JP2014066811A - 角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置 - Google Patents

角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014066811A
JP2014066811A JP2012211058A JP2012211058A JP2014066811A JP 2014066811 A JP2014066811 A JP 2014066811A JP 2012211058 A JP2012211058 A JP 2012211058A JP 2012211058 A JP2012211058 A JP 2012211058A JP 2014066811 A JP2014066811 A JP 2014066811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panning
angle
angular velocity
switch
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012211058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6149366B2 (ja
Inventor
Yukio Uenaka
行夫 上中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Imaging Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Imaging Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Imaging Co Ltd filed Critical Ricoh Imaging Co Ltd
Priority to JP2012211058A priority Critical patent/JP6149366B2/ja
Publication of JP2014066811A publication Critical patent/JP2014066811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6149366B2 publication Critical patent/JP6149366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

【課題】ブレの種類に応じてレンズの制御方法を切替える際、像の乱れを防止する。
【解決手段】角速度信号算出装置は、手振れ補正に用いられる角速度信号算出装置である。角速度信号算出装置は、パンニング判定手段を備える。パンニング判定手段は、パンニング中であるか否かの判定を行う。第1ハイパスフィルタには、角速度信号が入力される。角度演算部は、第1ハイパスフィルタからの出力信号に基づき角度信号を算出する。角度算出部には、角度信号が入力される。スイッチは、角度算出部への入力をON/OFFする。パンニング判定手段は、パンニングの開始を検出したとき、スイッチをOFF状態とする。パンニング判定手段は、パンニングの終了を検出したとき、第1ハイパスフィルタの変数をリセットするとともに、スイッチをON状態とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、角速度及び角度位置信号を算出することにより、手ブレ及びパンニングによる光軸のずれを検出しレンズまたはイメージセンサを揺動することで、像ブレの発生を防止する光学式のブレ補正機構に関する。
光学式のブレ補正機構の1つとして、レンズシフト方式が知られている。レンズシフト方式では、鏡筒内にジャイロセンサと補正レンズを設け、ジャイロセンサの出力に基づき像ブレを打ち消すように補正レンズを駆動して手ブレによる像ブレの発生を防止する。このとき、所定時間のブレの大きさに応じて、ブレが手ブレによるものであるかパンニングによるものであるかを識別し、ブレの種類に応じてレンズの制御方法を切替える構成が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−323436号公報
しかし、この構成では、レンズの制御方法を切り替える際にレンズが大きく移動するため、ユーザーが観察する像が大きく乱れるという問題があった。
そこで、本発明は、ブレの種類に応じてレンズの制御方法を切り替える際、像の乱れを防止することが可能なレンズ位置補正装置を提供することを目的とする。
