JP2017105528A - 炊飯米輸送用容器の内装シート - Google Patents

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Abstract

【課題】炊飯米から発生する水蒸気による結露水の問題を解決に好適な透湿・保水性シートをヒートシール性や製袋適性にかかわりなく選択可能であり、かつ内袋を使用した場合と同様な効果を有しながら、製造方法が簡単で安価な炊飯米の輸送用容器の内装シートを提供する。【解決手段】透湿・吸水性を有するシート材からなり、輸送用容器内面に対応する方形の底面部材(21)と、底面部材(21)の各辺に連接する4つの方形の側面部材(22)とを有する形状であって、底面部材(21)の縦横の寸法が輸送用容器内面の底面よりも各々4mm以上大きく形成されており、各側面部材(22)は、幅が底面部材の連接する辺幅と同じであり、長さが装着時に輸送用容器の上端部(11)で少なくとも折り曲げ係止が可能な寸法であることを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯米を輸送用容器で輸送する際に、輸送用容器の内側の炊飯米と接する部分に装着して使用する内装シートに関するものである。
最近、学校、病院の食堂・給食、あるいはレストラン、チエーン飲食店、スーパーマーケット、ホテルなどでは、炊飯専門業者が大量に炊飯した炊飯米(ご飯、炊き込みご飯、各種おこわやすし用の酢飯を含む。)を購入して利用することが多くなってきている。
ところで炊飯専門業者によって炊かれた炊飯米は、輸送用容器に詰められて輸送されるのであるが、炊飯米から多量の水蒸気が発生するため、相当の保温対策を施したとしても外気との温度差による結露水の発生は避けられず、これらの結露水の再付着により食味が低下する、といった問題があった。
このような問題を解決するために、特許文献1には蓋部材の内面に特定構造の吸水シートを付着した吸水シート付蓋部材を用いることが、特許文献2には通気性下層と吸水性上層とがラミネートされたシートを米飯表面と蓋裏との間に介在させることが提案されている。
一方、炊飯米の上方表面に吸水シートを配するだけでは不十分であるとして、輸送用容器の側壁面側における結露水の再付着も防止するために、袋状に成形した吸水シートを輸送用容器の内袋として利用することが提案されている。例えば、特許文献3には疎水性シートと緩衝層とからなる中敷きシートを輸送用容器の上下面だけでなく周囲にも配置することが記載されており、特許文献4には通気性と吸水性を有する特定構造のライスパツクシートを袋状に加工して米飯を包装し輸送用容器に収納することが記載されている。また、特許文献6、特許文献7には、特許文献4に記載のシートを更に改良することが記載されている。
また、特許文献5には非透水性フィルムの片面側に吸水保持能の特定された親水性繊維層と熱融着性の疎水性繊維からなる不織布層が積層された内装用シート材を図4に示す角底袋に製袋して、輸送用容器に装着した後、炊飯米を充てんすることが、特許文献8には吸水性のある紙と通気性のある合成繊維よりなる不織布が全面に透孔を有する熱可塑性合成樹脂フィルムで貼合してなる食品用包装用紙を、ヒートシール製袋機を用いて製袋した平底ガゼット製を輸送用容器に内装して、炊飯米を充てんすることが記載されている。また、特許文献9には、食品から発生する水蒸気が結露して食品に再付着するのを防ぐことができ、食品に接するシート表面で蒸気が結露した場合でも結露水を吸水することができる食品搬送用シートが提案されている。
実開平2−31881号公報 特開平8−40467号公報 特開平3−289455号公報 実公平6−30704号公報 実開平5−21841号公報 特開平10−296892号公報 特開2000−190410号公報 特開平8−119344号公報 特開2000−255645号公報
このように炊飯米から発生する水蒸気による結露水の再付着の問題は、透湿・吸水性を有するシート材を製袋して袋状にしたものを輸送用容器の内袋として利用することで解決したものの、輸送用容器の内袋として使用するためには使用するシート材が透湿・吸水性を有するだけでなく、製袋加工(ヒートシール)が可能なシート材に材質が制限され、ヒートシール性がない材料は使用できないという問題や、ガゼットを有する角底袋とするための製袋工程を必要とするためのコストがかかるという問題があった。また、ガゼットを有する角底袋は、一枚毎にガゼット部を開いて角底を形成してから装着しなければならないため装着に意外に手間がかかるという問題もあった。
