JP2017116242A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換効率の高いヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】圧縮機2、四方弁3、負荷側熱交換器4、減圧手段5、熱源側熱交換器6とを冷媒配管7で接続し内部に冷媒を循環させるヒートポンプ回路8を備え、負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6が液・冷媒熱交換器からなり、負荷側熱交換器4を凝縮器、熱源側熱交換器6を蒸発器として機能させて負荷側を加熱する加熱運転を行う一方、負荷側熱交換器4を蒸発器、熱源側熱交換器6を凝縮器として機能させて負荷側を冷却する冷却運転を行うヒートポンプ装置において、負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6は、加熱運転時および冷却運転時に、凝縮器として機能させる熱交換器では液と冷媒が対向流となるように構成され、蒸発器として機能させる熱交換器では液と冷媒が並行流となるように構成され、さらに蒸発器として機能する熱交換器での冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、ヒートポンプ装置に係り、特に、負荷側熱交換器および熱源側熱交換器が共に、循環液と冷媒が熱交換する液・冷媒熱交換器であるヒートポンプ装置に関するものである。
従来、圧縮機と、負荷側熱交換器と、膨張弁と、熱源側熱交換器とを冷媒配管で環状に接続したヒートポンプ回路を備え、負荷側熱交換器および熱源側熱交換器が液・冷媒熱交換器からなり、負荷側熱交換器において、冷媒との熱交換によって加熱または冷却された負荷側循環液を室内端末に供給することにより室内を暖房する加熱運転を行う、または室内を冷房する冷却運転を行うものがあった。(例えば、特許文献1参照。)
特開2012−255585号公報
ところで、この従来のものは、加熱運転時においては、凝縮器として機能する負荷側熱交換器では冷媒と負荷側循環液とが対向流となると共に、蒸発器として機能する熱源側熱交換器では冷媒と熱源側循環液とが並行流となるものであり、一方、冷却運転時においては、凝縮器として機能する熱源側熱交換器では冷媒と熱源側循環液とが対向流となると共に、蒸発器として機能する負荷側熱交換器では冷媒と負荷側循環液とが並行流となるものである。
ここで、ヒートポンプ回路における冷媒は、凝縮器では温度変化を伴い、蒸発器では等温変化となる。そのため、上記の負荷側熱交換器や熱源側熱交換器が、凝縮器または蒸発器として熱交換を行う場合、図8に示すように、温度変化を伴う凝縮器では対向流の方が熱交換効率がよいものであるが、等温変化となる蒸発器では対向流とせずに並行流であっても熱交換効率を維持することができるものである。
ところが、蒸発器では、並行流であったとしても冷媒の流し方如何によっては熱交換効率が低下してしまうという問題点があり、上記のような従来のものはこのような問題については考慮されておらず、蒸発器において熱交換効率を向上させる余地があった。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1では、圧縮機、四方弁、負荷側熱交換器、減圧手段、熱源側熱交換器とを冷媒配管で接続し内部に冷媒を循環させるヒートポンプ回路を備え、前記負荷側熱交換器および前記熱源側熱交換器が液・冷媒熱交換器からなり、前記負荷側熱交換器を凝縮器として機能させると共に前記熱源側熱交換器を蒸発器として機能させて負荷側を加熱する加熱運転を行う一方、前記負荷側熱交換器を蒸発器として機能させると共に前記熱源側熱交換器を凝縮器として機能させて負荷側を冷却する冷却運転を行うヒートポンプ装置において、前記負荷側熱交換器および前記熱源側熱交換器は、前記加熱運転時および前記冷却運転時に、前記凝縮器として機能させる熱交換器では液と冷媒が対向流となるように構成され、前記蒸発器として機能させる熱交換器では液と冷媒が並行流となるように構成され、さらに前記蒸発器として機能する熱交換器での冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向とするものとした。
