JP2017104971A - 締付トルク管理具、締付トルク管理具付ナット及びボルト、並びに取付物の取付方法 - Google Patents

締付トルク管理具、締付トルク管理具付ナット及びボルト、並びに取付物の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができると共に、低コストで作業効率を高めることができる。【解決手段】ナット6の締付外周面62に外嵌される嵌合孔21を有する嵌合部2と、締付外周面62に対応する外周面31を有し、嵌合孔21と連通する貫通孔32が形成されている締付トルク導入部3とが連結部4で一体的に連結され、連結部4が、厚肉部41と、所定の締付トルクを超える締付トルクの負荷で破断する薄肉部42とから構成される締付トルク管理具1であり、好適には嵌合部2の薄肉部42に対応する位置の一箇所に、嵌合部2の外周から内周に至る全体に亘って分離する切込み22を形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、ナットやボルトを螺合して締め付ける際に、締付トルクを管理するために用いられる締付トルク管理具、締付トルク管理具付ナット及びボルト、並びに締付トルク管理具付ナットを使用する取付物の取付方法に関する。
従来、取付物に挿通させたボルトをナットで締めて取付物を構造物に取り付ける際、特に取付物の落下が許容されない構造物や振動が生じる構造物に取付物を取り付ける場合には、取付物に挿通されたボルトにナットを螺合してトルクレンチで締め付ける施工を行った後に、1コ1コのナットがきちんと締め付けられているかどうか、再度トルクレンチを締め付けたナットに被せて締め付け確認する管理が一般的に行われている。
このような施工後に締め付けを確認する作業を多数のナット締結がなされる場所で実施する場合、再度1箇所ずつトルクレンチをナットに被せて締め付け方向に回転させる作業を多数のナットのそれぞれに対して行うことが必要になるため、多大な労力と長時間を要する作業となる。そのため、斯様な確認作業を要さずに、所定の締付トルクで締め付けを行うことを可能にする締付トルク管理具が提案されている(特許文献1参照)。
この締付トルク管理具は、ナットに被着させる凹部を有するカバー体と、締め付け方向に回転される締付体とを、所定の締付トルクで破断される連接部で一体に連接した合成樹脂製であり、ナットに凹部を被着した状態で締付体を回転させ、連接部が破断するまで締付体とナットを回転するものである。この締付トルク管理具によれば、再度トルクレンチを締め付けたナットに被せて締め付け確認する作業を行わずとも、連接部の破断により、所定の締付トルクでのナット締結を行うことができる。
特開2001−140832号公報
ところで、特許文献1の締付トルク管理具では、所定の締付トルクでナット締結をした後に、ナットに被せられた分離したカバー体を取り外すか、或いは分離したカバー体をナットに被せた状態にして接着剤で接着する場合、ナット締め作業後に他の作業が必要になる。このような他の作業を行うと、他の作業に対しての施工確認作業も行う必要が生じ、その分作業時間が延びてしまう。特に、集中工事や夜間通行止めで作業時間に制約がある場合には、作業時間を余分にかけることなく適正な締め付け作業を行うことが強く求められる。
また、予めカバー体をナットに被せた状態にして接着剤で接着した締付トルク管理具付ナットをナット締結作業で用いる場合、個々のナットのそれぞれに締付トルク管理具のカバー体を被せて接着剤で接着する作業を事前に行うか、或いはこのような事前に接着された高価な締付トルク管理具付ナットを準備する必要が生じ、作業効率の低下や部品コストの上昇を招いてしまう。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができると共に、低コストで作業効率を高めることができる締付トルク管理具、締付トルク管理具付ナット及びボルト、並びに締付トルク管理具付ナットを用いる取付物の取付方法を提供することを目的とする。
本発明の締付トルク管理具は、螺合部材の締付外周面に外嵌される嵌合孔を有する嵌合部と、前記螺合部材の前記締付外周面に対応する外周面を有し、前記嵌合孔と連通する貫通孔が形成されている締付トルク導入部とが連結部で一体的に連結され、前記連結部が、厚肉部と、所定の締付トルクを超える締付トルクの負荷で破断する薄肉部とから構成されることを特徴とする。
