JP2017101861A - 空気制御システム、空気制御方法及び空気制御装置 - Google Patents

空気制御システム、空気制御方法及び空気制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全館空調システムにおいて所定の部屋が湿潤又は乾燥状態になることを抑制できる空気制御システムを提供する。【解決手段】空気制御システム1は、給気ダクト12を介して複数の部屋100間で空気を循環させる送風部10と、送風部10が循環させる空気を加湿するための加湿部30と、前記複数の部屋100それぞれの湿度を検知する湿度検知部40と、湿度検知部40が検知した複数の部屋100の湿度に応じて、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御して複数の部屋100の湿度を調整する制御部50と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、給気(SA:Supply Air)ダクトを介して複数の部屋間で循環する空気を制御する空気制御システム、空気制御方法及び空気制御装置に関する。
従来、温度調整部(例えばエアコン)及び湿度調整部(例えば加湿器若しくは除湿器、又は加湿機能と除湿機能とを切り替えて動作できる装置)で温湿度を調整した空気を、給気ダクトを介して住宅内の複数の部屋間で循環させる全館空調システムというものがある。全館空調システムでは、各部屋に設置された温度検知部が検知する温度情報に基づいて複数の部屋間を循環する循環風量を制御することで各部屋の涼しさ又は暖かさが調整される。特許文献1には、このような空気制御システムに関する技術が記載されている。
特許第5375786号公報
しかしながら、各部屋に設置された温度検知部が検知する温度情報に基づいて複数の部屋間を循環する循環風量を制御することで各部屋の涼しさ又は暖かさが調整される場合、部屋の湿度が極端に湿潤状態(例えば80%RH以上)になったり、乾燥状態(例えば30%RH以下)になったりする。例えば人が長時間過ごすリビング等が湿潤又は乾燥状態になると人を不健康な状態にしてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、全館空調システムにおいて部屋が湿潤又は乾燥状態になることを抑制できる空気制御システム、空気制御方法及び空気制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る空気制御システムは、給気ダクトを介して複数の部屋間で空気を循環させる送風部と、前記送風部が循環させる空気を加湿するための加湿部と、前記複数の部屋それぞれの湿度を検知する湿度検知部と、前記湿度検知部が検知した前記複数の部屋の湿度に応じて、前記送風部の循環風量及び前記加湿部の加湿量の少なくとも一方を制御して前記複数の部屋の湿度を調整する制御部と、を備える。
本発明の一態様に係る空気制御方法は、給気ダクトを介して複数の部屋間で空気を循環させる送風部と、前記送風部が循環させる空気を加湿するための加湿部と、前記複数の部屋それぞれの湿度を検知する湿度検知部と、を備える空気制御システムの動作を制御する空気制御方法であって、前記湿度検知部が検知した前記複数の部屋の湿度に応じて、前記送風部の循環風量及び前記加湿部の加湿量の少なくとも一方を制御して前記複数の部屋の湿度を調整する。
本発明の一態様に係る空気制御装置は、給気ダクトを介して複数の部屋間で空気を循環させる送風部と、前記送風部が循環させる空気を加湿するための加湿部と、を制御する空気制御装置であって、前記複数の部屋それぞれの湿度を検知する湿度検知部が検知した湿度に応じて、前記送風部の循環風量及び前記加湿部の加湿量の少なくとも一方を制御して前記複数の部屋の湿度を調整する制御部を備える。
本発明の一態様に係る空気制御システム、空気制御方法及び空気制御装置によれば、全館空調システムにおいて部屋が湿潤又は乾燥状態になることを抑制できる。
図1は、実施の形態1に係る空気制御システムの一例を示す構成図である。 図2は、実施の形態1に係る空気制御システムの設置例を示す図である。 図3は、湿度の適正範囲及び許容範囲の一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態1の変形例に係る制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態2に係る制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態2の変形例に係る制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態に係る空気制御システム、空気制御方法及び空気制御装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成要素については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1について、図1から図4を用いて説明する。
[空気制御システムの構成]
図1は、実施の形態1に係る空気制御システム1の一例を示す構成図である。図1に示される各構成要素をつなぐ点線の矢印は、信号の経路を示す。
図2は、実施の形態1に係る空気制御システム1の設置例を示す図である。図2に示される点線の矢印は、信号の経路を示す。また、ハッチングを付した矢印は空気の流れを示す。なお、図2では、湿度検知部40及び人検知部60から制御部50へ向かう信号の経路を省略している。空気制御システム1は、例えば、図2に示されるように、戸建てに設置される。なお、空気制御システム1は、集合住宅又はビル等に設置されてもよい。
空気制御システム1は、送風部10、温度調整部20、加湿部30、湿度検知部40、制御部50、人検知部60及び除湿部70を備える。
送風部10は、給気ダクト12を介して複数の部屋100間で空気を循環させる例えばファンである。送風部10は、給気ダクト12のダクト内に設けられ、例えば送風部10が有するファンが回転することで各部屋100の空気を循環させる。送風部10は、例えば通信部(図示せず)を備え、後述する制御部50により、複数の部屋100間で循環させる空気の風量(送風部10の循環風量)は制御される。なお、部屋100は、例えば、1つの部屋をパーティション等で区切られた空間であってもよい。
