JP2017111258A - 振れ状態判定装置および撮像装置 - Google Patents

振れ状態判定装置および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】振れ状態の変化を精度良く検知する。【解決手段】振れ検出センサ101からの生の角速度信号(Gyro_YawR)からオフセット信号(Gyro_YawOffset)を除去した角速度信号(Gyro_Yaw)を、ハイパスフィルタ104を通して直流ノイズを除去し、積分部106で角度信号にして手ぶれ補正機構の制御目標値107を得る。角速度信号(Gyro_Yaw)の低周波成分信号(Gyro_YawLPF)および高周波成分信号(Gyro_YawHPF)を求め、それぞれの信号に対するスコアを計算する。両スコアの合計からパンニング終了のタイミングを検知して、ハイパスフィルタ104をリセットする。【選択図】図2

Description

本発明は、手ぶれ補正機能付き撮像装置において実行される振れ検出処理に関する。
ジャイロ信号にはオフセット電圧などが含まれるため、ジャイロ信号を用いて防振制御を行う場合には、オフセット電圧を含む低周波ノイズを軽減させるためにハイパスフィルタ(HPF)を通してジャイロ信号を用いる。しかし、制御開始の前にパンニングなど大きな振れが検出されると、ハイパスフィルタの過渡応答の影響で、正しいフィルタリングを行うことができず、適切な防振制御ができない。そこで、パンニングが検出される際にジャイロのハイパスフィルタをリセットし、過渡応答を軽減する技術が知られている。例えば、パンニング発生後の過渡応答を抑制する目的で、ハイパスフィルタの出力が閾値以上のときにパンニング開始と判断し、ハイパスフィルタをリセットする構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−324929号公報
特許文献1の制御では、パンニングが終了する正確なタイミングでハイパスフィルタのリセットを完了しなければ、充分な効果を得ることができないが、パンニング終了など振れ状態の変化のタイミングを高精度に検知するのは困難である。
本発明は、振れ状態の変化を精度良く検知することを目的とする。
本発明の振れ状態判定装置は、振れ信号に対し、所定の周波数成分をカットするフィルタリング手段と、フィルタリング手段によってフィルタリングされた出力の状態に応じた評価を行う振れ信号評価手段と、評価に基づいて振れ状態の変化の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴としている。
振れ信号評価手段は、所定のルールに基づき上記出力に対して点数を付ける採点手段を備え、判定手段は、採点手段によって求められた点数に基づいてパンニングの終了を判定する。振れ信号評価手段は、採点手段によって求められた点数に基づいてパンニング開始を判定する判定手段を更に備えることが好ましい。フィルタリング手段は、例えば振れ信号に対する所定のカットオフ周波数を有するハイパスフィルタと、振れ信号に対する所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタである。
採点手段は、例えば、フィルタリングされた出力に対し、段階的に設定された閾値と点数の表に基づいて採点を行う。また、採点手段は、フィルタリングされた出力に対し、N次の関数を用いて点数を計算してもよい。
採点手段は、例えばヨー方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のハイパスフィルタの出力と、ヨー方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のローパスフィルタの出力と、ピッチ方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のハイパスフィルタの出力と、ピッチ方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のローパスフィルタの出力とに点数を付ける。また、採点手段は更に、ロール方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のハイパスフィルタの出力と、ロール方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のローパスフィルタの出力とに点数を付けてもよい。
判定手段は、例えばヨー方向、ピッチ方向の点数の合計、もしくは、ヨー方向の点数の合計、もしくは、ピッチ方向の点数の合計と所定の閾値との比較により、パンニング開始と判断する。また、振れ信号評価手段は、パンニング終了と判断されたタイミングで、振れ補正用の制御目標値を算出するために振れ信号に対し施されるハイパスフィルタをリセットすることが好ましい。
判定手段は、例えばヨー方向の点数が所定閾値以上、ピッチ方向の点数が所定閾値以下のときに、ピッチ方向に対して流し撮り状態にあると判断する。また、判定手段は、例えばピッチ方向の点数が閾値以上、ヨー方向の点数が閾値以下のときに、ヨー方向の対して流し撮り状態にあると判断する。
本発明の撮像装置は、上記の何れかに記載の振れ信号評価手段と、振れ信号を検出する振れ検出手段と、振れ信号に基づき振れ補正を行う振れ補正手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、振れ状態の変化を精度良く検知することができる。
