JP2017118379A - ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】FAX受信時に印刷された受信文書をそのまま、あるいは加筆や訂正等を行って返送原稿としてFAX送信するような利用方法での誤送信を防止すること。
【解決手段】MFP101は、FAX受信時に送信元情報を取得し、またFAXの受信画像データから項目情報を抽出し、送信元情報に対応する第1返信先情報を送信元FAX番号と返信先FAX番号の対応表から取得し、項目情報に対応する第2返信先情報を項目情報と返信先FAX番号の対応表から取得し、第1返信先情報と第2返信先情報に基づき、返信先情報とFAX番号要確認フラグを受信画像データに埋め込んで印刷する。MFP101は、FAX送信のために原稿から読み取られた画像データに埋め込まれた返信先情報と要確認フラグを抽出し、この情報に基づき、返信先情報に対するユーザ確認と、読み取られた画像データの返信先情報へのファクシミリ送信を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
現在、ファクシミリ(G3FAXやインターネットFAXを示し、以下、FAXと記載することがある)による画像データの送信が普及している。このようなFAXの用途として、FAX受信時に印刷された受信原稿(用紙)をそのまま、もしくは加筆や訂正等を行って返送原稿としてFAX送信するような使い方が広く行われている。
例えば、商社などの受注業務において、確かに受注したことを通知する手段として、受信原稿に納期などの情報を加筆して返送(送信)することがある。また、原稿内容の添削や修正を受ける目的でFAXを受けた場合には、通常は受信原稿に手を加えて、送信元に返送する場合がある。具体的には、銀行や保険会社などの個人情報を取り扱う申し込み受付業務において、FAXで受信した申込書の記載内容に不備があった場合に、不備箇所へ記しを加筆して送信元に対して申込書を返送するような場合である。
このようなファクシミリ通信において、誤送信は大きな問題であり、最近の個人情報保護法や社内の秘密事項などを含む分野における内部統制などのセキュリティの観点からも、情報の流出を有効に防止する方法が求められている。
特許文献1のファクシミリ装置によれば、FAX受信した画像データに送信元FAX番号を埋め込んで印刷した上で、送信時にスキャンした画像データを解析することで抽出した送信元FAX番号に画像データを送信することが開示されている。この仕組みにより、FAX受信した受信原稿をそのまま、あるいは若干の加筆や訂正を行って返送する際に送信元に誤送信なく返送することが可能となる。
特開2009−141809号公報
企業などでFAXによる画像データの送受信を行う業務において、送信用FAX回線と受信用FAX回線を分けて運用する場合がある。特に、FAXの利用が多い場合に、送信用と受信用で異なるFAX番号とすることで、回線が混雑して送信や受信ができなくなることを防ぐ場合がある。このような場合、特許文献1の方法によると、FAX送信元の企業の送信用FAX回線に受信原稿を返送してしまうことになるという課題があった。
また、ファクシミリ通信におけるプロトコル上、FAX送信側のファクシミリ装置で送信元FAX番号を設定してあれば、FAX受信側のファクシミリ装置で送信元FAX番号を取得することができる。もしくは、FAX送受信する両方でナンバーディスプレイなどの回線契約を結んでいればFAX受信側のファクシミリ装置で送信元FAX番号を取得することができる。しかし、FAX送信側のファクシミリ装置で送信元FAX番号が設定されていないケースも多々ある。また、企業でもナンバーディスプレイなどの回線契約を結んでいないケースも多々ある。このような場合、特許文献1の方法では、そもそも送信元FAX番号が取得できず、受信原稿を返送できないという課題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、送信用と受信用でFAX回線を使い分けている送信元の受信用FAX回線であっても誤送信なく返信でき、送信元FAX番号が取得できない場合にも誤送信なく返信することができる仕組みを提供することである。
本発明は、ファクシミリ装置であって、ファクシミリの送信元情報に対応付けてファクシミリの返信先情報を管理する第1管理手段と、特定の情報と対応付けてファクシミリの返信先情報を管理する第2管理手段と、ファクシミリを受信した場合に、該ファクシミリの送信元情報を取得する第1取得手段と、該受信したファクシミリの画像データから前記特定の情報を抽出して取得する第2取得手段と、前記第1取得手段により取得された送信元情報に対応するファクシミリの返信先情報である第1返信先情報を、前記第1管理手段で管理する情報を用いて取得する第3取得手段と、前記第2取得手段により取得された特定の情報に対応するファクシミリの返信先情報である第2返信先情報を、前記第2管理手段で管理する情報を用いて取得する第4取得手段と、前記第1返信先情報と前記第2返信先情報に基づいて、前記受信したファクシミリを返信する場合の返信先情報と、該返信先情報に対するユーザ確認が必要か否かを判定するための判定情報とを、前記受信したファクシミリの画像データに埋め込んで印刷用の画像データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された画像データを印刷するように制御する印刷制御手段と、ファクシミリ送信のために原稿から読み取られた画像データに埋め込まれた前記返信先情報と前記判定情報を抽出して取得する第5取得手段と、前記第5取得手段により取得された情報に基づいて、前記返信先情報に対するユーザ確認と、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御する送信制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、送信用と受信用でFAX回線を使い分けている送信元の受信用FAX回線であっても誤送信なく返信でき、送信元FAX番号が取得できない場合にも誤送信なく返信することができる。
従って、FAX受信時に印刷された受信文書をそのまま、あるいは加筆や訂正等を行って返送原稿としてFAX送信するような利用方法の場合の誤送信を防止することができる。
本実施例のファクシミリ装置を適用可能なFAXシステムの全体図 MFPのハードウェア構成図 MFPのソフトウェア構成図 ファクシミリ受信した画像データを印刷する際のフローチャート FAX送信画面を例示する図 実施例1においてファクシミリ送信する際のフローチャート 返信先確認画面を例示する図 返信先入力画面を例示する図 実施例2においてファクシミリ送信する際のフローチャート 実施例2において宛先選択画面を例示する図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の一実施例を示すファクシミリ装置を適用可能なFAXシステムの全体を例示する図である。
図1に示すように、101はMFP(Multifunction Peripheral)で、本発明のファクシミリ装置の一例である。MFP101は、PSTN(Public Switched Telephone Networks)100に接続されている。MFP101は、PSTN100を介して、図示しない他のファクシミリ装置との間で画像データをファクシミリ通信することができる。
図2は、MFP101のハードウェア構成を例示する図である。
図2において、制御部210は、MFP101全体の動作を制御する。
制御部210において、CPU211は、ROM212に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、読取/印刷/通信などの各種制御を行う。RAM213は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD214は、画像データや各種プログラムを記憶するハードディスクドライブである。
