JP2017118412A - 圧電振動片、圧電デバイス、及び圧電振動片の製造方法 - Google Patents

圧電振動片、圧電デバイス、及び圧電振動片の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SCカット等にて励振されるBモード及び不要な屈曲振動を効果的に抑制する事で、Bモード抑制のフィルタ等を不要にし、且つ、主振動エネルギー損失を低減させる圧電振動片を提供する。【解決手段】振動部12を有する振動片本体11と、振動部12の表裏面12a、12bに形成された一対の励振電極14,15と、を含む圧電振動片10である。振動片本体は、2回回転水晶振動片であり、一対の励振電極14等は、+X´´軸方向を基準としY´´軸を中心に反時計回りに260°〜300°回転したX´´´軸より定まるZ´´´軸方向に配列され、かつY´´軸方向に対して斜めに配置され、更に半円状に形成されるとともにY´´軸方向から見て互いに直線部分14a等を対向または重ねた状態で配置され、励振電極の直線部分14a等には、励振電極14等の端部に向けて厚さが徐々に薄くなる傾斜部14c,15cを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動片、圧電デバイス、及び圧電振動片の製造方法に関する。
コンピュータや携帯端末などの電子製品は、振動子、発振器、共振子などの電子デバイスを有している。圧電デバイスは、所定の周波数で振動する圧電振動片を備えている。圧電振動片としては、例えばSCカットされた水晶片の表面及び裏面に一対の電極が形成された構成が知られている(特許文献1参照)。このようなSCカットの水晶振動片は、圧電デバイスにおいて例えばサポータにより保持された状態で搭載されている。SCカットの水晶振動片は、主振動(Cモード)の他に副振動(AモードやBモード)が励振するが、主振動Cモード近傍の副振動であるBモードを抑制するためにフィルタ等が必要となる。
特開平6−85598号公報
上記したSCカットの水晶振動片において、振動片のみで副振動を抑制できればフィルタ等が不要となり、回路を簡素化して信頼性向上や製造コスト低減を図ることができる。副振動であるBモードを抑制する方法として、水晶振動片に対して平行に電界をかけて励振すること(平行電界励振)が提案されている。しかしながら、平行電界励振は、単に電極を配置しただけでは特許文献1に示す水晶振動片と比べてクリスタルインピーダンス(CI)が高くなるといった課題を有している。
また、上記したSCカットの水晶振動片においては、励振電極の所定の形状や配置に起因して、主振動Cモードに重畳して屈曲振動等の不要モードが生じる場合がある。このような屈曲振動の振動エネルギーは、水晶振動片を保持する部位において吸収される。そのため、屈曲振動が生じると、エネルギー損失が増大し、CモードのR1(等価直列抵抗)の上昇およびQ値の低下を招くといった課題も有している。
以上のような事情に鑑み、本発明では、主振動の励振効率を向上させて平行電界励振によりCIを下げるとともに副振動を抑制し、さらには不要な屈曲振動を抑制してCモードのエネルギー損失を低減させる圧電振動片及びこのような圧電振動片を備える圧電デバイス並びにこのような圧電振動片の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、振動部を有する振動片本体と、振動部の表面及び裏面にそれぞれ形成された少なくとも一対の励振電極と、を含む圧電振動片であって、振動片本体は、水晶の結晶軸のZ軸回りに回転させ、さらにX´軸回りに回転させたX´´Z´´面と平行に切り出された2回回転水晶振動片であり、一対の励振電極は、+X´´軸方向を基準としてY´´軸を中心に反時計回りに260°〜300°回転したX´´´軸より定まるZ´´´軸方向に配列されかつY´´軸方向に対して斜めに配置され、一対の励振電極のそれぞれは、X´´´軸方向に延びる直線部分を有する半円状に形成されるとともにY´´軸方向から見て互いに直線部分を対向または重ねた状態で配置され、励振電極の直線部分には、励振電極の端部に向けて厚さが徐々に薄くなる傾斜部を有する。
また、傾斜部におけるZ´´´軸方向の幅は、圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の1.5倍以上の長さに設定されてもよい。また、傾斜部は、励振電極の端部に向けて階段状に厚さが徐々に薄くなるように形成されてもよい。また、一対の励振電極は、Y´´軸方向から見て互いに対向する直線部分の間隔をgとし、かつ、振動部の厚さをtとした場合、g/tが0.183〜0.366に設定されてもよい。
また、本発明では、振動部を有する振動片本体と、振動部の表面及び裏面にそれぞれ形成された少なくとも一対の励振電極と、を含む圧電振動片であって、振動片本体は、水晶の結晶軸のZ軸回りに回転させ、さらにX´軸回りに回転させたX´´Z´´面と平行に切り出された2回回転水晶振動片であり、一対の励振電極は、+X´´軸方向を基準としてY´´軸を中心に反時計回りに260°〜300°回転したX´´´軸より定まるZ´´´軸方向に配列されかつY´´軸方向に対して斜めに配置され、一対の励振電極のそれぞれは、X´´´軸方向に延びる直線部分を有する半円状に形成されるとともにY´´軸方向から見て互いに直線部分を対向または重ねた状態で配置され、振動部の表面及び裏面には、励振電極の直線部分側において直線部分から離間して配置されかつZ´´´軸方向に所定幅を有しX´´´軸方向に延びるバー電極が設けられる。
また、バー電極は、X´´´軸方向において振動部の領域を含む長さに形成されてもよい。また、バー電極は、励振電極と同一の材料かつ同一の厚さで形成されてもよい。また、バー電極は、Z´´´軸方向の幅が圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.17倍〜0.25倍の長さに設定され、かつ直線部分から屈曲振動の波長の0.25倍〜0.50倍の長さの間隔を空けて1本設けられてもよい。また、バー電極は、振動部の表面及び裏面の少なくとも一方に、互いに平行して複数設けられてもよい。また、複数のバー電極は、Z´´´軸方向の幅が同一に設定されてもよい。
また、複数のバー電極は、直線部分からZ´´´軸方向に向けて、直線部分から第1間隔を空けて配置される第1バー電極と、第1バー電極から第2間隔を空けて配置される第2バー電極と、を有してもよい。また、第1バー電極と第2バー電極とは、Z´´´軸方向の幅が同一に設定されてもよい。また、第1バー電極及び第2バー電極の幅は、圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.15倍〜0.25倍の長さに設定され、第1間隔は屈曲振動の波長の0.25倍〜0.40倍の長さに設定され、第2間隔は屈曲振動の波長の0.25倍〜0.55倍の長さに設定されてもよい。また、第1バー電極及び第2バー電極の幅は、圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.15倍〜0.20倍の長さに設定され、第1間隔は屈曲振動の波長の0.45倍の長さに設定され、第2間隔は屈曲振動の波長の0.25倍〜0.55倍の長さに設定されてもよい。また、第1バー電極及び第2バー電極の幅は、圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.15倍の長さに設定され、第1間隔は屈曲振動の波長の0.50倍の長さに設定され、第2間隔は屈曲振動の波長の0.25倍〜0.50倍の長さに設定されてもよい。また、一対の励振電極は、Y´´軸方向から見て互いに対向する直線部分の間隔をgとし、かつ、振動部の厚さをtとした場合、g/tが0.183〜0.366に設定されてもよい。
また、本発明では、圧電デバイスであって、上記した圧電振動片を有する。また、本発明では、上記したバー電極が設けられる圧電振動片の製造方法であって、振動片本体の表面及び裏面に励振電極を形成する励振電極形成工程と、振動片本体の表面及び裏面にバー電極を形成するバー電極形成工程と、を含み、励振電極形成工程とバー電極形成工程とは同時に行われる。
本発明によれば、圧電振動片のみで主振動の励振効率を向上させて平行電界励振によりCIを下げるとともに副振動を抑制することで、副振動を抑制するためのフィルタ等が不要となるため、回路を簡素化させることにより信頼性を向上させるとともに製造コストを低減することができる。また、不要な屈曲振動を抑制することでCモードのR1の上昇およびQ値の低下がいずれも抑制され、Cモードのエネルギー損失が低減された品質のよい圧電振動片等を提供することができる。
