JP2017110362A - 地盤安定構造及び地盤安定工法 - Google Patents

地盤安定構造及び地盤安定工法 Download PDF

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Abstract

【課題】法面等での大規模な重機等の搬入を必要とすることなく、容易かつ確実に地盤の崩壊を抑止できる地盤安定構造及び地盤安定工法を提供する。【解決手段】本発明を適用した地盤安定構造1は、地盤の崩壊を抑止するものとして設けられるものであり、地中8に埋め込まれる複数の棒状部材2と、複数の棒状部材2が連結されて地表面8aに取り付けられる支圧板7とを備える。複数の棒状部材2は、地盤の支持層まで地中8に埋め込まれる主部材21と、主部材21の周囲に設けられる複数の副部材22とを有して、複数の副部材22が互いに異なる方向に傾斜して延びて地中8に埋め込まれる。【選択図】図2

Description

本発明は、地盤の崩壊を抑止するものとして設けられる地盤安定構造、及び、地盤の崩壊を抑止するための地盤安定工法に関する。
従来から、地盤を不安定にすることなく地盤の掘削等を可能にするものとして、例えば、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法が提案されている。また、太陽光発電用の太陽電池パネル等を設置するための基礎となるものであるが、地中に杭を打ち込み土地に設置されるものとして、例えば、特許文献2に開示された基礎構造物が提案されている。
特許文献1に開示された補強土杭の施工方法は、充填材を送り込む孔が全長に亘って設けられた芯パイプと、該芯パイプの先端に取り付けられ円形の鍔部が設けられた先端ビットと、前記鍔部の先端側に設けられ半径方向に延びる複数枚の羽根とを備えて、前記先端ビットが取り付けられた芯パイプを地盤に打設しながら前記先端ビットの鍔部の背面に開口する出口孔から充填材を削孔内に注入することを特徴とする。
特許文献2に開示された基礎構造物は、高さ方向に対して角度を持ち且つ互いに干渉することなく異なる方向に延びて一端が上記高さ方向の一方側の中央部周囲に開口し他端が上記高さ方向の他方側に開口する二以上の貫通孔が設けられ、上記貫通孔にそれぞれ嵌挿された杭を地中に打ち込むことで土地に設置されるものであり、碗状に形成された本体と上記本体を貫通して設けられた複数の筒体とを備えることを特徴とする。
特開平2−8413号公報 特開2014−31700号公報
ここで、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法は、地山の安定が損なわれて発生する斜面崩壊を防止するために、地盤の潜在的なすべり面を跨いて支持層まで到達するように芯パイプを貫入して、この芯パイプにアンカー機能を発揮させている。そして、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法は、すべり面の上方のすべり層の緩みを防止するために、先端ビットの鍔部の背面に開口する出口孔から充填材を削孔内に注入する。
しかし、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法は、芯パイプと地盤との一体化が重要であるため、支持層深部まで芯パイプを挿入することが必要となる。このとき、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法は、支持層深部まで芯パイプを挿入するために、重機等の打設装置を搬入する必要があるが、施工対象となる斜面では重機等の打設装置を搬入することが困難であることが多いため、施工そのものが難渋するおそれがある。
このため、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法では、特に、芯パイプの先端に取り付けられた先端ビットの鍔部に複数枚の羽根を形成して、回転トルクを加えることで羽根反力を活用して施工負荷を低減する等の工夫もなされている。しかし、特許文献1に開示された補強土杭の施工方法では、複数枚の羽根を先端ビットに形成することで、先端ビットの加工度が非常に高く材料費、施工費が増大するだけでなく、そもそも先端ビットに複数枚の羽根が形成された芯パイプを現地に運搬することが困難となる。
