JP2017114665A - 画像形成装置 - Google Patents

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Akihiro Misawa
顕大 三澤
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Abstract

【課題】フラップ部を有する封筒を給送する際に、フラップ部の形状を変形させることなく給送する。
【解決手段】媒体を載置する載置部70と、封筒に対して離接可能に支持されるとともに、用紙トレイ70から封筒を給送する上流ピックアップローラ211と、封筒に対して離接可能に支持されるとともに、上流ピックアップローラ211の媒体搬送方向下流側に配置され、用紙トレイ70から封筒を給送する下流ピックアップローラ212と、これらのピックアップローラを支持する上流ソレノイド11及び下流ソレノイド12を有し、封筒のフラップ部に応じて、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212の封筒に対する離接を切り換える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真記録方式を使用した画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置に用紙を給送して画像形成するものがある。ここで用紙としての封筒を給送する場合、正しく給送することが求められる。
特開2015−59041号公報(特許文献1)には、封筒のような袋状に構成された媒体を給送する際に、紙詰まりやスキューを防止する技術が開示されている。特許文献1は、給送ローラと対向する位置に配置された接触部12bと媒体搬送方向上流側に配置された高摩擦材33を有し、封筒と高摩擦材33との間の摩擦力Fcが、封筒と接触部12bとの間の摩擦力より大きくなるようにするものである。
特開2015−59041号公報
しかしながら、従来の技術によれば、用紙カセットから封筒を給送しようとする場合、袋状に構成された封筒のフラップ部を上側にして用紙カセットに載置すると、ピックアップローラによる用紙の繰り出しの際、フラップ部の形状が変形し、給送不良になるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、フラップ部を有する封筒を給送する際に、フラップ部の形状を変形させることなく、封筒を正しく給送することができる画像形成装置を提供することを可能とするものである。
上記課題を解決するために本発明に関する画像形成装置は、媒体を載置する載置部と、前記媒体に対して離接可能に支持されるとともに、前記載置部から媒体を給送する第1の給送部と、前記媒体に対して離接可能に支持されるとともに、前記第1の給送部の媒体搬送方向下流側に配置され、前記載置部から媒体を給送する第2の給送部と、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を制御する制御部を有し、前記制御部は、前記媒体の種類に応じて、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を切り換えることを特徴とするものである。
また、本発明に関する画像形成装置は、前記媒体は、シート状の素材からなり、フラップ部を有する袋状媒体であり、前記制御部は、前記袋状媒体が前記載置部に前記フラップ部を上側にして載置したときに、前記第1の給送部を前記袋状媒体に対して当接させ、前記第2の給送部が前記フラップ部に当接しないよう前記第2の給送部を前記袋状媒体に対して離間させる構成であってもよい。
また本発明に関する画像形成装置は、前記載置部に載置された媒体の種類を検出する検出部を有し、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を切り換える構成であってもよい。
また本発明に関する画像形成装置は、前記検出部は、操作パネルであって、前記操作パネルにおけるユーザの入力に基づいて、媒体の種類を検出する構成であってもよい。
また本発明に関する画像形成装置は、前記制御部は、前記操作パネルにより入力された媒体が封筒である場合、前記封筒のフラップ部の位置に基づいて、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を切り換える構成であってもよい。
また本発明に関する画像形成装置は、前記第1の給送部を前記媒体に対して離接可能に支持する第1のソレノイドと、前記第2の給送部を前記媒体に対して離接可能に支持する第2のソレノイドを有し、前記制御部は、前記第1のソレノイド及び前記第2のソレノイドの駆動を切り換える構成であってもよい。
また本発明に関する画像形成装置は、前記第1の給送部と前記第2の給送部を所定の間隔で保持するビームを有し、前記ビームの中点に設けたピンを装置に固定されることにより、前記第1の給送部と前記第2の給送部が前記媒体に対して離接可能に支持される構成であってもよい。
また本発明に関する画像形成装置は、前記検出部は、操作パネルであって、前記操作パネルにおけるユーザの入力に基づいて、フラップ部の長さを検出する構成であってもよい。
上記構成を有する本発明によれば、前記第1の給送部及び前記第2の給送部を設け、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の媒体に対する離接を制御するようにしたので、フラップ部を有する封筒を給送する際に、フラップ部の形状を変形させることなく、封筒を正しく給送することができる画像形成装置を提供することを可能とするものである。