なお、MFP101は、1つのCPU211が1つのメモリ(RAM213またはHDD214)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させてフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
操作部I/F215は、操作部220と制御部210を接続する。操作部220には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられており、ユーザによる操作/入力/指示を受け付ける受付部のとしての役割を担う。
プリンタI/F216は、プリンタ221と制御部210を接続する。プリンタ221で印刷すべき画像データは、プリンタI/F216を介して制御部210から転送され、プリンタ221により記録媒体上に印刷される。
スキャナI/F217は、スキャナ222と制御部210を接続する。スキャナ222は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、該画像データをスキャナI/F217を介して制御部210に入力する。MFP101は、スキャナ222で生成された画像データをFAX送信、ファイル送信またはメール送信することができる。
モデムI/F218は、モデム223と制御部210を接続する。モデム223は、PSTN100を介して図示しない他のファクシミリ装置との間における画像データのファクシミリ通信を実行する。
図3は、MFP101のソフトウェア構成を例示する図である。なお、図3に示す各部は、CPU211が、ROM212等に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
MFP101の機能構成は、ネイティブ機能部310と、追加アプリケーション320の大きく2つに分けられる。ネイティブ機能部310に含まれる各部は、MFP101に標準的に備えられたものである。一方、追加アプリケーション320は、MFP101に追加インストールされたアプリケーションである。追加アプリケーション320は、例えばJava(登録商標)等をベースとしたアプリケーションであり、MFP101への機能追加を容易に実現できる。なお、MFP101には、図示しない他の追加アプリケーションがインストールされていてもよい。また、追加アプリケーション320は、Java(登録商標)以外で実現されるものでもよい。
FAX受信部311は、PSTN100を介して送信された画像データをファクシミリ受信する。FAX受信部311が受信した画像データは、FAX受信部311によってPDF形式やJPEG形式といった画像ファイル形式に変換された後、転送部312に渡される。またこのとき、FAX受信部311は、画像データの送信元情報(送信元FAX番号)と画像データの受信日時を含む制御ファイルを作成し、該制御ファイルを画像データとともに転送部312に渡す。
転送部312は、FAX受信部311から受け取った画像データを、予め設定されている条件に従って転送する。画像データの転送先としては、印刷部313や、図示しないファイルサーバ、LAN上のPC等を設定可能であるが、本実施例ではFAX受信部311が受信した画像データは一旦全て追加アプリケーション320のアプリケーション受信部321に転送するように設定されているものとする。転送部312は、FTP(File Transfer Protocol)クライアント機能を有しており、FTPサーバ機能を有するアプリケーション受信部321に対してFTPで画像データを転送する。なお、FAX受信部311が作成した制御ファイルも画像データとともにアプリケーション受信部321にFTP転送される。
アプリケーション受信部321は、転送部312から内部転送された画像データと制御ファイルを受信し、アプリケーション受信画像解析部322に渡す。
アプリケーション受信画像解析部322は、制御ファイル内に含まれる送信元FAX番号を取得する。また、アプリケーション受信画像解析部322は、OCR(Optical Character Recognition)などの画像処理によって画像データ内に含まれる項目情報(返信先の特定に用いられる任意の項目に対する値)を抽出する。さらに、アプリケーション受信画像解析部322は、上記取得した送信元FAX番号および項目情報、画像データをアプリケーション画像生成部323に渡す。
アプリケーション画像生成部323は、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った送信元FAX番号から、後述の内部で保持する送信元FAX番号と返信先FAX番号の対応表(表1)を参照して、第1の返信先FAX番号を取得する。次に、アプリケーション画像生成部323は、上述の項目情報から、後述の内部で保持する項目情報と返信先FAX番号の対応表(表2)を参照し、前記取得した項目情報に対応する第2の返信先FAX番号を取得する。
ここで、送信元FAX番号と返信先FAX番号の対応表(表1)、項目に対する値と返信先FAX番号の対応表(表2)について説明する。
オフィス業務においては、送信用FAX番号と受信用FAX番号を別々の番号にして使い分けるケースもあるため、必ずしも受信したFAX文書の返信先が送信元FAX番号とは限らない。表1は、このようなケースを鑑みて、送信元FAX番号と返信先FAX番号を対応付けて管理するものである。表1においては、送信元FAX番号と返信先FAX番号が異なるもので構わないし、同一の番号であっても構わない。
Figure 2017118379
また、受信したFAX文書に、返信先FAX番号を一意に特定可能で、かつ、文書に埋め込まれている情報(項目情報)が記載されている場合がある。項目情報の具体例としては、例えば、注文書などに記載されるお客様IDといった情報や、介護サービスにおけるサービス提供票に記載される被保険者番号といった情報である。表2は、このようなケースを鑑みて、受信したFAX文書から抽出された項目情報(項目名と項目値で特定される)と返信先FAX番号を対応付けて管理するものである。表2においては、項目情報ごとに返信先FAX番号が異なるもので構わないし、複数の項目情報で同一の番号であっても構わない。
Figure 2017118379
以下、アプリケーション画像生成部323の説明に戻る。
次に、アプリケーション画像生成部323は、上述した第1の返信先FAX番号と第2の返信先FAX番号とを照合し、照合結果に応じて、受信FAX文書に対する返信先情報(返信先FAX番号)を決定し、返信先FAX番号要確認フラグに値を設定する。返信先FAX番号要確認フラグとは、返信先情報に対するユーザ確認が必要か否かを判定するための判定情報として機能するものであり、詳細は後述する。さらに、アプリケーション画像生成部323は、前記決定した返信先情報と返信先FAX番号要確認フラグに基づいて、受信FAX文書に追加する画像データを生成する。さらに、アプリケーション画像生成部323は、前記生成した画像データを、アプリケーション受信画像解析部322から取得した画像データに追記する(埋め込む)。
なお、返信先情報と返信先FAX番号要確認フラグに基づいて生成される画像データは、QRコード(登録商標)などの画像データを想定しているが、他の種類のバーコードの画像データや、その他の画像データであってもよい。即ち、返信先FAX番号要確認フラグの内容を記録可能な画像データであればどのような画像データであってもよい。また、QRコード等の画像データを追記する箇所としては、受信FAX文書のヘッダもしくはフッタ部等の余白部分に当たる位置(元の画像データ上の情報と重ならない位置)を想定している。よって、QRコード等の画像データの追記により、元の画像データの情報を削除してしまうことはない。アプリケーション画像生成部323は、前記QRコードなどの画像データを追記した画像データを、印刷用の画像データとし、ネイティブ機能部310の印刷部313に渡す。
