JP2019130512A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019130512A
JP2019130512A JP2018017298A JP2018017298A JP2019130512A JP 2019130512 A JP2019130512 A JP 2019130512A JP 2018017298 A JP2018017298 A JP 2018017298A JP 2018017298 A JP2018017298 A JP 2018017298A JP 2019130512 A JP2019130512 A JP 2019130512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
discharge electrode
power supply
gap
electrostatic precipitator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018017298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7078412B2 (ja
Inventor
優治 巻嶋
Yuuji Makishima
優治 巻嶋
勝島 慎二郎
Shinjiro Katsushima
慎二郎 勝島
芳浩 田中
Yoshihiro Tanaka
芳浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amano Corp
Original Assignee
Amano Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amano Corp filed Critical Amano Corp
Priority to JP2018017298A priority Critical patent/JP7078412B2/ja
Publication of JP2019130512A publication Critical patent/JP2019130512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7078412B2 publication Critical patent/JP7078412B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】集塵効率の向上を図ると共に装置の小型化を図る。【解決手段】本発明の電気集塵装置1は、外筒体10と、中筒体11と、内筒体12と、外筒体10と中筒体11との間の隙間において外筒体10と中筒体11とに電気的に絶縁された状態で設けられる第1の支持筒体39に支持される複数の第1の放電用電極43と、中筒体11と内筒体12との間の隙間において中筒体11と内筒体12とに電気的に絶縁された状態で設けられる第2の支持筒体40に支持される複数の第2の放電用電極44と、第1の支持筒体39を介して第1の放電用電極43に高電圧を印加すると共に第2の支持筒体40を介して第2の放電用電極44に高電圧を印加する給電用部材61,63と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、高電圧の印加によって発生するコロナ放電により、含塵空気中の塵埃や油煙中のミスト等の粒子を帯電させて捕集する電気集塵装置に関する。
コロナ放電によって空気中の粒子を帯電させて捕集する装置が知られている。例えば、特許文献1には、集塵効率の低下を抑制するために、空気の流通方向に沿って複数の放電部および集塵部を配置した電気集塵器が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−126729号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電気集塵器では、空気の流通方向に沿って複数の放電部および集塵部を配置しているため、装置が大型化してしまうという問題がある。また、高電圧を印加する給電箇所が複数箇所に分散しているため、部品点数が多くなり、経済性が悪いといった問題もある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、集塵効率の向上を図ると共に装置の小型化を図ることができ、また、給電箇所を1箇所に集約することで部品点数を削減して経済性の向上を図ることのできる電気集塵装置を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の第1の電気集塵装置は、高電圧の印加によって発生するコロナ放電により空気中の粒子を帯電させて捕集する電気集塵装置であって、筒状の接地電極として形成されている外筒体と、前記外筒体の内部において筒状の接地電極として形成され、前記外筒体との間に隙間を介して設けられている中筒体と、前記中筒体の内部において筒状の接地電極として形成され、前記中筒体との間に隙間を介して設けられている内筒体と、前記外筒体と前記中筒体との間の隙間において該外筒体と該中筒体とに電気的に絶縁された状態で設けられる第1の支持筒体に支持される複数の第1の放電用電極と、前記中筒体と前記内筒体との間の隙間において該中筒体と該内筒体とに電気的に絶縁された状態で設けられる第2の支持筒体に支持される複数の第2の放電用電極と、前記第1の支持筒体を介して前記第1の放電用電極に高電圧を印加すると共に前記第2の支持筒体を介して前記第2の放電用電極に高電圧を印加する給電用部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の電気集塵装置によれば、外筒体と中筒体の隙間と、中筒体と内筒体の隙間にそれぞれ放電用電極を配置することで、複数の放電用電極を備えながら装置の小型化(コンパクト化)を実現することができる。また、集塵効率を高めながら、高濃度の塵埃やミスト等の粒子にも対応することができる。
本発明の第2の電気集塵装置は、上記した第1の電気集塵装置において、前記外筒体は、一端面が開放され、前記中筒体は、一端面が閉塞され、且つ他端面が開放され、前記内筒体は、両端面が開放され、前記外筒体の他端と前記内筒体の他端との間は、閉塞され、空気が、前記外筒体の前記一端面から前記外筒体と前記中筒体の間の隙間に流入して他端に向かって流通した後、反転して前記中筒体と前記内筒体との間の隙間に流入して前記中筒体の前記一端面に向かって流通し、さらに反転して前記内筒体の内部に流入する空気流路が形成されることが好ましい。
本発明の第3の電気集塵装置は、上記した第2の電気集塵装置において、前記一端面は上端面であり、前記他端面は下端面であることが好ましい。
本発明の第2および第3の電気集塵装置によれば、空気流路をS字状に形成することで、外筒体の内周面、中筒体の外周面および内周面、内筒体の外周面および内周面において、帯電した粒子を吸着捕集する領域(捕集エリア)を拡大することができるため、装置の小型化を実現しながら、粒子の捕集量を増加させることができる。
本発明の第4の電気集塵装置は、上記した第1〜第3のいずれかの電気集塵装置において、前記第1の放電用電極と前記外筒体との間の隙間と、前記第1の放電用電極と前記中筒体との間の隙間と、前記第2の放電用電極と前記中筒体との間の隙間と、前記第2の放電用電極と前記内筒体との間の隙間は、いずれも径方向の長さが等しいことが好ましい。
本発明の第4の電気集塵装置によれば、外筒体の内周面、中筒体の外周面および内周面、内筒体の外周面および内周面において、帯電した粒子を吸着捕集する領域(捕集エリア)を偏りなく有効に活用することができる。また、第1および第2の放電用電極に印加する高電圧を同一に設定することができるので、同じ高電圧電源部を使用することができ、経済性を向上させることができる。
