JP2017100078A - 粉粒体の混合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合時に粉粒体が圧縮・凝集するのを抑制できる粉粒体の混合装置を提供すること。
【解決手段】粉粒体PTを混合する粉粒体の混合装置1は、逆円錐台状の斜面11mをなし、中心に排出口11hを含む斜面部11を有する漏斗10と、漏斗10の上方ASに配置され、粉粒体PTを貯留し、漏斗10の斜面11mに向けて粉粒体PTをそれぞれ排出する複数のホッパー21からなるホッパー群20と、漏斗10に対しホッパー群20を、漏斗10の軸線AX周りに相対的に回転させる回転機構30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、リチウムイオン二次電池の活物質層の形成に用いる活物質造粒体などの粉粒体を混合する粉粒体の混合装置に関する。
リチウムイオン二次電池の正極または負極の活物質層を形成するにあたり、活物質及び溶媒を含む湿潤状態の活物質造粒体を用いることがある。このようなリチウムイオン二次電池用の活物質造粒体に関連する従来技術として、例えば特許文献1が挙げられる。
ところで、このような活物質造粒体などの粉粒体を混合したい場合がある。この混合を行う混合装置としては、粉粒体を収容する容器の内部に、粉粒体を攪拌混合する攪拌羽根を配置した混合装置が知られている。
特開平9−225281号公報
しかしながら、上述の攪拌羽根を備える混合装置を用いて、リチウムイオン二次電池用の活物質造粒体などの粉粒体を混合すると、攪拌羽根により生じる剪断力によって、粉粒体が圧縮され凝集しがちである。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、混合時に粉粒体が圧縮・凝集するのを抑制できる粉粒体の混合装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、粉粒体を混合する粉粒体の混合装置であって、逆円錐台状の斜面をなし、中心に排出口を含む斜面部を有する漏斗と、上記漏斗の上方に配置され、上記粉粒体を貯留し、上記漏斗の上記斜面に向けて上記粉粒体をそれぞれ排出する複数のホッパーからなるホッパー群と、上記漏斗に対し上記ホッパー群を、上記漏斗の軸線周りに相対的に回転させる回転機構と、を備える粉粒体の混合装置である。
上述の粉粒体の混合装置によれば、複数のホッパーから漏斗の斜面にそれぞれ排出された粉粒体は、斜面上を滑り落ちて中心の排出口から排出される際には、混合された状態となる。この混合装置では、攪拌羽根などの機械的応力によって粉粒体が圧縮・凝集することがない。このため、混合時に粉粒体が圧縮・凝集するのを抑制した、混合した粉粒体を得ることができる。
なお、上述の混合装置で混合する「粉粒体」としては、リチウムイオン二次電池の正極または負極の活物質層の形成に用いる(活物質造粒体を圧密化して活物質層を形成する場合に用いる)、活物質及び溶媒を含む湿潤状態の活物質造粒体が挙げられる。また、他の種類の電池において活物質層の形成に用いる活物質造粒体が挙げられる。また、電池以外に用いる粉粒体の混合に上述の混合装置を用いることもできる。
また、「漏斗に対しホッパー群を、漏斗の軸線周りに相対的に回転させる」構成としては、漏斗を固定する一方、ホッパー群を漏斗の軸線周りに回転させる構成、或いは、ホッパー群を固定する一方、漏斗をその軸線周りに回転させる構成が挙げられる。また、漏斗及びホッパー群を別々に回転させ、漏斗及びホッパー群の回転速度を異ならせて同方向に回転させる構成、或いは、漏斗とホッパー群を逆方向に回転させる構成が挙げられる。
更に、上記の粉粒体の混合装置であって、前記複数のホッパーは、前記漏斗の前記軸線周りに、等距離かつ等角度でそれぞれ配置されてなる粉粒体の混合装置とするのが好ましい。
上述の粉粒体の混合装置では、複数のホッパーが漏斗の軸線周りに等距離かつ等角度でそれぞれ配置されているので、各々のホッパーから排出された粉粒体は、漏斗の斜面の同じ高さの部位に落下する。このため、各々のホッパーから排出された粉粒体を、より均一に混合できる。
