JP2017099357A - 農用作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリップ率を計測して走行距離を補正するモードを設定し、補正された走行距離を圃場の各自動制御に反映する。【解決手段】スイッチを走行距離補正(枕地測定)モードに合せ、走行機体1の後端を畦際に合せた状態から前進する。駆動車輪の回転に基づく回転センサにより走行距離を測定し、予め実測した目印Oまでの所定距離Lmと上記走行距離とを比較してスリップ率を算出する。該スリップ率により走行機体の走行距離を補正し、該補正した走行距離を圃場の各自動制御に反映する。【選択図】図8

Description

本発明は、乗用型田植機等の農用作業車両に係り、詳しくは作業の自動制御に関する。
一般に、乗用田植機は、畦際での旋回時に作動する旋回植付自動制御(旋回時作業機自動制御)を備えたものがある。該旋回植付自動制御は、機体が枕地に達して前輪が操向操作されると、距離センサにより機体の走行距離の積算が開始されると共に、植付装置が上昇され、機体の走行距離が設定距離に達すると、植付装置が下降される。
上記距離センサは、車輪に動力を伝達する伝動軸の回転数を検出することにより算定していたが、車輪にスリップが多くあると、機体の走行距離を正確に検出することができず、適切な旋回植付自動制御が行われない虞がある。そのため、機体旋回時に、旋回中心側の車輪への動力伝達を切断して自由回転とし、旋回外側の車輪を駆動して、該駆動車輪と上記自由回転する車輪との回転差によりスリップ率を検出し、前記前輪の操向操作により開始される走行距離を前記スリップ率に基づいて補正する旋回植付自動制御装置が案出されている(特許文献1)。
特許第4976893号公報
上記特許文献1のものは、枕地において機体旋回する際に、スリップ率を検出するため、枕地における圃場の荒れ具合い及びオペレータの操向操作等によりスリップ率に大きな差を生じ、かつ機体の旋回毎にスリップ率を検出するため、枕地旋回毎に植付装置の下降位置が異なる状況を生じる虞がある。
そこで、本発明は、スリップ率を計測して走行距離を補正するモードを設定し、該モードで補正された走行距離をその圃場の各自動制御に反映させ、もって上述した課題を解決した農用作業車両を提供することを目的とするものである。
例えば図1〜5及び図7,8を参照して、本発明は、前輪(9)及び後輪(10)で支持され、ステアリングハンドル(20)により前記前輪(9)を操向すると共に、前記前輪及び後輪の少なくとも一方を駆動輪(10)として走行する走行機体(1)と、該走行機体に昇降自在に支持された作業機(3)と、を備えた農用作業車両(P)において、
走行距離補正制御(24d)を入り状態に切換え得るスイッチ(24)と、
該スイッチ(24)を走行距離補正制御(24d)に設定した状態で作動し、予め設定されている所定距離(Lm)と、前記駆動輪(10)の回転に基づき測定される前記走行機体の走行距離(L2)とを比較してスリップ率を算出し、該スリップ率により前記走行機体の走行距離を補正する走行距離補正制御手段(S4)と、を備えた、
ことを特徴とする農用作業車両にある。
例えば図9を参照して、前記スイッチが複数の制御を切換え得るモード切換え手段(24)であり、
前記モード切換え手段を距離測定作業制御(24c)に設定した状態で作動し、前記走行機体(1)の後端を畦際に合せた状態から前記走行機体を前進し、前記走行距離補正制御手段(S4)で補正された走行距離に基づき前記所定距離を走行した後、前記作業機の作業が開始される距離測定作業制御手段(S5)を備える。
例えば図10,11を参照して、前記スイッチが複数の制御を切換え得るモード切換え手段(24)であり、
前記モード切換え手段(24)を旋回作業機自動制御(24b)に設定した状態で作動し、前記ステアリングハンドル(20)により前記走行機体(1)を旋回する際に前記走行距離補正制御手段(S4)で補正された走行距離に基づき前記作業機の作業を停止すると共に上昇そして下降し、更に次行程で前記作業機(3)の作業を開始する旋回時作業機自動制御手段(S6)を備える。
