JP2017114083A - 繊維強化プラスチックの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂の高い含浸性(強度)と高分子量(靭性、耐摩耗性)とを両立することができる繊維強化プラスチックの製造方法を提供する。【解決手段】繊維強化プラスチックの製造工程において、カルボジイミド基を含むポリアミドシート3と、繊維シート2との積層体5を形成する工程と、積層体5をプレスすることによってポリアミドシート3のポリアミド樹脂を繊維シート2に含浸させる工程とを実行する。これにより、繊維シート2へのポリアミド樹脂の含浸工程とポリアミド樹脂の高分子量化工程とを同時並行して行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化プラスチックの製造方法に関する。
炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)は、炭素繊維強化熱硬化樹脂(CFRP)に比べて製造コスト面で優れており、かつ、マトリクス樹脂の特性によって靭性に優れると知られている。そのため、摺動部品等の機能部材への適用が見込まれている。
たとえば、特許文献1は、内側に相対的にメルトフローレートの大きい樹脂、表面側に相対的にメルトフローレートの小さい樹脂を繊維層に含浸させたCFRTPを開示している。
特開2013−189634号公報
繊維層に含浸する樹脂が溶融時(含浸時)でも高粘度のため、現状、比較的低分子量の熱可塑性樹脂が使用されている。低分子量の樹脂を含浸させるため繊維層の体積含有率(Vf)を高くでき、その結果CFRTPの強度の向上を期待できるが、背反として、靭性や耐摩耗性の低下を余儀なくされる。
そこで、本発明の目的は、樹脂の高い含浸性(強度)と高分子量(靭性、耐摩耗性)とを両立することができる繊維強化プラスチックの製造方法を提供することである。
本発明の繊維強化プラスチック(1)の製造方法は、カルボジイミド基(41,42)を含み、カルボジイミド基に対して反応性を有する官能基を備える熱可塑性樹脂(39)を含む樹脂層(3)と、繊維層(2)との積層体(5)を形成する工程と、前記積層体をプレスすることによって前記樹脂層の熱可塑性樹脂を前記繊維層に含浸させる工程とを含む(請求項1)。
この方法によれば、積層体に、カルボジイミド基とカルボジイミド基に対して反応性を有する官能基を備える熱可塑性樹脂とが含まれているので、プレス時の熱を利用して樹脂を流動させながら、カルボジイミド基の作用によって熱可塑性樹脂とカルボジイミド基とを反応させ、樹脂の高分子鎖を連鎖的につなげて樹脂の分子量を高めることができる。すなわち、繊維層への樹脂の含浸工程と樹脂の高分子量化工程とを同時並行して行うことができるので、樹脂の高い含浸性(強度)と高分子量(靭性、耐摩耗性)とを両立することができる。
本発明の繊維強化プラスチックの製造方法では、前記樹脂層は、前記カルボジイミド基を0.03〜0.75質量%含んでいてもよい(請求項2)。
本発明の繊維強化プラスチックの製造方法では、前記カルボジイミド基は、前記樹脂層に含有されていてもよい(請求項3)。
この方法によれば、熱可塑性樹脂とカルボジイミド基とがプレス前から混ざり合った状態であるので、熱可塑性樹脂の高分子量化を効率よく進行させることができ、また、当該高分子量化を樹脂全体に亘って均一に行うことができる。
本発明の繊維強化プラスチックの製造方法では、前記樹脂層は、前記カルボジイミド基を0.03〜0.33質量%含有していてもよい(請求項4)。
本発明の繊維強化プラスチックの製造方法では、前記カルボジイミド基を有する化合物が、前記樹脂層の表面または前記繊維層の表面に塗布されていてもよい(請求項5)。
この方法によれば、熱可塑性樹脂に予めカルボジイミド基を含有させる処理を省略できるので、製造工程を簡略化することができる。また、最終的に得られる繊維強化プラスチック全体を高分子量化する必要がない場合に、高分子量化が必要な部分のみに選択的にカルボジイミド基を有する化合物を塗布することで、コストを低減することもできる。
本発明の繊維強化プラスチックの製造方法では、前記カルボジイミド基を有する化合物は、前記積層体の最表面に塗布されていてもよい(請求項6)。
