JP2017118254A - 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 Download PDF

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拓也 松永
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Abstract

【課題】WB用のゲインのロック解除後にちらつきを抑制しながらWBを短時間で追従させる画像処理装置等を提供する。【解決手段】WBゲインGsとヒステリシスゲインGhとをフレーム毎に算出するAWBゲイン演算部31と、Ghを用いてWB補正を行うWB補正部34と、ロック中はWB補正部34に固定ゲインGfでWB補正を行わせる制御部と、ロック解除後にWBゲインGs(n)と修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とを重み付け加算して修正ヒステリシスゲインGh’(n)を算出するゲイン調整部32と、を備え、制御部は、フレームnに対するWB補正をGh’(n)を用いてWB補正部34に行わせる画像処理装置。【選択図】図2

Description

本発明は、動画像のホワイトバランス補正を行う画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法に関する。
従来より、動画像のホワイトバランス(WB)を自動的に補正するオートホワイトバランス(AWB)処理が行われている。このとき、もしフレーム単位で最適なWBゲインを算出して、算出したWBゲインを用いてAWB処理を行うと、画像の色や明るさがフレーム毎に変化してちらつきとして知覚されてしまい、画像が見難くなってしまう。このために、AWB処理では、複数フレームのWBゲインに基づいて求めたヒステリシスゲイン(フレーム毎の値の上下動を抑制したWBゲイン)を用いてWB補正が行われている。
ところで、例えば特開2003−348601号公報には、動画撮影モードにおいて、動画撮影開始時にAWB処理を行った後は、動画撮影中の定期的なAWB処理を実施せずにWBゲインを固定すると共に、AE評価値を監視して、AE評価値が規定値以上変動した場合に、WBゲインの固定を自動的に解除してAWB処理を再実行するオートホワイトバランス制御方法および電子カメラが記載されている。これにより、制御部の処理負担を軽減して、電子カメラ等の低価格化を図ることができるとされている。
そして、上記特開2003−348601号公報に記載の技術は、ちらつき軽減を目的としたものではないが、WBゲインを固定することで、WBゲインがフレーム毎に変動することによるちらつきを抑制する効果が期待できる。さらに、シーン変化に応じてWBゲインの固定を自動的に解除することで、シーン毎に適したホワイトバランスを設定することができる。
特開2003−348601号公報
しかしながら、上記特開2003−348601号公報に記載の技術では、WBゲインをロック(固定)した状態からロックを解除した状態へ移行すると、ロック解除直後にはWBゲインがフレーム間で大きく変化して、ちらつきとして目立ってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ホワイトバランス用のゲインのロックが解除された後に、ちらつきを抑制しながら、ホワイトバランスが短時間で追従するようにすることができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様による画像処理装置は、動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランスゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのホワイトバランスゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行うオートホワイトバランスゲイン演算部と、前記ヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正部と、ロック指示が行われてからロック解除指示が行われるまでのロック中は、ロック指示時点のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、前記ホワイトバランス補正部にホワイトバランス補正を行わせる制御部と、前記ロック解除指示がなされた後に、前記ヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものであり、フレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、フレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とフレームnのホワイトバランスゲインGs(n)との変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、
Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
により算出するゲイン調整部と、を具備し、前記制御部は、フレームnに対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正部を制御する。
本発明のある態様による画像処理プログラムは、動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランスゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのホワイトバランスゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行うオートホワイトバランスゲイン演算ステップと、前記ヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正ステップと、ロック指示が行われてからロック解除指示が行われるまでのロック中は、ロック指示時点のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、前記ホワイトバランス補正ステップにホワイトバランス補正を行わせる制御ステップと、前記ロック解除指示がなされた後に、前記ヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものであり、フレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、フレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とフレームnのホワイトバランスゲインGs(n)との変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、
Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
により算出するゲイン調整ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御ステップは、フレームnに対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正ステップを制御するステップである。
本発明のある態様による画像処理方法は、動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランスゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのホワイトバランスゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行うオートホワイトバランスゲイン演算ステップと、前記ヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正ステップと、ロック指示が行われてからロック解除指示が行われるまでのロック中は、ロック指示時点のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、前記ホワイトバランス補正ステップにホワイトバランス補正を行わせる制御ステップと、前記ロック解除指示がなされた後に、前記ヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものであり、フレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、フレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とフレームnのホワイトバランスゲインGs(n)との変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、
Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
により算出するゲイン調整ステップと、を具備し、前記制御ステップは、フレームnに対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正ステップを制御するステップである。
本発明の画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法によれば、ホワイトバランス用のゲインのロックが解除された後に、ちらつきを抑制しながら、ホワイトバランスが短時間で追従するようにすることができる。
本発明の実施形態1における画像処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理部のホワイトバランス調整機能に係る構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理装置が適用された撮像装置の作用を示すフローチャート。 上記実施形態1において、ホワイトバランス用のゲインのロック中および前後におけるゲイン変化の様子の一例を示すタイミングチャート。 上記実施形態1において、ロック解除直後のフレームの適用ゲインを算出する様子を示す線図。 上記実施形態1において、ロック解除直後のフレームの適用ゲインを算出する際に用いる選択ゲインの選択方法を説明するための図。 上記実施形態1において、画像に適用するゲインを算出する際に用いる重みαの例を示す線図。 上記実施形態1において、ロック指示がなされたときとロック解除指示がなされたときとで被写体輝度の差分が生じている様子を示す線図。 上記実施形態1において、重みαを係数kにより変化させる様子を示す線図。 上記実施形態1において、重みαを変化させる係数kを、ロック指示がなされたときとロック解除指示がなされたときとの被写体輝度の差分により変化させる例を示す線図。 上記実施形態1において、ロック解除直後のフレームの次のフレームに適用する修正ヒステリシスゲインを算出する様子を示す線図。 上記実施形態1において、ホワイトバランスがロック中であることを示すロック中表示の一例を示す図。 上記実施形態1において、ホワイトバランスが調整済みであることを示す調整済み表示の一例を示す図。 上記実施形態1において、ホワイトバランスが調整中であることを示す調整中表示の一例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図14は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図である。
この撮像装置は、図1に示すように、レンズ11と、レンズ駆動部12と、レンズ駆動制御回路13と、撮像素子14と、撮像回路15と、アナログ/デジタル変換部(A/D変換部)16と、バス17と、SDRAM18と、画像処理部19と、動画コーデック20と、メモリインタフェース(メモリI/F)21と、記録媒体22と、LCDドライバ23と、LCD24と、電子ビューファインダ(EVF)25と、アイセンサ26と、AE処理部27と、フラッシュメモリ28と、操作部29と、マイクロコンピュータ30と、を備えている。
レンズ11は、被写体の光学像を撮像素子14の撮像領域に結像する撮像光学系である。このレンズ11は、例えば、焦点位置(ピント位置)を調節してフォーカシングを行うためのフォーカスレンズと、通過する光束の範囲を制御するための光学絞りと、を備えている。
レンズ駆動部12は、アクチュエータ等の駆動源を含み、フォーカスレンズをレンズ11の光軸方向に移動させ、光学絞りの開口径を変化させる。
レンズ駆動制御回路13は、マイクロコンピュータ30からの指令に基づき、レンズ駆動部12を介してフォーカスレンズを駆動することによりフォーカス位置を調整し、光学絞りを駆動することにより絞り値を調整する。
撮像素子14は、レンズ11により結像された被写体の光学像を光電変換して撮像を行うことによりアナログ画像信号を生成し出力する撮像部であり、例えば、原色ベイヤー配列のカラーフィルタを備えたカラー撮像素子として構成されている。
撮像回路15は、撮像素子14から読み出されたアナログ画像信号に対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
A/D変換部16は、撮像回路15から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(適宜、画像データという)に変換する。
バス17は、撮像装置内のある場所で発生した各種のデータや制御信号を、撮像装置内の他の場所へ転送するための転送路である。本実施形態におけるバス17は、A/D変換部16と、SDRAM18と、画像処理部19と、動画コーデック20と、メモリI/F21と、LCDドライバ23と、EVF25と、アイセンサ26と、AE処理部27と、マイクロコンピュータ30と、に接続されている。
A/D変換部16から出力された画像データは、バス17を介して転送され、SDRAM18に一旦記憶される。
SDRAM18は、A/D変換部16から出力された画像データ、画像処理部19により処理されもしくは処理途中の画像データ、動画コーデック20により処理されもしくは処理途中の画像データ、等の各種データを一時的に記憶する記憶部である。
画像処理部19は、画像データに各種の画像処理を行い、表示用あるいは記録用の画像を作成するものである。例えば、画像処理部19は、デモザイキング処理、色再現処理、ノイズ低減処理などの画像処理を行う。さらに、この画像処理部19は、画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整部としての機能を備えており、このホワイトバランス調整機能に係る構成や作用については、図2や図3等を参照して後で説明する。
動画コーデック20は、動画像データを、MotionJPEGやMPEGなどの適宜の処理方式で圧縮伸張するものである。なお、静止画像については、この動画コーデック20が圧縮伸張部を兼ねても良いし、動画コーデック20とは別途にJPEG処理部等を設けても構わない。この動画コーデック20により処理された動画像データは、マイクロコンピュータ30によりヘッダ等を付加されて、メモリI/F21を介して記録媒体22に動画像ファイルとして記録される。
メモリI/F21は、記録媒体22へ画像データを記録する制御を行う記録制御部であり、さらに、記録媒体22からの画像データの読み出しも行う。
記録媒体22は、画像処理部19により記録用に処理された画像データ(動画像データ、静止画像データ等)を不揮発に記憶する記録部であり、例えば撮像装置に着脱できるメモリカード等により構成されている。従って、記録媒体22は、撮像装置に固有の構成である必要はない。
LCDドライバ23は、SDRAM18に記憶されている画像データを読み出して映像信号へ変換し、LCD24を駆動制御して映像信号に基づく画像をLCD24に表示させる。
LCD24は、上述したようなLCDドライバ23の駆動制御により、画像を表示すると共に、この撮像装置に係る各種の情報を表示する表示部である。
EVF25は、接眼レンズ等を介して画像を拡大して観察するものであり、画像データに係る画像を表示すると共に、この撮像装置に係る各種の情報を表示する表示部である。
ここに、LCD24またはEVF25において行われる撮像装置に係る各種の情報の表示には、ホワイトバランスがロック中であるか、調整中であるか、または調整済みであるかを示す表示が含まれている。
アイセンサ26は、EVF25の近傍に配設されていて、近接する物体があるか否かを検出するためのセンサである。例えば、EVF25を接眼観察しているときには、このアイセンサ26により、近接する物体(ユーザの眼)があることが検出される。さらに、アイセンサ26は、後述するように、動画撮影モードが設定されているときには、ホワイトバランスをロックし、あるいはロック解除する操作をユーザが行うための操作部としても用いられる。
AE処理部27は、A/D変換部16から出力された画像データに基づき、被写体輝度を測定し、例えばAPEXシステムにおけるBV値を算出するものである。ここで算出されたBV値は、マイクロコンピュータ30による自動露出(AE)制御、すなわち、レンズ11の光学絞りの制御、光学シャッタまたは電子シャッタによる露光時間の制御、設定されているISO感度等に基づく輝度ゲインの制御などに用いられる。
