JP2017100732A - ロールシート収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを円滑に引き出すことが可能なロールシート収納体を提供する。【解決手段】シート材Sが巻回されてロール状に形成されたロールシートSRと、ロールシートを収納する直方体形状の収納箱10とを備える。収納箱は、収納空間11を隔てて互いに対向する二組の側板部を有し軸線方向に延びる角筒部12と、角筒部の両端開口を閉塞する端板部13、14とを有する。端板部は、二組の側板部のうち、一方の組における側板部2、4の両側縁から延出する一対のフラップと、他方の組における側板部3、5の両側縁から延出する一対のフラップとのいずれか一方の一対のフラップ2b、4bおよび2a、4aを内側フラップとし、他方の一対のフラップを外側フラップとして折り重ねて接合される。内側フラップの一部を局所的に収納空間側に突出させて形成され、ロールシートの軸線方向の端部を支持する支持部20a、20b、40a、40bを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ロールシート収納体に関するものである。
料理の水や油切り、食品保存時の包装などに用いられるキッチンペーパー等のロールシートは、通常、幅方向に延びる軸線周りに巻回されてロール状に形成され、直方体形状の収納箱に装填されて販売されることが多い。例えば、キッチンにおいて、シートの幅方向を水平方向として収納箱を横置きとした場合には、大きい面積でスペースを占有してしまう。そこで、特許文献1には、縦置きとした収納箱が開示されている。
特開平10−16949号公報
しかしながら、特許文献1に記載された収納箱にロールシートを収納した場合、ロールシートは比較的厚地であり、滑りが悪い特性を有しているため円滑にシートを引き出すことが困難であった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、シート材を円滑に引き出すことが可能なロールシート収納体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、シート材が軸線周りに巻回されてロール状に形成されたロールシートと、前記ロールシートを収納する収納空間を有する直方体形状の収納箱とを備え、前記収納箱は、前記収納空間を隔てて互いに対向する二組の側板部を有し前記軸線方向に延びる角筒部と、前記軸線方向に対向し前記角筒部の両端開口を閉塞する端板部とを有し、前記端板部は、前記二組の側板部のうち、一方の組における側板部の両側縁から延出する一対のフラップと、他方の組における側板部の両側縁から延出する一対のフラップとのいずれか一方の一対のフラップを内側フラップとし、他方の一対のフラップを外側フラップとして折り重ねて接合され、前記内側フラップの一部を局所的に前記収納空間側に突出させて形成され、前記ロールシートの前記軸線方向の端部を支持する支持部を有することを特徴とするロールシート収納体が提供される。
また、上記本発明の一態様に係るロールシート収納体において、前記支持部は、前記軸線周りに環状に形成された環状部を含むことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るロールシート収納体において、前記環状部は、同心で複数配置され、前記シート材の厚さの二倍以上の幅で形成されていることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るロールシート収納体において、前記環状部は、当該環状部と交差する溝部を介して前記軸線周り方向に分離して配置されていることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るロールシート収納体において、前記溝部は、前記軸線AX周り方向について、外径側が内径側に対して、前記シート材を前記収納箱から引き出したときの前記ロールシートの回転方向前方側に位置する方向に延びていることを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るロールシート収納体において、前記環状部は、同心で複数配置され、隣り合う環状部においては、前記溝部の位置が前記軸線周り方向にずれて配置されていることを特徴とする。
