JP2017103973A - 電圧補償装置 - Google Patents
電圧補償装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017103973A JP2017103973A JP2015237359A JP2015237359A JP2017103973A JP 2017103973 A JP2017103973 A JP 2017103973A JP 2015237359 A JP2015237359 A JP 2015237359A JP 2015237359 A JP2015237359 A JP 2015237359A JP 2017103973 A JP2017103973 A JP 2017103973A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- current
- phase
- power converter
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】実施形態の電圧補償装置は、第1電力変換器と、第1相〜第3相にそれぞれ直列に接続された一次巻線と前記第1電力変換器の出力に接続された二次巻線とを含む第1〜第3変圧器と、直流リンクを介して前記第1電力変換器に接続された第2電力変換器と、前記第1相〜前記第3相の線間に接続された第4変圧器および第5変圧器と、前記第2電力変換器と前記第4変圧器および前記第5変圧器との間にそれぞれ接続された第1および第2インダクタと、前記第1相〜第3相の交流電圧および前記直流リンクの電圧にもとづいて、前記第1電力変換器を制御する第1制御回路と、前記第1〜第2インダクタに流れる電流および前記直流リンクの電圧にもとづいて、前記第2電力変換器を制御する第2制御回路と、を備える。
【選択図】図1
Description
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る電圧補償装置を例示するブロック図である。
図2は、本実施形態の電圧補償装置の一部である制御部を例示するブロック図である。
本実施形態の電圧補償装置1の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の電圧補償装置1は、電圧補償部10と、制御部80と、を備える。電圧補償部10は、直列変圧器11,13,15と、第1電力変換器20と、第2電力変換器30と、並列変圧器41,42と、インダクタ51,52と、電流検出器61,62と、交流電圧検出器71〜74と、直流電圧検出器75と、を含む。電圧補償装置1は、電圧補償部10によって電力系統に直列に接続される。電力系統は、U相、V相およびW相からなる三相交流の配電系統である。以下では、電力系統に直列に接続された電圧補償装置1から見て、変電所側を上流、需要者側を下流と呼ぶこととする。電圧補償装置1は、U相の上流6aと入力端子2aで接続され、U相の下流7aと出力端子3aで接続されている。電圧補償装置1は、V相の上流6bと入力端子2bで接続され、V相の下流7bと出力端子3bで接続されている。電圧補償装置1は、W相の上流6cと入力端子2cで接続され、W相の下流7cと出力端子3cで接続されている。電圧補償装置1は、電力系統の上流6a〜6cおよび下流7a〜7cの電圧の上昇あるいは低下を検出して、目標値の範囲内となるように電力系統の電圧を補償する。
本実施形態の電圧補償装置1では、目標電圧の範囲があらかじめ設定されている。目標電圧の範囲は、たとえば6.6kV±5%である。つまり、電力系統の電圧が、6.27kV(=6.6kV−5%)よりも低下した場合、および電力系統の電圧が6.93V(=6.6kV+5%)よりも上昇した場合に、電圧が、6.27kV〜6.93kVの範囲内となるように補償する。具体的には、直列変圧器11,13,15の二次巻線11s,13s,15sに、一次巻線11p,13p,15pで不足または超過している電圧を発生させて、電力系統の電圧を補償する。電力系統の電圧が目標電圧の下限よりも小さいときには、電力系統の電圧と同相の電圧を二次巻線に発生させて、変圧器の磁気結合を用いて一次巻線に加算する。電力系統の電圧が目標電圧の上限よりも大きいときには、電力系統の電圧と逆相の電圧を二次巻線に発生させて、変圧器の磁気結合を用いて一次巻線に加算する。
図3は、比較例の電圧補償装置を例示するブロック図である。
図3に示すように、比較例の電圧補償装置200は、直列変圧器211,213,215と、タップ切替回路220a,220bと、並列変圧器241,242と、交流電圧検出器271〜274と、制御部280とを有する。比較例の電圧補償装置200では、直列変圧器211,213,215の一次巻線は、電力系統の各相に直列に接続されている。直列変圧器211,213,215の各二次巻線の一端は、互いに接続されている。直列変圧器211の二次巻線の他端は、タップ切替回路(タップ切替回路1)220aの一方の端子に接続されている。直列変圧器213の二次巻線の他端は、タップ切替回路220aの他方の端子に接続されている。直列変圧器213の二次巻線の他端は、また、タップ切替回路(タップ切替回路2)220bの一方の端子にも接続されている。直列変圧器215の二次巻線の他端は、タップ切替回路220bの他方の端子に接続されている。
