JP2017115415A - 段床材の設置構造、及び、段床材の設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の段床材の設置順序を変更自在とし、効率よく施工を進めて、工期の短縮化を図ること。【解決手段】複数の段床材1〜4を上下方向に並設して梁5上に設置する段床材の設置構造において、少なくとも1つの段床材は、設置予定箇所に対して横側方から差し込んで設置する横側方差し込み式の段床材1、2とし、その横側方差し込み式の段床材1、2は、上方側に隣接する段床材3又は床スラブ材7を設置済みの状態で設置予定箇所に設置可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の段床材を並設して梁上に設置する段床材の設置構造、及び、段床材の設置方法に関する。
上記の段床材は、例えば、踏み面部と蹴上げ部を有する側面視L形状のプレキャストコンクリートにて構成されている。階段状に形成された梁の上面に、複数の段床材を上下方向に並設して設置することで、競技場等の観客席の段床が構成されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許第3398808号公報 特開平9−273323号公報
段床材を梁上に設置する場合には、通常、梁の設置予定箇所に対して段床材を上方側から差し込むことで、段床材の底部から下方側に延設されたボルト等の取付ロッドを梁の上面に形成された取付孔部に挿入し、その取付孔部にモルタルを充填して段床材を固定している。そして、段床材は、その段床材の踏み面部の先端部を1つ下方側に位置する段床材の蹴上げ部上に載置し、その段床材の先端部と1つ下方側の段床材の後端部を上下に重ね合わせる状態で設置している。
従来、複数の段床材の設置順序は、上下方向の最下位に設置する段床材から上方側に向かって1つずつ順番に設置している。しかしながら、施工条件等によっては、下方側領域よりも上方側領域を先行して段床材を設置したい場合もある。例えば、上下方向の途中部等に仮設構造物等が存在する場合には、その仮設構造物を撤去できるまでそれよりも上方側の段床材の設置を行えず、工期の長期化を招くことになる。また、工事用機械の移動領域では、工事用機械との接触を防止するために、段床材を後から設置するのが望ましい。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、複数の段床材の設置順序を変更自在とし、効率よく施工を進めて、工期の短縮化を図る段床材の設置構造、及び、段床材の設置方法を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、複数の段床材を上下方向に並設して梁上に設置する段床材の設置構造であって、
少なくとも1つの前記段床材は、設置予定箇所に対して横側方から差し込んで設置する横側方差し込み式の段床材とし、その横側方差し込み式の段床材は、上方側に隣接する前記段床材又は床スラブ材を設置済みの状態で設置予定箇所に設置可能である点にある。
本特徴構成によれば、横側方差し込み式の段床材は、上方側に隣接する段床材又は床スラブ材を設置済みの状態で設置予定箇所に設置可能であるので、横側方差し込み式の段床材の設置予定箇所よりも上方側に位置する設置予定箇所に先行して段床材を設置する又は床スラブ材を設置し、横側方差し込み式の段床材を後付け設置できる。これにより、上下方向の最下位に設置する段床材から上方側に向かって1つずつ順番に設置しなくても、施工状況等に応じて、複数の段床材の設置順序を変更することができる。例えば、上下方向の途中部等に仮設構造物等が存在する場合には、その仮設構造物が存在する箇所を横側方差し込み式の段床材の設置予定箇所とすることで、仮設構造物の撤去を待たずに、それよりも上方側の段床材の設置を先行して行うことができ、工期の短縮化を図ることができる。また、例えば、工事用機械の移動領域に位置する設置予定箇所に横側方差し込み式の段床材を後付け設置することで、その段床材と工事用機械との接触を防止することもできる。
