JP2017107730A - アース端子、及び、ワイヤハーネス - Google Patents

アース端子、及び、ワイヤハーネス Download PDF

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義之 石原
Yoshiyuki Ishihara
義之 石原
後藤 弘樹
Hiroki Goto
弘樹 後藤
剛志 野本
Tsuyoshi Nomoto
剛志 野本
裕之 松田
Hiroyuki Matsuda
裕之 松田
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【課題】接地面に適正に締結することができるアース端子、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。【解決手段】アース端子101、及び、ワイヤハーネスWH1は、線状導体W1が接続される導体接続部107と、それぞれ導体接続部107と接続されて平面状に形成され、接地面3と対向した状態で締結部材1を介して当該接地面3に締結可能である複数の締結部103と、複数の締結部103を締結部材1による締結方向に沿って段差をつけて連結する段差連結部105とを備え、複数の締結部103のいずれか1つは、締結方向に対して段差連結部105とは反対側の面が接地面3側に位置して当該接地面3に締結されることを特徴とする。この結果、アース端子101、及び、ワイヤハーネスWH1は、接地面3に適正に締結することができる、という効果を奏する。【選択図】図1

Description

本発明は、アース端子、及び、ワイヤハーネスに関する。
ワイヤハーネス等に適用される従来のアース端子として、例えば、特許文献1には、導電性の金属からなる筐体の接地面に非導電膜が被着されてなるボディに対してボルトで取り付けられるアース端子が開示されている。
WO2015/079988号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のアース端子は、例えば、接地面に対するより適正な締結の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、接地面に適正に締結することができるアース端子、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るアース端子は、線状導体が接続される導体接続部と、それぞれ前記導体接続部と接続されて平面状に形成され、接地面と対向した状態で締結部材を介して当該接地面に締結可能である複数の締結部と、前記複数の締結部を前記締結部材による締結方向に沿って段差をつけて連結する段差連結部とを備え、前記複数の締結部のいずれか1つは、前記締結方向に対して前記段差連結部とは反対側の面が前記接地面側に位置して当該接地面に締結されることを特徴とする。
また、上記アース端子では、前記導体接続部は、前記締結方向に対して、前記段差連結部によって連結される前記複数の締結部の間の範囲に位置するものとすることができる。
また、上記アース端子では、前記締結方向に対して、前記締結部から前記段差連結部とは反対側に突出して形成され前記締結部と前記接地面とが対向する状態で当該接地面と当接し当該締結部と当該接地面との間に前記接地面上の物体を収容可能である異物回避空間部を形成する突出部を備えるものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する線状の線状導体を有する電線と、前記線状導体が接続される導体接続部、それぞれ前記導体接続部と接続されて平面状に形成され、接地面と対向した状態で締結部材を介して当該接地面に締結可能である複数の締結部、及び、前記複数の締結部を前記締結部材による締結方向に沿って段差をつけて連結する段差連結部を有するアース端子とを備え、前記複数の締結部のいずれか1つは、前記締結方向に対して前記段差連結部とは反対側の面が前記接地面側に位置して当該接地面に締結されることを特徴とする。
本発明に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、例えば、接地面に微細な異物等の物体が付着していた場合であっても、接地面に締結される締結部が複数設けられることで、異物に乗り上げずに接地面に締結される締結部が存在する可能性を向上することができる。この場合、アース端子、ワイヤハーネスは、複数の締結部が段差連結部を介して締結方向に沿って段差をつけて連結されることから、接地面の状態に応じて当該接地面に異物等が付着していない位置の締結部を選択的に接地面側に位置するようにして当該接地面に締結することができ、その上で、接地面に異物等が付着している位置の締結部が段差連結部を介して接地面から離間して位置するので、当該異物の影響を受けることを抑制することができる。この結果、アース端子、ワイヤハーネスは、適正に接地面に対向し締結することができる締結部が存在する可能性を向上することができ、接地面に適正に締結することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図3は、実施形態1に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。 図4は、実施形態1に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。 図5は、実施形態2に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図6は、実施形態2に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図7は、実施形態2に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。 図8は、実施形態2に係るアース端子の突出部を含む断面図である。 図9は、実施形態3に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図10は、実施形態3に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図11は、実施形態3に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。 図12は、実施形態3に係るアース端子の突出部を含む断面図である。 図13は、実施形態4に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図14は、実施形態4に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図15は、実施形態4に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。 