圧電源10に電力を供給するものが本発明の電源部94である。
そして、空気清浄機1は、ファンモータ7により駆動されるファン6の回転により、吸込口2から室内空気を吸引し、プレフィルタ3、電気集塵装置4、脱臭フィルタ5を通過しながら空気を清浄し、吹出口8より室内に清浄された空気を吹き出す。
なお、本実施形態の空気清浄機1には、電気集塵装置4が3個内蔵されているが、電気集塵装置4の個数は3個に限定されるものではなく、2個でもよいし、4個以上であってもよい。また、空気清浄機1の風量設定には、操作表示基板12の操作に基づいて手動で風量を切換える手動風量設定と、埃センサ13の検出信号と、予め記憶されている埃閾値1と埃閾値2(埃閾値1<埃閾値2)を比較して、適切な風量に自動で切換える自動風量設定とがあり、いずれか一方を選択することができる。
図2に示すように、電気集塵装置4は、荷電部41と集塵部42とを備える。荷電部41は、ワイヤやニードルなど、細く又は鋭利な形状をした荷電部放電電極41aと、荷電部放電電極41aと異なる極性をもった平板状の荷電部対向電極41bとを所定の間隔をあけて交互に配置して構成されている。集塵部42は、平板電極を多数枚平行に配列し、交互に異なる極性の高電圧が印加されるよう電気的に接続した構造であり、荷電部放電電極41aと同極性のものを集塵部高圧電極42b、荷電部対向電極41bと同極性のものを集塵部捕集電極42aと呼ぶ。
荷電部41の放電電極41aと対向電極41bは、商用電源14から電源部94を介して荷電部用高圧電源10により高電圧が印加される。荷電部用高圧電源10は、電源制御基板9に搭載された制御部93により荷電部スイッチ91a、91b、91cを介して駆動、制御される。
集塵部42の捕集電極42aと高圧電極42bは、商用電源14から電源部94を介して集塵部用高圧電源11により高電圧が印加される。集塵部用高圧電源11は、電源制御基板9に搭載された制御部93により集塵部スイッチ92を介して駆動、制御される。
荷電部用高圧電源10は、電気集塵装置4の内蔵個数と同数が設けられており、各電気集塵装置4の荷電部41と1対1に対応して接続される。集塵部用高圧電源11は、電気集塵装置4の内蔵個数に拘らず1つであり、すべての集塵部42が並列に接続される。
つぎに、電気集塵装置4内における塵埃の捕集作用について説明する。
荷電部41の荷電部放電電極41aに正極の高電圧を印加し、荷電部対向電極41bを荷電部用高圧電源10の接地極に接続すると、コロナ放電が起こり、この電極間には、電子と空気分子が正に帯電したイオンが満たされる。このうち電子は、荷電部放電電極41aに到達し、荷電部用高圧電源10に向かって流れる。このときの荷電部41全体での電流を0.025mAとすると、電極間にはこの電流値に対応したイオンが満たされる。また、電流が0.025mAとなるようにコロナ放電を安定に起こす電圧が5kVを下回るように、荷電部放電電極41aの形状、例えばワイヤ形状の場合に、線径を0.1mmにするなど、設定することが可能である。
この正イオンで満たされた空間を塵埃が通過する際、その通過時間と荷電部放電電極41aと荷電部対向電極41bとで作られる電界の強さに応じて、イオンと塵埃の衝突による電荷の移動が起こり、塵埃に正の電荷が帯電する。
一方、集塵部42の集塵部高圧電極42bに例えば5kVを印加し、集塵部捕集電極42aを集塵部用高圧電源11の接地極に接続すると、両電極の間隔が2mmであれば、25kV/cmの静電界が形成される。荷電部41で正に帯電した塵埃は、集塵部42に移動すると、静電界により塵埃と反対極性の集塵部捕集電極42aに吸引される方向に力を受ける。
空気中を浮遊する塵埃は、空気抵抗により直ちに終端速度に到達し、流れ方向と集塵部捕集電極42a方向の速度成分を持った等速運動となる。集塵部捕集電極42a方向の速度成分は、塵埃の電荷量と電界強度に比例し、流れ方向の速度と集塵部42の奥行で定まる集塵部42の通過時間内に、集塵部捕集電極42aに到達した塵埃が捕集される。空気中を浮遊する塵埃は十分に小さく、拡散の影響を受けるので、集塵部捕集電極42aから遠ざかる方向に動くものもあり、集塵部42を通過している間にすべての塵埃が捕集されるわけではないが、捕集されずに集塵部42を通過する塵埃の量は時間の経過にともない指数関数的に減少していく。
ここで、捕集率を高める方法のひとつは、塵埃の電荷量を高めることであり、荷電部41内のイオンの数を増やすことである。安定した集塵能力を得るため、荷電部用高圧電源10には、荷電部放電電極41aに印加する正極の高電圧を一定に保つ特性が求められる。