本発明の第5の電気集塵装置は、上記した第1〜第4のいずれかの電気集塵装置において、前記給電用部材は、前記第1の放電用電極に高電圧を印加する第1の給電用部材と、前記第2の放電用電極に高電圧を印加する第2の給電用部材と、を備え、前記給電用部材を保護する給電用碍子は、前記第1の給電用部材を電気的に絶縁された状態で支持する第1の胴部と、前記第2の給電用部材を電気的に絶縁された状態で支持する第2の胴部と、を備え、前記第1の胴部は、前記外筒体を貫通して該外筒体と前記中筒体との間の隙間を遮るように前記第1の支持筒体に接続され、前記第2の胴部は、前記外筒体を貫通して該外筒体と前記中筒体との間の隙間を遮ると共に、前記中筒体を貫通して該中筒体と前記内筒体との間の隙間を遮るように前記第2の支持筒体に接続されていることが好ましい。
本発明の第5の電気集塵装置によれば、1つの給電用碍子から第1および第2の放電用電極の2箇所に給電することで、給電碍子を共通化することができるので、経済性を高めることができる。
本発明の第6の電気集塵装置は、上記した第5の電気集塵装置において、前記第2の胴部は、前記第1の胴部および前記第1の放電用電極より空気の流通方向の下流側に離間して配置されていることが好ましい。
本発明の第6の電気集塵装置によれば、放電性能に影響を与えることなく、同一方向から2箇所への給電を実現することができる。
本発明の第7の電気集塵装置は、上記した第5または第6の電気集塵装置において、前記第1の給電用部材に接続される第1の給電板と、前記第2の給電用部材に接続される第2の給電板と、を備え、前記第1の給電板および前記第2の給電板は、前記給電用碍子の同一面に離間して配置されていることが好ましい。
本発明の第7の電気集塵装置によれば、同一方向から2箇所に給電することができるので、給電の仕組みを簡素化することができる。
本発明の第8の電気集塵装置は、上記した第1〜第4のいずれかの電気集塵装置において、前記給電用部材は、前記外筒体と前記中筒体を貫通し、該外筒体と該中筒体との間の隙間と、該中筒体と前記内筒体との間の隙間と、を遮るように配置され、前記第1の支持筒体および前記第2の支持筒体に接続されていることが好ましい。
本発明の第8の電気集塵装置によれば、1つの給電用部材によって第1の放電用電極(支持筒体)と第2の放電用電極(支持筒体)に高電圧を印加することができるため、部品点数を削減でき、経済性を高めることができる。
本発明の第9の電気集塵装置は、上記した第1〜8のいずれかの電気集塵装置において、前記第1の放電用電極および前記第2の放電用電極は、複数の繊維状の線電極を束ねた線電極束により構成され、該線電極束は前記第1の支持筒体および前記第2の支持筒体から空気の流通方向の上流側と下流側とに向かってそれぞれ延出していることが好ましい。
本発明の第9の電気集塵装置によれば、比較的低い電圧で放電させることができるので、火災の発生を防止でき、安全性の向上を図ることができる。また、放電箇所を増やすることができるため、確実に気流中の微粒子を帯電させることができる。
本発明の第10の電気集塵装置は、上記した第9の電気集塵装置において、前記第2の放電用電極の線電極1束当りに印加される電力は、前記第1の放電用電極の線電極1束当り印加される電力よりも小さく設定され、該第2の放電用電極の線電極束間の間隔は、該第1の放電用電極の線電極束間の間隔よりも小さく設定されていることが好ましい。
本発明の第10の電気集塵装置によれば、第2の放電用電極の線電極1束あたり印加される電力を小さく抑えることにより、線電極束間の電界干渉による影響を減少させることができる。また、第2の放電用電極の線電極束を高密度に配置することで、第1の放電用電極で集塵することができなかった粒子を確実に集塵することができる。
本発明の第11の電気集塵装置は、上記した第1〜第7のいずれかの電気集塵装置において、前記第1の放電用電極に高電圧を供給する第1の高電圧電源部と、前記第2の放電用電極に高電圧を供給する第2の高電圧電源部と、が独立して設けられていることが好ましい。
本発明の第11の電気集塵装置によれば、別々に高電圧電源部が設けられているので、仮に一方の放電用電極が、ゴミや汚れにより短絡したとしても、他方の放電用電極に過大な電力が供給される虞がない。したがって、異常放電の頻発による装置の停止や故障を回避し、安全性を担保することができる。
本発明の第12の電気集塵装置は、上記した第11の電気集塵装置において、予め設定された条件に従って、前記第1の放電用電極のみに高電圧を印加する第1のモードと、前記第2の放電用電極のみに高電圧を印加する第2のモードと、前記第1の放電用電極および前記第2の放電用電極に高電圧を印加する第3のモードのいずれかのモードに切り換える制御を行う制御部を備えていることが好ましい。
本発明の第12の電気集塵装置によれば、予め設定された条件に応じて用途に適したモードを使い分けることができるため、効率良く装置を稼動させることができる。
本発明によれば、集塵効率の向上を図ることができると共に装置の小型化を図ることができる。また、給電箇所を1箇所に集約して部品点数を削減すると共に経済性の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る電気集塵装置を斜め上方から示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気集塵装置の内部を、外筒体を透視して斜め上方から示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気集塵装置の内部を、外筒体および上部中筒体を透視して斜め上方から示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気集塵装置の内部を、上部中筒体を外して示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気集塵装置の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気集塵装置を斜め上方から示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気集塵装置の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の電気集塵装置の一部を拡大して示す断面図である。
以下、添付した図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。
[第1の実施形態に係る電気集塵装置]
図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る電気集塵装置1について説明する。図1は電気集塵装置1を斜め上方から示す斜視図、図2は電気集塵装置1の内部を斜め上方から示す斜視図、図3は電気集塵装置1の内部を斜め上方から示す斜視図、図4は電気集塵装置1の内部を示す平面図、図5は電気集塵装置1の一部を拡大して示す断面図である。
本実施形態に係る電気集塵装置1は、コロナ放電によって空気中の粒子を帯電させて捕集する装置である。図示は省略するが、例えば、電気集塵装置1は、焼かれたり揚げられたりした食材等から発生する水分、煙(油煙)、オイルミスト等の粒子を空気と共に吸引して排気するロースターやフライヤー等の調理器に組み込まれている。
電気集塵装置1は、前記調理器の内部の収容フレーム100(図5参照)に着脱可能に取り付けられている。食材等から発生する水分、煙(油煙)、オイルミスト等の粒子は、空気と共に吸引フードから吸引され、流通路を経由して吸込口から電気集塵装置1に流入する。収容フレーム100の底部には、外部(調理器外)と連通する排気ダクト101(図5参照)が接続されている。排気ダクト101は略円形断面を有する金属製のパイプである。排気ダクト101の下流側には、排気ダクト101を介して電気集塵装置1内および収容フレーム100内および前記吸引フード等に吸引力を働かせる吸引ファン(図示せず)が設けられている。