第1の実施の形態に関する画像形成装置を示す要部構成図である。 第1の実施の形態に関する給紙部の概略を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する給紙部の動力伝達機構を示す斜視図である。 封筒を示す外観図である。 封筒のY―Y断面図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の制御部の機能ブロック図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の操作パネルの説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の操作パネルの表示部の説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の各要素間距離と封筒サイズの関係を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の記憶部の内容を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の制御部の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の普通紙給紙モードを示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の封筒給紙モードの動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の封筒給紙モードを示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置の封筒給紙モードのタイムチャートである。 第2の実施の形態に関する画像形成装置の封筒のサイズセンサの説明図である。 第2の実施の形態に関する画像形成装置の制御部のブロック図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態に関する画像形成装置を示す要部構成図である。画像形成装置100の載置部としての用紙トレイ70は、内部に媒体としての用紙Mが載置される。本実施の形態では、袋状媒体としての封筒20が搭載される。第1の給送部としての上流ピックアップローラ211は用紙トレイ70上に載置された用紙Mを一枚毎に繰出し、矢印Aで示す媒体搬送方向に給送する。第2の給送部としての下流ピックアップローラ212も同様に用紙Mを繰出し、矢印A方向に給送する。上流ピックアップローラ211は媒体搬送方向の最上流に設けられる。下流ピックアップローラ212は、上流ピックアップローラ211の下流側に設けられる。
分離ローラ131及びリタードローラ132は、用紙トレイ70から繰出された用紙Mを一枚毎に搬送ローラ対141及び142へと送り出す。用紙トレイ70から搬送ローラ対141及び142までを給紙部130とし、その構成の詳細は後述する。給紙部130を出た用紙Mは、搬送ローラ対143等からなる用紙搬送部140を搬送される。
トナー像形成部150は、帯電ローラにより感光ドラム151を帯電させ、光ヘッドにより感光ドラム151上に画像データを書込み、その画像データをトナー剤で現像することによりトナー像が感光ドラム上に得られる。トナー像形成部150は、次に説明する中間転写ベルト160に沿って5種類、直列に配置されている。これらは、特色で白又はクリア用、シアン用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用として設けられる。
トナーカートリッジ152も同様に5種類、直列に配置され、特色で白又はクリア用、シアン用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用として設けられる。トナーカートリッジ152は、それぞれのトナーが充填されており、トナー像形成部150へトナーを供給する。
中間転写ベルト160はトナー像形成部150で形成された画像をベルト上に転写する。2次転写ローラ161は中間転写ベルト160上に形成された画像を用紙Mに転写する。更に、定着部170は、用紙M上に転写されたトナー像を熱と圧力により定着する。排出ローラ対145は、定着部170において定着された用紙Mを排出する。そして、積載部149は排出口から排出された用紙Mを堆積する。
図2は第1の実施の形態に関する給紙部の概略を示す説明図である。給紙部130において、載置部としての用紙トレイ70には媒体としての用紙Mが載置されている。用紙Mの上方には、前述のように第1の給送部としての上流ピックアップローラ211及び第2の給送部としての下流ピックアップローラ212が用紙Mに対して離接可能に支持されている。そして、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212を用紙Mに対して離接可能に支持するために、第1のソレノイドとしての上流ソレノイド11及び第2のソレノイドとしての下流ソレノイド12が設けられる。
即ち、上流ピックアップローラ211は上方に設けられた上流ソレノイド11のシャフト11−1の先端によって支持される。そして、上流ソレノイド11がONのときは、上流ソレノイド11のシャフト11−1が収縮することにより上流ピックアップローラ211は上昇して用紙Mから離間する。上流ソレノイド11がOFFのときは、シャフト11−1が伸長することにより上流ピックアップローラ211は下降して用紙Mに当接する。なお、上流ソレノイド11及び上流ピックアップローラ211の間には、第1の付勢手段としての第1のスプリング15が設けられ、上流ピックアップローラ211を常に下方へ付勢している。
同様に、下流ピックアップローラ212は上方に設けられた下流ソレノイド12のシャフト12−1の先端によって支持される。第2のソレノイドがONのときは、下流ソレノイド12のシャフト12−1が収縮することにより下流ピックアップローラ212は上昇して用紙Mから離間する。下流ソレノイド12がOFFのときは、シャフト12−1が伸長することにより下流ピックアップローラ212は下降して用紙Mに当接する。なお、下流ソレノイド12及び下流ピックアップローラ212の間には、第2の付勢手段としての第2のスプリング16が設けられ、下流ピックアップローラ212を常に下方へ付勢している。
上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212とは、ビーム13によってそれぞれの軸が回転可能に結合されており、ビーム13の中央に設けられた縦長の長孔13−1を介してピン14により支持されている。上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212は、次に説明する駆動モータ30の駆動力によって、矢印B方向に回転され、用紙Mに当接するときは、用紙Mを媒体搬送方向としての矢印A方向へ給送する。
