次に、本発明における実施形態について図面を参照して説明する。
なお、各図面は、本発明における実施形態を説明するためのものである。ただし、本発明は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。また、図面中の矢印の方向は、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
また、以下の説明に用いる図面において、本発明における実施形態の説明に関係しない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合もある。
また、本発明における実施形態の対象となる情報(情報処理システムの管理に用いられる情報)は、特に制限されない。ただし、以下の説明では、情報の一例として、情報処理システムに含まれる装置(ノード)に関する情報と、ノードの接続関係(エッジ)に関する情報とを含む依存グラフを用いて説明する。ただし、本実施形態に係る依存グラフに含まれる情報は、上記の情報に限られない。依存グラフは、その他の情報を含んでもよい。例えば、依存グラフは、装置(ノード)に関連するリソースの情報と、そのリソース間の依存関係に関する情報とを含んでもよい。なお、装置に関するリソースとは、例えば、装置内おいて実行されているソフトウェアのプロセス、又は、装置内に保存されているファイルである。あるいは、装置に関するリソースとは、例えば、装置間の通信チャネル、又は、装置内に含まれる構成(回路基板等)間の通信チャネルでもよい。
なお、依存グラフは、情報処理システムの管理者が、インシデントの原因の特定する場合に用いる情報の一つである。そのため、依存グラフは、ノード及びエッジに関する情報として、インシデントの原因を特定するため情報を含む。依存グラフに含まれる情報は、特に制限されない。依存グラフに含まれる情報は、例えば、時間に関連する情報、動作に関連する情報、動作が実行された装置(マシン又はエージェント)に関連する情報、検出された障害に関連する情報、及び/又は、ノード又はエッジの階層に関する情報である。
なお、依存グラフに含まれる要素は、ノード及びエッジに限られない。本実施形態に係る依存グラフは、他の要素の情報を含んでもよい。
<第1の実施形態>
次に、本発明における第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
[構成の説明]
まず、第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示すブロック図である。図1に示されているとおり、情報処理装置10は、依頼情報受信部110と、表示情報作成部120と、表示元情報保持部130と、表示情報出力部140とを含む。
依頼情報受信部110は、所定の依頼元装置から、情報処理装置10が出力する表示用の情報の依頼(以下、「依頼情報」と呼ぶ)を受信する。そして、依頼情報受信部110は、依頼情報を、表示情報作成部120に送信する。
なお、依頼元装置は、特に制限されない。例えば、依頼元装置は、情報処理装置10が含まれる情報処理システムの管理者が操作する管理装置でもよい。この場合、後ほど説明する情報処理装置10の表示情報出力部140は、表示用の情報を、その管理装置に送信してもよい。そして、その管理装置が、受信した表示情報を表示してもよい。この場合、管理装置は、表示装置の一例である。
あるいは、情報処理装置10が、図示しない入力機器及び表示機器を含む場合、依頼元装置は、情報処理装置10に含まれる入力機器でもよい。この場合、表示情報出力部140は、情報処理装置10に含まれる表示機器に、後ほど説明する表示情報を送信してもよい。
表示元情報保持部130は、表示の対象となる情報(以下、「表示元情報」と呼ぶ)を保持する。上記のとおり、表示元情報保持部130は、この説明において、表示元情報として、依存グラフを保持する。
表示情報作成部120は、所定の出力先装置において表示として用いられる情報(以下、「表示情報」と呼ぶ)を作成する。本実施形態において、表示情報のデータ形式は、特に制限されない。表示情報作成部120は、表示情報として、画像ファイルのようにそのまま表示できるデータを作成してもよい。あるいは、表示情報作成部120は、表示情報として、表示情報に含まれる図形などの情報(例えば、図形の種類、位置、大きさ、及び、色)の集合である情報を作成してもよい。
表示情報作成部120の詳細な動作は、次のとおりである。
表示情報を保持していない場合(これは、最初に、依頼情報を受信した場合に相当する)、表示情報作成部120は、表示情報として、表示元情報保持部130に保持される表示元情報における依頼情報に対応する範囲の情報を抽出する。
一方、表示情報を保持している場合、表示情報作成部120は、表示元情報から、依頼情報に対応する部分に接続されている部分の情報を抽出する。そして、表示情報作成部120は、抽出した情報を、表示情報に追加する。
上記のように、依頼情報は、少なくとも一部の表示元情報に対応した表示情報の作成の依頼の情報、又は、表示情報の追加の依頼の情報である。
さらに、表示情報作成部120は、作成又は情報を追加した表示情報において、次の二つの部分を識別可能なように、表示情報における表示状態(表示形式)を設定(変更)する。以下、「表示状態(表示形式)の設定及び変更」をまとめて、単に、「表示の変更」と呼ぶ。
二つの部分とは、次のとおりである。
第1の部分:表示元情報に含まれるが表示情報に含まれない接続先と接続されている部分(以下、「追加接続有部分」と呼ぶ)
第2の部分:接続されている全ての接続先が表示情報に含まれる部分(以下、「追加接続無部分」と呼ぶ)
以下の説明では、「表示情報の作成」、「表示情報への情報の追加」及び「表示情報に表示状態の設定」をまとめて、「表示情報の作成」と呼ぶ。
表示情報作成部120は、作成した表示情報を保持する。なお、表示情報作成部120は、上記の動作の前に保持していた表示情報を保持してもよい。つまり、表示情報作成部120は、表示情報における、所定の範囲又は全ての履歴を保持してもよい。
なお、表示情報が、追加接続有部分を含まない場合、表示情報作成部120は、表示情報における表示形式の設定(変更)を省略してもよい。
さらに、表示情報作成部120は、表示元情報(依存グラフ)をすべて含む表示情報を作成してもよい。なお、この場合も、表示情報は、追加接続有部分を含まない。そのため、表示情報作成部120は、表示形式の設定(変更)を省略してもよい。
表示情報作成部120は、作成した表示情報を、表示情報出力部140に送信する。