この方法によれば、樹脂層や繊維層の厚さ等の影響で反応の制御が難しい場合であっても、少なくとも積層体の最表面で高分子量化を達成することができ、当該高分子量化によって耐摩耗性を向上することができる。
本発明の繊維強化プラスチックの製造方法では、前記カルボジイミド基を有する化合物は、前記カルボジイミド基の質量に換算して0.15〜0.75質量%の割合で、前記樹脂層の表面または前記繊維層の表面に塗布されていてもよい(請求項7)。
図1は、繊維シートおよびポリアミドシートの積層に関連する工程を説明するための図である。 図2A〜図2Bは、本発明の一実施形態に係る繊維強化プラスチックの製造方法を説明するための模式図である。 図3Aは、残存カルボジイミドの定量方法を説明するための図である。 図3Bは、残存カルボジイミドの定量方法を説明するための図である。 図3Cは、残存カルボジイミドの定量方法を説明するための図である。 図3Dは、残存カルボジイミドの定量方法を説明するための図である。 図3Eは、残存カルボジイミドの定量方法を説明するための図である。 図3Fは、残存カルボジイミドの定量方法を説明するための図である。 図4は、樹脂ペレットの調製に関連する工程を説明するための図である。 図5は、カルボジイミドによる脱水縮合の反応機構を示す図である。 図6は、本発明の他の実施形態に係る繊維強化プラスチックの製造方法を説明するための模式図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る繊維強化プラスチックの製造方法を説明するための模式図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る繊維強化プラスチックの製造方法を説明するための模式図である。 図9は、カルボジイミドの添加量と樹脂の数平均分子量との関係を示す図である。 図10は、カルボジイミドの添加量と樹脂の数平均分子量との関係を示す図である。 図11は、PA66の分子量と耐摩耗性との関係を示す図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、繊維シート2およびポリアミドシート3の積層に関連する工程を説明するための図である。図2A〜図2Bは、本発明の一実施形態に係る繊維強化プラスチック1の製造方法を説明するための模式図である。
繊維強化プラスチック1を製造するには、まず、図1および図2Aに示すように、プレス成形機(図示せず)の金型6に、繊維シート2およびポリアミドシート3を用いて積層体5が設置される。具体的には、一対の繊維シート2からなる最表面シートの間に、複数枚のポリアミドシート3および繊維シート2が交互に積層される。繊維シート2およびポリアミドシート3の積層枚数は、目的とする繊維強化プラスチック1に応じて異なる。また、積層体5の最表面シートは、繊維シート2に代えてポリアミドシート3であってもよい。
繊維シート2を構成する繊維としては、たとえば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等が挙げられる。また、繊維の形態としては、繊維を経糸(たていと)と緯糸(よこいと)に交互に配向(織る)させたクロス材であってもよいし、繊維を一方向に配向させたUD(Uni Direction)材であってもよい。また、クロス材の織り方としては、平織、綾織、朱子織、からみ織、模紗織、斜紋織等、一般的に知られている織り方が挙げられるが、樹脂を含浸できるものであればこれらに限られない。これらのうち、好ましくは、炭素繊維が使用され、より好ましくは、炭素繊維のUD材(つまり、炭素繊維UD)が使用される。なお、図1では、繊維シート2として、UD材を使用した例を示している。UD材を使用する場合、図1に示すように、全ての繊維シート2の繊維の配向方向が特定の方向とならないように、配向方向が様々な方向となるようにしてもよい。
ポリアミドシート3は、ポリアミド樹脂と、カルボジイミド基とを含む。
