JP2017115979A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】二個の軌道輪の締結に用いる結合部材を軸受サイズごとに用意することが不要であって軌道輪の加工・組立作業が容易な結合手段にすると共に、結合部材の脱落を防止する。
【解決手段】結合手段は、第一の軌道輪7の側面11で軸方向に開口している第一の格納部21と、第一の格納部21と軸方向に向き合うように第二の軌道輪8の側面11に開口している第二の格納部22と、第一の格納部21に軸方向に圧入可能な第一の頭部28及び第二の格納部22に軸方向に圧入可能な第二の頭部29をもった結合部材23とからなる。両格納部21,22は、それぞれ軸方向に開口している穴24,25と、当該穴24,25と交差するように径方向に開口している空間26,27とによって形成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、複列(二列以上)の転がり軸受に関する。
従来、複列の転がり軸受においては、一列以上の軌道面をもった軌道輪同士を締結することによって、複列の軌道面をもった内輪又は外輪に組み立てるものがある。この種の転がり軸受は、軸受の装置への取付け、取り外し時に、当該内輪又は外輪を分離せずに一体的に取り扱えるので、取扱い性に優れる。
例えば、クレーンシーブ用軸受において、薄い金属製の締結環を内径面に沿ってローリングプレス加工で加締めすることにより、二個の軌道輪を締結するものがある。この結合手段には特殊な冶具が必要となると共に、サイズに合わせた締結環が必要となり、工程の複雑化やコストアップにつながる。
このような問題に対して、クリップ状の結合部材を用いた結合手段が提案されている(特許文献1)。
また、環状の本体部の軸方向両側において係止片とスリットとを周方向に交互に形成した締結環を用いた結合手段も提案されている(特許文献2)。
また、軌道輪の端面に内部に向かって広がった溝を形成し、溝に弾性体を挿入する結合手段も提案されている(特許文献3)。
特開2012−197883号公報 特開2008−75832号公報 特開2013−133881号公報
しかしながら、特許文献1のような結合手段は、クリップ状の結合部材の締め付けを厳密に管理しなければ、結合部材の脱落に至る懸念がある。
特許文献2のような結合手段は、軸受サイズに応じて軌道輪の周長が異なるので、サイズごとに締結環を用意しなければならない問題がある。
特許文献3のような結合手段は、軌道輪の端面に形成する溝が特殊な断面形状をもつため、専用の工具を要する問題がある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、二個の軌道輪の締結に用いる結合部材を軸受サイズごとに用意することが不要であって軌道輪の加工・組立作業が容易な結合手段にすると共に、結合部材の脱落を防止することである。
上記の課題を達成するため、この発明は、第一の軌道輪と、第二の軌道輪と、前記第一の軌道輪と前記第二の軌道輪とを締結する結合手段とを備える転がり軸受において、前記結合手段が、前記第一の軌道輪の側面で軸方向に開口している第一の格納部と、前記第一の格納部と軸方向に向き合うように前記第二の軌道輪の側面に開口している第二の格納部と、前記第一の格納部に軸方向に圧入可能な第一の頭部及び前記第二の格納部に軸方向に圧入可能な第二の頭部をもった結合部材とからなり、前記第一の格納部及び前記第二の格納部が、それぞれ軸方向に開口している穴と、当該穴と交差するように径方向に開口している空間とによって形成されている、という構成を採用したものである。
上記構成によれば、結合部材の第一及び第二の頭部をそれぞれ対応の第一の格納部又は第二の格納部の穴から軸方向に圧入することによって、結合部材で第一の軌道輪と第二の軌道輪を締結することが可能である。
また、二個の軌道輪が結合部材で締結されると、穴から圧入された両頭部が第一の格納部及び第二の格納部に収まるので、これら軌道輪から結合部材が脱落できない状態となる。
また、結合部材が軌道輪の側面に開口している穴から格納部に軸方向に圧入するものなので、軌道輪の周長が結合部材の配置に及ぼす影響は小さい。このため、結合部材に対応の格納部を形成可能な径方向肉厚の軌道輪を備える他軸受であれば、軸受サイズが異なっていても同じ結合部材を用いることが可能である。したがって、結合部材を軸受サイズごとに用意することが不要になる。
また、各格納部の形成に際し、穴は、各軌道輪の側面から軸方向に開口する一般的な穴開け加工で形成し、空間は、各軌道輪の内周又は外周から径方向に開口する一般的な穴開け加工で形成することが可能である。すなわち、特殊な工具を用いた加工で軌道輪に格納部を形成することが不要になるので、軌道輪の加工が容易になる。
このように、この発明は、上記構成の採用により、二個の軌道輪の締結に用いる結合部材を軸受サイズごとに用意することが不要であって軌道輪の加工・組立作業が容易な結合手段にすると共に、結合部材の脱落を防止することができる。
