JP2017118044A - 電子機器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器に設けられる電子部品をより確実に固定する。【解決手段】電子制御装置100は、係止孔20が形成されるバスバーユニット2と、係止孔20と電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aとにわたって係止され電解コンデンサ5,6,7を保持する係止部22と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器及びその製造方法に関するものである。
従来から、電子機器には、円筒状の電子部品が設けられる。特許文献1には、端子に接続される円筒状のコンデンサが電子回路基板に実装される構成が開示されている。
特開2010−35304号公報
電子部品には、外周面が接着剤によって接着されにくい難接着性を有するものがある。このような電子部品を電子基板等に固定する方法として、例えば、電子部品の接続端子に接着剤を塗布して、電子部品を固定するものがある。
しかしながら、接続端子を固定する方法では、電子部品の本体部分は拘束されていないため、振動等が入力されると固定された接続端子を支点として本体部分が振動するおそれがある。このような電子部品の本体の振動により、接続端子に曲げが生じて接続端子の耐久性が低下するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電子機器に設けられる電子部品をより確実に固定する。
第1の発明は、円筒状の電子部品が設けられる電子機器であって、係止孔が形成されるベース部材と、係止孔と電子部品の外周面とにわたって係止されベース部材上に電子部品を保持する係止部と、を備えることを特徴とする。
第1の発明では、係止部によって電子部品の外周面とベース部材とが係止されるため、電子部品の外周面の接着性を問わず電子部品をベース部材に固定することができる。
第2の発明は、係止部が、電子部品の中心軸よりもベース部材の実装面から垂直方向に離れた位置で電子部品の外周面に係止されることを特徴とする。
第2の発明では、垂直方向への電子部品の移動が係止部によって規制される。
第3の発明は、係止部が、電子部品の外周面に形成される窪み部に係合することを特徴とする。
第3の発明では、中心軸方向への電子部品の移動が係止部によって規制される。
第4の発明は、ベース部材が、電子部品が保持される実装面と同一面に設けられ係止孔に対向する対向部を有し、係止部は、係止孔、電子部品の外周面、及び対向部にわたって係止され電子部品を保持することを特徴とする。
第4の発明では、対向部が、係止部を形成するために係止孔を通じて注入される熱可塑性材料のストッパとなるため、注入される熱可塑性材料が電子部品の外周面に塗布されやすくなる。よって、係止部を容易に形成することができる。
第5の発明は、ベース部材が、電子部品が電気的に接続される端子と、端子にモールド成形された樹脂材によって形成される被覆部と、を有し、対向部は、樹脂材によって被覆部と一体成形されることを特徴とする。
第5の発明によれば、製造工程が減少するため、対向部を低コストで形成することができる。
第6の発明は、係止部が、流動性を有し時間経過に伴い硬化する熱可塑性材料であることを特徴とする。
第6の発明によれば、ベース部材へのその他の電子部品の固定と係止部の形成とで同一の熱可塑性材料を使用することができるため、電子機器の製造コストが低減される。
第7の発明は、円筒状の第1電子部品と当該第1電子部品とは異なる第2電子部品とが設けられる電子機器の製造方法であって、ベース部材の表裏の一方面に第1電子部品を配置する工程と、ベース部材の表裏の他方面に第2電子部品を配置する工程と、流動性を有し時間経過に伴い硬化する熱可塑性材料を塗布してベース部材に第1電子部品を係止する工程と、熱可塑性材料を塗布してベース部材に第2電子部品を係止する工程と、を含み、第1電子部品を係止する工程では、ベース部材に形成される係止孔を通じてベース部材の他方面から熱可塑性材料を塗布して第1電子部品をベース部材に係止し、第2電子部品を係止する工程では、ベース部材の他方面から熱可塑性材料を塗布して第2電子部品をベース部材に係止することを特徴とする。
第7の発明では、ベース部材への第1電子部品の係止と第2電子部品の係止とが、ベース部材の他方面から熱可塑性材料を塗布することにより行われる。このように、同一方向から熱可塑性材料が塗布されるため、製造時間を短縮して製造コストを低減することができる。
本発明によれば、電子機器に設けられる電子部品がより確実に固定される。