これによれば、螺合部材の締め付けに際して締付トルク導入部を回転させると、締付トルク導入部から嵌合部、螺合部材へと締付トルクが伝達され、所定の締付トルクを超えたところで薄肉部が破断するので、作業者が所定の締付トルクでの締結完了を容易且つ明確に検知することができ、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができる。また、薄肉部が破断しても、嵌合部と締付トルク導入部は厚肉部の連結による一体性を維持することから、所定の締付トルクでの螺合締結後に、一体的な締付トルク管理具を容易に螺合部材から取り外すことができる。即ち、締結後に締付トルク管理具の分離したカバー体等の一部分を取り外したり、ナット等の螺合部材に接着剤で接着する作業が不要となる。また、事前に締付トルク管理具をナット等の螺合部材に接着剤で接着する作業も不要である。従って、全体的な作業工程を削減し、作業効率を高めることができる。また、事前接着の作業コストを含む高価な締付トルク管理具付ナット等が不要であり、低コストで所定の締付トルクでの螺合締結を行うことができる。また、施工管理者は、締付トルク管理具の残留がないことを確認するだけで、所定の締付トルクでの螺合締結、施工完了を容易に手間無く確認することができると共に、遠くから目視しても容易に施工完了を確認することができる。また、薄肉部が破断した締付トルク管理具は厚肉部の連結が維持されることから、施工後に一体として取り外すことができるため、施工ナット本数と締付トルク管理具の数量を管理することにより、確実に施工管理をすることができる。また、ナット等の螺合部材の変形や破断を要せず、ナット等の螺合部材の種類を選ばずに適用することができ、例えば緩み止めナットのような特殊なナットに適用することも可能であり、汎用性に非常に優れる。
本発明の締付トルク管理具は、前記嵌合部の前記薄肉部に対応する位置の一箇所に、前記嵌合部の外周から内周に至る全体に亘って分離する切込み又は破断誘発部が形成されていることを特徴とする。
これによれば、所定の締付トルクでの螺合締結後に、一体的な締付トルク管理具を螺合部材から取り外す際に、切込みの幅の拡大又は破断誘発部の破断により、一体的な締付トルク管理具を非常に容易に螺合部材から取り外すことができる。
本発明の締付トルク管理具は、前記螺合部材の前記締付外周面の一つの角部に対応する位置に、前記嵌合部の周壁の中で最も肉厚が薄い前記破断誘発部が形成され、前記破断誘発部の上端から締付方向に前記薄肉部が形成されていることを特徴とする。
これによれば、嵌合部の周壁で最も肉厚が薄い破断誘発部に応力を集中させ、破断誘発部から薄肉部に亘って締付トルク管理具を部分破断させることができ、締付トルク管理具を意図する所望形状により確実に部分破断させ、締付トルク管理具が分離される破断をより確実に防止することができる。
本発明の締付トルク管理具は、前記嵌合部の前記嵌合孔に、前記螺合部材の前記締付外周面の平面部に当接される内方に突出するリブが軸方向に延びて形成され、複数の前記平面部にそれぞれ対応して前記リブが複数箇所に設けられていることを特徴とする。
これによれば、ナット又はボルト頭部等の螺合部材の締付外周面の複数の平面部を嵌合孔の複数のリブでそれぞれグリップし、ナット又はボルト頭部等と嵌合部を締付時に安定して連動させることができる。従って、締付トルク管理具を薄肉部でより確実に部分破断させることができると共に、締付トルクの管理精度を高めることができる。
本発明の締付トルク管理具は、前記嵌合部の前記嵌合孔の深さが前記螺合部材の前記締付外周面の高さよりも浅く形成されていることを特徴とする。
これによれば、嵌合孔に嵌められたナット又はボルト頭部等を嵌合孔に完全に入り込ませずに一部が出っ張った状態にすることが可能となるから、ナット又はボルトで取り付けられる取付物と締付トルク管理具とが接触することを防止することができる。従って、取付物と締付トルク管理具の接触による誤差を生ずることなく、非常に正確に締付トルクのトルク管理を行うことができると共に、締付時に締付トルク管理具が取付物にこすれて締付トルク管理具や取付物に傷がつくことを防止することができる。
本発明の締付トルク管理具付ナットは、本発明の締付トルク管理具の前記嵌合孔がナットの締付外周面に外嵌されて前記締付トルク管理具と前記ナットが一体的に設けられていることを特徴とする。
これによれば、締付トルク管理具とナットが一体的に設けられた締付トルク管理具付ナットを用いて締結作業を行うことにより、ナットの締結作業を一層効率的に行うことができる。
本発明の締付トルク管理具付ボルトは、本発明の締付トルク管理具の前記嵌合孔がボルトの頭部の締付外周面に外嵌されて前記締付トルク管理具と前記ボルトが一体的に設けられていることを特徴とする。
これによれば、締付トルク管理具とボルトが一体的に設けられた締付トルク管理具付ボルトを用いて締結作業を行うことにより、ボルトの締結作業を一層効率的に行うことができる。