好ましくは、前記作業機が、植付作業機(3)であり、
前記所定距離が、枕地(M)の距離(Lm)であり、
前記農用作業車両が、乗用田植機(P)である。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、スイッチにより走行距離補正制御に設定すると、走行機体が枕地等の所定距離を走行する際に、予め設定されている距離と駆動輪の回転に基づき測定される走行距離との比較によりスリップ率を算出し、該スリップ率により前記走行距離を補正するので、前記補正された走行距離を各種の自動制御に反映して、適正な制御を行うことができる。上記走行距離のスリップ率による補正は、スイッチの設定により容易に行うことができ、かつ該補正された走行距離は、一度設定されると同じ圃場ではそのまま用いられるので、バラツキが少なく、自動制御を安定して行うことができる。
請求項2に係る本発明によると、畦際から作業車両を前進して、枕地等の所定距離走行した状態から作業を開始する距離測定制御を、上記補正された走行距離により適正に行うことができる。
請求項3に係る本発明によると、ステアリングハンドルによる走行機体を旋回する際、作業機を停止すると共に上昇しそして下降し、更に次行程で作業を開始する旋回時作業機自動制御を、上記補正された走行距離により適正に行うことができる。
請求項4に係る本発明によると、作業機が植付作業機であり、所定距離が枕地の距離であり、乗用田植機に適用して、各種の植付自動制御を補正された走行距離に基づき適正に安定して行うことができる。
本発明を適用し得る乗用田植機を示す側面図。 乗用田植機の平面図。 その操作部分を示す図で、(a)は操作部のオペレータから見た状態の斜視図、(b)は切換え操作部の平面図。 制御部のブロック図。 各自動制御を有する実施の形態によるメインフロー図。 作業機操作制御のフロー図。 目標距離補正制御のフロー図。 その植付経路を示す平面図。 枕地測定植付制御のフロー図。 旋回時作業機自動制御のフロー図。 その植付経路を示す平面図。
以下、図面に沿って、農用作業車両として乗用田植機に適用した本発明の実施の形態について説明する。乗用田植機Pは、図1及び図2に示すように、前輪9及び後輪10により支持される走行機体1を有しており、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して作業機である植付作業機3が連結されている。走行機体1と植付作業機3との間には、リフトシリンダ4が介設されており、該リフトシリンダ4の油圧伸縮動作に応じて植付作業機3が昇降される。植付作業機3は、マット苗が載置される苗載台5、苗載台5から苗を掻取って圃場に植付ける植付機構6、田面を滑走するフロート7などを備えて構成されており、走行機体1から伝動される植付動力で植付作業を行う。
走行機体1の前部には、エンジン(図示せず)やトランスミッション8が搭載されている。エンジンが出力する動力は、トランスミッション8で変速され、植付作業機3、前輪9及び後輪10に伝動される。トランスミッション8には、植付クラッチ(図示せず)が内装されており、該植付クラッチの入り/切りにもとづいて植付作業機3に対する植付動力の伝動が入り/切りされる。
走行機体1には、植付クラッチやリフトシリンダ4の油圧制御バルブに連繋される作業機操作カム(図示せず)が設けられている。作業機操作カムは、作業機操作カムモータ(作業機操作駆動手段)11(図4参照)の駆動にもとづいて、「上昇」、「固定」、「自動(下降)」、「植付」の各ポジションに操作される。そして、「上昇」ポジションでは、植付作業機3を上昇させ(植付クラッチは切り)、「固定」ポジションでは、植付作業機3を任意の高さで固定し(植付クラッチは切り)、「自動(下降)」ポジションでは、植付作業機3をフロート7が接地するまで下降させ(植付クラッチは切り)、「植付」ポジションでは、植付クラッチを入りにさせる。なお、「自動(下降)」及び「植付」ポジションでは、感知フロート7による対地高さ検出にもとづいた機械的な自動昇降制御が実行される。
