JP2017111277A - 偏光回折要素及びその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い回折効率で大きな回折角の偏光に変換すること等ができる偏光回折要素の提供。【解決手段】無機材料で形成される透明基板と、Si等で形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有し、前記凹凸パターンは、前記透明基板上に弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λ1ずつ空けて複数描いたときに前記弧状曲線又は前記弧状曲線の近似線に沿って形成される突状で形成される突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線の長さΛ2ごとに複数繰り返し配した周期的な構造とされ、光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し式(1)を満たすとともに、前記Λ2が前記光ビームの直径2Wに対し式(2)を満たす。【選択図】なし

Description

本発明は、フォトニック結晶の周期構造を有する偏光回折要素及びその設計方法に関する。
伝搬する光のSOP(State Of Polarization)を面内で周期的に変化させて出射する偏光回折要素(Polarization Grating、ベクトルグレーティングなどと呼ばれる)の動作は、1970年代に示され、その実現方法の一例として図1に示す偏光回折要素100が提案されている(特許文献1参照)。なお、図1は、従来の偏光回折要素を説明する説明図である。
この偏光回折要素100は、基板101上に偏光状態に敏感な光配向層102と、液晶フィルム103とをこの順で配して形成される。光配向層102には、偏光ホログラムに対応する異方性配向パターンが形成され、液晶フィルム103中の液晶分子は、前記異方性配向パターンに沿って配向される。
この偏光回折要素100では、図2(a),(b)に示すように偏光ホログラムにより回転方向の異なる2つの円偏光を干渉させて、周期Λで回転する光配向層102,液晶フィルム103における配向状態が設定され、その結果として、目的とする直線偏光を得ることとしている。また、図2(c),(d)に示すように偏光ホログラムにより角度の異なる2つの直線偏光を干渉させて、周期Λで回転する光配向層102,液晶フィルム103における配向状態が設定され、その結果として、目的とする円偏光を得ることとしている。なお、図2(a)は、2つの円偏光の設定を説明する説明図であり、図2(b)は、図2(a)の設定に関する偏光ホログラム及び得られる偏光パターンを示す説明図であり、図2(c)は、2つの直線偏光の設定を説明する説明図であり、図2(d)は、図2(c)に関する偏光ホログラム及び得られる偏光パターンを示す説明図である。
こうした偏光回折要素100では、入射される光を主に±1次回折光として、高い回折効率で目的とする偏光に変換することができ、また、大きな回折角が得られる。そのため、光スイッチやビームスプリッタ等への応用が期待される。
しかしながら、偏光回折要素100は、液晶分子を材料とする液晶フィルム103を用いるため、材料の選択上、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い動作が得られず、また、液晶分子中のC−H結合、O−H結合、C−O結合などに由来する光吸収が生じ、使用する光の波長が制限される問題がある。
ところで、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御を行うことができ、また、広い波長帯に亘って吸収損失の少ない材料として、フォトニック結晶の応用が検討され、例えば、図3に示す偏光制御要素200が提案されている(非特許文献1参照)。
しかしながら、偏光制御要素200では、フォトニック結晶で形成された凹凸パターンの複屈折とパターンの幅との積が使用する光の波長λに対して1/4となるように設計され、また、偏光解析装置への応用として凹凸パターンの1つの周期(図3中の右矢印から左矢印)よりも使用する光ビームのスポット直径が小さい状態で動作させるものとされることから、1/2波長板と同様の機能を有する偏光回折要素として機能するものではない。
特表2008−532085号公報
フォトニック結晶の諸応用、川上彰二郎、応用物理学会誌Vol.77,2008年5月
