JP2017109411A - インクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セット - Google Patents

インクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セット Download PDF

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恒 森
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Haruka Moriyama
晴加 森山
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Abstract

【課題】フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できるインクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セットを提供すること。
【解決手段】本発明に係るインクジェットメディアは、フィルム基材上に、水系ラテックスの樹脂と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工層を有することを特徴とし、好ましくは、水系ラテックスの樹脂が、塗工層の60質量%以上含有されてなることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セットに関し、より詳しくは、フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できるインクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セットに関する。
インク非吸収性あるいは微吸収性のフィルム基材に対してインクジェット印字を行う場合、フィルム基材上に付与されたインクジェットインクは、該フィルム基材に吸収されず表面を流動してしまい、高精細な画像を形成することが困難である。
特許文献1は、フィルム基材上に、インクジェットインクによって溶解又は膨潤する樹脂からなるインク定着層を形成することを開示している。これにより、インク定着層上に付与されたインクジェットインクは、インク定着層の樹脂を溶解又は膨潤しつつ該インク定着層内部に浸透し、速やかに定着するとしている。
また、特許文献2は、フィルム基材上に、水系インクジェットインク中の顔料を凝集又は析出させるための凝集剤を含む処理液を予め塗布して、薄膜層を設けることを開示している。これにより、薄膜層上に付与されたインクジェットインク中の顔料は、凝集剤によって凝集され、固定されるとしている。
特開平4−101880号公報 特開2009−279869号公報
特許文献1の技術では、インクジェットインクを吸収するのに十分な厚みを持ったインク定着層を設ける必要がある。しかし、特に薄いフィルム基材を用いる場合は厚いインク定着層を設けることが困難であるため、汎用性の観点で改善の余地が見出される。更に、厚いインク定着層を設けると、フィルム基材本来の質感や可撓性が発揮されにくくなる。
また、特許文献2の技術では、膨潤性がなく疎水性のフィルム基材上では、酸や多価金属などの凝集剤が表面に残って析出してしまうという課題が見出される。
そこで、本発明者は、フィルム基材上に、水系ラテックスの樹脂と凝集剤とを含む塗工液を塗布し、これを乾燥させて塗工層を形成した後、該塗工層上に、水系インクジェットインクを用いてインクジェット印字することを試みた。
これにより、インク中の顔料は、凝集剤によって凝集され定着するため、インクを吸収させるための厚いインク定着層を設ける必要がなくなる。更に、凝集剤が水系ラテックスの樹脂によって保持されることで、凝集剤の析出も好適に防止されることがわかった。
ところが、フィルム基材本来の質感や可撓性を保持するために、塗工層のドライ膜厚を数μm程度にまで薄くした場合、特にインク付与量の多いベタ印字を行うと、印字画像に濃度ムラやひび割れが発生しするという新たな課題が見出された。
本発明者は、濃度ムラやひび割れの原因について研究し、フィルム基材上の塗工層がインクジェットインクの溶媒によって再溶解し、流動性を持つことによって、濃度ムラやひび割れが発生するという知見を見出した。
まず、濃度ムラは、凝集剤によるインクの定着力が比較的弱い場合に起こり易いことがわかった。例えば、インク乾燥時におけるインク内部の対流や、フィルム基材自体の表面物性のムラ、塗工層の塗布ムラなどによって、再溶解した水系ラテックスの樹脂とインクとの混ざり合いが不均一になることによって、濃度ムラが発生するものと推察される。
一方、ひび割れは、凝集剤によるインクの定着力が比較的強い場合に起こり易いことがわかった。この場合、塗工層の表面でインクが固化し被膜を張るため、一度は均一なベタ面を呈するものの、被膜の下で水系ラテックスの樹脂が溶解し、流動することによって、被膜のひび割れが発生しているものと推察される。
かかる知見に基づいて、本発明者は、インクジェットインクの溶媒による塗工層の再溶解が生じた際に、その流動性を抑えることについて鋭意検討し、該塗工層に増粘剤を含有させることによって、濃度ムラやひび割れが好適に防止されることを見出した。これにより、凝集剤によるインクの定着力の強弱によらず、高精細な画像を形成できることがわかった。
そこで本発明の課題は、フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できるインクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セットを提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
フィルム基材上に、水系ラテックスの樹脂と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工層を有することを特徴とするインクジェットメディア。
2.
前記水系ラテックスの樹脂が、塗工層の60質量%以上含有されてなることを特徴とする前記1記載のインクジェットメディア。
3.
前記フィルム基材がポリプロピレン又はポリエチレンからなることを特徴とする前記1又は2記載のインクジェットメディア。
4.
前記凝集剤が酸であることを特徴とする前記1〜3の何れかに記載のインクジェットメディア。
5.
