JP2017113071A - 遊技機 - Google Patents

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涼介 鈴木
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Abstract

【課題】用途や配置環境に応じて適切な素材を用いた遊技機を提供する。【解決手段】遊技機前面に取り付けられた透明パネルとして、第1素材による第1の透明パネルと、第1素材とは異なる第2素材による第2の透明パネルを有し、LCD(Liquid Crystal Display)ユニットの表示パネルの前面を覆って配置される透明パネルを第1の透明パネルとする。【選択図】図1

Description

本発明は、回胴式遊技機やパチンコ遊技機などに係る。詳しくは、遊技機に取り付けられる透明なパネルの素材に関する。
特開2014−230914号公報
スロットマシンなどの遊技機には、各種の透明なパネル(以降、透明パネルと記載)が取り付けられる。特に液晶を搭載している遊技機に関しては、液晶を保護するために取り付けられる透明パネルと回胴を保護するために取り付けられる透明パネルが取り付けられる(例えば特許文献1を参照)。
これらの各透明パネルにおいては、用途や配置環境に応じて素材を適切に選択することが重要である。
そこで、本発明では用途や配置環境に応じて各透明パネルの素材を適切に選択することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、遊技機前面に取り付けられた透明パネルとして、第1素材による第1の透明パネルと、前記第1素材とは異なる第2素材による第2の透明パネルを有し、表示パネルの前面を覆って配置される透明パネルが前記第1の透明パネルとされている。
これにより、表示パネルの前面を覆う透明パネルであるか否かに基づいた透明パネルの素材の適切な選択が可能とされる。
また、上記した遊技機は、前記第1の透明パネルは前記第2の透明パネルよりもパネル厚が厚くされていることが望ましい。
これにより、表示パネルの前面を覆う第1の透明パネルの変形時の変位量が小さくされる。
更に、上記した遊技機は、前記第1素材は前記第2素材よりも曲げ剛性が高い素材とされることが望ましい。
これにより、表示パネルの前面を覆う第1の透明パネルの材料は相対的に曲げ剛性が高い材料とされ、表示パネルへの接触がしにくくされる。
更にまた、上記した遊技機は、前記第1素材は前記第2素材よりも光透過性の高い素材とされることが望ましい。
これにより、例えば、第1の透明パネルのパネル厚を厚くした場合に、第1の透明パネルの透明性の劣化を抑制することができる。
加えて、上記した遊技機は、前記第1素材は強化ガラス素材であり、前記第2素材はアクリル素材であることが望ましい。
これにより、透明パネルの高い透明性を保ちつつ、第1の透明パネルのパネル厚を厚くすることが容易となる。
本発明によれば、用途や配置環境に応じて各透明パネルの素材を適切に選択することができるため、遊技機の機能向上を図ることができる。
回胴式遊技機の正面図である。 回胴式遊技機の平面図(図2A)及び右側面図(図2B)である。 回胴式遊技機が備える前面扉の背面図である。 回胴式遊技機が備える本体ケースの正面図である。 LCDユニットと液晶保護パネルを示す図である。 遊技表示基板と回胴保護パネルを示す図である。 回胴式遊技機の内部の制御構成の概略的なブロック図である。 回胴式遊技機が備える主制御基板の回路構成を示した図である。 化粧板保護パネルを示した図である。 液晶保護パネルが支持される様子を示した図である。 液晶保護パネルの被支持部を示す図である。 回胴保護パネルが遊技機に取り付けられた状態を示す図である。 透明パネルと支持部材の接触面積を示す図である。 透明パネルと被保護部材の位置関係を示す図である。 透明パネルの配置例を示す図である。 条件と素材の組み合わせの例を示す表である。
以下、本発明に係る回胴式遊技機の実施の形態について、次の順序で説明する。尚、実施の形態ではスロットマシンを例に挙げる。
<1.回胴式遊技機の機構構成>
<2.回胴式遊技機の制御構成>
<3.透明パネルの素材選択>
[3−1.平面形状による素材選択]
[3−2.立体形状による素材選択]
[3−3.面積による素材選択]
[3−4.二次加工の有無による素材選択]
[3−5.厚さによる素材選択]
[3−6.取付方法による素材選択]
[3−7.操作手段からの距離による素材選択]
[3−8.透明パネルと支持部材の接触面積による素材選択]
[3−9.電子回路基板からの距離による素材選択]
[3−10.発熱体からの距離による素材選択]
[3−11.被保護部材からの距離による素材選択]
<4.第1の透明パネルと第2の透明パネルの配置例>
[4−1.第1の配置例]
[4−2.第2の配置例]
<5.まとめ>
<1.回胴式遊技機の機構構成>

先ず、図1〜図4により実施の形態のスロットマシンの外観構成を説明する。
図1はスロットマシンの正面図、図2Aは平面図、図2Bは右側面図、図3は前面扉2の背面図、図4は本体ケース1の正面図である。
本実施の形態のスロットマシンは、図2からわかるように、矩形箱状の本体ケース1と、各種の遊技部材を装着した前面扉2とが、図示しないヒンジ機構を介して連結され、前面扉2が本体ケース1に対して開閉可能に構成されている。
図4に示すように、本体ケース1の略中央には、3つの回転リール(回胴)4a、4b、4cを備える図柄回転ユニット3が配置されている。また、その下側に、メダル払出装置5が配置されている。
各回転リール4a、4b、4cには、後述する各種図柄、例えばBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)用の図柄や、各種のフルーツ図柄、リプレイ図柄などが描かれている。
メダル払出装置5は、メダルを貯留するメダルタンク5aを有する。また払出ケース5b内に、図7で後述する払出モータ75、払出接続基板73、ホッパー基板74、メダル払出センサ76等が収納されている。
メダルタンク5aに貯留されたメダルは、払出モータ75の回転に基づいて、払出口5cから図面手前方向に向けて導出される。尚、限界量を越えて貯留されたメダルは、超過メダル導出部5dを通して、補助タンク6に落下するよう構成されている。
メダル払出装置5に隣接して電源基板41が配置される。また、図柄回転ユニット3の上方に主制御基板40が配置され、主制御基板40に隣接して回胴設定基板71が配置されている。
また図柄回転ユニット3の内部には、図7に示す回胴用LED(Light Emitting Diode)中継基板56と回胴中継基板53とが設けられ、図柄回転ユニット3に隣接して外部集中端子板70が配置されている。
さらに、本体ケース1においては、図柄回転ユニット3の側方に前面扉2の開放(ドアの開放)を検知するためのドア開放センサ35が設けられている。
図1に示すように、前面扉2の上部にはLCD(Liquid Crystal Display)ユニット7が配置され、LCDユニット7の前方(遊技者側)には、LCDユニット7を保護するための液晶保護パネル25が配置されている(図5参照)。LCDユニット7は、各種のキャラクタ等が表示される表示部7aと、表示部7aを保持する保持体7bと、表示部7aに画像を表示させるために必要な図示しない基板を備えている。表示部7aは、表示パネルとして機能する。また、保持体7bには、本体ケース1または前面扉2またはそれらに取り付けられた各種部材にLCDユニット7を取り付けるための取付孔7c、7c・・・が設けられている。
遊技者は、透明な液晶保護パネル25を介してLCDユニット7に表示されたキャラクタ等の画像を視認可能とされる。
またLCDユニット7の下部(即ち回転リール4a、4b、4cの前方)には、回転リール4を保護するための回胴保護パネル26が配置されている。
回胴保護パネル26は、図6に示すように、透明な部分とされた透明部27と非透明な部分とされた非透明部28を備えている。
回胴保護パネル26の透明部27は、回転リール4a、4b、4cを表出させる表示窓8として形成されている。尚、図6において、回転リール4a、4b、4cは不図示としている。
遊技者は、表示窓8を通して、各回転リール4a、4b、4cの回転方向に、各々3個程度の図柄が見えるようにされている。この場合、各回転リール4a、4b、4cが停止した際に図柄が停止する位置としての図柄停止位置は表示窓8内に9箇所となる。そして、合計9個の図柄停止位置のうち水平方向に並ぶ三つの図柄停止位置を結ぶラインが三本と、対角線方向に並ぶ三つの図柄停止位置を結ぶラインの二本の合計五本が仮想的な図柄停止ラインとなる。
また、図柄停止ラインのうちで、当選図柄(当選役)が揃ったか否かの判定に用いられる図柄停止ラインは有効ラインとされ、それ以外の図柄停止ラインは無効ラインとされる。有効ラインと無効ラインは、BBやRB、または、AT(アシストタイム)やRT(リプレイタイム)やART(アシストリプレイタイム)などの各種遊技の状態に応じて、適宜変更される。即ち、例えば、通常ゲーム中は中段の1ラインが有効ラインとされるが、ボーナスゲーム中は上段と中段の2ラインが有効ラインに変更される場合などである。
尚、図柄回転ユニット3の内部には、回転リール4a、4b、4cが停止した状態において視認される9個の図柄それぞれを内側から照射可能な位置に回胴用LEDが配置されている(図1では不図示)。それぞれの回胴用LEDはそれぞれの回転リール4a、4b、4cの回転状態や停止状態、或いは各種演出に応じて点灯・消灯される。
回胴保護パネル26の非透明部28(即ち、表示窓8の下方の部分)には、図6に示すように、回胴保護パネル26の内側から遊技者に向かって放出される光を透過しない光遮蔽部28aと、回胴保護パネル26の内部から遊技者に向かって放出される光を透過させる光透過部28bとを備えている。
遊技者から見て回胴保護パネル26の奥に位置する遊技の進行状態などを表示する遊技表示基板61(後述)の表示を遊技者が閲覧することが可能なように、光透過部28bは光を透過するように形成されている。即ち、遊技表示基板61に設けられた遊技の進行状態などを示すLED群9や、7セグメントLEDを有した払出表示部10や、同じく7セグメントLEDを有した貯留数表示部11が発する光を遊技者が視認可能なように、回胴保護パネル26の非透明部28には、光透過部28bが設けられている。
LED群9は、例えば、当ゲームに投入されたメダルの枚数を示すLEDやリプレイゲーム中であることを示すLED、回胴を回転させる準備が整ったことを示すLED(当ゲームの遊技に要する所定枚数のメダルの投入が完了したことを示すLED)、メダルの投入の受付状態を示すLEDなどで構成されている。また、変動中であるか否かを表すために設けられる専用のLEDが含まれていてもよい。
払出表示部10は、7セグメントLEDを2個連設して構成されており、払出メダル数を特定すると共に、何らかの異常事態の発生時には、異常内容を表示するエラー表示器としても機能する。
貯留数表示部11は、クレジット状態で貯留されているメダル数が表示されている。
