JP2017124130A - 鋏ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 垂下された場合であっても、鋏の抜けを確実に防止し得、耐久性が高く、更に鋏の抜き出し及び収納作業をスムーズに行うことができる鋏ケースを提供する。
【解決手段】 基底部2の一端側には、鋏の刃部を挿入させる収納部3が設けてある。基底部2の収納部3を構成する部分であって、鋏を出し入れさせる出入口30側端近傍の位置には、鋏の頭部を嵌入させる嵌入部5が凹設してある。嵌入部5は頭部の外径と略同じ内径になしてあり、これによって嵌入部5内に頭部75が固く嵌合するため、収納部3に鋏を収納させた鋏ケース1を使用者の腰の位置に垂下させた際に、鋏ケース1の収納部3に収納させた鋏70の刃部が収納部3から抜出することが防止されるとともに、嵌入部5に内嵌した頭部にガタが発生することが防止される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、鋏を収納する鋏ケースに関する。
庭木を剪定するための剪定鋏にあっては、剪定作業を行う作業員の腰ベルトに垂下し得るようになした鋏ケースに剪定鋏を収納して剪定作業の効率化を図っている。同様に、華道にあっても、比較的大きな作品を創作する際に、両手で花木を活ける作業と花木の一部を切断する作業とを効率的に実施可能にすべく、創作者の腰ベルトに垂下した鋏ケースに花鋏を収納するようになす場合がある。
図9及び図10は従来の鋏ケースを示す正面図であり、鋏を収納した様態を示している。図9及び図10に示したように、鋏ケース10a,10bはいずれも、収納対象の鋏70a,70bの長さ寸法より長い寸法になした平板状の基底部12a,12bを有しており、該基底部12a,12bの長手方向の一端側に配した収納部用片131a,131bの周縁部を基底部12a,12bに、鋏70a,70bを出し入れさせる出入口130a,130bを除いて縫着させて、前記鋏70a,70bを収納する有底の収納部13a,13bが設けてある。これら基底部12a,12b及び収納部用片131a,131bは合成繊維又は皮で形成してあり、柔性及び弾性を有している。
基底部12a,12bの長手方向の他端側の幅寸法は、鋏70a,70bの把持部72a,72bの幅寸法より大きくしてあり、当該他端側の形状も鋏70a,70bの把持部72a,72bの外形に応じた形状になしてある。また、基底部12a,12bの長手方向の他端側には、当該鋏ケース10a,10bを作業者の腰の位置に配設するためのフック部41又は環状のベルト通し部42が設けてあり、フック部41を作業者のズボン若しくはベルトに係止させ、又はベルト通し部42に作業者のベルトを通すことによって、鋏ケース10a,10bを作業者の腰の位置に着脱可能に垂下させるようになっている。
収納部13a,13bの形状はそこに収納する鋏70a,70bの外形に応じた形状になしてあり、更に収納部13a,13bの深さはそこに収納する鋏70a,70bの刃先から把持部72a,72bの1/3程度までの部分を収納する寸法になしてある。これによって、鋏ケース10a,10bは、収納部13a,13bに収納した鋏70a,70bが作業中に当該収納部13a,13bから抜出して落下することをある程度防止することができるようになっている。
一方、後述する特許文献1には、鋏の刃部に外嵌させる鋏ケースが開示されている。