電気集塵装置1は、外筒体10と、中筒体11と、内筒体12と、放電部13と、給電用碍子14と、支持用碍子15と、高電圧電源部16と、を備えている。外筒体10と中筒体11と内筒体12は、基準電位点(例えば、大地等)に接続された接地電極となっている。外筒体10と中筒体11と内筒体12は、それぞれ、同心に配置されており、外筒体10と中筒体11との間の隙間と、中筒体11と内筒体12との間の隙間は等しく設定されている(図5において、L1+L2=L3+L4)。なお、以下の説明において、「流通方向」とは、空気が流れる方向を指す。また、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、空気の流通方向における「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
<外筒体>
外筒体10は、例えば、不燃性、導電性および耐腐食性に優れるステンレスで形成されている。外筒体10は、上端面(一端面)と下端面(他端面)が開放された略円筒状に形成されている。外筒体10の上端部は、人が触れた時にケガをしないようにヘミング加工が施されている。外筒体10の下端部は、周壁17の下部が後述する内筒体12の立ち上がり部33に固定されることで閉塞される。外筒体10の周壁17の上部には、対向する位置に2つの取っ手18が固定され、2つの取っ手18の間に給電用碍子14が固定されている。また、外筒体10の周壁17には、2つの給電用穴19(図5参照)と、2つの給電碍子取付用穴20(図5参照)と、2つの支持用碍子取付用穴(図示せず)と、4つの取っ手取付用穴(図示せず)と、内筒体12を固定する6つの内筒体固定用穴(ネジ42が固定される穴)が開口されている。
<中筒体>
中筒体11は、例えば、不燃性、導電性および耐腐食性に優れるステンレスで形成されている。中筒体11は、上部中筒体24と下部中筒体25とで構成されている。上部中筒体24は、上端面(一端面)が端面部26で閉塞され且つ下端面(他端面)が開放された有天略円筒状に形成されている。上部中筒体24の直径(外径)は、外筒体10よりも小さく設定され、外筒体10との間に隙間が形成されるように設けられている。上部中筒体24の端面部26には、中央部に凹部27が形成されている。凹部27には、空気の流通方向が変化することによって含塵空気から分離された、含塵空気中に含まれている比較的大きな粒子を貯留することができる。上部中筒体24の端面部26は、外筒体10の上端面(一端面)よりもやや下方側に位置している。上部中筒体24は、下部中筒体25に対して、ネジ等による固定はされておらず、着脱可能な構造を有している。これにより、メンテナンス時には、上部中筒体24を下部中筒体25から取り外すことで、後述する第2の放電用電極44を上方から目視してその汚れ状態を確認することができる。
下部中筒体25は、上端面(一端面)と下端面(他端面)が開放された略円筒状に形成されている。下部中筒体25の下端には、外筒体10側に水平に延出する外鍔部28が形成され、この外鍔部28はネジ23により後述する内筒体12の張り出し部32に固定される。下部中筒体25の下部には、複数個(例えば、24個)の開口部29が周方向に一定間隔で形成されている。また、下部中筒体25には、開口部29の上方の1箇所に、後述する給電用碍子14の第2の胴部47用の貫通穴30が形成されている。
<内筒体>
内筒体12は、外筒体10および中筒体11と同様に、ステンレスで形成されている。内筒体12は、外筒体10および中筒体11よりも上下方向に短く、上下方向両端面を開放した円筒状に形成された本体部31を有している。本体部31の下端(他端)には、外筒体10側に水平に延出する張り出し部32が形成されている。張り出し部32の先端には、上方に屈曲する立ち上がり部33が形成され、この立ち上がり部33がネジ42により外筒体10の下端部に固定される。内筒体12の本体部31の直径(外径)は、中筒体11よりも小さく設定され、中筒体11との間に隙間が形成されるように設けられている。内筒体12の本体部31には、2つの支持用碍子取付用穴(図示せず)が開口されている。
<放電部>
放電部13は、支持筒体37と、支持筒体に支持される複数の放電用電極38と、を含んでいる。支持筒体37は、外筒体10、中筒体11、および内筒体12と同様に、ステンレスで形成されている。支持筒体37は、上下方向両端面が開放された円筒状に形成され、外側筒体の内側に内側筒体が密着(または圧着)されることで構成されている。支持筒体37は、外筒体10、中筒体11、および内筒体12と同心に配置されている。
支持筒体37は、外筒体10と中筒体11との間において外筒体10と中筒体11とに電気的に絶縁された状態で設けられる第1の支持筒体39と、中筒体11と内筒体12との間において中筒体11と内筒体12とに電気的に絶縁された状態で設けられる第2の支持筒体40と、を備えている。第1の支持筒体39および第2の支持筒体40には、それぞれ、1つの給電用ネジ穴41と2つの支持用碍子穴(図示せず)が開口されている。1つの給電用ネジ穴41と2つの支持用碍子穴42は、第1の支持筒体39および第2の支持筒体40の周方向に、それぞれ、略等間隔(略120度間隔)で形成されている。第1の支持筒体39の直径(外径)は、外筒体10よりも小さく、且つ中筒体11よりも大きく設定されており、外筒体10と中筒体11との隙間を2等分(L1=L2)した位置に配置されている。第2の支持筒体40の直径(外径)は、中筒体11よりも小さく、且つ内筒体12よりも大きく設定されており、中筒体11と内筒体12との隙間を2等分(L3=L4)した位置に配置されている。
放電用電極38は、第1の支持筒体39に支持される第1の放電用電極43と、第2の支持筒体40に支持される第2の放電用電極44と、を備えている。第1の放電用電極43および第2の放電用電極44の各基端部は、それぞれ、各支持筒体39,40において前記外側筒体と前記内側筒体との間に挟まれて圧着されている。第1の放電用電極43および第2の放電用電極44は、それぞれ、各支持筒体39,40から上下両側(空気の流通方向の上流側および下流側)に向かって延出した状態で支持されている。
各放電用電極43,44は、すべて略同じ全長に形成され、その先端は略揃えられている。各放電用電極43,44の突出長さ(各支持筒体39,40の上端または下端から各放電用電極の先端までの長さ)は、数mmに設定されている。各放電用電極43,44は、各支持筒体39,40の上下で同位相となるように並べられている。つまり、各支持筒体39,40を挟んで対向する一対の放電用電極43,44は、上下方向に延出した直線上に設けられている。なお、各放電用電極43,44は、各支持筒体39,40の上下において千鳥状に配置されていても良い。
第1の放電用電極43は、外筒体10と中筒体11との間の隙間を二等分する位置に設けられ、第2の放電用電極44は、中筒体11と内筒体12との間の隙間を二等分する位置に設けられている(図5において、L1=L2=L3=L4)。これにより、複数の放電用電極43,44のうちの一部のみが極端に劣化することが防止され、周方向全域に亘って安定したコロナ放電を発生させることができる。
各放電用電極43,44は、複数の繊維状の線電極を束ねた線電極束により構成され、該線電極束はブラシ状に形成されている。各放電用電極43,44を構成する前記線電極は、直径12μmのステンレス製の繊維により形成されている。第1の放電用電極43は、第1の支持筒体39の周方向に沿って約数10mm間隔で約100本の線電極を束ねることで形成されている。第2の放電用電極44は、第2の支持筒体40の周方向に沿って約数mm間隔で約100本の線電極を束ねることで形成されている。つまり、第2の放電用電極44の線電極束間の間隔P2(図3参照)は、第1の放電用電極43の線電極束間の間隔P1(図3参照)よりも小さく設定されている。
