JP2017117364A - 建物環境制御システム、建物環境制御方法、及びプログラム - Google Patents

建物環境制御システム、建物環境制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】省エネルギー性を高めるとともに、利用者の希望に沿うように環境を制御する。【解決手段】本発明の建物環境制御システムは、複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムであって、前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定部と、前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集部と、前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置部と、前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の室内環境を制御する建物環境制御システム、建物環境制御方法、及びプログラムに関する。
従来から、利用者が特定された机を持たずにオフィスに設置された机を適宜変更して自由に利用することができるフリーアドレスオフィスが知られている。例えば、利用者が出勤して所望の机を利用することで、この机が、一日または所定の時間、その利用者が執務を行う場所となる。
オフィスとして利用される建物では、空調設備や照明設備が集中制御されており、また、特定の場所の空調設備や照明設備の稼働状態を変更できるように構成されていない場合がある。上記の建物をフリーアドレスオフィスとして利用した場合、オフィスに所在する利用者の人数に関わらず、オフィスに設けられた空調設備や照明設備を全て稼働させる必要がある。
そのため、空調設備や照明設備の構成を変えずに単にフリーアドレスオフィスとして利用するようにしただけでは、フリーアドレスオフィスに設けられる設備が消費する電力量を低減して、省エネルギー性を高めることが困難であった。
なお、関連する自動座席割当てシステムがある(特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の自動座席割当てシステムは、座席情報及び消費電力評価に基づいて利用者の座席を割当てることにより、目標の空調温度や照度にする調整を安価に実現する。
特開2013−73597号公報
上記特許文献1に記載の自動座席割当てシステムには、利用者の平均退社時間と利用者の予め定められた嗜好情報とに基づいて、座席の割り当て及び環境の制御に関することが開示されているが、同技術では、利用者の希望に沿った環境を提供することが困難である。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、フリーアドレスオフィスにより運用される建物において、省エネルギー性を高めるとともに、利用者の希望に沿うように環境を制御することができる、建物環境制御システム、建物環境制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の建物環境制御システムは、複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムであって、前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定部と、前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集部と、前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置部と、前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御部と、を備えることを特徴とする。
また、上記建物環境制御システムにおいて、前記評価指標は、前記割り当てられた領域に移動する利用者の人数が少なくなるにつれ前記評価指標による評価値が高まるように設定されていることを特徴とする。
また、上記建物環境制御システムにおいて、前記評価指標は、前記利用者が利用する領域の快適性が高まるように設定されていることを特徴とする。
また、上記建物環境制御システムにおいて、前記評価指標は、稼働させた前記設備が消費するエネルギーが低減するにつれ前記評価指標による評価値が高まるように設定されていることを特徴とする。
また、上記建物環境制御システムにおいて、前記利用者情報収集部は、前記利用者が希望する快適性に関する情報と、予定する活動に関する情報と、のうちの何れかの情報を含む情報を前記利用者からの情報として収集することを特徴とする。
また、上記建物環境制御システムにおいて、前記利用者情報収集部は、前記算定された利用計画が利用者に通知された後、予め定められた期限までに通知された前記利用者からの情報を収集し、前記利用者配置部は、前記利用者情報収集部により収集された情報を通知した前記利用者の希望を優先して前記領域に割り当てることを特徴とする。
また、上記建物環境制御システムにおいて、前記利用者配置部は、前記利用計画が前記利用者の希望と異なる場合、前記利用計画と異なる希望を通知した前記利用者を前記利用者の希望に即した領域に割り当てて、前記設備制御部は、前記希望に即して割り当てた領域に設けられた前記設備の稼働を前記領域内にある同種設備の一部を前記領域内にある同種設備の他の設備と異なる稼働状態にすることを特徴とする。
また、本発明の建物環境制御方法は、複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムの建物環境制御方法であって、前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定ステップと、前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集ステップと、前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置ステップと、前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムのコンピュータに、前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定ステップと、前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集ステップと、前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置ステップと、前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、省エネルギー性を高めるとともに、利用者の希望に沿うように環境を制御することができる。
本発明の実施形態に係わる建物環境制御システム1の動作の概要を示す説明図である。 建物環境制御システム1の構成例を示すブロック図である。 設備情報180の例を示す説明図である。 設備情報180の例を示す説明図である。 利用者情報190の例を示す説明図である。 1つのエリアに複数の空調設備等が設備される例を示す説明図である。 建物環境制御システム1における情報の流れを示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知するアンケートの第1の例を示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知するアンケートの第2の例を示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知する移動指示の例を示す説明図である。 建物環境制御システム1における処理の流れを示すフローチャートである。 利用者の活動予定の例を示す説明図である。 アンビエント空調の例を示す説明図である。 タスク空調の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
[概要]
本実施形態の建物環境制御システムは、フリーアドレスオフィスにより運用される建物に適用される。上記建物は、オフィスワークのための場所(以下、「ワークプレイス」とも記載)が複数のエリアに区分されている。建物環境制御システムは、位置検知技術を用いて各エリアに所在する利用者を検知する。建物環境制御システムは、各エリアにおける利用者の所在状況の検知結果に基づいて、各エリアの空調設備及び照明設備の省エネルギー性を高めるのに適した利用者の配置パターンを算定する。建物環境制御システムは、算定した配置パターンに従って利用者をそれぞれのエリアに誘導する。