図11は特許文献1に開示された鋏ケースの使用様態を示す正面図であり、図中、10cは鋏ケースを、また70cは鋏をそれぞれ示している。合成樹脂製の鋏ケース10cは、鋏70cの刃部71cの外形に応じて正面視が二等辺三角形殻状に成型してあり、二等辺三角形の底辺の部分が鋏70cを出し入れさせる出入口130cになしてある。鋏ケース10cの正面には、鋏70cの両刃部71c,71cを揺動可能に支持する支持軸の端部に設けた頭部75cを挿入させる長孔11が開設してあり、長孔11の両側にはそれぞれ線分状の切り込み12,12が長孔11と平行に、長孔11から適宜の距離を隔てて開設してある。この長孔11の中央位置より鋏ケース10cの先端側部分の幅寸法は、長孔11の他の部分の幅寸法より僅かに小さくしてあり、これによって前記頭部75cは長孔11の略中央位置で係止されるようになっている。
このような、鋏ケース10cでは、鋏70cの刃部71c,71cを鋏ケース10c内へ挿入させると、鋏70cの前記頭部75cが長孔11に嵌入し、更に鋏10cの刃部71c,71cを鋏ケース10c内へ進入させると、鋏ケース10cの切り込み12,12と長孔11との間の部分が外側へ撓んで前記頭部75cが長孔11の略中央位置で係止されるため、鋏ケース10cに収納した鋏70cが当該鋏ケース10cから抜出して落下することが防止される。
実開昭64−8386号公報
しかしながら、前者の鋏ケース10a,10bにあっては、収納部13a,13bに収納した鋏70a,70bが作業中に当該収納部13a,13bから抜出して落下することをある程度防止することができるものの、鋏70a,70bの先端側の部分を収納部13a,13b内に差し込んでいるだけであるため、鋏70a,70bの抜け防止効果が不十分であり、収納部13a,13bに収納した鋏70a,70bが作業中に当該収納部13a,13bから抜出して落下する虞があった。更に、基底部12a,12bの幅寸法が鋏70a,70bの把持部72a,72bの幅寸法より大きいため、収納部13a,13bに収納された鋏70a,70bの把持部72a,72bを作業者が把持しようとする場合、基底部12a,12bの両側縁が邪魔になり、収納部13a,13bから鋏70a,70bを抜き出し、又は収納部13a,13b内へ鋏70a,70bを収納する作業に支障を来す虞があった。
一方、後者の鋏ケース10cにあっては、前述したように鋏70cの頭部75cが鋏ケース10cの長孔11の略中央位置で係止されるため、鋏70cの抜けを十分に防止し得るものの、鋏ケース10cの切り込み12,12と長孔11との間の部分に、外側への撓みと復帰とを繰り返すことによる疲労破壊が生じ易く、耐久性が低いという問題があった。また、図9,10に示した鋏ケース10a,10bのような基底部12a,12bを具備していないため、作業者の腰の位置に垂下させることができず、仮に前述した基底部12a,12bに相当する部分を設けたとしても、前同様、鋏ケース10cから鋏70cを抜き出し、又は鋏ケース10c内へ鋏70cを収納する作業に支障を来す虞があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、垂下された場合であっても、鋏の抜けを確実に防止し得、耐久性が高く、更に鋏の抜き出し及び収納作業をスムーズに行うことができる鋏ケースを提供する。
(1)本発明に係る鋏ケースは、2枚の刃部を支軸で回動可能に軸支してなり、前記支軸の両端部に両刃部をかしめるための頭部が固着してある鋏を収納すべく、収納対象の鋏の長手方向へ倣って長い平坦な基底部の一端側に、当該鋏を収納する収納部が設けてあり、前記基底部の他端側に、基底部を垂下させるための垂下部が設けてある鋏ケースにおいて、前記収納部は前記鋏の両刃部の先端から支軸までの部分を収納するようになっており、基底部の収納部に相当する部分には、収納部に収納された鋏の基底部に当接した頭部が嵌入する嵌入部が設けてあることを特徴とする。