本発明は上記問題を解決して、炊飯米から発生する水蒸気による結露水の再付着の問題の解決に好適な透湿・吸水性シート材をヒートシール性や製袋適性にかかわりなく選択でき、内袋を使用した場合と同様な効果を有しながら、内袋よりも輸送用容器内面への装着が簡単で、かつ製造方法も簡単な炊飯米の輸送用容器の内装シートを提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討した結果、直方体の展開図のような形状とし、かつ輸送用容器の内面に装着した際に、隣接する側面部材間に隙間が生じないように、すなわち隣接する側面部材同士が重なり合うようにシート材を形成しておけば、炊飯米が輸送用容器の内面に接することなく内袋を使用した場合と同様な効果を奏することができることを見いだし本発明にいたった。
すなわち、本発明による上記課題を解決するための手段として、
[1] 透湿・吸水性を有するシート材からなり、輸送用容器内面に対応する方形の底面部材(21)と、底面部材(21)の各辺に連接する4つの方形の側面部材(22)とを有する形状であって、底面部材(21)の縦横の寸法が輸送用容器内面の底面よりも各々4mm以上大きく形成されており、各側面部材(22)は、幅が底面部材の連接する辺幅と同じであり、長さが装着時に輸送用容器の上端部(11)で少なくとも折り曲げ係止が可能な寸法であることを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)が提供され、
[2] 透湿・吸水性を有するシート材からなり、輸送用容器内面に対応する方形の底面部材(21)と、底面部材(21)の各辺に連接する4つの方形の側面部材(22)とを有する形状であって、各側面部材(22)は、幅が底面部材の連接する辺幅と同じであり、長さが装着時に輸送用容器の上端部(11)で少なくとも折り曲げ係止が可能な寸法に形成されており、かつ側面部材(22)の側辺には重ねしろ(23)が隣接する側面部材間で少なくとも1個存在するように連接されていることを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)が提供され、
[3] 底面部材(21)の縦横の寸法が輸送容器内面の底面より各々4mm以上大きく形成されていることを特徴とする[2]に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)が提供され、
[4] 側面部材(22)の折り曲げ係止部分が、個別で或いは複合して充填後の炊飯米上部全面に被せることが可能な長さに形成されていることを特徴とする[1]又は[2]に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)が提供され、
[5] 重ねしろ(23)が、対面する2つの側面部材(22)の両側辺に設けられていることを特徴とする[2]に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)が提供され、
[6] 重ねしろ(23)が、側面部材(22)の底面部材側から輸送用容器(10)の上端部(11)に達するまで設けられていることを特徴とする[2]に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)が提供され、
[7] [1]又は[2]記載の内装シート(20)を、底面部材(21)の上に側面部材(22)を折り返して重ねた矩形状として炊飯米輸送用容器(10)の内面底部に装着し、次いで折り畳まれた各側面部材(22)を順次開きながら炊飯米輸送用容器の上端部に折り曲げ係止し、しかる後に炊飯米を充填することを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)の使用方法が提供される。
本発明の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)は、従来使用されている内袋(30)のように角底袋に製袋するための特別な加工の必要がなく、単に必要な形状に切り抜くだけでよいので極めて容易に、かつ少ない工程で製造することができる。しかも、透湿・吸水性を有するシート材であれば特に制限なく使用できるので、従来、透湿・吸水性能は良好であるが製袋加工性の点で使用できなかったシート材であっても使用できるという効果を有している。
また、本発明の内装用シート(20)は、底面部材(21)を大きくすることでそれに連接する側面部材(22)を輸送用容器(10)の内側面より大きくしたり、側面部材(22)に重ねしろ(23)などをして側面部材(22)同士が重なり合って隙間が生じない構成としているので、角底袋の形状にした内袋(30)を使用した場合と同様に炊飯米が直接輸送用容器内面に付着することがない。更に、各々の側面部材(22)が、装着時に輸送用容器(10)の上端部(11)で折り曲げ係止が可能な長さの寸法に形成されているので、輸送用容器(10)の内面に装着した際に側面部材(22)が内側に倒れ込むことがなく、スムーズに炊飯米を充填することができるという効果を有している。