更に、上記のいずれかに記載の粉粒体の混合装置であって、前記漏斗は、固定されてなり、前記回転機構は、前記ホッパー群を上記漏斗の前記軸線周りに回転させる粉粒体の混合装置とするのが好ましい。
上述の粉粒体の混合装置では、漏斗を固定し、回転機構はホッパー群を回転させるので、漏斗とホッパー群を共に回転させる場合に比べて、回転機構を簡単な構成とすることができる。
実施形態に係る粉粒体の混合装置の斜視図である。 実施例1〜4及び比較例1,2について、混合後の粉粒体のかさ密度比を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態に係る粉粒体の混合装置(以下、単に「混合装置」ともいう)1の斜視図を示す。この混合装置1は、後述するリチウムイオン二次電池の活物質層(活物質造粒体を圧密化してなる活物質層)の形成に用いる活物質造粒体(粉粒体)PTを混合する装置であり、製造ロット等が異なる複数(本実施形態では5つ)の粉粒体PT(PT1,PT2,PT3,PT4,PT5)を混合できる。この混合装置1は、漏斗10、ホッパー群20、回転機構30及び容器40等から構成される。
このうち漏斗10は、金属製(具体的にはステンレス製)で軸線AXを有する形態をなし、斜面部11と上部円筒部13と下部円筒部15と2つの突出部17,17とからなる。このうち斜面部11は、軸線方向AHの上方ASに径大な円状の上端縁11cを、軸線方向AHの下方ATに径小な円状の排出口11hを有する逆円錐台状の部位である。この斜面部11は、その内側に逆円錐台状に拡がる斜面11mを有する。
また、上部円筒部13は、斜面部11の上端縁11cから軸線方向AHの上方ASに延びる上端縁11cと同径の円筒状部位である。一方、下部円筒部15は、斜面部11の排出口11hから軸線方向AHの下方ATに延びる排出口11hと同径の円筒状部位である。また、2つの突出部17,17は、それぞれ矩形板状であり、上部円筒部13の外周から径方向外側に水平にそれぞれ突出している。これらの突出部17,17は、図示しない支持部材に固定される。これにより、漏斗10が支持部材に固定される。
次述するホッパー群20を構成する複数のホッパー21(21a,21b,21c,21d,21e)からそれぞれ排出された粉粒体PT(PT1,PT2,PT3,PT4,PT5)は、漏斗10の上部円筒部13を通じて斜面部11内に入り、その斜面11mの所定の高さの部位に落下する。この粉粒体PTは、斜面11mを滑り落ちて排出口11hから排出され、更に下部円筒部15を通じて、後述する容器40内に収容される。
ホッパー群20は、粉粒体PT(PT1,PT2,PT3,PT4,PT5)を貯留する複数(本実施形態では5個)のホッパー21(21a,21b,21c,21d,21e)から構成される。これらのホッパー21a,21b,21c,21d,21eは、いずれも漏斗10の軸線方向AHの上方ASに配置されている。各々のホッパー21は、金属製(具体的にはステンレス製)で、斜面部23と上部円筒部25と下部円筒部27と鍔部29とからなる。このうち斜面部23は、軸線方向AHの上方ASに径大な円状の上端縁23cを、軸線方向AHの下方ATに径小な円状の下端縁23hを有する逆円錐台状の部位である。
また、上部円筒部25は、斜面部23の上端縁23cから軸線方向AHの上方ASに延びる上端縁23cと同径の円筒状部位である。一方、下部円筒部27は、斜面部23の下端縁23hから軸線方向AHの下方ATに延びる下端縁23hと同径の円筒状部位である。また、鍔部29は、円環板状であり、上部円筒部25の外周から径方向外側に水平に突出している。この鍔部29は、次述する回転機構30の円板部35に固定されている。これにより、各々のホッパー21が回転機構30の円板部35に固定される。各々のホッパー21a,21b,21c,21d,21eに貯留された粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5は、下部円筒部27から漏斗10の斜面11mに向けてそれぞれ排出される。