温度調整部20は、全館空調システムにおいて送風部10が複数の部屋100(本実施の形態では4つの部屋100a〜100d)間で循環させる空気の温度を調整するための装置であり、例えばエアコンである。温度調整部20は、例えば、空間102に設置され、空間102の空気の温度を調整する。温度調整部20は、例えば通信部(図示せず)を備え、後述する制御部50により、複数の部屋100間で循環する空気の温度、電源のオン及びオフ、並びに、タイマー等が制御される。
加湿部30は、全館空調システムにおいて送風部10が複数の部屋100間で循環させる空気を加湿するための装置である。加湿部30は、例えば、空間102に設置され、空間102の空気を加湿する。加湿部は、例えば通信部(図示せず)を備え、後述する制御部50により、複数の部屋100間で循環する空気の加湿量、電源のオン及びオフ、並びに、タイマー等が制御される。
除湿部70は、全館空調システムにおいて送風部10が複数の部屋100間で循環させる空気を除湿するための装置である。除湿部70は、例えば、空間102に設置され、空間102の空気を除湿する。除湿部は、例えば通信部(図示せず)を備え、後述する制御部50により、複数の部屋100間で循環する空気の除湿量、電源のオン及びオフ、並びに、タイマー等が制御される。
湿度検知部40は、複数の部屋100それぞれの湿度(相対湿度)を検知する例えばセンサである。湿度検知部40は、例えば複数の部屋100毎に設置される。つまり、部屋100aに設置された湿度検知部40は、部屋100aの湿度を検知し、同様に、部屋100b〜100dに設置された湿度検知部40は、それぞれ部屋100b〜100dの湿度を検知する。湿度検知部40は、例えば通信部(図示せず)を備え、湿度検知部40が検知した湿度情報を後述する制御部50に通知する。なお、湿度検知部40は、複数の部屋100毎に設置されなくてもよく、例えば、ユーザに持ち運ばれることで1つの湿度検知部40によって複数の部屋100それぞれの湿度を検知してもよい。
人検知部60は、複数の部屋100のそれぞれにおける人の在及び不在を検知する例えばセンサである。人検知部60は、例えば複数の部屋100毎に設置される。つまり、部屋100aに設置された人検知部60は、部屋100aの人の在及び不在を検知し、同様に、部屋100b〜100dに設置された人検知部60は、それぞれ部屋100b〜100dの人の在及び不在を検知する。人検知部60は例えば通信部(図示せず)を備え、人検知部60が検知した人の在・不在を示す情報を後述する制御部50に通知する。なお、実施の形態1では、空気制御システム1は、人検知部60を備えていなくてもよい。人検知部60は、後述する実施の形態1の変形例において使用される。
制御部50は、湿度検知部40が検知した複数の部屋100の湿度に応じて、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御して複数の部屋100の湿度を調整する。制御部50は、湿度検知部40が検知した湿度を示す情報(湿度情報)を取得する。また、制御部50は、送風部10、温度調整部20、加湿部30及び除湿部70の稼働状態を制御する。制御部50は、例えば、湿度検知部40が検知した湿度情報を取得する取得部(図示せず)を備える。また、制御部50は、例えば、取得部が取得した湿度情報に応じて送風部10、加湿部30及び除湿部70の稼働状態を制御する稼働制御部(図示せず)を備える。制御部50は、例えば、送風部10、温度調整部20、加湿部30及び除湿部70の稼働状態を制御するためのコントローラ、リモコン、PC等の装置(空気制御装置)に備えられ、マイクロコンピュータ又は専用回路等によって実現される。なお、制御部50は、送風部10、温度調整部20、加湿部30又は除湿部70等に備えられてもよい。制御部50の動作については、後述する図4で詳細に説明する。
温度調整部20、加湿部30及び除湿部70によって温度及び湿度が調整された空間102の空気は吸気口14へ吸い込まれる。吸気口14へ吸い込まれた空気は、送風部10を有する給気ダクト12を介して給気口16から部屋100a〜100dへ送り出される。給気ダクト12は、部屋100の外観を損なうことがあるため、例えばその大部分が天井裏110等に設置される。図2には、給気ダクト12の一部が部屋100aを経由して設置されているが、例えば戸建て等の外に設置されてもよい。複数の部屋100へ送り出された空気は、複数の部屋100の隙間104から複数の部屋100間をつなぐ空間106へ移動し、最終的に空間102へ戻ってくる。隙間104は、例えば、部屋100のドアに設けられたアンダーカット等の隙間である。空間106は、廊下又は吹き抜け等である。
このように、全館空調システムでは、複数の部屋100が快適な状態となるように、複数の部屋100を温度調整部20、加湿部30及び除湿部70で温度及び湿度が調整された空気が循環する。
一般的に、湿度には適正な湿度の範囲(適正範囲)と適正範囲を超えているが許容できる範囲(許容範囲)とがある。ここで、適正範囲及び許容範囲について図3を用いて説明する。
[湿度の適正範囲及び許容範囲]
図3は、湿度の適正範囲及び許容範囲の一例を示す図である。ここで、適正範囲を第1範囲、許容範囲を第2範囲と呼ぶ。
図3に示されるように、第1範囲の上限をRH2とし、下限をRH3とする。第1範囲の上限であるRH2は、例えば60%RH等であり、第1範囲の下限であるRH3は、例えば40%RH等である。一方、第2範囲の上限をRH1とし、下限をRH4とする。第2範囲は、第1範囲を含み第1範囲よりも範囲が広く、第2範囲の上限であるRH1は、例えば80%RH等であり、第2範囲の下限であるRH4は、例えば30%RH等である。
湿度が第1範囲の上限を超え始めると、カビ、ダニ等が発生しやすくなり、また、結露が発生しやすくなる。しかし、ここでは、第1範囲の上限から第2範囲の上限までは、人の健康状態や部屋100の床、壁、天井等に悪影響を与える恐れが少ないとして、第2範囲の上限までを許容範囲としている。したがって、湿度が第2範囲の上限を超え始めると、人の健康状態や部屋100の床、壁、天井等に悪影響を与える恐れがある。
一方、湿度が第1範囲の下限を下回り始めると、インフルエンザ等のウイルスの生存率が高まったり、人の肌、食品等を乾燥させたり、静電気が発生しやすくなり人を不快にさせたり電気機器を誤動作させたりする。しかし、ここでは、第1範囲の下限から第2範囲の下限までは、人、食品、電気機器等に悪影響を与える恐れが少ないとして、第2範囲の下限までを許容範囲としている。したがって、湿度が第2範囲の下限を下回り始めると、人、食品、電気機器等に悪影響を与える恐れがある。