本発明の取付物の取付方法は、前記締付トルク管理具の前記嵌合部の前記薄肉部に対応する位置の一箇所に、前記嵌合部の外周から内周に至る全体に亘って分離する切込みが形成されている本発明の締付トルク管理具付ナットを、取付物から突出するボルト軸部に螺合して前記取付物を取り付ける取付物の取付方法であって、前記嵌合部側から前記締付トルク管理具付ナットの前記ナットを前記ボルト軸部に螺合し、前記締付トルク導入部を工具で回転させて締め付けると共に、前記ボルト軸部を前記貫通孔の内部に突出させる第1工程と、所定の締付トルクを超える締付トルクを加えて前記連結部の前記薄肉部を破断させ、前記切込みの幅を拡げる第2工程と、前記切込みの幅が拡がった状態で前記厚肉部で前記嵌合部と前記締付トルク導入部が連結されている前記締付トルク管理具を、前記ナット及び前記ボルト軸部から抜き去る第3工程とを備えることを特徴とする。
これによれば、本発明の締付トルク管理具付ナットと同様の効果が得られると共に、ナットからボルト軸部が突出する長さ如何に拘わらず、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができる。また、切込みの幅の拡大により、一体的な締付トルク管理具を非常に容易に螺合部材から取り外すことができる。
本発明の取付物の取付方法は、前記締付トルク管理具の前記嵌合部の前記薄肉部に対応する位置の一箇所に、前記嵌合部の外周から内周に至る全体に亘って分離する破断誘発部が形成されている本発明の締付トルク管理具付ナットを、取付物から突出するボルト軸部に螺合して前記取付物を取り付ける取付物の取付方法であって、前記嵌合部側から前記締付トルク管理具付ナットの前記ナットを前記ボルト軸部に螺合し、前記締付トルク導入部を工具で回転させて締め付けると共に、前記ボルト軸部を前記貫通孔の内部に突出させる第1工程と、所定の締付トルクを超える締付トルクを加えて前記破断誘発部と前記薄肉部を破断させる第2工程と、前記厚肉部で前記嵌合部と前記締付トルク導入部が連結されている前記締付トルク管理具を、前記ナット及び前記ボルト軸部から抜き去る第3工程とを備えることを特徴とする。
これによれば、本発明の締付トルク管理具付ナットと同様の効果が得られると共に、ナットからボルト軸部が突出する長さ如何に拘わらず、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができる。また、破断誘発部から薄肉部に亘って締付トルク管理具を部分破断させることにより、一体的な締付トルク管理具を非常に容易に螺合部材から取り外すことができる。
本発明によれば、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができると共に、低コストで作業効率を高めることができる。
(a)は本発明による第1実施形態の締付トルク管理具の斜視図、(b)は本発明による第1実施形態の締付トルク管理具付ナットの斜視図。 第1実施形態の締付トルク管理具付ナットを斜め下方向から見上げた斜視図。 (a)は第1実施形態の締付トルク管理具の縦断面図、(b)は第1実施形態の締付トルク管理具付ナットの縦断面図。 第1実施形態の締付トルク管理具の破断ラインを説明する斜視説明図。 第1実施形態の締付トルク管理具と嵌め込まれるナットを示す斜視図。 取付物から突出したボルト軸部とこれに螺合される第1実施形態の締付トルク管理具付ナットを示す斜視説明図。 取付物から突出したボルト軸部に螺合された第1実施形態の締付トルク管理具付ナットを示す斜視説明図。 ボルト軸部にナットが螺合され、所定の締付トルクを超える締め付けで第1実施形態の締付トルク管理具が破断した状態を示す斜視説明図。 ボルト軸部及びこれに螺合締結されたナットから破断した第1実施形態の締付トルク管理具を抜き去った状態を示す斜視説明図。 (a)は本発明による第2実施形態の締付トルク管理具の正面側斜視図、(b)はその背面側斜視図、(c)はその底面図、(d)はその縦断面図。 (a)は第2実施形態の締付トルク管理具の破断ラインを説明する正面側斜視図、(b)はその背面側斜視図、(c)は第2実施形態の締付トルク管理具が破断した状態を示す正面側斜視図。 (a)は本発明による第3実施形態の締付トルク管理具の正面側斜視図、(b)はその底面側斜視図、(c)はその縦断面図。 第3実施形態の締付トルク管理具にナットを嵌め込んだ状態を示す縦断面図。 (a)は第3実施形態の締付トルク管理具が破断した状態を示す正面側斜視図、(b)はその底面側斜視図、(c)はその平面図。
〔第1実施形態の締付トルク管理具、締付トルク管理具付ナット、取付物の取付方法〕
本発明による第1実施形態の締付トルク管理具1は、図1〜図5に示すように、嵌合部2と締付トルク導入部3とが間に位置する連結部4で連結されたものであり、全体がポリプロピレンやポリエチレン、ABS樹脂等の共重合合成樹脂、或いはポリカーボネート等の耐熱性に優れるエンジニアリングプラスチック等の合成樹脂又はアルミニウムやアルミニウム合金等で一体的に形成されている。
