JP2017117423A - 見守りシステム及び見守り方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】見守り対象者の歩速を含む日常行動を把握可能な見守りシステムを提供する。【解決手段】見守りシステムは、住居Hに設置された複数の子機2(2A〜2G)と親機3とを備える。各子機2は、対象者を感知すると通知信号を親機3に送信する。親機3は、子機2Dからの通知信号の時刻データと子機2Eからの通知信号の時刻データとに基づいて、見守り対象者の寝室PDからトイレPDまでの移動時間を算出し、当該移動時間に基づき見守り対象者の歩速を算出する。【選択図】図1
Description
本発明は、高齢者等の生活行動を見守る見守りシステム及び見守り方法に関する。
独居者を見守る従来の見守りシステムとして、見守り対象者の住居内に設置された複数の人感センサからのセンサ結果に基づき、見守り対象者の行動を検知して異常の有無を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、少子高齢化を迎える日本の高齢者数は3,000万人以上で、認知症患者はその10%前後といわれている。認知症は、一旦症状が出現した後には治療が困難であることから、早期或いは発症前からの介入が不可欠であると考えられている。また、認知症発症を5年遅らせることで認知症患者の数は57%減少するとの試算もあり、認知症の発症前・早期介入は極めて重要である。近年、正常と認知症との間の軽度認知症障害(MCI)の研究が多く報告されており、MCIは、これを早期に発見しライフスタイルを改善することにより、MCI症状の大きな改善(25%以上)が可能であることが報告されている。そして、MCIの兆候のひとつに歩速が遅くなるという特徴があることから、医療機関に設けられたセンサ内蔵の特殊マットの上を歩いて歩速を計測し、計測した歩速からMCI兆候の有無を判断することが提案されている。
特許文献1に記載の見守りシステムでは、見守り対象者のトイレや寝室等における滞在時間を把握することはできるものの、1日を通しての見守り対象者の日常行動を把握することは困難であった。
また、MCI検査において特殊マットの上を歩いて歩速を計測する方法では、特殊マットが繰り返し踏まれるため劣化が早く、修理費用や交換費用が嵩んだり、様々な人に利用されるために衛生上の観点から定期的な消毒が必要となり、メンテナンス費用が嵩んだりするという問題があった。更に、歩速を計測されていることを過度に意識すると、普段よりも速く歩いてしまい、正確な歩速データが得られないというおそれもあった。
本発明の目的は、見守り対象者の歩速を含む日常行動を把握可能な見守りシステム及び見守り方法の提供である。
本発明の他の目的は、見守り対象者におけるMCIの兆候を判定可能な見守りシステム及び見守り方法の提供である。
本発明の請求項1に記載の見守りシステムは、見守り対象者が居住する住居の複数の場所に設置された複数の検知装置と、前記複数の検知装置の各々と通信可能に構成されたデータ処理手段と、を備え、前記複数の検知装置の各々は、第1制御部と、前記見守り対象者を検知する検知手段と、を備え、前記検知手段が見守り対象者を検知すると前記第1制御部は通知信号を前記データ処理手段に送信し、前記データ処理手段は、メモリと、第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、前回受信した第1の通知信号の時刻データと今回受信した第2の通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出する算出手段と、前記第1の通知信号と前記第2の通知信号とが同一の検知装置からのものであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により異なる検知装置からのものであると判定された場合に、前記経過時間は前記見守り対象者が前記第1の通知信号を送信した第1の検知装置の設置場所から前記第2の通知信号を送信した第2の検知装置の設置場所までの移動に要した移動時間として前記メモリに記録する書き込み手段と、前記移動時間から前記見守り対象者の歩速を算出する歩速算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の見守りシステムは、前記見守り対象者により携帯される無線機を更に備え、前記無線機は電波信号を送信する送信部を有し、前記検知手段は、所定の検知領域において前記無線機からの電波信号の受信が可能な受信部を備え、前記受信部において前記電波信号を感知することにより前記見守り対象者を検知することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の見守りシステムは、前記書き込み手段は、前記判定手段により前記第1の通知信号と前記第2の通知信号が同一の検知装置からのものであると判定された場合に、前記経過時間を前記見守り対象者の前記第1の検知装置の設置場所における滞在時間として前記メモリに記録させることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の見守りシステムは、前記複数の場所には第1の場所と第2の場所が含まれ、前記メモリには、基準速度と、前記第1の場所から第2の場所までの距離と、が記憶されており、前記歩速算出手段は、前記移動時間と前記距離に基づいて前記見守り対象者の歩速を算出し、前記第2制御部は、前記歩速と前記基準速度に基づいて前記見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定する障害可能性判定手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の見守りシステムは、前記障害可能性判定手段は、前記歩速が前記基準速度の所定割合以下である場合には、軽度認知障害の虞があると判定することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の見守りシステムは、前記データ処理手段の