また、請求項2では、前記負荷側熱交換器および前記熱源側熱交換器は、縦方向に冷媒の流路が形成されたプレート式熱交換器とするものとした。
この発明の請求項1によれば、負荷側熱交換器および熱源側熱交換器は、加熱運転時および冷却運転時に、凝縮器として機能させる熱交換器では液と冷媒が対向流となるように構成され、蒸発器として機能させる熱交換器では液と冷媒が並行流となるように構成され、さらに蒸発器として機能する熱交換器での冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向とするものとしたことで、凝縮器として機能する熱交換器では液と冷媒とが対向流となるので熱交換効率を高くでき、蒸発器として機能する熱交換器では、液と冷媒とが並行流ではあるが、冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向としたので、蒸発器としての熱交換器に流入する液相の冷媒は重力で落下しやすくなり、冷媒の流速が上がり、熱交換効率を高くすることができるものである。
また、請求項2によれば、負荷側熱交換器および熱源側熱交換器は、縦方向に冷媒の流路が形成されたプレート式熱交換器としたことで、簡易な構成で、蒸発器として機能する熱交換器での冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向に設定することができるものである。
本発明の一実施形態のヒートポンプ装置の概略構成図。 ヒートポンプユニットの筐体内における負荷側熱交換器と熱源側熱交換器の設置状態を示す図。 (a)プレート式熱交換器の平面図。 (b)図3(a)のA−A断面図。 (c)図3(a)のB−B断面図。 ヒートポンプ装置の加熱運転時の動作を説明する概略図。 加熱運転時における負荷側熱交換器および熱源側熱交換器での液媒体の流れおよび冷媒の流れを説明するための説明図。 ヒートポンプ装置の冷却運転時の動作を説明する概略図。 冷却運転時における負荷側熱交換器および熱源側熱交換器での液媒体の流れおよび冷媒の流れを説明するための説明図。 熱交換器において液対冷媒を対向流または並行流とした場合の作用を説明する説明図。
次に、この発明の一実施形態のヒートポンプ装置の構成について、図面に基づき詳細に説明する。
1は冷温熱を供給するヒートポンプ式の熱源機としてのヒートポンプユニットで、ヒートポンプユニット1は、その筐体内に、冷媒を圧縮する回転数可変の圧縮機2、四方弁3、負荷側熱交換器4、減圧手段としての膨張弁5、熱源側熱交換器6を備え、それらを冷媒配管7で環状に接続してヒートポンプ回路8を形成しているものである。なお、ヒートポンプ回路8を循環する冷媒としては、HFC冷媒や二酸化炭素冷媒等の任意の冷媒を用いることができるものである。
前記冷媒配管7に設けられた四方弁3は、ヒートポンプ回路8における冷媒の流れ方向を切り換える切換弁としての機能を有し、圧縮機2から吐出された冷媒を、負荷側熱交換器4、膨張弁5、熱源側熱交換器6の順に流通させ、圧縮機2に戻す流路を形成する状態(加熱運転時の状態)と、圧縮機2から吐出された冷媒を、熱源側熱交換器6、膨張弁5、負荷側熱交換器4の順に流通させ、圧縮機2に戻す流路を形成する状態(冷却運転時の状態)とに切換可能なものである。
また、9は圧縮機2から吐出された冷媒の温度を検出する吐出温度センサ、10は膨張弁5と熱源側熱交換器6とを接続する冷媒配管7に設けられ、ここを流通する冷媒の温度を検出する冷媒温度センサである。
11は熱源側熱交換器6を流通する冷媒を加熱または冷却する熱源として地中に設置された地中熱交換器で、熱源側熱交換器6の液体流路と地中熱交換器11とを熱源側配管12で環状に接続して熱源側循環回路13を形成するものであり、熱源側配管12には、熱源側循環回路13に熱源側循環液(例えば、水や不凍液等)を循環させる回転数可変の熱源側循環ポンプ14と、熱源側循環液を貯留し熱源側循環回路13の圧力を調整する熱源側シスターン15とを備えているものである。