嵌合部2には、ナット或いはボルトである螺合部材の締付外周面に外嵌される嵌合孔21が略中央に形成されており、嵌合孔21は、ナットの締付外周面或いはボルトの頭部の締付外周面に密着して外嵌可能になっている。嵌合孔21の平面視形状は、嵌合されたナット或いはボルト頭部が内部で空転しない非円形形状であれば、ナット或いはボルト頭部の締付外周面の形状に対応する適宜形状とすることが可能であり、図示例では平面視略正六角形の形状になっている。また、嵌合孔21に嵌め込まれるナットやボルトには適宜種類のものを用いることが可能である。
嵌合部2の平面視の外形形状は適宜であるが、例えば嵌合孔21の周囲に略同一の肉厚を確保して安定した強度を得られる形状等とし、図示例では嵌合孔21の形状に対応させて平面視略正六角形の外形形状になっている。
嵌合部2の後述する薄肉部42に対応する位置の一箇所には、嵌合部2の外周から内周に至る全体に亘って分離する切込み22が形成されている。本実施形態における切込み22は、嵌合部2の下端から上端まで延び、更に周方向に延びる薄肉部42の一方の端部に達するように形成されていると共に、嵌合部2の外周面及び薄肉部42の外周面から嵌合孔21及び後述する貫通孔32の連結部4内と嵌合部2内に位置する部分まで達するように形成されている。
締付トルク導入部3は、ナット或いはボルトである螺合部材の締付外周面に対応する外周面31を有する。外周面31の平面視形状は非円形形状であれば適宜であり、図示例では、平面視略正六角形であるナット或いはボルト頭部の締付外周面の形状に対応して平面視略正六角形に形成されている。また、締付トルク導入部3の外周面31の大きさは、ナット或いはボルト頭部の締付外周面の大きさと略同一になっている。
締付トルク導入部3の略中央には、嵌合孔21と連通する貫通孔32が形成されており、貫通孔32は、後述する連結部4の内側と、嵌合部2の嵌合孔21が形成されていない上部の内側まで延びて形成されている。貫通孔32の平面視形状と外径は、後述するように嵌合孔21に嵌め込まれたナット6から螺合によって突出するボルト軸部7が貫通孔32の内周面に接触しない構成であれば適宜である。
連結部4は、肉厚が厚い厚肉部41と、肉厚が薄く所定の締付トルクを超える締付トルクの負荷で破断する薄肉部42を周状に連設して構成されている。図示例の連結部4は、平面視略正六角形の締付トルク導入部3の形状に対応して平面視略正六角形で形成されている。厚肉部41は、例えば周方向に5度〜90度、好ましくは周方向に15度〜45度の範囲に設け、薄肉部42は、例えば周方向に270度〜355度、好ましくは周方向に315度〜345度の範囲に設けるとよく、図示例では厚肉部41が略30度程度、薄肉部42が略330度程度で周方向に連設されている。また、薄肉部42は切込み22の上端から右締めの締付方向の反対に向かって延在している。
厚肉部41の肉厚は締付トルク導入部3の肉厚と同一になっている。また、薄肉部42の肉厚は、厚肉部41の肉厚よりも薄く、且つ薄肉部42が周方向に設けられる範囲或いは比率と相俟って、所定の締付トルクを超える締付トルクの負荷で破断される適宜の肉厚とすることが可能である。尚、図示のLは、所定の締付トルクを超える締付トルクが加えられて破断する薄肉部42の破断想定ラインである。
締付トルク管理具1は、施工現場にて締結するナットの締付外周面或いはボルトの頭部の締付外周面に嵌合孔21を外嵌してナット或いはボルト頭部に設置し、締付トルク導入部3をトルクレンチ等の工具で回転させるようにして使用してもよいが、図1〜図3及び図5のように、締付トルク管理具1の嵌合孔21を螺合部材であるナット6の締付外周面62に密着するよう工場で外嵌して締付トルク管理具1とナット6を一体的に設けた締付トルク管理具付ナット5を予め構成し、締付トルク管理具付ナット5を用いて施工現場でナット締結、取付物の取付作業を行うようにすると、ナット6の締結作業を一層効率的且つ確実に行うことができて好適である。
図示例において、締付トルク管理具付ナット5を構成する嵌合孔21に嵌め込まれたナット6は、内側に雌ねじ孔61が形成され、締付外周面62が平面視略正六角形で形成されていると共に、雌ねじ孔61の上端近傍、嵌合孔21に嵌め込んだ状態では締付トルク導入部3側において、雌ねじ孔61の内側に突出するように対向する位置に板バネ63が設けられた緩み止めナットである。この緩み止め機能付きのナット6は、雌ねじ孔61にボルト軸部が螺合された状態で、板バネ63が変形してボルト軸部のネジ山に係合して緩み止め機能を発揮するものである。尚、一般的に緩み止め機能を有するナットは締付トルク管理を的確に行うことによってはじめて緩み止め効果を発現できることから、本発明が特に有効に効果を発現する。