なお、表示情報作成部120における表示情報を作成する動作については、後ほどさらに詳細に説明する。
表示情報出力部140は、表示情報を、所定の出力先装置に送信(出力)する。なお、出力先装置は、上記のように、情報処理装置10に含まれている構成でもよい。例えば、表示情報出力部140は、上記の図示しない表示機器に表示情報を送信してもよい。
さらに、表示情報出力部140は、出力先装置に対応して、表示情報における表示形式(例えば、大きさ、又は、画像フォーマット形式)を修正してもよい。あるいは、表示情報出力部140は、出力先装置に対応して、表示情報に情報を追加する処理、又は、表示情報から情報を削除する処理を実行してもよい。
つまり、表示情報出力部140は、表示情報を出力先に合わせた情報に修正してもよい。
このように、情報処理装置10は、所定の依頼元装置から依頼情報を受信する。そして、情報処理装置10は、依頼情報に従って、表示元情報(例えば、依存グラフ)を基に、表示情報を作成する。そのため、情報処理装置10は、管理に用いることが容易な表示情報を作成する。そして、情報処理装置10は、作成した表示情報を、所定の出力先装置に出力する。
[動作の説明]
次に、情報処理装置10の動作について、説明する。
情報処理装置10は、概略として、次のように動作する。
まず、依頼情報受信部110が、表示情報を作成するための依頼情報(第1の依頼情報)を受信する。
表示情報作成部120が、表示元情報保持部130に保持されている表示元情報(依存グラフ)を基に、依頼情報に対応した表示情報(第1の表示情報)を作成する。表示情報作成部120は、作成した表示情報を保持する。なお、既に説明したとおり、表示情報作成部120は、表示情報の作成において、表示情報における表示形式の設定(変更)も実行する。
そして、表示情報出力部140が、表示情報(第1の表示情報)を出力する。
表示情報(第1の表示情報)を出力後、依頼情報受信部110は、表示情報に対する追加の依頼情報(第2の依頼情報)を受信する。
第2の依頼情報は、第1の表示情報の少なくとも一部についての追加表示を依頼する情報を含めば、それ以外は特に制限されない。
また、情報処理装置10における第2の依頼情報の依頼元となる装置は、特に制限されない。
例えば、第1の依頼情報を送信した依頼元装置(第1の依頼元装置)が、表示情報(第1の表示情報)を受信して、その表示情報(第1の表示情報)を表示する。その表示を確認した管理者が、第1の依頼元装置に対して、第1の表示情報において詳細を確認したい部分(例えば、ノード)の指定を入力する。その指定に対応して、第1の依頼元装置が、詳細表示を依頼する情報(第2の依頼情報)を情報処理装置10に送信してもよい。
なお、第1の依頼元装置が検出する指定の入力操作として、いろいろな操作が、想定可能である。例えば、第1の依頼元装置は、表示情報が表示されているタッチパネルにおける確認したい部分の位置をタッチする操作を検出してもよい。あるいは、第1の依頼元装置は、接続されているマウスの操作に基づく、表示されている部分上でのクリックのような操作を検出してもよい。
ただし、第2の依頼情報の送信元の装置は、第1の依頼情報の送信元の装置と異なっていてもよい。
そして、表示情報作成部120は、第2の依頼情報に対応するように、第1の表示情報及び表示元情報を基に、表示情報(第2の表示情報)を作成する。具体的には、表示情報作成部120は、表示元情報を基に、第1の表示情報の一部に対して情報を追加する動作、又は、第1の表示情報の一部を詳細化する動作を実行して、第2の表示情報を作成する。
そして、表示情報出力部140は、表示情報(第2の表示情報)を出力する。なお、表示情報出力部140は、この場合も、表示情報(第2の表示情報)を修正してもよい。
情報処理装置10は、依頼情報を受信すると、上記の動作を繰り返す。
なお、上記の説明のとおり、依頼情報受信部110は、依頼元装置から依頼情報を受信して、表示情報作成部120に送信する。また、表示情報出力部140は、表示情報作成部120が作成した表示情報を送信先装置に送信する。つまり、依頼情報受信部110と表示情報出力部140とは、同様の動作を繰り返す。そのため、以下の説明において、依頼情報受信部110及び表示情報出力部140の詳細な動作の説明を省略し、表示情報作成部120の詳細な動作について、図面を参照して説明する。つまり、以下、図面を参照して、表示情報作成部120が、依頼情報を受信してから、表示情報を作成するまでの動作を詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置10における動作の説明に用いる依存グラフの一例を示す図である。つまり、表示元情報保持部130は、依存元情報として、図2に示されている依存グラフを保持する。
図2において、ノード200(ノード200aないしノード200j)は、円、及び、正方形(右下部の一部がめくれた正方形)を用いて表されている。なお、図2に示されている円及び正方形は、ノード200の表示の一例である。本実施形態は、この表示に限定されない。ノード200の表示は、他の図形でもよい。
また、図2において、エッジ300(エッジ300aないしエッジ300j)は、矢印を用いて表されている。ただし本実施形態において、エッジ300は、この表示に限定されない。エッジ300の表示は、他の形式の線(例えば、点線、又は、破線)、又は、図形(例えば、曲線、又は、幅を持った矢印の図形)でもよい。
まず、表示情報作成部120は、第1の依頼情報として、図2に示されているノード200bの表示の依頼を受信したとする。この場合、表示情報作成部120は、第1の表示情報として、ノード200bを含む表示情報(第1の表示情報)を作成する。
ただし、表示情報作成部120は、第1の表示情報(最初の表示情報)を作成する場合、依頼情報に含まれるノード200に関連する全てのノード200を含む表示情報を作成せずに、依頼情報に含まれる範囲のノード200に関する表示情報を作成する。例えば、今の場合、表示情報作成部120は、ノード200bに関する表示情報を作成する。
このように、情報処理装置10は、第1の依頼情報に対応して、第1の依頼情報に含まれる範囲に対応した第1の表示情報を作成する。つまり、第1の依頼情報は、第1表示情報に含まれるノード200の範囲を指定する情報である。
なお、第1の依頼情報が、複数のノード200に関する情報を含む場合、表示情報作成部120は、依頼された範囲のノード200を含む表示情報を作成する。例えば、第1の依頼情報が、ノード200b及びノード200eを含む場合、表示情報作成部120は、ノード200b、エッジ300e、及び、ノード200eに関する表示情報(第1の表示情報)を作成する。