第1の放電用電極43と第2の放電用電極44に印加する高電圧は同一(例えば、数KV)に設定され、各放電用電極43,44と各接地電極との距離L1,L2,L3,L4は、すべて同じ距離(図5において、L1=L2=L3=L4)で、且つ異常放電が発生しない適正な距離に設定されている(10〜20mm程度)。
この場合、中筒体11と内筒体12との間の隙間を通過する空気の流速は、外筒体10と中筒体11との間の隙間を通過する空気の流速より早い(中筒体11と内筒体12との間の隙間の断面積が外筒体10と中筒体11との間の隙間の断面積より小さいため、風速V=風量Q/断面積Aにより、風量Qが一定の場合、中筒体11と内筒体12との間の隙間を通過する空気の流速の方が速くなる)。そのため、第2の放電用電極44の線電極束間の間隔P2を、第1の放電用電極43の線電極束間の間隔P1より小さくすることで、第2の放電用電極44の線電極束の設置数を多くして、高密度に配置している。これにより、第1の放電用電極43で集塵することができなかった空気中の粒子を第2の放電用電極44で集塵することができ、空気中の粒子の捕集効率を高めることができる。
また、第1の放電用電極43と第2の放電用電極44に給電する電力は同一とし、第1の放電用電極43の線電極1束あたり印加される電力が第2の放電用電極44の線電極1束あたり印加される電力よりも大きくなるように設定されている。したがって、第1の放電用電極43においては、線電極1束あたりの電界力を強くすることで、できるだけ多くの粒子を帯電して集塵することができる。
なお、第1の放電用電極43と第2の放電用電極44に印加する高電圧を異なる電圧に設定し、各放電用電極43,44と各接地電極との距離L1,L2,L3,L4を異なる距離に設定しても良い。
<給電用碍子>
給電用碍子14は、例えば、電気絶縁性に優れる磁器または陶器または樹脂で形成されている。給電用碍子14は、矩形板状を有する碍子本体45と、碍子本体45から内側に延出する第1の胴部46および第2の胴部47と、を含んでいる。
碍子本体45の上下両端部にはそれぞれネジ穴48が形成されており、各ネジ穴48に螺挿されるネジ49とナット50により碍子本体45は外筒体10の周壁17に固定される。碍子本体45の外面の中央部分には凹部51が形成されている。凹部51および第1の胴部46には第1のネジ穴52が形成され、凹部51および第2の胴部47には第2のネジ穴53が形成されている。また、凹部51の外面の2箇所には、給電板位置決め用の凸部54が形成されている。
凹部51の平坦面には、錆び難いステンレス製で導電性を有する給電接続部としての第1の給電板55および第2の給電板56が設けられている。第1の給電板55は逆L型に形成され、第2の給電板56はL型に形成されている。第1の給電板55の上端部には第1の給電穴57(図5参照)が形成され、第2の給電板56の下端部には第2の給電穴58(図5参照)が形成されている。また、第1の給電板55および第2の給電板56の各中央部には、それぞれ、位置決め穴59,60が設けられており、これらの位置決め穴59,60に碍子本体45の凸部54が嵌合することで、第1の給電板55および第2の給電板56は所定位置に位置決めされる。第1の給電板55および第2の給電板56は、凹部51の同一平坦面に配置されているため、同一方向から2箇所に給電することができ、給電の仕組みを簡素化することができる。
第1の胴部46および第2の胴部47は、それぞれ、外筒体10の給電用穴19を貫通する。第2の胴部47は、第1の放電用電極43に干渉しないように第1の胴部46より下方に所定距離離間して配置されている。
導電性を有する第1の給電用部材としての第1の給電用ネジ61を、第1の支持筒体39の給電用ネジ穴41を通して第1のネジ穴52に螺挿させると共に第1の給電穴57に貫通させて第1の給電用ネジ61の先端部に第1のナット62を螺合させることで、第1の支持筒体39が支持されると共に第1の給電板55が固定される。これにより、第1の給電板55と第1の支持筒体39とは、第1の給電用ネジ61を介して導通される。
同様に、導電性を有する第2の給電用部材としての第2の給電用ネジ63を、第2の支持筒体40の給電用ネジ穴41を通して第2のネジ穴53に螺挿させると共に第2の給電穴58に貫通させて第2の給電用ネジ63の先端部に第2のナット64を螺合させることで、第2の支持筒体40が支持されると共に第2の給電板56が固定される。これにより、第2の給電板56と第2の支持筒体40とは、第2の給電用ネジ63を介して導通される。このように第1の給電用ネジ61および第2の給電用ネジ63を同一の給電用碍子14に設けることで同一の給電方向から2箇所の給電を行うことができるため、給電の仕組みを簡素化することができる。
第1の胴部46および第2の胴部47は、略円筒形状を有しており、その外周面は凹凸に形成されている。これにより、沿面距離を伸ばして絶縁性を向上させることができるため、沿面放電が発生し難くなっている。第1の胴部46と第2の胴部47は、平面視において、各胴部46,47の根元部分が重なるように外筒体10の円周上の頂点から延出している。
所定の高電圧は、高電圧電源部16より第1の給電接触部材21および第2の給電接触部材22を経由してそれぞれ第1の給電板55および第2の給電板56に印加される。第1の給電接触部材21および第2の給電接触部材22は、第1の給電板55および第2の給電板56にそれぞれ接触・離間可能なバネ材を備えている。例えば、給電接触部材21,22は、収納フレーム100に取り付けられ、電気集塵装置1を収容フレーム100に装着すると、第1の給電板55および第2の給電板56に接触する一方、電気集塵装置1を収容フレーム100から取り外すと、第1の給電板55および第2の給電板56から離間するように構成されている。
<支持用碍子>
支持用碍子15は、2つの第1の支持用碍子66と、2つの第2の支持用碍子67と、を含んでいる。各支持用碍子66,67は、それぞれ、磁器製または陶器製または電気絶縁性に優れる樹脂製である。第1の支持用碍子66は、外筒体10と第1の支持筒体39との間に支持され、第2の支持用碍子67は、内筒体12と第2の支持筒体40との間に支持されている。各支持用碍子66,67は、それぞれ、周方向に略等間隔(略120度間隔で合計2個)ずつ設けられている。
<高電圧電源部>
図1に示すように、高電圧電源部16は、第1の高電圧電源部68と、第2の高電圧電源部69と、を含んでいる。各高電圧電源部68,69は、それぞれ同一の、出力電源70と、高圧トランス71と、倍圧部72と、を含んでいる。第1の高電圧電源部68は、第1の放電用電極43と外筒体10および中筒体11との間に高電圧を印加し、第2の高電圧電源部69は、第2の放電用電極44と中筒体11および内筒体12との間に高電圧を印加する。各高電圧電源部68,69は、交流の元電源P(例えば100V)の電圧を高圧トランス71で昇圧した後、倍圧部72で交流電流を直流に変換すると共に、更に昇圧してマイナス約数KVの高電圧を生成する。また、各高電圧電源部68,69は、電気集塵装置1に印加する高電圧の出力を制御する出力制御部としても機能する。リミットスイッチ73は、電気集塵装置1を収容フレーム100に装着した時に投入状態(ON状態)となり、電気集塵装置1を収容フレーム100から離脱した時に開放状態(OFF状態)となる。
仮に、高電圧電源部16を1つの高電圧電源部で構成すると、例えば、第1の放電用電極43がゴミや汚れの付着により短絡した場合、第2の放電用電極44に対して第1の放電用電極43に給電されるべき電力もかかってしまう(第1の放電用電極43に2倍の電力が給電されてしまう)。これにより、異常放電が発生して安定的に放電が行えない虞があるため、安全性が低下してしまうという問題がある。これに対して、上記した本実施形態のように、高電圧電源部16を別々の第1の高電圧電源部68と第2の高電圧電源部69とで構成することで、仮に、一方の放電用電極に短絡が発生した場合でも、他方の放電用電極に影響を与えないので、安全性を担保することができる。