本発明は、従来技術における前記諸問題を解決し、高い回折効率で大きな回折角の偏光に変換することができ、また、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御を行うことができ、かつ、広い波長帯に亘って吸収損失が少なく、1/2波長板と同様の機能を有する偏光回折要素を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 無機材料で形成される透明基板と、Si,Ge,Al,CaF,BaF,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有し、前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λずつ空けて複数描いたときに前記弧状曲線又は前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が前記間隔Λで配されて構成される1つ突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛごとに前記周期線の長さ方向に複数繰返し配した周期的な構造とされ、前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛが前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすことを特徴とする偏光回折要素。
ただし、前記式(1)中のmは、整数を示す。
<2> 突条が弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成される前記<1>に記載の偏光回折要素。
<3> 弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線が、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ周期線の長さ方向において、Nを4〜64としてN区間に分割される前記<2>に記載の偏光回折要素。
<4> 突条が弧状曲線に沿って形成され、前記弧状曲線の中心位置を含む少なくとも一部の形状が下記式(3)を満たす前記<1>に記載の偏光回折要素。
ただし、前記式(3)中、X及びYは、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ周期線の長さ方向をX方向として前記透明基板の凹凸パターン形成部が形成される側の基板面をX−Y平面としてみたときに前記X−Y平面のX及びYに対応する座標位置を示す。
<5> 凹凸パターン形成部がSi及びGeのいずれかで形成される前記<1>から<4>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<6> 透明基板と凹凸パターン形成部とが同一の形成材料で一体に形成される前記<1>から<5>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<7> 凹凸パターン形成部が無機材料で形成される透明保護部材で覆われる前記<1>から<6>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<8> 少なくとも透明保護部材上に屈折率整合層が形成される前記<7>に記載の偏光回折要素。
<9> 透明基板と凹凸パターン形成部とが異なる形成材料で別体として形成され、前記凹凸パターン形成部の突条間に無機材料で形成される透明保護部材が充填されるとともに前記凹凸パターン形成部及び前記透明保護部材が厚さを同一として前記透明基板上に層状に形成され、前記厚さをHとし、前記突状の結合線の方向の屈折率をnとし、前記突条の前記結合線に垂直で前記透明基板の面内方向の屈折率をnとしたとき、下記式(4)を満たす前記<1>から<5>のいずれかに記載の偏光回折要素。
ただし、前記式(4)中、k及びlは、整数を示す。
<10> 無機材料で形成される透明基板と、Si,Ge,Al,CaF,BaF,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有することとし、前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λずつ空けて複数描いたときに前記曲線又は前記曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が間隔Λで配されて構成される1つの突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛごとに前記周期線の長さ方向に複数繰り返し配した周期的な構造とし、かつ、前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛが前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすように設計することを特徴とする偏光回折要素の設計方法。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、高い回折効率で大きな回折角の偏光に変換することができ、また、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御を行うことができ、かつ、広い波長帯に亘って吸収損失が少なく、1/2波長板と同様の機能を有する偏光回折要素を提供することができる。
