JP2017104472A - 化粧料容器 - Google Patents

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功 矢部
めぐみ 市川
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Abstract

【課題】フリーストップ機能を有する化粧料容器の部品点数を少なくすることによって、製造及び組立コストを低減し、さらに、金型を分割または可動するような構造にしなくとも成形できる廉価な化粧料容器を提供する。
【解決手段】容器本体2と蓋体3とからなる化粧料容器1は、支軸部170と軸穴部190とからなるヒンジ部140を有する。支軸部170は、支軸171と凸部172と凹部173とが段差を有し、傾斜部174を介して一体に形成され、かつ軸穴部190は、凸部192と凹部193とが段差を有し、傾斜部194を介して一体に形成される。凸部172と凸部192とが、嵌合する支軸171と軸穴191によって回動して重合し、化粧料容器1のフリーストップ機能が有効となる。
【選択図】図10

Description

本発明は、容器本体と回動可能な蓋体とからなる化粧料容器のヒンジ部に関し、特に蓋体の開閉時、蓋体を任意の開閉角度に保持させるフリーストップ機能を備えた化粧料容器に関する。
通常、アイシャドウやファンデーション等の化粧料を収納して利用する際には、コンパクト容器と呼ばれる化粧料容器が使用されている。この化粧料容器は、化粧料等を収納する容器本体と、この容器本体と開閉する蓋体とから構成されている。また蓋体と容器本体との後方には、ヒンジ部が設けられている。このヒンジ部によって蓋体は、容器本体に対して回動可能に取付けられている。また化粧料容器の前方にはフックが介設され、このフックが係合することによって蓋体と容器本体とが係止状態に保持されるようになっている。
また蓋体の裏面には、利用が化粧状態を確認するために使用される鏡が装着されている。このような化粧料容器にあっては、化粧時に使用者が化粧状態を鏡で確認し易いように、蓋体を任意の角度で保持させることを目的として、フリーストップ機能を備えたものがある。
従来から蓋体を任意の位置で保持させるフリーストップ機能を備えた化粧料容器として、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1の発明に係るコンパクト容器Aは、蓋体10と容器本体12がヒンジBを介して第1回動部20が取付けられて構成されている。この第1回動部20は、蓋体10には開放角度を保持するため、スプリングピン21と、このスプリングピン21が挿通される挿通孔との間に生じる摩擦力を利用してフリーストップ機能を持たせたもので、蓋体10の開閉操作を停止すると、摩擦力により蓋体10が開閉操作を停止した角度で蓋体10が保持されるようになっている。
またヒンジBは、上記した第1回動部20と回動軸に一致して設けた蓋体10に固定された軸受部材31と、回動部材32bと、係合部材32cと、この係合部材32cを付勢する付勢部材32dとを有する回動軸部材32とによって構成される第2回動部30とから構成されている。
また従来のフリーストップ機能を備えた化粧料容器として、特許文献2に開示されたものがある。
特許文献2の発明に係るコンパクト容器は、蓋体10と容器本体12とから構成されており、ヒンジ部8を介して回動可能に接続されている。このヒンジ部8は、一対の各ヒンジ片14にそれぞれ設けられた嵌合凸部26が蓋体4のヒンジブロック16に設けた嵌合凹部24に挿入され嵌合する。これによって、嵌合凸部26の回動中心軸は嵌合凹部28内の軸孔部27の形成位置に位置決めされるとともに、嵌合凸部26は嵌合凹部24に回転可能に軸支されている。
そしてヒンジ片14に設けられた嵌合凸部26の外周壁に形成された突出部30がヒンジブロック16に設けた嵌合凹部24の内周部24aに当接している。回動中心から突出部30の外周面までの寸法は、回動中心から内周部24aの内周面までの寸法より僅かに大きく設定されている。従って、蓋体4を開閉摺動させることにより、摩擦力が発生してフリーストップ機能を発揮させることができる。
特開2006−081576号公報 特開2003−180442号公報
しかしながら、このような従来のフリーストップ機能にあっては、次のような欠点があった。
