JP2017121754A - プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017121754A
JP2017121754A JP2016001948A JP2016001948A JP2017121754A JP 2017121754 A JP2017121754 A JP 2017121754A JP 2016001948 A JP2016001948 A JP 2016001948A JP 2016001948 A JP2016001948 A JP 2016001948A JP 2017121754 A JP2017121754 A JP 2017121754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
drive current
print head
light amount
led
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016001948A
Other languages
English (en)
Inventor
慎吾 立川
Shingo Tachikawa
慎吾 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016001948A priority Critical patent/JP2017121754A/ja
Publication of JP2017121754A publication Critical patent/JP2017121754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Heads (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

【課題】縦筋の発生を適切に防止することのできるプリントヘッドを提供する。【解決手段】光源と、記憶部に格納された光量補正データに基づき光源を駆動すべく駆動電流を供給する駆動部と、を備え、光源により像面上に光スポットを形成するプリントヘッドである。記憶部には、光量補正データとして、光源への駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化として求めた光量変化率Rに基づき、光源に対する基準駆動電流を補正した補正基準駆動電流を格納している。【選択図】図9

Description

本発明は、プリントヘッド、それを備える画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法に関する。
レーザプリンタや複写機用では、露光装置として、光源としてのLEDアレイや有機ELアレイと、ロッドレンズアレイと、を用いたプリントヘッドを用いることが知られている。このプリントヘッドは、半導体レーザとポリゴンスキャナを用いた方式の露光装置と比較して極めて小さな構成にでき、レーザプリンタや複写機用の小型化を可能にできる。
ところで、プリントヘッドでは、プリントヘッドの1つの光源と画像の1ドットとを個別(例えば一対一)に対応させて画像形成を行うが、例えば製造誤差等により各光源における特性にバラつきが生じる可能性がある。各光源における特性にバラつきが生じると、プリントヘッドが形成した画像における各ドットに各光源における特性のバラつきが反映されてしまい、当該画像に縦筋(濃度むら)が発生する。このため、プリントヘッドでは、各光源の光量を適切に調整すべく各光源に対する光量補正データ(光量補正値)を用いて各光源を駆動することで、縦筋の発生を回避するように構成することが考えられている。
そのようなプリントヘッドの光量補正データの生成方法として、各光源のビームプロファイルにおける任意の光強度での断面積が所望の分布内に収まるように、各光源の光量を調整するための光量補正データを作成する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この従来のプリントヘッドでは、生成した光量補正データを用いて各光源を駆動することで、各光源における発光面積を所望の分布内に収めることができ、縦筋の発生を抑制できる。
しかしながら、上記した従来のプリントヘッドでは、形成した画像における縦筋の発生を抑制できるものの、当該縦筋の発生をより適切に防止するという観点において改良の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、縦筋の発生を適切に防止できるプリントヘッドを提供することを目的とする。
請求項1に記載のプリントヘッドは、光源と、記憶部に格納された光量補正データに基づき前記光源を駆動すべく駆動電流を供給する駆動部と、を備え、前記光源により像面上に光スポットを形成するプリントヘッドであって、前記記憶部には、前記光量補正データとして、前記光源への駆動電流の変化に対する前記像面上での光量の変化として求めた光量変化率に基づき、前記光源に対する基準駆動電流を補正した補正基準駆動電流を格納していることを特徴とする。
本発明に係るプリントヘッドでは、縦筋の発生を適切に防止できる。
本発明に係る実施例1のプリントヘッドの製造方法により製造されたプリントヘッド30を搭載した画像形成装置10の概略断面図である。 プリントヘッド30の構成を概略的に示す斜視図である。 LEDアレイチップ34の構成を概略的に示す正面図である。 レンズアレイ32の構成を、図2のI−I線に沿って得られた断面で示す断面図である。 各光スポットSPの2次元ビームプロファイルを示すグラフであり、一方の横軸を、主走査方向での位置[μm]とし、他方の横軸を、副走査方向での位置[μm]とし、縦軸を、光強度としている。 図5における1つの光スポットSPの2次元ビームプロファイルを示す図5と同様のグラフである。 主走査方向の1次元ビームプロファイルを示すグラフであり、横軸を、主走査方向での位置[μm]とし、縦軸を、光強度としている。 副走査方向の1次元ビームプロファイルを示すグラフであり、横軸を、副走査方向での位置[μm]とし、縦軸を、光強度としている。 実施例1のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理を示すフローチャートである。 実施例2のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係るプリントヘッド、それを備える画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法の各実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係るプリントヘッドの製造方法の一例としての実施例1のプリントヘッドの製造方法を、図1から図9を用いて説明する。併せて、そのプリントヘッドの製造方法により製造されたプリントヘッドの一例としてのプリントヘッド30、およびそれを備える画像形成装置の一例としての画像形成装置10について説明する。なお、図2は、プリントヘッド30の構成の理解を容易とすべく、ハウジング33を省略するとともに、感光体11の帯電面に光を照射する(露光)様子を概略的に示す。
画像形成装置10は、図1に示すように、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタである。画像形成装置10は、4つの色毎に、像担持体としての感光体11と、帯電器12と、プリントヘッド30と、現像器13と、転写用帯電機構14と、クリーニング機構15と、を備える。なお、図1では、これらの4つの色毎の構成について各符号の末尾に各色を示す符号(K、Y、M、C)を付して示す。また、画像形成装置10は、4つの色に対して共通の、転写ベルト16と、給紙トレイ17と、給紙コロ18と、転写ローラ19と、定着装置21と、を備える。
各感光体11は、図1を正面視して時計方向に適宜回転され、その回転方向で見て、帯電器12、プリントヘッド30、現像器13、転写用帯電機構14およびクリーニング機構15が設けられる。各感光体11の下方には、それらの配列方向に架け渡した転写ベルト16が、各感光体11の回転方向と等しい方向に周回可能に設けられる。
各帯電器12は、対応する感光体11の表面を均一に帯電するための帯電装置である。各プリントヘッド30は、対応する感光体11の帯電面に光を照射(各光スポットSPを形成する)して、対応する色の画像に応じた静電潜像を表面に形成する。各現像器13は、感光体11の表面に対応する色のトナーを供給して、そこに形成した静電潜像を対応する色のトナー像として可視像化(顕像化)する。各転写用帯電機構14は、転写ベルト16を介して対応する感光体11と対向して設け、その表面に形成した対応する色のトナー像を転写ベルト16上に転写させる。このとき、その転写ベルト16は、各感光体11の回転速度に応じて周回速度が設定され、各感光体11に形成された各色のトナー像が適切に重ね合せさせる。また、各感光体11では、転写ベルト16上に転写されずに表面に残存するトナーが、クリーニング機構15により除去される。
給紙トレイ17は、感光体11の下方に配置されて、例えば転写紙より成る記録媒体Pを収容し、給紙コロ18の回転により最上位の記録媒体Pが転写ローラ19と転写ベルト16との間に送り込む。その記録媒体Pでは、その間を通過することで転写ベルト16上に重ね合せられた各色のトナー像が一括して転写される。このため、転写ローラ19は、転写ベルト16と協働して、像担持体としての感光体11上に可視像化された画像を記録媒体Pに転写する転写機構として機能する。その記録媒体Pでは、搬送されて定着装置21を通過することで、転写されたトナー像が定着される。これにより、画像形成装置10では、記録媒体Pにフルカラーの画像を形成し、そのフルカラーの画像(それが形成された記録媒体P)を出力できる。
そのプリントヘッド30は、図2に示すように、基板31とレンズアレイ32とを有し、それらをハウジング33(図1参照)の内方に支持して構成する。基板31は、LEDや有機EL等の複数の光源を一列に並べて(整列させて)設ける箇所であり、実施例1では複数のLEDアレイチップ34を一列に並べさせる。そのLEDアレイチップ34は、図3に示すように、自らが並べられた方向に沿って複数のLED35(発光ダイオード)を一列に並べて(整列させて)設けて構成される。このため、各LED35は、基板31に整列されて設けられた発光部として機能する。プリントヘッド30では、1つの発光部としてのLED35と形成する画像(静電潜像)の1ドットとを個別(例えば一対一)に対応させるべく、各LEDアレイチップ34(その各LED35)の個数を設定する。
また、基板31には、図2に示すように、ドライバIC36を複数個設けている。この各ドライバIC36は、画像形成装置10の制御部の制御下で、基板31に設けた複数の発光部、すなわち各LEDアレイチップ34の各LED35のうちの対応するものを、形成する画像に応じて駆動(点灯および消灯)する。このため、この各ドライバIC36は、各発光部としての各LED35を駆動する駆動部として機能する。なお、ドライバIC36は、形成する画像に応じて各LEDアレイチップ34の各LED35を駆動すれば、単一のものでもよく、基板31とは異なる基板に設けられてもよく、実施例1の構成に限定されない。
