JP2017118749A - ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂モールドの際に外部に樹脂を漏れ出にくくする。
【解決手段】ステータの固定部材40が、ステータコアの径方向の内側と外側とを連通する連通路42a〜42eを有し、その連通路42a〜42eの途中に、ステータコアの周方向における幅が拡張されると共に周方向における単位長さあたりの体積が異なる拡張部45a〜45eが設けられている。連通路42a〜42eのうち内側通路43a〜43eは、拡張部45a〜45e内の体積が大きくなる部分に向かう向きで繋げられており、外側通路44a〜44eは、内側通路43a〜43eよりも拡張部45a〜45e内の体積が小さくなる部分に繋げられている。このため、樹脂モールドする際に、拡張部45a〜45e内に流入した樹脂が拡張部45a〜45e内の体積が大きな部分で溜まりやすくすると共に、拡張部45a〜45e内に流入した樹脂が流出しにくくすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステータに関する。
従来、この種のステータとしては、ステータコアに巻回された三相コイルと、三相の動力線(端子)をステータコアの軸方向の端面に固定する固定部材とが樹脂モールドされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。固定部材には、ステータコアとの接触面に、ステータコアの径方向の内側と外側とを連通する連通部(溝)が設けられている。この連通部により、樹脂モールドの際に発生する気泡を外部に抜くことができるものとなっている。
特開2015−133873号公報
しかしながら、上述のステータでは、樹脂モールドの際に連通部内に樹脂が流入して外部に漏れ出る場合がある。その場合、外部に漏れ出た樹脂がステータコアの外周面に貼り付いて、除去するのに手間がかかることがある。また、外部に漏れ出た樹脂がステータの組付け時などに脱落すると、他の部品の損傷などの不具合を引き起こす要因となるため、好ましくない。
本発明のステータは、樹脂モールドの際に外部に樹脂を漏れ出にくくすることを主目的とする。
本発明のステータは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のステータは、
ステータコアに巻回されたコイルと、前記コイルからの複数の端子を前記ステータコアの軸方向の一端部に固定する固定部材とが樹脂モールドされているステータであって、
前記固定部材は、前記ステータコアとの接触面に前記ステータコアの径方向の内側と外側とを連通するための少なくとも1つの連通路を有し、前記連通路の途中に前記連通路よりも前記ステータコアの周方向における幅が拡張された拡張部が設けられており、
前記連通路は、前記ステータコアの径方向において、前記拡張部よりも内側の内側通路と前記拡張部よりも外側の外側通路とにより構成され、
前記拡張部は、前記ステータコアの周方向における単位長さあたりの体積が異なる部分があり、
1つの前記連通路を構成する前記内側通路と前記外側通路とは、前記拡張部内の体積が相対的に大きな部分に樹脂が流入するよう前記内側通路が前記拡張部に繋げられていると共に、前記拡張部内の体積が相対的に小さな部分から樹脂が流出するよう前記外側通路が前記拡張部に繋げられている
ことを特徴とする。
本発明のステータは、固定部材がステータコアとの接触面にステータコアの径方向の内側と外側とを連通するための少なくとも1つの連通路を有し、連通路の途中に連通路よりもステータコアの周方向における幅が拡張された拡張部が設けられている。拡張部は、ステータコアの周方向における単位長さあたりの体積が異なる部分がある。また、1つの連通路を構成する内側通路と外側通路とは、拡張部内の体積が相対的に大きな部分に樹脂が流入するよう内側通路が拡張部に繋げられていると共に、拡張部内の体積が相対的に小さな部分から樹脂が流出するよう外側通路が拡張部に繋げられている。このため、ステータコアに巻回されたコイルと固定部材とを樹脂モールドする際に、連通路に流入した樹脂は拡張部内で圧力が解放されて、拡張部内の体積が相対的に大きな部分で溜まりやすいものとすることができる。また、拡張部内に流入した樹脂は、拡張部内の体積が相対的に小さな部分まで流れてから拡張部外に流出することになるから、拡張部内により多くの樹脂を留まらせて拡張部から樹脂が流出しにくいものとすることができる。これらのことから、連通路から外部に樹脂が漏れ出るのを抑えることができる。なお、拡張部に流入した空気の流れは阻害しないから、連通路を介した空気の排出性が悪化することはなく、ボイドの形成を抑制することができる。