上記した特許文献1では、第1回動部20は、貫通する穴10bに軸受部材22とスプリングピン21との2部品からなるので製造及び組立コストがアップする。また対向する第2回動部30の回動軸部材32は、軸受部材31と、カバー底部材32eとの間にカバー部材32aと回動部材32bと係合部材32cと、この係合部材32cを付勢する付勢部材32dとの計6部品を一体的に組立てて構成されているので製造及び組立コストは、第1回動部20よりさらにアップする欠点がある。
また上記した特許文献2では、ヒンジ部を構成する一対の各ヒンジ片14にそれぞれ設けられた嵌合凸部26が軸ピン25と突出部30とを一体に形成している。このような形状では射出成形に当たって金型は、成形品を取り出す際、通常エジェクトピンで突き出すようになっているが、嵌合凸部26の寸法が長いのでエジェクトピンでは突き出せない。従って、金型を分割または可動するようにしないと成形できないため金型の設計及び製造コストがアップする欠点がある。
同様にヒンジブロック16に設けた嵌合凹部24の形状も内周部24aと軸孔部27と切欠凹部28と上記した嵌合凸部26を挿通するために複雑な形状から構成されている。従って、嵌合凹部24を成形するため、金型を分割または可動するようにしないと成形できないため上記した嵌合凸部26と同様、金型の設計及び製造コストがアップする欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、
容器本体と蓋体とでフリーストップ機能を持たせるために、特に付加する構成部品を必要とせず、従って、組立作業や解体作業を不要とする廉価な化粧料容器を提供することにある。
また容器本体と蓋体とでフリーストップ機能を持たせるために、ヒンジ部の形状を簡素にして、射出成形終了後の成形品を取り出す際、特別な可動機構や構造を必要としない金型から廉価な化粧料容器を提供することにある。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、
容器本体と蓋体とが、それぞれのヒンジ基部に形成された支軸部と軸穴部とからなるヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた化粧料容器において、
前記支軸部は、その頂部に凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成された支軸が突設されるとともに、
前記軸穴部は、その底部に凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成された軸穴が凹設されており、
前記ヒンジ部は、前記蓋体を閉じた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凹部との形状が合致し、
前記蓋体を開けた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凸部とが重合し、弾性力によって離間するとともに、
弾性反力によって摩擦力が発生してフリーストップ機能を有することを特徴とした。
第2の発明は、
容器本体と蓋体とが、それぞれのヒンジ基部に形成された支軸部と軸穴部とからなるヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた化粧料容器において、
前記支軸部は、凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成され、この支軸部に支軸が突設されるとともに、
前記軸穴部は、凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成され、この軸穴部に軸穴が穿設されており、
前記ヒンジ部は、前記蓋体を閉じた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凹部との形状が合致し、
前記蓋体を開けた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凸部とが重合し、弾性力によって離間するとともに、
弾性反力によって摩擦力が発生してフリーストップ機能を有することを特徴とした。
第3の発明は、
前記支軸部と前記軸穴部とが回動可能に嵌合された前記ヒンジ部は、
前記蓋体を開けた状態で、前記支軸部と前記軸穴部とが重合して、離間する時に発生する弾性力を緩衝させるスリット部を支軸部側ヒンジ基部または、軸穴部側ヒンジ基部のいずれか一方、または両方に形成したことを特徴とした。
請求項1及び請求項2の発明では、