本発明の一実施形態である撮像装置の構成を示すブロック図である。 センサ信号処理部の構成について説明するブロック図である。 第1実施形態のパン開始/終了検出処理のフローチャートである。 パン開始/終了検出処理のステップS201で実行される第1実施形態のスコア計算処理のフローチャートである。 図4のスコア計算処理で用いられるスコア(点数)表を例示したものである。 図3のステップS203で実行されるパン開始判定処理のフローチャートである。 図3のステップS204で実行されるパン終了判定処理のフローチャートである。 第2実施形態で用いられる流し撮り判定処理のフローチャートである。 スコアを用いない第3実施形態のパン開始判定処理のフローチャートである。 第4実施形態のパン開始/終了検出処理のフローチャートである。 図10のステップS903で実行されるヨー軸に対する片軸用のパン開始判定処理のフローチャートである。 図10のステップS904で実行されるヨー軸に対する片軸用のパン終了判定処理のフローチャートである。 第5実施形態のパン開始/終了検出処理のフローチャートである。 スコアを用いない第6実施形態の流し撮り判定処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である撮像装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置10は、例えばデジタルカメラである。デジタルカメラ10にはカメラ全体を制御するCPU18が設けられる。電源スイッチSWMAINは、デジタルカメラ10の表面に設けられた電源ボタン(図示せず)の操作によりオン・オフが制御される。電源スイッチSWMAINがオン状態になると、電池14からCPU18に電力が供給され、デジタルカメラ10が作動する。
測光スイッチSWSはデジタルカメラ10の表面にあるシャッターボタン(図示せず)が半押しされるとオン状態になる。測光スイッチSWSがオン状態になると、CPU18は測光処理および測距処理を実行する。すなわち、CPU18は、測光装置11からの入力に基づいて露光値を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値、シャッタースピード、および撮像素子20の露光時間を演算する。ここで、CPU18は、ボタン操作によってユーザが選択した露光時間を設定することも可能である。
また、CPU18は、測距装置12からの入力に基づいて撮影レンズ16の駆動量を演算し、フォーカス駆動回路21に制御信号を出力する。その結果、フォーカス駆動回路21から撮影レンズ16へ駆動信号が出力される。
レリーズスイッチSWRはシャッターボタンが全押しされるとオン状態になる。レリーズスイッチSWRがオン状態になると、測光処理で算出した絞り値に応じて絞り駆動機構およびシャッター(いずれも図示せず)の駆動量がCPU18により演算される。そして、演算結果に基づいてCPU18から絞り駆動回路22およびシャッター駆動回路23へ制御信号が出力される。
さらに、絞り駆動回路22から駆動信号が絞り駆動機構(図示せず)へ出力され、それにより絞り駆動機構が駆動される。絞り駆動機構が駆動されるとその動きは絞り(図示せず)に伝達され、絞りの開口径が所定の大きさに定められる。また、シャッター駆動回路23から駆動信号がシャッターへ出力され、それによりシャッターが所定時間開放される。以上の制御により撮影レンズ16を通過した光が撮像素子20の受光面に入射する。
上述の電荷蓄積時間に基づいて撮像素子駆動回路24へ制御信号が出力され、撮像素子駆動回路24から撮像素子20へ駆動信号が出力される。撮像素子20は、受光領域に結像された被写体の光学像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。アナログ画像信号はA/D変換回路25でデジタル画像信号へ変換され、CPU18へ入力される。
デジタル画像信号には、CPU18の制御に基づいて所定の画像処理が施される。DRAM30には、画像処理の過程において画像データが一時的に格納される。所定の画像処理が施された画像データは、カメラ本体の背面に設けられたモニタ(LCD)31に表示される。EEPROM32には、カメラを動かすための各種プログラム等が格納されている。また、被写体の光量が不十分なときは、CPUからフラッシュ回路33へ駆動信号が出力され、フラッシュ光が供給される。
また、デジタルカメラ10は、手ぶれ補正機構(振れ補正手段)80を備える。本実施形態の手ぶれ補正機構80は、撮像素子20を移動することで手ぶれを相殺するものであり、例えばデジタルカメラ10のレンズが向けられた方向に対するヨー角速度、ピッチ角速度をジャイロセンサで検出する。各ジャイロセンサは、例えば振れ検出センサ81に設けられ、角速度信号などのジャイロセンサからの信号(ジャイロ信号、あるいは振れ信号)は、後述するセンサ信号処理部82へと入力され、制御目標値が算出されて同値が手ぶれ補正機構80へと出力される。また、CPU18は、センサ信号処理部82からの信号に基づいてカメラのパンニングの開始、パンニングの終了のタイミングを検出する(パン開始/終了検出の処理:後述)。
次に、図2を参照して第1実施形態のセンサ信号処理部82の構成について説明する。なお、図2では、代表例として、ヨー角速度信号に対する振れ検出センサ81からの信号処理について説明するが、他の軸周りのセンサ信号に関しても同様である。
センサ信号処理部82では、まず振れ検出センサ81のジャイロセンサから入力される生の角速度信号(Gyro_YawR)101から、オフセット値(Gyro_Yaw Offset)102が差し引かれる。オフセット値除去後の角速度信号(Gyro_Yaw)103は、低周波ノイズを除去するために、カットオフ周波数fc=α[Hz]のハイパスフィルタ104を通して濾波される(直流成分カット)。ハイパスフィルタ104で濾波された角速度信号は、増幅器105で所定係数倍された後、積分部106で積算され、制御目標値107として計算される。