この締付トルク管理具付ナット5を用いて取付物10を取り付ける際には、図6及び図7に示すように、取付物10から突出するボルト軸部7にワッシャー8を外挿して介在させ、ワッシャー8の外側においてボルト軸部7に嵌合部2側から締付トルク管理具付ナット5のナット6を螺合する。そして、この締付トルク管理具付ナット5の締付トルク導入部3をトルクレンチ等の工具で回転させて締め付け、ナット6の螺入を進めてボルト軸部7を貫通孔32の内部に突出させ、更に本例では貫通孔32からボルト軸部7の先端部分が外側に突出するまでナット6を螺入する。
その後、ナット6が次第に緊締されていき、所定の締付トルクを超える締付トルクを加えて締付トルク導入部3を回転させると、連結部4の薄肉部42が周方向に破断する。この薄肉部42の破断により、締付トルク導入部3が非破断部である厚肉部41を支点として傾くように浮き上がると共に、切込み22の幅が拡がって嵌合部2が割れた状態となるように変形する(図8参照)。
その後、図9に示すように、切込み22の幅が拡がった状態で、厚肉部41で嵌合部2と締付トルク導入部3が連結されている締付トルク管理具1を、緊締されたナット6及びボルト軸部7から抜き去り、ナット6の締結による取付物10の取り付けが完了する。
尚、締付トルク管理具1の嵌合孔21をボルトの頭部の締付外周面に外嵌して締付トルク管理具1とボルトを一体的に設けた締付トルク管理具付ボルトを予め構成し、この締付トルク管理具付ボルトを用いて施工現場でボルト締結、取付物の取付作業を行うようにしてもよい。この締付トルク管理具付ボルトを用いて締結作業を行うことにより、ボルトの締結作業を一層効率的に行うことが可能となる。
第1実施形態によれば、螺合部材の締め付けに際して締付トルク導入部3を回転させると、締付トルク導入部3から嵌合部2、螺合部材へと締付トルクが伝達され、所定の締付トルクを超えたところで薄肉部42が破断するので、作業者が所定の締付トルクでの締結完了を容易且つ明確に検知することができ、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができる。特に、締付トルク管理具付ナット5を用いる場合には、薄肉部42が破断するまで締め付けなければナット6から締付トルク管理具1が分離せず、また、薄肉部42が破断して後は変形してそれ以上締め付けられないので、締付過ぎてネジ山を損傷させる危険性も回避される。
また、薄肉部42が破断しても、嵌合部2と締付トルク導入部3は厚肉部41の連結による一体性を維持することから、所定の締付トルクでの螺合締結後に、一体的な締付トルク管理具1を容易に螺合部材から取り外すことができる。即ち、締結後に締付トルク管理具1の分離したカバー体等の一部分を取り外したり、ナット等の螺合部材に接着剤で接着する作業が不要である。また、事前に締付トルク管理具1をナット等の螺合部材に接着剤で接着する作業も不要である。従って、全体的な作業工程を削減し、作業効率を高めることができる。また、事前接着の作業コストを含む高価な締付トルク管理具付ナット等が不要であり、低コストで所定の締付トルクでの螺合締結を行うことができる。
また、施工管理者は、締付トルク管理具1の残留がないことを確認するだけで、所定の締付トルクでの螺合締結、施工完了を容易に手間無く確認することができると共に、遠くから目視しても容易に施工完了を確認することができる。また、薄肉部が破断した締付トルク管理具は厚肉部の連結が維持されることから、施工後に一体として取り外すことができるため、施工ナット本数と締付トルク管理具の数量を管理することにより、確実に施工管理をすることができる。また、ナット等の螺合部材の変形や破断を要せず、ナット等の螺合部材の種類を選ばずに適用することができ、上記例の緩み止め機能を有するナット6のような特殊なナットに適用することも可能であり、汎用性に非常に優れる。
また、切込み22を設けることで、所定の締付トルクでの螺合締結後に、一体的な締付トルク管理具1を螺合部材から取り外す際に、切込み22の幅の拡大により、一体的な締付トルク管理具1を一度の動作で非常に容易に螺合部材から取り外すことができる。
また、締付トルク管理具1の嵌合孔21にナットを嵌め込んで用いる場合には、嵌合孔21が貫通孔32に連通して、ボルト軸部7の貫通孔32内への突出や貫通孔32の嵌合孔21とは逆側への突出を許容する構成になっていることから、螺合するナットからボルト軸部7が突出する長さ如何に拘束されず、所定の締付トルクでの螺合締結を確実に行うことができる。
〔第2実施形態の締付トルク管理具〕
本発明による第2実施形態の締付トルク管理具1aは、図10及び図11に示すように、嵌合部2aと締付トルク導入部3aとが連結部4aで一体的に連結されたものであり、第1実施形態と同様の材料を適宜用いて一体的に形成されている。