その各ドライバIC36は、メモリ37(図1参照)を有する。そのメモリ37には、光源(各発光部)としての各LED35を駆動する際に発光光量を補正する光量補正データ(後述する補正基準駆動電流Ibc)等のデータが格納される。各ドライバIC36は、メモリ37に格納したデータの参照が可能とされ、当該データを用いて各LED35を駆動できる。このため、メモリ37は、光源(各発光部(各LED35))の駆動のためにドライバIC36が参照するデータを格納する記憶部として機能する。その光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法については、後に詳細に説明する。なお、メモリ37は、必ずしもドライバIC36に設ける必要はなく、例えば、ドライバIC36とは独立して基板31上に設けてもよく、プリントヘッド30が搭載される本体側のメモリを利用してもよく、実施例1の構成に限定されない。
このため、後述する光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)は、プリントヘッド30の記憶部(実施例1ではメモリ37)に格納(記録)してもよく、プリントヘッド30が搭載される本体側のメモリに格納(記録)してもよい。その本体側のメモリに格納する方法としては、例えば、光量補正データをバーコードとしてプリントヘッド30に印字し、それを画像形成装置本体に組み込む際に印字されたバーコードから光量補正データを読み出して本体側のメモリに対応付けて記録する。また、他の例として、光量補正データおよび対応する識別番号を記憶装置等に記憶し、その識別番号をバーコードとしてプリントヘッド30に印字し、それを画像形成装置本体に組み込む際に印字されたバーコードから識別番号を読み出す。この他の例では、識別番号を用いて対応する光量補正データを記憶装置等から読み出し、その光量補正データを本体側のメモリに対応付けて記録する。
レンズアレイ32は、各LEDアレイチップ34の各LED35から出射した光を感光体11の帯電面に結像するもので、例えば、マイクロレンズアレイや、屈折率分布型ロッドレンズアレイ等を用いて構成する。このレンズアレイ32は、実施例1では、屈折率分布型ロッドレンズアレイを用いており、図4に示すように、複数の屈折率分布型ロッドレンズ32aを有し、その屈折率分布型ロッドレンズ32aを2段に互い違いに積み重ねるように2列に配置している。その各屈折率分布型ロッドレンズ32aは、それと同等の線膨張係数を持つガラスを分散させた樹脂製の部材で形成した周壁部材32bで、周囲を取り囲んで支持する。その周壁部材32bでは、不透明樹脂(実施例1では黒い樹脂)が充填および硬化されて形成された樹脂32cが各屈折率分布型ロッドレンズ32aの隙間に充填されて、隣り合う屈折率分布型ロッドレンズ32aの間からのフレア光の漏れを抑制する。
このプリントヘッド30では、各LEDアレイチップ34の各LED35から射出した光を、レンズアレイ32で集光して感光体11の表面に結像させる。このため、プリントヘッド30では、各LED35により当該LED35の個数と同じ数の光スポットSPを形成できる。なお、以下では、複数の光スポットのうちのいずれか1つの光スポットを示す際には光スポットSPnとも記載する。そのnは、全ての光スポットSPのうちのいずれの光スポットSPを対象としたかを示す識別子であって、0(ゼロ)を除く自然数とする。このため、プリントヘッド30では、感光体11の帯電面に光を照射(露光)して、対応する色の画像に応じた静電潜像を形成できる。
このプリントヘッド30では、上述したように、1つの光源としてのLED35と形成する画像(静電潜像)の1ドットとを個別(例えば一対一)に対応させるべく、各LEDアレイチップ34(その各LED35)の個数を設定する。ところが、各LED35(各LEDアレイチップ34)には、例えば製造誤差等により各光源としての特性にバラつきが生じ得る。すると、プリントヘッド30では、各LED35における特性のバラつきを、形成した画像における各ドットに反映させてしまい、当該画像に縦筋(濃度むら)を発生させてしまう。このため、プリントヘッド30では、各LED35の光量を適切に調整すべく各LED35に対する光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)を設定してメモリ37(図1参照)に格納し、その光量補正データを用いてドライバIC36が各LED35を駆動する。
本発明に係る実施例1のプリントヘッド30では、本発明に係る実施例1のプリントヘッドの製造方法(その光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法)により設定した光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)をメモリ37(図1参照)に格納する。この実施例1のプリントヘッドの製造方法(光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法)では、各LED35における駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量の変化としての光量変化率Rを用いて光量補正データを設定する。これは、プリントヘッドの製造方法(光量補正データの設定方法)では、LED35毎に駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量が変化すること、換言すると一律の駆動電流でもLED35毎に像面上での光量が異なることに着目したことによる。このことは、LED35毎に、自身の製造誤差、駆動回路(ドライバIC36)の製造誤差、対応するレンズ(屈折率分布型ロッドレンズ32a)の製造誤差、レンズとの間での組み付け誤差等が生じて発光効率が変わる場合があることに起因するものと考えられる。
詳細には、記録媒体P上に形成される画像では、現像されるトナー量が局所的に多い領域が黒い筋に見え、現像されるトナー量が局所的に少ない領域が白い筋に見える。その現像されるトナー量は、各LED35からの光量に依存して決まる。このため、プリントヘッドの製造方法では、各LED35が形成する光スポットSPにおける光量のバラつきをなくすように、LED35毎の光量変化率Rに基づき(光量変化率Rを因子として)光量補正データを設定する。そして、プリントヘッドの製造方法では、その設定した光量補正データをメモリ37に格納させることで、光量補正データを保持させたプリントヘッド30を製造する。これにより、プリントヘッドの製造方法により製造したプリントヘッド30では、ドライバIC36が、メモリ37に格納した光量補正データを用いて各LED35を駆動し、それにより各LED35から出射される光の光量を補正して現像されるトナー量をほぼ均一になるので、画像の縦筋(濃度むら)の発生を適切に防止できる。
次に、本発明に係る実施例1のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法を具体的に説明する。プリントヘッドの製造方法では、上述したように、各LED35における光量変化率Rを用いて(因子として)、光量補正データを設定する。そして、実施例1のプリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rを次のように求める。
先ず、プリントヘッド30において、ドライバIC36に第1駆動電流I1で各LED35を駆動させて、各LED35から光を射出させレンズアレイ32により集光して像面上に光スポットSPを形成する。そして、その像面上に形成した各光スポットSPにおける光量を、例えば、パワーメーターや積分球を用いたり、1次元のラインCCDや2次元のCCDを用いたり、スリットと受光素子とを組み合わせて用いたりして測定する。実施例1では、後述するように各光スポットSPの径寸法Wを求める観点から、1次元のラインCCDの主走査方向への走査により像面上に形成した光スポットSPの強度分布を測定して、光スポットSPの2次元ビームプロファイル(図5参照)を取得する。なお、同様の観点から、例えば、PD(フォトダイオード)にスリットを設けて構成した光検出部を、各LED35が一列に並べられた方向に走査することで、各光スポットSPの1次元ビームプロファイルを取得してもよい。
図5に示す例では、ピクセル数を、主走査方向に210ピクセルとしかつ副走査方向に39ピクセルとし、ピクセルピッチを、主走査方向に4[μm]とし副走査方向に4.7[μm]とする。また、この例では、プリントヘッド30の各LEDアレイチップ34に40個のLED35が一列に並べられ、8個おきに1つのLED35を点灯させて測定することを8回繰り返して全てのLED35(ドット)に対応する光スポットSPの測定を行う。これをプリントヘッド30の全てのLEDアレイチップ34に対して行うことで、各LED35により形成されるn個(nは1から40)の光スポットSPの2次元ビームプロファイル(図5参照)をLEDアレイチップ34毎に取得する。
次に、取得した各光スポットSPの2次元ビームプロファイル(図5参照)から、主走査方向および副走査方向の1次元ビームプロファイルを生成する。これを、図5における最も左側に位置する光スポットSPの2次元ビームプロファイル(図6参照)を例にして説明する。その図6に示す例では、主走査方向のピクセル数が図5に示す例の5分の1となる42ピクセルとなり、副走査方向のピクセル数が図5と同様に39ピクセルとなる。実施例1のプリントヘッドの製造方法では、図6に示す光スポットSPの2次元ビームプロファイルにおける主走査方向で見て等しい位置にある各ピクセルの強度を副走査方向に足し合わせて、図7に示す主走査方向の1次元ビームプロファイルを生成する。同様に、図6に示す光スポットSPの2次元ビームプロファイルにおける副走査方向で見て等しい位置にある各ピクセルの強度を主走査方向に足し合わせて、図8に示す副走査方向の1次元ビームプロファイルを生成する。
次に、2つの走査方向の1次元ビームプロファイルに基づき、第1駆動電流I1でのLED35の駆動による光スポットSPの光量を示す第1光量Pd1を求める。先ず、第1光量Pd1を求めるべく、2つの走査方向の1次元ビームプロファイルにおいて、第1光量Pd1を求めることに用いる強度の下限値を規定する第1閾値Th1(図7、図8参照)を設定する。この第1閾値Th1は、形成される各光スポットSPに応じて適宜設定すればよいが、縦筋の発生を適切に抑制する観点から低めに設定することが望ましい。第1閾値Th1は、実施例1では、光スポットSPのピーク強度の15[%]以下、より好ましくは光スポットSPのピーク強度の10[%]以下に設定し、ゼロ(光スポットSPのピーク強度の0[%])としてもよい。図7および図8に示す例では、第1閾値Th1を全ての光スポットSPのピーク強度の4[%]に設定する。