さらに、表示情報作成部120は、表示情報の含まれるノード200が、表示情報に含まれないノード200と接続されているか否かを識別可能なように表示情報を変更する。
表示情報に含まれないノード200は、表示情報を用いた表示において、表示されないノード200である。一方、表示情報に含まれるノード200は、表示されるノード200である。例えば、表示情報出力部140から表示情報を受信した装置(以下、表示装置と呼ぶ)は、表示情報に含まれるノード200を表示できるが、表示情報に含まれないノード200を表示できない。表示情報に含まれないノード200を表示するためには、追加の情報が必要である。つまり、表示情報に含まれないノード200に対する接続は、その表示情報において、表示されない接続(追加となる接続)である。
表示情報に含まれないノード200と接続されているノード200は、「追加接続有部分」に相当する。そのため、以下、表示情報に含まれないノード200と接続されているノード200を、「追加接続有ノード200」と呼ぶ。また、接続されている全てのノード200が表示情報に含まれるノード200は、「追加接続無部分」に相当する。そのため、以下、接続されている全てのノード200が表示情報に含まれるノード200を、「追加接続無ノード200」と呼ぶ。
つまり、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200と、追加接続無ノード200とを、識別可能なように表示情報を変更する。
なお、より詳細には、追加接続有ノード200は、表示情報に含まれないエッジ300を介して、表示情報に含まれないノード200と接続されている。
表示情報における上記の識別可能な表示は、特に制限されない。例えば、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200の外形線を太線とし、追加接続無ノード200の外形線を細線とした表示情報を作成してもよい。あるいは、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200を所定の色(例えば、グレー)で埋め、追加接続無ノード200を白抜きとした表示情報を作成してもよい。以下の説明では、一例として、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200の外形線を太線とし、追加接続無ノード200の外形線を細線とした表示情報を作成する。
図3は、第1の実施形態に係る第1の表示情報の一例を示す図である。表示情報作成部120は、ノード200bを含む表示情報を作成する。ただし、図2に示されているように、ノード200bは、ノード200eと接続されている。つまり、ノード200bは、追加接続有ノード200である。そのため、表示情報作成部120は、図3に示されているように、ノード200bの外形線を太線とした表示情報を作成する。
次に、表示情報作成部120は、次の依頼情報(第2の依頼情報)として、ノード200bに対する追加の表示の依頼を受信したとする。
表示情報作成部120は、第2の依頼情報を基に、表示元情報保持部130に保持されている表示元情報(依存グラフ)を用いて、第2の表示情報を作成する。具体的には、表示情報作成部120は、第1の表示情報に、ノード200bに接続されているノード200(今の場合、ノード200e)とエッジ300(今の場合、エッジ300e)とを追加した表示情報(第2の表示情報)を作成する。
図4は、第1の実施形態に係る第2の表示情報の一例を示す図である。
上記のとおり、第2の表示情報は、ノード200b及びノード200eと、その間のエッジ300eとを含む。ただし、図2に示されているように、ノード200eは、第2の表示情報に含まれないノード200f及びノード200gと接続されている。つまり、ノード200eは、追加接続有ノード200である。そのため、図4に示されているように、表示情報作成部120は、ノード200eの外形線を太線とした表示情報を作成する。一方、ノード200bは、追加接続無ノード200である。そのため、表示情報作成部120は、ノード200bの外形線を細線とした表示情報を作成する。
次に、表示情報作成部120は、第3の依頼情報として、ノード200eに対する追加表示の依頼を受信したとする。
表示情報作成部120は、第3の依頼情報を基に、表示元情報保持部130に保持されている表示元情報(依存グラフ)を用いて、第3の表示情報を作成する。具体的には、表示情報作成部120は、第2の表示情報に、ノード200eに接続されているノード200(ノード200fとノード200g)とエッジ300(エッジ300fとエッジ300g)とを追加した表示情報(第3の表示情報)を作成する。
図5は、第1の実施形態に係る第3の表示情報の一例を示す図である。
ノード200f及びノード200gは、追加接続有ノード200である。そのため、図5に示されているように、表示情報作成部120は、ノード200f及びノード200gの外形線を太線とした表示情報を作成する。一方、ノード200b及びノード200eは、追加接続無ノード200である。そのため、表示情報作成部120は、ノード200b及びノード200eの外形線を細線とした表示情報を作成する。
次に、表示情報作成部120は、第4の依頼情報として、ノード200gに対する追加表示の依頼を受信したとする。
表示情報作成部120は、第4の依頼情報を基に、表示元情報保持部130に保持されている表示元情報(依存グラフ)を用いて、第4の表示情報を作成する。具体的には、表示情報作成部120は、第3の表示情報に、ノード200gに接続されているノード200(今の場合、ノード200i)とエッジ300(今の場合、エッジ300i)とを追加した表示情報(第4の表示情報)を作成する。
図6は、第1の実施形態に係る第4の表示情報の一例を示す図である。
ノード200fは、追加接続有ノード200である。そのため、図6に示されているように、表示情報作成部120は、ノード200fの外形線を太線とした表示情報を作成する。一方、その他のノード200(ノード200b、ノード200e、ノード200g、及び、ノード200i)は、追加接続無ノード200である。そのため、表示情報作成部120は、その他のノード200の外形線を細線とした表示情報を作成する。この場合、表示情報作成部120は、図2に示された依存グラフにおいて、ノード200iと同様の位置関係にあるノード200hを含む表示情報を作成しない。
