JP2017100545A - グリル取付構造、この構造を備える車両及びグリル取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパに対するグリルの取付時にグリルの寸法精度の影響を効果的に軽減するとともにバンパの美観を確保可能なグリル取付構造、この構造を備える車両及びグリル取付方法を提供する。
【解決手段】グリル取付構造は、車両の車幅方向に配設される長手形状のバンパに形成された開口部にグリルを取り付けるグリル取付構造であって、前記バンパの前記開口部の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部と、前記グリルの長手方向両側に設けられ、前記一対の被取付部の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部と、前記バンパの長手方向に対して交差する方向に沿って前記開口部の両側に前記一対の取付部と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部と、前記グリルの長手方向両側に設けられ、非固定時に前記バンパに対して相対移動可能なように、前記一対の被固定部に対して固定可能な一対の固定部と、を備えるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のバンパに形成された開口部を閉じるように取り付けられるグリルのグリル取付構造、この構造を備える車両及びグリル取付方法に関する。
自動車等の車両の前端には、フロントバンパが設置されている。フロントバンパは、車幅方向に延びる長尺状の樹脂製の部品である。フロントバンパには、例えばフロントバンパの所定位置に車両後側からロアグリルが組み付けられるものがある(特許文献1参照)。
フロントバンパには、ロアグリルの外形に対応してロアグリルを取付可能な開口部が形成されている。ロアグリルは、例えば格子状に形成されて、エンジンルーム内に配置されたラジエータに対する空気取入口として機能する。
特許文献1に記載のロアグリルの取付構造は、フロントバンパに形成された開口部の周縁に形成された係合片をロアグリルに形成された係合穴に係止することで、ロアグリルがフロントバンパに取り付けられる。係合片は、フロントバンパの裏面側に突出し、先端に起立する爪部が設けられた舌片状に形成されている。係合穴の下縁の幅方向両側には、係合穴の裏面側へ延びて上方へ起立する縦板状の一対の当てリブが設けられている。この一対の当てリブ間の間隔は、係止片の爪部の幅よりも広く設定されて、爪部を係合穴に圧入する際の爪部の通過を容易にしている。
特開2009−262761号公報
特許文献1に記載のロアグリルの取付構造では、係止片が係合穴に係止されると、係止片の爪部が係合穴の上縁の内壁部に後縁に係止される。係止片の係合穴への係止時には、爪部は一対の当てリブ間に位置するので、係合穴に対する係止片の幅方向の移動が規制される。このため、フロントバンパに対してロアグリルを位置調整したい場合に、ロアグリルの位置調整が出来ない虞がある。
また、通常、ロアグリルのような車体の幅方向略中央位置に配置される部品は、部品の幅方向中央部に位置決め基準が設定される。ロアグリルに取り付けられたロアグリルは、位置決めされた中央部から側方に向けて設計された寸法の範囲で延在し、車体側方近傍に配置されるフォグベゼルのような部材に隣接する位置まで延在する。ロアグリルの形状は寸法公差で管理されており、理想的には、隣接するフォグベゼルとの間には左右対称に同等の隙間を隔てて配置される。
しかしながら、現実のロアグリルは制作時の精度にもよるが、個体差によって中央部の位置決め基準自体に誤差がある場合がある。このため、フォグベゼルのようなロアグリルと隣り合う部品との間に形成される隙間が左右非対称となったり、特定箇所の隙間が大きく目立ってしまうなど、取付後のバンパの美観が損なわれてしまう場合がある。
本発明の少なくとも一つの実施形態は、このような従来技術の状況の基になされた発明であって、その目的とするところは、バンパに対するグリルの取付時にグリルの寸法精度の影響を効果的に軽減するとともにバンパの美観を確保可能なグリル取付構造、この構造を備える車両及びグリル取付方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の幾つかの実施形態に係わるグリル取付構造は、
車両の車幅方向に配設される長手形状のバンパに形成された開口部にグリルを取り付けるグリル取付構造であって、
前記バンパの前記開口部の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部と、
前記グリルの長手方向両側に設けられ、前記一対の被取付部の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部と、