この発明の第一実施形態に係る転がり軸受を示す断面図 図1に示す内輪が分解された状態を示す断面図 図2に示す軌道輪の格納部付近の斜視図 図1に示す結合部材の斜視図 この発明の第二実施形態に係る軌道輪を示す斜視図
以下、この発明の第一実施形態に係る転がり軸受を添付図面の図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、この転がり軸受は、内輪1と、外輪2と、内輪1及び外輪2間で複列に介在する転動体3とを備える。この転がり軸受は、主として径方向の荷重を支持するラジアル軸受になっており、特に、クレーンシーブの支持用途に好適な総ころ形の複列円筒ころ軸受を例示している。
ここで、「径方向」とは、同心に配置された内輪1及び外輪2の中心軸に直角な方向のことをいい、「総ころ形」とは、転動体間のすきまの和が転動体の直径を超えていない(すなわち、各列の転動体数を最大化している。)軸受のことをいう。以下、前述の中心軸に沿った方向のことを単に「軸方向」といい、その中心軸周りの円周方向のことを単に「周方向」という。
外輪2は、一体に形成された環状部品からなる。外輪2は、径方向に面した軌道面4を内周に複列で有するラジアル軸受用のものとなっている。また、外輪2は、中つば5と、軸方向の外輪幅を規定する側面6とを有する。軌道面4は、円筒面状になっている。側面6は、径方向に沿った平坦面になっている。一列の転動体3を軸方向に外輪2の内方へ挿入可能とするため、外輪2の内周のうち、側面6から最寄りの軌道面4に至るまでの部分は、軌道面4以上の内径寸法に設定されている。
内輪1は、第一の軌道輪7と,第二の軌道輪8とを締結することによって構成されている。これら軌道輪7,8は、それぞれ一体に形成された環状部品からなる。第一の軌道輪7と第二の軌道輪8は、同形になっている。これら軌道輪7,8は、それぞれ径方向に面した単列の軌道面9を外周に有するラジアル軸受用のものとなっている。また、これら軌道輪7,8は、外周の両端部に形成されたつば10と、それぞれ軸方向の軌道輪幅を規定する側面11を有する。軌道面9は、円筒面状になっている。側面11は、径方向に沿った平坦面になっている。
転動体3は、円筒ころからなる。転動体3は、つば10や中つば5によって案内される。
これら軌道輪7,8を締結する結合手段は、図2、図3に示すように、第一の軌道輪7の図中右側の側面11で軸方向に開口している第一の格納部21と、第一の格納部21と軸方向に向き合うように第二の軌道輪8の図中左側の側面11に開口している第二の格納部22と、第一の格納部21及び第二の格納部22に軸方向に圧入可能な結合部材23とからなる。
第一の格納部21及び第二の格納部22は、それぞれ軸方向に開口している穴24,25と、穴24,25と交差するように径方向に開口している空間26,27とによって形成されている。これら格納部21,22は、軸方向(図中左右方向)に向き合うことが可能な対称形になっている。
穴24,25の内周は、それぞれ対応の側面11から連続する円筒状になっている。このような穴24,25は、それぞれ対応の側面11から軸方向に穴開け加工を行うことよって、簡単に形成することが可能である。
一方、空間26,27は、それぞれ対応の軌道輪7の外周端部(図示例において図中右側のつば10の外径面)又は軌道輪8の外周端部(図示例において図中左側のつば10の外径面)から連続する径方向の穴状に形成されている。空間26,27の内周は、それぞれ対応の穴24,25の穴軸線と同じ周方向位置に径方向の穴軸線をもった円筒状になっている。このような空間26,27は、それぞれ対応の外周端部(つば10の外径面)から径方向に穴開け加工を行うことによって、簡単に形成することが可能である。
格納部21,22は、軌道面9と転動体3の接触方向の延長上に存在せず、つば10と径方向に連続する範囲内に限って形成されている。これは、軸受荷重の負荷時における軌道面9の剛性低下を避けるためである。
図1、図2、図4に示すように、結合部材23は、格納部21,22への圧入に耐えると共に二個の軌道輪7,8の締結に要する強度をもった一体の部材になっている。結合部材23の図中左端部は、第一の格納部21に軸方向に圧入可能な第一の頭部28になっている。結合部材23の図中右端部は、第二の格納部22に軸方向に圧入可能な第二の頭部29になっている。これら頭部28,29は、概ね球状になっている。結合部材23は、これら頭部28,29間に連なる柱部30をもっている。柱部30は、軸方向に沿った円柱状になっている。
ここで、穴24,25の径をD1とする。また、空間26,27の径をD2とする。また、頭部28,29のうちの径方向で最大となる位置で測った径方向の寸法を、最大径:D3とする。また、柱部30の径をD4とする。また、頭部28の最大径D3の位置と、頭部29の最大径D3の位置間の距離をLとする。また、空間26,27から対応の側面11までの距離をTとする。空間26,27の断面高さをHとする。なお、断面高さHは、内輪1の中心軸を含む仮想平面での断面(図1、図2に示す断面も該当する。)上において、穴24,25の軸方向延長上から内径側及び外径側へ均等に頭部28,29の収容空間を取れる範囲の径方向長さである。