また、仮に、集塵方式をプラス荷電方式とすると、荷電に必要な放電電流を確保するために放電距離を近づけなくてはならず異常放電し易くなる。したがって、上記した本実施形態では、同じ空間の間隔(隙間)でも放電電流が多いことと、放電安定性(異常放電しにくい傾向)を考慮してマイナス荷電方式を採用している。
なお、上記した本実施形態では、第1の放電用電極43および第2の放電用電極44に印加する高電圧は同一のマイナス数KVとしているが、第1の放電用電極43に印加する高電圧と、第2の放電用電極44に印加する高電圧は、異なる高電圧に設定しても良い。その際には、第1の放電用電極43および第2の放電用電極44に印加する高電圧に応じて、外筒体10と中筒体11との間の隙間や中筒体11と内筒体12との間の隙間が設定される。また、直流の元電源(例えば24KV)を使用しても良い。
<空気流路>
図5に示すように、電気集塵装置1の外側および内側には、空気流路74が形成されている。空気流路74には、空気の流通方向の上流側から下流側に向かって順に、第1流路75と、第2流路76と、第3流路77と、が形成されている。
第1流路75は、外筒体10の内周面と中筒体11の外周面との間で上下方向に形成されている。第1流路75では、上方から下方に向かって空気が流通するようになっている。第2流路76は、中筒体11の内周面と内筒体12の外周面との間で上下方向に形成されている。第2流路76では、第1流路75の下端(下流端)で反転した空気が下方から上方に向かって流通するようになっている。第3流路77は、内筒体11の内部で上下方向に形成されている。第3流路77では、第2流路76の上端(下流端)で反転した空気が上方から下方に向かって流通するようになっている。第3流路77の下流端部は、排気ダクト101の上流端部に接続されている。
以上のように、空気流路74は、第1流路75の下端(下流端)と第2流路76の上端(下流端)とで空気の流通方向を2回反転させているため、全体として略S字状に形成されている。
[電気集塵装置の作用]
次に、主に図5を参照しつつ、電気集塵装置1の作用について説明する。
調理器で焼かれた食材から発生した油煙等の粒子を含む空気(例えば数m/min)は、吸引ファンによる吸引力によって調理器の吸引口から収容フレーム100内に吸い込まれ、電気集塵装置1に向かって流れる。粒子を含む空気は、流通方向の上流側に設けられた上部中筒体24の端面部26に衝突して僅かに減速されつつ、第1流路75に流入する。この時、比較的大きな粒子の一部は、空気から分離されて、端面部26の凹部27に貯留される。なお、上部中筒体24の端面部26は、空気が衝突して分離された粒子が凹部27に向かい易いように、凹部27の方に向かって傾斜するように形成させてもよい。
第1流路75に流入した粒子を含む空気は、第1流路75に沿って上方から下方に向かって流れ、外筒体10と第1の支持筒体39との間を流れる空気と、中筒体11と第1の支持筒体39との間を流れる空気と、に分流した後、下部で合流する。
この時、第1の高電圧電源部68は、第1流路75の上部に配置された第1の放電用電極43と各筒体10,11との間に高電圧を印加する。すると、第1の放電用電極43の周囲に生じた電界によってコロナ放電(負極性コロナ)が発生し、コロナ放電は、第1の放電用電極43の先端部と外筒体10および中筒体11との間に略円錐状の帯電エリアEAを形成する。このコロナ放電は、第1流路75(帯電エリアEA)を流れる空気中の粒子を帯電させ、帯電した粒子は、接地電極である外筒体10の内周面や中筒体11の外周面に引き寄せられて吸着され、捕集される。
次に、粒子を含む空気は、第1流路75の下流端まで流れた後、その流通方向を反転(Uターン)されて、下部中筒体25の開口部29を通って第2流路76に流入する。このとき、粒子を含む空気が第1流路75から第2流路76に向かって急激に進路変更されるため、空気中の粒子が遠心力等によって空気から分離される。その際、分離された粒子の一部は、下部中筒体25の外鍔部28や内筒体12の張り出し部32に貯留される。
第2流路76に流入した粒子を含む空気は、第2流路76に沿って下方から上方に向かって流れ、中筒体11と第2の支持筒体40との間を流れる空気と、内筒体12と第2の支持筒体40との間を流れる空気と、に分流した後、上部で合流する。
この時、第2の高電圧電源部69は、第2流路76の中間部に配置された第2の放電用電極44と各筒体11,12との間に高電圧を印加する。すると、第2の放電用電極44の周囲に生じた電界によってコロナ放電(負極性コロナ)が発生し、コロナ放電は、第2の放電用電極44の先端部と中筒体11および内筒体12との間に略円錐状の帯電エリアEAを形成する。このコロナ放電は、第2流路76(帯電エリアEA)を流れる空気中の粒子を帯電させ、帯電した粒子は、接地電極である中筒体11の内周面や内筒体12の外周面または上部中筒体24の上部隅部分付近や端面部26の内面(下面)に引き寄せられて吸着され、捕集される。
次に、粒子が分離された空気は、第2流路76の上端(下流端)まで流れた後、その流通方向を反転(Uターン)されて、第3流路77に流入する。空気は、第3流路77に沿って上方から下方に向かって流れ、排気ダクト101に流入する。なお、帯電した粒子は、内筒体12の内周面にも吸着することもある。
以上によって、粒子を除去された空気が排気ダクト101を通って外部に排気される。なお、凹部27や外鍔部28および張り出し部32に捕集された粒子は、定期的に回収され、除去される。また、各筒体10,11,12に捕集された粒子は、電気集塵装置1の定期メンテナンス時に除去される。具体的には、各筒体10,11,12に捕集された粒子は、収容フレーム100から取り出された電気集塵装置1に対し、アルカリ洗剤を用いた超音波洗浄等を実施することで除去される。
<モード切り換え機能>
電気集塵装置1は、予め設定された条件に従って、第1の放電用電極43のみに高電圧を印加する第1のモードと、第2の放電用電極44のみに高電圧を印加する第2のモードと、第1の放電用電極43および第2の放電用電極44に高電圧を印加する第3のモードのいずれかのモードに切り換える制御を行う制御部(図示せず)を備えていてもよい。
この場合、油煙等の発生源と電気集塵装置1との間の流路や電気集塵装置1の吸込口に、油煙等の発生量を計測する煙センサや光電センサなどのセンサ(図示せず)が設けられる。前記制御部には、稼働時間を計測する稼働時間計測部(図示せず)と、油煙等の発生量を計測するセンサからの計測値を記憶する油煙発生量記憶部(図示せず)などが設けられる。そして、制御部は、予め設定された条件(調理時間、油煙の発生量)を超えた場合に、モードを切り換える。例えば、設定条件を超えるまでは、第1のモードまたは第2のモードを選択して稼動し、設定条件を超えた場合に、第3のモードに移行して稼動する。また、調理メニューや累積調理時間に応じて、モードを切り換えても良い。
このようにモード切り換え機能を備えることにより、予め設定された条件に応じて用途に適したモードを使い分けることができるため、電気集塵装置1を効率良く稼動させることができる。
[効果]
上記した本発明の実施形態に係る電気集塵装置1によれば、外筒体10と中筒体11の隙間と、中筒体11と内筒体12の隙間に、放電用電極43,44を配置することで、複数の放電用電極43,44を備えながら装置の小型化(コンパクト化)を実現することができると共に、集塵効率を高めながら、高濃度の塵埃やミスト等の粒子にも対応することができる。
また、空気流路74をS字状に形成することで、外筒体10の内周面、中筒体11の外周面および内周面、内筒体12の外周面および内周面において、帯電した粒子を吸着捕集する領域(捕集エリア)を拡大することができるため、装置の小型化を実現しながら、粒子の捕集量を増加させることができる。