前記バンパの長手方向に対して交差する方向に沿って前記開口部の両側に前記一対の取付部と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部と、
前記グリルの長手方向両側に設けられ、非固定時に前記バンパに対して相対移動可能なように、前記一対の被固定部に対して固定可能な一対の固定部と、
を備えるように構成される。
上記(1)に記載のグリル取付構造は、バンパの前記開口部の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部と、グリルの長手方向両側に設けられ、一対の被取付部の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部と、バンパの長手方向に対して交差する方向に沿って開口部の両側に前記一対の取付部と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部と、グリルの長手方向両側に設けられ、非固定時に前記バンパに対して相対移動可能なように、一対の被固定部に対して固定可能な一対の固定部と、を備える。一対の取付部を一対の被取付部に取り付けると、一対の取付部は弾性的に一対の被取付部に取り付けられる。ここで、一対の取付部間の寸法に誤差がある場合、この誤差を含む一対の取付部を一対の被取付部に取り付けると、一対の取付部は一対の被取付部間の寸法と同一寸法になるように弾性変形する。そして、この状態で、一対の固定部を一対の被固定部に対して固定すると、一対の取付部間の寸法の誤差が吸収された状態でバンパをグリルの開口部に固定することができる。よって、バンパに対するグリルの取付時にグリルの寸法精度の誤差の影響を効果的に軽減可能なグリル取付構造を実現できる。
(2)幾つかの実施形態では、
前記一対の被取付部は、前記バンパの裏面から突設された突出部を有し、
前記一対の取付部は、前記突出部を嵌合可能に構成されている。
上記(2)に記載の実施形態によれば、一対の被取付部は、バンパの裏面から突設された突出部を有する。そして、一対の取付部は、突出部を嵌合可能に構成されている。このため、一対の取付部は突出部に弾性的に嵌合される。このため、一対の取付部間の寸法に誤差がある場合、この誤差を含む一対の取付部を一対の被取付部に取り付けると、一対の取付部は突出部に密着した状態で取り付けられるので、突出部に対して取付部の位置に誤差があると、取付部が容易に弾性変形する。従って、グリルの寸法精度の誤差の影響をより効果的に軽減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、
前記一対の被取付部は、前記バンパの長手方向に沿って延びる板状の基部と、前記基部の上面から突出して前記バンパの裏面側へ延びる係止片と、を備え、
前記一対の取付部は、前記被取付部を挿通可能な係合孔部と、前記係止片の左右両側から前記係止片を弾性的に保持するように前記係合孔部の上部の周縁に設けられた一対の保持部と、前記係合孔部の下部の周縁から突設されて前記基部の下面に接触可能な係止突起部と、を備えるように構成される。
上記(3)に記載の実施形態によれば、一対の被取付部は、バンパの長手方向に沿って延びる板状の基部と、前部の上面から突出して前記バンパの裏面側へ延びる係止片と、を備える。そして、一対の取付部は、被取付部を挿通可能な係合孔部と、係止片の左右両側から係止片を弾性的に保持するように係合孔部の上部の周縁に設けられた一対の保持部と、係合孔部の下部の周縁から突設されて前記基部の下面に接触可能な係止突起部とを備える。
一対の取付部を一対の被取付部に取り付けると、係止片が一対の保持部間に弾性的に保持される。このため、一対の取付部間の寸法に誤差がある場合、この誤差の大きさに応じて係止片を介して一対の保持部のいずれかが弾性変形する。したがって、寸法誤差の大きさに係らずにグリルの寸法精度の誤差の影響をより効果的に軽減することができる。また、被取付部は、基部の上面に係止片が突出するように構成されているので、一対の保持部が段専制的に接触する係止片の剛性を向上することができる。
(4)幾つかの実施形態では、
前記一対の被固定部は、前記バンパに設けられたスクリューであり、
前記一対の固定部は、前記スクリューに対して締結可能に構成されている。
上記(4)に記載の実施形態によれば、一対の被固定部は、バンパに設けられたスクリューである。そして、一対の固定部は、スクリューに対して締結可能に構成されている。スクリューは固定部に締結されるので、スクリュー及び固定部によって、グリルをバンパに固定することができる。
(5)幾つかの実施形態では、
前記一対の固定部は、前記スクリューが挿通可能であり、且つ前記スクリューの直径よりも大きな内径を有した穴部を備えるように構成される。
上記(5)に記載の実施形態によれば、一対の固定部は、スクリューが挿通可能であり、且つスクリューの直径よりも大きな内径を有した穴部を備える。固定部は、スクリューの直径よりも大きな内径を有した穴部を備えるので、スクリューを穴部に挿入する際に、スクリューと穴部との相対位置がずれていても、スクリューを穴部に容易に挿入することができる。