本発明に係る角速度角度位置信号算出装置は、手振れ補正に用いられる角速度信号算出装置であって、パンニング中であるか否かの判定を行うパンニング判定手段と、角速度信号が入力される第1ハイパスフィルタと、第1ハイパスフィルタからの出力信号に基づき角度信号を算出する角度演算部と、角度信号が入力される角度算出部と、角度演算部への入力をON/OFFするスイッチとを備え、パンニング判定手段は、パンニングの開始を検出したとき、スイッチをOFF状態とし、パンニングの終了を検出したとき、第1ハイパスフィルタの変数をリセットするとともに、スイッチをON状態とすることを特徴とする。
また、パンニング判定手段は、角度信号を検出し、角度信号が第1所定値以上であるときパンニングと判定するとともに、スイッチをOFF状態とすることが好ましい。この構成により、レンズ位置が大きくずれているとき、パンニングであると判断することが出来る。
さらに、パンニング判定手段は、角度信号を検出し、スイッチがOFF状態であり、かつ、角度信号が第2所定値以下であるとき、パンニングが終了したと判断するとともに、スイッチをON状態とすることが好ましい。パンニングが終了した後は、スイッチがONされることにより通常のブレ補正に戻る。
また、パンニング判定手段は、角度信号を検出し、スイッチがOFF状態であり、かつ、角度信号が第2所定値以下であり、かつ、角速度が第3所定値以下であるとき、パンニングが終了したと判断するとともに、スイッチをON状態とすることが好ましい。この構成によれば、パンニング終了の判断に角速度を利用することが出来る。
また、第1所定値は、第2所定値よりも大きいことが好ましい。
なお、本発明に係る角速度角度位置信号算出装置は、ブレ補正装置に備えられても良い。角速度角度位置信号算出装置によって、レンズまたはCCD等の光学部材の位置補正を行うことでブレを防止することが可能となる。
本発明によれば、ブレの種類に応じてレンズの制御方法を切替える際、像の乱れを防止することができる。
本実施形態のカメラの構成を模式的に示すブロック図である。 本実施形態の手ブレ補正機構の正面斜視図、ロック解除時の正面図、ロック時の正面図である。 ロック解除時およびロック時の補正レンズの可動範囲を模式的に示す図である。 手ブレによるカメラの動きとX、Y軸の関係を模式的に示す斜視図である。 カメラ本体、補正レンズ、およびX、Y軸の関係を示す正面図である。 レンズCPUにおいて実行される手ブレ補正制御のブロック図である。 図6の演算部を表すブロック図である。 図7の処理工程を表すフローチャートである。 図6の演算部によって出力される、レンズの駆動位置と角速度との関係を表すグラフである。 図6の4つのハイパスフィルタの構成を表す模式図である。 従来技術を利用した、手ブレおよびパンニング時のレンズ位置の補正における、レンズの駆動位置と角速度との関係を表す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態である手ブレ補正機構が搭載されたカメラの構成を示すブロック図である。なお、本図においては、発明に係る構成のみが模式的に描かれる。
本実施形態においてカメラ10(ブレ補正装置)は、例えばカメラ本体11に鏡筒12を着脱可能なデジタル一眼レフカメラである。また本実施形態では、鏡筒11内に手ブレ補正機構13が設けられる。すなわち、ブレ補正用の補正レンズ14を備えた手ブレ補正機構13は、撮像レンズ15A、15Bの間に配置される。撮像レンズ15Aから入射した光は、光軸Lに沿って補正レンズ14、撮像レンズ15Bを介してカメラ本体11内の撮像素子16へと導かれ結像する。
カメラ本体11および鏡筒12内にはそれぞれカメラCPU17、レンズCPU18が設けられる。カメラCPU17には、メインスイッチ19、測光スイッチ20、レリーズスイッチ21が接続されており、電源ラインおよびグランドとともに、レンズマウント(図示せず)の複数の電極を通して、レンズCPU18に接続される。なお、カメラCPU17は、カメラ全体の様々な制御を行うもので、この他にも様々なデバイスに接続されている。
鏡筒12には、手ブレ補正制御のオン/オフを設定するブレ補正スイッチ22が設けられ、レンズCPU18に接続される。また、鏡筒12内に、光軸Lに垂直なカメラの横軸、縦軸に沿ったY、X軸周りの回転角速度を検出する角速度センサ23X、23Yが設けられ、各角速度センサ23X、23Yで検出された信号は、レンズCPU18へ入力される。手ブレ補正制御がオンのとき、レンズCPU18は角速度センサ23X、23Yで検出された各軸周りの角速度、および焦点距離などのレンズ情報に基づき、手ブレを相殺するために補正レンズ14が移動すべきX、Y軸方向の目標位置を算出する。