また、第1および第2の放電用電極43,44に印加する高電圧を同一に設定することで、同じ高電圧電源部68,69を使用することができ、経済性を向上させることができる。
また、1つの給電用碍子14から第1および第2の放電用電極43,44の2箇所に給電することで、給電碍子14を共通化することができるので、経済性を高めることができる。また、放電性能に影響を与えることなく、同一方向から2箇所への給電を実現することができるので、給電の仕組みを簡素化することができる。
また、第1および第2の放電用電極43,44の線電極束が第1および第2の支持筒体39,40から空気の流通方向の上流側と下流側とに向かってそれぞれ延出している。そのため、比較的低い電圧で放電させることができ、火災の発生を防止し、安全性の向上を図ることができる。また、放電箇所を増やすることができるため、確実に気流中の微粒子を帯電させることができる。
また、第2の放電用電極44の線電極1束当りに印加される電力を、第1の放電用電極43の線電極1束当り印加される電力よりも小さく設定することにより、線電極束間の電界干渉による影響を減少させることができる。また、第2の放電用電極44の線電極束間の間隔を第1の放電用電極43の線電極束間の間隔よりも小さく設定して第2の放電用電極44の線電極束を高密度に配置することにより、第1の放電用電極43で集塵することができなかった粒子を確実に集塵することができる。
また、第1の高電圧電源部68と第2の高電圧電源部69とを独立して設けることにより、仮に一方の放電用電極が、ゴミや汚れにより短絡したとしても、他方の放電用電極に過大な電力が供給される虞がない。したがって、異常放電の頻発による装置の停止や故障を回避し、安全性を担保することができる。
[第2の実施形態に係る電気集塵装置]
図6および図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る電気集塵装置80について説明する。図6は電気集塵装置80を斜め上方から示す斜視図、図7は電気集塵装置80の一部を拡大して示す断面図である。なお、本実施形態に係る電気集塵装置80の説明において、上記した第1の実施形態に係る電気集塵装置1と同様の構成については、図6および図7において図1〜図5と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電気集塵装置80は、外筒体10の上端面を覆う蓋体81を備えている。蓋体81は、円板状の天板82と、天板82の外縁部から下方に延出する周壁83と、を備えて構成されている。
天板82の外周部には、円周状に複数(例えば16個)の開口部85が形成され、各開口部85には、網目状に形成された前処理部としての金属製のメッシュ86が天板82の下面側から固定されている。このメッシュ86は、1枚の円環状のメッシュでも良いし、複数(例えば16個)に分割されていても良い。メッシュ86の目の大きさは、使用用途に応じて適宜設定され、このメッシュ86により比較的大きな異物の侵入を阻止することができる。なお、図6では、便宜上、1つの開口部85についてのみメッシュ86を示しており、他の開口部85についてはメッシュ86を省略して示している。
本実施形態では、外筒体10と内筒体12は一体的に形成されている。中筒体11は、上端面(一端面)と下端面(他端面)が開放された略円筒状に形成されている。上記した第1の実施形態における上部中筒体24の端面部26や凹部27と同等の構成は、蓋体81の天板82の開口部85より中央寄り部分に形成されている。中筒体11の上端は蓋体80に接する高さまで延出している。中筒体11の外鍔部28は、ネジにより外筒体10に固定される。
蓋体81の周壁83は外筒体10の周壁17の上端部の外側に嵌脱可能に形成されている。これにより、蓋体83を取り外せば、電気集塵装置80の内部の状態を確認することができる。なお、空気流路74および電気集塵装置80の作用は、上記した第1の実施形態に係る電気集塵装置1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
[第3の実施形態に係る電気集塵装置]
図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る電気集塵装置90について説明する。図8は電気集塵装置90の一部を拡大して示す断面図である。なお、本実施形態に係る電気集塵装置90の説明において、上記した第1の実施形態に係る電気集塵装置1と同様の構成については、図8において図1〜図5と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電気集塵装置90は、1つの高電圧電源部(図示せず)と1つの給電接触部材91から、1枚の給電板92および1本の給電用ネジ93を経由して、第1の放電用電極43と第2の放電用電極44に同一の高電圧を印加する構成を備えている。
給電用碍子94は、ネジ49とナット50により外筒体10の周壁17に固定される碍子本体45と、外筒体10を貫通して第1の支持筒体39まで延出する第1の胴部95と、下部中筒体25を貫通して第1の支持筒体39と第2の支持筒体40との間に設けられる第2の胴部96と、を含んでいる。
導電性を有する給電用部材としての給電用ネジ93を、第1の胴部95のネジ穴および第2の胴部96のネジ穴に螺挿させ、給電用ネジ93の中間部分に第1のナット97を螺合させると共に給電用ネジ93の先端部に第2のナット98を螺合させることで、第1の支持筒体39および第2の支持筒体40が支持されると共に給電板92が固定される。第1のナット97は第2の胴部96の内部に収容され、給電板92と第1の支持筒体39および第2の支持筒体40とは、給電用ネジ93を介して導通される。また、第1の支持筒体39は、外筒体10と中筒体11の間の隙間で形成される第1の流路75の中央に配置され、第2の支持筒体40は、中筒体11と内筒体12の間の隙間で構成される第2流路76の中央に配置される。なお、空気流路74および電気集塵装置90の作用は、上記した第1の実施形態に係る電気集塵装置1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
このように上記した本発明の実施形態に係る電気集塵装置90によれば、1つの給電用部材(給電用ネジ93)によって第1の放電用電極43(第1の支持筒体39)と第2の放電用電極44(第2の支持筒体40)に高電圧を印加することができるため、部品点数を削減でき、経済性を高めることができる。
なお、上記した各実施形態に係る電気集塵装置1では、空気流路74がS字状に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外筒体10、中筒体11、および内筒体12の両端が開放された直線状の空気流路や、或いはU字状の空気流路などであっても良い。
また、上記した各実施形態に係る電気集塵装置1では、外筒体10、中筒体11、内筒体12および各支持筒体39,40が、それぞれ、円筒状に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外筒体10、中筒体11、内筒体12および各支持筒体39,40は、それぞれ、楕円形状断面を有する筒状に形成されていてもよいし、三角形や四角形等の多角形状断面を有する角筒状に形成されていてもよい。また、外筒体10、中筒体11、内筒体12および各支持筒体39,40は、ステンレス製に限らず、鉄、銅、アルミニウム合金等の金属で形成されていてもよい。
さらにまた、上記した各実施形態の説明は、本発明に係る電気集塵装置の一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
