JP2017119008A - 風呂蓋および浴槽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽のフランジ部の内周縁下方に形成された平坦な部分を有するフランジ段部に載せられ、浴槽に溜めた湯の保温性が高い風呂蓋および浴槽装置を提供する。【解決手段】板状の蓋本体1を備え、浴槽110のフランジ部112の内周縁下方に形成された平坦部分34を有するフランジ段部114に載せられる。フランジ段部114は内周縁で低くなる傾斜を有している。蓋本体1は、フランジ段部114に接触する周縁部2を有する。風呂蓋100は、周縁部2が蓋本体1の一面側に平坦面21dを有する。平坦面21dは、蓋本体1の中央側が一面側へ張り出すように形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、浴槽の上に載せる風呂蓋、並びに、風呂蓋および浴槽を有する浴槽装置に関する。
風呂蓋は、保温性を高めるべく発泡樹脂等の断熱素材からなる芯材を有する蓋本体と、蓋本体の両面の縁部および外周端面を覆って補強する被覆部とから構成されている。また、浴槽は、浴槽本体と、浴槽上部のフランジ部とから構成されている。浴槽装置は、浴槽のフランジ部に風呂蓋を載せ、浴槽に溜めた湯を保温する。
例えば、特許文献1には、断熱性の芯材を有する蓋本体と、周縁部とを備え、蓋本体が周縁部から一段低い段部を有する風呂蓋が開示されている。風呂蓋は、周縁部を浴槽のユランジ部に載せたときに、段部で浴槽に嵌合する。
実開平5−74388号公報
しかしながら、特許文献1に記載の風呂蓋は、周縁部が板状をなし、断熱性の芯材を有していないため、浴槽のフランジ部から周縁部を通して熱が逃げて保温性が低下するという問題点があった。
ところで、フランジ部の内周縁下方に平坦な部分を有するフランジ段部が形成された浴槽に載せる風呂蓋について、浴槽に溜められた湯の保温性を高めるための構成が検討されていないという問題点もあった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、浴槽のフランジ部の内周縁下方に形成された平坦な部分を有するフランジ段部に載せられ、浴槽に溜めた湯の保温性が高い風呂蓋、および浴槽装置を提供することにある。
本発明に係る風呂蓋は、板状の蓋本体を備え、浴槽のフランジ部の内周縁下方に形成された平坦な部分を有するフランジ段部に載せる風呂蓋であって、前記フランジ段部は内周縁で低くなる傾斜を有しており、前記蓋本体は、前記フランジ段部に接触する周縁部を有し、前記周縁部は、前記蓋本体の一面側に、前記蓋本体の中央側が前記一面側へ張り出すように形成された平坦面を有することを特徴とする。
本発明にあっては、風呂蓋は、浴槽のフランジ段部に接触する周縁部にて蓋本体の一面側に平坦面を有し、該平坦面が蓋本体の中央側が一面側へ張り出すように形成されているので、浴槽に溜めた湯の保温性が高くなる。
本発明によれば、風呂蓋は、浴槽のフランジ段部に接触する周縁部にて蓋本体の一面側に平坦面を有し、該平坦面が蓋本体の中央側が一面側へ張り出すように形成されているので、浴槽に溜めた湯の保温性を高くすることができる。
実施形態に係る浴槽装置の使用状態を示す斜視図である。 実施形態に係る浴槽装置の長手方向の縦断面図である。 実施形態に係る浴槽の外観を示す斜視図である。 実施形態に係る風呂蓋の外観を示す斜視図である。 図2の風呂蓋の周縁部におけるX部分の断面図である。 変形例に係る風呂蓋の周縁部における図5と同様の断面図である。 別の変形例に係る風呂蓋の周縁部における図5と同様の断面図である。 別の変形例に係る風呂蓋の周縁部における図5と同様の断面図である。 別の変形例に係る風呂蓋の周縁部における図5と同様の断面図である。 別の変形例に係る風呂蓋の周縁部における図5と同様の断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図1から図10を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は本発明の実施形態に係る浴槽装置120の使用状態を示す斜視図、図2は本発明の実施形態に係る浴槽装置120の長手方向の縦断面図、図3は本発明の実施形態に係る浴槽110の外観を示す斜視図、図4は実施形態に係る風呂蓋100の外観を示す斜視図である。尚、図2は後述する風呂蓋100のクッション材14を下側に向けた状態を、図4はクッション材14を上側に向けた状態を表している。風呂蓋100は、浴槽110の上部に載せられ、図示しない他の風呂蓋とともに浴槽110に溜めた湯を保温する。風呂蓋100は、湯の保温以外にユーザが着座したり、浴槽110内にユーザが浸かった状態などでテーブル代わりとしても使用される。