表示窓8の上方、左、右には、図1に示すように、LED演出部15a、15b、15cが設けられている。LED演出部15a、15b、15cは、所定の絵柄、意匠が施され、内側に配置されたLEDによって光による演出が実行されるように構成されている。LED演出部15a、15b、15cで実行される演出は、例えば、BBやRBに当選したことを示す演出や、ATやART等の状態を示す演出、AT中やART中のアシスト演出等である。
尚、個々の説明は省略するが、前面扉2には、演出や動作状態を提示するためのLEDとして他のLEDが各種配置されている。
前面扉2の中央右側には、メダルを投入するメダル投入口12が設けられ、これに近接して、メダル投入口12に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン13が設けられている。返却ボタン13の右側には、専用のキーを差し込むための鍵穴が設けられている。前面扉2が本体ケース1に対して閉じた状態において、鍵穴に差し込まれたキーを右へ回すことにより前面扉2が解錠され(以下「解錠動作」と表記)、前面扉2の本体ケース1に対する開閉が可能となる。また、鍵穴に差し込まれたキーを左へ回すことにより、打ち止めやエラーによる遊技の中止状態が解除される(以下「中止解除動作」と表記)。
また、前面扉2の中央左側には、クレジット状態のメダルを払出すクレジット精算ボタン14と、クレジット状態のメダルを擬似的に三枚投入するマックス投入ボタン16とが設けられている。
また、前面扉2には、回転リール4a、4b、4cの回転を開始させるためのスタートレバー17(始動手段)と、回転中の回転リール4a、4b、4cを停止させるための停止ボタン18a、18b、18c(停止手段)が設けられている。
遊技者がスタートレバー17を操作すると、通常は、3つの回転リール4a、4b、4cが正方向に回転を開始する。但し、内部当選状態を予告するリール演出のために、回転リール4a、4b、4cの全部または一部が、変則的に回転(いわゆる「演出回転」)した上で正方向の回転を開始する場合もある。
リール演出としては具体的内容が各種考えられ、例えば、
・極めてゆっくり正方向に回転(正回転)して静止するスロー演出
・正回転と逆回転を繰り返した後に、所定時間だけ逆回転して静止する逆回転演出
・第1の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止する第1の揺動演出
・第2の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止する第2の揺動演出
・第2の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止し、さらに、極めてゆっくり正回転した後に静止するスロー揺動演出
・第2の時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止し、さらに、所定時間だけ逆回転した後に静止する揺動逆回転演出
・所定速度で正回転または逆回転した後に所定の図柄に揃えて静止する演出
・現状の回転状態(或いは停止状態)を維持する演出
などが用意されている。そして、このようなリール演出時には、LCDユニット7におけるキャラクタ演出や、LEDランプを点滅させるランプ演出や、スピーカを駆動する音声演出の全部または一部が適宜に選択されて実行される。
スタートレバー17や停止ボタン18a、18b、18cの下方には、下部パネル部29と、メダルを蓄える横長の受け皿19と、払出装置5の払出口5cに連通するメダル導出口20とが設けられている。
下部パネル部29は、遊技者に対する視覚効果を高めるために色彩や絵柄が施されてデザイン化されている。
尚、下部パネル部29は、色彩や絵柄等が施された化粧板と、視覚的効果を高めるための光を化粧板の内部から照射するLED等と、それらの各部品を保護するために前方に配置される透明パネルとしての化粧板保護パネル29aとを含んで構成されている。
また前面扉2の上方左右、及び下方左右にはスピーカ30a、30b、30c、30dが配置されている。
図3に示すように、前面扉2の裏側は、図1で示したメダル投入口12に投入されたメダルの選別を行うメダル選別装置21と、メダル選別装置21により不適正と判別されたメダルをメダル導出口20に案内する返却通路22とが設けられている。
また、前面扉2の裏側上部には、基板ケース23が配置されている。この基板ケース23には、図7で述べる演出制御基板42、演出インターフェース基板43、液晶制御基板44、液晶インターフェース基板45などが収容されている。
またメダル選別装置21の側方には、図1に示す各種の遊技部材と主制御基板40との間の信号を中継する遊技中継基板60(図7で後述する)が設けられている。
<2.回胴式遊技機の制御構成>

次に本実施の形態のスロットマシンの制御系の構成について説明する。
図7は、スロットマシンの内部の制御構成の概略的なブロック図である。本実施の形態のスロットマシンは、その制御構成が主制御基板40を中心に構成されている。
主制御基板40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたマイクロコンピュータやインターフェースのための回路等が搭載され、スロットマシンの遊技動作全般に係る統括的な制御を行う。例えば主制御基板40が回転リール4a、4b、4cを含む各種の遊技部材の動作を制御するとともに、動作状況を把握する。また遊技動作に応じて演出を実行させる。
主制御基板40は、電源基板41、演出インターフェース基板43、回胴中継基板53、遊技中継基板60、外部集中端子板70、回胴設定基板71、払出接続基板73との間で各種信号(コマンドや検出信号等)のやりとりを行う。
電源基板41は、AC24Vを受けて、これを整流・平滑して直流電圧を得る。そして電源基板41はコンバータ回路を備えて各部に必要な電源電圧を生成する。図では主制御基板40を介して各部に与えられる主制御電源電圧V1、及び演出インターフェース基板43を介して各部に与えられる演出制御電源電圧V2を示している。
また電源基板41には電源遮断状態を検出する電源監視回路や、主制御基板40にバックアップ電源電圧を供給するバックアップ電源回路なども設けられている。
演出制御基板42は、CPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータやインターフェースのための回路等が搭載され、スロットマシンの演出動作に関する制御を行う。
演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介して主制御基板40からのコマンドを受け取る。例えば主制御基板40は、演出制御基板42に対して、スピーカ30(30a〜30d)による音演出、LEDランプや冷陰極線管放電管によるランプ演出、LCDユニット7による図柄演出、役物による役物演出を実現するための制御コマンドを出力し、演出制御基板42はその制御コマンドに応じた演出制御処理を行う。
また演出制御基板42では、主制御基板40から内部抽選結果を特定する制御コマンド(遊技開始コマンド)受けると、内部抽選結果に対応してアシストタイム当選状態とするか否かのAT抽選を実行する。
尚、演出制御基板42においてAT抽選に当選した後の所定回数のゲーム(AT中)では、小役当選状態において、その図柄を所定の図柄停止ラインに整列できるよう、3つの回転リール4a、4b、4cの停止順序を遊技者に報知している。
また演出制御基板42は、主制御基板40からのリール演出実行を示す制御コマンドを受けると、主制御基板40で実行するリール演出に対応する演出動作を開始する。
これらのような演出制御動作のため、演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を通して各部と必要な通信を行う。
演出制御基板42は、演出インターフェース基板43、及び液晶インターフェース基板45を介して液晶制御基板44に接続されている。
液晶制御基板44は、LCDユニット7における画像表示による演出の制御を行う。この液晶制御基板44には、VDP(Video Display Processor)、画像ROM、VRAM(Video RAM)、液晶制御CPU、液晶制御ROM、液晶制御RAM等が搭載される。
VDPは、画像展開処理や画像の描画などの映像出力処理全般の制御を行う。
画像ROMには、VDPが画像展開処理を行う画像データ(演出画像データ)が格納されている。
VRAMは、VDPが展開した画像データを一時的に記憶する画像メモリ領域とされる。
液晶制御CPUは、VDPが表示制御を行うために必要な制御データを出力する。
液晶制御ROMには、液晶制御CPUの表示制御動作手順を記述したプログラムやその表示制御に必要な種々のデータが格納される。
液晶制御RAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
このような液晶制御基板44は、演出制御基板42からの表示演出に関するコマンドを受け付け、それに応じて表示駆動信号を生成する。そして液晶インターフェース基板45を介してLCDユニット7に表示駆動信号を供給し、画像表示を実行させる。
また、演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介してスピーカ中継基板47を制御し、スピーカ30a〜30dを用いた音演出を実行させる。
また演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介して、LED基板48や回胴LED中継基板56を経由して各種のLEDによるランプ演出を実現している。
LED基板48には、例えば図1に示したLED演出部15a、15b、15cとしてのLEDが配置されている。
回胴LED中継基板56は、第1回胴LED基板50a、第2回胴LED基板50b、第3回胴LED基板50cについて演出制御基板42からのLED駆動信号を中継する。
第1回胴LED基板50aには、回転リール4aの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。第2回胴LED基板50bには、回転リール4bの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。また、第3回胴LED基板50cには、回転リール4cの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。
主制御基板40は、遊技中継基板60を介して、図7のようにスロットマシンの各種遊技部材に接続されている。
遊技表示基板61は、前述したように、遊技の進行状態などを示すLED群9や、7セグメントLEDを有した払出表示部10や、同じく7セグメントLEDを有した貯留数表示部11を搭載している。また、遊技表示基板61は、メダル投入口12の近傍に設けられメダルの投入を促すためのLED(メダル投入口LED)と、マックス投入ボタン16の近傍に設けられマックス投入ボタン16の操作を促すためのLED(マックス投入ボタンLED)と、スタートレバー17の近傍に設けられスタートレバー17の操作を促すためのLED(スタートレバーLED)と、停止ボタン18ごとに設けられたLED(停止ボタンLED)とを搭載している。主制御基板40は、遊技表示基板61に対して、遊技中継基板60を介して制御コマンドを送信し、遊技の進行状態などの状況に応じた表示を実行させるように制御している。