第1実施形態に係る圧電振動片の一例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は座標系を示す図、(d)は変形例を示す要部断面図である。 実施形態に係る圧電振動片の製造方法を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る実施例を示し、(a)は実施例1を示す平面図、(b)は(a)のB−B線に沿った要部断面図、(c)は実施例2を示す要部断面図である。 実施例1において傾斜幅を変化させた場合のエネルギー損失を示すグラフである。 第2実施形態に係る圧電振動片の一例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿った断面図、(c)は変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る実施例を示し、(a)は実施例3を示す平面図、(b)は(a)の裏面図、(c)は実施例5を示す平面図、(d)は(c)の要部平面図である。 実施例3、4において間隔gbを変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフである。 実施例5〜10において間隔gb2を変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフである。 実施例11〜15おいて間隔gb2を変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフである。 実施例16において間隔gb2を変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフである。 第3実施形態に係る圧電デバイスを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の実施形態を説明するため、図面においては一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。なお、図面においてハッチングした部分は金属膜を表している。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る圧電振動片について、図面を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る圧電振動片10の一例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は座標系を示す図、(d)は変形例を示す要部断面図である。なお、図1(a)、(b)、及び(d)ではX´´´Y´´Z´´´座標系を用いて図中の方向を説明する。この座標系については後述する。
圧電振動片10は、図1(a)及び(b)に示すように、振動片本体11と一対の励振電極14,15とを有する。振動片本体11は、水晶結晶体から切り出された2回回転水晶振動片であるSCカットが用いられる。なお、後述する他の実施形態及び実施例の振動片本体211等についてもSCカットされたものが用いられる。
図1(c)に示すXYZ座標系における各軸は、それぞれ水晶の結晶軸である電気軸(X軸)、機械軸(Y軸)、光学軸(Z軸)を示している。振動片本体11は、図1(c)に示すように、まずZ軸回りに角度φ回転させ、さらにX´軸回りに角度θ回転させたX´´Z´´面と平行に切り出される。角度φは、22.5°に設定され、角度θは、34°に設定される。図1(a)および(b)のX´´´Y´´Z´´´座標系は、X´´Y´´Z´´座標系において、+X´´軸方向を基準としてY´´軸を中心に反時計回りに角度ψ回転させることにより設定される。X´´軸方向、X´´´軸方向、Y´´軸方向、Z´´軸方向、Z´´´軸方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向である。なお、他の実施形態及び実施例においても上記した座標系を用いる。
このようなSCカットの水晶振動片は、3次曲線状の温度特性を有し、恒温槽付の水晶発振器の振動片などに用いられる。SCカットの水晶振動片は、Cモードと呼ばれる主振動を生じ、Cモードの高周波領域においてAモードやBモードと呼ばれる副振動を生じる。Bモードは、Cモードの10%程度高い周波数領域に存在する。そのため、Cモードにより所望の周波数を得たい場合にBモードが生じてしまう可能性を有している。なお、AモードのCI(クリスタルインピーダンス)は、CモードのCIに比べて大きく、Aモード周波数はCモードの1.88倍程度と十分離れているので、実施形態においてAモードは特に問題とはならない。
振動片本体11は、平板状かつ円板状に形成されている。振動片本体11は、X´´´Z´´´軸方向が平面方向となるように形成される。振動片本体11は、Y´´軸方向が厚み方向となっている。この振動片本体11は、振動部12と周辺部13とを有する。
振動部12は、所定の周波数の振動を発生させる部分である。振動部12は、Y´´軸方向から見て、振動片本体11の中心部分を含む円板状に形成される。この振動部12は、Y´´軸方向に厚さtを有する。周辺部13は、Y´´軸方向から見て、振動部12を囲んで形成される。周辺部13は、例えばパッケージなどに収容される場合においてサポータ141,142により保持される部分である(図11参照)。振動部12の表面(+Y´´側の面)12aと周辺部13の表面(+Y´´側の面)13aとは同一面となっている。また、振動部12の裏面(−Y´´側の面)12bと周辺部13の裏面(−Y´´側の面)13bとは同一面となっている。
なお、振動片本体11は、上記形状のものに限定されず、例えば、片面コンベクス形状あるいは両面コンベクス形状であってもよいし、片面又は両面にメサが形成されたものであってもよいし、べベル加工が施されたものが用いられてもよい。これらの振動片本体11の変形事項については、後述する実施例に係る振動片本体211についても同様に適用される。
励振電極14と励振電極15とは互いに一対の電極を形成する。この一対の励振電極14,15は、+X´´軸方向を基準としてY´´軸を中心に反時計回りに周りに角度ψ回転したX´´´軸方向より定まるZ´´´軸方向に配列される。角度ψは260°〜300°に設定される。また、図1(b)に示すように、励振電極14,15は、Y´´軸方向に対して傾斜する方向に配置される。このような励振電極14,15により、振動部12においてY´´軸方向に対して傾斜する方向に電界E1がかけられると、振動部12は所定の周波数で振動する。なお、図1(b)に示す電界E1の向きは、−Z´´´側の励振電極14を入力側、+Z´´´側の励振電極15を出力側とした場合を示す。
励振電極14は、振動部12の表面12aに形成される。一方、励振電極15は、振動部12の裏面12bに形成される。励振電極14及び励振電極15は厚さ(Y´´軸方向の長さ)Tを有する。励振電極14及び励振電極15のそれぞれの厚さTは同一に設定されるが、異なる厚さに設定されてもよい。一対の励振電極14,15のそれぞれは、半円状に形成されX´´´軸方向に延びる直線部分14a,15aと、直線部分14a,15aの両端部を結ぶ円弧部分14b,15bとを有する。一対の励振電極14,15のそれぞれは、Y´´軸方向から見て互いに直線部分14a,15aを対向した状態でZ´´´軸方向に間隔gを空けて配置されている。
圧電振動片10において、間隔gを振動部の厚さtで除した値(g/tの値)は、0.183〜0.366に設定されている。間隔gは、g/tの値が上記所定の値となるように設定される。例えば、圧電振動片10としてg/tの値が0.183に設定されかつ振動片本体11として厚さtが546μmのものが採用される場合、間隔gは100μmに形成される。また、圧電振動片10としてg/tの値が0.366に設定されかつ振動片本体11として厚さtが546μmのものが採用される場合、間隔gは200μmに形成される。なお、このようなg/tの値は、所望のCモードの発振強度に応じて適宜設定可能であり、0.183未満あるいは0.366を超える値に設定されてもよい。