補正レンズ14は、例えば補正レンズ14を保持する可動部に設けられるコイル(図示せず)と鏡筒12に固定された固定部に設けられるヨークとの間の電磁相互作用により駆動され、コイルへの電流供給はX方向駆動制御部24XおよびY方向駆動制御部24Yによって制御される。補正レンズ14を保持する可動部には、例えばホール素子などを用いた位置センサ25X、25Yが設けられ、補正レンズ14の位置が検出され、レンズCPU18へとフィードバックされる。すなわち、レンズCPU18は、角速度センサ23X、23Yの信号に基づき算出された補正レンズ14の目標位置と位置センサ25X、25Yから得られた現補正レンズ14の位置とからコイルへの電流供給量を算出し、X方向駆動制御部24XおよびY方向駆動制御部24Yへと出力する。
手ブレ補正機構13には、後述するメカニカルなロック機構26が併設されるとともに、ロック状態を検出するためのロック検知センサ26Sが設けられる。ロック機構26は補正レンズ14の中心を光軸L上に維持するための機構であり、レンズCPU18からの指令に基づきロック環制御部27によって制御され、現ロック状態はロック検知センサ26Sによりその状態がレンズCPU18に通知される。
なお、レンズCPU18の通信ポートと、カメラCPU17の通信ポートは、前述したようにレンズマウントの電極を通して接続され、両者の間では後述するようにデータ通信が行われる。
図2(a)〜図2(c)は、本実施形態の手ブレ補正機構13の外観図であり、図2(a)が正面斜視図、図2(b)がロック解除時の正面図、図2(c)がロック時の正面図である。
図示されるように、補正レンズ14は円環フレームを備える可動部28によってその略中央に保持される。可動部28の円環フレームの外周部には、径方向外側に延出する例えば4つの突起28Pが外周に沿って略等間隔で設けられる。可動部28の円環フレームの周囲には環状のロック環30が配置され、ロック環30と円環フレームの間には環状クリアランス29が設けられる。
ロック環30の内径は、可動部28の各突起28Pが公差を除きロック環30の内周に当接する寸法であり、その内周縁には、突起28Pに対応する数の凹部30Pが内周に沿って略等間隔で形成される。後述するように、凹部30Pは、突起28Pと協働して手ブレ補正における補正レンズ14の可動範囲を規定する。
ロック環30は、概ね円筒外観を呈するケーシング31内に収容され、ケーシング(固定部)31内において光軸周りに回動可能である。ロック環30の回動は、例えばロック環30の外周部に設けられたラック・アンド・ピニオン機構により行われる。すなわちロック環30の外周部にはラック部30Rが設けられるとともにケーシング31側に設けられたピニオン32に噛合され、ピニオン32は、ケーシング31内に固定されたステッピングモータ(図示せず)により駆動される。
またロック環30の外周部には、ロック環30の回動位置からロック状態を検知するための切り欠き30A、30Bが設けられ、ケーシング31には、切り欠き30A、30Bと協働するフォトインタラプタ(ロック検知センサ)26Sが設けられる。すなわち、ロック解除時には図2(b)に示されるように切り欠き30Aを通してフォトインタラプタ26Sにおいて光が検知され、ロック時には図2(c)に示されるように切り欠き30Bを通して光が検知される。
また、可動部28には、環状フレームから径方向外側に延出する平板部28Aが複数設けられ、可動部28を駆動するためのコイル等が搭載される。平板部28Aは、ケーシング31内において、その前後をベアリング(図示せず)を介して支持され、光軸方向への移動が規制される。
次に図2および図3を参照して、本実施形態における補正レンズ14の可動範囲について説明する。なお図3(a)、図3(b)は、ロック解除時およびロック時の補正レンズ14の可動範囲を模式的に示す図である。
図2(b)のロック解除時、ロック環30は、可動部28の各突起28Pが各々凹部30Pに位置するように配置される。このとき可動部28の動きは、突起28Pが凹部30Pの側壁に当接することで規制され、補正レンズ14の可動範囲は、図3(a)において網掛けされる矩形領域(ロック解除時可動範囲)33となる。一方、図2(c)のロック時には、ロック環30が図2(b)の位置から右回りに回動され、各突起28Pは、ロック環30の円弧状の内周面に当接される。これにより、可動部28の上下左右への運動は規制され、補正レンズ14の中心が光軸Lに一致するように固定される。
しかし、突起28Pとロック環30の円弧状内周面との間には公差が存在するため、ロック時においても、補正レンズ14は実際には図3(b)に示されるように、光軸Lを中心とする円形網掛け領域(ロック時可動範囲)34内において移動可能である。
図4〜図6を参照して、本実施形態の手ブレ補正処理についてより詳細に説明する。図4は、手ブレによるカメラの動きとX、Y軸との関係を模式的に示す斜視図であり、図5は、カメラ本体11、補正レンズ14、X、Y軸の関係を示す正面図である。
