JP2017121418A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理器具の温度を調理物に適切な温度範囲に維持し、食味の良好な調理物を提供する。【解決手段】加熱開始から初期加熱時間が経過するかまたは庫内温度が初期加熱温度Taに到達する初期加熱条件が満たされるまで、初期加熱量で加熱庫2内を加熱し、初期加熱条件が満たされた場合、下限温度判定時間、加熱量を初期加熱量よりも低い下限温度判定加熱量に減少させて加熱庫2内を加熱したときの庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tbを設定し、下限温度判定時間経過後、上限温度判定時間、加熱量を下限温度判定加熱量より高い上限温度判定加熱量に増加させて加熱庫2内を加熱したときの庫内温度の温度特性に基づき、温調上限温度Tcを設定し、設定された温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcに基づいて、加熱量を増減させる温調制御を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、加熱庫内に調理物を載置した皿状の調理器具を収容して自動調理が可能な加熱調理器に関する。
従来、魚や肉などの調理物を載置した焼網を加熱庫内に収容して加熱調理を行う加熱調理器が知られている。上記焼網を用いて加熱調理を行なう場合、焼網は金属線材から構成されているため、調理物から生じる油や水分によって加熱庫内の内壁や焼網の下方に置かれた汁受け皿が汚れやすい。このため、調理物を調理プレートや加熱容器等の皿状の調理器具に載置して調理することが提案されている。
一方、上記のような皿状の調理器具を用いて加熱調理する場合、加熱庫内の調理物が見え難くなるため、加熱手段の加熱量を自動で増減させることにより調理物を自動調理する自動調理モードを備えた加熱調理器も提案されている。
ところで、皿状の調理器具を用いて自動調理する場合、調理物の下面は調理器具の底壁に接しているため、自動調理中、調理器具の温度が一定の温度範囲となるように、加熱手段の加熱量を増減させる温調制御が行われる場合がある。このような温調制御を行う場合、加熱調理中の調理器具の温度を実測することが好ましいが、調理器具は、調理物を載置させた状態で加熱庫内に出し入れされるため、温度センサを調理器具に配設することが難しい。それゆえ、この種の加熱調理器では、加熱庫内の庫内温度を検知する温度センサを設け、選択された自動調理モードに応じ、調理物が適切な加熱温度で加熱されるよう、温度センサで検知される庫内温度が予め設定された所定の温調下限温度及び温調上限温度になると、加熱手段の加熱量を増減させる温調制御が行われている。
特開2014−214902号公報 特開2015−200471号公報 特開2015−164494号公報
しかしながら、上記のような皿状の調理器具は、焼網に比べて熱容量が大きい。そのため、一旦、調理器具の温度が上昇すると、予め設定された温調下限温度及び温調上限温度で加熱量を増減させても、調理器具の温度を調理物に適切な温度範囲に維持することが難しい。例えば、温調上限温度で加熱量を減少させても、調理器具の温度が低下し難いため、小サイズの干物などの負荷の小さい調理物では下面が焦げ付くという問題や、油の多い調理物である場合、高温の調理器具によって調理器具上に溜まった油から多量の油煙が生じるという問題がある。調理物の種類に応じて、温調下限温度及び温調上限温度を設定することも考えられるが、例えば、焼き魚1つを考慮しても、魚種によって調理物の大きさが異なり、同種のものでも調理物の量は調理回ごとに異なる。それゆえ、このような調理物の負荷の相違に起因して庫内温度の温度特性も異なってくるため、現実的に全ての調理に対応した温調下限温度や温調上限温度を予め設定することが難しい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、調理物を載置した皿状の調理器具を加熱庫内に導入して自動調理が可能な加熱調理器で、自動調理中、加熱手段の加熱量を増減させる温調制御を行う場合に、調理器具の温度を調理物に適切な温度範囲に維持し、食味の良好な調理物を提供することにある。
本発明は、加熱庫と、
加熱庫内を加熱する少なくとも1つの加熱手段と、
加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、
調理物を載置した皿状の調理器具を加熱庫内に収容して自動調理を行う自動調理モード選択部と、
自動調理中に加熱手段の加熱量を増減させて温調制御を行う制御装置と、を有する加熱調理器であって、
自動調理モードで加熱が開始されると、加熱開始から所定の初期加熱時間が経過するかまたは庫内温度が所定の初期加熱温度Taに到達する初期加熱条件が満たされるまで、所定の初期加熱量で加熱庫内を加熱し、