本発明の鋏ケースにあっては、2枚の刃部を支軸で回動可能に軸支してなり、支軸の両端部に両刃部をかしめるための頭部が固着してある鋏を収納すべく、収納対象の鋏の長手方向へ倣って長い平坦な基底部を備えている。この基底部の長手方向の一端側に、鋏を収納する収納部が設けてあり、収納部は基底部と該基底部に固着した収納部用片とによって筒状に構成してある。また、基底部の他端側に、基底部を垂下させるための垂下部が設けてあり、垂下部によって使用者の腰部のベルト等に基底部を垂下させて、鋏ケースを携帯自在になしてある。
かかる収納部は鋏の両刃部の先端から支軸までの部分を収納するようになっている。従って、鋏の両刃部から延設された把持部はその全体が収納部から突出するため、使用者は鋏の把持部を把持した状態のまま、鋏の両刃部を鋏ケースの収納部にスムーズに収納させ、また収納部から突出した鋏の把持部をスムーズに把持して収納部から鋏を抜き出すことができ、いずれの場合も鋏ケースが邪魔とならない。
更に、基底部の収納部に相当する部分には、収納部に収納された鋏の基底部に当接した頭部が嵌入する嵌入部が設けてあるため、収納部に収納された鋏の刃部が収納部から抜出することが確実に防止される。また、このように鋏の基底部に当接した頭部を鋏ケースの嵌入部に嵌入させることによって、鋏の刃部が収納部から抜出すること防止する構成になっているため、収納部の特定箇所に外力が作用することがなく、従って耐久性が高い。
(2)本発明に係る鋏ケースは、少なくとも前記収納部は弾性を有する素材にて形成してあり、該収納部の鋏を出し入れさせる出入口側の端部の内高寸法は、鋏の一刃部から他刃部側の頭部までの寸法より小さい寸法になしてあることを特徴とする。
本発明の鋏ケースにあっては、少なくとも収納部は弾性を有する素材にて形成してある。即ち、基底部の収納部に対応する部分及び収納部用片は弾性を有する素材にて形成してある。そして、収納部の鋏を出し入れさせる出入口側の端部の内側の高さ寸法、所謂内高寸法は、鋏の一刃部から他刃部側の頭部までの寸法より小さい寸法になしてある。
鋏の両刃部を収納部に収納させた場合、収納部がその弾性によって膨らむことによって鋏の両頭部が収納部内へ進入し、基底部に当接した頭部が嵌入部に嵌入する。このとき、収納部の出入口側端部の内高寸法が前述した如く鋏の一刃部から他刃部側の頭部までの寸法より小さい寸法になしてあるため、収納部を構成する収納部用片から当該収納部用片に当接した頭部へ押力が印加される。これによって、収納部に鋏を収納させた鋏ケースを使用者の腰部の位置に垂下させた際に、鋏ケースの収納部に収納させた鋏の両刃部が収納部から抜出することが更に防止される。
(3)本発明に係る鋏ケースは、前記基底部には、嵌入部に連通し、前記頭部を案内する案内用凹部が設けてあることを特徴とする。
本発明の鋏ケースにあっては、前述した基底部に、嵌入部に連通し、基底部に当接した鋏の頭部を案内する案内用凹部が設けてある。かかる案内用凹部は、基底部の嵌入部に臨む縁部の一部を切削し又は変形させることによって形成してもよいし、基底部の嵌入部に臨む縁部の一部を含み、当該部分に連通する嵌入部近傍の部分を切削し又は変形させることによって形成してもよい。
これによって、鋏ケースの収納部に鋏を出し入れする際に、鋏の基底部に当接した頭部が嵌入部にスムーズに嵌入・抜出させることができる。
(4)本発明に係る鋏ケースは、前記案内用凹部の嵌入部に連通する位置の深さ寸法は前記頭部の高さ寸法より小さくしてあり、案内用凹部と嵌入部との間に段差が形成されていることを特徴とする。
本発明の鋏ケースにあっては、前述した案内用凹部の嵌入部に連通する位置の深さ寸法は鋏の頭部の高さ寸法より小さくしてあり、案内用凹部と嵌入部との間に段差が形成されているため、嵌入部に連通する案内用凹部が形成されていても、嵌入部に嵌入した頭部が嵌入部から容易に抜出されない。
(5)本発明に係る鋏ケースは、前記鋏の両刃部からそれぞれ、互いに離隔する方向へ湾曲する肩部を有する把持部が延設してあり、前記基底部の幅寸法は、前記両肩部間の外寸より小さくしてあることを特徴とする。