また、本実施形態では、オフセット値除去後の角速度信号(Gyro_Yaw)103は、カットオフ周波数fc=β[Hz]のローパスフィルタ(LPF)108を通しても濾波され、低周波成分信号(Gyro_YawLPF)109として計算される。また更に、オフセット値除去後の角速度信号103から低周波成分信号(Gyro_YawLPF)109を差し引いた高周波成分信号(Gyro_YawHPF)110として計算される。
高周波成分信号(Gyro_YawHPF)110は、オフセット値を除去した角速度信号(Gyro_Yaw)103に対して、ハイパスフィルタ104とは異なるハイパスフィルタを使用して計算しても良いが、本実施形態では、演算処理の効率化などを考慮して、オフセット値を除去した角速度信号(Gyro_Yaw)103から低周波成分信号(Gyro_YawLPF)109を差し引いたものを高周波成分信号(Gyro_YawHPF)110としている。なお、低周波成分信号(Gyro_YawLPF)109、高周波成分信号(Gyro_YawHPF)110は、CPU18へと送信される(図1参照)。なお、ピッチ角など他の軸周りの信号に対するカットオフ周波数fcは、ヨー角に対するものと同じであっても異なっていてもよく、好ましくはパンニング動作に対する各軸周りの角速度信号の応答特性に合わせて決定される。
次に図3のフローチャートを参照して、第1実施形態におけるパン開始/終了検出処理について説明する。
第1実施形態のパン開始/終了検出処理は、基本的にカメラ起動後、カメラ電源オフまで継続して、所定のサンプリング周期で実行される。なお、露光中にパンの状態の判定が変更されると、防振制御が正しく行えない等の懸念がある。そのためレリーズ処理が開始してからレリーズ終了までの期間は、本パンニング開始/終了検出処理を禁止しても良い。
パン開始/終了検出処理が開始すると、ステップS201において、パン開始/終了の判定用のスコア(点数)が計算される。次にステップS202において、現在の状態がパン発生状態であるか否かが判定され、パン発生状態でないと判定されると、ステップS203においてパン開始判定処理が実行され、本パン開始/終了検出処理は終了する。一方、ステップS202において、現在の状態がパン発生状態であると判定されると、ステップS204においてパン終了判定が実行され、本パン開始/終了検出処理は終了する。
次に図4のフローチャートおよび図5のスコア(点数)表を参照して、図3のステップS201において実行される第1実施形態のスコア計算(採点)処理について説明する。なお、以下の説明では、ヨー角、ピッチ角を用いたスコア計算処理について説明するが、ロール角に対するスコアも含めることもできる。
本実施形態では、パン開始/終了判定を行うために、以下の所定のルールに基づいてスコアを計算する。まず、スコア計算処理(図3、ステップS201)では、ステップS301において、ヨー角に対する低周波成分信号(Gyro_YawLPF)109と高周波成分信号(Gyro_YawHPF)110、図2を参照して説明されたヨー角に対する信号処理と同様の手法によりセンサ信号処理部82において算出されるピッチ角に対する低周波成分信号(Gyro_PitchLPF)とピッチ角の高周波成分信号(Gyro_PitchHPF)について、それぞれのスコアが求められる。
信号Gyro_YawLPF、Gyro_YawHPF、Gyro_PitchLPF、Gyro_PitchHPFに対するスコアは、例えば図5に示されるテーブル303、304に基づいて決定される。すなわち、低周波成分信号に対するスコアは、テーブル303の閾値に基づき、例えばローパスフィルタ(LPF)を通した各低周波成分信号Gyro_YawLPF、Gyro_PitchLPFの絶対値ABS(LPF)が100以下ならば50点、100<ABS(LPF)≦150ならば30点、150<ABS(LPF)≦250ならば10点、ABS(LPF)>250ならば0点が付けられる。また、高周波成分信号に対するスコアは、テーブル304の閾値に基づき、例えばハイパスフィルタ(HPF)を通した各高周波成分信号の絶対値ABS(HPF)が50以下ならば30点、50<ABS(HPF)≦100ならば20点、100<ABS(HPF)≦150ならば10点、ABS(HPF)>150ならば0点が付けられる。
次にステップS302において、テーブル303に基づく低周波成分信号Gyro_YawLPFのスコアYawLPFとテーブル304に基づく高周波成分信号Gyro_YawHPFのスコアYawHPFの合計をヨー角のスコアYawとして求めるとともに、テーブル303に基づく低周波成分信号Gyro_PitchLPFのスコアPitchLPFとテーブル304に基づく高周波成分信号Gyro_PitchHPFのスコアPitchHPFの合計をピッチ角のスコアPitchとして求める。そして、スコアYawとスコアPtichの合計を、スコアYPとする。なお、本実施形態では、カメラの保持状態が安定状態に近いほど、高スコアになるように計算が行われる。
図6は、図3のステップS203で実行されるパン開始判定処理のフローチャートである。図6を参照して本実施形態のパン開始判定処理について説明する。
パン開始判定処理では、まずステップS401において第1閾値を用いてスコアYPの値をチェックする。スコアYPが第1閾値以下であると判定されると、処理はステップS403に進み、パン開始カウンタをインクリメントする。一方、ステップS401でスコアYPが第1閾値より大きいと判定されると、ステップS402において、スコアYawが第2閾値以下、またはスコアPitchが第2閾値以下であるか否かが判定される。スコアYaw、Pitchの何れかが第2閾値以下であれば、処理はステップS403へ進み、パン開始カウンタがインクリメントされる。一方、ステップS402でスコアYaw、スコアPitchが共に第2閾値より大きいと判定されると、次のパン開始判定に備えて、ステップS406においてパン開始カウンタをリセットし、本パン開始判定処理は終了する。