また、上述の返信先情報と返信先FAX番号要確認フラグの情報とを示す情報(以下「本実施例の付加情報」という)の、ファクシミリ受信した画像データへの埋め込みを、電子透かし等の技術を用いて行ってもよい。特に、不可視型電子透かし等のユーザが視認できない不可視型情報の埋め込み技術を用いることにより、優れた効果を奏する。不可視型電子透かし等のユーザが視認できない画像埋め込み技術を用いると、受信ファクシミリの情報が削除されてしまうことがなく、また、余分な画像が付加されることもなく、受信ファクシミリの見掛けが変わらないためデザインを損なうこともない。さらに、受信ファクシミリに余白部分等が少ない場合でも、容易に、本実施例の付加情報を付加することができる。また、不可視の情報であるため、ユーザや返信先の担当者は、本発明の技術を意識することなく、本発明の技術を用いない場合と同様のファクシミリ受信画像を受け取ることができる。
印刷部313は、追加アプリケーション320のアプリケーション画像生成部323から受け取った画像データを紙に印刷する。このことにより、印刷部313は、MFP101が受信したFAX文書に対して、上述したような返信先情報(返信先FAX番号)と返信先FAX番号要確認フラグを埋め込んで、印刷することになる。即ち、MFP101では、アプリケーション画像生成部323により生成された画像データを、FAX受信部311で受信したファクシミリの出力として、印刷するように印刷制御する。
アプリケーションUI制御部324は、操作部I/F215を介して操作部220にスキャン開始を指示するGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を表示し、ユーザによるスキャン開始指示操作を待つ。例えば、ユーザは、上記印刷部313により印刷された、返信先情報(返信先FAX番号)と返信先FAX番号要確認フラグが埋め込まれたFAX受信原稿(用紙)を、そのまま、もしくは加筆や訂正等を行った返送原稿を、スキャナ222の原稿トレイ(不図示)にセットして、スキャン開始指示操作を行う。すると、アプリケーションUI制御部324は、前記スキャン開始指示操作をトリガとして、画像読み取り部314にスキャン開始指示を行う。
画像読み取り部314は、アプリケーションUI制御部324からのスキャン開始指示をトリガとして、スキャナI/F217を介してスキャナ222を制御し、スキャナ222が読み取った原稿上の画像の画像データを取得する。画像読み取り部314は、取得した原稿上の画像の画像データを、アプリケーションスキャン画像解析部325へ渡す。
アプリケーションスキャン画像解析部325は、画像読み取り部314から受け取った画像データを解析して、原稿上の画像に埋め込まれた返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグを取得する。次に、アプリケーションスキャン画像解析部325は、上記画像データと返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグを、アプリケーションFAX送信指示部326に渡す。
アプリケーションFAX送信指示部326は、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った、返信先FAX番号要確認フラグに基づいて、UI制御を行うようアプリケーションUI制御部324に指示する。すると、アプリケーションUI制御部324は、アプリケーションFAX送信指示部326の指示に基づいて、ユーザが返信先を確認するためのUI(詳細は後述する)を表示し、ユーザ操作結果をアプリケーションFAX送信指示部326に渡す。そして、アプリケーションFAX送信指示部326は、アプリケーションUI制御部324から、FAX送信を指示するユーザ操作結果が渡されると、FAX送信部315に、画像データと返信先FAX番号を渡して、FAX送信を行うように指示する。
FAX送信部315は、アプリケーションFAX送信指示部326から受け取った画像データを返信先FAX番号へFAX送信するよう、モデムI/F218を介してモデム223を制御し、FAX送信する。
なお、返信先へFAX送信する前に、原稿に付加されている本実施例の付加情報(返信先情報と返信先FAX番号要確認フラグの情報を示す情報)を、削除して、FAX送信するように構成してもよい。これにより、本来FAX返信する画像データには必要のない余分な画像が削除されるので、返信先の担当者は、本発明の技術を意識することなく、本発明の技術を用いない場合と同様のファクシミリ受信画像を受け取ることができる。また、返信先で返信先の担当者が再度ファクシミリを返信する場合、受信ファクシミリの画像データに、本実施例の付加情報が付加されていると、本実施例の付加情報が複数付加されてしまう事態が発生する。このために、返信時に問題が生じる可能性も考えられる。さらに、本実施例の付加情報により、受信ファクシミリの余白部分が占領されてしまい、見づらくなってしまう可能性も考えられる。しかし、上述したように、送信時に、本実施例の付加情報を削除して送信することにより、上述のような事態の発生を防止することができる。
さらに、受信したファクシミリの画像データに本実施例の付加情報が付加されている場合には、該本実施例の付加情報を削除した上で、上述したような手順によって、新たに本実施例の付加情報を付加するように構成してもよい。この構成によっても、本実施例の付加情報が複数付加されてしまう事態を防止することができる。
以上が、本実施例におけるMFP101のソフトウェア構成であるが、図3で説明した追加アプリケーション320に含まれる各部がネイティブ機能部310に備えられていても構わない。
図4は、MFP101がファクシミリ受信した画像データを印刷する際の動作を説明するフローチャートである。図4のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS400では、FAX受信部311が、PSTN100を介して画像データをファクシミリ受信する。次に、FAX受信部311は、画像データとファクシミリ受信時に得られるTSI(Transmitting Subscriber Identification)情報を転送部312に渡す。転送部312は、TSI情報から送信元FAX番号などの情報を取得して、送信元FAX番号を含む制御ファイルを生成する。さらに、転送部312は、制御ファイルと画像データをアプリケーション受信部321に渡す。さらに、アプリケーション受信部321は、制御ファイルと画像データをアプリケーション受信画像解析部322に渡す。
ステップS401では、アプリケーション受信画像解析部322が、制御ファイルから送信元FAX番号を取得する。
次に、ステップS402では、アプリケーション受信画像解析部322が、OCR処理によって予め設定された項目の文字列とその領域を画像データの中から抽出し、さらに、抽出した領域付近に記載される項目に対する値(上述した項目情報)を抽出する。次に、アプリケーション受信画像解析部322は、項目情報と前記ステップS401で取得した送信元FAX番号とを、アプリケーション画像生成部323に渡す。また、アプリケーション受信画像解析部322は、送信元FAX番号が取得できたか否かを示すフラグ(送信元FAX番号取得フラグ)と、項目情報を抽出できたか否かを示すフラグ(項目情報抽出フラグ)とを、アプリケーション画像生成部323に渡す。
ステップS403では、アプリケーション画像生成部323は、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った送信元FAX番号取得フラグを参照し、送信元FAX番号が取得できた否かを判定する。そして、送信元FAX番号が取得できた(送信元番号有り)と判定した場合(S403でYesの場合)、ステップS404に移行する。
ステップS404では、アプリケーション画像生成部323は、内部で保持する送信元FAX番号と返信先FAX番号の対応表(表1)を参照し、前記取得した送信元FAX番号に対応する返信先FAX番号(「返信先FAX番号1」と記す)を取得する。ここで取得する返信先FAX番号とは、受信したFAX文書に対する返信を行う際に使用するFAX番号である。