上記した励振電極14,15の構成及びg/tの値については、後述する他の実施形態及び実施例についても同様に適用されかつ設定されている。ただし、一対の励振電極14,15のそれぞれは、Y´´軸方向から見て互いに直線部分14a,15aを対向した状態で間隔gを空けて配置されることに限定されず、間隔gを空けずに(g=0の状態で)配置されてもよい。また、一対の励振電極14,15のそれぞれは、Y´´軸方向から見て互いに直線部分14a,15aを重ねた状態で配置されてもよい。すなわち、図1(d)に示すように、励振電極14と励振電極15とが、Y´´軸方向から見た場合に互いの一部の領域を重ねた状態で配置されてもよい。なお、上記した一対の励振電極14,15の配置に関する変形事項については、後述する他の実施形態についても同様に適用される。
一対の励振電極14,15の直線部分14a,15aにはそれぞれ傾斜部14c,15cが設けられている。傾斜部14c及び傾斜部15cは、それぞれZ´´´軸方向に所定の傾斜幅(幅)KWを有する。−Z´´´側の励振電極14の傾斜部14cの幅KWと+Z´´´側の励振電極15の傾斜部15cの傾斜幅KWとは同一に設定されている。なお、傾斜部14c及び傾斜部15cは、互いの傾斜幅KWが異なってもよい。また、傾斜部14c及び傾斜部15cのいずれか一方の傾斜部14c(15c)は設けられなくてもよい。
傾斜部14c,15cは、X´´´軸方向に延びるように直線部分14a,15aのX´´´軸方向の長さいっぱいに形成されている。傾斜部14c,15cは、励振電極14,15の厚さ(Y´´軸方向の長さ)Tが端部に向けて徐々に薄くなる構成となっている。即ち、励振電極14は、傾斜部14cにおいて+Z´´´側の端部に向けて厚さTが徐々に薄くなり(Y´´軸方向の長さが徐々に短くなり)、励振電極15は、傾斜部15cにおいて−Z´´´側の端部に向けて厚さTが徐々に薄くなっている。励振電極14及び励振電極15の厚さTは、それぞれ同一に設定されているが互いに異なってもよい。なお、傾斜部14cが設けられない励振電極14等の表面は、例えば、X´´´Z´´´方向に面一に形成される。
傾斜部14cの表面(+Y´´側の面)及び傾斜部15cの表面(−Y´´側の面)は、いずれもX´´´Z´´´方向及びX´´´Y´´方向に対して傾斜する平面状の傾斜面14d,15dとなっている。すなわち、図1(b)に示すように、励振電極14,15は、Y´´Z´´´方向の断面において直線部分14a,15aの角部(励振電極14は+Y´´側かつ+Z´´´側の端部、励振電極15は−Y´´側かつ−Z´´´側の端部)を直線状に切り欠いた形状を有している。
なお、傾斜部14c等は、平面状の傾斜面14d等を備える構成に限定されず、励振電極14等の端部に向けて厚さが徐々に薄くなる構成であればいずれの形状であってもよく、傾斜部14c等の表面は、例えば、曲面状の傾斜面であってもよいし、後述する実施例1及び実施例2(図3(b)、(c)参照)の傾斜部214c等のような階段状の構成であってもよい。また、傾斜部14c等は、一対の励振電極14,15の2つの直線部分14a,15aのうちいずれか一方の直線部分14a(15a)に設けられ、他方の直線部分15a(14a)に設けられない構成であってもよい。また、傾斜部14c等は、直線部分14a等の一部に設けられる構成であってもよい。また、傾斜部14cが階段状に形成される場合、傾斜部14c等において形成される段数は任意に設定可能である。また、この場合、傾斜部14c及び傾斜部15cの段数は、互いに同一であってもよいし異なってもよい。
一対の励振電極14,15のそれぞれは、X´´´軸方向に平行であってかつ振動片本体11のY´´軸方向から見た中心12cの厚さの中心を通る直線に対して線対称的に配置されている。なお、一対の励振電極14,15は、上記のような対称的な構成に限定されない。
励振電極14,15としては、導電性の金属膜が用いられる。金属膜としては、例えば、金(Au)や銀(Ag)などの導電性に富んだ単一金属による1層又は複数層の構成が採用されてもよいし、水晶材に対する各電極の密着性を向上させる役割を有する下地層としてクロム(Cr)や、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、あるいはニッケルクロム(NiCr)や、ニッケルチタン(NiTi)、ニッケルタングステン(NiW)合金を成膜し、その上に金や銀を成膜した2層または3層などの積層構造が採用されてもよい。なお、後述する第2実施形態に係る励振電極24等についても上記構成の金属膜である。
周辺部13の表面13a及び裏面13bには、それぞれ励振電極14,15の端部から振動片本体11の端部まで引き出された引出電極が形成されてもよい。引出電極は、それぞれ励振電極14,15と電気的に接続される。このような引出電極は、圧電振動片10がパッケージなどの他の部品に搭載される場合において、励振電極14,15と当該部品とを電気的に接続するために形成される。なお、この引出電極としては、後述する実施例1に係る引出電極216等(図3参照)の構成が採用されてもよい。なお、上記した引出電極に関する事項は、後述する第2実施形態においても同様に適用される。
上述したとおり、本実施形態の圧電振動片10の角度ψは260°〜300°に設定される。角度ψが260°〜280°に設定される場合、CモードのC1(等価直列容量)は角度ψを0°〜360°に変化させた場合の最大値またはこれに近い値となることでCモードは強く励振し、かつ、BモードのC1は角度ψを0°〜360°に変化させた場合の最小値またはこれに近い値となりBモードの励振は抑制される。また、角度ψが280°〜300°に設定された場合、CモードのC1はBモードのC1に比べて十分高い値となりかつBモードのCIはCモードのCIのほぼ10倍以上の値となるので、Cモードの励振効率がBモードの励振効率に比べて向上し、Bモードの励振はCモードの励振に比べて強く抑制される。従って、圧電振動片10において角度ψが260°〜300°に設定されることにより、主振動のCモードの励振効率を向上させて平行電界励振によりCIを下げるとともに副振動のBモードを抑制することができる。
さらに、圧電振動片10のg/tの値は0.183〜0.366に設定されているので、角度ψが260°〜280°のものではBモードのC1はほぼ‘0’となる。従って、上記構成の圧電振動片10によれば、Bモードをほぼ完全に抑圧することができる。
ところで、上記構成の圧電振動片10の振動部12に電界E1がかけられると、圧電振動片10には、Aモード、Bモード、及びCモードのいずれとも異なる屈曲モードの不要振動(屈曲振動)が生じる。この屈曲振動は、励振電極14,15の直線部分14a,15a側の端部付近の振動部12において、振動エネルギーが屈曲モードに変換されることにより生じる。この屈曲振動による振動エネルギーは、例えば圧電振動片10の被保持部分に配置された導電性接着剤220,220や圧電振動片10を保持するサポータ141,142(図11参照)などにおいて吸収される。そのため、屈曲振動のエネルギーは、そのままエネルギーの損失となるため、CモードのR1の上昇並びにQ値の低下を招く。従って、圧電振動片10において屈曲振動が生じると、Cモードの励振効率が低下する。
しかしながら、上記構成の圧電振動片10では、直線部分14a等には傾斜部14c等が設けられるので、励振電極14等の直線部分14a,15a側の端部付近の振動部12において振動エネルギーが屈曲モードへ変換することが抑制され、屈曲振動が抑制される。そのため、圧電振動片10において、屈曲振動に起因するR1の上昇およびQ値の低下が抑えられ、Cモードの励振効率の低下が抑制される。
このように、上記のように構成された圧電振動片10によれば、圧電振動片10のみで副振動であるBモードを抑制することで、Bモードを抑制するためのフィルタ等が不要となるため、回路を簡素化させることにより信頼性を向上させるとともに製造コストを低減することができる。さらに、圧電振動片10によれば、傾斜部14c等の構成により屈曲振動の発生が抑制されるので、圧電振動片10のCモードのR1の上昇及びQ値の低下をいずれも抑制し、品質の良い圧電振動片を提供することができる。
次に、圧電振動片10の製造方法の一例について図面を用いて説明する。図2は、本発明の圧電振動片10の製造方法の一例を示すフローチャートである。本製造方法は、図2に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本製造方法は、図2に示すステップS01〜ステップS06の工程を含む。