16はヒートポンプユニット1で加熱または冷却された負荷側循環液が供給され、供給された負荷側循環液の熱を利用することで室内の空調を行う室内端末であり、室内端末16としては冷暖房兼用の輻射パネルやファンコイル等を用いるものである。なお、室内端末16は、図1では1つしか設けられていないが、複数であってもよいものであり、数量や仕様が特に限定されるものではない。
17は負荷側熱交換器4の液体流路と室内端末16とを負荷側配管18で環状に接続した負荷側循環回路で、負荷側配管18には、負荷側循環回路17に負荷側循環液(例えば、水や不凍液等)を循環させる回転数可変の負荷側循環ポンプ19と、室内端末16から負荷側熱交換器4に流入する負荷側循環液の温度を検出する戻り温度センサ20と、負荷側循環液を貯留し負荷側循環回路17の圧力を調整する負荷側シスターン21とを備えているものである。
前記負荷側熱交換器4および前記熱源側熱交換器6は液・冷媒熱交換器であり、例えばプレート式熱交換器で構成され、図2に示すような状態で、ヒートポンプユニット1の筐体内に設置されており、負荷側熱交換器4の一側面には、冷媒が流通する冷媒配管7が接続される第1接続口4a、第2接続口4bと、負荷側循環液が流通する負荷側配管18が接続される負荷側循環液流入接続口4c、負荷側循環液流出接続口4dとの4つの接続口が設けられており、前記第1接続口4aには、四方弁3と負荷側熱交換器4とをつなぐ冷媒配管7の一端が接続され、第2接続口4bには、負荷側熱交換器4と膨張弁5とをつなぐ冷媒配管7の一端が接続され、負荷側循環液流入接続口4cには、室内端末16から負荷側熱交換器4に戻ってくる負荷側循環液を流通させる負荷側配管18の一端が接続され、負荷側循環液流出接続口4dには、負荷側熱交換器4から室内端末16に向かう負荷側循環液を流通させる負荷側配管18の一端が接続されている。ここで、第2接続口4bは負荷側熱交換器4の一側面の右上部に設けられると共に、負荷側循環液流入接続口4cは負荷側熱交換器4の一側面の左上部に設けられ、第2接続口4bおよび負荷側循環液流入接続口4cは略同じ高さ位置に横並びに配置されているものであり、さらに、第1接続口4aは負荷側熱交換器4の一側面の右下部に設けられると共に、負荷側循環液流出接続口4dは負荷側熱交換器4の一側面の左下部に設けられ、第1接続口4aおよび負荷側循環液流出接続口4dは略同じ高さ位置に横並びに配置されているものであり、第1接続口4aと第2接続口4bとは鉛直方向の略同一直線上に配置され、負荷側循環液流入接続口4cと負荷側循環液流出接続口4dとは鉛直方向の略同一直線上に配置されるものである。
また、熱源側熱交換器6の一側面には、冷媒が流通する冷媒配管7が接続される第3接続口6a、第4接続口6bと、熱源側循環液が流通する熱源側配管12が接続される熱源側循環液流入接続口6c、熱源側循環液流出接続口6dとの4つの接続口が設けられており、前記第3接続口6aには、膨張弁5と熱源側熱交換器6をつなぐ冷媒配管7の一端が接続され、第4接続口6bには、熱源側熱交換器6と四方弁3をつなぐ冷媒配管7の一端が接続され、熱源側循環液流入接続口6cには、地中熱交換器11から熱源側熱交換器6に戻ってくる熱源側循環液を流通させる熱源側配管12の一端が接続され、熱源側循環液流出接続口6dには、熱源側熱交換器6から地中熱交換器11に向かう熱源側循環液を流通させる熱源側配管12の一端が接続されている。ここで、第3接続口6aは熱源側熱交換器6の一側面の右上部に設けられると共に、熱源側循環液流入接続口6cは熱源側熱交換器6の一側面の左上部に設けられ、第3接続口6aおよび熱源側循環液流入接続口6cは略同じ高さ位置に横並びに配置されているものであり、さらに、第4接続口6bは熱源側熱交換器6の一側面の右下部に設けられると共に、熱源側循環液流出接続口6dは熱源側熱交換器6の一側面の左下部に設けられ、第4接続口6bおよび熱源側循環液流出接続口6dは略同じ高さ位置に横並びに配置されているものであり、第3接続口6aと第4接続口6bとは鉛直方向の略同一直線上に配置され、熱源側循環液流入接続口6cと熱源側循環液流出接続口6dとは鉛直方向の略同一直線上に配置されるものである。