前記増粘剤は、重量平均分子量10,000以上の水溶性樹脂を含むことを特徴とする前記1〜4の何れかに記載のインクジェットメディア。
6.
前記増粘剤は、糖重合体若しくはその誘導体、又は、タンパク質若しくはその誘導体を含むことを特徴とする前記1〜5に記載のインクジェットメディア。
7.
前記増粘剤は、糖重合体若しくはその誘導体として、セルロース若しくはその誘導体を含むことを特徴とする前記6記載のインクジェットメディア。
8.
前記増粘剤は、アミン価を有する水溶性樹脂を含むことを特徴とする前記1〜7の何れかに記載のインクジェットメディア。
9.
前記塗工層における前記増粘剤の含有量が20質量%以下であることを特徴とする前記1〜8の何れかに記載のインクジェットメディア。
10.
水系ラテックスの樹脂と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工液をフィルム基材上に塗布して塗工層を形成した後、該塗工層上に、インクジェット法により、酸性基を有する樹脂で分散された顔料を含む水系インクを付与して印字を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
11.
前記塗工液が、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上含有することを特徴とする前記10記載のインクジェット記録方法。
12.
水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有することを特徴とする塗工液。
13.
下記[I]及び[II]からなることを特徴とする記録液セット。
[I]水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工液
[II]酸性基を有する樹脂で分散された顔料を含む水系インク
本発明によれば、フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できるインクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セットを提供することができる。
以下に、本発明を実施するための形態について詳しく説明する。
本発明のインクジェットメディアは、インクジェット法によりインクを付与して印字を行うためのメディアとして好適に用いることができる。インクジェットメディアは、フィルム基材上に塗工層を備えてなる。この塗工層は、水系ラテックスの樹脂を60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する。これにより、フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できる効果が奏される。
本発明のインクジェット記録方法は、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工液をフィルム基材上に塗布して塗工層を形成した後、該塗工層上に、インクジェット法によりインクを付与して印字を行なう。インクとしては、酸性基を有する樹脂で分散された顔料を含む水系インクを好適に用いることができる。これにより、フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できる効果が奏される。
本発明の塗工液は、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する。これをフィルム基材上に塗布して塗工層を形成することにより、上述した本発明のインクジェット用メディアを好適に得ることができる。
本発明の記録液セットは、塗工液と水系インクとにより構成される。ここで、前記塗工液は、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する。更に、前記水系インクは、酸性基を有する樹脂で分散された顔料を含有する。かかる記録液セットを用いれば、前記塗工液をフィルム基材上に塗布して塗工層を形成し、次いで、インクジェット法により該塗工層上に前記水系インクで印字を行なうことにより、フィルム基材上にインク付与量の多いベタ印字を行なう場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できる効果が奏される。
以下に、本発明を実施するための形態について、更に詳しく説明する。
<インクジェットメディア及び塗工液>
本発明のインクジェットメディアは、フィルム基材上に塗工層を備えてなる。
フィルム基材としては、プラスチックにより構成されたものを好適に用いることができる。具体的には、例えば、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、一軸延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合フィルム、ビニロンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等を好ましく挙げることができる。
また、フィルム基材として多層構造のものを用いることもでき、例えば上述したプラスチックの一面又は両面に、ポリビニルアルコール等からなる層を1層又は複数層備えてもよい。
フィルム基材の塗工層の形成面は、コロナ処理等により表面処理されていることが好ましい。
フィルム基材の厚さは格別限定されないが、0.25mm以下であることが好ましい。
特に二軸延伸ポリプロピレンフィルム等のポリプロピレンフィルムや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルムを使用する場合に、上述した増粘剤を用いないときは、濃度ムラやひび割れが発生し易くなる。本発明によれば、このようなフィルムを使用する場合においても、濃度ムラやひび割れの発生を好適に防止できる効果が発揮される。
フィルム基材上に設けられる塗工層は、水系ラテックスの樹脂を60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する。