従来の偏光回折要素を説明する説明図である。 2つの円偏光の設定を説明する説明図である。 図2(a)の設定に関する偏光ホログラム及び得られる偏光パターンを示す説明図である。 2つの直線偏光の設定を説明する説明図である。 図2(c)に関する偏光ホログラム及び得られる偏光パターンを示す説明図である。 従来の偏光制御要素を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る偏光回折要素をX−Y平面上からみたときの説明図である。 図4(a)に示す第1の実施形態に係る偏光回折要素のZ方向における断面の一部をY方向からみたときの説明図である。 偏光回折要素の製造プロセスの例を示す図(1)である。 偏光回折要素の製造プロセスの例を示す図(2)である。 偏光回折要素の製造プロセスの例を示す図(3)である。 偏光回折要素の製造プロセスの例を示す図(4)である。 第2の実施形態に係る偏光回折要素をX−Y平面上からみたときの説明図である。 図6(a)に示す第2の実施形態に係る偏光回折要素のZ方向における断面の一部をY方向からみたときの説明図である。 第2の実施形態に係る偏光回折要素2の変形例を示す図である。 反射光の発生状況を示す図である。 第3の実施形態に係る偏光回折要素のX−Y平面を示す説明図である。 図8(a)中のAの領域を拡大して示す部分拡大図である。 図8(c)は、図8(a)中のBの領域を拡大して示す部分拡大図である。
本発明の第1の実施形態に係る偏光回折要素1について図4(a),(b)を参照しつつ説明をする。なお、図4(a)は、第1の実施形態に係る偏光回折要素をX−Y平面上からみたときの説明図であり、図4(b)は、図4(a)に示す第1の実施形態に係る偏光回折要素のZ方向における断面の一部をY方向からみたときの説明図である。
これら図4(a),(b)に示すように、偏光回折要素1は、透明基板11と、透明基板11上に突条12を複数並設させて形成される凹凸パターン形成部と、前記凹凸パターン形成部を覆う透明保護部材13とで構成される。
複数の突条12、即ち、これら突条12で形成される前記凹凸パターン形成部としては、Si,Ge,Al,CaF,BaF,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される。前記凹凸パターン形成部をこれらの材料で形成すると、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御が可能で、広い波長帯に亘って吸収損失が少なく、目的とする複屈折が得られ易い。これらの中でも、特に、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御が可能で、近赤外線領域を含む広い波長帯に亘って吸収損失が少なく、目的とする複屈折が得られ易く、更に比較的容易に突条12を加工形成するための基板を入手できることから、単結晶性のSi,Geが好ましい。
前記凹凸パターン形成部を分割して構成する各セグメント10a〜hは、透明基板11の厚み方向から光ビームを照射したときに複屈折性を示すように形成される。なお、図4(b)では、セグメント10aにおける断面構造を示しているが、セグメント10b〜hにおいても同様である。
突条12は、透明基板11上に略円弧状ないし楕円弧状の弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λずつ空けて複数描いたときに、前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成される。
このような周期的な前記弧状曲線に基づいて複数の突条12を形成すると、前記凹凸パターン形成部がフォトニック結晶性の周期的な構造とされ、偏光回折制御に十分な複屈折が得られるとともに、刻線を一方向に刻んで形成されるいわゆるスカラーグレーティングのように±2次、3次、4次といった高次数の回折光が発生せず、ベクトルグレーティングとして±1次の回折光のみを高い回折効率で得ることができ、また、入射光を大きな回折角の偏光に変換することができる。
ここで、波長1.55μmの設計波長でSiで構成される場合、Λを400nmとすると、突条12の幅Tは、Λよりも狭ければ特に制限はないが、140nm〜160nmが好ましい。また、突条12の厚さHは、特に制限はないが、580nm〜650nmが好ましい。突条12の幅Tと厚さHとがこのような長さであると、偏光回折制御に十分な複屈折が得られる。
偏光回折要素1では、1区間に相当する個々のセグメント10a〜10h(8個)において直線の結合線として前記弧状曲線の近似線が設定され、前記結合線上に突条12が形成される(図4(a)参照)。
並設される突条12間の間隔は、全セグメント10a〜10hにおいて等しく、前記弧状曲線の設定に応じて間隔Λとされ、各セグメント10a〜10hは、間隔Λごとに直線状の突条12が並設された短冊状部材として構成される。