ポリアミド樹脂としては、たとえば、脂肪族ポリアミド(PA6、PA66、PA46PA12、PA612、PA610、PA11等)、芳香族ポリアミド(PA6T、PA9T、PA10T、PAMXD6)等が挙げられる。これらのうち、好ましくは、脂肪族ポリアミドが挙げられ、さらに好ましくは、ポリアミド66(PA66)が挙げられる。また、これらは、単独使用または2種以上併用することができる。ポリアミド樹脂の数平均分子量Mnは、たとえば、15,000〜25,000である。また、樹脂ペレットを構成するベース樹脂は、ポリアミド樹脂の他、たとえば、熱可塑性エラストマー(酸変性されたエチレン系エラストマー、EGMA、EPDM、ポリアミドエラストマー等)を含んでいてもよい。熱可塑性エラストマーを配合することで、耐衝撃性の向上を図ることができる。
カルボジイミド基は、式(−N=C=N−)で表される官能基である。カルボジイミド基は、ポリアミド樹脂中に0.03〜0.33質量%(ポリマー比)含有されており、より好ましくは、0.06〜0.25質量%含有されている。このカルボジイミド基の含有量は、たとえば、図3A〜図3Fの手順に従ってランベルト・ベール法を適用することによって特定することができる。
より詳しく説明すると、まず、図3Aに示すように、ミクロトーム101のクランプ102に樹脂をセットし、ナイフ103で薄片化サンプルを切り出す。これにより、たとえば、数10μmのサンプルを作製する。なお、樹脂の薄片化には、ミクロトーム以外の機器を用いて行ってもよい。
次に、図3Bに示すように、切り出された薄片化サンプルの厚みを、さらに、ハンドプレス104を用いて調整する。この後、薄片化サンプルの厚みを、マイクロメーター等で測定する。
厚みの調整後、図3Cに示すように、薄片化サンプルをKBrプレート105上に載せ、IR(Infrared spectroscopy 赤外分光)光度計の台座106にセットする。そして、その薄片化サンプルに赤外線を透過させ、2160cm−1付近に現れるカルボジイミド基(−N=C=N−)のピーク強度を測定する。
次に、図3Dに示すように、得られた吸光度(A)=Log10(I/I)、既に測定した薄片化サンプルの厚みLを、ランベルト・ベール法の式:A=Log10(I/I)=εCLに適用する。ここで、Iは入射光強度であり、Iは透過光強度であり、εはカルボジイミド基のモル吸光係数であり、Cは薄片化サンプル中のカルボジイミド基の濃度である。求めるべき濃度Cは、C=A/εLと表され、Aは上記IR測定によって既知であり、Lはマイクロメーター測定によって既知であるから、未知数であるεをまず求める。
モル吸光係数εを求めるには、たとえば図3Eに示すように、カルボジイミド基の含有量(つまり、上記濃度C)が既知のペレットを複数用いて、図3A〜図3Dの手順に従って薄片化サンプルの作製、厚さLの測定および吸光度Aの測定を行う。そして、得られた数値AおよびCLをプロットし、当該複数のプロットから傾きを得ることによって、モル吸光係数εを得ることができる。
次に、得られたモル吸光係数ε、および既知の吸光度、サンプル厚みLをC=A/εLに代入することによって、樹脂に含有されるカルボジイミド基(−N=C=N−)の量が得られる。
また、ポリアミドシート3は、たとえば、GPC法または溶液粘度法で算出した数平均分子量Mnが25,000〜40,000である。
次に、カルボジイミド基を含有するポリアミドシート3の製造方法を説明する。
当該ポリアミドシート3を製造するには、まず、ポリアミドシート3を構成する樹脂ペレット26を調製する。樹脂ペレット26の調製には、たとえば、図4に示す混練機27を使用する。
混練機27は、たとえば、本体28、冷却水槽30およびペレタイザ31を主に備えている。
本体28は、メインフィーダ110、サイドフィーダ111、シリンダ33、スクリュー34およびノズル35を備えている。サイドフィーダ111は、メインフィーダ110とノズル35との間(メインフィーダ110の下流側)に取り付けられている。本体28としては、特に制限されず、たとえば、二軸(多軸)押出機、一軸押出機等の公知の混練機を使用できる。
メインフィーダ110は、タンク29、重量計38および投入口32を備えている。また、サイドフィーダ111は、タンク112、重量計113および投入口114を備えている。
タンク29の上流側には、攪拌機37が備えられている。攪拌機37で混合された原料は、タンク29およびその下流側の重量計38を介して、メインフィーダ110の投入口32に供給される。