本発明の鋏ケースにあっては、鋏の両刃部からそれぞれ、互いに離隔する方向へ湾曲する肩部を有する把持部が延設してあり、鋏ケースの基底部の幅寸法は、鋏の両肩部間の外寸より小さくしてある。従って、鋏ケースの収納部に収納された鋏の両肩部は基底部の両側縁から外方へ突出しており、使用者が収納部から鋏を抜出する際に、鋏の両肩部部分を鋏ケースに邪魔されることなく把持することができ、鋏の抜出作業をスムーズに行うことができる。同様に、鋏ケースの収納部に鋏を収納させる際にも、鋏の両肩部部分を把持することによって鋏ケースに邪魔されることなくスムーズに鋏の両刃部を収納部内へ挿入させて鋏を収納部に収納させることができる。
(6)本発明に係る鋏ケースは、前記収納部の出入口とは反対側の端は開口になしてあることを特徴とする。
本発明の鋏ケースにあっては、収納部の出入口とは反対側の端は開口になしてあり、トンネル状の収納部が形成されている。これによって、鋏の両刃部に付着した切り屑等のゴミが鋏ケースの収納部内に落下した場合であっても、収納部の出入口とは反対側の開口から収納部外へ排出されるため、収納部の内部を清浄に保つことができる。
本発明に係る鋏ケースの一例を示す正面図である。 本発明に係る鋏ケースの一例を示す背面図である。 本発明に係る鋏ケースの一例を示す側面図である。 本発明に係る鋏ケースの一例を示す斜視図である。 図1乃至図4に示した鋏ケースに収納される鋏の一例を示す正面図である。 図1乃至図4に示した鋏ケースに収納される鋏の一例を示す側面図である。 図1乃至図4に示した鋏ケースに図5及び図6に示した鋏を収納した状態を示す正面図である。 図1乃至図4に示した鋏ケースに図5及び図6に示した鋏を収納した状態を示す一部破断側面図である。 従来の鋏ケースを示す正面図である。 従来の鋏ケースを示す正面図である。 特許文献1に開示された鋏ケースの使用様態を示す正面図である。
本発明に係る鋏ケースを図面に基づいて詳述する。
なお、本実施の形態で説明する鋏ケースは、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。
図1乃至図4は本発明に係る鋏ケースの一例を示す正面図、背面図、側面図及び斜視図であり、各図中、2は正面視が短冊形状の基底部である。また、図5及び図6は図1乃至図4に示した鋏ケース1に収納される鋏の一例を示す正面図及び側面図である。なお、図5及び図6には主に花木を裁断する生花鋏を示してあり、図1乃至図4に示した鋏ケース1にあっては、各部の幅、長さ及び高さ等の寸法は、図5及び図6に示した鋏70を収納するように調整してある。
図5及び図6に示したように、鋏70は、直線状の切刃711(711)を設けてなる先鋭な二つの刃部71,71を互いに切刃711(711)が対向するように重ね合わせ、両刃部71,71の基部712,712を貫通する貫通孔(図示せず)に挿通した支軸(共に図示せず)の両端にそれぞれ、貫通孔の内径より大きい外経の頭部75,75を両刃部71,71から突出させた様態で固着させることによって両刃部71,71をかしめてあり、前記支軸回りに回動する両切刃711(711)が裁断対象物を挟み切るようになっている。ここで、両刃部71,71をかしめるために例えばボルト及びナットを用いた場合、当該ボルトの頭部及びナットが前記頭部75,75に相当し、当該ボルトの脚部が前記支軸に相当する。
両刃部71,71の基部712,712には、正面視がへ字状に湾曲された棒状の把持部72,72が湾曲部である肩部73,73が互いに離隔するように延設してあり、把持部72,72の端部は互いに当接するようになっている。これら両刃部71,71の基部712,712、及び把持部72,72の基部712,712から肩部73,73に亘る部分は、いずれも平坦になしてある。