前記メモリには見守りデータテーブルが記憶されており、前記書き込み手段は、何れか1の検知装置からの通知信号の時刻データを、前記何れか1の検知装置が設置されている場所に対応させて前記見守りデータテーブルに記憶させ、前記第2制御部は更に、前記見守りデータテーブルに記憶された複数の前記時刻データと共に前記複数の時刻データの各々に対応する場所を時系列的に表示するための画像データを生成する画像データ生成手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の見守り方法は、見守り対象者の行動を検知する見守り方法であって、前記見守り対象者が居住する住居の複数の場所に複数の検知装置が設置されており、前記複数の検知装置の各々は前記見守り対象者を検知すると通知信号を送信するように構成されており、検知装置からの通知信号を受信するステップと、前回受信した第1の通知信号の時刻データと今回受信した第2の通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出するステップと、前記第1の通知信号と前記第2の通知信号とが同一の検知装置からのものであるか否かを判定するステップと、前記判定ステップにより異なる検知装置からのものであると判定した場合に、前記経過時間は前記見守り対象者が前記第1の通知信号を送信した第1の検知装置の設置場所から前記第2の通知信号を送信した第2の検知装置の設置場所までの移動に要した移動時間としてメモリに記録するステップと、前記移動時間に基づき前記見守り対象者の歩速を算出するステップと、を含む。
本発明の請求項1に記載の見守りシステム及び請求項7に記載の見守り方法によれば、見守り対象者が居住する住居に設置された検知装置からの通知信号に基づいて見守り対象者の歩速を算出するので、見守り対象者が無意識に行う日常行動での歩速を把握することができる。よって、このようにして得られた歩速に基づいてMCI判定を行うことにより、MCI判定の信頼性を向上できる。また、従来方法におけるセンサ内蔵マットを用いることなく歩速の計測が可能であるので、当該マットの交換費用やメンテナンス費用が不要になる。なお、見守り対象者が居住する住居には、見守り対象者が暮らす家やアパートの他、見守り対象者が入居している介護施設や見守り対象者が入院している医療施設等も含まれる。
本発明の請求項2に記載の見守りシステムによれば、見守り対象者が携帯する無線機からの電波信号を受信することによって見守り対象者を検知するので、見守り対象者以外の同居者や顧客等を誤って検出してしまうという不具合を回避できる。
本発明の請求項3に記載の見守りシステムによれば、検知装置からの通知信号の受信時刻に基づいて見守り対象者の同一場所での滞在時間を取得できるので、見守り対象者の行動パターンを把握できる。
本発明の請求項4に記載の見守りシステムによれば、見守り対象者の歩速と基準速度に基づいて見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定できるので、わざわざ医療施設に行かなくても軽度認知障害の可能性を判断でき、軽度認知障害の早期発見を可能にできる。
本発明の請求項5に記載の見守りシステムによれば、歩速が基準速度の所定割合以下である場合に軽度認知障害の虞があると判定するので、軽度認知障害の兆候を早期発見できる。
本発明の請求項6に記載の見守りシステムによれば、検知装置からの通知信号の受信時刻が当該検知装置の設置場所に対応させて見守りデータテーブルに記憶され、当該見守りデータテーブルに記憶された複数の受信時刻と共にこれに対応する場所を時系列的に表示するための画像データが生成されるので、当該画像データを参照することにより見守り対象者の行動パターンを的確に把握することができる。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る見守りシステム及び見守り方法について説明する。図1及び図2を参照して、図示の見守りシステム1は、特に独居高齢者を見守り対象者とするものであり、見守り対象者が居住する住居Hの複数の場所に設置された複数の子機2(検知装置)と、住居Hに設置された親機(データ処理手段)3と、を備え、親機3は各子機2及び種々の端末装置10と無線により通信可能とされている。親機3と各子機2との間における通信は近距離無線通信手段(例えば、ZigBee(登録商標))によって行われ、親機3と端末装置10との間における通信は例えばWifiなどの無線通信ネットワークNを介して行われる。端末装置10としては、見守り対象者や親族の携帯端末や医療機関等に設置されたシステムサーバ等があげられる。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る見守りシステム及び見守り方法について説明する。図1及び図2を参照して、図示の見守りシステム1は、特に独居高齢者を見守り対象者とするものであり、見守り対象者が居住する住居Hの複数の場所に設置された複数の子機2(検知装置)と、住居Hに設置された親機(データ処理手段)3と、を備え、親機3は各子機2及び種々の端末装置10と無線により通信可能とされている。親機3と各子機2との間における通信は近距離無線通信手段(例えば、ZigBee(登録商標))によって行われ、親機3と端末装置10との間における通信は例えばWifiなどの無線通信ネットワークNを介して行われる。端末装置10としては、見守り対象者や親族の携帯端末や医療機関等に設置されたシステムサーバ等があげられる。
図1に示す例では、住居Hの8つの場所P(PA〜PG)に8個の子機2(2A〜2G)が設置されている。即ち、台所PAには子機2Aが、第1の居間PBには子機2Bが、第2の居間PCには子機2Cが、寝室PDには子機2Dが、トイレPEには子機2Eが、風呂2PFには子機2Fが、玄関PGには子機2Gがそれぞれ設置されている。これらの子機2は、子機2が設置された場所(空間)Pへの見守り対象者の出入りを検出できるよう、場所Pの出入り口付近が検知エリアとなるよう設置されるのが好ましい。また、子機2A〜2Gにはそれぞれ異なる識別コードが割り当てられている。