制御部50は、湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲を超えているか否か、また、第2範囲を超えているか否かに応じて、送風部10、加湿部30及び除湿部70を制御する。第1範囲を示す情報及び第2範囲を示す情報は、例えば、空気制御システム1が備える記憶部(図示せず)に記憶される。制御部50は、湿度検知部40から取得した湿度情報と記憶部に記憶された第1範囲を示す情報及び第2範囲を示す情報とを比較することで、湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲を超えているか否か、また、第2範囲を超えているか否かを判定する。ここで、制御部50の動作の詳細について、図4を用いて説明する。
[制御部の動作]
図4は、実施の形態1に係る制御部50の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図4には、湿度検知部40の動作もステップS11として示している。
まず、湿度検知部40は、各部屋100の湿度を検知する(ステップS11)。湿度検知部40は、検知した湿度を示す湿度情報を制御部50に通知する。例えば、湿度検知部40は、制御部50に通知する湿度情報がどの部屋100の湿度情報であるかも同時に通知するため、制御部50は、部屋100a〜100dそれぞれの湿度を知ることができる。
次に、制御部50は、所定の部屋における湿度が第1範囲の上限を上回っているか否かを判定する(ステップS12)。ここで、所定の部屋とは、複数の部屋100のうち、最もユーザが湿度を適正な状態にしたい、例えばユーザにとって重要な部屋である。例えばユーザが長時間過ごすリビングであったり、カビ、結露等により劣化させたくない部屋であったりする。例えば、図2に示される部屋100a〜100dのうち、部屋100aを所定の部屋とすると、制御部50は、部屋100aに設置された湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲の上限を上回っているか否かを判定する。以降、所定の部屋を所定の部屋100aとも呼ぶ。なお、「湿度が第1範囲の上限を上回っている」とは、湿度が第1範囲の上限値である場合も含んでもよいとする。以下で記載する「湿度が第1範囲の下限を下回っている」、「湿度が第2範囲の上限を上回っている」、「湿度が第2範囲の下限を下回っている」についても、同様に、湿度が上限値又は下限値である場合を含んでもよいとする。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の上限を上回っていないと判定した場合(ステップS12でNo)、制御部50は、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量を維持する(ステップS13)。
一方、制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の上限を上回っていると判定した場合(ステップS12でYes)、制御部50は、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っているか否かを判定する(ステップS14)。所定の部屋100a以外の部屋100は部屋100b〜100dとなる。制御部50は、部屋100b〜100dに設置された湿度検知部40が検知した湿度のうち少なくとも1つでも第1範囲の下限を下回っているものがあるか否かを判定する。
制御部50が、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っていないと判定した場合(ステップS14でNo)、制御部50は、送風部10の循環風量を維持し、加湿部30の加湿量を減らす(ステップS15)。これにより、加湿部30の加湿量が減ることで、所定の部屋100aの第1範囲の上限を上回っている湿度は下がりやすくなる。
一方、制御部50が、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っていると判定した場合(ステップS14でYes)、制御部50は、加湿部30の加湿量を維持し、送風部10の循環風量を増やす(ステップS16)。これにより、複数の部屋100間の空気がより循環するようになることで、複数の部屋100それぞれの湿度が均等化される。したがって、所定の部屋100aの第1範囲の上限を上回っている湿度は下がりやすくなり、所定の部屋100a以外の部屋100の第1範囲の下限を下回っている湿度は上がりやすくなる。
そして、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っているか否かを判定する(ステップS17)。ステップS16での動作の後、所定の部屋100aの湿度がすぐに変化しないこともあるため、例えば所定の時間(例えば30分等)後にステップS17での判定が行われる。例えば、所定の部屋100aでユーザが調理をしている等の状況が考えられるため、送風部10の循環風量が増えても、所定の部屋100aの湿度がさらに上昇し第2範囲の上限を上回ることがある。また、始めから(ステップS12から)所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っており、送風部10の循環風量が増えても、所定の部屋100aの湿度があまり下がらずに第2範囲の上限を上回っていることがある。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っていると判定した場合(ステップS17でYes)、制御部50は、加湿部30の加湿量を減らす(ステップS18)。これにより、加湿部30の加湿量が減ることで、所定の部屋100aの第2範囲の上限を上回っている湿度は下がりやすくなる。
一方、制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っていないと判定した場合(ステップS17でNo)、制御部50は、加湿部30の加湿量を維持する(ステップS19)。
