JP6644357B2 - 偏光回折要素及びその設計方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、偏光回折要素100は、液晶分子を材料とする液晶フィルム103を用いるため、材料の選択上、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い動作が得られず、また、液晶分子中のC−H結合、O−H結合、C−O結合などに由来する光吸収が生じ、使用する光の波長が制限される問題がある。
しかしながら、偏光制御要素200では、フォトニック結晶で形成された凹凸パターンの複屈折とパターンの幅との積が使用する光の波長λに対して1/4となるように設計され、また、偏光解析装置への応用として凹凸パターンの1つの周期(図3中の右矢印から左矢印)よりも使用する光ビームのスポット直径が小さい状態で動作させるものとされることから、1/2波長板と同様の機能を有する偏光回折要素として機能するものではない。
<1> 無機材料で形成される透明基板と、Si,Ge,Al2O3,CaF2,BaF2,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有し、前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λ1ずつ空けて複数描いたときに前記弧状曲線又は前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が前記間隔Λ1で配されて構成される1つ突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛ2ごとに前記周期線の長さ方向に複数繰返し配した周期的な構造とされ、前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛ2が前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすことを特徴とする偏光回折要素。
<2> 突条が弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成される前記<1>に記載の偏光回折要素。
<3> 弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線が、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ周期線の長さ方向において、Nを4〜64としてN区間に分割される前記<2>に記載の偏光回折要素。
<4> 突条が弧状曲線に沿って形成され、前記弧状曲線の中心位置を含む少なくとも一部の形状が下記式(3)を満たす前記<1>に記載の偏光回折要素。
<5> 凹凸パターン形成部がSi及びGeのいずれかで形成される前記<1>から<4>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<6> 透明基板と凹凸パターン形成部とが同一の形成材料で一体に形成される前記<1>から<5>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<7> 凹凸パターン形成部が無機材料で形成される透明保護部材で覆われる前記<1>から<6>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<8> 少なくとも透明保護部材上に屈折率整合層が形成される前記<7>に記載の偏光回折要素。
<9> 透明基板と凹凸パターン形成部とが異なる形成材料で別体として形成され、前記凹凸パターン形成部の突条間に無機材料で形成される透明保護部材が充填されるとともに前記凹凸パターン形成部及び前記透明保護部材が厚さを同一として前記透明基板上に層状に形成され、前記厚さをHとし、前記突条の結合線の方向の屈折率をntとし、前記突条の前記結合線に垂直で前記透明基板の面内方向の屈折率をnsとしたとき、下記式(4)を満たす前記<1>から<5>のいずれかに記載の偏光回折要素。
<10> 無機材料で形成される透明基板と、Si,Ge,Al2O3,CaF2,BaF2,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有することとし、前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λ1ずつ空けて複数描いたときに前記曲線又は前記曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が間隔Λ1で配されて構成される1つの突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛ2ごとに前記周期線の長さ方向に複数繰り返し配した周期的な構造とし、かつ、前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛ2が前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすように設計することを特徴とする偏光回折要素の設計方法。
これら図4(a),(b)に示すように、偏光回折要素1は、透明基板11と、透明基板11上に突条12を複数並設させて形成される凹凸パターン形成部と、前記凹凸パターン形成部を覆う透明保護部材13とで構成される。
このような周期的な前記弧状曲線に基づいて複数の突条12を形成すると、前記凹凸パターン形成部がフォトニック結晶性の周期的な構造とされ、偏光回折制御に十分な複屈折が得られるとともに、刻線を一方向に刻んで形成されるいわゆるスカラーグレーティングのように±2次、3次、4次といった高次数の回折光が発生せず、ベクトルグレーティングとして±1次の回折光のみを高い回折効率で得ることができ、また、入射光を大きな回折角の偏光に変換することができる。