上述した実施形態の電圧補償装置1では、直列変圧器11,13,15の二次巻線11s,13s,15sは、スター結線されている。二次巻線11s,13s,15sは、スター結線に限らず、デルタ結線とすることもできる。
図4は、本変形例の電圧補償装置1aを例示するブロック図である。
本変形例の電圧補償装置1aでは、直列変圧器11,13,15の二次巻線11s,13s,15sの結線以外は、第1の実施形態の電圧補償装置1と同一であり、同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第1電力変換器20の出力にスター結線の直列変圧器を接続した場合には、二次巻線の一方の端子を第1電力変換器20の出力に接続するので、結線作業が容易になるとの利点がある。その一方で、スター結線では、二次巻線の他方の端子を互いに接続して中性点とするが、中性点が他に接続されず、変圧器の非線形性等により電圧歪が発生したときに、電流を他に流すことができないため、電圧歪現象が解消されにくいとの問題を生ずることがある。
上述の実施形態では、第2電力変換器30は、電力系統から第1電力変換器20に有効電力を供給するように動作したが、電力系統に対して無効電流を注入することができる。以下説明する実施形態では、第2電力変換器30によって無効電流の注入を行って、電力系統の電圧補償を行う。
図5は、本実施形態の電圧補償装置を例示するブロック図である。
図6は、本実施形態の電圧補償装置の制御部を例示するブロック図である。
本実施形態の電圧補償装置1bでは、電圧補償部10bが電流検出器63,64を有する点で第1の実施形態およびその変形例の電圧補償装置1,1aと相違する。また、第2制御回路82bの構成要素が第1の実施形態およびその変形例の電圧補償装置1,1aの第2制御回路82の構成要素と相違する。他の構成要素は、第1の実施形態およびその変形例の電圧補償装置1,1aと同一である。同一の構成要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
上述したとおり、電力系統の各相に流れる電流は、直交座標変換の後、無効電流指令値設定部103において、電力系統の位相θを用いて、回転座標変換される。したがって、無効電流指令値設定部103では、有効電流成分に直交する成分である無効電流成分を抽出することによって、電力系統に流れる無効電流成分を検出することができる。交流電流制御部97bでは、抽出された有効電流指令値および無効電流指令値にもとづいて、第2電力変換器30の出力電流の振幅および位相を制御する。ゲート駆動信号生成部98では、交流電流制御部97bの出力にもとづいて、座標の逆変換、空間ベクトル変換等行い、第2電力変換器30のゲート駆動信号のパターンを生成する。第2電力変換器30は、生成されたゲート駆動信号のパターンによって、第1電力変換器20に有効電流を供給し、電力系統には並列変圧器41,42を介して無効電流を注入する。
本実施形態の電圧補償装置1bでは、電源角度検出部101と、直交座標変換部102と、無効電流指令値設定部103と、を含むので、電力系統の線電流から無効電流成分を抽出することができる。電圧補償装置1bは、交流電流制御部97bによって、抽出した無効電流成分を用いて、これを相殺する無効電流指令値を設定し、出力電流を制御することができる。したがって、電圧補償装置1bは、第1電力変換器20に有効電流を供給し、直列変圧器11,13,15を介する電力系統の電圧の補償を行いつつ、電力系統の無効電流を相殺するように無効電流を電力系統に注入して、電力系統の電圧を補償することができる。
図7は、本実施形態の電圧補償装置を例示するブロック図である。
本実施形態の電圧補償装置1cでは、さらに電力系統の下流に接続された不平衡負荷による電力系統の電圧不平衡を補償することもできる。本実施形態の電圧補償装置1cでは、制御部80cの第2制御回路82cが有効電流および無効電流の逆相成分を抽出する構成要素を有する点で、第2の実施形態の電圧補償装置1bの第2制御回路82bと相違する。他の点では、第2の実施形態の電圧補償装置1bと同一である。他の実施形態の電圧補償装置1〜1bと同一の構成要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
電力系統の各相の線電流には、有効電流および無効電流の正相分および逆相分がそれぞれ含まれており、逆相成分が存在することによって、電力系統が不平衡状態となる。そこで、本実施形態の電圧補償装置1cでは、電力系統の線電流から、無効電流指令値設定部103を用いて、有効電流および無効電流の正相分および逆相分を抽出する。正相分は、それぞれ直流値として出力されるので、その値をそのまま用いて、これを相殺する信号を無効電流指令値として出力する。有効電流および無効電流の逆相成分は、電力系統の2倍の周波数成分として検出されるので、直流成分をカットする交流成分抽出部111を介して抽出される。交流成分抽出部111では、抽出された有効電流および無効電流の逆相成分を相殺するような逆相有効電流指令値および逆相無効電流指令値を生成する。