そして、プリントヘッドの製造方法では、図7に示す主走査方向の1次元ビームプロファイルにおいて、第1閾値Th1よりも大きい値の強度値を加算して主走査方向光量Phを求める。このことから、図7に示すグラフでは、1次元ビームプロファイルを示す曲線と、第1閾値Th1を示す直線と、に囲まれた領域(その面積(ハッチを付した箇所))が主走査方向光量Phを示す。同様に、プリントヘッドの製造方法では、図8に示す副走査方向の1次元ビームプロファイルにおいて、第1閾値Th1よりも大きい値の強度値の全てを加算することで副走査方向光量Pvを求める。そして、プリントヘッドの製造方法では、主走査方向光量Phと副走査方向光量Pvとの平均値を、第1駆動電流I1でのLED35の駆動による光スポットSPの第1光量Pd1とする。なお、この第1光量Pd1を求める際、連続する複数の光スポットSPにおける各第1光量Pd1で移動平均を実施してノイズ除去する等の平均化処理を行うことで、測定誤差による縦筋の発生を抑止できる。また、第1光量Pd1は、光スポットSPにおける光量(それに関連の深いデータ)を求めるものであれば、実施例1の方法に限定されず、他の方法で求めてもよい。
この上記した動作を、すべてのLED35に対して行うことで、各LED35の第1駆動電流I1における第1光量Pd1を求める。また、上記した動作を、第2駆動電流I2を用いて同様に行うことで、各LED35の第2駆動電流I2における第2光量Pd2を求める。そして、プリントヘッドの製造方法では、LED35毎の第1光量Pd1および第2光量Pd2を用いて、次式(1)により各LED35の光量変化率Rを算出する。なお、光量変化率Rn、第1光量Pd1nおよび第2光量Pd2nにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。
Rn=(Pd2n−Pd1n)/(I2−I1)・・・ (1)
この光量変化率Rは、各LED35において、駆動電流の第1駆動電流I1から第2駆動電流I2への変化(その変化量)に対する、出射する光量の変化(その変化量)の比を示す。プリントヘッドの製造方法では、基本的に、この光量変化率Rを用いて、各LED35を駆動すべく設定した基準駆動電流Ibを補正することで、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcを生成する。実施例1のプリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rに加えて、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを用いて、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcを生成する。
その光量補正値Clは、各LED35の光量を一定の範囲内とするための光量の補正値であり、各LED35における光量の偏差とする。プリントヘッドの製造方法では、光量補正値Clを求めるために、LED35を基準駆動電流Ibで駆動した際の光量である基準光量PbをLED35毎に求めるとともに、その平均値となる基準平均光量PbAVEを求める。その各基準光量Pbは、実施例1では、上記した第1駆動電流I1および第2駆動電流I2を[I2=2×Ib−I1]の関係が成り立つものとして、LED35毎の第1光量Pd1と第2光量Pd2との平均値から求める。換言すると、基準駆動電流Ibに対して、[Ib=(I1+I2)/2]の関係が成り立つように、上記した第1駆動電流I1および第2駆動電流I2を設定する。
なお、基準光量Pbは、基準駆動電流Ibで各LED35を駆動した際の各基準光量Pbの平均値を求めるものであれば、例えば、上記した第1駆動電流I1または第2駆動電流I2のいずれか一方を基準駆動電流Ibとして各基準光量Pbを測定してもよく、他の方法でもよく、実施例1の方法に限定されない。ここで、実施例1のようにLED35毎の第1光量Pd1や第2光量Pd2を用いて各基準光量Pbを求めるものとすると、各基準光量Pbおよび基準平均光量PbAVEを求めるためだけの新たな測定を不要にでき、補正基準駆動電流Ibcの生成の工程を簡易にできる。
そして、プリントヘッドの製造方法では、LED35毎の基準光量Pbと、基準平均光量PbAVEと、を用いて、次式(2)により各LED35の光量補正値Clを算出する。なお、光量補正値Clnおよび基準光量Pbnにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。
Cln=Pbn−PbAVE・・・ (2)
この光量補正値Clは、各LED35において、基準駆動電流Ibで駆動した際の自らの基準光量Pbの、基準駆動電流Ibで各LED35を駆動した際の光量の平均値である基準平均光量PbAVEとの偏差を示す。
また、径寸法補正値Cdは、各光スポットSPの径寸法Wを一定の範囲内とするための光量の補正値であり、各LED35における各光スポットSPの径寸法Wの偏差(バラつき)に比例定数Kを乗算して求める。ここで、各光スポットSPの径寸法Wは、各LED35における配光分布と、レンズアレイ32(その対応する屈折率分布型ロッドレンズ32a)との位置関係と、で決まるものであり、駆動電流の大きさ(値)が異なっても変化はない。このため、プリントヘッドの製造方法では、上記した第1駆動電流I1または第2駆動電流I2の2つの走査方向の1次元ビームプロファイルに基づき光スポットSPの径寸法Wを求める。先ず、2つの走査方向の1次元ビームプロファイルにおいて、径寸法Wを求めることに用いる強度の下限値を規定する第2閾値Th2(図7、図8参照)を設定する。この第2閾値Th2は、形成される各光スポットSPに応じて適宜設定すればよく、第1閾値Th1と等しい値としてもよく異なる値としてもよいが、縦筋の発生を適切に抑制する観点から低めに設定することが望ましい。第2閾値Th2は、実施例1では、光スポットSPのピーク強度の15[%]以下、より好ましくは光スポットSPのピーク強度の10[%]以下に設定し、ゼロ(光スポットSPのピーク強度の0[%])としてもよい。図7および図8に示す例では、第2閾値Th2を、全ての光スポットSPのピーク強度の4[%]に設定し第1閾値Th1と等しい値とする。
そして、プリントヘッドの製造方法では、図7に示す主走査方向の1次元ビームプロファイルにおいて、第2閾値Th2となる強度値における幅寸法(径寸法)を求めて主走査方向幅Whとする。このことから、図7に示すグラフでは、第2閾値Th2を示す直線において、1次元ビームプロファイルを示す曲線に囲まれた範囲(その長さ寸法)が主走査方向幅Whを示す。同様に、プリントヘッドの製造方法では、図8に示す副走査方向の1次元ビームプロファイルにおいて、第2閾値Th2となる強度値における幅寸法(径寸法)を求めて副走査方向幅Wvとする。そして、プリントヘッドの製造方法では、主走査方向幅Whと副走査方向幅Wvとの平均値を、光スポットSPの径寸法Wとする。なお、この径寸法Wを求める際、連続する複数の光スポットSPにおける各径寸法Wで移動平均を実施する等の平均化処理を行うことで、測定誤差による縦筋の発生を抑止できる。また、径寸法Wは、光スポットSPにおける径寸法(それに関連の深いデータ)を求めるものであれば、例えば、主走査方向幅Whと副走査方向幅Wvとを乗算してもよく、そのいずれか一方をそのまま用いてもよく、面積に基づき求めてもよく、実施例1の方法に限定されない。
この上記した動作を、すべてのLED35に対して行うことで、各LED35が形成する光スポットSPの径寸法Wを求めるとともに、その平均値となる平均径寸法WAVEを求める。そして、プリントヘッドの製造方法では、LED35毎の光スポットSPの径寸法Wと、平均径寸法WAVEと、を用いて、次式(3)により各LED35の径寸法補正値Cdを算出する。ここで、比例定数Kは、光量のバラつきが及ぼす影響に対する径寸法のバラつきが及ぼす影響の割合に応じて適宜設定する。なお、径寸法補正値Cdnおよび径寸法Wnにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。
Cdn=K(Wn−WAVE)・・・ (3)
この径寸法補正値Cdは、各LED35において、自らが形成する光スポットSPの径寸法Wの、各LED35が形成する光スポットSPの径寸法の平均値である平均径寸法WAVEとの偏差を示す。
そして、実施例1のプリントヘッドの製造方法では、上記したように求めた光量変化率R、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを用いて補正基準駆動電流Ibcを生成する。先ず、プリントヘッドの製造方法では、光量変化率R、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを用いて、次式(4)によりLED35毎の補正電流Icを算出する。なお、補正電流Icn、光量補正値Cln、径寸法補正値Cdnおよび光量変化率Rnにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。
Icn=−(Cln+Cdn)/Rn・・・ (4)
このように、補正電流Icは、LED35毎に求めた光量を所定の範囲内とする光量補正値Clと、LED35毎に求めた光スポットSPの径寸法のばらつきを補正する径寸法補正値Cdとの和に、LED35毎に求めた光量変化率Rの逆数を乗算して算出する。この補正電流Icは、各LED35における補正基準駆動電流Ibcの補正値となる。このため、LED35毎に補正電流Icを用いて、次式(5)により基準駆動電流Ibを補正したLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを算出する。なお、補正基準駆動電流Ibcnおよび補正電流Icnにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。
Ibcn=Ib+Icn・・・ (5)
プリントヘッドの製造方法では、このようにして求めたLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを、各LED35を駆動するドライバIC36のメモリ37に各LED35に対応させて格納する。そして、プリントヘッドの製造方法で製造したプリントヘッド30では、このLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを、各LED35を駆動する際に発光光量を補正する光量補正データとして用いる。
次に、本発明に係る実施例1のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理について、図9を用いて説明する。その図9は、実施例1のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理を示すフローチャートである。以下では、この図9のフローチャートの各ステップ(各工程)について説明する。この図9のフローチャートは、上述したように組み上げたプリントヘッド30を対象として行う。
ステップS1では、第1駆動電流I1での各LED35の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行って、ステップS2へ進む。このステップS1では、上述したように、駆動部としてのドライバIC36によりプリントヘッド30の全てのLED35を第1駆動電流I1で点灯させて像面上に形成した全ての光スポットSPnを測定する。実施例1のステップS1では、第1駆動電流I1で単一のLED35を順に点灯させて各光スポットSPnを形成し、形成したLED35に対応付けてそれぞれの光スポットSPnの2次元ビームプロファイル(図5参照)を取得する。