回転機構30は、駆動部31と回転軸33と円板部35とを有する。このうち駆動部31は、電動モータであり、回転軸33を回転させる。この回転軸33は、その軸線が漏斗10の軸線AXと一致するように鉛直に配置されている。回転軸33の上端は、駆動部31に結合され、回転軸33の下端は、円板部35の中心に接続されている。円板部35は、水平方向に拡がる円板状をなし、その中心(漏斗10の軸線AX)の周りに、等距離かつ等角度で(具体的には72度毎に)、5つの開口35hが設けられている。
これらの開口35hには、前述のホッパー21がそれぞれ上方ASから挿入されており、ホッパー21の鍔部29が、円板部35のうち開口35hの周縁部にそれぞれ係合し固定されている。これにより、複数のホッパー21a,21b,21c,21d,21eは、軸線AX周りに、等距離かつ等角度で(本実施形態では72度毎に)それぞれ配置されている。この回転機構30は、駆動部31を駆動させると、これに接続された回転軸33及び円板部35が、図1中に矢印で示すように軸線AX周りに回転するため、円板部35に固定された複数のホッパー21からなるホッパー群20を軸線AX周りに回転させることができる。
容器40は、漏斗10の軸線方向AHの下方ATに配置されている。この容器40は、金属製(具体的にはステンレス製)で、有底円筒状である。容器40は、漏斗10で混合され下部円筒部15から排出された粉粒体PTを収容する。
次いで、上記混合装置1を用いた粉粒体PTの混合方法について説明する。例えば製造ロットがそれぞれ異なる5つの粉粒体PT(PT1,PT2,PT3,PT4,PT5)を用意する。本実施形態では、これらの粉粒体PTとして、リチウムイオン二次電池の正極活物質層(活物質造粒体を圧密化してなる正極活物質層)を形成するのに用いる、湿潤状態の活物質造粒体を用意した。具体的には、正極活物質、導電材及びカルボキシル基含有高分子を乾式混合した後に、これに溶媒(本実施形態では水)を水分率が30重量%となるように加えて、粒径1mm程度に造粒した湿潤状態の活物質造粒体を用意した。なお、本実施形態では、正極活物質としてLiNi1/3Co1/3Mn1/32 を、導電材としてアセチレンブラック(AB)を、カルボキシル基含有高分子としてポリアクリル酸(PAA)を用いた。
そして、これらの製造ロットが異なる粉粒体(活物質造粒体)PT1,PT2,PT3,PT4,PT5を、5つのホッパー21a,21b,21c,21d,21e内に投入する。また、これと共に、回転機構30の駆動部31を駆動させて、ホッパー群20を漏斗10の軸線AX周りに、10〜30rpm(本実施形態では20rpm)で回転させる。
すると、各ホッパー21a,21b,21c,21d,21eに貯留された粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5は、各ホッパー21a,21b,21c,21d,21eの下部円筒部27から少しずつ漏斗10内に向けて排出される。これらの粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5は、漏斗10の斜面11mの所定の高さの部位に落下し、斜面11mを滑り落ちて排出口11hから排出される際には、混合された状態となっている。この粉粒体PTは、下部円筒部15を通じて容器40に向けて排出される。かくして、製造ロットの異なる5つの粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5が混合された粉粒体PTが容器40内に収容される。
次いで、混合装置1で混合した上述の粉粒体(活物質造粒体)PTを用いた正極板、及びこの正極板を用いたリチウムイオン二次電池の製造方法について説明する。まず、混合された上述の粉粒体PTをロールプレス機に供給し、ロールの間で粉粒体PTを圧密化してシート状に成形する。続いて、この活物質造粒体からなるシートを、別途用意した帯状のアルミニウム箔からなる正極集電箔のうち、一方の主面の所定位置に圧着して、未乾燥の正極活物質層を形成する。その後、この未乾燥の正極活物質層を加熱乾燥させて、正極活物質層を形成する。また、活物質造粒体からなるシートを、同様に正極集電箔のうち他方の主面にも圧着して未乾燥の正極活物質層を形成し、これを加熱乾燥させて、正極活物質層を形成する。その後、この正極板をロールプレス機でプレスして、正極活物質層の密度をそれぞれ高める。これにより、粉粒体PTが圧密化されてなる正極活物質層を有する、リチウムイオン二次電池用の正極板が形成される。