本発明の第2特徴構成は、請求項1に記載の段床材の設置構造を有する段床材の設置方法であって、
上下方向に並ぶ複数の設置予定箇所のうち、特定箇所に設置する段床材を前記横側方差し込み式の段床材とし、
特定箇所または特定箇所を含む下方側に位置する設置予定箇所への前記段床材よりも先行して又はそれと併行して、特定箇所よりも上方側に位置する設置予定箇所への前記段床材の設置を行う点にある。
本特徴構成によれば、特定箇所または特定箇所を含む下方側に位置する設置予定箇所と、特定箇所よりも上方側に位置する設置予定箇所との間で、特定箇所よりも上方側に位置する設置予定箇所を先行して段床材を設置する、又は、両方を併行して段床材を設置することができる。これにより、施工状況等に応じて、段床材の設置順序を柔軟に変更しながら効率よく施工を進めることができ、工期の短縮化を図ることができる。
段床材の設置構造を示す側面図 横側方差し込み式の段床材の設置方法を示す側面図 段床材の設置構造の一部を示す側面図 第2実施形態における段床材の設置構造を示す側面図
本発明に係る段床材の設置構造、及び、段床材の設置方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この段床材の設置構造は、図1に示すように、複数の段床材1〜4を上下方向に並設して梁5上に設置する構造である。梁5は、前後方向に延びる階段状に形成され、前後方向に間隔を隔てて配置された複数の支柱6にて支持されている。図示は省略するが、梁5は、横幅方向(左右方向)に間隔を隔てて複数配置され、段床材1〜4は、横幅方向(左右方向)に間隔を隔てた2つの梁5に亘る状態でその左右両端部が2つの梁5の夫々に支持されている。
この実施形態では、段床材1〜4として、第1段床材1と第2段床材2と第3段床材3と第4段床材4との4種類が備えられている。第1段床材1及び第2段床材2は、1段分の段床材にて構成され、第3段床材3及び第4段床材4は、2段分の段床材にて構成されている。
第1段床材1は、梁5上で上下方向に並設された複数の設置予定箇所のうち、最上位の設置予定箇所(特定箇所T)に設置され、第2段床材2は、最下位の設置予定箇所(特定箇所T)に設置される。第3段床材3は、複数の設置予定箇所のうち、最下位よりも1つ上方側に位置する設置予定箇所T1に設置され、第4段床材4は、最下位よりも2つ上方側と最上位との間の領域T2に位置する複数の設置予定箇所の夫々に設置される。
第1〜第4段床材1〜4は、いずれも、前後方向に延びる踏み面部1a〜4aとその踏み面部1a〜4aの後端部から上方側に延びる蹴上げ部1b〜4bとを有している。第1〜第4段床材1〜4は、その踏み面部1a〜4aの前端側部位が梁5から前方側に突出する状態で設置され、第1、第3及び第4段床材1、3、4は、その踏み面部1a、3a、4aの前端側部位が、1つ下方側に位置する第2、第3及び第4段床材2、3、4の蹴上げ部2b、3b、4bと上下方向で重複するように構成されている。
第1段床材1は、図2に示すように、踏み面部1aと蹴上げ部1bを備えた側面視L字状に形成され、踏み面部1aの前端側底部に下方側に突出する下側凸部1cが形成されている。第2段床材2は、図1に示すように、踏み面部2aと蹴上げ部2bに加えて、踏み面部2aの前端側に上方側に延びる起立壁部2fを備えた側面視コ字状に形成されている。
第4段床材4は、図1に示すように、踏み面部4aと蹴上げ部4bを2つずつ備えた2段分の側面視L字状に形成され、踏み面部4aの前端側底部に下方側に突出する下側凸部4cが形成され、蹴上げ部4bの後端側上部に上方側に突出する上側凸部4dが形成されている。第3段床材3は、第4段床材4と比べて、踏み面部3aの前端側底部に下方側に突出する下側凸部が形成されていない点だけが異なる構成であり、その他の構成は第4段床材4と同様であるので、詳細な図示は省略する。