ステップS15での動作の後、所定の部屋100aでユーザが調理をしている等の状況が考えられるため、加湿部30の加湿量が減っても、所定の部屋100aの湿度がさらに上昇し第2範囲の上限を上回ることがある。また、始めから(ステップS12から)所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っており、加湿部30の加湿量が減っても、所定の部屋100aの湿度が第2範囲の上限を上回っていることがある。同様に、ステップS18での動作の後も所定の部屋100aの湿度が第2範囲の上限を上回っていることがある。
そこで、制御部50は、ステップS15又はステップS18で加湿部30の加湿量を減らした後、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っているか否かを判定する(ステップS20)。ステップS15又はステップS18での動作の後、所定の部屋100aの湿度がすぐに変化しないこともあるため、例えば所定の時間(例えば30分等)後にステップS20での判定が行われる。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の上限を上回っていると判定した場合(ステップS20でYes)、制御部50は、除湿部70に除湿させる(ステップS21)。これにより、所定の部屋100aの湿度は強制的に下げられる。
このように、制御部50は、湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲を超えているか否か、また、第2範囲を超えているか否かに応じて、送風部10、加湿部30及び除湿部70を制御する。
[効果等]
各部屋に設置された温度検知部が検知する温度情報に基づいて複数の部屋間を循環する循環風量を制御することで各部屋の涼しさ又は暖かさが調整される場合、部屋の湿度が極端に湿潤状態になったり、乾燥状態になったりする。
そこで、本実施の形態に係る空気制御システム1は、給気ダクト12を介して複数の部屋100間で空気を循環させる送風部10と、送風部10が循環させる空気を加湿するための加湿部30と、複数の部屋100それぞれの湿度を検知する湿度検知部40と、を備える。また、空気制御システム1は、湿度検知部40が検知した複数の部屋100の湿度に応じて、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御して複数の部屋100の湿度を調整する制御部50を備える。
また、本実施の形態に係る空気制御方法は、給気ダクト12を介して複数の部屋100間で空気を循環させる送風部10と、送風部10が循環させる空気を加湿するための加湿部30と、複数の部屋100それぞれの湿度を検知する湿度検知部40と、を備える空気制御システム1の動作を制御する空気制御方法である。空気制御方法では、湿度検知部40が検知した複数の部屋100の湿度に応じて、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御して複数の部屋100の湿度を調整する。
また、本実施の形態に係る空気制御装置は、給気ダクト12を介して複数の部屋100間で空気を循環させる送風部10と、送風部10が循環させる空気を加湿するための加湿部30と、を制御する空気制御装置である。空気制御装置は、複数の部屋100それぞれの湿度を検知する湿度検知部40が検知した湿度に応じて、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御して複数の部屋100の湿度を調整する制御部50を備える。
これにより、全館空調システムにおいて複数の部屋100の湿度を、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御することで、例えば適正な湿度の範囲内の湿度にする、又は、適正な湿度の範囲内の湿度に近づけることができる。したがって、全館空調システムにおいて部屋100が湿潤又は乾燥状態になることを抑制できる。
また、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の上限を上回った場合に、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っているとき、循環風量を増やす。また、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の上限を上回った場合に、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っていないとき、加湿量を減らす。
これにより、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っている場合、送風部10の循環風量を増やすことで、湿度が第1範囲の上限を上回っている所定の部屋100aの湿度と、湿度が第1範囲の下限を下回っている部屋100の湿度とを均等化することができる。したがって、全館空調システムにおいて所定の部屋100aが湿潤状態になることを抑制でき、さらに、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の、湿度が第1範囲の下限を下回っている部屋100が乾燥状態になることを抑制できる。
また、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の上限を上回った場合に循環風量を増やした後、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲を含み第1範囲よりも範囲が広い第2範囲の上限を上回っている場合、加湿量を減らす。
これにより、所定の部屋100aの湿度と、湿度が第1範囲の下限を下回っている部屋100の湿度とを均等化しても所定の部屋100aの湿度が許容可能な湿度の範囲である第2範囲内に下がらない場合でも、加湿部30の加湿量を下げることで、所定の部屋100aの湿度を下げることができる。したがって、全館空調システムにおいて部屋100(所定の部屋100a)が湿潤状態になることを抑制できる。
また、空気制御システム1は、さらに、送風部10が循環させる空気を除湿するための除湿部70を備える。制御部50は、加湿量を減らした後、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲を含み第1範囲よりも範囲が広い第2範囲の上限を上回っている場合、除湿部70に除湿させる。