用紙トレイ70の媒体搬送方向に下流には、分離ローラ131及びリタードローラ132が設けられる。分離ローラ131は矢印B方向に回転され、リタードローラ132は連れ回りする。そして、更に下流には、用紙Mの搬送のタイミングを検知するセンサ144が設けられる。更にその下流には、分離ローラ131及びリタードローラ132から用紙Mを受け渡された後に用紙Mを搬送する搬送ローラ対141及び142が設けられる。
図3は、第1の実施の形態に関する給紙部の動力伝達機構を示す斜視図である。図3は説明の都合上、図2に示す給紙部130を反対側から見た図であり、上流ピックアップローラ211、下流ピックアップローラ212及び分離ローラ131の並び順が図2とは逆に示す。
駆動モータ30は回転軸31を有する動力源である。プーリ32は分離ローラ131及び回転軸31に接続されることにより、回転軸31は、駆動モータ30の動力を分離ローラ131へ伝達する。
プーリ34は、第2の給送部としての下流ピックアップローラ212に接続される。タイミングベルト33は、プーリ32とプーリ34に懸架されることにより、駆動モータ30の動力を下流ピックアップローラ212に伝達する。
シャフト35は下流ピックアップローラ212、プーリ34及びプーリ36と同軸となる。シャフト39は、第1の給送部としての上流ピックアップローラ211及びプーリ38と同軸となる。タイミングベルト37は、プーリ36とプーリ38に懸架されることにより、駆動モータ30の動力を、上流ピックアップローラ211に伝達する。こうして駆動モータ30が回転すると、分離ローラ131、下流ピックアップローラ212及び上流ピックアップローラ211がそれぞれ矢印B方向に回転し、用紙Mを矢印A方向へ給送することができる。
図4は封筒を示す外観図である。図4は、長辺に封入口がある洋封筒(洋形)を示すが、短辺に封入口がある和封筒(角形及び長形)であっても、本実施の形態を適用可能である。封筒20の素材は、紙等のシート状の素材からなり、フラップ(ふた)部22を有する袋状媒体である。
図4(a)はカマス貼を示すが、他の貼り方であっても本実施の形態を適用可能である。袋状媒体としての封筒20は、袋状本体21及びフラップ部22からなる。袋状本体21は、背面部23、表面部24、左端部25及び右端部26からなる。袋状本体21は、背面部23を下辺23−1で折返し、左端部25を左辺25−1で折返し、右端部26を右辺26−1で折返して組み立てられる。そして、背面部23の左側と左端部25が重なるハッチングで示す重なり部分25−2を貼付することにより、かつ背面部23の右側と右端部26が重なるハッチングで示す重なり部分26−2を貼付することにより作成される。
図4(b)は用紙トレイ70に載置されるときの封筒20の平面図を示す。袋状媒体としての封筒20はフラップ部22が上辺22−1で折返された状態で、フラップ部22を上側にして、封筒20を水平にして用紙トレイ70に複数載置される。封筒20は用紙トレイ70から上流ピックアップローラ211又は下流ピックアップローラ212によって、矢印Aで示す媒体搬送方向へ給送される。
図5は封筒のY−Y断面図である。図5において、フラップ部22を上側にして水平に置いた袋状媒体としての封筒20は、下層に表面部24が位置し、その上層に背面部23が位置する。表面部24は、下辺23−1で背面部23とつながり、袋状本体21を形成している。しかしながら、表面部24は、上辺22−1でフラップ部22とつながっているが、袋状とはならず、フラップ部22は単に「ふた」に過ぎない。
封筒20に対して離接する下流ピックアップローラ212は、仮に下降したときにフラップ部22に当接する位置に配置される。下流ピックアップローラ212がその位置で矢印B方向に回転すると、フラップ部22は捲れて破線形状22aに示すように変形し、封筒20は正しく給送ができない。
一方、封筒20に対して離接する上流ピックアップローラ211は、下降したときにフラップ部22から外れる位置に配置される。上流ピックアップローラ211は下降すると、袋状本体21に当接し、その位置で矢印B方向に回転すると、袋状本体21を形成する背面部23及び表面部24を一体として給送することができる。なお、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212は、用紙トレイ70において、媒体搬送方向Aの幅方向中央に位置する。
図6は第1の実施の形態に関する画像形成装置の制御部の機能ブロック図である。画像形成装置100の制御部40は、操作パネル50からの操作入力を入力とする。そして、この入力に基づいて、操作パネル50、駆動モータ30、第1のソレノイドとしての上流ソレノイド11及び第2のソレノイドとしての下流ソレノイド12を制御する。制御部40は特に、上流ソレノイド11及び下流ソレノイド12の駆動を切り換える。
操作パネル50は、後述するようにユーザによる入力としての、用紙トレイ70に載置された媒体は封筒20かどうか、封筒20のフラップ部22は搬送方向下流側にあるかどうか、フラップ部22が上側にあるか下側にあるか、封筒20のサイズはどうか等の入力を受付けるとともに、制御部40からの指示により操作ガイダンスを表示する。このように操作パネル50が、載置された媒体は封筒20かどうか、封筒20のフラップ部22は上側かつ搬送方向下流側かどうか、封筒20のサイズはどうか等の入力を受付けることから、操作パネル50は、載置された媒体の種類、フラップ部22の有無、封筒20のサイズを検出する検出部としての機能を有する。
駆動モータ30は、前述のように制御部40からの指示により分離ローラ131、下流ピックアップローラ212及び上流ピックアップローラ211を回転駆動する。第1のソレノイドとしての上流ソレノイド11及び第2のソレノイドとしての下流ソレノイド12は、制御部40からの指示により上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212を封筒20に対して当接又は離間の切り換えを行う。