上記走行機体1のボンネット13の側方には予備苗台15が配設されており、また該機体の左側には苗補給装置16が配置されている。また、上記走行機体1の中央部分にはオペレータが乗車して操作する運転部17が配置されており、運転部17には運転席19及びステアリングハンドル20等が配置されている。前記植付作業機3の左右には使用位置及び格納位置に移動自在に線引きマーカ21,21が配置され、また走行機体1と植付作業機3の間部分には整地装置22が配置されている。
運転部17の前方には、図3(a)に示すように、表示パネル25が配置されており、その左後側に切換え操作部26が配置され、更にその左側に主変速操作レバー27、そして表示パネルの右後側に作業機操作レバー29が配置されている。表示パネル25は、植付準備状態を示す植付表示部,植付自動制御状態を表示する植付自動表示部,前記作業機操作カムによる植付作業の各状態を表示する油圧ポジション表示部等の各種の表示部がある。
切換え操作部26には、図3(b)に示すように、作業モード切換えスイッチ(ダイヤル)24,作業(植付)自動操作部28,作業(植付)準備スイッチ30,前照灯スイッチ34,線引きマーカスイッチ32及び報知ブザースイッチ33並びにその表示ランプが配置されている。作業モード切換えスイッチ24は、ダイヤルからなり、OFF位置24a,旋回時制御モード(旋回時作業機自動制御)24b,枕地測定植付モード(距離測定作業制御)24c,枕地測定モード(走行距離補正制御)24dの各位置に選択的に切換え得る。作業(植付)自動操作部28はダイヤルからなり、ダイヤルの回転操作により枕地幅、即ち畦際から植付開始までの距離(植付開始位置)を設定することができると共に、その右(遅)側端Aが自動上昇のオン,オフスイッチとなっている。
上記主変速操作レバー27は、その中立位置からの前方向の操作により前進段が変速され、中立位置からの後方向の操作により後進段が変速されると共にその状態をバックスイッチで検出される。また、該主変速操作レバー27の握り部には、その内側(右側)に作業機上側操作スイッチ及び作業機下側操作スイッチが上下方向に並んで配置された作業機操作押ボタンが設けられている。これらスイッチは、オペレータが主変速操作レバー27を主変速操作しながら親指にて押すことにより操作される。
前記走行機体1には、図4に示すように、植付作業の各操作を制御する制御部31が配置されており、該制御部31は、上記各操作手段により操作される各スイッチ及びセンサからの信号が入力され、また各表示部及びアクチュエータに出力する。上記入力手段として、作業機操作レバー29で操作される上側スイッチ29a及び下側スイッチ29b,前記作業(植付)準備スイッチ30,作業モード切換えスイッチ24,距離調節ダイヤル(植付開始位置ポテンショ)28,作業機操作カムの各位置(ポジション)を検出する作業機操作カムポテンショ35,前記昇降リンク機構2の角度により植付作業機3の昇降位置を検出するリフト角ポテンショ36,前記トランスミッションのドライブシャフト又は後輪10の回転数を検出する回転センサ37,ステアリングハンドル20の操作による前輪9の切れ角を検出する前輪切れ角センサ38等がある。上記回転センサ37は、左右サイドクラッチと左右後輪との間の走行軸の回転数又はドライブシャフトの回転数を検出し、該回転センサ37の検出により、走行中の枕地距離、旋回距離、植付作業開始までの所定距離、並びに走行機体1が走行中か否かを判断し得る。
前記出力手段として、前記作業モード表示部25a,植付表示部25b,油圧ポジション表示部25c,前記作業機操作カムモータ(駆動手段)11,前記スイッチ33で停止される報知ブザー39等がある。
図5は、植付自動制御を有するメインルーチン(メイン制御)S1を示し、作業機操作制御S3,目標(走行)距離補正制御S4,枕地(距離)測定植付(作業)制御S5、そして旋回時作業機自動制御S6が順次繰返される。