フラッシュメモリ28は、マイクロコンピュータ30により実行される処理プログラム(画像処理装置により画像処理方法を実行するためのプログラムである画像処理プログラムを含む)と、この撮像装置に係る各種の情報と、を不揮発に記憶する記憶媒体である。ここに、フラッシュメモリ28が記憶する情報としては、例えば、撮像装置を特定するための機種名や製造番号、画像処理に用いるパラメータ、テーブル、関数、あるいはユーザにより設定された設定値などが幾つかの例として挙げられる。このフラッシュメモリ28が記憶する情報は、マイクロコンピュータ30により読み取られる。
操作部29は、この撮像装置に対する各種の操作入力を行うためのものであり、撮像装置の電源をオン/オフするための電源ボタン、画像の撮影指示に用いられるレリーズボタン、記録画像の再生を行うための再生ボタン、撮像装置の設定等を行うためのメニューボタン、項目の選択操作に用いられる十字キーや選択項目の確定操作に用いられるOKボタン等の操作ボタンを含んでいる。
ここに、レリーズボタンは、静止画像の撮影指示に用いられると共に、動画像の記録開始および記録終了を指示するために用いられるようになっており、例えば1st(ファースト)レリーズスイッチおよび2nd(セカンド)レリーズスイッチを有して構成されている2段式操作ボタンとして構成されている。
また、メニューボタンや十字キー、OKボタン等を用いて設定できる項目には、撮影モード(静止画撮影モード、動画撮影モード等)、記録モード(記録画素数や圧縮形式、圧縮率など)、再生モードなどが含まれている。この操作部29に対して操作が行われると、操作内容に応じた信号がマイクロコンピュータ30へ出力される。
マイクロコンピュータ30は、撮像装置を統括的に制御する制御部である。マイクロコンピュータ30は、操作部29からユーザの操作入力を受けると、あるいはアイセンサ26から検出結果が入力されると、フラッシュメモリ28に記憶されている処理プログラムに従って、フラッシュメモリ28から処理に必要なパラメータ等を読み込んで、操作内容に応じた各種シーケンスを実行する。
例えば、マイクロコンピュータ30は、静止画撮影モードが設定されているときに、アイセンサ26により近接する物体があると検出されたか否かに基づき接眼観察を行っているか否かを判定する。また、マイクロコンピュータ30は、動画撮影モードが設定されているときに、アイセンサ26の検出結果に基づき、ユーザからのロック指示の入力が行われ、あるいはユーザからのロック解除指示の入力が行われたと判定する。ここに、ロック指示は、ホワイトバランス用のゲインを固定するための指示、ロック解除指示はホワイトバランス用のゲインの固定を解除するための指示である。
具体的に、動画撮影モードにおいて、手などの物体をアイセンサ26に近付けることにより、1回目に近接する物体があると検出された場合にロック指示の入力とし、2回目に近接する物体があると検出された場合にロック解除指示の入力とする、などである。
ただし、アイセンサ26を用いる入力指示の方法はこれに限るものではない。例えば、アイセンサ26の近傍で手のひらを振ることにより、近接する物体の有無が連続して切り替わったと検出された場合にロック指示またはロック解除指示の入力とするようにしても良い。これにより、意図しない物体がアイセンサ26に近付いた場合の誤動作などを確実に回避することができる。
ユーザからのロック指示およびロック解除指示の入力は、アイセンサ26により行うことができるだけでなく、さらに、操作部29に設けられたボタンやスイッチ、タッチパネル等によっても行うことができるようになっている。ただし、動画撮影時にボタン等を操作すると画像がぶれることがあるために、非接触でロック指示およびロック解除指示を行うことができるアイセンサ26を用いることで、こうしたぶれを回避すると良い。
なお、撮像装置にリモートコントローラが付属する場合には、ロック指示およびロック解除指示の入力をリモートコントローラを介して行うようにしても良い。あるいは、スマートフォンに撮像装置を遠隔操作するためのアプリをインストールすることで、ロック指示およびロック解除指示の入力をスマートフォンから行うようにしても構わない。
次に、図2は画像処理部19のホワイトバランス調整機能に係る構成を示すブロック図である。
画像処理部19は、ホワイトバランス調整機能に係る構成として、オートホワイトバランス(AWB)ゲイン演算部31と、ゲイン調整部32と、光源色適合度判定部33と、ホワイトバランス補正部34と、輝度測定部35と、を備えている。
画像処理部19におけるホワイトバランス調整機能は、静止画像と動画像との何れに対しても用いられるが、以下では主として動画像に対して用いられるときを例に挙げて説明する。
AWBゲイン演算部31は、動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランス(WB)ゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのWBゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行う。
すなわち、AWBゲイン演算部31は、カラー画像を構成するRGB各成分の内の、R成分に対して適用されるゲインGrおよびB成分に対して適用されるゲインGbを算出する。R成分およびB成分のみに対してゲインが算出されるのは、画像の明るさは別の輝度調整回路等で調整すれば足りることから、輝度相当成分であるG成分を変化させないようにするためである(従って、G成分に対するゲインGgはGg=1であるということもできる)。以下では、これらのゲインGr,Gbを代表して、単にゲインGなどと述べる。
ゲインGを算出するに際して、AWBゲイン演算部31は、まず、フレーム単位で取得される動画像データにおける、1フレームの画像データに基づき、該1フレームの画像における白色の被写体を白色として表示するのに適したWBゲインGsを算出する。すなわち、AWBゲイン演算部31は、動画像データを構成するフレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、n番目のフレームnに対するWBゲインGs(n)を算出することを、フレーム毎に行う。
次に、AWBゲイン演算部31は、例えば、現フレームnのWBゲインGs(n)および過去の1つ以上のフレームn−1,n−2,…のWBゲインGs(n−1),Gs(n−2),…に基づいて、現フレームnの画像データに適用するヒステリシスゲインGh(n)を算出する。
一例として、AWBゲイン演算部31は、現フレームnのWBゲインGs(n)と、前フレーム(n−1)のヒステリシスゲインGh(n−1)と、に基づいて、現フレームnのヒステリシスゲインGh(n)を算出する(ヒステリシスゲインGh(n−1)は前フレーム(n−1)のWBゲインGs(n−1)を用いて算出されているために、この算出法を用いれば、現フレームnのヒステリシスゲインGh(n)は、現フレームおよび過去の1つ以上のフレームのWBゲインGsに基づいて算出されていることになる)。この例に限らず、ヒステリシスゲインGhは、公知の適宜の算出方法を用いて構わないが、フレーム毎にゲイン値が上下動するのを抑制しながら撮影シーンのホワイトバランスの変化に追従するような方法を採用すると良い。
AWBゲイン演算部31は、ホワイトバランスがロックされているロック中(ホワイトバランスがロックされている期間を、適宜、ロック期間という)も含めて、このようなヒステリシスゲインGh(n)の算出をフレーム毎に行う。
ゲイン調整部32は、ロック解除指示が行われてホワイトバランスのロック期間が終了した後に、画像に適用するヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものである。
このゲイン調整部32によるゲイン値の調整は、ロック解除指示後の、光源色適合度判定部33によりホワイトバランスが調整された状態であると判定されるまでの期間(以下では適宜、調整中期間という)行われる。従って、この調整中期間以外は、ゲイン調整部32の動作が停止するように、マイクロコンピュータ30により制御される。これにより、ゲイン調整部32が動作しないために、処理負荷の軽減、および消費電力の削減を図ることができる。
ここで、図4は、ホワイトバランス用のゲインのロック中および前後におけるゲイン変化の様子の一例を示すタイミングチャートである。なお、図4の横軸は、時間の経過をフレーム番号により示している。