本発明の実施形態に係る電子制御装置におけるバスバーユニットを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバスバーユニットの裏面を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子制御装置によって電解コンデンサが保持された状態を示す斜視図である。 図3におけるA−A線に沿った断面図である。 図4におけるB−B線に沿った断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る電子機器について説明する。以下では、電子機器が、電子制御装置100である場合について説明する。
電子制御装置100は、図1に示すように、制御対象物(図示省略)に供給する電源を制御する電子基板としての電源用基板1と、制御信号を送受信して制御対象物を制御する電子基板としての制御用基板(図示省略)と、の一対の電子基板を備える。また、電子制御装置100は、電源用基板1に取り付けられるベース部材としてのバスバーユニット2と、バスバーユニット2に実装される円筒状の電子部品と、を備える。
電子制御装置100は、例えば、制御対象物として車両のエンジンを制御するECU(Engine Control Unit:エンジン用制御装置)や、制御対象物として電動パワーステアリング装置を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)などである。
電源用基板1は、アルミニウムなど放熱性の高い金属によって形成される平板状のプリント基板である。電源用基板1は、略矩形に形成され、その表面1Aに電子回路が形成される。電源用基板1には、電子部品が実装されるベース部材としてのバスバーユニット2が取り付けられる。バスバーユニット2は、電源用基板1と制御用基板とを電気的に接続する。
バスバーユニット2は、図1に示すように、複数の端子(バスバー)3と、複数の端子3をまとめて電源用基板1に保持する被覆部4と、を有する。被覆部4は、樹脂材によって複数の端子3をモールド成形することにより形成される。樹脂材は、複数の端子3を互いに絶縁する絶縁材料である。なお、説明の便宜上、図1においては、後述する電解コンデンサ5,6,7のリード8が接続される端子3のみを符示し、その他の端子3の符示を省略する。
バスバーユニット2には、ノイズを除去して電圧を一定に調整する円筒状の第1電子部品としての電解コンデンサ5,6,7と、第2電子部品11(図2参照)と、が設けられる。電解コンデンサ5,6,7はバスバーユニット2の一方面としての表面(実装面)2Aに設けられ、第2電子部品11はバスバーユニット2の他方面としての裏面2Bに設けられる。第2電子部品11は、例えば、コイル、リレー、コンデンサなどである。電解コンデンサ5,6,7及び第2電子部品11は、バスバーユニット2にそれぞれ実装される。図2では、第2電子部品11を模式的に表す。
電子制御装置100では、図3に示すように、中心軸が互いに略平行に並ぶように3つの電解コンデンサ5,6,7がバスバーユニット2に実装される。電解コンデンサ5,6,7は、バスバーユニット2の表面2A(電源用基板1の表面1A)に対して、中心軸が傾斜せずに略平行となるように設けられる。また、電解コンデンサ5,6,7は、図4に示すように、被覆部4の一部である支持部4Aによって支持される。
電解コンデンサ5,6,7には、図3に示すように、一端面から突出する一対のリード8が設けられる。一対のリード8は、電解コンデンサ5,6,7の一端面から中心軸方向に延びる平行部8Aと、平行部8Aから折れ曲がって中心軸に垂直な方向へ延びる垂直部8Bと、をそれぞれ有する。一対のリード8は、それぞれ垂直部8Bがバスバーユニット2の端子3に電気的に接続される。また、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aには、環状に形成される窪み部5B,6B,7Bが形成される。なお、窪み部5B,6B,7Bは、環状に限らず、外周面5A,6A,7Aの周方向の一部に形成されるものでもよい。
電子制御装置100は、バスバーユニット2に実装される3つの電解コンデンサ5,6,7をそれぞれ保持して、電解コンデンサ5,6,7をバスバーユニット2に対して固定するホルダ部10を備える。以下、図1から図5を参照して、ホルダ部10の構成について詳しく説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、電解コンデンサ5,6,7の中心軸が伸びる方向を「軸方向」、電解コンデンサ5,6,7が並ぶ方向を「水平方向」、電源用基板1の表面1Aに対して垂直な方向を「垂直方向」として説明する。軸方向、水平方向、及び垂直方向は、互いに直交する直交3軸に沿った方向である。また、垂直方向において、図1に示すように、電源用基板1側を「下方」、その反対側を「上方」とする。