また、特許文献2に開示された基礎構造物は、高さ方向に対して角度を持ち且つ互いに干渉することなく異なる方向に延びる複数の杭が地中に打ち込まれるものであるが、法面の斜面崩壊を防止するためのものではない。このため、特許文献2に開示された基礎構造物は、太陽光発電用の太陽電池パネル等を設置するための基礎構造物となるものであるが、法面等の地盤の崩壊を抑止できないものとなる。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、法面等での大規模な重機等の搬入を必要とすることなく、容易かつ確実に地盤の崩壊を抑止できる地盤安定構造及び地盤安定工法を提供することにある。
第1発明に係る地盤安定構造は、地盤の崩壊を抑止するものとして設けられる地盤安定構造であって、地中に埋め込まれる複数の棒状部材と、複数の前記棒状部材が連結されて地表面に取り付けられる支圧板とを備え、複数の前記棒状部材は、地盤の支持層まで地中に埋め込まれる主部材と、前記主部材の周囲に設けられる複数の副部材とを有して、複数の前記副部材が互いに異なる方向に傾斜して延びて地中に埋め込まれることを特徴とする。
第2発明に係る地盤安定構造は、第1発明において、複数の前記棒状部材は、各々の前記副部材が、前記主部材より断面寸法を小さく、かつ、部材長を短くして形成されて、地盤のすべり層の地中に埋め込まれることを特徴とする。
第3発明に係る地盤安定構造は、第1発明又は第2発明において、複数の前記棒状部材は、前記主部材又は前記副部材の表面に、凸状の突起部及び凹状の窪み部の何れか一方又は両方が形成されることを特徴とする。
第4発明に係る地盤安定構造は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記支圧板は、前記副部材が挿通される複数の挿通孔が形成されて、各々の前記副部材の上端部から下端部までの傾斜角度、及び、各々の前記副部材の埋め込む方向に合わせて、各々の前記挿通孔の内面が傾斜して形成されることを特徴とする。
第5発明に係る地盤安定構造は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記支圧板は、地表面に取り付けられる支圧面から突出して突出部が形成されることを特徴とする。
第6発明に係る地盤安定工法は、地盤の崩壊を抑止するための地盤安定工法であって、地表面に支圧板を取り付ける支圧工程と、複数の棒状部材を前記支圧板に連結して地中に埋め込む埋設工程とを備え、前記埋設工程では、複数の前記棒状部材の一部となる複数の副部材を互いに異なる方向に延びるように地中に埋め込んで、地中に埋め込まれた複数の前記副部材から反力を得て、複数の前記棒状部材の一部となる主部材を地中に埋め込むことを特徴とする。
第1発明〜第6発明によれば、複数の副部材が互いに異なる方向に傾斜して埋め込まれることで、主部材を地中に埋め込むときに反力が得られるものとなり、反力を得るための大規模な重機等を必要とすることなく、急な斜面や狭隘地等の法面等でも主部材の施工を容易に実施することが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、法面等でも主部材の施工が容易となることで、主部材の施工負荷の制約が小さくなり、主部材を地盤の支持層まで十分に根入れすることができるため、より深いすべり面が想定される法面等での施工を実現することが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、複数の副部材が互いに異なる方向に傾斜して埋め込まれることで、複数の副部材が樹木根系のように地盤に絡みつくものとなり、樹木根系のように複数の副部材が地盤に絡みつくことで、地盤の拘束度を高めることが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、主部材に羽根等の複雑な加工を実施することなく、また、法面等での大規模な重機等の搬入を必要としないで、主部材及び複数の副部材の杭効果によって引抜力に抵抗するものとなり、施工に必要となる材料費、施工費を抑制しながら、容易かつ確実に地盤の斜面崩壊を抑止することが可能となる。
特に、第3発明によれば、各々の棒状部材となる主部材又は副部材の表面に、凸状の突起部及び凹状の窪み部の何れか一方又は両方が形成されることで、各々の主部材又は副部材と地盤との間の周面摩擦力を向上させることが可能となる。