本実施形態の電圧補償装置1cでは、無効電流指令値設定部103によって無効電流だけでなく、有効電流を取得し、有効電流および無効電流に含まれる電力系統の周波数の2倍の成分を交流成分抽出部111によって抽出することができる。そのため、電力系統の線電流の有効電流および無効電流それぞれの逆相成分も抽出することができるので、これらを相殺するように第2電力変換器30の電流値設定を行うことができる。したがって、第2電力変換器30は、有効電流および無効電流の正相分および逆相分をそれぞれ補償することができるので、電力系統の不平衡状態を補償することができる。
図8は、本変形例の電圧補償装置を例示するブロック図である。
第3の実施形態の電圧補償装置1cでは、電源の位相θを用いて回転座標変換を行って有効電流成分および無効電流成分を抽出し、さらにこれらから周波数成分を抽出することによって、有効電流および無効電流それぞれの逆相成分を抽出した。有効電流および無効電流の逆相成分を生成させるには、他の手段を用いてもよい。
図8に示すように、電圧補償装置1dは、電圧補償部10bと、制御部80dと、を備える。本変形例の電圧補償装置1dでは、第3の実施形態の電圧補償装置1cの交流成分抽出部111に代えて、不平衡電流成分抽出部115を有している点で、第3の実施形態の電圧補償装置1cと相違する。同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
電圧補償装置1dの第2制御回路82dは、−1倍の係数器114と、不平衡電流成分抽出部(第8演算部)115と、をさらに含む。係数器114は、電源角度検出部101の出力に接続されている。不平衡電流成分抽出部115の入力は、係数器114の出力および直交座標変換部102の出力に接続され、出力は加算器112,113に接続されている。
第3の実施形態の電圧補償装置1cの作用および効果に加えて、本変形例の電圧補償装置1dでは、次の作用および効果を有する。すなわち、本変形例の電圧補償装置1dでは、逆相成分の抽出を行う不平衡電流成分抽出部115には、正相成分の抽出を行う無効電流指令値設定部103と同様の回転座標変換を行う回路を用いることができるので、第2制御回路82dの回路構成を簡素化することができる。
上述した他の実施形態およびその変形例の電圧補償装置1b〜1dでは、電圧補償装置1b〜1dの設置点における電力系統の線電流から無効電流や不平衡成分を抽出し、これを相殺するように並列変圧器41,42を介して電力系統に電流注入している。一方、この電圧補償装置1b〜1dよりも下流には、他のSVC等が設置され、SVC等によって電力系統に無効電流が注入されている場合がある。SVC等は、自ら電力系統の線電流の無効電流を抽出し、抽出した無効電流にもとづいてこれを相殺するように無効電流を電力系統に抽出していると考えられる。
図9(a)に示すように、本実施形態の電圧補償装置では、他の実施形態の電圧補償装置1b〜1dの第2制御回路82b〜82dに代えて、第2制御回路82eを含む。第2制御回路82eは、無効電流指令値設定部103eと、系統電圧値演算部121とを含む。無効電流指令値設定部103eは、電源角度検出部101の出力および直交座標変換部96の出力に接続されている。また、無効電流指令値設定部103eは、系統電圧値演算部121の出力にも接続されている。系統電圧値演算部121は、直交座標変換部91の出力に接続されている。無効電流指令値設定部103eは、電源角度検出部101の出力、直交座標変換部96の出力および直交座標変換部91の出力にもとづいて、無効電流指令値を計算して出力する。
本実施形態の電圧補償装置では、第2制御回路82eの無効電流指令値設定部103eにおいて、電力系統の系統電圧値および電力系統から抽出された無効電流によって、無効電流補償動作を行うか否かを判定する。この条件判定のため無効電流指令値設定部103eは、判定部106を含む。判定部106では、上述した条件を満たした場合に、抽出した無効電流抽出値を出力し、条件を満たさない場合には、出力する無効電流抽出値をたとえば0に設定する。
近年では、電力自由化等を背景に送配電システムは高度に複雑化し、電力系統から無効電流を抽出して電圧補償を行うことが困難な場合が増大することが懸念される。そこで、本実施形態の電圧補償装置では、電力系統から無効電流を抽出しなくても、電力系統に注入すべき無効電流を設定する。
図10(a)は、本実施形態の電圧補償装置の制御部80fを例示するブロック図である。図10(b)は、無効電流指令値設定部122の特性を例示する概念図である。
図10(a)に示すように、本実施形態の電圧補償装置の第2制御回路82fは、無効電流指令値設定部(第9演算部)122を含む。無効電流指令値設定部122は、系統電圧値演算部121の出力に接続されており、無効電流指令値設定部122の出力は、交流電流制御部97に接続されている。
本実施形態の電圧補償装置では、系統電圧値に対してあらかじめ設定された無効電流指令値を出力する無効電流指令値設定部122を有しているので、電力系統の無効電流を直接抽出することなく、無効電流注入による電圧補償を行うことができる。