(6)幾つかの実施形態では、
前記一対の取付部の夫々は、対応する固定部よりも下方位置に設けられているように構成される。
上記(6)に記載の実施形態によれば、一対の取付部の夫々は、対応する固定部よりも下方位置に設けられている。このため、バンパの開口部に対するグリルの上下方向の位置決めを行う際に、グリルの上方位置を基準にしてグリルの上下方向の位置決めを行うことができる。
(7)幾つかの実施形態では、
前記一対の取付部及び前記一対の固定部は、対応するそれぞれが前記バンパの長手方向に対して垂直な方向に沿って並んで設けられているように構成される。
上記(7)に記載の実施形態によれば、一対の取付部及び一対の固定部は、対応するそれぞれがバンパの長手方向に対して垂直な方向に沿って並んで設けられている。このため、バンパの長手方向の同位置で取付部の嵌合及び固定部の締結がされるので、バンパに対するグリルの位置決め精度を向上することができる。
(8)幾つかの実施形態では、
前記バンパの長手方向両側には、フォグベゼルが装着され、
前記バンパの前記開口部は、前記バンパの長手方向両側に設けられた前記フォグベゼル間に設けられ、
前記開口部に取り付けられたグリルと前記グリルの両側に配設された前記フォグベゼル間との間には、隙間が形成されているように構成される。
上記(8)に記載の実施形態によれば、バンパの長手方向両側には、フォグベゼルが装着される。そして、バンパの開口部は、バンパの長手方向両側に設けられたフォグベゼル間に設けられる。そして、開口部に取り付けられたグリルとグリルの両側に配設されたフォグベゼル間との間には、隙間が形成される。バンパの開口部にグリルを取り付けたときに、グリルのバンパ長手方向両側に設けられたフォグベゼルとグリルとの間の隙間の大きさがバンパ長手方向両側で異なる場合、バンパの開口部に対するグリルのバンパ長手方向位置を移動させることで、バンパ長手方向両側の隙間の幅を同一にすることができる。このため、グリルと隣り合うフォグベゼルとの間に形成される隙間が左右対称となり、この隙間が大きく目立つことがなく、グリル取付後のバンパの美観が損なわれる虞を防止することができる。
(9)幾つかの実施形態では、
前記請求項1から8のいずれかに記載のグリル取付構造を備える車両である。
上記(9)に記載の実施形態によれば、請求項1から8のいずれかに記載のグリル取付構造を備える車両である。このため、バンパに対するグリルの取付時にグリルの寸法精度の影響を効果的に軽減可能であり、またバンパの美観を確保可能な車両を実現できる。
(10)本発明の幾つかの実施形態に係わるグリル取付方法は、
車両の車幅方向に配設される長手形状のバンパに形成された開口部にグリルを取り付けるグリル取付方法において、
前記バンパの前記開口部の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部と、
前記グリルの長手方向両側に設けられ、前記一対の被取付部の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部と、
前記バンパの長手方向に対して交差する方向に沿って前記開口部の両側に前記一対の取付部と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部と、
前記グリルの長手方向両側に設けられ、非固定時に前記バンパに対して相対移動可能なように、前記一対の被固定部に対して固定可能な一対の固定部と、を備えてなる前記バンパ及び前記グリルのグリル取付方法であって、
前記一対の取付部を前記一対の被取付部に取り付ける取付工程と、
前記取付工程の後に行われ、一対の固定部を前記一対の被固定部に取り付ける固定工程と、を含む。
上記(10)に記載のグリル取付方法は、取付工程と固定工程とを備えることで、取付工程によって一対の取付部を一対の被取付部に取り付けると、一対の取付部は弾性的に一対の被取付部に取り付けられる。ここで、一対の取付部間の寸法に誤差がある場合、この誤差を含む一対の取付部を一対の被取付部に取り付けると、一対の取付部は一対の被取付部間の寸法と同一寸法になるように弾性変形する。そして、この状態で、固定工程によって一対の固定部を一対の被固定部に対して固定すると、一対の取付部間の寸法の誤差が吸収された状態でバンパをグリルの開口部に固定することができる。よって、バンパに対するグリルの取付時にグリルの寸法精度の誤差の影響を効果的に軽減可能なグリル取付方法を実現できる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、バンパに対するグリルの取付時にグリルの寸法精度の影響を効果的に軽減するとともにバンパの美観を確保可能なグリル取付構造及びこの取付方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るグリルが取り付けられたバンパの表面側斜視図である。 