ここで、波長1.55μmの設計波長でSiで構成される場合、Λ1を400nmとすると、突条12の幅Tは、Λ1よりも狭ければ特に制限はないが、140nm〜160nmが好ましい。また、突条12の厚さHは、特に制限はないが、580nm〜650nmが好ましい。突条12の幅Tと厚さHとがこのような長さであると、偏光回折制御に十分な複屈折が得られる。
並設される突条12間の間隔は、全セグメント10a〜10hにおいて等しく、前記弧状曲線の設定に応じて間隔Λ1とされ、各セグメント10a〜10hは、間隔Λ1ごとに直線状の突条12が並設された短冊状部材として構成される。
なお、間隔Λ1の長さとしては、設計波長の1/2未満とされ、設計波長が1.55μmの場合、600nm〜100nmが好ましい。間隔Λ1がこのような長さであると不要な回折光の発生を抑制して回折効率を向上させることができる。
ここで、分割数である8としては、Λ1及びΛ2の大きさによって適宜設定することができるが、分割数をNとしたとき、分割数Nとしては、4〜64であることが好ましく、16〜32であることがより好ましい。分割数Nが4未満であると各セグメント間の周期変化が急峻となって不要な回折光が生じて回折効率が低下することがあり、分割数Nが64を超えると製造が困難となることがある。
なお、周期(Λ2)の数としては、複数であればよく、図4(a)に示す2つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
このように構成される偏光回折要素1は、高い回折効率で大きな回折角の偏光に変換することができ、また、高湿度、高温、高光パワー環境下で信頼性の高い偏光制御を行うことができ、かつ、広い波長帯に亘って吸収損失が少ないという利点を有しつつ、1/2波長板と同様の機能で動作させることができる。
また、複屈折Bは、下記式(5)として与えられる。
複屈折Bは、波長にも依存するが、設計波長近傍では依存性を無視してもよい。Bの算出は、解析的には困難であるが、FDTD(Finite−difference time−domain)法を用いて、多数の前記突条に対して平面波を入射するときの光伝搬を計算して求めることができる。
なお、本明細書において、「透明」とは、設計波長における光透過率が80%以上であることを示す。
次いで、電子ビーム露光装置などにより目的とするパターン形状が得られるようにフォトレジスト層15を加工し、パターン形成用マスク15’を形成する(図5(b)参照)。
次いで、パターン形成用マスク15’をマスクとしたイオンエッチング等のエッチングを行い、基材14を基板11上に突条12が複数並設された形状に加工する。また、この際、パターン形成用マスク15’を取り除く(図5(c)参照)。
次いで、CVD(Chemical Vapor Deposition)などにより、突条12を覆うようにガラス材等の無機材料を堆積させ透明保護部材13を形成する(図5(d))。
以上により、偏光回折要素1を製造することができる。
これら図6(a),(b)に示すように、偏光回折要素2は、透明基板21と、透明基板21上に突条22が複数並設されて形成される凹凸パターン形成部と、前記凹凸パターン形成部を覆う透明保護部材23とで構成される。前記凹凸パターン形成部は、第1の実施形態に係る偏光回折要素1と同様に複数に分割されたセグメント(セグメント20a〜20h)で形成される。なお、透明保護部材23に関し、突条22上部から表面までの厚さdとしては、可能な限り薄くする必要があり、設計波長の1/4以下であることが好ましい。
先ず、偏光回折要素2では、偏光回折要素1の透明基板11に代えて、前記パターン形成部の形成部材とは異素材で形成された透明基板21を有する。即ち、偏光回折要素1では、前記パターン形成部の形成部材と同素材の形成材料で一体形成された透明基板11としていたが、これに代えて異素材で形成された透明基板21とすることもできる。
このような透明基板21の形成材料としては特に制限はなく、例えば、ガラス、Si等の透明な無機材料が挙げられ、偏光回折要素2の製造にあたっては、市販のガラス基板、Si基板上に前記パターン形成部の形成部材の層が形成された基板を用いることができる。なお、設計波長が近赤外波長帯の場合、Si基板を好適に利用することができる。
即ち、複屈折Bは、下記式(5)’として与えられる。
図7(a)に示すように、前記変形例では、屈折率整合層26aが透明保護部材23上に形成されるとともに、透明基板21の前記パターン形成部が形成される一の面及び当該一の面と反対側の面のそれぞれに屈折率整合層26b,26cが形成され、屈折率整合層26b上に前記パターン形成部が形成される。
そのため、前記変形例では、屈折率整合層26a〜26cを形成することで、反射光R1〜R3の発生を抑制し、性能の低下を防ぐこととする。これらの屈折率整合層の設計は、突条22と透明保護部材23とからなる部分を複屈折性の厚さがH+dの薄膜とみなして設計することができる。この薄膜の突条22の前記結合線の方向の屈折率ntと、突条22の前記結合線に垂直で透明基板21の面内方向の屈折率nsとは、それぞれ下記(6),(7)で表される。
複屈折性を有するので、その平均値を取り、(nt+ns)/2の屈折率を有するH+dの厚さの薄膜に対する反射が低減されればよい。また、屈折率整合層26a、26b、26cに対しては多層膜による低反射構造を設けることも可能である。
単層で構成する場合には、屈折率整合層26aとしては、(nt+ns)/2と外界固有の屈折率との間の値の屈折率を有する層として形成することができ、また、屈折率整合層26bとしては、(nt+ns)/2と透明基板21固有の屈折率との間の屈折率を有する層として形成することができ、また、屈折率整合層26cとしては透明基板21固有の屈折率と外界固有の屈折率との間の値の屈折率を有する層として形成することができる。
これら屈折率整合層26a〜26cとしては、適切な膜厚のTiO2層、SiO2層等を積層させて形成することができる。
この更なる変形例では、前記透明基板と前記凹凸パターン形成部とが異なる形成材料で別体として形成され、前記凹凸パターン形成部の突条間に無機材料で形成される透明保護部材が充填されるとともに前記凹凸パターン形成部及び前記透明保護部材が厚さを同一として前記透明基板上に層状に形成される。即ち、この更なる変形例は、図6(b)において、d=0とした偏光回折要素とされる。