ステップS2では、ステップS1での第1駆動電流I1での各LED35の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行うことに続き、全ての光スポットSPnにおける第1光量Pd1nを求めて、ステップS3へ進む。このステップS2では、ステップS1で測定した全ての光スポットSPnを対象として、上述したように、その測定結果に第1閾値Th1を用いて各LED35に対応付けて第1光量Pd1nを求める。なお、このステップS2は、ステップS1の工程よりも後であって後述するステップS5の工程よりも前に行えば、ステップS3やステップS4の工程と順番を変更してもよく、実施例1の構成に限定されない。このため、ステップS2は、第1駆動電流I1により各LED35(発光部)を駆動して形成した各光スポットSPnの第1光量Pd1nをそれぞれ求める工程となる。
ステップS3では、ステップS2での全ての光スポットSPnにおける第1光量Pd1nを求めることに続き、第2駆動電流I2での各LED35の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行って、ステップS4へ進む。このステップS3では、上述したように、駆動部としてのドライバIC36によりプリントヘッド30の全てのLED35を第2駆動電流I2で点灯させて像面上形成した全ての光スポットSPnを測定する。実施例1のステップS3では、第2駆動電流I2で単一のLED35を順に点灯させて各光スポットSPnを形成し、形成したLED35に対応付けてそれぞれの光スポットSPnの2次元ビームプロファイル(図5参照)を取得する。
ステップS4では、ステップS3での第2駆動電流I2での各LED35の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行うことに続き、全ての光スポットSPnにおける第2光量Pd2nを求めて、ステップS5へ進む。このステップS4では、ステップS3で測定した全ての光スポットSPnを対象として、上述したように、その測定結果に第1閾値Th1を用いて各LED35に対応付けて第2光量Pd2nを求める。また、ステップS4では、上述したように、第2駆動電流I2で形成した全ての光スポットSPnの測定結果に第2閾値Th2を用いて各LED35に対応付けた各光スポットSPnの径寸法Wnを求め、それらの平均値となる平均径寸法WAVEを求める。さらに、ステップS4では、第2光量Pd2nとステップS2で求めた第1光量Pd1nとを用いて、上述したように、LED35毎の基準光量Pbnと、それらの平均値となる基準平均光量PbAVEと、を求める。なお、径寸法Wnは、ステップS2において、第1駆動電流I1で形成した全ての光スポットSPnから求めても良い。また、このステップS4は、ステップS3の工程よりも後であって後述するステップS5の工程よりも前に行うものであれば、ステップS1やステップS2の工程と順番を変更してもよく、実施例1の構成に限定されない。このため、ステップS4は、第2駆動電流I2により各LED35(発光部)を駆動して形成した各光スポットSPnの第2光量Pd2nをそれぞれ求める工程となる。
ステップS5では、ステップS4での全ての光スポットSPnにおける第2光量Pd2nを求めることに続き、LED35毎の光量変化率Rnを求めて、ステップS6へ進む。このステップS5では、各LED35における駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量の変化としての光量変化率Rを求める。ステップS5では、上述した式(1)に、ステップS1からステップS4で述べた第1駆動電流I1、第2駆動電流I2、各第1光量Pd1nおよび各第2光量Pd2nを用いて、LED35毎の光量変化率Rn(Rn=(Pd2n−Pd1n)/(I2−I1))を求める。このため、このステップS5は、各LED35(発光部)への駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化である光量変化率Rnを求める工程であって、第1駆動電流I1と第2駆動電流I2との差分に対する第1光量Pd1nと第2光量Pd2nとの差分の比からLED35(発光部)毎の光量変化率Rnを求める工程となる。
ステップS6では、ステップS5でのLED35毎の光量変化率Rnを求めることに続き、LED35毎の光量補正値Clnを求めて、ステップS7へ進む。このステップS6では、各LED35の光量を一定の範囲内とするための光量の補正値であり、各LED35における光量の偏差である光量補正値Clを求める。ステップS6では、上述した式(2)に、ステップS4で求めた各基準光量Pbnおよび基準平均光量PbAVEを用いて、LED35毎の光量補正値Cln(Cln=Pbn−PbAVE)を求める。このため、このステップS6は、各LED35(発光部)の光量を一定の範囲内とすべく各LED35の光量の偏差である光量補正値Clnを求める工程となる。
ステップS7では、ステップS6でのLED35毎の光量補正値Clnを求めることに続き、LED35毎の径寸法補正値Cdnを求めて、ステップS8へ進む。このステップS7では、各LED35が形成する各光スポットSPの径寸法Wを一定の範囲内とするための光量の補正値であり、その各光スポットSPの径寸法Wの偏差である径寸法補正値Cdを求める。ステップS7では、上述した式(3)に、ステップS4で求めた各径寸法Wnおよび平均径寸法WAVEを用いて、LED35毎の径寸法補正値Cdn(Cdn=K(Wn−WAVE))を求める。このため、このステップS7は、各LED35(発光部)が形成する各光スポットSPの径寸法を一定の範囲内とすべく各光スポットSPの径寸法の偏差である径寸法補正値Cdnを求める工程となる。
ステップS8では、ステップS7でのLED35毎の径寸法補正値Cdnを求めることに続き、LED35毎の補正電流Icnを求めて、ステップS9へ進む。このステップS8では、各LED35における補正基準駆動電流Ibcの補正値となる補正電流Icnを求める。ステップS8では、上述した式(4)に、ステップS5からステップS7で求めた各光量変化率Rn、各光量補正値Clnおよび各径寸法補正値Cdnを用いて、LED35毎の補正電流Icn(Icn=−(Cln+Cdn)/Rn)を求める。
ステップS9では、ステップS8でのLED35毎の補正電流Icnを求めることに続き、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcnを求めて、ステップS10へ進む。このステップS9では、LED35毎に基準駆動電流Ibを補正した補正基準駆動電流Ibcを求める。ステップS9では、上述した式(5)に、基準駆動電流IbとステップS8で求めた各補正電流Icnとを用いて、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcn(Ibcn=Ib+Icn)を求める。このため、このステップS9は、ステップS8と協働して、光量変化率R、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdに基づき、各LED35(発光部(光源))に対する基準駆動電流Ibを補正した補正基準駆動電流Ibcnを生成する工程となる。
ステップS10では、ステップS9でのLED35毎の補正基準駆動電流Ibcnを求めることに続き、各補正基準駆動電流Ibcnをプリントヘッド30に記録して保持させて、光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理を終了する。このステップS10では、ステップS9で求めた各補正基準駆動電流Ibcnを、各LED35の駆動のために参照することを可能とすべくプリントヘッド30に記録して保持させる。実施例1のステップS10では、光スポットSPnを形成する各LED35を駆動する各ドライバIC36のメモリ37(図1参照)に、対象とするLED35に対応する補正基準駆動電流Ibcnを格納する。このため、このステップS10は、求めた補正基準駆動電流Ibcnを光量補正データとしてメモリ37(記憶部)に格納する工程となる。
この本発明に係る実施例1のプリントヘッドの製造方法では、プリントヘッド30を上述したように組み上げた後に、光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理(図9のフローチャート)を行う。そして、図9のフローチャートにおいてステップS1→S2へと進み、組み上げたプリントヘッド30により第1駆動電流I1で各LED35を駆動して像面上に形成した各光スポットSPnを測定し、その測定に基づき第1光量Pd1nを求める。また、ステップS3→S4へと進み、組み上げたプリントヘッド30により第2駆動電流I2で各LED35を駆動して像面上に形成した各光スポットSPnを測定し、その測定に基づき第2光量Pd2nと径寸法Wnと平均径寸法WAVEと基準光量Pbnと基準平均光量PbAVEとを求める。その後、図9のフローチャートにおいてステップS5→S6→S7へと進み、LED35毎の光量変化率Rnと光量補正値Clnと径寸法補正値Cdnとを求める。そして、図9のフローチャートにおいてステップS8→S9へと進み、求めた各値を用いてLED35毎の補正電流Icnを求め、それを用いてLED35毎に基準駆動電流Ibを補正した補正基準駆動電流Ibcnを求める。その後、図9のフローチャートにおいてステップS10へと進み、各LED35が形成する各光スポットSPnに対応して求めた補正基準駆動電流Ibcnを、ドライバIC36のメモリ37に各LED35に対応させて格納する。
本発明に係る実施例1のプリントヘッドの製造方法では、上述したように設定した光量補正データとしての補正基準駆動電流Ibcnを、各LED35に対応して各ドライバIC36のメモリ37(図1参照)に格納させたプリントヘッド30を製造できる。このプリントヘッドの製造方法では、LED35毎に駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量が変化すること、換言すると一律の駆動電流でもLED35毎に像面上での光量が異なることに着目している。プリントヘッドの製造方法では、各LED35における駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化としての光量変化率Rを用いて、各LED35(発光部(光源))に対する基準駆動電流Ibを補正して補正基準駆動電流Ibcnを生成する。その補正基準駆動電流Ibcnは、LED35毎に像面上での光量のバラつきをなくすように基準駆動電流Ibを補正して生成される。このため、プリントヘッドの製造方法では、設定した補正基準駆動電流Ibcnに基づき、各ドライバIC36が対応する各LED35を駆動することで、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量を等しくするプリントヘッド30を製造できる。これにより、その製造されたプリントヘッド30では、補正基準駆動電流Ibcnを用いて各ドライバIC36が各LED35を駆動することで、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止できる。このため、このプリントヘッド30では、対応するレンズ(屈折率分布型ロッドレンズ32a)を経るLED35毎の発光効率の差異の影響を防止でき、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることを適切に防止できる。