これにより、最終印字物、即ち該塗工層上にインクジェット印字を行って得られる印字物に、耐擦性及び耐水性を付与することができる。また、水系ラテックスの樹脂は、凝集剤との相溶性にも優れるため、塗工層中に凝集剤を均一に分散させることができる。その結果、インクジェット印字に際して塗工層上に付与されるインク中の顔料の凝集、定着が安定化される。
特に水系ラテックスの樹脂の含有量が60質量%以上であることによって、最終印字物の耐擦性及び耐水性が良好なものになる。含有量が60質量%未満では、塗工層中における他の成分、例えば水に易溶な成分等の割合が相対的に増加するため、最終印字物の耐擦性及び耐水性が得られにくくなる。
塗工層に含まれる水系ラテックスの樹脂とは、水系ラテックス由来の樹脂、具体的には水系ラテックスを乾燥させて得られる樹脂固形分を意味し、必ずしも塗工層中にラテックスとして含まれることを意味するものではない。塗工層における水系ラテックスの樹脂の含有量が60質量%以上というのは、塗工層の質量に対する水系ラテックスの樹脂(固形分)の質量の割合が60質量%以上であることを意味する。
水系ラテックスの樹脂の種類は格別限定されず、凝集剤を保持及び分散できるものを好ましく用いることができる。
水系ラテックスの樹脂として、カチオン性樹脂又はノニオン性樹脂を用いることは好ましいことである。これにより、凝集剤の保持及び分散を好適に達成することができる。特に凝集剤が多価金属塩又は酸である場合は、かかる凝集剤との相溶性を高める観点から、カチオン性樹脂又はノニオン性樹脂として、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール等を好ましく用いることができる。
水系ラテックスの樹脂はハイブリッド樹脂であってもよい。ハイブリッド樹脂としては、例えば、疎水性部分からなるコアと親水性部分からなるシェルとにより構成されたコアシェル型の構造を有するウレタン(コア)−アクリル(シェル)ハイブリッド樹脂等を挙げることができる。
水系ラテックスの樹脂として1種又は2種以上の樹脂を併用して用いてもよい。また、水系ラテックスの樹脂として、用いるフィルム基材に対する密着性の良い樹脂を選定して使用することが好ましい。
次に、塗工層に含まれる凝集剤について詳しく説明する。
凝集剤は、インクジェット印字に際して塗工層上に付与されるインク中に含まれる顔料を凝集し得るものであれば格別限定されないが、例えば、酸、酸性ポリマー、多価金属塩、カチオン性ポリマー等を好ましく挙げることができる。
酸は、pH変動によってインク中の樹脂などの凝集や増粘を起こして、顔料を凝集することができる。酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、シュウ酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、安息香酸、2−ピロリドン−5−カルボン酸、乳酸、アクリル酸又はその誘導体、メタクリル酸又はその誘導体、スルホン酸誘導体、リン酸又はその誘導体等を好ましく挙げることができる。酸としては、無機酸よりも有機酸を好ましく用いることができる。有機酸を用いることによって、塗工液を構成する樹脂等の他の成分との相溶性を向上でき、更に、塗工液により形成される塗工層が乾燥しても塩になりにくいため、透明性に優れる効果も得られる。酸として、25℃における水への溶解度が5g/100g以上である固体の酸を用いることは特に好ましい。
酸性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸又はその誘導体、ポリメタクリル酸又はその誘導体、ポリスルホン酸又はその誘導体、ポリリン酸又はその誘導体等を好ましく例示できる。
酸、酸性ポリマーは、中和されていても構わないが、未中和であるか、もしくは部分中和されているものを、より好ましく用いることができる。
多価金属塩は、塩析によりインク中の樹脂などの凝集を起こして、顔料を凝集することができる。多価金属塩としては、例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等の水溶性の塩を好ましく挙げることができる。
カチオン性ポリマーは、多価金属塩同様、塩析によりインク中の樹脂などの凝集を起こして、顔料を凝集することができる。カチオン性ポリマーとしては、1〜4級のアミンを有するポリマーを好ましく用いることができる。カチオン性ポリマーは、中和されていても、中和されていなくてもよい。カチオン性ポリマーは市販品としても入手することができ、例えば、日東紡メディカル社製「ポリアリルアミン」等を挙げることができる。
以上に説明した凝集剤のうち、特に酸及び多価金属塩は、比較的低分子量であるため、インク中に拡散しやすい。そのため、凝集速度を向上する観点で、酸及び多価金属塩は特に好ましく、更に、安全性や塗工層を構成する他成分との相溶性の観点から、酸が最も好ましい。
塗工層における凝集剤の含有量は、凝集剤の種類、使用するインクの凝集性及びインクの付量設計によって適宜設定することが好ましいが、塗工層の質量に対して3質量%以上40質量%以下の範囲に収めることが好ましい。含有量が3質量%以上であることにより、良好な凝集性が発揮され、画像の乱れを防止することができ、40%以下であることにより、最終印字物の耐擦性、耐水性が良好となり、更に塗工層上に析出が生じることも防止できる。
次に、塗工層に含まれる増粘剤について詳しく説明する。
増粘剤は、インクジェット印字に際して塗工層上に付与されたインク中の溶媒によって塗工層が再溶解されたときに、その流動性を低下させる機能を発揮する。これにより、ベタ均一性に優れる効果が得られる。「ベタ均一性」というのは、塗工層上にベタ画像をインクジェット印字した場合に、ベタ画像に濃度ムラが生じることを防止し、且つベタ画像にひび割れが生じることを防止して、均一なベタ画像を形成する性質をいう。ベタ均一性に優れる場合は、ベタ画像を印字する場合はもちろん、ベタ画像以外の画像を印字する場合においても、高精細な画像形成の実現に寄与する。