第1〜第4段床材1〜4は、図1及び図2に示すように、その踏み面部1a〜4aの底部から下方側に延びるボルト等の取付ロッド1e、4eを梁5の取付孔部5a、5bに挿入し、その取付孔部5a、5bにモルタルを充填して設置予定箇所に設置している。また、第1〜第4段床材1〜4を設置するに当たり、第1〜第4段床材1〜4と梁5の上面との間や第1〜第4段床材1〜4同士の間をシールする。ちなみに、第2及び第3段床材2、3の取付ロッドは、第1及び第4段床材1、4の取付ロッド1e、4eと同様であるので、詳細な図示は省略する。
図1に示すように、第1取付孔部5aは、第4段床材4の設置予定箇所(領域T2に相当する設置予定箇所)に形成されている。第1取付孔部5aは、第4段床材4の取付ロッド4eよりも少し大径の円形状に形成されている。第4段床材4の設置方法は、梁5上の設置予定箇所の上方に第4段床材4を位置させ、第4段床材4を上方側から梁5上に差し込み、第4段床材4の取付ロッド4eを第1取付孔部5aに挿入することで、梁5の設置予定箇所に第4段床材4を位置させる。設置予定箇所に第4段床材4を位置させた状態で、第1取付孔部5aにモルタルを充填して、梁5の設置予定箇所に第4段床材4を設置する。
それに対して、図2に示すように、第1段床材1の設置予定箇所(特定箇所T)には、第1段床材1の取付ロッド1eよりも少し大径で且つ前後方向に長尺な長孔状の第2取付孔部5bが形成されている。第1段床材1の設置方法は、図2(a)に示すように、まず、梁5の設置予定箇所よりも前方側箇所の上方に第1段床材1を位置させ、第1段床材1を上方側から梁5上に差し込み、第1段床材1の取付ロッド1eを第2取付孔部5bの前端側領域に挿入することで、梁5の設置予定箇所よりも前方側箇所に第1段床材1を位置させる。次に、図2(b)に示すように、第1段床材1を後方側に移動させることで、第1段床材1の取付ロッド1eを第2取付孔部5b内で前端側領域から後端側領域に移動させ、梁5の設置予定箇所に第1段床材1を位置させる。図2(c)に示すように、設置予定箇所に第1段床材1を位置させた状態で、第2取付孔部5bにモルタルを充填して、梁5の設置予定箇所に第1段床材1を設置する。
第3段床材3の設置方法は、第4段床材4の設置方法と同様であり、第2段床材2の設置方法は、第1段床材1の設置方法と同様であるので、詳細な説明及び図示は省略する。
第1及び第2段床材1、2は、設置予定箇所(特定箇所T)に対してそれよりも前方側箇所に位置させた状態から後方側に移動させて設置予定箇所に差し込むので、設置予定箇所に対して横側方から差し込んで設置する横側方差し込み式の段床材として構成されている。第1段床材1は、その設置予定箇所の上方側に隣接して床スラブ材7が設置された状態で設置予定箇所に設置可能であり、第2段床材2は、上方側に隣接する第3段床材3を設置済みの状態で設置予定箇所に設置可能である。
以下、本発明に係る段床材の設置方法について説明する。
図1に示すように、上下方向に並ぶ複数の設置予定箇所のうち、特定箇所Tに設置する段床材を横側方差し込み式の第1及び第2段床材1、2とする。そして、特定箇所Tよりも先行して、特定箇所Tよりも上方側に位置する設置予定箇所(T1、領域T2に相当する設置予定箇所)への第3及び第4段床材3、4の設置及び床スラブ材7の施工を行う。
この実施形態では、特定箇所Tを最下位及び最上位の設置予定箇所とし、図1に示すように、下記の施工順序にて施工する。ちなみに、(1)と(2)については、併行して行うことも可能である。
(1):床スラブ材7の設置(構築)、及び、床スラブ材7を作業床とした他部位の施工