始動スイッチ基板62には、スタートレバー17による始動スイッチが搭載されている。
停止スイッチ基板63には停止ボタン18a、18b、18cによる停止スイッチが搭載されている。
貯留メダル投入スイッチ基板64には、マックス投入ボタン16の投入スイッチが搭載されている。
精算スイッチ基板65には清算ボタン14の清算スイッチが搭載されている。
主制御基板40は、これらの基板(62、63、64、65)のスイッチによる遊技者操作の検出信号を、遊技中継基板60を介して受信する。
ドアセンサ66は、前面扉2の前述した鍵穴に対して設けられたセンサである。ドアセンサ66によって、前述した遊技の中止解除動作を認識可能とされている。
メダル通過センサ67及びレバー検出センサ68は、メダル選別装置21に設けられている。メダル通過センサ67は、例えばフォトインタラプタで構成され、選別された正規のメダルの通過を検出するセンサである。レバー検知センサ68は、例えばフォトマイクロセンサで構成され、メダル投入口12から投入されたメダルの通過を検出するセンサである。つまり、メダル投入口12から投入されたメダルは、レバー検知センサ68を通過した後に正規のメダルだけが選別された後、メダル通過センサ67によりその通過が検出される。
主制御基板40は、これらのセンサ(66、67、68)の検出信号を、遊技中継基板60を介して受信する。さらに、主制御基板40は、受信したセンサの検出信号により投入されたメダルの投入時間や通過方向を検出し、所定の規定に合致した場合にのみ投入メダルとして受け付け、それ以外の場合には投入メダルエラーとして処理する。
ブロッカーソレノイド69は、不正メダルの通過を阻止するブロッカーをON/OFFに駆動する。主制御基板40は、遊技中継基板60を介してブロッカーソレノイド69を制御する。
また、主制御基板40は、回胴中継基板53を経由して、回転リール4a、4b、4cを回転させる3つのステッピングモータ54(第1回胴ステッピングモータ54a、第2回胴ステッピングモータ54b、第3回胴ステッピングモータ54c)と接続されている。
さらに主制御基板40は、回胴中継基板53を経由して、回転リール4a、4b、4cの原点位置を検出するための3つのインデックスセンサ55(第1回胴インデックスセンサ55a、第2回胴インデックスセンサ55b、第3回胴インデックスセンサ55c)に接続されている。
主制御基板40は、ステッピングモータ54a、54b、54cを駆動または停止させることによって、回転リール4a、4b、4cの回転動作と、目的位置での停止動作を実現している。また主制御基板40は、インデックスセンサ55a、55b、55cの検出信号に基づき、回転リール4a、4b、4cの原点位置を検知できる。
また、主制御基板40は、払出接続基板73を介してメダル払出のための装置部にも接続されている。メダル払出のための装置部として、メダル払出制御を行うホッパー基板74と、払出モータ75と、メダル払出センサ76が設けられている。
ホッパー基板74は、主制御基板40からの制御コマンドに基づいて払出モータ75を回転させて、所定量のメダルを払出しする。
メダル払出センサ76は、払出メダルの通過を検出する。メダル払出センサ76による検出信号は、払出メダル枚数が不足したり払出動作が行われないなどの払出異常状態の検出に用いられる。
また主制御基板40は、外部集中端子板70に接続されている。外部集中端子板70は、例えばホールコンピュータに接続されており、主制御基板40は、外部集中端子板70を通して、メダルの投入枚数やメダルの払出枚数などをホールコンピュータに出力している。
また主制御基板40は、回胴設定基板71にも接続されている。回胴設定基板71は、係員が設定キースイッチ72を用いて設定した設定値を示す信号などを出力している。設定値とは、当該スロットマシンで実行される抽選処理の当選確率などを、設定1から設定6まで6段階で規定するもので、遊技ホールの営業戦略に基づいて適宜に設定される。
続いて、図8で主制御基板40の回路構成を説明する。
図示の通り、主制御基板40は、ワンチップマイコンによるコントローラ80と、8ビットパラレルデータを入出力するI/Oポート回路83と、カウンタ回路81と、各部とのインターフェース部を有して構成されている。
コントローラ80は、CPU80a、ROM80b、RAM80cの他、割込コントローラ80dやCTC(Counter/Timer Circuit)80e等を内蔵している。
CTC80eは、8ビットのカウンタやタイマを集積した回路であり、CPU80aの処理における周期的割り込みや一定周期のパルス出力作成機能(ビットレートジェネレータ)、時間計測の機能を付与するものである。本例では、CTC80eを利用して、CPU80aに1.49msの時間間隔でタイマ割込み(後述の図10)をかけている。
カウンタ回路81はハードウェア的に乱数値を生成する回路である。コントローラ80(CPU80a)はカウンタ回路81で生成された乱数値を利用して抽選処理を行う。
主制御基板40には、コントローラ80と図7に示した各基板等とのインターフェースが設けられる。
電源インターフェース82は電源基板41の電源回路との間のインターフェースである。
遊技インターフェース84は遊技中継基板60との間のインターフェースである。コントローラ80は、遊技インターフェース84を介して各種スイッチ、センサの検出信号の入力や、LED制御、ブロッカーソレノイド制御のためのコマンド送信を行う。
回胴モータ駆動部85は回胴中継基板53との間のインターフェースである。コントローラ80は、回胴モータ駆動部85によりステッピングモータ54a、54b、54cに対するモータ駆動信号の出力を行うと共に、回胴モータ駆動部85を経由して入力されるインデックスセンサ55a、55b、55cからの検出信号を取得する。
演出制御インターフェース86は、コントローラ80が演出インターフェース基板43を介して演出制御基板42へのコマンド送信を行うためのインターフェースである。具体的には例えば8ビットパラレルポートである。
払出接続インターフェース87は払出接続基板73とのインターフェースである。
外部インターフェース88は、外部集中端子板70を介したホールコンピュータとのインターフェースである。
回胴設定インターフェース89は、回胴設定基板71との間のインターフェースである。
<3.透明パネルの素材選択>

先に述べた透明パネル(液晶保護パネル25,回胴保護パネル26など)の素材の選択について、各種の例を説明する。
[3−1.平面形状による素材選択]
透明パネルの平面形状によって素材を選択する例を説明する。
図5に示す液晶保護パネル25の一例と図6に示す回胴保護パネル26の一例を比較すると、液晶保護パネル25の平面形状の方が回胴保護パネル26の平面形状よりも正方形に近い(即ち透明パネルの縦横比が1:1に近い)形状とされている。
尚、ここでは、透明パネルにおいて面積が最大となる面の形状を「平面形状」と記載する。
液晶保護パネル25と回胴保護パネル26の平面形状には、主に二つの理由がある。
一つ目の理由は、透明パネルの後方(遊技機における背面側)に配置される部材(或いは透明パネルの一部として配置される部分)によるものである。
回胴保護パネル26には、回転リール4a〜4cが視認可能な表示窓8が形成されているが、LED演出部15a〜15cの一部または全部にまたがる領域もこの回胴保護パネル26の一部として形成される場合がある。また、LED演出部15a〜15cを保護するパネルを設ける必要がある場合には、LED演出部15a〜15cの前方を覆うように回胴保護パネル26を配置する場合がある。
これは、コストを抑えることが目的であるが、この場合、回胴保護パネル26は必然的に横長の長方形状とされる。
換言すれば、回胴保護パネル26の後方には、回転リール4a〜4cやLED演出部15a〜15c、その他の機構(可動役物や非可動役物)など複数の部材が配置される場合があるために横長の長方形状になりやすい。
また、液晶保護パネル25の後方にはLCDユニット7のみ配置される場合が多いため、LCDユニット7の表示部7aのサイズと略同じサイズの正方形状(少なくとも回胴保護パネル26よりも正方形に近い形状)とされやすい。
尚、液晶保護パネル25とLCDユニット7との間に可動役物などが配置される場合もあるが、この場合には、LCDユニット7に対して前後方向(即ち前方)に配置されることが多く、左右方向或いは上下方向に配置されることは少ない。そのため、LCDユニット7及びその前方に設けられた可動役物などを保護するための液晶保護パネル25の平面形状としては、LCDユニット7の表示部7aのサイズと略同じサイズの正方形状(少なくとも回胴保護パネル26よりも正方形に近い形状)とされることが多い。
二つ目の理由は、LCDユニット7の表示部7aのサイズの拡大化傾向によるものである。
筐体のサイズが略一定である状況において、下部パネル部29や操作手段(スタートレバー17や停止ボタン18a〜18cなど)が集合する操作部の位置や大きさを維持したまま筐体上方に大きいサイズの表示部7a(例えば20インチ)を設ける場合、必然的に回転リール4a〜4cの大きさは小さくなる。
しかしながら、回転リール4a〜4cの縦横比を維持したまま小さくしてしまうと、遊技者による図柄の視認性が低下し、遊技者が特定の図柄(例えばBB用の図柄)を揃えることが困難となってしまう。
そのため、縦(上下方向)のサイズは小さくしても横(左右方向)のサイズは保とうとすることが考えられる。この場合、回胴保護パネル26の平面形状は横長の長方形状となりやすい。
以下の説明においては、正方形を除いた長方形における四辺のうち、長さが長い方の二辺を「長辺」、長さが短い方の二辺を「短辺」と記載する。
より正方形に近い形状とされた液晶保護パネル25の素材は、回胴保護パネル26よりも曲げ剛性(曲げ強さ)の高い素材とすることが好適である。
透明パネルに対して外部から圧力が加わった場合、長方形(正方形を除く)の透明パネルは、長辺が湾曲するように変形することによって、圧力を逃がす。
一方、正方形に近い形状とされた透明パネルは、外部からの圧力によって四辺のうちのいずれかの辺が湾曲するように変形することによって圧力を逃がす。即ち、何れの辺が湾曲するかは、圧力が掛かる位置や方向によって変わる。
従って、短辺の長さに対する長辺の長さの比の値X(短辺の長さが3、長辺の長さが6の場合、Xは2となる)が大きい程、長辺が湾曲するように変形しやすい。即ち、比の値Xが大きい程、透明パネルの変形形状が特定され易くなるため、変形時に周辺の部材に与える影響が把握しやすい。
一方、比の値Xが小さいほど(即ちXの最小値である1に近いほど)、正方形に近い透明パネルとなるため、湾曲する方向が把握しにくくなる。従って、透明パネルの変形時に周辺の部材に与える影響が把握しにくい。