図1は、本発明の実施形態に係わる建物環境制御システム1の動作の概要を示す説明図である。図1(A)は、算定した配置パターンに従って利用者をそれぞれのエリアに誘導する前の状態を示し、図1(B)は、利用者をそれぞれのエリアに誘導した後の状態を示している。
この図1に示す例において、建物2は、ワークプレイスがフリーアドレスオフィスにより運用されるオフィスビル等である。そのワークプレイスが、Aエリア11、Bエリア12、Cエリア13、Dエリア14の4つのエリアに区分されている。そして、説明を簡単にするために、エリア11、12、13、14のそれぞれは、面積が同じであり、各エリアの利用者の収容可能人数も同じであるとする。例えば、各エリアの収容可能人数の上限を7人とする。
なお、対象となるエリアの数は、2つ以上の任意の数であってもよく、また、対象となるエリアは、複数階に渡って配置されていてもよい。また、各エリアの面積及び収容可能人数は、互いに異なっていてもよい。
また、以下の説明において、「Aエリア11」を「エリア11」と記載することがあり、「Bエリア12」を「エリア12」と記載することがあり、「Cエリア13」を「エリア13」と記載することがあり、「Dエリア14」を「エリア14」と記載することがある。
そして、図1(A)に示す利用者の誘導前の状態では、利用者21から33がエリア11、12、13、14のそれぞれのエリアに分かれて所在し、エリア11、12、13、14の全エリアの空調設備及び照明設備(不図示)が全てON(稼動状態)になっているものとする。この図1(A)に示す利用者の誘導前の状態において、建物環境制御システム1は、利用者21から33のそれぞれが所持する携帯端末50と通信を行うことにより、エリア11、12、13、14の各エリアの利用状況を検知する。この図に示す場合、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14の各エリアの利用状況として、Aエリア11に利用者21が所在することを検知し、Bエリア12に利用者22から24が所在することを検知する。また、建物環境制御システム1は、Cエリア13に利用者25から29が所在することを検知し、Dエリア14に利用者30から33が所在することを検知する。つまり、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者の合計が13人であることを検知する。
そして、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者21から33の検知結果に基づいて、空調設備及び照明設備を利用する際の省エネルギー性が高まるように、利用者21から33が利用するエリアを割り当てる。例えば、建物環境制御システム1は、利用者の合計人数が13人であり、各エリアの収容可能人数が7人であることから、利用者21から33を2つのエリアに割り当てることができ、利用者が利用するエリアの数を少なくできると判断する。建物環境制御システム1は、省エネルギー性を高めるのに適した配置パターンとして、利用者21から33を2つのエリアに割り当てる配置パターンを算定する。
しかしながら、利用者21から33を2つのエリアに割り当てる配置パターンは、例えば、「エリア11とエリア12」、「エリア13とエリア14」、「エリア11とエリア13」、「エリア12とエリア14」などと幾通りもある。
このように、利用者を割り当てる配置パターンが複数ある場合、建物環境制御システム1は、エリアを移動する利用者の数が最も少なくなる配置パターンを推奨の配置パターンとして判定し、その判定により、「エリア13とエリア14」を、利用者21から33を割り当てるのに適した配置パターンとして算定する。上記の例では、省エネルギー性を高めることができ、エリアを移動する利用者の人数を少なくできる配置パターンは、Cエリア13及びDエリア14に利用者21から33を配置するパターンである。建物環境制御システム1は、上記のように利用者を配置した配置パターンを算定し、算定した配置パターンに基づいて、利用者21から33の携帯端末50に、各利用者の移動先として選択したエリアの識別情報を通知する。
例えば、図1(A)に示すように、建物環境制御システム1は、Aエリア11に所在する利用者21の携帯端末50に、Cエリア13に移動するように通知し、Bエリア12に所在する利用者22から24の携帯端末50に、Dエリア14に移動するように通知する。そして、Aエリア11の利用者21は、Cエリア13への移動を承諾する回答を建物環境制御システム1に通知し、Cエリア13に移動する。また、Bエリア12の利用者22と利用者24とは、Dエリア14への移動を承諾する回答を建物環境制御システム1に通知し、Dエリア14に移動する。一方、Bエリア12の利用者23は、Dエリア14への移動を拒否する回答を建物環境制御システム1に通知し、Bエリア12に留まる。
そして、図1(B)の誘導後の状態に示すように、建物環境制御システム1は、利用者21が指定されたエリアに移動した後、利用者の不在エリアとなるAエリア11の全ての空調設備及び照明設備をOFF(停止状態)にする。
また、建物環境制御システム1は、Bエリア12に利用者23が留まっているため、Bエリア12において空調設備及び照明設備のタスク制御に切り換える。つまり、建物環境制御システム1は、この利用者23のBエリア12内における所在位置を検出して、Bエリア12内の空調設備によりタスク制御に切り換えるとともに、照明設備についてもタスク制御に切り換える。このタスク制御の具体例については、後述する。
なお、Bエリア12の空調設備及び照明設備が、タスク制御に対応していない場合、建物環境制御システム1は、Bエリア12内の全ての空調設備及び照明設備をONにする。
このように、本実施形態の建物環境制御システム1は、利用者が幾つかのエリアに集まって、オフィスワークを共通のエリアで行うようにCエリア13及びDエリア14に誘導することにより、空調設備及び照明設備の省エネルギーを実現する。また、建物環境制御システム1は、移動を拒否する利用者23がいる場合に、この利用者23の希望に沿うようにBエリア12内の空調設備及び照明設備をタスク制御する。
これにより、建物環境制御システム1は、省エネルギーを実現するとともに、利用者の希望に沿うように環境を制御することができる。
なお、以下の説明において、利用者21から33の何れかを示す場合、或いは、利用者21から33の全てを示す場合に、「利用者20」と記載することがある。
(建物環境制御システム1の構成例)
図2は、建物環境制御システム1の構成例を示すブロック図である。建物環境制御システム1は、建物2内のエリア11、12、13、14の各エリアに配置される各設備と、環境制御サーバ100と、利用者位置検知サーバ200と、を含んでいる。
なお、図2に示す例は、建物2がエリア11、12、13、14の4つのエリアをワークプレイスとして有する例を示しているが、エリアの数を、2つ以上の任意の数にしてもよく、また、エリア11、12、13、14は、複数階に渡って所在してもよい。
建物環境制御システム1において、建物2内のエリア11、12、13、14の各エリアには、利用者の携帯端末50に向けて電波ビーコンを送信するビーコン局61、62、63、64がそれぞれ配置されている。また、エリア11、12、13、14の各エリアには、それぞれのエリアにおける温度(或いは温度及び湿度)を調節する空調設備71、72、73、74が配置されている。また、エリア11、12、13、14の各エリアには、それぞれのエリアにおける温度等を監視する環境センサ91、92、93、94と、が配置されている。
建物2内に所在する利用者20のそれぞれは、スマートフォン等の携帯端末50を所持している。例えば、この携帯端末50には、無線基地局(ビーコン局)などが送信する電波ビーコンに対応するアプリケーションソフトウェアが予めインストールされている。携帯端末50は、電波ビーコンの受信に応じて上記のアプリケーションソフトウェアの処理により、自身の携帯端末ID(識別情報)と、受信した電波ビーコンに含まれるビーコン局のID(識別情報)と、を利用者位置検知サーバ200に送信する。