図4に示されるように、カメラでの撮影においては、垂直軸(Y軸)周りの回転(ヨー)により横方向(X軸方向)へ移動する像ブレが発生し、水平軸周りの回転(ピッチ)により縦方向(Y軸方向)へ移動する像ブレが発生する。したがって、Y軸周りの回転運動を検出することでX軸方向の像ブレを相殺するための補正レンズ14のX軸方向へのシフト量が決定し、X軸周りの回転運動を検出することでY軸方向の像ブレを相殺するための補正レンズ14のY軸方向へのシフト量が決定する。
図6は、レンズCPU18において実行される手ブレ補正制御に関わるブロック図であり、補正処理は例えば所定時間(例えば1mS)間隔の割り込み処理として実行される。
角速度センサ23X、23Yの各ジャイロで得られたY軸周り、X軸周りのアナログ角速度信号は、レンズCPU18のA/Dポート(A/D1、A/D2)に入力され、A/D演算部、35X、35Yにおいてデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された角速度信号は角速度角度位置算出装置50へ入力されて、像ブレを相殺するためのX方向、Y方向における補正レンズ14の駆動位置が算出される。
ポート4から入力されるブレ補正スイッチ22が、制御部39においてオン状態であると判断された時には、角速度角度位置算出装置50において算出されたX軸方向への駆動位置X、Y軸方向への駆動位置Yを補正レンズ14の目標位置とし、駆動位置X、駆動位置Yと補正レンズ14の現在位置X、現在位置Yの偏差を算出し、これらに対して例えばPID演算などの処理を自動制御演算部40X、40Yにおいて施す。自動制御演算部40X、40Yからの出力は、ポート1、ポート2を通してX方向駆動制御部24X、Y方向駆動制御部24Yへ出力され、手ブレ補正機構13に設けられたX方向コイル41X、Y方向コイル41Yへ供給される電流が制御される。
可動部28の位置、すなわち補正レンズ14の現在のX軸、Y軸方向の位置は、ホールセンサ25X、25Yからの信号に基づきX方向駆動制御部24X、Y方向駆動制御部24Yにおいて算出され、現在のX位置信号、Y位置信号としてA/Dポート(A/D3、A/D4)を通してレンズCPU18に入力され、A/D演算部43X、43Yにおいてデジタル信号としての現在位置X、現在位置Yへ変換され、前述したようにフィードバックされる。これにより、ブレ補正スイッチ22がオンされているときには、角速度センサ23X、23Yの出力に基づいて補正レンズ14の目標とする駆動位置が算出され、この目標値に基づき補正レンズ14がX軸、Y軸方向に駆動される。
なお、レンズCPU18は、ブレ補正スイッチ22のオン/オフ状態に基づいて、ポート3に接続されたロック環制御部(ドライバ)27を通してステッピングモータなどのロックモータ44を駆動しロック環30を回動させる。すなわち、その位置をロック解除位置(図2(b))とロック位置(図2(c))の間で切り替える。ロック環30がロック解除位置、ロック位置に達したかは、フォトインタラプタ(ロック検知センサ)26Sによって検出される。
角速度角度位置算出装置50において補正レンズ14の駆動位置が算出されるが、その算出工程を図7および図8を参照して説明する。A/D演算部35X、35Yから出力された角速度信号は、ステップS01において、ハイパスフィルタ(第1ハイパスフィルタ)52X、52Yに入力される。ステップS03において、角速度信号は、ハイパスフィルタ52X、52Yによって直流成分が除去されたのち、角度演算部36X、36Yに入力される。ステップS05において、Y軸、X軸周りの角速度は、角度演算部36X、36Yにおいて積分され、Y軸、X軸周りの回転角度(ヨー角θ、ピッチ角θ)が算出される。ステップS07において、回転角度は、ハイパスフィルタである角度算出部54X、54Yにおいて直流成分が除去されたのち、レンズ駆動位置計算部37X、37Yに入力される。ステップS09において、レンズ駆動位置計算部37X、37Yによって、ヨー角、ピッチ角と、メモリに保存された焦点距離fなどのレンズ情報38とに基づいて、像ブレを相殺するためのX方向、Y方向における補正レンズ14の駆動位置が算出される。
ステップS09の後、カメラのブレ量に基づき、手ブレであるかパンニングであるかが判断される。パンニングの場合には、手ブレ補正とは異なる補正が行われる。すなわち、手ブレが発生した際、補正レンズ14は、ブレの方向に対して常に反対方向に補正駆動され続けることで像ブレが防止されるが、パンニングの際には補正レンズ14は、パンニングが終了するまでに緩やかに中心方向へ移動されれば充分である。したがって、ステップS11以降ではパンニングであるか否かが判断され、それに応じて補正レンズ14の駆動が行われる。駆動の切替は、以下に詳述するように、所定の条件のもとで、スイッチ60X、60YのON/OFFの切替により行われる。なお、以降パンフラグとは、パンニング状態であるか否かを示し、パンフラグは0のときパンニングではなく、1のときパンニングである。