図16は、実施形態4に係るアース端子の突出部を含む断面図である。 図17は、実施形態5に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図18は、実施形態5に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。 図19は、実施形態5に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。 図20は、実施形態5に係るアース端子の突出部を含む断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1、図2は、実施形態1に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。図3、図4は、実施形態1に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。
図1、図2、図3、図4に示す本実施形態のアース端子101は、例えば、自動車等に使用されるワイヤハーネスWH1等に適用され、ボルト等の締結部材1を介して車両ボディ等の固定部2の接地面3に取り付けられ、いわゆるアースをとるものである。ワイヤハーネスWH1は、例えば、自動車等に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられるものである。車両ボディ等の固定部2は、例えば、導電性の金属からなる筐体の表面に塗装膜等の非導電膜が施されることで平面状の接地面3が構成され、当該接地面3に締結部材1を締結するための螺合孔4が形成される。アース端子101は、典型的には、接地面3に対向した状態で締結部材1、螺合孔4を介して当該接地面3に締結され、締結部材1と螺合孔4との接触部位等を介して固定部2と電気的に接続され接地される。
ここで、固定部2の接地面3は、例えば、製造の過程等で溶接や切削加工等で生じた微細な異物5が付着している場合がある。異物5は、例えば、上記のように接地面3に塗装膜が施されている場合には当該塗装膜によって覆われた状態で接地面3に固定化されてしまう場合もある。本実施形態のアース端子101は、上記のように、例えば、接地面3に微細な異物5が付着していた場合であっても、適正に接地面3に締結することができる構成を備えるものである。以下、各図を参照してアース端子101の構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、締結部材1によって締結される方向を「締結方向」という場合がある。典型的には、締結方向は、平面状に形成される接地面3の法線方向に沿った方向に相当する。また、ワイヤハーネスWH1を構成する電線Wが線状に延びる方向「延在方向」という場合がある。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
本実施形態のアース端子101が適用されるワイヤハーネスWH1は、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを一度に各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWH1は、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該アース端子101とを備える。電線Wは、いわゆるアース線であり、例えば、導電性を有する線状の線状導体W1と、当該線状導体W1の外側を覆う絶縁性の被覆部W2とを含んで構成される。本実施形態の線状導体W1は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の素線を複数束ねた芯線であるが、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよいし金属棒等であってもよい。被覆部W2は、線状導体W1の外周側を被覆する電線被覆である。被覆部W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。電線Wは、少なくとも線状導体W1の一方の端末において、被覆部W2が剥ぎ取られており、当該線状導体W1の一方の端末が被覆部W2から露出しており、当該露出している線状導体W1の端末にアース端子101が設けられる。ここでは、電線Wは、線状に延びる延在方向に対してほぼ同じ径で延びるように形成され、線状導体W1の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円形状、被覆部W2の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。ワイヤハーネスWH1は、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。
そして、本実施形態のアース端子101は、電線接続部102と、複数の締結部103と、オフセット部104と、段差連結部105とを備え、全体が一体で導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等によって構成される。アース端子101は、例えば、電線接続部102、複数の締結部103、オフセット部104、段差連結部105等の各部に対応した形状に打ち抜かれた一枚の板金をプレス成形することにより各部が一体で形成される。ここでは、アース端子101は、2つの締結部103を含んで構成され、すなわち、第1の締結部103である第1締結部103Aと、第2の締結部103である第2締結部103Bとを含んで構成される。そして、アース端子101は、延在方向の一方側から他方側に向かって電線接続部102、オフセット部104、第1締結部103A、段差連結部105、第2締結部103Bの順で並んで一体で形成される。なお、以下の説明では、第1締結部103Aと第2締結部103Bとを特に区別して説明する必要がない場合には単に「締結部103」という場合がある。