ホルダ部10は、図3に示すように、隣接する2つの電解コンデンサ5,6を保持する第1ホルダ部101と、隣接する2つの電解コンデンサ6,7を保持する第2ホルダ部102と、を有する。第1,第2ホルダ部101,102は、互いに同様の構成を有する。したがって、以下では、主に第1ホルダ部101の構成について説明し、第2ホルダ部102の構成については、適宜説明を省略する。また、以下では、第1ホルダ部101を単に「ホルダ部101」とも称する。
ホルダ部101は、図4及び図5に示すように、バスバーユニット2の被覆部4に形成される係止孔20と、係止孔20に対向して設けられる対向部21と、電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bと係止孔20とにわたって係止される係止部22と、を備える。
係止孔20は、隣接する電解コンデンサ5,6の水平方向の間であって、軸方向の位置が電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bと略一致する位置に形成される。つまり、係止孔20は、隣接する電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bにそれぞれ臨んで設けられる。なお、係止孔20は、電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bと軸方向位置が略一致する位置に設けられなくてもよく、後述する係止部22を形成可能であれば任意の位置に設けることができる。また、係止孔20は、円形断面を有する丸穴に限らず、多角形断面を有する孔や、スリットであってもよい。
対向部21は、バスバーユニット2の被覆部4と共に樹脂材によって一体形成される。対向部21は、電解コンデンサ5,6と同じくバスバーユニット2の表面2Aであって、隣接する電解コンデンサ5,6の間に設けられる。対向部21は、図5に示すように、両端が係止孔20を挟んで軸方向の両側において被覆部4に接続され、中央部が係止孔20に対向する略U字状に形成される。対向部21は、図4に示すように、中央部が電解コンデンサ5,6の中心軸よりも垂直方向上方となるように設けられる。対向部21は、被覆部4と一体形成することにより製造工程が短縮され低コストで製造が可能である。しかしながら、一体形成に限らず、別体として形成されて被覆部4に取り付けられるものでもよい。なお、図5では、係止部22の図示を省略している。
係止部22は、流動性を有し時間経過に伴う温度低下によって硬化する熱可塑性材料(例えばポリアミドやポリプロピレンなどのホットメルト樹脂)によって形成される。係止部22は、図4に示すように、係止孔20及び対向部21に係止されると共に電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bの一部に充填される。係止部22は、窪み部5B,6Bに充填されて係合することにより、電解コンデンサ5,6を保持して軸方向への移動を規制する。
また、係止部22は、電解コンデンサ5,6の中心軸を垂直方向に跨ぐように電解コンデンサ5,6の外周面5A,6Aを覆って設けられる。言い換えれば、バスバーユニット2から電解コンデンサ5,6の中心軸よりも垂直方向に離れた位置まで電解コンデンサ5,6の外周面5A,6Aを覆うように形成される。よって、係止部22は、隣接する電解コンデンサ5,6の水平方向の間隔が最も狭い狭小部Lを含んで、狭小部Lの垂直方向上下にわたって設けられる。これにより、係止部22は、電解コンデンサ5,6の垂直方向及び水平方向の移動も規制する。したがって、電解コンデンサ5,6は、係止部22によって保持されてバスバーユニット2に対して固定される。
次に、電子制御装置100の製造方法について説明する。なお、以下では、上記と同様に、電解コンデンサ6,7を保持する第2ホルダ部102についての説明を適宜省略する。
まず、電解コンデンサ5,6をバスバーユニット2における被覆部4の表面2Aから支持部4A上に配置する。
次に、係止孔20を通じて熱可塑性材料を電解コンデンサ5,6に向けて塗布し、係止部22を形成する。具体的には、まず、バスバーユニット2を垂直方向の上下が逆となるように反転させ、対向部21を係止孔20よりも垂直方向下方に位置させる。つまり、バスバーユニット2の裏面2Bが垂直方向上方を向く状態(図2に示す状態)にして、この状態で係止孔20から熱可塑性材料を注入する。このようにして、バスバーユニット2の裏面2Bから係止孔20を通じて熱可塑性材料が注入される。
