JP2005222376A - データ送信システム、データ送信方法、およびプログラム - Google Patents

データ送信システム、データ送信方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】送信先において、電子メールを用いて所定処理後のデータが送信されてきた際に、当該所定処理が施されていないデータを容易に参照することができる技術を提供する。
【解決手段】MFP1において、スキャナーで取得したスキャンデータに対して高圧縮PDF変換処理を施すことで高圧縮PDFファイルHPDを生成する。その高圧縮PDFファイルHPDを電子メールを用いて送信先へ送信する際に、スキャンデータから保存用PDFファイルPDを生成して、送信先コンピュータ90からネットワークを介してアクセス可能なハードディスク24内のディレクトリーに格納する。そして、電子メールMLによって、高圧縮PDFファイルHPDとともに保存用PDFファイルPDのURLを送信先コンピュータ90に送信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、データを送信する送信技術に関する。
手書きの文章や絵などといった紙面上の記載物などをスキャナーで読み込み、電子データ化する技術が良く知られている(例えば、特許文献1)。この技術は、様々な分野で利用され、脚光を浴びている。
ところで、各種の電子データを電子メール(E-Mail)に添付して送信する技術が良く知られている。この技術は、例えば、手書きの文章や絵などをスキャナーで取り込み、電子データ化して、電子メールに添付して送信するといったシステムに適用されている。そして、電子メールに添付されるファイルの形式のうち、カラーで複数頁の文章や図面を扱えるものとして、PDF(Portable Document Format)が良く知られている。
しかし、例えば、複数頁の書類や図面を電子データ化して生成されたPDFファイルはデータのサイズが大きく、電子メールに添付して送信する際に、PDFファイルのデータサイズが一定の制限値を超えていると、その中継を行うサーバにおいてその電子メールの配信を拒絶される場合が存在する。
そこで、例えば、スキャナーで読み込まれたデータを文字の部分と絵の部分とにレイヤー分離して、文字と絵の部分に対してそれぞれ専用の圧縮処理を行った後に、PDFのマルチレイヤ機能を利用して合成することで、データのサイズを大幅に低減させることができる圧縮処理技術(高圧縮PDF変換技術)などが実用化されている(例えば、非特許文献1)。
このような技術に関する先行技術文献としては、以下のようなものがある。
特開2002−142083 "高圧縮PDF変換技術"、[online]、2004年、キャノン株式会社、[2004年1月28日検索]、インターネット<URL:http://web.canon.jp/technology/detail/software/pdf/>。
しかしながら、上記背景技術において述べた高圧縮PDF変換技術などでは、例えば、黒い文字が赤い文字に変換されてしまうなど、要らないと判別された情報を削る際に、誤処理を生じることがある。よって、変換処理後のデータを利用する際には、変換処理前のデータなどを参照する必要がある。
また、このような誤処理を生じる技術としては、手書き文書などを文字データに変換するOCR(Optical Character Reader)などの技術があり、オフィスの場で広く利用されている。
そして、このような誤処理を生じる技術では、誤処理を補償するために、変換処理後のデータが変換処理前のデータ(オリジナルデータ)と一体として提供されるのが一般的である。しかし、変換処理後のデータとオリジナルデータとを合わせたデータのサイズが一定の制限値を超えると、結局電子メールで送信することができない。また、変換処理後のデータだけを電子メールで送信すると、送信先で誤処理を確認する術がないといった問題を生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所定処理後のデータが電子メールを用いて送信されてきた際に、所定処理が施されていないデータを送信先において容易に参照することができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、データを送信するデータ送信システムであって、電子メールを送信するメール送信手段と、第1のデータに対して所定の処理を施すことにより生成された第2のデータを電子メールを用いて送信先へ送信するデータ送信動作を行うように前記メール送信手段を制御する制御手段と、前記送信先からアクセス可能な状態に設定された所定の保存先に、前記第1のデータを第3のデータとして格納するデータ格納手段と、前記制御手段が、前記所定の保存先に格納された前記第3のデータに前記送信先からアクセスするためのアクセス情報を、前記データ送信動作において前記第2のデータとともに電子メールを用いて前記送信先へ送信するように前記メール送信手段を制御することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデータ送信システムであって、前記所定の処理が、前記第1のデータの内容に依存する誤処理が生じた場合に、当該誤処理を生じたか否かを前記第2のデータの内容からユーザーが判断することができない処理であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のデータ送信システムであって、他のデータと当該データとを識別するためのデータ特定情報をランダムに生成して、前記第3のデータに対して付与する特定情報付与手段をさらに備え、前記アクセス情報が、前記データ特定情報を含むことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ送信システムであって、前記アクセス情報が、前記所定の保存先に対してアクセス可能であることを認証するための認証情報を含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ送信システムであって、前記アクセス情報が、前記第3のデータの所在場所を特定するためのURLを含むことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のデータ送信システムであって、前記所定の保存先に格納された前記第3のデータを、所定のタイミングで前記所定の保存先から削除する削除手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、データ送信システムに含まれるコンピュータによって実行されることにより、前記データ送信システムを、請求項1から請求項6のいずれかに記載のデータ送信システムとして機能させるプログラムである。
また、請求項8の発明は、データを送信するデータ送信方法であって、(a)第1のデータと、前記第1のデータに対して所定の処理を施して生成した第2のデータとを準備するステップと、(b)前記第2のデータを送信する送信先からアクセス可能な状態に設定された所定の保存先に、前記第1のデータを第3のデータとして格納するステップと、(c)前記送信先から前記第3のデータに対してアクセスするためのアクセス情報と、前記第2のデータとを電子メールを用いて前記送信先に送信するステップとを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1のデータに対して所定の処理を施すことで生成された第2のデータを電子メールを用いて送信先へ送信する際に、送信先からアクセス可能な保存先に第1のデータを第3のデータとして格納するとともに、第3のデータに対して送信先からアクセスするためのアクセス情報を併せて送信することで、送信先において、電子メールを用いて所定処理後のデータが送信されてきた際に、所定処理が施されていないデータを容易に参照することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、所定の処理が第1のデータの内容に依存する誤処理を生じ、当該誤処理が生じたか否かを第2のデータの内容からユーザーが判断することができないため、送信先において、電子メールを用いて所定処理後のデータが送信されてきた際に、所定処理が施されていないデータを容易に参照することができるようにすることで、所定の処理が誤処理を生じたか否かを容易に判断できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、他のデータと当該データとを識別するためのデータ特定情報をランダムに生成して第3のデータに付与し、データ特定情報を含むアクセス情報を第2のデータとともに送信先へ送信することで、データ特定情報が知らされていない他人が、ランダムにデータ特定情報が付与されたデータを容易に参照することができないようにすることが可能となり、情報の漏洩を防ぐことができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、所定の保存先に対してアクセス可能であることを認証するための認証情報を含むアクセス情報を送信先へ送信することで、認証情報を知らされていない他人が、データを容易に参照することができないようにすることが可能となり、情報の漏洩を防ぐことができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、第3のデータの所在場所を特定するためのURLを含むアクセス情報を送信先へ送信することで、例えば、ルーターを介して接続される他のネットワーク内に格納されたデータであっても容易に参照することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、所定の保存先に格納された第3のデータを、所定のタイミングで削除することで、例えば、データへのアクセスを試みることができる期間が比較的短くなるため、アクセス情報を取得していない他人が、データを容易に参照することができないようにすることが可能となり、情報の漏洩を防ぐことができる。また、データの保存先の記憶容量を有効利用することができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6に記載の発明と同様な効果を奏することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な効果を奏することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<(1)第1実施形態>