空間26,27は、頭部28,29の最大径D3よりも大きな断面高さHに設定されており、空間26,27の径D2は、頭部28,29の球径よりも大きく設定されている。すなわち、空間26,27により、対応の頭部28又は頭部29の収容空間が形成されている。
頭部28,29の最大径D3、柱部30の径D4及び穴24,25の径D1については、径D3>径D1>径D4に設定されており、距離Lと距離Tについては、距離L>2×距離Tに設定されている。これら設定により、頭部28,29を穴24,25から軸方向に空間26,27へ圧入して第一の格納部21及び第二の格納部22に収容すること、及び、空間26,27に収容された頭部28,29と、軌道輪7,8の距離Tを規定する肉厚部との軸方向の接触によって第一の軌道輪7と第二の軌道輪8の軸方向への分離を阻止することが可能となっている。
特に、穴24,25の径D1>柱部30の径D4の設定により、第一の格納部21と第二の格納部22との間に周方向の位置ずれが生じている状態で結合部材23の圧入工程が実施された場合であっても、結合部材23が穴24,25に対して傾斜して挿入されることを許しつつ、第一の軌道輪7に対する第二の軌道輪8の偏心を防止することが可能となっている。
結合部材23の材料は特に限定されないが、結合部材23を第一の格納部21及び第二の格納部22に圧入すること、多数の軸受型番に対して一種類の結合部材23を使用可能にすること等の理由から、弾性変形性、大量生産性、機械的強度に優れた材料を採用することが好ましい。
結合部材23は、樹脂材料によって形成されている。樹脂材料を採用すると、良好な弾性変形性を得ることが可能であると共に、結合部材23を射出成型等により安価で大量生産することが可能である。前述の樹脂材料としては、例えば、ポリアミド(PA)のようなエンジニアリングプラスチックや、繊維強化樹脂が挙げられる。
また、結合部材23は、金属によって形成されているものでもよい。金属を採用すると、結合部材23の機械的強度を確保することが容易である。前述の金属としては、例えば、鋼、アルミニウム合金,銅合金,鋳鉄が挙げられる。
第一実施形態に係る転がり軸受は、上述のようなものであり、結合部材23を二個の軌道輪7,8によって軸方向両側から挟み込むように両頭部28,29を対応の穴24,25から空間26,27へ圧入することにより、両頭部28、29が第一の格納部21及び第二の格納部22に収容される。この収容状態では、これら軌道輪7,8から結合部材23が脱落できない。このため、結合部材23及び両格納部21,22からなる結合手段によって、これら軌道輪7,8同士が実質的に分離できないように軸方向に締結されている内輪1の形態に維持される。
また、結合部材23が軌道輪7,8の側面11に開口している穴24,25から格納部21,22に軸方向に圧入するものなので、軌道輪7,8の周長が結合部材23の配置に及ぼす影響は小さい。このため、第一実施形態に係る転がり軸受は、結合部材23に対応の格納部21,22を形成可能な径方向肉厚の軌道輪を備える他軸受であれば、軸受サイズが異なっていても同じ結合部材23を用いることが可能である。図示例においては、結合部材23の各部の寸法は穴24,25の径D1、頭部28,29の最大径D3及び空間26,27の断面高さH、距離Tによって決まるが、全ての寸法は内輪1の内径によらず設計可能なため、軸受サイズに関係なく結合部材23を兼用することができる。したがって、第一実施形態に係る転がり軸受は、結合部材23を軸受サイズごとに用意することが不要になる。
また、格納部21,22の形成に際し、穴24,25は、各軌道輪7,8の側面11から軸方向に開口する一般的な穴開け加工で形成し、空間26,27は、各軌道輪7,8の内周又は外周から径方向に開口する一般的な穴開け加工で形成することが可能である。すなわち、特殊な断面形状を持たない穴24,25や空間26,27は、一般的に使用されるドリルやバイトによって軌道輪7,8に加工可能である。したがって、第一実施形態に係る転がり軸受は、特殊な工具を用いた加工で軌道輪7,8に格納部21,22を形成することが不要になるので、軌道輪7,8の加工が容易になる。
このように、第一実施形態に係る転がり軸受は、二個の軌道輪7,8の締結に用いる結合部材23を軸受サイズごとに用意することが不要であって軌道輪7,8の加工・組立作業が容易な結合手段にすると共に、結合部材23の脱落を防止することができる。
また、第一実施形態に係る転がり軸受において、結合部材23が樹脂材料によって形成されているものは、結合部材23の頭部28,29を格納部21,22に圧入する際の弾性変形性、結合部材23の大量生産性に優れる。
また、第一実施形態に係る転がり軸受において、結合部材23が金属によって形成されているものは、結合部材23の機械的強度に優れる。