電線接続部102は、電線Wが接続される部分である。より詳細には、電線接続部102は、電線Wの端末が配置される基部106と、電線Wの線状導体W1が接続される導体接続部107と、電線Wの被覆部W2が接続される被覆接続部108とを含んで構成される。基部106は、電線Wの端末が載置される部分であり、略矩形板状に形成される。導体接続部107は、線状導体W1の端末が圧着される部分であり、ここでは一対の加締め片107aを含んで構成される。被覆接続部108は、被覆部W2の端末が圧着される部分であり、ここでは一対の加締め片108aを含んで構成される。加締め片107a、108aは、それぞれ電線Wの延在方向と直交する方向に沿って基部106から突出するように形成される帯状の部分である。加締め片107aは、基部106の延在方向一方側の端部、ここでは、オフセット部104側の端部に形成され、加締め片108aは、基部106の延在方向他方側の端部、ここでは、オフセット部104側とは反対側の端部に加締め片107aに対して延在方向に沿って間隔をあけて形成される。電線接続部102は、電線Wにおいて線状導体W1が露出した側の端末が基部106上に載置され、かつ、線状導体W1が加締め片107a側に位置し、被覆部W2が加締め片108a側に位置した状態で、加締め片107aと共に線状導体W1が加締められ、加締め片108aと共に被覆部W2が加締められる。これにより、電線接続部102は、導体接続部107にて加締め片107aと基部106との間に線状導体W1が圧着され、被覆接続部108にて加締め片108aと基部106との間に被覆部W2が圧着される。
複数の締結部103は、それぞれ導体接続部107を含む電線接続部102と接続されて平面状に形成され、接地面3と対向した状態で締結部材1を介して当該接地面3に締結可能な部分である。本実施形態の複数の締結部103は、上述したように第1締結部103Aと、第2締結部103Bとを含んで構成される。第1締結部103A、第2締結部103Bは、共に略矩形板状に形成される。第1締結部103Aは、延在方向の一端側にオフセット部104を介して電線接続部102の基部106が接続され、延在方向の他端側に段差連結部105が接続される。第2締結部103Bは、延在方向の一端側に段差連結部105が接続される。言い換えれば、第1締結部103Aは、延在方向の他端側に段差連結部105を介して第2締結部103Bが接続される。第1締結部103A、第2締結部103Bは、接地面3に締結された状態で、締結方向に対して当該接地面3と対向し略平行となる平面状に形成され、当該平面の法線が延在方向と交差する。ここでは、第1締結部103A、第2締結部103Bは、典型的には、当該平面の法線が締結方向に沿う。
そして、第1締結部103A、第2締結部103Bは、共に略中央に締結孔103aが形成されている。締結孔103aは、それぞれ第1締結部103A、第2締結部103Bを締結方向に貫通しており、締結部材1を挿入可能である。ここでは、締結部材1は、六角形の頭部1aを有するボルトであり、ワッシャ1b、及び、軸部1cを含んで一体で形成される。ワッシャ1bは、頭部1aよりも大径の円環板状に形成される。軸部1cは、頭部1aからワッシャ1b側に棒状に延在し接地面3の螺合孔4と螺合可能な螺合溝が形成される。第1締結部103A、第2締結部103Bは、それぞれ締結孔103aに締結部材1の軸部1cが挿入され、当該軸部1cが接地面3の螺合孔4に螺合することでワッシャ1bと接地面3との間に挟持されて締付力が作用し当該接地面3に締結可能である。第1締結部103A、第2締結部103Bは、締結部材1を介して接地面3の螺合孔4に締結された状態で、締結部材1の軸部1cや螺合孔4の内周面を介して固定部2と電気的に接続される。複数の締結部103、ここでは、第1締結部103A、第2締結部103Bは、それぞれ固定部2と電気的に接続可能な構造となっている。
オフセット部104は、電線接続部102の基部106と第1締結部103Aとを締結方向に沿ってオフセットさせて連結する部分である。オフセット部104は、基部106から延在方向に沿って延在する板状に形成され基部106と第1締結部103Aとを連結すると共に、基部106と第1締結部103Aとの間で締結方向一方側に屈曲することで、基部106と第1締結部103Aとを締結方向に沿って段差をつけて連結し、相互にオフセットさせる。
段差連結部105は、複数の締結部103、ここでは、第1締結部103Aと第2締結部103Bとを締結部材1による締結方向に沿って段差をつけて連結する部分である。言い換えれば、段差連結部105は、第1締結部103Aと第2締結部103Bとを締結方向に沿ってオフセットさせて連結する部分である。段差連結部105は、延在方向の一端側に第1締結部103Aが接続され、他端側に第2締結部103Bが接続される。ここでは、段差連結部105は、第1締結部103Aを基準としてオフセット部104による基部106のオフセットの方向と同じ方向に第2締結部103Bをオフセットさせる。また、段差連結部105は、第1締結部103Aと第2締結部103Bとのオフセット量(第1締結部103Aと第2締結部103Bとの段差高さに相当)D1(図3参照)がオフセット部104による第1締結部103Aと基部106とのオフセット量(第1締結部103Aと基部106との段差高さに相当)D2(図3参照)より大きくなるように形成される。
これにより、アース端子101は、基部106、導体接続部107、被覆接続部108を含む電線接続部102が締結方向に対して、段差連結部105によって連結される複数の締結部103の間の範囲に位置することとなる。すなわち、アース端子101は、オフセット部104と、段差連結部105との幾何学的な関係により、締結方向に沿って、電線接続部102の一方側に第1締結部103Aがオフセットされて位置すると共に、電線接続部102の他方側に第2締結部103Bがオフセットされて位置する位置関係となり、第1締結部103A、第2締結部103B、基部106がそれぞれ異なる平面上にオフセットされて位置することとなる。
そして、上記のように構成されるアース端子101では、複数の締結部103のいずれか1つは、締結方向に対して段差連結部105とは反対側の面が接地面3側に位置して当該接地面3に締結される。例えば、アース端子101は、接地面3において、複数の締結部103のうち第2締結部103Bが締結される螺合孔4の近傍に異物5等の物体が付着している場合、図1、図3に示すように、第1締結部103Aが接地面3側に位置され当該第1締結部103Aが接地面3に締結される。一方、アース端子101は、接地面3において、複数の締結部103のうち第1締結部103Aが締結される螺合孔4の近傍に異物5等の物体が付着している場合、図2、図4に示すように、電線Wを延在方向周りに捻じってアース端子101を反転させた状態で第2締結部103Bが接地面3側に位置され当該第2締結部103Bが接地面3に締結される。これにより、アース端子101は、接地面3の状態に応じて複数の締結部103、ここでは、第1締結部103Aと第2締結部103Bとを使い分けることで、接地面3に対するアース端子101の相対的な位置関係をかえずに当該接地面3に締結することができる。