このように、表示情報作成部120は、依頼情報を基に、表示元情報(依存グラフ)における必要な範囲を表示する表示情報を作成することができる。
さらに、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200と、追加接続無ノード200とを識別可能な表示情報を作成する。つまり、表示情報作成部120は、表示情報に含まれるノード200が、表示情報に含まれないノード200と接続されているか否かを識別可能な表示情報を作成する。
さらに、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200に対する依頼情報を基に、追加接続有ノード200に接続されているノード200を追加した表示情報を作成する。
このように、情報処理装置10は、表示情報に対する追加の依頼に応じて、ノード200に接続されているノード200を含む表示情報を作成できる。
なお、ここまでの説明において、表示情報作成部120は、依頼情報に対して、依存グラフにおける、ひとつ前のノード200を追加する表示情報を作成した。しかし、表示情報作成部120の動作は、この動作に限定されない。
例えば、表示情報作成部120は、依存グラフにおいて、所定の数の範囲のノード200までを、表示情報に含ませてもよい。例えば、依頼情報が、追加するノード200の範囲(例えば、ネットワークにおけるホップ数に相当する数)を含んでもよい。この場合、表示情報作成部120は、指定された範囲(ホップ数)のノード200を含む表示情報を作成すればよい。
あるいは、表示情報作成部120は、予め、追加表示する範囲(例えば、ノード200のホップ数)を保持し、その範囲に含まれるノード200を追加する表示情報を作成してもよい。
あるいは、依存グラフが、時間情報を保持する場合、表示情報作成部120は、依存グラフにおける、所定の時間範囲に含まれるノード200までを、表示情報に含ませてもよい。
あるいは、依存グラフが、ノード200の装置(マシン、又は、エージェント)に関する情報を含む場合、表示情報作成部120は、指定されたノード200と同じ装置に含まれるノード200の範囲を、表示情報に追加してもよい。
さらに、表示情報作成部120は、装置又は情報処理システムにおける階層構造を基に、階層構造に対応した範囲(例えば、情報の追加を依頼された部分と同じ階層の範囲)を、表示情報を追加してもよい。つまり、表示情報作成部120は、追加される部分(例えば、ノード200)に含まれるサブシステムなどの表示を追加しない表示情報を作成してもよい。
さらに、表示情報作成部120は、依存グラフの前方向(図2において左方向)だけではなく、後方向(図2において右方向)に表示範囲を広げた表示情報を作成してもよい。
なお、既に説明したとおり、第1の実施形態に係る表示情報出力部140は、表示情報作成部120が作成した表示情報に、さらに情報を追加してもよい。
図7は、表示情報出力部140が追加する時間表示の一例を示す図である。図7に示されている時間表示は、表示元情報(依存グラフ)の時間範囲(最前時間と最終時間)と、表示情報の時間範囲(最前時間と最終時間)とを含む時間表示である。
図8は、図7に示される時間情報を付加された表示情報の一例を示す図である。
図8の下部の長方形及び矢印が、表示情報に含まれる依存グラフである。
図8に示されているように、表示情報出力部140は、表示情報に対して、図7に示されている時間表示に加え、表示情報に含まれるノード200の時間情報を基に、ノード200に対応する時間を示す情報(図8における破線)を追加している。
なお、表示情報出力部140は、表示における時間範囲を、表示情報とは別の範囲としてもよい。
例えば、表示情報出力部140は、表示情報作成部120が作成した表示情報において、出力する情報における表示される時間範囲を変更してもよい。
例えば、図8に示されている情報を表示する表示装置が、表示情報における表示される最前時間又は最終時間を変更する指示(表示時間変更情報)を受信し、その指示(表示時間変更情報)を情報処理装置10に送信する。この場合、情報処理装置10の表示情報出力部140は、その表示時間変更情報を基に、表示情報における表示される時間範囲を変更してもよい。
図9は、図8において、表示における最前時間を変更(移動)した場合における表示情報出力部140が修正した表示情報の一例を示す図である。より詳細には、図9は、表示情報の表示における最前時間を遅くした場合における表示情報出力部140が修正した表示情報の一例である。最前時間が遅くなったため、図9において、変更後の最前時間より前の表示情報に含まれるノード200が、表示されなくなっている。図9において、表示されないノード200は、一点鎖線を用いて示されている。
[効果の説明]
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置10の効果について説明する。
上記の説明のように、第1の実施形態に係る情報処理装置10は、情報処理システムの管理に用いることができる管理用情報を作成するとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
表示元情報保持部130は、管理用の表示元情報(上記の説明における依存グラフ)を保持する。
依頼情報受信部110は、所定の依頼元装置から、最初に表示情報に含まれる範囲を指定する情報である第1の依頼情報を受信する。
表示情報作成部120は、管理用情報を基に、第1の依頼情報に対応する範囲に関する表示情報(第1の表示情報)を作成する。ただし、表示情報作成部120は、追加接続有要素と追加接続無要素とを判別可能なように表示情報を作成する。
表示情報出力部140は、表示情報を所定の送信先装置に送信する。なお、表示情報出力部140は、表示情報に、所定の情報を追加してもよい。
このように、情報処理装置10は、第1の表示情報として、依頼情報に含まれる範囲(例えば、要素又はノード)に関する表示情報を作成する。そのため、第1の表示情報は、所定の範囲に関する表示情報であり、管理者などにおける確認又は解析が容易な情報である。つまり、情報処理装置10は、管理に用いることができる管理用情報(表示情報)を作成するとの効果を奏する。
さらに、依頼情報受信部110が、追加の依頼情報(第2以降の表示情報)を受信した場合、表示情報作成部120は、追加の依頼情報に指定された範囲を、表示情報に追加した表示情報を作成する。