<(1-1)構成>
図1は、この実施形態におけるデータ送信装置としてのマルチ・ファンクション・ペリフェラル(以下、「MFP」と略する。)1を示す外観図である。MFP1は、スキャナ、複写機、プリンタ、ファックス等の複数の画像処理機能を有する複合機であり、ネットワークを介したデータの送受信が可能である。
MFP1は、図1に示すように、複数のキー11aを備え、当該キーに対するユーザの操作による各種の指示や、文字・数字等のデータの入力を受け付ける操作部11、ユーザに対する指示メニューや取得した画像に関する情報等の表示を行うディスプレイ12、原稿を光電的に読み取って画像データを得るスキャナ部13、および画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するプリンタ部14を備える。
また、MFP1は、本体上面に原稿をスキャナ部13に送るフィーダ部17、下部にはプリンタ部14に記録シートを供給する給紙部18、中央部にはプリンタ部14によって画像を印刷された記録シートが排出されるトレイ19、内部にはネットワークを介して外部機器と画像データ等の送受信を行う通信部16、および各種データ等を記憶するハードディスク24を備えている。なお、図示は省略しているがMFP1はネットワーク・インターフェイス(ネットワークI/F)を有し、通信部16は外部機器との間で各種データの送受信が可能なようにネットワークI/Fを介してネットワークに接続されている。
ディスプレイ12は、データ送信の宛先の一覧表示を含む種々の表示に使用される一方、操作部11はユーザによる送信先(宛先)の選択を含む種々の入力に用いられるものであり、これらがユーザーインターフェース(ユーザーI/F)の要部として機能する。
スキャナ部13は、写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読み取って画像データを取得する。取得された画像データ(濃度データ)は、図示しない画像処理部においてデジタルデータに変換され、周知の各種画像処理を施された後、プリンタ部14や通信部16に送られ、画像の印刷やデータの送信に供されるか、または、後の利用のためにハードディスク24に格納される。
プリンタ部14は、スキャナ部13により取得された画像データ、通信部16により外部機器から受信した画像データ、またはハードディスク24に格納されている画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷する。
通信部16は、公衆電話回線を介してファクシミリデータの送受信を行う他、LAN、インターネット等のネットワークを介して、該ネットワークに接続された外部機器との間で電子メール等を用いてデータの送受信を行う。これにより、MFP1は、通常のファクシミリ通信を行うファクシミリ装置としての機能のみならず、電子メールの送受信端末としての機能も有する。したがって、電子メールの添付ファイルとして、各種画像データや文書データなどを送受信することもできる。なお、MFP1が行うネットワーク通信は有線でもよく無線でもよいが、図示例では有線による通信方式が採用されている。
図2は、MFP1に設けられた構成のうち主に本実施形態に係る部分を示すブロック図である。MFP1は、MFP1全体の動作を制御するコントローラー20を備える。このコントローラー20は、各種演算処理を行うCPU21と、各種データを記憶するRAM22、および所定のソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラム」と称する)231を記憶するROM23を備えて構成される。
また、コントローラー20には、操作部11およびディスプレイ12を含むユーザーI/F30、スキャナ部13、およびハードディスク24も接続される。ハードディスク24は、画像データ等の各種データを保存する不揮発性の記憶媒体である。なお、RAM22は、不揮発性メモリ(nonvolatile RAM)である。
これにより、コントローラー20のCPU21の制御の下にRAM22、スキャナ部13、並びにハードディスク24の間で各種データの受け渡しが可能とされており、ディスプレイ12には、コントローラー20のCPU21の制御により、RAM22、ハードディスク24に記憶されている情報の表示が行われる。
さらに、コントローラー20には、ネットワークを介して接続される外部機器との間でデータの送受信を行うための通信部16も接続される。つまり、MFP1は、データの送信を行うデータ送信システム、およびデータの受信を行うデータ受信システムとして構成される。
通信部16は、上述したように電子メール(E-Mail)の送信を行う機能を有している。この機能は、通信部16が、コントローラー20などと協働することによって実現される。そして、コントローラー20の制御の下で、通信部16が所定の送信先に電子メールを送信することができる。なお、送信される電子メールとしては、添付ファイルを有しない通常の電子メールと、画像データなどのデータファイルを添付した電子メールMLとが存在する。
また、コントローラー20は、スキャナ部13によって読み取られたデータを所定のファイル形式のデータに変換する機能を有している。例えば、複数頁の文書などをスキャナ部13によってスキャンすることで複数頁分の画像データ(以下、「スキャンデータ」と称する)として取得して、1)その複数頁分の画像データに基づいて、文字の部分と絵の部分とにレイヤー分離し、文字と絵の部分に対してそれぞれ専用の圧縮処理を行った後に、PDFのマルチレイヤ機能を利用して合成することで、データのサイズを大幅に低減させたPDFファイル(以下、「高圧縮PDFファイル」と称する)を生成する高圧縮PDF変換処理を実現したり、2)複数頁分の画像データをまとめて1つの保存用のPDFファイル(以下、「保存用PDFファイル」と称する)を生成することができる。
この実施形態においては、「スキャンデータ」がこの発明における「第1のデータ」に相当し、「高圧縮PDFファイル」が「第2のデータ」に相当する。また、「保存用PDFファイル」が「第3のデータ」に相当する。
このような高圧縮PDF変換処理では、データのサイズを大幅に低減させるために、所定のアルゴリスムによって不必要と判断される情報が自動的に削除されるが、このときに、誤処理を生じることがある。つまり、高圧縮PDF変換処理は、スキャンデータの内容に依存して、目的とする変換処理(すなわち、文字や絵などの形状、模様、色彩を保持した圧縮処理)を正確に行うことができない場合があるが、変換後の高圧縮PDFファイルには、どこがどのように誤処理されたかについての情報が記録されているわけではない。そのため、ユーザーが、高圧縮PDFファイルのみに基づいて高圧縮PDF変換処理に誤処理を生じたか否かを判断することができない。
なお、ここにおける「誤処理」とは、処理アルゴリスムが正しく実行されないために有効な変換後データが得られなくなるという「処理エラー」ではなく、処理アルゴリスム自身が処理対象データの情報の部分的削減を行うように構成されていることに起因して、正常に処理アルゴリスムが実行された場合にも処理前のデータと処理後のデータの間とに「誤差」が生じる現象を指している。
また、コントローラー20は、データ(例えば、保存用PDFファイル)を所定の保存先に転送して格納する機能を有している。
また、コントローラー20は、例えば、Webサーバとしての機能を有している。そして、コントローラー20による制御の下で、ハードディスク24内にWebサーバ管理下のディレクトリーを生成し、そのディレクトリーに各種データを格納することができる。つまり、各種データをWebサーバ管理下のディレクトリーに格納することで、ネットワークを介してMFP1に対して通信可能に接続されている外部機器からアクセス可能に設定することができる。例えば、スキャンデータに基づいて生成される保存用PDFファイルを外部機器からアクセス可能なWebサーバ管理下のディレクトリーに格納することができる。