なお、間隔Λの長さとしては、設計波長の1/2未満とされ、設計波長が1.55μmの場合、600nm〜100nmが好ましい。間隔Λがこのような長さであると不要な回折光の発生を抑制して回折効率を向上させることができる。
各セグメントは、突条12の長さ方向、即ち、前記結合線の方向(例えば、セグメント10aの場合はY方向)と、その垂直方向、即ち、前記結合線に垂直で透明基板11の面内方向(例えば、セグメント10aの場合はX方向)に異なった屈折率を有し、これら突条12が並設された短冊状部材である各セグメント10a〜10hは、それぞれ複屈折媒体として作用する。例えば、セグメント10aは、図4(a)中、X方向及びY方向の2つの複屈折軸を有する媒体として作用する。この複屈折軸をθだけ回転させたものがセグメント10bであり、2θだけ回転させたものがセグメント10cである。同様にセグメント10d〜10hは、セグメント10aの複屈折軸を一定角度(θ)ずつ回転させたものとされる。
また、各セグメント10a〜10hは、前記近似線を前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さ方向(図4(a)中のX方向)において8区間に等分して形成されるものであり、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ前記周期線の長さΛで1周期とし、1周期でπだけ回転させることとすると、各セグメント10a〜10hでは、θ=π/8の関係が成立し、また、各セグメント10a〜10hの前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ前記周期線の長さ方向(図4(a)中のX方向)における1セグメントあたりの長さをDとすると、Λ=8Dの関係が成立する。
ここで、分割数である8としては、Λ及びΛの大きさによって適宜設定することができるが、分割数をNとしたとき、分割数Nとしては、4〜64であることが好ましく、16〜32であることがより好ましい。分割数Nが4未満であると各セグメント間の周期変化が急峻となって不要な回折光が生じて回折効率が低下することがあり、分割数Nが64を超えると製造が困難となることがある。
前記凹凸パターン形成部をセグメント10a〜10hで構成する点について説明をしたが、前記凹凸パターン形成部としては、図4(a)に示すように、長さΛ間隔でセグメント10a〜10hの構成を繰り返すことで、周期的な構造とすることができる。即ち、前記凹凸パターン形成部は、複数の突条12が間隔Λで配されて構成される1つの突条群(図4(a)中の偏光回折要素1の左半分参照)を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛごとに前記周期線の長さ方向に複数繰り返し配した(図4(a)中の偏光回折要素2の右半分参照)周期的な構造とされる。前記凹凸パターン形成部をこのような周期的な構造とすると、使用する光ビームの入射領域を増大させて回折効率を向上させることができる。
なお、周期(Λ)の数としては、複数であればよく、図4(a)に示す2つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
偏光回折要素1では、前記複数の突条によって生じる複屈折Bと前記厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ前記周期線の長さであるΛが前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすように設計される。下記式(2)に関し、偏光回折要素1では、下記式(2)を満たすように長さΛが光ビームのスポットSの直径2Wに対し2倍程度とされるが、特に8倍以上の2W>>Λとなる条件、即ち、16W≧Λとなる条件が好ましい。
このように構成される偏光回折要素1は、高い回折効率で大きな回折角の偏光に変換することができ、また、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御を行うことができ、かつ、広い波長帯に亘って吸収損失が少ないという利点を有しつつ、1/2波長板と同様の機能で動作させることができる。
ただし、前記式(1)中のmは、整数を示す。
また、複屈折Bは、下記式(5)として与えられる。
ただし、前記式(5)中、nは、前記突条の前記結合線の方向の屈折率を示し、nは、前記突条の前記結合線に垂直で透明基板11の面内方向の屈折率を示し、nは、前記突条を形成する材料の屈折率を示し、nは、透明保護部材13を形成する材料の屈折率を示す。
複屈折Bは、波長にも依存するが、設計波長近傍では依存性を無視してもよい。Bの算出は、解析的には困難であるが、FDTD(Finite−difference time−domain)法を用いて、多数の前記突条に対して平面波を入射するときの光伝搬を計算して求めることができる。