係止孔20を通じて注入された熱可塑性材料は、対向部21によって下方への落下が防止されて電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bに流れこむ。対向部21が係止孔20を通じて注入される熱可塑性材料のストッパとなるため、注入される熱可塑性材料が電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aに塗布されやすくなる。よって、窪み部5B,6Bには熱可塑性材料が充填される。これに加えて、熱可塑性材料は、係止孔20を埋めるように充填される。電解コンデンサ5に塗布された熱可塑性材料は、時間経過による温度低下に伴い流動性が低下して硬化する。その結果、図4に示すように、電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bと係止孔20とにわたって係止される係止部22が形成される。
次に、バスバーユニット2の裏面2Bにコイル等の第2電子部品11を配置する。さらに、係止部22を形成した熱可塑性材料と同じ熱可塑性材料をバスバーユニット2の裏面2Bから塗布して、第2電子部品11をバスバーユニット2に係止する。電子制御装置100の製造では、同一の熱可塑性材料をバスバーユニット2に対して裏面2Bから、つまり図2中矢印で示すように同一面(同一方向)から塗布することで、係止部22の形成と第2電子部品11の固定とを行う。よって、電子制御装置100の製造において、バスバーユニット2の上下を反転させる回数が減り、作業時間を短縮すると共に製造コストを低減することができる。なお、係止部22を形成して電解コンデンサ5をバスバーユニット2に係止する工程と、第2電子部品11をバスバーユニット2に係止する工程とは、順番の前後を問わず、どちらを先に行ってもよい。
次に、バスバーユニット2を再び反転させて、電源用基板1に取り付ける。さらに、電源用基板1とバスバーユニット2との組立体に対し、制御用基板を上方から下ろしてゆき、制御用基板を組み付ける。
次に、電源用基板1、バスバーユニット2、及び制御用基板との組立体を筐体(図示省略)の内部に取り付けて、電子制御装置100の組み立てが完了する。
ここで、一般に、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aが難接着性を有する場合には、電解コンデンサ5,6,7の本体部分を接着剤によってバスバーユニット2に固定することは困難である。この場合、電解コンデンサ5,6,7を固定するためには、一対のリード8を接着剤によってバスバーユニット2に固定することが考えられる。
しかしながら、リード8を接着剤で固定する方法では、振動等が作用すると、電解コンデンサ5,6,7は、固定されたリード8を支点として振動するおそれがある。特に、電子制御装置100が、制御対象をエンジンや電動パワーステアリング装置とする場合など、振動が作用しやすい車両に搭載されるものである場合には、電解コンデンサ5,6,7の振動のおそれがより大きくなる。このような電解コンデンサ5,6,7の振動により、リード8に曲げが生じてリード8の耐久性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、電解コンデンサ5,6,7は、係止部22によって外周面5A,6A,7Aが機械的にバスバーユニット2に固定される。このため、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aが難接着性を有し、接着剤によって固定することが困難な場合であっても、電解コンデンサ5をより確実に固定することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、係止部22は、電解コンデンサ5,6の窪み部5B,6Bに充填されると共に、中心軸を垂直方向に跨ぐように垂直方向上下にわたって形成される。これに対し、係止部22は、窪み部5B,6Bから軸方向に離間した位置に設けられ、窪み部5B,6Bに充填されなくてもよい。この場合であっても、係止部22が中心軸を垂直方向に跨ぐように形成されることにより、電解コンデンサ5,6を水平方向及び垂直方向に保持することができる。
また、係止部22は、窪み部5B,6Bに充填されると共に中心軸よりも垂直方向下方にのみ形成されてもよい。この場合であっても、電解コンデンサ5,6の軸方向への移動を規制することが可能となる。このような場合には、例えば、電解コンデンサ5,6を水平方向及び垂直方向に保持する別の係止部22を形成してもよいし、その他の保持手段によって電解コンデンサ5,6を水平方向及び垂直方向に保持してもよい。