ここで、図3を用いてプレート式熱交換器の構造について詳細に説明する。図3では、簡略化した負荷側熱交換器4を例に挙げて説明するものとし、図3(a)は負荷側熱交換器4を平面視した図を示し、図3(b)は図3(a)のA−A断面図を示し、図3(c)は図3(a)のB−B断面図を示したものであり、熱源側熱交換器6についても負荷側熱交換器4と同様の構造となる。なお、図3中の冷媒の流れ方向および負荷側循環液の流れ方向は、後述する負荷側熱交換器4を蒸発器として機能させたときの冷却運転時の流れ方向を示すものとする。
前記負荷側熱交換器4は、複数の縦長の伝熱プレート(ここでは簡略化したプレート式熱交換器を示しているため伝熱プレートを7枚とする)が積層され、冷媒を流通させる冷媒流路と負荷側循環液を流通させる液体流路とが各伝熱プレートを境にして交互に形成されており、冷媒流路および液体流路が縦方向となるように、図2に示したような姿勢で設置され、第1接続口4aおよび第2接続口4bが、負荷側熱交換器4の各冷媒流路と連通し、第2接続口4bから流入した冷媒は、3つの冷媒流路に分かれて並列に流通して、各冷媒流路を流れる冷媒は第1接続口4a側で合流し、第1接続口4aから流出するものであり、負荷側循環液流入接続口4cおよび負荷側循環液流出接続口4dが負荷側熱交換器4の各液体流路と連通し、負荷側循環液流入接続口4cから流入した負荷側循環液は、3つの液体流路に分かれて並列に流通して、各液体流路を流れる負荷側循環液は負荷側循環液流出接続口4d側で合流し、負荷側循環液流出接続口4dから流出するものである。なお、冷媒と負荷側循環液とが混合しないように区切る構造は公知の構造を採用しているためここでの説明は省略する。
22は各種のデータやプログラムを記憶する記憶手段と、演算・制御処理を行う制御手段とを備えた制御部であり、制御部22は、ヒートポンプユニット1内の各種センサの信号や、リモコン23からの信号を受け、圧縮機2、四方弁3、膨張弁5、熱源側循環ポンプ14、負荷側循環ポンプ19の駆動を制御するものである。
次に、ヒートポンプ装置の加熱運転時の動作について図4および図5を用いて説明する。図4中の矢線は、冷媒、負荷側循環液、熱源側循環液の流れる方向を示したものである。また、図5は図2に示したような設置状態での負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6を模式的に表した図で、加熱運転時の負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6における、冷媒、負荷側循環液、熱源側循環液の流れる方向を詳細に示したものであり、図5中では、冷媒の流れを破線の矢印で示し、負荷側循環液の流れを一点鎖線の矢印で示し、熱源側循環液の流れを二点鎖線で示している。
リモコン23から、負荷側熱交換器4において負荷側循環液を加熱し室内端末16に温熱を供給する加熱運転の指示がなされると、制御部22は、四方弁3を加熱運転時の状態となるように流路を切り換え、圧縮機2、膨張弁5、熱源側循環ポンプ14、負荷側循環ポンプ19を駆動させて加熱運転を開始させる。
制御部22は、加熱運転中、負荷側熱交換器4の直上流側の負荷側循環液の温度を検出する戻り温度センサ20の検出値が、リモコン23の設定温度に基づいて設定される目標温水温度になるように、圧縮機2の回転数を制御するものである。