容器本体と蓋体とが、それぞれのヒンジ基部に形成された支軸部と軸穴部とからなるヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた化粧料容器において、
前記支軸部及び前記軸穴部は、それぞれ一体に形成され、
前記ヒンジ部は、前記蓋体を閉じた状態では、前記支軸部と前記軸穴部との形状が合致しており、
前記蓋体を開けた状態では、前記支軸部と前記軸穴部とが重合して、弾性力によって離間するとともに、
弾性反力によって摩擦力が発生してフリーストップ機能を有するようにしたので、
フリーストップ機能を有するためのヒンジ部の支軸部または軸穴部は、樹脂の射出成形機で一体成形加工が可能であり、フリーストップ機能を有するため従来例のような付加部品及び付加部品の組み付け作業も必要がなくなるので、部品代と人件費及び組み付け治具などの設備費なども不要となって、化粧料容器の製造コストがダウンする。従って、フリーストップ機能を有する化粧料容器を廉価に提供可能となる効果がある。
また第3の発明では、
前記支軸部と前記軸穴部とが回動可能に嵌合された前記ヒンジ部は、
前記蓋体を開けた状態で、前記支軸部と前記軸穴部とが重合して、離間する時に発生する弾性力を緩衝させるスリット部を前記支軸部側ヒンジ基部または、前記軸穴部側ヒンジ基部のいずれか一方、または両方に形成したことによって、
前記重合時に発生する弾性変形と弾性反力の軽減及び前記支軸部と前記軸穴部との摩擦力の維持が図れるので前記ヒンジ部のフリーストップ機能の低下を防止できる効果がある。
本発明の実施例1に係る化粧料容器の分解斜視図。 同化粧料容器のヒンジ部を示す部分分解斜視図。 (a)図2のイ方向から見た蓋体が閉じた状態のヒンジ部の状態を示す模式図。(b)図3(a)のA‐A線に沿う断面図。 (a)図2のイ方向から見た蓋体の開き角度が約45°の場合のヒンジ部の状態を示す模式図。(b)図4(a)のA‐A線に沿う断面図。 (a)図2のイ方向から見た蓋体の開き角度が約135°の場合のヒンジ部の状態を示す模式図。(b)図6(a)のA‐A線に沿う断面図。 同化粧料容器のフリーストップ機能の開始角度を任意の角度に設定する場合のヒンジ部を示す模式図。 同粧料容器のヒンジ部の支軸部側ヒンジ基部にスリット部を形成した部分斜視図。 同粧料容器のヒンジ部の軸穴部側ヒンジ基部にスリット部を形成した部分斜視図。 本発明の実施例2に係る化粧料容器の分解斜視図。 同化粧料容器のヒンジ部を示す部分分解斜視図。 (a)図10のロ方向から見た蓋体が閉じた状態のヒンジ部の状態を示す模式図。(b)図11(a)のA‐A線に沿う断面図。 (a)図10のロ方向から見た蓋体の開き角度が約45°の場合のヒンジ部の状態を示す模式図。(b)図12(a)のA‐A線に沿う断面図。 (a)図10のロ方向から見た蓋体の開き角度が約135°の場合のヒンジ部の状態を示す模式図。(b)図13(a)のA‐A線に沿う断面図。 同化粧料容器のフリーストップ機能の開始角度を任意の角度に設定する場合のヒンジ部を示す模式図。 同粧料容器のヒンジ部の支軸部側ヒンジ基部にスリット部を形成した部分斜視図。 同粧料容器のヒンジ部の軸穴部側ヒンジ基部にスリット部を形成した部分斜視図。
以下、本発明の実施例1に係る化粧料容器の実施の形態について、図1〜図8に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2のいずれかに示すように本発明の実施例1に係る化粧料容器1は、容器本体2と蓋体3とから構成されている。また容器本体2には、蓋体3がヒンジ部4を介して回動可能に取り付けられている。また容器本体2と蓋体3の前方にはフック部5が形成されている。このフック部5は、容器本体2に凸設された係合突起52と、蓋体3に凸設された係合突起53とが係合して係止される。
また化粧料容器1は、容器本体2と蓋体3とが対向して形成されたに支軸部7と軸穴部9とからなるヒンジ部4を介して回動可能に取り付けられている。この化粧料容器1の後方に構成されたヒンジ部4は、容器本体2の左右に対向して突設した支軸部側ヒンジ基部6の内壁面6aに、ヒンジ部4の一方を構成する支軸部7が対向して突設されている。この支軸部7は、円錐台形状の支軸71から構成されている。この支軸71は、その頂部に凸部72と凹部73とが段差を有し、傾斜部74を介して一体に形成されている。
また容器本体2には、ファンデーションなどの化粧料Dを収納する化粧料収納部12が一体に凹設されている。この容器本体2は、樹脂を素材として1ピースで射出成形されている。
