JP2017116209A - ガス供給用マニホールドおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これらの文献に記載されたガス供給用マニホールドは、複数のガス噴出ノズルが設けられた本体部材と、この本体部材に重ね合わされることによって前記本体部材との間にガス供給流路を形成する蓋部材とを、カシメ締結した構成とされている。このカシメ締結は、本体部材および蓋部材のうち、一方に設けられた凸部を、他方に設けられた孔部に挿通させてこの孔部の外部に一部を突出させ、かつこの突出部分をプレスすることにより孔部よりも大径としている。このことにより、前記突出部分の一部を、孔部の周縁部に係合する係合部としている。
このような構成によれば、本体部材と蓋部材とをビス止めする場合とは異なり、ネジ部品を使用する必要が無くなり、または少なくなるため、ガス供給用マニホールドの製造コストを廉価にすることが可能である。
び前記蓋部材のうち、一方に設けられた凸部が、他方に設けられた孔部を貫通してこの孔部から突出し、かつこの突出部分は、前記孔部よりも大径または幅広とされて前記孔部の周縁部に係合する係合部を形成しているカシメ部と、を備えている、ガス供給用マニホールドであって、前記凸部の先端側の略中央部には、この部分が前記凸部の基部側に押圧されることによる窪み部が設けられ、かつ前記凸部のうちの前記窪み部の周囲に位置する領域が前記係合部とされていることを特徴としている。
であり、いわゆるノズルプレートである。蓋部材1は、本体部材2の背面側にシール用パッキン3を介して重ねられている。この蓋部材1と本体部材2との間には、複数のガス噴出ノズル25に連通する複数のガス供給流路29が形成されている。これら複数のガス供給流路29を形成するための手段として、蓋部材1には、本体部材2とは離間する方向に膨出して背面視筋状をなす複数の膨出部28が形成されている。各膨出部28の内側部分が、ガス供給流路29である。
同図において、蓋部材1には、孔部10が貫通して設けられている。本体部材2には、孔部10に貫通する凸部20が形成されており、この凸部20のうち、孔部10から突出した突出部分は、孔部10よりも大径とされ、前記突出部分の外周縁寄り領域は、孔部10の周縁部に当接して係合する係合部22となっている。凸部20は、この凸部20の先端側の略中央部が凸部20の基部側に押圧されることによって形成された窪み部21を有しており、この窪み部21の周囲に位置する領域が係合部22となっている。
すなわち、まず同図(a)に示すように、蓋部材1には、孔部10を形成しておき、かつ本体部材2には、凸部20を形成しておく。この凸部20は、本体部材2の反対面に凹部24が形成されるように絞り加工(押し出し加工)を施すことにより形成する。凹部24の幅は凸部20の幅と同等、もしくは凸部20の幅よりも幅広に形成されている。これにより、係合をより強固とすることができる。次いで、同図(b)に示すように、シール用パッキン3を挟むようにして、蓋部材1と本体部材2とを重ね合わせ、かつ孔部10内に凸部20を進入させ、その先端部を孔部10から突出させる。その後は、パンチ7を利用して凸部20の前記突出部分を押圧し、変形させる。その際、本体部材2が下方へ不当に撓みを生じるようなことがないように、凹部24の位置を適当な部材によりバックアップしておく。パンチ7の先端部には、図4に示した窪み部21を形成するための突起部70が形成されており、この突起部70によって、凸部20の先端面の略中央部を凸部20の基部側に集中的に押圧する。このことにより、孔部10の半径方向外方への凸部20の変形量を多くし、図4に示したカシメ部Cを適切に形成することができる。
図1に示すように、カシメ部Cは、適当な間隔で分散した配置で複数箇所設けられており、ガス供給用マニホールドAの各所にガス漏れなどの原因となる不当な隙間を生じないように配慮されている。
このようなことから、カシメ締結強度を高いものとすることができる。また、凸部20を押圧変形させる際のプレス圧などの設定作業も、従来と比較して容易化されるため、カシメ締結作業の容易化も図られ、ガス供給用マニホールドAの生産性を高めることができる。
このような構成によれば、孔部10の周辺領域の厚みt2が小さくされている分だけ、係合部22の厚みt4を大きくし、その強度を高めることが可能である。