そして、このとき、各保存用PDFファイルに対してネットワークを介して外部装置からアクセスするための情報(以下、「アクセス情報」と称する)として、Webサーバ管理下のディレクトリー名、WebサーバのIP(Internet Protocol)アドレス、およびファイル名などで構成されるURL(Uniform Resource Locator)が設定されることとなる。さらに、このとき、コントローラー20は、14桁の乱数をランダムに発生させて各保存用PDFファイルのファイル名として付与することができる。
つまり、コントローラー20が、各データを他のデータと識別して特定するための情報(以下、「データ特定情報」と称する)としてのファイル名をランダムに生成して、保存用PDFファイルに対して付与する手段としての機能を有する。そして、ランダムに生成されたデータ特定情報たるファイル名がアクセス情報たるURLに含まれる。
このように、MFP1は、これらのコントローラー20などを有するコンピュータシステム(以下、単に「コンピュータ」と称する)として構成されている。そして、このようなコンピュータにおいて所定のプログラムが実行されることによって、MFP1は後述の各機能を有するデータ送信システムとして機能する。
なお、この実施形態においては、プログラム231はROM23内に格納されているが、プログラム231はRAM22内に格納されていても良い。また、RAM22やROM23内に格納されるプログラムは、たとえば、ネットワークを介した通信によってMFP1内に取り込んだプログラムであっても良い。
<(1-2)動作等>
まず、本実施形態に係る動作を説明する前に、仮にMFPにおいて、従来の電子メールの送信技術を用いてスキャンデータから生成された高圧縮PDFファイルを送信するとした場合の動作について説明する。
<(1-2-1)従来技術に基づく高圧縮PDFファイルの送信動作>
図15は、従来技術に基づくメール送信動作を示すフローチャートである。
図15のステップS411では、スキャナにより、所定の原稿に関する写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読み取って画像データを取得する。取得された画像データは、次のステップS412で、デジタルデータ(スキャンデータ)に変換され、JPEG方式で圧縮処理されて、ハードディスクに一時的に格納される。そして、ステップS413でそのスキャンデータに基づいて高圧縮PDFファイルを生成し、ステップS414でスキャンデータをセキュリティーの観点から廃棄する。なお、スキャンデータが複数頁分のデジタル画像データによって構成される場合には、複数頁分のデータをまとめて一つの高圧縮PDFファイルを生成する。さらに、ステップS415で高圧縮ファイルが添付された電子メールが作成されて送信指示が与えられると、ステップS416で添付された高圧縮PDFファイルがMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)エンコードされる。
次のステップS417では、電子メールのサイズが一定の制限値以上であるか否かを判別する。ここでは、電子メールのサイズが一定の制限値以上である場合には、ステップS418で電子メールのデータのサイズが一定の制限値を超えないように電子メールが複数のメールに分割され、ステップS419で電子メールが宛先のメールサーバに送信される。一方、電子メールのサイズが一定の制限値以上でない場合には、ステップS419で電子メールが宛先のメールサーバに送信される。
そして、メールサーバから送信先へ高圧縮PDFファイルが添付された電子メールが送信されることで、送信先は、データのサイズが比較的小さな高圧縮PDFファイルを受け取ることができる。そして、送信先では、この電子メールに添付された高圧縮PDFファイルを開くことで、MFPでスキャンされた書面などの内容を視認することができる。
しかしながら、上記背景技術においても述べたように、高圧縮PDF変換処理では、要らないと判別された情報を削る際に、誤処理を生じることがある。そのため、送信先において、電子メールを用いて高圧縮PDFファイルが送信されてきた際に、高圧縮PDFファイルに対応する高圧縮PDF変換処理が施されていないデータを容易に参照することができる技術が望まれる。
本実施形態に係るMFP1は、このような問題を解決するものであり、以下、その動作について説明する。
<(1-2-2)本発明に係る高圧縮PDFファイルの送信動作>
図3は、この実施形態に係る動作の概要を表す概略図であり、また、図4は、MFP1内での処理を示すフローチャートである。以下では、これらの図を参照しながら、MFP1において、所定の処理(ここでは、高圧縮PDF変換処理)をスキャンデータに対して施すことで生成されたデータ(ここでは、高圧縮PDFファイル)HPDを電子メールに添付して送付するとともに、保存用PDFファイルPDを送信先から容易に参照可能にする手順について説明する。
図3に示すように、スキャンデータに基づいて生成される高圧縮PDFファイルHPDを添付した電子メールMLがMFP1から送信先コンピュータ90に向けて送付される。ここでは、コントローラー20による制御の下で、スキャンデータに対して所定の高圧縮PDF変換処理を施すことにより生成された高圧縮PDFファイルを電子メールを用いて送信先へ送信するデータ送信動作を通信部16が行う。図4は、この送信動作の詳細を示すフローチャートである。ここでは、スキャナ部13によって取得されたスキャンデータに基づいて、コントローラー20で高圧縮PDFデータHPDを生成し、電子メールMLに添付して送信する場合を想定する。
そのため、図4のステップS11では、スキャナ部13が、所定の原稿に関する写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読み取って画像データを取得する。取得された画像データは、次のステップS12で、図示しない画像処理部においてデジタルデータ(スキャンデータ)に変換され、JPEG方式で圧縮処理されて、ハードディスク24に一時的に格納される。そして、ステップS13で、コントローラー20によりスキャンデータに基づいて高圧縮PDFデータHPDを生成する。なお、スキャンデータが複数頁分のデジタル画像データによって構成される場合には、複数頁分のデータをまとめて一つの高圧縮PDFデータHPDを生成する。言い換えれば、オリジナルのスキャンデータと、そのスキャンデータに対して所定の高圧縮PDF変換処理を施して生成した高圧縮PDFファイルとを準備する。
その一方、ステップS14では、スキャンデータから保存用PDFファイルPDを生成する。なお、このとき、保存用PDFファイルPDには仮のファイル名が付与される。また、ここでも、スキャンデータが複数頁分のデジタル画像データによって構成される場合には、複数頁分のデータをまとめて一つの保存用PDFファイルPDを生成する。生成された保存用PDFファイルPDのファイル名を、次のステップS15では、例えば14桁の乱数を用いて変更する。
そして、保存用PDFファイルPDは、ステップS16で、コントローラー20によって機能するWebサーバの管理下のディレクトリーに、対応する高圧縮PDFファイルと関連付けられて格納される。図3においては、この格納動作が矢印AR2で示されている。つまり、この送信動作を行う際に、コントローラー20の制御下で、送信先からアクセス可能な状態に設定された所定の保存先であるディレクトリーに、スキャンデータを保存用PDFファイルPDとして格納する。なお、このとき、セキュリティーの観点から、ステップS12においてハードディスク24に一時的に格納されたスキャンデータを全て廃棄(削除)する。
次のステップS17では、ステップ高圧縮PDFファイルHPDを添付した電子メールMLの作成動作が行われる。具体的には、ユーザーが、操作部11およびディスプレイ12などのユーザーI/F30を用いて、送信先と送信すべき高圧縮PDFファイルHPDとを含む設定を指示するとともに、メールの本文を作成する。そして、ユーザーによって電子メールMLを送信する旨の指示がユーザーI/F30を用いてなされると、電子メールMLに添付される高圧縮PDFファイルHPDに対応する保存用PDFファイルPDのURLがメールの本文に追記される。
そして、ステップS18で、作成された電子メールMLに添付された高圧縮PDFファイルHPDがMIMEエンコードされてメールに添付して送信できるデータ形式に変換される。なお、ステップS13で作成された高圧縮PDFファイルHPDが自動的に電子メールに添付されるとともに、電子メールMLの本文に、添付される高圧縮PDFファイルHPD対応する保存用PDFファイルPDのURLを記述するようにしても良い。
次のステップS19では、通信部16が、電子メールMLのサイズが一定の制限値以上であるか否かを判別する。なお、この一定の制限値は通信能力などを考慮してMFP1の設計や設置環境などに応じて設定される。ここでは、電子メールMLのサイズが一定の制限値以上である場合には、ステップS20で、一定の制限値に応じて、電子メールMLのデータを、サイズが一定の制限値を超えないように複数のメールに分割し、ステップS21で、宛先のメールサーバMSに送信する。一方、電子メールMLのサイズが一定の制限値以上でない場合には、ステップS21で、電子メールMLが宛先のメールサーバMSに送信される。なお、ステップS21では、送信済みフォルダに送信済みの電子メールMLがコピーされて格納される。図3においては、この電子メールMLの送信動作が、矢印AR1で示されている。