そして、樹脂ペレット26を調製するには、まず、ポリアミド樹脂39および任意の添加剤を、共通の投入箇所としてのメインフィーダ110を介してシリンダ33に供給する。ポリアミド樹脂39および任意の添加剤は、それぞれ単体でタンク29に投入して供給してもよいし、攪拌機37で混合(ドライブレンド、マスターバッチ化)してから供給してもよい。
ポリアミド樹脂39としては、前述したポリアミド樹脂を使用する。
また、ポリアミド樹脂39の配合割合は、たとえば、樹脂ペレット26の調製に使用する原料の総量に対して45〜90質量%である。
また、任意の添加剤としては、好ましくは、潤滑剤(滑剤)を配合する。潤滑剤によって、分子間の滑り効果を得ることができるので、樹脂ペレット26の原料の混練時の粘度を低減することができる。そのため、比較的低い温度で混練できるので、ポリアミド樹脂39およびカルボジイミド41の混練時におけるポリアミド樹脂39の(連鎖)反応速度を抑制することができる。
潤滑剤としては、上記の効果を得ることができれば、特に制限されない。たとえば、ステアリン酸金属塩等の金属石鹸系、パラフィンワックス、合成ポリエチレンワックス等の合成炭化水素系、ステアリン酸等の脂肪酸系、ステアリルアルコール等の高級アルコール系、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等の高級脂肪族アミド系、アルコールの高級脂肪酸エステル等のエステル系、シリコーン系化合物等、公知の潤滑剤を使用できる。これらのうち、好ましくは、高級脂肪酸アミド系およびシリコーン系化合物を使用する。潤滑剤を配合する場合の配合割合は、たとえば、樹脂ペレット26の調製に使用する原料の総量に対して0.01〜1質量%である。
そして、シリンダ33に供給されたポリアミド樹脂39、および必要により加えた添加剤を、スクリュー34の回転によって混練する。混練条件は、たとえば、シリンダ33の温度が275℃〜325℃であり、スクリュー34の回転速度が100rpm〜500rpmである。
次に、カルボジイミド基を有する化合物(以下、単に「カルボジイミド」という)41を、サイドフィーダ111を介してシリンダ33に供給する。
使用するカルボジイミド41としては、カルボジイミド基(−N=C=N−)を有する化合物であれば特に制限されず、カルボジイミド基を1つ有するモノカルボジイミドであってもよいし、カルボジイミド基を複数有するポリカルボジイミドであってもよい。また、脂肪族系カルボジイミド、芳香族系カルボジイミド、カルボジイミド変性体等のあらゆる種類のカルボジイミドを使用できる。これらのうち、好ましくは、芳香族カルボジイミドが挙げられ、その具体的な市販品としては、たとえば、ランクセス社製「スタバックゾール(Stabaxol P−100)(製品名)」が挙げられる。カルボジイミド41が芳香族系カルボジイミドであれば、芳香環および周辺官能基の立体障害効果によって、ポリアミド樹脂39およびカルボジイミド41の混練時におけるポリアミド樹脂39の(連鎖)反応速度を抑制することができる。そのため、樹脂ペレット26中に0.03〜0.33質量%のカルボジイミド基を残存させるための管理(たとえば、シリンダ33の温度、混練時間、混練時の圧力等)が容易になる。
なお、カルボジイミド41が脂肪族系カルボジイミドで且つ芳香環を有していない場合は、上記のような芳香環および周辺官能基による立体障害効果を得ることが難しい。しかしながら、その場合でも潤滑剤が含有されていれば、前述のように潤滑剤による分子間の滑り効果によって同様の効果を得ることができる。つまり、脂肪族系カルボジイミドを使用する場合に、次の手法を採用することで、樹脂ペレット26中に0.03〜0.33質量%のカルボジイミド基を良好に残存させることができる。なお、以下の手法はあくまでも一例であり、その他の手法を採用してもよい。
(1)サイドフィーダ111をノズル35の近くに配置する。
これにより、カルボジイミド基の作用によるポリアミド樹脂39の脱水縮合反応に許容される時間を短くできるので、ポリアミド樹脂39の(連鎖)反応を抑制できる。
(2)混練機27のバレル設定温度を低く設定する。