初期加熱条件が満たされた場合、所定の下限温度判定時間、加熱量を初期加熱量よりも低い所定の下限温度判定加熱量に減少させて加熱庫内を加熱したときの庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb(ただし、Ta>Tb)を設定し、
下限温度判定時間経過後、所定の上限温度判定時間、加熱量を下限温度判定加熱量より高い所定の上限温度判定加熱量に増加させて加熱庫内を加熱したときの庫内温度の温度特性に基づき、温調上限温度Tc(ただし、Tb<Tc)を設定し、
上限温度判定時間経過後、設定された温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcに基づき、温調制御を行う加熱調理器である。
上記加熱調理器によれば、温調制御を行う前の加熱初期において、初期加熱条件が満たされるまで、所定の初期加熱量で加熱手段を加熱させるから、庫内温度及び調理器具の温度をそれぞれ一定温度に上昇させた状態からの庫内温度の温度特性の変化を評価できる。
そして、初期加熱条件が満たされた後、加熱手段の加熱量を初期加熱量よりも低い所定の下限温度判定加熱量に減少させれば、庫内温度が低下してくるが、加熱庫内の調理器具及び調理物に応じて、温度降下の程度が異なってくる。また、下限温度判定時間経過後、加熱手段の加熱量を下限温度判定加熱量よりも高い所定の上限温度判定加熱量に増加させれば、庫内温度が上昇するが、同様に、調理器具及び調理物に応じて、温度上昇の程度が異なってくる。従って、所定の下限温度判定時間及び上限温度判定時間における庫内温度の温度特性を評価することにより、加熱手段の加熱量を増減させる温調制御において、加熱庫内に収容されている調理器具及び調理物に適切な温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcを設定できる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
温調制御は、さらに、所定の下限切替時間及び上限切替時間に基づいて、加熱量を増減させる。
調理が進行してくると、庫内温度の温度降下や温度上昇の程度が異なってくるから、庫内温度が温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcに到達するかどうかのみに基づき温調制御を行うと、長時間、加熱量が変更されず、調理器具の温度が上昇し過ぎたり、調理物が十分に加熱されない場合がある。このため、庫内温度だけでなく、所定の下限切替時間及び上限切替時間に基づいて、温調制御を行うことにより、調理器具の温度を調理物に適切な温度範囲に維持することができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
温調制御中、加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、設定された温調下限温度Tb及び/または温調上限温度Tcを変更させる。
同一の調理物であっても、調理物の負荷が異なれば、温度降下の程度が異なってくる。例えば、加熱量を減少させた場合、調理物の負荷が大きい程、早期に庫内温度が低下し、調理物の負荷が小さい程、緩やかに庫内温度が低下する。従って、温調制御において加熱量を減少させるときの庫内温度の温度特性に基づき、調理物の負荷を判定できる。そして、上記加熱調理器によれば、温調制御中、加熱手段の加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、設定された温調下限温度Tb及び/または温調上限温度Tcを変更し、変更された温調下限温度Tb及び/または温調上限温度Tcを用いて温調制御が行われるから、調理器具の温度を調理物の負荷に応じた適切な温度範囲に維持することができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
温調制御中、加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、下限切替時間及び/または上限切替時間を変更させる。
上記加熱調理器によれば、温調制御中、加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、下限切替時間及び/または上限切替時間を変更するから、さらに調理器具の温度を調理物の負荷に応じた適切な温度範囲に維持することができる。
以上説明したように、本発明によれば、調理物を載置した皿状の調理器具を加熱庫内に収容して自動調理が可能な加熱調理器で、自動調理中に温調制御を行う場合、予め設定された温調下限温度及び温調上限温度でなく、温調制御前に加熱手段の加熱量を増減させたときの庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcを設定するから、加熱庫内に収容されている調理器具及び調理物に応じて、調理器具の温度をその調理物の調理に適切な温度範囲に維持することができる。