そして、メールサーバMSに送信された電子メールMLが指定された送信先コンピュータ90にネットワークを介して送信される。なお、図3においては、この電子メールMLの送信動作が、矢印AR3で示されている。以上のようにして、MFP1から送信先へと向かう電子メールMLの送信動作が終了する。つまり、コントローラー20による制御の下で、通信部16が、送信先コンピュータ90から保存用PDFファイルPDにアクセスするためのアクセス情報たるURLを、高圧縮PDFファイルとともに電子メールを用いて送信する。
さて、送信先コンピュータ90においてこの電子メールMLが受信されると、送信先コンピュータ90のユーザーは、電子メールMLを開封した後、この電子メールMLに添付された高圧縮PDFファイルHPDを開くことで、MFP1でスキャンされた書面などの内容を視認することができる。但し、高圧縮PDF変換処理では、要らないと判断される情報を削る際に、誤処理を生じることがある。
そこで、受信メールMLの本文が例えばHTML形式で記載されているような場合には、本文に追記されているURLにマウスポインタを合わせてマウスをクリックすることなどによって、MFP1のハードディスク24内に格納される保存用PDFファイルPDにアクセスして参照することができる。つまり、メールソフトとの関係で、メール本文に追記されるアクセス情報がURLであれば、いわゆるハイパーリンクによって、少ない操作手順で容易に保存用PDFファイルPDにアクセスして参照することができる。なお、図3においては、送信先コンピュータ90からネットワークを介した保存用PDFファイルPDに対するアクセスが、矢印AR4,AR5で示されている。
このように、送信先のコンピュータ90が、WebすなわちHTTP(HyperText Transfer Protocol)をプロトコルとして用いて、ネットワークを介し、保存用PDFファイルPDに対してアクセスすることができる。
上記では、保存用PDFファイルPDに対して例えば14桁の乱数を発生させてファイル名を付与するため、保存用PDFファイルPDのURLを受け取った送信先のコンピュータ90のユーザー以外は、保存用PDFファイルPDのURLを容易に知ることはできない。よって、保存用PDFファイルPDを容易に参照することができないようにすることができ、情報の漏洩を防ぐことができる。
しかしながら、保存用PDFファイルPDを長期間Webなどでアクセス可能としていると、ランダムに付与したファイル名などが見つけ出され、URLを知らされていない他人によって、保存用PDFファイルPDが参照され、情報の漏洩を引き起こす可能性がある。
そこで、本実施形態に係るMFP1では、コントローラー20によるWebサーバ管理下のディレクトリー内に格納された保存用PDFファイルPDを、所定のタイミング(ここでは、格納から一週間後)で削除するように設定される。図5は、保存用PDFファイルPDを削除するサブフローを示すフローチャートである。
MFP1では、図示を省略しているが、年月日、時刻などを管理する機能を有している。そして、MFP1では、使用開始直後から図5に示すフローを開始し、後述するステップS31〜S35までのフローを繰り返す。
まず、ステップS31では、コントローラー20の機能によるWebサーバの管理下のディレクトリー(ハードディスク24内)に格納されたファイルを検出する。ここで、一つのファイルが検出される度に、ステップS32で、検出されたファイルがディレクトリーに格納されてから一週間経過しているか否か判別する。そして、ファイルが格納されてから一週間経過していない場合には、ステップS34に進み、ファイルが格納されてから一週間経過している場合には、ステップS33で当該ファイルを削除してステップS34に進む。
ステップS34では、コントローラー20によるWebサーバ管理下のディレクトリー内に格納される全てのファイルを検出したか否か判別し、全てのファイルを検出していない場合には、ステップS31に戻り、次のファイルを検出する。一方、全てのファイルを検出した場合には、ステップS35で、日付が変わるまで待機する。つまり、毎日、日付が変わると、コントローラー20によるWebサーバの管理下のディレクトリー内に格納される全てのファイルを順次検出して、格納後の期間を確認しつつ、ファイルを削除する動作が行われる。
このような動作により、所定の保存先に格納された保存用PDFファイルPDを、無闇に長期間格納するのではなく、所定のタイミングで削除することができる。その結果、URLなどのアクセス情報を取得していない他人が、データへのアクセスを試みることができる期間を比較的短くすることで、データを容易に参照することができないようにすることができ、情報の漏洩を防ぐことができる。また、保存用PDFファイルPDがハードディスク24内に長期間格納されることがないため、所定の保存先(ここでは、ハードディスク24)の記憶容量を有効利用することができる。
以上のように、第1実施形態に係るMFP1では、スキャンデータに対して所定の高圧縮PDF変換処理を施すことで生成した高圧縮PDFファイルHPDを電子メールを用いて送信先へ送信する。その際に、スキャンデータを送信先からアクセス可能なディレクトリーに保存用PDFファイルPDとして格納する。そして、保存用PDFファイルに対して送信先からアクセスするためのアクセス情報(ここでは、URLなど)を併せて送信する。その結果、所定の高圧縮PDF変換処理が施されていない保存用PDFファイルPDを電子メールを用いて、高圧縮PDFファイルHPDとともに送信する必要がない。そして、送信先コンピュータ90において、電子メールを用いて所定の高圧縮PDF変換処理後の高圧縮PDFファイルHPDが送信されてきた際に、高圧縮PDFファイルHPDが不自然な場合は、高圧縮PDF変換処理が施されていない保存用PDFファイルPDを容易に参照することができる。
特に、送信先において、送られてきた高圧縮PDFファイルHPDを開いて内容を見ただけでは、所定の高圧縮PDF変換処理がその目的とする処理を正確に行ったか否かを判断することができない。そこで、送信先コンピュータ90において、電子メールを用いて高圧縮PDFファイルHPDが送信されてきた際に、高圧縮PDF変換処理が施されていない保存用PDFファイルPDを容易に参照することができるようにすることで、所定の高圧縮PDF変換処理がその目的とする処理を正確に行ったか否かを容易に判断できる。すなわち、誤処理を生じたか否かを容易に判断できる。
また、各データを他のデータと識別して特定するためのデータ特定情報(ここでは、ファイル名)を乱数を用いるなどしてランダムに生成して、保存用PDFファイルPDに付与する。そして、データ特定情報を含むアクセス情報を高圧縮PDFファイルとともに送信先へ送信する。その結果、データ特定情報が知らされていない他人が、データ特定情報がランダムに付与されたデータを容易に参照することができないようにすることができ、情報の漏洩を防ぐことができる。
また、データ特定情報としてデータの所在場所を特定するためのURLを含むアクセス情報を送信先へ送信する。そのため、例えば、ルータを介して接続される他のネットワーク内(例えば、社外のネットワークなど)に格納されたデータであっても容易に参照することができる。
<(2)第2実施形態>
第1実施形態では、MFP1において、スキャンデータから高圧縮PDFファイルHPDおよび保存用PDFファイルPDを生成し、保存用PDFファイルPDをWebなどでメール送信先からアクセス可能に設定するとともに、保存用PDFファイルPDのURLと高圧縮PDFファイルHPDとを電子メールで送信したが、第2実施形態では、MFP1AとメールサーバMSとをメール中継サーバMRSを介して通信可能に接続し、メール中継サーバMRSにおいて、MFP1Aより送信されてくる電子メールの添付データ(後述)CDからPDFファイルPD1および高圧縮PDFファイルHPDを生成し、PDFファイルPD1を保存用PDFファイルPD2としてWebなどでメール送信先からアクセス可能に設定するとともに、保存用PDFファイルPD2のURLと高圧縮PDFファイルHPDとを電子メールで送信する。つまり、本実施形態では、既存のMFP1Aに対して、データ送信システムたるメール中継サーバMRSを適用することで、送信先において、電子メールを用いて高圧縮PDFファイルHPDが送信されてきた際に、当該高圧縮PDFファイルHPDに対応する保存用PDFファイルPD2を容易に参照することができる構成とする。
<(2-1)構成>
図6は、第2実施形態における電子メールを送信する構成の概要を示す外観図である。図6に示すように、MFP1Aから送信される電子メールが、メール中継サーバMRS、メールサーバMS、およびネットワークを順に介して送信先に送信される。なお、ここでは、MFP1Aからファイル(例えば、PDFファイル)が添付された電子メールML1が、メール中継サーバMRSに送信されるものとして説明する。
MFP1Aは、高圧縮PDF変換処理を行ったり、保存用PDFファイルPD2をWebなどでメール送信先からアクセス可能に設定したりする機能を有していない点以外は、その外観および機能構成が、第1実施形態に係るMFP1とほぼ同様となるため、ここでは説明を省略する。