各子機2は、人感センサ21(検知手段)と、制御部22と、無線通信部24と、バッテリ25と、を備える。人感センサ21は、人感センサ21の検知エリアを見守り対象者が通過するとこれを検知し、検知信号を制御部22に入力する。制御部22は、CPU26と、メモリ27と、を備え、人感センサ21からの検知信号が入力されると、無線通信部24を介して通知信号を親機3へ送信する。メモリ27には検知プログラムP1を含む種々の制御プログラムや子機2に割り当てられた識別コード等が記憶されている。
親機3は、制御部31と、無線通信部32と、表示部33と、送受信部34とを備える。制御部31は、CPU38とメモリ39とを備え、CPU38はメモリ39に格納されている制御プログラムに従って、種々の処理を実行する。詳細は後述する。メモリ39は、RAM、ROM、ハードディスク等によって構成され、このメモリ39には動作制御のための種々の制御プログラムや設定データ、データテーブル等が記憶されている。本実施形態における制御プログラムには見守りデータ収集プログラムP2、分析プログラムP3、画像データ生成プログラムP4等が含まれ、データテーブルには見守りデータテーブルT1、参照データテーブルT2、基本データテーブルT3が含まれる。
見守りデータテーブルT1(図3参照)は、後述する見守りデータ収集処理により収集された時刻データ等の見守りデータを記憶するものである。参照データテーブルT2には、基準速度とそれぞれの場所Pから他の場所Pまでの距離が予め記憶されている。基本データテーブルT3は、見守り対象者の基本的な生活パターンデータが記憶されている。この生活パターンデータは、見守り対象者の日常行動の特徴(起床時刻、台所使用回数、各場所における滞在時間、外出時刻、トイレ使用回数、外出回数等)を示すものである。
無線通信部32は、子機2からの通知信号を受信し、これを制御部31へ入力する。表示部33は種々のデータを表示するためのモニタ(図示せず)を備え、送受信部34は無線通信ネットワークNを介して端末装置10とデータの送受信を行う。
次に、子機2により実行される検知処理について図4のフローチャートを参照して説明する。この検知処理は、メモリ27に記憶されている検知プログラムP1に基づきCPU26が実行する。検知処理ではまず、人感センサ21が見守り対象者を検知したか否かを判定し(S1)、検知していない場合には(S1:NO)、S1の処理を繰り返す。一方、検知した場合には(S1:YES)、通常モードに切り替わり(S3)、メモリ27に記憶されている識別コード(識別情報)を含む通知信号を無線通信部24を介して親機3へ送信する(S5)。その後、省エネモードに戻り(S7)、S1へ戻る。
次に、親機3により実行される見守りデータ収集処理について図5のフローチャートを参照して説明する。この見守りデータ収集処理は、メモリ39に格納されている見守りデータ収集プログラムP2に基づきCPU38が実行する。なお、ここでは、寝室PDを出た見守り対象者がトイレPEに行き、再び寝室PDへ戻った場合を例に図3をも参照して説明する。また、ここではカウンタ値nとして「1」が設定されているとものとする。
見守りデータ収集処理ではまず、子機2からの通知信号を受信したか否かを判定する(S11)。通知信号を受信したと判定すると(S11:YES)、受信した通知信号から識別コードを読み出す(S13)。これにより、見守り対象者を検知した子機2(すなわち、子機2の設置場所P)が特定される。本例において、寝室PDを出た見守り対象者がトイレPEに入ると、子機2Eからの通知信号を受信し(S11:YES)、受信した通知信号から識別コードを読み出すことにより、見守り対象者の検知場所がトイレPEであると特定できる(S13)。
次に、通知信号を受信した時刻(例えば「5:10:50」)を現在時刻Tに設定し(S15)、カウンタ値nに1を加算する(本例では1+1→2)(S17)。そして、見守りデータテーブルT1のフィールドn(=2)に、S13で読み出したトイレPEの識別コードに対応させて現在時刻T(5:10:50)を書き込む(S19)。現在時刻Tと前回時刻T0との時間差TDを算出し(S21)、前回読み出した識別コードと今回読み出した識別コード(即ち、前回の検知場所と今回の検知場所)が同一か否かを判定する(S23)。本例では、前回の検知場所が寝室PDであり、今回の検知場所がトイレPEであるので、S23ではNOとなり(S23:NO)、S25へ移行する。S25では、時間差TD(本例では「0:00:40」)を移動時間として見守りデータテーブルT1のフィールドnに書き込む。これにより、寝室PDからトイレPEまでの移動時間がTD(40秒)であったことがわかる。その後、S11へ戻る。
なお、前回時刻T0としては、S21の処理の後に現在時刻Tを前回時刻T0に設定しておき、このように設定された前回時刻T0を次回行われるS21の処理で読み出して使用しても良く、見守りデータテーブルT1のフィールド(n−1)に記憶されている時刻をS21の処理で読み出して使用しても良い。前回読み出した識別コードについても同様に、S25又はS27の処理の後に、S13で読み出した識別コードを前回の識別コードとして設定しておき、このように設定された前回の識別コードを次回行われるS23の処理で読み出して使用しても良く、或いは見守りデータテーブルT1のフィールド(n−1)に記憶されている時刻に対応する識別コードを前回の識別コードとしてもよい。
次に、見守り対象者がトイレPEから出ると、子機2Eからの通知信号を受信し(S11:YES)、受信した通知信号から識別コードを読み出すことにより、見守り対象者の検知場所がトイレPEであると特定する(S13)。次に、子機2Eからの通信信号の受信時刻(時刻データ)を現在時刻Tに設定し(S15)、カウンタ値nに1を加算するし(2+1→3)。見守りデータテーブルT1のフィールドn(=3)にS13で読み出したトイレPEの識別コードに対応させて現在時刻T(本例では「5:12:50」)を書き込み(S19)、現在時刻Tと前回時刻T0との時間差TDを算出する(S21)。ここでは、前回の検知場所と今回の検知場所は共にトイレPEであるので、S23ではYESと判断し(S23:YES)、S27へ移行する。S27では、時間差TDを滞在時間として見守りデータテーブルT1に書き込む。これにより、トイレPEでの滞在時間がTD(2分)であったことが分かる。その後、S11の処理へ戻る。