このように、情報処理装置10は、指定された範囲に関する情報を追加した表示情報を作成する。そのため、情報を追加された後の表示情報は、所定の範囲の情報を追加された表示情報であり、管理者などにおける確認又は解析が容易な情報である。つまり、情報を追加する場合でも、情報処理装置10は、管理に用いることができる管理用情報(表示情報)を作成するとの効果を奏する。
さらに、情報処理装置10は、追加接続有要素と追加接続無要素とを判別可能な表示情報を作成する。そのため、情報処理装置10は、管理者などに、追加の接続がある要素か否かを容易に識別できる表示情報を提供できる。
このように、情報処理装置10は、情報処理システムの管理に用いることができる管理用情報を作成するとの効果を奏する。
[変形例]
以上の説明した情報処理装置10は、次のように構成される。
例えば、情報処理装置10の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。
また、情報処理装置10において、各構成部は、ネットワーク又はバスを介して接続された複数の装置を用いて、構成されてもよい。
また、情報処理装置10において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。
また、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。情報処理装置10は、上記構成に加え、さらに、入出力接続回路(IOC:Input / Output Circuit)と、ネットワークインターフェース回路(NIC:Network Interface Circuit)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。
図10は、本変形例に係る情報処理装置600の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、NIC680とを含み、コンピュータ装置を構成している。
CPU610は、ROM620からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、NIC680とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータは、これらの構成を制御し、図1に示される、依頼情報受信部110と、表示情報作成部120と、表示情報出力部140としての各機能を実現する。
CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630又は内部記憶装置640を、プログラムの一時記憶媒体として使用してもよい。
また、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体700が含むプログラムを、図示しない記憶媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、NIC680を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630に保存して、保存したプログラムを基に動作してもよい。
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、P−ROM(Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。
RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、D−RAM(Dynamic-RAM)である。
内部記憶装置640は、情報処理装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。内部記憶装置640は、表示元情報保持部130として動作する。また、内部記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。内部記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)又はディスクアレイ装置である。
ここで、ROM620と内部記憶装置640は、不揮発性(non-transitory)の記憶媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記憶媒体である。そして、CPU610は、ROM620、内部記憶装置640、又は、RAM630に記憶されているプログラムを基に動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記憶媒体又は揮発性記憶媒体を用いて動作可能である。
IOC650は、CPU610と、入力機器660及び表示機器670とのデータを仲介する。IOC650は、例えば、IOインターフェースカード又はUSB(Universal Serial Bus)カードである。さらに、IOC650は、USBのような有線に限らず、無線を用いてもよい。
入力機器660は、情報処理装置600の操作者からの入力指示を受け取る機器である。入力機器660は、依頼情報受信部110として動作してもよい。入力機器660は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルである。
表示機器670は、情報処理装置600の操作者に情報を表示する機器である。表示機器670は、表示情報出力部140として動作してもよい。表示機器670は、例えば、液晶ディスプレイである。
NIC680は、ネットワークを介した図示しない外部の装置とのデータのやり取りを中継する。NIC680は、依頼情報受信部110及び/又は表示情報出力部140として動作してもよい。NIC680は、例えば、LAN(Local Area Network)カードである。さらに、NIC680は、有線に限らず、無線を用いてもよい。
このように構成された情報処理装置600は、情報処理装置10と同様の効果を奏することができる。
その理由は、情報処理装置600のCPU610が、プログラムに基づいて情報処理装置10と同様の機能を実現できるためである。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
[構成の説明]