本発明の技術は、調理時に発生する油煙を吸引して捕集する無煙ロースター等に利用することができる。また、室内において空気中の花粉や煙草の煙等の粒子を集塵する空気清浄器等に利用することもできる。さらに、室外の空気から塵埃(粒子)を除去した空気を室内に取り込む給気ダクト装置や、室内の空気から塵埃(粒子)を除去した空気を室外に排気する排気ダクト装置等に利用することもできる。さらに、局所的に発生する油煙やオイルミストおよび、空気中に拡散浮遊している油煙やオイルミストを吸引して捕集する油煙除去装置に利用することもできる。
1 電気集塵装置
10 外筒体
11 中筒体
12 内筒体
14 給電用碍子
39 第1の支持筒体
40 第2の支持筒体
43 第1の放電用電極
44 第2の放電用電極
46 第1の胴部
47 第2の胴部
55 第1の給電板
56 第2の給電板
61 第1の給電用ネジ(第1の給電用部材)
63 第2の給電用ネジ(第2の給電用部材)
68 第1の高電圧電源部
69 第2の高電圧電源部
74 空気流路
80 電気集塵装置
90 電気集塵装置
93 給電用ネジ(給電用部材)

Claims (12)

  1. 高電圧の印加によって発生するコロナ放電により空気中の粒子を帯電させて捕集する電気集塵装置であって、
    筒状の接地電極として形成されている外筒体と、
    前記外筒体の内部において筒状の接地電極として形成され、前記外筒体との間に隙間を介して設けられている中筒体と、
    前記中筒体の内部において筒状の接地電極として形成され、前記中筒体との間に隙間を介して設けられている内筒体と、
    前記外筒体と前記中筒体との間の隙間において該外筒体と該中筒体とに電気的に絶縁された状態で設けられる第1の支持筒体に支持される複数の第1の放電用電極と、
    前記中筒体と前記内筒体との間の隙間において該中筒体と該内筒体とに電気的に絶縁された状態で設けられる第2の支持筒体に支持される複数の第2の放電用電極と、
    前記第1の支持筒体を介して前記第1の放電用電極に高電圧を印加すると共に前記第2の支持筒体を介して前記第2の放電用電極に高電圧を印加する給電用部材と、
    を備えていることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 前記外筒体は、一端面が開放され、
    前記中筒体は、一端面が閉塞され、且つ他端面が開放され、
    前記内筒体は、両端面が開放され、
    前記外筒体の他端と前記内筒体の他端との間は、閉塞され、
    空気が、前記外筒体の前記一端面から前記外筒体と前記中筒体の間の隙間に流入して他端に向かって流通した後、反転して前記中筒体と前記内筒体との間の隙間に流入して前記中筒体の前記一端面に向かって流通し、さらに反転して前記内筒体の内部に流入する空気流路が形成される請求項1に記載の電気集塵装置。
  3. 前記一端面は上端面であり、前記他端面は下端面である請求項2に記載の電気集塵装置。
  4. 前記第1の放電用電極と前記外筒体との間の隙間と、前記第1の放電用電極と前記中筒体との間の隙間と、前記第2の放電用電極と前記中筒体との間の隙間と、前記第2の放電用電極と前記内筒体との間の隙間は、いずれも径方向の長さが等しい請求項1〜3のいずれかの請求項に記載の電気集塵装置。
  5. 前記給電用部材は、
    前記第1の放電用電極に高電圧を印加する第1の給電用部材と、
    前記第2の放電用電極に高電圧を印加する第2の給電用部材と、
    を備え、
    前記給電用部材を保護する給電用碍子は、
    前記第1の給電用部材を電気的に絶縁された状態で支持する第1の胴部と、
    前記第2の給電用部材を電気的に絶縁された状態で支持する第2の胴部と、
    を備え、
    前記第1の胴部は、前記外筒体を貫通して該外筒体と前記中筒体との間の隙間を遮るように前記第1の支持筒体に接続され、
    前記第2の胴部は、前記外筒体を貫通して該外筒体と前記中筒体との間の隙間を遮ると共に、前記中筒体を貫通して該中筒体と前記内筒体との間の隙間を遮るように前記第2の支持筒体に接続されている請求項1〜4のいずれかの請求項に記載の電気集塵装置。
  6. 前記第2の胴部は、前記第1の胴部および前記第1の放電用電極より空気の流通方向の下流側に離間して配置されている請求項5に記載の電気集塵装置。
  7. 前記第1の給電用部材に接続される第1の給電板と、
    前記第2の給電用部材に接続される第2の給電板と、
    を備え、
    前記第1の給電板および前記第2の給電板は、前記給電用碍子の同一面に離間して配置されている請求項5または6に記載の電気集塵装置。
  8. 前記給電用部材は、前記外筒体と前記中筒体を貫通し、該外筒体と該中筒体との間の隙間と、該中筒体と前記内筒体との間の隙間と、を遮るように配置され、前記第1の支持筒体および前記第2の支持筒体に接続されている請求項1〜4のいずれかの請求項に記載の電気集塵装置。
  9. 前記第1の放電用電極および前記第2の放電用電極は、複数の繊維状の線電極を束ねた線電極束により構成され、該線電極束は前記第1の支持筒体および前記第2の支持筒体から空気の流通方向の上流側と下流側とに向かってそれぞれ延出している請求項1〜8のいずれかの請求項に記載の電気集塵装置。
  10. 前記第2の放電用電極の線電極1束当りに印加される電力は、前記第1の放電用電極の線電極1束当り印加される電力よりも小さく設定され、該第2の放電用電極の線電極束間の間隔は、該第1の放電用電極の線電極束間の間隔よりも小さく設定されている請求項9に記載の電気集塵装置。
  11. 前記第1の放電用電極に高電圧を供給する第1の高電圧電源部と、前記第2の放電用電極に高電圧を供給する第2の高電圧電源部と、が独立して設けられている請求項1〜7のいずれかの請求項に記載の電気集塵装置。
  12. 予め設定された条件に従って、前記第1の放電用電極のみに高電圧を印加する第1のモードと、前記第2の放電用電極のみに高電圧を印加する第2のモードと、前記第1の放電用電極および前記第2の放電用電極に高電圧を印加する第3のモードのいずれかのモードに切り換える制御を行う制御部を備えている請求項11に記載の電気集塵装置。

JP2018017298A 2018-02-02 2018-02-02 電気集塵装置 Active JP7078412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018017298A JP7078412B2 (ja) 2018-02-02 2018-02-02 電気集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018017298A JP7078412B2 (ja) 2018-02-02 2018-02-02 電気集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019130512A true JP2019130512A (ja) 2019-08-08
JP7078412B2 JP7078412B2 (ja) 2022-05-31

Family

ID=67546957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018017298A Active JP7078412B2 (ja) 2018-02-02 2018-02-02 電気集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7078412B2 (ja)

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4910463A (ja) * 1972-05-31 1974-01-29
JPS5348283A (en) * 1977-10-19 1978-05-01 Japan Steel Works Ltd:The Multiple cylinder electrostatic waste gas cleaning device