ついで、作業機操作制御S3について、図6に沿って説明する。まず、作業機操作レバー29による下側スイッチ29bによる短時間(長押しでない)の信号があるか否か判断され(S11)、ある場合、作業準備スイッチ30のON,OFFが判断される(S12)、該作業準備スイッチがONの場合、作業機操作カムポテンショ35により操作カムポジションが上昇か否かを判断される(S13)。操作カムポジションが上昇以外の場合、同様に作業機操作カムポテンショ35により自動か自動以外かを判断され(S14)、更に自動以外の場合、固定か固定以外かを判断される(S15)。固定以外、即ち(植付)作業位置の場合、そのまま植付状態が継続され(リターン)、固定の場合、作業機操作カムモータ11を自動(下降)にセットして、植付作業機3は下降してフロートが接地した自動位置となる(S16)。
ステップS12にて、作業準備スイッチがOFFの場合、操作カムポジションが上昇か否か判断され(S17)、上昇以外の場合、作業機操作カムポジションが固定か否か判断され(S18)、固定位置にある場合、自動(下降)にセットされ、植付作業機はフロートが接地した自動(下降)状態となる(S19)。また、ステップS14にて、作業機操作カムポジションが自動(下降)位置にある場合、リフト角ポテンショ36により作業機が下降動作中か否かを判断され(S20)、下降動作中である場合(NO)、植付クラッチ入待ち状態となり(S21)、停止状態であれば(YES)、作業機操作カムが植付に設定されて植付作業が開始される(S22)。
ステップS13,S17にて、作業機が上昇にある場合、作業機操作カムは固定にセットされて作業機は固定状態となり(S23)、ステップS18の固定以外と共にリターンされる。
従って、オペレータが作業機操作レバー29により下側(29b)に短時間(1ショット)操作すると、作業機操作カムは1段階下側、即ち上昇→固定、固定→自動(下降)、自動(下降)→植付に変更される(植付はそのまま維持)。
ステップS11にて下側操作がない場合、作業機操作レバー29の上側スイッチ29aの短時間操作があるか否か判断される(S24)。操作がない場合、前記ステップS21の植付クラッチ入待ち状態か否か判断され(S25)、該入待ち状態であると(YES)、リフト角ポテンショ36により作業機下降動作停止か否か判断される(S26)。停止中である場合(YES)、作業機操作カムが植付位置になるように設定され、植付作業が開始される(S27)。
ステップS24にて上側操作の短時間操作がある場合、作業機操作カムが上昇にあるか否か判断される(S29)。上昇にある場合そのまま継続され(リターン)、上昇以外の場合、操作カムポジションが自動(下降)か植付か判断され(S32)、自動(下降)である場合、リフト角ポテンショ36により作業機下降動作が停止状態か判断される(S33)。動作停止である場合(YES)、上昇にセットされる(S34)。下降動作中である場合(NO)、作業機操作カムは固定にセットされて作業機は固定状態となる(S35)。ステップS25で植付クラッチ入待ち状態でない場合(NO)、作業機操作カムポジションが上昇か否か判断され(S28)、上昇以外の場合継続(復帰)される。操作カムポジションが上昇にある場合、作業機高さが予め定められた所定高さに達したか否か判断され(S30)、所定高さ以下の場合(NO)、継続され、所定高さに達すると(YES)、操作カムは固定位置になるように切換えられる(S31)。
ついで、図7及び図8に沿って、目標(走行)距離補正制御S4について説明する。該目標距離補正制御S4は、枕地Mにおいて駆動輪10のスリップ率を測定する制御である。一般に、田植作業は、畦際に枕地Mを残して、枕地で乗用田植機PをUターンしつつ往復植えにより作業を進行し、最後に、枕地M部分を2周り回り植えをして、植付け作業を完了する。乗用田植機Pの圃場への乗入れ部分における枕地Mの内側隅部に予め目印Oを付けておく。なお、所定距離である枕地Mは、通常、田植機Pの植付け幅の2倍であるが、植付条数に比較して機体長が短い場合は、1周り分で足りる等、必ずしも2周りとは限らず、圃場形状等に応じて適宜設定される。設定された実測値Lmに予め上記目印Oが付けられる。圃場に進入した乗用田植機Pは、上記目印Oに、外側を合せて畦際に向けて後進し、植付作業機3の後端を畦際に合せるように植付作業機3を下降(自動)する。