特に、第4発明によれば、支圧板の挿通孔の内面が、副部材の傾斜角度及び埋め込む方向に合わせて傾斜して形成されることで、挿通孔の内面がガイド機能を発揮するものとなり、副部材の傾斜角度及び埋め込む方向の調整が困難な法面等の施工現場においても、各々の副部材を様々な異なる方向に正確に施工することが可能となる。
特に、第5発明によれば、支圧板の支圧面を地表面に当接させた状態で、各々の突出部が地表面の近傍まで埋め込まれることで、各々の副部材を支圧板の挿通孔の上方から挿通させる前段階で、各々の突出部で支圧板を地表面に仮固定できるため、支圧板及び副部材の位置決めを容易にすることが可能となる。
本発明を適用した地盤安定構造が設けられる法面を示す斜視図である。 本発明を適用した地盤安定構造を示す斜視図である。 本発明を適用した地盤安定構造の略鼓形状に形成された複数の副部材を示す正面図である。 本発明を適用した地盤安定構造の略鼓形状に形成された複数の副部材を示す平面図である。 本発明を適用した地盤安定構造の略ハ字形状に形成された複数の副部材を示す正面図である。 本発明を適用した地盤安定構造の支圧板を示す拡大正面図である。 (a)は、本発明を適用した地盤安定構造で地盤のすべり面を跨ぐように埋め込まれた主部材を示す正面図であり、(b)は、そのすべり層の浮き上がりに抵抗する複数の副部材を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した地盤安定工法の支圧工程を示す正面図であり、(b)は、その埋設工程で埋め込まれる副部材を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した地盤安定工法の埋設工程で得られる反力を示す正面図であり、(b)は、その支持層まで埋め込まれた主部材を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した地盤安定構造で主部材の周面摩擦力を示す正面図であり、(b)は、その副部材に発生する曲げを示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した地盤安定構造で表面が略平滑状に形成された棒状部材を示す拡大正面図、(b)は、その突起部が形成された棒状部材を示す拡大正面図、(c)は、その窪み部が形成された棒状部材を示す拡大正面図である。
以下、本発明を適用した地盤安定構造1及び地盤安定工法を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した地盤安定構造1は、地盤の崩壊を抑止するものとして設けられるものであり、図1に示すように、例えば、法面等の傾斜した地盤の斜面崩壊を抑止するために、法面等の複数箇所に設けられるものとなる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、図2に示すように、法面等の地盤において、地中8に埋め込まれる複数の棒状部材2と、複数の棒状部材2が連結されて地表面8aに取り付けられる支圧板7とを備える。
複数の棒状部材2は、図3に示すように、鋼管等が用いられる主部材21と、棒鋼等が用いられる複数の副部材22とを有する。複数の棒状部材2は、主部材21の周囲に複数の副部材22が設けられて、例えば、1本の主部材21と、3本の副部材22とを有するものとして、3本の副部材22の略中央の位置に、1本の主部材21が設けられる。
主部材21は、所定の断面寸法及び部材長となるように形成されて、例えば、呼び径を50mm〜100mm程度とした断面寸法、長さを5m〜20m程度とした部材長となる。副部材22は、所定の断面寸法及び部材長となるように形成されて、例えば、呼び径を25mm〜30mm程度とした断面寸法、長さを2m〜3m程度とした部材長となる。
複数の棒状部材2は、主部材21及び各々の副部材22が、各々の上端部3から下端部4まで連続して略直線状に延びて形成される。主部材21及び各々の副部材22は、各々の上端部3が地表面8aから突出して設けられるとともに、各々の下端部4が所定の深さまで到達するように地中8に埋め込まれて設けられる。
各々の副部材22は、主部材21より断面寸法を小さく、かつ、部材長を短くして形成される。各々の副部材22は、地表面8aに対する垂直方向から所定の傾斜角度θで傾斜して、複数の副部材22が互いに異なる方向に延びて地中8に埋め込まれる。各々の副部材22は、各々の上端部3から下端部4まで傾斜して略直線状に延びるものとなる。