第2電力変換器30は、電圧制御する直流リンク24を介して第1電力変換器20への電力供給を行うとともに、並列変圧器41,42を介して電力系統へ不平衡電流および無効電流を供給する。第2電力変換器30には、第1電力変換器20へ供給する電力分の有効電流と、電力系統へ注入する無効電流および不平衡電流が流れる。これらの電流ベクトルの総和の大きさが、第2電力変換器30の電流容量を超過してしまうと、許容発熱量を超過し、第2電力変換器30は、破壊に至るおそれがある。そのため、第2電力変換器30が出力する電流ベクトルの総和の大きさは、第2電力変換器30の電流容量を超過しないよう制限する必要がある。
図11に示すように、電圧補償装置の第2制御回路82gは、電流指令ベクトル演算部(第10演算部)131と、無効電流制限値演算部132と、不平衡電流制限値演算部133と、電流制限回路(リミッタ)134〜137と、をさらに含む。電流指令ベクトル演算部131は、直流電圧制御部95、無効電流指令値設定部103、および不平衡電流成分抽出部115の出力に接続されている。電流指令ベクトル演算部131の出力は、また、無効電流制限値演算部132および不平衡電流制限値演算部133に接続されている。無効電流制限値演算部132の出力は、電流制限回路135に接続されている。不平衡電流制限値演算部133の出力は、電流制限回路136,137にそれぞれ接続されている。電流制限回路134は、直流電圧制御部95と、加算器112との間に直列に接続されている。電流制限回路135は、無効電流指令値設定部103と、加算器113との間に直列に接続されている。電流制限回路136は、不平衡電流成分抽出部115の一方の出力と、加算器112との間に直列に接続されている。電流制限回路137は、不平衡電流成分抽出部115の他方の出力と、加算器113との間に直列に接続されている。
図12(a)〜図12(d)は、本実施形態の電圧補償装置の動作を説明するために、有効電流指令値、無効電流指令値、逆相有効電流指令値および逆相無効電流指令値をベクトルで示した図の例である。
図12(a)〜図12(d)の一点鎖線の円は、第2電力変換器30の出力電流容量Iaの大きさを示している。図12(a)では、有効電流指令値Ipの大きさは、第2電力変換器30の出力電流容量Ia以下の値に設定されている。この場合の無効電流指令値Iqのベクトルは、有効電流指令値Ipのベクトルと加算したときに、これらのベクトル和の大きさIOUTは、出力電流容量Iaを超えている。このような場合には、不平衡電流指令値は、有効電流分Ip1および無効電流分Iq1とも0に設定され、有効電流指令値Ipおよび無効電流指令値Iqのベクトル和以下になるように、無効電流指令値Iqの大きさが制限される。つまり、Iq’≦(Ia2−Ip2)1/2となるように無効電流指令値Iq’の電流制限値が設定される(図12(b))。
本実施形態の電圧補償装置では、有効電流指令値を制限する電流制限回路134に加えて、無効電流指令値を制限する電流制限回路135と、逆相有効電流指令値および逆相無効電流指令値をそれぞれ制限する電流制限回路136,137とを有するので、第2電力変換器30におけるそれぞれの電流の出力を個別に制限することができる。さらに、電圧補償装置では、有効電流指令値、無効電流指令値、逆相有効電流指令値および逆相無効電流指令値のベクトル和の大きさを計算する電流指令ベクトル演算部131を有しているので、優先的に制限すべき電流指令値を設定することができる。そして、電圧補償装置では、電流指令ベクトル演算部131の出力にもとづいて、無効電流指令値の制限値を設定する無効電流制限値演算部132を有しているので、有効電流指令値および無効電流指令値のベクトル和の大きさが第2電力変換器30の出力電流容量を超えないように、無効電流指令値の制限値を設定することができる。さらに、電圧補償装置では、逆相有効電流指令値および逆相無効電流指令値のベクトル和の大きさを制限値を計算する不平衡電流制限値演算部133とを有するので、第2電力変換器30は、不平衡電流成分の出力を制限することができる。
Claims (11)
- 自己消弧形の第1スイッチング素子を有する第1インバータ回路を含む第1電力変換器と、
三相交流の第1相、第2相および第3相にそれぞれ直列に接続された一次巻線と前記第1電力変換器の出力に接続された二次巻線とを含む第1変圧器、第2変圧器および第3変圧器と、
直流リンクを介して前記第1電力変換器に接続された第2電力変換器と、
前記第1相〜前記第3相のうちの二相の線間に二次巻線が接続された第4変圧器と、
前記第1相〜前記第3相のうちの他の二相の線間に二次巻線が接続された第5変圧器と、
前記第2電力変換器と前記第4変圧器の前記二次巻線との間に接続された第1インダクタと、
前記第2電力変換器と前記第5変圧器の前記二次巻線との間に接続された第2インダクタと、
前記第1変圧器の上流と前記第2変圧器の上流との間の線間の電圧を表す第1電圧データ、前記第2変圧器の上流と前記第3変圧器の上流との間の線間の電圧を表す第2電圧データ、前記第1変圧器の下流と前記第2変圧器の下流との間の線間の電圧を表す第3電圧データ、前記第2変圧器の下流と前記第3変圧器の下流との間の線間の電圧を表す第4電圧データ、および前記直流リンクの両端の電圧を表す第5電圧データにもとづいて、前記第1スイッチング素子を駆動する駆動信号を出力する第1制御回路と、