正方形に近い形状とされた液晶保護パネル25の素材は、回胴保護パネル26よりも曲げ剛性の高い素材とすることにより、変形時の変位量が小さく抑えられるため、変形時の対策が容易となる。変形時の対策とは、例えば、透明パネルの変形時に接触する部材に緩衝材を取り付けることや、掛かる圧力を考慮して接触する部材の素材を選択することなどである。
一方、液晶保護パネル25よりも曲げ剛性の低い素材とされた回胴保護パネル26は、変形しやすいが、変形方向が特定の方向とされやすいため、変形時の対策を施す箇所を少なくすることができる。
曲げ剛性の高い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることができる。また、曲げ剛性の低い素材の一例としては、合成樹脂を挙げることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル素材やポリカーボネート素材を挙げることができる。
尚、液晶保護パネル25の平面形状の方が回胴保護パネル26の平面形状よりも正方形に近い形状とされた例を説明したが、回胴保護パネル26の平面形状の方が液晶保護パネル25の平面形状よりも正方形に近い形状とされる場合もある。その場合には、液晶保護パネル25の素材は、回胴保護パネル26よりも曲げ剛性の低い素材とすることが好適である。
まとめると、パネル面としての平面形状が正方形以外の長方形とされた第1の透明パネルとしての回胴保護パネル26の素材は曲げ剛性が相対的に高い第1素材である強化ガラス素材とされ、回胴保護パネル26よりも正方形に近い形状とされた第2の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は曲げ剛性が相対的に低い第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされることが好適である。
尚、透明パネルの角部の破損を防止するためなどの理由によって透明パネルの角部が丸みを帯びていた場合には、平面形状の概形が正方形に近い透明パネルの素材を第1素材とすることが好適である。
また、透明パネルの平面形状に基づいて透明パネルの素材を選択する際に、曲げ剛性の代わりに弾性係数(弾性率、弾性定数、ヤング率)に基づいて素材を選択してもよい。
例えば、正方形に近い形状とされた液晶保護パネル25の素材は、回胴保護パネル26よりも弾性係数が高い素材とすることにより、変形時の変位量を小さく抑えることとしてもよい。
[3−2.立体形状による素材選択]
透明パネルの立体形状が平らな延べ板状であるか否かに応じて、素材を選択する例を説明する。
図5に示す液晶保護パネル25は、平らな延べ板状の形状とされる。また、図9に示す下部パネル部29の化粧板保護パネル29aは、中央が前方(遊技者側)に突出した湾曲形状を構成している。尚、図9Aは、化粧板保護パネル29aの上面図であり、図9Bは、化粧板保護パネル29aの斜視図である。
化粧板保護パネル29aは、筐体の外装の一部として配置されている。そのため、化粧板保護パネル29aの角部が直角に形成されていると、遊技者に怪我を負わせてしまう虞や、角部が欠けてしまい見栄えの低下を招来してしまう虞がある。
従って、化粧板保護パネル29aの角部は丸みを帯びて形成されることが多い。
また、化粧板保護パネル29aを通して視認可能な化粧板は、遊技機に対する興味を惹起させる目的のために、特徴のある意匠を施されていることが多い(例えば、遊技機のテーマとなる絵柄が描かれている場合や、特徴的な形状の部材が表面に配置されている場合など)。そのため、それらの意匠的な部分は、できるだけ広範囲から適切に視認し易くされることが望ましい。
そこで、化粧板や配置された意匠的部分が適切に視認可能な角度を広角にするために、化粧板保護パネル29aの立体形状は、緩やかな弧を描くような湾曲形状に形成されることが多い。
また、機種ごとに固有の曲面が正面形状などとして施されることは通常の設計上で強く要望されている。特に、そのような曲面形状にはカバー体を設けることが望ましい場合も多々ある。
この点からも、化粧板保護パネル29aの立体形状は、緩やかな弧を描くような湾曲形状に形成されることがある。
また、LCDユニット7の前方に配置される液晶保護パネル25は、角部が露出していない(或いは突出していない)状態で配置されることが多い。
そのため、立体形状を湾曲形状に形成する必要が無いため、平らな延べ板状に形成される。
また、液晶保護パネル25の表面に可動役物が設けられている場合もあるが、これは主として遊技者に対して演出を行うための可動役物であるため、遊技機の正面から見て適切に視認されればよく、斜めなどの他の角度から適切に視認しやすくする必要性は薄い。
更に、LCDユニット7の表示部7aの画面は平面に形成されている。平面とされた表示面の前面に仮に湾曲した液晶保護パネル25を配置することは、視認性を低下させる虞がある。特に、表示面の周縁部に表示される画像の視認性が低下する虞がある。
これらの点からも、液晶保護パネル25の立体形状は、平らな延べ板状に形成されることが望ましい。
湾曲形状とされた化粧板保護パネル29aは、平らな延べ板状の形状とされた液晶保護パネル25よりも溶融粘度の低い素材とすることが好適である。
溶融粘度の高い素材を湾曲形状に形成するためには、例えば、ヒーターなどを用いて延べ板状の透明パネルに曲げ加工を施す手法などが用いられる。しかし、この手法では、大量生産には不向きである。
一方、溶融粘度の低い素材は、大量生産が可能な射出成形に好適である。
即ち、湾曲形状とされた化粧板保護パネル29aの素材を溶融粘度の低い素材とすることで、射出成形による形成が容易となる。
溶融粘度が低い素材の一例としては、合成樹脂を挙げることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル素材やポリカーボネート素材を挙げることができる。
また、曲げ剛性の低い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることができる。
尚、ここでは、化粧板保護パネル29aが湾曲形状とされた例を説明したが、それ以外の透明パネル(例えば回胴保護パネル26)が湾曲形状とされる例も考えられる。その場合には、回胴保護パネル26の素材は、液晶保護パネル25の素材よりも溶融粘度の低い素材とすることが好適である。
まとめると、湾曲形状のカバー体とされた第2の透明パネルとしての化粧板保護パネル29aの素材は溶融粘度が相対的に低い第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされ、平らな延べ板状の形状とされた第1の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は溶融粘度が相対的に高い第1素材である強化ガラス素材とされることが好適である。
尚、ここでは、第2の透明パネルの例として湾曲形状のカバー体を挙げたが、それ以外の形状が第2の透明パネルであってもよい。即ち、第1の透明パネルの形状である延べ板状以外の立体形状とされた透明パネルについては、第2の透明パネルであることが望ましい。また、第1の透明パネルの平面形状は長方形や正方形でなくてもよく、最大の面積を有する面が平らであれば、延べ板状とされる。そして、最大の面積を有する面が曲面であれば、第2の透明パネルとされる。
[3−3.面積による素材選択]
透明パネルの面積に応じて、素材を選択する例を説明する。
LCDユニット7の表示部7aは大型化が進んでいる。そのため、LCDユニット7の表示部7aを保護しつつ視認可能なように前方に配置される透明な液晶保護パネル25の大きさも大きくなる傾向にある。従って、液晶保護パネル25のパネル面の面積も広くなる傾向にある。
一方、回胴保護パネル26は、回転リール4a〜4cを保護しつつ一部を視認可能に配置されるものであるが、回胴保護パネル26のパネル面の大きさが大きくなり過ぎてしまうと、回胴保護パネル26を介して視認可能な図柄の数が増えてしまう虞がある。
特に、縦方向が長くなってしまうと、視認できるおおよそ縦方向に3個の図柄が、4個或いは5個などになってしまう。
これにより、上段や中段などの図柄停止ラインの位置が把握しにくくなってしまい、遊技者は適切な位置で回胴の回転を停止させることが困難になってしまう虞がある。従って、適切な遊技を阻害してしまう可能性がある。
また、図柄回転ユニット3やその周辺部には、図柄回転ユニット3を回転させるための機構等の部材が配置されていることが多い。
回胴保護パネル26の大きさを大きくし、視認範囲を拡げてしまうと、それらの周辺部材が視認可能となってしまい、遊戯興趣を妨げてしまう虞がある。
更に、それらの部材を隠蔽するための目隠し部材を配置することが考えられるが、コストの増加や組み立て行程の複雑化などを招来してしまう。
従って、回胴保護パネル26のパネル面の面積よりも液晶保護パネル25のパネル面の面積の方が大きくされやすい。
図5に示す液晶保護パネル25のパネル面の面積が図6に示す回胴保護パネル26のパネル面の面積よりも大きい場合、面積の大きい液晶保護パネル25は面積の小さい回胴保護パネル26よりも曲げ剛性が高い素材とすることが好適である。
尚、「パネル面」とは、透明パネルのうち前後を向く面(即ち側面を除く面)を指す。
面積の異なる透明パネルに対して同じ素材を使用した場合、面積の大きい透明パネルは面積の小さい透明パネルに対して、透明パネルを曲げたときの変形に係る変位量が大きくなる可能性が高い。この場合には、それぞれの透明パネルに対して、変位量の差を考慮した配置や支持方法を適用することが必要となり、場合によっては構成の煩雑化や組み立て効率の低下を招来する虞がある。
一方、面積の大きい透明パネルの曲げ剛性を面積の小さい透明パネルよりも高い素材とすることにより、透明パネルが変形したときの変位量を近づけることができる。
これにより、透明パネルが押圧されたときの変形に係る変位量の差分を考慮せずに、透明パネルの配置や支持方法(或いは支持構造)を選択することができる。従って、遊技機の構造の簡易化や組み立て効率の向上を図ることができる。
更に、透明パネルに対して遊技者によって前方から押圧された場合等に必要な透明パネルの強度も、液晶保護パネル25や回胴保護パネル26の双方において面積が異なるにもかかわらず保ちやすい。
曲げ剛性の高い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることができる。また、曲げ剛性の低い素材の一例としては、合成樹脂を挙げることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル素材やポリカーボネート素材を挙げることができる。
尚、液晶保護パネル25のパネル面の面積が回胴保護パネル26のパネル面の面積よりも小さい場合には、面積の小さい液晶保護パネル25は面積の大きい回胴保護パネル26よりも曲げ剛性が低い素材とすることが考えられる。
まとめると、パネル面の面積が相対的に小さい第2の透明パネルとしての回胴保護パネル26の素材は曲げ剛性が相対的に低い第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされ、平らな延べ板状の形状とされた第1の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は曲げ剛性が相対的に高い第1素材である強化ガラス素材とされることが好適である。