マイクロコンピュータ30によりロック指示が行われるフレームnlまでは、ゲインGr,Gbは撮影シーンに併せて変化している。そして、ロック指示が行われたフレームnlからロック解除指示が行われたフレームn0までのロック中は、マイクロコンピュータ30が、ロック指示時点のヒステリシスゲインを図5に示す固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、ホワイトバランス補正部34にホワイトバランス補正を行わせるように制御する。従って、ロック指示が行われたフレームnlのゲインGr,Gbが、ロック解除指示が行われるフレームn0まで維持される。フレームn0よりも後は、再びゲインGr,Gbが撮影シーンに併せて変化する。
このとき、図5の点線に示すように、フレームnlからフレームn0までのロック中もAWBゲイン演算部31によるヒステリシスゲインGh(n)の算出が行われている。このとき、ロック解除指示が行われたフレームn0のヒステリシスゲインGh(n0)は、ロック中に適用されていた固定ゲインGfとはゲイン値が所定値(例えば、色の変化が生じたと認識されるような所定値)以上異なっていることがあるために、ロック解除指示後にヒステリシスゲインGhを直ちに適用すると、ホワイトバランスの変化が大きくなってちらつきとして認識されてしまう。
こうしたちらつきを軽減するために行われるのが、ゲイン調整部32によるヒステリシスゲインGhのゲイン値の調整であり、この調整により修正ヒステリシスゲインGh’が算出される。このゲイン調整部32がどのようにして修正ヒステリシスゲインGh’を算出するのかについては、後で詳細に説明する。
光源色適合度判定部33は、フレーム毎に、ホワイトバランスが調整された状態(光源色に適合している状態)であるか否かを判定する。光源色適合度判定部33は、例えば、フレーム画像に適用されたホワイトバランス用のゲインの時間的な変化が小さくなって一定の値に漸近しているときに、光源色に適合していると判定することができる。ただし、その他の適宜の方法を用いて光源色に適合しているか否かを判定しても構わない。
ホワイトバランス補正部34は、マイクロコンピュータ30の制御に基づき、ロック期間および上述した調整中期間を除いて、AWBゲイン演算部31により算出されたヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス調整を行う。また、ホワイトバランス補正部34は、マイクロコンピュータ30の制御に基づき、ロック期間は固定ゲインGfを用いてホワイトバランス調整を行う。さらに、ホワイトバランス補正部34は、マイクロコンピュータ30の制御に基づき、上述した調整中期間は、ゲイン調整部32により調整された修正ヒステリシスゲインGh’を用いてホワイトバランス調整を行う。
輝度測定部35は、フレーム画像の被写体輝度を測定する。ここで測定された被写体輝度は、後で図8〜図10等を参照して説明するように、修正ヒステリシスゲインGh’を算出する際に用いられる重みαを補正するために用いられる。
なお、画像処理装置が例えば撮像装置に適用されている場合には、上述したように、被写体輝度を測定するAE処理部27が設けられているために、輝度測定部35を省略して、AE処理部27により測定された被写体輝度を用いるようにしても構わない(この場合には、AE処理部27が輝度測定部を兼ねることになる)。
次に、図3は、画像処理装置が適用された撮像装置の作用を示すフローチャートである。この図3に示す処理は、主として、フラッシュメモリ28に記憶された処理プログラムを実行するマイクロコンピュータ30の制御により、画像処理部19を含む撮像装置内の各部の動作として行われる。
図示しないメイン処理において、撮像装置が動画撮影モードに設定されてLCD24等にライブビュー表示を行っているときに、例えばレリーズボタンが押されることで動画の記録開始が指示されると、この処理に入って、処理中に用いるフラグadjを0に初期化する(ステップS0)。なお、図3においては、等号「=」を、プログラミングにおける使用法と同様にして用いている。すなわち、「adj=」は、「?」が付いている場合を除いて、「=」の右辺の値をフラグadjに代入することを示している。
ここに、フラグadjは、上述したゲイン調整部32によりゲイン値の調整が行われる調整中期間であるか否かを示すフラグであり、0であるときには調整中期間でないことを示し、1であるときには調整中期間であることを示している。
また、この初期化の時点では、マイクロコンピュータ30の制御により、ゲイン調整部32の動作は停止されている。
そして、動画の記録が開始される(ステップS1)。
AWBゲイン演算部31は、上述したように、動画像を構成するフレーム画像が取得される毎に、取得されたフレームのみに係るWBゲインGsと、取得されたフレームと過去のフレームとに係るヒステリシスゲインGhと、を算出する(ステップS2)。
ここで算出されたヒステリシスゲインGhは、マイクロコンピュータ30の制御に基づいて、例えばSDRAM18(あるいは、画像処理部19もしくはマイクロコンピュータ30内の図示しないメモリ部等でも良い。以下同様。)に一時的に記憶される(ステップS3)。
そして、操作部として機能するアイセンサ26(あるいは操作部29、以下同様)を介したユーザからの入力指示に基づいて、マイクロコンピュータ30が、ホワイトバランスをロックするためのロック指示が行われたか否かを判定する(ステップS4)。
ここでロック指示が行われていないと判定された場合には、フラグadjが1であるか否かを判定する(ステップS4A)。
例えばこの図3に示す処理を開始した直後等は、上述したステップS0においてadj=0に設定されているために、ここではフラグadjが1でないと判定されることになる。
この場合には、ホワイトバランス補正部34は、ヒステリシスゲインGh(n)を用いてフレームnに対するホワイトバランス補正を行う(ステップS13A)。
そして、図13に示すような調整済み表示24aを、ステップS13Aにおいてホワイトバランス調整されたフレーム画像に対して重畳し、表示部である例えばLCD24に表示する(ステップS16)。
ここに、図13は、ホワイトバランスが調整済みであることを示す調整済み表示24aの一例を示す図である。この図13に示す表示例では、オートホワイトバランスを実行するモードに設定されていることを示す「AWB」の文字が表示されているが、後述する図12のロック中表示24lに示すようなロック中であることを示す文字「−L」は付加されていない。さらに、文字色と文字部分背景色も、図12のロック中表示24lに示すような反転色ではなく、通常の色である。
その後、例えばレリーズボタンが再度押されたか否かに基づき、動画の記録終了が指示されたか否かを判定する(ステップS18)。
ここで動画の記録終了が指示されていないと判定された場合には、ステップS2へ戻って上述したような処理を行う。
このような、ステップS2,S3,S4,S4A,S13A,S16,S18のループ処理(ロック期間でも調整中期間でもない通常期間の処理)を行っている最中に、例えばアイセンサ26等の操作部を介してロック指示が行われた場合には、上述したステップS4においてロック指示が行われたと判定される。
この場合には、もしゲイン調整部32が動作中であるときにはマイクロコンピュータ30がゲイン調整部32の動作を停止するように制御してからロック期間の処理に入り、ロック指示が行われた時点で取得されている最新のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして例えばSDRAM18に保存する(ステップS5)。
そして、マイクロコンピュータ30の制御に基づき、ホワイトバランス補正部34が、取得されたフレーム画像に対して、固定ゲインGfを用いてホワイトバランス調整を行う(ステップS6)。
一方、ロック中であっても、上述したように、AWBゲイン演算部31が、WBゲインGsとヒステリシスゲインGhとを算出し(ステップS7)、算出されたヒステリシスゲインGhが例えばSDRAM18に一時的に記憶される(ステップS8)。
続いて、ステップS6においてホワイトバランス調整が行われたフレーム画像が、表示部である例えばLCD24に表示される。このLCD24の表示画像には、例えばマイクロコンピュータ30の制御に基づく画像処理部19の重畳機能により、図12に示すように、オートホワイトバランスがロック中であることを示すロック中表示24lが重畳される(ステップS9)。
ここに、図12は、ホワイトバランスがロック中であることを示すロック中表示24lの一例を示す図である。この図12に示す表示例では、オートホワイトバランスを実行するモードに設定されていることを示す「AWB」の文字の後に、ロック中であることを示す文字「−L」が付加されると共に、文字色と文字部分背景色が、上述した図13の調整済み表示24aとは反転された色となっている。