浴槽110は、湯を溜める浴槽本体111を有し、上部のフランジ部112の内周縁下方にフランジ部112から1段下がったフランジ段部114が周状に設けられている。フランジ段部114は、平坦部分34を有し、水平面4(図5参照)から0度より大きく3度以下の角度により内周縁で低くなる傾斜を有している。
風呂蓋100は、浴槽110のフランジ段部114に載せられる。風呂蓋100は、洗い場に設けられたカウンター116とほぼ同じ高さにあり、浴槽110の長手方向の端部115に寄せて位置させた状態で、ユーザが風呂蓋100およびカウンター116間を移乗して動作するのに適する。
風呂蓋100は、矩形板状をなす蓋本体1を備え、蓋本体1の周縁部2で浴槽110のフランジ段部114の平坦部分34に接触する。蓋本体1は、芯材11、表面材12及び13、並びにクッション材14を有する。芯材11は、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂製であり、浴槽110に溜めた湯の保温性を高めるため適度な厚みを有する矩形板状をなす。表面材12は、ガラス繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂(FRP)の薄板であり、芯材11の厚み方向の一面側を覆う。表面材13は、ガラス繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂(FRP)の薄板の表面に保護膜としてポリプロピレン製シートを貼り付けてあり、芯材11の厚み方向の他面側を覆う。ポリプロピレン製シートは、例えば革シボ調の表面加工を施し、意匠性を高めてある。
クッション材14は発泡ポリエチレン等の発泡樹脂製であり、芯材11の一面側を覆うように設けられている。クッション材14は、縁部において、長辺1辺に沿う隆起部14aおよび短辺2辺に沿う隆起部14bを有する。隆起部14aおよび14bは連続している。クッション材14は、隆起部14aを設けた長辺に対向する長辺の縁部においては、隆起部分を有しない。クッション材14表面の隆起は、全体としてC字状をなす。隆起部14aおよび14bは、視覚的に着座の方向性を示すとともに、ユーザの座り心地を良くしている。尚、クッション材14は、例えば革シボ調の表面加工を施し、意匠性を高めてある。
周縁部2は、風呂蓋100の短辺2辺に沿って延びる被覆部21、風呂蓋100の長辺1辺に沿って延びる被覆部22、該長辺に対向する長辺1辺に沿って延びる被覆部23を有する。
図5は、図2の風呂蓋100の周縁部2におけるX部分の断面図である。以下、一方の短辺側の被覆部21を有する周縁部2の部分について説明するが、他の短辺側の被覆部21を有する周縁部2の部分、並びに被覆部22および23を有する周縁部2の部分についても同様に構成することができ、これらの部分については記載の簡潔化のため説明を省略する。
被覆部21は、第1部分21a、第2部分21b、および端面被覆部21cを有する。端面被覆部21cは、蓋本体1の厚み方向の幅を有して蓋本体1の短辺に沿って延びる板状をなし、蓋本体1の外周端面を覆う。
第1部分21aは、端面被覆部21cにおける蓋本体1の厚み方向の一端から蓋本体1の内向きに屈曲し、蓋本体1の短辺に沿って延びる板状をなし、蓋本体1のクッション材14表面の縁部を覆う。また、第2部分21bは、端面被覆部21cにおける蓋本体1の厚み方向の他端から蓋本体1の内向きに屈曲し、蓋本体1の短辺に沿って延びる板状をなし、蓋本体1の表面材13表面の縁部を覆う。図5に示す断面において、第1部分21aにおける端面被覆部21cの一端に連なる基端部から先端部までの寸法は、第2部分21bにおける端面被覆部21cの他端に連なる基端部から先端部までの寸法よりも大きい。
被覆部21は、第1部分21aにおいて、蓋本体1のクッション材14を設けた一面側の外面に平坦面21dが形成されている。平坦面21dは、蓋本体1の中央側が蓋本体1のクッション材14を設けた一面側へ張り出すように傾斜している。図5に示す平坦面21dは、傾斜の角度がフランジ段部114の平坦部分34より大きくなるように表している。このため、第1部分21aは、先端部で平坦部分34に接触し、平坦面21dとフランジ段部114との間に僅かな隙間31が生じることになるが、平坦面21dの傾斜角度を平坦部分34の傾斜角度と同一とすることで、面同士が接触し、隙間31が無くなる。