図2に示すように、先ず、人工水晶の原石が用意される(ステップS01)。次いで、用意された人工水晶の原石からSCカットで所定の厚さで水晶板が切り出されることで、水晶板が形成される(ステップS02)。続いて、水晶板が所定の周波数で振動するように、研磨加工等により振動部12の厚さtが調整される(ステップS03)。続いて、水晶板は所定の外形及び寸法に形成される(ステップS04)。これにより、水晶板は所定の円板状に形成され、振動部12及び周辺部13に相当する部分が形成される。続いて、水晶板の表面に生じた加工ひずみがエッチングなどにより除去されるとともに、水晶板の表面が洗浄されて、振動片本体11が形成される(ステップS05)。
続いて、振動片本体11の振動部12の表面12a及び裏面12bには励振電極14,15が形成される(励振電極形成工程)(ステップS06)。励振電極14,15は、表面12a及び裏面12bの所定の領域に金属膜が成膜されることで形成される。この金属膜の成膜には、例えば、フォトリソグラフィー法及びエッチングや、メタルマスクを介したスパッタリングあるいは真空蒸着、スクリーン印刷などの印刷手法、メッキなどの手法が用いられる。また、傾斜部14c等については、例えば、半円状かつ平面状に金属膜を形成後、この金属膜の直線部分の角部が、イオンビームやレーザによるトリミングや、フォトリソグラフィー法及びエッチングなどにより傾斜面状に除去されることで形成される。なお、傾斜部14c等は、上記したスパッタリングあるいは真空蒸着による金属膜の成膜時に、クリアランスや成膜角度を変化させることで形成されてもよい。また、振動片本体11に引出電極が形成される場合、引出電極は、振動片本体11の周辺部13の表面13a及び裏面13bにおける引出電極の形成領域に金属膜が成膜されることで形成される。この引出電極を構成する金属膜は、例えば、励振電極14,15を構成する金属膜と同一手法で同時に成膜される。これにより圧電振動片10が完成する。
このような圧電振動片10は、角度ψあるいは間隔gが設計値から相違した場合における、振動特性の設計値からの変化は比較的緩やかであり、励振電極14,15の寸法公差に十分な余裕を持たせることが可能となる。そのため、所定の寸法に設定された圧電振動片10の製造は比較的容易である。なお、後述する他の実施形態及び実施例に係る圧電振動片210等の製造方法についても、上記製造方法とほぼ同様である。
<実施例1、2>
続いて、実施例1及び実施例2について、図面を用いて説明する。実施例1及び実施例2は、いずれも上記した第1実施形態に関する実施例であり、傾斜部14c,15cを有する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成については同一符号を付して説明を省略または簡略化する。図3は第1実施形態に関する実施例を示し、(a)は実施例1を示す平面図、(b)は(a)のB−B線に沿った要部断面図、(c)は実施例2を示す要部断面図である。なお、図3(c)は、図3(a)のB−B線に沿った断面図に相当する図である。
図3(a)及び(b)に示すように、実施例1に係る圧電振動片210は、振動片本体211と励振電極214,215とを有する。振動片本体211は、SCカットであり、Y´´軸方向から見て円板状に形成されている。また、図示しないが、振動片本体211は、片面コンベクス形状に形成されており、振動片本体211の表面(+Y´´側の主面)は平面状に、裏面(−Y´´側の主面)は緩やかな曲面状に、それぞれ形成されている。なお、振動片本体211は、表面が曲面状、裏面が平面状に形成されてもよい。振動片本体211をこのようなコンベクス形状とすることにより、振動エネルギーが効率よく閉じ込められ、CIを低減させることができる。
振動片本体211の+X´´側、−X´´側、及び+X´´´かつ−Z´´´側には、直線状に切り欠いた切り欠き213cが形成されている。これら切り欠き213cは、例えば結晶方位の基準として形成されてもよいし、励振電極214,215の形成時やサポータ141,142(図11参照)への取り付け時の位置基準として形成されてもよい。
励振電極214,215は、傾斜部214c,215cの構成を除き上記した励振電極14,15と同様に構成されている。角度ψは280°に設定されている。間隔gは、g/tの値が0.183となるように設定されている。励振電極214,215は、金(Au)の金属膜であり、励振電極214,215の厚さTは、700Åに設定されている。なお、励振電極214,215における上記した角度ψ、間隔g、及び金属膜の構成については、実施例2及び後述する実施例3〜実施例16の励振電極314等においても同一に設定されている。
励振電極214,215は、直線部分214a,215aにおいて傾斜部214c,215cを有している。傾斜部214c等は、励振電極214等の端部に向けて階段状に励振電極214等の厚さTが徐々に薄くなるように形成されている。傾斜部214cの表面(+Y´´側の面)及び傾斜部215cの表面(−Y´´側の面)は、いずれも階段状となっており、それぞれ4つの段部Dを有している。各段部Dの高さ(Y´´軸方向の長さ)dは、それぞれ175Åに設定されている。各段部DにおけるZ´´´軸方向の長さ(傾斜ピッチ)Pは、それぞれ同一の長さに設定されている。このような励振電極214,215は、厚さ(Y´´軸方向の長さ)が175Åに設定された4つの半円状の金属膜がY´´軸方向に積層された構成となっている。また、階段状の傾斜部214c,215cは、これら4つの金属膜がY´´軸方向に円弧部分を重ねかつ直線部分をZ´´´軸方向に傾斜ピッチPだけずらしながら順に成膜されることで形成されている。なお、傾斜部214c等は、700Åの厚さに設定された1層の金属膜の構成としてもよい。この場合、傾斜部214c等は、成膜後の金属膜の直線部分14a等が階段状に除去されて形成される。
圧電振動片210は、引出電極216,217を有している。引出電極216は、周辺部213の表面(+Y´´側の面)213aに設けられ、励振電極214から−X´´´方向に引き出され、振動片本体211の−X´´´側の端部まで形成されている。引出電極217は、周辺部213の裏面(−Y´´側の面)213bに設けられ、励振電極215から+X´´´方向に引き出され、振動片本体211の+X´´´側の端部まで形成されている。引出電極216,217には、励振電極214等の傾斜部214c等と同様の構成の傾斜部216c,217cが設けられている。引出電極216等は、例えば、励振電極214等と一体的にかつ同様の金属膜で構成されている。
実施例1に係る圧電振動片210の発振周波数は、3倍オーバートーン発振で10MHzに設定される。この圧電振動片210において発生する屈曲振動の波長λは324μmである。実施例2に係る圧電振動片310についても同様である。さらに、後述する比較例1及び比較例2並びに実施例3〜実施例16に係る圧電振動片210等についても同様である。
図4は、実施例1において傾斜部214c,215cの幅KWを変化させた場合のCモードの振動エネルギー損失を示すグラフである。なお、図4のグラフは、数値解析(有限要素法)によるものである。図4において、縦軸はCモードの振動エネルギーの損失を示し、縦軸の数値はCモードのQ値の逆数の1000分の1の値となっている。横軸は幅KWである。ただし、横軸の幅KWは規格化して示しており、横軸の数値は、幅KWを実施例1の屈曲振動の波長λ(324μm)で除した値となっている。図4において、実施例1のグラフとともに、比較例1及び比較例2の振動エネルギーの損失の値をそれぞれ示している。比較例1は、実施例1とほぼ同様の構成であるが、励振電極において傾斜部214c等が形成されない点で実施例1とは異なる。比較例2は、比較例1とほぼ同様の構成であるが、励振電極が真円状に形成される点で比較例1とは異なる。比較例2の励振電極は、振動部212の表面212a及び裏面212bのそれぞれにおいて、比較例1の励振電極の半円状の形成領域を含む真円状の領域に形成される。このような比較例2の構成では、励振電極の端部は、周辺部213に比べて電位変化が大きい振動部212の中央部分には形成されない。従って、比較例2においては、比較例1及び各実施例に比べて屈曲振動の発生は極めて少ないと考えられる。なお、比較例1及び比較例2の励振電極の厚さは、実施例1の励振電極214等の厚さTと同一であり、それぞれ700Åに設定されている。なお、図4において、比較例1及び比較例2のグラフが示す値は実測値である。
図4に示すように、傾斜部214c,215cの幅KWが広く形成されるに伴い、Cモードの振動エネルギーの損失は小さくなることが確認される。また、幅KWを波長λで除した値(図4の横軸の値)が1.5以上(1.5λ以上)に設定される場合、Cモードの振動エネルギーの損失は、比較例2の数値に漸近して小さくなることが確認される。従って、実施例1において傾斜幅KWを1.5λ以上に設定することにより、屈曲振動の発生を抑制して、主振動Cモードの出力効率の低下を抑えることができる。