透明基板11は、前記凹凸パターン形成部の形成材料と同一の形成材料で前記凹凸パターン形成部と一体に形成される。このように形成することで、透明基板11と前記凹凸パターン形成部との界面における入射光の反射を抑制し、回折効率を向上させることができる。
透明保護部材13は、前記パターン形成部を保護する観点から任意的に配される。透明保護部材13としては、SiO、TiO等の無機材料で形成する。また、目的に応じて、透明保護部材13には、回折ピッチを確保する役割を付与してもよい。
なお、本明細書において、「透明」とは、設計波長における光透過率が80%以上であることを示す。
次に、偏光回折要素1の製造方法について図5(a)〜(d)を参照しつつ説明をする。なお、図5(a)〜(d)は、偏光回折要素の製造プロセスの例を示す図(1)〜(4)である。
先ず、前記凹凸パターン形成部を形成する基材14を用意し、基材14上にマスクとなるフォトレジスト層15を塗工する(図5(a)参照)。
次いで、電子ビーム露光装置などにより目的とするパターン形状が得られるようにフォトレジスト層15を加工し、パターン形成用マスク15’を形成する(図5(b)参照)。
次いで、パターン形成用マスク15’をマスクとしたイオンエッチング等のエッチングを行い、基材14を基板11上に突条12が複数並設された形状に加工する。また、この際、パターン形成用マスク15’を取り除く(図5(c)参照)。
次いで、CVD(Chemical Vapor Deposition)などにより、突条12を覆うようにガラス材等の無機材料を堆積させ透明保護部材13を形成する(図5(d))。
以上により、偏光回折要素1を製造することができる。
次に本発明の第2の実施形態に係る偏光回折要素2について図6(a),(b)を参照しつつ説明をする。なお、図6(a)は、第2の実施形態に係る偏光回折要素をX−Y平面上からみたときの説明図であり、図6(b)は、図6(a)に示す第2の実施形態に係る偏光回折要素のZ方向における断面の一部をY方向からみたときの説明図である。
これら図6(a),(b)に示すように、偏光回折要素2は、透明基板21と、透明基板21上に突条22が複数並設されて形成される凹凸パターン形成部と、前記凹凸パターン形成部を覆う透明保護部材23とで構成される。前記凹凸パターン形成部は、第1の実施形態に係る偏光回折要素1と同様に複数に分割されたセグメント(セグメント20a〜20h)で形成される。なお、透明保護部材23に関し、突条22上部から表面までの厚さdとしては、可能な限り薄くする必要があり、設計波長の1/4以下であることが好ましい。
第2の実施形態に係る偏光回折要素2は、第1の実施形態に係る偏光回折要素1と次の2点について異なる。
先ず、偏光回折要素2では、偏光回折要素1の透明基板11に代えて、前記パターン形成部の形成部材とは異素材で形成された透明基板21を有する。即ち、偏光回折要素1では、前記パターン形成部の形成部材と同素材の形成材料で一体形成された透明基板11としていたが、これに代えて異素材で形成された透明基板21とすることもできる。
このような透明基板21の形成材料としては特に制限はなく、例えば、ガラス、Si等の透明な無機材料が挙げられ、偏光回折要素2の製造にあたっては、市販のガラス基板、Si基板上に前記パターン形成部の形成部材の層が形成された基板を用いることができる。なお、設計波長が近赤外波長帯の場合、Si基板を好適に利用することができる。
また、偏光回折要素2では、偏光回折要素1の厚さ方向における断面が矩形状の突条12に代えて、厚さ方向(セグメント20aではZ方向、図6(b)参照)における断面が台形状の突条22を有する。即ち、前記突条の断面形状としては、前記凹凸パターン形成部に複屈折性を付与する限り、突条22のように台形状であってもよいし、また、三角形状のように他の形状であってもよい。これら突状の断面形状は、製造プロセスにおけるイオンエッチングの条件を変更することで作製することができる。この場合、複屈折の式は、一般化されて次式になる。
即ち、複屈折Bは、下記式(5)’として与えられる。
ただし、前記式(5)’中、Sは、突条22の厚さH方向の断面積を示す。
第2の実施形態に係る偏光回折要素2の変形例を図7(a)に示す。
図7(a)に示すように、前記変形例では、屈折率整合層26aが透明保護部材23上に形成されるとともに、透明基板21の前記パターン形成部が形成される一の面及び当該一の面と反対側の面のそれぞれに屈折率整合層26b,26cが形成され、屈折率整合層26b上に前記パターン形成部が形成される。
図7(b)に示すように、偏光回折要素2では、入射光Lの反射光R〜Rが生じ、光透過率が大きく減少するとともに、反射光R,Rについては、偏光回折要素2内の迷光となってクロストークの原因となり、性能を低下させる。