次に、この帯状の正極板と、別途形成した帯状の負極板とを、セパレータを介して捲回して、電極体を形成する。次に、この電極体を用いて電池を組み立てる。かくして、リチウムイオン二次電池が得られる。
(実施例及び比較例)
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験の結果について説明する。実施例1〜4として、前述の粉粒体の混合装置1を用い、下記の表1に示すように、ホッパー群20の回転数を変更して、前述の粉粒体(活物質造粒体)PT1,PT2,PT3,PT4,PT5を混合した。具体的には、ホッパー群20の回転数を、3rpm(実施例1)、10rpm(実施例2)、20rpm(実施例3)、30rpm(実施例4)とした。
また、比較例2として、従来の粉粒体の混合装置、即ち、粉粒体を収容する容器の内部に、粉粒体を攪拌混合する攪拌羽根を配置した混合装置を用いて、製造ロットが異なる粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5を混合した。なお、比較例1については後述する。
Figure 2017100078
まず、混合前の製造ロットが異なる粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5について、かさ密度をそれぞれ測定した。具体的には、容積Vo(ml)の有底円筒状のカップ内に、漏斗を用いて、粉粒体PTがカップから溢れるまで粉粒体PTを投入する。その後、カップの上面にヘラを垂直に立てて接触させ、ヘラの刃をカップの上面に沿って滑らかに移動させて、カップの上面を越えている余分な粉粒体PTを除去する。その後、粉粒体PTの入ったカップの重量(g)を測定し、カップ内に収容された粉粒体PTの重量(g)を求め、更に、これを容積Voで割って、かさ密度(g/ml)を算出する。更に、この測定を3回(n=3)繰り返して、かさ密度の平均値を算出し、この平均値をその製造ロットのかさ密度とする。更に、製造ロット毎に求められた5つのかさ密度を平均して、混合前の平均かさ密度を求めた。この平均かさ密度を、比較例1のかさ密度とし、かさ密度比を求める基準(=1.00)とした。
次に、上述の実施例1〜4及び比較例2における混合後の粉粒体PTについて、上記と同様にして、かさ密度をそれぞれ測定し、比較例1のかさ密度を基準としたかさ密度比をそれぞれ求めた。かさ密度比が1.05以下のものを「良好」(表1中に○印で示す)、かさ密度比が1.05を越えるものを「不良」(表1中に×印で示す)と評価した。その結果を表1及び図2に示す。
また、実施例1〜4及び比較例2における混合後の粉粒体PTについて、混合度(混ざり具合)の良否判定をそれぞれ行った。粉粒体PTは、製造ロット毎に下記の固形分率が異なるため、混合が不十分な粉粒体PTほど、そこから採取したサンプルの固形分率が大きくばらつく。従って、混合後の粉粒体PTについて、固形分率のバラツキを調査すれば、混合度が良好か否かを判断できる。具体的には、混合後の粉粒体PTを約2g採取し、160℃で30分間乾燥させる。乾燥前後でそれぞれ粉粒体PTの重量を測定して、下記の式により固形分率を算出した。
固形分率(%)=(乾燥後の粉粒体の重量)/(乾燥前の粉粒体の重量)×100
この固形分率の測定を、実施例1〜4及び比較例2の混合後の粉粒体PTについて、それぞれ10回ずつサンプリングして行って、固形分率のバラツキ(標準偏差σ)をそれぞれ求めた。そして、標準偏差σがσ≦0.3である場合を、「良好」(表1中に○印で示す)、0.3<σ≦0.7である場合を、「可」(表1中に△印で示す)、σ>0.7である場合を、「不良」(表1中に×印で示す)と判定した。その結果を表1に示す。
表1及び図2から判るように、比較例2の混合後の粉粒体PTは、かさ密度比が判定基準(1.05)を大きく越えて「不良」であるのに対し、実施例1〜4の混合後の粉粒体PTは、いずれも、かさ密度比が判定基準(1.05)を下回り「良好」であることが判る。