また、上記実施形態では、電子制御装置100は、隣接する電解コンデンサ5,6,7の水平方向の間にそれぞれ設けられる第1,第2ホルダ部101,102を有する。これに対し、電子制御装置100は、水平方向両端にある電解コンデンサ5及び7と隣接する被覆部4の壁部との間に係止孔20を設けてもよい。特に、第1,第2ホルダ部101,102に加え、電解コンデンサ5及び7と被覆部4の壁部とのそれぞれの間にもホルダ部を設けることにより、電解コンデンサ5,6,7を水平方向により確実に保持することができる。
以上の実施形態によれば以下の効果を奏する。
係止部22によって電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aとバスバーユニット2とが係止されるため、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aの接着性を問わず、電解コンデンサ5,6,7をバスバーユニット2に固定することができる。
また、係止部22は、電解コンデンサ5,6,7の窪み部5B,6B,7Bに充填されると共に電解コンデンサ5,6,7間の狭小部Lの垂直方向上下にわたって形成されるため、電解コンデンサ5,6,7を軸方向に保持すると共に垂直方向及び水平方向にも保持することができる。
また、係止部22を形成する工程では、第2電子部品11が設けられる裏面2Bから係止孔20を通じて熱可塑性材料を塗布することで係止部22を形成するため、バスバーユニット2の上下を反転させることなく電解コンデンサ5,6,7の係止と第2電子部品11の係止とを行うことができる。したがって、電子制御装置100の製造時間を短縮して製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
円筒状の電解コンデンサ5,6,7が設けられる電子制御装置100は、係止孔20が形成されるバスバーユニット2と、係止孔20と電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aとにわたって係止されバスバーユニット2上に電解コンデンサ5,6,7を保持する係止部22と、を備える。
この構成では、係止部22によって電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aとバスバーユニット2とが係止されるため、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aの接着性を問わず、電解コンデンサ5,6,7をバスバーユニット2に固定することができる。したがって、バスバーユニット2に実装される電解コンデンサ5,6,7がより確実に固定される。
また、電子制御装置100では、係止部22が、電解コンデンサ5,6,7の中心軸よりもバスバーユニット2の実装面である表面1Aから垂直方向に離れた位置で電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aに係止される。
この構成では、電解コンデンサ5,6,7の垂直方向への移動が係止部22によって規制される。
また、電子制御装置100では、係止部22が、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aに形成される窪み部5B,6B,7Bに係合する。
この構成では、電解コンデンサ5,6,7の中心軸方向への移動が係止部22によって規制される。
また、電子制御装置100は、バスバーユニット2における電解コンデンサ5,6,7が実装される表面2Aと同一面に設けられ係止孔20に対向する対向部21をさらに備え、係止部22は、係止孔20、電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7A、及び対向部にわたって係止されて電解コンデンサ5,6,7を保持する。
この構成では、対向部21が、係止孔20を通じて注入される熱可塑性材料のストッパとなるため、注入される熱可塑性材料が電解コンデンサ5,6,7の外周面5A,6A,7Aに塗布されやすくなる。よって、係止部22を容易に形成することができる。
また、電子制御装置100では、バスバーユニット2が、電解コンデンサ5,6,7が電気的に接続される端子3と、端子3にモールド成形された樹脂材によって形成される被覆部4と、を有し、対向部21が、樹脂材によって被覆部4と一体成形される。
この構成によれば、製造工程が減少するため、対向部21を低コストで形成することができる。
また、電子制御装置100では、係止部22が、流動性を有し時間経過に伴う温度低下により硬化する熱可塑性材料である。
この構成では、バスバーユニット2への第2電子部品11の固定と係止部22の形成とで同一の熱可塑性材料を使用することができるため、電子制御装置100の製造コストが低減される。