次に、ステップS405では、アプリケーション画像生成部323は、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った項目情報抽出フラグを参照し、項目に対する値が取得できた否かを判定する。そして、項目に対する値が取得できた(項目情報有り)と判定した場合(S405でYesの場合)、ステップS406に移行する。
ステップS406では、アプリケーション画像生成部323は、内部で保持する所定の項目に対する値と返信先FAX番号の対応表(表2)を参照し、前記取得した項目に対する値に対応する返信先FAX番号(「返信先FAX番号2」と記す)を取得する。
ステップS407では、アプリケーション画像生成部323は、前記取得した返信先FAX番号1と返信先FAX番号2とを照合し、前記取得した返信先FAX番号1と返信先FAX番号2が一致しているか否かを判定する。そして、返信先FAX番号1と返信先FAX番号2が一致していると判定した場合(S407でYesの場合)、ステップS408に移行する。
ステップS408では、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号要確認フラグに「ユーザ確認は不要である」旨をセットする。なお、アプリケーション画像生成部323は、TSI情報に基づいて取得した返信先(返信先FAX番号1)と、文書から抽出された項目の値に基づいて取得した返信先(返信先FAX番号2)とが一致することで、返信先FAX番号のユーザ確認が不要であると判断する。次に、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号2を元にQRコード画像を生成し、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った画像データに、QRコード画像を重畳するよう合成する。重畳位置は、印刷時に用紙の上下の余白部(ヘッダあるいはフッタ部分)や、左右の余白部のみに印刷されるよう制御する。この制御により、原稿が読み難くなること、原稿上の情報が消失することなどを防ぐことができる。
そして、ステップS408の処理の後、ステップS413に移行する。
また、上記ステップS407において、アプリケーション画像生成部323が、返信先FAX番号1と返信先FAX番号2が一致していないと判定した場合(S407でNoの場合)、ステップS409に移行する。
ステップS409では、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号要確認フラグに「ユーザ確認が必要である」旨をセットする。アプリケーション画像生成部323は、TSI情報に基づいて取得した返信先(返信先FAX番号1)と、文書から抽出された項目の値に基づいて取得した返信先(返信先FAX番号2)とが一致しないことで、返信先FAX番号への返信時にユーザ確認が必要と判断する。次に、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号2を元にQRコード画像を生成し、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った画像データにQRコード画像を重畳するよう合成する。ここで、返信先FAX番号2を元にQRコード画像を生成するのは、FAX送信元の機械で設定されているTSI情報が間違っていたり設定されていなかったりするケースが多いためである。ただし、TSI情報に基づく返信先FAX番号1を元にQRコード画像を生成するように構成することも可能である。
そして、ステップS409の処理の後、ステップS413に移行する。
また、上記ステップS405において、アプリケーション画像生成部323が、項目に対する値が取得できなかったと判定した場合(S405でNoの場合)、ステップS410に移行する。なお、図示しないが、上記ステップS406において、アプリケーション画像生成部323が、「返信先FAX番号2」を取得できなかった場合にも、ステップS410に移行するものとする。
ステップS410では、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号要確認フラグに「ユーザ確認が必要である」旨をセットする。アプリケーション画像生成部323は、TSI情報からの返信先しか情報が取れなかったため、相手先の送信用FAX番号と受信用FAX番号が違う場合も想定し、返信時に返信先FAX番号に対するユーザ確認が必要と判断する。次に、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号1を元にQRコード画像を生成し、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った画像データにQRコード画像を重畳するよう合成する。ここで、返信先FAX番号1を元にQRコード画像を生成するのは、文書から抽出された情報がないためである。
そして、ステップS410の処理の後、ステップS413に移行する。
また、上記ステップS403において、アプリケーション画像生成部323が、送信元FAX番号が取得できなかったと判定した場合(S403でNoの場合)、ステップS411に移行する。なお、図示しないが、上記ステップS404において、アプリケーション画像生成部323が、「返信先FAX番号1」を取得できなかった場合にも、ステップS411に移行するものとする。
ステップS411では、アプリケーション画像生成部323は、アプリケーション受信画像解析部322から受け取った項目情報抽出フラグを参照し、項目に対する値が取得できた否かを判定する。そして、項目に対する値が取得できた(項目情報有り)と判定した場合(S411でYesの場合)、ステップS412に移行する。
ステップS412では、アプリケーション画像生成部323は、内部で保持する所定の項目に対する値と返信先FAX番号の対応表(表2)を参照し、前記取得した項目に対する値に対応する返信先FAX番号(返信先FAX番号2)を取得する。また、アプリケーション画像生成部323は、返信先FAX番号1に無効な値(Null値等)を設定する。これは、ステップS401において送信元FAX番号が取得できなかったためである。
そして、ステップS409へ移行し、ステップS409の処理の後、ステップS413に移行する。
また、上記ステップS411において、アプリケーション画像生成部323が、送信元FAX番号が取得できなかったと判定した場合(S411でNoの場合)、ステップS413に移行する。なお、図示しないが、上記ステップS412において、アプリケーション画像生成部323が、「返信先FAX番号2」を取得できなかった場合にも、ステップS413に移行するものとする。
上記ステップS408、S409、S410等の処理の後、又はS411でNoの場合、ステップS413では、アプリケーション画像生成部323は、前記ステップS408、S409、S410いずれかでQRコード画像と合成済みの画像データもしくはステップS411においてアプリケーション画像生成部323が保持する画像データを、印刷部313に渡す。印刷部313は、アプリケーション画像生成部323から受け取った画像データを紙等に印刷し、本フローチャートの処理を終了する。
図5は、FAX送信する際にアプリケーションUI制御部324が操作部220に表示するFAX送信画面500を例示する図である。
通常、ユーザは、FAX送信する際、MFP101のスキャナ222に原稿を置き、操作部220のハードウェアキー(不図示)を押下して送信先FAX番号を入力し、スキャン指示用のハードウェアキー(不図示)を押下する。この操作によって、MFP101は、スキャンを実行して原稿上の画像を読み取り、モデム223によって読み取った画像データを入力された送信先FAX番号にファクシミリ送信する。このとき、ユーザが送信先FAX番号を入力すると、入力されたFAX番号が、図5に示すように、送信先FAX番号入力エリア501に表示される。なお、複数の送信先にFAX送信する場合は、入力された送信先FAX番号のリストは、送信先FAX番号リスト502に表示される。
また、ユーザは送信先FAX番号を入力する際には、ハードウェアキーでFAX番号を直接入力するのではなく、予めアドレス帳に登録されたFAX番号から選択することも可能である。ユーザがアドレス帳から登録された番号を選択する際には、アドレス帳呼び出しボタン503を押下することによって、アドレス帳が表示される。