本発明では、縦置きした場合でもシート材を円滑に引き出すことが可能になる。
本発明の実施の形態を示す図であって、ロールシート収納体1の外観斜視図である。 収納箱10として組み立てられる前のブランクシートを示す平面図である。 ブランクシートを折り曲げて、両側面が開口した角筒部12が形成された斜視図である。 収納箱10の下端部における要部詳細図である。 収納箱10が組み立てられたときの内側フラップ2bおよび内側フラップ4bを収納空間11側から視た平面図である。 第2実施形態に係る環状部を収納空間11側から視た平面図である。 ロールシートと環状部との接触に伴う力のモーメントを説明する図である。 実施例及び比較例の仕様及び評価を示す図である。
以下、本発明のロールシート収納体の実施の形態を、図1ないし図7を参照して説明する。図1は、第1実施形態のロールシート収納体1の外観斜視図である。
(ロールシート収納体1の第1実施形態)
ロールシート収納体1は、ロールシートSRと収納箱10とを備えている。ロールシートSRは、例えば、クッキングペーパーやペーパータオル等の不織布で形成された長尺のシート材Sが軸線AX周りに巻回されてロール状に形成されている。本実施形態のロールシートSRは、芯材を用いることなくシート材Sのみで中実にロール状に形成されている。
収納箱10は、ロールシートSRを収納する収納空間11を有する直方体形状に紙材によって形成されている。図1に示す収納箱10は、縦置きされた姿勢であり、軸線AXが鉛直方向に沿うように配置されている。収納箱10は、軸線方向AXに延びる角筒部12と、角筒部12の両端開口を閉塞する端板部13、14とを備えている。
角筒部12は、収納空間11を隔てて互いに対向して組をなす側板部2、4および側板部3、5を有している。側板部3から側板部2にかけては、切り離し用の不連続切断線L1により開閉可能なロールシート引き出し口形成部7が形成されている。図1においては、ロールシート引き出し口形成部7が不連続切断線L1で切り離されて開かれ、収納空間11が露出している状態が示されている(ロールシート引き出し口形成部7が切り離される前の状態は図3参照)。
図2は、収納箱10として組み立てられる前のブランクシートを示す平面図である。 図2のブランクシートにおいて、符号6は内側側板部を示し、符号2a,2b,4a,4bは内側フラップ、符号3a,3b,5a,5bは外側フラップ、符号3a1は蓋部Aにおける差込片の台形胴部、符号3a2は頭部、符号3a3は押罫線、符号3a4は首部(括れ部)、符号Dは差込孔、符号5a1は細幅矩形切欠部、符号5a2は半円形又は半楕円形の切欠部、符号Eは凹部、符号L1は不連続切断線、符号L2は切線を表す。
図3は、ブランクシートを側板部2、3、4、5の順に直角に折り曲げて内側側板部6の外面を側板部2の内面と接着剤により接合して両側面が開口した角筒部12が形成された斜視図である。
ロールシート引き出し口形成部7の先端部には差込片7aが設けられている。角筒部12が形成されたときに、内側側板部6における差込片7aと対向する位置には、差込片7aの幅よりも長い切断部6aが形成されている。図1に示したように、不連続切断線L1で切り離されたロールシート引き出し口形成部7は、差込片7aが切断部6aに係合することにより取り出し口を閉塞し、差込片7aが切断部6aから離脱することにより取り出し口を開放可能である。
角筒部12の一方(図1では下側)の開口部を閉塞している端板部13は、外側フラップ3b、5bと、内側フラップ2b、4bとを含む。角筒部12の他方(図1では上側)の開口部を閉塞している端板部14は、外側フラップ3a、5aと、内側フラップ2a、4aとを含む。
内側フラップ2bと内側フラップ4bを開口部側に折り込み、それらの外面を覆って外側フラップ3bと外側フラップ5bを折り重ねて接合することにより端板部13が形成され下側の開口部が閉塞される。
内側フラップ2bは、内側フラップ2bの一部を局所的に収納空間11側(内側フラップ2bの内面側)に突出させて形成された支持部20bを有している。内側フラップ4bは、内側フラップ4bの一部を局所的に収納空間11側(内側フラップ4bの内面側)に突出させて形成された支持部40bを有している。支持部20bおよび支持部40bは、収納空間11に収納されたロールシートSRの軸線AX方向の端部(図1では下端)を支持する。