ビーコン局61、62、63、64のそれぞれは、自身のID情報を含む電波ビーコンを携帯端末50に向けてブロードキャストする。例えば、Aエリア11に設置されたビーコン局61から発信される電波ビーコンをAエリア11に所在する利用者20の携帯端末50が受信した場合、他のビーコン局から発信される電波ビーコンを受信する場合より受信感度レベルが高くなる。Bエリア12に設置されたビーコン局62、Cエリア13のビーコン局63、及びDエリア14のビーコン局64についても同様である。
ビーコン局61、62、63、64は、利用者位置検知サーバ200の制御によることなく、予め定められた周期(間隔)で、電波ビーコンを送信するものであってもよい。
なお、これらのビーコン局61、62、63、64は、利用者位置検知サーバ200により動作が制御されるものであってもよい。例えば、利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14に所在する利用者20の所在状況を検知する場合に、ビーコン局61、62、63、64に対して、「ビーコン起動指令」を出力する。ビーコン局61、62、63、64は、「ビーコン起動指令」を利用者位置検知サーバ200から取得すると、直ちに、電波ビーコンを携帯端末50に向けて発信する。
例えば、ビーコン局61は、設置されているAエリア11を中心にビーコン局61のID情報を含む電波ビーコンを送信(ブロードキャスト)する。Aエリア11に所在する利用者の携帯端末50は、ビーコン局61から電波ビーコンを受信すると、「ビーコン局61のID情報」と、「ビーコン局61のビーコンの受信信号強度(RSSI)」と、「携帯端末50の自身のID情報」とを、利用者位置検知サーバ200に送信する。例えば、携帯端末50は、「ビーコン局61のID情報」と、「携帯端末50の自身のID情報」とを、通信回線を介して、利用者位置検知サーバ200に送信する。
利用者位置検知サーバ200は、携帯端末50から受信した「ビーコン局61のID情報」と、「ビーコン局61のビーコンの受信信号強度(RSSI)」と、「携帯端末50のID情報」とに基づいて、エリア11、12、13、14の各エリアにおける利用者20の所在状況を検知する。携帯端末50は、ビーコン局61以外のビーコン局からのビーコンを受信した場合、「当該ビーコン局のID情報」と、「当該ビーコン局のビーコンの受信信号強度(RSSI)」と、「携帯端末50のID情報」とを利用者位置検知サーバ200に送信する。例えば、利用者位置検知サーバ200は、予め定められた所定の期間に特定の携帯端末から受信した各ビーコン局のビーコンの受信信号強度を用いて、特定の携帯端末の所在状況を検知してもよい。例えば、所在状況の判定では、最も受信信号強度が大きかったビーコン局の近傍に所在する確率が高いと判定するようにしてもよい。
エリア12、13、14の各エリアのビーコン局62、63、64についても同様である。なお、所在状況の検出アルゴリズムは、上記に例示したものに制限されず、他の方法を利用してもよい。
これにより、利用者位置検知サーバ200は、利用者20がエリア11、12、13、14の何れのエリアに所在しているかを検知する。つまり、利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14に区分された各エリアをエリア区分の単位として、利用者20の位置を検知する。そして、利用者位置検知サーバ200は、利用者20の位置検知の情報に基づいて、エリア11、12、13、14の各エリアにおける、エリアごとの利用者20の所在状況と、人数との情報を「利用状況」の情報として、環境制御サーバ100に出力する。
なお、以下の説明において、ビーコン局61、62、63、64の何れかを示す場合、全てを示す場合、或いは、ビーコン局を総称する場合に、「ビーコン局60」と記載することがある。
また、利用者位置検知サーバ200は、上記のエリア11、12、13、14の何れかのエリアをさらに複数の小領域に細分化し、この各小領域のそれぞれにビーコン局60を配置し、各小領域をエリア区分の単位として、利用者20の位置を検知することができる。この、小領域をエリア区分の単位として、利用者20の位置を検知する例については、後述する。
また、本実施形態の建物環境制御システム1において、携帯端末50は、利用者位置検知サーバ200及び環境制御サーバ100との間でデータの送受信を行う場合、電気通信事業者の携帯基地局(不図示)の電波を介して、通信を行うようにしてもよい。或いは、携帯端末50は、利用者位置検知サーバ200及び環境制御サーバ100との間の通信を、無線LAN(Wireless LAN)により行うようにしてもよい。また、例えば、エリア11、12、13、14のそれぞれにブルートゥース(登録商標)を用いて通信する無線局(例えば、ビーコン局60)を設備しておき、携帯端末50は、この無線局(例えば、ビーコン局60)を介して、利用者位置検知サーバ200及び環境制御サーバ100と通信を行うようにしてもよい。なお、携帯端末50、利用者位置検知サーバ200及び環境制御サーバ100との間の通信回線は、無線通信と有線通信とを適宜組み併せて構成できる。
また、以下の説明において、エリア11、12、13、14の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「エリア10」と記載することがある。また、空調設備71、72、73、74の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「空調設備70」と記載することがある。また、照明設備81、82、83、84の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「照明設備80」と記載することがある。また、環境センサ91、92、93、94の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「環境センサ90」と記載することがある。
環境制御サーバ100は、計画算定部110と、利用者情報収集部120と、利用者配置部130と、設備制御部140と、入出力部150と、記憶部160と、を備えている。
入出力部150は、液晶表示ディスプレイ等の表示装置と、マウスやキーボード等の入力装置と、を備えている。入出力部150の入力装置は、例えば、環境制御サーバ100が利用者20のエリア移動の誘導処理を実行する際に必要となるデータの入力に使用される。環境制御サーバ100は、入力装置から入力されたデータを、記憶部160に記憶する。また、入出力部150の表示装置は、各エリア10に所在する利用者20の所在状況の情報や、空調設備70及び照明設備80のON、OFF(稼動状態)の情報や、エリア10内の温度、湿度等の環境検知情報を表示する。
計画算定部110は、各エリア10の利用状況の情報を、利用者位置検知サーバ200から受信する。計画算定部110は、この利用状況の情報に基づいて、空調設備70及び照明設備80の省エネルギー性を高めるように、エリア10ごとの利用計画111を算定する。例えば、計画算定部110は、利用計画111として、空調設備70及び照明設備80の省エネルギー性を高めるように、エリア10ごとへの利用者20の配置パターンと、空調設備70及び照明設備80のON、OFF計画(運転、停止計画)を算定する。
利用者情報収集部120は、計画算定部110により算定された利用計画111に基づいて、移動対象となる利用者20の携帯端末50に、エリア移動の承諾を求めるアンケートを通知し、当該利用者20から移動の諾否を示す回答を取集する。また、利用者情報収集部120は、利用者の携帯端末50にアンケートを送信し、利用者20の快適性についての希望条件を収集する。また、計画算定部110が利用者20の活動予定の情報に基づいて配置パターン112を作成する場合、或いは、利用者配置部130が利用者20の活動予定の情報に基づいて実施計画132を作成する場合、利用者情報収集部120は、利用者20の携帯端末50から、当該利用者20の予定する活動に関する情報、例えば、執務開始予定時刻や、執務終了予定時刻等の情報を収集する。なお、利用者20の活動予定の情報の具体例については、後述する(図10参照)。