また、本発明によれば、温調制御中、加熱手段の加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb等を変更するから、調理器具の温度を調理物の負荷に応じた適切な温度範囲に維持できる。
従って、本発明によれば、皿状の調理器具を用いて自動調理する場合に、調理の過不足を低減でき、食味の良好な調理物を提供できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。 図2は、図1の加熱調理器の概略縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器で容器調理モードが選択された場合の操作部の一例を示す説明図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す回路図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器において、容器調理モードで自動調理を行った場合の加熱時間と、庫内温度及び加熱容器の底壁温度との関係を示す相関図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器において、負荷の異なる調理物を容器調理モードで自動調理を行った場合の加熱時間と、庫内温度及び加熱容器の底壁温度との関係を示す相関図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器で容器調理モードが選択された場合の制御動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。
図1は、ガスコンロに適用した本実施の形態の加熱調理器の一例を示す概略斜視図であり、図2は、その概略縦断面図である。図1に示すように、ガスコンロは、天板30の上面に複数のコンロバーナ31,32,33を備え、コンロ本体3の内部には、グリル庫(加熱庫)2が設けられている。グリル庫2内には、例えば、焼網(図示せず)や、主として魚や肉などの焼き物調理を行うための調理プレート4または所謂ココットタイプの蓋付き加熱容器5等の調理器具が収容される。このガスコンロでは、焼網、調理プレート4、及び加熱容器5はそれぞれ、調理の種類に応じて入れ替えられてグリル庫2内に収容されるため、図2では、加熱容器5を用いた例を示す。調理プレート4及び加熱容器5本体はそれぞれ、平面視略長方形状の浅皿状であって、金属製、陶器製のものが使用される。
天板30上面の前方には、運転状態や調理モード、さらに調理条件等を表示する液晶表示部300が配設されており、表示盤が視認できるように構成されている。なお、本明細書では、グリル扉21とグリル庫2の奥側とが対向する方向を前後方向、グリル庫2の幅方向を左右方向、グリル庫2の高さ方向を上下方向という。
図2に示すように、グリル庫2の前面開口部100には、前後にスライド開閉するグリル扉21が設けられている。グリル扉21の後面部下方には、グリル庫2内へ向かって連結板210が延設されており、連結板210に、汁受け皿16を載置した金属製の線材からなる支持枠18が連結されている。支持枠18には、前後辺をそれぞれ上方に突出させ、焼網、調理プレート4や、加熱容器5を設置するための容器支持体19を下方から支持する前後の支持部180が設けられている。容器支持体19は、略矩形状の金属製の枠体であり、支持枠18の前後の支持部180に容器支持体19の前後部を載置させた状態で、容器支持体19の枠体内に加熱容器5を落とし込み、左右の支持枠部に加熱容器5本体の左右の把持部を載置させることにより、グリル庫2内で加熱容器5が所定位置に設置される。これにより、グリル扉21を手前に引くことで、加熱容器5及び汁受け皿16がグリル庫2の前方に引き出され、グリル扉21を後方に押すことで、加熱容器5及び汁受け皿16がグリル庫2内に収容されるように構成されている。なお、図示しないが、調理プレート4を用いる場合、容器支持体19に代えて、支持枠18の前後の支持部180に調理プレート4の前後部を載置させることにより、グリル庫2内で調理プレート4が所定位置に設置される。
グリル庫2内の上壁の中央部には、加熱容器5を上方から加熱するための上火バーナ56が設けられている。また、グリル庫2内の左右の側壁の中央部より下方位置には、加熱容器5本体を側方及び下方から加熱するための下火バーナ55が設けられている。下火バーナ55は、一方の側壁にのみ設けられてもよい。グリル庫2の奥端には排気ダクト17が連設されており、排気ダクト17が排気通路13となっている。なお、上下バーナ56,55の代わりに、電気ヒータを用いてもよい。
グリル庫2の後壁の左右中央部には、第1温度センサ14aと、その下方に、第2温度センサ14bが配設されている。これら第1及び第2温度センサ14a,14bにより、グリル庫2内の庫内温度が検知され、庫内温度の検知信号は後述する制御装置Cに出力される。本実施の形態のガスコンロでは、第1温度センサ14aで検知された庫内温度に基づき高温時の自動調理の制御が実行され、第2温度センサ14bで検知される庫内温度に基づき温調制御及び発火防止の制御が実行される。