図4は、収納箱10の下端部における要部詳細図である。図5は、収納箱10が組み立てられたときの内側フラップ2bおよび内側フラップ4bを収納空間11側から視た平面図である。支持部20bは、軸線AXを中心として同心で、軸線AX周りに環状に形成された環状部21b、22bを有している。同様に、支持部40bは、軸線AXを中心として同心で、軸線AX周りに環状に形成された環状部41b、42bを有している。環状部21bと環状部41bとは同一径であり、環状部22bと環状部42bとは同一径である。
環状部21b、22bおよび環状部41b、42bは、例えば、エンボス加工により0.3mm程度突出して形成されている。
なお、エンボス加工により環状部21b、22bおよび環状部41b、42bがそれぞれ内側フラップ2b、4bの内面側に突出して形成されている場合、外面側には環状部21b、22bおよび環状部41b、42bと相似形状の窪みが形成されるが、理解を容易にするために、図5を除いた図面においては環状部21b、22bおよび環状部41b、42b(支持部20b、40b)と相似形状の窪みの図示を省略する。
環状部21b、22bおよび環状部41b、42bは、シート材Sの厚さの二倍以上の幅で形成されていることが好ましい。例えば、シート材Sの厚さが2mmの場合、環状部21b、22bおよび環状部41b、42bの幅は、それぞれ4mm以上とすることが好ましい。環状部21b、22bおよび環状部41b、42bの幅が、シート材Sの厚さの二倍未満の場合、軸線AX周りに巻回されて径方向に重なるシート材Sの間に環状部21b、22bおよび環状部41b、42bが入り込んでしまい、ロールシートSRの端部を安定して支持することが困難になる可能性があるが、環状部21b、22bおよび環状部41b、42bの幅をシート材Sの厚さの二倍以上とすることにより、このような事態を回避できる。
内側フラップ2aと内側フラップ4aを開口部側に折り込み、それらの外面を覆って外側フラップ3aと外側フラップ5aを折り重ねて接合することにより端板部14が形成され上側の開口部が閉塞される。なお、収納箱10においては、ロールシートSRを上側の開口部または下側の開口部を介して収納空間11に収納した後に、当該上側の開口部または下側の開口部を閉じる。
外側フラップ3aは、その両側縁における対称位置から先端縁中央部まで対称形に延びる2本の傾斜線状の切り離し用不連続切断線L1によって台形状胴部3a1と先端縁がR形状とされている頭部3a2と、台形状胴部3a1と頭部3a2の間の首部3a4を有している差込片Cが形成されている詰め替え口開閉用蓋部Aとされている。
外側フラップ5aは、蓋部Aの差込片Cの頭部の最大幅より大きい横幅の切線L2と、切線L2の両端側部分を除く中央部において、切線L2を間にしてフラップ先端側の細幅矩形切欠部5a1と反対側フラップ内の半円形又は半楕円形の切欠部5a2が一体的に形成されている形状の切欠部からなる前差込孔Dと、差込孔Dに隣接する凹部Eが形成されていて、蓋部Aと一対で詰め替え口を開閉する蓋部Bとされている。
内側フラップ2aは、内側フラップ2aの一部を局所的に収納空間11側に突出させて形成された支持部20aを有している。内側フラップ4aは、内側フラップ4aの一部を局所的に収納空間11側に突出させて形成された支持部40aを有している。支持部20aおよび支持部40aは、収納空間11に収納されたロールシートSRの軸線AX方向の端部(図1では上端)を支持する。支持部20aは、軸線AXを中心として同心で、軸線AX周りに環状に形成された環状部21a、22aを有している。環状部21aは、環状部21bと同一径、且つ、同一幅に形成されている。環状部22aは、環状部22bと同一径、且つ、同一幅に形成されている。
外側フラップ3aにおいては、蓋部Aの頭部3a2の先端縁側を上方に押し上げて起こし、該頭部3a2を摘んで不連続切断線L1を利用して差込片C部分を外側フラップ3aから切り離すことにより蓋部Aが形成される。蓋部Aを形成するフラップ3aは差込片C部分においても内側フラップ2aや内側フラップ4aの外面に部分的に接着されているが、該接着部は易剥離性の弱接着部であるので、不連続切断線L1により蓋部Aの差込片C部分を切り離す際に同時に剥離することができる。不連続切断線L1により蓋部Aの差込片C部分が切り離されると、内側フラップ2a及び内側フラップ4aを左右に拡げることにより収納空間11が開口する。