このように、本願発明に係るプリントヘッドの製造方法の実施例1のプリントヘッドの製造方法では、各LED35(発光部(光源))における駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化としての光量変化率RをLED35毎に求める。そして、プリントヘッドの製造方法では、LED35毎の光量変化率Rを用いて、各LED35に対する基準駆動電流Ibを補正して補正基準駆動電流Ibcnを生成する。このため、プリントヘッドの製造方法では、光量補正データとしての対応する補正基準駆動電流Ibcを用いて各ドライバIC36が各LED35を駆動することで、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止可能なプリントヘッド30を製造できる。これにより、そのプリントヘッド30では、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることを適切に防止できる。
また、プリントヘッドの製造方法では、複数のLED35(発光部)のそれぞれに対して光量変化率Rを求め、その各光量変化率Rに基づきLED35毎に補正基準駆動電流Ibcを生成する。このため、プリントヘッドの製造方法では、LED35毎に、製造誤差、駆動回路(ドライバIC36)の製造誤差、対応するレンズ(屈折率分布型ロッドレンズ32a)の製造誤差、レンズとの間での組み付け誤差等が生じて発光効率が変わる場合であっても、その発光効率の差異をLED35毎に適切に補正できる。
さらに、プリントヘッドの製造方法では、各光量変化率Rに基づいて各LED35に対する基準駆動電流Ibを補正して補正基準駆動電流Ibcを生成し、その補正基準駆動電流Ibcを光量補正データとする。このように、プリントヘッドの製造方法では、基準駆動電流Ibを補正してLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを生成するので、製造したプリントヘッド30では、所望の特性値に対して高精度な補正が可能であり、かつ種々の値の駆動電流に対しても有効なので繰り返し補正をかける必要が無く短時間での補正が可能となる。
プリントヘッドの製造方法では、第1駆動電流I1で各LED35(発光部)を駆動させて第1光量Pd1を求め、第2駆動電流I2で各LED35を駆動させて第2光量Pd2を求め、その第1駆動電流I1と第2駆動電流I2との差分に対する第1光量Pd1と第2光量Pd2との差分の比からLED35毎の光量変化率Rを求める。このため、プリントヘッドの製造方法では、LED35(発光部)毎に変わる発光効率を簡易にかつ適切に補正できる。
プリントヘッドの製造方法では、LED35(発光部)毎に、光量変化率Rに加えて、各LED35の光量を一定の範囲内とするための光量の補正値であり、各LED35における光量の偏差である光量補正値Clに基づき、補正基準駆動電流Ibcを生成する。このため、プリントヘッドの製造方法では、縦筋の発生の主要因である光量のばらつきを一定に近づけつつ、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止できるプリントヘッド30を製造できる。これにより、そのプリントヘッド30では、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることをより適切に防止できる。
プリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rのために求めたLED35(発光部)毎の第1光量Pd1および第2光量Pd2を用いて、各LED35を基準駆動電流Ibで駆動した際の光量である基準光量PbをLED35毎に求めるとともに、その平均値となる基準平均光量PbAVEを求める。そして、プリントヘッドの製造方法では、各基準光量Pbと基準平均光量PbAVEとを用いて、LED35毎の光量補正値Clを求める。このため、プリントヘッドの製造方法では、各光量変化率Rを求めるための各光スポットSPの測定結果を用いて、各光量補正値Clを求めることができるので、各光スポットSPの測定時間を短縮できる。
プリントヘッドの製造方法では、LED35(発光部)毎に、光量変化率Rおよび光量補正値Clに加えて、各LED35が形成する各光スポットSPの径寸法Wを一定の範囲内とするための光量の補正値であり、その各光スポットSPの径寸法Wの偏差である径寸法補正値Cdに基づき、補正基準駆動電流Ibcを生成する。このため、プリントヘッドの製造方法では、光量のばらつきとともにその次に縦筋の発生に影響を与える各光スポットSPの径寸法Wのばらつきを一定に近づけつつ、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止できるプリントヘッド30を製造できる。これにより、そのプリントヘッド30では、より高精度に光量の補正ができ、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることをより適切に防止できる。
プリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rのために行った各LED35(発光部)が形成した各光スポットSPの測定結果を用いて、各光スポットSPの径寸法Wを求めるとともに、その平均値となる平均径寸法WAVEを求める。そして、プリントヘッドの製造方法では、各径寸法Wと平均径寸法WAVEとを用いて、LED35毎の径寸法補正値Cdを求める。このため、プリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rのための各LED35が形成した各光スポットSPの測定結果を用いて、各径寸法補正値Cdを求めることができるので、各光スポットSPの測定時間を短縮できる。
プリントヘッドの製造方法では、各第1光量Pd1および各第2光量Pd2を求めるための第1閾値Th1と、各径寸法Wを求めるための第2閾値Th2と、を等しい値としている。このため、プリントヘッドの製造方法では、各第1光量Pd1および各第2光量Pd2に基づく光量変化率Rおよび光量補正値Clと、各径寸法Wに基づく径寸法補正値Cdと、をより関連深いものにできる。これにより、プリントヘッドの製造方法で製造したプリントヘッド30では、より高精度に光量の補正ができ、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることをより適切に防止できる。
プリントヘッドの製造方法では、LED35(発光部)毎に、光量変化率Rに加えて、各LED35の位置のばらつきを補正する位置補正値に基づき、補正基準駆動電流Ibcを生成することができる。ここで、各LED35(発光部)の位置に大きなバラつきが生じると縦筋の原因となることが知られており、各LED35の位置のバラつきに対する像面光量との関係性も従来から考えられており、それを補正する位置補正値も従来技術と同様に求められる。この場合、プリントヘッドの製造方法では、各LED35(発光部)の位置のバラつきの影響を防止しつつ、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止できるプリントヘッド30を製造できる。これにより、そのプリントヘッド30では、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることをより適切に防止できる。また、この場合、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを加えて補正基準駆動電流Ibcを生成することで、製造したプリントヘッド30では、より高精度に光量の補正ができ、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることをより適切に防止できる。
プリントヘッドの製造方法により製造したプリントヘッド30では、LED35毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止でき、画像に縦筋(濃度むら)を発生させることを適切に防止できる。
プリントヘッドの製造方法により製造したプリントヘッド30を備える画像形成装置10では、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることを適切に防止することができ、良好な画像を出力できる。
したがって、本発明に係る実施例1のプリントヘッド30では、縦筋の発生を適切に防止できる。
次に、本発明の実施例2のプリントヘッドの製造方法、およびそのプリントヘッドの製造方法により製造された実施例2のプリントヘッド30、およびそれを備える実施例2の画像形成装置10について、図10を用いて説明する。この実施例2のプリントヘッドの製造方法は、光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法が、実施例1の光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法とは異なる例である。この実施例2のプリントヘッドの製造方法およびプリントヘッドは、基本的な概念および構成(工程)は上記した実施例1のプリントヘッドの製造方法およびプリントヘッドと同様であることから、等しい概念および構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例2のプリントヘッドの製造方法の光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法では、実施例1がLED35毎の光量変化率Rを用いるのに対し、LEDアレイチップ34毎の光量変化率Rcを用いる。これは、次のことによる。プリントヘッド30では、各LEDアレイチップ34に複数のLED35を設けているため、自身の製造誤差や対応するレンズ(屈折率分布型ロッドレンズ32a)との間での組み付け誤差がLEDアレイチップ34単位で生じ得る。このため、プリントヘッド30では、LEDアレイチップ34毎に駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量が変化すること、換言すると一律の駆動電流でもLEDアレイチップ34毎に像面上での光量が異なることが考えられる。実施例2のプリントヘッドの製造方法(光量補正データの設定方法)では、このことに着目して、各LEDアレイチップ34における駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量の変化としての光量変化率Rcを用いて光量補正データを設定する。なお、以下では、複数のLEDアレイチップ34のうちのいずれか1つのLEDアレイチップ34を示す際にはLEDアレイチップ34mとも記載する。そのmは、全てのLEDアレイチップ34のうちのいずれの光スポットSPを対象としたかを示す識別子であって、0(ゼロ)を除く自然数とする。