本発明の一実施形態に係るグリルが取り付けられたバンパの裏面側部分斜視図である。 本発明の一実施形態に係るグリル取付構造に係る取付部が被取付部に取り付けられた状態のバンパ裏面側の斜視図である。 図3のIIIa−IIIa矢視に相当するグリル取付構造に係る部分の断面図である。 図3のIIIb−IIIb矢視に相当するグリル取付構造に係る部分の断面図である。 本発明の一実施形態に係るグリルに設けられた係止片の裏面側斜視図である。 本発明の一実施形態に係る係合孔部に設けられた一対の係合保持片及び係止突起部の裏面側斜視図である。 本発明の一実施形態に係るグリル取付方法を説明するためのバンパ表面側の説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係るグリルが取り付けられたバンパの表面側斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るグリルが取り付けられたバンパの裏面側部分斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るグリル取付構造に係る取付部が被取付部に取り付けられた状態のバンパ裏面側の斜視図であり、図4は、図3のIIIa−IIIa矢視に相当するグリル取付構造に係る部分の断面図であり、図5は、図3のIIIb−IIIb矢視に相当するグリル取付構造に係る部分の断面図ある。なお、本実施形態は、車両の前部に設けられたバンパに取り付けられるグリルのグリル取付構造を例にして説明する。
本実施形態のグリル取付構造は、図1、図2、図3に示したように、車両1の車幅方向に配設される長手形状のバンパ10に形成された開口部11にグリル40を取り付けるグリル取付構造であって、バンパ10の開口部11の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部42と、グリル40の長手方向両側に設けられ、一対の被取付部42の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部14と、バンパ10の長手方向に対して交差する方向に沿って開口部11の両側に一対の取付部14と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部46と、グリル40の長手方向両側に設けられ、非固定時にバンパ10に対して相対移動可能なように、一対の被固定部46に対して固定可能な一対の固定部47と、を備えるように構成される。
バンパ10は、図1に示すように、車両1の前側に配設されて車幅方向に延びる。図示した実施形態では、バンパ10の車幅方向中央部分にはグリル40が取り付けられる開口部11が形成されている。開口部11はバンパ長手方向に延びる長方形状に形成され、この開口部11にグリル40が装着されている。バンパ10の長手方向両側には、フォグランプを支持するためのフォグベゼル30が取り付けられている。これらフォグベゼル30の間にグリル40が配設されている。
一対の被取付部42は、バンパ10の裏面から突設された突出部44を有している。突出部44は、バンパ10の長手方向に沿って延びる板状の基部43と、基部43の上面から突出してバンパ10の裏面側へ延びる係止片41と、を備える。図示した実施形態では、係止片41は、図3に示すように、バンパ短手方向(上下方向)に延びる板状に形成され、係止片41のバンパ長手方向の両側には接触面41aが形成されている。この接触面41aに取付部14の一対の保持部18,19が接触する。また、係止片41の先端部には、先端側に進むに従って後述する基部43側へ傾斜する傾斜面41b(図5参照)が形成されている。この傾斜面41bによって、一対の保持部18,19間への挿入をし易くしている。
また、基部43は、バンパ10の裏面から突出する方向に延びるとともに係止片41のバンパ短手方向側の一端に沿って繋がって係止片41に対してバンパ長手方向両側へ延びるように構成されている。
図6は、本発明の一実施形態に係るバンパ10に設けられた係止片41の裏面側斜視図である。図示した実施形態では、基部43は、バンパ10の開口部周縁12から突出して板状に形成されるとともに係止片41を中央にしてバンパ長手方向両側に均等に延びる。基部43の上面43aの幅方向両側には、係止片41の突出方向に沿って延びる一対のリブ45が形成されている。これらのリブ45は基部43の剛性を強化する。
基部43の先端部には、バンパ短手方向一方側へ突出する係合段部43bが形成されている。図示した実施形態では、係合段部43bは、基部43の先端部の幅方向全域から下方へ突出するように形成されている。
一対の取付部14は、突出部44に嵌合可能に構成されている。具体的には、一対の取付部14は、被取付部42を挿通可能な係合孔部15と、係止片41の左右両側から係止片41を弾性的に保持するように係合孔部15の上部の周縁に設けられた一対の保持部18,19と、係合孔部15の下部の周縁から突設されて基部43の下面に接触可能な係止突起部23と、を備える。