また、内側フラップ2a及び内側フラップ4aを左右から収納空間11側に折り込み、両フラップの外面に最初に蓋部Bを折り重ね、次いで蓋部Bの外面に蓋部Aを折り重ね、その状態で蓋部Aの差込片Cの頭部3a2のR形状先端縁を蓋部Bの差込孔Dの細幅矩形切欠部5a1側から差し込んで蓋部Aと蓋部Bとを係合させることにより、収納空間11が閉塞される。
ロールシートSRを交換する際には、まず、蓋部Aと蓋部Bとの係合を解除して、蓋部Aおよび蓋部Bと、内側フラップ2aおよび内側フラップ4aとを開き、新しいロールシートSRを収納空間11に収納する。その後、内側フラップ2a及び内側フラップ4aを収納空間11側に折り込み、蓋部Aと蓋部Bとを係合させて収納空間11を閉塞することにより、ロールシートSRの交換が完了する。
続いて、上記ロールシート収納体1の作用について説明する。
ロールシート収納体1においては、上述したように、不連続切断線L1でロールシート引き出し口形成部7を切り離すことにより、シート材Sを引き出すための引き出し開口部が形成される。シートSを使用する場合には、引き出し開口部からシートSの先端を引き出し、シートSに幅方向に形成されている不連続切断線(ミシン目;図示せず)に沿って単葉のシートSに切り離す。
図1に示すように、縦置きにした収納箱10のうち、側板部2における開口部からシートSを引き出した際には、ロールシートSRは、軸線AX方向の上側から視て時計回り方向に回転する。このとき、ロールシートSRは、軸線AX方向の下側端部を環状部41b、42bによって支持され、上側端部を環状部41a、42aによって支持されて軸線AX周りに回転する。環状部41b、42bは、内側フラップ4bの一部を局所的に突出させたものであり、また、環状部41a、42aは、内側フラップ4aの一部を局所的に突出させたものであるため、ロールシートSRは、内側フラップ4a、4bの内面に支持される場合と比較して少ない面積で支持され摩擦抵抗が小さい状態で回転することになる。
以上説明したように、本実施形態のロールシート収納体1では、少ない面積でロールシートSRを支持して摩擦抵抗が小さい状態でロールシートSRを回転させることができるため、シート材Sを円滑に引き出すことが可能になる。また、本実施形態のロールシート収納体1では、軸線AX回りに環状に形成された下側の環状部21b、22b、41b、42bおよび上側の環状部21a、22a、41a、42aによってロールシートSRを支持するため、軸線AX回りに回転するロールシートSRを偏りなく一様に支持することができる。さらに、本実施形態のロールシート収納体1では、下側の環状部21b、22b、41b、42bおよび上側の環状部21a、22a、41a、42aがそれぞれ同心で配置されているため、シート材Sの消費に伴ってロールシートSRの外径が小さくなっても安定して支持することが可能である。加えて、本実施形態のロールシート収納体1では、下側の環状部21b、22b、41b、42bおよび上側の環状部21a、22a、41a、42aのそれぞれの幅がシート材Sの厚さの二倍以上の幅で形成されているため、下側の環状部21b、22b、41b、42bおよび上側の環状部21a、22a、41a、42aが径方向に重なるシート材Sの間に入り込んでしまうことを回避でき、ロールシートSRの回転を摩擦抵抗が小さい状態で安定して支持することができる。
(ロールシート収納体1の第2実施形態)
続いて、ロールシート収納体1の第2実施形態について、図6を参照して説明する。これらの図において、図1乃至図5に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。第2実施形態と上記の第1実施形態とが異なる点は、環状部を軸線AX周り方向に分離して配置したことである。なお、第2実施形態では、後述する溝部の延びる方向以外は、内側フラップ2b、4bに形成された環状部と内側フラップ2a、4aに形成された環状部の構成は同様であるため、以下では、内側フラップ2b、4bに形成された環状部についてのみ説明する。また、第2実施形態では、幅が狭い内側フラップ2b、2aについては径方向の外側に配置された環状部のみが形成されている。