ステップS11において、第1位置判定部(パンニング判定手段)56X、56Yによって、ステップS09で算出された補正レンズ14の駆動位置が所定値1(第1所定値)以上であり、かつ、パンフラグが0であるか否かが判断される。所定値1は、レンズ位置の中心から相対的に大きくずれた位置である。所定値1以上のとき、パンニングが開始したと判断されてステップS13に進み、第1スイッチ制御装置(パンニング判定手段)58X、58Yによって、パンフラグが1にセットされるとともにスイッチ60X、60YがOFF状態とされる。
すなわち、パンニングの間、ハイパスフィルタ52X、52Yから角度演算部36X、36Yへ角速度信号は伝達されない。以下に詳述するように、スイッチ60X、60YがOFF状態となるとき、補正レンズ14は手ブレ補正とは異なる制御がなされる。一方、ステップS11において、補正レンズ14の駆動位置が所定値1より小さいときは、パンニングではないと判断されるため、パンフラグは0のままステップS15に進む。
ステップS11またはステップS13の処理後、ステップS15において、第2位置判定部(パンニング判定手段)62X、62Yによって、レンズ駆動位置計算部37X、37Yにおいて算出された補正レンズ14の駆動位置が所定値2以下であり、かつ、パンフラグが1であるか否かが判断される。所定値2(第2所定値)は、所定値1よりも小さい値である。
ステップS15の条件を満たさないとき、依然としてパンニングであると判断されてステップS21に進む。ステップS21において、レンズ駆動位置計算部37X、37Yへ補正レンズ14の現在位置が入力され、ステップS23において、補正レンズ14の駆動位置を求めるための自動制御計算が施された後、ステップS25において補正レンズ14は駆動位置へ駆動される。
同様に、ステップS15において、第2位置判定部62X、62Yによって、パンフラグが1であり、かつ、補正レンズ14の駆動位置が所定値2以下であると判断されたとき、ステップS17に進む。
ステップS17において、角速度判定部(パンニング判定手段)64X、64Yによって、ハイパスフィルタ52X、52Yから伝達された角速度が所定値3(第3所定値)より大きいと判断されたときも、依然としてパンニングであると判断されてステップS21に進み、上述と同様の工程を経て補正レンズ14は駆動される。一方、ステップS17において、角速度が所定値3以下であるとき、パンニングは終了したと判断される。
パンニングが終了すると、ステップS19において、第2スイッチ制御装置(パンニング判定手段)68によって、パンフラグは0に設定されるとともに、ハイパスフィルタ52X、52Yの変数はクリアされ、スイッチ60X、60YはON状態とされる。その後、ステップS21に進み、上述と同様にステップS23、S25を経て補正レンズ14は駆動される。
図9を参照すると、スイッチ60X、60YのON/OFF切替による補正レンズ14の駆動位置の変化が示される。上述のステップS13のとき、すなわち、補正レンズ14の駆動位置が所定値1を超える時刻aのとき、スイッチ60X、60YはOFF状態とされる。このとき、ハイパスフィルタ52X、52Yから角度演算部36X、36Yへ信号は伝達されなくなる。
ここで、図10に示されるハイパスフィルタ54Xは、
“VOUT(i)=VIN(i)−ΣVOUT(i−1)/時定数” ・・・(式1)
と定義される。VIN(i)は角度演算部36Xから出力されたi番目の角速度であり、VOUT(i)はハイパスフィルタ54Xによって直流成分が除去されて出力されたi番目のヨー角である。なお、式1の第2項は一般的な移動平均を表し、変数iにより移動平均の区間が定められる。スイッチ60XがOFF状態となるとき、ハイパスフィルタ52Xからの出力値は更新されなくなるため、VIN(i)は固定値となりVOUT(i)は単調に減少する。
つまり、補正レンズ14の駆動位置は、図9の時刻aから時刻bまでの駆動位置の変化に示されるように、ハイパスフィルタ54Xの時定数に基づき0に近づいてゆく。この処理は、ハイパスフィルタ54Yにおいても同様に実施される。
そして、上述のステップS19のとき、すなわち、パンニングが終了した時刻bのとき、第2スイッチ制御装置68によって、スイッチ60X、60YはON状態とされ、ハイパスフィルタ52X、52Yの出力がハイパスフィルタ54X、54Yへ伝達され始める。
ここで、ハイパスフィルタ52X、52Yの構成は式1と同等である。ただし、ハイパスフィルタ52X、52YにおけるVIN(i)はA/D演算部35X、35Yからのi番目の出力であり、VOUT(i)はハイパスフィルタ52X、52Yから出力されるi番目の角速度である。時刻bにおいて、スイッチ60X、60YがON状態にされると同時に、第2スイッチ制御装置68によって、ハイパスフィルタ52X、52Yの移動平均の変数iはリセットされる。変数iがリセットされることにより、ハイパスフィルタ52X、52Yからの出力は実質的に0となる。すなわち、スイッチ60X、60YがON状態となった時刻bの直後にハイパスフィルタ52X、52Y及びハイパスフィルタ54X、54Yを介して出力される値は、スイッチ60X、60YがON状態となる直前の値と等しい。