また化粧料容器1の後方には、ヒンジ部4の他方を構成する軸穴部9が、蓋体3の中央に凸設された軸穴部側ヒンジ基部8の両端の外壁面8aに形成されている。この軸穴部9は、逆円錐台形状の軸穴91から構成されている。この軸穴91は、その底部に凸部92と凹部93とが段差を有し、傾斜部94を介して一体に形成されている。この軸穴91は、支軸部7の支軸71と同心で回転するように嵌合する。
また蓋体3には、ファンデーションなどの化粧料Dを塗る際に化粧状態を確認するために使用される鏡13が取り付けられている。この蓋体3は、上記した容器本体2と同様に樹脂を素材として鏡13を除き1ピースで射出成形されている。
次に、上記した化粧料容器1に於けるヒンジ部4のフリーストップ機能が作動する工程を図3〜図5を用いて説明する。
図3(a)は、容器本体2に対して回転中心Pを中心に蓋体3の開き角度が0°で即ち、蓋体3が閉じた状態にある。この状態で図3(b)のように支軸部7の凸部72と軸穴部9の凹部93とが、また支軸部7の凹部73と支軸部7の凸部92とが、さらに支軸71の傾斜部74と軸穴91の傾斜部94との形状が合致し、嵌合している。しかしこの状態では、支軸部7と軸穴部9との間には摩擦力が発生していないためヒンジ部4は、フリーストップ機能を有していない。
次に、図4(a)は、容器本体2に対して回転中心Pを中心に蓋体3の開き角度がフリーストップ機能を有する状態にある。この状態で蓋体3を矢印方向に開いて行くと、図4(a)または(b)に示すように軸穴91の傾斜部94が支軸部7の傾斜部74に沿って移動して行き、支軸部7と軸穴部9とが樹脂材の弾性力によって離間して行く。そして軸穴部9の凸部92が、支軸部7の凸部72と接触領域Eで重合する。この時に、支軸部7と軸穴部9との離間が隙間Tになる。
しかしながら、同時に接触領域Eには樹脂材の弾性反力によって、摩擦力が発生し、この摩擦力がフリーストップ機能を有することになる。そして支軸部7に対して軸穴部9の隙間Tは、図4(a)で示す軸穴部9の凸部92が、支軸部7の凸部72と重合する接触領域Eでは維持されたままとなって、ヒンジ部4のフリーストップ機能が有効となる。
さらに、図5(a)は、容器本体2に対して回転中心Pを中心に蓋体3の開き角度が一般的にファンデーションなどの化粧料Dを塗る際に化粧状態を確認するために使用される角度で約135°である。
この状態で図5(a)または(b)に示すように軸穴部9の凸部92が支軸部7の凸部72面上に沿って、さらに移動して行き、軸穴部9の凸部92が、支軸部7の凸部72と接触領域Eで重合し、重合する面積が大きくなるので発生する摩擦力も大きくなって、フリーストップ機能が向上する。この時に支軸部7と軸穴部9との離間は、隙間Tを維持したままである。
また図6は、蓋体3の軸穴部9の凸部92の角度を角度θ分小さくすると、フリーストップ機能は、蓋体3の開き角度が角度θを過ぎた後に有効になり、この角度θを任意に設定することにより、フリーストップ機能を有する蓋体3の開き角度を自在に設定可能となる。尚、容器本体2の支軸部7の凸部72の角度は、上記した実施例と同様である。
さらに図7及び図8に示すように、上記したように蓋体3を開いた状態で、容器本体2の支軸部7を構成する支軸部7の凸部72と蓋体3の軸穴部9を形成する軸穴部9の凸部92とが重合して、離間する時に発生する弾性力を緩衝させるスリット部Sを容器本体2の支軸部側ヒンジ基部6または、蓋体3の軸穴部側ヒンジ基部8のいずれか一方、または両方に形成した。
このスリット部Sは、軸穴部9の凸部92に支軸部7の凸部72を組み付ける際に、弾性変形によって撓みFが発生してスムーズに嵌め込むことができる。またフリーストップ機能を高めるため支軸部7の傾斜部74と軸穴部9の傾斜部94の段差を大きくしても弾性変形が弾性反力によって撓みFが摩擦力に変わり。ヒンジ部4の磨耗を防止できる。
以上のように実施例1に係る化粧料容器1は、支軸部7の突設寸法が小さく、また、軸穴部9の深さも浅いので蓋体3の重量が軽い小型の化粧料容器のフリーストップ機能に好適である。
以下、本発明の実施例2に係る化粧料容器の実施の形態について、図9〜図16に基づいて詳細に説明する。
図9及び図10のいずれかに示すように本発明の実施例2に係る化粧料容器1は、上記した実施例1と同様に容器本体2と蓋体3とから構成されている。また容器本体2には、蓋体3がヒンジ部140を介して回動可能に取り付けられている。また容器本体2と蓋体3の前方にはフック部5が形成されている。このフック部5は、容器本体2に凸設された係合突起52と、蓋体3に凸設された係合突起53とが係合して係止される点は、同様の構成となっている。