また、ステップS403でパン開始カウンタがインクリメントされると、ステップS404でパン開始カウンタが第3閾値以上であるか否かが判定される。パン開始カウンタが第3閾値以上であると判定されると、ステップS405においてカメラの状態判定をパン発生状態へと変更し、次のパン開始判定に備えて、パン開始カウンタをリセットし、本パン開始判定処理は終了する。一方、ステップS404でパン開始カウンタが第3閾値より小さいと判定された場合、本パン開始判定処理は直ちに終了する。
図7は、図3のステップS204で実行されるパン終了判定処理のフローチャートである。図7を参照して本実施形態のパン終了判定処理について説明する。
パン終了判定処理では、まずステップS501において、スコアYPが第4閾値以上であるか否か判定される。スコアYPが第4閾値以上の場合は、ステップS502において、パン終了カウンタをインクリメントする。一方、スコアYPが第4閾値よりも小さいと判定された場合は、ステップS503でパン終了カウンタをリセットし、本パン終了判定処理を終了する。
ステップS502で、パン終了カウンタがインクリメントされると、ステップS504において、パン終了カウンタが第5閾値以上か否かが判定される。第5閾値以上であると判定された場合は、ステップS505において、パン終了と判定し、カメラの状態判定を安定状態へと変更し、次のパン終了判定に備えて、パン終了カウンタをリセットする。また、図2のハイパスフィルタ(HPF)104をリセットするのに適正なタイミングであると判断できるので、ステップS506において、ハイパスフィルタ104のリセットを行い、本パン終了判定処理を終了する。なお、ステップS504でパン終了カウンタが第5閾値以下と判定されたときには、本パン終了判定処理は直ちに終了する。
なお、これらのパン開始/終了の判定には、ヨー角とピッチ角周りの振れ信号を用いたが、ロール角周りの振れ信号を追加して3つ軸の周りの振れ信号に基づき行ってもよい。
以上のように、第1実施形態では、振れ信号を低周波成分と高周波成分に分け、スコア化することで、パンニングの終了を精度良く検知することができる。パンニングの終了に合わせ、正確にフィルタのリセットを行うことができ防振精度が高められる。また、複数の軸周りの信号に対してスコア化し、これらのスコアを組み合わせて利用することで、状態により正確に把握し、より適切な処理が可能となる。更に、本実施形態では、パンニングの開始のタイミングもスコアから判定することで、パンニング開始のタイミングもより正確に判断できる。
なお、第1実施形態において、図4、図5を参照して説明したスコアの計算を別の方法で行うこともできる。例えば、図4、図5では、各軸に対するジャイロ信号の低周波成分と高周波成分の絶対値の大きさに応じて、段階的にスコアを割り当てたが、例えば、ジャイロ信号の低周波成分と高周波成分の絶対値Xを変数とするn次関数などの所定の関数を利用してスコアを求めることもできる。
例えばヨー角に関する低周波成分信号Gyro_YawLPFの絶対値をXとして、ヨー角に関する低周波成分信号に対するスコアYawLPFを、a、b、cを2次関数の係数として、
YawLPF = aX2+bX+c
として求める。ただし、Xが所定の閾値以上の時はスコアを0としてもよい。また、このとき同様に、ヨー角の高周波成分信号Gyro_YawHPFの絶対値をXとして、ヨー角に関する高周波成分信号に対するスコアYawHPFを、d、e、fを2次関数の係数として、
YawHPF = dX2+eX+f
として求める。
また、ピッチ角に関する低周波成分信号Gyro_PitchLPF、高周波成分信号Gyro_PitchHPFの絶対値に対しても同様にそれぞれ2次関数を定義し、各々のスコアPitchLPF、PitchHPFを求める。ヨー角、ピッチ角のスコアYaw、Pitchとしては、実施形態と同様に、Yaw = YawLPF + YawHPF、およびPitch = PitchLPF + PitchHPFを用い、スコアYpに関しても、実施形態と同様にスコアYp = スコアYaw+スコアPitchとして求める。
なお、後述する流し撮り判定には、低周波成分信号のスコアと高周波成分のスコアの和ではなく、それらの差を判定に用いた方が高い精度で判定できる可能性があるため、スコアYaw2、Pitch2として、スコアYawLPFとスコアYawHPFの差(YawLPF - YawHPF)および/またはスコアPitchLPFとスコアPitchHPFの差(PitchLPF - PitchHPF)を計算しておくこともできる。
次に図8のフローチャートを参照して、流し撮り判定処理を備えた第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は、流し撮り判定処理を備えたことを除き、第1実施形態と同様である。
カメラが大きく振れ、大きな振れ信号(ジャイロ信号)が検出されている状況には、被写体を追って、カメラを一方向に一定速度で動かしながら撮影を行なう流し撮りが含まれる。流し撮りにおいて、例えば、ヨー方向にのみカメラを動かす場合、ピッチ方向に対しては防振制御を行うことが好ましい。したがって、ヨー、ピッチの一方向にのみカメラを動かしていると判断される場合には流し撮りと判断して、それに応じた制御をすることが望ましい。なお、この流し撮り検出処理は、第1実施形態で説明をした図3のパン開始/終了検出処理と例えば並行して行われる。
本実施形態の流し撮り判定処理が開始されると、まずステップS701において、スコアYawが第6閾値以下か否かが判定される。なおステップS701の判定に、スコアYawでなく、閾値を変えて上述したスコアYaw2を使用してもよい。
ステップS701でスコアYawが第6閾値以下である判定されると、ステップS702において、ヨー方向に関するパン開始カウンタYawCをインクリメントする。一方、ステップS701で、スコアYawが第6閾値よりも大きいと判定されると、ステップS703において、ヨー方向に関するパン開始カウンタYawCがリセットされる。