したがって、時刻bにおいて、ハイパスフィルタ54X、54Yの出力に対してハイパスフィルタ52X、52Yの出力が瞬間的に上乗せされることはないため、時刻bの時点において補正レンズ14の駆動位置は連続的に変化する。
このように、パンニング状態の終了時にハイパスフィルタ52X、52Yの変数をリセットすることにより、補正レンズ14の駆動位置の変位は滑らかとなり、像が大きく流れるといった違和感は低減される。なお、図11は従来のパンニング時の補正レンズ14の駆動制御を表す図であるが、パンニングの開始および終了時の時定数の切替によって、補正レンズ14の駆動位置が不連続となっており、像の急激な変化による違和感は大きかった。
なお、第2スイッチ制御装置68の入力の前段にはXY判定素子66が設けられるが、XY判定素子はANDまたはORの何れでもよい。すなわち、図8のステップS19において角速度判定部64X、64Yの両方が条件を満たす時にパンフラグが0にセットされるか、または、XYの何れか一方が条件を満たすときにパンフラグが0にセットされても良い。さらに、本実施形態では補正レンズ14の位置を補正するが、CCD等のイメージセンサの位置が補正されても良い。
36X、36Y 角度演算部
50 角速度角度位置信号算出装置
52X、52Y ハイパスフィルタ(第1ハイパスフィルタ)
54X、54Y 角度算出部
56X、56Y 第1位置判定部(パンニング判定手段)
58X、58Y 第1スイッチ制御装置(パンニング判定手段)
62X、62Y 第2位置判定部(パンニング判定手段)
64X、64Y 角速度判定部(パンニング判定手段)
68 第2スイッチ制御装置(パンニング判定手段)
60X、60Y スイッチ
θ、θ 角速度信号

Claims (6)

  1. 手振れ補正に用いられる角速度信号算出装置であって、
    パンニング中であるか否かの判定を行うパンニング判定手段と、
    前記角速度信号が入力される第1ハイパスフィルタと、
    前記第1ハイパスフィルタからの出力信号に基づき角度信号を算出する角度演算部と、
    角度信号が入力される角度算出部と、
    前記角度演算部への入力をON/OFFするスイッチとを備え、
    前記パンニング判定手段は、パンニングの開始を検出したとき、前記スイッチをOFF状態とし、パンニングの終了を検出したとき、前記第1ハイパスフィルタの変数をリセットするとともに、前記スイッチをON状態とすることを特徴とする角速度角度位置信号算出装置。
  2. 前記パンニング判定手段は、
    前記角度信号を検出し、前記角度信号が第1所定値以上であるときパンニングと判定するとともに、前記スイッチをOFF状態とすることを特徴とする請求項1に記載の角速度角度位置信号算出装置。
  3. 前記パンニング判定手段は、
    前記角度信号を検出し、前記スイッチがOFF状態であり、かつ、前記角度信号が第2所定値以下であるとき、パンニングが終了したと判断するとともに、前記スイッチをON状態とすることを特徴とする請求項1に記載の角速度角度位置信号算出装置。
  4. 前記パンニング判定手段は、
    前記角度信号を検出し、前記スイッチがOFF状態であり、かつ、前記角度信号が第2所定値以下であり、かつ、前記角速度が第3所定値以下であるとき、パンニングが終了したと判断するとともに、前記スイッチをON状態とすることを特徴とする請求項1に記載の角速度角度位置信号算出装置。
  5. 前記第1所定値は、前記第2所定値よりも大きいことを特徴とする請求項3または4に記載の角速度角度位置信号算出装置。
  6. 請求項1に記載の角速度角度位置信号算出装置を備えることを特徴とするブレ補正装置。
JP2012211058A 2012-09-25 2012-09-25 角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置 Active JP6149366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012211058A JP6149366B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012211058A JP6149366B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014066811A true JP2014066811A (ja) 2014-04-17