また、図5に示される504〜509は、それぞれスキャン実行時のパラメータを設定するためのボタンである。解像度設定ボタン504は、解像度を設定するUIを表示するためのボタンである。原稿サイズ設定ボタン505は、原稿サイズを設定するUIを表示するためのボタンである。濃度設定ボタン506は、原稿の濃度を設定するUIを表示するためのボタンである。両面原稿設定ボタン507は、両面原稿か片面原稿かを設定するUIを表示するためのボタンである。原稿サイズ混載設定ボタン508は、原稿がサイズ混載か否かを設定するためのUIを表示するためのボタンである。その他機能ボタン509は、その他機能を設定するためのUIを表示するためのボタンである。原稿に合わせてスキャン実行時のデフォルト設定を変更したい場合、ユーザは504〜509の各ボタンを押下し、設定変更を行う。
図6は、実施例1のMFP101がファクシミリ送信する際の動作を説明するフローチャートである。図6のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
なお、通常、MFP101においてFAX送信する際のユーザ操作は、図5で説明した操作となる。しかし、以下の説明では、ユーザが送信先FAX番号を入力せず、MFP101に原稿をセットし、図示しないハードウェアキーにてFAX送信、ないしは、スキャン実行を指示する場合を想定して説明を行う。これは、図4のように、返信先情報等が埋め込まれたFAX受信原稿に加筆等を行ったものを返送原稿として用いる場合、MFP101が、送信先FAX番号を特定可能なため、ユーザによる送信先FAX番号入力が不要になるためである。
ステップS600では、スキャン実行指示(ハードウェアキー押下)をトリガとして、アプリケーションUI制御部324は、画像読み取り部314にスキャン開始指示を出す。画像読み取り部314は、スキャナI/F217を介してスキャナ222を制御し、スキャナ222が読み取った原稿上の画像の画像データを取得する。次に、画像読み取り部314は、取得した原稿上の画像の画像データを、アプリケーションスキャン画像解析部325へ渡す。
ステップS601では、アプリケーションスキャン画像解析部325は、画像読み取り部314から受け取った画像データを解析して原稿上の画像に埋め込まれたQRコード画像を取得する。次に、アプリケーションスキャン画像解析部325は、取得したQRコード画像を解析して、返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号を抽出する。次に、アプリケーションスキャン画像解析部325は、アプリケーションFAX送信指示部326に、画像データと返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号を渡す。
ステップS602では、アプリケーションFAX送信指示部326は、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号の有無により、埋め込み情報を抽出できた(埋め込み情報有り)か否かを判定する。そして、埋め込み情報を抽出できた(埋め込み情報有り)と判定した場合(S602でYesの場合)、ステップS603に移行する。
ステップS603では、アプリケーションFAX送信指示部326は、返信先FAX番号要確認フラグを参照し、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った返信先FAX番号に対してユーザ確認が必要か否か判定する。そして、ユーザ確認が不要(妥当性あり)と判定した場合(S603でYesの場合)、ステップS604へ移行する。
ステップS604では、アプリケーションFAX送信指示部326は、FAX送信部315に、画像データと返信先FAX番号とを渡す。このとき、アプリケーションFAX送信指示部326が、FAX送信部315に渡す返信先FAX番号は、アプリケーションスキャン画像解析部325もしくは後述のアプリケーションUI制御部324のいずれかから受け取ったFAX番号である。上記ステップS603でYesの場合、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った返信先FAX番号をFAX送信部315に渡すものとする。FAX送信部315は、アプリケーションFAX送信指示部326から受け取った画像データを、返信先FAX番号へFAX送信するようモデムI/F218を介してモデム223を制御し、FAX送信を行い、本フローチャートの処理を終了する。
また、アプリケーションFAX送信指示部326が、ユーザ確認が必要(妥当性なし)と判定した場合(S603でNoの場合)、ステップS605へ移行する。
ステップS605では、アプリケーションFAX送信指示部326は、操作部220に図7のような返信先確認画面700を表示するように、アプリケーションUI制御部324に指示する。アプリケーションUI制御部324は、操作部220に返信先確認画面700を表示して、宛先(返信先)となるFAX番号を含む宛先確認メッセージ703を表示する。
図7は、アプリケーションUI制御部324が操作部220に表示する返信先確認画面700を例示する図である。
アプリケーションUI制御部324は、ユーザによりOKボタン701もしくはキャンセルボタン702のいずれかが押下されたことを検知すると、いずれのボタンが押下されたかを示す情報を、アプリケーションFAX送信指示部326に渡し、ステップS606に移行する。
ステップS606では、アプリケーションFAX送信指示部326は、アプリケーションUI制御部324から受け取った、ユーザにより押下されたボタンの情報に基づいて、送信指示の有無を判定する。そして、ユーザによりOKボタン701が押下された場合には送信指示があったと判定し(S606でYesと判定し)、ステップS604に移行する。この場合、ステップS604では、アプリケーションUI制御部324から受け取った返信先FAX番号(703で確認したFAX番号)がFAX送信部315に渡されるものとする。
一方、ユーザがキャンセルボタン702を押下した場合には送信をキャンセルされたと判定し(S606でNoと判定し)、ファクス送信を行うことなく、本フローチャートの処理を終了する。
また、上記ステップS602において、アプリケーションFAX送信指示部326が、埋め込み情報を抽出できない(埋め込み情報なし)と判定した場合(S602でNoの場合)、ステップS607に移行する。
ステップS607では、アプリケーションFAX送信指示部326は、操作部220に図8のような返信先入力画面800を表示するようアプリケーションUI制御部324に指示する。アプリケーションUI制御部324は、操作部220に返信先入力画面800を表示する。この際、アプリケーションUI制御部324は、OKボタン802を押下不可能状態で表示する。さらに、アプリケーションUI制御部324は、図示しないハードウェアキー操作によって返信先FAX番号が入力されたことを検知すると、該入力された返信先FAX番号を返信先FAX番号入力エリア801に表示するとともに、OKボタン802を押下可能状態にする。
図8は、アプリケーションUI制御部324が操作部220に表示する返信先入力画面800を例示する図である。
アプリケーションUI制御部324は、ユーザによりOKボタン701もしくはキャンセルボタン702のいずれかが押下されたことを検知すると、いずれのボタンが押下されたかを示す情報をアプリケーションFAX送信指示部326へ渡す。なお、OKボタン701が押下された場合には、アプリケーションUI制御部324は、上述した入力された返信先FAX番号もアプリケーションFAX送信指示部326へ渡す。
そして、ステップS607の処理の後、ステップS606に移行する。そして、ユーザによりOKボタン802が押下された場合には送信指示があったと判定し(S606でYesと判定し)、ステップS604に移行する。この場合、ステップS604では、アプリケーションUI制御部324から受け取ったFAX番号(801で入力されたFAX番号)がFAX送信部315に渡されるものとする。