実施例2のプリントヘッドの製造方法の光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定方法では、光量変化率Rcを次のように求める。先ず、プリントヘッド30において、ドライバIC36に第1駆動電流I1で各LEDアレイチップ34を駆動させて、その各LED35からの光をレンズアレイ32により集光して像面上に各光スポットSPを形成し、各光スポットSPにおける光量を測定する。この測定は、実施例1で述べた種々の方法で行うことができ、実施例2では、後述するように各光スポットSPの基準光量Pbおよび径寸法Wを求める観点から、実施例1と同様に光スポットSP毎(LED35毎)に1次元のラインCCDの主走査方向への走査により像面上での強度分布を測定して2次元ビームプロファイルを取得する。そして、実施例1と同様に第1駆動電流I1で各LEDアレイチップ34を駆動して得たLED35毎の第1光量Pd1を求め、その各第1光量Pd1を用いてその平均値である第1平均光量Pc1を求める。なお、第1平均光量Pc1は、プリントヘッド30において、ドライバIC36に第1駆動電流I1で各LEDアレイチップ34を駆動させて、それぞれの各LED35を一斉に射出させて像面上に同時に各光スポットSPを形成し、その全体の光量を取得しLED35の個数で除算して求めても良い。この場合には、第1平均光量Pc1を求めるための測定時間を短縮できる。
また、同様に、第2駆動電流I2で各LEDアレイチップ34を駆動させて得た各LED35の第2平均光量Pc2を求める。そして、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、LEDアレイチップ34毎の第1平均光量Pc1および第2平均光量Pc2を用いて、次式(6)により各LEDアレイチップ34の光量変化率Rcを算出する。なお、光量変化率Rcm、第1平均光量Pc1mおよび第2平均光量Pc2mにおける符号mは、全てのLEDアレイチップ34のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(mは0(ゼロ)を除く自然数)であって、LEDアレイチップ34mにおける符号mと等しい数字となる。
Rcm=(Pc2m−Pc1m)/(I2−I1)・・・ (6)
この光量変化率Rcは、各LEDアレイチップ34において、駆動電流の第1駆動電流I1から第2駆動電流I2への変化(その変化量)に対する、出射する光量の変化(その変化量)の比を示す。実施例2のプリントヘッドの製造方法では、基本的に、この光量変化率Rcを用いて、各LEDアレイチップ34を駆動すべく設定した基準駆動電流Ibを補正することで、LEDアレイチップ34毎の補正基準駆動電流Ibcを生成する。実施例2のプリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rcに加えて、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを用いて、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcを生成する。
その光量補正値Clは、実施例1と同様に、各LED35の光量を一定の範囲内とするための光量の補正値であり、各LED35における光量の偏差とする。そして、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、実施例1と同様に光量変化率Rcの算出のために各光スポットSPの2次元ビームプロファイルを測定するので、実施例1と同様に式(2)を用いて光量補正値Clを算出する。
また、径寸法補正値Cdは、実施例1と同様に、各光スポットSPの径寸法Wを一定の範囲内とするための光量の補正値であり、各LED35における各光スポットSPの径寸法Wの偏差(バラつき)に比例定数Kを乗算して求める。そして、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、実施例1と同様に光量変化率Rcの算出のために各光スポットSPの2次元ビームプロファイルを測定するので、実施例1と同様に式(3)を用いて径寸法補正値Cdを算出する。
そして、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、上記したように求めた光量変化率Rc、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを用いて補正基準駆動電流Ibcを生成する。先ず、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rc、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdを用いて、次式(7)によりLED35毎の補正電流Icを算出する。なお、補正電流Icn、光量補正値Clnおよび径寸法補正値Cdnにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。なお、光量変化率Rcmに関しては、対象とするLED35が設けられたLEDアレイチップ34を示す数字を用いるものとする。
Icn=−(Cln+Cdn)/Rcm・・・ (7)
このように、補正電流Icは、LED35毎に求めた光量を所定の範囲内とする光量補正値Clと、LED35毎に求めた光スポットSPの径寸法のばらつきを補正する径寸法補正値Cdとの和に、LEDアレイチップ34毎に求めた光量変化率Rcの逆数を乗算して算出する。この補正電流Icは、各LED35における補正基準駆動電流Ibcの補正値となる。このため、LED35毎に補正電流Icを用いて、次式(8)により基準駆動電流Ibを補正したLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを算出する。なお、補正基準駆動電流Ibcnおよび補正電流Icnにおける符号nは、全てのLED35(光スポットSP)のうちのいずれを対象としたかを示す識別子(nは0(ゼロ)を除く自然数)であって、光スポットSPnにおける符号nと等しい数字となる。
Ibcn=Ib+Icn・・・ (8)
プリントヘッドの製造方法では、このようにして求めたLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを、各LED35を駆動するドライバIC36のメモリ37に各LED35に対応させて格納する。そして、プリントヘッドの製造方法で製造したプリントヘッド30では、このLED35毎の補正基準駆動電流Ibcを、各LED35を駆動する際に発光光量を補正する光量補正データとして用いる。
次に、本発明に係る実施例2のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理について、図10を用いて説明する。その図10は、実施例2のプリントヘッドの製造方法における光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理を示すフローチャートである。以下では、この図10のフローチャートの各ステップ(各工程)について説明する。この図10のフローチャートは、実施例1と同様に組み上げたプリントヘッド30を対象として行う。
ステップS21では、第1駆動電流I1での各LEDアレイチップ34の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行って、ステップS22へ進む。このステップS21では、上述したように、駆動部としてのドライバIC36によりプリントヘッド30の全ての各LEDアレイチップ34を第1駆動電流I1で駆動させて、その各LED35からの光で像面上に形成した全ての光スポットSPnを測定する。実施例2のステップS21では、第1駆動電流I1で単一のLED35を順に点灯させて各光スポットSPnを形成し、形成したLED35に対応付けてそれぞれの光スポットSPnの2次元ビームプロファイル(図5参照)を取得する。
ステップS22では、ステップS21での第1駆動電流I1での各LEDアレイチップ34の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行うことに続き、全てのLEDアレイチップ34mにおける第1平均光量Pc1mを求めて、ステップS23へ進む。このステップS22では、ステップS21で測定した全ての光スポットSPnを対象として、上述したように、その測定結果に第1閾値Th1を用いて各LED35の第1光量Pd1nを求め、その平均値である第1平均光量Pc1mをLEDアレイチップ34毎に求める。なお、このステップS22は、ステップS21の工程よりも後であって後述するステップS25の工程よりも前に行うものであれば、ステップS23やステップS24の工程と順番を変更してもよく、実施例2の構成に限定されない。このため、ステップS22は、第1駆動電流I1により各LEDアレイチップ34(光源)を駆動して形成した各光スポットSPnによる第1平均光量Pc1mを求める工程となる。
ステップS23では、ステップS22での全てのLEDアレイチップ34mにおける第1平均光量Pc1mを求めることに続き、第2駆動電流I2での各LEDアレイチップ34の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行って、ステップS24へ進む。このステップS23では、上述したように、駆動部としてのドライバIC36によりプリントヘッド30の全ての各LEDアレイチップ34を第2駆動電流I2で駆動させて、その各LED35からの光で像面上に形成した各光スポットSPnを測定する。実施例2のステップS23では、第2駆動電流I2で単一のLED35を順に点灯させて各光スポットSPnを形成し、形成したLED35に対応付けてそれぞれの光スポットSPnの2次元ビームプロファイル(図5参照)を取得する。
ステップS24では、ステップS23での第2駆動電流I2での各LEDアレイチップ34の駆動により形成した全ての光スポットSPnの測定を行うことに続き、全てのLEDアレイチップ34mにおける第2平均光量Pc2mを求めて、ステップS25へ進む。このステップS24では、ステップS23で測定した全ての光スポットSPnを対象として、上述したように、その測定結果に第1閾値Th1を用いて各LED35の第2光量Pd2nを求め、その平均値である第2平均光量Pc2mをLEDアレイチップ34毎に求める。また、ステップS24では、実施例1のステップS4と同様に、各LED35に対応付けた各光スポットSPnの径寸法Wnを求め、それらの平均値となる平均径寸法WAVEを求める。さらに、ステップS24では、実施例1のステップS4と同様に、LED35毎の基準光量Pbnと、それらの平均値となる基準平均光量PbAVEと、を求める。なお、径寸法Wnは、ステップS22において、第1駆動電流I1での各LEDアレイチップ34の駆動により形成した全ての光スポットSPnから求めても良い。また、このステップS24は、ステップS23の工程よりも後であって後述するステップS25の工程よりも前に行うものであれば、ステップS22の工程と順番を変更してもよく、実施例2の構成に限定されない。このため、ステップS24は、第2駆動電流I2により各LEDアレイチップ34(光源)を駆動して形成した各光スポットSPnによる第2平均光量Pc2mを求める工程となる。