その後、アイセンサ26等の操作部を介してロック解除指示が行われたか否かを判定する(ステップS10)。
ここで、ロック解除指示が行われていないと判定された場合には、例えばレリーズボタンが再度押されたか否かに基づき、動画の記録終了が指示されたか否かを判定する(ステップS11)。
そして、動画の記録終了が指示されていないと判定された場合には、ステップS6へ戻って上述したような処理を行う。
一方、ステップS10において、ロック解除指示が行われたと判定された場合には、フラグadjに1を設定する(ステップS10A)。
その後、ステップS2へ戻ってWBゲインGsとヒステリシスゲインGhとを算出し、ステップS3においてヒステリシスゲインGhを記憶し、ステップS4の判定を行う。
ステップS10においてロック解除指示が行われたと判定された直後であれば、このステップS4において、ロック指示が行われていないと判定されることになる。この場合には、さらに、ステップS4Aの処理を行い、フラグadjが1であるか否かを判定する。
ロック解除指示が行われた直後であれば、上述したステップS10Aにおいてadj=1に設定されているために、このステップS4Aではフラグadjが1であると判定される。
すると、調整中期間の処理に入り、マイクロコンピュータ30がゲイン調整部32の動作を開始させて、ゲイン調整部32が修正ヒステリシスゲインGh’を算出する(ステップS12)。
ここでまず、ロック解除された直後のフレーム(n0+1)に対する修正ヒステリシスゲインGh’の算出処理について、図5を参照して説明する。図5は、ロック解除直後のフレームの適用ゲインを算出する様子を示す線図である。
ロック中も算出されているヒステリシスゲインGh(n)は、図5の点線に示すように、ロック中に適用されている固定ゲインGfとは異なる値を推移する。従って、ロック解除指示後にヒステリシスゲインGh(n)をもしそのまま適用すると、上述したようにちらつきとして認識されてしまうことがある。
そこで、ロック解除指示が行われたフレームn0のヒステリシスゲインGh(n0)と、ロック解除された直後のフレーム(n0+1)のWBゲインGs(n0+1)と、ロック中に適用されていた固定ゲインGfと、に基づいて、フレーム(n0+1)に適用する適用ゲインGaである修正ヒステリシスゲインGh’(n0+1)を、ゲイン調整部32が次のように算出する。
ゲイン調整部32は、修正ヒステリシスゲインGh’(n0+1)を算出するに際して、まず、ヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)との何れか一方を、選択ゲインGcに設定する。
ここに、図6は、ロック解除直後のフレームの適用ゲインGaを算出する際に用いる選択ゲインGcの選択方法を説明するための図である。なお、図6においてはフレーム番号の図示を省略している。
ゲイン調整部32は、固定ゲインGfとヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)とを、ゲイン値の順序に並べる。具体的に図6には、固定ゲインGfを中心として、ヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)とがどのような順序になるかのパターン(1)〜(6)を示している。
固定ゲインGfがヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)との間にない場合が、パターン(1)〜(4)に示されている。このときには、ヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)との内の固定ゲインGfに順序が近い方(図6においてハッチングが付されている方)を選択ゲインGcとする。
また、固定ゲインGfがヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)との間にある場合が、パターン(5),(6)に示されている。このときには、ヒステリシスゲインGh(n0)を選択ゲインGcとする。
こうして選択ゲインGcが決定されたら、ゲイン調整部32は、重みαを用いて、修正ヒステリシスゲインGh’(n0+1)を、次の数式1
[数1]
Gh’(n0+1)=α×Gf+(1−α)×Gc
により算出する。
ここに、ゲイン調整部32は、重みαを、固定ゲインGfと選択ゲインGcとの変化率Dに基づいて、図7に示すような0以上1以下の値として設定するようになっている。ここに、図7は、画像に適用するゲインを算出する際に用いる重みαの例を示す線図である。
まず、変化率Dの計算方法の一例は、次の数式2である。
[数2]
D=abs{1−(Gf/Gc)}
ここに、absは絶対値をとることを示している。
ただし、変化率Dの算出法は、この数式2を採用するに限るものではなく、例えば、次の数式3を採用しても構わない。ここに、数式2においては選択ゲインGcと固定ゲインGfとの差分(Gc−Gf)を選択ゲインGcで割っていたが、この数式3は、差分(Gc−Gf)を固定ゲインGfで割ったものとなっている。
[数3]
D=abs{(Gc/Gf)−1}
さらに、これらに限らず、例えば差分(Gc−Gf)の絶対値等を用いることもでき、この場合には変化率ではなく変化量となり、重みαを変化量の関数として設定すれば良い。
ゲイン調整部32は、図7に示すように、変化率Dが所定の変化率D0未満(0≦D<D0)の場合には、α=1に設定する。このときには数式1により、Gh’(n0+1)=Gfとなって、ロック解除直後であっても固定ゲインGfが適用されることになる。これは、固定ゲインGfと選択ゲインGcとの変化率Dが小さい場合には、実質的にゲインを変化させる必要がないと判断して、フレーム単位でホワイトバランスが上下に変動するのを抑制するようにしているためである。
さらに、ゲイン調整部32は、変化率Dが所定の変化率D0になったところでα=0に設定し、その後は変化率Dが所定の変化率D0から大きくなるほど重みαの値が大きくなるように(つまり、単調増加するように)設定する。
これは、変化率Dが所定の変化率D0以上であればゲインを変化させる必要があると判断して、適切なゲインになるべく短いフレーム数で戻るように、D=D0においてα=0に設定している。ただし、変化率Dが大きい場合には、α(D)を1もしくは次に説明する上限値α0へ漸近させるように増加させて、フレーム間のゲイン変化量が大きくなり過ぎず適切な範囲内となるように抑制している。
また、D0≦Dにおいて単調増加するときの重みαの上限は、α自体の上限値である1.0としても良いが、1.0未満の所定の上限値α0(0<α0<1)を設けて、この上限値α0に漸近するようにしても構わない。
さらに、図7に示した例、あるいは後述する図9に示す例においては、D0≦Dにおけるαの単調増加が滑らかな曲線形状をなすようにしたが、変化率Dに応じて重みαを算出する際の演算負荷を軽減するために、直線の線分をつないで構成された折れ線等を用いても構わない。具体例として、(D,α)=(D0,0)である点から、D0<D1を満たす点(D,α)=(D1,α0)までは直線でαが増加し、D1≦Dにおいてα=α0の一定値をとるような折れ線を用いることが挙げられる。
なお、重みαは上述したように変化率Dに応じて変化するが、これに加えてさらに他の要因をパラメータとして変化するようにしても構わない。
ロック中における被写体輝度の変化量に応じて重みαを変化させる例を、図8〜図10を参照して説明する。
まず、図8は、ロック指示がなされたときとロック解除指示がなされたときとで被写体輝度の差分が生じている様子を示す線図である。
ロック指示がなされたフレームnlの画像データに対して輝度測定部35(またはAE処理部27、以下同様)により測定された被写体輝度をBV(nl)、ロック解除指示がなされたフレームn0の画像データに対して輝度測定部35により測定された被写体輝度をBV(n0)とすると、ロック期間の前後の被写体輝度の変化量を示す差分ΔBVは、次の数式4に示すようになる。
[数4]
ΔBV=BV(n0)−BV(nl)
この差分ΔBVに応じた係数kを、例えば図10に示すように算出する。ここに、図10は、重みαを変化させる係数kを、ロック指示がなされたときとロック解除指示がなされたときとの被写体輝度の差分ΔBVにより変化させる例を示す線図である。