一方、ユーザがキャンセルボタン803を押下した場合には送信をキャンセルされたと判定し(S606でNoと判定し)、ファクス送信を行うことなく、本フローチャートの処理を終了する。
なお、図7の返信先確認画面700において、ユーザがキャンセルボタン702を押下した場合(S606でNoの場合)も、ステップS602でNoの場合と同様に、図8のような返信先入力画面800を表示して、返信先入力画面800で入力された送信先にファクシミリ送信するようにしてもよい。
以上説明した通り、本実施例では、MFP101は、FAX文書受信時に、送信元FAX番号と文書に埋め込まれている情報(項目情報)から特定した返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグを、FAX文書に埋め込んで印刷する。さらに、MFP101は、FAX送信時には、原稿に埋め込まれた返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグを抽出し、これらに基づいて返信先FAX番号を特定する。さらに、MFP101は、返信先FAX番号に対するユーザ確認と、返信先FAX番号へのファクシミリ送信を制御する送信制御を行う。この際、図7の返信先確認画面700等を用いて、返信先FAX番号へのファクシミリ送信の可否をユーザに問い合わせ、ユーザからの応答に応じて、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御する。
このような構成により、本実施例によれば、送信用と受信用でFAX回線を使い分けている送信元でも、ユーザによるファクス番号入力なしで、返信先FAX回線(受信用FAX回線)を特定でき、誤送信なくFAX返信することができる。また、送信元FAX番号が取得できない場合にも、文書に埋め込まれている情報(項目情報)から返信先FAX番号を特定し、返信先FAX番号要確認フラグに基づいて、返信先FAX番号についてユーザに確認を取った後にFAX返信するため、誤送信なく返信できる。
なお、本実施例の説明では、原稿上の埋め込む情報をQRコード画像としたが、QRコードのような2次元コードに限らず1次元バーコードといった画像情報でもかまわない。また、原稿上に埋め込む情報は、画像情報に限らず、返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグの文字情報でもかまわない。
また、本実施例の説明では、返信先確認画面700で確認のみを行うようなユーザインターフェースを説明したが、例えばハードデキー(不図示)等から返信先FAX番号を入力し、返信先FAX番号を変更できるようにしてもよい。
また、本実施例の説明では、返信先FAX番号要確認フラグによって返信先FAX番号の妥当性を判断し、返信先確認画面700の表示制御を行うケースを説明した。しかし、ユーザが返信先FAX番号を確認するために、返信先FAX番号の妥当性に関係なく、常に返信先確認画面700を表示するようにしてもよい。その際、妥当性があり返信先FAX番号に対する確認が不要な場合には、OKボタン701押下といったユーザ操作がなくても、一定時間、返信先確認画面700表示後、FAX送信を開始するといった処理を行ってもよい。また、妥当性があり返信先FAX番号に対する確認が不要な場合には、OKボタン701は表示しないがキャンセルボタン702は表示するようにし、一定時間(例えば5秒間)、キャンセルボタン702の押下がなければ、FAX送信を開始するように構成してもよい。なお、上記一定時間を、管理者やユーザ等が設定可能にしてもよい。
また、図7の宛先確認メッセージ703を表示する場合、703で確認表示するFAX番号が、MFP101が保持するアドレス帳に登録されているFAX番号である場合には、該FAX番号に対応してアドレス帳に登録されている登録名を、該FAX番号とともに、宛先確認メッセージ703で表示するようにしてもよい。
実施例2では、MFP101を用いてファクシミリ送信する際にユーザが送信先FAX番号を入力する場合について説明する。実施例2では、実施例1で説明した図6に代えて図9に示すMFP101がファクシミリ送信する際の動作を説明するフローチャートを説明する。また、実施例1で説明した図8の返信先入力画面800に代えて、図10に示す宛先選択画面1000を表示する。なお、その他の構成について実施例1で説明したものと同様であるため説明は省略する。
図9は、実施例2のMFP101がファクシミリ送信する際の動作を説明するフローチャートである。図9のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。実施例1の説明と異なり本実施例の説明では、図5で説明したMFP101においてFAX送信する際のユーザ操作によってファクシミリ送信する場合を想定して説明する。
ステップS900では、アプリケーションUI制御部324が、図5で説明したユーザ操作によって入力された送信先FAX番号(送信先情報)を取得する。
ステップS901では、スキャン実行指示(ハードウェアキー押下)をトリガとして、アプリケーションUI制御部324は、画像読み取り部314にスキャン開始指示を出す。このとき、アプリケーションUI制御部324は、上記ステップS900で取得した送信先FAX番号を画像読み取り部314に渡す。画像読み取り部314は、スキャナI/F217を介してスキャナ222を制御し、スキャナ222が読み取った原稿上の画像の画像データを取得する。次に、画像読み取り部314は、取得した原稿上の画像の画像データと送信先FAX番号とを、アプリケーションスキャン画像解析部325へ渡す。
ステップS902では、アプリケーションスキャン画像解析部325は、画像読み取り部314から受け取った画像データを解析して原稿上の画像に埋め込まれたQRコード画像を取得する。次に、アプリケーションスキャン画像解析部325は、取得したQRコード画像を解析して、返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号を抽出する。次に、アプリケーションスキャン画像解析部325は、アプリケーションFAX送信指示部326に、画像データと返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号、さらにアプリケーションUI制御部324から受け取った送信先FAX番号を渡す。
ステップS903では、アプリケーションFAX送信指示部326は、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った返信先FAX番号要確認フラグと返信先FAX番号の有無により、埋め込み情報を抽出できた(埋め込み情報有り)か否かを判定する。そして、埋め込み情報を抽出できた(埋め込み情報有り)と判定した場合(S903でYesの場合)、ステップS904に移行する。
ステップS904では、アプリケーションFAX送信指示部326は、返信先FAX番号要確認フラグを参照し、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った返信先FAX番号に対してユーザ確認が必要か否か判定する。そして、ユーザ確認が不要(妥当性あり)と判定した場合(S904でYesの場合)、ステップS905へ移行する。
ステップS905では、アプリケーションFAX送信指示部326は、返信先FAX番号と送信先FAX番号が一致しているか否かを判定する。そして、返信先FAX番号と送信先FAX番号が一致していると判定した場合(S905でYesの場合)、アプリケーションFAX送信指示部326は、返信先FAX番号を最終的なFAX送信先番号とし、ステップS906へ移行する。
ステップS906では、アプリケーションFAX送信指示部326は、FAX送信部315に、画像データと最終的なFAX送信先番号を渡す。FAX送信部315は、アプリケーションFAX送信指示部326から受け取った画像データをFAX送信先番号へFAX送信するようモデムI/F218を介してモデム223を制御し、FAX送信する。