次に、見守り対象者が寝室PDに戻ると、子機2Dからの通知信号を受信し(S11:YES)、通知信号から識別コードを読み出す(S13)。受信時刻(本例では「5:13:20」)を現在時刻Tに設定し(S15)、カウンタ値nに1を加算する(3+1→4)(S17)。見守りデータテーブルT1のフィールドnに、S13で読み出した寝室PDの識別コードに対応させて現在時刻Tを書き込み(S19)、現在時刻Tと前回時刻T0との時間差(経過時間)TD(本例では「0:00:30」)を算出する(S21)。前回の検知場所はトイレPEであり、今回の検知場所は寝室PDであるので(S23:NO)、時間差TDを移動時間として見守りデータテーブルT1に書き込む。これにより、トイレPEから寝室PEまでの移動時間がTD(30秒)であったことが分かる。
このように検出処理における上記プロセスを繰り返して行うことにより、見守り対象者の毎日の行動が記録される。
次に、親機3で行われる分析処理について図6のフローチャートを参照して説明する。この分析処理は、見守りデータテーブルT1及び参照データテーブルT2に記憶されている各種データに基づいて見守り対象者の各種異常可能性を判断するものであり、CPU38が分析プログラムP3に基づいて所定タイミングで定期的に実行する。
分析処理ではまず、MCI判定処理を行う。このMCI判定処理は見守り対象者の歩速に基づきMCIの兆候を判定するものである。図7を参照して、このMCI判定処理ではまず、見守りデータテーブルT1及び参照データテーブルT2に記憶されている各種データに基づき、所定期間における見守り対象者の合計移動距離を算出する(S41)。所定期間としては、前日の24時間分、前週1週間分、過去7日分等、任意に設定できる。また、合計移動距離としては、当該所定期間における全移動距離としても良く、或いは特定の場所(例えば寝室PD)から他の特定場所(例えばトイレPE)への移動距離のみを合計した距離としても良い。
次に、S41で算出した合計移動距離と、参照データテーブルT2に記憶されている距離データに基づいて、見守り対象者の平均移動速度を歩速として算出し(S43)、これをメモリ39の所定領域に記憶させる(S44)。
例えば、寝室PDからトイレPEへの移動距離のみを合計した距離を合計移動距離とする場合、所定期間における寝室PDからトイレPEへの移動回数を見守りデータテーブルT1から割り出し、参照データテーブルT2に記憶されている寝室PDからトイレPEまでの距離に当該移動回数を乗ずることにより合計移動距離が算出される。そして、見守りデータテーブルT1に記憶されている見守りデータに基づき、所定期間における寝室PDからトイレPEへの移動時間の合計値を算出し、S41で求めた合計移動距離を当該合計値で除することにより歩速が算出される。
次に、歩速が第1基準速度よりも遅いか否かを判定する(S45)。第1基準速度としては、参照データテーブルT2に記憶されている基準速度の90%の速度とするのが好ましい。第1基準速度よりも遅くなければ、(S45:NO)、歩速は「正常」であると判定し(S46)、この判定結果をメモリ39の所定領域に記憶させ(S57)、図6のS33へ移行する。第1基準速度よりも遅い場合には(S45:YES)、歩速が第2基準速度よりも遅いか否かを判定する(S47)。第2基準速度としては、参照データテーブルT2に記憶されている基準速度の80%の速度とするのが好ましい。第2基準速度よりも遅くなければ、(S47:NO)、「注意」と判定し(S49)、この判定結果をメモリ39の所定領域に記憶させ(S57)、図6のS33へ移行する。第2基準速度よりも遅い場合には(S47:YES)、歩速が第3基準速度よりも遅いか否かを判定する(S51)。第3基準速度としては、参照データテーブルT2に記憶されている基準速度の80%の速度とするのが好ましい。第3基準速度よりも遅くなければ、(S51:NO)、「要注意」と判定し(S53)、この判定結果をメモリ39の所定領域に記憶させ(S57)、図6のS33へ移行する。第3基準速度よりも遅い場合には(S51:YES)、「MCIの兆候あり」と判定し(S55)、これをメモリ39の所定領域に記憶させ(S57)、図6のS33へ移行する。
このようにしてS31のMCI判定処理が終了すると、次に行動変化判定処理を行う(S33)。この行動変化判定処理では、見守りデータテーブルT1に記録された見守りデータと、基本データテーブルT3に記憶されている生活パターンデータと、に基づいて、生活パターンの変化(例えばトイレ使用回数異常の有無、外出回数異常の有無、外出時間異常の有無等)について判断し、その判断結果をメモリ39の所定領域に記憶させる。
次に、画像データ生成処理を行う(S35)。この画像データ生成処理は、画像データ生成プログラムP4に基づいて行われ、各種画像データを生成する。この画像データには、例えば図8に示すような生活動線画像データが含まれる。この生活動線画像データは、見守りデータテーブルT1に書き込まれた時刻とこれに対応する場所Pとを時系列的に表示すると共に、MCI判定処理で算出した歩速及びMCI判定結果を表示するものである。この生活動線画像データには更に、S33で得られた判断結果を含めるようにしてもよい。
そして、このようにして生成された画像データは、送受信部34を介して端末装置10へ送信され(S37)、本処理が終了する。なお、画像データ生成処理で生成された画像データは、上述の様にして端末装置10へ送信されるほか、使用者(見守り対象者やその家族、医療従事者など)からの要求に応じて表示部33へ出力され、表示部33のモニタに表示される。