嵌合部2aには、雌ねじ孔61aを有する通常のナット6a或いはボルトである螺合部材の締付外周面に外嵌される嵌合孔21aが略中央に形成されており、嵌合孔21aは、ナット6aの締付外周面62a或いはボルトの頭部の締付外周面に密着して外嵌可能になっている。嵌合孔21aの平面視形状は第1実施形態と同様に適宜形状とすることが可能であるが、第2実施形態では平面視略正六角形の形状になっている。
嵌合部2aの嵌合孔21aには、ナット6aの締付外周面62a或いはボルトの頭部の締付外周面等の螺合部材の締付外周面の平面部に当接される内方に突出するリブ211aが軸方向に延びて形成されており、螺合部材の締付外周面の複数の平面部にそれぞれ対応してリブ211aが複数箇所に設けられている。図示例では、嵌合孔21aの6つの平面の略中央にリブ211aがそれぞれ設けられ、例えば六角ナットであるナット6aが嵌合孔21aに嵌め込まれた際にリブ211aがナット6aの締付外周面62aの各平面部621aに当接して押圧保持するようになっている。尚、嵌合孔21aに嵌め込まれるナットやボルトには適宜種類のものを用いることが可能であり、例えば第1実施形態と同様に緩み止め機能付きのナット6を用いてもよい。
第2実施形態における嵌合部2aの外形は、略円柱形の周面の一部が切り欠かれ、周壁23aの一部に切欠き平面24aが形成されている形状である。切欠き平面24aはナット6a又はボルト頭部等の螺合部材の締付外周面の一つの角部が略中央になるように形成されており、螺合部材の締付外周面の一つの角部に対応する位置に、嵌合部2aの周壁23aの中で最も肉厚が薄い破断誘発部25aが形成されている。本実施形態における破断誘発部25aは、嵌合部2aの下端から上端まで延び、更に周方向に延びる薄肉部42aの一方の端部に達するように形成されている。
また、嵌合部2aの上面は、高さの高い第1上面261aと、第1上面261aよりも高さの低い第2上面262aとから構成されている。即ち、嵌合部2aの下端から第1上面261aまでの高さh1が、嵌合部2aの下端から第2上面262aまでの高さh2よりも高くなっている。
締付トルク導入部3aは、第1実施形態と同様に螺合部材の締付外周面に対応する外周面31aを有し、又、その略中央には嵌合孔21aと連通する貫通孔32aが第1実施形態と同様に形成されている。貫通孔32aの平面視形状と外径も、嵌合孔21aに嵌め込まれたナット6aから螺合によって突出するボルト軸部が貫通孔32aの内周面に接触しない構成であれば適宜である。
連結部4aは、肉厚が厚い厚肉部41aと、肉厚が薄く所定の締付トルクを超える締付トルクの負荷で破断する薄肉部42aとから構成され、厚肉部41aは嵌合部2aの高さの高い第1上面261aが設けられている領域に対応して形成され、薄肉部42aは嵌合部2aの高さの低い第2上面262aが設けられている領域に対応して形成されている。図示例の連結部4aは、平面視略正六角形の締付トルク導入部3aの形状に対応して平面視略正六角形で形成され、厚肉部41aが180度、薄肉部42aが180度で形成されている。厚肉部41aと薄肉部42aの形成範囲は本発明の趣旨の範囲内で適宜であるが、例えば厚肉部41aを周方向に120度〜180度、薄肉部42aを周方向に180度〜240度の範囲で設けると良好である。
嵌合部2aの高さの低い第2上面262aに対応する薄肉部42aは、破断誘発部25aの上端から右締めの締付方向に向かって形成されており、薄肉部42aは破断誘発部25aの上端から連続するようにして形成されている。尚、図示のL1は、所定の締付トルクを超える締付トルクが加えられて破断する破断誘発部25a及び薄肉部42aの破断想定ラインである。
第2実施形態の締付トルク管理具1aでは、第1実施形態と同様に、これを用いて締付トルク管理具付ナット又は締付トルク管理具付ボルトを予め構成することが可能である。
また、第2実施形態の締付トルク管理具1aを用いて取付物を取り付ける際には、第1実施形態と同様に、例えば取付物から突出するボルト軸部にワッシャーを外挿して介在させ、ワッシャーの外側においてボルト軸部に、嵌合部2a側から第2実施形態の締付トルク管理具1aにナット6aを嵌め込んだもの或いはその締付トルク管理具付ナットのナット6aを螺合する。そして、締付トルク導入部3aをトルクレンチ等の工具で回転させて締め付け、ナット6aの螺入を進めてボルト軸部を貫通孔32aの内部に突出させる。
その後、ナット6aが次第に緊締されていき、所定の締付トルクを超える締付トルクを加えて締付トルク導入部3aを回転させると、破断誘発部25aと薄肉部42aが破断想定ラインL1に沿って破断する。そして、厚肉部41aで嵌合部2aと締付トルク導入部3aが連結されている締付トルク管理具1aを、緊締されたナット6a及びボルト軸部から抜き去り、ナット6aの締結による取付物10の取り付けが完了する。