増粘剤の種類は格別限定されないが、凝集剤の存在下でも良好な増粘性を発揮できるものが好ましく、特に凝集剤として酸、酸性ポリマーを使用する場合は、酸性領域で良好な増粘性を発揮できるものが好ましい。
酸性領域で良好な増粘性を発揮できる増粘剤としては、重量平均分子量10000以上の水溶性高分子が好ましい。
増粘剤の一具体例として、糖重合体又はその誘導体を好ましく例示できる。
糖重合体として、アミロースを好ましく例示でき、アミロースの誘導体として、グルコースを側鎖に有するアミロペクチンを好ましく例示できる。アミロース及びアミロペクチンは、澱粉を構成する成分である。これらは澱粉として添加されてもよい。澱粉は、片栗粉として市販されているものを用いることができる。
更に、糖重合体として、セルロースを好ましく例示でき、セルロースの誘導体として、キシロースやガラクトースを側鎖に有するキシログルカンを好ましく例示できる。
また、増粘剤の他の具体例として、タンパク質又はその誘導体を好ましく例示できる。具体的には、コラーゲン等やその誘導体を好ましく挙げることができる。コラーゲンは、ゼラチンとして用いることも好ましいことである。
糖重合体若しくはその誘導体、又は、タンパク質若しくはその誘導体として、植物、動物等の生物由来のものを用いることも好ましく、これにより安全性に優れる効果も得られる。
また、増粘剤として、ポリグリセリン又はその誘導体を用いることも好ましいことである。
更に、増粘剤としては、アミン価を有する水溶性樹脂を好ましく用いることができる。アミン価を有する水溶性樹脂としては、例えば、アミン価を有するポリアクリル酸誘導体、ポリアクリルアミド誘導体、アミン価を有するポリビニルアルコール誘導体等を好ましく挙げることができる。
増粘剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。増粘剤は、凝集剤とは異なる成分として塗工層に配合される。
塗工層における増粘剤の含有量は格別限定されず、少なくとも含有していればベタ均一性の効果が奏されるが、塗工層の質量に対して0.01質量%以上30質量%以下の範囲であることが好ましい。
また、増粘剤の含有量は、十分な増粘性が得られれば少ない方が好ましい。増粘剤の含有量を抑えることにより、ベタ均一性の効果と併せて、更なる効果として、印字部分密着性の効果も好適に発揮されるようになる。「印字部分密着性」というのは、塗工層上にインクジェット印字された印字部分の密着性のことである。特に高い印字部分密着性を得る観点では、塗工層における増粘剤の含有量を20質量%以下とすることが好ましく、15質量%以下とすることが更に好ましい。なお、増粘剤の含有量が多く、印字部分密着性が得られにくい場合でも、例えば印字部分を保護層で被覆する等によって、密着性の不足に適宜対応することができる。
塗工層は、例えば、該塗工層を塗工する際の塗布性を向上する目的や、フィルム基材に対する密着性を向上する目的等により、他の添加剤を適宜含有することができる。他の添加剤としては、例えば、界面活性剤、架橋剤、防黴剤、殺菌剤等が挙げられる。他の添加剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、塗工層に含有することができる。
以上に説明した塗工層は、フィルム基材の一面に設けられてもよいし、両面に設けられてもよい。
次に、フィルム基材上に塗工層を形成するための塗工液について詳しく説明する。
塗工液としては、上述した塗工層に含有させる各成分、具体的には、水系ラテックスの樹脂、凝集剤、増粘剤、更に必要に応じて他の添加剤を、水に溶解又は分散させたものを好ましく用いることができる。
塗工液中において水系ラテックスの樹脂は、樹脂微粒子として該塗工液中に分散されていることが好ましい。樹脂微粒子の平均粒子径は、10nm以上10μm以下の範囲であることが好ましい。平均粒子径の測定は、動的光散乱法、電気泳動法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができるが、動的光散乱法による測定が簡便で、且つ該粒子径領域を精度よく測定できる。
水系ラテックスの樹脂を樹脂微粒子として塗工液に含む場合は、25℃における水への溶解度が5g/100g以上である固体の酸からなる凝集剤と組み合わせて用いることが特に好ましい。これにより、樹脂と酸との相溶性が特に良好となり、更にメディアに対して顔料をより強固に定着させることができる。
塗工液は、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上含有することが好ましい。ここで、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上というのは、塗工液を乾燥させたときの全固形分の質量に対する水系ラテックスの樹脂(固形分)の質量の割合が60質量%以上であることを意味する。
また、乾燥前の塗工液の質量に対する水系ラテックスの樹脂(固形分)の質量の割合は、5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることが更に好ましい。また、乾燥前の塗工液の質量に対する水系ラテックスの樹脂(固形分)の質量の割合は、30質量%以下であることが好ましい。
また、塗工液の粘度は5cP以上1000cP以下の範囲であることが好ましい。この粘度範囲に収まるように増粘剤の含有量を調整することが好ましい。
塗工液の粘度を調整することによって、インクジェット印字時に付与されるインクで塗工層が再溶解した際の粘度を間接的に調整することができる。特に塗工液中の水系ラテックスの樹脂の含有量を10質量%となるように調整した際に、粘度が5cP以上、特に100cP以上となるようにすることが最も好ましい。
増粘剤として、糖重合体若しくはその誘導体、タンパク質若しくはその誘導体、又は、ポリグリセリン又はその誘導体を使用する場合、予め糊化(湯煎中で撹拌し糊状態にすること)してから塗工液に配合することが好ましい。
塗工液のフィルム基材上への塗布方法は格別限定されず、自体公知の塗布方法を用いることができる。具体的な塗布方法の例としては、アニロックスローラー塗布、カーテン塗布、インクジェット塗布、ダイコート、ローラー転写、グラビア塗布、スリットコート等を挙げることができる。