ステップS25では、ステップS24での全てのLEDアレイチップ34mにおける第2平均光量Pc2mを求めることに続き、LEDアレイチップ34毎の光量変化率Rcmを求めて、ステップS26へ進む。このステップS25では、各LEDアレイチップ34における駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量の変化としての光量変化率Rcmを求める。ステップS25では、上述した式(6)に、ステップS21からステップS24で述べた第1駆動電流I1、第2駆動電流I2、各第1平均光量Pc1mおよび各第2平均光量Pc2mを用いて、LED35毎の光量変化率Rcm(Rcm=(Pc2m−Pc1m)/(I2−I1))を求める。このため、このステップS25は、各LEDアレイチップ34(光源)への駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化である光量変化率Rcmを求める工程であって、第1駆動電流I1と第2駆動電流I2との差分に対する第1平均光量Pc1mと第2平均光量Pc2mとの差分の比からLEDアレイチップ34(光源)毎の光量変化率Rcmを求める工程となる。
ステップS26では、ステップS25でのLEDアレイチップ34毎の光量変化率Rcmを求めることに続き、LED35毎の光量補正値Clnを求めて、ステップS27へ進む。このステップS26は、図9のフローチャートにおけるステップS6と同様である。
ステップS27では、ステップS26でのLED35毎の光量補正値Clnを求めることに続き、LED35毎の径寸法補正値Cdnを求めて、ステップS28へ進む。このステップS27は、図9のフローチャートにおけるステップS7と同様である。
ステップS28では、ステップS27でのLED35毎の径寸法補正値Cdnを求めることに続き、LED35毎の補正電流Icnを求めて、ステップS29へ進む。このステップS28は、各LED35における補正基準駆動電流Ibcの補正値となる補正電流Icnを求める。ステップS28では、上述した式(7)に、ステップS25からステップS27で求めた各光量変化率Rcm、各光量補正値Clnおよび各径寸法補正値Cdnを用いて、LED35毎の補正電流Icn(Icn=−(Cln+Cdn)/Rcm)を求める。
ステップS29では、ステップS28でのLED35毎の補正電流Icnを求めることに続き、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcnを求めて、ステップS30へ進む。このステップS29は、LED35毎に基準駆動電流Ibを補正した補正基準駆動電流Ibcを求める。ステップS29では、上述した式(8)に、基準駆動電流IbとステップS28で求めた各補正電流Icnとを用いて、LED35毎の補正基準駆動電流Ibcn(Ibcn=Ib+Icn)を求める。このため、このステップS29は、ステップS28と協働して、光量変化率Rc、光量補正値Clおよび径寸法補正値Cdに基づき、各LED35(発光部(光源))に対する基準駆動電流Ibを補正した補正基準駆動電流Ibcnを生成する工程となる。
ステップS30では、ステップS29でのLED35毎の補正基準駆動電流Ibcnを求めることに続き、各補正基準駆動電流Ibcnをプリントヘッド30に記録して保持させて、光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理を終了する。このステップS30は、図9のフローチャートにおけるステップS10と同様である。
この本発明に係る実施例2のプリントヘッドの製造方法では、プリントヘッド30を実施例1と同様に組み上げた後に、光量補正データ(補正基準駆動電流Ibc)の設定処理(図10のフローチャート)を行う。そして、図10のフローチャートにおいてステップS21→S22へと進み、組み上げたプリントヘッド30により第1駆動電流I1でLEDアレイチップ34を駆動し像面上に各光スポットSPnを形成して各光スポットSPnを測定し、その測定に基づき第1平均光量Pc1mを求める。また、ステップS23→S24へと進み、組み上げたプリントヘッド30により第2駆動電流I2でLEDアレイチップ34を駆動し像面上に各光スポットSPnを形成して各光スポットSPnを測定し、その測定に基づき第2平均光量Pc2mと径寸法Wnと平均径寸法WAVEと基準光量Pbnと基準平均光量PbAVEとを求める。その後、図10のフローチャートにおいてステップS25→S26→S27へと進み、LEDアレイチップ34毎の光量変化率Rcmと、LED35毎の光量補正値Clnおよび径寸法補正値Cdnと、を求める。そして、図10のフローチャートにおいてステップS28→S29へと進み、求めた各値を用いてLED35毎の補正電流Icnを求め、LED35毎に基準駆動電流Ibを補正した補正基準駆動電流Ibcnを求める。その後、図10のフローチャートにおいてステップS30へと進み、各LED35が形成する各光スポットSPnに対応して求めた補正基準駆動電流Ibcnを、各LED35を駆動するドライバIC36のメモリ37に各LED35に対応させて格納する。
本発明に係る実施例2のプリントヘッドの製造方法では、上述したように設定した光量補正データとしての補正基準駆動電流Ibcnを、各LED35に対応して各ドライバIC36のメモリ37(図1参照)に格納させたプリントヘッド30を製造できる。この実施例2のプリントヘッドの製造方法では、LEDアレイチップ34毎に駆動電流の変化に対する像面(感光体11の表面)上での光量が変化すること、換言すると一律の駆動電流でもLEDアレイチップ34毎に像面上での光量が異なることに着目している。実施例2のプリントヘッドの製造方法では、各LEDアレイチップ34における駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化としての光量変化率Rcを用いて、各LED35(発光部)に対する基準駆動電流Ibを補正して補正基準駆動電流Ibcnを生成する。その補正基準駆動電流Ibcnは、LED35毎に像面上での光量のバラつきをなくすように基準駆動電流Ibを補正して生成される。このため、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、設定した補正基準駆動電流Ibcnに基づき、各ドライバIC36が対応する各LEDアレイチップ34を駆動することで、そのLEDアレイチップ34毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量を等しくするプリントヘッド30を製造できる。これにより、本発明に係るプリントヘッドの製造方法で製造したプリントヘッド30では、補正基準駆動電流Ibcnを用いて各ドライバIC36が各LEDアレイチップ34を駆動することで、LEDアレイチップ34毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止できる。このため、このプリントヘッド30では、対応するレンズ(屈折率分布型ロッドレンズ32a)を経るLEDアレイチップ34毎の発光効率の差異の影響を防止でき、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることを適切に防止できる。
実施例2のプリントヘッドおよびプリントヘッドの製造方法では、基本的に実施例1のプリントヘッドおよびプリントヘッドの製造方法と同様の構成であることから、基本的に実施例1と同様の効果を得られる。
それに加えて、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、各LEDアレイチップ34(光源)における駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化としての光量変化率RcをLEDアレイチップ34毎に求める。そして、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、LEDアレイチップ34毎の光量変化率Rcを用いて、各LEDアレイチップ34に対する基準駆動電流Ibを補正して補正基準駆動電流Ibcnを生成する。この実施例2のプリントヘッドの製造方法では、LEDアレイチップ34毎に、製造誤差、駆動回路(ドライバIC36)の製造誤差、対応するレンズ(屈折率分布型ロッドレンズ32a)の製造誤差、レンズとの間での組み付け誤差等が生じて発光効率が変わる場合であっても、その発光効率の差異をLEDアレイチップ34毎に適切に補正できる。このため、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、光量補正データとしての対応する補正基準駆動電流Ibcnを用いて各ドライバIC36が各LEDアレイチップ34を駆動することで、LEDアレイチップ34毎の駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化のバラつきの影響を防止可能なプリントヘッド30を製造できる。これにより、そのプリントヘッド30では、形成した画像に縦筋(濃度むら)を発生させることを適切に防止できる。
また、実施例2のプリントヘッドの製造方法では、光量変化率Rcを用いるため、各LEDアレイチップ34に複数のLED35を設けることに起因して生じ得るLEDアレイチップ34毎の各誤差の影響を、簡易な測定としつつ適切に防止可能なプリントヘッド30を製造できる。
したがって、本発明に係る実施例2のプリントヘッド30では、縦筋の発生を適切に防止できる。
なお、上記した各実施例では、本発明に係るプリントヘッドの一例としてのプリントヘッド30について説明したが、光源と、記憶部に格納された光量補正データに基づき前記光源を駆動すべく駆動電流を供給する駆動部と、を備え、前記光源により像面上に光スポットを形成するプリントヘッドであって、前記記憶部には、前記光量補正データとして、前記光源への駆動電流の変化に対する前記像面上での光量の変化として求めた光量変化率に基づき、前記光源に対する基準駆動電流を補正した補正基準駆動電流を格納しているプリントヘッドであればよく、上記した各実施例に限定されない。また、上記した各実施例では、本発明に係るプリントヘッドの製造方法の一例としてのプリントヘッドの製造方法について説明したが、光源と、記憶部に格納された光量補正データに基づき前記光源を駆動すべく駆動電流を供給する駆動部と、を備え、前記光源により像面上に光スポットを形成するプリントヘッドの製造方法であって、前記光源への駆動電流の変化に対する前記像面上での光量の変化である光量変化率を求める工程と、前記光量変化率に基づき、前記光源に対する基準駆動電流を補正した補正基準駆動電流を生成する工程と、前記補正基準駆動電流を前記光量補正データとして前記記憶部に格納する工程と、を含むプリントヘッドの製造方法であればよく、上記した各実施例に限定されない。
また、上記した各実施例では、1つのLED35を点灯させて1つの光スポットSPを形成しており、その各光スポットSPを測定している。しかしながら、プリントヘッド30において、一列に並べられた各LED35のうちの連続する複数のLED35を同時に点灯することにより1つの光スポット(SP)を形成し、そのように形成した各光スポット(SP)の測定を行うものであってもよい。この場合、同時に点灯するLED35の数は、同一のプリントヘッド30を対象として測定している間は一定のものとする。
