JP2017109541A - トロリ線の高さ調整金具及びこれを用いる方法 - Google Patents
トロリ線の高さ調整金具及びこれを用いる方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 電車線路の工事後、架線状態にあってもトロリ線の高さを簡易に短時間で調整できる。【解決手段】 吊架線Mを支持するほぼ水平の主パイプ2と、吊架線Mの下方にトロリ線Tを支持するように曲線引き金具7を固定する振止パイプ3とを具備する電車線用可動ブラケット1の振止パイプ3に、トロリ線Tの高さ調整金具11を装着する。高さ調整金具11は、曲線引き金具7のトロリ線支持金具6を振止パイプ3に固定する把持金具8に把持される円弧状の外周面12aと、振止パイプ3を受け入れ挟持可能な円弧状の内周面12bとをそれぞれ備えた一対の半割り片12を具備する。半割り片12の内周面12bを外周面12aに対して偏心させ、内周面12bと外周面12aとで形成される厚みを不均一にし、振止パイプ3周りの相対回転により曲線引き金具7の支持位置を上下に変更する。【選択図】 図2
Description
この発明は、電車線路の途上において支持体に支持するトロリ線の高さ位置を調整するトロリ線高さ調整金具に関するものである。
トロリ線を支持する可動ブラケットは、特許文献1に示すように、基端側が支柱に水平旋回自在に支持され、支柱から電車線路上へ伸びて吊架線を支持すると共に、吊架線の下方位置にアーム支持金具及び曲線引き金具を介してトロリ線を支持する。吊架線は、可動ブラケットの水平の主パイプに支持され、トロリ線は、主パイプに連続して下方に折り返され並行する振止パイプにアーム支持金具で取り付けられた曲線引き金具に把持される。
電車線路の工事等により、トロリ線の高さに変動が生じることがあり、レールからのトロリ線の高さを調整する必要がある。上記従来の可動ブラケットは、主パイプ及び振止パイプと傾斜パイプとが溶接により一体となっているため、トロリ線の高さを調整するには、可動ブラケットを支柱に固定する取付バンド等の取付金具を取り外して、可動ブラケット自体の取付位置を調整しなければならない。このようにトロリ線を所定の高さに位置合わせする作業を架線後に行うとなると、可動ブラケットの自重及び架線の径間の垂直荷重によるモーメントを仮受けしなければならず、そのための設備を組むと時間のかかる大掛かりな作業となり、時間に制約のある夜間での作業負担が大きくなってしまう。
従って、この発明は、電車線路の工事後、架線状態にあるトロリ線であってもその高さを簡易に短時間で調整できるトロリ線の高さ調整装置及びその方法を提供することを目的としている。
従って、この発明は、電車線路の工事後、架線状態にあるトロリ線であってもその高さを簡易に短時間で調整できるトロリ線の高さ調整装置及びその方法を提供することを目的としている。
この発明においては、上記課題を解決するため、可動ブラケット1などの支持体のほぼ水平の支持パイプ3に取り付けられて電車線路上へ伸び、トロリ線Tを支持するアーム支持金具6や曲線引き金具7などのトロリ線支持金具と支持パイプ3との間に高さ調整金具11を介在させる。高さ調整金具11は、トロリ線支持金具の基端部においてトロリ線支持金具取付用の把持金具8に把持される円弧状の外周面12aと、この外周面12aに対して偏心し、支持パイプ3を受け入れ可能な円弧状の内周面12bとをそれぞれ備えた一対の半割り片12,12を具備させる。半割り片は、内周面12bと外周面12aとで形成される厚みが連続的に変化することにより、支持パイプ3を挟んで対向した状態で支持パイプ周りの回転位置に応じて、これらを把持する把持金具8の上下位置が変更し、この結果、トロリ線Tの高さ位置調整される。