塗工液の塗布に際しては、乾燥後の塗工層の厚みが0.1μm以上4μm以下の範囲となるように、塗布量を調整することが好ましい。塗工層の厚みが0.1μm以上であることにより、該塗工層中に十分な量の凝集剤を含有させることができ、塗工層の厚みが4μm以下であることにより、フィルム基材の質感や可撓性が変化することも好適に防止できる。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工液をフィルム基材上に塗布して塗工層を形成した後、該塗工層上に、インクジェット法によりインクを付与して印字を行なう。
インクとしては、水系インクを好ましく用いることができる。水系インクとしては、不純物として存在し得る偶発的な量ではなく意図的に添加された水、好ましくは30質量%以上の水を含むものを用いることができ、溶剤インクやUVインクに比べてインク自体の安全性に優れる。また、フィルム基材により構成されたメディアに対して印字を行なう観点で、インクの乾燥が速やかに進行することが望ましいが、水系インクであれば水分量を多くすることによって、乾燥性を向上することができる。特にインクの質量に対して60質量%以上の水を含むことにより、乾燥性を顕著に向上することができる。
インクは、色材として顔料を含有することが好ましく、該顔料は、酸性基を有する樹脂でインク中に分散されていることが特に好ましい。
以下に、インクに含有することができる各成分について、詳しく説明する。
まず、インクに含有される顔料について説明する。
顔料は格別限定されず、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的な有機顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタ又はレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジ又はイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー15:3、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーン又はシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
以上の他にレッド、グリーン、ブルー、中間色が必要とされる場合には、例えば以下に例示する顔料を単独あるいは併用して用いることが好ましい。C.I.Pigment Red;209、224、177、194、 C.I.Pigment Orange;43、 C.I.Vat Violet;3、 C.I.Pigment Violet;19、23、37、 C.I.Pigment Green;36、7、 C.I.Pigment Blue;15:6等が用いられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して、インク中に顔料分散体として含有させることが好ましい。分散機としては、例えば、ボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等を使用できる。
顔料分散体の平均粒径は、10nm以上200nm以下であることが好ましく、10nm以上100nm以下がより好ましく、10nm以上50nm以下がさらに好ましい。顔料分散体の平均粒径が100nmを越えると、分散が不安定となり。また、顔料分散体の平均粒径が10nm未満になっても顔料分散体の安定性が悪くなりやすく、インクの保存安定性が劣化しやすくなる。
顔料分散体の粒径測定は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることが出来る。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
次に、インクに含有させる樹脂について説明する。
樹脂は、例えば、顔料に分散安定性を与えるための分散剤、顔料に定着性を与えるための定着樹脂、インクの物性を整えるための増粘剤等として、種々の目的でインク中に含有することができる。樹脂は、塗工層上に付与されたインクに凝集性を与える目的だけのためにインク中に添加してもよい。
更に、これらの樹脂に、塗工層に含まれる凝集剤によって凝集が起こるような特徴を付与することが好ましい。凝集剤に合わせて、凝集を起こしやすい樹脂を選択することは特に好ましいことである。
特に、アニオン価を有する樹脂を用いてインク中に顔料を分散させる場合は、該樹脂を凝集剤と反応させることによって顔料を好適に凝集させることができる。この場合、アニオン価を持たせるため、樹脂は酸性基を有することが好ましい。酸性基としては、例えばスルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基等を好ましく例示することができる。このとき、樹脂の酸価が、10[mgKOH/g]以上350[mgKOH/g]以下の範囲となるように酸性基を含むことが、インクの安定性の観点から好ましい。特に良好な顔料凝集性を発揮させる観点では、酸性基として、カルボン酸基又はリン酸基を含むことが好ましい。
他の態様において、アミン価を有する樹脂を含むことも好ましい。特に凝集剤によるpH変動に対して急激な粘度変動を起こすことを樹脂の効果として求めた場合、アミン価を10[mgKOH/g]以上200[mgKOH/g]以下の範囲とすることが好ましい。このとき樹脂に含まれるアミンは、1級又は2級であることが好ましい。もしくは、pH変動に起因しない酸塩基の凝集反応を用いる場合は、樹脂が3級アミンを含む基を有することが好ましい。このとき、樹脂のアミン価は10[mgKOH/g]以上500[mgKOH/g]以下の範囲であることが好ましい。
これらの樹脂は、インク中に1又は複数種含むことができる。あるいは、樹脂として、上述した樹脂の構造を適宜組み合わせた共重合体を用いてもよい。
樹脂はインク中にエマルジョン状態で分散されていてもよい。樹脂をエマルジョン状態で分散させる場合、インクジェットによる射出性を安定に保持する観点から、樹脂微粒子の粒径は300nm以下であることが好ましい。