被覆部21の第1部分21a、第2部分21bおよび端面被覆部21cは、例えばオレフィン系エラストマーで構成し、含有するポリプロピレンの量によって、各部位の用途に応じた硬度とする。第1部分21aの硬度は、第2部分21bの硬度よりも高くする。具体的には、第1部分21aは、JIS K6253に従うショアA硬度を90以上とし、第2部分21bは、JIS K6253に従うショアA硬度を80以上90未満とする。端面被覆部21cの硬度は、第1部分21aの硬度と同じとする。
被覆部21の第1部分21a、第2部分21bおよび端面被覆部21cは、押出しまたは射出により一体成形するか、若しくはそれぞれ別体で成形したものを接着剤で貼り合わせてもよい。また、部分的に組み合わせた成形品を接着剤で貼り合わせるようにしてもよい。
次に、風呂蓋100および浴槽装置120の動作について説明する。風呂蓋100にユーザが着座して使用する場合、風呂蓋100は、クッション材14側を上にして浴槽110のフランジ段部114に載せる。クッション材14は、ユーザが風呂蓋100に着座したときに、適度な反発力で体重を支え、長時間の着座を可能にする。また、蓋本体1は、芯材11の厚み方向の両面を繊維強化樹脂製の表面材12および13で覆っているので、強度が高く、ユーザの体重に耐える。
クッション材14の隆起部14aおよび14bは、上述のとおり、全体としてC字状をなし、視覚的に着座の方向性を示す。即ち、隆起部14aおよび14bは、隆起部14aを背中側にして着座することで、座り易くなる印象をユーザに与える。ユーザが隆起部14aを背中側にして着座したとき、大腿部は、縁部に沿って隆起のないクッション材14の長辺に位置し、座り易い。
周縁部の被覆部21において、第1部分21aにおける端面被覆部21cの一端に連なる基端部から先端部までの寸法は、第2部分21bにおける端面被覆部21cの他端に連なる基端部から先端部までの寸法よりも大きい。これにより、第1部分21aは、クッション材14の捲れの防止に適する。
また、風呂蓋100は、テーブルとして使用する場合、表面材13側を上にして浴槽110のフランジ段部114に載せる。図5に示すように、風呂蓋100は、周縁部2における被覆部21の第1部材21aがフランジ段部114に接触する。第1部材21aは、第2部材21bよりも硬度が高いため、風呂蓋100をフランジ段部114に載せた状態では表面が変形し難く、フランジ段部114の面に沿う方向に対してすべり易い。風呂蓋100は、フランジ段部114の上ですべり易いので、ユーザがテーブルとして利用する際に、容易に手前に近づけたり、遠ざけたりすることが可能であり、利便性が良い。
また、風呂蓋100は、他の風呂蓋とともに浴槽110の上面開口を塞ぎ、浴槽本体111に溜めた湯を保温する。風呂蓋100は、両面どちら側を上にしても良いが、以下では、クッション材14を下向きにして使用する場合について説明する。周縁部2の被覆部21における第1部材21aの平坦面21dとフランジ段部114の平坦部分34とが密着することで浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。図5に示すように、平坦面21dの傾斜角度が平坦部分34と異なることで、僅かな隙間31が生じるが、隙間31に水が溜まることで密閉性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
隙間31には、浴室内の水蒸気が凝結してフランジ部112等で水滴となり、フランジ段部114へ下降して水が溜まる。また、浴槽本体111に溜めた湯から発生する水蒸気が、第1部分21aの先端部とフランジ段部114との接触部分の僅かな隙間から外部側、即ち隙間31側へ漏れ出し、凝結して水になり、隙間31に溜まる。平坦面21dおよびフランジ段部114の両面で水に張力が発生するので、隙間31には水が溜まり易い。隙間31に水が溜まることで風呂蓋100とフランジ段部114との間の密閉性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯から発生する水蒸気が外部側へ漏れにくくなるので、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。また、隙間31の上方は、保温性のある芯材11で覆われているので、フランジ段部114から上方へ熱が逃げにくく、保温性が高くなる。