この状態で、作業モード切換えスイッチ(ダイヤル)24を枕地測定モード(走行距離補正制御)24dに合せ、かつ自動操作部の枕地距離設定ダイヤル28を0(標準、中央)位置Cに合せる。上記操作後の状態にあっては、距離調節ダイヤル28の操作がなく(S41;NO)、作業準備スイッチ30の入り状態であり(S42)、スリップ率設定モード(枕地測定モード)24dが設定され(S43;YES)、距離調節ダイヤル28が0にある(S44;YES)。そして、植付作業機が自動(下降)状態(S45;YES)でありこの状態で作業機操作レバー29の操作(S46)及び該操作レバーが下側操作か判断される(S47)。即ち、オペレータが、機体の後端が畦際に一致したと判断すると、作業機操作レバー29を下側に長押し操作する。作業機操作レバー29は、下側操作中であるので、ステップS46,S47はYESであり、更に該操作レバーが所定時間以上か(長押し操作か)が判断され(S48)、該操作が所定時間以上の操作であると(S48;YES)、機体が走行停止状態にあるか判断され(S49)、更に枕地測定フラグがOFFか否か判断される(S50)。機体は、畦際にあって停止状態にあり(S49;YES)、上記フラグがOFFであるので(S50;YES)、枕地測定フラグがONになり、作業機が自動(下降)であり、回転センサ37による走行距離L2のカウントが開始され、表示パネル25に枕地測定が表示される目標(走行)距離補正制御となる(S51)。
この状態にあって、オペレータは、主変速操作レバー27を操作して田植機Pを前進走行し、乗用田植機Pの植付機構6が前記目印Oに揃った時点で作業機操作レバー29を前記所定時間以下のワンショット操作する(S48;NO)。これにより、植付作業機3は植付け状態となり(S52)、枕地測定フラグが判断される(S53)。ステップS51にて、枕地測定フラグはONに切換えられており、上記ステップS53はYESとなって、駆動車輪に基づく回転センサ37による走行距離L2のカウント値と、上記目印Oに相当して予め制御部31に格納されている基準枕地距離Lmとが比較され(S54)、該比較により、駆動輪10のスリップ率が算出される。即ち、圃場の状態により、駆動車輪による回転センサ37に基づく枕地Mの走行距離L2が、目印Oにより実測されている予め設定されている枕地距離Lmより長い程スリップ率が大きいことになり、該スリップ率に基づき、走行距離L2が予め予め格納されている基準枕地距離Lmに一致するように補正され、該補正により各設定距離が記憶される(S54)。そして、走行距離L2のカウントがクリアされ、枕地測定フラグがOFFになり、表示パネル25の枕地測定状態の表示が解除される(S55)。
前記ステップS41において、距離調節ダイヤル28の操作がある場合(YES),該調節ダイヤルの設定に基づき補正した各設定距離が記憶される(S56)。また、目標距離補正制御において、作業機操作レバーが下側操作以外に操作された場合(S47;NO)、植付作業機は上昇状態となり(S57)、上述したように目標距離補正制御がキャンセルされる(S55)。
ついで、図9に沿って枕地測定植付制御(距離測定作業制御)S5について説明する。該枕地測定植付制御S5は、乗用田植機Pがその植付作業機3の後端を畦際に合せた状態から枕地Mを走行した後、自動的に作業機3を植付け作業する制御である。作業準備スイッチ30が入り状態にあり(S60;入り状態)、作業モード切換えスイッチ24が枕地測定植付制御モード(距離測定作業制御)24cにある場合(S61;YES)、枕地測定フラグがOFFである(S62;NO)。乗用田植機Pは、枕地を後進してその後端が畦に近接し、植付作業機3が自動(下降)又は植付位置にあって走行停止しているので、ステップS63及びS64は、共にYESにある。