前記第1インダクタに流れる電流を表す第1電流データ、第2インダクタに流れる電流を表す第2電流データ、および前記第5電圧データにもとづいて、前記直流リンクを介して前記第1電力変換器に有効電力を供給するように前記第2電力変換器を制御する第2制御回路と、
を備え、
前記第1制御回路は、
前記第1電圧データ〜前記第4電圧データにもとづいて、前記第1相〜前記第3相の各系統電圧を計算し、前記系統電圧と、あらかじめ設定された目標電圧との差分を出力する第1演算部と、
前記第5電圧データおよび前記差分にもとづいて、前記第1電力変換器が出力する電圧の振幅を決定し、前記差分の符号によって、前記系統電圧と同相の電圧を出力するか、逆相の電圧を出力するかを決定する第2演算部と、
を含む電圧補償装置。 - 前記第2電力変換器は、自己消弧形の第2スイッチング素子を有する第2インバータ回路を含み、
前記第2制御回路は、
前記第5電圧データにもとづいて、前記第1電力変換器に供給する有効電流指令値を設定する第3演算部と、
前記有効電流指令値、前記第1電流データ、および前記第2電流データにもとづいて、前記第1電力変換器に供給する電流の振幅および位相を設定する第4演算部と、
を含み、
前記第4演算部の出力にもとづいて、前記第2スイッチング素子を駆動する駆動信号を出力する請求項1記載の電圧補償装置。 - 前記第2制御回路は、
前記第1相〜前記第3相の電圧を検出して位相を計算する第5演算部と、
前記第1相〜前記第3相のうちの1つの相の電流を表す第3電流データ、前記第1相〜第3相のうちの他の相の電流を表す第4電流データ、および前記第5演算部の出力にもとづいて、無効電流指令値を生成する第6演算部と、
をさらに含み、
前記第4演算部は、前記第3演算部の出力、前記第1電流データ、前記第2電流データ、および前記第6演算部の出力にもとづいて前記第2スイッチング素子を駆動する駆動信号を出力する請求項2記載の電圧補償装置。 - 前記第2制御回路は、前記第6演算部の計算結果から、交流成分を抽出する第7演算部をさらに含む請求項3記載の電圧補償装置。
- 前記第2制御回路は、前記第5演算部の出力、前記第3電流データおよび前記第4電流データにもとづいて、前記第1相〜前記第3相の無効電流および有効電流の逆相成分を抽出する第8演算部をさらに含む請求項3記載の電圧補償装置。
- 前記第6演算部は、
前記第1相〜前記第3相の電圧が目標電圧の上限値よりも大きく、かつ、前記第3演算部から出力された無効電流に進み無効電流が含まれているときには、前記進み無効電流を相殺する指令値を出力し、
前記第1相〜前記第3相の電圧が目標電圧の下限値よりも小さく、かつ、前記第3演算部から出力された無効電流に遅れ無効電流が含まれているときには、前記遅れ無効電流を相殺する指令値を出力する請求項3〜5のいずれか1つに記載の電圧補償装置。 - 前記第2制御回路は、
前記系統電圧および前記系統電圧に関連付けられた無効電流指令値の組を有するデータベースと、
前記データベースを検索して前記系統電圧に応じた無効電流指令値を出力する第9演算部と、をさらに含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の電圧補償装置。 - 前記第2制御回路は、
前記第2電力変換器が出力する有効電流を制限する第1電流制限部と、
前記第2電力変換器が出力する無効電流を制限する第2電流制限部と、
をさらに含み、
前記第2電流制限部によって設定された電流制限は、前記第1電流制限部によって設定された電流制限よりも優先される請求項2〜4のいずれか1つに記載の電圧補償装置。 - 前記第2制御回路は、
前記第2電力変換器が出力する有効電流の逆相成分を制限する第3電流制限部と、
前記第2電力変換器が出力する無効電流の逆相成分を制限する第4電流制限部と、
前記第2電流制限部、前記第3電流制限部および前記第4電流制限部における電流制限の優先順位を設定する第10演算部と、
をさらに含む請求項8記載の電圧補償装置。 - 前記第1変圧器〜前記第3変圧器のそれぞれの二次側巻線は、スター結線された請求項1〜9のいずれか1つに記載の電圧補償装置。
- 前記第1変圧器〜前記第3変圧器のそれぞれの二次側巻線は、デルタ結線された請求項1〜9のいずれか1つに記載の電圧補償装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015237359A JP6517676B2 (ja) | 2015-12-04 | 2015-12-04 | 電圧補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015237359A JP6517676B2 (ja) | 2015-12-04 | 2015-12-04 | 電圧補償装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017103973A true JP2017103973A (ja) | 2017-06-08 |