図1に戻って、グリル扉21の右側に位置する操作部23には、電源スイッチ29とコンロバーナ31,32,33の点・消火と火力調整機能を兼備した点消火スイッチ24,25,26が配設されている。一方、グリル扉21の左側に形成された操作部36には、上下バーナ56,55の点・消火と火力調整機能を兼備したグリル用スイッチ37と、その下方にカンガルー式の操作ユニット38とが設けられている。
図3に示すように、操作ユニット38には、タッチパネル式の操作部380が設けられている。操作部380には、グリル庫2内に調理物を載置した調理プレート4や加熱容器5を収容し、自動調理する自動調理モードを選択するためのオートメニュースイッチ381(自動調理モード選択部)と、各自動調理モードの中から調理の種類を選択するための調理選択スイッチ382と、各自動調理モードでの調理物の焼き加減や仕上がりを設定するための焼上げ条件選択スイッチ383と、表示部384とを備えている。例えば、加熱容器5を用いて調理する場合、使用者がオートメニュースイッチ381を操作すると、複数の自動調理モードの中から容器調理モードが択一的に選択されて点灯表示される。また、使用者が調理選択スイッチ382を操作するごとに、焼き魚、焼きもち、タイマ設定の調理の種類が択一的に選択されて表示部384に点灯表示される。さらに、使用者が焼上げ条件選択スイッチ383を操作するごとに、強め、標準、弱めの焼き加減が択一的に選択されて表示部384に点灯表示される。なお、図示しないが、調理プレート4を用いて調理する場合にも、同様にプレート調理モードでの表示が表示部384に点灯表示される。
図4は、本実施の形態のガスコンロの回路図である。なお、制御装置Cは、上下バーナ56,55だけでなく、コンロバーナ31,32,33の燃焼も制御するが、以下では上下バーナ56,55についてのみ説明し、コンロバーナ31,32,33については説明を省略する。
図4に示すように、上下バーナ56,55にはそれぞれ、ガス供給管550から分岐した分岐管551,561が接続されており、ガス供給管550には、元弁V1、ガバナG、及び電磁安全弁V2が介設されている。分岐管551,561にはそれぞれ、図示しないステッピングモータの作動によってオリフィスを調整して燃料ガスの流量を変更する火力調整板T1,T2が設けられており、火力調整板T1,T2の下流側にはラッチ弁V3,V4が設けられている。これらの元弁V1、電磁安全弁V2、ラッチ弁V3,V4や、ステッピングモータは、制御装置Cでその動作が制御される。具体的には、元弁V1及び電磁安全弁V2を開閉させると、上下バーナ56,55の両方に燃料ガスが供給または停止される。また、ステッピングモータを作動させて火力調整板T1,T2のオリフィスを調整することにより、上下バーナ56,55の火力がそれぞれ強火力と弱火力との間で変更される。さらに、ラッチ弁V3,V4を閉弁させることにより、上下バーナ56,55への燃料ガスの供給がそれぞれ遮断される。また、上下バーナ56,55の各炎孔近傍には、イグナイタ600から高電圧を印加させることによって火花放電する点火電極501,601と、炎センサ502,602とが配設されている。
制御装置Cには、上記第1及び第2温度センサ14a,14b、電源スイッチ29、グリル用スイッチ37、元弁V1、電磁安全弁V2、ステッピングモータ、ラッチ弁V3,V4、液晶表示部300、操作部380、イグナイタ600、及び炎センサ502,602などが電気配線を介して接続されている。
図示しないが、グリル庫2を制御する制御装置Cには、制御プログラムが格納されたマイクロコンピュータが組み込まれている。マイクロコンピュータは、容器調理モードやプレート調理モードが選択された場合、制御プログラムに従って、上下バーナ56,55の火力(加熱量)や調理時間などを制御する。また、制御装置は、機能構成として、容器調理モードやプレート調理モードが選択された場合に、元弁V1、電磁安全弁V2、ステッピングモータ、及びラッチ弁V3,V4を作動させて上下バーナ56,55の火力を変更することによりグリル庫2内を加熱する加熱量を制御する燃焼制御部、庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcを設定する設定部、庫内温度の温度特性に基づき、設定された温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcや、後述する温調制御時の下限切替時間及び上限切替時間を変更する変更部、温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcや下限切替時間及び上限切替時間に基づいて、上下バーナ56,55の火力の増減を燃焼制御部に指示する温調制御部、タイマなどを有している。また、マイクロコンピュータのメモリには、容器調理モードやプレート調理モードが選択された場合に、選択された条件に応じた、上下バーナ56,55の所定の火力や、加熱及び判定時間、判定温度特性、全調理時間等のデータテーブルが格納されている。これらの設定値は、各調理器具を用いて予め実験により求めることができる。