このような鋏70にあっては、作業者が把持部72,72を把持して当該把持部72,72を離隔させると、両刃部71,71が支軸回りに回動して切刃711,711が開く。そして、この切刃711,711の間に裁断対象物を配置し、作業者が両把持部72,72を接近させると、両刃部71,71が支軸回りに逆回動して切刃711,711が閉じるため、切刃711,711の間の裁断対象物が裁断される。
図1乃至図4に示したように、このような鋏70を収納する鋏ケース1は天然皮製若しくは合皮製、又はこれらと同程度の弾性及び柔性を有する合成樹脂といった素材で構成した基底部2を備えている。基底部2の長さ寸法は前記鋏70の長さ寸法より長くしてあり、また基底部2の幅寸法は鋏70の両肩部73,73間の外寸より小さくしてある。基底部2の一端部は端縁に向かうにつれてその幅寸法を小さくして角部を除去してあり、後述するように鋏ケース1を使用者の腰の位置等に垂下させた際に、基底部2の一端側の角部が使用者の脚に当接して邪魔となることが可及的に回避されている。
なお、本実施の形態では、基底部2の長さ寸法を鋏70の長さ寸法より長くした場合について示すが、本発明に係る鋏ケースにあってはこれに限らず、基底部2の長さ寸法を鋏70の長さ寸法より短くしてもよいことは言うまでもない。
基底部2の一端側には、基底部2と同じ素材を用いてなり、前記鋏70の刃部71,71を挿入させて、鋏70を収納する収納部3を構成する倒立長台形状の収納部用片31が、基底部2の一端から適宜距離を隔てて配してある。収納部用片31の幅寸法は、基底部2の幅寸法より所定寸法だけ広くしてあり、収納部用片31の長さ寸法は収納部2に収納された鋏70の先端が突出しない寸法になしてある。かかる収納部用片31はその幅方向の中央位置を通る略軸線上で凸なアーチ状になしてその両側を基底部2に縫着してあり、これによって収納部3はその両端が開口されたトンネル状になっている。
基底部2の収納部3を構成する部分であって、鋏70を出し入れさせる出入口30側端近傍の位置には、前記鋏70の頭部75を嵌入させる嵌入部5が凹設してある。嵌入部5は頭部75の外径と略同じ内径になしてあり、これによって嵌入部5内に頭部75が固く嵌合するため、収納部3に鋏70を収納させた鋏ケース1を使用者の腰の位置に垂下させた際に、鋏ケース1の収納部3に収納させた鋏70の刃部71,71が収納部3から抜出することが防止されるとともに、嵌入部5に内嵌した頭部75にガタが発生することが防止される。なお、本実施の形態では、基底部2を貫通しない穴状の嵌入部5を設けた場合について示したが、本発明はこれに限らず、基底部2を貫通する孔状の嵌入部を設けてもよい。
収納部3の出入口30側端部の内側高さ寸法は、鋏70の一刃部71から他刃部71側の頭部75までの寸法より僅かに低い寸法になしてある。鋏70を閉じた状態で両刃部71,71を収納部3に挿入した場合、収納部用片31がその弾性によって膨らむことによって鋏70の頭部75,75が収納部3内へ進入し、基底部2に当接した頭部75が嵌入部5に嵌入する。このとき、収納部3の出入口30側端部の高さ寸法が前述した如く、鋏70の一刃部71から他刃部71側の頭部75までの寸法より僅かに低い寸法になしてあるため、収納部用片31から当該収納部用片31に当接した頭部75へ押力が印加される。これによって、収納部3に鋏70を収納させた鋏ケース1を使用者の腰の位置等に垂下させた際に、鋏ケース1の収納部3に収納させた鋏70の刃部71,71が収納部3から抜出することが更に防止される。