円筒状の電解コンデンサ5,6,7と当該電解コンデンサ5,6,7とは異なる第2電子部品11とが設けられる電子制御装置100の製造方法は、バスバーユニット2の表面2Aに電解コンデンサ5,6,7を配置する工程と、バスバーユニット2の裏面2Bに第2電子部品11を配置する工程と、流動性を有し時間経過に伴い硬化する熱可塑性材料を塗布してバスバーユニット2に電解コンデンサ5,6,7を係止する工程と、熱可塑性材料を塗布してバスバーユニット2に第2電子部品11を係止する工程と、を含み、電解コンデンサ5,6,7を係止する工程では、バスバーユニット2に形成される係止孔20を通じてバスバーユニット2の裏面2Bから熱可塑性材料を塗布して電解コンデンサ5,6,7をバスバーユニット2に係止し、第2電子部品11を係止する工程では、バスバーユニット2の裏面2Bから熱可塑性材料を塗布して第2電子部品11をバスバーユニット2に係止する。
この構成では、バスバーユニット2への電解コンデンサ5,6,7の係止と第2電子部品11の係止とが、バスバーユニット2の裏面2Bから熱可塑性材料を塗布することにより行われる。このように、同一方向から熱可塑性材料が塗布されるため、電子制御装置100の製造時間を短縮して製造コストを低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1…電源用基板(電子基板)、1A…実装面、2…バスバーユニット(ベース部材)、2A…表面(実装面)、2B…裏面、3…端子、4…被覆部、5,6,7…電解コンデンサ(第1電子部品)、5A,6A,7A…外周面、5B,6B,7B…窪み部、10…ホルダ部、11…第2電子部品、20…係止孔、21…対向部、22…係止部、100…電子制御装置(電子機器)

Claims (7)

  1. 円筒状の電子部品が設けられる電子機器であって、
    係止孔が形成されるベース部材と、
    前記係止孔と前記電子部品の外周面とにわたって係止され前記ベース部材上に前記電子部品を保持する係止部と、を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記係止部は、前記電子部品の中心軸よりも前記ベース部材の実装面から垂直方向に離れた位置で前記電子部品の外周面に係止されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記係止部は、前記電子部品の外周面に形成される窪み部に係合することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記ベース部材は、前記電子部品が保持される前記実装面と同一面に設けられ前記係止孔に対向する対向部を有し、
    前記係止部は、前記係止孔、前記電子部品の前記外周面、及び前記対向部にわたって係止されて前記電子部品を保持することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の電子機器。
  5. 前記ベース部材は、前記電子部品が電気的に接続される端子と、前記端子にモールド成形された樹脂材によって形成される被覆部と、を有し、
    前記対向部は、前記樹脂材によって前記被覆部と一体成形されることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記係止部は、流動性を有し時間経過に伴い硬化する熱可塑性材料であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の電子機器。
  7. 円筒状の第1電子部品と当該第1電子部品とは異なる第2電子部品とが設けられる電子機器の製造方法であって、
    前記ベース部材の表裏の一方面に前記第1電子部品を配置する工程と、
    前記ベース部材の表裏の他方面に前記第2電子部品を配置する工程と、
    流動性を有し時間経過に伴い硬化する熱可塑性材料を塗布して前記ベース部材に前記第1電子部品を係止する工程と、
    前記熱可塑性材料を塗布して前記ベース部材に前記第2電子部品を係止する工程と、を含み、
    前記第1電子部品を係止する工程では、前記ベース部材に形成される係止孔を通じて前記ベース部材の前記他方面から前記熱可塑性材料を塗布して前記第1電子部品を前記ベース部材に係止し、
    前記第2電子部品を係止する工程では、前記ベース部材の前記他方面から前記熱可塑性材料を塗布して前記第2電子部品を前記ベース部材に係止することを特徴とする電子機器の製造方法。
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