メインフィーダ110の付近でポリアミド樹脂39を融点以上で溶融させることができれば、それよりも下流側では設定温度を低くしても溶融したポリアミド樹脂39を流すことができる。バレル設定温度を低くすることによって、ポリアミド樹脂39の(連鎖)反応を抑制できる。
(3)混練機27の回転数を低く設定する。
回転数を低くすることによって、樹脂のせん断熱を抑えることができ、ポリアミド樹脂39の(連鎖)反応を抑制できる。
(4)混練機27のスクリュ・ニーディングディスクを低せん断の構成にする。
この場合、たとえば、ニーディングディスクの割合(枚数)を少なくしたり、薄い幅のニーディングディスクを使用したりしてもよい。これにより、混練を弱くできるので、ポリアミド樹脂39の(連鎖)反応を抑制できる。
また、カルボジイミド41の数平均分子量Mnは、比較的高い方が好ましく、たとえば、3000〜25000であってよい。
また、カルボジイミド41の配合割合は、たとえば、樹脂ペレット26の調製に使用する原料の総量に対して0.5〜4質量%である。この範囲でカルボジイミド41を配合することによって、最終的な成形品として、数平均分子量Mnが30,000以上の繊維強化プラスチック1を良好に得ることができる。一方、カルボジイミド41が過量でないので、混練中の樹脂圧力(粘度)の増大、発熱および当該発熱に伴う、ポリアミド樹脂39およびカルボジイミド41の熱分解等のリスクを軽減することもできる。
また、カルボジイミド41は、カルボジイミド41が粉末の場合には、たとえば、サイドフィーダ111から単体で供給してもよいし、ポリアミド樹脂と混合(ドライブレンド、マスターバッチ化)してから供給してもよい。
そして、シリンダ33内を移送中のポリアミド樹脂39および必要により加えた添加剤からなる混練物に、カルボジイミド41が加えられ、さらに混練する。カルボジイミド41の供給から当該混練物をノズル35から射出するまでの時間(カルボジイミド41の混練時間)は、たとえば、1秒間〜1分間である。したがって、サイドフィーダ111のノズル35からの距離は、当該混練時間を目安に設定すればよい。このカルボジイミド41の供給によって、図5に示すように、ポリアミド樹脂39(図5では、ポリアミド66)の末端カルボキシル基(−COOH)と末端アミノ基(−NH)との脱水縮合反応を進行させ、ポリアミド樹脂39の高分子鎖を連鎖的につなげることができる。
カルボジイミド41の供給後、混練物をストランド状にノズル35から射出し、冷却水槽30で冷却固化した後、ペレタイザ31でペレット化する。以上の工程を経て、ポリアミド樹脂39からなる樹脂ペレット26が得られる。
以上のようにして得られた樹脂ペレット26は、上記混練途中で反応しなかった未反応のカルボジイミド基(残存カルボジイミド)を0.03〜0.33質量%含有している。この未反応のカルボジイミドは、カルボジイミド41をサイドフィーダ111から投入することによって、樹脂ペレット26に残存させることができる。また、その際には、カルボジイミド41の種類(芳香族、脂肪族)、カルボジイミド41の数平均分子量Mn、潤滑剤の有無等を適宜調整することによって、樹脂ペレット26にカルボジイミド41を良好に残存させることができる。
また、得られた樹脂ペレット26の数平均分子量Mnは、たとえば、25,000〜40,000である。
以上の製造工程によれば、カルボジイミド41がサイドフィーダ111を介してシリンダ33に供給されるので、カルボジイミド基の作用によるポリアミド樹脂39の脱水縮合反応に許容される時間を制限することができる。つまり、メインフィーダ110を介してカルボジイミド41を供給すると、混練中の樹脂がシリンダ33のほぼ端から端まで移動する間、ポリアミド樹脂39の脱水縮合反応が進行するが、この実施形態では、当該脱水縮合反応に許容される距離をサイドフィーダ111からノズル35まで縮めることで、反応に許容される時間を制限することができる。これにより、得られる樹脂ペレット26中に、カルボジイミド基を未反応の状態で簡単に残存させることができる。