また、上記ステップS905において、返信先FAX番号と送信先FAX番号が一致していいないと判定した場合(S905でNoの場合)、アプリケーションFAX送信指示部326は、ステップS908へ移行する。
ステップS908では、アプリケーションFAX送信指示部326は、アプリケーションUI制御部324に、返信先FAX番号と送信先FAX番号を渡し、図10のような宛先選択画面1000を表示するよう指示する。アプリケーションUI制御部324は、操作部220に宛先選択画面1000を表示して、返信先FAX番号を「原稿に指定される宛先」1001に表示し、送信先FAX番号を「入力された宛先」1002に表示する。
図10は、アプリケーションUI制御部324が操作部220に表示する宛先選択画面1000を例示する図である。
図10に示すように、「原稿に指定される宛先」1001および「入力された宛先」1002はチェックボックスとなっており、ユーザはいずれかにチェックを入れることによって最終的なFAX送信先番号を指定するように構成されている。
アプリケーションUI制御部324は、宛先選択画面1000の送信ボタン1003もしくはキャンセルボタン1004いずれかが押下されたことを検知すると、押下されたボタンを示す情報と、指定された最終的なFAX送信先番号とを、アプリケーションFAX送信指示部326に渡す。
ステップS910では、アプリケーションFAX送信指示部326は、ユーザからの送信指示があったか否かの判定を行う。アプリケーションFAX送信指示部326は、OKボタン701もしくは送信ボタン1003が押下されたことを検知した場合には送信指示があったと判定し(S910でYesと判定し)、宛先選択画面1000で選択されたFAX番号を最終的なFAX送信先番号とし、ステップS906へ移行する。
一方、アプリケーションFAX送信指示部326は、キャンセルボタン702もしくはキャンセルボタン1004が押下されたことを検知した場合には送信キャンセルがあったと判定し(S910でNoと判定し)、本フローチャートに示す一連の処理を終了する。
また、上記ステップS904において、アプリケーションFAX送信指示部326が、アプリケーションスキャン画像解析部325から受け取った返信先FAX番号に対してユーザ確認が必要(妥当性なし)と判定した場合(S904でNoの場合)、ステップS907へ移行する。
ステップS907では、アプリケーションFAX送信指示部326は、返信先FAX番号と送信先FAX番号が一致しているか否かを判定する。そして、返信先FAX番号と送信先FAX番号が一致していないと判定した場合(S907でNoの場合)、アプリケーションFAX送信指示部326は、ステップS908へ移行する。ステップS908以降の処理は説明済みのため省略する。
一方、返信先FAX番号と送信先FAX番号が一致していると判定した場合(S907でYesの場合)、アプリケーションFAX送信指示部326は、返信先FAX番号をユーザに確認してもらうFAX番号とし、ステップS909へ移行する。
ステップS909では、アプリケーションFAX送信指示部326は、操作部220に図7のような返信先確認画面700を表示するようアプリケーションUI制御部324に指示する。アプリケーションUI制御部324は、操作部220に返信先確認画面700を表示する。このとき、宛先確認メッセージ703に表示するFAX番号は、返信先FAX番号とする。アプリケーションUI制御部324は、OKボタン701が押下されると、返信先FAX番号を最終的なFAX送信先番号とする。アプリケーションUI制御部324は、OKボタン701もしくはキャンセルボタン702のいずれかが押下されたことを検知すると、押下されたボタンと指定された最終的なFAX送信先番号を、アプリケーションFAX送信指示部326に渡す。
ステップS909の処理の後、ステップS910に移行する。ステップS910以降の処理は説明済みのため省略する。
なお、図10の「原稿に指定される宛先」1001や「入力された宛先」1002で確認表示する宛先がMFP101が保持するアドレス帳に登録されているFAX番号である場合には、該FAX番号に対応してアドレス帳に登録されている登録名を、該FAX番号とともに、「原稿に指定される宛先」1001や「入力された宛先」1002に表示するようにしてもよい。
以上説明した通り、実施例2にでは、FAX文書受信時に、送信元FAX番号と文書に埋め込まれている情報から特定した返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグをFAX文書に埋め込んで印刷する。また、FAX送信時には原稿に埋め込まれた返信先FAX番号と返信先FAX番号要確認フラグを抽出し、さらに、該抽出した返信先FAX番号をユーザ入力された送信先FAX番号と照合することで、返信先FAX番号を特定する。この構成により、実施例2によれば、送信用と受信用でFAX回線を使い分けている送信元でも、返信先FAX回線(受信用FAX回線)を特定した上でさらにユーザ入力されたFAX番号と照合することで、誤送信なく返信できる。また、送信元FAX番号が取得できない場合にも、文書に埋め込まれている情報から特定した返信先FAX番号を特定し、ユーザ入力されたFAX番号との照合結果に基づいてユーザに確認を取り返信するため、誤送信なく返信することができる。
以上示したように、MFP101は、FAX受信時に、送信元FAX番号および受信文書に埋め込まれた情報から返信先FAX番号を特定し、返信先FAX番号の確認が必要か否かを検証する。さらに、MFP101は、受信文書の印刷時に、受信文書の画像データに返信先FAX番号と検証結果を埋め込み、印刷する。また、MFP101は、FAX送信時、スキャンした画像データを解析し、印刷時に埋め込んだ返信先FAX番号と検証結果を取得し、検証結果に基づいて返信先FAX番号へのファクシミリ送信を制御する。このような構成により、MFP101では、FAX受信時に印刷された受信文書(用紙)をそのまま、あるいは若干の加筆や訂正等を行って返送原稿としてFAX送信するような利用方法の場合に、FAX誤送信を防止することができる。
よって、ファクシミリ受信時に、返信するために必要な情報を受信内容とともに印刷することができる。また、印刷した内容をスキャンして返信するときに、自動的に返信先を判断して送信することができる。さらに、自動返信判断できない場合も想定して、ユーザに操作を促すこともできる。よって、ファクシミリを用いた業務において誤送信を防ぐこと、及び、送信作業にかかる負担を軽減することができる。すなわち、スキャン操作のみで適切な返信先にファクシミリ送信できるようになることで操作性の向上と、自動返信判断できない場合でも、ユーザに選択を促すことで安全な返信機能を提供することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 MFP
321 アプリケーション受信部
322 アプリケーション受信画像解析部
323 アプリケーション画像生成部
324 アプリケーションUI制御部
325 アプリケーションスキャン画像解析部
326 アプリケーションFAX送信指示部

Claims (16)

  1. ファクシミリ装置であって、
    ファクシミリの送信元情報に対応付けてファクシミリの返信先情報を管理する第1管理手段と、
    特定の情報と対応付けてファクシミリの返信先情報を管理する第2管理手段と、
    ファクシミリを受信した場合に、該ファクシミリの送信元情報を取得する第1取得手段と、
    該受信したファクシミリの画像データから前記特定の情報を抽出して取得する第2取得手段と、
    前記第1取得手段により取得された送信元情報に対応するファクシミリの返信先情報である第1返信先情報を、前記第1管理手段で管理する情報を用いて取得する第3取得手段と、
    前記第2取得手段により取得された特定の情報に対応するファクシミリの返信先情報である第2返信先情報を、前記第2管理手段で管理する情報を用いて取得する第4取得手段と、