ステップS702、またはステップS703で、ヨー方向に関するパン開始カウンタYawCが操作されると、ステップS704において、スコアPitchが第7閾値以下か否かが判定される。なお、同判定においてステップS701と同様に、上述したスコアPitch2を閾値を変えて使用することもできる。
ステップS704で、第7閾値以下と判定された場合は、ステップS705でパン開始カウンタPitchCをインクリメントする。一方、ステップS704で第7閾値より大きいと判定された場合は、ステップS706において、パン開始カウンタPitchCがリセットされる。ステップS705、またはステップS706で、ピッチ方向に関するパン開始カウンタPitchCが操作されると、ステップS707において、パン開始カウンタPitchCが第8閾値以下、かつ、パン検出カウンタYawCが第9閾値以上か否かが判定される。
ステップS707において、パン開始カウンタPitchCが第8閾値以下、かつ、パン検出カウンタYawCが第9閾値以上ではないと判定されると、ステップS709において、パン開始カウンタYawCが第8閾値以下、かつ、パン開始カウンタPitchCが第9閾値以上か否かが判定される。
一方、ステップS707において、パン開始カウンタPitchCが第8閾値以下、かつ、パン検出カウンタYawCが第9閾値以上であると判定される場合は、ヨー方向の流し撮りと判断できるので、ステップS708において、カメラの状態判定をヨー方向への流し撮り状態に変更し、その後、ステップS709の判定を実行する。
ステップS709において、パン開始カウンタYawCが第8閾値以下、かつ、パン開始カウンタPitchCが第9閾値以上であると判定される場合は、ピッチ方向への流し撮りと判断できるので、ステップS710において、カメラの状態判定をピッチ方向への流し撮り状態に変更し、本流し撮り判定処理は終了する。一方、ステップS709において、パン開始カウンタYawCが第8閾値以下、かつ、パン開始カウンタPitchCが第9閾値以上であると判定されと、本流し撮り判定処理は直ちに終了する。なお、手ぶれ補正機構80(図1参照)は、ヨー方向、ピッチ方向への流し撮り状態の判定に合わせて、流し撮り方向と判定された方向に垂直な方向への振れ補正のみを行う。
以上のように、第2実施形態の構成においても、第1実施形態と略同様の効果が得られるとともに、ヨー方向やピッチ方向への流し撮りの有無を判定できるので、その状態に合わせ、流し撮り方向に対応しない方向に関する振れ補正を行うことができ、より状況に適した振れ補正処理が可能となる。
次に図9のフローチャートを参照して、パン開始判定にスコアを用いない第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態は、パン開始判定にスコアを用いないことを除き、第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、パン開始の判定にはスコアではなく、オフセット除去後の角速度信号(Gyro_Yaw、Gyro_Pitch)103(図2参照)やハイパスフィルタ104を通した角速度信号、低周波成分信号(Gyro_YawLPF、Gyro_PitchLPF)109、高周波成分信号(Gyro_YawHPF、Gyro_PitchHPF)110から判定を行う。
第3実施形態のパン開始判定処理では、まずステップS801において、オフセット除去後の角速度信号Gyro_Yawの値をチェックする。角速度信号Gyro_Yawが第10閾値以下であると判定されると、処理ステップS803に進み、パン開始カウンタをインクリメントする。一方、ステップS801で角速度信号Gyro_Yawが第10閾値より大きいと判定されると、ステップS802において、オフセット除去後の角速度信号Gyro_Pitchが第10閾値以下であるか否かが判定される。角速度信号Gyro_Pitchが第10閾値以下であれば、処理はステップS803へ進み、パン開始カウンタをインクリメントする。一方、ステップS802で角速度信号Gyro_Pitchが第10閾値より小さいと判定されると、次のパン開始判定に備えて、パン開始カウンタをリセットし、本パン開始判定処理は終了する。
また、ステップS803でパン開始カウンタがインクリメントされると、ステップS805でパン開始カウンタが第11閾値以上であるか否かが判定される。パン開始カウンタが第11閾値以上であると判定されると、ステップS806においてカメラの状態判定をパン発生状態へと変更し、次のパン開始判定に備えて、パン開始カウンタをリセットし、本パン開始判定処理は終了する。一方、ステップS805でパン開始カウンタが第11閾値より小さいと判定された場合、本パン開始判定処理は直ちに終了する。
以上のように、パン開始の判定にはスコアを用いない第3実施形態でも、ハイパスフィルタ104のリセットするタイミング、すなわちパンニングが終了する正確なタイミングは適切に判定することができる。なお、上記説明では、オフセット除去後の角速度信号Gyro_Yaw、Gyro_Pitchの値を参照してパン開始の判定を行ったが、これに替えて、ハイパスフィルタ104を通した角速度信号、低周波成分信号(Gyro_YawLPF、Gyro_PitchLPF)109、高周波成分信号(Gyro_YawHPF、Gyro_PitchHPF)110を用いてもよい。
次に、図10〜図12のフローチャートを参照して、第4実施形態の撮像装置について説明する。第4実施形態は、パン発生状態/安定状態をヨー方向、ピッチ方向それぞれについて別々に判定を行うものである。なお、それ以外の構成は第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