この状態で、オペレータが作業機操作レバー29を下操作方向に所定時間以上の長押し操作すると(S65;YES)、枕地測定フラグはOFFであるので(S66;YES)、枕地測定フラグがONに切換えられ、植付作業機は、自動(下降)状態となり、回転センサ37による走行距離L2のカウントが開始可能状態になり、かつ表示パネル25に枕地測定状態が表示される(S67)。
そして、該枕地測定植付制御モードになった状態で、オペレータは、主変速操作レバー27の操作により乗用田植機Pを前進走行する。これにより、ステップS62は、枕地測定フラグがONにあってYESとなり、作業機操作レバーの操作はないので(S68;NO)、駆動輪10の回転に基づく回転センサ37により、田植機の走行距離L2がカウントされ、該走行距離L2が、前述した調節ダイヤル28により設定された枕地距離又はスリップ率に補正されて枕地距離Lmと比較される(S69)。回転センサ37による走行距離L2が予め設定される枕地距離より長くなると(S69;YES)、植付作業機3は、植付けクラッチが入って植付状態となる(S70)。そして、走行距離L2のカウントがクリアされ、枕地測定フラグがOFFとなり、表示パネル25の枕地測定状態の表示が解除される(S71)。
該枕地測定植付制御中にあって、作業機操作レバー29を操作すると(S68;YES)、該操作が植付作業機の上昇側操作か判断される(S72)。上昇側操作であると(S72;YES)、植付作業機は上昇し(S73)、走行距離L2の測定がキャンセルされ、枕地測定フラグがOFFされ、かつ枕地測定状態表示が解除される(S71)。上記操作レバー29が上側操作以外、即ち下側操作であると(S72;NO)、植付作業機は植付状態となり(S70)、同様に枕地測定植付制御はキャンセルされる(S71)。
ついで、図10,図11に沿って、旋回時作業機自動制御S6について説明する。旋回時作業機自動制御は、圃場での往復植えに際し、ステアリング操作により乗用田植機が枕地にて旋回する際、植付作業機3を上昇し、そして次の植付行程に合せて植付作業機を下降して自動で植付開始する制御である。作業準備スイッチ30がONであり(S80;入り状態)、作業モード切換えダイヤル24が旋回時制御モード(旋回作業機自動制御)24bであり(S81;YES)、かつ作業機操作レバー29は操作されていない(S82;NO)。そして、旋回時制御フラグはOFFであって(S83;NO)、該行程K1の植付開始からの田植機Pの走行距離L0が、圃場により予め設定される距離Luと比較される(S84)。上記走行距離L0は、回転センサ37に基づき、前記目標距離補正制御S4によるスリップ率により補正され、又は調節ダイヤル28により補正される。上記走行距離L0が上記設定された植付距離Luを越えると(S84;YES)、旋回時制御フラグがONに切換えられる(S85)。
そして、リターンして再度ステップS83で判断されると、旋回時制御フラグがONであるので(S83;YES)、所定切角以上ステアリング操作があるか判断される(S86)。乗用田植機Pは、枕地Mに到ってオペレータは旋回するためにステアリングを一杯に操作するので、上記ステップS86はYESとなり、かつ作業機操作レバーは操作しないので、作業機は、自動(下降)又は植付状態にある(S87;YES)。これにより、作業機操作カムモータ11は、操作カムを上昇位置に操作して、作業機3は上昇する(S89)。タイミング調節ダイヤル28は、自動上昇制御のON位置Aではないので(S90;NO)、枕地走行距離L1のカウントが開始される(S91)。