また化粧料容器1は、容器本体2と蓋体3とが、それぞれ対向して形成されたに支軸部170と軸穴部190とからなるヒンジ部140を介して回動可能に取り付けられている。この化粧料容器1の後方に構成されたヒンジ部140は、容器本体2の左右に対向して突設した支軸部側ヒンジ基部6の内壁面6aに、ヒンジ部140の一方を構成する支軸部170が対向して突設されている。この支軸部170は、内壁面6aに突設されたピン形状の支軸171と凸部172と凹部173とが段差を有し、傾斜部174を介して一体に形成されている。また実施例1と同様に容器本体2には、ファンデーションなどの化粧料Dを収納する化粧料収納部12が一体に凹設されている。この容器本体2は、樹脂を素材として1ピースで射出成形されている。
また化粧料容器1の後方には、ヒンジ部140の他方を構成する軸穴部190が蓋体3の中央に凸設された軸穴部側ヒンジ基部8の両端の外壁面8aに形成されている。この軸穴部190は、両端の外壁面8aに穿設された軸穴191と、同じく外壁面8aに形成された凸部192と凹部193とが段差を有し、傾斜部194を介して一体に形成されている。
また軸穴部190の軸穴191には支軸部170の支軸171の直径より幅が狭く、支軸171の全長より若干長く形成されたスリット195が形成されている。このスリット195に沿って、支軸171を軸穴191に押し込むことによって、支軸171と軸穴191が回動中心Pを中心に回動可能に嵌合する。このスリット195を形成することによって、容器本体2と蓋体3との組み立てが容易になる。
また蓋体3には、ファンデーションなどの化粧料Dを塗る際に化粧状態を確認するために使用される鏡13が取り付けられている。蓋体3は、上記した容器本体2と同様に樹脂を素材として鏡13を除き1ピースで射出成形されている。
次に、上記した化粧料容器1に於けるヒンジ部140のフリーストップ機能が作動する工程を図11〜図13を用いて説明する。
図11(a)は、容器本体2に対して支軸171の回転中心Pを中心に蓋体3の開き角度が0°で即ち、蓋体3が閉じた状態にある。この状態で図11(b)のように支軸部170の凸部172と軸穴部190の凹部193とが、また支軸部170の凹部173と支軸部190の凸部192とが、さらに支軸部170の傾斜部174と軸穴部190の傾斜部194との形状が合致し、嵌合している。しかしこの状態では、支軸部170と軸穴部190との間には摩擦力が発生していないためヒンジ部140は、フリーストップ機能を有していない。
次に、図12(a)は、容器本体2に対して支軸171の回転中心Pを中心に蓋体3の開き角度がフリーストップ機能を有する状態にある。この状態で蓋体3を矢印方向に開いて行くと、図12(a)または(b)に示すように軸穴部190の傾斜部194が支軸部170の傾斜部174に沿って移動して行き、支軸部170と軸穴部190とが樹脂材の弾性力によって離間して行く。そして軸穴部190の凸部192が、支軸部170の凸部172と接触領域E1で重合する。この時に、支軸部170と軸穴部190との離間が隙間T1になる。
しかしながら、同時に接触領域E1には樹脂材の弾性反力によって摩擦力が発生し、この摩擦力がフリーストップ機能を有することになる。そして支軸部170に対して軸穴部190の隙間T1は、図12(a)で示す軸穴部190の凸部192が、支軸部170の凸部172と重合する接触領域E1では維持されたままとなって、ヒンジ部140のフリーストップ機能が有効となる。
さらに、図13(a)は、容器本体2に対して支軸171の回転中心Pを中心に蓋体3の開き角度が一般的にファンデーションなどの化粧料Dを塗る際に化粧状態を確認するために使用される角度で約135°である。
この状態で図13(a)または(b)に示すように軸穴部190の凸部192が支軸部170の凸部172面上に沿って、さらに移動して行き、軸穴部190の凸部192が、支軸部170の凸部172と接触領域E1で重合し、重合する面積が大きくなるので発生する摩擦力も大きくなって、フリーストップ機能が向上する。この状態で支軸部170と軸穴部190との離間は、隙間T1を維持したままである。
また図14のように軸穴部190の凸部192の角度を角度θ分小さくすると、フリーストップ機能は、蓋体3の開き角度が角度θを過ぎた後に有効になり、この角度θを任意に設定することにより、フリーストップ機能を有する蓋体3の開き角度を自在に設定可能となる。尚、容器本体2の支軸部170の凸部172の角度は、上記した実施例と同様である。