制御部40の主制御部41は、制御部40の各部を制御する。制御部40の封筒載置判定部42は、用紙トレイ70に封筒20が載置されているかどうかを判定する。本実施の形態では、用紙トレイ70に封筒20が載置されていることをユーザが目視で確認し、ユーザが後述する操作パネル50のOKボタン52を押下したかどうかを判定する。
フラップ有無判定部43は、給送前に用紙トレイ70に載置されている封筒20のフラップ22が上面にあるかどうかを判定する。本実施の形態では、用紙トレイ70に載置されている封筒20のフラップ22が上面にあることをユーザが目視で確認し、ユーザが操作パネル50のOKボタン52を押下したかどうかを判定する。
フラップのローラ直下通過判定部44は、封筒20のフラップ部22の位置が、給送前に下流ピックアップローラ212の直下にあるかどうか、又は給送時に下流ピックアップローラ212の直下を通過したかどうかを判定する。前者の判定について本実施の形態では、封筒20のフラップ部22の位置が、下流ピックアップローラ212の直下にあることをユーザが目視で確認し、ユーザが操作パネル50のOKボタン52を押下したかどうかを判定する。後者の判定について本実施の形態では、後述するように、給送時に封筒20のフラップ部22の位置が、下流ピックアップローラ212の直下を通過したかどうかを計算により判定する。
封筒後端のローラ直下通過判定部45は、給送時に封筒20の搬送方向後端である下辺23−1が上流ピックアップローラ211の直下を通過したかどうかを判定する。本実施の形態では、後述するように、給送時に封筒20の搬送方向後端である下辺23−1の位置が、上流ピックアップローラ211の直下を通過したかどうかを計算により判定する。
搬送ローラ駆動判定部46は、給送時に封筒20の搬送方向先端である上辺22−1が用紙トレイ70の搬送方向下流にある搬送ローラ対141及び142の位置まで到達し、搬送ローラ対141及び142によって駆動されたかどうかを判定する。本実施の形態では、後述するように、給送時に封筒20の先端としての上辺22−1が用紙トレイ70の搬送方向下流にある搬送ローラ対141及び142の位置まで到達したかどうかを計算により判定する。
媒体送り量計測部47は、袋状媒体としての封筒20が給送開始後どれだけの距離を送ったか計測する。本実施の形態では、駆動モータ30の駆動時間から封筒20が給送開始後どれだけの距離を送ったかを計算により求める。
モード1印刷部48は主制御部41の制御により、媒体としての普通紙の給紙及び印刷を行なうための制御を行う。モード2印刷部49は、主制御部41の制御により、袋状媒体としての封筒20の給紙及び印刷を行なうための制御を行う。
記憶部69は、制御部40による制御に必要な各種データを記憶する。本実施の形態では、図10において後述するように、袋状媒体としての封筒20のサイズ(幅、長さ)、フラップ部22の長さ、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212間の距離等を記憶する。
制御部40の主制御部41は、制御部40の各部を制御する。即ち、記憶部69に記憶された媒体の種類に基づく封筒20のサイズ(特に長さ)、フラップ部22の長さに応じて、用紙トレイ70の先端から上流・下流ピックアップローラ211、212の距離、上流・下流ピックアップローラ211及び212の送り量等に基づき、上流・下流ピックアップローラ211及び212の切替タイミングを決定し、上流ソレノイド11、下流ソレノイド12及び駆動モータ30ON/OFFを制御する。
図7は第1の実施の形態に関する画像形成装置の操作パネルの説明図である。操作パネル50は表示部51及び各種ボタン群とからなる。表示部51は、ユーザに対する操作ガイダンスを表示する。各種ボタン群はユーザがこれを押下することによりユーザ入力を受付ける。OKボタン52は、ユーザが意思表示を行うための決定ボタンである。Upボタン53及びDownボタン54は表示部51のカーソルを上下するために使用する。Backボタン55は表示部51の画面を戻すときに使用する。On−Line56はパソコンからのデータが受信中であるときに表示する。Cancelボタン57は操作を取り消すときに使用する。
次に、給紙モードにおける各種設定入力について説明する。図8は第1の実施の形態に関する画像形成装置の操作パネルの表示部の説明図である。図8(a)は普通紙給紙モードか封筒給紙モードかを選択する画面を示す。表示部51の画面のタイトル63は、給紙モード設定画面であることを示す。メッセージ領域64には「給紙モードを選択してください」と表示される。そして、選択領域65には「(1)普通紙給紙モード」及び「封筒給紙モード」と表示される。そして、ユーザの操作に従って、カーソル66が「(1)普通紙給紙モード」又は「(2)封筒給紙モード」のいずれかに表示される。ユーザが「(2)封筒給紙モード」にカーソル66を合わせると、封筒20、フラップ部22及び用紙ガイド72、73を示すイラスト67が表示される。ここでユーザはOKボタン52を押下して封筒給紙モードを選択入力したものとする。
このように操作パネル50は、ユーザが「(1)普通紙給紙モード」又は「(2)封筒給紙モード」のいずれかの入力をしたこと、即ち、媒体の種類を入力したことを検出すると、制御部40へ出力する。制御部40では、操作パネル50により検出された媒体の種類を記憶部69に格納する。
図8(b)は、封筒給紙モードにおいて、封筒サイズを入力する画面を示す。画面のタイトル63は、封筒給紙モードであると表示される。メッセージ領域64には「封筒サイズを入力してください」と表示される。そして、選択領域65には「(1)用紙幅」、「(2)用紙長」及び「(3)フラップ長」と表示される。ここで封筒20の用紙幅とは封筒20の搬送方向に垂直な長さ、即ち、左辺25−1と右辺26−1間の長さをいい、用紙長とは封筒20の搬送方向の長さ、即ち上辺22−1と下辺23−1間の長さをいい、フラップ長とはフラップ部22の搬送方向の長さをいう。
そして、ユーザの操作に従って、カーソル66が「(1)用紙幅」、「(2)用紙長」又は「(3)フラップ長」のいずれかに表示される。ユーザが「(3)フラップ長」にカーソル66を合わせると、フラップ長を示すイラスト67が表示される。ここでユーザはOKボタン52を押下してフラップ長を選択したものとする。