複数の副部材22は、各々の上端部3が互いに離間して支圧板7に連結されて、各々の上端部3から地中8に向けて傾斜して延びることで、複数の副部材22が互いに接近した交差部5が形成される。複数の副部材22は、さらに、交差部5から地中8の深部8bに向けて傾斜して延びることで、各々の下端部4が互いに離間するように設けられる。
複数の副部材22は、各々の上端部3が互いに離間するとともに、地中8で互いに接近して交差部5が形成されて、交差部5から地表面8aに向けて略直線状に拡開する。複数の副部材22は、交差部5から地表面8aに向けて略直線状に拡開することで、交差部5と上端部3との間の範囲が、下方に頂点が配置される下向きの略錘台形状となる。
複数の副部材22は、互いに接近して交差部5が形成されるとともに、各々の下端部4が互いに離間して、交差部5から地中8の深部8bに向けて略直線状に拡開する。複数の副部材22は、交差部5から地中8の深部8bに向けて略直線状に拡開することで、交差部5と下端部4との間の範囲が、上方に頂点が配置される上向きの略錘台形状となる。
複数の副部材22は、交差部5と上端部3との間の範囲が下向きの略錘台形状となるとともに、交差部5と下端部4との間の範囲が上向きの略錘台形状となることで、交差部5が最も幅狭となった略鼓形状に形成されるものとなる。このとき、複数の副部材22は、地中8で略鼓形状に形成されて、交差部5より上方に下向きの傾斜面5aが形成されるとともに、交差部5より下方に上向きの傾斜面5bが形成される。
複数の副部材22は、2本以上の副部材22が地中8に埋め込まれるものであり、特に、3本以上の副部材22が地中8に埋め込まれるとともに、3本以上の副部材22が互いに接近して交差部5が形成されることが望ましい。複数の副部材22は、図4に示すように、互いに接触しないように離間させて形成された隙間Gに、主部材21が挿通される。
複数の副部材22は、最も幅狭となった交差部5が形成されて、略鼓形状に形成されるほか、図5に示すように、略ハ字形状に形成されてもよい。このとき、複数の副部材22は、互いに異なる方向に傾斜して延びて地中8に埋め込まれて、地表面8aから地中8の深部8bに向けて、上端部3から下端部4まで連続して略直線状に拡開するものとなる。
支圧板7は、図4に示すように、例えば、3本の副部材22が埋め込まれる場合に、略三角形に形成された鋼材等が用いられる。支圧板7は、略三角形等に形成されるとともに、特に、各々の隅部の近傍で、各々の副部材22の上端部3が連結されることで、各々の副部材22の上端部3が互いに離間したものとなる。
支圧板7は、図6に示すように、略三角形の鋼材等を板厚方向に貫通等させて、主部材21及び副部材22の上端部3が挿通される複数の挿通孔70が形成される。支圧板7は、例えば、1本の主部材21及び3本の副部材22が埋め込まれる場合に、棒状部材2の数量に合わせて4箇所に挿通孔70が形成される。
支圧板7は、特に、略三角形の鋼材等を板厚方向に貫通させて挿通孔70が形成される場合に、各々の挿通孔70の内面70aが、地表面8aに対する垂直方向から所定の傾斜角度θで傾斜したものとなる。このとき、支圧板7は、各々の挿通孔70の内面70aが、各々の副部材22の傾斜角度θに合わせて、所定の傾斜角度θで傾斜して形成されて、また、各々の副部材22の埋め込む方向に合わせて、所定の方向に傾斜して形成される。
支圧板7は、略平坦状等に形成された下面の支圧面7aが、地表面8aに当接するように取り付けられる。支圧板7は、支圧面7aから下方に向けて突出して、複数の略矩形状等の突出部71が形成される。このとき、支圧板7は、下面の支圧面7aを地表面8aに当接させた状態で、各々の突出部71が地表面8aの近傍まで地中8に埋め込まれる。
支圧板7は、例えば、各々の棒状部材2の上端部3で周方向に延びる溝切部3aが形成されて、棒状部材2の両側方から溝切部3aに一対の連結部材30が嵌合されて、挿通孔70の上方で棒状部材2の上端部3が一対の連結部材30で挟み込まれる。支圧板7は、各々の棒状部材2の上端部3が、一対の連結部材30で挟み込まれることで連結される。
本発明を適用した地盤安定構造1は、図7に示すように、法面等の傾斜した地盤の斜面崩壊を抑止するために設けられる。本発明を適用した地盤安定構造1は、特に、法面等の傾斜した地盤において、地盤の地表面8a側のすべり層81と深部8b側の支持層82との境界となるすべり面80を跨ぐように、鋼管等の主部材21が地中8に埋め込まれる。