また、上記の工程では、ポリアミド樹脂39の混練途中にカルボジイミド41を供給するので、ポリアミド樹脂39およびカルボジイミド41を混練機に同時に供給して混練を開始する場合、あるいはポリアミド樹脂39およびカルボジイミド41を同時に、混練機27のメインフィーダ110(最初)を介して供給して混練を開始する場合に比べて、本体28のトルクオーバー、発熱、ストランドちぎれ、樹脂状付着物(目ヤニ)等の発生を低減することができる。その結果、樹脂ペレット26を安定的に生産することができる。
なお、上記では、カルボジイミド41をサイドフィーダ111から供給する場合のみを例示したが、カルボジイミド41は、メインフィーダ110から供給されてもよい。この場合、次の手法を採用することで、樹脂ペレット26中に0.03〜0.33質量%のカルボジイミド基を良好に残存させることができる。なお、以下の手法はあくまでも一例であり、その他の手法を採用してもよい。
(1)前述の脂肪族系カルボジイミドを使用する場合の手法(2)〜(4)の少なくとも一つを採用する。
(2)芳香族カルボジイミドを使用する場合に、カルボジイミド基の周辺に、イソプロピル基等の立体障害性の高い官能基を配置する。
これにより、カルボジイミド41の反応速度(カルボジイミド基とポリアミドとの反応のし易さ)をコントロールすることができる。
そして、樹脂ペレット26をフィルム状に加工することによって、図1のポリアミドシート3が得られる。
図2Aおよび図2Bに戻り、金型6は、上型7および下型8を含む。なお、図2A〜図2Bに示した金型6は、本発明の説明をするために模式的に表したものに過ぎず、本発明の実施にあたって使用する金型としては、目的とする繊維強化プラスチック1の形状に応じたものを採用すればよい。
上型7は、繊維強化プラスチック1の内面を成形するためのものである。上型7の外面9(成形面)は、繊維強化プラスチック1の内面に合わせて湾曲した凸面となっている。
下型8は、繊維強化プラスチック1の外面を成形するためのものである。下型8の内面10(成形面)は、繊維強化プラスチック1の外面に合わせて湾曲した凹面となっている。
次に、上型7および下型8によって、積層体5が上下両側から温間プレスされる。このときの金型6の温度Tは、たとえば、280℃〜320℃であってもよい。
このプレスによって、ポリアミドシート3が流動状態となって繊維シート2に含浸すると共に金型6に応じて所定の形状に成形され、繊維強化プラスチック1が得られる。この後、繊維強化プラスチック1が金型6から取り外される。
以上の製造工程によれば、積層体5をプレスする際、ポリアミドシート3に0.03〜0.33質量%の未反応のカルボジイミド基(図5参照)が残存しているので、プレス時の熱を利用してポリアミド樹脂を流動させながら、未反応のカルボジイミド基の作用によって、図5に示すように、ポリアミド樹脂(図5では、ポリアミド66)の末端カルボキシル基(−COOH)と末端アミノ基(−NH)との脱水縮合反応をさらに進行させることができる。これにより、ポリアミドシート3中における、予め重合によって形成された複数のポリアミド樹脂の高分子鎖、もしくは樹脂ペレット26調製時のカルボジイミド基の作用により連なった複数のポリアミド樹脂の高分子鎖を、さらに連鎖的につなげることができ、樹脂の分子量を高めることができる。
すなわち、この実施形態は、樹脂ペレット26の原料を混練する工程と、当該樹脂ペレット26からなるポリアミドシート3のプレス工程とを一連の加熱工程とみなし、当該一連の加熱工程全体を通してポリアミド樹脂の連鎖反応を適切な段階まで進行させ、ポリアミド樹脂の分子量を、従来にはないレベルにまで高めるものである。したがって、樹脂ペレット26の原料を混練する工程のみでポリアミド樹脂39の連鎖反応が過剰に進行し、その後の樹脂ペレット26の成形工程で脱水縮合反応が過大になってポリアミド樹脂39が分解することを抑制することができる。
また、ポリアミドシート3(樹脂ペレット26)の段階では、ポリアミドシート3中のポリアミド樹脂の連鎖反応が中途段階であり、その分子量が最終成形品(繊維強化プラスチック1)の分子量に比べて低い状態にある。たとえば、繊維強化プラスチック1の数平均分子量Mnが30,000以上であるのに対し、ポリアミドシート3の数平均分子量Mnは、たとえば、25,000〜40,000である。この状態ではポリアミド樹脂の粘度が比較的低いので、繊維シート2に良好に含浸させることができる。