この図10に示す例では、係数kを差分ΔBVの関数k(ΔBV)として、差分ΔBVが負であるとき、つまりロック期間の前後で被写体輝度が低下したとき(ΔBV<0のとき)には係数kが1をとり、差分ΔBVが正であるときには、差分ΔBVが大きくなるにつれて係数kが1から単調減少するようになっている。ここに、ΔBV<0のときには係数kを1のままとし、0<ΔBVのときのみに係数kを減少させたのは、被写体が明るい方に変化するときの方が、暗い方に変化するときよりも、色の変化に敏感である特性を人間の眼がもっているためである。
このような係数kを用いて、重みα(D)を変化させる。ここに、図9は、重みαを係数kにより変化させる様子を示す線図である。
この図9に示す例では、基本重みα0(D)を予め用意して例えばフラッシュメモリ28等に記憶しておき、ゲイン調整部32が、差分ΔBVから係数kを算出して、例えば次の数式5に示すように、D0≦Dの範囲においてkを基本重みα0(D)に乗算することで、重みα(D)を求めるようにしている。
[数5]
α(D)=k×α0(D)
こうして、ゲイン調整部32は、差分ΔBVが大きい程、変化率Dに対する重みαの値が小さくなるように、重みαを0以上1以下の範囲内で補正している。
また、ここではゲイン調整部32は、変化率Dに対する重みαの値を変化させる係数kを、ロック期間の前後の被写体輝度の差分ΔBVに応じて自動的に変化させたが、これに限るものではなく、例えば操作部を介したユーザからの操作入力に応じて変化させるようにしても良い。
例えば、ロック解除指示を操作部29のロック解除指示ボタンの押下操作により行う場合に、ロック解除指示ボタンの押下時間ΔTが所定の最短押下時間ΔT0よりもどれだけ長いか(つまり、ΔT−ΔT0)に応じて係数kを変化させるように、つまり、係数kを押下時間延長量(ΔT−ΔT0)の関数k(ΔT−ΔT0)として変化させるように、しても良い。
あるいは、ロック解除指示ボタンに圧力検出部を設けて、ロック解除指示ボタンの押下圧力Pが所定の最低押下圧力P0よりもどれだけ大きいか(つまり、P−P0)に応じて係数kを変化させるように、つまり、係数kを押下圧力増加量(P−P0)の関数k(P−P0)として変化させるように、しても構わない。
なお、図7に示したような重みα(D)、図9に示したような基本重みα0(D)、図10に示したような係数kなどは、関数としてフラッシュメモリ28に予め記憶させても良いが、例えば関数上の特定の点だけをテーブル等で記憶させて、所望の点に最も近い点の値を用いるか、あるいは補間演算で所望の点の値を求めるようにしても構わない。
次に、ロック解除された直後のフレームの次のフレーム(n0+2)、もしくはそれ以降のフレームであって、ステップS14(あるいはさらにステップS15)において光源色が適合中(ホワイトバランスが調整済み)であると判定されるまでの調整中期間に、ゲイン調整部32が算出する修正ヒステリシスゲインGh’について、図11を参照して説明する。
図11は、ロック解除直後のフレームの次のフレーム(n0+2)に適用する修正ヒステリシスゲインGh’(n0+2)を算出する様子を示す線図である。
ロック解除直後のフレームよりも後のフレームの番号をn=(n0+2),(n0+3),…としたときに、ゲイン調整部32は、上述したような0以上1以下の重みα(例えば図7参照)を用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、次の数式6
[数6]
Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
により算出する。なお、図11に示しているのは、n=(n0+2)のときの様子である。
ただし、重みαの値を変化させる変化率Dは、ここでは、1つ前のフレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)と現フレームnのWBゲインGs(n)との変化率であり、例えば次の数式7に示すように算出される。
[数7]
D=abs[1−{Gh’(n−1)/Gs(n)}]
あるいは、数式7に代えて、例えば次の数式8
[数8]
D=abs[{Gs(n)/Gh’(n−1)}−1]
に示すように算出しても良いこと(あるいは、重みαを変化量の関数として設定して、変化率に変えて変化量を用いても良いこと)などは、上述と同様である。
現フレームnに対するWBゲインGs(n)が得られれば、前フレーム(n−1)で用いられた修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)と、重みαとを用いて、上述した数式6により、現フレームnに適用する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を算出することができる。
マイクロコンピュータ30は、修正ヒステリシスゲインGh’(n)が算出された場合には、フレームn(例えば、n=(n0+1),(n0+2),…)に対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるようにホワイトバランス補正部34を制御する。これにより、ホワイトバランス補正部34は、修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いてフレームnに対するホワイトバランス補正を行う(ステップS13)。
続いて、光源色適合度判定部33が、フレームnの画像のホワイトバランスが調整された状態であるか否か(光源色に適合しているか否か)を求める光源色適合度判定処理を行う(ステップS14)。
そして、光源色適合度判定部33による判定処理の結果が、ホワイトバランスが調整済みであることを示すものであるか否かを判定する(ステップS15)。
ここで、ホワイトバランスが調整済みであると判定された場合には、フラグadjを0に設定する(ステップS15A)。このときには、マイクロコンピュータ30が、ゲイン調整部32の動作を停止するように制御する。
続いて、上述したステップS16の処理を行うことにより、図13に示すような調整済み表示24aを、ステップS13においてホワイトバランス調整されたフレーム画像に対して重畳し、表示部である例えばLCD24に表示する。
また、ステップS15において、ホワイトバランスがまだ調整済みでなく調整中であると判定された場合には、図14に示すような調整中表示24bを、ステップS13においてホワイトバランス調整されたフレーム画像に対して重畳し、表示部である例えばLCD24に表示する(ステップS17)。ここに、図14は、ホワイトバランスが調整中であることを示す調整中表示24bの一例を示す図である。この調整中表示24bは、例えば、調整済み表示24aと同様の表示を適宜の時間間隔で点滅させることにより、調整中であることを示す表示となっている。
なお、図12〜図14に示した表示は一例であってこれらの表示に限定されるものではなく、その他の表示を用いても勿論構わない。また、図12〜図14に示した表示は、他の一般的な各種の情報表示と同様に、表示のオン/オフをユーザが所望に設定することができるようにしても良い。
ステップS16またはステップS17の処理を行ったら、上述したステップS18の処理を行って、動画の記録終了が指示されたか否かを判定する。
そして、動画の記録終了が指示されていないと判定された場合には、ステップS2へ戻って上述したような処理を行う。このときには、ステップS15においてホワイトバランスが調整済みでないと判定された場合には、adj=1のままであるために、ステップS4Aの判定によりステップS12の処理(調整中期間の処理)へ進むことになる。一方、ステップS15においてホワイトバランスが調整済みであると判定された場合には、ステップS15Aにおいてadj=0に設定されているために、ステップS4Aの判定によりステップS13Aの処理(ロック期間でも調整中期間でもない通常期間の処理)へ進むことになる。
一方、ステップS11またはステップS18において、動画の記録終了が指示されたと判定された場合には、マイクロコンピュータ30が、動画データにヘッダ等を付加して、メモリI/F21を介して記録媒体22に、動画像ファイルとして記録する(ステップS19)。
この動画像ファイルを記録する際に、マイクロコンピュータ30は、ロック指示がなされたタイミングを示す情報と、ロック解除指示がなされたタイミングを示す情報と、固定ゲインGf(R成分に対して適用されるゲインGrおよびB成分に対して適用されるゲインGb)と、を動画像に関連付けて(例えばファイルヘッダ等に)記録するようにさらに制御する。
ここに、ロック指示およびロック解除指示がなされたタイミングを示す情報は、ロック開始フレーム番号およびロック終了フレーム番号であっても良いし、ロック開始時点を示すタイムコードおよびロック終了時点を示すタイムコードであっても構わない。