また、平坦面21dは、蓋本体1の中央側が蓋本体1のクッション材14を設けた一面側へ張り出すように傾斜している。風呂蓋100は、蓋本体1の周縁部2において、蓋本体1の一面側へ張り出すような形状を有していても、平坦面21dによってフランジ段部114との密閉性を高めることができ、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
クッション材14の隆起部14bは、平坦面21dに連続する蓋本体1の中央側の外面を形成する。隆起部14bは、縁部に対して蓋本体1の中央側が、蓋本体1の一面側へ張り出している。隆起部14bは、張り出した部分がフランジ段部114の内周縁に当接することで、風呂蓋100は水平方向の移動を規制するとともに、風呂蓋100とフランジ段部114による密閉性を高める。平坦面21dが、フランジ段部114の内周縁よりさらに蓋本体1の中央側へ延びるように形成してもよい。平坦面21dが、蓋本体1の中央側で一面側へ張り出すように形成されていることにより、風呂蓋100は水平方向の移動を規制し、風呂蓋100とフランジ段部114による密閉性を高める。
周縁部2の被覆部21において、第1部分21aの硬度をJIS K6253に従うショアA硬度を90以上とすることによって、フランジ段部114で風呂蓋100がすべり易くなる。更に、第1部分21aは、手指の爪等が当たったときに表面に傷がつき難く、クッション材14の捲れを防止する。端面被覆部21cの硬度を第1部分21aの硬度と同じとすることにより、端面被覆部21cに手指の爪等が当たったとき表面への傷がつき難く、風呂蓋100を縦置きしたときに相手側と接触する部分での傷もつき難くなる。
また、第2部分21bは、JIS K6253に従うショアA硬度を80以上90未満とすることによって、フランジ段部114で風呂蓋100がすべり難くなる。第2部分21bは、80以上のショアA硬度にすることで、フランジ段部114と擦れて生じる摩耗、および腐食によって生じる材質の劣化が防止される。
図6は、変形例に係る風呂蓋100の周縁部2における図5と同様の断面図である。この変形例に係る風呂蓋100は、周縁部2における被覆部21の平坦面21dは、フランジ段部114の平坦部分34と平行であって面接触する。平坦面21dは、風呂蓋100をフランジ段部114に載せたときに、第1部分21aが風呂蓋100の自重で変形し、フランジ段部114の平坦部分34と平行となって面接触するようにしてもよい。
風呂蓋100は、平坦面21dがフランジ段部114の平坦部分34に面接触することにより、密着性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。また、フランジ段部114の上方は、保温性のある芯材11で覆われているので、フランジ段部114から上方へ熱が逃げにくく、保温性が高くなる。
図7は、別の変形例に係る風呂蓋100の周縁部2における図5と同様の断面図である。この変形例に係る風呂蓋100では、周縁部2における被覆部21は、クッション材14の外周端面を覆うが、クッション材14表面の縁部を覆っていない。平坦面14dは、蓋本体1の周縁部2におけるクッション材14の周縁部分の外面に形成されている。平坦面14dは、蓋本体1の中央側が蓋本体1のクッション材14を設けた一面側へ張り出すように傾斜している。図7に示す平坦面14dは、傾斜の角度がフランジ段部114の平坦部分34より大きくなるように表している。このため、平坦面14dとフランジ段部114との間に僅かな隙間31を生じることになるが、平坦面21dの傾斜角度を平坦部分34の傾斜角度と同一とすることで、面同士が接触し、隙間31が無くなる。