前記加熱運転中、ヒートポンプ回路8において、負荷側熱交換器4は凝縮器として機能し、圧縮機2から吐出された高温高圧の気相の冷媒と負荷側循環ポンプ19により循環される負荷側循環液とが熱交換され、負荷側循環液が加熱されると共に冷媒が冷却されて凝縮するものであるが、負荷側熱交換器4では、図5に示すように、圧縮機2から吐出された冷媒は、負荷側熱交換器4の一側面下部に設けられた第1接続口4aから流入し、負荷側熱交換器4の冷媒流路を通過して、負荷側側熱交換器4の一側面上部に設けられた第2接続口4bから流出し膨張弁5に向かう一方で、負荷側循環液は、負荷側熱交換器4の一側面上部に設けられた負荷側循環液流入接続口4cから流入し、負荷側熱交換器4の液体流路を通過して、負荷側熱交換器4の一側面下部に設けられた負荷側循環液流出接続口4dから流出する。よって、負荷側熱交換器4では、冷媒は下から上に向かって流れると共に、負荷側循環液は上から下に向かって流れ、冷媒と負荷側循環液とが対向して流れる対向流となるように構成されており、熱交換効率が高いものである。なお、負荷側熱交換器4にて加熱された負荷側循環液は室内端末16に供給され、室内端末16を流通するときに負荷側循環液の温熱が室内に放出されることで室内の暖房が行われ、そこで温度低下した負荷側循環液は、室内端末16から負荷側熱交換器4に戻され再び加熱されるものである。
また、前記加熱運転中、ヒートポンプ回路8において、熱源側熱交換器6は蒸発器として機能し、膨張弁5から吐出された低温低圧の気液混合状態の冷媒と熱源側循環ポンプ14により循環され地中熱交換器11を介して地中から採熱した熱源側循環液とが熱交換され、地中熱により液相の冷媒が加熱され蒸発して気相の冷媒となるものであるが、熱源側熱交換器6では、図5に示すように、膨張弁5から吐出された冷媒は、熱源側熱交換器6の一側面上部に設けられた第3接続口6aから流入し、熱源側熱交換器6の冷媒流路を通過して、熱源側熱交換器6の一側面下部に設けられた第4接続口6bから流出し圧縮機2に向かう一方で、熱源側循環液は、熱源側熱交換器6の一側面上部に設けられた熱源側循環液流入接続口6cから流入し、熱源側熱交換器6の液体流路を通過して、熱源側熱交換器6の一側面下部に設けられた熱源側循環液流出接続口6dから流出する。よって、熱源側熱交換器6では、冷媒は上から下に向かって流れると共に、熱源側循環液も上から下に向かって流れ、冷媒と熱源側循環液とが並行して流れる並行流となるように構成されており、蒸発器としての熱源側熱交換器6において、冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向にしたことで、膨張弁5から吐出される気液混合状態の冷媒のうち液相の冷媒は重力で落下しやすくなり冷媒の流速が上がるので、熱交換効率を高くすることができるものである。
ここで、前記加熱運転中、ヒートポンプ回路8において、熱源側熱交換器6を蒸発器として機能させ、冷媒および熱源側循環液の流れ方向を、共に下から上に向かう方向とする並行流となるものを想定した場合、膨張弁5から吐出される気液混合状態の冷媒のうち液相の冷媒は、重力の方向と逆方向に流れようとするため、流速が遅く、熱交換効率が低くなってしまうのに対して、前段で説明した、蒸発器としての熱源側熱交換器6において冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向としたものは、膨張弁5から吐出される気液混合状態の冷媒のうち液相の冷媒は重力の方向と同方向に流れるので、重力で落下しやすくなって冷媒の流速が上がり、熱交換効率を高くすることができる。
次に、ヒートポンプ装置の冷却運転時の動作について図6および図7を用いて説明する。
図6の矢線は、冷媒、負荷側循環液、熱源側循環液の流れる方向を示したものである。また、図7は図2に示したような設置状態での負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6を模式的に表した図で、冷却運転時の負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6における、冷媒、負荷側循環液、熱源側循環液の流れる方向を詳細に示したものであり、図7中では、冷媒の流れを破線の矢印で示し、負荷側循環液の流れを一点鎖線の矢印で示し、熱源側循環液の流れを二点鎖線で示している。