図10は、第1実施形態の図3のフローチャートに対応する第4実施形態のパン開始/終了検出処理のフローチャートである。第4実施形態のパン開始/終了検出処理も第1実施形態のパン開始/終了検出処理と同様に、カメラ起動後はカメラの電源がオフされるまで継続して、所定のサンプリング周期で実行される。また、露光中にパンの状態の判定が変更されると、防振制御が正しく行えない等の懸念があるため、レリーズ処理が開始してからレリーズ終了までの期間は、本パンニング開始/終了検出処理を禁止しても良い。
パン開始/終了検出処理が開始すると、ステップS901において、パン開始/終了の判定用のスコアが計算される。次にステップS902において、現在の状態がヨー方向に関してパン発生状態にあるか否かが判定される。ステップS902で現在の状態がヨー方向に関してパン発生状態でないと判定されると、ステップS903においてヨー方向に関するパン開始判定が行われる。一方、現在の状態がヨー方向に関してパン発生状態であると判定されると、ステップS904においてヨー方向に関するパン終了判定が行われる。
ステップS903、S904においてヨー方向に関するパン開始/終了判定の何れかが実行されると、ステップS905において、現在の状態がピッチ方向に関してパン発生状態にあるか否かが判定される。ステップS905において、現在の状態がピッチ方向に関してパン発生状態でないと判定されると、ステップS906においてピッチ方向に関してパン開始判定が行われる。一方、ステップS905において、現在の状態がピッチ方向に関してパン発生状態であると判定されると、ステップS907においてピッチ方向に関するパン終了判定が行われる。
ステップS906、S907においてピッチ方向に関するパン開始/終了判定の何れかが実行されると、ステップS908において、ヨー方向、ピッチ方向の何れかがパン発生状態にあったか否かが判定される。ヨー方向、ピッチ方向の片軸でもパン発生状態にあれば、ステップS909において、図7で示したパン終了判定処理(図3、ステップS204)を実行する。
ステップS909のパン終了判定処理において、カメラが安定状態にあると判定されると、カメラの状態判定をヨー軸、ピッチ軸に関して安定状態へと変更する。また、次のパン終了判定に備えて、パン終了カウンタをリセットし、ヨー角速度信号およびピッチ角速度信号に対するそれぞれのハイパスフィルタ(HPF)104をリセットして本パン開始/終了検出処理を終了する。なお、元々その軸に関して安定状態にあれば、その軸に関わるハイパスフィルタ104のリセットを行わないが、パン発生状態だった場合は、その軸に関わるハイパスフィルタ104のリセットを行う。
一方、ステップS908で、ヨーおよびピッチの何れの方向に関してもパン発生状態にない場合には、本パン開始/終了検出処理は直ちに終了する。なお、本実施形態では、各軸(ヨー軸、ピッチ軸)それぞれについて、パン開始、パン終了を判定しているが、図7で示した両軸を考慮した安定検出を合わせて行うことが好ましい。
図11は、図10のステップS903で実行されるヨー軸に対する片軸用のパン開始判定処理のフローチャートであり、図12は、図10のステップS904で実行されるヨー軸に対する片軸用のパン終了判定処理のフローチャートである。なお、ここではヨー軸に対する処理を代表例として示すが、ピッチ軸に対する処理に関しても同様である。
図11の片軸用のパン開始判定処理では、まずステップS1001において第12閾値を用いてスコアYawの値をチェックする。スコアYawが第12閾値以下であると判定されると、処理はステップS1002に進み、パン開始カウンタYawCをインクリメントする。一方、ステップS1001でスコアYawが第12閾値より大きいと判定されると、ステップS1003において、次のパン開始判定に備えて、ヨー軸に対するパン開始カウンタYawCをリセットし、本パン開始判定処理を終了する。
ステップS1002でパン開始カウンタYawCがインクリメントされると、ステップS1004でヨー方向に関するパン開始カウンタYawCが第13閾値以上であるか否かが判定される。パン開始カウンタYawCが第13閾値以上であると判定されると、ステップS1005においてカメラのヨー方向に関する状態判定をパン発生状態へと変更し、次のパン開始判定に備えて、ヨー方向のパン開始カウンタYawCをリセットし、本パン開始判定処理を終了する。
図12の片軸用のパン終了判定処理では、まずステップS1101において、スコアYawが第14閾値以上であるか否か判定される。スコアYawが第14閾値以上の場合は、ステップS1102において、パン終了カウンタYawCをインクリメントする。一方、スコアYawが第14閾値よりも小さいと判定された場合は、ステップS1103でヨー方向に関するパン終了カウンタYawCをリセットし、本パン終了判定処理を終了する。
ステップS1102で、パン終了カウンタYawCがインクリメントされると、ステップS1104において、パン終了カウンタYawCが第15閾値以上か否かが判定される。第15閾値以上であると判定された場合は、ステップS1105において、ヨー方向のパン終了と判定し、カメラのヨー方向に関する状態判定を安定状態へと変更し、次のパン終了判定に備えて、パン終了カウンタをリセットする。また、ハイパスフィルタをリセットするのに適正なタイミングであると判断できるので、ステップS1106において、図2のハイパスフィルタ(HPF)104のリセットを行い、本パン終了判定処理を終了する。なお、ステップS1104でパン終了カウンタが第15閾値以下と判定されたときには、本パン終了判定処理は直ちに終了する。
以上のように、第4実施形態においても、第1実施形態と略同様の効果を得ることができる。