そのため、前記変形例では、屈折率整合層26a〜26cを形成することで、反射光R〜Rの発生を抑制し、性能の低下を防ぐこととする。これらの屈折率整合層の設計は、突条22と透明保護部材23とからなる部分を複屈折性の厚さがH+dの薄膜とみなして設計することができる。この薄膜の突条22の前記結合線の方向の屈折率nと、突条22の前記結合線に垂直で透明基板21の面内方向の屈折率nとは、それぞれ下記(6),(7)で表される。
ただし、屈折率n,nは、解析的に求めることはできないので、FDTD法を用いて、多数の突条に対して平面波を入射するときの光伝搬を計算して求める。
複屈折性を有するので、その平均値を取り、(n+n)/2の屈折率を有するH+dの厚さの薄膜に対する反射が低減されればよい。また、屈折率整合層26a、26b、26cに対しては多層膜による低反射構造を設けることも可能である。
単層で構成する場合には、屈折率整合層26aとしては、(n+n)/2と外界固有の屈折率との間の値の屈折率を有する層として形成することができ、また、屈折率整合層26bとしては、(n+n)/2と透明基板21固有の屈折率との間の屈折率を有する層として形成することができ、また、屈折率整合層26cとしては透明基板21固有の屈折率と外界固有の屈折率との間の値の屈折率を有する層として形成することができる。
これら屈折率整合層26a〜26cとしては、適切な膜厚のTiO層、SiO層等を積層させて形成することができる。
第2の実施形態に係る偏光回折要素2の更なる変形例について説明する。
この更なる変形例では、前記透明基板と前記凹凸パターン形成部とが異なる形成材料で別体として形成され、前記凹凸パターン形成部の突条間に無機材料で形成される透明保護部材が充填されるとともに前記凹凸パターン形成部及び前記透明保護部材が厚さを同一として前記透明基板上に層状に形成される。即ち、この更なる変形例は、図6(b)において、d=0とした偏光回折要素とされる。
また、この更なる変形例では、前記厚さをHとし、前記突状の結合線の方向の屈折率をnとし、前記突条の前記結合線に垂直で前記透明基板の面内方向の屈折率をnとしたとき、下記式(4)を満たすよう構成される。
この条件が満たされるとき、図6(b)に示す突条22と透明保護部材23とからなる層は、境界面を反射面とする共振器として、基底となる直交する二つの偏光ビームに対して共振する。即ち、図7(a)に示す第2の実施形態に係る偏光回折要素2の変形例において、屈折率整合層26a,26bが無くても100%の光を透過させることができる。
ただし、前記式(4)中、k及びlは、整数を示す。
次に、本発明の第3の実施形態に係る偏光回折要素について図8(a)〜(c)を参照しつつ説明をする。なお、図8(a)は、第3の実施形態に係る偏光回折要素のX−Y平面を示す説明図であり、図8(b)は、図8(a)中のAの領域を拡大して示す部分拡大図であり、図8(c)は、図8(a)中のBの領域を拡大して示す部分拡大図である。
第3の実施形態に係る偏光回折要素では、突条が透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λずつ空けて複数描いたときに前記弧状曲線に沿って形成される点で、前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成される、第1,2の実施形態に係る各偏光回折要素と異なる。
前記突条を前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成する場合、不要な回折光が生じる場合がある。第3の実施形態に係る偏光回折要素では、これを低減させるため、前記突条を前記弧状曲線上に連続的な曲線として形成することとする。なお、この第3の実施形態に係る偏光回折要素は、曲線状に形成したマスクを用いたリソグラフィ加工等により製造することができる。
ここでは、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ前記周期線の長さであるΛを変えず、また、前記凹凸パターン形成部における複屈折Bの大きさを維持する観点から、前記弧状曲線の中心位置を含む少なくとも一部の形状が下記式(3)を満たすことが好ましい。
ただし、前記式(3)中、X及びYは、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ前記周期線の方向をX方向として前記透明基板の凹凸パターン形成部が形成される側の基板面をX−Y平面としてみたときに前記X−Y平面のX及びYに対応する座標位置を示す。
即ち、前述の観点から、前記突条の幅Tと周期Λ(隣接する前記突条間の間隔)は、Xの座標位置に依存して変化し(図8(b)参照)、近似的に、幅Tと周期Λの比が一定になるようにする。この比は、精度を高めるため、複屈折が変化しないように幅Tと周期Λの関係をFDTD法による数値計算によって計算することが好ましい。
また、前記突条の回転角がXと比例する条件から前記式(3)を得る。
なお、前記弧状曲線の始端側ないし終端側においては、製造プロセスによって前記突条の最小幅が制限され、隣接する前記突条の一部が重なる状況となる。この場合には、図8(c)の図中bで示すように一部の前記突条を終端させてもよい。