なお、第一実施形態においては球状の頭部28,29を例示したが、前述の各部の寸法(径D1,最大径D3等)の関係を満足するならば、球状に限られず、対応の穴24,26に向かって先細な錐状にしてもよい。球状の頭部28,29や錐状の頭部は、穴24,26の穴縁に押し当てる圧入初期において穴24,26と同心な位置へ案内可能な利点がある。
また、第一実施形態においては軌道輪7,8の側面11に穴24,26が周方向の一箇所だけに形成されている例を示したが、穴24,26を周方向の複数個所に形成し、複数の結合部材23で二個の軌道輪7,8を締結するようにしてもよい。この場合、例えば、穴24,26を周方向等配に配置することにより、二個の軌道輪7,8を周方向にバランスよく締結することができる。
また、第一実施形態においては軌道輪7,8の外周から径方向に穴開けする止め穴状の空間26,27を例示したが、空間26,27は軌道輪7,8の内周から穴開けしてもよく、また、軌道輪7,8の内外周間を径方向に貫通する穴にしてもよい。
また、第一実施形態においては丸穴状の穴24,25や空間26,27を例示したが、ドリルや旋盤等のバイトのように、工具又はワーク(軌道輪)間の単純な相対回転によって加工可能な形状の穴24,25や空間26,27にすればよい。その一例としての第二実施形態を図5に基づいて説明する。以下、第一実施形態との相違点を述べるに留める。
第二実施形態に係る軌道輪40,41の格納部42,43は、それぞれ軸方向に貫通している穴44と、周方向の溝状になっている空間45とによって形成されている。空間45は、軌道輪40,41の全周に亘っている。このような空間45は、例えば、一般的な旋盤で簡単に加工することが可能である。第二実施形態のように周方向の溝状の空間45は、周方向の複数個所に穴44を形成する場合に、これら複数の穴44に交差する空間45を共通化して一工程で形成することができる。また、必要に応じて軌道輪40,41に穴44を当初の数から増やし、二個の軌道輪40,41の結合箇所を増やすことも可能となる。なお、穴44は、格納部42,43に圧入された結合部材(図示省略)の周方向位置及び径方向位置を保持するため、周方向の溝状にすることはできない。
第二実施形態の場合、空間45の形成に伴い、つば46の軸方向の肉厚は全周に亘って反対側のつば10よりも薄くなるが、図1の外輪1の中つば5によっても図5のつば46と同側のころ端面を案内可能なため(図1参照)、つば46が全周に亘って薄肉化されても問題ない。
前述の第一実施形態や第二実施形態ではラジアル軸受を例示したが、スラスト軸受に形成する場合でも、同様に結合手段を構成することが可能である。
また、前述の第一実施形態や第二実施形態では内輪を二個の軌道輪で構成する例を示したが、外輪を二個の軌道輪で構成する場合でも同様に結合手段を構成することが可能である。
また、前述の第一実施形態や第二実施形態では円筒ころ軸受を例示したが、円すいころ軸受、玉軸受等、他形式の軸受にも同様に結合手段を構成することが可能である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 内輪
2 外輪
3 転動体
4,9 軌道面
7,40 第一の軌道輪
8,41 第二の軌道輪
11 側面
21,42 第一の格納部
22,43 第二の格納部
23 結合部材
24,25,44 穴
26,27,45 空間
28 第一の頭部
29 第二の頭部

Claims (6)

  1. 第一の軌道輪と、第二の軌道輪と、前記第一の軌道輪と前記第二の軌道輪とを締結する結合手段とを備える転がり軸受において、
    前記結合手段が、前記第一の軌道輪の側面で軸方向に開口している第一の格納部と、前記第一の格納部と軸方向に向き合うように前記第二の軌道輪の側面に開口している第二の格納部と、前記第一の格納部に軸方向に圧入可能な第一の頭部及び前記第二の格納部に軸方向に圧入可能な第二の頭部をもった結合部材とからなり、
    前記第一の格納部及び前記第二の格納部が、それぞれ軸方向に開口している穴と、当該穴と交差するように径方向に開口している空間とによって形成されていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記空間が径方向の穴状になっている請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記空間が周方向の溝状になっている請求項1に記載の転がり軸受。
  4. 前記結合部材が樹脂材料によって形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の転がり軸受。
  5. 前記結合部材が金属によって形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の転がり軸受。
  6. 前記第一の軌道輪及び前記第二の軌道輪が、それぞれラジアル軸受用のものである請求項1から5のいずれか1項に記載の転がり軸受。
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