リモコン23から、負荷側熱交換器4において負荷側循環液を冷却し室内端末16に冷熱を供給する冷却運転の指示がなされると、制御部22は、四方弁3を冷却運転時の状態となるように流路を切り換え、圧縮機2、膨張弁5、熱源側循環ポンプ14、負荷側循環ポンプ19を駆動させて冷却運転を開始させる。
制御部22は、冷却運転中、負荷側熱交換器4の直上流側の負荷側循環液の温度を検出する戻り温度センサ20の検出値が、リモコン23の設定温度に基づいて設定される目標温水温度になるように、圧縮機2の回転数を制御するものである。
前記冷却運転中、ヒートポンプ回路8において、負荷側熱交換器4は蒸発器として機能し、膨張弁5から吐出された低温低圧の気液混合状態の冷媒と負荷側循環ポンプ19により循環される負荷側循環液とが熱交換され、負荷側循環液が冷却されると共に液相の冷媒が加熱され蒸発して気相の冷媒となるものであるが、負荷側熱交換器4では、図7に示すように、膨張弁5から吐出された冷媒は、負荷側熱交換器4の一側面上部に設けられた第2接続口4bから流入し、負荷側熱交換器4の冷媒流路を通過して、負荷側側熱交換器4の一側面下部に設けられた第1接続口4aから流出し圧縮機2に向かう一方で、負荷側循環液は、負荷側熱交換器4の一側面上部に設けられた負荷側循環液流入接続口4cから流入し、負荷側熱交換器4の液体流路を通過して、負荷側熱交換器4の一側面下部に設けられた負荷側循環液流出接続口4dから流出する。よって、負荷側熱交換器4では、冷媒は上から下に向かって流れると共に、負荷側循環液も上から下に向かって流れ、冷媒と負荷側循環液とが並行して流れる並行流となるように構成されており、蒸発器としての負荷側熱交換器4において、冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向にしたことで、膨張弁5から吐出された気液混合状態の冷媒のうち液相の冷媒は重力で落下しやすくなり冷媒の流速が上がるので、熱交換効率を高くすることができるものである。なお、負荷側熱交換器4にて冷却された負荷側循環液は室内端末16に供給され、室内端末16を流通するときに負荷側循環液の冷熱が室内に放出されることで室内の冷房が行われ、そこで、温度上昇した負荷側循環液は、室内端末16から負荷側熱交換器4に戻され再び冷却されるものである。
ここで、前記冷却運転中、ヒートポンプ回路8において、負荷側熱交換器4を蒸発器として機能させ、冷媒および熱源側循環液の流れ方向を、共に下から上に向かう方向とする並行流となるものを想定した場合、膨張弁5から吐出される気液混合状態の冷媒のうち液相の冷媒は、重力の方向と逆方向に流れようとするため、流速が遅く、熱交換効率が低くなってしまうのに対して、前段で説明した、蒸発器としての負荷側熱交換器4において冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向としたものは、膨張弁5から吐出される気液混合状態の冷媒のうち液相の冷媒は重力の方向と同方向に流れるので、重力で落下しやすくなって冷媒の流速が上がり、熱交換効率を高くすることができる。
また、前記冷却運転中、ヒートポンプ回路8において、熱源側熱交換器6は凝縮器として機能し、圧縮機2から吐出された高温高圧の気相の冷媒と熱源側循環回路13を循環する熱源側循環液とが熱交換され熱源側循環液が加熱されると共に冷媒が冷却されて凝縮するものであるが、熱源側熱交換器6では、図7に示すように、圧縮機2から吐出された冷媒は、熱源側熱交換器6の一側面下部に設けられた第4接続口6bから流入し、熱源側熱交換器6の冷媒流路を通過して、熱源側熱交換器6の一側面上部に設けられた第3接続口6aから流出し膨張弁5に向かう一方で、熱源側循環液は、熱源側熱交換器6の一側面上部に設けられた熱源側循環液流入接続口6cから流入し、熱源側熱交換器6の液体流路を通過して、熱源側熱交換器6の一側面下部に設けられた熱源側循環液流出接続口6dから流出する。よって、熱源側熱交換器6では、冷媒は下から上に向かって流れると共に、熱源側循環液は上から下に向かって流れ、冷媒と熱源側循環液とが対向して流れる対向流となるように構成されており、熱交換効率が高いものである。