メール中継サーバMRSは、MFP1Aからの電子メールをメールサーバMSに送信する際にその送信を中継するサーバであり、一般的には、SMTPリレーサーバと称されるものである。このメール中継サーバMRSは、電子メールを用いてデータをメールサーバMSなどを介して送信先に送信するため、データ送信装置として機能する。そして、メール中継サーバMRSは、いわゆるスパムメールをチェックして電子メールを中継するか否かを判別する機能を有している。
図7は、メール中継サーバMRSに設けられる構成のうち主に本実施形態に係る部分を示すブロック図である。メール中継サーバMRSは、メール中継サーバMRS全体の動作を制御するコントローラー320を備える。このコントローラー320は、各種演算処理を行うCPU321と、各種データを記憶するRAM322、および所定のプログラム331を記憶するROM323を備えて構成される。
コントローラー320には、ハードディスク324が接続される。ハードディスク324は、画像データ等の各種データを保存する不揮発性の記憶媒体である。なお、RAM322は、不揮発性メモリである。これにより、コントローラー320のCPU321の制御の下にRAM322、並びにハードディスク324の間で各種データの受け渡しが可能とされている。
また、コントローラー320には、MFP1AやメールサーバMSとの間で電子メールを用いたデータの送受信を行ったり、ネットワークを介したデータの送受信を行うための通信部316も接続される。つまり、メール中継サーバMRSは、データの送信を行うデータ送信システム、およびデータの受信を行うデータ受信システムとして構成される。なお、電子メールを送信する機能は、通信部316が、コントローラー320などと協働することによって実現される。
上述したように、メール中継サーバMRSは、スパムメールをチェックする機能を有するが、例えば、送信元(from)と送信先(to)とが同一である場合にスパムメールであると判断して電子メールの中継を拒否して、電子メールを削除する。なお、ネットワークを介して、DNS(Domain Name System)サーバで公開されているスパムメールの送信元(from)を参照することで、スパムメールの送信元(from)からの電子メールの中継を拒否するようにすることもできる。
また、コントローラー320は、MFP1Aからの電子メールの添付ファイルのデータ(以下、「添付データ」と称する)CDを所定のファイル形式のデータに変換する機能を有している。例えば、1)添付データCDからPDFファイルPD1を生成することができ、2)さらにPDFファイルPD1に対して所定の高圧縮PDF変換処理を施すことにより、高圧縮PDFファイルHPDを生成することができる。
この実施形態においては、「PDFファイル」がこの発明における「第1のデータ」に相当し、「高圧縮PDFファイル」が「第2のデータ」に相当する。また、後述する「保存用PDFファイル」が「第3のデータ」に相当する。
また、コントローラー320は、データ(例えば、PDFファイルPD1)を所定の保存先に転送して格納する機能を有している。
さらに、コントローラー320は、例えば、Webサーバとしての機能を有している。そして、コントローラー320による制御の下で、ハードディスク324内にWebサーバ管理下のディレクトリーを生成し、そのディレクトリーに各種データを格納することができる。つまり、各種データをWebサーバ管理下のディレクトリーに格納することで、ネットワークを介してメール中継サーバMRSに対して通信可能に接続されている外部機器から各種データをアクセス可能に設定することができる。例えば、添付データCDに基づいて生成されるPDFファイルPD1を外部機器からアクセス可能に設定されているWebサーバ管理下のディレクトリーに保存用PDFファイルPD2として格納することができる。
よって、このとき、各保存用PDFファイルに対してネットワークを介して外部装置からアクセスするためのアクセス情報として、Webサーバ管理下のディレクトリー名、WebサーバのIPアドレス、およびファイル名などで構成され、各保存用PDFファイルの所在場所を特定するためのURLが設定される。そして、このとき、コントローラー320は、14桁の乱数をランダムに発生させて各保存用PDFファイルPD2のファイル名として付与する。
ここでは、コントローラー320が、他のデータとの識別に使用されるデータ特定情報としてのファイル名をランダムに生成して、保存用PDFファイルPD2に対して付与する手段としての機能を有する。そして、ランダムに生成されたデータ特定情報たるファイル名がアクセス情報たるURLに含まれる。
このように、メール中継サーバMRSは、これらのコントローラー320などを有するコンピュータシステム(コンピュータ)として構成されている。そして、このようなコンピュータにおいて所定のプログラムが実行されることによって、メール中継サーバMRSは後述の各機能を有するデータ送信システムとして機能する。
なお、この実施形態においては、プログラム331はROM323内に格納されているが、プログラム331はRAM322内に格納されていても良い。また、RAM322やROM323内に格納されるプログラムは、たとえば、ネットワークを介した通信によってメール中継サーバMRS内に取り込んだプログラムであっても良い。
<(2-2)動作>
まず、本実施形態に係る動作を説明する前に、仮にメール中継サーバにおいて、単に、MFPから受信した電子メールの添付データから高圧縮PDFファイルを生成して電子メールに添付し直して送信するとした場合の動作について説明する。なお、ここでは、MFPにおいて取得されるスキャンデータからPDFファイルを生成し、そのPDFファイルを電子メールに添付して、MFPからメール中継サーバに送信されるものとする。
<(2-2-1)メール中継サーバで添付データを高圧縮PDFファイル化する動作>
図16は、メール中継サーバで添付データを高圧縮PDFファイル化して送信する動作の詳細を示すフローチャートである。
図16のステップS511では、MFPからの電子メールを受信する。次のステップS512で、受信された電子メールの宛先をチェックし、ステップS513で、電子メールを中継するか否かを判別する。つまり、スパムメールの中継を防ぐ動作を行う。
ステップS513で、電子メールを中継しないと判別した場合には、ステップS514で、添付データを含む電子メールを消去して、送信者(すなわち、MFP)に対して電子メールの送信にエラーが発生した旨を送信する。一方、ステップS513で、電子メールを中継すると判別した場合には、ステップS515で、添付データの拡張子を確認して、ステップS516で、高圧縮PDF変換処理を施すべきか否か判別する。ステップS516では、添付ファイルの拡張子がpdfである場合に、高圧縮PDF変換処理を施すべきと判別するものとする。
ステップS516で、高圧縮PDF変換処理を施すべきでないと判別された場合には、単に、受信した電子メールを宛先のメールサーバMSに送信する(ステップS521)。
一方、高圧縮PDF変換処理を施すべきであると判別された場合には、添付データは、MIMEエンコードされたデータであるため、ステップS517で、添付データをMIMEデコードしてPDFファイルを作成する。そして、ステップS518で、作成したPDFファイルに基づいて高圧縮PDFファイルを生成し、ステップS519で、ステップS517で作成したPDFファイルをセキュリティーの観点から廃棄する。さらに、ステップS520では、電子メールに高圧縮PDFファイルが添付され、添付された高圧縮PDFファイルがMIMEエンコードされる。そして、次のステップS521で、電子メールが宛先のメールサーバMSに送信される。
そして、メールサーバMSから送信先へ高圧縮PDFファイルが添付された電子メールが送信されることで、送信先は、データのサイズが比較的小さな高圧縮PDFファイルを受け取ることができる。そして、送信先では、この電子メールに添付された高圧縮PDFファイルを開くことで、MFPでスキャンされた書面などの内容を視認することができる。
しかしながら、上記背景技術においても述べたように、高圧縮PDF変換処理では、要らないと判別される情報を削る際に、誤処理を生じることがある。そのため、第2実施形態に係るメール中継サーバMRSでは、MFP1Aより送信されてくる電子メールの添付データCDからPDFファイルDP1および高圧縮PDFファイルHPDを生成し、PDFファイルPD1を保存用PDFファイルPD2としてWebなどによりメール送信先からアクセス可能に設定するとともに、保存用PDFファイルPD2のURLと高圧縮PDFファイルHPDとを電子メールで送信する。
以下、その動作について説明する。
<(2-2-2)本発明に係るメール中継サーバの動作>
図8は、この実施形態に係る動作の概要を表す概略図であり、また、図9は、メール中継サーバMRSでの処理を示すフローチャートである。以下では、これらの図を参照しながら、メール中継サーバMRSにおいて、所定の処理(ここでは、高圧縮PDF変換処理)を添付データに基づくPDFファイルに対して施すことで生成されたデータ(ここでは、高圧縮PDFファイル)HPDを電子メールに添付して送付するとともに、保存用PDFファイルPD2を送信先から容易に参照可能にする手順について説明する。