ここで、内側通路は、拡張部内の体積が相対的に大きな部分に繋げられているものとしてもよいし、拡張部内に流入した樹脂が拡張部内の体積が相対的に大きくなる方向に流れるような向きで拡張部に繋げられているものとしてもよい。また、外側通路は、拡張部内の体積が相対的に小さくなる方向に流れた樹脂が流出するよう拡張部に繋げられているものとしてもよい。また、固定部材が複数の連通路を有し、それらの複数の連通路に繋がる共用の拡張部が設けられているものなどとしてもよい。
ステータの三相コイル34および固定部材40を樹脂モールドする際の様子を示す説明図である。 固定部材40のステータコア30との接触面41(図1においてA−A面)側の形状を示す説明図である。 連通路42c〜42eおよび拡張部45c〜45e内の樹脂の流れを示す説明図である。 変形例の固定部材140の接触面141側の形状を示す説明図である。 変形例の連通路142c〜142eおよび拡張部145b内の樹脂の流れを示す説明図である。 変形例の固定部材240の接触面241側の形状を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのステータの三相コイル34および固定部材40を樹脂モールドする際の様子を示す説明図であり、図2は、固定部材40のステータコア30との接触面41側の形状を示す説明図である。なお、図2中、二点鎖線は、ステータコア30の外周を示す。
ステータコア30は、電磁鋼板を打ち抜き加工などにより環状に形成したステータ部材31を複数積層して構成されており、図示しないティースには、集中巻または分布巻により三相コイル34が巻回されている。ステータコア30には、三相コイル34からのU相,V相,W相の3つのリード端子50u,50v,50wを外部に引き出すための固定部材40が取り付けられる。
固定部材40は、樹脂材料で成形された部材である。この固定部材40は、図1および図2に示すように、ステータコア30との接触面41に沿ってステータコア30の径方向の内側と外側とを連通するための5つの溝状の連通路42a〜42eが形成されている。また、各連通路42a〜42eの途中には、連通路42a〜42eよりもステータコア30の周方向における幅が拡張された拡張部45a〜45eが設けられている。各連通路42a〜42eは、拡張部45a〜45eに対しステータコア30の径方向の内側で繋がる内側通路43a〜43eと、拡張部45a〜45eに対しステータコア30の径方向の外側で繋がる外側通路44a〜44eとにより構成されている。また、接触面41には、5つの連通路42a〜42eから離れた位置に、固定部材40をステータコア30に取り付ける際の位置決めを行なう2つの突起46a,46bが形成されている。なお、固定部材40の位置決めは、突起46a,46bがステータコア30に形成された図示しない位置決め用の凹部に嵌合することにより行なわれる。
各拡張部45a〜45eは、連通路42a〜42eの高さ(溝深さ)を超える所定高さに形成されており、ステータコア30の径方向における長さ(奥行き)が周方向で異なる長さに形成されている。図2中の拡大図に示すように、拡張部45eは、左端側の奥行きW1よりも右端側の奥行きW2の方が大きく、また、図2中左側から右側に向かうにつれて奥行きが徐々に大きくなっている。このため、拡張部45eは、ステータコア30の周方向において図2中左側から右側に向かうにつれて周方向における単位長さあたりの体積が大きくなるから、拡張部45e内の体積が異なるものとなる。拡張部45c,45dは、拡張部45eと同様な形状に形成されており、ステータコア30の周方向において図2中左側から右側に向かうにつれて体積が大きなものとなる。また、拡張部45a,45bは、拡張部45c〜45eの左右を反転したような形状に形成されている。このため、拡張部45a,45bは、図2中右側から左側に向かうにつれて奥行きが徐々に大きくなり、ステータコア30の周方向において図2中右側から左側に向かうにつれて体積が大きなものとなる。このように、拡張部45a〜45eは、ステータコア30の周方向において単位長さあたりの体積が異なるものとなっている。