したがって、以上説明したヒートポンプ装置において、加熱運転時または冷却運転時に凝縮器として機能する熱交換器では、冷媒と循環液とが対向流となるように構成され、加熱運転時または冷却運転時に蒸発器として機能する熱交換器では、冷媒と循環液とが並行流となるように構成され、さらに、蒸発器として機能する熱交換器の冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向としたことで、凝縮器として機能する熱交換器では冷媒と循環液とが対向流となるので熱交換効率を高くでき、蒸発器として機能する熱交換器では、冷媒と循環液とが並行流ではあるが、蒸発器としての熱交換器に流入する膨張弁5から吐出された気液混合状態の冷媒のなかで液相の冷媒は重力で落下しやすくなり、冷媒の流速が上がるので、熱交換効率を高くすることができるものである。
また、本実施形態では、負荷側熱交換器4および熱源側熱交換器6を、縦方向に冷媒流路が形成されたプレート式熱交換器としたことで、このプレート式熱交換器の冷媒流路における冷媒の流れは、Uターンするような折り返しがなく、冷媒が流入する一方側から冷媒が流出する他方側に向かう一方向の流れしかないため、簡易な構成で、蒸発器として機能するプレート式熱交換器での冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向に設定することができ、冷媒の流速を低下させるような妨げもなく、液相の冷媒は重力で落下しやすく、冷媒の流速が上がり、熱交換効率を高くすることができるものである。さらに、複数の縦長の伝熱プレートを積層し、冷媒流路および液体流路が縦方向の縦長流路となるように、図2に示したような姿勢で設置するようにしたことで、冷媒の流路は縦長の流路となり、液相の冷媒は重力の作用をより長く受けることができるので、熱交換が良好に行われるものである
なお、本発明は先に説明した一実施形態に限定されるものでなく、本実施形態では、ヒートポンプユニット1の熱源として地中熱交換器11を示したが、熱源としては、地中熱の他、河川の水、海水、井戸水、貯水等が利用可能であり、種類は問わないものであり、さらに、熱源側熱交換器6に供給される熱源側循環液は熱源側循環回路13のような閉回路を循環する形態でなくてもよく、熱源側循環液は熱源側熱交換器6で熱交換した後は外部に排出されるような開放式の形態であってもよいものである。
2 圧縮機
3 四方弁
4 負荷側熱交換器
5 膨張弁
6 熱源側熱交換器
7 冷媒配管
8 ヒートポンプ回路

Claims (2)

  1. 圧縮機、四方弁、負荷側熱交換器、減圧手段、熱源側熱交換器とを冷媒配管で接続し内部に冷媒を循環させるヒートポンプ回路を備え、前記負荷側熱交換器および前記熱源側熱交換器が液・冷媒熱交換器からなり、前記負荷側熱交換器を凝縮器として機能させると共に前記熱源側熱交換器を蒸発器として機能させて負荷側を加熱する加熱運転を行う一方、前記負荷側熱交換器を蒸発器として機能させると共に前記熱源側熱交換器を凝縮器として機能させて負荷側を冷却する冷却運転を行うヒートポンプ装置において、前記負荷側熱交換器および前記熱源側熱交換器は、前記加熱運転時および前記冷却運転時に、前記凝縮器として機能させる熱交換器では液と冷媒が対向流となるように構成され、前記蒸発器として機能させる熱交換器では液と冷媒が並行流となるように構成され、さらに前記蒸発器として機能する熱交換器での冷媒の流れ方向を上から下に向かう方向としたことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記負荷側熱交換器および前記熱源側熱交換器は、縦方向に冷媒の流路が形成されたプレート式熱交換器としたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
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