一方、樹脂をインク中に溶解性ポリマーとして含む場合、樹脂の組成や分子量は格別限定されないが、インクジェットによる射出安定性を安定に保持する観点から、重合度が比較的低いポリマーが好適であり、具体的には、例えば重量平均分子量が50,000以下であることが好ましい。
以上に説明したインク成分を溶解又は分散するインクの溶媒としては、インクジェットによる射出性向上や、インク物性の調整等の目的で、水の他に、水に溶解する溶剤成分、具体的には水溶性有機溶剤を含んでいることが好ましい。
インクに含有させる水溶性有機溶剤としては、例えば、1価アルコール類、グリコール類(2価アルコール類)、3価アルコール類、グリコールエーテル類、アセテート類、アミン類、アミド類等を好ましく例示できる。
1価アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等を好ましく例示できる。
グリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、エチレンオキサイド基の数が5以上のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、プロピレンオキサイド基の数が4以上のポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、チオジグリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール等を好ましく例示できる。
3価アルコール類としては、例えば、グリセリン、ヘキサントリオール等を好ましく例示できる。
グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、トリプロピレングリコールジブチルエーテル等を好ましく例示できる。
アセテート類としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート等を好ましく例示できる。
アミン類としては、例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等を好ましく例示できる。
アミド類としては、例えば、2−ピロリジノン、ジメチルイミダゾリジノン、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等を好ましく例示できる。
これらの溶剤は1種を単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
インクは、吐出性向上や濡れ性向上のため、界面活性剤を含んでいることが好ましい。界面活性剤は格別限定されず、例えば、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を挙げることができる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等を好ましく例示できる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン、硫酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等を好ましく例示できる。
両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン等を好ましく例示できる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等を好ましく例示できる。
低表面張力化の観点から、これらの界面活性剤の一部はフッ素原子あるいは珪素原子に置換されていることが好ましい。
これらの界面活性剤は1種を単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
インクは、更に種々の目的で添加物を含んでもよい。出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
本発明のインクは必要に応じてpH調整剤を含むこともできる。公知の酸やアルカリ、バッファ類を使用することが可能だが、本発明の効果を損なわないという点で、アルカリとバッファ類については、アンモニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、メチルエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノールなどのアミン類もしくはその塩を使用することが好ましい。
インクの粘度は、1cP以上100cP以下であることが好ましく、1cP以上50cP以下であることが更に好ましく、1cP以上15cP以下であることが最も好ましい。これにより、吐出安定性や連続吐出適性等が向上する。なお、インクの粘度は、25℃において測定される値である。
インクの表面張力は、吐出安定性や塗工層上における濡れ性を考慮して、20mN/m以上50mN/m以下であることが好ましく、20mN/m以上35mN/m以下であることが更に好ましい。これにより、吐出安定性が向上し、更に、塗工層上における濡れ性が好適化され、より高画質の画像を得ることができる。インクの表面張力は、上述した界面活性剤や溶剤の種類や含有量によって適宜調整することができる。なお、インクの表面張力は、25℃において測定される値である。
塗工層上にインクを付与する際に用いるインクジェット法には、インクを装填したインクジェットヘッドを備えるプリンターを用いることができる。具体的には、デジタル信号に基づいてインクジェットヘッドのノズルからインクを液滴として吐出させ、これをメディアの塗工層上に着弾させて印字を行うことができる。
インクジェットヘッドは、オンデマンド方式、コンティニュアス方式の何れであってもよい。インクジェットヘッドの液滴吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)等、何れの方式を用いてもよい。