図6は、内側フラップ2bおよび内側フラップ4bの内面の平面図である。図6に示されるように、内側フラップ2bに形成された環状部22bは、当該環状部22bと交差する溝部23bを介して軸線AX周り方向に分離して配置されている。また、内側フラップ4bに形成された環状部41bは、当該環状部41bと交差する溝部43bを介して軸線AX周り方向に分離して配置されている。内側フラップ4bに形成された環状部42bは、当該環状部42bと交差する溝部44bを介して軸線AX周り方向に分離して配置されている。
溝部23bは、収納箱10の内側(収納空間11)から外側に向かって視たときに、軸線AX周り方向について、外径側が内径側に対して、シート材Sを収納箱10から引き出したときのロールシートSRの回転方向の前方側(図6では、時計回り方向)に位置する方向に直線状に延びて形成されている。溝部43bおよび溝部44bについても、軸線AX周り方向について、外径側が内径側に対して、シート材Sを収納箱10から引き出したときのロールシートSRの回転方向の前方側に位置する方向に直線状に延びて形成されている。また、径方向に隣り合う環状部41b、42bにおいては、溝部43bと溝部44bの位置が収納箱10の内側から外側に向かって視たときに、軸線AX周り方向にずれて配置されている。
なお、内側フラップ2aおよび内側フラップ4aの内面に形成された環状部は、上記の環状部22b、41b、42bと同様に溝部によって、収納箱10の内側から外側に向かって視たときに、軸線AX周り方向に分離して配置されているが、内側フラップ2aおよび内側フラップ4aの環状部が支持するロールシートSRは、収納箱10の内側から外側に向かって視たときに、回転方向が逆方向となるため、内側フラップ2aおよび内側フラップ4aの内面に形成された環状部を分離する溝部は、図6に示した溝部とは左右方向に反転し、収納箱10の内側から外側に向かって視たときに、外径側が内径側に対して、反時計回り方向に位置する方向に直線状に延びて形成された図となる。
上記構成のロールシート収納体1では、図7(a)に示すように、一例として、上記の溝部44bとは逆に、外径側が内径側に対してロールシートSRの回転方向の後方側に位置する方向に直線状に延びて形成されている場合、回転して溝部44bから環状部42bに乗り上げる二点鎖線で示す径方向に延びるロールシートSRの部分領域は、環状部42bの外径側から接触し始める。一方、上記の溝部44bのように、外径側が内径側に対してロールシートSRの回転方向の前方側に位置する方向に直線状に延びて形成されている場合、回転して溝部44bから環状部42bに乗り上げる二点鎖線で示す径方向に延びるロールシートSRの部分領域は、環状部42bの内径側から接触し始める。摩擦抵抗による力のモーメントは、軸線AXからの距離に比例するため、環状部42bの内径側から接触する方が外径側から接触するよりも力のモーメントを小さくすることができる。
このように、上記の構成のロールシート収納体1では、上記第1実施形態のロールシート収納体1と同様の作用・効果が得られることに加えて、溝部23b、43b、44bが形成されていることによって、ロールシートSRと環状部22b、41b、42bとの接触面積が少なくなり、さらに摩擦抵抗を低減してシート材Sを円滑に引き出すことが可能になる。
また、本実施形態のロールシート収納体1では、溝部23b、43b、44bが軸線AX周り方向について、外径側が内径側に対して、ロールシートSRの回転方向の前方側に位置する方向に直線状に延びて形成されているため、ロールシートSRと環状部22b、41b、42bとの接触に伴う力のモーメントが小さくなり、シート材Sをより円滑に引き出すことが可能になる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1〜2、比較例1〜2)
図8に示す仕様に従い、上記第1実施形態として図5に示した環状に形成された環状部21a、22a、41a、42aおよび環状部21b、22b、41b、42bを用いた場合を実施例1とし、上記第2実施形態として図6に示した環状部22b、41b、42bを用いた場合を実施例2とし、環状部の幅を1mm(シート材Sの厚さの二倍未満)とした場合を比較例1、突出した支持部がない場合(内側フラップ2a、4a、2b、4bの内面で支持した場合)を比較例2として、ロールシート収納体1からシート材Sを引き出した。