本発明は、電車線路の工事後、架線状態にあってもトロリ線の高さを特別な仮受け装置を設置することなく、簡易に短時間でトロリ線の高さ位置を調整することができるという効果を有する。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、支持体である可動ブラケット1は、支柱Pに取付バンド1a,1bで水平旋回自在に枢支される。可動ブラケット1は、基端部を取付バンド1aに結合される水平の主パイプ2と、この主パイプ2に連続し下方へ折り返されて主パイプ2と平行に延びる支持パイプである振止パイプ3と、基端部を主パイプ2の下方に取付バンド1bに結合され、中間部が振止パイプ3が固着され、先端が主パイプ2に固着される傾斜パイプ4とを具備する。主パイプ2には、吊架線支持金具5を介して吊架線Mが支持される。振止パイプ3には、アーム支持金具6を介して曲線引金具7が支持され、この曲線引金具7の先端部にトロリ線Tが把持される。可動ブラケット1は、吊架線Mが温度変化に伴って延線方向に移動する場合、主パイプ2を水平旋回させることによりこれに追随する。
図1において、支持体である可動ブラケット1は、支柱Pに取付バンド1a,1bで水平旋回自在に枢支される。可動ブラケット1は、基端部を取付バンド1aに結合される水平の主パイプ2と、この主パイプ2に連続し下方へ折り返されて主パイプ2と平行に延びる支持パイプである振止パイプ3と、基端部を主パイプ2の下方に取付バンド1bに結合され、中間部が振止パイプ3が固着され、先端が主パイプ2に固着される傾斜パイプ4とを具備する。主パイプ2には、吊架線支持金具5を介して吊架線Mが支持される。振止パイプ3には、アーム支持金具6を介して曲線引金具7が支持され、この曲線引金具7の先端部にトロリ線Tが把持される。可動ブラケット1は、吊架線Mが温度変化に伴って延線方向に移動する場合、主パイプ2を水平旋回させることによりこれに追随する。
アーム支持金具6の基端部には、振止パイプ3を把持する把持金具8を備える。図2に示すように、把持金具8は一対の円弧状の把持片9,9を具備する。把持片9の一端部には他端側を開閉可能に結合する蝶番部9aを備え、他端部には取付鍔9bを備える。互いに対向する両取付縁部9bにはボルト10が挿通され締め留められる。
振止パイプ3と把持金具8との間にはトロリ線の高さ調整金具11が介在する。図2ないし図4に示すように、高さ調整金具11は略円筒状をなし、アーム支持金具6の基端の把持金具8に把持されるように把持金具8の内径と合致する外径を有する円弧状の外周面12aと、可動ブラケット1の振止パイプ3を受け入れるように振止パイプ3の外径と合致する内径を有する円弧状の内周面12bとを備える。内周面12bは外周面12aに対して偏心し、これによって内周面と外周面とで形成される厚みが連続的に変化する不均一に形成されている。この高さ調整金具11は、振止パイプ3を軸線直交方向に挟んで対向配置される一対の半割り片12,12を具備する。これらの半割り片12,12間には、振止パイプ3への装着時にボルト10による把持金具8の締め付け代を有する。半割り片12の両端部には、相互間に把持金具8を受け入れ可能な抜け留め用の鍔部12cを備える。鍔部12cの外周縁は、高さ調整金具11の回転を容易にするため、スパナー等の工具に係合するように正八角形に面取りされている。この鍔部12cの形状は、工具が係合すればよく、図示の正八角形に限定されない。
この高さ調整金具11は、支柱Pに固定した可動ブラケット1の振止パイプ3と把持金具8との間に介在させる。振止パイプ3の所定位置にこれを一対の半割り片12,12で挟んで対向させ、半割り片12,12の外周面12a上に把持金具8の把持片9を重ねてボルト10を仮緩めする。この状態で鍔部12aに回転工具を係合させて回転操作すれば、高さ調整金具11が内周面12aの軸線を中心に相対回転して、図5に示すように、半割り片12の厚みの変化に応じて把持金具8が上下に移動するので、曲線引金具7に把持したトロリ線Tの高さを調整できる。
なお、トロリ線及び吊架線を支持する支持体は、支柱Pに取り付けられた可動ブラケット1に限定されることはなく、電車線路を跨ぐ門型ビームなどトロリ線及び吊架線を支持するための各種の構築物が含まれる。
1 可動ブラケット
2 主パイプ
3 振止パイプ(支持パイプ)