特に、電気−機械変換方式に用いられる電気−機械変換素子として圧電素子を用いたインクジェットヘッド(ピエゾ型インクジェットヘッドともいう)が好適である。更に、ピエゾ型インクジェットヘッドは、インクを吐出するノズルのノズル径が30μm以下であることが好ましい。
一般的なフィルムの多くがロール形態で流通していることに鑑みて、本発明のインクジェットメディアに対する印字は、ワンパス型のインクジェット記録方法により行なわれることが好ましい。本発明の効果は、特にワンパス型のインクジェット記録方法を用いた際に顕著になる。即ち、ワンパス型のインクジェット記録方法を用いた場合、通常は上述したひび割れが発生し易くなるが、本発明によれば、このような場合においても高精細な画像を形成できる。
ワンパス型のインクジェット記録方法とは、メディアが一つのインクジェットヘッドユニットの下を通過した際に、一度の通過でドットの形成されるべきすべての画素にインク滴を付与するものである。
ワンパス型のインクジェット記録方法を達成する手段として、ラインヘッド型のインクジェットヘッドを使用することが好ましい。
ラインヘッド型のインクジェットヘッドとは、印字範囲の幅以上の長さを持つインクジェットヘッドのことを指す。ラインヘッド型のインクジェットヘッドとしては、一つのヘッドで印字範囲の幅以上であるものを用いてもよいし、複数のヘッドを組み合わせて印字範囲の幅以上となるように構成してもよい。
また、複数のヘッドを、互いのノズルが千鳥配列となるように並設して、これらヘッド全体としての解像度を高くすることも好ましい。
ワンパス型のインクジェット記録方法、あるいは、複数のヘッドを並設して解像度を高くしたインクジェットヘッドを用いたインクジェット記録方法では、フィルム基材上に付与されるインク付与量が比較的大きくなり易いが、本発明によれば、このような場合においても、上述した濃度ムラやひび割れの発生を防止し、高精細な画像を形成できる効果が得られる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明はかかる実施例により限定されない。
(実施例1)
1.塗工液の調製
増粘剤(和光純薬工業社製;サツマイモ由来でんぷん)を水に添加し、80℃の湯煎で十分に撹拌溶解した後、凝集剤(マロン酸)、及び水系ラテックスの樹脂(第一工業製薬社製「スーパーフレックス620」;樹脂固形分30質量%)を添加、混合して塗工液を調製した。塗工液中における水系ラテックスの樹脂の含有量は33.3質量%(固形分換算10質量%)、凝集剤の含有量は2.0質量%、増粘剤の含有量は1.0質量%である。
2.塗工層の形成(メディアの作成)
フィルム基材である二軸延伸ポリプロピレン(略称OPP)フィルム(フタムラ化学社製「太閤ポリプロピレンフィルムFO#50−FOS」)のコロナ処理面に、上記により調製された塗工液を、乾燥後の膜厚が1.5μmとなるようにワイヤーバーで塗布し、80℃の熱風ドライヤーで乾燥させて塗工層を形成し、メディアを得た。なお、塗工液における水以外の成分の配合比は、塗工層においても保持された。
3.インクの調製
顔料分散剤(BASF社製「ジョンクリル819」)4.5質量部、ジメチルアミノエタノール0.5質量部、及びイオン交換水80質量部を、加熱下で攪拌、混合し溶解させた。この溶液に、顔料(シアン:ピグメントブルー15:3)を15質量部添加し、プレミックスした後、1.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて6時間分散し、顔料固形分15質量%の顔料分散体を得た。
界面活性剤(アセチレングリコール系界面活性剤;日信化学工業株式会社製「E1010」)0.5質量部、エチレングリコール20質量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4質量部、及び水42.5質量部を十分に撹拌、混合した後、上記により調製された顔料分散体33質量部を攪拌しながら混合した。十分に攪拌した後、この混合液を#3500メッシュの金属フィルターで濾過し、中空糸膜による脱気を行って、インク(シアンインク)を得た。
4.インクジェット印字
(1)インクジェット記録装置
コニカミノルタ社製ピエゾ型インクジェットヘッド(360dpi、吐出量14pL、ノズル径30μm)の独立駆動ヘッド2つをノズルが互い違いになるように配置し、720dpi×720dpiのヘッドモジュールを作成し、ステージ搬送機上に搬送方向にノズル列が直交するように設置した。同様にもう一つのヘッドモジュールを搬送方向に並べて設置し、2色分のインクジェットプリント画像をワンパス方式で印字できるようにした。
2色分のヘッドモジュールの両方に、上記により調製されたシアンインクを装填し、ステージ搬送機によって搬送されるメディア上に、ワンパス方式で22.5cc/mのインク付与量でベタ印字できるようにインクジェット記録装置を構成した。
(2)印字条件
上記インクジェット記録装置を用いて、メディアの塗工層上の縦横5cmの正方形領域に対して、インク付与量22.5cc/mでベタ印字した後、ホットプレート上にて60℃で15分乾燥し、ベタ画像を形成した。
5.評価方法
(1)ベタ均一性
塗工層上に形成したベタ画像を目視で観察し、下記評価基準でベタ均一性を評価した。
<評価基準>
A:濃度ムラあるいはひび割れの何れも認識できない
B:僅かな濃度ムラあるいは僅かなひび割れが発生しているが、実用上、問題ない範囲である
C:濃度ムラあるいはひび割れが目立つ
(2)印字部分密着性
塗工層上に形成したベタ画像について、下記評価基準で印字部分密着性を評価した。
<評価基準>
A:指でこすっても画像が剥がれない
B:指でこすると画像が部分的に剥がれる
なお、B評価は、実用上、問題ない範囲であり、例えばベタ画像上にコート層(保護層)を積層する等によって、適宜、密着性を確保することも可能である。