図8に示すように、スキャンデータに基づいて生成されるPDFファイル(実際には、MIMEエンコードされた添付データ)CDが添付された電子メールML1が、MFP1Aからメール中継サーバMRSに送信される。そして、メール中継サーバMRSで、添付データCDをPDFファイル化して、さらに高圧縮PDFファイルHPDを生成し、電子メールML2に添付して所定の送信先に向けて送付する。ここでは、コントローラー320による制御の下で、添付データCDに基づくPDFファイルに対して所定の高圧縮PDF変換処理を施すことにより生成された高圧縮PDFファイルを電子メールを用いて送信先へ送信する送信動作を通信部316が行うのである。図9は、この中継・送信動作の詳細を示すフローチャートである。ここでは、MFP1Aにおいて、スキャナ部によって取得されたスキャンデータに基づいてPDFファイルが生成され添付データCDとして電子メールML1に添付されて送信される場合を想定する。なお、図8においては、この送信動作を矢印AR10で示している。
図9のステップS41では、MFP1Aから添付データCDが添付された電子メールML1を受信する。次のステップS42で、電子メールML1のヘッダ部分を解析することで、受信された電子メールML1の宛先をチェックし、ステップS43で、電子メールML1を中継するか否かを判別する。つまり、ステップS43では、上述したスパムメールの中継を防ぐ動作を行う。
ステップS43で、電子メールを中継しないと判別した場合には、ステップS44で、添付データCDを含む電子メールML1を消去して、送信者(すなわち、MFP1A)に対して電子メールML1の送信にエラーが発生した旨を送信する。このとき、MFP1では、エラーが発生した旨を受信して、電子メールの送信情報(例えば、送信元、送信先、送信時間、サブジェクトなど)とエラーが発生した旨とを示す書面をプリントアウトする。
一方、ステップS43で、電子メールML1を中継すると判別した場合には、ステップS45で、添付データCDに対応する拡張子がpdfであるかを確認し、ステップS46で、高圧縮PDF変換処理を施すべきか否か判別する。ステップS46では、添付データCDに対応する拡張子がpdfである場合に、高圧縮PDF変換処理を施すべきと判別するものとする。
ステップS46で、高圧縮PDF変換処理を施すべきでないと判別された場合には、単に、受信した電子メールML1を宛先のメールサーバMSに送信する(ステップS53)。一方、高圧縮PDF変換処理を施すべきであると判別された場合には、添付データCDは、MIMEエンコードされたデータであるため、ステップS47で、添付データCDをMIMEデコードしてPDFファイルPD1を作成する。なお、このとき、PDFファイルPD1には仮のファイル名が付与される。そして、ステップS48で、作成されたPDFファイルPD1に基づいて高圧縮PDFファイルHPDを生成する。つまり、PDFファイルPD1と、PDFファイルPD1に対して所定の高圧縮PDF変換処理を施して生成した高圧縮PDFファイルHPDとを準備する。
次に、ステップS47で生成されたPDFファイルPD1のファイル名を、ステップS49で、例えば14桁の乱数を用いて変更する。そして、PDFファイルPD1は、ステップS50で、コントローラー320によって機能するWebサーバの管理下のディレクトリーに、対応する高圧縮PDFファイルHPDと関連付けられて保存用PDFファイルPD2として格納される。換言すれば、コントローラー320の制御下で、送信先からアクセス可能な状態に設定されたディレクトリーにPDFファイルPD1を保存用PDFファイルPD2として格納する。図8においては、この格納動作が矢印AR12で示されている。
なお、本動作フローでは、保存用PDFファイルPD2のファイル名をランダムに付与せず、乱数を発生させてPDFファイルPD1のファイル名をランダムに付与している。しかし、PDFファイルPD1のファイル名をランダムに変更することで、結果として、保存用PDFファイルPD2のファイル名をランダムに付与している。つまり、保存用PDFファイルPD2に対してデータ特定情報をランダムに生成して付与することには、PDFファイルPD1に対してデータ特定情報をランダムに生成して付与することが含まれる。
次のステップS51では、電子メールに高圧縮PDFファイルHPDが自動的に添付されるとともに、その高圧縮PDFファイルHPDに対応する保存用PDFファイルPD2のURLがメールの本文に自動的に追記される。そして、ステップS52で、電子メールに添付された高圧縮PDFファイルHPDがMIMEエンコードされる。そして、次のステップS53で、電子メールML2が宛先のメールサーバMSに送信される。なお、図8においては、この送信動作が矢印AR11で示されている。
その後、メールサーバMSから送信先コンピュータ90へ高圧縮PDFファイルHPDが添付された電子メールML2が送信される。このようにして、コントローラー320による制御の下で、通信部316が、送信先コンピュータ90から保存用PDFファイルPD2にアクセスするためのアクセス情報たるURLを、高圧縮PDFファイルとともに電子メールを用いて送信する。なお、図8においては、この電子メールML2の送信動作が、矢印AR13で示されている。以上のようにして、メール中継サーバMRSから送信先へと向かう電子メールML2の中継・送信動作が終了する。
さて、送信先コンピュータ90においてこの電子メールML2が受信されると、送信先コンピュータ90のユーザーは、電子メールML2を開封した後、この電子メールML2に添付された高圧縮PDFファイルHPDを開くことで、MFP1Aでスキャンされた書面などに対応する内容を視認することができる。但し、高圧縮PDF変換処理では、要らないと判断される情報を削る際に、誤処理を生じることがある。
そこで、受信メールML2の本文が例えばHTML形式で記載されているような場合には、本文に追記されているURLにマウスポインタを合わせてマウスをクリックすることなどによって、メール中継サーバMRSのハードディスク324内に格納される保存用PDFファイルPD2にアクセスして参照することができる。なお、図8においては、送信先コンピュータ90からネットワークを介した保存用PDFファイルPD2に対するアクセスが、矢印AR14,AR15で示されている。このように、送信先コンピュータ90が、WebすなわちHTTP(HyperText Transfer Protocol)をプロトコルとして用いて、ネットワークを介し、保存用PDFファイルPD2に対してアクセスすることができる。
なお、第2実施形態に係るメール中継サーバMRSでは、第1実施形態に係るMFP1と同様に、コントローラー320によるWebサーバ管理下のディレクトリー内に格納された保存用PDFファイルPD2を、所定のタイミング(ここでは、格納から一週間後)で削除するように設定される。その結果、URLなどのアクセス情報を取得していない他人が、データへのアクセスを試みることができる期間を比較的短くすることで、データを容易に参照することができないようにすることができ、情報の漏洩を防ぐことができる。また、保存用PDFファイルPD2がその保存先であるハードディスク324内に長期間格納されることがないため、ハードディスク324の記憶容量を有効利用することができる。なお、保存用PDFファイルPD2を削除するサブフローは、図5に示すフローチャートと同様となるため、ここでは、説明を省略する。
以上のように、第2実施形態に係るメール中継サーバMRSでは、電子メールML1の添付データCDに基づいてPDFファイルPD1を生成するとともに、PDFファイルPD1から高圧縮PDFファイルHPDを生成する。そして、高圧縮PDFファイルHPDを電子メールML2に添付して送信する際に、PDFファイルPD1を送信先からアクセス可能に設定されるディレクトリーにランダムなファイル名を付与した保存用PDFファイルPD2として格納し、保存用PDFファイルPD2に対して送信先からアクセスするためのアクセス情報(ここでは、URLなど)を併せて送信する。その結果、所定の高圧縮PDF変換処理が施されていないPDFファイルPD1などを電子メールを用いて、高圧縮PDFファイルHPDとともに送信する必要がない。そして、送信先コンピュータ90において、電子メールを用いて所定の高圧縮PDF変換処理後の高圧縮PDFファイルHPDが送信されてきた際に、高圧縮PDFファイルHPDが不自然な場合は、当該高圧縮PDFファイルHPDに対応する高圧縮PDF変換処理が施されていない保存用PDFファイルPD2を容易に参照することができる。さらに、所定の高圧縮PDF変換処理がその目的とする処理を正確に行ったか否か、すなわち誤処理を生じたか否かを容易に判断することができる。
また、データ特定情報(ここでは、ファイル名)を乱数を用いるなどしてランダムに生成して、保存用PDFファイルPD2に付与する。そして、データ特定情報を含むアクセス情報を高圧縮PDFファイルとともに送信先へ送信する。したがって、データ特定情報が知らされていない他人が、データ特定情報がランダムに付与されたデータを容易に参照することができないようにすることができ、情報の漏洩を防ぐことができる。
また、データ特定情報としてのURLを含むアクセス情報を送信先へ送信する。そのため、例えば、ルータを介して接続される他のネットワーク内(例えば、社外のネットワークなど)に格納されたデータであっても容易に参照することができる。