図8(c)は封筒給紙モードにおいて、封筒サイズのうちフラップ長を入力する画面を示す。前記封筒サイズを入力する画面において、ユーザがフラップ長を選択すると、フラップ長のサブ選択領域68が表示される。他の選択項目である「(1)用紙幅」及び「(2)用紙長」を選択した場合も同様にサブ選択領域68が表示される。ユーザはサブ選択領域68の数値選択領域69において、Upボタン53及びDownボタン54を操作して、フラップ長を入力する。ここでは、フラップ長を「30mm」として入力したことを示す。用紙幅、用紙長についても、同様に入力することができる。これによって、封筒20のサイズ、即ち、用紙幅、用紙長及びフラップ長を入力することができる。
このように操作パネル50は、ユーザが封筒20のサイズとしての用紙幅、用紙長及びフラップ長の入力をしたことを検出すると、検出したサイズデータを制御部40へ出力する。制御部40では、操作パネル50により検出された用紙幅、用紙長及びフラップ長を記憶部69に格納する。
図9は第1の実施の形態に関する画像形成装置の各要素間距離と封筒サイズの関係を示す説明図である。図9に示すように、用紙トレイ70上に封筒20がフラップ部22を先頭にして矢印Aで示す媒体搬送方向に向けて載置されているとする。用紙トレイ70の先端としての出発点70−1から戻って下流ピックアップローラ212の中心までの距離をCとし、同じく出発点70−1から戻って上流ピックアップローラ211の中心までの距離をDとし、逆に出発点70−1から進んで搬送ローラ対141及び142の中心までの距離をEとする。そして、用紙トレイ70に載置されている封筒20の長さをLとし、フラップ部22の長さをFとする。更に、封筒20の送り量をXとする。
前述の図6で示した制御部40のフラップのローラ直下通過判定部44における、給送時に封筒20のフラップ部22の位置が、下流ピックアップローラ212の直下を通過したかどうかの計算は以下のように行う。即ち、媒体送り量計測部47により計測した封筒20の送り量Xが「F−C=X」のときに、封筒20のフラップ部22の位置が、下流ピックアップローラ212の直下を通過したと判定することができる。
また、制御部40の封筒後端のローラ直下通過判定部45における、封筒20の搬送方向後端である下辺23−1の位置が、上流ピックアップローラ211の直下を通過したかどうの計算は以下のように行う。即ち、媒体送り量計測部47により計測した封筒20の送り量Xが「L−D=X」のときに、封筒20の下辺23−1の位置が、上流ピックアップローラ211の直下を通過したと判定することができる。
更に、制御部40の搬送ローラ駆動判定部46における、封筒20の先端としての上辺22−1が用紙トレイ70の搬送方向下流にある搬送ローラ対141及び142の位置まで到達したかどうかの計算は以下のように行う。即ち、媒体送り量計測部47により計測した封筒20の送り量Xが「E=X」のとき、封筒20の上辺22−1が媒体搬送方向下流にある搬送ローラ対141及び142の位置まで到達したと判定することができる。
図10は第1の実施の形態に関する画像形成装置の記憶部の内容を示す説明図である。画像形成装置100の記憶部69における、距離と封筒サイズ関係表90において、欄91には出発点70−1と下流ピックアップローラ212との間隙C、欄92には出発点70−1と上流ピックアップローラ211との間隙D及び欄93には出発点70−1と搬送ローラ対141、142間の距離Eが記憶されている。これらは固定データとして記憶されている。更に、欄94には封筒20の縦長さL及び欄95には封筒20のフラップ部22の長さFが、印刷の都度、入力されたデータとして記憶されている。
次に第1の実施の形態に関する画像形成装置100の動作を説明する。図11は第1の実施の形態に関する画像形成装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
S101:制御部40は、検出部としての操作パネル50に対し、ユーザへの封筒20の載置の確認として、表示部51へ「用紙トレイに載置した用紙は封筒ですか」と表示するよう指示する。
S102:ここでユーザが目視により、用紙トレイ70に載置した用紙は封筒20であると確認すると、操作パネル50のOKボタン52を押下する。すると制御部40は、操作パネル50を介して、OKボタン52が押下されたことを検知する。そして、制御部40の主制御部41は、封筒載置判定部42に対して、封筒20が載置されたか判定するよう指示する。封筒載置判定部42は、OKボタン52が押下されたことにより、封筒20が載置されたことを判定する。封筒20が載置されたことを判定したときには次のステップへ移行し、そうでないときは、ステップ107へ移行する。
S103:次に、制御部40は、検出部としての操作パネル50に対し、ユーザへのフラップ部22の向きの確認として、表示部51へ「フラップの向きは上側で、かつ搬送方向下流側になっていますか」と表示するよう指示する。
S104:ここでユーザが目視により、封筒20のフラップ部22が上側であると確認すると、操作パネル50のOKボタン52を押下する。すると制御部40は、操作パネル50を介して、OKボタン52が押下されたことを検知する。そして、制御部40の主制御部41は、フラップ有無判定部43に対し、封筒20のフラップ部22が上側にあるか判定するよう指示する。フラップ有無判定部43は、OKボタン52が押下されたことにより、封筒20のフラップ部22が上側にあることを判定する。フラップ部22が上側にあることを判定したときには次のステップ105へ移行し、そうでないときは、ステップ107へ移行する。
S105:次に、制御部40は、検出部としての操作パネル50に対し、ユーザへのフラップ部22の位置の確認として、表示部51へ「フラップは下流ピックアップローラの当接位置にあるか」と表示するよう指示する。
S106:ここでユーザが目視により、用紙トレイ70に載置した封筒20のフラップ部22が下流ピックアップローラ212の当接位置にある(つまり、封筒20の搬送方向の下流側にフラップ部がある)ことを確認すると、ユーザは操作パネル50のOKボタン52を押下する。すると制御部40は、操作パネル50を介して、OKボタン52が押下されたことを検知する。そして、制御部40の主制御部41は、フラップのローラ直下通過判定部44に対し、封筒20のフラップ部22の位置が、給送前に下流ピックアップローラ212の直下にあるかどうか判定するよう指示する。するとフラップのローラ直下通過判定部44はOKボタン52が押下されたことにより、封筒20のフラップ部22の位置が、給送前に下流ピックアップローラ212の直下にあることを判定する。フラップ部22の位置が下流ピックアップローラ212の直下にあることを判定したときは、ステップ108へ移行し、そうでないときは、ステップ107へ移行する。