第2実施形態によれば、第1実施形態と対応する構成から対応する効果が得られると共に、嵌合部2aの周壁23aで最も肉厚が薄い破断誘発部25aに応力を集中させ、破断誘発部25aから薄肉部42aに亘って締付トルク管理具1aを部分破断させることができ、締付トルク管理具1aを意図する所望形状により確実に部分破断させ、締付トルク管理具1aが分離される破断をより確実に防止することができる。なお、図10に示す通り、周方向に延びる薄肉部42aの延在方向は、右締めの締付方向に向かって形成されているが、第1実施形態のように右締めの締付方向の反対に向かって形成することも可能である。また応力集中の観点で言えば、右締めの締付方向の反対に向かって延在する形態がより好ましい。
また、ナット6a又はボルト頭部等の螺合部材の締付外周面の複数の平面部を嵌合孔21aの複数のリブ211aでそれぞれグリップし、ナット6a又はボルト頭部等と嵌合部2aを締付時に安定して連動させることができる。従って、締付トルク管理具1aを薄肉部42a及び破断誘発部25aでより確実に部分破断させることができると共に、締付トルクの管理精度を高めることができる。
〔第3実施形態の締付トルク管理具〕
本発明による第3実施形態の締付トルク管理具1bは、図12〜図14に示すように、嵌合部2bと締付トルク導入部3bとが連結部4bで一体的に連結されたもので、第1実施形態と同様の材料を適宜用いて一体的に形成されている。
第3実施形態の締付トルク管理具1bの基本的な構成は第2実施形態の締付トルク管理具1aの構成と同一である。即ち、嵌合部2bの嵌合孔21b、リブ211b、周壁23b、切欠き平面24b、破断誘発部25b、第1上面261b、第2上面262bは、嵌合部2aの対応する部分と同一構成であり、又、締付トルク導入部3bの外周面31b、貫通孔32bは、締付トルク導入部3aの対応する部分と同一構成であり、又、連結部4bの厚肉部41b、薄肉部42bは、連結部4aの厚肉部41a、42aとそれぞれ同一構成である。また、図13に示すナット6bも第2実施形態で示したナット6aと同様に通常のナットであり、62bは締付外周面、621bは平面部である。尚、第3実施形態に用いられるナットやボルトも適宜種類のものを用いることが可能である。
第2実施形態と相違する構成として、第3実施形態の締付トルク管理具1bでは、その嵌合部2bの嵌合孔21bの深さが螺合部材の締付外周面の高さよりも浅く形成されている。図13の例では、ナット6bの締付外周面62bの高さよりも嵌合孔21bの深さが浅く形成され、ナット6bが嵌合孔21bに嵌め込まれた際に、ナット6b或いはその締付外周面62bの一部が嵌合孔21bの外側に突出するようになっている。
第3実施形態の締付トルク管理具1bでも、第1、第2実施形態と同様に、これを用いて締付トルク管理具付ナット又は締付トルク管理具付ボルトを予め構成することが可能である。また、第3実施形態の締付トルク管理具1bも、第2実施形態の締付トルク管理具1aと同様に用いて取付物の取り付けを行うことができる。
第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と対応する構成から対応する効果が得られると共に、嵌合孔21bに嵌められたナット6b又はボルト頭部等を嵌合孔21bに完全に入り込ませずに一部が出っ張った状態にすることが可能となるから、ナット6b又はボルトで取り付けられる取付物と締付トルク管理具1bとが接触することを防止することができる。従って、取付物と締付トルク管理具1bの接触による誤差を生ずることなく、非常に正確に締付トルクのトルク管理を行うことができると共に、締付時に締付トルク管理具1bが取付物にこすれて締付トルク管理具1bや取付物に傷がつくことを防止することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものであり、下記変形例も包含する。
例えば嵌合部2に設ける切込みは、薄肉部42が周方向に破断した際に幅が拡がるように設けられれば適宜であり、例えば嵌合部2の下端から薄肉部42の所定高さまで形成する等とすることが可能である。また、締付トルク管理具1の素材は、本発明の趣旨の範囲内で適宜である。
本発明は、例えば取付板、接続板等の取付物を各種構造物に螺合締結して取り付ける際に利用することができる。