なお、傾斜部214c等の幅KWとCモードの振動エネルギー損失との関係を示す図4のグラフにおいて、幅KWに関する値としては、屈曲振動の波長λを基準に規格化した値が用いられているが、屈曲振動の波長λに代えてCモードの波長を基準に規格化した値が用いられてもよい。この場合でも図4のグラフが示す結果と同様に、傾斜部214c等の幅がCモードの波長に対して所定倍の長さに設定されるとエネルギー損失が低減される効果が示される。
図3(c)に示すように、実施例2に係る圧電振動片310は、傾斜部314c等を除き実施例1と同様の構成である。実施例2の傾斜部314c,315cは、実施例1の傾斜部214c等と同様に、励振電極314等の端部に向けて厚さTが徐々に薄くなるように階段状に形成されている。ただし、実施例2の傾斜部314c,315cは、3段の構成となっており、それぞれ3つの段部D1〜D3を有している。段部D1〜D3のそれぞれの高さ(Y´´軸方向の長さ)d1、d2、d3は、振動部12の表面12a又は裏面12b側から順に、高さd1が300Å、高さd2が200Å、高さd3が200Åに、それぞれ設定されている。また、傾斜幅KWは540μmに設定されている。この傾斜幅KWは、屈曲振動の波長λの約1.67倍の長さ(1.67λ)に相当する。傾斜部314c等の各段部Dの傾斜ピッチPは270μmに設定されている。なお、実施例2の製造方法は実施例1の製造方法と同様である。
続いて、実施例2及び比較例1についてCモードのQ値及びCIを測定する実験を行った。表1は、上記実験結果を示している。表1に示すように、CモードのQ値を比較すると、比較例1は724,000であり、実施例2は954,000である。これにより、傾斜部314c等を有する構成の実施例2によれば、傾斜部を有しない構成の比較例1と比較してQ値が大きくなることが確認される。この結果から、圧電振動片310に傾斜部314c等が設けられる構成では、屈曲振動の発生が抑制され、圧電振動片310の被保持部における振動エネルギーの吸収が低減されることにより、傾斜部314c等のない構成のものに比べてQ値が大きくなると考えられる。
また、CモードのCIについて比較すると、表1に示すように、比較例1は355Ωであり、実施例2は273Ωである。これにより、傾斜部310を有する構成の実施例2によれば、比較例1よりもCI値が小さくなることも確認される。
Figure 2017118412
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について、図面を用いて説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成については同一符号を付して説明を省略または簡略化する。図5は、第2実施形態に係る圧電振動片410の一例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図、(c)は変形例を示す断面図である。なお、図5(c)は、図5(a)のC−C線に沿った断面図に相当する図である。図5に示すように、圧電振動片410は、振動片本体11と、一対の励振電極414,415と、バー電極18,19とを有する。
一対の励振電極414,415は、傾斜部14c等が形成されない点を除き、上記した第1実施形態の一対の励振電極14,15と同様の構成である。
バー電極18,19は、振動部12の表面12a及び裏面12bのそれぞれに形成されている。バー電極18,19は、励振電極414,415の直線部分414a,415a側において直線部分414a,415aから離間して配置される。バー電極18,19は、励振電極414,415とZ´´´軸方向に間隔gbを空けて形成されている。バー電極18,19は、他のいずれとも電気的に接続されない電極であり、いわゆるダミー電極である。バー電極18,19は、Z´´´軸方向に所定幅BWを有しX´´´軸方向に延びるように形成される。この幅BWは、振動部12の表面12a及び裏面12bにおいてバー電極18,19が形成可能な範囲で任意に設定可能である。バー電極18,19は、X´´´軸方向において振動部12の領域を含む長さに形成されている。図5(a)に示すように、バー電極18,19のZ´´´軸方向の両端部18a,19aは、円弧状となっており、Y´´軸方向から見て円板状の振動部12の端部に沿って(Y´´軸方向から見て励振電極414,415の円弧部分14b,15bを通る円の円弧上に)形成されている。なお、バー電極18等の端部18a等は、Y´´軸方向から見て、振動部12の中央部分に形成されてもよいし、周辺部13に形成されてもよい。
バー電極18,19は、圧電振動片410において振動部12の表面12a及び裏面12bにそれぞれ1本設けられている。これらバー電極18,19は、互いに、X´´´軸方向に平行でありかつ振動片本体11のY´´軸方向から見た中心12cの厚さの中心を通る直線に対して、線対称的に配置されている。また、バー電極18,19は、励振電極414,415と同一の材料かつ同一の厚さ(Y´´軸方向の長さ)で形成されている。バー電極18,19は、例えば、上記した励振電極414,415と同様に金属膜の成膜手法により形成される。
なお、バー電極18等は、上記した線対称的な構成に限定されない。また、これらバー電極18等の材料及び厚さの一方又は双方は、励振電極414等の材料及び厚さと異ならせてもよい。また、バー電極18等は、X´´´軸方向において振動部12の領域を含む長さを有する構成に限定されず、例えばX´´´軸方向において振動部12の領域の一部のみに形成されてもよい。また、励振電極414等が複数の金属膜が積層された構成される場合、バー電極18等は、励振電極414等を構成する複数の金属膜のうち一部の金属膜と同一の材料かつ同一の厚さに設定されてもよい。
また、バー電極18等は、振動部12の表面12a及び裏面12bにそれぞれ1本設けられることに限定されない。バー電極18等は、表面12a及び裏面12bのそれぞれに2本設けることも可能である。例えば、図5(c)に示すように、表面12a及び裏面12bのそれぞれにおいて、励振電極414,415の直線部分414a,415aからZ´´´軸方向に向けて、第1間隔gb1を空けて配置される第1バー電極18A,19Aと、第1バー電極18A,19Aから第2間隔gb2を空けて配置される第2バー電極18B,19Bと、を有する構成とすることも可能である。また、バー電極18等は、振動部12の表面12a及び裏面12bのそれぞれに3本以上設けることも可能である。なお、バー電極18等の数は、振動部12の表面12aと裏面12bとで同一であってもよく、異なってもよい。また、バー電極18等は、振動部12の表面12a及び裏面12bの一方の面のみに複数設けられてもよい。また、バー電極18等が振動部12の表面12a及び裏面12bの一方又は双方の面において複数設けられる場合、複数のバー電極18等は、互いに平行に配置されてもよいし、互いに交差する方向に延びるように配置されてもよい。また、複数のバー電極18等のZ´´´軸方向の幅BWは、それぞれ同一に設定されてもよいし、複数のバー電極18等の全部又は一部において異ならせてもよい。
このような圧電振動片410によれば、第1実施形態と同様に、角度ψが260°〜300°に設定されることにより、主振動のCモードの励振効率を向上させて平行電界励振によりCIを下げるとともに副振動のBモードを抑制することができる。また、圧電振動片410のg/tの値は0.183〜0.366に設定されているので、角度ψが260°〜280°のものではBモードのC1はほぼ‘0’となる。従って、g/tの値が上記のように設定された圧電振動片410によれば、Bモードをほぼ完全に抑圧することができる。
また、圧電振動片410に所定の電界E1がかけられると、圧電振動片410には、Bモード及びCモードのいずれとも異なる不要な屈曲振動が生じる。このような屈曲振動は、圧電振動片410のCモードのR1の上昇及びQ値の低下の原因となり、Cモードの励振効率の低下を招く。しかし、上記構成の圧電振動片410によれば、バー電極18等を有することにより、屈曲振動を抑制することができる。