このように、本実施形態の見守りシステム1では、見守りデータ収集処理により収集した見守りデータを、図8に示すように時系列的に表示させることができ、見守り対象者の行動パターンを容易に把握することができる。また、見守り対象者の歩速に基づきMCI可能性の有無や、MCI可能性の程度を判定できるので、MCIの早期発見に役立つ。更に、MCI可能性の判断基準となる歩速を、見守り対象者の住居Hにおける日常の行動から算出するので、見守り対象者の歩速を的確に求めることができる。すなわち、医療機関で特殊マットの上を歩いて歩速を算出する従来の方法では、被測定者は歩速を計測されていることを過剰に意識して普段よりも速い速度で歩いてしまうことがあり、MCIの発見が遅れてしまうという問題が生じ得る。しかしながら、本実施形態の見守りシステム1では、見守り対象者が特に意識することなく普段の生活をするなかで歩速が計測されるので、普段通りの歩速が算出され、MCI可能性の判定をより信頼できるデータに基づいて行うことができる。
なお、上述した基本データテーブルT3に記憶される生活パターンデータとしては、例えば見守りシステム1を用いて取得した所定期間分(例えば1週間分)の見守りデータを基に生成しても良く、また過去に取得した所定期間分の見守りデータに基づいて定期的に更新するようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る見守りシステムについて説明する。なお、以下の実施形態において上記第1実施形態におけるものと実質同一のものについては同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る見守りシステムについて説明する。なお、以下の実施形態において上記第1実施形態におけるものと実質同一のものについては同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略する。
図9及び図10を参照して、図示の見守りシステム101は、見守り対象者が家族と同居している場合や、複数の見守り対象者が同居している場合等において用いられる。ここでは、住居Hで暮らす夫婦2人を見守り対象者とした場合を例に説明する。
見守りシステム101は、住居Hで暮らす2人の見守り対象者の各々が携帯する2個の小型無線機5(5a,5b)と、住居Hに設置された複数の子機102(検知装置)及び親機103(データ処理手段)と、を備える。図9に示す例では、上記実施形態における複数の子機2(2A〜2G)に代えて、8個の子機102(102A〜102G)が上記8つの場所PA〜PGに設置されている。
各無線機5は、制御部51と、送信部52と、バッテリ53と、を備え、制御部51はCPU54とメモリ55とを備える。メモリ55には動作制御のための制御プログラムや設定データ、無線機5の識別情報等が予め記憶されている。送信部52は近距離無線通信により各子機102との間で電波信号の送受信を行うものであり、電源がオンされている間中、所定時間間隔で所定の電波信号を確認信号として発信する。この確認信号にはメモリ55に予め記憶されている無線機5の識別情報(識別番号)が含まれる。
各子機102は、上述した子機2と略同一の構成を有するが、子機102は人感センサ21に代えて受信部121を備え、メモリ27には検知プログラムP1に代えて検知プログラムP101が記憶されている。受信部121は、所定の検知領域において無線機5からの電波信号(確認信号)の受信が可能であり、無線機5から確認信号を受信すると、これを制御部22へ入力する。
このように構成された子機102では、図11に示す検知処理が行われる。この検知処理は、検知プログラムP101に基づきCPU26により実行される。検知処理ではまず、無線機5からの確認信号を受信部121を介して受信したか(見守り対象者が検知されたか)否かを判定する(S101)。S101で無線機5からの確認信号を受信すると(S101:YES)、通常モードに切り替わり(S3)、通知信号を親機103へ無線通信部24を介して送信する(S5)。なお、この通知信号には、メモリ27に記憶されている自己の識別コードに加え、無線機5からの確認信号に含まれている識別情報が含まれる。その後、省エネモードに戻り(S7)、S1へ戻る。一方、S101において無線機5からの確認信号がない場合には(S101:NO)、確認信号を受信するまで待機する。
このように、本実施形態によれば、親機103への通知信号には子機102の識別コードに加え、当該子機102により検知された見守り対象者が携帯する無線機5の識別情報が含まれるので、親機103は子機102及び見守り対象者の双方を識別することができる。
親機103は、上記実施形態における親機3と実質同一の構成を有するが、メモリ39には複数の見守り対象者に対応させて複数の見守りデータテーブルT1及び複数の基本データテーブルT3が記憶され、また、見守りデータ収集プログラムP2に代えて、見守りデータ収集プログラムP102が記憶されている。この見守りデータ収集プログラムP102に基づく見守りデータ収集処理は、次の様に行われる。
図12を参照して、子機102から通知信号を受信したか否かを判定する(S11)。通知信号を受信すると(S11:YES)、受信した通知信号から識別情報を読み出すことにより、見守り対象者(即ち、無線機5)を識別する(S112)。次に、通知信号から識別コードを読み出す(S13)。以下、S112で識別された見守り対象者について、S15〜S29の処理を行う。これらS15〜S29の処理は図5に示すものと実質同一であるので、詳細な説明は省略する。なお、これら処理におけるカウンタ値nや前回時刻T0は、複数の見守り対象者(無線機5)毎に管理され、これらの処理におけるデータの書き込みはS112で識別された見守り対象者に対応する見守りデータテーブルT1に書き込まれることは言うまでもない。
これにより、上述した第1実施形態における見守りデータを複数の見守り対象者のそれぞれについて収集することができる。
そして、各見守り対象者について上述した分析処理及び画像データ生成処理を行うことにより、複数の見守り対象者のそれぞれについて画像データが生成される。これら画像データは、使用者からの要求に応じて表示部33へ出力される他、送受信部34を介して複数の見守り対象者が所有する複数の端末装置10,10へ振り分けられて送信される。