以上で説明したアース端子101によれば、線状導体W1が接続される導体接続部107と、それぞれ導体接続部107と接続されて平面状に形成され、接地面3と対向した状態で締結部材1を介して当該接地面3に締結可能である複数の締結部103と、複数の締結部103を締結部材1による締結方向に沿って段差をつけて連結する段差連結部105とを備え、複数の締結部103のいずれか1つは、締結方向に対して段差連結部105とは反対側の面が接地面3側に位置して当該接地面3に締結される。以上で説明したワイヤハーネスWH1によれば、導電性を有する線状の線状導体W1を含んで構成される電線Wと、上記アース端子101とを備える。
したがって、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、例えば、接地面3に微細な異物5等の物体が付着していた場合であっても、接地面3に締結される締結部103が複数設けられることで、異物5に乗り上げずに接地面3に締結される締結部103が存在する可能性を向上することができる。この場合、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、複数の締結部103が段差連結部105を介して締結方向に沿って段差をつけて連結されることから、接地面3の状態に応じて当該接地面3に異物5等が付着していない位置の締結部103を選択的に接地面3側に位置するようにして当該接地面3に締結することができ、その上で、接地面3に異物5等が付着している位置の締結部103が段差連結部105を介して接地面3から離間して位置するので、当該異物5の影響を受けることを抑制することができる。これにより、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、複数の締結部103のうちのいずれかが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係で接地面3に締結される可能性を向上することができる。例えば、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、締結部103が異物5に乗り上げて接地面3に対して傾いた状態で締結されると適正な締結力を確保できなかったり振動で締結部材1が緩みやすくなったりするおそれがある。これに対して、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、上記のように適正な位置関係で締結される締結部103が存在する可能性を向上することができるので、複数の締結部103のうちのいずれかが適正に締結された状態を確保しやすくすることができる。この結果、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、適正に接地面3に対向し締結することができる締結部103が存在する可能性を向上することができ、接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子101、ワイヤハーネスWH1によれば、導体接続部107は、締結方向に対して、段差連結部105によって連結される複数の締結部103の間の範囲に位置する。したがって、アース端子101、ワイヤハーネスWH1は、接地面3の状態に応じて複数の締結部103、ここでは、第1締結部103Aと第2締結部103Bとを反転させて使い分ける際にいずれの場合でも導体接続部107が接地面3に干渉することを抑制することができるので、この点でも接地面3に適正に締結することができる。
[実施形態2]
図5、図6は、実施形態2に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。図7は、実施形態2に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。図8は、実施形態2に係るアース端子の突出部を含む断面図である。実施形態2に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、突出部を備える点で実施形態1とは異なる。なお、図8は、締結方向、及び、延在方向と直交する方向に沿った断面図であり、ここではわかり易くするため締結部材の図示を省略している。
図5、図6、図7、図8に示す本実施形態のアース端子201は、例えば、ワイヤハーネスWH2等に適用される。ワイヤハーネスWH2は、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該アース端子201とを備える。そして、本実施形態のアース端子201は、電線接続部102と、複数の締結部103と、オフセット部104と、段差連結部105とを備えると共に、さらに突出部209を備え、全体が一体で導電性の金属によって構成される。電線接続部102、締結部103、オフセット部104、段差連結部105は、若干形状、大きさ等が異なるものの上述したアース端子101の電線接続部102、締結部103、オフセット部104、段差連結部105とほぼ同様の構成である。
突出部209は、締結部103から突出して形成され、締結部103と接地面3とが対向する状態で接地面3と当接し締結部103と当該接地面3との間に異物回避空間部210を形成する部分である。異物回避空間部210は、突出部209が締結部103と接地面3との間のスペーサとして機能することで締結部103と接地面3との間に接地面3上の物体である異物5を収容可能な空間部として形成される。ここでは、突出部209は、複数の締結部103のそれぞれにおいて、締結部103から段差連結部105とは反対側に突出して形成され締結部103と接地面3とが対向する状態で当該接地面3と当接し異物回避空間部210を形成する。
本実施形態の突出部209は、締結部103の端部が折り曲げられて形成されるフランジ部211を含んで構成される。フランジ部211は、複数の締結部103、ここでは、第1締結部103A、第2締結部103Bにそれぞれ設けられる。フランジ部211は、第1締結部103Aにおいて、延在方向に沿った両端部が、それぞれ段差連結部105とは反対側にほぼ垂直に折り曲げられるようにして一対で形成される。同様に、フランジ部211は、第2締結部103Bにおいて、延在方向に沿った両端部が、それぞれ段差連結部105とは反対側にほぼ垂直に折り曲げられるようにして一対で形成される。つまり、第1締結部103Aのフランジ部211と第2締結部103Bのフランジ部211とは、互いに反対側に向けて相互に離間するように突出している。第1締結部103A、第2締結部103Bそれぞれに設けられた一対のフランジ部211は、延在方向、及び、締結方向に直交する方向に対して間隔をあけて略平行に対向すると共に延在方向に沿って延在する。突出部209は、第1締結部103Aの各フランジ部211の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第1締結部103Aが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該各フランジ部211の突出量が設定される。同様に、突出部209は、第2締結部103Bの各フランジ部211の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第2締結部103Bが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該各フランジ部211の突出量が設定される。また、突出部209は、各フランジ部211の突出量が予め想定される異物5の大きさより大きく形成されることが好ましい。