図5は、本実施の形態の好ましい態様の一例を説明するものであり、グリル庫2内に負荷の大きなアジ2尾を載置した加熱容器5を収容して、自動調理を行ったときの庫内温度の変化及び加熱容器5の底壁温度の変化を示す。図5において、(a)は、第1温度センサ14bで検知される庫内温度の変化を、(b)〜(d)は、試験的に加熱容器5の底壁内面3箇所に熱電対を取り付けて実測した底壁温度の変化であり、(b)は、容器底壁の左右前後の中央部における底壁温度の変化を、(c)、は容器底壁の左奥側における底壁温度の変化を、(d)は、容器底壁の右奥側における底壁温度の変化を示す。なお、この自動調理では、加熱開始から17分で調理が終了するように設定されている。
図5を参照して、本実施の形態のガスコンロにおける自動調理の制御動作について概略的に説明すると、初期加熱では、上下バーナ56,55の火力を初期火力Pa(例えば、上下バーナ56,55いずれも強火力)とし、所定の初期加熱時間ta(例えば、9分間)が経過するかまたは庫内温度が初期加熱温度Ta(例えば、230℃)に到達するまで、加熱が継続される。これにより、温調制御が実行されているときと同様に、グリル庫2の庫内温度及び加熱容器5の温度がそれぞれ一定温度に上昇した状態からの庫内温度の温度特性の変化を評価できる。なお、初期加熱温度Taは、調理物の種類や調理条件に応じて設定されるものであり、初期加熱条件を満たした後の温度降下時の温度特性をより正確に判定するために、通常、予測される温調上限温度Tcよりも高温に設定される。
上記初期加熱条件のいずれかが満たされた場合、上下バーナ56,55の火力を初期火力Paより低い下限温度判定火力Pb(例えば、上火バーナ56を強火力、下火バーナ55を消火)に減少させて、庫内温度を低下させ、下限温度判定時間tb(例えば、60秒間)経過時の庫内温度を温調下限温度Tb(例えば、165℃)として設定する。この温調下限温度Tbは、下限温度判定時間tb内の庫内温度の温度勾配などの他の温度特性に基づいて設定されてもよい。
次いで、下限温度判定時間tbが経過すると、上下バーナ56,55の火力を下限温度判定火力Pbより高い上限温度判定火力Pc(例えば、上下バーナ56,55いずれも強火力)に増加させて、庫内温度を上昇させる。そして、上限温度判定時間tc(例えば、60秒間)経過時の庫内温度を温調上限温度Tc(例えば、205℃)として設定する。この温調上限温度Tcは、上限温度判定時間tc内の庫内温度の温度勾配などの他の温度特性に基づいて設定されてもよい。
上記のようにして温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcが設定されると、温調制御に移行する。この温調制御では、上下バーナ56,55の火力を第1温調火力Pd(例えば、上火バーナ56を強火力、下火バーナ55を消火)に減少させ、庫内温度が設定された温調下限温度Tbに到達するかまたは調理の種類や焼き上げ条件等に応じて設定された所定の下限切替時間td(例えば、60秒間)が経過するかどうかが判定される。
庫内温度が設定された温調下限温度Tbに到達するかまたは下限切替時間tdが経過すると、上下バーナ56,55の火力を第2温調火力Pe(例えば、上下バーナ56,55いずれも強火力)に増加させ、庫内温度が設定された温調上限温度Tcに到達するかまたは調理の種類や焼き上げ条件等に応じて設定された所定の上限切替時間te(例えば、60秒間)が経過するかどうかが判定される。そして、庫内温度が温調上限温度Tcに到達するかまたは上限切替時間teが経過すると、上下バーナ56,55の火力を第1温調火力Pdに減少させる。このように、本実施の形態では、温調制御前に上下バーナ56,55の火力を増減させることにより庫内温度を低下及び上昇させたときの温度特性に基づいて設定される温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcを利用して温調制御を実行するから、グリル庫2内の加熱容器5及び調理物の温度特性に応じた温調制御を行うことができる。また、この温調制御では、庫内温度が設定された温調下限温度Tb等に到達しなくも、所定の下限切替時間td等が経過すれば、上下バーナ56,55の火力を増減させるから、加熱容器5が火力が増減されない状態で長時間、加熱されることも防止できる。これにより、図5に示すように、加熱容器5の中央部(図5の(b))、並びに左右の奥壁側(図5の(c)及び(d))のいずれの箇所でも底壁温度を略一定の温度範囲に維持できる。その結果、温調制御中、加熱容器5の底壁温度を調理物に適切な温度範囲に維持することができ、自動調理により調理物を過不足なく加熱することができる。従って、本実施の形態によれば、加熱容器5を用いて自動調理する場合の調理物の下面の焦げ付きや油の多い調理物を調理する場合の多量の油煙の発生を防止できる。