このような構成のカシメ部Cの構造は、同図(b)に示すような態様で製造され、本体部材2を凸部20が上向きとなる姿勢に設定した上で、この本体部材2上にシール用パッキン3および蓋部材1を順次載せていき、その後に第2の凸部20bを圧縮し変形させる。シール用パッキン3は、第1の凸部20aと貫通孔30との嵌合を利用した位置合わせが可能である。なお、第1の凸部20aは、カシメ時にシール用パッキン3の圧縮を可能とする寸法としておく。
されている。このようなパンチ7Aを利用すれば、窪み部21が突起部70に対応した略十字状となるが、このような構成であっても、本発明が意図する作用を得ることが可能である。本発明でいう窪み部は、平面視円形状に限らず、非円形状とすることも可能である。
本発明に係るガス供給用マニホールドは、給湯装置のバーナ装置用に限定されず、その具体的な用途は限定されない。
C カシメ部
1 蓋部材
10 孔部
2 本体部材
20 凸部
21 窪み部
21a 底面部
22 係合部
22a 平面部
25 ガス噴出ノズル
29 ガス供給流路
3 シール用パッキン
7,7A パンチ
Claims (7)
- 複数のガス噴出ノズルが設けられている本体部材と、
この本体部材に重ねられ、かつ前記本体部材との間に前記複数のガス噴出ノズルに連通したガス供給流路を形成する蓋部材と、
前記本体部材および前記蓋部材のうち、一方に設けられた凸部が、他方に設けられた孔部を貫通してこの孔部から突出し、かつこの突出部分は、前記孔部よりも大径または幅広とされて前記孔部の周縁部に係合する係合部を形成しているカシメ部と、
を備えている、ガス供給用マニホールドであって、
前記凸部の先端側の略中央部には、この部分が前記凸部の基部側に押圧されることによる窪み部が設けられ、かつ前記凸部のうちの前記窪み部の周囲に位置する領域が前記係合部とされていることを特徴とする、ガス供給用マニホールド。 - 請求項1に記載のガス供給用マニホールドであって、
前記窪み部は、底面部と、この底面部から前記凸部の先端側に進むほど内径が大きくなる傾斜状の内周面とを形成している、ガス供給用マニホールド。 - 請求項2に記載のガス供給用マニホールドであって、
前記窪み部の傾斜状の内周面は、前記凸部の先端側に進むほど傾斜角が前記凸部の軸長方向に対して直交する角度に近づく凸状の曲面とされている、ガス供給用マニホールド。 - 請求項3に記載のガス供給用マニホールドであって、
前記凸部の先端面のうち、前記係合部に相当する領域には、前記凸部の軸長方向に対して略直交する角度の平面部が形成されている、ガス供給用マニホールド。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のガス供給用マニホールドであって、
前記本体部材および前記蓋部材のうち、前記孔部が設けられている側の部材は、前記孔部の周辺領域の厚みが、それ以外の領域の厚みよりも薄くされた構成とされている、ガス供給用マニホールド。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載のガス供給用マニホールドであって、
前記凸部は、第1の凸部の先端側に、この第1の凸部よりも外径または幅が小さい第2の凸部が設けられた2段凸状構造とされており、
前記本体部材および前記蓋部材のうち、前記孔部が設けられている側の部材は、前記第1の凸部の先端面に当接し、かつ前記孔部に前記第2の凸部が挿通した状態に設定されて、前記第2の凸部を利用して前記係合部が形成されており、
前記本体部材および前記蓋部材の相互間には、前記第1の凸部が貫通する貫通孔が設けられたシール用パッキンが挟まれている、ガス供給用マニホールド。 - 複数のガス噴出ノズルが設けられている本体部材、およびこの本体部材に重ねられ、かつ前記本体部材との間に前記複数のガス噴出ノズルに連通したガス供給流路を形成する蓋部材のうち、一方に設けられた凸部を、他方に設けられた孔部に貫通させてその一部を前記孔部から突出させ、かつこの突出部分については、前記孔部よりも大径または幅広として、前記孔部の周縁部に係合する係合部を形成するカシメ工程を有している、ガス供給用マニホールドの製造方法であって、
前記カシメ工程においては、前記凸部の先端側の略中央部を、パンチによって前記凸部の基部側に押圧し、前記略中央部に窪み部を形成することを特徴とする、ガス供給用マニホールドの製造方法。
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