以上の結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1において、フィルム基材を、ポリエチレン(略称PE)フィルム(フタムラ化学社製「太閤ポリエステルフィルムFE#50−FE2001」)に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1において、増粘剤を、片栗粉(三菱食品社製「リリー十勝片栗粉」)1.0質量%に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1において、増粘剤を、ゼラチン(森永製菓社製「クックゼラチン」)2.0質量%に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例5)
実施例1において、増粘剤を、アミン価を有するポリアクリル酸誘導体(大阪有機化学工業社製「コスカットGA468」)1.0質量%に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例6)
実施例5において、増粘剤の配合量を、0.5質量%に代えたこと以外は、実施例5と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例7)
実施例5において、増粘剤の配合量を、0.2質量%に代えたこと以外は、実施例5と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例8)
実施例1において、増粘剤を、多糖類増粘剤(DSP五協フード&ケミカル社製「グリロイド2A」;キシログルカン)1.0質量%に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例9)
実施例1において、増粘剤を、多糖類増粘剤(DSP五協フード&ケミカル社製「グリロイド6C」;キシログルカン)1.0質量%に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例10)
実施例9において、水系ラテックスの樹脂を、第一工業製薬社製「スーパーフレックス650」(樹脂固形分26質量%)を38.5質量%(固形分換算10質量%)に代えたこと以外は、実施例9と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
なお、「スーパーフレックス620」及び「スーパーフレックス650」は何れもカチオン性であり、前者はエステル系、後者はカーボネート系である。
(実施例11)
実施例5において、凝集剤を、乳酸カルシウム1質量%に代えたこと以外は、実施例5と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例12)
実施例1において、増粘剤の配合量を、4.0質量%に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、増粘剤の配合を省略したこと以外は、実施例1と同様にしてベタ画像の形成を行い、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2017109411
なお、表1に記載の二軸延伸ポリプロピレン(略称OPP)フィルム、ポリエチレン(略称PE)フィルム以外の無延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム等についても同様の効果が認められた。

Claims (13)

  1. フィルム基材上に、水系ラテックスの樹脂と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工層を有することを特徴とするインクジェットメディア。
  2. 前記水系ラテックスの樹脂が、塗工層の60質量%以上含有されてなることを特徴とする請求項1記載のインクジェットメディア。
  3. 前記フィルム基材がポリプロピレン又はポリエチレンからなることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットメディア。
  4. 前記凝集剤が酸であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットメディア。
  5. 前記増粘剤は、重量平均分子量10,000以上の水溶性樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェットメディア。
  6. 前記増粘剤は、糖重合体若しくはその誘導体、又は、タンパク質若しくはその誘導体を含むことを特徴とする請求項1〜5に記載のインクジェットメディア。
  7. 前記増粘剤は、糖重合体若しくはその誘導体として、セルロース若しくはその誘導体を含むことを特徴とする請求項6記載のインクジェットメディア。
  8. 前記増粘剤は、アミン価を有する水溶性樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインクジェットメディア。
  9. 前記塗工層における前記増粘剤の含有量が20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジェットメディア。
  10. 水系ラテックスの樹脂と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工液をフィルム基材上に塗布して塗工層を形成した後、該塗工層上に、インクジェット法により、酸性基を有する樹脂で分散された顔料を含む水系インクを付与して印字を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  11. 前記塗工液が、水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上含有することを特徴とする請求項10記載のインクジェット記録方法。
  12. 水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有することを特徴とする塗工液。
  13. 下記[I]及び[II]からなることを特徴とする記録液セット。
    [I]水系ラテックスの樹脂を固形分換算で60質量%以上と、凝集剤と、増粘剤とを含有する塗工液
    [II]酸性基を有する樹脂で分散された顔料を含む水系インク
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