また、図4に示したように、基底部2の前記嵌入部5の近傍の部分であって基底部2の幅方向の略中央の位置には、鋏70の基底部2に当接した頭部75を嵌入部5へ案内する案内用凹部6が、基底部2の他端側から嵌入部5へ連設してあり、案内用凹部6は、基底部2の他端側から嵌入部5へ向かって漸次深くなるテーパ状にしてある。これによって、鋏ケース1の収納部3に鋏70を出し入れする際に、基底部2に当接した頭部75が嵌入部5にスムーズに嵌入・抜出させることができるようになっている。例えば、基底部2に当接した頭部75がボルト等の多角形状である場合、鋏ケース1の収納部3に鋏70を出し入れする際に、当該頭部75が基底部2の嵌入部5に臨む縁部に引っ掛かることなくスムーズに嵌入・抜出させることができる。
なお、図4に示した例では、案内用凹部6は嵌入部5の近傍から嵌入部5へ連設してあるが、本発明はこれに限らず、基底部2の嵌入部5に臨む縁部の該当する部分を切削し又は変形させることによって案内用凹部を形成してもよい。
一方、案内用凹部6の嵌入部5に連通する位置の深さ寸法は前記頭部75の高さ寸法より小さくしてあり、案内用凹部6と嵌入部5との間に段差を形成して、嵌入部5に嵌入した頭部75が嵌入部5から容易に抜出されないようになっている。
ところで、収納部3の出入口30とは反対側の端部の高さ寸法は、鋏70の両刃部71,71の先端部の厚さと略同じ寸法になしてあり、収納部3の稜線部分の高さ寸法は、図3に示したように、出入口30側の端部からそれとは反対側の端部へ向かうにつれて漸次低くなっている。これによって、収納部3に収納された鋏70の刃部71,71が収納部3の前記出入口30とは反対側の端部に嵌入して固定される。
また、収納部3の内幅寸法はそこに収納される鋏70を閉じた状態の刃部71,71の両側部がそれぞれ当接する寸法にしてあり、これによって、収納部3に収納された鋏70の刃部71,71に幅方向へのガタが発生することが防止される。
基底部2の他端側の部分の厚さ寸法は基底部2の他の部分の厚さ寸法より小さくしてあり、当該部分を裏面側へ折り返してその端部を基底部2に縫着させる、所謂ギボシ止めすることによって、使用者の腰のベルト等に垂下させるための環状の垂下部4が形成してある。かかる環状の垂下部4にあっては、使用者の腰のベルトを垂下部4内に挿通させることによって、鋏ケース1を当該ベルトに着脱可能に垂下させる。
なお、本実施の形態では、環状の垂下部4を設けた場合について示したが、本発明はこれに限らず、使用者の腰のベルト等に引っ掛けるフックを基底部2の他端に取り付けて、それを垂下部4となしてもよい。また、本実施の形態では、基底部2の他端側の部分を折り返して垂下部4を形成してあるが、本発明はこれに限らず、環状部材を基底部2の他端に取り付けて、それを垂下部4となしてもよいことは言うまでもない。
図7及び図8は、図1乃至図4に示した鋏ケース1に図5及び図6に示した鋏70を収納した状態を示す正面図及び一部破断側面図である。なお、両図中、図1乃至図6に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
図7に示したように、鋏ケース1の収納部3に鋏70の刃部の先端から頭部75(75)までの部分を挿入させて、鋏70が鋏ケース1に収納されている。このとき図8に示したように、鋏70の基底部2に当接した頭部75が基底部2に設けた嵌入部5に嵌入して、当該頭部75と嵌入部5とが固く嵌合している。これによって前述したように、鋏ケース1が使用者の腰の位置等に垂下された場合であっても、鋏ケース1の収納部3に挿入された鋏70の両刃部が、収納部3から抜出することが防止される。また、嵌入部5に内嵌した頭部75にガタが発生することも防止される。
またこのとき前述したように、鋏70の収納部用片31に当接した頭部75に当該収納部用片31から押力が印加されるため、鋏ケース1の収納部3に挿入された鋏70の両刃部が、収納部3から抜出することが更に防止される。
一方、鋏ケース1の収納部3には鋏70の刃部の先端から頭部75(75)までの部分が収納されるため、収納部3への鋏70の収納作業、収納部3から鋏70の抜出作業が、図9又は図10に示した従来の鋏ケースのように、鋏の刃部の先端から把持部の1/3程度までの部分を収納する場合に比べてよりスムーズに行うことができ、両作業を略瞬時に完了することができる。