尚、透明パネルの面積に応じて、素材を選択する際に、曲げ剛性以外の性質に着目してもよい。
面積の大きい透明パネルの場合には、外から圧力が加わった場合に応力が大きくなる。この応力によって透明パネルは変形するが、変形によって透明パネルが破損しないように、弾性係数(弾性率、弾性定数、ヤング率)の小さい素材を選択することが考えられる。
これにより、外部からの圧力によって透明パネルが大きく変形した場合でも、透明パネルの破損を防止することができる。
[3−4.二次加工の有無による素材選択]
透明パネルに対する二次加工の有無に基づいて、素材を選択する例を説明する。
液晶保護パネル25は、前述したように、LCDユニット7の表示部7aと略同じサイズとされることが多い。また、LCDユニット7の前方に可動役物を配置する場合もあるが、LCDユニット7の表示部7aに表示されたキャラクタ画像と連動した演出を行うことが多い。従って、可動役物はLCDユニット7の表示部7aの前方で動くことによって遊技者に対する演出を行うことが多い。
また、LCDユニット7の表示部7aに対して、上下方向或いは左右方向にはみ出して可動する可動役物が設けられる場合もあるが、そのような場合は、LCDユニット7の表示部7aからはみ出した位置に待機位置(即ち非演出時の待機位置)が設定されている場合が多く、そのような待機位置に位置した状態の可動役物を視認可能とすることは、演出の都合上適切でない場合が多い。
従って、LCDユニット7の表示部7aの大きさよりも大きな液晶保護パネル25を配置した上で、LCDユニット7の表示部7aを視認するために透明であることが必要な部分以外の部分を非透明部として形成することは考えにくい。
即ち、液晶保護パネル25は、全体が透明な部材として形成され、LCDユニット7の表示部7aと略同じ大きさの形状とされることが多い。
一方、回胴保護パネル26は、回転リール4a〜4cの前方に配置され、回転リール4a〜4cに形成された図柄の一部のみを適切に遊技者に視認可能とするために、それ以外の部分を隠蔽する役割を担っていることが多い。
更に、回転リール4a〜4cのデザインと連携した意匠的効果を発揮させることもあるし、回胴保護パネル26自体に非透明部28を形成して、非透明部28に意匠を施すこともある。
これらのことから、特に回胴保護パネル26については、非透明部28を形成するための二次加工を施すことがある。
また、デザイン上の要請や機能的な要請(例えば、払出表示部10や貯留数表示部11を目立たせるためや視認性を高めるため)により、回胴保護パネル26の一部をカラー化や半透明化することもある。その場合も、回胴保護パネル26に対する二次加工が必要となる。
図10及び図11は、液晶保護パネル25が支持部材31に支持されている様子を示す図である。具体的に、図10Aは、一点鎖線で示された支持部材31に液晶保護パネル25が支持されている様子を斜視図で示した図である。支持部材31は、一部が図に示されている。図10Bは、液晶保護パネル25及び支持部材31の縦断面図である。また、図11は、液晶保護パネル25の被支持部25aを示す正面図である。
図に示すように、液晶保護パネル25は、支持部材31の第1支持面31aと第2支持面31bに挟持されることにより、支持されている。液晶保護パネル25のうち、支持部材31の第1支持面31a及び第2支持面31bに挟持された部分は、被支持部25aとされる。
また、液晶保護パネル25のうち少なくとも被支持部25a以外の部分は、透明な部分とされる。換言すれば、遊技者は被支持部25a以外の部分を介して後方に位置するLCDユニット7の表示部7aを視認可能とされる。
尚、この例では、液晶保護パネル25の縁部の全ての部分が支持部材31の第1支持面31aと第2支持面31bに支持され、縁部の全ての部分が被支持部25aとされている例を示しているが、縁部の一部のみが支持部材31の第1支持面31aと第2支持面31bに支持されることにより、縁部の一部のみが被支持部25aとされてもよい。
また、支持部材31は一つの部材とされているが、複数の部材で構成されていてもよい。例えば、第1支持面31aを有する部材と第2支持面31bを有する部材が別の部材とされ、液晶保護パネル25が別々の部材に挟持されることにより支持されてもよい。
更に、遊技機のテーマに沿って装飾などが施されて配置された部材が支持部材31として機能してもよい。これにより、装飾部品と支持部材31をそれぞれ設ける必要がなくなるため、部品点数の削減及びコストの削減に寄与することができる。
一方、図6に示す回胴保護パネル26は、一部が透明部27とされ、他の一部が非透明部28とされている。
非透明部28を有する回胴保護パネル26は、二次加工によって非透明部28を後から形成することが考えられる。例えば、水転写印刷によって非透明部28を生成する。
このとき、回胴保護パネル26の静止摩擦係数が小さい場合には、非透明部28の形成が難しい場合がある。
そこで、二次加工を行う必要のある回胴保護パネル26は、二次加工を行う必要のない液晶保護パネル25よりも静止摩擦係数が高い素材を用いることが好適である。
これにより、二次加工を行う透明パネルと行わない透明パネルにおいて、それぞれ適切な素材を選択することができる。
静止摩擦係数が低い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることができる。また、静止摩擦係数の高い素材の一例としては、合成樹脂を挙げることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル素材やポリカーボネート素材を挙げることができる。
また、液晶保護パネル25の素材として強化ガラス素材を用いれば、殴打等の衝撃に対する耐久性を高めることができるため、高価なLCDユニット7の保護機能を高めることができる。
まとめると、被支持部25aを除いた部分に非透明部28を有する第2の透明パネルとしての回胴保護パネル26の素材は静止摩擦係数が相対的に大きい第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされ、被支持部を除いた部分に非透明部を有さない第1の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は静止摩擦係数が相対的に小さい第1素材である強化ガラス素材とされることが好適である。
尚、二次加工が施される透明パネルの一例として、非透明部28を備える透明パネルを例に挙げたが、これ以外の例も考え得る。
例えば、透明パネルに対して透明なシール状の部材を貼り付ける場合などには、透明性が確保される二次加工が施される。
この場合には、非透明部28を備えない透明パネルであっても、二次加工が施されるため、第2の透明パネル(即ち第2素材で形成された透明パネル)であることが望ましい。
[3−5.厚さによる素材選択]
透明パネルの厚さに基づいて素材を選択する例を説明する。
図5に示すように、液晶保護パネル25の後方には、LCDユニット7が配置される。LCDユニット7は、傷つき等により、液晶に表示されるキャラクタ等の画像の視認性が低下する可能性がある。また、LCDユニット7に直接衝撃が加えられた場合には、LCDユニット7の機能が著しく阻害される(例えば、画面に何も映らない状態となる)可能性がある。更に、LCDユニット7は他の部品よりも高価な部品であるため、可能な限り傷つきや破壊等を防止することが望ましい。
そのため、LCDユニット7の保護の観点から、液晶保護パネル25のパネル面が押圧されたときの変位量(特に後方への変位量)は小さい方がよい。
そのためには、例えば、液晶保護パネル25のパネル厚を回胴保護パネル26のパネル厚よりも厚くすることが好適である。
これにより、液晶保護パネル25の曲げ剛性が高まり、押圧されたときの変位量が小さくされる。
尚、透明パネルの後方に位置する部材の視認性を可能な限り高めることや、コストを抑制することなどの観点から、液晶保護パネル25及び回胴保護パネル26の双方の厚さを厚くすることよりも、一方の透明パネルの厚さを厚くすることが望ましい。
また、例えば、液晶保護パネル25の素材を回胴保護パネル26の素材よりも曲げ剛性が高い素材とすることが好適である。
これにより、液晶保護パネル25の曲げ剛性を高めることができる。
また、前述のように、LCDユニット7の表示部7aは大型化が進んできている。そのため、液晶保護パネル25についても大型なものが配置されている場合が多い。
液晶保護パネル25のパネル面が大きい場合、押圧されたときの変位量も大きくなる。この観点からも、液晶保護パネル25の曲げ剛性を高めることが好適である。
更に、例えば、液晶保護パネル25の素材を回胴保護パネル26の素材よりも光透過性の高い素材とすることが好適である。
光透過性とは、全光線透過率や可視光透過率などである。これらの数値が高い(即ち光を透過しやすい)素材を液晶保護パネル25に用いることで、液晶保護パネル25の奥にあるLCDユニット7の視認性を高めることができる。
特に、液晶保護パネル25の厚みを増した場合、透明性(光透過性)が低下する可能性が高い。そこで、光透過性の高い素材を液晶保護パネル25の素材として採用して厚みを増すことにより、視認性の低下を抑制しつつ液晶保護パネル25の曲げ剛性を高めることができる。
曲げ剛性の高い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることができる。また、曲げ剛性の低い素材の一例としては、合成樹脂を挙げることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル素材やポリカーボネート素材を挙げることができる。
また、光透過性の高い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることが出来る。
従って、曲げ剛性が高く光透過性の高い素材としては、強化ガラス素材が好適な素材の一例となる。
まとめると、表示パネルとしての表示部7aの前面を覆って配置される第1の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は曲げ剛性が相対的に高い(或いは光透過性が相対的に高い)第1素材である強化ガラス素材とされ、それ以外の第2の透明パネルとしての回胴保護パネル26の素材は曲げ剛性が相対的に低い(或いは光透過性が相対的に低い)第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされることが好適である。
[3−6.取付方法による素材選択]
透明パネルの取付方法に基づいて素材を選択する例を説明する。
本実施の形態における液晶保護パネル25は、図10に示すように、支持部材31に挟持されることによって、遊技機に取り付けられている。
また、回胴保護パネル26には、例えば図12Aに示すように、四隅に被支持孔26aが形成され、図12Bに示すように、前方支持部材32と後方支持部材33に対してビス34によってビス留めされている。そのために、前方支持部材32にはビス留めのための螺孔32aが形成され、後方支持部材33には支持孔33aが形成されている。