図6は、本実施の形態のより好ましい態様の一例を説明するものであり、グリル庫2内に負荷の異なる調理物を載置した加熱容器5を収容して、自動調理を行ったときの庫内温度の変化及び加熱容器5の左右前後の中央部における底壁温度の実測値の変化を示す。図6において、(a)は、図5と同様に、負荷の大きなアジ2尾の庫内温度の変化を、(b)は、中程度の負荷のさんま1尾の庫内温度の変化を、(c)は、小さな負荷のきす3尾の庫内温度の変化を示す。また、(d)は、(a)の場合の底壁温度の変化を、(e)は、(b)の場合の底壁温度の変化を、(f)は、(c)の場合の底壁温度の変化を示す。なお、図6では、初期加熱における加熱量を同一にするため、同一の初期加熱時間taが経過するまで、初期火力Paでグリル庫2を加熱しているが、既述したように、庫内温度が所定の初期加熱温度Taに到達する初期加熱条件が満たされれば、上下バーナ56,55の火力を下限温度判定火力Pbに低減させてもよい。
図6に示すように、下限温度判定時間及び温調制御において、上下バーナ56,55の火力を減少させたときの庫内温度の温度降下の程度は、調理物の負荷に応じて、異なることが分かる。これは、調理物の負荷が大きい場合、加熱開始から短時間内では調理物が十分に加熱されず、調理物の温度が低温であるため、火力を減少させることによって、早期に庫内温度が低下してくるためである。特に、上限温度判定時間tc経過後の温調制御における温度降下の程度は、調理物の負荷によって大きく異なる。これは、加熱初期は加熱容器5の温度が十分に上昇していないため、熱容量の大きな加熱容器5の温度を上昇させるのに加熱量が利用されるのに対し、温調制御が開始される場合、加熱容器5の温度は既に一定温度まで上昇しているため、調理物の負荷が庫内温度に大きく影響するためである。従って、温調制御時における上下バーナ56,55の火力を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、調理物の負荷の相違を判定できる。そして、調理物の負荷が小さい程、また加熱時間が長くなる程、上下バーナ56,55の火力を減少させても、庫内温度が低下し難くなるから、加熱容器5の温度が上昇してくる。それゆえ、調理物の負荷が小さい場合でも、調理物の負荷が大きな場合と同様に、加熱初期における庫内温度の温度特性に基づき設定された温調下限温度Tb及び温調下限温度Tbや、調理の種類や焼き上げ条件等に基づいて予め設定された所定の下限切替時間td及び上限切替時間teにより温調制御が行われると、加熱容器5の温度が十分に低下する前に上下バーナ56,55の火力が増加され、調理物の焦げ付きが生じやすい。
このため、本実施の形態では、温調制御時において温調上限温度Tcから温調下限温度Tbへ庫内温度を低下させるよう上下バーナ56,55の火力を第1温調火力Pd(例えば、上火バーナ56を強火力、下火バーナ55を消火)に減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、設定された温調下限温度Tb及び下限切替時間tdが変更される。例えば、温調制御の1回目に上下バーナ56,55の火力を減少させたときの下限切替時間td(例えば、60秒間)における庫内温度Ttdが、設定された温調下限温度Tb以下であれば、設定された温調下限温度Tb等は変更されない(図6の(a))が、庫内温度Ttdが設定された温調下限温度Tbより高いものの、その温度差(Tb−Ttd)が所定の負荷判定温度Tp(例えば、5℃)未満である場合、設定された温調下限温度Tb(例えば、165℃)よりも所定の下限修正温度△Th(例えば、5℃)低い温度が新たな温調下限温度Tb(例えば、160℃)として設定され、下限切替時間td(例えば、60秒間)よりも所定の下限修正時間△th(例えば、30秒間)長い時間が新たな下限切替時間td(例えば、90秒間)に設定される(図6の(b))。同様に、設定された温調上限温度Tc(例えば、205℃)よりも所定の上限修正温度△Ti(例えば、20℃)低い温度が新たな温調上限温度Tc(例えば、185℃)として設定され、上限切替時間te(例えば、60秒間)よりも所定の上限修正時間△ti(例えば、30秒間)短縮させた時間が新たな上限切替時間te(例えば、30秒間)に設定される(図6の(b))。これにより、調理物の負荷に応じた温調下限温度Tb等に基づいて温調制御を実行できる。なお、温調制御が長時間行われる場合、加熱容器5の温度はさらに低下し難くなる。そのため、温調制御で上下バーナ56,55の火力を減少させるごとに、下限切替時間tdにおける庫内温度Ttdを判定し、さらに温調下限温度Tbや下限切替時間td等を変更してもよい。これにより、調理物を調理物の負荷に応じた適切な温度範囲で加熱することができる。