そして、異物回避空間部210は、複数の締結部103のうち第1締結部103Aが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第1締結部103Aに設けられた突出部209を構成する各フランジ部211の先端が接地面3と当接し第1締結部103Aと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第1締結部103Aと接地面3との間に区画される。一方、異物回避空間部210は、複数の締結部103のうち第2締結部103Bが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第2締結部103Bに設けられた突出部209を構成する各フランジ部211の先端が接地面3と当接し第2締結部103Bと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第2締結部103Bと接地面3との間に区画される。
以上で説明したアース端子201、ワイヤハーネスWH2は、複数の締結部103が段差連結部105を介して締結方向に沿って段差をつけて連結されることから、接地面3の状態に応じて当該接地面3に異物5等が付着していない位置の締結部103を選択的に接地面3側に位置するようにして当該接地面3に締結することができ、その上で、接地面3に異物5等が付着している位置の締結部103が段差連結部105を介して接地面3から離間して位置するので、当該異物5の影響を受けることを抑制することができる。この結果、アース端子201、ワイヤハーネスWH2は、適正に接地面3に対向し締結することができる締結部103が存在する可能性を向上することができ、接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子201、ワイヤハーネスWH2によれば、締結方向に対して、締結部103から段差連結部105とは反対側に突出して形成され締結部103と接地面3とが対向する状態で当該接地面3と当接し当該締結部103と当該接地面3との間に接地面3上の物体である異物5を収容可能である異物回避空間部210を形成する突出部209を備える。したがって、アース端子201、ワイヤハーネスWH2は、締結部103から突出して形成される突出部209の先端が接地面3と当接することで、締結部103が接地面3と面当たりする場合と比較して、接地面3との接触面積を相対的に小さくすることができる。また、アース端子201、ワイヤハーネスWH2は、締結部103と接地面3との間に異物回避空間部210が形成されるので、当該異物回避空間部210によって接地面3上の物体としての異物5を収容し当該異物5への乗り上げを回避することができる。この結果、アース端子201、ワイヤハーネスWH2は、異物5に乗り上げる可能性を抑制することができ、上記のように適正な位置関係で締結部103が接地面3に締結される可能性を向上することができるので、より確実に接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子201、ワイヤハーネスWH2によれば、突出部209は、締結部103の端部が折り曲げられて形成されるフランジ部211を含む。したがって、アース端子201、ワイヤハーネスWH2は、締結部103から突出した突出部209をフランジ部211によって容易に設けることができると共に、当該フランジ部211が締結部103の補強部材としても機能し締結部103の強度を向上することもできる。
[実施形態3]
図9、図10は、実施形態3に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。図11は、実施形態3に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。図12は、実施形態3に係るアース端子の突出部を含む断面図である。実施形態3に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、突出部の構成が実施形態2とは異なる。なお、図12は、延在方向に沿った断面図である。
図9、図10、図11、図12に示す本実施形態のアース端子301は、例えば、ワイヤハーネスWH3等に適用される。ワイヤハーネスWH3は、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該アース端子301とを備える。そして、本実施形態のアース端子301は、上述したアース端子201の突出部209にかえて突出部309を備える。アース端子301の突出部309以外の構成は、若干形状、大きさ等が異なるものの上述したアース端子201とほぼ同様の構成である。
突出部309は、締結部103から突出して形成され、締結部103と接地面3とが対向する状態で接地面3と当接し締結部103と当該接地面3との間に異物回避空間部310を形成する部分である。異物回避空間部310は、突出部309が締結部103と接地面3との間のスペーサとして機能することで締結部103と接地面3との間に接地面3上の物体である異物5を収容可能な空間部として形成される。ここでは、突出部309は、複数の締結部103のそれぞれにおいて、締結部103から段差連結部105とは反対側に突出して形成され締結部103と接地面3とが対向する状態で当該接地面3と当接し異物回避空間部310を形成する。