主部材21は、地盤の深部8b側の支持層82まで地中8に埋め込まれることで、地盤の支持層82まで下端部4を到達させたものとなる。主部材21は、地表面8aに対する垂直方向から傾斜させることなく、地表面8aに対して略直交するように埋め込まれるが、これに限らず、地表面8aに対する垂直方向から傾斜させて埋め込まれてもよい。
各々の副部材22は、地表面8aに対する垂直方向から傾斜させて、地盤の支持層82まで下端部4を到達させることなく、主部材21より浅い位置で、地盤の地表面8a側のすべり層81まで地中8に埋め込まれる。なお、各々の副部材22は、地盤の支持層82まで下端部4を到達させて、地盤の支持層82まで地中8に埋め込まれてもよい。
本発明を適用した地盤安定工法は、図8、図9に示すように、地表面8aに支圧板7を取り付ける支圧工程と、複数の棒状部材2となる主部材21及び副部材22を、支圧板7に連結して地中8に埋め込む埋設工程とを備える。
支圧工程では、図8(a)に示すように、支圧板7の下面の支圧面7aを地表面8aに当接させることで、法面等の傾斜した地表面8aに支圧板7が設置されて取り付けられる。このとき、支圧工程では、地表面8aに支圧板7が押し付けられることで、地表面8aの近傍まで突出部71が地中8に埋め込まれて、支圧板7が地表面8aに仮固定される。
埋設工程では、最初に、図8(b)に示すように、地表面8aに取り付けられた支圧板7の挿通孔70に、複数の棒状部材2の一部となる複数の副部材22が挿通される。このとき、埋設工程では、複数の副部材22を互いに異なる方向に延びるように地中8に埋め込むことで、複数の副部材22が互いに異なる方向に傾斜して設けられる。
埋設工程では、支圧板7を板厚方向に貫通させて挿通孔70が形成されて、挿通孔70の上方から副部材22が挿通される。埋設工程では、特に、図6に示すように、支圧板7の挿通孔70の内面70aが、副部材22の傾斜角度θ及び埋め込む方向に合わせて傾斜して形成されることで、各々の副部材22を所定の傾斜角度θ及び方向に埋め込むためのガイド機能を発揮する。
埋設工程では、次に、各々の副部材22の上端部3が、一対の連結部材30等で支圧板7に連結される。埋設工程では、次に、支圧板7の略中央となる位置に形成された挿通孔70に、挿通孔70の上方から複数の棒状部材2の一部となる主部材21が挿通されて、図9(a)に示すように、主部材21の下端部4から先行して地中8に埋め込まれる。
埋設工程では、特に、複数の副部材22が互いに異なる方向に傾斜して延びて地中8に埋め込まれることで、主部材21を地中8に埋め込むときに、地中8に埋め込まれた複数の副部材22から反力Rが得られる。このため、埋設工程では、大規模な重機等を用いることなく、小型の施工機器6を用いて主部材21を地中8に埋め込むことができる。
埋設工程では、地中8に埋め込まれた複数の副部材22から反力Rを得て、主部材21を地盤の支持層82まで地中8に埋め込むとともに、小型の施工機器6を撤去する。埋設工程では、最後に、図9(b)に示すように、主部材21の下端部4が地盤の支持層82まで到達した状態で、図6に示すように、主部材21の上端部3を支圧板7に連結して、本発明を適用した地盤安定構造1が設けられるものとなる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、図10(a)に示すように、地表面8aに対する垂直方向の引抜力Pが作用したときに、主部材21の上端部3から下端部4までの範囲で、主部材21が地盤との間で周面摩擦力Fを発揮して、引抜力Pに対して抵抗する。さらに、本発明を適用した地盤安定構造1は、各々の副部材22が傾斜して略直線状に延びることで、図10(b)に示すように、各々の副部材22に曲げMが発生する。