S107:フラップ部22の位置が下流ピックアップローラ212の直下にないことを判定したときは、制御部40の主制御部41は、検出部としての操作パネル50への押下、即ち検出結果に基づいて、モード1印刷部48に対し、普通紙を給紙及び印刷するモードで給紙及び印刷を行うよう指示する。即ち、ユーザが普通紙に印刷することを選択したときは、制御部40は上流ソレノイド11及び下流ソレノイド12を制御し、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212の位置を次に説明する図12に示す状態に遷移させて給紙を行う。
図12は第1の実施の形態に関する画像形成装置の普通紙給紙モードを示す説明図である。普通紙給紙モードにおいて、上流ソレノイド11をONとし、下流ソレノイド12をOFFとする。これにより上流ソレノイド11に結合した上流ピックアップローラ211を上昇させ、用紙Mから離間させる。そして、下流ソレノイド12に結合した下流ピックアップローラ212を下降させ、第2のスプリング16の付勢力によって用紙Mに当接させる。その後、駆動モータ30を駆動し、用紙Mの給送を行う。所定の枚数の給送を行って終了する。
S108:ステップ106において、OKボタンが押下されたとき、即ち、用紙トレイ70に載置した封筒20のフラップ部22が下流ピックアップローラ212の当接位置にあることが確認される。すると、制御部40の主制御部41は、検出部としての操作パネル50への押下、即ち検出結果に基づいて、モード2印刷部49に対し、封筒20を給紙及び印刷するモードで給紙及び印刷を行うよう指示する。即ち、ユーザが封筒20に印刷することを選択したときは、制御部40は上流ソレノイド11及び下流ソレノイド12を制御し、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212の位置を次に説明する図14に示す状態に遷移させて給紙を行う。
以上のように、制御部40は用紙トレイ70に載置した媒体の種類に応じて、又は検出部としての操作パネル50への押下、即ち検出結果に基づいて、第1の給送部としての上流ピックアップローラ211及び第2の給送部としての下流ピックアップローラ212の媒体に対する離接を切り換える。
図13は第1の実施の形態に関する画像形成装置の封筒給紙モードの動作を示すフローチャートであり、図14は第1の実施の形態に関する画像形成装置の封筒給紙モードを示す説明図である。以下、封筒給紙モードの動作を説明する。袋状媒体としての封筒20は載置部としての用紙トレイ70にフラップ部22を上側にしてかつ搬送方向下流側にして載置される。
S201:制御部40は第1のソレノイドとしての上流ソレノイド11及び第2のソレノイドとしての下流ソレノイド12をONとし、一端、上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212を上昇させるよう指示する。
S202:次に、制御部40は上流ソレノイド11をOFFとし、上流ピックアップローラ211を下降させるよう指示する。
S203:次に制御部40は、駆動モータ30に対し、駆動を開始するよう指示する。この時点を時刻t0とする。図14(a)はこの状態を示す。前記第1の給送部としての上流ピックアップローラ211は最上位の封筒20に当接し、封筒20を給送することができる。一方、第2の給送部としての下流ピックアップローラ212は封筒20のフラップ部22には当接しないで、離間している。よって、フラップ部22を変形させないで封筒20を給送することができる。
S204:次に、制御部40の主制御部41は、フラップのローラ直下通過判定部44に対して、封筒20のフラップ部22の位置が、下流ピックアップローラ212の直下を通過したかどうかを監視するよう指示する。フラップのローラ直下通過判定部44は、封筒20のフラップ部22の位置が、下流ピックアップローラ212の直下を通過したかどうかを計算により判定する。封筒20のフラップ部22の位置が下流ピックアップローラ212の直下を通過したときは、次のステップへ移行する。
S205:封筒20のフラップ部22の位置が下流ピックアップローラ212の直下を通過すると、制御部40は下流ソレノイド12に対し、OFFするよう指示する。この時点を時刻t1とする。図14(b)はこの状態を示す。下流ソレノイド12がOFFになると、下流ピックアップローラ212は第2のスプリング16の付勢力によって下降し、封筒20の背面部23に当接する。下流ピックアップローラ212は駆動モータ30によって駆動されているので、上流ピックアップローラ211とともに封筒20を給送する。
S206:封筒20がしばらく給送されると、制御部40の主制御部41は、封筒後端のローラ直下通過判定部45に対し、封筒20の搬送方向後端である下辺23−1が上流ピックアップローラ211の直下を通過したかどうかを監視するよう指示する。封筒後端のローラ直下通過判定部45は、封筒20の下辺23−1の位置が上流ピックアップローラ211の直下を通過したかどうかを計算により判定する。封筒20の下辺23−1の位置が上流ピックアップローラ211の直下を通過したときは、次のステップへ移行する。
S207:封筒20の搬送方向後端である下辺23−1が上流ピックアップローラ211の直下を通過すると、制御部40は上流ソレノイド11に対し、ONするよう指示する。この時点を時刻t2とする。図14(c)はこの状態を示す。上流ソレノイド11がONすると、上流ピックアップローラ211は第1のスプリング15の付勢力に抗して上昇する。封筒20は、下流ピックアップローラ212のみによって給送を継続する。