捕集率を高める別の方法は、集塵部42の電界の強度を上げることであり、異常放電を起こさない範囲で極力高く、集塵部高圧電極42bと集塵部捕集電極42aとの間の電位差を保つため、集塵部用高圧電源11には、出力電圧を一定に保つ特性が求められる。また、家庭用空気清浄機で処理する空気の塵埃濃度は、例えば0.1mg/mと低いので、集塵部42で捕集される塵埃の電荷量により流れる電流は小さく、集塵部用高圧電源11の電流容量は例えば0.01mAのように小さくてよい。
家庭用空気清浄機において必要とされる処理風量、例えば3〜8m/分は、上記出力の荷電部用高圧電源10に対応する電気集塵装置4を1〜3個内蔵することで対応可能であるが、本発明はこれに限定したものではなく、4個以上など空気清浄機が必要とされる能力に応じて電気集塵装置4の個数を適宜変更してもよい。または、荷電部41を2以上複数個設けて、集塵部42を1個だけにして、集塵部42の風上側に複数の荷電部41を配置するようにしてもよい。
つぎに、図3の制御フローを用いて、本発明の空気清浄機1の制御手順を説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る空気清浄機の制御手順を示すフローチャートである。図3に示すように、電源制御基板9に搭載された制御部93は、空気清浄機1の操作表示基板12に設けられた図示しない運転スイッチにより、運転が開始されると、複数の集塵部42すべてに共通して電力を供給する集塵部用高圧電源11をONに設定する(S11)。
つぎに、風量設定が手動、自動のいずれであるかを判断する(S12)。ここで、風量設定が手動であると判断した場合は、大、中、小のうち、いずれの風量が選択されているかを判断し(S13、S14)、その判断結果に応じて風量設定変数に大、中、小をセットする(S15、S16、S17)。一方、風量設定が自動であると判断した場合は、吸込口2の近傍に配置された埃センサ13からの信号と、あらかじめ設定された2つの埃閾値(埃閾値1と埃閾値2)との比較を行い(S18、S19)、塵埃濃度に応じて、大、中、小のうち、いずれかの風量を選択し、その判断結果に応じて風量設定変数に大、中、小をセットする(S15、S16、S17)。
風量設定後は、ファンモータ7を風量設定に応じた回転数で駆動させ、設定された風量をファン6により発生させる。また、手動又は自動で風量が大に設定されたときには、複数の荷電部用高圧電源10をすべてONにする(S20)。また、手動又は自動で風量が中に設定されたときには、複数の荷電部用高圧電源10のうち、一部をONにする(S21)。例えば、3個のうちの1個、あるいは3個のうち2個をONにする。また、手動又は自動で風量が小に設定されたときには、複数の荷電部用高圧電源10をすべてOFFのままにする。
複数の荷電部用高圧電源10のうち、一部をONにする際には、複数の荷電部用高圧電源10のうち、常に特定の荷電部用高圧電源10をONにするのではなく、複数の荷電部用高圧電源10を均等にONにすることが好ましい。つまり、ワイヤやニードルなど、細く又は鋭利な形状をした荷電部41の荷電部放電電極41aは寿命があるため、各荷電部用高圧電源10の駆動時間が均等になるように、駆動させる荷電部用高圧電源10を選択して、選択したものをONにすることにより、全体としての寿命を延ばすことが可能になる。なお、複数の荷電部用高圧電源10を均等にONにする方法としては、複数の荷電部用高圧電源10を所定の順番でONにする方法や、複数の荷電部用高圧電源10の過去のON時間を記憶し、過去のON時間が均等になるように複数の荷電部用高圧電源10をONにする方法などがある。
上記運転スイッチにより運転が停止されるまでの間(S22:N)、常時、手動による風量設定の変更、及び埃センサ13の信号に基づいた自動による風量設定の変更を監視し、変更された風量に応じて、ファンモータ7の回転数、及びON又はOFFにする荷電部用高圧電源10の数を制御する。
運転停止スイッチにより運転が停止されたら(S22:Y)、荷電部用高圧電源10をすべてOFFにした後(S23)、集塵部用高圧電源11をOFFにし(S24)、風量設定変数に停止をセットし(S25)、ファンモータ7の回転数を0にする。
なお、図3に示すフローチャートでは、風量と電気集塵装置4の制御に関してのみ記載したが、脱臭フィルタ5や埃センサ13の信号による汚れ量の表示制御、図示しない臭いセンサの信号による制御などを制限するものではない。また、風量の設定は、小、中、大の3段階に限定されない。また、埃センサ13の信号閾値も2つに限定されない。また、荷電部41や集塵部42のON/OFF順序、大、中、小の風量設定順序などは、図3に示すフローチャートに限定されない。