図8に示すように、軸線AX周り方向に分離して配置した環状部22b、41b、42bを用いた場合に最もシート材Sが引き出しやすく、次いで、環状に形成された環状部21a、22a、41a、42aおよび環状部21b、22b、41b、42bを用いた場合にシート材Sが引き出しやすいことが確認された。また、環状部の幅がシート材Sの厚さの二倍未満である場合や、突出した支持部がない場合には、シート材Sが引き出し難い傾向であることが確認された。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、支持部20a、20b、40a、40bとして、軸線AX周りに環状に形成された環状部21a、22a、21b、22b、41a、42a、41b、42bを例示したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、軸線AXを中心として径方向外側に向かって放射状に線状に形成される構成であってもよい。この構成においても、線幅が細い場合は、ロールシートSRの自重を少ない面積で支持することによりシート材Sが撓み摩擦抵抗が増加する可能性があるため、シート材Sの厚さの二倍以上の幅であることが好ましい。
また、放射状に延びる線形状としては直線に限られず、例えば、径方向の外側に向かうに従って、上述したロールシートSRの回転方向前方側に向かうように風車状に湾曲する形状であってもよい。この構成では、上述したように、ロールシートSRと支持部との接触に伴う力のモーメントを小さくすることができる。
1…ロールシート収納体、 2〜5…側板部、 2a,2b,4a,4b…内側フラップ、 3a,3b,5a,5b…外側フラップ、 10…収納箱、 11…収納空間、 12…角筒部、 13、14…端板部、 20a、20b、40a、40b…支持部、 21a、22a、21b、22b、41a、42a、41b、42b…環状部、 23b、43b、44b…溝部、 AX…軸線、 S…シート材、 SR…ロールシート

Claims (6)

  1. シート材が軸線周りに巻回されてロール状に形成されたロールシートと、
    前記ロールシートを収納する収納空間を有する直方体形状の収納箱とを備え、
    前記収納箱は、前記収納空間を隔てて互いに対向する二組の側板部を有し前記軸線方向に延びる角筒部と、前記軸線方向に対向し前記角筒部の両端開口を閉塞する端板部とを有し、
    前記端板部は、前記二組の側板部のうち、一方の組における側板部の両側縁から延出する一対のフラップと、他方の組における側板部の両側縁から延出する一対のフラップとのいずれか一方の一対のフラップを内側フラップとし、他方の一対のフラップを外側フラップとして折り重ねて接合され、
    前記内側フラップの一部を局所的に前記収納空間側に突出させて形成され、前記ロールシートの前記軸線方向の端部を支持する支持部を有することを特徴とするロールシート収納体。
  2. 前記支持部は、前記軸線周りに環状に形成された環状部を含むことを特徴とする請求項1記載のロールシート収納体。
  3. 前記環状部は、同心で複数配置され、前記シート材の厚さの二倍以上の幅で形成されていることを特徴とする請求項2記載のロールシート収納体。
  4. 前記環状部は、当該環状部と交差する溝部を介して前記軸線周り方向に分離して配置されていることを特徴とする請求項2または3記載のロールシート収納体。
  5. 前記溝部は、前記軸線AX周り方向について、外径側が内径側に対して、前記シート材を前記収納箱から引き出したときの前記ロールシートの回転方向前方側に位置する方向に延びていることを特徴とする請求項4記載のロールシート収納体。
  6. 前記環状部は、同心で複数配置され、
    隣り合う環状部においては、前記溝部の位置が前記軸線周り方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項5記載のロールシート収納体。
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