また、内側通路43eは図2中左下から右上に向かう向きに形成されており、拡張部45e内の体積が大きくなる部分に向かう向きで拡張部45eに繋げられている。また、外側通路44eは図2中右下から左上に向かう向きに形成されており、内側通路43eが繋げられている部分(樹脂が流入する部分)よりも図2中左側となる部分に繋げられている。このため、外側通路44eは、内側通路43eが繋げられている部分よりも拡張部45e内の体積が小さくなる部分に繋げられていることになる。また、連通路42eの内側通路43eと外側通路44eとは、同一直線上になく(段違い状であり)、互いに平行でない向きとなる。また、連通路42c,42dは連通路42eと同様に構成されており、連通路42a,42bは左右が反対となることを除いて連通路42eと同様に構成されている。
三相コイル34および固定部材40の樹脂モールドは、図1に示すように、固定型12と可動型14とを有する成形型10に、三相コイル34が巻回されたステータコア30および固定部材40を収容し、成形型10内に樹脂を注入することにより行なわれる。具体的には、固定型12にステータコア30をセットしてから可動型14を取り付け、可動型14によって固定部材40をステータコア30側に押圧しながら、成形型10の図1中下側において固定型12と可動型14との隙間に形成される樹脂注入口13から樹脂を注入することにより行なわれる。このとき、樹脂は、まず、ステータコア30の図1中下側の端面と固定型12との間に注入される。これによって、ステータコア30と固定型12との間の空気は、樹脂に押されてステータコア30の内周面と可動型14との隙間を通ってステータコア30の図1中上側の端面と可動型14との間に至り、連通路42a〜42eと拡張部45a〜45eとを介してステータコア30の外部に排出される。ステータコア30の図1中下側の端面と固定型12との間への樹脂の注入が完了すると、樹脂は、ステータコア30の内周面と可動型14との隙間を通ってステータコア30の図1中上側の端面と可動型14との間に注入される。このときも、ステータコア30と可動型14との間の空気は、樹脂に押されて連通路42a〜42eと拡張部45a〜45eとを介してステータコア30の外部に排出される。このように、ステータコア30と固定型12または可動型14との間の空気(気泡)を連通路42a〜42eと拡張部45a〜45eとを介してステータコア30の外部に排出することができるから、ステータコア30と固定型12または可動型14との間に空気が残留することにより生じるボイドの形成を抑制することができる。
ステータコア30の図1中上側の端面と可動型14との間への樹脂の注入がほぼ完了すると、樹脂は連通路42a〜42eにも注入される。ここで、図3は、連通路42c〜42eおよび拡張部45c〜45e内の樹脂の流れを示す説明図である。前述したように、内側通路43c〜43eは、それぞれ拡張部45c〜45e内の体積が大きくなる部分に向かう向きで拡張部45c〜45eに繋げられている。このため、連通路42c〜42eの内側通路43c〜43eを通った樹脂が拡張部45c〜45e内に流入すると(図3(1))、流入した樹脂は拡張部45c〜45d内の体積が大きくなる方向に流れることになる(図3(2))。このため、内側通路43c〜43eは、拡張部45c〜45e内に流入した樹脂が拡張部45c〜45d内の体積が大きくなる方向に流れるような向きで拡張部45c〜45dに接続されているものといえる。なお、拡張部45c〜45e内に流入した樹脂は、圧力が解放されて膨らむ傾向がある。また、内側通路43c〜43eと外側通路44c〜44eとは同一直線上になく、外側通路44c〜44eは拡張部45c〜45e内の体積が小さくなる部分に繋げられている。これらのことから、拡張部45c〜45e内に流入した樹脂が、拡張部45c〜45e内の体積が相対的に大きな部分(図3中点線部分)で貯留しやすいものとすることができる。そして、拡張部45c〜45e内に流入した樹脂のうち体積が大きい部分から小さい部分に向かって流れた樹脂が(図3(3))、外側通路44c〜44eを通って外部に流出することになる(図4(4))。このように、樹脂は拡張部45c〜45e内の体積が小さくなる方向に流れてから外側通路44c〜44eに流出するから、拡張部45c〜45e内により多くの樹脂を留まらせて、樹脂が外部に流出しにくいものとすることができる。なお、連通路42a,42bおよび拡張部45a,45b内においても、左右が反対となるものの連通路42c〜42eおよび拡張部45c〜45e内と同様に樹脂が流れて貯留されるものとなる。