4 傾斜パイプ
5 吊架線支持金具
6 アーム支持金具
7 曲線引金具
8 把持金具
9 抱持片
9a 蝶番部
9b 取付縁部
10 ボルト
11 トロリ線高さ調整金具
12 半割り片
12a 外周面
12b 内周面
12c 鍔部
M 吊架線
T トロリ線
2 主パイプ
3 振止パイプ(支持パイプ)
4 傾斜パイプ
5 吊架線支持金具
6 アーム支持金具
7 曲線引金具
8 把持金具
9 抱持片
9a 蝶番部
9b 取付縁部
10 ボルト
11 トロリ線高さ調整金具
12 半割り片
12a 外周面
12b 内周面
12c 鍔部
M 吊架線
T トロリ線
Claims (5)
- 支持体のほぼ水平の支持パイプに取り付けられて電車線路上へ伸び、トロリ線を支持するトロリ線支持金具と支持パイプとの間に介在し、
前記トロリ線支持金具の基端部において前記トロリ線支持金具取付用の把持金具に把持される円弧状の外周面と、この外周面に対して偏心し、支持パイプを受け入れ可能な円弧状の内周面とをそれぞれ備えた一対の半割り片を具備し、
前記内周面と前記外周面とで形成される厚みが連続的に変化することにより、前記一対の半割り片が前記支持パイプを挟んで対向した状態の支持パイプ周りの回転位置に応じて、これらを把持する前記把持金具の上下位置が変更することを特徴とするトロリ線の高さ調整金具。 - 前記一対の半割り片の軸線方向端部に、回転工具を係合させる鍔部を備えることを特徴とする請求項1に記載のトロリ線の高さ調整金具。
- 前記支持体は、電車線路上にほぼ水平に伸び吊架線を支持する主パイプと、この主パイプの下方に並行し、前記トロリ線支持金具を介して吊架線の下方にトロリ線を支持する前記支持パイプである振止パイプとを具備し、電車線路の側部の支柱に水平方向に旋回可能に取り付けられる可動ブラケットであることを特徴とする請求項1又は2に記載のトロリ線の高さ調整金具。
- 前記トロリ線支持金具は、前記把持金具を基端部に有するアーム支持金具と、このアーム支持金具の先端部に連結され、前記トロリ線を先端部に把持する曲線引き金具とを具備することを特徴とする請求項3に記載のトロリ線高さ調整金具。
- 前記支持パイプを挟んで前記一対の半割り片を対向させ、これらの一対の半割り片を回転可能に前記把持金具により把持し、支持パイプの下方に前記トロリ線支持金具を垂下した状態で一対の半割り片を回転させることを特徴とする請求項1に記載のトロリ線の高さ調整金具を用いたトロリ線の高さ調整方法。
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JP2015243870A JP2017109541A (ja) | 2015-12-15 | 2015-12-15 | トロリ線の高さ調整金具及びこれを用いる方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108945000A (zh) * | 2018-08-02 | 2018-12-07 | 苏州铭冠软件科技有限公司 | 一种具有走行部的轨道转向架 |
CN115593279A (zh) * | 2022-11-28 | 2023-01-13 | 中国电建集团成都电力金具有限公司(Cn) | 一种电气化铁路接触网用限位定位装置 |
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2015
- 2015-12-15 JP JP2015243870A patent/JP2017109541A/ja active Pending
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CN115593279B (zh) * | 2022-11-28 | 2023-04-14 | 中国电建集团成都电力金具有限公司 | 一种电气化铁路接触网用限位定位装置 |
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