(2):最下位よりも1つ上方側に位置する設置予定箇所T1、及び、最下位よりも2つ上方側と最上位との間の領域T2における複数の設置予定箇所に対する第3及び第4段床材3、4の設置
(3):最下位及び最上位の特定箇所Tに対する第1及び第2段床材1、2の設置
(1)において床スラブ材7を作業床とした他部位の施工を行う際に、図3に示すように、最上位の設置予定箇所(特定箇所T)に第1段床材1を設置していないので、そのスペースを利用して床スラブ材7の端部に手摺8を設けることができる。これにより、足場を組み立てることなく、手摺8を用いて床スラブ材7を作業床とした他部位の施工を行うことができる。
(2)では、まず、最下位よりも1つ上方側に位置する設置予定箇所T1に第3段床材3を設置する。この第3段床材3の設置方法は、上述の如く、梁5の設置予定箇所に対して第3段床材3を上方側から差し込むことで、第3段床材3の取付ロッドを第1取付孔部5aに挿入して、設置予定箇所に第3段床材3に位置させて、モルタルの充填により設置予定箇所に第3段床材3を設置する。
次に、領域T2における複数の設置予定箇所に対して、最下位から1つずつ順番に第4段床材4を設置する。この第4段床材4の設置方法は、上述の如く、梁5の設置予定箇所に対して第4段床材4を上方側から差し込むことで、第4段床材4の取付ロッド4eを第1取付孔部5aに挿入して、設置予定箇所に第4段床材4に位置させて、モルタルの充填により設置予定箇所に第4段床材4を設置する。
第3段床材3を設置済みの状態でその1つ上方側に第4段床材4を設置する場合には、設置済みの第3段床材3の蹴上げ部3bと第4段床材4の踏み面部4aの前端側部位とを上下に重ね合わせて第4段床材4を設置する。また、第4段床材4を設置済みの状態でその1つ上方側に第4段床材4を設置する場合にも、設置済みの第4段床材4の蹴上げ部4bと第4段床材4の踏み面部4aの前端側部位とを上下に重ね合わせて第4段床材4を設置する。
図1に基づいて、設置済みの第4段床材4の1つ上方側に第4段床材4を設置する場合について説明する。設置済みの第4段床材4には、その蹴上げ部4bの後端側部位に上側凸部4dが形成され、その上側凸部4dよりも前端側部位が下方側に窪んだ凹状部位に形成されている。上方側の第4段床材4には、その踏み面部4aの前端側部位に下側凸部4cが形成されている。そして、設置済みの第4段床材4の蹴上げ部4bに上方側の第4段床材4の踏み面部4aの前端側部位を上下に重ね合わせることで、上方側の第4段床材4の下側凸部4cを、設置済みの第4段床材4の上側凸部4dよりも前方側部位の凹状部位に嵌り込み、その嵌り込んだ状態で上方側の第4段床材4を設置している。
(1)及び(2)を先行して施工することで、最下位及び最上位の特定箇所Tを除く、複数の設置予定箇所(T1、領域T2に相当する設置予定箇所)に、第3及び第4段床材3、4を先行して設置できる。これにより、最上位の特定箇所Tに第1段床材1を設置していない状態でも先行して床スラブ材7を設置できるとともに、最下位の特定箇所Tに第2段床材2を設置していない状態でも、最下位よりも上方側の設置予定箇所(T1、領域T2に相当する設置予定箇所)に第3及び第4段床材3、4を先行して設置できる。よって、複数の段床材1〜4の施工順序を柔軟に変更しながら効率よく施工を進めることができ、工期の短縮化を図ることができる。
(3)では、施工状況等に応じて、最下位及び最上位の特定箇所Tに第1及び第2段床材1、2を後付け設置する。最下位の特定箇所Tには、上方側に隣接する第3段床材3を設置済みの状態で第2段床材2を設置し、最上位の特定箇所Tには、床スラブ材7が設置された状態で第1段床材1を設置する。最下位の特定箇所Tへの第2段床材2の設置を後付け設置とすることで、第2段床材2と工事用機械等との接触を防止できる。