まず、第2の実施形態に係る情報処理装置12の構成について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る情報処理装置12の構成の一例を示すブロック図である。図11に示されているように、情報処理装置12は、情報処理装置10に対して、表示情報作成部120に換えて表示情報作成部122を含む。さらに、情報処理装置12は、参照情報保持部150と、範囲判定部160とを含む。以下、第1の実施形態の同様の構成についての詳細な説明を適宜省略し、本実施形態に特有の構成を中心に説明する。
参照情報保持部150は、範囲判定部160が、表示情報作成部122が作成した表示情報を判定するときに用いる情報(参照情報)を保持する。参照情報保持部150に保持される情報は、特に制限されない。
例えば、表示元情報保持部130が、情報処理システムのインシデントに関する情報(インシデント時の依存グラフ)を保持し、表示情報作成部122が、その情報を基に表示情報を作成する場合を想定する。この場合、参照情報保持部150は、平常な状態での情報処理システムに関する情報(例えば、平常時の依存グラフ)を保持する。以下の説明では、一例として、参照情報保持部150は、平常時の依存グラフを保持するとして説明する。なお、表示元情報保持部130が保持する依存グラフと平常時の依存グラフとの区別を明確にするため、以下、参照情報保持部150が保持する依存グラフを、「平常グラフ」と呼ぶ。
範囲判定部160は、表示情報作成部122が作成した表示情報において、参照情報と共通する範囲を判定する。より具体的には、範囲判定部160は、参照情報を基に、表示情報において、表示情報に含める必要がない範囲(不要範囲)を判定する。例えば、範囲判定部160は、表示情報作成部122が新たに表示情報に追加した範囲において、参照情報に含まれる範囲を、表示情報に含める必要がない範囲(不要範囲)として、判定する。
表示情報作成部122は、表示情報作成部120と同様に、表示情報を作成する。さらに、表示情報作成部122は、後ほど詳細に説明するように、範囲判定部160における判定結果(不要範囲)を基に、判定結果に対応する範囲における表示情報を変更(例えば、削除)する。
[動作の説明]
次に、第2の実施形態に係る動作について説明する。
平常グラフに含まれるエッジ300は、平常時に発生するエッジ300である。平常時に発生するエッジ300は、インシデントなどの原因となる可能性が低い。そのため、範囲判定部160は、表示情報作成部122が表示情報に追加した範囲に、平常グラフに含まれるエッジ300及びそのエッジ300に関連する範囲が含まれるか否かを判定する。そして、範囲判定部160は、判定した範囲を表示情報作成部122に送信する。
表示情報作成部122は、範囲判定部160の判定結果を基に、表示情報を変更する。表示情報作成部122における変更の処理は、特に制限されない。
例えば、表示情報作成部122は、表示情報から、判定結果に含まれる範囲を削除してもよい。この場合、情報処理装置12は、より少ない量の表示情報を作成できる。そのため、情報処理装置12は、第1の実施形態に比べて、より利用が容易な表示情報を作成できる。
あるいは、表示情報作成部122は、判定結果に含まれる範囲を識別可能な表示(例えば、色を薄くする、明度を低くする、又は、透過率に高い透明化)に変更してもよい。この場合も、情報処理装置12は、第1の実施形態の情報処理装置10と比較して、より利用が容易な表示情報を作成できる。
なお、参照情報保持部150は、複数の情報を保持してもよい。例えば、参照情報保持部150は、情報処理システムに含まれる装置、又は、サブシステム単位に対する、参照情報を保持してもよい。
あるいは、参照情報保持部150は、所定の範囲の複数の装置に共通となる平常状態に対応する参照情報を保持してもよい。
また、範囲判定部160における範囲の判定は、上記に限定されない。
例えば、範囲判定部160は、一つのエッジ300を用いた判定ではなく、複数のエッジ300を比較対象として、範囲を判定もよい。
また、発生頻度が多いエッジ300は、平常である可能性が高い。そのため、範囲判定部160は、参照情報に含まれるエッジ300の発生頻度を基に、範囲を判定してもよい。
また、所定の時期より前に発生しているが、最近発生していないエッジ300は、インシデントに関連があるエッジ300である可能性が高い。そのため、範囲判定部160は、エッジ300の過去の発生時期を基に、範囲を判定してもよい。つまり、範囲判定部160は、参照情報における時間に関する情報を用いて、範囲を判定してもよい。
[効果の説明]
次に、第2に実施形態の効果について説明する。
第2に実施形態に係る情報処理装置12は、第1の実施形態の効果に加え、表示情報より適切に変更するとの効果を奏することができる。より詳細には、情報処理装置12は、表示情報からより多くの不要な情報を削除する効果、又は、表示情報における不要である範囲を示すとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
参照情報保持部150は、表示情報における不要な範囲を判定するための参照情報(例えば、平常グラフ)を保持する。
そして、範囲判定部160は、参照情報を基に、表示情報における不要となる範囲を判定する。
そして、表示情報作成部122が、表示情報において、不要範囲を削除、又は、判定されたことが識別可能な表示情報を作成するためである。
<第3の実施形態>
次に図面を参照して、第3の実施形態について説明する。
[構成の説明]
まず、第3の実施形態に係る情報処理装置13の構成について説明する。
図12は、第3の実施形態に係る情報処理装置13の構成の一例を示すブロック図である。図12に示されているように、情報処理装置13は、情報処理装置10と比較して、表示情報作成部120に換えて表示情報作成部123を含む。さらに、情報処理装置13は、表示量算出部170を含む。以下、第1の実施形態の同様の構成についての詳細な説明を適宜省略し、本実施形態に特有の構成を中心に説明する。
表示量算出部170は、表示情報に含まれる追加接続有ノード200に接続されているノード200の数(以下、「接続数」と呼ぶ)を算出する。より詳細には、表示量算出部170は、表示元情報を基に、表示情報に含まれる追加接続有ノード200の接続数を算出する。
表示情報作成部123は、表示情報作成部120と同様に、表示情報を作成する。さらに、表示情報作成部123は、表示量算出部170が算出した接続数(表示量)を基に、表示情報を変更する。
[動作の説明]
次に、第3の実施形態に係る動作について、図面を参照して説明する。
追加接続有ノード200における接続数は、その追加接続有ノード200に対する依頼情報を受信した場合に、表示情報作成部123が、表示情報に追加するノード200の数である。つまり、表示情報における追加となる表示量は、概ね接続数に比例する。