S208:その後、制御部40の主制御部41は、搬送ローラ駆動判定部46に対し、封筒20の搬送方向先端が搬送方向下流にある搬送ローラ対141及び142の位置まで到達し、搬送ローラ対141及び142が封筒20を噛み込んだかどうかを監視するよう指示する。搬送ローラ駆動判定部46は、封筒20の搬送方向先端であるフラップ部22が用紙トレイ70の搬送方向下流にある搬送ローラ対141及び142の位置まで到達したかどうかを計算により判定する。搬送ローラ対141及び142が封筒20を噛み込んだときは、次のステップへ移行する。
S209:封筒20が搬送ローラ対141及び142の位置まで到達したときは、制御部40は、駆動モータ30に対し、駆動を停止するよう指示する。この時点を時刻t3とする。図14(d)はこの状態を示す。封筒20の先端は搬送ローラ対141及び142によって駆動されるので、下流ピックアップローラ212は駆動する必要がない。
S210:その後、制御部40は、上流ソレノイド11に対しOFFとし、下流ソレノイド12に対しONとするよう指示する。これにより上流ソレノイド11は上流ピックアップローラ211を下降させ、下流ソレノイド12は下流ピックアップローラ212を上昇させる。図14(e)はこの状態を示す。
S211:制御部40の主制御部41は、印刷すべき次の封筒20があるかどうか判定する。次の封筒20がある場合はステップ202へ戻り、次の封筒20がない場合は終了する。
給送後は、封筒20は搬送ローラ対143等からなる用紙搬送部140を通り搬送される。その後、トナー像形成部150で形成された画像が感光ドラム151を介して、中間転写ベルト160で転写される。そして、転写されたトナー像を定着部170で封筒20に圧力と熱を加えて定着させる。定着後、排出ローラ対145を通り、積載部149に排出される。
図15は第1の実施の形態に関する画像形成装置の封筒給紙モードのタイムチャートである。図15は横軸に時間軸を示す。制御部40は、以下のようにして駆動モータ30、上流ソレノイド11及び下流ソレノイド12の駆動を切り換える。
時刻t0の少し前の時点において、上流ソレノイド11はONからOFFに変更され、上流ピックアップローラ211は下降し、封筒20に当接する。下流ソレノイド12はON状態であり、下流ピックアップローラ212は上昇し、封筒20から離間している。
時刻t0において、駆動モータ303は駆動を開始する。すると上流ピックアップローラ211は封筒20を給送する(図14(a)参照)。
時刻t1において、封筒20のフラップ部22が下流ピックアップローラ212の直下を通過する。すると下流ソレノイド12はOFF状態であり、下流ピックアップローラ212は下降し、封筒20に当接する。上流ピックアップローラ211及び下流ピックアップローラ212が封筒20を給送する(図14(b)参照)。
時刻t2において、封筒20の搬送方向後端である下辺23−1が上流ピックアップローラ211の直下を通過すると、上流ソレノイド11はONとなり、上流ピックアップローラ211は上昇する。この時点では下流ピックアップローラ212のみが封筒20を給送する(図14(c)参照)。
時刻t3において、用紙トレイ70の下流にある搬送ローラ対141及び142が封筒20の先端を噛み込むと、駆動モータ303は回転を停止する(図14(d)参照)。そして、上流ソレノイド11はOFFとなり、上流ピックアップローラ211は下降する(図14(e)参照)。そして、次の封筒20があるときは時刻t0以降を繰り返す。
以上のように第1の実施の形態によれば、フラップ部22を有する封筒20を給送する際に、媒体搬送方向の上流に第1の給送部としての上流ピックアップローラ211を設け、その下流に第2の給送部としての下流ピックアップローラ212を設け、封筒20のフラップ部22には下流ピックアップローラ212が当接しないように離間させる等の媒体に対する離接を制御するようにしたので、フラップ部22の形状を変形させることなく、封筒20を正しく給送することができる。
(第1の実施の形態の変形例)
第1の実施の形態においては、第1のモード(図11に示すモード1)としての普通紙給紙モードにおいて、図12に示すように下流ピックアップローラ212を給紙される媒体としての用紙Mに当接させ、かつ、上流ピックアップローラ211を給紙される用紙Mから離間させて給紙を行った。
また、第2のモード(図11に示すモード2)としての封筒給紙モードにおいて、図14(a)〜(e)に示すように、上流ピックアップローラ211と下流ピックアップローラ212の封筒20との離接を切り換えることで給紙する制御を行った。
しかしながら、第1の実施の形態の変形例として、ユーザの操作パネル50における選択により給紙される媒体が封筒20である場合は、封筒給紙モードにおいて、給紙時に下流ピックアップローラ212を封筒20から離間し、上流ピックアップローラ211を封筒20に当接する図14(a)に示す状態となるよう制御して、図14(b)〜(e)に示す動作を省略する制御としてもよい。普通紙給紙モードについては、第1の実施の形態と同様とする。
つまり、給紙する媒体が封筒20である場合は、図14(a)に示す状態で給紙し、給紙する媒体が封筒20でない場合は、図12に示す状態で給紙するよう切り換えるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、封筒20のサイズ(用紙幅、用紙長)を入力するのにユーザが操作パネル50から入力することを説明したが、第2の実施の形態では、媒体サイズ検出センサがこれを検出するものである。
図16は第2の実施の形態に関する画像形成装置の封筒のサイズセンサの説明図である。載置部としての用紙トレイ70のベース80には、袋状媒体としての封筒20のサイズを検出する左用紙ガイド71、右用紙ガイド72及び中央用紙ガイド73が設けられている。左用紙ガイド71及び右用紙ガイド72は袋状媒体としての封筒20の幅方向に沿ってベース80に形成されたスリット74、75に従って、幅方向にスライド可能である。左用紙ガイド71と一体になったラック部77及び右用紙ガイド72と一体になったラック部78が、中央に設けられたギア79に噛合している。従って、左用紙ガイド71及び右用紙ガイド72は左右同時にスライドすることができる。媒体サイズ検出センサとしての左サイズセンサ81及び右サイズセンサ82はアレー状の発光受光素子からなり、左用紙ガイド71及び右用紙ガイド72のスライド方向に沿って設けられ、左用紙ガイド71及び右用紙ガイド72のスライド方向の位置を光学的に検出する。