第1及び第2段床材1、2の設置方法は、上述の如く、特定箇所Tよりも前方側箇所に対して第1及び第2段床材1、2を上方側から差し込み、第1及び第2段床材1、2の取付ロッド1eを第2取付孔部5bの前方側領域に挿入する。そして、第1及び第2段床材1、2を後方側に移動させて、第1及び第2段床材1、2の取付ロッド1eを第2取付孔部5b内で前方側領域から後方側領域に移動させて、特定箇所Tに第1及び第2段床材1、2を位置させ、モルタルの充填により特定箇所Tに第1及び第2段床材1、2を設置する。
床スラブ材7が設置された状態で第1段床材1を設置する場合には、図2に示すように、最上位の特定箇所Tよりも前方側箇所に第1段床材1を位置させた状態から、その第1段床材1を後方側に移動させることで、特定箇所Tに第1段床材1を差し込む。このとき、床スラブ材7の端部側底部が平坦状に形成されているので、第1段床材1の後方側への移動を邪魔するものはなく、床スラブ材7の端部側底部の下方側に第1段床材1を入り込ませることができる。これにより、第3及び第4段床材3、4と同様に、第1段床材1の蹴上げ部1bと床スラブ材7の端部側部位とを上下に重ね合わせて第1段床材1を設置できる。
図示は省略するが、上方側に隣接する第3段床材3を設置済みの状態で第2段床材2を設置する場合にも、第3段床材3の踏み面部3aの前端側底部が平坦状に形成されているので、第2段床材2の後方側への移動を邪魔するものはなく、第3段床材3の踏み面部3aの前端側部位の下方側に第2段床材2を入り込ませることができ、第2段床材2の蹴上げ部2bと第3段床材3の踏み面部3aの前端側部位とを上下に重ね合わせて第2段床材2を設置できる。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、横側方差し込み式の第1及び第2段床材1、2を設置する特定箇所Tを最下位及び最上位の設置予定箇所としているが、この第2実施形態では、図4に示すように、横側方差し込み式の第1段床材1を設置する特定箇所Tを上下方向の途中部としている。
この第2実施形態では、上下方向の途中部である特定箇所Tに第1段床材1を設置し、その特定箇所Tよりも1つ上方側に位置する設置予定箇所に第3段床材3を設置し、それ以外の複数の設置予定箇所に第4段床材4を設置する。
この第2実施形態における段床材の設置方法について説明する。
特定箇所Tを含む下方側に位置する下方側領域R1の設置予定箇所への第1及び第4段床材1、4よりも先行して、特定箇所Tよりも上方側に位置する上方側領域R2の設置予定箇所への第3及び第4段床材3、4の設置を行う。第1、第3及び第4段床材1、3、4の設置方法は、上記第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
まず、特定箇所Tよりも1つ上方側に位置する設置予定箇所に第3段床材3を設置し、次に、特定箇所Tよりも2つ上方側に位置する設置予定箇所に第4段床材4を設置する。そして、特定箇所Tよりも2つ上方側に位置する設置予定箇所から上方側に向かって第4段床材4を1つずつ順番に設置して、下方側領域R1の設置予定箇所への第1及び第4段床材1、4の設置よりも先行して上方側領域R2の設置予定箇所に第3及び第4段床材3、4を設置する。このとき、特定箇所Tには第1段床材1が設置されていないので、図中点線で示すように、そのスペースを利用して、第3段床材3の端部に手摺8を設けることができる。これにより、上下方向の途中部であっても、この手摺8を用いて施工等を行える。
特定箇所Tを含む下方側に位置する下方側領域R1の設置予定箇所には、施工状況等に応じて、第1及び第4段床材1、4を後付け設置する。まず、下方側領域R1の最下位に位置する設置予定箇所に第4段床材4を設置する。そして、その最下位の設置予定箇所から上方側に向かって第4段床材4を1つずつ順番に設置し、特定箇所Tの1つ下方側に位置する設置予定箇所まで第4段床材4を設置したのち、特定箇所に第1段床材1を設置する。上記第1実施形態と同様に、第1段床材1は、横側方差し込み式の段床材であるので、特定箇所Tよりも1つ上方側に位置する設置予定箇所に第3段床材3が設置済みの状態で特定箇所Tに第1段床材1を設置できる。