これにより、動画像ファイルに含まれる複数のフレーム画像の内の、どのフレーム画像がホワイトバランスのロック中に取得された画像であるかを簡単に判別することができる。
こうして動画像ファイルを記録したら、その後に、この処理から図示しないメイン処理へリターンする。
なお、上述ではロック期間が終了した後に修正ヒステリシスゲインGh’を算出する例を説明したが、これに限定されるものではない。ロック期間終了後の調整中期間でなくても、例えば、光源色適合度判定部33によりホワイトバランスが光源色と適合していないと判定された場合、あるいは光源色適合度判定部33によりホワイトバランスと光源色との適合度が所定値以上乖離していると判定された場合などに、修正ヒステリシスゲインGh’を算出するようにしても構わない。この場合には、適合していない(あるいは所定値以上乖離している)と判定されてから、再び光源色適合度判定部33により光源色に適合していると判定されるまでの期間が調整中期間となる。
また、上述では動画を記録中にゲイン調整部32によるゲイン調整を行ったが、これに加えて、例えばライブビュー時にゲイン調整部32によるゲイン調整を行うようにしても構わない(逆に、消費電力低減のために、ライブビュー時にはゲイン調整部32によるゲイン調整をオフするようにしても良い)。
このような実施形態1によれば、ロック解除指示がなされた後に、修正ヒステリシスゲインGh’(n)を数式6により算出し、算出した修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いてホワイトバランス補正部34にフレーム画像のホワイトバランス補正を行わせるようにしたために、ホワイトバランス用のゲインのロックが解除された後に、ちらつきを抑制しながら、ホワイトバランスが短時間で追従するようにすることができる。これにより、画像の動的な変化に対する違和感を軽減することができる。
また、フレームn0でロック解除指示がなされた場合に、ゲイン調整部32は、修正ヒステリシスゲインGh’(n0+1)を数式1により算出するようにしたために、ロック解除指示直後におけるホワイトバランスの極端な変化を抑制しながら、望ましいホワイトバランスに近付くように適切に調整することができる。
特に、選択ゲインGcとしてヒステリシスゲインGh(n0)とWBゲインGs(n0+1)との内の固定ゲインGfに順序が近い方を選択することにより、ロック中に適用されていた固定ゲインGfからのホワイトバランスの変化量を効果的に抑制することができる。また、固定ゲインGfに近い方の順序が特定できない場合に、ヒステリシスゲインGh(n0)をWBゲインGs(n0+1)よりも優先して選択ゲインGcとするようにしたために、フレーム単位でホワイトバランスが上下に変動するのを効果的に抑制することができる。
さらに、ロック期間の前後の被写体輝度の差分ΔBVが大きい程、変化率Dに対する重みαの値が小さくなるように、重みαを0以上1以下の範囲内で補正するようにしたために、ロック中に被写体輝度が高い方へ変化して人間の眼のホワイトバランス変化に対する感受性が高くなっている場合でも、ちらつきを適切に抑制することができる。
また、操作部からの入力に応じて、変化率Dに対する重みαの値が変化するように、重みαを0以上1以下の範囲内で補正する場合には、ユーザがホワイトバランスの追従性を所望にコントロールすることができる。
加えて、変化率Dが所定の変化率D0未満の場合には、α=1に設定するようにしたために、変化率Dが小さい場合のゲインの上下変動を抑制して、ちらつきを排除することができる。
そして、光源色適合度判定部33によりホワイトバランスが調整された状態であると判定されたときにはゲイン調整部32の動作を停止するようにしたために、処理負荷を軽減し、消費電力を削減することができる。
ホワイトバランスがロック中にロック中表示24lを行うようにしたために、ユーザは、ロック中であることを視覚的に容易に確認することができる。
また、ホワイトバランスが調整中であるときに調整中表示24bを行うようにしたために、ユーザは、調整中であることを視覚的に容易に確認することができる。
そして、ホワイトバランスが調整済みであるときに調整済み表示24aを行うようにしたために、ユーザは、調整済みであることを視覚的に容易に確認することができる。
さらに、ロック指示またはロック解除指示を入力するための操作部としてアイセンサ26を用いることにより、非接触で操作を行うことができ、ボタン操作等を用いる場合のような画像のぶれを未然に回避することができる。特に、動画撮影時にはLCD24が利用され、EVF25はほとんど利用されないようなカメラ等においては、アイセンサ26の有効利用を図ることができる。
加えて、動画像を記録する際に、ロック指示がなされたタイミングを示す情報と、ロック解除指示がなされたタイミングを示す情報と、固定ゲインGfと、を動画像に関連付けて記録するようにしたために、ホワイトバランスのロック中に取得されたフレームを、画像記録後の所望の時点で簡単に判別することができる。
なお、上述した各部は、回路として構成されていても良い。そして、任意の回路は、同一の機能を果たすことができれば、単一の回路として実装されていても良いし、複数の回路を組み合わせたものとして実装されていても構わない。さらに、任意の回路は、目的とする機能を果たすための専用回路として構成されるに限るものではなく、汎用回路に処理プログラムを実行させることで目的とする機能を果たす構成であっても構わない。
また、上述では主として画像処理装置について説明したが、画像処理装置と同様の処理を行う画像処理方法であっても良いし、コンピュータに画像処理装置と同様の処理を行わせるための画像処理プログラム、該画像処理プログラムを記録するコンピュータにより読み取りできる一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
さらに、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることは勿論である。
11…レンズ
12…レンズ駆動部
13…レンズ駆動制御回路
14…撮像素子
15…撮像回路
16…A/D変換部
17…バス
18…SDRAM
19…画像処理部
20…動画コーデック
21…メモリインタフェース(メモリI/F)
22…記録媒体
23…LCDドライバ
24…LCD
24a…調整済み表示
24b…調整中表示
24l…ロック中表示
25…電子ビューファインダ(EVF)
26…アイセンサ
27…AE処理部
28…フラッシュメモリ
29…操作部
30…マイクロコンピュータ
31…AWBゲイン演算部
32…ゲイン調整部
33…光源色適合度判定部
34…ホワイトバランス補正部
35…輝度測定部

Claims (13)

  1. 動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランスゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのホワイトバランスゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行うオートホワイトバランスゲイン演算部と、
    前記ヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正部と、
    ロック指示が行われてからロック解除指示が行われるまでのロック中は、ロック指示時点のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、前記ホワイトバランス補正部にホワイトバランス補正を行わせる制御部と、
    前記ロック解除指示がなされた後に、前記ヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものであり、フレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、フレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とフレームnのホワイトバランスゲインGs(n)との変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、
    Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
    により算出するゲイン調整部と、
    を具備し、