次に、図13のフローチャートを参照して本発明の第5実施形態のパン開始/終了検出処理について説明する。第5実施形態は、第1実施形態の図3に示されたパン開始/終了検出処理に変更したものに対応し、パン発生状態/安定状態をヨー方向、ピッチ方向それぞれについて別々に判定を行うとともに、流し撮り判定処理を行うものである。なお、それ以外の構成は第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
第5実施形態のパン開始/終了検出処理が開始されると、ステップS1201でスコアの計算が行われ、続いてステップS1202において、カメラのヨー方向に対する状態が判定される。ステップS1202でヨー方向に対する状態が安定状態であると判定された場合は、ステップS1203において、ヨー方向に対するパン開始判定を行うとともに、ステップS1204において、ヨー方向に対する流し撮り判定を行った後、ステップS1209のピッチ判定へと移行する。なお、ステップS1203でパン開始と判定された場合には、ステップS1204をスキップしてステップS1209へジャンプしてもよい。
ステップS1202でヨー方向に対する状態が流し撮り状態であると判定された場合は、ステップS1205において、ヨー方向に対するパン開始判定を行うとともに、ステップS1206において、パン終了判定を行った後、ステップS1209のピッチ判定へと移行する。なお、パン終了判定は、カメラが安定している状態を判定するので、流し撮り状態のときも、カメラが安定になったかどうか判定するのが好ましい。また、ステップS1205でパン開始と判定された場合には、ステップS1206をスキップしてステップS1209へジャンプしてもよい。
また、ステップS1202でヨー方向に対する状態がパン状態であると判定された場合は、ステップS1207において、流し撮り判定を行うとともに、ステップS1208において、パン終了判定を行った後、ステップS1209のピッチ判定へと移行する。なお、ステップS1207で流し撮りと判定された場合は、ステップS1208をスキップしてステップS1209へジャンプしてもよい。
ステップS1209のピッチ(Pitch)判定では、ステップS1202〜S1208と同様の処理がピッチ方向に関して実行される。ステップS1209の処理が終了すると、ステップS1210において、第4実施形態の図10のステップS908と同様に、安定状態でない軸があるか否か、すなわち、流し撮り、もしくはパン状態である軸があるか否かが判定される。安定状態でない軸が存在する場合は、ステップS1211において、図7に示されたパン終了判定処理を実行し、その後パン開始/終了検出処理を終了する。一方、ステップS1210で、ヨーおよびピッチの何れの方向に関してもパン発生状態あるいは流し撮り状態にない場合には、本パン開始/終了検出処理を直ちに終了する。
なお図10のパン開始/終了検出処理と同様に、ステップS1211において、カメラが安定状態にあると判定されると、カメラの状態判定をヨー軸、ピッチ軸に関して安定状態へと変更する。また、次のパン終了判定に備えて、パン終了カウンタをリセットし、ヨー角速度信号およびピッチ角速度信号に対するそれぞれのハイパスフィルタ(HPF)104をリセットして本パン開始/終了検出処理を終了する。なお、元々その軸に関して安定状態にあれば、その軸に関わるハイパスフィルタ104のリセットを行わないが、パン発生状態あるいは流し撮り状態だった場合は、その軸に関わるハイパスフィルタ104のリセットを行う。
以上のように、第5実施形態においても、第1や第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に図14のフローチャートを参照して、スコアを用いない第6実施形態の流し撮り判定処理について説明する。本実施形態では、スコアを使用せずに流し撮り判定を片軸ずつ行う。ここではヨー方向に対して流し撮り判定を行う場合を例に説明する。なお、その他の構成に関しては、第1実施形態と同様であり、その説明は省略する。
第6実施形態の流し撮り判定処理が開始すると、ステップS1301において角速度信号(Gyro_Yaw)103(図2参照))の絶対値が第16閾値以上かどうか判定する。ステップS1301で角速度信号(Gyro_Yaw)が第16閾値以上と判定されると、ステップS1302に進み、第16閾値以下と判定されるとステップS1304において、流し撮りカウンタYawC2をリセットして本流し撮り判定処理を終了する。
ステップS1302では、ヨー方向の状態がパン状態かどうか判定する。パン状態の場合はステップS1303において、角速度信号(Gyro_Yaw)の絶対値が第17閾値以下か否かが判定される。角速度信号(Gyro_Yaw)の絶対値が第17閾値よりも角速度信号(Gyro_Yaw)が大きいと判定された場合は、ヨー方向のパン状態が継続しているとして、ステップS1304において、流し撮りカウンタYawC2をリセットして、本流し撮り判定処理を終了する。
一方、ステップS1303で角速度信号(Gyro_Yaw)の絶対値が第17閾値以下と判定された場合、または、ステップS1302において、パン状態でないと判定された場合は、ステップS1305において、流し撮りカウンタYawC2がインクリメントされる。その後ステップS1306において、流し撮りカウンタYawC2が第18閾値以上であるか否かが判定される。流し撮りカウンタYawC2が第18閾値以上である場合は、ステップS1307において、カメラのヨー方向の状態判定を流し撮り状態へ変更し、次の流し撮り検出に備えて、カウンタをリセットして本流し撮り判定処理を終了する。一方、ステップS1306において、流し撮りカウンタYawC2が第18閾値以上である場合は、直ちに本流し撮り判定処理を終了する。
なお、角速度信号(Gyro_Yaw、Gyro_Pitch)などに替えて、ハイパスフィルタ104を通した角速度信号、低周波成分信号(Gyro_YawLPF、Gyro_PitchLPF)109、高周波成分信号(Gyro_YawHPF、Gyro_PitchHPF)110を、各軸の流し撮り判定に用いてもよい。