本発明の内装シート(20)の一例を示す概念図である。 本発明の内装シート(20)の他の一例を示す概念図である。 本発明の内装シート(20)のその他の一例を示す概念図である。 本発明の内装シート(20)を炊飯米輸送用容器(10)に装着した状態を示す概略斜視図である。 従来の内袋(30)の一例を示す概略斜視図である。
本発明の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)に使用する透湿・吸水性シート材としては、透湿性と吸水性を有するものであれば特に制限することなく、例えば、吸水紙、クラフト紙、ミート原紙、吸水性を有する不織布などを使用することができる。また、透湿性を有するシートと吸水性を有するシートとを適宜選択して積層した積層シート材を使用することも可能である。本発明においては、炊飯米から発生する水蒸気量に対応した透湿・吸水性能を自由に設計できる積層シート材を利用するのが好ましく、この場合、透湿性を有するシート面を炊飯米側に、吸水性を有するシート(吸水シート)面を輸送用容器側に配するように使用する。透湿性を有するシートとしては、不織布或いは合成樹脂製の有孔フィルムが挙げられ、不織布としては特に長繊維の不織布を使用するのが好ましい。吸水シートとしては吸水紙、クラフト紙、吸水性ポリマーを含有させたパルプシートや吸水性ポリマーをシート状に加工したものが挙げられる。
なお、上述した積層シート材は、透湿性を有するシートと吸水シートを積層して製造するのであるが、積層に接着剤を使用した場合、接着剤が透湿性を阻害することがないように、接着剤の塗布を部分的に行う必要がある。それらの方法としては接着剤をストライプ状やドット状に塗布する方法が挙げられるが、本発明においてはホットメルト接着剤をスプレー法で塗布して接着したものを使用するのが水蒸気の透過個所を微細にしかも全面に均一に形成でき、しかも後述する後加工の必要がないので特に好ましい。また、押出ラミネート法で積層する場合は、積層後に穴あけ加工を施したものが使用可能である。
本発明の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)は、吸湿・吸水シート材を炊飯米輸送用容器(10)の内面に沿って、輸送用容器(10)の内面と同様な形状に装着可能な直方体の展開図状の形状としたものである。すなわち、本発明の内装シート(20)は図1〜3に示すように、輸送用容器内面に対応する方形の底面部材(21)と、底面部材(21)の各辺に連接する4つの方形の側面部材(22)とを有する形状となっている。
ここで、方形の底面部材(21)は、輸送用容器内面の底面に対応する、すなわち輸送用容器内面の底面とほぼ同じ寸法とするのであるが、底面よりも各々2〜8mm程度大きめにすると底面部材(21)と側面部材(22)との境目が底面より少し上側にきて隙間ができにくくなるので好ましい。また、後述する、重ねしろ(23)を設けない場合は底面部材(21)の縦横の寸法が輸送用容器内面の底面よりも各々4mm以上、好ましくは5〜20mm大きくする必要がある。すなわち、側面部材(22)の幅は、底面部材の連接する辺幅と同じであることから対応する輸送用容器内面の側面よりも大きくなるので、隣接する側面部材同士が重なり合うため、重ねしろ(23)を特に設けなくても隙間が生じることなく装着できるという効果を奏するのである。
側面部材(22)の長さは装着時に輸送用容器(10)の上端部(11)で折り曲げ係止が可能な長さとする必要がある。折り曲げ係止可能な長さとは、図4で示すように装着した場合に、側面部材(22)を輸送用容器の上端部(11)に引っ掛けて容器内面に倒れ込むことがないようにできる長さをいい、通常、輸送用容器(10)の内面高さ(h)よりも少なくとも20mm以上、好ましくは40mm以上の長さにする必要がある。
さらに、側面部材(22)の折り曲げ係止部分が、個別で或いは複合して充填後の炊飯米上部全面に被せることが可能な長さとすることにより、炊飯米を充填した後に折り曲げ部分を折り返して被せると、炊飯米の上部に被せるための透湿・吸水性を有するシート材を、別途用意する必要がないという利点がある。なお、この場合、どの側面部材の折り返し部分を炊飯米上部に被せることが可能な長さにするのかは必要に応じて適宜決めればよい。例えば、全ての側面部材(22)を少しずつ大きめに作成して、折り返した部分を併せると炊飯米の上部全面に被さるようにする方法や、図3のように対面する2つの側面部材(22A,22C)を長く形成して、炊飯米上部を2重に被せる方法などが挙げられる。