図示した実施形態では、係合孔部15は、グリル40の長手方向両端部の下側に設けられている。係合孔部15は、図3に示すように、グリル40の裏面視において、長方形状に形成された孔部本体15aと、孔部本体15aに連通して孔部本体の幅方向中央上部から上方へ延びる長方形状の延出孔部15bと、を有して形成される。
延出孔部15bの上部両側の周壁16には、バンパ長手方向両側に弾性変形可能な一対の保持部18,19が突出するように設けられている。一対の保持部18,19は、合成樹脂材料等で板状に形成されて弾性変形可能であり、延出孔部15bの周壁16から突出して先端側に進むに従って互いに接近して延出孔部15bを覆うように直線状に延びる。一対の保持部18,19は同一形状に形成され、一対の保持部18,19の先端部間には、係止片41の厚さよりも小さい隙間21(図7参照)が形成されている。なお、一対の保持部18,19の先端部は、隙間21が無く接触した状態でもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る係合孔部15に設けられた一対の保持部18,19及び係止突起部23の裏面側斜視図である。係止突起部23は、図7に示すように、係合孔部15のバンパ短手方向一端側の周縁から突出して先端部に係合段部43bが接触可能である。図示した実施形態では、係止突起部23は、係合孔部15の下側の周壁16の裏面から斜め上方を向いて突出して板状に延びる。係止突起部23の先端部には係止突起部23の突出方向に対して直交する方向に延びる当接面23aが形成されている。この係止突起部23の先端部が係合段部43bに接触して、バンパ10の裏面方向へのグリル40の抜脱を規制する。
一対の被固定部46は、図1に示すように、バンパ10に設けられたスクリュー(図示せず)であり、一対の固定部47は、スクリューに対して締結可能に構成されている。具体的には、一対の固定部47は、スクリューが挿通可能であり、且つスクリューの直径よりも大きな内径を有した穴部(図示せず)を備えて構成される。固定部47は、スクリューの直径よりも大きな内径を有した穴部を備えるので、スクリューを穴部に挿入する際に、スクリューと穴部との相対位置がずれていても、スクリューを穴部に容易に挿入することができる。
また、一対の取付部14の夫々は、対応する固定部47よりも下方位置に設けられている。このため、バンパ10の開口部11に対するグリル40の上下方向の位置決めを行う際に、グリル40の上方位置を基準にしてグリル40の上下方向の位置決めを行うことができる。また、一対の取付部14及び一対の固定部47は、対応するそれぞれがバンパ10の長手方向に対して垂直な方向に沿って並んで設けられている。図示した実施形態では、取付部14の略真上に対応する固定部47が設けられている。このため、バンパ10の長手方向の同位置で取付部14の嵌合及び固定部47の締結がされるので、バンパ10に対するグリル40の位置決めの精度を向上することができる。
次に、バンパ10にグリル40を取り付けるグリル取付方法について説明する。図8は、本発明の一実施形態に係るグリル取付方法を説明するためのバンパ表面側の説明図である。グリル取付方法は、図1及び図8に示すように、車両のバンパ10の長手方向両側に部品が装着され、バンパ10の部品間に形成された開口部11にグリル40を係止して開口部11を閉じるグリル取付方法である。図示した実施形態では、部品はフォグベゼル30である。なお、フォグベゼル30は、グリル40をバンパ10に取り付ける前にバンパ10に取り付けられる。
グリル取付方法は、図3を更に追加して説明すると、一対の取付部14を一対の被取付部42に取り付ける取付工程と、取付工程の後に行われ、一対の固定部を一対の被固定部に取り付ける固定工程と、を含む。取付工程では、グリル40をバンパ10の開口部11の裏面側から開口部11に挿入して、係止片41を一対の保持部18,19間に挿入してグリル40で開口部11を閉じる。ここで、一対の取付部14間の寸法に誤差がある場合、この誤差を含む一対の取付部14を一対の被取付部42に取り付けると、一対の取付部14は一対の被取付部42間の寸法と同一寸法になるように弾性変形する。このため、グリル40をバンパ10の開口部11の所定位置に位置決めすることができる。従って、グリル40の両側に装着されたフォグベゼル30とグリル40との間の隙間X1、X2を左右均等にすることができる。って、バンパ10に対するグリル40の取付時にグリル40の寸法精度の誤差の影響を効果的に軽減可能なグリル取付方法を実現できる。そして、固定工程によってグリル40をバンパ10に締結固定する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
1 車両
10 バンパ
11 開口部
12 開口部周縁
12a 裏面
14 取付部
15 係合孔部
15a 孔部本体
15b 延出孔部