このように、本実施形態によれば、無線機5を用いることにより複数の見守り対象者を識別できるので、複数の見守り対象者のそれぞれについて見守りデータを収集することができる。また、無線機5を持たない家族や訪問者を見守り対象者として誤って検知することがないので、より正確な見守りデータを収集できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態にかかる見守りシステムについて説明する。本実施形態の見守りシステムは特に、2人の見守り対象者が2人で暮らしている場合において好適に用いられる。ここでは2人(例えば夫婦)の見守り対象者が住居Hに居住している場合を例に説明する。
次に、本発明の第3実施形態にかかる見守りシステムについて説明する。本実施形態の見守りシステムは特に、2人の見守り対象者が2人で暮らしている場合において好適に用いられる。ここでは2人(例えば夫婦)の見守り対象者が住居Hに居住している場合を例に説明する。
図13及び図14を参照して、図示の見守りシステム201は、住居Hの複数の場所に設置された複数の子機2と、住居Hに設置された親機203(データ処理手段)と、を備える。子機2は上述した第1実施形態におけるものと同一であるので説明は省略する。
親機203は、上述した第2実施形態の親機102と略同一の構成を有するが、メモリ39には見守りデータ収集プログラムP102に代えて見守りデータ収集プログラムP202が記憶されている。
次に、見守りデータ収集プログラムP202に基づいてCPU38により実行される見守りデータ収集処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。まず、子機2からの通知信号を受信したか否かを判定する(S11)。通知信号を受信すると(S11:YES)、受信した通知信号から識別コードを読み出し、子機2を特定する(S13)。次に、通知信号の受信時刻を現在時刻Tに設定する(S15)。そして、基本データテーブルT3を参照して、S13で特定した子機2(子機2の設置場所P)と現在時刻Tから、子機2により検知された見守り対象者を特定する(S208)。基本データテーブルT3には、個々の見守り対象者の日常行動の特徴が生活パターンデータとして記憶されているので、この日常行動の特徴と今回の見守り対象者の検知状況(検知場所及び検知時間)とを比較することにより、何れの見守り対象者が検知されたのかを特定することができる。その後、S17へ移行する。S17〜S29の処理は図11のものと実質同一であるので、詳細な説明は省略する。
このように、本実施形態の見守りシステム201によれば、2人の見守り対象者が同居している場合であっても、子機2により検知されたのが何れの見守り対象者であるのかを基本データテーブルT3を参照して特定できるので、見守り対象者は無線機などを常時携帯する必要がなく、使い勝手をよくできる。
以上、本発明の実施形態に係る見守りシステムについて添付の図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、病院や介護施設などにおいて多数の入院患者や入居者を見守り対象者とする場合には、例えば次の様にして上述した第2実施形態の見守りシステム101を利用することもできる。すなわち、図16に示すように、多くの見守り対象者が頻繁に通る動線上に少なくとも1対の子機102,102を設置しておき、親機103において上述した見守りデータ収集処理を行う。これにより、各見守り対象者が各子機102により検知された時刻と、一方の子機102の設置場所から他方の子機102の設置場所までの移動時間が、見守りデータとして見守りデータテーブルT1に記憶される。よって、このようにして得られた見守りデータを用いて上述したMCI判定処理(図7)を行うことにより、各見守り対象者の歩速に基づくMCIの可能性を判定できる。
また、上記各実施形態においては、基準速度として複数の見守り対象者に対して共通の速度を設定したが、見守り対象者毎に異なる基準速度を設定してもよい。また、見守り対象者毎に異なる速度を基準速度とする場合には、見守りシステムの利用が開始された当初の歩速を基準速度として設定することもできる。すなわち、見守りシステムを利用開始してから最初の所定期間(例えば1週間)の間に収集された見守りデータに基づき、当該所定期間における平均の歩速を求め、この歩速を基準速度として設定すればよい。
また、図7に示すMCI処理では、S45、S47、S51においては、歩速が第1、第2、第3基準速度よりも遅いか否かを判定したが、これに代えて、歩速が基準速度よりも第1割合(例えば10%)、第2割合(例えば20%)、第3割合(例えば30%)以上遅いか否かをそれぞれのステップにおいて判定しても良い。
上記実施形態においては、人感センサ21を備えた子機2を用いたが、子機2が備える検知手段は人感センサ21に限定されず、人(見守り対象者)の存在を検知できれば制限はない。例えば、人感センサ21とは異なる原理によって人の存在を検知する検知手段であってもよく、或いは人の動作に起因して生じる現象を検知することによって人の存在を検知する検知手段であってもよい。
このような検知手段としては、例えば、撮影された画像を処理して見守り対象者を検知するカメラ手段や、人が踏んで通過することを検知する圧力センサ、ドアの開閉を検知するドアセンサ、照明装置のオン・オフを検知する照明センサ等があげられる。カメラ手段を検知手段として用いる場合には、各場所Pの出入り口付近を撮影装置で常時撮影しておき、生成された画像データを解析して見守り対象者の有無を検出し、見守り対象者が検出された場合に検知信号を制御部(22)へ入力するようにすればよい。
また、圧力センサを用いる場合には、子機を例えばマット状とし、居間やトイレの各所の出入口に子機を設置しておき、見守り対象者が子機(マット)を踏むと圧力センサが圧力変化を検知し、検知信号を制御部(22)へ入力するようにすれば良い。ドアセンサの場合には、ドアセンサとして例えばマグネットセンサや近接センサを用い、各場所Pへの出入り口に設置されたドア(玄関ドア等)の開閉を検知した際に検知信号を制御部(22)へ入力するようにすればよい。照明センサを用いる場合には、例えば各場所Pの照明機器が点灯又は消灯された場合に、照明機器への通電状態に基づいてこれを検出し、検知信号を制御部(22)へ入力するようにすればよい。