以上より、繊維シート2へのポリアミド樹脂の含浸工程とポリアミド樹脂の高分子量化工程とを同時並行して行うことができるので、ポリアミド樹脂の高い含浸性(強度)と高分子量(靭性、耐摩耗性)とを両立することができる。
また、この実施形態では、ポリアミド樹脂とカルボジイミドとがプレス前から混ざり合った状態であるので、ポリアミド樹脂の高分子量化を効率よく進行させることができ、また、当該高分子量化を樹脂全体に亘って均一に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、ポリアミドシート3に代えて、ポリアミド粉体とカルボジイミド粉体とのブレンド品を使用してもよい。
また、積層体5として、図6〜図8の形態を採用することもできる。図6〜図8の積層体5ではポリアミドシート3がカルボジイミド基を含有していない。それに代えて、カルボジイミド42が、積層体5の最表面(図6では、最表面の繊維シート2)に塗布されていてもよいし(図6)、繊維シート2に塗布されていてもよいし(図7)、ポリアミドシート3に塗布されていてもよい(図8)。この場合、カルボジイミド42は、ポリアミドシート3の質量に対して、カルボジイミド基の質量に換算して0.15〜0.75質量%の割合で、繊維シート2またはポリアミドシート3に塗布されていることが好ましい。図7および図8の場合、カルボジイミド42は、繊維シート2およびポリアミドシート3の少なくとも1枚に塗布されていればよい。また、シート2,3への塗布の方法は、特に制限されず、たとえば、カルボジイミドの溶媒希釈液を塗布したり、当該希釈液にシート2,3を浸漬して塗布したり、転着オイル等で付着させたりしてもよい。
このような構成であれば、金型6によるプレス時の熱を利用して樹脂を流動させるときに、シート2,3に塗布されたカルボジイミド42のカルボジイミド基の作用によって、図5に示すように、ポリアミド樹脂(図5では、ポリアミド66)の末端カルボキシル基(−COOH)と末端アミノ基(−NH)との脱水縮合反応を進行させて高分子量化を図ることができる。
また、この方法によれば、図4に示したようなポリアミド樹脂39に予めカルボジイミド41を含有させる処理を省略できるので、製造工程を簡略化することができる。また、最終的に得られる繊維強化プラスチック1全体を高分子量化する必要がない場合に、高分子量化が必要な部分のみに選択的にカルボジイミド42を塗布することで、コストを低減することもできる。さらに、ポリアミドシート3や繊維シート2の厚さ等の影響で反応の制御が難しい場合であっても、少なくとも積層体5の最表面で高分子量化を達成することができ、当該高分子量化によって耐摩耗性を向上することができる。
また、前述の実施形態では、カルボジイミド基に対して反応性を有する官能基を備える熱可塑性樹脂としてポリアミド樹脂のみを挙げたが、当該官能基を有する樹脂であれば、特に制限されない。そのような樹脂としては、たとえば、ポリエステル(PET、PBT、PEN)、ポリイミド(PEI、PI)等を挙げることができる。
本発明の繊維強化プラスチックは、車両部品の他、たとえば、鉄道車両、船舶、航空機、ユニットバス、浄化槽、プリント基板、遊具、スキー板等、各種分野で使用される部品や本体に使用することができる。
また、本発明の繊維強化プラスチックは、前述のように温間プレスによって成形されるものに限らず、たとえば、温間ロールで成形されるものであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
<実施例1〜4>
図4に従って、カルボジイミド基が残存した樹脂ペレット26(原料樹脂:旭化成社製、PA66 1402S(製品名)、カルボジイミド(ランクセス社製「スタバックゾール(Stabaxol P−100)(製品名)」)を調製し、得られた樹脂ペレット26をフィルム状に加工した。そして、図6に従って、繊維シート2(SHINPO社製、「P150CB(製品名)」)およびカルボジイミド基残存ポリアミドシート3で積層体5を形成し、当該積層体5を温間プレスすることによって、厚さ1mmの試験用サンプルを成形した。
<比較例1>