本実施形態の突出部309は、締結部103の接地面3と対向する面から当該接地面3側に向けて突出して点状に形成される突部311を含んで構成される。突部311は、複数の締結部103、ここでは、第1締結部103A、第2締結部103Bにそれぞれ設けられる。突部311は、第1締結部103Aにおいて、締結孔103aを囲うように複数、ここでは、略矩形板状に形成される第1締結部103Aの各角部に1つずつ、合計4つが段差連結部105とは反対側に向けて突出して形成される。同様に、突部311は、第2締結部103Bにおいて、締結孔103aを囲うように複数、ここでは、略矩形板状に形成される第2締結部103Bの各角部に1つずつ、合計4つが段差連結部105とは反対側に向けて突出して形成される。つまり、第1締結部103Aの突部311と第2締結部103Bの突部311とは、互いに反対側に向けて相互に離間するように突出している。第1締結部103A、第2締結部103Bそれぞれに設けられた突部311は、例えば、丸型のへこみ(インデント)加工によって段差連結部105とは反対側に向けて突出した点状の形状に形成される。突出部309は、第1締結部103Aの各突部311の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第1締結部103Aが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該各突部311の突出量が設定される。同様に、突出部309は、第2締結部103Bの各突部311の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第2締結部103Bが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該各突部311の突出量が設定される。また、突出部309は、各突部311の突出量が予め想定される異物5の大きさより大きく形成されることが好ましい。
そして、異物回避空間部310は、複数の締結部103のうち第1締結部103Aが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第1締結部103Aに設けられた突出部309を構成する各突部311の先端が接地面3と当接し第1締結部103Aと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第1締結部103Aと接地面3との間に区画される。一方、異物回避空間部310は、複数の締結部103のうち第2締結部103Bが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第2締結部103Bに設けられた突出部309を構成する各突部311の先端が接地面3と当接し第2締結部103Bと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第2締結部103Bと接地面3との間に区画される。
以上で説明したアース端子301、ワイヤハーネスWH3は、複数の締結部103が段差連結部105を介して締結方向に沿って段差をつけて連結されることから、接地面3の状態に応じて当該接地面3に異物5等が付着していない位置の締結部103を選択的に接地面3側に位置するようにして当該接地面3に締結することができ、その上で、接地面3に異物5等が付着している位置の締結部103が段差連結部105を介して接地面3から離間して位置するので、当該異物5の影響を受けることを抑制することができる。この結果、アース端子301、ワイヤハーネスWH3は、適正に接地面3に対向し締結することができる締結部103が存在する可能性を向上することができ、接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子301、ワイヤハーネスWH3は、締結部103から突出して形成される突出部309の先端が接地面3と当接することで、接地面3との接触面積を相対的に小さくすることができると共に、締結部103と接地面3との間に異物回避空間部310が形成されるので、異物5に乗り上げる可能性を抑制することができ、より確実に接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子301、ワイヤハーネスWH3によれば、突出部309は、締結部103の接地面3と対向する面から当該接地面3側に向けて突出して点状に形成される突部311を含む。したがって、アース端子301、ワイヤハーネスWH3は、締結部103から突出した突出部309を突部311によって容易に設けることができると共に、例えば、フランジ部211等と比較して、接地面3との接触面積を相対的により小さくすることができ、異物5に乗り上げる可能性をより抑制することができる。
[実施形態4]
図13、図14は、実施形態4に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。図15は、実施形態4に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。図16は、実施形態4に係るアース端子の突出部を含む断面図である。実施形態4に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、突出部の構成が実施形態2、3とは異なる。なお、図16は、延在方向に沿った断面図であり、ここではわかり易くするため締結部材の図示を省略している。
図13、図14、図15、図16に示す本実施形態のアース端子401は、例えば、ワイヤハーネスWH4等に適用される。ワイヤハーネスWH4は、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該アース端子401とを備える。そして、本実施形態のアース端子401は、上述したアース端子201の突出部209にかえて突出部409を備える。アース端子401の突出部409以外の構成は、若干形状、大きさ等が異なるものの上述したアース端子201とほぼ同様の構成である。
突出部409は、締結部103から突出して形成され、締結部103と接地面3とが対向する状態で接地面3と当接し締結部103と当該接地面3との間に異物回避空間部410を形成する部分である。異物回避空間部410は、突出部409が締結部103と接地面3との間のスペーサとして機能することで締結部103と接地面3との間に接地面3上の物体である異物5を収容可能な空間部として形成される。ここでは、突出部409は、複数の締結部103のそれぞれにおいて、締結部103から段差連結部105とは反対側に突出して形成され締結部103と接地面3とが対向する状態で当該接地面3と当接し異物回避空間部410を形成する。