これにより、加湿部30の加湿量を下げても、所定の部屋100aの湿度が第2範囲内に下がらない場合でも、除湿部70が除湿することで、所定の部屋100aの湿度を下げることができる。したがって、全館空調システムにおいて部屋100(所定の部屋100a)が湿潤状態になることを抑制できる。
(実施の形態1の変形例)
次に、実施の形態1の変形例に係る空気制御システム1について、図5を用いて説明する。実施の形態1では、制御部50(取得部)は、湿度検知部40が検知した湿度情報を取得したが、実施の形態1の変形例では、制御部50(取得部)は、湿度検知部40が検知した湿度情報及び人検知部60が検知した人の在及び不在を示す情報を取得する。また、実施の形態1では、制御部50(稼働制御部)は、取得部が取得した湿度情報に応じて送風部10、加湿部30及び除湿部70の稼働状態を制御したが、実施の形態1の変形例では、制御部50(稼働制御部)は、取得部が取得した湿度情報並びに人の在及び不在を示す情報に応じて送風部10、加湿部30及び除湿部70の稼働状態を制御する。その他の点は、実施の形態1におけるものと同様であるため詳細な説明を省略し、以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図5は、実施の形態1の変形例に係る制御部50の動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示されるフローチャートは、図4に示されるフローチャートのステップS14がステップS24となったものである。その他のステップは図4で説明したものと同じであるため、説明は省略する。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の上限を上回っていると判定した場合(ステップS12でYes)、制御部50は、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100で人を検知し、かつ、当該部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っているか否かを判定する(ステップS24)。所定の部屋100a以外の部屋100は部屋100b〜100dとなる。制御部50は、部屋100b〜100dに設置された人検知部60が人を検知しているか否かを判定する。そして、制御部50が、例えば、部屋100bの人検知部60が人を検知していると判定した場合、部屋100bに設置された湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲の下限を下回っているか否かを判定する。
複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100で人検知部60が人を検知していない場合(ステップS24でNo)、制御部50は、送風部10の循環風量を維持し、加湿部30の加湿量を減らす(ステップS15)。
一方、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100で人検知部60が人を検知し、かつ、人検知部60が人を検知した部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っている場合(ステップS24でYes)、制御部50は、加湿部30の加湿量を維持し、送風部10の循環風量を増やす(ステップS16)。
このように、空気制御システム1は、さらに、複数の部屋100それぞれにおける人の在及び不在を検知する人検知部60を備える。制御部50は、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100で人検知部60が人を検知し、かつ、人が検知された部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っている場合、循環風量を増やす。また、制御部50は、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100で人検知部60が人を検知していない場合、加湿量を減らす。
これにより、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100に人が居て、かつ、人が居る当該部屋100における湿度が第1範囲の下限を下回っている場合、送風部10の循環風量を増やすことで、湿度が第1範囲の上限を上回っている所定の部屋100aの湿度と、人が居て、かつ、湿度が第1範囲の下限を下回っている部屋100の湿度とを均等化することができる。したがって、全館空調システムにおいて所定の部屋100aが湿潤状態になることを抑制でき、さらに、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の、人が居て、かつ、湿度が第1範囲の下限を下回っている部屋100が乾燥状態になることを抑制できる。また、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100に人が居ない場合、所定の部屋100a以外の部屋100については、送風部10の循環風量を増やすことで湿度が制御されないため、送風部10に掛かるエネルギーを抑制できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る空気制御システム1について、図6を用いて説明する。実施の形態1では、所定の部屋100aが第1範囲の上限を上回っているときの制御部50の動作について説明したが、実施の形態2では、所定の部屋100aが第1範囲の下限を下回っているときの制御部50の動作について説明する。実施の形態1と実施の形態2とで空気制御システム1が備える構成要素は同じであるため、各構成要素の説明については省略し、以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図6は、実施の形態2に係る制御部50の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図6には、湿度検知部40の動作もステップS31として示している。
まず、湿度検知部40は、各部屋100の湿度を検知する(ステップS31)。ステップS31での動作は、ステップS11での動作と同じであるため説明は省略する。