乗用田植機Pは、枕地Mでの旋回が終了に近づき、次行程での植付ラインK2に合せるべくステアリング操作が徐々に戻されて、所定切角以下となる。これにより、上記ステップS86がNOとなり、枕地Mでの走行距離L1が予め設定されている旋回完了距離Lpと比較され(S92)、NOの場合、更に所定設定距離Ldと比較される(S93)。所定設定距離Ldは、所定上昇位置にある植付作業機3が下降開始して、枕地での旋回が完了して植付作業を再開する際に、植付作業機が植付位置まで下降する時間が取れるように設定されている。そして、回転センサ37による走行距離を、前記目標距離補正制御54に基づくスリップ率又は調節ダイヤル28により補正した走行距離L1が、上記設定距離Ldを越えると(S93;YES)、モータ11により作業機操作カムが自動(下降)に切換えられ、植付作業機3は自動状態となって下降する(S94)。そして、田植機Pの枕地での走行が進行して、植付作業機3が下降してフロート7が接地して植付状態となった状態で、前記走行距離L1が旋回完了距離Lpを越えると(S92;YES)、作業機3は、植付クラッチがONして植付状態となり、枕地走行距離L1のカウンタがクリアされ、植付走行距離L0のカウントが開始され、旋回時制御フラグがクリアされる(S95)。なお、作業機操作レバー29が手動操作されると、植付走行距離L0、枕地走行距離L1はカウントクリアされ、旋回時制御フラグもクリアされて、旋回時作業機自動制御はキャンセルされる。
前記説明は、乗用田植機について説明したが、他の農用作業車両における自動制御にも同様に適用可能である。例えば、農用作業車両としてトラクタに適用した場合、ロータリ等の作業機後端を畦等の圃場端に合せて、そこから所定距離を前進することにより、駆動車輪に基づく回転センサと上記所定距離と比較してスリップ率を算定して、走行距離を補正制御する。それにより、ロータリ等の作業機を、距離測定作業制御、旋回時作業機自動制御等に上記走行距離補正制御を反映することができる。
1 走行機体
3 (植付)作業機
9 前輪
10 後輪(駆動輪)
20 ステアリングハンドル
24 スイッチ(モード切換え手段)
24b 旋回作業機自動制御(旋回時制御モード)
24c 距離測定作業制御(枕地測定植付制御モード)
24d 走行(目標)距離補正制御(枕地測定モード)
S4 走行(目標)距離補正制御(手段)
S5 距離(枕地)測定作業(植付)制御(手段)
S6 旋回時作業機自動制御(手段)
P 農用作業車両(乗用田植機)
Lm 所定距離
L2 走行距離
M 枕地

Claims (4)

  1. 前輪及び後輪で支持され、ステアリングハンドルにより前記前輪を操向すると共に、前記前輪及び後輪の少なくとも一方を駆動輪として走行する走行機体と、該走行機体に昇降自在に支持された作業機と、を備えた農用作業車両において、
    走行距離補正制御を入り状態に切換え得るスイッチと、
    該スイッチを走行距離補正制御に設定した状態で作動し、予め設定されている所定距離と、前記駆動輪の回転に基づき測定される前記走行機体の走行距離とを比較してスリップ率を算出し、該スリップ率により前記走行機体の走行距離を補正する走行距離補正制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする農用作業車両。
  2. 前記スイッチが複数の制御を切換え得るモード切換え手段であり、
    前記モード切換え手段を距離測定作業制御に設定した状態で作動し、前記走行機体の後端を畦際に合せた状態から前記走行機体を前進し、前記走行距離補正制御手段で補正された走行距離に基づき前記所定距離を走行した後、前記作業機の作業が開始される距離測定作業制御手段を備える、
    請求項1記載の農用作業車両。
  3. 前記スイッチが複数の制御を切換え得るモード切換え手段であり、
    前記モード切換え手段を旋回作業機自動制御に設定した状態で作動し、前記ステアリングハンドルにより前記走行機体を旋回する際に前記走行距離補正制御手段で補正された走行距離に基づき前記作業機の作業を停止すると共に上昇そして下降し、更に次行程で前記作業機の作業を開始する旋回時作業機自動制御手段を備える、
    請求項1記載の農用作業車両。
  4. 前記作業機が、植付作業機であり、
    前記所定距離が、枕地の距離であり、
    前記農用作業車両が、乗用田植機である、
    請求項1ないし3のいずれか記載の農用作業車両。
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