つぎに、図4を用いて、電気集塵装置4の荷電部電流特性について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る電気集塵装置4の特性を示すグラフである。図4は、直径0.12mmのワイヤを荷電部放電電極41aとして、6.25mmの間隔で幅10mmの金属板を荷電部対向電極41bとして配置し、集塵部42に奥行34mm、間隔2mmで集塵部捕集電極42aと集塵部高圧電極42bを多数枚配置してなる電気集塵装置4において、粒径0.3〜0.5μmの大気塵の透過率を表したものである。2つの記号は、集塵部42の流れ方向の風速vxに対応している。横軸は荷電部電流、縦軸は透過率(=出口粒子濃度/入口粒子濃度)である。
図4によれば、荷電部電流の増加に伴って透過率が減少していること、風速vxが小さいほど透過率が低いことがわかる。また、荷電部電流が0のときに、風速vx3.75m/sの透過率は90%を超えているのに対して、風速vx0.74m/sの透過率は60%台であることがわかる。なお、風速vxは空気清浄機を最大風量(定格風量)で運転した時に電気集塵装置4を通過する空気の風速である。
大気塵には、最初から帯電しているものが含まれ、塵埃1個あたりの帯電量(=電荷量)は小さいので、大きな風速vxでは集塵部42で捕集できるものが少ないのに対し、風速vxが小さいときには捕集できるものが増える。
電気集塵装置4の電力は、荷電部41で消費されるものがほとんどであり、集塵部42で消費されるものは極めて少ないので、風速vxが小さいときに集塵部用高圧電源11だけをONにしておくことで、少ない電力で集塵能力を持たせることが可能である。
また、風速vxが小さいときには、荷電部電流を大きくしても、透過率を更に低下させることが困難であり、大きな荷電部電流で駆動するのは、非効率である。荷電部用高圧電源10を電流可変に設計することで効率を高めることは可能だが、電源の構成が複雑、高価になるという欠点がある。また、風速vxが小さいとき、すなわち風量が小さいときは、自動運転で塵埃の量が少ないときか、手動設定によって早い集塵が望まれていないと考えることができるので、不要に高い集塵能力で運転する必要がない。従来の空気清浄機では、この条件のときに電気集塵装置自体の運転を停止する制御が行われているものもある。
しかし、本発明のように荷電部用高圧電源10と集塵部用高圧電源11が独立に設けられている場合、風速vxが小さいとき、すなわち風量が小さいときは小さな電力で集塵部用高圧電源11のみをONにしておけば、電気集塵装置4自体を停止しているのに比べ、確実に集塵を行うことができる。以下、この効果を図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る空気清浄機1の集塵能力を示すグラフである。図5は、電気集塵装置4を2個内蔵する空気清浄機を定格風量、定格風量の1/2、及び定格風量の1/5で運転したとき、荷電部41のONの数を変えながら捕集率を測定した結果である。
「すべて荷電」は、2個の荷電部41のうち2個をON、「一部荷電」は2個の荷電部41のうち1個をON、「荷電なし」は2個の荷電部41のうち2個をOFFとして、荷電部用高圧電源10を駆動している。横軸は、電気集塵装置4の1個あたりの風量、縦軸は捕集率(=1−透過率)である。
「すべて荷電」のときが最も捕集率が高く、「荷電なし」が最も捕集率が低くなる。内蔵の電気集塵装置4の個数が3個の場合、あるいは1個の場合でも同様の結果となる。図3の制御フローの記載に従えば、風量設定:小は定格風量の1/5、風量設定:中は定格風量の1/2、風量設定:大は定格風量に対応させることができる。
図4の風速vxと荷電部電流の特性と同様に、「すべて荷電」のときには、風量が小さくなっても捕集率の上昇幅が小さく、「荷電なし」のときには、大風量では、捕集率が10%以下だが、小風量にすると30%を超える捕集率となることがわかる。
つぎに、集塵能力と、電力と、その比として定義される効率を、実施例と参考例で比較しながら説明する。
図6は、参考例に係る電気集塵装置の概略構成図である。参考例に係る空気清浄機の電気集塵装置は、荷電部141と集塵部142に共通の高圧電源115が接続され、各電気集塵装置104毎に電源制御基板109内のスイッチ191a、191b、191cで制御される。
この例は2段式電気集塵装置であるが、荷電部と集塵部が一体化した1段式集塵装置と同様の制御である。高圧電源115の種類が減らせるという利点はあるものの、荷電部141は定電流電源、集塵部142は定電圧電源という望まれる特性が異なる電源を共通出力により駆動することで、異なる電位で駆動することができないという短所や、集塵部142に不要な高電流が流れてしまう可能性があるという短所がある。
以下、集塵能力と、電力と、その比として定義される効率を、本実施形態における実施例と参考例で比較した表1を示す。
Figure 2017124363