JP6149366B2 JP6149366B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=50743288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012211058A Active JP6149366B2 (ja) 2012-09-25 2012-09-25 角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6149366B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017111258A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 リコーイメージング株式会社 振れ状態判定装置および撮像装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020179321A1 (ja) 2019-03-04 2020-09-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御システム、及び制御方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008205966A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Sony Corp 振動検出装置、撮像装置、振動検出方法
JP2012168420A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008205966A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Sony Corp 振動検出装置、撮像装置、振動検出方法
JP2012168420A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017111258A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 リコーイメージング株式会社 振れ状態判定装置および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6149366B2 (ja) 2017-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4684771B2 (ja) 像振れ補正装置
KR101522408B1 (ko) 촬상 장치
KR101527938B1 (ko) 촬상 장치
KR101522407B1 (ko) 촬상 장치
KR101523695B1 (ko) 촬상 장치
KR101381620B1 (ko) 상흔들림 보정 장치
US7634181B2 (en) Image stabilizing system and optical apparatus
JP5361551B2 (ja) 像振れ補正装置およびそれを備える光学機器、撮像装置、並びに像振れ補正装置の制御方法
JP2007128055A (ja) 像振れ補正装置
JP6337540B2 (ja) センサ出力の温度補正装置
KR20090104761A (ko) 촬상 장치
JP7304193B2 (ja) 追尾装置および追尾方法
JP6149366B2 (ja) 角速度角度位置信号算出装置およびブレ補正装置
JP4736399B2 (ja) 駆動機構及び撮像装置
JP2012128356A (ja) ブレ補正装置及び光学機器
JPH11218794A (ja) 像振れ補正機能付き光学機器
US9106833B2 (en) Blur correction apparatus
US20140078330A1 (en) Blur correction apparatus
JP3867359B2 (ja) ブレ補正装置
EP2723063B1 (en) Image-stabilization apparatus and camera
WO2018198258A1 (ja) レンズ鏡筒、カメラボディ、カメラシステム
JP5998782B2 (ja) 手ブレ補正装置
JP6303741B2 (ja) センサ出力の温度補正装置
JP4396117B2 (ja) ブレ補正装置及び光学装置
JP2004294995A (ja) ブレ補正装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20150327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6149366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250