また、一度に多くのノード200を追加した場合、追加後の表示情報は、視認性が低下する可能性がある。
そこで、表示情報作成部123は、表示量算出部170が算出した接続数を基に、接続数が多い追加接続有ノード200と、接続数が少ない追加接続有ノード200とを識別可能とする表示情報を作成する。より具体的には、表示情報作成部123は、接続数が所定の値(閾値)より多い追加接続有ノード200の表示を、その他の追加接続有ノード200の表示とは異なる表示とする。なお、表示情報作成部123は、接続数の多い追加接続有ノード200の表示を、接続数の少ない追加接続有ノード200より視認性の高い表示とすることが望ましい。これは、接続数の多い追加接続有ノード200に接続されているノード200を追加する場合、表示情報作成部123は、視認性が低い表示情報を作成する可能性が高いためである。
図13は、第3の実施形態に係る表示の説明に用いるノード200の一例を示す図である。
図13において、左側半分の部分が、説明に用いるノード200kに関する接続を示している。図13に示されているように、ノード200kは、多くのノード200lに接続されている。
この場合でも、第1の実施形態に係る表示情報作成部120は、第1の表示情報として、図13の右側に示されている外形線が太線となっている追加接続有ノード200kの表示情報を作成する。そして、表示情報作成部120は、追加接続有ノード200kに対する依頼情報を受信すると、表示情報として、図13の左側に示されている表示情報を作成する。つまり、表示情報作成部120は、多くのノード200lを追加する表示情報を作成する。図13に示されているように、このような表示情報の変化は、必ずしも確認が容易な表示情報の変化とはなってない。
本実施形態に係る表示情報作成部123は、接続数が所定の数より多いノード200については、以下で説明するように、表示を変更する。
図14は、第3の実施形態に係る表示情報における第1の変化例を示す図である。
図14の右側に示されているように、表示情報作成部123は、接続数が所定の数より多いノード200kの表示を図13に示されている表示と異なる表示(図14では、外形線を太い二重線)とした表示情報を作成する。このように、表示情報作成部123は、接続数が所定の数より多い追加接続有ノード200と、接続数が所定の数以下の追加接続有ノード200とを識別可能な表示情報を作成する。そして、表示情報作成部123は、ノード200kに対する依頼情報に対して、図14の左側に示されているように、ノード200lを追加した表示情報を作成する。
ここまでの説明において、表示情報作成部123は、接続情報有ノード200を表示する場合に、接続数を用いて表示情報を生成した。しかし、表示情報作成部123の動作は、上記に限定されない。
例えば、表示情報作成部123は、接続されているノード200(例えば、ノード200l)の表示を追加する場合に、接続数を用いてもよい。例えば、表示情報作成部123は、追加となるノード200が多い場合に、追加されるノード200を含む表示情報を作成するのではなく、途中の展開段階を示す表示情報、又は、簡略化された表示情報を作成する。
図15は、第3の実施形態に係る表示情報における第2の変化例を示す図である。
図15に示されているように、表示情報作成部123は、図15の右上に示されている表示情報から、図15の左側に示されている表示情報を作成する前に、図15の右下に示されている表示情報(簡略化表示)を作成する。図15の右下に示されている表示情報は、追加となるノード200lの接続数が多いこと示す表示情報(ノード200lの外形線を太い二重線とした表示情報)を含む表示情報である。
表示情報作成部123は、第1の表示情報として、図15の右上の図を作成する。次に、表示情報作成部123は、第2の表示情報として図15の右下の図を作成する。そして、表示情報作成部123は、第3の表示情報として、図15の左側の図を作成する。
さらに、表示情報作成部123は、接続数の判定に用いる値(閾値)を複数用いてもよい。例えば、表示情報作成部123は、接続数の多さに対応するように、ノード200の大きさを変更した表示情報を作成してもよい。具体的には、例えば、表示情報作成部123は、第1の閾値と、第1の閾値より大きい第2の閾値を含む。そして、表示情報作成部123は、接続数が第1の閾値より少ないノード200を小型の形状とし、接続数が第1の閾値以上で第2の閾値より少ないノード200の形状を中型の形状とし、接続数が第2の閾値以上のノード200の形状を大型の形状とする。
あるいは、表示情報作成部123は、接続数の多さに対応するように、ノード200に色を設定した表示情報を作成してもよい。
また、表示情報作成部123は、複数のノード200を所定の数毎にまとめた表示情報を作成してもよい。
図16は、第3の実施形態に係る表示情報における第3の変化例を示す図である。
図16に示されているように、表示情報作成部123は、ノード200lを、二つの二重の円を用いて示されるノード200lとした表示情報を作成してよい。例えば、表示情報作成部123は、20個毎にノード200をまとめるとする。そして、ノード200lが40個とする。この場合、表示情報作成部123は、ノード200lの表示として、図16の右下に示されているような表示情報を作成する。
なお、図14ないし16は、表示の一例である。本実施形態は、これらの表示に限定されない。
[効果の説明]
次に、第3の実施形態の効果について説明する。
第3の実施形態に係る情報処理装置13は、第1の実施形態の効果に加え、追加表示するノード200を適切に選択できる表示情報を作成するとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
表示量算出部170は、表示情報に含まれる追加接続有ノード200における追加となる接続数(表示量)を算出する。
そして、表示情報作成部123が、その接続数を用いて、追加接続有ノード200における追加となるノード200の接続数(追加量)を識別可能な表示情報を作成するためである。
<第4の実施形態>
次に図面を参照して、第4の実施形態について説明する。
[構成の説明]
まず、第4の実施形態に係る情報処理装置14の構成について説明する。
図17は、第4の実施形態に係る情報処理装置14の構成の一例を示すブロック図である。図17に示されているように、情報処理装置14は、情報処理装置10と比較して、表示情報作成部120に換えて表示情報作成部124を含む。さらに、情報処理装置13は、単位情報保持部180を含む。以下、第1の実施形態の同様の構成についての詳細な説明を適宜省略し、本実施形態に特有の構成を中心に説明する。