また、きすなどの負荷の非常に小さな調理物では、温調制御で上下バーナ56,55の火力を減少させても、加熱開始から短時間内に調理物が高温に加熱されるため、調理容器5の温度がさらに低下し難くなる。特に、加熱容器5を連続して使用する場合、加熱初期において加熱容器5の温度が高温となるため、庫内温度の低下が少ない。このため、庫内温度Ttdが設定された温調下限温度Tbより高く、その温度差(Tb−Ttd)が負荷判定温度Tp(例えば、5℃)以上である場合、設定された温調下限温度Tbを利用せず、上火バーナ56のみでの加熱を継続させる(図6の(c))。ただし、調理の種類に応じて、設定された温調下限温度Tbをさらに低下させるように変更してもよいし、下限切替時間tdをさらに延長してもよい。なお、上記調理物の負荷は、下限切替時間td内の庫内温度の温度勾配などの他の温度特性に基づいて判定されてもよい。
従って、本実施の形態のより好ましい態様によれば、調理物の負荷に応じた温調制御を行うことができる。それゆえ、図6に示すようにいずれの調理物でも、加熱容器5の温度を一定の温度範囲に維持しながら自動調理することができる(図6の(d)〜(f))。しかも、自動調理中に調理物の負荷に応じて変更された温調下限温度Tb等に基づき温調制御されるから、多数の調理物のそれぞれを対象とした温調下限温度等を予め設定する必要もない。
図7は、本実施の形態のガスコンロにおける、容器調理モードが選択された場合の自動調理における制御動作の一例を示すフローチャートである。
まず、オートメニュースイッチ381で容器調理モードの選択を受け付け、さらに調理選択スイッチ382で調理物の種類が、焼上げ条件選択スイッチ383で調理物の仕上がりが選択され、グリル用スイッチ37がオンされると、上下バーナ56,55が点火されて、所定の初期火力Paで加熱が開始される(ステップST1〜ST5)。
加熱が開始されると、タイマを起動し、選択された調理の種類や調理条件に応じた、初期加熱時間ta、初期加熱温度Ta、下限温度判定時間tb、下限温度判定火力Pb、上限温度判定時間tc、上限温度判定火力Pc、下限切替時間td、上限切替時間te、下限及び上限修正温度△Th,△Ti、下限及び上限修正時間△th,△ti、負荷判定温度Tp、第1及び第2温調火力Pd,Pe、全調理時間tz等の各種設定値が読み込まれる(ステップST6)。
初期加熱時間taが経過するかまたは庫内温度が所定の初期加熱温度Taに到達すると、初期加熱条件が満たされたと判定され、上下バーナ56,55の火力を下限温度判定火力Pbに減少させる(ステップST7〜ST9)。そして、初期加熱条件が満たされてから所定の下限温度判定時間tbが経過すると(ステップST10で、Yes)、下限温度判定時間tb経過時の庫内温度が温調下限温度Tbとして設定される(ステップST11)。
下限温度判定時間tbが経過すると、上下バーナ56,55の火力を上限温度判定火力Pcに増加させる(ステップST12)。そして、初期加熱条件が満たされてから所定の上限温度判定時間tcが経過すると(ステップST13で、Yes)、上限温度判定時間tc経過時の庫内温度が温調上限温度Tcとして設定される(ステップST14)。
上限温度判定時間tcが経過すると、上下バーナ56,55の火力を第1温調火力Pdに減少させ、上記のようにして設定された温調下限温度Tb及び温調上限温度Tc、並びに下限切替時間td及び上限切替時間teに基づく温調制御が開始される。
温調制御が開始され、下限切替時間tdが経過するまでに庫内温度が温調下限温度Tbに到達していれば(ステップST16で、No、ステップST17で、Yes)、上下バーナ56,55の火力を減少させることにより早期に庫内温度が低下しているため、温調下限温度Tb等は変更されず、上下バーナ56,55の火力を、第2温調火力Peに増加させる(ステップST21)。
一方、下限切替時間td経過時に庫内温度が設定された温調下限温度Tbまで低下しておらず(ステップST16で、Yes)、且つ下限切替時間td経過時の庫内温度Ttdと設定された温調下限温度Tbとの温度差(Ttd−Tb)が所定の負荷判定温度Tp未満である場合(ステップST19で、Yes)、上下バーナ56,55の火力の減少による庫内温度の低下が少ないため、設定された温調下限温度Tbが、第1下限修正温度△Th低い新たな第1温調下限温度Tbに変更され、下限切替時間tdが、下限修正時間△th長い新たな下限切替時間tdに変更される。また、同様に、設定された温調上限温度Tcが、第1上限修正温度△Ti低い新たな第1温調上限温度Tcに変更され、上限切替時間teが、上限修正時間△ti短い新たな上限切替時間teに変更される(ステップST20)。そして、新たに変更された下限切替時間tdまでに庫内温度が変更された温調下限温度Tbに到達すれば、上下バーナ56,55の火力を、第2温調火力Peに増加させる(ステップST21)。