さらに図15及び図16に示すように、上記した蓋体3を開いた状態で、容器本体2の支軸部170の凸部172と蓋体3の軸穴部190の凸部192とが重合して、離間する時に発生する弾性力を緩衝させるため、スリット部Sを容器本体2の支軸部側ヒンジ基部6または、蓋体3の軸穴部側ヒンジ基部8のいずれか一方、または両方に形成した。
このスリット部Sは、軸穴部190の凸部192に支軸部170の凸部172を組み付ける際に、弾性変形によって撓みFが発生してスムーズに嵌め込むことができる。またフリーストップ機能を高めるため支軸部170の傾斜部174と軸穴部190の傾斜部194の段差を大きくすると弾性変形が弾性反力によって撓みFが摩擦力に変わり。ヒンジ部140の磨耗を防止できるとともにフリーストップ機能の保持力が強くなる。
以上のように実施例2に係る化粧料容器1は、支軸部170と軸穴部190との接触する面積が大きく、また、支軸171と軸穴191との嵌合する寸法が長いので蓋体3の重量が重い大型の化粧料容器のフリーストップ機能に好適である。
1 化粧料容器
12 化粧料収納部
13 鏡
2 容器本体
3 蓋体
4、140 ヒンジ部
5 フック部
52 係合突起
53 係合突起
6 支軸部側ヒンジ基部
6a 内壁面
7、170 支軸部
71、171 支軸
72、172 凸部
73、173 凹部
74、174 傾斜部
9、190 軸穴部
195 スリット
8 軸穴部側ヒンジ基部
8a 外壁面
91、191 軸穴
92、192 凹部
93、193 凸部
94、194 傾斜部
D 化粧料
P 回転中心
T、T1 隙間
E、E1 接触領域
θ 角度
S スリット部
F 撓み

Claims (3)

  1. 容器本体と蓋体とが、それぞれのヒンジ基部に形成された支軸部と軸穴部とからなるヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた化粧料容器において、
    前記支軸部は、その頂部に凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成された支軸が突設されるとともに、
    前記軸穴部は、その底部に凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成された軸穴が凹設されており、
    前記ヒンジ部は、前記蓋体を閉じた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凹部との形状が合致し、
    前記蓋体を開けた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凸部とが重合し、弾性力によって離間するとともに、
    弾性反力によって摩擦力が発生してフリーストップ機能を有することを特徴とした化粧料容器。
  2. 容器本体と蓋体とが、それぞれのヒンジ基部に形成された支軸部と軸穴部とからなるヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた化粧料容器において、
    前記支軸部は、凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成され、この支軸部に支軸が突設されるとともに、
    前記軸穴部は、凸部と凹部とが傾斜部を介して一体に形成され、この軸穴部に軸穴が穿設されており、
    前記ヒンジ部は、前記蓋体を閉じた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凹部との形状が合致し、
    前記蓋体を開けた状態では、前記支軸部の凸部と前記軸穴部の凸部とが重合し、弾性力によって離間するとともに、
    弾性反力によって摩擦力が発生してフリーストップ機能を有することを特徴とした化粧料容器。
  3. 前記支軸部と前記軸穴部とが回動可能に嵌合された前記ヒンジ部は、
    前記蓋体を開けた状態で、前記支軸部と前記軸穴部とが重合して、離間する時に発生する弾性力を緩衝させるスリット部を支軸部側ヒンジ基部または、軸穴部側ヒンジ基部のいずれか一方、または両方に形成したことを特徴とした請求項1及び請求項2に記載の化粧料容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021186261A (ja) * 2020-05-29 2021-12-13 株式会社吉野工業所 コンパクト容器

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