1,2,100 偏光回折要素
10a〜10h,20a〜20h セグメント
14 基材
15 フォトレジスト層
15’ パターン形成用マスク
11,21 透明基板
12,22 突条
13,23 透明保護部材
26a〜c 屈折率整合層
101 基板
102 光配向層
103 液晶フィルム
200 偏光制御要素

Claims (10)

  1. 無機材料で形成される透明基板と、
    Si,Ge,Al,CaF,BaF,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有し、
    前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λずつ空けて複数描いたときに前記弧状曲線又は前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が前記間隔Λで配されて構成される1つ突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛごとに前記周期線の長さ方向に複数繰返し配した周期的な構造とされ、
    前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛが前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすことを特徴とする偏光回折要素。
    ただし、前記式(1)中のmは、整数を示す。
  2. 突条が弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成される請求項1に記載の偏光回折要素。
  3. 弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線が、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ周期線の長さ方向において、Nを4〜64としてN区間に分割される請求項2に記載の偏光回折要素。
  4. 突条が弧状曲線に沿って形成され、前記弧状曲線の中心位置を含む少なくとも一部の形状が下記式(3)を満たす請求項1に記載の偏光回折要素。
    ただし、前記式(3)中、X及びYは、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ周期線の長さ方向をX方向として前記透明基板の凹凸パターン形成部が形成される側の基板面をX−Y平面としてみたときに前記X−Y平面のX及びYに対応する座標位置を示す。
  5. 凹凸パターン形成部がSi及びGeのいずれかで形成される請求項1から4のいずれかに記載の偏光回折要素。
  6. 透明基板と凹凸パターン形成部とが同一の形成材料で一体に形成される請求項1から5のいずれかに記載の偏光回折要素。
  7. 凹凸パターン形成部が無機材料で形成される透明保護部材で覆われる請求項1から6のいずれかに記載の偏光回折要素。
  8. 少なくとも透明保護部材上に屈折率整合層が形成される請求項7に記載の偏光回折要素。
  9. 透明基板と凹凸パターン形成部とが異なる形成材料で別体として形成され、
    前記凹凸パターン形成部の突条間に無機材料で形成される透明保護部材が充填されるとともに前記凹凸パターン形成部及び前記透明保護部材が厚さを同一として前記透明基板上に層状に形成され、
    前記厚さをHとし、前記突状の結合線の方向の屈折率をnとし、前記突条の前記結合線に垂直で前記透明基板の面内方向の屈折率をnとしたとき、下記式(4)を満たす請求項1から5のいずれかに記載の偏光回折要素。
    ただし、前記式(4)中、k及びlは、整数を示す。
  10. 無機材料で形成される透明基板と、Si,Ge,Al,CaF,BaF,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有することとし、
    前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λずつ空けて複数描いたときに前記曲線又は前記曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が間隔Λで配されて構成される1つの突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛごとに前記周期線の長さ方向に複数繰り返し配した周期的な構造とし、
    かつ、前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛが前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすように設計することを特徴とする偏光回折要素の設計方法。
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