    前記制御部は、フレームnに対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正部を制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ゲイン調整部は、フレームn0で前記ロック解除指示がなされた場合に、固定ゲインGfとヒステリシスゲインGh(n0)とホワイトバランスゲインGs(n0+1)とをゲイン値の順序に並べたときに、固定ゲインGfがヒステリシスゲインGh(n0)とホワイトバランスゲインGs(n0+1)との間にないときにはヒステリシスゲインGh(n0)とホワイトバランスゲインGs(n0+1)との内の固定ゲインGfに順序が近い方を選択ゲインGcとし、固定ゲインGfがヒステリシスゲインGh(n0)とホワイトバランスゲインGs(n0+1)との間にあるときにはヒステリシスゲインGh(n0)を選択ゲインGcとして、固定ゲインGfと選択ゲインGcとの変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、修正ヒステリシスゲインGh’(n0+1)を、
    Gh’(n0+1)=α×Gf+(1−α)×Gc
    により算出し、
    前記制御部は、フレーム(n0+1)に対するホワイトバランス補正を、ヒステリシスゲインGh(n0+1)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n0+1)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記フレームの被写体輝度を測定する輝度測定部をさらに具備し、
    前記ゲイン調整部は、ロック解除指示がなされたときの被写体輝度から、ロック指示がなされたときの被写体輝度を引いた差分ΔBVが大きい程、変化率Dに対する前記重みαの値が小さくなるように、該重みαを0以上1以下の範囲内で補正することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. ユーザからの操作入力を受ける操作部をさらに具備し、
    前記ゲイン調整部は、前記操作部からの入力に応じて、変化率Dに対する前記重みαの値が変化するように、該重みαを0以上1以下の範囲内で補正することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記ゲイン調整部は、変化率Dが所定の変化率D0未満の場合には、α=1に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. フレーム毎にホワイトバランスが調整された状態であるか否かを判定する光源色適合度判定部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記光源色適合度判定部によりホワイトバランスが調整された状態であると判定されたときには、前記ゲイン調整部の動作を停止するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記ロック中に、前記ホワイトバランス補正部によりホワイトバランス補正が行われたフレームに、ホワイトバランスがロック中であることを示すロック中表示を行う表示部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. フレーム毎にホワイトバランスが調整された状態であるか否かを判定する光源色適合度判定部をさらに具備し、
    前記表示部は、前記光源色適合度判定部によりホワイトバランスが調整されていない状態であると判定された場合には、ホワイトバランスが調整中であることを示す調整中表示をさらに行うことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記表示部は、前記光源色適合度判定部によりホワイトバランスが調整された状態であると判定された場合には、ホワイトバランスが調整済みであることを示す調整済み表示をさらに行うことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 近接する物体があるか否かを検出するためのアイセンサをさらに具備し、
    前記制御部は、静止画撮影モードが設定されているときに、前記アイセンサにより近接する物体があると検出されたか否かに基づき接眼観察を行っているか否かを判定し、動画撮影モードが設定されているときに、前記アイセンサの検出結果に基づき、ユーザからの前記ロック指示の入力が行われ、あるいはユーザからの前記ロック解除指示の入力が行われたと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記制御部は、前記動画像を記録する際に、前記ロック指示がなされたタイミングを示す情報と、前記ロック解除指示がなされたタイミングを示す情報と、前記固定ゲインGfと、を動画像に関連付けて記録するようにさらに制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランスゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのホワイトバランスゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行うオートホワイトバランスゲイン演算ステップと、
    前記ヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正ステップと、
    ロック指示が行われてからロック解除指示が行われるまでのロック中は、ロック指示時点のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、前記ホワイトバランス補正ステップにホワイトバランス補正を行わせる制御ステップと、
    前記ロック解除指示がなされた後に、前記ヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものであり、フレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、フレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とフレームnのホワイトバランスゲインGs(n)との変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、
    Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
    により算出するゲイン調整ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記制御ステップは、フレームnに対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正ステップを制御するステップであることを特徴とする画像処理プログラム。
  13. 動画像を構成する1つのフレームのホワイトバランスゲインGsを算出することと、時系列的な複数フレームのホワイトバランスゲインGsに基づきヒステリシスゲインGhを算出することと、をフレーム毎に行うオートホワイトバランスゲイン演算ステップと、
    前記ヒステリシスゲインGhを用いてホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正ステップと、
    ロック指示が行われてからロック解除指示が行われるまでのロック中は、ロック指示時点のヒステリシスゲインGhを固定ゲインGfとして、この固定ゲインGfにより、前記ホワイトバランス補正ステップにホワイトバランス補正を行わせる制御ステップと、
    前記ロック解除指示がなされた後に、前記ヒステリシスゲインGhを補正して修正ヒステリシスゲインGh’を算出するものであり、フレームの番号を時系列に従って整数nにより表したときに、フレーム(n−1)の修正ヒステリシスゲインGh’(n−1)とフレームnのホワイトバランスゲインGs(n)との変化率Dが大きいほど値が大きくなる0以上1以下の重みαを用いて、フレームnに対する修正ヒステリシスゲインGh’(n)を、
    Gh’(n)=α×Gh’(n−1)+(1−α)×Gs(n)
    により算出するゲイン調整ステップと、
    を具備し、
    前記制御ステップは、フレームnに対するホワイトバランス補正を、フレームnのヒステリシスゲインGh(n)に代えて、前記修正ヒステリシスゲインGh’(n)を用いて行わせるように前記ホワイトバランス補正ステップを制御するステップであることを特徴とする画像処理方法。
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