その理由は、比較例2では、混合時に攪拌羽根により生じる剪断力によって、粉粒体PTが大きく圧縮され易く、粉粒体PT同士が凝集し易い。このため、混合後の粉粒体PTで、かさ密度が高くなったと考えられる。これに対し、実施例1〜4では、混合時に粉粒体PTに攪拌羽根などによる大きな機械的応力が掛からない。このため、混合時に粉粒体PTが圧縮され難く、粉粒体PT同士が凝集し難いと考えられる。
また、表1から判るように、実施例1では、粉粒体PTの混合度が「可」であり、それ以外の比較例2及び実施例2〜4では、粉粒体PTの混合度が「良好」であった。この結果から、前述の混合装置1を用いて粉粒体PTを混合した場合でも、粉粒体PTを均一に混合できることが判る。
以上で説明したように、粉粒体の混合装置1によれば、複数のホッパー21(21a,21b,21c,21d,21d)から漏斗10の斜面11mにそれぞれ排出された粉粒体PT(PT1,PT2,PT3,PT4,PT5)は、斜面11m上を滑り落ちて中心の排出口11hから排出される際には、混合された状態となる。この混合装置1では、攪拌羽根などの機械的応力によって粉粒体PTが圧縮・凝集することがない。このため、混合時に粉粒体PTが圧縮・凝集するのを抑制した、混合した粉粒体PTを得ることができる。
更に本実施形態では、複数のホッパー21a,21b,21c,21d,21eが漏斗10の軸線AX周りに等距離かつ等角度でそれぞれ配置されているので、各々のホッパー21a,21b,21c,21d,21eから排出された粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5は、漏斗10の斜面11mの同じ高さの部位に落下する。このため、各々のホッパー21a,21b,21c,21d,21eから排出された粉粒体PT1,PT2,PT3,PT4,PT5を、より均一に混合できる。
また本実施形態では、漏斗10を固定し、回転機構30はホッパー群20を回転させるので、漏斗10とホッパー群20を共に回転させる場合に比べて、回転機構30を簡単な構成とすることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、漏斗10を固定する一方、ホッパー群20を軸線AX周りに回転させることで、漏斗10に対しホッパー群20を相対的に回転させたが、これに限られない。ホッパー群20を固定し、漏斗10をその軸線AX周りに回転させる構成としてもよい。また、漏斗10及びホッパー群20を別々に回転させ、漏斗10及びホッパー群20の回転速度を異ならせて同方向に回転させたり、或いは、漏斗10とホッパー群20を逆方向に回転させる構成としてもよい。
また、実施形態では、漏斗10の斜面11mを凹凸のない斜面としたが、これに限られない。例えば、漏斗10の斜面11mに、軸線AXを中心としたスパイラル状に凹溝を設けることもできる。このような凹溝を設けると、より効果的に粉粒体PTを混合できる。
また、実施形態では、粉粒体PTとして、リチウムイオン二次電池の正極活物質層の製造に用いる活物質造粒体を例示したが、これに限られない。例えば、他の種類の電池の正極活物質層の製造に用いる活物質造粒体や、電池の負極の負極活物質層の製造に用いる活物質造粒体に適用してもよいし、電池以外に用いる粉粒体に適用することもできる。
1 粉粒体の混合装置
10 漏斗
11 斜面部
11h 排出口
11m 斜面
20 ホッパー群
21,21a,21b,21c,21d,21e ホッパー
30 回転機構
40 容器
PT,PT1,PT2,PT3,PT4,PT5 粉粒体(活物質造粒体)
AX 軸線
AS 上方
AT 下方

Claims (1)

  1. 粉粒体を混合する粉粒体の混合装置であって、
    逆円錐台状の斜面をなし、中心に排出口を含む斜面部を有する漏斗と、
    上記漏斗の上方に配置され、上記粉粒体を貯留し、上記漏斗の上記斜面に向けて上記粉粒体をそれぞれ排出する複数のホッパーからなるホッパー群と、
    上記漏斗に対し上記ホッパー群を、上記漏斗の軸線周りに相対的に回転させる回転機構と、を備える
    粉粒体の混合装置。
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