利用者配置部130は、各エリア10の利用状況と、携帯端末50により算定された利用計画111と、予め定められた評価指標131と、利用計画111に対する当該利用者20の諾否の情報と、の少なくとも何れかの情報に基づいて、実際に利用者20を各エリア10に割り当てる実施計画132を作成する。例えば、この評価指標131は、エリア10を移動する利用者20の人数が少なくなるにつれ評価値が高まるように設定される。或いは、評価指標131は、利用者20が利用するエリア10の快適性が高まるにつれ評価値が高まるように設定される。或いは、評価指標131は、稼働させる空調設備70及び照明設備80設備が消費するエネルギーが低減するにつれ評価値が高まるように設定される。
また、利用者配置部130は、作成された実施計画132を利用者情報収集部120に出力する。この実施計画132には、実際に利用者20を誘導する際に使用される実施配置パターンの情報が含まれる。また、利用者配置部130は、実施計画132に基づいて、空調設備70及び照明設備80の設備運転実施計画を作成し、この設備運転実施計画の情報を出力する。
設備制御部140は、利用者配置部130から受け取った設備運転実施計画の情報に基づいて、エリア10ごとに設けられた空調設備70及び照明設備80のON、OFF(稼働状態)を調整する。この設備制御部140は、エリア10の環境センサ90から受け取った環境検知信号に基づいて、エリア10内の空調温度や明るさ等が所定の目標値になるように、空調設備70及び照明設備80の運転状態をフィードバック制御する。
記憶部160には、建物2の建物属性情報170と、建物2の設備情報180と、この建物2を利用する利用者20の利用者情報190とが記憶される。
建物属性情報170は、建物2におけるオフィスのレイアウト情報等を含む情報である。このレイアウト情報には、ワークプレイスにおけるエリア11、12、13、14の区分情報や、エリア11、12、13、14の各エリアの面積、収容可能人数、方位、窓の位置などの情報が含まれる。なお、エリア11、12、13、14の各エリアの収容可能人数は、例えば、各エリア10の面積と、各エリア10に設備される空調設備70の空調能力により設定される。
設備情報180は、エリア11、12、13、14のそれぞれに設備された空調設備70や、照明設備80や、ビーコン局60や、環境センサ90等の設備情報である。
図3Aと図3Bは、設備情報180の例を示す説明図である。例えば、設備情報180は、記憶部160に記憶される。例えば、図3Aに示すように、設備情報180は、空調設備71、72、73、74などの空調設備の設備名、ID情報(空調設備ID)、最大消費電力(空調能力)の情報等を、エリア11、12、13、14のそれぞれに対応付けて記憶する。
また、図3Bに示すように、設備情報180は、さらにビーコン局61、62、63、64などのビーコン局のID情報(ビーコン局ID)、照明設備80のID情報(照明設備ID)、環境センサ90のID情報(環境センサID)等を、エリア11、12、13、14のそれぞれに対応付けて記憶する。また、利用者情報190は、携帯端末50と、携帯端末50を利用する利用者に関する情報である。図3Cは、利用者情報190の例を示す説明図である。利用者情報190は、例えば、記憶部160に記憶される。利用者情報190は、利用者20の「利用者ID」と、利用者20が所持する携帯端末50の「携帯端末ID」と、利用者20の「氏名」と、利用者20の「快適性についての希望条件(快適性の希望情報)」とを、利用者20の「利用者ID」に関連付けして記憶する。
なお、図3Bに示す「各エリア10に配置されるビーコン局のビーコン局IDの情報」と、図3Cに示す「利用者IDと携帯端末IDとの対応情報」とは、利用者位置検知サーバ200にも供給される。
なお、図2に示す例において、ビーコン局60と、空調設備70と、照明設備80とのそれぞれは、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアごとに1つずつ示されているが、空調設備や照明設備をタスク制御に切り換えられるように、1つのエリア10に複数台の空調設備70と、照明設備80とを設ける場合がある。
図4は、1つのエリアに複数の空調設備等が設備される例を示す説明図である。同図に示す一例は、エリア11がさらに3つの小領域11A、11B、11Cに細分化された場合を示すものである。小領域11Aには、ビーコン局61aと、空調設備71aと、照明設備81aと、環境センサ91aとが設備されている。また、小領域11Bには、ビーコン局61bと、空調設備71bと、照明設備81bと、環境センサ91bとが設備されている。また、小領域11Cには、ビーコン局61cと、空調設備71cと、照明設備81cと、環境センサ91cとが設備されている。
そして、ビーコン局61aから発信される電波ビーコンは、携帯端末50が小領域11Aに所在する場合に、十分な受信信号強度で受信でき、受信信号強度に基づいた判定により、他のビーコン局からの信号(電波ビーコン)と区別できる。また、ビーコン局61bから発信される電波ビーコンは、携帯端末50が小領域11Bに所在する場合に、十分な受信信号強度で受信でき、受信信号強度に基づいた判定により、他のビーコン局からの信号(電波ビーコン)と区別できる。また、ビーコン局61cから発信される電波ビーコンは、携帯端末50が小領域11Cに所在する場合に、十分な受信信号強度で受信でき、受信信号強度に基づいた判定により、他のビーコン局からの信号(電波ビーコン)と区別できる。
このように、1つのエリア11を複数の小領域11A、11B、11Cに細分化することにより、利用者位置検知サーバ200は、エリア11に所在する利用者20の位置を、より細分化された狭い範囲で検知することができる。また、環境制御サーバ100は、エリア11における利用者20の所在位置に応じて、空調設備71a、71b、71cと照明設備81a、81b、81cとをタスク制御することができる。
また、図5は、建物環境制御システム1における情報の流れを示す説明図である。以下、図5を参照して、建物環境制御システム1の各部の間における情報の流れについて説明する。
図5において、利用者位置検知サーバ200は、各エリア10の利用者20の携帯端末50から、利用者20がエリア11、12、13、14の何れのエリアに所在するかの位置検知情報300を受信する。或いは、例えば、図4に示すように1つのエリア11に複数のビーコン局61a、61b、61cが配置されている場合、利用者位置検知サーバ200は、利用者20が1つのエリア11の小領域11A、11B、11Cの何れの領域に所在するかの位置検知情報300を受信する。他のエリア12から14のそれぞれに、複数のビーコン局が配置されている場合も同様である。
利用者位置検知サーバ200は、利用者20の位置検知情報300に基づいて、各エリア10における利用者20の利用状況を検知する。例えば、利用者位置検知サーバ200は、各エリア10における利用者20の所在状況や、各エリア10に所在する人数等の情報を、利用状況301として、環境制御サーバ100の計画算定部110と、利用者配置部130と、に供給する。
計画算定部110は、利用者位置検知サーバ200から、各エリア10の利用状況301を取得する。計画算定部110は、各エリア10の利用状況301に基づいて、空調設備70及び照明設備80の省エネルギー性を高めるように、各エリア10の利用計画111を算定する。例えば、計画算定部110は、利用計画111として、空調設備70及び照明設備80の消費エネルギーを最小化するのに適した利用者20の配置パターン112を算定する。計画算定部110は、算定した利用計画111の情報を、利用者情報収集部120と、利用者配置部130と、に供給する。
なお、各エリア10の利用計画111として、予め定められた基本利用計画を利用してもよい。また、利用者20の配置パターン112として、予め定められた基本配置パターンを利用しても良い。
利用者情報収集部120は、利用計画111に基づいて、移動対象となる利用者20の携帯端末50に、移動の承諾を求めるアンケート321(図6)または321A(図7)を送信する。利用者20は、携帯端末50に表示された、移動の承諾を求めるアンケート321または321Aを確認して、同アンケートに対する回答(アンケート回答322)を、携帯端末50を操作して登録する。携帯端末50は、利用者20のアンケート321又は321Aに対する回答(アンケート回答322)を送信する。
そして、利用者情報収集部120は、当該利用者20の携帯端末50からアンケート321又は321Aに対するアンケート回答322を受信して、利用者配置部130に供給する。なお、図6及び図7に示すアンケートの例の詳細については、後述する。