単位情報保持部180は、表示元情報又は表示情報における表示の単位に関する情報(表示単位)を保持する。
ここで、表示単位とは、表示情報において、情報を追加する場合に用いられる単位(例えば、ノード200の範囲)である。
なお、表示単位は、特に制限されない。表示単位は、例えば、情報処理システムにおいて、実行される回数が多い動作(例えば、アプリケーション起動、アプリケーションの終了、ファイルの作成、ファイルの保存、ファイルの複製、又は、メールの送信)に関するノード200の範囲でもよい。
あるいは、表示単位は、装置(マシン又はエージェント)に対応したノード200の範囲でもよい。
表示情報作成部124は、第1の実施形態の表示情報作成部120と同様に表示情報を作成する。さらに、表示情報作成部124は、単位情報保持部180に保持されている表示単位を基に、表示情報に含まれるノード200が、いずれかの表示単位に含まれるか否かを判定する。そして、ノード200が、表示単位に含まれる場合、表示情報作成部124は、表示情報に追加されるノード200に関する表示を、その表示単位の表示に変更する。
なお、表示情報作成部124は、表示情報における表示単位に変更する範囲を、制限されない。例えば、表示情報作成部124は、表示情報に新たに追加されるノード200に関して、表示情報を、表示単位を用いた表示に変更してもよい。例えば、表示情報作成部124は、表示情報に追加されるノード200が、いずれかの表示単位に含まれるノード200の場合、表示情報に、そのノード200の表示ではなく、その表示単位を示す情報を表司情報に追加してもよい。
ノード200は、一般的に、表示単位に含まれる構成である。言い換えると、表示単位は、ノード200より広い範囲の構成を含む。つまり、表示情報作成部124は、追加となるノード200より広い範囲を含む表示情報を作成してもよい。
あるいは、表示情報作成部124は、依頼情報などを基に、既にノード200を用いた表示となっている表示情報に含まれる範囲を、表示単位を用いた表示情報に変更してもよい。
[動作の説明]
次に、第4の実施形態に係る情報処理装置14の動作について、図面を参照して説明する。
この説明に用いる依存グラフは、図2に示されている依存グラフの上部を用いるとする。
図18は、図2に示されている依存グラフおいて、第4の実施形態の説明に用いる範囲の依存グラフを示す図である。
図19は、第4の実施形態の説明に用いる表示単位400の一例を示す図である。図19の上部が、第1の表示単位400aである「操作1」である。図19の下部が、第2の表示単位400bである「操作2」である。
ここで、図18及び19を参照すると、図18のおけるノード200fから200aの範囲が、第2の表示単位400bに相当する。また、ノード200hから200fの範囲が、第1の表示単位400aに相当する。
そして、表示情報作成部124は、第1の依頼情報として、ノード200jを受信したとする。
この場合、表示情報作成部124は、まず、表示情報として、ノード200jを表示する表示情報を作成する。
図20は、この場合に対応する、第4の実施形態の説明における第1の表示例を示す図である。図20に示されているように、表示情報作成部124は、追加接続有ノード200として、ノード200jを含む表示情報を作成する。
次に、表示情報作成部124は、ノード200jに対する依頼情報(第2の依頼情報)を受信する。
第1の実施形態に係る表示情報作成部120は、この場合、ノード200jと、ノード200aと、エッジ300jとを含む表示情報を作成する。
これに対し、表示情報作成部124は、単位情報保持部180に保持されている表示単位400を用いて、ノード200aが、第2の表示単位400bに含まれることが分かる。そこで、表示情報作成部124は、ノード200aではなく、表示単位400bを追加した表示情報を作成する。
図21は、この場合における表示例(第2の表示例)を示す図である。図21に示されているように、表示情報作成部124は、ノード200と識別可能なように、ノード200とは異なる表示形式(図21では、三重線の角を丸めた正方形)とした表示単位400bを追加した表示情報を作成する。
次に、表示情報作成部124は、表示単位400bに対する依頼情報(第3の依頼情報)を受信する。この場合、表示情報作成部124は、表示単位400bを展開した表示情報を作成する。ただし、図18及び19を参照すると、ノード200fとノード200hは、表示単位400aに相当する。そのため、表示情報作成部124は、図21における表示単位400bを展開した表示情報として、表示単位400aを含む表示情報を作成する。
図22は、この場合における表示例(第3の表示例)を示す図である。
表示情報作成部124は、図22に示されているように、ノード200fに相当する位置に、表示単位400aを含む表示情報を作成する。
なお、表示情報作成部124は、表示単位400を展開しないで、追加となるノード200又は表示単位400を含む表示情報を作成してもよい。
図23は、この場合における表示例(第4の表示例)を示す図である。
図23に示されているように、表示情報作成部124は、表示単位400bを展開しないで、表示単位400bに接続されているノード200hを含む表示情報を作成している。なお、この場合、表示情報作成部124は、次の受信した表示単位400bに対する依頼情報を基に、表示単位400bを展開した表示情報を作成すればよい。
[効果の説明]
次に、第4の実施形態の効果について説明する。
第4の実施形態に係る情報処理装置14は、第1の実施形態に係る効果に加え、より適切な表示情報を作成するとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
単位情報保持部180は、表示単位400を保持する。
そして、表示情報作成部124は、表示単位400を基に、表示情報を変更する。つまり、表示情報作成部124は、予め決められた表示の単位を基に、表示情報を作成するためである。
<その他の実施形態>
各実施形態は、一つ又は複数の他の実施形態と組み合わされてもよい。
また、第2の実施形態ないし第4の実施形態は、第1の実施形態と同様に、図10に示されているコンピュータを用いて構成されてもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。