次に、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回っているか否かを判定する(ステップS32)。制御部50は、部屋100aに設置された湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲の下限を下回っているか否かを判定する。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回っていないと判定した場合(ステップS32でNo)、制御部50は、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量を維持する(ステップS33)。
一方、制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回っていると判定した場合(ステップS32でYes)、制御部50は、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っているか否かを判定する(ステップS34)。所定の部屋100a以外の部屋100は部屋100b〜100dとなる。制御部50は、部屋100b〜100dに設置された湿度検知部40が検知した湿度のうち少なくとも1つでも第1範囲の上限を上回っているものがあるか否かを判定する。
制御部50が、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っていないと判定した場合(ステップS34でNo)、制御部50は、送風部10の循環風量を維持し、加湿部30の加湿量を増やす(ステップS35)。これにより、加湿部30の加湿量が増えることで、所定の部屋100aの第1範囲の下限を下回っている湿度は上がりやすくなる。
一方、制御部50が、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っていると判定した場合(ステップS34でYes)、制御部50は、加湿部30の加湿量を維持し、送風部10の循環風量を増やす(ステップS36)。これにより、複数の部屋100の空気がより循環するようになることで、複数の部屋100それぞれの湿度が均等化される。したがって、所定の部屋100aの第1範囲の下限を下回っている湿度は上がりやすくなり、所定の部屋100a以外の部屋100の第1範囲の上限を上回っている湿度は下がりやすくなる。
そして、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の下限を下回っているか否かを判定する(ステップS37)。ステップS36での動作の後、所定の部屋100aの湿度がすぐに変化しないこともあるため、例えば所定の時間(例えば30分等)後にステップS37での判定が行われる。例えば、加湿部30の加湿量が少ない又は所定の部屋100aの温度が高い等の状況が考えられるため、送風部10の循環風量が増えても、所定の部屋100aの湿度がさらに下がり第2範囲の下限を下回ることがある。また、始めから(ステップS32から)所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の下限を下回っており、送風部10の循環風量が増えても、所定の部屋100aの湿度があまり上がらずに第2範囲の下限を下回っていることがある。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の下限を下回っていると判定した場合(ステップS37でYes)、制御部50は、加湿部30の加湿量を増やす(ステップS38)。これにより、加湿部30の加湿量が増えることで、所定の部屋100aの第2範囲の下限を下回っている湿度は上がりやすくなる。
一方、制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第2範囲の下限を下回っていないと判定した場合(ステップS37でNo)、制御部50は、加湿部30の加湿量を維持する(ステップS39)。
このように、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回った場合に、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っているとき、循環風量を増やす。また、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回った場合に、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っていないとき、加湿量を増やす。
これにより、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っている場合、送風部10の循環風量を増やすことで、湿度が第1範囲の下限を下回っている所定の部屋100aの湿度と、湿度が第1範囲の上限を上回っている部屋100の湿度とを均等化することができる。したがって、全館空調システムにおいて所定の部屋100aが乾燥状態になることを抑制でき、さらに、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の、湿度が第1範囲の上限を上回っている部屋100が湿潤状態になることを抑制できる。
また、制御部50は、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回った場合に循環風量を増やした後、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲を含み第1範囲よりも範囲が広い第2範囲の下限を下回っているとき、加湿量を増やす。
これにより、所定の部屋100aの湿度と、湿度が第1範囲の上限を上回っている部屋100の湿度とを均等化しても所定の部屋100aの湿度が許容可能な湿度の範囲である第2範囲内に上がらない場合でも、加湿部30の加湿量を上げることで、所定の部屋100aの湿度を上げることができる。したがって、全館空調システムにおいて部屋100(所定の部屋100a)が乾燥状態になることを抑制できる。
(実施の形態2の変形例)