1、1a、1b…締付トルク管理具 2、2a、2b…嵌合部 21、21a、21b…嵌合孔 211a、211b…リブ 22…切込み 23a、23b…周壁 24a、24b…切欠き平面 25a、25b…破断誘発部 261a、261b…第1上面 262a、262b…第2上面 3、3a、3b…締付トルク導入部 31、31a、31b…外周面 32、32a、32b…貫通孔 33b…周壁 34b…内周面 4、4a、4b…連結部 41、41a、41b…厚肉部 42、42a、42b…薄肉部 5…締付トルク管理具付ナット 6、6a…ナット 61、61a…雌ねじ孔 62、62a…締付外周面 621a…平面部 63…板バネ 7…ボルト軸部 8…ワッシャー 10…取付物 L、L1…破断想定ライン h1…嵌合部の下端から第1上面までの高さ h2…嵌合部の下端から第2上面までの高さ

Claims (9)

  1. 螺合部材の締付外周面に外嵌される嵌合孔を有する嵌合部と、
    前記螺合部材の前記締付外周面に対応する外周面を有し、前記嵌合孔と連通する貫通孔が形成されている締付トルク導入部とが連結部で一体的に連結され、
    前記連結部が、厚肉部と、所定の締付トルクを超える締付トルクの負荷で破断する薄肉部とから構成されることを特徴とする締付トルク管理具。
  2. 前記嵌合部の前記薄肉部に対応する位置の一箇所に、前記嵌合部の外周から内周に至る全体に亘って分離する切込み又は破断誘発部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の締付トルク管理具。
  3. 前記螺合部材の前記締付外周面の一つの角部に対応する位置に、前記嵌合部の周壁の中で最も肉厚が薄い前記破断誘発部が形成され、
    前記破断誘発部の上端から締付方向に前記薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の締付トルク管理具。
  4. 前記嵌合部の前記嵌合孔に、前記螺合部材の前記締付外周面の平面部に当接される内方に突出するリブが軸方向に延びて形成され、
    複数の前記平面部にそれぞれ対応して前記リブが複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の締付トルク管理具。
  5. 前記嵌合部の前記嵌合孔の深さが前記螺合部材の前記締付外周面の高さよりも浅く形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の締付トルク管理具。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の締付トルク管理具の前記嵌合孔がナットの締付外周面に外嵌されて前記締付トルク管理具と前記ナットが一体的に設けられていることを特徴とする締付トルク管理具付ナット。
  7. 請求項1〜5の何れかに記載の締付トルク管理具の前記嵌合孔がボルトの頭部の締付外周面に外嵌されて前記締付トルク管理具と前記ボルトが一体的に設けられていることを特徴とする締付トルク管理具付ボルト。
  8. 前記締付トルク管理具の前記嵌合部の前記薄肉部に対応する位置の一箇所に、前記嵌合部の外周から内周に至る全体に亘って分離する切込みが形成されている請求項6記載の締付トルク管理具付ナットを、取付物から突出するボルト軸部に螺合して前記取付物を取り付ける取付物の取付方法であって、
    前記嵌合部側から前記締付トルク管理具付ナットの前記ナットを前記ボルト軸部に螺合し、前記締付トルク導入部を工具で回転させて締め付けると共に、前記ボルト軸部を前記貫通孔の内部に突出させる第1工程と、
    所定の締付トルクを超える締付トルクを加えて前記連結部の前記薄肉部を破断させ、前記切込みの幅を拡げる第2工程と、
    前記切込みの幅が拡がった状態で前記厚肉部で前記嵌合部と前記締付トルク導入部が連結されている前記締付トルク管理具を、前記ナット及び前記ボルト軸部から抜き去る第3工程と
    を備えることを特徴とする取付物の取付方法。
  9. 前記締付トルク管理具の前記嵌合部の前記薄肉部に対応する位置の一箇所に、前記嵌合部の外周から内周に至る全体に亘って分離する破断誘発部が形成されている請求項6記載の締付トルク管理具付ナットを、取付物から突出するボルト軸部に螺合して前記取付物を取り付ける取付物の取付方法であって、
    前記嵌合部側から前記締付トルク管理具付ナットの前記ナットを前記ボルト軸部に螺合し、前記締付トルク導入部を工具で回転させて締め付けると共に、前記ボルト軸部を前記貫通孔の内部に突出させる第1工程と、
    所定の締付トルクを超える締付トルクを加えて前記破断誘発部と前記薄肉部を破断させる第2工程と、
    前記厚肉部で前記嵌合部と前記締付トルク導入部が連結されている前記締付トルク管理具を、前記ナット及び前記ボルト軸部から抜き去る第3工程と
    を備えることを特徴とする取付物の取付方法。
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