このように、圧電振動片410によれば、圧電振動片410のみで副振動であるBモードを抑制することで、Bモードを抑制するためのフィルタ等が不要となるため、回路を簡素化させることにより信頼性を向上させるとともに製造コストを低減することができる。さらに、圧電振動片410によれば、バー電極18等の構成により屈曲振動が抑制されるので、R1の上昇およびQ値の低下をいずれも抑制し、品質の良い圧電振動片を提供することができる。
また、バー電極18等はX´´´軸方向においてY´´軸方向から見た場合に振動部12の領域を含む長さに形成されているので、屈曲振動を効果的に抑制することができる。また、バー電極18等は励振電極414等と同一材料で同一厚さに形成されているので、バー電極18等を、励振電極414等の形成と同一の手法を用いて同時に形成することができる。
続いて、圧電振動片410の製造方法の一例について図面を用いて説明する。
圧電振動片410の製造方法は、上記した第1実施形態に係る圧電振動片10の製造方法とほぼ同様である。ただし、圧電振動片410の製造方法では、振動部12の表面12a及び裏面12bにおいてバー電極18等を形成する工程(バー電極形成工程)が加わる。
圧電振動片410の製造方法は、図2に示すように、ステップS01〜ステップS05の工程を経て振動片本体11が用意される。次いで、振動片本体11の振動部12の表面12a及び裏面12bのそれぞれには、励振電極形成工程により励振電極414等が形成され(ステップ06)、バー電極形成工程によりバー電極18等が形成される(ステップ08)。励振電極形成工程とバー電極形成工程とは同時に行われる。励振電極形成工程及びバー電極形成工程としては、例えば、フォトリソグラフィー法及びエッチングや、励振電極414等及びバー電極18等の形成領域に対応する開口が形成されたメタルマスクを介したスパッタリングあるいは真空蒸着、スクリーン印刷等の印刷手法、メッキなどの手法が用いられる。以上の工程により圧電振動片410が完成する。なお、励振電極414等が複数の金属膜が積層された構成であり、かつバー電極18等の材料及び厚さが励振電極414等を構成する複数の金属膜のうち一部の金属膜と同一の材料及び厚さに設定される場合、バー電極形成工程は、励振電極414等を構成する上記一部の金属膜の形成工程と同時に行ってもよい。また、バー電極形成工程は、励振電極形成工程の前に行われてもよく、励振電極形成工程の後に行われてもよい。
このように、上記した圧電振動片410の製造方法によれば、バー電極形成工程は、励振電極形成工程と同時に行われるので、バー電極18等の形成を容易に行うことができ、圧電振動片410の製造コストの低減を図ることができる。なお、後述する実施例3〜実施例16の製造方法についても、上記した圧電振動片410の製造方法と同様である。
<実施例3〜16>
続いて、実施例3〜実施例16について説明する。実施例3〜実施例16は、いずれも上記した第2実施形態に関する実施例であり、バー電極18等を有している。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成については同一符号を付して説明を省略または簡略化する。図6は第2実施形態に関する実施例を示し、(a)は実施例3を示す平面図、(b)は(a)の裏面図、(c)は実施例5を示す平面図、(d)は実施例5の要部平面図である。
図6(a)、(b)に示すように、実施例3に係る圧電振動片510は、振動片本体211と励振電極414,415と、バー電極18,19と、引出電極516,517とを有している。バー電極18,19のZ´´´軸方向の幅BWは、圧電振動片510の屈曲振動の波長λの0.17倍の長さ(0.17λ)に設定されている。引出電極516,517は、傾斜部14c等を有しない点を除き、上記した第1実施形態の実施例1及び実施例2に係る引出電極216等と同様の構成となっている。
実施例4は、上記した実施例3と同一の構成であるが、幅BWは屈曲振動の波長λの0.25倍の長さ(0.25λ)に設定されている。
図7(a)、(b)は、上記のように構成された実施例3及び実施例4において、間隔gbを変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフである。図7(a)、(b)のグラフは、数値解析(有限要素法)によるものである。なお、後述する図8〜図10に示す各グラフについても数値解析(有限要素法)によるものである。また、図7〜図10に示す比較例1は、実施例3〜実施例16と同様に構成されるが、バー電極18等を有しない点で実施例3〜実施例16とは異なる。図7〜図10に示す比較例1のグラフは実測値である。
図7(a)、(b)に示す各グラフにおいて、縦軸はCモードのQ値である。なお、この縦軸の各目盛にはQ値の1000分の1に相当する数値を付している。後述する図8〜図10に示す各グラフの縦軸に付された数値についても同様である。
図7(a)、(b)に示す各グラフにおいて、横軸は、間隔gbについて規格化して示している。横軸の数値は、間隔gbを実施例3及び実施例4の屈曲振動の波長λ(324μm)で除した値である。なお、後述する図8〜図10に示すグラフの横軸についても同様である。なお、図7(b)は、図7(a)と同様のグラフであるが、図7(a)のグラフの横軸の一部の範囲について示している。
図7(a)、(b)に示すように、実施例3及び実施例4では、いずれも間隔gbが屈曲振動の波長λの0.25〜0.50倍の範囲(0.25λ〜0.50λ)において、バー電極18等を有さない構成の比較例1に比べてCモードのQ値が高くなる(CIが低くなる)ことが確認される。特に、実施例3については、CモードのQ値は1,000,000程度と比較的高く、振動特性に優れていることが確認される。この結果から、実施例3及び実施例4においてバー電極18,19の幅BWが0.17λ〜0.25λ、間隔gbが0.25λ〜0.50λにそれぞれ設定されることにより、屈曲振動を抑制することができる。
実施例5に係る圧電振動片610は、図6(c)に示すように、上記した実施例3と同様に構成された圧電振動片である。ただし、振動片本体211の振動部12の表面12a及び裏面12bのそれぞれには、バー電極が2本形成され、第1バー電極(バー電極)618A及び第2バー電極(バー電極)618Bが設けられている。第1バー電極618Aと第2バー電極618Bとは、互いに平行に配置されている。図6(d)に示すように、振動部12の表面12aにおいて、第1バー電極618Aは、励振電極414の直線部分414aから+Z´´´軸方向に第1間隔gb1を空けて配置されている。また、振動部12の表面12aにおいて、第2バー電極618Bは、第1バー電極618Aから+Z´´´軸方向に第2間隔gb2を空けて配置されている。また、図示しないが、振動部12の裏面12bにおいて、第1バー電極618Aと同様の第1バー電極、及び第2バー電極618Bと同様の第2バー電極が設けられている。裏面12bの第1バー電極は、直線部分415aから−Z´´´軸方向に第1間隔gb1を空けて形成されている。裏面12bの第2バー電極は、第1バー電極から−Z´´´軸方向に第2間隔gb2を空けて形成されている。第1バー電極618Aの幅BWと第2バー電極618Bの幅BWは同一に設定されている。また、第1間隔gb1及び第2間隔gb2は、それぞれ第1及び第2バー電極が形成可能な範囲で任意に設定可能である。
ここで、実施例5では、第1間隔gb1は圧電振動片610の屈曲振動の波長λの0.25倍の長さ(0.25λ)に設定されている。また、第1バー電極618A及び第2バー電極618Bの幅BWは、圧電振動片610の屈曲振動の波長λの0.15倍の長さ(0.15λ)に設定されている。実施例6〜実施例16は、実施例5と同様に構成されるが、実施例5とは第1間隔gb1及び幅BWの一方又は双方が異なる。表2は、実施例5〜実施例16においてそれぞれ設定される第1間隔gb1及び幅BWについて示している。
Figure 2017118412
図8〜図10の(a)〜(e)は、実施例5〜実施例16において第2間隔gb2を変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフである。
図8(a)は、第1間隔gb1が屈曲振動の波長λの0.25倍の長さ(0.25λ)に設定された実施例5〜実施例7に関するグラフである。図8(b)は、第1間隔gb1が屈曲振動の波長λの0.35倍の長さ(0.35λ)に設定された実施例8〜実施例10に関するグラフである。図9(c)は、第1間隔gb1が屈曲振動の波長λの0.40倍の長さ(0.40λ)に設定された実施例11〜実施例13に関するグラフである。