ビス留めのために被支持孔26aが設けられる回胴保護パネル26の素材としては、例えば、合成樹脂を選択することが最適である。
一方、孔が形成されずに支持部材31に挟持される液晶保護パネル25については、強化ガラス素材を用いてもよい。即ち、曲げ剛性が高い素材を選択するのであれば、強化ガラス素材などを用いればよいし、曲げ剛性の高さを犠牲にして安価な素材を選択するのであれば、アクリルなどの合成樹脂を選択すればよい。
尚、回胴保護パネル26に関しては、後方に位置する各回転リール4が円筒形状とされるため、回胴保護パネル26の上端及び下端の後方の空間は中央部後方の空間と比較して広くされている。そのため、ビス留めされた状態においてビスの螺子頭が位置するための空間を設けることが非常に容易である。従って、回胴保護パネル26の取付方法としてはビス留めを選択することは好適である。
また、孔が形成されていない液晶保護パネル25は被支持孔26aなどが形成された回胴保護パネル26よりも再利用に好適である。このとき、再利用の観点から、液晶保護パネル25の素材として、光透過性が劣化し難い強化ガラス素材を選択することが好適である。
尚、前方支持部材32と後方支持部材33は、別の部材とされているが、一体に成形された一つの部材であってもよい。
また、遊技機のテーマに沿って装飾などが施されて配置された部材が前方支持部材32として機能してもよい。これにより、装飾部品と前方支持部材32をそれぞれ設ける必要がなくなるため、部品点数の削減に寄与することができる。
まとめると、第1支持面31a及び第2支持面31bによって挟持されて取り付けられる第1の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は第1素材である強化ガラス素材とされ、ビス留めによって取り付けられる第2の透明パネルとしての回胴保護パネル26の素材は第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされることが好適である。
尚、ビス留めでなくても、取り付けの際に透明パネルの形状の変更を伴う加工(例えば、孔を開ける加工や切り欠きを設ける加工や一部を切除する加工など)が必要な透明パネルについては、第2素材(例えばアクリル素材などの合成樹脂素材)で形成されることが望ましい。
これにより、加工の際の透明パネルのひび割れなどを防止することができる。
[3−7.操作手段からの距離による素材選択]
操作手段からの距離に基づいて透明パネルの素材を選択する例を説明する。
操作手段とは、例えば、マックス投入ボタン16やスタートレバー17や各停止ボタン18である。
遊技者は、操作手段を操作する際に操作手段を見た後、回転リール4a〜4cが動き出したことに応じて回転リール4a〜4cを見ることが多い。そのため、操作手段と回転リール4a〜4cの距離を離して配置してしまうと、遊技者の負担が増大してしまう虞がある。従って、遊技者の視線の移動を考慮して、操作手段の近くに回転リール4a〜4cを配置することが多い。この場合、回胴保護パネル26も操作手段の近くに配置される。
一方、LCDユニット7の表示部7aには、各種キャラクタ画像等が表示されるが、遊技者は常に見ているわけではなく、LCDユニット7を利用した演出が行われた場合のみLCDユニット7の表示部7aを見ればよい場合が多い。
そのため、LCDユニット7と操作部の距離を離して配置しても、遊技者にとって負担が大きくなりすぎる可能性は低い。
従って、液晶保護パネル25と操作部の距離は、回胴保護パネル26と操作部の距離よりも離して配置されることが多い。
操作手段は、遊技者が触れる箇所であるため、図1に示すように、操作手段からの距離が相対的に近い回胴保護パネル26は、相対的に遠い液晶保護パネル25よりも硬度(例えばブリネル硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ、ショア硬さ、ヌープ硬さなど)が高い素材を選択することが好適である。
これにより遊技者が透明パネルに触れた際の傷付きを防止することができる。
まとめると、操作手段からの距離が相対的に近い第1の透明パネルとしての回胴保護パネル26の素材は第1素材である強化ガラス素材とされ、操作手段からの距離が相対的に遠い第2の透明パネルとしての液晶保護パネル25の素材は第2素材である合成樹脂(例えばアクリル素材など)とされることが好適である。
また、液晶保護パネル25の近辺にモーションセンサなどの操作手段が配置され、当該センサに遊技者の手などを検知させることを利用した演出が実行される遊技機である場合には、液晶保護パネル25を第1の透明パネルとすることも考えられる。
マックス投入ボタン16やスタートレバー17や各停止ボタン18などの操作手段は、遊技者にとって操作する頻度が多いため、遊技者の動きが一定となることが多く、誤って回胴保護パネル26に触れてしまう可能性は低い。一方、モーションセンサなどの操作手段は、操作される頻度がマックス投入ボタン16などよりも少ないため、操作する際に液晶保護パネル25に誤って触れてしまう可能性が高い。
また、モーションセンサなどの操作手段を用いた演出は、遊技者にとって有利な遊技状態に関する演出であることが多く、遊技者の気分が高揚した状態で当該操作手段を操作することが多い。このことからも、モーションセンサなどの操作手段が近くに設けられた液晶保護パネル25に誤って触れてしまう可能性が高い。
従って、液晶保護パネル25を第1の透明パネルとし、硬度が高い素材を選択することが好適な場合もある。
[3−8.透明パネルと支持部材の接触面積による素材選択]
透明パネルと支持部材の接触面積に基づいて透明パネルの素材を選択する例について、図13を参照して説明する。
透明パネル(液晶保護パネル25や回胴保護パネル26)は、支持部材(液晶保護パネル25に対する支持部材31、回胴保護パネル26に対する前方支持部材32及び後方支持部材33)によって支持されて遊技機に取り付けられる。
回転リール4a〜4cやLCDユニット7の周辺には、基板などの部材が配置される。また、更に回転リール4a〜4cやLCDユニット7の周辺には、可動役物などが配置される場合もある。
そのため、基板や可動役物などの部材の配置の都合上、液晶保護パネル25は、必ずしも縁の部分が全周に亘って支持部材31と接触するわけでなく、縁の一部が支持部材31と接触していない場合もある。
同様に、回胴保護パネル26についても、縁の一部が後方支持部材33と接触していない場合もある。
例えば、LCDユニット7の周辺部に可動役物などが配置されることがある。この場合、可動役物の配置の都合上、液晶保護パネル25の縁の一部が支持部材31と接触できない状態で液晶保護パネル25が配置されることがある。
また、回転リール4a〜4cの周辺部に可動役物などが配置されることもある。この場合、例えば、回胴保護パネル26の縁の一部が前方支持部材32や後方支持部材33と接触できない状態で回胴保護パネル26が配置されることがある。
ところで、透明パネルのパネル面が外部から押圧された場合、支持部材によってその衝撃を吸収する。このとき、透明パネルの曲げ剛性が低い場合には、変形時の透明パネルの変位量が大きくなるが、透明パネルと支持部材の接触面積が小さい場合、透明パネルから受ける圧力を小さい面積で(即ち局所的に)受け止めるため、支持部材がそれに耐えうるように構成する必要がある。
そこで、透明パネルと支持部材の接触面積が相対的に小さい透明パネルの素材を曲げ剛性の高い素材とすることにより、透明パネル自体で外部からの圧力をある程度吸収し、支持部材に掛かる圧力を減らすことが好適である。
具体的には、図13Aに示す透明パネルP1と図13Bに示す透明パネルP2において、支持部材と接触する面(図中のSで示す部分)の面積(接触面積)は、透明パネルP2よりも透明パネルP1の方が小さくされている。
このとき、透明パネルP1の素材を透明パネルP2よりも曲げ剛性の高い素材とすることが好適である。
尚、透明パネルと支持部材の接触面積に基づいて透明パネルの素材を選択する際に、曲げ剛性の代わりに弾性係数(弾性率、弾性定数、ヤング率)に基づいて素材を選択してもよい。
具体的には、支持部材の接触面積が相対的に小さい透明パネルP1の素材を透明パネルP2の素材よりも弾性係数の小さな素材とすることが好ましい。これにより、透明パネルに対して加えられた力によって透明パネルが弾性変形しやすくされるため、支持部材に掛かる圧力を減らすことができる。
[3−9.電子回路基板からの距離による素材選択]
電子回路基板からの距離に基づいて透明パネルの素材を選択する例を説明する。
電子回路基板は、例えば、主基板40や電源基板41や演出制御基板42や演出インターフェース基板43や液晶制御基板44やLED基板48や回胴LED基板50a〜50cや回路中継基板53などである。勿論、これ以外の図示しない回路基板が対象とされてもよい。
電子回路基板に搭載される各種電子部品、例えば、IC(Integrated Circuit)やコンデンサなどは、静電気等によって故障や破壊が発生することがある。
具体的には、透明パネルに帯電した静電気が電子回路基板に放電されることにより、搭載された電子部品の故障や破壊が発生する。
即ち、電子回路基板と透明パネルの距離に応じて、透明パネルの素材を適切に選択することが重要である。或いは、透明パネルの素材に応じて、即ち、透明パネルの帯電量に応じて、電子回路基板と透明パネルの距離を適切に保つことが重要である。
例えば、各種基板は、LCDユニット7に近い位置に取り付けられることがある。
なぜなら、回胴保護パネル26の背面は回転リール4a〜4cが配置されているため、その分、設計上の都合により、各種基板はLCDユニット7の後方のスペースに配置されやすい。
場合によっては、液晶保護パネル25から1cm以内程度の距離にICやコンデンサ等が積載された基板が配置されることもある。
この場合には、液晶保護パネル25の素材として、電気絶縁性の小さい素材が選択される。
ところで、液晶保護パネル25の後方に配置される基板としては、LCDユニット7を挟んだ位置に離れて配置されることもある。
液晶保護パネル25と基板の距離が離れている場合には、さほど静電気の影響を考慮する必要がない。
また、回胴保護パネル26には、基板が近接して配置される場合もある。具体的には、図6に示すように、遊技表示基板61が回胴保護パネル26の後方に配置される。遊技表示基板61上に搭載されるドライバIC等の中には、静電気に弱いものもある。
この場合には、液晶保護パネル25の素材として、電気絶縁性の小さい素材が選択される。
尚、透明パネルの帯電量は、透明パネルの素材だけでなく、大きさや厚さなどによっても異なる。
他にも、透明パネルが接地されているかどうかによっても異なってくる。
透明パネルが配置されるこれらの種々の環境を考慮して、透明パネルの素材を選択することが重要である。
複数の透明パネル(液晶保護パネル25や回胴保護パネル26)のうち、最も近い電子回路基板との距離が相対的に近い方の透明パネルは、相対的に遠い透明パネルよりも電気絶縁性の小さい素材(第1素材)とすることが好適である。