カルボジイミド基残存ポリアミドシートに代えて、カルボジイミド基を含まないポリアミドシート(旭化成社製、「PA66 1402S(製品名)」をフィルム化したもの)を使用したこと以外は、実施例1〜4と同様の方法によって試験用サンプルを成形した。
<実施例5〜7>
図6に従って、繊維シート2(SHINPO社製、「P150CB(製品名)」)およびポリアミドシート3(旭化成社製、「PA66 1402S(製品名)」をフィルム化したもの)で積層体5を形成し、当該積層体5の最表面に、日清紡ケミカル株式会社製のカルボジイミド(カルボジライト(登録商標)「HMV−15CA」)を塗布し、積層体5を温間プレスすることによって、厚さ1mmの試験用サンプルを成形した。
<評価試験>
(1)数平均分子量Mn
試験用サンプルについて、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)によって数平均分子量Mnを測定した。結果を図9および図10に示す。
図9において、カルボジイミド添加量(wt%)とは、図4の工程においてサイドフィーダ111から供給したカルボジイミド41(カルボジイミド化合物)の配合割合を示しており、各添加量の下の括弧書きは、得られた樹脂ペレット26に残存するカルボジイミド基の残存量を示している。一方、図10において、カルボジイミド添加量(wt%)とは、ポリアミドシート3に塗布したカルボジイミド化合物(ポリマー比)の配合割合を示しており、各添加量の下の括弧書きは、配合したカルボジイミド化合物の配合割合をカルボジイミド基の量に換算した割合を示している。
実施例1〜4のように、カルボジイミドが残存したポリアミド66を使用することでポリアミド66を高分子量化することができ、さらに、残存量が多いほど分子量が高まることが分かった。また、その分子量も、カルボジイミドの残存量が0.15質量%を超えるとほぼ収束することがわかった。同様に、実施例5〜7のようにポリアミドシート3にカルボジイミドを塗布することでも、ポリアミド66を高分子量化することができ、さらに、塗布量が多いほど分子量が高まることが分かった。
(2)摩擦摩耗試験
実施例3および比較例1について、鈴木式摩擦摩耗試験を実施し、摩耗量(mm)を測定した。結果を図11に示す。なお、試験の条件は、次の通りとした。
・4点金属ころ−樹脂リングによる摺動
・グリース潤滑
・試験温度:RT
・駆動−停止による断続接触
図11では、比較例1の摩耗量を1とし、実施例3の摩耗量は、その相対値として示している。図11によると、実施例3ではポリアミド66の分子量が増大していると共に、耐摩耗性を向上できることがわかった。
1…繊維強化プラスチック、2…繊維シート、3…ポリアミドシート、5…積層体、39…ポリアミド樹脂、41…カルボジイミド、42…カルボジイミド

Claims (7)

  1. カルボジイミド基を含み、カルボジイミド基に対して反応性を有する官能基を備える熱可塑性樹脂を含む樹脂層と、繊維層との積層体を形成する工程と、
    前記積層体をプレスすることによって前記樹脂層の熱可塑性樹脂を前記繊維層に含浸させる工程とを含む、繊維強化プラスチックの製造方法。
  2. 前記樹脂層は、前記カルボジイミド基を0.03〜0.75質量%含んでいる、請求項1に記載の繊維強化プラスチックの製造方法
  3. 前記カルボジイミド基は、前記樹脂層に含有されている、請求項1または2に記載の繊維強化プラスチックの製造方法。
  4. 前記樹脂層は、前記カルボジイミド基を0.03〜0.33質量%含有している、請求項3に記載の繊維強化プラスチックの製造方法。
  5. 前記カルボジイミド基を有する化合物が、前記樹脂層の表面または前記繊維層の表面に塗布されている、請求項1または2に記載の繊維強化プラスチックの製造方法。
  6. 前記カルボジイミド基を有する化合物は、前記積層体の最表面に塗布されている、請求項5に記載の繊維強化プラスチックの製造方法。
  7. 前記カルボジイミド基を有する化合物は、前記カルボジイミド基の質量に換算して0.15〜0.75質量%の割合で、前記樹脂層の表面または前記繊維層の表面に塗布されている、請求項5または6に記載の繊維強化プラスチックの製造方法。
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