平坦面14dとフランジ段部114の平坦部分34とが密着することで浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。図7に示すように、平坦面14dの傾斜角度が平坦部分34と異なることで、僅かな隙間31が生じるが、隙間31に水が溜まることで密閉性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。隙間31には、浴室内の水蒸気が凝結してフランジ部112等で水滴となり、フランジ段部114へ下降して水が溜まる。また、浴槽本体111に溜めた湯から発生する水蒸気が、クッション材14とフランジ段部114との接触部分の僅かな隙間から外部側、即ち隙間31側へ漏れ出し、凝結して水になり、隙間31に溜まる。平坦面14dおよびフランジ段部114の両面で水に張力が発生するので、隙間31には水が溜まり易い。隙間31に水が溜まることで風呂蓋100とフランジ段部114との間の密閉性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
また、隙間31の上方は、保温性のある芯材11で覆われているので、フランジ段部114から上方へ熱が逃げにくく、保温性が高くなる。
図8は、別の変形例に係る風呂蓋100の周縁部2における図5と同様の断面図である。この変形例に係る風呂蓋100は、平坦面14dが蓋本体1の周縁部2におけるクッション材14の周縁部分の外面に形成されている。平坦面14dは、フランジ段部114の平坦部分34と平行であって面接触する。平坦面14dは、風呂蓋100をフランジ段部114に載せたときに、クッション材14が風呂蓋100の自重で変形し、フランジ段部114の平坦部分34と平行となって面接触するようにしてもよい。
風呂蓋100は、平坦面14dがフランジ段部114の平坦部分34に面接触することにより、密着性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。また、フランジ段部114の上方は、保温性のある芯材11で覆われているので、フランジ段部114から上方へ熱が逃げにくく、保温性が高くなる。
図9は、別の変形例に係る風呂蓋100の周縁部2における図5と同様の断面図である。この変形例に係る風呂蓋100は、蓋本体1がクッション材14を有していない。平坦面21dは、表面材12を覆う周縁部2における第1部分21aの外面に形成されている。平坦面21dは、フランジ段部114の平坦部分34とほぼ平行であって面接触する。
風呂蓋100は、平坦面21dがフランジ段部114の平坦部分34に面接触することにより、密着性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。また、フランジ段部114の上方は、保温性のある芯材11で覆われているので、フランジ段部114から上方へ熱が逃げにくく、保温性が高くなる。
フランジ段部114の平坦部分34が内周縁で低くなる傾斜を有しているために、平坦面21dとフランジ段部114との間に僅かな隙間がある場合でも、平坦面21dおよびフランジ段部114の両面で水に張力が発生するので、隙間に水が溜まり易く、密閉性が高くなる。
図10は、別の変形例に係る風呂蓋100の周縁部2における図5と同様の断面図である。この変形例に係る風呂蓋100は、平坦面12dが蓋本体1の周縁部2における表面材12の周縁部分の外面に形成されている。平坦面12dは、フランジ段部114の平坦部分34とほぼ平行であって面接触する。尚、風呂蓋100の芯材11、表面材12および表面材13の全てがクッション材で形成されている場合、平坦面12dに相当する平坦面は、クッション材の周縁部分の外面に形成されることになる。
風呂蓋100は、平坦面12dがフランジ段部114の平坦部分34に面接触することにより、密着性が高まり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。また、フランジ段部114の上方は、保温性のある芯材11で覆われているので、フランジ段部114から上方へ熱が逃げにくく、保温性が高くなる。
フランジ段部114の平坦部分34が内周縁で低くなる傾斜を有しているために、平坦面12dとフランジ段部114の間に僅かな隙間がある場合でも、平坦面12dおよびフランジ段部114の両面で水に張力が発生するので、隙間に水が溜まり易く、密閉性が高くなる。
次に、風呂蓋100および浴槽装置120の特徴を説明する。
本発明の実施形態の風呂蓋100は、板状の蓋本体1を備え、浴槽110のフランジ部112の内周縁下方に形成された平坦部分34を有するフランジ段部114に載せられる。フランジ段部114は内周縁で低くなる形成を有している。蓋本体1は、フランジ段部114に接触する周縁部2を有する。風呂蓋100は、周縁部2が蓋本体1の一面側に平坦面21dを有し、平坦面21dが蓋本体1の中央側が一面側へ張り出すように形成されているので、フランジ段部114との密着性が高くなり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