16 周壁
18、19 保持部
21 隙間
23 係止突起部
23a 当接面
30 フォグべゼル
40 グリル
41 係止片
41a 接触面
41b 傾斜面
42 被取付部
43 基部
43a 上面
43b 係合段部
44 突出部
45 リブ
46 被固定部
47 固定部

Claims (10)

  1. 車両の車幅方向に配設される長手形状のバンパに形成された開口部にグリルを取り付けるグリル取付構造であって、
    前記バンパの前記開口部の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部と、
    前記グリルの長手方向両側に設けられ、前記一対の被取付部の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部と、
    前記バンパの長手方向に対して交差する方向に沿って前記開口部の両側に前記一対の取付部と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部と、
    前記グリルの長手方向両側に設けられ、非固定時に前記バンパに対して相対移動可能なように、前記一対の被固定部に対して固定可能な一対の固定部と、
    を備えることを特徴とするグリル取付構造。
  2. 前記一対の被取付部は、前記バンパの裏面から突設された突出部を有し、
    前記一対の取付部は、前記突出部に嵌合可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のグリル取付構造。
  3. 前記一対の被取付部は、前記バンパの長手方向に沿って延びる板状の基部と、前記基部の上面から突出して前記バンパの裏面側へ延びる係止片と、を備え、
    前記一対の取付部は、前記被取付部を挿通可能な係合孔部と、前記係止片の左右両側から前記係止片を弾性的に保持するように前記係合孔部の上部の周縁に設けられた一対の保持部と、前記係合孔部の下部の周縁から突設されて前記基部の下面に接触可能な係止突起部と、を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のグリル取付構造。
  4. 前記一対の被固定部は、前記バンパに設けられたスクリューであり、
    前記一対の固定部は、前記スクリューに対して締結可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のグリル取付構造。
  5. 前記一対の固定部は、前記スクリューが挿通可能であり、且つ前記スクリューの直径よりも大きな内径を有した穴部を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のグリル取付構造。
  6. 前記一対の取付部の夫々は、対応する固定部よりも下方位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のグリル取付構造。
  7. 前記一対の取付部及び前記一対の固定部は、対応するそれぞれが前記バンパの長手方向に対して垂直な方向に沿って並んで設けられている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のグリル取付構造。
  8. 前記バンパの長手方向両側には、フォグベゼルが装着され、
    前記バンパの前記開口部は、前記バンパの長手方向両側に設けられた前記フォグベゼル間に設けられ、
    前記開口部に取り付けられたグリルと前記グリルの両側に配設された前記フォグベゼル間との間には、隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のグリル取付構造。
  9. 前記請求項1から8のいずれかに記載のグリル取付構造を備える車両。
  10. 車両の車幅方向に配設される長手形状のバンパに形成された開口部にグリルを取り付けるグリル取付方法において、
    前記バンパの前記開口部の長手方向中央に対して両側に設定された基準位置の夫々に設けられた一対の被取付部と、
    前記グリルの長手方向両側に設けられ、前記一対の被取付部の夫々に対して弾性的に取付可能な一対の取付部と、
    前記バンパの長手方向に対して交差する方向に沿って前記開口部の両側に前記一対の取付部と並ぶように夫々設けられた一対の被固定部と、
    前記グリルの長手方向両側に設けられ、非固定時に前記バンパに対して相対移動可能なように、前記一対の被固定部に対して固定可能な一対の固定部と、を備えてなる前記バンパ及び前記グリルのグリル取付方法であって、
    前記一対の取付部を前記一対の被取付部に取り付ける取付工程と、
    前記取付工程の後に行われ、一対の固定部を前記一対の被固定部に取り付ける固定工程と、を含む
    ことを特徴とするグリル取付方法。
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