以上説明した実施例のステータは、ステータコア30の径方向の内側と外側とを連通するための連通路42a〜42eの途中に、ステータコア30の周方向における幅が拡張されると共に周方向における単位長さあたりの体積が異なる拡張部45a〜45eが設けられている。連通路42a〜42eのうち内側通路43a〜43eは、拡張部45c〜45e内の体積が大きくなる部分に向かう向きで繋げられており、外側通路44a〜44eは、拡張部45a〜45e内の体積が相対的に小さな部分に繋げられている。このため、樹脂モールドする際に、拡張部45a〜45e内に流入した樹脂は体積が大きな部分で溜まりやすくなる。また、拡張部45a〜45e内に流入した樹脂は体積が小さくなる方向に流れてから外側通路44a〜44eに流出するから、樹脂が流出しにくくなる。これらのことから、連通路42a〜42eから外部への樹脂の流出を抑えることができる。このため、漏れ出た樹脂がステータの組付け時に脱落して組付け不良が生じたり、組付け後に脱落して他部品の損傷などを引き起こしたりするのを抑制することができる。また、樹脂の除去作業の負担を軽減することができる。なお、内側通路43a〜43eから拡張部45a〜45eを介して外側通路44a〜44eに流れる空気の流れは阻害しないから、連通路42a〜42eを介した空気の排出性が悪化することはなくボイドの形成を抑制することができる。
実施例のステータは、各連通路42a〜42eの途中にそれぞれ個別の拡張部45a〜45eが設けられるものとしたが、これに限られず、各連通路42a〜42eの途中に複数の連通路で共用される共用の拡張部が設けられるものとしてもよい。図4は、変形例の固定部材140の接触面141側の形状を示す説明図であり、図5は、変形例の連通路142c〜142eおよび拡張部145b内の樹脂の流れを示す説明図である。この変形例では、図4に示すように、連通路142a,142bで1つの拡張部145aを共用しており、連通路142c〜142eで1つの拡張部145bを共用している。拡張部145a,145bは、実施例の拡張部45a〜45eと同様に、ステータコア30の周方向において体積が異なる部分を有している。また、各連通路142a〜142eは、実施例の連通路42a〜42eと同様に、内側通路143a〜143eと外側通路144a〜144eとがそれぞれ同一直線上になく互いに平行でない向きに設けられている。また、図5に示すように、連通路142cを構成する内側通路143cと外側通路144cとは、内側通路143cから拡張部145b内に流入した樹脂が拡張部145b内の体積が相対的に大きくなる方向に流れるよう内側通路143cが繋げられており、外側通路144cは内側通路143cが繋げられている部分よりも拡張部145b内の体積が相対的に小さくなる部分に繋げられている。連通路142d,142eも同様に構成されている。また、連通路142a,142bは左右が反対となるものの同様に構成されている。
このように、複数の連通路で1つの拡張部を共用する変形例においても、1つの連通路を構成する内側通路と外側通路(対となる内側通路と外側通路)とのうち、内側通路は拡張部内の体積が相対的に大きな部分に樹脂が流入するよう拡張部に繋げられており、外側通路は拡張部内の体積が相対的に小さな部分から樹脂が流出するよう拡張部に繋げられている。したがって、この変形例では、内側通路143a,143bから拡張部145a内に流入した樹脂はそれぞれの流入箇所よりも拡張部145a内の体積が相対的に大きくなる部分で溜まりやすくなり、内側通路143c〜143eから拡張部145b内に流入した樹脂はそれぞれの流入箇所よりも拡張部145b内の体積が相対的に大きくなる部分で溜まりやすくなる(図5中(1),(2)、点線部分)。また、拡張部145a,145b内に流入した樹脂は、拡張部145a,145b内の体積が相対的に異なる部分まで流れてから外部に流出するから、拡張部145a,145b内により多くの樹脂を留まらせて、流入した樹脂が流出しにくいものとすることができる(図5中(3),(4))。なお、拡張部145a,145b内に流入して外側通路144a〜144eから流出する樹脂は、対となる内側通路143a〜143eが繋げられている部分からみると、拡張部145a,145b内の体積が相対的に小さな部分から流出するものといえる。これらのことから、実施例と同様に、連通路142a〜142eから外部への樹脂の流出を抑えることができる。また、共用の拡張部145a,145bを設けることにより、共用の拡張部に接続される複数の外側通路のうちいずれかの外側通路が樹脂で塞がれていなければ、内側通路から拡張部内に流入した空気を外部に排出することができる。このため、拡張部を個別に設ける場合に比して、空気の排出性をよいものとすることができる。