中央用紙ガイド73は、封筒20の搬送方向に沿って、ベース80に形成されたスリット76に従って、封筒20の矢印Aで示す搬送方向にスライド可能である。媒体サイズ検出センサとしての長さサイズセンサ83も、アレー状の発光受光素子からなり、封筒20の搬送方向に沿って設けられる。こうして、中央用紙ガイド73のスライド方向の位置を光学的に検出する。以上の構成により封筒20のサイズ(用紙幅、用紙長)を検出する。
図17は第2の実施の形態に関する画像形成装置の制御部のブロック図である。第1の実施の形態と同じ構成要素については、説明を省略する。左サイズセンサ81、右サイズセンサ82及び長さサイズセンサ83が検出した袋状媒体としての封筒20のサイズデータは制御部40へ送られ、制御部40の主制御部41は記憶部69に対して距離と封筒サイズ関係表90に記憶するよう指示する。そして、制御部40の主制御部41は、封筒後端のローラ直下通過判定部45に対し、記憶部69の距離と封筒サイズ関係表90に記憶された封筒20の長さに基づいて、封筒20の後端が上流ピックアップローラ211を通過したかどうか判定するよう指示する。これにより封筒後端のローラ直下通過判定部45は、封筒20の後端が上流ピックアップローラ211を通過したかどうか判定する。なお、第2の実施の形態に関するその他の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
以上、第2の実施の形態によれば、封筒20のサイズを検出する媒体サイズセンサを用紙トレイ70に設けたので、ユーザによる媒体サイズの入力の手間をなくすことにより、媒体に対する離接を制御するようにしたので、フラップ部22の形状を変形させることなく、封筒20を正しく給送することができる。
11 上流ソレノイド
12 下流ソレノイド、
20 封筒
21 袋状本体
22 フラップ部
50 操作パネル
51 表示部
70 用紙トレイ
100 画像形成装置
211 上流ピックアップローラ
222 下流ピックアップローラ

Claims (10)

  1. 媒体を載置する載置部と、
    前記媒体に対して離接可能に支持されるとともに、前記載置部から媒体を給送する第1の給送部と、
    前記媒体に対して離接可能に支持されるとともに、前記第1の給送部の媒体搬送方向下流側に配置され、前記載置部から媒体を給送する第2の給送部と、
    前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記媒体の種類に応じて、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記媒体は、シート状の素材からなり、フラップ部を有する袋状媒体であり、
    前記制御部は、前記袋状媒体が前記載置部に前記フラップ部を上側にして載置したときに、前記第1の給送部を前記袋状媒体に対して当接させ、前記第2の給送部が前記フラップ部に当接しないよう前記第2の給送部を前記袋状媒体に対して離間させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記載置部に載置された媒体の種類を検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記検出部は、操作パネルであって、
    前記操作パネルにおけるユーザの入力に基づいて、媒体の種類を検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記操作パネルにより入力された媒体が封筒である場合、前記封筒のフラップ部の位置に基づいて、
    前記第1の給送部及び前記第2の給送部の前記媒体に対する離接を切り換えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の給送部を前記媒体に対して離接可能に支持する第1のソレノイドと、
    前記第2の給送部を前記媒体に対して離接可能に支持する第2のソレノイドを有し、
    前記制御部は、前記第1のソレノイド及び前記第2のソレノイドの駆動を切り換えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の給送部と前記第2の給送部を所定の間隔で保持するビームを有し、
    前記ビームの中点に設けたピンを装置に固定されることにより、
    前記第1の給送部と前記第2の給送部が前記媒体に対して離接可能に支持されることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記検出部は、操作パネルであって、
    前記操作パネルにおけるユーザの入力に基づいて、フラップ部の長さを検出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 第2の給送部の媒体搬送方向下流側に前記媒体を搬送する搬送ローラ対を有し、
    前記制御部は、前記載置部に前記フラップ部を上側にして載置される前記媒体を給送するとき、前記媒体に対して当接して前記第1の給送部を駆動することにより前記媒体を給送し、前記第2の給送部が前記フラップ部に当接しないよう前記第2の給送部を前記媒体に対して離間させ、
    前記フラップ部が前記第2の給送部の直下を通過すると、前記第2の給送部を駆動することにより前記媒体に対して当接させて前記媒体を給送し、
    前記媒体の後端が前記第1の給送部を通過すると、前記第1の給送部を前記媒体に対して離間させ、
    前記媒体の先端が前記搬送ローラ対に到達したときに、前記第1の給送部及び前記第2の給送部の駆動を停止することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  10. 前記載置部には、前記媒体のサイズを検出する媒体サイズ検出センサを有し、
    前記制御部は、前記媒体サイズ検出センサの出力に基づいて、前記媒体の後端が前記第1の給送部を通過したことを判定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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