本発明を適用した地盤安定構造1は、図10に示すように、主部材21が地盤との間で周面摩擦力Fを発揮するとともに、各々の副部材22に曲げMが発生することで、副部材22そのものの曲げ剛性によっても、引抜力Pに対して抵抗するものとなる。これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、地盤との周面摩擦力Fのみにより引抜力Pに抵抗するものと比較して、大きなアンカー抵抗を発揮させることが可能となる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、複数の副部材22が互いに異なる方向に傾斜して埋め込まれることで、複数の副部材22を埋め込むときに地盤が押し広げられて締め固められる効果と、複数の副部材22の摩擦及び支圧によって引抜力Pへの抵抗力を確保する効果とを発揮して、複数の副部材22がいわば樹木根系のように地盤に絡みつくものとなる。これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、複数の副部材22がいわば樹木根系のように地盤に絡みつくことで、地盤の拘束度を高めることが可能となる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、複数の副部材22が互いに異なる方向に傾斜して埋め込まれることで、複数の副部材22と地盤とが互いに係止されて、図9(a)に示すように、主部材21を地中8に埋め込むときに反力Rが得られるものとなる。これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、反力Rを得るための大規模な重機等を必要とすることなく、急な斜面や狭隘地等の法面等でも主部材21の施工が容易なものとなる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、法面等でも主部材21の施工が容易となることで、主部材21の施工負荷の制約が小さくなる。このとき、本発明を適用した地盤安定構造1は、主部材21を地盤の支持層82まで十分に根入れすることができるため、より深いすべり面80が想定される法面等での施工を実現することが可能となる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、主部材21が支持層82まで十分に根入れされて、図10(a)に示すように、主部材21が周面摩擦力Fを発揮するため、主部材21が杭効果を発揮するものとなる。また、本発明を適用した地盤安定構造1は、複数の副部材22を埋め込むときに地盤が押し広げられて締め固められる効果と、複数の副部材22の摩擦及び支圧により引抜力Pへの抵抗力を確保する効果とを発揮して、複数の副部材22が樹木根系のように地盤に絡みつくことで、土壌の緊迫効果を発揮するものとなる。
これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、主部材21に羽根等の複雑な加工を実施することなく、また、法面等での大規模な重機等の搬入を必要としないで、主部材21及び複数の副部材22の杭効果によって引抜力Pに抵抗するものとなり、施工に必要となる材料費、施工費を抑制しながら、容易かつ確実に地盤の斜面崩壊を抑止することが可能となる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、図3に示すように、例えば、複数の副部材22が略鼓形状に形成されることで、複数の副部材22の交差部5より上方に、下向きの傾斜面5aが形成される。これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、図7(b)に示すように、特に、下向きの傾斜面5aがすべり層81に形成されることで、すべり層81が滑動Sするときに発生するすべり層81の浮き上がりに抵抗することが可能となる。
ここで、本発明を適用した地盤安定構造1は、図6に示すように、支圧板7を板厚方向に貫通させて挿通孔70が形成されて、挿通孔70の上方から副部材22が挿通される。また、本発明を適用した地盤安定構造1は、各々の挿通孔70に挿通される副部材22の傾斜角度θ及び埋め込む方向に合わせて、支圧板7の挿通孔70の内面70aが傾斜して形成される。
これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、支圧板7の挿通孔70の内面70aが、副部材22の傾斜角度θ及び埋め込む方向に合わせて、所定の傾斜角度θ及び方向で傾斜して形成されることで、挿通孔70の内面70aがガイド機能を発揮するものとなり、副部材22の傾斜角度θ及び埋め込む方向の調整が困難な法面等の施工現場においても、各々の副部材22を様々な異なる方向に正確に施工することが可能となる。