JP6517676B2 JP6517676B2 (ja) | 2019-05-22 |
Family
ID=59017251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015237359A Active JP6517676B2 (ja) | 2015-12-04 | 2015-12-04 | 電圧補償装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6517676B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019106903A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-06 | 株式会社 東芝 | 電圧補償装置 |
CN112103954A (zh) * | 2020-09-11 | 2020-12-18 | 西安交通大学 | 一种混合式配电变压器电压补偿变换器无冲击投切系统、装置和方法 |
CN117639452A (zh) * | 2024-01-23 | 2024-03-01 | 深圳市科沃电气技术有限公司 | 逆变器的电压补偿方法、装置、设备及存储介质 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07194008A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-28 | Toshiba Corp | 交流システムにおける有効電力及び無効電力制御装置 |
JPH1042467A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-02-13 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 配電線電圧及び無効電力調整装置 |
JP2003009426A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-10 | Fuji Electric Co Ltd | 無停電電源装置 |
JP2003070251A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-07 | Toshiba Corp | 電圧調整装置 |
-
2015
- 2015-12-04 JP JP2015237359A patent/JP6517676B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07194008A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-28 | Toshiba Corp | 交流システムにおける有効電力及び無効電力制御装置 |
JPH1042467A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-02-13 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 配電線電圧及び無効電力調整装置 |
JP2003009426A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-10 | Fuji Electric Co Ltd | 無停電電源装置 |
JP2003070251A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-07 | Toshiba Corp | 電圧調整装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019106903A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-06 | 株式会社 東芝 | 電圧補償装置 |
JPWO2019106903A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2021-01-07 | 株式会社東芝 | 電圧補償装置 |
US11211876B2 (en) | 2017-11-30 | 2021-12-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Voltage compensation device |
CN112103954A (zh) * | 2020-09-11 | 2020-12-18 | 西安交通大学 | 一种混合式配电变压器电压补偿变换器无冲击投切系统、装置和方法 |
CN117639452A (zh) * | 2024-01-23 | 2024-03-01 | 深圳市科沃电气技术有限公司 | 逆变器的电压补偿方法、装置、设备及存储介质 |