また、風呂蓋100は、平坦面21dに連続する蓋本体1の中央側の外面であるクッション材14の隆起部14bの表面が、該中央側で蓋本体1の一面側へ張り出すように形成されている。隆起部14bは、張り出した部分がフランジ段部114の内周縁に当接することで、風呂蓋100は水平方向の移動を規制するとともに、風呂蓋100とフランジ段部114による密閉性を高める。
また、風呂蓋100は、平坦面21dがフランジ段部114に当接して変形することで、フランジ段部114との接触面積が大きくなるので、浴槽本体111に溜めた湯の保温性がより高くなる。
また、風呂蓋100の蓋本体1は、芯材11、および芯材11の一面側を覆うクッション材14を有する。風呂蓋100は、平坦面14dがクッション材14の周縁部分の外面に形成されている。これにより、蓋本体1がクッション材14を有する場合にも、クッション材14の周縁部分の外面に形成されている平坦面14dにより、フランジ段部114との密閉性が高くなり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
また、風呂蓋100の蓋本体1は、芯材11、および芯材11の一面側を覆うクッション材14を有する。風呂蓋100は、周縁部2がクッション材14の周縁部分を覆う被覆部21を有する。風呂蓋100は、平坦面21dが被覆部21の外面に形成されている。これにより、被覆部21によってクッション材14の周縁部分の捲れを押さえるとともに、平坦面21dによって、フランジ段部114との密閉性が高くなり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
また、浴槽装置120は、上述の特徴を有する風呂蓋100と、フランジ部112の内周縁下方に形成された平坦なフランジ段部114を有する浴槽110とを備えるので、周縁部2とフランジ段部114との密閉性が高くなり、浴槽本体111に溜めた湯の保温性が高くなる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
1 蓋本体、 11 芯材、 12d 平坦面、 14 クッション材、
14d 平坦面、 2 周縁部、 21,22,23 被覆部、 21d 平坦面、
100 風呂蓋、 110 浴槽、 112 フランジ部、 114 フランジ段部、
120 浴槽装置。

Claims (6)

  1. 板状の蓋本体を備え、浴槽のフランジ部の内周縁下方に形成された平坦な部分を有するフランジ段部に載せる風呂蓋であって、
    前記フランジ段部は内周縁で低くなる傾斜を有しており、
    前記蓋本体は、前記フランジ段部に接触する周縁部を有し、
    前記周縁部は、前記蓋本体の一面側に、前記蓋本体の中央側が前記一面側へ張り出すように形成された平坦面を有することを特徴とする風呂蓋。
  2. 前記平坦面に連続する前記中央側の外面が、該中央側で前記一面側へ張り出すように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の風呂蓋。
  3. 前記平坦面は、前記フランジ段部に当接して変形することで、前記フランジ段部との接触面積が大きくなることを特徴とする請求項1または2に記載の風呂蓋。
  4. 前記蓋本体は、芯材、および該芯材の一面側を覆うクッション材を有し、
    前記平坦面は、前記クッション材の周縁部分の外面であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の風呂蓋。
  5. 前記蓋本体は、芯材、および該芯材の一面側を覆うクッション材を有し、
    前記周縁部は、前記クッション材の周縁部分を覆う被覆部を有し、
    前記平坦面は、前記被覆部の外面に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の風呂蓋。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の風呂蓋と、
    前記フランジ段部を有する浴槽と、を備えることを特徴とする浴槽装置。
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