このとき、前述した如く基底部2の幅寸法は鋏70の両肩部73,73間の外寸より小さくしてあるため、図7に示したように、鋏70の両肩部73,73は基底部2の両側縁から外方へ突出しており、使用者が収納部3から鋏70を抜出する際に、鋏70の両肩部73,73部分を鋏ケース1の基底部2の両側縁に邪魔されることなく把持することができ、鋏70の抜出作業をスムーズに行うことができる。同様に、鋏ケース1の収納部3に鋏70を収納させる際にも、鋏70の両肩部73,73部分を把持することによって鋏ケース1の基底部2の両側縁に邪魔されることなくスムーズに刃部を収納部3内へ挿入させて鋏70を収納部3に収納させることができる。
また、前述したように基底部2の他端側から嵌入部5へ案内用凹部6が連設してあるため、鋏ケース1の収納部3に鋏70の両刃部を出し入れする際に、鋏70の基底部2に当接した頭部75が嵌入部5にスムーズに嵌入・抜出することができる。
一方、前述した如く鋏70の基底部2に当接した頭部75を鋏ケース1の嵌入部5に嵌入させることによって、鋏70の刃部が収納部3から抜出することを防止する構成になっているため、収納部3の特定箇所に外力が集中して作用することがなく、従って収納部3の耐久性が高い。
ところで、前述したように収納部3の出入口30とは反対側を開口32にしてあるため、鋏70の両刃部に付着した切り屑等のゴミが収納部3内に落下した場合であっても、収納部3の出入口30とは反対側の開口32から収納部3外へ排出されるため、収納部3の内部を清浄に保つことができる。
なお、本実施の形態では、収納部3の出入口30とは反対側を開口32にした場合について示したが、本発明はこれに限らず、収納部3の出入口30とは反対側を塞止しておいてもよい。
1 鋏ケース
2 基底部
3 収納部
4 垂下部
5 嵌入部
30 出入口
31 収納部用片
32 開口
70 鋏
71 刃部
72 把持部
73 肩部
75 頭部

Claims (6)

  1. 2枚の刃部を支軸で回動可能に軸支してなり、前記支軸の両端部に両刃部をかしめるための頭部が固着してある鋏を収納すべく、収納対象の鋏の長手方向へ倣って長い平坦な基底部の一端側に、当該鋏を収納する収納部が設けてあり、前記基底部の他端側に、基底部を垂下させるための垂下部が設けてある鋏ケースにおいて、
    前記収納部は前記鋏の両刃部の先端から支軸までの部分を収納するようになっており、
    基底部の収納部に相当する部分には、収納部に収納された鋏の基底部に当接した頭部が嵌入する嵌入部が設けてある
    ことを特徴とする鋏ケース。
  2. 少なくとも前記収納部は弾性を有する素材にて形成してあり、該収納部の鋏を出し入れさせる出入口側の端部の内高寸法は、鋏の一刃部から他刃部側の頭部までの寸法より小さい寸法になしてある請求項1記載の鋏ケース。
  3. 前記基底部には、嵌入部に連通し、前記頭部を案内する案内用凹部が設けてある請求項2記載の鋏ケース。
  4. 前記案内用凹部の嵌入部に連通する位置の深さ寸法は前記頭部の高さ寸法より小さくしてあり、案内用凹部と嵌入部との間に段差が形成されている請求項3記載の鋏ケース。
  5. 前記鋏の両刃部からそれぞれ、互いに離隔する方向へ湾曲する肩部を有する把持部が延設してあり、
    前記基底部の幅寸法は、前記両肩部間の外寸より小さくしてある請求項2から4のいずれかに記載の鋏ケース。
  6. 前記収納部の出入口とは反対側の端は開口になしてある請求項2から5のいずれかに記載の鋏ケース。
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