電気絶縁性の小さい素材は、帯電量が小さくなる。そのため、最も近い電子回路基板との距離が相対的に近い方の透明パネルの素材について、電気絶縁性が相対的に小さい素材とすることで、透明パネルに帯電する帯電量を低下させ、電子回路基板に対して透明パネルからの放電が発生した際の電子回路基板の故障の発生確率を低減することができる。
また、帯電量などの静電気の影響を考慮せずに各種電子回路基板の配置に関する自由度が向上するため、設計コストの削減や製造の容易性の向上を図ることが可能となる。
まとめると、電子回路基板からの距離が近い透明パネルの素材は、他の透明パネルよりも電気絶縁性の小さい素材を選択することが望ましい。
尚、電子回路基板からの距離に基づいて透明パネルの素材を選択する際に、電気絶縁性の代わりに電気伝導度や表面電気抵抗の値に基づいて各透明パネルの素材を選択してもよい。
即ち、電子回路基板からの距離が近い透明パネルの素材は、他の透明パネルよりも電気伝導度が高い素材とすることにより、帯電を防止することができる。或いは、電子回路基板からの距離が近い透明パネルの素材は、他の透明パネルよりも表面電気抵抗の低い素材とすることにより、帯電の防止或いは帯電量の抑制をすることができる。
より具体的な素材を例に挙げて説明する。
一般的に透明パネルの素材としてよく利用される強化ガラス素材とアクリル素材(またはポリカーボネート素材などの合成樹脂)を比較すると、強化ガラス素材の方がアクリル素材よりも静電気が発生しにくい。
従って、電子回路基板からの距離が相対的に近い透明パネルの素材は第1素材とされた強化ガラス素材を選択し、電子回路基板からの距離が相対的に遠い透明パネルの素材は第2素材とされたアクリル素材(あるいはポリカーボネート素材などの合成樹脂)を選択することが望ましい。
尚、透明パネルに帯電した静電気の電子回路基板への放電は、直接の放電に限らず、他の部材(例えば金属などで形成された部材)を介した間接的な放電の可能性もある。
間接的な放電が考えられる場合においては、電子回路基板と透明パネルの間の距離の代わりに、当該他の部材と透明パネルの距離を考慮することが好適である。即ち、透明パネルから当該他の部材に放電されることが無ければ、そこから電子回路基板へ放電されることも無いためである。
尚、透明パネルの付近に電子回路基板が配置されていない場合であっても、静電気の発生を抑制することが好ましい。
透明パネルに静電気が発生すると、空気中の塵埃が寄せ付けられて、パネル面に吸着してしまう。そうすると、パネル面を介して視認可能な後方に位置する部材の視認性が低下してしまう。
従って、静電気の発生を抑制することで、或いは、静電気の帯電量を少なくすることで、パネル面への塵埃の吸着を抑制し、後方に位置する部材の視認性の低下を防止することができる。
[3−10.発熱体からの距離による素材選択]
発熱体からの距離に基づいて透明パネルの素材を選択する例を説明する。
発熱体は、例えば、LCDユニット7に各種の画像を表示させるためのCPUや主制御基板40のCPUなどである。
透明パネルは、発熱体からの発せられる熱によって変形や白濁による透明性低下が起こる可能性がある。
従って、透明パネルと発熱体の距離に応じて、透明パネルの素材を適切に選択することが重要である。
複数の透明パネル(液晶保護パネル25や回胴保護パネル26)のうち、最も高温となる発熱体に相対的に近い透明パネルの素材を、耐熱性の高い素材とすることが好適である。
例えば、CPUを有する主制御基板40や演出制御基板42は、LCDユニット7に近い位置に取り付けられることが多い。
なぜなら、回胴保護パネル26の背面は回転リール4a〜4cが配置されているため、その分、主制御基板40や演出制御基板42を近接して配置することが難しく、必然的にLCDユニット7の後方のスペースに主制御基板40等が配置されることが多くなるためである。
一方で、回胴保護パネル26の背面は回転リール4a〜4cが配置されている。従って、その分、主制御基板40や演出制御基板42から離れている。特に、液晶保護パネル25と比較すると、回胴保護パネル26は、主制御基板40や演出制御基板42からの距離が遠い。
更に、回胴保護パネル26は回転リール4a〜4cの回転に伴う空気の流動が生じており、その分熱がこもりにくい位置に配置されていることになる。
そこで、液晶保護パネル25は回胴保護パネル26に比べて耐熱性の高い素材を適用する。これにより、熱による透明パネル(液晶保護パネル25)の変形等を防止することができる。
ところで、ヒートシンクや配置構造、その他の構造上の理由でCPUの発熱の影響を液晶保護パネル25が受けない場合もある。
対して、LEDの発熱の影響を回胴保護パネル26が受ける場合がある。特に、演出用のLED等が回胴保護パネル26の近傍に(例えば回胴保護パネル26の半透明の部分から光を前方へ放出するために、回胴保護パネル26の後面に接するように)設けられる場合や、多数のLEDが近傍に配置される場合などがある。
このような場合には、LEDが発する熱の影響を回胴保護パネル26が受けることがある。
従って、回胴保護パネル26の素材を液晶保護パネル25の素材に比べて耐熱性の高いものとする。これにより、熱による透明パネル(回胴保護パネル26)の変形等を防止することができる。
また、最も高温となる発熱体一つを対象とし、その発熱体までの距離に応じて透明パネルの素材を選択する例が考えられる。
例えば、発熱体Aに対して液晶保護パネル25と回胴保護パネル26のうちで距離が近い方の透明パネルについて、耐熱性の高い素材を採用することが考えられる。
また、構造上の空気の経路を考慮し、液晶保護パネル25と回胴保護パネル26のうちで発熱体Aからの放熱の影響を受けやすい透明パネルについて、耐熱性の高い素材を採用することも考えられる。
尚、複数の発熱体を対象としてもよい。
具体的には、所定の温度以上となる発熱体A,Bを対象とし、それぞれの透明パネルから発熱体A,Bまでの距離のうちで、短い距離をその透明パネルと発熱体の距離とする。
例えば、透明パネルP1から発熱体Aまでの距離が10cm、発熱体Bまでの距離が20cmである場合、透明パネルP1と発熱体の距離は10cmとする。
同様に透明パネルP2から発熱体A,Bまでの距離を計測し、近い方の距離を透明パネルP2と発熱体の距離とする。
このとき、発熱体との距離が近い透明パネルの素材を耐熱性の高い素材とすることが好適である。
まとめると、発熱体からの距離が相対的に近い第1の透明パネルの素材は、耐熱性の高い第1素材である強化ガラス素材とされることが望ましい。このとき、第1の透明パネルよりも発熱体からの距離が相対的に遠い第2の透明パネルの素材は、第2の素材である合成樹脂であってもよいし、他の条件(形状や面積や二次加工の有無など)から適宜選択されてもよい。
尚、発熱体からの距離が相対的に近い透明パネルの素材は、熱伝導率が高い素材を選択することも考えられる。これにより、発熱体からの熱を積極的に他の部分へ逃がすことができ、発熱体が高温となりすぎてしまうことを防止することができる。
また、発熱体からの距離が相対的に近い透明パネルの素材は、熱容量(または定積熱容量)の大きな素材を選択することも考えられる。これにより、透明パネル自体の温度が高温となりすぎてしまうことを防止することができる。
[3−11.被保護部材からの距離による素材選択]
被保護部材からの距離に応じて透明パネルの素材を選択する例を説明する。
被保護部材とは、例えば、液晶保護パネル25であれば、LCDユニット7を指し、回胴保護パネル26であれば回転リール4a〜4cを指す。
尚、LCDユニット7や回転リール4a〜4c以外にも被保護部材を有する場合もある。
例えば、回胴保護パネル26の後方に、回転リール4a〜4c以外の可動役物などが配置されており、回胴保護パネル26がそれらの可動役物の保護を兼ねている場合には、当該可動役物に関しても、被保護部材とされる。
また、回転リール4a〜4c付近に演出用LEDを配置する場合には、演出用LEDから発せられる光を遊技者が視認可能なように、回胴保護パネル26の透明部27の後方(或いは半透明とされた部分の後方)に演出用LEDを配置する場合がある。この場合には、当該演出用LEDも回胴保護パネル26の被保護部材とされる。
回転リール4a〜4cは、軸を中心として回転する。そのため、軸の偏心や回転リール4a〜4cの表面に貼付される図柄が描かれたリールシートの凹凸等により、回転リール4a〜4cの表面と回胴保護パネル26の距離は常に一定とは限らない。
一方、LCDユニット7は可動することはないため、LCDユニット7と液晶保護パネル25の距離は、略一定である。
可動する部材と他の部材との接触を避けるためには、隙間を多めに設けることが一般的である。
そのため、回胴保護パネル26と回転リール4a〜4cの距離は、液晶保護パネル25とLCDユニット7の距離よりも広くすることが好適である。
図14Aには、LCDユニット7と液晶保護パネル25と図柄回転ユニット3と回胴保護パネル26を側面から見た状態が概略図で示されている。
図14Aに示すように、回胴保護パネル26と回転リール4a〜4cの距離は、液晶保護パネル25とLCDユニット7の距離よりも広くされている。
被保護部材からの距離が相対的に短い液晶保護パネル25の素材は、被保護部材からの距離が相対的に長い回胴保護パネル26の素材よりも、曲げ剛性の高い素材とすることが好適である。
これにより、液晶保護パネル25とLCDユニット7の表示部7aが接触しにくくされるため、表示部7aの傷付きにより表示される画像等の視認性が悪化してしまうことを抑制することができる。
尚、図14Bに示すように、LCDユニット7と液晶保護パネル25の間に可動役物(被保護部材)が配置される場合もある。この場合、可動役物と液晶保護パネル25が接触してしまうことによって、可動役物の動きが阻害されてしまう可能性や、液晶保護パネル25の傷付きが発生してしまう可能性がある。そのため、液晶保護パネル25と可動役物の距離を、回胴保護パネル26と回転リール4a〜4cの距離よりも広くすることが考えられる。
この場合には、被保護部材からの距離が相対的に短い回胴保護パネル26の素材は、被保護部材からの距離が相対的に長い液晶保護パネル25の素材よりも、曲げ剛性の高い素材とすることが好適である。
曲げ剛性の高い素材の一例としては、強化ガラス素材を挙げることができる。また、曲げ剛性の低い素材の一例としては、合成樹脂を挙げることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル素材やポリカーボネート素材を挙げることができる。
また、透明パネルの被保護部材からの距離に基づいて透明パネルの素材を選択する際に、曲げ剛性の代わりに弾性係数(弾性率、弾性定数、ヤング率)に基づいて素材を選択してもよい。
例えば、液晶保護パネル25と回胴保護パネル26のうち、液晶保護パネル25の方が被保護部材からの距離が短いとされている場合は、液晶保護パネル25の素材を、回胴保護パネル26よりも弾性係数が高い素材としてもよい。
これにより、変形時の変位量を小さく抑えることができ、LCDユニット7の表示部7aの傷付き等を防止することができる。
<4.第1の透明パネルと第2の透明パネルの配置例>