本実施形態の突出部409は、接地面3側に向けて突出して環状に形成され、突出先端に締結部材1が挿入される締結孔103aが形成される絞り部411を含んで構成される。絞り部411は、複数の締結部103、ここでは、第1締結部103A、第2締結部103Bにそれぞれ設けられる。絞り部411は、第1締結部103Aにおいて、締結孔103aの部分が窪んだような形状で1つ形成され、当該窪みの底部に締結孔103aが形成される。同様に、絞り部411は、第2締結部103Bにおいて、締結孔103aの部分が窪んだような形状で1つ形成され、当該窪みの底部に締結孔103aが形成される。第1締結部103A、第2締結部103Bそれぞれに設けられた絞り部411は、例えば、プレス加工等によって接地面3と対向する面から段差連結部105とは反対側に向けて相互に離間するように突出した形状に形成される。つまり、第1締結部103Aの絞り部411と第2締結部103Bの絞り部411とは、互いに反対側に向けて突出している。突出部409は、第1締結部103Aの各絞り部411の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第1締結部103Aが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該絞り部411の突出量が設定される。同様に、突出部409は、第2締結部103Bの各絞り部411の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第2締結部103Bが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該絞り部411の突出量が設定される。また、突出部409は、各絞り部411の突出量が予め想定される異物5の大きさより大きく形成されることが好ましい。
そして、異物回避空間部410は、複数の締結部103のうち第1締結部103Aが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第1締結部103Aに設けられた突出部409を構成する各絞り部411の先端が接地面3と当接し第1締結部103Aと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第1締結部103Aと接地面3との間に区画される。一方、異物回避空間部410は、複数の締結部103のうち第2締結部103Bが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第2締結部103Bに設けられた突出部409を構成する各絞り部411の先端が接地面3と当接し第2締結部103Bと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第2締結部103Bと接地面3との間に区画される。
以上で説明したアース端子401、ワイヤハーネスWH4は、複数の締結部103が段差連結部105を介して締結方向に沿って段差をつけて連結されることから、接地面3の状態に応じて当該接地面3に異物5等が付着していない位置の締結部103を選択的に接地面3側に位置するようにして当該接地面3に締結することができ、その上で、接地面3に異物5等が付着している位置の締結部103が段差連結部105を介して接地面3から離間して位置するので、当該異物5の影響を受けることを抑制することができる。この結果、アース端子401、ワイヤハーネスWH4は、適正に接地面3に対向し締結することができる締結部103が存在する可能性を向上することができ、接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子401、ワイヤハーネスWH4は、締結部103から突出して形成される突出部409の先端が接地面3と当接することで、接地面3との接触面積を相対的に小さくすることができると共に、締結部103と接地面3との間に異物回避空間部410が形成されるので、異物5に乗り上げる可能性を抑制することができ、より確実に接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子401、ワイヤハーネスWH4によれば、突出部409は、接地面3側に向けて突出して環状に形成され、突出先端に締結部材1が挿入される締結孔103aが形成される絞り部411を含む。したがって、アース端子401、ワイヤハーネスWH4は、締結部103から突出した突出部409を絞り部411によって相対的に少ない加工回数で容易に設けることができると共に、例えば、フランジ部211等と比較して、接地面3との接触面積を相対的により小さくすることができ、異物5に乗り上げる可能性をより抑制することができる。
[実施形態5]
図17、図18は、実施形態5に係るアース端子の概略構成を表す斜視図である。図19は、実施形態5に係るアース端子の概略構成を表す側面図である。図20は、実施形態5に係るアース端子の突出部を含む断面図である。実施形態5に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、突出部の構成が実施形態2、3、4とは異なる。なお、図20は、締結方向、及び、延在方向と直交する方向に沿った断面図であり、ここではわかり易くするため締結部材の図示を省略している。
図17、図18、図19、図20に示す本実施形態のアース端子501は、例えば、ワイヤハーネスWH5等に適用される。ワイヤハーネスWH5は、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該アース端子501とを備える。そして、本実施形態のアース端子501は、上述したアース端子201の突出部209にかえて突出部509を備える。アース端子501の突出部509以外の構成は、若干形状、大きさ等が異なるものの上述したアース端子201とほぼ同様の構成である。
突出部509は、締結部103から突出して形成され、締結部103と接地面3とが対向する状態で接地面3と当接し締結部103と当該接地面3との間に異物回避空間部510を形成する部分である。異物回避空間部510は、突出部509が締結部103と接地面3との間のスペーサとして機能することで締結部103と接地面3との間に接地面3上の物体である異物5を収容可能な空間部として形成される。ここでは、突出部509は、複数の締結部103のそれぞれにおいて、締結部103から段差連結部105とは反対側に突出して形成され締結部103と接地面3とが対向する状態で当該接地面3と当接し異物回避空間部510を形成する。