また、下限切替時間td経過時に庫内温度が設定された温調下限温度Tbまで低下しておらず(ステップST16で、Yes)、且つ庫内温度Ttdと設定された温調下限温度Tbとの温度差(Ttd−Tb)が所定の負荷判定温度Tp以上である場合(ステップST19で、No)、上下バーナ56,55の火力を減少させても庫内温度が低下し難いため、全調理時間tzが終了するまで、第1温調火力Pdが維持される(ステップST24)。
上下バーナ56,55の火力を、第2温調火力Peに増加させた後、上限切替時間teまでに庫内温度が温調上限温度Tcに到達した場合(ステップST22で、No、ステップST23で、Yes)、全調理時間tzの終了が判定され(ステップST24)、自動調理が終了していなければ、上記の温調制御が繰り返される。
以上のように、本実施の形態のガスコンロによれば、調理物を載置した加熱容器5をグリル庫2内に収容して自動調理する場合に、加熱容器5及び調理物に応じた、温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcが設定されるから、加熱容器5の温度をその調理物の調理に適切な温度範囲に維持することができる。これにより、調理の過不足を低減し、食味の良好な調理物を提供できる。
さらに、温調制御中、上下バーナ56,55の火力を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb等を変更するから、加熱容器5の温度を調理物の負荷に応じた適切な温度範囲に維持できる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、初期火力及び上限温度判定火力は、上下バーナをいずれも強火力とし、下限温度判定火力は、上火バーナを強火力とし、下火バーナを消火させているが、下限温度判定火力が、初期火力及び上限温度判定火力より小さければ、各火力は適宜選択できる。
(2)上記実施の形態では、調理物の負荷判定を行う場合、庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcだけでなく、下限切替時間及び上限切替時間も変更しているが、調理器具や調理の種類に応じて、これらのいずれか一つのみを変更してもよい。
(3)上記実施の形態では、上下バーナの火力の増減を1回行って、温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcを設定しているが、複数回行ってもよい。
2 グリル庫
4 調理プレート
5 加熱容器
14a 第1温度センサ(庫内温度検知部)
381 オートメニュースイッチ(調理モード選択部)
55 下火バーナ
56 上火バーナ

Claims (4)

  1. 加熱庫と、
    加熱庫内を加熱する少なくとも1つの加熱手段と、
    加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、
    調理物を載置した皿状の調理器具を加熱庫内に収容して自動調理を行う自動調理モード選択部と、
    自動調理中に加熱手段の加熱量を増減させて温調制御を行う制御装置と、を有する加熱調理器であって、
    自動調理モードで加熱が開始されると、加熱開始から所定の初期加熱時間が経過するかまたは庫内温度が所定の初期加熱温度Taに到達する初期加熱条件が満たされるまで、所定の初期加熱量で加熱庫内を加熱し、
    初期加熱条件が満たされた場合、所定の下限温度判定時間、加熱量を初期加熱量よりも低い所定の下限温度判定加熱量に減少させて加熱庫内を加熱したときの庫内温度の温度特性に基づき、温調下限温度Tb(ただし、Ta>Tb)を設定し、
    下限温度判定時間経過後、所定の上限温度判定時間、加熱量を下限温度判定加熱量より高い所定の上限温度判定加熱量に増加させて加熱庫内を加熱したときの庫内温度の温度特性に基づき、温調上限温度Tc(ただし、Tb<Tc)を設定し、
    上限温度判定時間経過後、設定された温調下限温度Tb及び温調上限温度Tcに基づき、温調制御を行う加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    温調制御は、さらに、所定の下限切替時間及び上限切替時間に基づいて、加熱量を増減させる加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    温調制御中、加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、設定された温調下限温度Tb及び/または温調上限温度Tcを変更する加熱調理器。
  4. 請求項2または3に記載の加熱調理器において、
    温調制御中、加熱量を減少させたときの庫内温度の温度特性に基づき、下限切替時間及び/または上限切替時間を変更する加熱調理器。

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