JPS63185462U (ja) * 1987-05-19 1988-11-29
JPH0560539U (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 澤藤電機株式会社 静電式浄化器の電極構造
JPH08112549A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Masuda Yoshiko 炭素繊維を放電極としたコロナ放電ユニットとそれを用 いた電気集塵装置、ガス浄化装置ならびに除電装置
JP2000246139A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Amano Corp 電気集塵装置
JP2002263523A (ja) * 2001-03-12 2002-09-17 Yamatake Corp 二段式電気集塵装置
US20050223893A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-13 Hoverson Gregory W Multistage space-efficient electrostatic collector
JP2007307550A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Fleetguard Inc 接地電極の汚染物質を除去する静電集塵器
US20080250926A1 (en) * 2007-04-10 2008-10-16 Yefim Riskin Method of air purification from dust and electrostatic filter
JP2011050896A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Midori Anzen Co Ltd 電気集塵機
JP2017124363A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社富士通ゼネラル 空気清浄機
US20180029043A1 (en) * 2015-03-04 2018-02-01 Christian Paul HENRIQUEZ PREVOO Concentric electrostatic filter

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4910463A (ja) * 1972-05-31 1974-01-29
JPS5348283A (en) * 1977-10-19 1978-05-01 Japan Steel Works Ltd:The Multiple cylinder electrostatic waste gas cleaning device
JPS63185462U (ja) * 1987-05-19 1988-11-29
JPH0560539U (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 澤藤電機株式会社 静電式浄化器の電極構造
JPH08112549A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Masuda Yoshiko 炭素繊維を放電極としたコロナ放電ユニットとそれを用 いた電気集塵装置、ガス浄化装置ならびに除電装置
JP2000246139A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Amano Corp 電気集塵装置
JP2002263523A (ja) * 2001-03-12 2002-09-17 Yamatake Corp 二段式電気集塵装置
US20050223893A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-13 Hoverson Gregory W Multistage space-efficient electrostatic collector
JP2007307550A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Fleetguard Inc 接地電極の汚染物質を除去する静電集塵器
US20080250926A1 (en) * 2007-04-10 2008-10-16 Yefim Riskin Method of air purification from dust and electrostatic filter
JP2011050896A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Midori Anzen Co Ltd 電気集塵機
US20180029043A1 (en) * 2015-03-04 2018-02-01 Christian Paul HENRIQUEZ PREVOO Concentric electrostatic filter
JP2017124363A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社富士通ゼネラル 空気清浄機

Also Published As

Publication number Publication date
JP7078412B2 (ja) 2022-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110944681B (zh) 电过滤器装置
KR101506324B1 (ko) 레인지 후드형 플라즈마 전기 집진 필터 장치
CN101180131B (zh) 静电分离装置中的湿式静电电离级
JP5804516B2 (ja) 湿式電気集塵装置
CN104437865A (zh) 一种低臭氧静电装置及其室内空气净化器
CN202336389U (zh) 集尘板组件及带有该组件的静电空气净化器
JP6877224B2 (ja) 電気集塵装置
KR101721925B1 (ko) 전기 쇼트 발생 방지용 전기 집진기 애자 및 이를 포함한 전기 집진기
JP6317558B2 (ja) 電気集塵機
JP2014024017A (ja) 空気処理装置
CN106179753B (zh) 静电集尘器结构
JP7078412B2 (ja) 電気集塵装置
KR20170077124A (ko) 집진 어셈블리, 공기 정화 장치 및 에어컨
JP5608192B2 (ja) 碍子汚染防止装置及び電気集塵装置
JP6979306B2 (ja) 電気集塵装置および電気集塵装置内蔵型レンジフード
JP2016049466A (ja) 湿式電気集塵装置
KR20160078239A (ko) 링 커넥터 구조의 집진 셀 구조체 및 링 커넥터 구조의 집진 전극의 제조 방법
CN101455994A (zh) 多级荷电收尘组合式电除尘器
KR20140100819A (ko) 전기집진장치
JP7405545B2 (ja) 電気集塵装置及び空気清浄装置
KR20130112466A (ko) 미세먼지 및 유해가스 제거 가능한 사이클론형 전기집진장치
JP7044632B2 (ja) 電気集塵装置
JP5047107B2 (ja) 碍子汚染防止装置及び電気集塵装置
KR20170076939A (ko) 전기집진기의 나선형 방전극
JP2019162596A (ja) 電気集塵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7078412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150