また、本発明の内装シート(20)においては、側面部材(22)の側辺に重ねしろ(23)を連接することができる。重ねしろ(23)は、炊飯米輸送用容器(10)の内面に装着した場合に、隣接する側面部材間に隙間が生じるのを防止するために設けるものであるので、本発明の内装シート(20)の底面部材(21)の縦横の寸法を輸送用容器内面の底面とほぼ同程度とした場合には、底面部材(21)と同じ幅、すなわち輸送用容器内面の側面とほぼ同程度の寸法の側面部材(22)では隣り合う側面部材間に隙間ができやすくなるので、側面部材(22)の側辺には重ねしろ(23)が隣接する側面部材間で少なくとも1個存在するように連接される必要がある。どの側面部材(22)の側辺に重ねしろ(23)を連接するのかは上記条件を満たす範囲であれば特に制限はないが、折りたたみやすいこと、製造のしやすさから、図2、図3に示すように対面する2つの側面部材の両側に重ねしろ(23)を設けるのが好ましい。
また、この重ねしろ(23)は、側面部材(22)の底面部材側から少なくとも輸送用容器の上端部(11)に達するまで、すなわち輸送用容器(10)の内面高さ(h)まで設ける必要がある(図2、図3参照)。この長さが、内面高さ(h)未満の場合、隣接する側面部材間に隙間が生じて充填した炊飯米が輸送用容器の内面に付着する恐れがあるので好ましくない。なお、本発明においては、重ねしろ(23)は、内面高さ(h)とほぼ同じ長さとするのが輸送用容器に装着しやすいので好ましい。なお、この重ねしろ(23)の幅は概ね5〜30mmとするのが好ましい。また、この重ねしろ(26)の底面部材(21)側は斜めにカットしておくのが好ましい。
本発明の内装シート(20)は、透湿・吸水性を有するシートを、例えば、刃型等を使用して打ち抜き加工をして製造することができる。また、内装シート(20)の形状を対称形にした場合は、形状に応じて2つ折り、4つ折りにした状態で打ち抜きすることもできる。さらに、例えば、対面する側面部材(22A、22C)と底面部材(21)を含むシート材と、もう一方の、対面する側面部材(22B、22D)と底面部材(21)を含むシート材とを、底面部材(21)の部分が重なるように重ね合わせ、必要に応じて底面部材(21)同士を貼り合わせることで製造することもできる(図1参照)。
[製造例]
透湿性を有するシートとして、芯がポリエステルで、鞘がポリエチレンである芯鞘構造の長繊維不織布(目付15g/m)と、吸水シートとしてのミート原紙(目付40g/m)とを使用し、まず、ミート原紙にホットメルト接着剤を塗布量(3g/m)となるようにスプレー法を用いて塗布し、圧着ロールを用いてミート原紙と不織布とを貼り合わせて本発明で使用する吸湿・吸水性を有するシート材を製造した。
[実施例1]
内面寸法が330mm×400mm×220mm(内面高さ(h):220mm)の炊飯米輸送用容器(10)に使用するための内装シート(20)を以下の手順で作成した。
製造例で得られた幅900mmの吸湿・吸水性を有するシート材を、底面部材(21)が338mm×408mm、側面部材(22A、22C)が338mm×270mm、側面部材(22B、22D)が408mm×270mmとなるように刃型で打ち抜き加工して、図1に示す本発明の内装シート(20)を製造し、底面部材(21)上に、各側面部材(22)を順次折り畳んで使用試験に供した。
まず、折り畳まれた内装シート(20)を、炊飯米輸送用容器(10)の内面底部に装着し、次いで折り畳まれた各側面部材(22)を順次開きながら炊飯米輸送用容器の上端部(11)に折り曲げ係止して装着したところ、内袋のガゼット部を拡げる場合に比べて極めて容易に装着することができた。
次いで、炊飯米を充填したが、その際も側面部材(22)は輸送用容器の上端(11)に係止されていて内面側に倒れ込んで充填の邪魔になることはなかった。
炊飯米の充填後、折り曲げ係止した部分を炊飯米の上部に折り返し、別途用意した透湿・吸水シートを炊飯米上部に被せた後、蓋をして輸送に供した。輸送後に炊飯米を使用したが結露は見られず食味の低下や輸送用容器(10)の内面への炊飯米の付着は見られなかった。
[実施例2]
製造例で得られた幅900mmの吸湿・保水性を有するシート材を、底面部材(21)が332mm×402mm、側面部材(22A、22C)が332mm×270mm、側面部材(22B,22D)が402mm×270mmであって、側面部材(22A、22C)の側辺の両側に幅20mmの重ねしろ(23)を底面部材側から内面高さ(h)の長さとした形状に刃型で打ち抜き加工して、図2に示す本発明の内装シート(20)を製造し、底面部材(21)上に、各側面部材(22)をとそれに連接する重ねしろ(23)を平面図が底面部材(21)の形状になるように順次折り畳んで使用試験に供した。
まず、折り畳まれた内装シート(20)を、炊飯米輸送用容器(10)の内面底部に装着し、次いで折り畳まれた各側面部材(22)とそれに連接する重ねしろ(23)を順次開きながら炊飯米輸送用容器の上端部(11)に折り曲げ係止して装着したところ、内袋のガゼット部を拡げる場合に比べて極めて容易に装着することができた。
次いで、炊飯米を充填したが、その際も側面部材(22)は輸送用容器の上端(11)に係止されていて内面側に倒れ込んで充填の邪魔になることはなかった。