次に、実施の形態2の変形例に係る空気制御システム1について、図7を用いて説明する。実施の形態2では、制御部50(取得部)は、湿度検知部40が検知した湿度情報を取得したが、実施の形態2の変形例では、制御部50(取得部)は、湿度検知部40が検知した湿度情報及び人検知部60が検知した人の在及び不在を示す情報を取得する。また、実施の形態2では、制御部50(稼働制御部)は、取得部が取得した湿度情報に応じて送風部10及び加湿部30の稼働状態を制御したが、実施の形態2の変形例では、制御部50(稼働制御部)は、取得部が取得した湿度情報並びに人の在及び不在を示す情報に応じて送風部10及び加湿部30の稼働状態を制御する。その他の点は、実施の形態2におけるものと同様であるため詳細な説明を省略し、以下、実施の形態2と異なる点を中心に説明する。
図7は、実施の形態2の変形例に係る制御部50の動作の一例を示すフローチャートである。
図7に示されるフローチャートは、図6に示されるフローチャートのステップS34がステップS44となったものである。その他のステップは図6で説明したものと同じであるため、説明は省略する。
制御部50が、所定の部屋100aにおける湿度が第1範囲の下限を下回っていると判定した場合(ステップS32でYes)、制御部50は、所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100で人を検知し、かつ、当該部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っているか否かを判定する(ステップS44)。所定の部屋100a以外の部屋100は部屋100b〜100dとなる。制御部50は、部屋100b〜100dに設置された人検知部60が人を検知しているか否かを判定する。そして、制御部50が、例えば、部屋100bの人検知部60が人を検知していると判定した場合、部屋100bに設置された湿度検知部40が検知した湿度が第1範囲の上限を上回っているか否かを判定する。
複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100で人検知部60が人を検知していない場合(ステップS44でNo)、制御部50は、送風部10の循環風量を維持し、加湿部30の加湿量を増やす(ステップS35)。
一方、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100で人検知部60が人を検知し、かつ、人検知部60が人を検知した部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っている場合(ステップS44でYes)、制御部50は、加湿部30の加湿量を維持し、送風部10の循環風量を増やす(ステップS36)。
このように、空気制御システム1は、さらに、複数の部屋100のそれぞれにおける人の在及び不在を検知する人検知部60を備える。制御部50は、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100で人検知部60が人を検知し、かつ、人が検知された部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っている場合、循環風量を増やす。また、制御部50は、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100で人検知部60が人を検知していない場合、加湿量を増やす。
これにより、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の少なくとも1つの部屋100に人が居て、かつ、人が居る当該部屋100における湿度が第1範囲の上限を上回っている場合、送風部10の循環風量を増やすことで、湿度が第1範囲の下限を下回っている所定の部屋100aの湿度と、人が居て、かつ、湿度が第1範囲の上限を上回っている部屋100の湿度とを均等化することができる。したがって、全館空調システムにおいて所定の部屋100aが乾燥状態になることを抑制でき、さらに、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の、人が居て、かつ、湿度が第1範囲の上限を上回っている部屋100が湿潤状態になることを抑制できる。また、複数の部屋100のうちの所定の部屋100a以外の部屋100に人が居ない場合、所定の部屋100a以外の部屋100については、送風部10の循環風量を増やすことで湿度が制御されないため、送風部10に掛かるエネルギーを抑制できる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る空気制御システム1、空気制御方法及び空気制御装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、図2に示されるように、複数の部屋100は、4つの部屋100a〜100dであったが、これに限らない。例えば、複数の部屋100は、所定の部屋100aを含む少なくとも2つの部屋であってもよい。また、複数の部屋100は、例えば、戸建て等が有する少なくとも3つ以上の部屋のうちの所定の部屋100aを含む少なくとも2つの部屋であってもよい。つまり、戸建て等が有する全ての部屋に本発明が適用されなくてもよく、戸建て等が有する部屋のうちの一部の部屋に適用されてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、空間102に温度調整部20、加湿部30及び除湿部70が設置され、空間102の空気の温度及び湿度が調整されたが、これに限らない。例えば、温度調整部20、加湿部30及び除湿部70は、一体に構成されてもよい。この場合、一体に構成された温度調整部20、加湿部30及び除湿部70の装置内において、当該装置に吸い込まれた空気の温度及び湿度が調整され、温度及び湿度が調整された空気が、給気ダクト12に送りこまれてもよい。つまり、図2に示される温度調整部20、加湿部30、除湿部70及び空間102が一体に構成された装置(例えば、図2に示される空間102に設けられた隙間104が空気の入り口になり、吸気口14が空気の出口となるような装置)によって、給気ダクト12に流入する空気の温度及び湿度が調整されてもよい。