実施例や変形例のステータでは、連通路のうち内側通路と外側通路とが同一直線上になく互いに平行でない向きに形成されているものとしたが、これに限られず、同一直線上にないものの互いに平行となる向き(同じ向き)に形成されているものとしてもよい。図6は、変形例の固定部材240の接触面241側の形状を示す説明図である。図示するように、連通路242a〜242eのうち内側通路243a〜243eと外側通路244a〜244eとが、同一直線上にないものの互いに平行となる向きに設けられている。この変形例においても、1つの連通路を構成する内側通路と外側通路とのうち、内側通路は拡張部内の体積が相対的に大きな部分に樹脂が流入するよう拡張部に繋げられており、外側通路は拡張部内の体積が相対的に小さな部分から樹脂が流出するよう拡張部に繋げられている。なお、図6では、図4と同様に共用の拡張部145a,145bが設けられるものを示すが、実施例のように個別の拡張部45a〜45eが設けられるものとしてもよい。
実施例や変形例のステータでは、拡張部内の体積が徐々に変化するものとしたが、これに限られず、拡張部内の体積が段階的に変化するものなどとしてもよい。また、ステータコア30の周方向の一方側に向かうにつれて拡張部内の体積が大きくなるものとしたが、これに限られず、体積の大きな部分を挟んで体積の小さな部分があるものなど、ステータコア30の周方向の一方側に向かうにつれて体積の大きな部分と体積の小さな部分とが交互に現れるものなどとしてもよい。また、拡張部の高さ(深さ)を一定としたが、ステータコア30の周方向で高さ(深さ)が異なるものとしてもよい。
実施例や変形例のステータでは、固定部材40が5つの連通路を有するものとしたが、少なくとも1つの連通路を有するものであればよく、4つ以下の連通路を有するものでもよいし、6つ以上の連通路を有するものでもよい。また、複数の連通路のうち一部の連通路の途中に個別の拡張部がそれぞれ設けられると共に、残りの連通路の途中に残りの連通路で共用される共用の拡張部が設けられるものなどとしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ステータの製造産業などに利用可能である。
10 成形型、12 固定型、13 樹脂注入口、14 可動型、30 ステータコア、31 ステータ部材、34 三相コイル、40,140,240 固定部材、41,141,241 接触面、42a〜42e,142a〜142e,242a〜242e 連通路、43a〜43e,143a〜143e,243a〜243e 内側通路、44a〜44e,144a〜144e,244a〜244e 外側通路、45a〜45e,145a,145b 拡張部、46a,46b 突起、50u,50v,50w リード端子。

Claims (1)

  1. ステータコアに巻回されたコイルと、前記コイルからの複数の端子を前記ステータコアの軸方向の一端部に固定する固定部材とが樹脂モールドされているステータであって、
    前記固定部材は、前記ステータコアとの接触面に前記ステータコアの径方向の内側と外側とを連通するための少なくとも1つの連通路を有し、前記連通路の途中に前記連通路よりも前記ステータコアの周方向における幅が拡張された拡張部が設けられており、
    前記連通路は、前記ステータコアの径方向において、前記拡張部よりも内側の内側通路と前記拡張部よりも外側の外側通路とにより構成され、
    前記拡張部は、前記ステータコアの周方向における単位長さあたりの体積が異なる部分があり、
    1つの前記連通路を構成する前記内側通路と前記外側通路とは、前記拡張部内の体積が相対的に大きな部分に樹脂が流入するよう前記内側通路が前記拡張部に繋げられていると共に、前記拡張部内の体積が相対的に小さな部分から樹脂が流出するよう前記外側通路が前記拡張部に繋げられている
    ことを特徴とするステータ。
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