ここで集塵能力は、風量と捕集率の積で、1分間あたりに清浄できる空気量を表す。電力は、荷電部41が1個あたり1.41W、集塵部42が共通で0.0047Wとし、電気集塵装置4の1個あたりの平均として算出している。効率は、集塵能力と電力の比で、電力1Wあたりの集塵能力の値となる。実施例では、図3の制御フローに従い、風量設定の3段階で荷電部41を制御している。「一部荷電」は、2個のうち1個をONに相当させている。参考例は、荷電部141と集塵部142の高圧電源115は共用で、風量設定が小のときOFF、中及び大のときONとしている。
風量設定が大のときには、実施例、参考例とも同じ条件なので、効率は同じである。風量設定が中のときには、一部荷電の実施例に対して、すべて荷電の参考例の方が集塵能力は高くなるが、実施例では電力の減少ほどには集塵能力が減少しないので、効率は参考例より実施例の方が高くなる。しかし、風量設定が大と比べると、風量が小さい分、風量と捕集率の積である集塵能力は低くなるので、効率も低くなる。これは、送風に係る電力を加味していないことによる。
風量設定が小のときには、参考例では、集塵能力が0、電力が0であり、効率は算出できない。実施例では、効率が他の風量設定のときと比べて、けた違いに大きくなっている。集塵能力の絶対値は小さいが、風量が小さいときに期待されている能力としては、参考例に比べ、効果的であると言える。なお、風量設定が中に対応する荷電は、「荷電部一部ON」に限らず、「荷電部すべてON」を選択することを可能にしてもよく、省エネ運転、強力集塵運転のような表現で使用者の選択に委ねる方法もある。
以上に述べた本実施形態の空気清浄機1によれば、空気中の塵埃濃度に応じて、複数の荷電部41のうち稼動させる個数を決定し、この個数分の荷電部41に通電するよう荷電部用高圧電源10を制御するので、稼働させる荷電部41の電流値を下げることなく、稼働させる荷電部41の個数に基づいて空気清浄機1全体の集塵能力を調節することが可能となり、その結果、必要な集塵能力を確保しつつ、消費電力を低減させて空気清浄機の運転効率を改善することができる。
また、空気清浄機1は、集塵部42に対し電力を供給する集塵部用高圧電源11を更に備え、集塵部42が2以上に分割されており、集塵部用高圧電源11がその2以上の集塵部42全てに対し電力を供給するので、消費電力が少ない集塵部42については、1つの電源で複数の集塵部42に電力を供給することができ、その結果、電源の複雑化を回避できる。
また、空気清浄機1は、埃センサ13で検出された塵埃濃度に応じて、運転風量を制御するので、空気中の塵埃濃度が高いときは、運転風量を大きくしつつ、多くの荷電部41を稼働させて高効率な集塵運転を行うことができるだけでなく、空気中の塵埃濃度が低いときは、運転風量を小さくしつつ、一部の荷電部41を稼働させて省電力な集塵運転を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1…空気清浄機、10…荷電部用高圧電源、11…集塵部用高圧電源、12…操作表示基板、13…埃センサ、14…商用電源、3…プレフィルタ、4…電気集塵装置、41…荷電部、41a…荷電部放電電極、41b…荷電部対向電極、42…集塵部、42a…集塵部捕集電極、42b…集塵部高圧電極、5…脱臭フィルタ、6…ファン、7…ファンモータ、8…吹出口、9…電源制御基板、91a、91b、91c…荷電部スイッチ、92…集塵部スイッチ

Claims (3)

  1. 空気清浄機であって、
    空気中の塵埃濃度を検出する塵埃検出手段と、
    送風機と、
    前記送風機により内部に取り入れられた空気に含まれる塵埃を帯電させる複数の荷電部と、
    前記空気中の塵埃濃度に応じて前記複数の荷電部のうち稼動させる個数を決定する制御部と、
    前記決定された個数の荷電部に対し個別に電力を供給する電源部と、
    前記複数の荷電部の少なくとも1つによって帯電された塵埃を集塵する集塵部と、を備えることを特徴とする空気清浄機。
  2. 前記制御部が、前記塵埃検出手段で検出された塵埃濃度に応じて前記送風機の風量を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 空気清浄機であって、
    送風機と、
    前記送風機により内部に取り入れられた空気に含まれる塵埃を帯電させる複数の荷電部と、
    前記送風機の風量に応じて前記複数の荷電部のうち稼動させる個数を決定する制御部と、
    前記決定された個数の荷電部に対し個別に電力を供給する電源部と、
    前記複数の荷電部の少なくとも1つによって帯電された塵埃を集塵する集塵部と、を備えることを特徴とする空気清浄機。

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