また、この更なる変形例では、前記厚さをHとし、前記突条の結合線の方向の屈折率をntとし、前記突条の前記結合線に垂直で前記透明基板の面内方向の屈折率をnsとしたとき、下記式(4)を満たすよう構成される。
この条件が満たされるとき、図6(b)に示す突条22と透明保護部材23とからなる層は、境界面を反射面とする共振器として、基底となる直交する二つの偏光ビームに対して共振する。即ち、図7(a)に示す第2の実施形態に係る偏光回折要素2の変形例において、屈折率整合層26a,26bが無くても100%の光を透過させることができる。
前記突条を前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成する場合、不要な回折光が生じる場合がある。第3の実施形態に係る偏光回折要素では、これを低減させるため、前記突条を前記弧状曲線上に連続的な曲線として形成することとする。なお、この第3の実施形態に係る偏光回折要素は、曲線状に形成したマスクを用いたリソグラフィ加工等により製造することができる。
また、前記突条の回転角がXと比例する条件から前記式(3)を得る。
なお、前記弧状曲線の始端側ないし終端側においては、製造プロセスによって前記突条の最小幅が制限され、隣接する前記突条の一部が重なる状況となる。この場合には、図8(c)の図中bで示すように一部の前記突条を終端させてもよい。
10a〜10h,20a〜20h セグメント
14 基材
15 フォトレジスト層
15’ パターン形成用マスク
11,21 透明基板
12,22 突条
13,23 透明保護部材
26a〜c 屈折率整合層
101 基板
102 光配向層
103 液晶フィルム
200 偏光制御要素
Claims (10)
- 無機材料で形成される透明基板と、
Si,Ge,Al2O3,CaF2,BaF2,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有し、
前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の弧状曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λ1ずつ空けて複数描いたときに前記弧状曲線又は前記弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が前記間隔Λ1で配されて構成される1つ突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛ2ごとに前記周期線の長さ方向に複数繰返し配した周期的な構造とされ、
前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛ2が前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすことを特徴とする偏光回折要素。
- 突条が弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成される請求項1に記載の偏光回折要素。
- 弧状曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線が、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ周期線の長さ方向において、Nを4〜64としてN区間に分割される請求項2に記載の偏光回折要素。
- 突条が弧状曲線に沿って形成され、前記弧状曲線の中心位置を含む少なくとも一部の形状が下記式(3)を満たす請求項1に記載の偏光回折要素。
- 凹凸パターン形成部がSi及びGeのいずれかで形成される請求項1から4のいずれかに記載の偏光回折要素。
- 透明基板と凹凸パターン形成部とが同一の形成材料で一体に形成される請求項1から5のいずれかに記載の偏光回折要素。
- 凹凸パターン形成部が無機材料で形成される透明保護部材で覆われる請求項1から6のいずれかに記載の偏光回折要素。
- 少なくとも透明保護部材上に屈折率整合層が形成される請求項7に記載の偏光回折要素。
- 透明基板と凹凸パターン形成部とが異なる形成材料で別体として形成され、
前記凹凸パターン形成部の突条間に無機材料で形成される透明保護部材が充填されるとともに前記凹凸パターン形成部及び前記透明保護部材が厚さを同一として前記透明基板上に層状に形成され、
前記厚さをHとし、前記突条の結合線の方向の屈折率をntとし、前記突条の前記結合線に垂直で前記透明基板の面内方向の屈折率をnsとしたとき、下記式(4)を満たす請求項1から5のいずれかに記載の偏光回折要素。
- 無機材料で形成される透明基板と、Si,Ge,Al2O3,CaF2,BaF2,ZnSe,ZnS及びダイヤモンドのいずれかで形成される複数の突条を前記透明基板上に並設させて形成される凹凸パターン形成部とを有することとし、
前記凹凸パターン形成部は、前記複数の突条が前記透明基板上に略円弧状ないし楕円弧状の曲線を少なくとも一つの前記弧状曲線の法線方向において一定間隔Λ1ずつ空けて複数描いたときに前記曲線又は前記曲線の近似線として複数区間に分割された直線の結合線に沿って形成されることで前記複数の突条が間隔Λ1で配されて構成される1つの突条群を、前記弧状曲線の始端と終端とを結ぶ直線状の周期線の長さΛ2ごとに前記周期線の長さ方向に複数繰り返し配した周期的な構造とし、
かつ、前記透明基板の厚み方向から前記凹凸パターン形成部に光ビームを照射したときに生じる複屈折Bと前記突条の厚さHとの積であるB・Hが前記光ビームの波長λに対し下記式(1)を満たすとともに、前記長さΛ2が前記光ビームの直径2Wに対し下記式(2)を満たすように設計することを特徴とする偏光回折要素の設計方法。
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