また、本発明を適用した地盤安定構造1は、支圧板7の支圧面7aを地表面8aに当接させた状態で、支圧板7の突出部71が地表面8aの近傍まで地中8に埋め込まれるものとなる。これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、各々の副部材22を支圧板7の挿通孔70に挿通させる前段階で、各々の突出部71で支圧板7を地表面8aに仮固定できるため、支圧板7及び副部材22の位置決めを容易にすることが可能となる。
本発明を適用した地盤安定構造1は、図11(a)に示すように、各々の棒状部材2となる主部材21又は副部材22の表面2aが略平滑状に形成される。また、本発明を適用した地盤安定構造1は、図11(b)、図11(c)に示すように、主部材21又は副部材22の表面2aに、突起部26又は窪み部27が形成されてもよい。
このとき、複数の棒状部材2は、主部材21又は副部材22の表面2aに、凸状の突起部26及び凹状の窪み部27の何れか一方又は両方が形成される。棒状部材2は、例えば、図11(b)に示すように、主部材21又は副部材22の表面2aで周方向に設けられた溶接ビードで、略円形状又は略螺旋状等の突起部26が形成される。また、棒状部材2は、例えば、図11(c)に示すように、主部材21又は副部材22の表面2aで周方向に設けられたディンプルで、略円形状又は略螺旋状等の窪み部27が形成される。
これにより、本発明を適用した地盤安定構造1は、各々の棒状部材2となる主部材21又は副部材22の表面2aに、凸状の突起部26及び凹状の窪み部27の何れか一方又は両方が形成されることで、各々の主部材21又は副部材22と地盤との間の周面摩擦力Fを向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :地盤安定構造
2 :棒状部材
2a :表面
21 :主部材
22 :副部材
26 :突起部
27 :窪み部
3 :上端部
3a :溝切部
30 :連結部材
4 :下端部
5 :交差部
5a :下向きの傾斜面
5b :上向きの傾斜面
6 :施工機器
7 :支圧板
7a :支圧面
70 :挿通孔
70a :内面
71 :突出部
8 :地中
8a :地表面
8b :深部
80 :すべり面
81 :すべり層
82 :支持層

Claims (6)

  1. 地盤の崩壊を抑止するものとして設けられる地盤安定構造であって、
    地中に埋め込まれる複数の棒状部材と、複数の前記棒状部材が連結されて地表面に取り付けられる支圧板とを備え、
    複数の前記棒状部材は、地盤の支持層まで地中に埋め込まれる主部材と、前記主部材の周囲に設けられる複数の副部材とを有して、複数の前記副部材が互いに異なる方向に傾斜して延びて地中に埋め込まれること
    を特徴とする地盤安定構造。
  2. 複数の前記棒状部材は、各々の前記副部材が、前記主部材より断面寸法を小さく、かつ、部材長を短くして形成されて、地盤のすべり層の地中に埋め込まれること
    を特徴とする請求項1記載の地盤安定構造。
  3. 複数の前記棒状部材は、前記主部材又は前記副部材の表面に、凸状の突起部及び凹状の窪み部の何れか一方又は両方が形成されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の地盤安定構造。
  4. 前記支圧板は、前記副部材が挿通される複数の挿通孔が形成されて、各々の前記副部材の上端部から下端部までの傾斜角度、及び、各々の前記副部材の埋め込む方向に合わせて、各々の前記挿通孔の内面が傾斜して形成されること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の地盤安定構造。
  5. 前記支圧板は、地表面に取り付けられる支圧面から突出して突出部が形成されること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の地盤安定構造。
  6. 地盤の崩壊を抑止するための地盤安定工法であって、
    地表面に支圧板を取り付ける支圧工程と、複数の棒状部材を前記支圧板に連結して地中に埋め込む埋設工程とを備え、
    前記埋設工程では、複数の前記棒状部材の一部となる複数の副部材を互いに異なる方向に延びるように地中に埋め込んで、地中に埋め込まれた複数の前記副部材から反力を得て、複数の前記棒状部材の一部となる主部材を地中に埋め込むこと
    を特徴とする地盤安定工法。
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