第1の透明パネルと第2の透明パネルの配置例について、図15を参照して上記以外の構成を説明する。
尚、図15は、スロットマシンとしての遊技機の外観を概略で示した図である。
[4−1.第1の配置例]
第1の配置例について、図15Aを参照して説明する。
図15Aに示す遊技機200は、遊技に必要な各部を備えている。回転リール4a〜4cの前方(遊技者側)には、透明パネル201が配置されている。また、透明パネル201とLCDユニット7の前方には、更に透明パネル202が配置されている。
即ち、回転リール4a〜4cの前方には、透明パネル201,202が順に配置されている。
この場合、透明パネル201は回胴保護パネル26とされ、透明パネル202は液晶保護パネル25とされる。
図15Aに示す透明パネルの配置の場合、パネル面が正方形に近い形状とされた透明パネル202の素材を透明パネル201の素材よりも曲げ剛性の高い素材とすることが考えられる。
また、パネル面の面積が大きい透明パネル202は、透明パネル201よりも曲げ剛性が高い素材とすることが考えられる。
透明パネルの立体形状、二次加工の有無、厚さ、取付方法、操作手段からの距離、透明パネルと支持部材の接触面積、電子回路基板からの距離、発熱体からの距離などによる素材選択については、前述したように、条件に従って選択されることが望ましい。
[4−2.第2の配置例]
第2の配置例について、図15B,図15Cを参照して説明する。
図15B,図15Cに示す第2の配置例では、LCDユニット7の他にも他のLCDユニットとしてサブLCDユニット102が遊技機200に設けられている。
従って、透明パネルとしては、回胴保護パネル26としての透明パネル201と、液晶保護パネル25としての透明パネル202,203が設けられている。
図15Bに示す透明パネルの配置の場合、透明パネル201,202を比較し、パネル面がより正方形に近い形状とされた透明パネル202の素材を透明パネル201の素材よりも曲げ剛性の高い素材とすることが考えられる。また、透明パネル201,203を比較し、パネル面がより正方形に近い形状とされた透明パネル203の素材を透明パネル201の素材よりも曲げ剛性の高い素材とすることが考えられる。
更に、透明パネル201,202を比較し、パネル面の面積が大きい透明パネル201は、透明パネル202よりも曲げ剛性が高い素材とすることが考えられる。また、透明パネル201,203を比較し、パネル面の面積が大きい透明パネル203は、透明パネル201よりも曲げ剛性が高い素材とすることが考えられる。
図15Cに示す透明パネルの配置の場合、透明パネル201,202を比較し、パネル面がより正方形に近い形状とされた透明パネル202の素材を透明パネル201の素材よりも曲げ剛性の高い素材とすることが考えられる。また、透明パネル201,203を比較し、パネル面がより正方形に近い形状とされた透明パネル203の素材を透明パネル201の素材よりも曲げ剛性の高い素材とすることが考えられる。
更に、透明パネル201,202を比較し、パネル面の面積が大きい透明パネル202は、透明パネル201よりも曲げ剛性が高い素材とすることが考えられる。また、透明パネル201,203を比較し、パネル面の面積が大きい透明パネル203は、透明パネル201よりも曲げ剛性が高い素材とすることが考えられる。
透明パネルの立体形状、二次加工の有無、厚さ、取付方法、操作手段からの距離、透明パネルと支持部材の接触面積、電子回路基板からの距離、発熱体からの距離などによる素材選択については、前述したように、条件に従って選択されることが望ましい。
<5.まとめ>

上記した各条件と透明パネルの素材の選択の組み合わせについて、図16に一覧表を示す。
平面形状が相対的に正方形に近い形状である透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に長方形に近い形状である透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
立体形状が延べ板状である透明パネルの素材は第1素材とし、それ以外の形状である透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
透明パネルの面積が相対的に大きな透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に小さな透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
二次加工を施す透明パネルの素材は第2素材とし、二次加工を施さない透明パネルの素材は第1素材とすることが望ましい。
厚さが相対的に厚い透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に薄い透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
ビス留めによって遊技機200に取り付けられる透明パネルの素材は、第2素材とし、それ以外の透明パネルの素材は第1素材とすることが望ましい。
最寄りの操作手段からの距離(或いは特定の操作手段からの距離)が相対的に短い透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に長い透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
支持部材との接触面積が相対的に小さい透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に大きい透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
最寄りの電子回路基板からの距離(或いは特定の電子回路基板からの距離)が相対的に短い透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に長い透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
最寄りの発熱体からの距離(或いは特定の発熱体からの距離)が相対的に短い透明パネルの素材は第1素材とし、相対的に長い透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
被保護部材からの距離が相対的に短い透明パネルの素材は第1素材とし、被保護部材からの距離が相対的に長い透明パネルの素材は第2素材とすることが望ましい。
尚、一つの条件(平面形状や面積などの条件)に基づいて、各透明パネルの素材が選択される例を示したが、複数の条件を考慮して素材を選択してもよい。
例えば、透明パネルP1は透明パネルP2よりも平面形状が正方形に近く、更にパネル面の面積が大きい場合には、透明パネルP1の素材をP2の素材よりも曲げ剛性の高い素材とする。
また、透明パネルP1は透明パネルP2よりも平面形状が正方形に近く、更に透明パネルP1の立体形状は延べ板状であり、透明パネルP2の立体形状は湾曲形状である場合には、曲げ剛性が相対的に高く溶融粘度も相対的に高い強化ガラス素材を透明パネルP1の素材として選択し、曲げ剛性が相対的に低く溶融粘度も相対的に低いアクリルを透明パネルP2の素材として選択する。
更に、透明パネルP1は透明パネルP2よりも平面形状が正方形に近く、更にパネル面積が小さい場合を説明する。
先の説明においては、平面形状が正方形に近い場合は、第1素材を選択することが望ましいことを説明した。また、面積が小さい場合は、第2素材を選択することが望ましいことを説明した。しかし、透明パネルP1、P2の材料について、これらの条件を同時に満たすことは難しいため、透明パネルP1,P2に対して求められる性能に応じて素材を選択することが望ましい。
例えば、透明パネルP1は正方形に近いが面積が小さいため、変形時の変位量は小さい。そのため、透明パネルP1の材料として第2素材(例えばアクリル素材)を選択してもよい。
また、透明パネルP2は、長方形であるが面積が大きいため、変形時の変位量(特に長辺の中点における変位量)が大きくなる。従って、変位量を抑えるために透明パネルP2の材料として第1素材(例えば強化ガラス素材)を選択してもよい。
また、透明パネルP1と透明パネルP2は共に平面形状が正方形とされ、透明パネルP1の立体形状は湾曲形状とされ、透明パネルP2は立体形状が延べ板状とされている場合を説明する。
先の説明においては、平面形状が正方形に近い場合は、第1素材を選択することが望ましく、立体形状が湾曲形状である場合は、第2素材を選択することが望ましいことを説明した。
従って、この場合も、透明パネルP1について上記二つの条件を同時に満たすことは難しい。
よって、透明パネルP1,P2に対して求められる性能に応じて素材を選択することが望ましい。
例えば、立体形状が湾曲形状である透明パネルP1を射出成形によって形成するために、第2素材(例えばアクリル素材)を選択してもよい。
また、透明パネルP2は正方形の延べ板状とされているため、第1素材(例えば強化ガラス素材)を選択することが望ましい。
尚、上記した各例では、本発明がスロットマシンに適用される例を示したが、本発明は筐体の前面に複数の透明パネルを搭載した遊技機(パチンコ遊技機など)に広く好適に適用できる。
1…本体ケース
2…前面扉
3…図柄回転ユニット
4a〜4c…回転リール(回胴)
5…メダル払出装置
7…LCDユニット
7a…表示部
7b…保持体
7c…取付孔
25…液晶保護パネル
25a…被支持部
26…回胴保護パネル
26a…被支持孔
27…透明部
28…非透明部
28a…光遮蔽部
28b…光透過部
29…下部パネル部
29a…化粧板保護パネル
31…支持部材
31a…第1支持面
31b…第2支持面
32…前方支持部材
32a…螺孔
33…後方支持部材
33a…支持孔
34…ビス
40…主制御基板
42…演出制御基板
60…遊技中継基板
102…サブLCDユニット
200…遊技機
201…透明パネル
202…透明パネル

Claims (5)

  1. 遊技機前面に取り付けられた透明パネルとして、第1素材による第1の透明パネルと、前記第1素材とは異なる第2素材による第2の透明パネルを有し、
    表示パネルの前面を覆って配置される透明パネルが前記第1の透明パネルとされている
    遊技機。
  2. 前記第1の透明パネルは前記第2の透明パネルよりもパネル厚が厚くされている
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1素材は前記第2素材よりも曲げ剛性が高い素材とされた
    請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1素材は前記第2素材よりも光透過性の高い素材とされた
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記第1素材は強化ガラス素材であり、
    前記第2素材はアクリル素材である
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の遊技機。
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