また、例えば、加湿部30及び除湿部70は、別体でなくてもよく、加湿機能と除湿機能とを切り替えて動作する装置であってもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、空気制御システム1は、温度調整部20を備えたが、温度調整部20を備えていなくてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、空気制御システム1は、除湿部70を備えたが、実施の形態1及び実施の形態2では、除湿部70を備えていなくてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、制御部50は、送風部10の循環風量及び加湿部30の加湿量の少なくとも一方を制御したが、例えば、これらの制御後に、所定の部屋100aの湿度が適正範囲(第1範囲)になった場合、元々設定されていた循環風量及び加湿量に戻してもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、図2に示されるように所定の部屋100aにも人検知部60が設置されたが、これに限らない。例えば、所定の部屋100aは、ユーザにとって、人が居ないときでも湿度を制御したい部屋である場合もある。したがって、所定の部屋100aには人検知部60が設置されなくてもよく、人の在及び不在に関わらず、湿度が制御される。
なお、本発明の包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 空気制御システム
10 送風部
12 給気ダクト
30 加湿部
40 湿度検知部
50 制御部
60 人検知部
70 除湿部
100、100a〜100d 部屋

Claims (10)

  1. 給気ダクトを介して複数の部屋間で空気を循環させる送風部と、
    前記送風部が循環させる空気を加湿するための加湿部と、
    前記複数の部屋それぞれの湿度を検知する湿度検知部と、
    前記湿度検知部が検知した前記複数の部屋の湿度に応じて、前記送風部の循環風量及び前記加湿部の加湿量の少なくとも一方を制御して前記複数の部屋の湿度を調整する制御部と、を備える
    空気制御システム。
  2. 前記制御部は、前記複数の部屋のうちの所定の部屋における湿度が第1範囲の上限を上回った場合に、
    (a)前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の少なくとも1つの部屋における湿度が前記第1範囲の下限を下回っているとき、前記循環風量を増やし、
    (b)前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の部屋における湿度が前記第1範囲の下限を下回っていないとき、前記加湿量を減らす
    請求項1に記載の空気制御システム。
  3. さらに、前記複数の部屋のそれぞれにおける人の在及び不在を検知する人検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の少なくとも1つの部屋で前記人検知部が人を検知し、かつ、当該部屋における湿度が前記第1範囲の下限を下回っている場合、前記循環風量を増やし、
    前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の部屋で前記人検知部が人を検知していない場合、前記加湿量を減らす
    請求項2に記載の空気制御システム。
  4. 前記制御部は、前記所定の部屋における湿度が前記第1範囲の上限を上回った場合に前記循環風量を増やした後、前記所定の部屋における湿度が前記第1範囲を含み当該第1範囲よりも範囲が広い第2範囲の上限を上回っているとき、前記加湿量を減らす
    請求項2又は3に記載の空気制御システム。
  5. さらに、前記送風部が循環させる空気を除湿するための除湿部を備え、
    前記制御部は、前記加湿量を減らした後、前記所定の部屋における湿度が前記第1範囲を含み第1範囲よりも範囲が広い第2範囲の上限を上回っているとき、前記除湿部に除湿させる
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の空気制御システム。
  6. 前記制御部は、前記複数の部屋のうちの所定の部屋における湿度が第1範囲の下限を下回った場合に、
    (c)前記複数の部屋のうちの所定の部屋以外の少なくとも1つの部屋における湿度が前記第1範囲の上限を上回っているとき、前記循環風量を増やし、
    (d)前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の部屋における湿度が前記第1範囲の上限を上回っていないとき、加湿量を増やす
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気制御システム。
  7. さらに、前記複数の部屋のそれぞれにおける人の在及び不在を検知する人検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の少なくとも1つの部屋で前記人検知部が人を検知し、かつ、当該部屋における湿度が前記第1範囲の上限を上回っている場合、前記循環風量を増やし、
    前記複数の部屋のうちの前記所定の部屋以外の部屋で前記人検知部が人を検知していない場合、前記加湿量を増やす
    請求項6に記載の空気制御システム。
  8. 前記制御部は、前記所定の部屋における湿度が前記第1範囲の下限を下回った場合に前記循環風量を増やした後、前記所定の部屋における湿度が前記第1範囲を含み当該第1範囲よりも範囲が広い第2範囲の下限を下回っているとき、前記加湿量を増やす
    請求項6又は7に記載の空気制御システム。
  9. 給気ダクトを介して複数の部屋間で空気を循環させる送風部と、前記送風部が循環させる空気を加湿するための加湿部と、前記複数の部屋それぞれの湿度を検知する湿度検知部と、を備える空気制御システムの動作を制御する空気制御方法であって、
    前記湿度検知部が検知した前記複数の部屋の湿度に応じて、前記送風部の循環風量及び前記加湿部の加湿量の少なくとも一方を制御して前記複数の部屋の湿度を調整する
    空気制御方法。
  10. 給気ダクトを介して複数の部屋間で空気を循環させる送風部と、前記送風部が循環させる空気を加湿するための加湿部と、を制御する空気制御装置であって、
    前記複数の部屋それぞれの湿度を検知する湿度検知部が検知した湿度に応じて、前記送風部の循環風量及び前記加湿部の加湿量の少なくとも一方を制御して前記複数の部屋の湿度を調整する制御部を備える
    空気制御装置。
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