利用者配置部130は、利用者位置検知サーバ200から取得した利用状況301と、計画算定部110から取得した利用計画111と、利用者情報収集部120から取得したアンケート回答322と、予め定めた評価指標131により算出される評価値と、に基づいて、実際に実施する実施計画132を作成する。また、利用者配置部130は、作成した実施計画132に基づいて、利用者20を各エリア10に配置する実施配置パターン340を作成し、この実施配置パターン340を利用者情報収集部120に供給する。
利用者情報収集部120は、利用者配置部130から取得した実施配置パターン340に基づいて、移動指示341を生成し、この移動指示341を、移動対象となる利用者の20に携帯端末50に送信する。
また、利用者配置部130は、実施計画132に基づいて、実際に実施する空調設備70及び照明設備80の設備運転実施計画350を作成し、この設備運転実施計画350を、設備制御部140に供給する。設備制御部140は、利用者配置部130から取得した設備運転実施計画350と、各エリア10内の環境センサ90から取得する環境検知情報360とに基づいて、空調設備70及び照明設備80の制御信号351を生成し、空調設備70及び照明設備80の運転状態を制御する。
なお、設備制御部140は、上記の各種情報から各エリア10の状況を判定して、各エリアの空調設備70及び照明設備80を、下記のように制御する。
(1)利用者20がいなくなったエリア10の空調設備70の稼働を停止させて、照明設備80を消灯させる。
(2)利用者20が集中するエリア10の空調設備70の稼働を、当該エリアの利用人数に応じて調整し、照明設備80を点灯状態にする。
(3)一部の利用者20が残ることになったエリア10の空調設備70と照明設備80をタスク制御に切り換えて、同エリアの利用者20が所在する範囲の環境が所望の状態になるように制御する。
なお、上記のエリア単位の制御に加え、1つのエリアを複数の小領域に区分して制御するようにしてもよい。例えば、1つのエリアを複数の小領域に区分し、各小領域のそれぞれに空調設備70及び照明設備80が設備される場合、各小領域における利用者20の所在状況に応じて、エリア空間の全体の空調及び照明を制御するアンビエント制御か、或いは、エリア空間の一部の空調及び照明を制御するタスク制御かの何れかが選択されて、選択結果に応じた制御方法で実施される。
(利用者20に通知するアンケートの第1の例)
図6は、利用者の携帯端末50に通知するアンケートの第1の例を示す説明図である。この図6に示すアンケートの例は、計画算定部110により算定された利用計画111に基づいて、移動対象となる利用者20の携帯端末50に送信される「エリア移動の承諾を求めるアンケート321」の一例であり、携帯端末50における表示例として示したものである。
利用者情報収集部120から移動対象となる利用者20の携帯端末50に、エリア移動の承諾を求めるアンケート321が送信されると、携帯端末50は、表示パネル51上にアンケート画面410を表示する。
このアンケート画面410には、当該利用者20の移動先のエリアを通知する移動案内411と、移動を承諾することを選択する「承諾」キー412と、移動を拒否することを選択する「拒否」キー413と、「送信」キー414とが表示される。これらのキー412から414は、タッチ操作に対応するキーである。
そして、移動案内411には、移動対象となる利用者20に対して、「AエリアからCエリアに移動すること」が提示されている。そして、このアンケート画面410上で、「承諾」キー412の表示位置、或いは「拒否」キー413の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者20のエリア移動についての諾否の選択結果を取得する。
そして、携帯端末50は、エリア移動についての諾否の選択結果を取得した後、「送信」キー414の表示位置でタッチ操作が行われたことを検出する。この検出に応じて、携帯端末50は、エリア移動の諾否を示すアンケート回答322を、携帯端末50から利用者情報収集部120に送信する。
このように、携帯端末50は、利用者情報収集部120からアンケート321を受信すると、このアンケート321を表示パネル51上に表示する。そして、携帯端末50は、この表示パネル51上で行われるタッチ操作を検出することにより、アンケート回答322を、利用者情報収集部120に送信する。
(利用者に通知するアンケートの第2の例)
利用者配置部130は、エリア移動の承諾を求めるととともに、移動に際しての快適性の希望条件を問い合わせるアンケート321Aを、移動対象となる利用者20の携帯端末50に対して送信することができる。
本実施形態の建物環境制御システム1では、例えば、空調温度と、照明と、騒音と、窓際からの位置と、を快適性の要素としている。
なお、快適性は、ISO(International Organization for Standardization)で規定されるPMV(Predicted Mean Vote)が用いられることがあるが、本実施形態では、空調温度と、照明と、騒音と、窓際からの位置と、を快適性の要素とする。なお、快適性の要素は、必ずしもこれに限定されるものではなく、空調温度と、照明と、騒音と、窓際からの位置との内の何れかの希望条件を省略してもよく、或いは、湿度や、窓やドアが配置される方位等の所望の要素を希望条件としてさらに追加することができる。
図7は、利用者に通知するアンケートの第2の例を示す説明図である。この図7に示すアンケート321Aの例は、移動対象となる利用者20にエリア移動の承諾を求めるとともに、当該利用者20の快適性についての希望条件を問い合わせる一例であり、携帯端末50における表示例として示したものである。
利用者情報収集部120から携帯端末50に、快適性についてのアンケート321Aが送信されると、携帯端末50は、表示パネル51上に、アンケート画面420を表示する。
この図7に示すように、アンケート画面420には、エリア移動を案内する移動案内421と、エリア移動を承認することを選択する「承諾」キー422と、エリア移動を拒否することを選択する「拒否」キー423とが表示される。また、アンケート画面420には、空調温度と、照明と、騒音と、窓際からの位置と、のそれぞれについての希望条件を選択するキー424から433が表示される。
例えば、空調については、「弱冷房」キー424と、「強冷房」キー425と、「構わない」キー426と、が表示される。なお、冬の季節などの寒い日の場合、「弱冷房」キー424と、「強冷房」キー425と、「構わない」キー426とのそれぞれは、「弱暖房」キーと、「強暖房」キーと、「構わない」キーとに置き換わる。
照明については、「明るい席」キー427と、「構わない」キー428と、が表示される。騒音については、「静かな席」キー429と、「構わない」キー430と、が表示される。窓側からの位置については、窓際に近い位置(ペリメーターゾーン)を選択する「窓際」キー431と、窓際から離れた位置(インテリアゾーン)を選択する「窓際から離れた所」キー432と、「構わない」キー433と、が表示される。
なお、空調温度と、照明と、騒音と、窓際からの位置と、のそれぞれについての希望条件を選択するキーは、エリア移動を承認する「承諾」キー422の表示位置でタッチ操作が行われた場合にのみ、操作可能になる。
つまり、利用者20によりエリア移動が承諾された場合にのみ、空調温度と、照明と、騒音と、窓際からの位置と、のそれぞれについての希望条件を選択するキーが、操作可能になる。
この快適性のアンケート画面420上で、例えば、「弱冷房」キー424の表示位置でタッチ操作が行われることにより、当該利用者20の空調温度についての希望が、弱冷房となる。また、「強冷房」キー425の表示位置でタッチ操作が行われることにより、当該利用者20の空調温度についての希望が、強冷房になる。また、「構わない」キー426の表示位置でタッチ操作が行われることにより、当該利用者20の空調温度についての希望は、特にないことになる。
以下、「明るい席」キー427から「構わない」キー433についても同様である。
そして、「承諾」キー422がタッチ操作され、空調と、照明と、騒音と、窓側からの位置と、のそれぞれについての希望条件の選択キーがタッチ操作された後、「送信」キー434の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者20の希望条件の情報を、携帯端末50から環境制御サーバ100の利用者情報収集部120に送信する。