図8(a)〜図9(c)に示すように、実施例5〜8、10、11、13については、いずれも第2間隔gb2が屈曲振動の波長λの0.25〜0.55倍の長さの範囲(0.25λ〜0.55λ)で、比較例1に比べてCモードのQ値が高い(CIが低い)ことが確認される。特に、上記範囲に設定された実施例5〜実施例7については、CモードのQ値は1,000,000程度と比較的高く、振動特性に優れていることが確認される。また、実施例9及び実施例12についても、第2間隔gb2が屈曲振動の波長λの0.25〜0.55倍長さの範囲(0.25λ〜0.55λ)では、ほぼ比較例1に比べてQ値が高くなる(CIが低くなる)ことが確認される。以上の結果から、第2実施形態に係る圧電振動片410において、バー電極の幅BWが0.15λ〜0.25λ、第1間隔gb1が0.25λ〜0.40λ、かつ第2間隔gb2が0.25λ〜0.55λに設定されることにより、屈曲振動を抑制してCモードのエネルギー損失を低減させることができる。
図9(d)は、第1間隔gb1が0.45λに設定された実施例14及び実施例15に関するグラフである。図9(d)に示すように、実施例14については、第2間隔gb2が屈曲振動の波長λの0.25〜0.55倍の長さの範囲(0.25λ〜0.55λ)で、比較例1に比べてCモードのQ値は高くなる(CIは低くなる)ことが確認される。また、実施例15についても、第2間隔gb2が0.25λ〜0.55λの範囲において比較例1に比べてほぼCモードのQ値が上昇(CIが低下)することが確認される。これらの結果から、第2実施形態に係る圧電振動片410において、バー電極の幅BWが0.15λ〜0.20λ、第1間隔gb1が0.45λ、かつ第2間隔gb2が0.25λ〜0.55λに設定されることにより、屈曲振動を抑制してCモードのエネルギー損失を低減させることができる。
図10(e)は、第1間隔gb1が0.50λに設定された実施例16に関するグラフである。図10(e)に示すように、実施例16は、間隔gb2が屈曲振動の波長λの0.25〜0.50倍の長さの範囲(0.25λ〜0.50λ)において、比較例1と比較してCモードのQ値が高い(CIが低い)ことが確認される。この結果から、第2実施形態に係る圧電振動片410において、バー電極の幅BWが0.15λ、第1間隔gb1が0.50λ、かつ第2間隔gb2が0.25λ〜0.50λに設定されることにより、屈曲振動を抑制してCモードのエネルギー損失を低減させることができる。
なお、図8〜図10に示す所定間隔gb1,gb2を変化させた場合のCモードのQ値を示すグラフにおいては、所定間隔gb1,gb2に関する値として屈曲振動の波長λを用いて規格化したが、波長λに代えてCモードの波長を基準に規格化した値が用いられてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る圧電デバイスの一例について図面を参照して説明する。図11に示すように、圧電デバイス100は、上記した実施例1に係る圧電振動片210と、ベース110と、カバー120と、リード131,132と、サポータ141,142と、を有している。なお、この圧電デバイス100は、圧電振動子である。ベース110及びカバー120は、例えば銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、42アロイ、コバールなどの金属製の板状の部材が用いられる。なお、ベース110及びカバー120は、金属製に代えて、例えば、安価かつ形成容易なセラミックス(アルミ化合物など)や、シリコン、ガラス、樹脂などが用いられてもよい。なお、圧電デバイス100における圧電振動片としては、実施例1の構成のものに限定されず、実施例1以外の上記した実施形態及び他の実施例の構成のものであってもよい。
圧電振動片210は、ベース110とカバー120とにより形成される収容空間160において、サポータ141,142により支持されている。圧電振動片210の+Z´´側および−Z´´側は、サポータ141,142の保持部143,144により支持されている。なお、圧電振動片210は、励振電極214,215を形成した平面がX´´Z´´面と平行となるように、ベース110に対して立てた状態で配置されている。ただし、図示の配置に限定されず、圧電振動片210をX´´Z´´面に対して傾けることや、Y´´Z´´面と平行となるように配置されてもよい。なお、圧電振動片210の被保持部は、+Z´´側および−Z´´側の端部に限定されず、他の部分であってもよい。圧電振動片210の引出電極216,217は、導電性接着剤220,220を介して保持部143,144に接合されている。これにより、励振電極214,215とサポータ141,142とのそれぞれ電気的な接続が確保される。
ベース110は−X´´軸方向から見て長円状に形成され、平面部(+X´´側の面)111と、平面部111の周囲から−X´´方向に延びる筒状の胴部112と、胴部112の端部から外側に向けて突出する鍔部113と、を有している。鍔部113の+X´´側の面には、後述するカバー120の接合面123aに接合される接合面113aが形成されている。なお、ベース110は、例えば、X´´軸方向から見たときの形状が、円形あるいは四角以外の多角形などの形状であってもよい。
ベース110の平面部111には、ベース110を厚さ方向(X´´軸方向)に貫通する2つの貫通孔114,115が設けられている。貫通孔114,115は、それぞれリード131,132が挿通可能に形成されている。貫通孔114,115には、リード131,132が挿通された後、封止材170が充填される。これにより、貫通孔114,115はハーメチック封止される。このハーメチック封止により、リード131,132は、ベース110に固定される。封止材170としては、例えばガラス材や樹脂材などの非導電性の材料が用いられる。従って、ベース110に金属などの導電性材料が用いられた場合であっても、ベース110とリード131,132との電気的な接続が防止される。なお、貫通孔114,115をガラス材等でハーメチック封止するとともに、ベース110の内側を樹脂等で充填してもよい。
カバー120は、平面部(+X´´側の面)121と、平面部121の周囲から−X´´方向に延びる筒状の胴部122と、胴部122の端部から外側に向けて突出する鍔部123と、を有している。胴部122は、ベース110の胴部112が嵌入可能に形成される。鍔部123の−X´´側の面は、ベース110の接合面113aに接合される接合面123aが形成されている。なお、カバー120は、上記した構成に限定されず、ベース110と接合して収容空間160を形成する任意の形状が適用されてもよい。
ベース110の接合面113aとカバー120の接合面123aとは、シーム溶接やスポット溶接などの抵抗溶接により接合される。ベース110とカバー120とが接合されて形成される収容空間160は、圧電振動片210が収容され、真空雰囲気あるいは窒素ガスなど、圧電振動片210に対して不活性な雰囲気に設定される。なお、ベース110とカバー120とは、溶接による接合に代えて、各種接合材が用いられて接合されてもよい。
貫通孔114,115に配置されたリード131,132は、例えば、銅、鉄とニッケルの合金、コバール、ステンレス鋼などの導電性の金属材料が使用される。リード131,132のうち、ベース110の平面部111から+X´´方向に延びた部分(インナーリード)の先端部131a,132aには、それぞれサポータ141,142が取り付けられている。また、リード131,132のベース110から−X´´方向に延びた部分(アウターリード)は、基板等に電気的に接続するための外部端子として用いられる。サポータ141は、+X´´方向に延びる接続部141aと、屈曲部141bと、+X´´方向に延びる直線部141cと、直線部141cの一部に形成された保持部143と、を有する。サポータ142は、同様の接続部142a、屈曲部142b、直線部142c、保持部144を有する。
圧電振動片210は、導電性接着剤220,220を介して保持部143,144にそれぞれ固定されるとともに電気的に接続される。導電性接着剤220としては、エポキシ系、シリコン系、ポリイミド系、あるいはウレタン系などの接着剤が用いられる。
続いて、圧電デバイス100の製造方法の一例について説明する。
先ず、サポータ141,142を接合したリード131,132を備えるベース110と、カバー120と、圧電振動片210とがそれぞれ用意される。続いて、圧電振動片210は、サポータ141,142間に差し込まれ、保持部143,144のスリットに+Z´´側及び−Z´´側の端部が嵌め込まれる。続いて、圧電振動片210のスリットに嵌め込まれた端部の外周面に沿って導電性接着剤220,220が塗布されることにより、圧電振動片210は保持部143,144に固定され、引出電極216,217とサポータ141,142とが電気的に接続される。