<(3)変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
◎例えば、上述した第2実施形態に係るメール中継サーバMRSでは、高圧縮PDF変換処理や保存用PDFファイルを外部機器からアクセス可能に設定する処理などといった複雑なジョブを行うため、これらのジョブの途中で、ジョブが途中で止まっていたり、無限ループに入っていたりすることも考えられる。そこで、メール中継サーバMRSにおいて、受信した各電子メールについて、電子メールを受信した記録(受信済みログ)、添付ファイルをMIMEエンコード(変換)処理を行った記録(変換済みログ)、電子メールを宛先のメールサーバMSに送信した記録(送信済みログ)をとり、MFPから送信した電子メールの状態(ジョブの進行状態)を確認することができるようにしても良い。
図10および図11は、変形例に係るメール中継サーバにおける処理を示すフローチャートである。なお、図10および図11のフローチャートでは、図9に示す処理フローに対して、受信済み、変換済み、および送信済みログをとる処理などが挿入、付加されているのみであるため、同様となる処理ステップについては同様なステップ番号を付し、以下、付加、挿入されている処理ステップについて説明する。
図10に示すように、ステップS43で電子メールを中継すると判別されると、ステップS501で受信済みログリストにログを出力し、ステップS502で受信済みフォルダにメールデータのファイルを移動して格納する。また、図11に示すように、ステップS52で高圧縮PDFファイルがMIMEエンコードされると、ステップS503で変換済みログリストにログを出力し、ステップS504で変換済みフォルダにメールデータのファイルを移動して格納する。さらに、ステップS53で宛先のメールサーバMSに電子メールが送信されると、ステップS505で送信済みログリストにログを出力する。なお、受信済み、変換済み、送信済みの各ログリスト、および受信済み、変換済みの各フォルダは、メール中継サーバのハードディスクなどに格納されているものとする。
このようにして、ログをとり、メール中継サーバにおいてログの内容を確認したり、MFPからメール中継サーバにアクセスして、ログの内容を確認するようにしても良い。
図12および図13は、ログの内容を確認する際に、メール中継サーバやMFPのディスプレイに表示される画面、いわゆるGUI(Graphical User Interface)を例示している。
例えば、ユーザーがメール中継サーバやMFPのユーザーI/Fを種々操作することで、ハードディスクに格納されている受信済み、変換済み、送信済みの各ログリスト、および受信済み、変換済みの各フォルダに基づいて、図12に示すように、受信済みメールリストRML、および変換済みメールリストEMLがディスプレイに表示される。このディスプレイは例えばタッチパネルとなっており、受信済みメールリストRML、および変換済みメールリストEMLに列記される電子メールのうちの一つの電子メールを指で触れることで選択し、選択された電子メールについての送信情報(送信者、受信者、添付ファイル名など)DLを表示させることができる。そして、さらに、ログ参照コマンドボタンLRを指で触れると、選択されている1つの電子メールについてのログを表示する画面(図13)をディスプレイ上に表示させることができる。なお、図13に示すログを表示する画面では、例えば、受信済みログRLG、変換済みログELG、送信済みログSLGとして各処理が行われた日時が表示される。
このようにして、ユーザーがメール中継サーバにおける処理の進行状態を確認することができる。そして、確認の結果、例えば、受信済みログに日時が記載されており、その後、相当時間が経過しているが変換済みログにも送信済みログにも日時が記載されていないような場合には、ジョブの途中で、ジョブが途中で止まっていたり、無限ループに入っていたりしている可能性が高いと判断することができる。このようにして、ユーザーは、メール中継サーバにおけるジョブのエラーを把握することができる。
なお、図13に示す画面で、ログを確認した後に、閉じるコマンドボタンCS2を指で触れると、図13に示す画面から図12に示すような画面に戻る。そして、図13に示す画面で、添付ファイルの内容をディスプレイに表示させるコマンドボタンFSを押下することで、添付ファイルの内容を確認することができる。さらに、ジョブのエラーを生じていると把握された電子メールを選択して、メール削除コマンドボタンMDを指で触れることで、選択された電子メールを削除することもできる。
このようにして、電子メールが確実に送信先に送信されているか否かを確認することができるとともに、ジョブのエラーを生じている電子ファイルについては、削除することで、メール中継サーバのハードディスクやRAMなどの記憶容量、および処理能力を有効利用することができる。
◎また、上述した第1実施形態に係るMFP1では、高圧縮PDFファイルを、電子メールを用いて、単に送信先に送信したが、これに限られるものではなく、例えば、生成した高圧縮PDFファイルに送信情報(送信者、宛先、件名、送信日など)を透明なテキストとして添付するようにして、ハードディスク24内の所定のフォルダ内に一定期間格納するようにしても良い。この透明テキストは、検出可能に構成されており、図14に示す送信動作が終了した後に、ハードディスク24内の所定のフォルダ内に格納される高圧縮PDFファイルHPDの透明テキストの内容(送信情報)を検出して、ディスプレイなどに表示することも可能である。よって、ハードディスク24に格納される高圧縮PDFファイルHPDの送信情報を参照することで、当該高圧縮PDFファイルHPDを再度送信する場合や、他の送信先に送信する場合において、送信すべき高圧縮PDFファイルHPDであるか否かをユーザーが容易に判断することができる。また、同じデータを二度送信する二重送信や送信先を間違えた送信ミスなどの確認も可能となる。つまり、データ送信における判断材料として送信情報を有効利用することができる。
図14は、MFPにおいて、電子メールに高圧縮PDFファイルを添付して送信する際に、高圧縮PDFファイルに送信情報を透明なテキストとして添付する場合における送信動作フローを示している。図14では、図4に示す処理フローに対して、高圧縮PDFファイルに対して送信情報を透明なテキストとして添付する処理が挿入、付加されているのみであるため、同様となる処理ステップについては同様なステップ番号を付し、以下、付加、挿入されている処理ステップについて説明する。
図14に示すように、ステップS13で高圧縮PDFファイルHPDを生成すると、次のステップS601で、高圧縮PDFファイルHPDに透明テキストで送信情報を添付して、ステップS14に進む。
なお、ここでは、高圧縮PDFファイルHPDに透明テキストで送信情報を添付したが、これに限られるものではなく、例えば、高圧縮PDFファイルHPDのタグ情報に送信情報を添付して含ませても良い。
◎また、上述した実施形態では、保存用PDFファイルPD,PD2が、保存用PDFファイルPD,PD2をそれぞれ生成したMFP1およびメール中継サーバMRS内のハードディスク24,324に格納されたが、これに限られるものではなく、例えば、MFP1やメール中継サーバMRSがネットワークを介して通信可能に接続される外部機器内のハードディスクなどに、保存用PDFファイルPD,PD2が格納されるような構成としても良い。
◎また、上述した第1実施形態では、MFP1において、スキャンデータに基づいて保存用PDFファイルPDを生成して、保存用PDFファイルPDを電子メールの送信先コンピュータ90からネットワークを介してアクセス可能に設定されたが、これに限られるものではなく、例えば、高圧縮PDF変換処理が施される前のデータとしてのスキャンデータをそのままのファイル形式で、電子メールの送信先コンピュータ90からネットワークを介してアクセス可能に設定するようにしても良い。つまり、高圧縮PDF変換処理が施される前のデータ(第1のデータ)と送信先からアクセス可能に設定されるデータ(第3のデータ)とが同一であっても良い。
すなわち、本明細書では、所定の処理(例えば、高圧縮PDF変換処理)が施される前のデータがこの発明における「第1のデータ」に相当し、所定の処理が施される前のデータがそのまま、またはファイル形式が変換されるなどするのみでデータによって表現される内容が実質的に変化されることなく、Webなどによってメール送信先からアクセス可能な状態に設定された所定の保存先に格納されたデータ(例えば、保存用PDFファイル)がこの発明における「第3のデータ」に相当する。
◎また、上述した実施形態では、電子メールの本文にアクセス情報としてURLを追記して送信先に送信したが、これに限られるものではなく、例えば、添付ファイルである高圧縮PDFファイルにURLの記載を追加するようにしても良い。
◎また、上述した実施形態では、アクセス情報としてURLを送信先に送信したが、これに限られるものではなく、例えば、MFP1やメール中継サーバMRSの機能としてのWebサーバに固有のIDやパスワードなどといった認証情報をアクセス情報に含めても良い。つまり、送信先に送信されるアクセス情報がWebサーバ管理下のディレクトリーに対してアクセス可能であることを認証するための認証情報を含むようにしても良い。言い換えれば、保存用PDFファイルPD,PD2の所定の保存先に対するアクセスの可否を判別するための認証情報を送信先に送信されるアクセス情報に含ませるようにしても良い。