特定箇所Tについては、上下方向の途中部の1箇所に限らず、上下方向に間隔を隔てて複数箇所に設けることができる。この場合でも、複数の特定箇所Tの夫々について、特定箇所を基準として、特定箇所Tを含む下方側領域R1の設置予定箇所と特定箇所Tよりも上方側の上方側領域R2とに区分けし、下方側領域R1の設置予定箇所への第1及び第4段床材1、4の設置よりも先行して、上方側領域R2の設置予定箇所への第3及び第4段床材3、4の設置を行える。
例えば、梁5の上下方向の途中部に仮設構造物が存在する場合には、その仮設構造物が存在する箇所を特定箇所Tとすることで、仮設構造物が存在する状態のままで、その仮設構造物よりも上方側に位置する上方側領域R2の設置予定箇所に第3及び第4段床材3、4を先行して設置できる。これにより、複数の段床材1、3、4の施工順序を柔軟に変更して、仮設構造物の撤去を待つことなく、効率よい施工を行える。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、第1段床材1及び第2段床材2を1段分の段床材とし、第3段床材3及び第4段床材4を2段分の段床材としているが、例えば、第1段床材1及び第2段床材2を2段分の段床材としたり、第3段床材3及び第4段床材4を1段分の段床材とすることもでき、第1〜第4段床材1〜4を何段分の段床材とするかは適宜変更が可能である。
(2)上記実施形態では、第1〜第4段床材1〜4の4種類の段床材を有しているが、例えば、第1段床材1と第4段床材4の2種類のみを有して実施することもでき、複数種の段床材に横側方差し込み式の段床材が含まれていればよい。
(3)上記実施形態では、横側方差し込み式の段床材(第1及び第2段床材1、2)を上下方向で1つずつ配置する例を示したが、例えば、第1段床材1を上下方向に隣接して複数配置することもできる。
(4)上記実施形態では、手摺8の設置箇所を、横側方差し込み式の段床材1よりも1つ上方側に位置する床スラブ材7や段床材3としているが、横側方差し込み式の段床材1に手摺8を設け、例えば、横側方差し込み式の段床材1を仮固定手段等を用いて設置予定箇所に仮設置して手摺8を利用することも可能である。
(5)上記第2実施形態において、施工状況等に応じて、特定箇所Tを含む下方側に位置する下方側領域R1の設置予定箇所への第1及び第4段床材1、4と併行して、特定箇所Tよりも上方側に位置する上方側領域R2の設置予定箇所への第3及び第4段床材3、4の設置を行うこともできる。
1 第1段床材(横側方差し込み式の段床材)
2 第2段床材(横側方差し込み式の段床材)
3 第3段床材(段床材)
4 第4段床材(段床材)
5 梁
7 床スラブ材
T 特定箇所

Claims (2)

  1. 複数の段床材を上下方向に並設して梁上に設置する段床材の設置構造であって、
    少なくとも1つの前記段床材は、設置予定箇所に対して横側方から差し込んで設置する横側方差し込み式の段床材とし、その横側方差し込み式の段床材は、上方側に隣接する前記段床材又は床スラブ材を設置済みの状態で設置予定箇所に設置可能である段床材の設置構造。
  2. 請求項1に記載の段床材の設置構造を有する段床材の設置方法であって、
    上下方向に並ぶ複数の設置予定箇所のうち、特定箇所に設置する段床材を前記横側方差し込み式の段床材とし、
    特定箇所または特定箇所を含む下方側に位置する設置予定箇所への前記段床材よりも先行して又はそれと併行して、特定箇所よりも上方側に位置する設置予定箇所への前記段床材の設置を行う段床材の設置方法。
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