利用者情報収集部120は、この利用者20の快適性の希望条件の情報を、記憶部160に利用者情報190として記憶する。
そして、利用者配置部130は、実施計画132を作成する場合に、移動対象となる利用者20の快適性についての希望条件を満たすようにして、実施計画132を作成する。
(移動指示の例)
利用者配置部130において最終的に実施される実施計画132が作成されると、この実施計画132が利用者情報収集部120に供給される。この利用者情報収集部120に供給される実施計画132には、実施計画132に基づいて生成された「利用者20の実施配置パターン340」の情報が含まれる。利用者情報収集部120は、利用者配置部130から取得した「利用者20の実施配置パターン340」に基づいて、移動対象となる利用者20に通知する移動指示341を作成し、この移動指示341の情報を、当該利用者20の携帯端末50に送信する。
図8は、利用者の携帯端末50に通知する移動指示341の例を示す説明図である。この移動指示341が利用者情報収集部120から携帯端末50に送信されると、携帯端末50は、表示パネル51上に、移動指示画面440を表示する。この移動指示画面440には、当該利用者20に対して、「Aエリア11からCエリア12に移動」することを指示する移動案内441が示される。
(建物環境制御システム1における処理の流れ)
図9は、建物環境制御システム1における処理の流れを示すフローチャートである。この図9に示す処理は、予め定めた所定のタイミングに合わせて繰り返して実行される。例えば、図9に示す処理は、午前9時の始業開始前の所定のタイミングや、就業時間内の所定のタイミング(例えば、午前10時、午後1時、午後3時)や、午後6時の残業開始前の所定タイミングに合わせて実行される。
また、建物環境制御システム1では、予めエリア11、12、13、14のエリアごとに所在可能な人数の上限を定めておく。例えば、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアの面積や、空調設備70の空調能力によりエリアごとに所在可能な人数の上限を定めておく。
以下、図9を参照して、建物環境制御システム1における処理の流れについて説明する。
最初に、利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアの利用状況を検知する。例えば、ビーコン局61、62、63、64のそれぞれは、予め定められた間隔で利用者20の携帯端末50に向けて電波ビーコンを送信する。携帯端末50は電波ビーコンを受信して、受信結果を利用者位置検知サーバ200に通知する。利用者位置検知サーバ200は、電波ビーコンを受信した携帯端末50から、携帯端末IDの情報と、電波ビーコンの受信信号強度(RSSI)と、ビーコン局IDの情報と、を受信することにより、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者20を検知する(ステップS10)。
続いて、環境制御サーバ100の計画算定部110は、エリア11、12、13、14の各エリアの利用状況の情報に基づいて、例えば、空調設備70及び照明設備80における消費エネルギーを最小化できるように、エリア11、12、13、14ごとの利用計画111を算定する。例えば、計画算定部110は、利用計画111として、エリア11、12、13、14の各エリアにおける省エネルギー性を高めるのに適した利用者の配置パターン112と、配置パターン112に応じた空調設備70及び照明設備80の稼働計画を算定する(ステップS20)。
続いて、環境制御サーバ100の利用者情報収集部120は、算定された利用計画111に基づいて、移動対象となる利用者20の携帯端末50に対して、移動先のエリアを示して移動の承諾を求める。このエリア移動の承諾を求める場合、利用者情報収集部120は、移動の承諾を求めるアンケート321(図6参照)を通知する。或いは、利用者情報収集部120は、当該利用者20の携帯端末50に向けて、移動の承諾を求めるとともに、快適性ついての希望条件を問い合わせるアンケート321A(図7参照)を通知する(ステップS30)。
続いて、携帯端末50は、利用者20の回答結果を検出する。利用者20の携帯端末50は、利用者情報収集部120に向けて、アンケート回答322を通知する(ステップS40)。
利用者情報収集部120は、携帯端末50から通知されるアンケート回答322を収集し、収集したアンケート回答322を、記憶部160に記憶するとともに、利用者配置部130に通知する(ステップS50)。
続いて、利用者配置部130は、利用計画111と、利用者20から通知されたエリア移動の諾否の情報と、予め定めた評価指標131と、に基づいて、予め定められた評価指標に基づいた評価による評価値が高まるように実施計画132を作成する。そして、利用者配置部130は、作成した実施計画132を利用者情報収集部120に通知する。この実施計画132には、実際に実施する実施配置パターン340の情報が含まれる(ステップS60)。
続いて、利用者情報収集部120は、利用者配置部130から取得した実施計画132に基づいて、移動対象として選択された利用者20の携帯端末50に移動指示341を通知する(ステップS70)。
続いて、利用者位置検知サーバ200は、ステップS70において移動指示341を通知した時刻から所定時間の経過後に、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者20を検知する。利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者20の情報を、利用者配置部130に供給する。これにより、利用者配置部130は、移動対象となる利用者20が移動指示に従い移動を完了したか否かを検知する(ステップS80)。
続いて、利用者配置部130は、移動対象となる利用者20のエリア移動が完了したことを検知した後に、設備制御部140に、実施計画132に基づいて作成された設備運転実施計画350の情報を供給する。この設備運転実施計画350には、各エリア10の空調設備70及び照明設備80をアンビエント制御にするか、タスク制御にするかを指示する情報が含まれる。
設備制御部140は、利用者配置部130から入力した設備運転実施計画350の情報に基づいて、各エリア10の空調設備70及び照明設備80の稼働状態を制御する(ステップS90)。
そして、ステップS90において、建物環境制御システム1は、空調設備70及び照明設備80の稼働状態を切り換える制御をした後、上記の建物環境制御処理を終了する。
これにより、建物環境制御システム1は、省エネルギー性を高めるとともに、利用者の希望に沿うように環境を制御することができる。
なお、ステップS30において、利用者20に移動の承諾を求めるアンケート321又は321Aを通知した場合に、利用者20が返信を行わず、アンケート321又は321Aによる通知が無視されることがある。このようにアンケート321又は321Aが利用者20により無視された場合のように、返信を検出できない場合、利用者情報収集部120は、当該利用者20に対して、所定時間(例えば、5分)ごとに、エリア移動の承諾を求めるアンケート321又は321Aを繰り返して通知するようにしてもよい。
また、利用者情報収集部120は、エリア移動の承諾を求めるアンケート321又は321Aを利用者20に送信した後、予め定められた期限までに通知した利用者20からのアンケート回答322を収集する。そして、利用者配置部130は、予め定められた期限までにアンケート回答322を通知した利用者20を、当該利用者20の希望条件を満たすエリア10に優先的に割り当てるようにしてもよい。このように、アンケートに回答した利用者20の希望を優先的に割り付けることにより、アンケートに対する回答を行う方向に利用者の関心を高めることができる。
(利用者が活動予定の情報を利用する例)
また、利用者情報収集部120は、利用者20が予定する活動に関する情報を予め収集し、この利用者20が予定する活動に関する情報を、記憶部160に利用者情報190として記憶させておくことができる。例えば、利用者情報収集部120は、利用者20が予定する活動に関する情報を収集する場合に、利用者20の快適性についての希望条件を合わせて収集することもできる。