炊飯米の充填後、折り曲げ係止した部分を炊飯米の上部に折り返し、別途用意した透湿・吸水シートを炊飯米上部に被せた後、蓋をして輸送に供した。輸送後に炊飯米を使用したが結露は見られず食味の低下や輸送用容器(10)の内面への炊飯米の付着は見られなかった。
[実施例3]
内装シート(20)の側面部材(22A、22C)の寸法を332mm×620mmとした以外は実施例2と同様にして図3に示す本発明の内装シート(20)を製造し、底面部材(21)上に、各側面部材(22)をとそれに連接する重ねしろ(23)を平面図が底面部材(21)の形状になるように順次折り畳んで使用試験に供した。
まず、折り畳まれた内装シート(20)を、炊飯米輸送用容器(10)の内面底部に装着し、次いで折り畳まれた各側面部材(22)とそれに連接する重ねしろ(23)を順次開きながら炊飯米輸送用容器の上端部(11)に折り曲げ係止して装着したところ、内袋のガゼット部を拡げる場合に比べて極めて容易に装着することができた。
次いで、炊飯米を充填したが、その際も側面部材(22)は輸送用容器の上端(11)に係止されていて内面側に倒れ込んで充填の邪魔になることはなかった。
炊飯米の充填後、折り曲げ係止した部分を炊飯米の上部に折り返し、側面部材(22A、22C)の折り返し部分をそのまま炊飯米上部に被せて蓋をして輸送に供した。輸送後に炊飯米を使用したが結露は見られず食味の低下や輸送用容器(10)の内面への炊飯米の付着は見られなかった。
本発明の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)はヒートシール加工による製袋工程が不要となるのでヒートシール適性の有無にかかわらず吸湿・保水性を有するシート材を自由に選択することができる。また、製造工程が少なく、従来の内袋よりも利用しやすいので炊飯米(白米、炊き込みご飯、おこわ、すし米)の輸送に好適に利用できる。
10 炊飯米輸送用容器
11 炊飯米輸送用容器の上端部
20 本発明の炊飯米輸送用容器の内装シート
21 底面部材
22 側面部材
23 重ねしろ
30 従来の輸送用容器の内袋

Claims (7)

  1. 透湿・吸水性を有するシート材からなり、輸送用容器内面に対応する方形の底面部材(21)と、底面部材(21)の各辺に連接する4つの方形の側面部材(22)とを有する形状であって、底面部材(21)の縦横の寸法が輸送用容器内面の底面よりも各々4mm以上大きく形成されており、各側面部材(22)は、幅が底面部材の連接する辺幅と同じであり、長さが装着時に輸送用容器の上端部(11)で少なくとも折り曲げ係止が可能な寸法であることを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。
  2. 透湿・吸水性を有するシート材からなり、輸送用容器内面に対応する方形の底面部材(21)と、底面部材(21)の各辺に連接する4つの方形の側面部材(22)とを有する形状であって、各側面部材(22)は、幅が底面部材の連接する辺幅と同じであり、長さが装着時に輸送用容器の上端部(11)で少なくとも折り曲げ係止が可能な寸法に形成されており、かつ側面部材(22)の側辺には重ねしろ(23)が隣接する側面部材間で少なくとも1個存在するように連接されていることを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。
  3. 底面部材(21)の縦横の寸法が輸送容器内面の底面より各々2〜8mm以上大きく形成されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。
  4. 側面部材(22)の折り曲げ係止部分が、個別で或いは複合して充填後の炊飯米上部全面に被せることが可能な長さに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。
  5. 重ねしろ(23)が、対面する2つの側面部材(22)の両側辺に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。
  6. 重ねしろ(23)が、側面部材(22)の底面部材側から輸送用容器(10)の上端部(11)に達するまで設けられていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)。
  7. 請求項1又は2記載の内装シート(20)を、底面部材(21)の上に側面部材(22)を折り返して重ねた矩形状として炊飯米輸送用容器(10)の内面底部に装着し、次いで折り畳まれた各側面部材(22)を順次開きながら炊飯米輸送用容器の上端部に折り曲げ係止し、しかる後に炊飯米を充填することを特徴とする炊飯米輸送用容器(10)の内装シート(20)の使用方法。
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