本実施形態の突出部509は、締結部103の接地面3と対向する面から当該接地面3側に向けて突出して線状に形成されるビード部511を含んで構成される。ビード部511は、複数の締結部103、ここでは、第1締結部103A、第2締結部103Bにそれぞれ設けられる。ビード部511は、第1締結部103Aにおいて、締結孔103aを囲うように複数、ここでは、締結孔103aの周りに放射状に6つが段差連結部105とは反対側に向けて突出して形成される。同様に、ビード部511は、第2締結部103Bにおいて、締結孔103aを囲うように複数、ここでは、締結孔103aの周りに放射状に6つが段差連結部105とは反対側に向けて突出して形成される。つまり、第1締結部103Aのビード部511と第2締結部103Bのビード部511とは、互いに反対側に向けて相互に離間するように突出している。第1締結部103A、第2締結部103Bそれぞれに設けられたビード部511は、例えば、長円型のへこみ(ビード)加工によって段差連結部105とは反対側に向けて突出した棒状の形状に形成される。突出部509は、第1締結部103Aの各ビード部511の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第1締結部103Aが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該各ビード部511の突出量が設定される。同様に、突出部509は、第2締結部103Bの各ビード部511の先端が異物5を介さずに接地面3と当接した状態で、第2締結部103Bが接地面3に対して適正な位置関係、すなわち、略平行に対向する位置関係となるように、当該各ビード部511の突出量が設定される。また、突出部509は、各ビード部511の突出量が予め想定される異物5の大きさより大きく形成されることが好ましい。
そして、異物回避空間部510は、複数の締結部103のうち第1締結部103Aが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第1締結部103Aに設けられた突出部509を構成する各ビード部511の先端が接地面3と当接し第1締結部103Aと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第1締結部103Aと接地面3との間に区画される。一方、異物回避空間部510は、複数の締結部103のうち第2締結部103Bが接地面3側に位置され接地面3に締結される場合には、第2締結部103Bに設けられた突出部509を構成する各ビード部511の先端が接地面3と当接し第2締結部103Bと接地面3との間のスペーサとして機能することで、第2締結部103Bと接地面3との間に区画される。
以上で説明したアース端子501、ワイヤハーネスWH5は、複数の締結部103が段差連結部105を介して締結方向に沿って段差をつけて連結されることから、接地面3の状態に応じて当該接地面3に異物5等が付着していない位置の締結部103を選択的に接地面3側に位置するようにして当該接地面3に締結することができ、その上で、接地面3に異物5等が付着している位置の締結部103が段差連結部105を介して接地面3から離間して位置するので、当該異物5の影響を受けることを抑制することができる。この結果、アース端子501、ワイヤハーネスWH5は、適正に接地面3に対向し締結することができる締結部103が存在する可能性を向上することができ、接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子501、ワイヤハーネスWH5は、締結部103から突出して形成される突出部509の先端が接地面3と当接することで、接地面3との接触面積を相対的に小さくすることができると共に、締結部103と接地面3との間に異物回避空間部510が形成されるので、異物5に乗り上げる可能性を抑制することができ、より確実に接地面3に適正に締結することができる。
さらに、以上で説明したアース端子501、ワイヤハーネスWH5によれば、突出部509は、締結部103の接地面3と対向する面から当該接地面3側に向けて突出して線状に形成されるビード部511を含む。したがって、アース端子501、ワイヤハーネスWH5は、締結部103から突出した突出部509をビード部511によって容易に設けることができると共に、例えば、突部311等と比較して、締結部103が接地面3に対してより確実に適正な位置関係となるように接地面3と安定して当接することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係るアース端子、及び、ワイヤハーネスは、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、固定部2は、例えば、車両ボディ等によって構成され、導電性の金属からなる筐体の表面に塗装膜等の非導電膜が施されることで平面状の接地面3が構成されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、塗装膜等が施されていなくてもよい。
以上の説明では、電線Wは、被覆部W2を備えなくてもよく、電線接続部は、被覆接続部を備えなくてもよい。
以上の説明では、アース端子は、2つの締結部を含んで構成されるものとして説明したがこれに限らず、3つ以上を含んで構成されてもよい。
3 接地面
5 異物(物体)
101、201、301、401、501 アース端子
102 電線接続部
103 締結部
105 段差連結部
107 導体接続部
209、309、409、509 突出部
210、310、410、510 異物回避空間部
W 電線
W1 線状導体
WH1、WH2、WH3、WH4、WH5 ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 線状導体が接続される導体接続部と、
    それぞれ前記導体接続部と接続されて平面状に形成され、接地面と対向した状態で締結部材を介して当該接地面に締結可能である複数の締結部と、
    前記複数の締結部を前記締結部材による締結方向に沿って段差をつけて連結する段差連結部とを備え、
    前記複数の締結部のいずれか1つは、前記締結方向に対して前記段差連結部とは反対側の面が前記接地面側に位置して当該接地面に締結されることを特徴とする、
    アース端子。
  2. 前記導体接続部は、前記締結方向に対して、前記段差連結部によって連結される前記複数の締結部の間の範囲に位置する、
    請求項1に記載のアース端子。
  3. 前記締結方向に対して、前記締結部から前記段差連結部とは反対側に突出して形成され前記締結部と前記接地面とが対向する状態で当該接地面と当接し当該締結部と当該接地面との間に前記接地面上の物体を収容可能である異物回避空間部を形成する突出部を備える、
    請求項1又は請求項2に記載のアース端子。
  4. 導電性を有する線状の線状導体を有する電線と、
    前記線状導体が接続される導体接続部、それぞれ前記導体接続部と接続されて平面状に形成され、接地面と対向した状態で締結部材を介して当該接地面に締結可能である複数の締結部、及び、前記複数の締結部を前記締結部材による締結方向に沿って段差をつけて連結する段差連結部を有するアース端子とを備え、
    前記複数の締結部のいずれか1つは、前記締結方向に対して前記段差連結部とは反対側の面が前記接地面側に位置して当該接地面に締結されることを特徴とする、
    ワイヤハーネス。
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