また、上記実施形態においては、全て同種類の子機(検知装置)を用いたが、例えば、玄関には圧力センサを有する子機を設置し、トイレにはドアセンサを備えた子機を配置する等、設置場所の環境等に応じて種々の子機を組み合わせて用いることもできる。
上記実施形態においては、親機3(103,203)が通知信号を受信した時刻を通知信号の時刻データとして用いたが、例えば子機2(102)による見守り対象者の検知時刻又は子機2(102)から親機3(103,203)への通知信号の送信時刻を時刻データとして用いることもできる。この場合には時刻データを含む通知信号を子機2(102)から親機3(103,203)に送信し、親機3(103,203)は受信した通知信号から時刻データを読み出して利用すればよい。
更に、上記実施形態において親機3(103,203)において行われる機能(即ち、見守りデータ収集処理や分析処理等における各種プロセス)については、その一部又は全てを親機3(103,203)に代えてサーバ(図示せず)において実行するようにしてもよく、これらの場合においては、親機3(103,203)とサーバとの組み合わせ又はサーバがデータ処理手段として機能する。
1,101,201 見守りシステム
2,102 子機
3,103,203 親機
5 無線機
10 端末装置
21 人感センサ
T1 見守りデータテーブル
H 住居
2,102 子機
3,103,203 親機
5 無線機
10 端末装置
21 人感センサ
T1 見守りデータテーブル
H 住居
本発明の請求項1に記載の見守りシステムは、見守り対象者が居住する住居の複数の場所に設置された複数の検知装置と、前記複数の検知装置の各々と通信可能に構成されたデータ処理手段と、を備え、前記複数の検知装置の各々は、第1制御部と、前記見守り対象者を検知する検知手段と、を備え、前記検知手段が見守り対象者を検知すると前記第1制御部は通知信号を前記データ処理手段に送信し、前記データ処理手段は、メモリと、第2制御部と、を備え、前記複数の検知装置は、第1の検知装置と第2の検知装置と、を備え、前記メモリには基準速度が記憶されており、前記第2制御部は、前記第1の検知装置からの通知信号の時刻データと前記第2の検知装置からの通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出する算出手段と、前記経過時間を前記見守り対象者の移動時間として前記メモリに記録する書き込み手段と、前記移動時間から前記見守り対象者の歩速を算出する歩速算出手段と、前記歩速と前記基準速度に基づいて前記見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定する障害可能性判定手段と、を備え、前記基準速度は、所定期間に前記第2制御部により得られた前記見守り対象者の歩速の平均であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の見守りシステムは、前記算出手段は、前回受信した第1の通知信号の時刻データと今回受信した第2の通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出し、前記判断手段は、前記第1の通知信号と前記第2の通知信号とが同一の検知装置からのものであるか否かを判定し、前記書き込み手段は、前記判定手段により前記第1の通知信号と前記第2の通知信号が同一の検知装置からのものであると判定された場合に、前記経過時間を前記見守り対象者の前記第1の検知装置の設置場所における滞在時間として前記メモリに記録させることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の見守りシステムは、前記障害可能性判定手段は、前記歩速が前記基準速度の所定割合以下である場合には、軽度認知障害の虞があると判定することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の見守りシステムは、前記データ処理手段の前記メモリには見守りデータテーブルが記憶されており、前記書き込み手段は、何れか1の検知装置からの通知信号の時刻データを、前記何れか1の検知装置が設置されている場所に対応させて前記見守りデータテーブルに記憶させ、前記第2制御部は更に、前記見守りデータテーブルに記憶された複数の前記時刻データと共に前記複数の時刻データの各々に対応する場所を時系列的に表示するための画像データを生成する画像データ生成手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の見守り方法は、見守り対象者の行動を検知する見守り方法であって、前記見守り対象者が居住する住居の複数の場所に複数の検知装置が設置されており、前記複数の検知装置の各々は前記見守り対象者を検知すると通知信号を送信するように構成されており、検知装置からの通知信号を受信するステップと、前回受信した第1の通知信号の時刻データと今回受信した第2の通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出するステップと、前記経過時間を移動時間としてメモリに記録するステップと、前記移動時間に基づき前記見守り対象者の歩速を算出するステップと、前記歩速と基準速度に基づいて前記見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定するステップと、を含み、前記基準速度は、所定期間に前記算出するステップにより得られた前記見守り対象者の歩速の平均であることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の見守りシステム及び請求項6に記載の見守り方法によれば、見守り対象者が居住する住居に設置された検知装置からの通知信号に基づいて見守り対象者の歩速を算出するので、見守り対象者が無意識に行う日常行動での歩速を把握することができる。よって、このようにして得られた歩速に基づいてMCI判定を行うことにより、MCI判定の信頼性を向上できる。また、従来方法におけるセンサ内蔵マットを用いることなく歩速の計測が可能であるので、当該マットの交換費用やメンテナンス費用が不要になる。なお、見守り対象者が居住する住居には、見守り対象者が暮らす家やアパートの他、見守り対象者が入居している介護施設や見守り対象者が入院している医療施設等も含まれる。