このような構成とすると、送信先コンピュータ90からネットワークを介して、WebサーバとしてのMFP1やメール中継サーバMRSの所定のWebページにアクセスする際に、IDやパスワードを入力して、アクセスする権利を有していることが認証されると、所定のWebページへのアクセスが許可され、保存用PDFファイルPD,PD2にアクセスして参照することができるような構成とすることができる。このような構成とすることで、認証情報が知らされていない他人がデータを容易に参照することができないようにすることができ、情報の漏洩を防ぐことができる。
なお、ここでは、例えば、MFP1やメール中継サーバMRSの機能としてのWebサーバに固有の認証情報をアクセス情報に含ませたが、これに限られるものではなく、例えば、個々の送信先に応じた認証情報を設定したり、送信先を複数のグループに区分して、各グループ毎に認証情報を設定するようにしても良い。しかし、上述したように、MFP1やメール中継サーバMRSの機能としてのWebサーバに固有の認証情報をアクセス情報に含ませることが、運用上非常に容易である。
◎また、上述した実施形態では、保存用PDFファイルPD,PD2のファイル名がランダムに付与されるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、保存用PDFファイルPD,PD2をハードディスク24,324に格納する際に、例えば、ハードディスク24,324内にWebサーバ管理下の新たなディレクトリーを作成し、14桁などの乱数を発生させて新たなディレクトリーの名前として付与して、そのディレクトリーに保存用PDFファイルPD,PD2を格納するようにしても良い。このようにすることによっても、保存用PDFファイルPD,PD2を特定するためのデータ特定情報(例えば、URL)をランダムに生成・付与することができる。
◎また、上述した実施形態では、送信先コンピュータ90が、WebすなわちHTTP(HyperText Transfer Protocol)をプロトコルとして用いて、ネットワークを介し、保存用PDFファイルPD,PD2に対してアクセスすることができるように構成したが、これに限られるものではなく、例えば、通信プロトコルとして、FTP(File Transfer Protocol)などのその他のプロトコルを用いても良い。
さらに、LAN(Local Area Network)を用いて送信先とMFPやメール中継サーバとをデータ送受信可能に接続し、ネットワークの共有フォルダに、保存用PDFファイルPD,PD2を格納するようにしても良い。この場合には、アクセス情報として、格納場所を示すデータ特定情報(コンピュータ名、ディレクトリー名、フォルダ名、ファイル名など)を電子メールを用いて送信先に送信すれば良い。このような構成の場合には、フォルダ毎にIDやパスワードなどの認証情報を設定して、送信先へ送信するアクセス情報に含ませても良い。
◎また、上述した第1実施形態に係るMFP1において、送信前の高圧縮PDFファイルを開いて、ディスプレイ上に表示することができるようにしても良い。このような構成とすることで、事前に高圧縮PDF変換処理が適正に行われているか否かをチェックすることができる。そして、例えば、メール本文に保存用PDFファイルの参照を要するか否かといった情報をユーザーが記載して提供することもできる。
◎また、上述した第1実施形態に係るMFP1では、コントローラー20において、高圧縮PDF変換処理を行ったが、これに限られるものではなく、例えば、MFPに付属されるバックアップサーバにおいて、高圧縮PDF変換処理を行うようにしても良い。このような構成とすることで、MFPに高性能のCPUを搭載することなく、例えば、MFPと汎用のバックアップサーバとを組み合わせ、両者が協働して種々の処理を行うようにしても良い。この場合には、MFPがデータ送信を行うデータ送信システムであると見ることもできるし、MFPとバックアップサーバとを組み合わせたものがデータ送信を行うデータ送信システムであると見ることもできる。
本発明の第1実施形態に係るMFPを示す外観図である。 MPFの機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る動作の概要を表す概略図である。 第1実施形態に係る送信動作の詳細を示すフローチャートである。 データを削除するサブフローを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るメール中継サーバを説明する外観図である。 メール中継サーバの機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る動作の概要を表す概略図である。 第2実施形態に係る中継・送信動作の詳細を示すフローチャートである。 変形例に係る中継・送信動作の詳細を示すフローチャートである。 変形例に係る中継・送信動作の詳細を示すフローチャートである。 変形例に係る表示画面を例示する図である。 変形例に係る表示画面を例示する図である。 変形例に係る送信動作の詳細を示すフローチャートである。 従来技術に基づく送信動作の詳細を示すフローチャートである。 メール中継サーバにおいて高圧縮PDF変換処理を行う場合における中継・送信動作を例示するフローチャートである。
符号の説明
1,1A MFP
16,316 通信部
20,320 コントローラー
24,324 ハードディスク
30 ユーザーインターフェース
90 送信先コンピュータ
231,331 プログラム
MRS メール中継サーバ
MS メールサーバ

Claims (8)

  1. データを送信するデータ送信システムであって、
    電子メールを送信するメール送信手段と、
    第1のデータに対して所定の処理を施すことにより生成された第2のデータを電子メールを用いて送信先へ送信するデータ送信動作を行うように前記メール送信手段を制御する制御手段と、
    前記送信先からアクセス可能な状態に設定された所定の保存先に、前記第1のデータを第3のデータとして格納するデータ格納手段と、
    前記制御手段が、
    前記所定の保存先に格納された前記第3のデータに前記送信先からアクセスするためのアクセス情報を、前記データ送信動作において前記第2のデータとともに電子メールを用いて前記送信先へ送信するように前記メール送信手段を制御することを特徴とするデータ送信システム。
  2. 請求項1に記載のデータ送信システムであって、
    前記所定の処理が、
    前記第1のデータの内容に依存する誤処理が生じた場合に、当該誤処理を生じたか否かを前記第2のデータの内容からユーザーが判断することができない処理であることを特徴とするデータ送信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデータ送信システムであって、
    他のデータと当該データとを識別するためのデータ特定情報をランダムに生成して、前記第3のデータに対して付与する特定情報付与手段、
    をさらに備え、
    前記アクセス情報が、
    前記データ特定情報を含むことを特徴とするデータ送信システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ送信システムであって、
    前記アクセス情報が、
    前記所定の保存先に対してアクセス可能であることを認証するための認証情報を含むことを特徴とするデータ送信システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ送信システムであって、
    前記アクセス情報が、
    前記第3のデータの所在場所を特定するためのURLを含むことを特徴とするデータ送信システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のデータ送信システムであって、
    前記所定の保存先に格納された前記第3のデータを、所定のタイミングで前記所定の保存先から削除する削除手段、
    をさらに備えることを特徴とするデータ送信システム。
  7. データ送信システムに含まれるコンピュータによって実行されることにより、前記データ送信システムを、請求項1から請求項6のいずれかに記載のデータ送信システムとして機能させるプログラム。
  8. データを送信するデータ送信方法であって、
    (a)第1のデータと、前記第1のデータに対して所定の処理を施して生成した第2のデータとを準備するステップと、
    (b)前記第2のデータを送信する送信先からアクセス可能な状態に設定された所定の保存先に、前記第1のデータを第3のデータとして格納するステップと、
    (c)前記送信先から前記第3のデータに対してアクセスするためのアクセス情報と、前記第2のデータとを電子メールを用いて前記送信先に送信するステップと、
    を備えることを特徴とするデータ送信方法。
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