図10は、利用者の活動予定の例を示す説明図である。この図10に示すように、利用者の活動予定の情報は、「利用者ID」と、利用者20が保持する携帯端末50の「携帯端末ID」と、利用者の「氏名」と、当該利用者20の「執務開始予定時刻」と、「執務終了予定時刻」と、が関連付けられている。
この図10に示す利用者の活動予定において、利用者20の「執務開始予定時刻」と「執務終了予定時刻」とは、利用者20の携帯端末50から利用者情報収集部120に予め通知される情報である。この利用者20により登録される「執務開始予定時刻」と「執務終了予定時刻」との情報は、記憶部160に、利用者情報190として記憶される。
これにより、環境制御サーバ100は、計画算定部110により利用計画111を算定する場合に、記憶部160に記憶され利用者20の活動予定の情報を参照して、各エリア10への利用者20の配置パターン112を作成することができる。或いは、利用者配置部130は、実施計画132を作成する場合に、記憶部160に記憶された利用者20の活動予定の情報を参照して、実施計画132を作成することができる。
(アンビエント空調とタスク空調の具体例)
次に、アンビエント制御とタスク制御の具体例について、空調の場合を例にして説明する。
図11と図12は、アンビエント空調とタスク空調の例を示す説明図である。図11は、アンビエント空調を行う場合の例を示し、図12は、タスク空調を行う場合の例を示している。この図11と図12に示す例は、1つのエリア10が3つの小領域10A、10B、10Cに細分化される例である。そして、小領域10Aには、空調設備70aと、この空調設備70aに対応する環境センサ90aとが配置されている。小領域10Bには、空調設備70bと、この空調設備70bに対応する環境センサ90bとが配置されている。小領域10Cには、空調設備70cと、この空調設備70cに対応する環境センサ90cとが配置されている。
つまり、エリア10は、空調設備70aにより空調が行われる小領域10Aと、空調設備70bにより空調が行われる小領域10Bと、空調設備70cにより空調が行われる小領域10Cと、の3つの領域に分けて空調が行われている。そして、例えば、空調設備70aは、環境センサ90aにより検出される温度の検出結果に基づいて、小領域10Aの温度が所定の目標値になるように空調を行う。空調設備70b、70cについても同様である。
そして、図11に示すように、各小領域10A、10B、10Cのそれぞれにおいて、事務机40の前に利用者20が在席している場合、3つの空調設備70a、70b、70cが全てONにされ、エリア10の空調は、アンビエント空調になる。
一方、図12に示すように、小領域10Aにのみ利用者20が在席している場合、空調設備70aがONになり、空調設備70b、70cがOFFになる。これにより、エリア10の空調は、タスク空調になる。
このように、環境制御サーバ100は、エリア10に所在する利用者20の数と位置とに応じて、空調設備70a、70b、70cによりアンビエント空調を行うか、タスク空調を行うかを選択することができる。
また、同様にして、環境制御サーバ100は、エリア10内の照明設備についても、アンビエント照明、及びタスク照明を行うことができる。
なお、図11と図12とに示す例は、小領域10A、10B、10Cのそれぞれに個別に空調設備を設備する例を示したが、これに限定されない。例えば、タスク空調は、1つの空調設備と、各小領域10A、10B、10Cへ冷気又は暖気を供給する空調ダクトとを設け、この空調ダクトによる天井面や床からの吹出し方式を用いることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、建物環境制御システム1、図2に示す環境制御サーバ100及び利用者位置検知サーバ200は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS等も含むものとする。
つまり、利用者位置検知サーバ200、環境制御サーバ100内の計画算定部110、利用者情報収集部120、利用者配置部130、設備制御部140における各処理の全部又は一部の処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。勿論、図2に示す環境制御サーバ100及び利用者位置検知サーバ200を構成する各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。
(1)以上説明したように、本実施形態の建物環境制御システム1は、複数のエリア11、12、13、14(領域)に分割された建物2のエリア11、12、13、14の環境を制御する建物環境制御システム1であって、エリア11、12、13、14のエリアごとの利用者20の所在状況(利用状況)からエリア11、12、13、14のエリアごとの利用計画111を算定する計画算定部110と、算定された利用計画111が利用者20に通知され、利用計画111に対する当該利用者20からの情報を取集する利用者情報収集部120と、を備える。また、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14のエリアごとの利用状況301と利用計画111と予め定められた評価指標131と利用計画111に対する当該利用者20からの情報とに基づいて、利用者20が利用するエリアを割り当てる利用者配置部130と、エリアに対する利用者20の割り当ての結果に基づいて、エリア11、12、13、14のそれぞれに設けられた空調設備70及び照明設備80(設備)ごとに設備の稼働状況を調整する設備制御部140と、を備える。
このような構成の建物環境制御システム1であれば、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14のエリアごとの利用状況301を検知する。計画算定部110は、エリア11、12、13、14のエリアごとの利用状況301に基づいて、エリア11、12、13、14のエリアごとの利用計画111を算定する。例えば、利用計画111は、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者20に対して、エリア13とエリア14との2つのエリアの何れかをワークプレイスとして割り当てる配置パターン112や、空調設備70及び照明設備80をON、OFFする運転計画である。
そして、利用者情報収集部120は、計画算定部110により算定された利用計画111を、移動対象となる利用者20の携帯端末50に通知し、利用計画111に対する当該利用者20の諾否の情報を収集する。或いは、利用者情報収集部120は、利用計画111に対する当該利用者20の諾否の情報を収集するとともに、利用者20から快適性についての希望条件の情報を収集する。
そして、利用者配置部130は、エリア11、12、13、14のエリアごとの利用状況301と、利用計画111と、予め定められた評価指標131と、利用計画111に対する当該利用者20の諾否の情報と、に基づいて、利用者20がワークプレイスとして利用するエリアを割り当てる。
設備制御部140は、利用者20へのエリアの割り当ての結果に基づいて、エリア11、12、13、14のそれぞれに設けられた空調設備70及び照明設備80(設備)ごとに稼働状況を調整する。
これにより、本実施形態の建物環境制御システム1は、省エネルギー性を高めるとともに、利用者の希望に沿うように環境を制御することができる。
(2)また、上記実施形態において、評価指標131は、割り当てられたエリア(領域)に移動する利用者20の人数が少なくなるにつれ評価指標による評価値が高まるように設定されている。
これにより、建物環境制御システム1は、利用者20に移動先のエリアを割り当てる場合に、省エネルギー性を高めるとともに、エリア11、12、13、14の各エリアの間を移動する人数が少なくなるように、利用者20をエリアに割り当てることができる。
(3)また、上記実施形態において、評価指標131は、利用者20が利用するエリア(領域)の快適性が高まるように設定されている。
これにより、建物環境制御システム1は、省エネルギー性を高めるとともに、移動対象となる利用者20を、当該利用者20が希望する快適性の条件を満たすエリアに割り当てることができる。
(4)また、上記実施形態において、評価指標131は、空調設備70及び照明設備80(稼働させた設備)が消費するエネルギーが低減するにつれ評価指標131による評価値が高まるように設定されている。