以上のように、第6実施形態の構成においても、第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、各軸方向の流し撮り状態も検出できるので、より適正な振れ補正制御を行うことができる。
なお、本実施形態では撮像素子を移動する形式の手ぶれ補正機構を例に説明を行なったが、レンズシフト方式など他の形式の手ぶれ補正機構であってもよい。また、本実施形態の手ぶれ補正では、ヨー角速度、ピッチ角速度を検出していたが、特にこの2軸に限定されるものではない。また、これらに加えロール角速度を検出する構成でもよく、特殊な用途においては、一軸方向のみの角速度に対応した構成であってもよい。また、本発明に関わる撮像装置の構成は、スマートホンや携帯電話などにも適用できる。更に、振れ状態の変化は、パンニング終了に対応する変化に限定されない。
また、上述した各実施形態および変形例に記載された各構成は、整合する範囲において各々組み合わせを変えて実施することもできる。
10 デジタルカメラ
18 CPU
80 手ぶれ補正機構
81 振れ検出センサ
82 センサ信号処理部

Claims (13)

  1. 振れ信号に対し、所定の周波数成分をカットするフィルタリング手段と、
    前記フィルタリング手段によってフィルタリングされた出力の状態に応じた評価を行う振れ信号評価手段と、
    前記評価に基づいて振れ状態の変化の有無を判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする振れ状態判定装置。
  2. 前記振れ信号評価手段が、所定のルールに基づき前記出力に対して点数を付ける採点手段を備え、前記判定手段が、前記採点手段によって求められた点数に基づいてパンニングの終了を判定することを特徴とする請求項1に記載の振れ状態判定装置。
  3. 前記採点手段によって求められた点数に基づいてパンニングの開始を判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の振れ状態判定装置。
  4. 前記フィルタリング手段が、前記振れ信号に対する所定のカットオフ周波数を有するハイパスフィルタと、前記振れ信号に対する所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタであるとことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の振れ状態判定装置。
  5. 前記採点手段が、フィルタリングされた出力に対し、段階的に設定された閾値と点数の表に基づいて採点を行うことを特徴とする請求項2〜3の何れか一項に記載の振れ状態判定装置。
  6. 前記採点手段は、フィルタリングされた出力に対し、N次の関数を用いて点数を計算することを特徴とする請求項2〜3の何れか一項に記載の振れ状態判定装置。
  7. 前記採点手段が、
    ヨー方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のハイパスフィルタの出力と、
    ヨー方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のローパスフィルタの出力と、
    ピッチ方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のハイパスフィルタの出力と、
    ピッチ方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のローパスフィルタの出力と
    に点数を付けることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の振れ状態判定装置。
  8. 前記採点手段が更に、
    ロール方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のハイパスフィルタの出力と、
    ロール方向の振れ信号に対する所定のカットオフ周波数のローパスフィルタの出力と
    に点数を付けることを特徴とする請求項6に記載の振れ状態判定装置。
  9. 前記判定手段が、ヨー方向、ピッチ方向の点数の合計、もしくは、ヨー方向の点数の合計、もしくは、ピッチ方向の点数の合計と所定の閾値との比較により、パンニング開始と判断することを特徴とする請求項2に記載の振れ状態判定装置。
  10. パンニング終了と判断されたタイミングで、振れ補正用の制御目標値を算出するために前記振れ信号に対し施されるハイパスフィルタをリセットすることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の振れ状態判定装置。
  11. 前記判定手段が更に、ヨー方向の点数が所定閾値以上、ピッチ方向の点数が所定閾値以下のときに、ピッチ方向に対して流し撮り状態にあると判断することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の振れ状態判定装置。
  12. 前記判定手段が更に、ピッチ方向の点数が閾値以上、ヨー方向の点数が閾値以下のときに、ヨー方向の対して流し撮り状態にあると判断することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の振れ状態判定装置。
  13. 請求項1〜11の何れかに記載の振れ状態判定装置と、
    前記振れ信号を検出する振れ検出手段と、
    前記振れ信号に基づき振れ補正を行う振れ補正手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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