    前記第1返信先情報と前記第2返信先情報に基づいて、前記受信したファクシミリを返信する場合の返信先情報と、該返信先情報に対するユーザ確認が必要か否かを判定するための判定情報とを、前記受信したファクシミリの画像データに埋め込んで印刷用の画像データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された画像データを印刷するように制御する印刷制御手段と、
    ファクシミリ送信のために原稿から読み取られた画像データに埋め込まれた前記返信先情報と前記判定情報を抽出して取得する第5取得手段と、
    前記第5取得手段により取得された情報に基づいて、前記返信先情報に対するユーザ確認と、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御する送信制御手段と、
    を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記生成手段は、前記第1返信先情報と前記第2返信先情報とが一致する場合には、前記返信先情報に対するユーザ確認の必要がないと判定し、前記第1返信先情報と前記第2返信先情報とが一致しない場合には、前記返信先情報に対するユーザ確認の必要があると判定し、該判定の結果を前記判定情報として前記受信したファクシミリの画像データに埋め込むことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記第1返信先情報と前記第2返信先情報とが一致しない場合は、前記第1返信先情報または前記第2返信先情報が取得できなかった場合を含むことを特徴とする請求項2に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記生成手段は、前記第1返信先情報および前記第2返信先情報が取得できなかった場合には、前記返信先情報と前記判定情報の埋め込みを行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  5. 前記送信制御手段は、前記判定情報がユーザ確認の必要がないことを示す場合、前記返信先情報に対するユーザ確認を行うことなく、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  6. 前記送信制御手段は、前記判定情報がユーザ確認の必要があることを示す場合、前記返信先情報に対するユーザ確認として、前記返信先情報へのファクシミリ送信の可否をユーザに問い合わせ、ユーザからの応答に応じて、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  7. ファクシミリを送信するための送信先情報の入力を受け付ける入力手段を有し、
    前記送信制御手段は、前記入力手段で受け付けた送信先情報と前記返信先情報とが一致し、且つ、前記判定情報がユーザ確認の必要がないことを示す場合には、前記返信先情報に対するユーザ確認を行うことなく、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  8. 前記送信制御手段は、前記入力手段で受け付けた送信先情報と前記返信先情報とが一致し、且つ、前記判定情報がユーザ確認の必要があることを示す場合には、前記返信先情報に対するユーザ確認として、前記返信先情報へのファクシミリ送信の可否をユーザに問い合わせ、ユーザからの応答に応じて、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御することを特徴とする請求項7に記載のファクシミリ装置。
  9. 前記送信制御手段は、前記入力手段で受け付けた送信先情報と前記返信先情報とが一致しない場合には、前記返信先情報に対するユーザ確認として、前記返信先情報または前記入力手段で受け付けた送信先情報の選択をユーザに問い合わせ、ユーザからの選択に応じて、前記読み取られた画像データの前記選択された宛先へのファクシミリ送信を制御することを特徴とする請求項7又は8に記載のファクシミリ装置。
  10. 前記送信制御手段は、前記第5取得手段により前記返信先情報と前記判定情報とが取得できなかった場合には、ユーザからの返信先情報の入力を受け付け、ユーザからの入力に応じて、前記読み取られた画像データの前記受け付けた返信先情報へのファクシミリ送信を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  11. 前記生成手段は、前記判定情報および前記返信先情報の情報を、1次元または2次元のバーコードとして埋め込むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  12. 前記生成手段は、前記判定情報および前記返信先情報の情報を、不可視型情報として埋め込むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  13. 前記生成手段は、前記受信したファクシミリの画像データに、前記判定情報および前記返信先情報の情報が既に埋め込まれている場合には、該埋め込まれている前記判定情報および前記返信先情報の情報を削除し、新たに判定情報及び返信先情報の情報を埋め込むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  14. 前記送信制御手段は、前記ファクシミリ送信する画像データに、前記判定情報および前記返信先情報の情報が埋め込まれている場合には、該埋め込まれている前記判定情報および前記返信先情報の情報を前記画像データから削除し、該画像データを送信するように制御することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  15. ファクシミリの送信元情報に対応付けてファクシミリの返信先情報を保持し、特定の情報と対応付けてファクシミリの返信先情報の管理を行うファクシミリ装置の制御方法であって、
    ファクシミリを受信した場合に、該ファクシミリの送信元情報を取得する第1取得ステップと、
    該受信したファクシミリの画像データから前記特定の情報を抽出して取得する第2取得ステップと、
    前記第1取得ステップで取得された送信元情報に対応するファクシミリの返信先情報である第1返信先情報を、予めファクシミリの送信元情報に対応付けて管理されているファクシミリの返信先情報を用いて取得する第3取得ステップと、
    前記第2取得ステップで取得された特定の情報に対応するファクシミリの返信先情報である第2返信先情報を、予め特定の情報と対応付けて管理されているファクシミリの返信先情報を用いて取得する第4取得ステップと、
    前記第1返信先情報と前記第2返信先情報に基づいて、前記受信したファクシミリを返信する場合の返信先情報と、該返信先情報に対するユーザ確認が必要か否かを判定するための判定情報とを、前記受信したファクシミリの画像データに埋め込んで印刷用の画像データを生成する生成ステップと、
    前記生成ステップで生成された画像データを印刷するように制御する印刷制御ステップと、
    ファクシミリ送信のために原稿から読み取られた画像データに埋め込まれた前記返信先情報と前記判定情報を抽出して取得する第5取得ステップと、
    前記第5取得ステップで取得された情報に基づいて、前記返信先情報に対するユーザ確認と、前記読み取られた画像データの前記返信先情報へのファクシミリ送信を制御する送信制御ステップと、
    を有することを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  16. コンピュータに、請求項15に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20240073344A1 (en) * 2022-08-26 2024-02-29 Canon Kabushiki Kaisha Transmission system

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