これにより、建物環境制御システム1は、エリア11、12、13、14の全エリアにおける空調設備70及び照明設備80(設備)が消費するエネルギーを最小化するように、利用者20にエリアを割り当てることができる。
(5)また、上記実施形態において、利用者情報収集部120は、利用者20が希望する快適性に関する情報と、予定する活動に関する情報と、のうちの何れかの情報を含む情報を利用者20からの情報として収集する。
これにより、利用者情報収集部120は、移動対象となる利用者20から、当該利用者20が希望する快適性の情報を収集することができる。また、利用者情報収集部120は、利用者20から、当該利用者20の活動予定の情報を収集することができる。
(6)また、上記実施形態において、利用者情報収集部120は、移動の承諾を求めるアンケート321又は321A(算定された利用計画)が利用者20に通知された後、予め定められた期限までに通知された利用者20からの情報を収集し、利用者配置部130は、利用者情報収集部120により収集された情報を通知した利用者20の希望を優先しエリア10(領域)に割り当てる。
これにより、利用者配置部130は、予め定められた期限までにアンケート321又は321Aに回答した利用者20を、当該利用者20の希望を満たすエリアに優先的に割り当てることができる。
(7)また、上記実施形態において、利用者配置部130は、利用計画111が利用者20の希望と異なる場合、利用計画111と異なる希望を通知した利用者20を利用者20の希望に即したエリア10(領域)に割り当てて、設備制御部140は、希望に即して割り当てたエリア10に設けられた空調設備70及び照明設備80(設備)の稼働をエリア10にある同種設備の一部をエリア10内にある同種設備の他の設備と異なる稼働状態にする。
これにより、利用者配置部130は、利用者20の希望により、利用計画111と異なるエリア(領域)に利用者20を割り当てた場合に、当該エリアにおいて空調設備70及び照明設備80をタスク制御することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の建物環境制御システム1は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態の建物環境制御システム1では、利用者20の携帯端末50を用いて、利用者20の所在するエリア10を検知する例について説明したが、携帯端末50は、モバイル端末として機能できるPC(パーソナルコンピュータ)であってもよい。
1・・・建物環境制御システム、2・・・建物、
10・・・エリア(領域)、10A,10B,10C・・・小領域、
11・・・Aエリア(領域)、
11A,11B,11C・・・小領域、
12・・・Bエリア(領域)、13・・・Cエリア(領域)、
14・・・Dエリア(領域)、
20,21〜33・・・利用者、50・・・携帯端末、
60,61〜64,61a,61b,61c・・・ビーコン局、
70,71〜74・・・空調設備、
70a,70b,70c,71a,71b,71c・・・空調設備、
80,81〜84,81a,81b,81c・・・照明設備、
90,91〜94・・・環境センサ、
90a,90b,90c,91a,91b,91c・・・環境センサ、
100・・・環境制御サーバ、110・・・計画算定部、
111・・・利用計画、112・・・配置パターン、120・・・利用者情報収集部、
130・・・利用者配置部、131・・・評価指標、132・・・実施計画、
140・・・設備制御部、200・・・利用者位置検知サーバ、
301・・・利用状況情、321,321A・・・アンケート、
322・・・アンケート回答

Claims (9)

  1. 複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムであって、
    前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定部と、
    前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集部と、
    前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置部と、
    前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御部と、
    を備えることを特徴とする建物環境制御システム。
  2. 前記評価指標は、前記割り当てられた領域に移動する利用者の人数が少なくなるにつれ前記評価指標による評価値が高まるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建物環境制御システム。
  3. 前記評価指標は、前記利用者が利用する領域の快適性が高まるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建物環境制御システム。
  4. 前記評価指標は、稼働させた前記設備が消費するエネルギーが低減するにつれ前記評価指標による評価値が高まるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建物環境制御システム。
  5. 前記利用者情報収集部は、
    前記利用者が希望する快適性に関する情報と、予定する活動に関する情報と、のうちの何れかの情報を含む情報を前記利用者からの情報として収集する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の建物環境制御システム。
  6. 前記利用者情報収集部は、
    前記算定された利用計画が利用者に通知された後、予め定められた期限までに通知された前記利用者からの情報を収集し、
    前記利用者配置部は、
    前記利用者情報収集部により収集された情報を通知した前記利用者の希望を優先して前記領域に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の建物環境制御システム。
  7. 前記利用者配置部は、
    前記利用計画が前記利用者の希望と異なる場合、前記利用計画と異なる希望を通知した前記利用者を前記利用者の希望に即した領域に割り当てて、
    前記設備制御部は、
    前記希望に即して割り当てた領域に設けられた前記設備の稼働を前記領域内にある同種設備の一部を前記領域内にある同種設備の他の設備と異なる稼働状態にする
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の建物環境制御システム。
  8. 複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムの建物環境制御方法であって、
    前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定ステップと、
    前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集ステップと、
    前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置ステップと、
    前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御ステップと、
    を含むことを特徴とする建物環境制御方法。
  9. 複数の領域に分割された建物の前記領域の環境を制御する建物環境制御システムのコンピュータに、
    前記領域の利用者の利用状況から前記領域ごとの利用計画を算定する計画算定ステップと、
    前記算定された利用計画が利用者に通知され、前記利用計画に対する当該利用者からの情報を取集する利用者情報収集ステップと、
    前記利用者の前記領域の利用状況と前記利用計画と予め定められた評価指標と前記利用計画に対する当該利用者からの情報とに基づいて、前記利用者が利用する領域を割り当てる利用者配置ステップと、
    前記領域に対する前記利用者の割り当ての結果に基づいて、前記領域ごとに設けられた設備ごとに前記設備の稼働状況を調整する設備制御ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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