次に、真空雰囲気下において、ベース110の胴部112がカバー120の胴部122に嵌め込まれる。続いて、ベース110の接合面113aと、カバー120の接合面123aとが抵抗溶接される。これにより、ベース110とカバー120とが接合されて、収容空間160が形成されるとともに、収容空間160は真空状態で気密封止される。以上の工程により、圧電デバイス100が完成する。
このような圧電デバイス100によれば、圧電振動片210の構成のみでBモードが抑制されて副振動を抑制するためのフィルタ等が不要になるとともに、屈曲振動が抑制されてCモードの発振効率の低減が抑制されるので、安価で品質のよい圧電デバイスを提供することができる。
以上、本発明の圧電振動片及びこのような圧電振動片を有する圧電デバイスについて説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態の構成を組み合わせたものでもよく、圧電振動片10等において傾斜部14c等及びバー電極の双方が形成されてもよい。また、振動片本体11等は、SCカットとは異なるカット(例えばM−SCカットやITカット)のものが適用されてもよい。また、圧電デバイス100は、圧電振動片のみを収容した圧電振動子に限定されず、発振回路を含むICチップを同梱した圧電発振器や、本発明の圧電振動片を縦列に接続した圧電フィルタなどであってもよい。
BW…幅
g…間隔
gb1…第1間隔
gb2…第2間隔
t…振動部の厚さ
10,210,310,410,510,610…圧電振動片
11,211…振動片本体
12…振動部
12a…表面
12b…裏面
14,15,214,215,314,315,414,415…励振電極
14a,15a,214a,215a,414a,415a…直線部分
14c,15c,214c,215c,314c,315c…傾斜部
18,19,618,619…バー電極
100…圧電デバイス
18A,19A,618A…第1バー電極(バー電極)
18B,19B,618B…第2バー電極(バー電極)

Claims (18)

  1. 振動部を有する振動片本体と、前記振動部の表面及び裏面にそれぞれ形成された少なくとも一対の励振電極と、を含む圧電振動片であって、
    前記振動片本体は、水晶の結晶軸のZ軸回りに回転させ、さらにX´軸回りに回転させたX´´Z´´面と平行に切り出された2回回転水晶振動片であり、
    前記一対の励振電極は、+X´´軸方向を基準としてY´´軸を中心に反時計回りに260°〜300°回転したX´´´軸より定まるZ´´´軸方向に配列されかつ前記Y´´軸方向に対して斜めに配置され、
    前記一対の励振電極のそれぞれは、前記X´´´軸方向に延びる直線部分を有する半円状に形成されるとともに前記Y´´軸方向から見て互いに直線部分を対向または重ねた状態で配置され、
    前記励振電極の前記直線部分には、前記励振電極の端部に向けて厚さが徐々に薄くなる傾斜部を有する圧電振動片。
  2. 前記傾斜部における前記Z´´´軸方向の幅は、前記圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の1.5倍以上の長さに設定される請求項1記載の圧電振動片。
  3. 前記傾斜部は、前記励振電極の端部に向けて階段状に厚さが徐々に薄くなる請求項1または請求項2記載の圧電振動片。
  4. 前記一対の励振電極は、前記Y´´軸方向から見て互いに対向する前記直線部分の間隔をgとし、かつ、前記振動部の厚さをtとした場合、g/tが0.183〜0.366に設定される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  5. 振動部を有する振動片本体と、前記振動部の表面及び裏面にそれぞれ形成された少なくとも一対の励振電極と、を含む圧電振動片であって、
    前記振動片本体は、水晶の結晶軸のZ軸回りに回転させ、さらにX´軸回りに回転させたX´´Z´´面と平行に切り出された2回回転水晶振動片であり、
    前記一対の励振電極は、+X´´軸方向を基準としてY´´軸を中心に反時計回りに260°〜300°回転したX´´´軸より定まるZ´´´軸方向に配列されかつ前記Y´´軸方向に対して斜めに配置され、
    前記一対の励振電極のそれぞれは、前記X´´´軸方向に延びる直線部分を有する半円状に形成されるとともに前記Y´´軸方向から見て互いに直線部分を対向または重ねた状態で配置され、
    前記振動部の表面及び裏面には、前記励振電極の前記直線部分側において前記直線部分から離間して配置されかつ前記Z´´´軸方向に所定幅を有し前記X´´´軸方向に延びるバー電極が設けられる圧電振動片。
  6. 前記バー電極は、前記X´´´軸方向において前記振動部の領域を含む長さに形成される請求項5記載の圧電振動片。
  7. 前記バー電極は、前記励振電極と同一の材料かつ同一の厚さで形成される請求項5または請求項6記載の圧電振動片。
  8. 前記バー電極は、前記Z´´´軸方向の幅が前記圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.17倍〜0.25倍の長さに設定され、かつ前記直線部分から前記屈曲振動の波長の0.25倍〜0.50倍の長さの間隔を空けて1本設けられる請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  9. 前記バー電極は、前記振動部の表面及び裏面の少なくとも一方に、互いに平行して複数設けられる請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  10. 前記複数のバー電極は、前記Z´´´軸方向の幅が同一に設定される請求項9記載の圧電振動片。
  11. 前記複数のバー電極は、前記直線部分から前記Z´´´軸方向に向けて、前記直線部分から第1間隔を空けて配置される第1バー電極と、前記第1バー電極から第2間隔を空けて配置される第2バー電極と、を有する請求項9または請求項10記載の圧電振動片。
  12. 前記第1バー電極と前記第2バー電極とは、前記Z´´´軸方向の幅が同一に設定される請求項11記載の圧電振動片。
  13. 第1バー電極及び第2バー電極の前記幅は、前記圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.15倍〜0.25倍の長さに設定され、前記第1間隔は前記屈曲振動の波長の0.25倍〜0.40倍の長さに設定され、前記第2間隔は前記屈曲振動の波長の0.25倍〜0.55倍の長さに設定される請求項12記載の圧電振動片。
  14. 第1バー電極及び第2バー電極の前記幅は、前記圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.15倍〜0.20倍の長さに設定され、前記第1間隔は前記屈曲振動の波長の0.45倍の長さに設定され、前記第2間隔は前記屈曲振動の波長の0.25倍〜0.55倍の長さに設定される請求項12記載の圧電振動片。
  15. 第1バー電極及び第2バー電極の前記幅は、前記圧電振動片の所望の振動とは異なる屈曲振動の波長の0.15倍の長さに設定され、前記第1間隔は前記屈曲振動の波長の0.50倍の長さに設定され、前記第2間隔は前記屈曲振動の波長の0.25倍〜0.50倍の長さに設定される請求項12記載の圧電振動片。
  16. 前記一対の励振電極は、前記Y´´軸方向から見て互いに対向する前記直線部分の間隔をgとし、かつ、前記振動部の厚さをtとした場合、g/tが0.183〜0.366に設定される請求項5〜請求項15のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の圧電振動片を有する圧電デバイス。
  18. 請求項5〜請求項16のいずれか1項に記載の圧電振動片の製造方法であって、
    前記振動片本体の表面及び裏面に前記励振電極を形成する励振電極形成工程と、
    前記振動片本体の表面及び裏面に前記バー電極を形成するバー電極形成工程と、を含み、前記励振電極形成工程と前記バー電極形成工程とは同時に行われる圧電振動片の製造方法。
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