さらに、上記した各実施例では、プリントヘッド30としていたが、光源(各実施例では各LEDアレイチップ34(その各LED35))を駆動して像面上に光スポット(各実施例では光スポットSP)を形成するプリントヘッドであって、光量補正データとして、光源への駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化として求めた光量変化率に基づく補正基準駆動電流を用いるものであればよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
上記した各実施例では、LED35毎の補正電流Icを算出する式において、光量補正値Clと径寸法補正値Cdとの和に光量変化率R、Rcの逆数を乗算している。しかしながら、プリントヘッドの製造方法では、光源(各LEDアレイチップ34(その各LED35))への駆動電流の変化に対する像面上での光量の変化を示す光量変化率に加えて、各光源における光量の偏差である光量補正値と、各光源における各光スポットSPの径寸法Wの偏差である径寸法補正値と、の少なくとも一方に基づいて補正基準駆動電流を生成するものであればよく、各実施例の構成に限定されない。
上記した各実施例では、フルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタとされた画像形成装置10としていたが、本発明に係るプリントヘッド(30)と、それにより静電潜像が形成される像担持体(感光体11)と、静電潜像を可視像化する現像器(13)と、像担持体上に可視像化された画像を記録媒体(P)に転写する転写機構(転写ローラ19)と、を備える画像形成装置であればよく、上記した各実施例の構成に限定されない。
以上、本発明のプリントヘッド、それを備える画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 画像形成装置
11 (像担持体の一例としての)感光体
13 現像器
16 (転写機構の一例としての)転写ベルト
19 (転写機構の一例としての)転写ローラ
30 プリントヘッド
34 (チップ(光源)の一例としての)LEDアレイチップ
35 (発光部(光源)の一例としての)LED
36 (駆動部の一例としての)ドライバIC
37 (記憶部の一例としての)メモリ
Cd 径寸法補正値
Cl 光量補正値
I1 第1駆動電流
I2 第2駆動電流
Ib 基準駆動電流
Ibc 補正基準駆動電流
SP 光スポット
P 記録媒体
Pc1 第1平均光量
Pc2 第2平均光量
Pd1 第1光量
Pd2 第2光量
R、Rc 光量変化率
W 径寸法
特開2001−322310号公報

Claims (9)

  1. 光源と、記憶部に格納された光量補正データに基づき前記光源を駆動すべく駆動電流を供給する駆動部と、を備え、
    前記光源により像面上に光スポットを形成するプリントヘッドであって、
    前記記憶部には、前記光量補正データとして、前記光源への駆動電流の変化に対する前記像面上での光量の変化として求めた光量変化率に基づき、前記光源に対する基準駆動電流を補正した補正基準駆動電流を格納していることを特徴とするプリントヘッド。
  2. 前記光源は、複数の発光部で形成され、
    前記記憶部には、前記光量補正データとして、前記発光部毎に求めた前記光量変化率に基づき、前記各発光部に対応する前記各補正基準駆動電流を格納していることを特徴とする請求項1に記載のプリントヘッド。
  3. 前記光源は、複数の発光部が設けられた整列された複数のチップで形成され、
    前記駆動部は、前記各チップに駆動電流を供給して前記各発光部を駆動し、
    前記記憶部には、前記光量補正データとして、前記チップ毎の駆動電流の変化に対する前記像面上での光量の変化として求めた前記光量変化率に基づき、前記各発光部に対応する前記各補正基準駆動電流を格納していることを特徴とする請求項1に記載のプリントヘッド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプリントヘッドと
    前記プリントヘッドにより前記各光スポットが形成されて静電潜像が形成される像担持体と、
    前記静電潜像を可視像化する現像器と、
    前記像担持体上に可視像化された画像を記録媒体に転写する転写機構と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 光源と、記憶部に格納された光量補正データに基づき前記光源を駆動すべく駆動電流を供給する駆動部と、を備え、
    前記光源により像面上に光スポットを形成するプリントヘッドの製造方法であって、
    前記光源への駆動電流の変化に対する前記像面上での光量の変化である光量変化率を求める工程と、
    前記光量変化率に基づき、前記光源に対する基準駆動電流を補正した補正基準駆動電流を生成する工程と、
    前記補正基準駆動電流を前記光量補正データとして前記記憶部に格納する工程と、を含むことを特徴とするプリントヘッドの製造方法。
  6. 前記光源は、複数の発光部で形成され、
    第1駆動電流により前記各発光部を駆動して形成した前記各光スポットの第1光量をそれぞれ求める工程と、
    第2駆動電流により前記各発光部で形成した前記各光スポットの第2光量をそれぞれ求める工程と、
    前記第1駆動電流と前記第2駆動電流との差分に対する前記第1光量と前記第2光量との差分の比から前記発光部毎の前記光量変化率を求める工程と、を含むことを特徴とする請求項5に記載のプリントヘッドの製造方法。
  7. 前記光源は、複数の発光部が設けられた整列された複数のチップで形成され、
    前記駆動部は、前記各チップに駆動電流を供給して前記各発光部を駆動し、
    第1駆動電流により前記チップを駆動して前記各発光部で形成した前記各光スポットの第1平均光量を求める工程と、
    第2駆動電流により前記チップを駆動して前記各発光部で形成した前記各光スポットの第2平均光量を求める工程と、
    前記第1駆動電流と前記第2駆動電流との差分に対する前記第1平均光量と前記第2平均光量との差分の比から前記チップ毎の前記光量変化率を求める工程と、を含むことを特徴とする請求項5に記載のプリントヘッドの製造方法。
  8. 前記各発光部の光量を一定の範囲内とすべく前記各発光部の光量の偏差である光量補正値を求める工程を含み、
    前記補正基準駆動電流を生成する工程では、前記光量変化率と前記光量補正値とに基づき、前記発光部毎の前記補正基準駆動電流を生成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のプリントヘッドの製造方法。
  9. 前記各光スポットの径寸法を一定の範囲内とすべく前記各光スポットの径寸法の偏差である径寸法補正値を求める工程を含み、
    前記補正基準駆動電流を生成する工程では、前記光量変化率と前記光量補正値と前記径寸法補正値とに基づき、前記発光部毎の前記補正基準駆動電流を生成することを特徴とする請求項8に記載のプリントヘッドの製造方法。
JP2016001948A 2016-01-07 2016-01-07 プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法 Pending JP2017121754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001948A JP2017121754A (ja) 2016-01-07 2016-01-07 プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001948A JP2017121754A (ja) 2016-01-07 2016-01-07 プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017121754A true JP2017121754A (ja) 2017-07-13

Family

ID=59305201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001948A Pending JP2017121754A (ja) 2016-01-07 2016-01-07 プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017121754A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5177399B2 (ja) 面発光レーザアレイ、光走査装置及び画像形成装置
US20210176377A1 (en) Optical print head, image forming apparatus and light amount correction method of optical print head
JP2006205682A (ja) Ledアレイ露光装置及びこれを使用する画像形成装置
JP5493386B2 (ja) 露光装置、画像形成装置、露光制御プログラム
US20170351193A1 (en) Optical print head, image forming apparatus and light amount correction method of optical print head
JP6287246B2 (ja) プリントヘッドの製造方法、プリントヘッドおよび画像形成装置
CN116804838A (zh) 图像形成装置
JP5359448B2 (ja) 露光装置及び画像形成装置
JP2017121754A (ja) プリントヘッド、画像形成装置およびプリントヘッドの製造方法
JP5582460B2 (ja) 面発光レーザアレイ、光走査装置及び画像形成装置
JP6024212B2 (ja) 画像形成装置の製造方法、プリントヘッドの光量調整方法、及びプロセスカートリッジの製造方法
JP2023010742A (ja) 画像形成装置
JP6176445B2 (ja) プリントヘッドの光量調整方法、画像形成装置、及び画像形成装置の製造方法
JP2011161908A (ja) 発光装置、プリントヘッド及び画像形成装置
JP4313224B2 (ja) ドット位置補正方法及びそれを適用した画像形成装置
JP2005254739A (ja) 画像形成装置
JP2013242351A (ja) プリントヘッドの光量調整方法及び画像形成装置の製造方法
US20240069463A1 (en) Image-forming apparatus, correction chart, and method
JP2003118165A (ja) 光書き込みユニットおよび画像形成装置ならびに光書き込みユニットの駆動方法
JP2006035784A (ja) Ledアレイ露光装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2013071263A (ja) 発光素子ヘッドおよび画像形成装置
JP2006116716A (ja) 光走査装置、光走査装置の画素クロック生成方法および画像形成装置
JP2013240887A (ja) プリントヘッドの光量調整方法及び画像形成装置の製造方法
JP2024055601A (ja) 画像形成装置
JP2009066907A (ja) ラインヘッドの制御方法及びそれを用いた画像形成装置