また、見守り対象者の歩速と基準速度に基づいて見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定できるので、わざわざ医療施設に行かなくても軽度認知障害の可能性を判断でき、軽度認知障害の早期発見を可能にできる。
また、見守り対象者の歩速と基準速度に基づいて見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定できるので、わざわざ医療施設に行かなくても軽度認知障害の可能性を判断でき、軽度認知障害の早期発見を可能にできる。
本発明の請求項4に記載の見守りシステムによれば、歩速が基準速度の所定割合以下である場合に軽度認知障害の虞があると判定するので、軽度認知障害の兆候を早期発見できる。
本発明の請求項5に記載の見守りシステムによれば、検知装置からの通知信号の受信時刻が当該検知装置の設置場所に対応させて見守りデータテーブルに記憶され、当該見守りデータテーブルに記憶された複数の受信時刻と共にこれに対応する場所を時系列的に表示するための画像データが生成されるので、当該画像データを参照することにより見守り対象者の行動パターンを的確に把握することができる。
Claims (7)
- 見守り対象者が居住する住居の複数の場所に設置された複数の検知装置と、
前記複数の検知装置の各々と通信可能に構成されたデータ処理手段と、を備え、
前記複数の検知装置の各々は、第1制御部と、前記見守り対象者を検知する検知手段と、を備え、前記検知手段が見守り対象者を検知すると前記第1制御部は通知信号を前記データ処理手段に送信し、
前記データ処理手段は、メモリと、第2制御部と、を備え、
前記第2制御部は、前回受信した第1の通知信号の時刻データと今回受信した第2の通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出する算出手段と、前記第1の通知信号と前記第2の通知信号とが同一の検知装置からのものであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により異なる検知装置からのものであると判定された場合に、前記経過時間は前記見守り対象者が前記第1の通知信号を送信した第1の検知装置の設置場所から前記第2の通知信号を送信した第2の検知装置の設置場所までの移動に要した移動時間として前記メモリに記録する書き込み手段と、前記移動時間から前記見守り対象者の歩速を算出する歩速算出手段と、を備えることを特徴とする見守りシステム。 - 前記見守り対象者により携帯される無線機を更に備え、前記無線機は電波信号を送信する送信部を有し、
前記検知手段は、所定の検知領域において前記無線機からの電波信号の受信が可能な受信部を備え、前記受信部において前記電波信号を感知することにより前記見守り対象者を検知することを特徴とする請求項1に記載の見守りシステム。 - 前記書き込み手段は、前記判定手段により前記第1の通知信号と前記第2の通知信号が同一の検知装置からのものであると判定された場合に、前記経過時間を前記見守り対象者の前記第1の検知装置の設置場所における滞在時間として前記メモリに記録させることを特徴とする請求項1又は2に記載の見守りシステム。
- 前記複数の場所には第1の場所と第2の場所が含まれ、
前記メモリには、基準速度と、前記第1の場所から第2の場所までの距離と、が記憶されており、
前記歩速算出手段は、前記移動時間と前記距離に基づいて前記見守り対象者の歩速を算出し、
前記第2制御部は、前記歩速と前記基準速度に基づいて前記見守り対象者の軽度認知障害の可能性の有無を判定する障害可能性判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の見守りシステム。 - 前記障害可能性判定手段は、前記歩速が前記基準速度の所定割合以下である場合には、軽度認知障害の虞があると判定することを特徴とする請求項4に記載の見守りシステム。
- 前記データ処理手段の前記メモリには見守りデータテーブルが記憶されており、
前記書き込み手段は、何れか1の検知装置からの通知信号の時刻データを、前記何れか1の検知装置が設置されている場所に対応させて前記見守りデータテーブルに記憶させ、
前記第2制御部は更に、前記見守りデータテーブルに記憶された複数の前記時刻データと共に前記複数の時刻データの各々に対応する場所を時系列的に表示するための画像データを生成する画像データ生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の見守りシステム。 - 見守り対象者の行動を検知する見守り方法であって、
前記見守り対象者が居住する住居の複数の場所に複数の検知装置が設置されており、前記複数の検知装置の各々は前記見守り対象者を検知すると通知信号を送信するように構成されており、
検知装置からの通知信号を受信するステップと、
前回受信した第1の通知信号の時刻データと今回受信した第2の通知信号の時刻データとに基づいて経過時間を算出するステップと、
前記第1の通知信号と前記第2の通知信号とが同一の検知装置からのものであるか否かを判定するステップと、
前記判定ステップにより異なる検知装置からのものであると判定した場合に、前記経過時間は前記見守り対象者が前記第1の通知信号を送信した第1の検知装置の設置場所から前記第2の通知信号を送信した第2の検知装置の設置場所までの移動に要した移動時間としてメモリに記録するステップと、
前記移動時間に基づき前記見守り対象者の歩速を算出するステップと、を含む見守り方法。
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