CN117639452B (zh) * | 2024-01-23 | 2024-04-23 | 深圳市科沃电气技术有限公司 | 逆变器的电压补偿方法、装置、设备及存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6517676B2 (ja) | 2019-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Wang et al. | Circulating current suppression for MMC-HVDC under unbalanced grid conditions | |
Son et al. | An algorithm for effective mitigation of commutation failure in high-voltage direct-current systems | |
JP6147363B2 (ja) | 電力変換装置 | |
Ngamroo | Optimization of SMES-FCL for augmenting FRT performance and smoothing output power of grid-connected DFIG wind turbine | |
JP6730946B2 (ja) | 電力変換器の制御装置 | |
JP2012085500A (ja) | 無効電力補償装置 | |
JP6538544B2 (ja) | 自励式無効電力補償装置 | |
JPWO2019215842A1 (ja) | 電力変換装置 | |
Mikkili et al. | Power quality issues and solutions–review | |
Mohammed et al. | Performance evaluation of R-UPQC and L-UPQC based on a novel voltage detection algorithm | |
JP6517676B2 (ja) | 電圧補償装置 | |
JP6492031B2 (ja) | 電圧補償装置 | |
JP6909867B2 (ja) | 電圧補償装置 | |
JP5904883B2 (ja) | 変圧器多重電力変換装置 | |
JP6574742B2 (ja) | 電圧補償装置 | |
Deshpande et al. | Different modeling aspects and energy systems of unified power quality conditioner (UPQC): an overview | |
JP4034458B2 (ja) | 自励式交直変換器制御装置および遮断器回路制御装置 | |
Mansour et al. | Sliding mode Control using 3D-SVM for three-phase four-leg shunt active filter | |
Li et al. | Mitigation of voltage sag for DVR to comply with voltage security protocol via elliptical trajectory compensation | |
Babu et al. | Design of unified power quality conditioner (UPQC) to improve the power quality problems by using PQ theory | |
Liu et al. | Start-up strategy for modular multilevel converters with modified nearest level modulation method | |
JP6503904B2 (ja) | 分散電源の単独運転検出装置 | |
Sharma et al. | Investigations on power quality improvement using soft computing based unified power quality conditioner | |
JP7322567B2 (ja) | モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器 | |
WO2023214462A1 (ja) | 電力変換装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20171208 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20171211 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180528 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190308 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190418 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6517676 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |