JP2017099148A - 電力管理システムおよび電力管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分散電源の有効利用を適切に支援することができる電力管理システムを提供する。【解決手段】電力管理システム200は、分散電源201と電気機器212と分岐器217とに電気的に接続された電気回路である分岐器211から、系統電源219と電気給湯器213と分岐器211とに電気的に接続された電気回路である分岐器217へ流れる電力の量を売電量として計測する計測器215と、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を買電量として計測する計測器216と、抑制信号を取得する取得器205と、抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された場合、電気給湯器213の消費電力を増大させる制御器206とを備え、売電量と買電量とのそれぞれには、分散電源201から分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれる。【選択図】図5

Description

本発明は、電力を管理する電力管理システム等に関する。
従来、電気給湯器を用いて、分散電源の発電電力の出力抑制を解除する技術が提案されている。特許文献1に記載の技術は、その一例である。具体的には、特許文献1に記載の太陽光発電システムは、抑制指令値に対する発電電力の超過分を電気温水器に使用させる。これにより、太陽光発電システムは、系統崩壊を抑制することができ、かつ、発電電力を有効に利用することができる。
特開2015−106937号公報
しかしながら、発電電力の超過分の変化に追従して、電気給湯器(電気温水器)が使用する電力を調整することは容易ではない。そのため、系統電源から電力を受電しないよう、電気給湯器が使用する電力は、発電電力の超過分よりも小さく制御される場合がある。これにより、発電電力が抑制され、分散電源の有効利用が妨げられる場合がある。
そこで、本発明は、分散電源の有効利用を適切に支援することができる電力管理システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る電力管理システムは、分散電源と電気機器と第1分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第1分岐器を介して系統電源と電気給湯器とに電気的に接続された電気回路である第2分岐器から、前記系統電源と前記電気給湯器と前記第2分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第2分岐器を介して前記分散電源と前記電気機器とに電気的に接続された電気回路である前記第1分岐器へ流れる電力の量を売電量として計測する第1計測器と、前記第1分岐器から前記電気給湯器へ流れる電力の量を買電量として計測する第2計測器と、前記分散電源の出力を抑制するための抑制信号を取得する取得器と、前記取得器で取得された前記抑制信号によって前記分散電源の出力の抑制が指示された場合、前記電気給湯器の消費電力を増大させる制御器とを備え、前記第1計測器で計測される前記売電量と、前記第2計測器で計測される前記買電量とのそれぞれには、前記分散電源から前記第2分岐器および前記第1分岐器を介して前記電気給湯器へ流れる電力の量が含まれる。
また、本発明の一態様に係る電力管理方法は、分散電源と電気機器と第1分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第1分岐器を介して系統電源と電気給湯器とに電気的に接続された電気回路である第2分岐器から、前記系統電源と前記電気給湯器と前記第2分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第2分岐器を介して前記分散電源と前記電気機器とに電気的に接続された電気回路である前記第1分岐器へ流れる電力の量を売電量として計測する第1計測ステップと、前記第1分岐器から前記電気給湯器へ流れる電力の量を買電量として計測する第2計測ステップと、前記分散電源の出力を抑制するための抑制信号を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得された前記抑制信号によって前記分散電源の出力の抑制が指示された場合、前記電気給湯器の消費電力を増大させる制御ステップとを含み、前記第1計測ステップで計測される前記売電量と、前記第2計測ステップで計測される前記買電量とのそれぞれには、前記分散電源から前記第2分岐器および前記第1分岐器を介して前記電気給湯器へ流れる電力の量が含まれる。
本発明の一態様に係る電力管理システム等は、分散電源の有効利用を適切に支援することができる。
第1参考例における出力制御値と発電電力と消費電力との関係を示す関係図 第1参考例における発電可能電力および発電電力等の関係を示す関係図 第2参考例における電力管理システムの構成を示すブロック図 第2参考例における出力制御値と発電電力と消費電力との関係を示す関係図 実施の形態における電力管理システムの構成を示すブロック図 実施の形態における電力管理システムの動作を示すフローチャート 実施の形態における発電可能電力および発電電力等の関係を示す関係図 実施の形態における電力管理システムの変形例の構成を示すブロック図
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、分散電源の有効利用に関して、新たな課題を見出した。以下、具体的に説明する。
従来、太陽光で発電を行う太陽光発電装置を備える太陽光発電システムが存在する。例えば、太陽光発電システムは、電力系統へ、消費電力に対する発電電力の余剰電力の逆潮流を行う。
また、例えば、電力系統において余剰電力の受け入れが困難である場合、太陽光発電システムは、太陽光発電装置から出力される発電電力を低減させる。このような仕組みは、「出力制御」とも呼ばれる。出力制御は、具体的には、出力抑制を意味する。出力制御が行われることによって、太陽光発電のための日射量が大きい場合であっても、発電電力が抑制され、太陽光発電装置の有効利用が妨げられる場合がある。
一方、太陽光発電装置が設置された施設において消費される電力に従って、出力制御が緩和される場合がある。この場合、施設において消費される電力を大きくすることによって、発電電力の抑制量を小さくすることが可能である。
図1は、第1参考例における出力制御値と発電電力と消費電力との関係を示す関係図である。図1におけるハッチングの部分は、発電電力を示す。
出力制御値は、出力制御によって発電電力(発電電力の出力)を抑制するための値であって、例えば、最大の発電電力に対して許容される発電電力の割合で指定される。例えば、出力制御値が100%である場合、発電電力が抑制されず、最大の発電電力の出力が可能である。つまり、100%の出力制御値は、太陽光発電装置の最大の発電電力に対応し、太陽光発電装置の最大出力定格に対応する。また、例えば、出力制御値が40%である場合、発電電力(発電電力の出力)が、最大発電電力(最大出力)の40%に抑制される。
なお、出力制御値は、0%〜100%の割合に限らず、kW等の単位で表される電力値であってもよい。また、0%〜100%で指定される出力制御値が、電力値に変換されて用いられてもよい。
図1は、9時から15時までの間、電力系統において余剰電力の受け入れが困難である場合の例を示す。この場合、9時よりも前、または、15時よりも後において、発電電力は抑制されず、日射量に基づく発電可能電力が、そのまま、発電され出力される。そして、発電電力のうち消費電力を超える部分に相当する余剰電力が、逆潮流によって、需要家の施設から電力系統へ出力される。発電電力が消費電力に満たない場合、電力系統から需要家の施設へ電力が供給される。
また、9時から15時までの間、基本的に、発電電力が、最大発電電力の40%に抑制される。ただし、消費電力が、最大発電電力の40%を超える場合、消費電力に相当する電力の発電が可能である。つまり、逆潮流が発生しない範囲で、発電電力の抑制が緩和される。9時から15時までの間も、最大発電電力の40%の範囲における発電電力が消費電力を超える場合、逆潮流が発生し、消費電力が発電電力を超える場合、電力系統から電力が供給される。
図2は、図1に示された第1参考例における発電可能電力および発電電力等の関係を示す関係図である。特に、図2は、図1に示された関係を別の形式で表している。
図2のように、出力制御によって発電電力が抑制される出力抑制期間に現時点が含まれない場合(図2の左側)、太陽光発電装置によって出力される発電電力は、日射量に基づく発電可能電力に相当する。
また、出力抑制期間に現時点が含まれ、消費電力が非緩和状態の出力制御値を下回る場合(図2の中央)、太陽光発電装置によって出力される発電電力は、非緩和状態の出力制御値以下に抑制される。ここで、非緩和状態の出力制御値は、出力制御が緩和されていない状態の出力制御値を意味する。つまり、出力抑制期間に現時点が含まれ、出力制御が緩和されていない状態の出力制御値を消費電力が下回る場合、出力制御が緩和されていない状態の出力制御値以下に発電電力が抑制される。
そして、発電電力のうち消費電力を超える部分に相当する余剰電力は、売電電力として電力系統へ出力される。
また、出力抑制期間に現時点が含まれ、消費電力が非緩和状態の出力制御値を上回る場合(図2の右側)、出力制御が緩和され、太陽光発電装置は、消費電力に相当する発電電力を出力することができる。ただし、消費電力を超える発電電力の出力は認められない。そのため、太陽光発電装置によって出力される発電電力は、緩和状態の出力制御値であって、施設における消費電力に相当する出力制御値以下に抑制される。
すなわち、出力抑制期間において、発電電力は、非緩和状態の出力制御値以下、あるいは、施設における消費電力以下に抑制される。これにより、太陽光発電装置の有効利用が妨げられる。
消費電力を増大させることで、出力制御は緩和されるが、出力抑制期間において無駄に電力を消費することは、資源の有効利用に貢献しない。そこで、出力抑制期間外に稼働させる予定であった電気機器を出力抑制期間内に稼働させるタイムシフトが有効である。
特に、ヒートポンプ式電気給湯器に代表される電気給湯器の消費電力は大きい。また、電気給湯器は、利用時間(入浴時等)とは異なる時間帯に稼働(電力を消費)することが可能である。したがって、電気給湯器の稼働時間帯が変更されても、電気給湯器の利用に対する影響は小さい。そのため、電気給湯器は、タイムシフトに適している。
図3は、第2参考例における電力管理システムの構成を示すブロック図である。図3には、太陽電池102、電力調整器103、取得器105、制御器106、計測器109、計測器110、分岐器111、電気機器112、電気給湯器113、計測器114および系統電源119が示されている。
また、太陽電池102、電力調整器103、取得器105、制御器106、計測器109、計測器110、分岐器111、電気機器112および電気給湯器113は、施設104に設置されている。また、太陽電池102および電力調整器103は、分散電源101を構成する。
電力管理システム100は、図3に示された複数の構成要素のうち、例えば、取得器105および制御器106を備え、出力抑制期間において、電気給湯器113を稼働させることにより、消費電力を増大させる。
分散電源101は、電力を発電し、発電した電力を出力する発電システムまたは発電装置である。太陽電池102は、太陽光によって電力を発電する機器である。電力調整器103は、太陽電池102の発電電力を調整して出力する機器である。施設104は、需要家の施設である。取得器105は、抑制信号を取得する機器である。制御器106は、電力調整器103および電気給湯器113の動作を制御する機器である。
計測器109は、電力調整器103から分岐器111へ流れる電力を計測する機器である。計測器110は、分岐器111から電気機器112および電気給湯器113へ流れる電力を計測する機器である。
分岐器111は、例えば、分散電源101および系統電源119から電気機器112および電気給湯器113へ電力を供給する分電盤である。電気機器112は、例えば、電力を消費する家電である。電気給湯器113は、電力を消費して水を温める機器である。計測器114は、分岐器111と系統電源119との間の電力を計測する機器である。系統電源119は、例えば、電力会社が電力を供給するための電力系統の電源である。
次に、図3に示された電力管理システム100の動作を説明する。まず、取得器105は、抑制信号を取得する。抑制信号は、例えば、分散電源101の最大出力定格に対する出力許容値の割合を指定するための出力制御値、および、出力制御が行われる出力抑制期間を示す。抑制信号は、出力制御が行われる日よりも前に通信によって配信される。取得器105は、抑制信号を受信した場合、制御器106に抑制信号の内容を通知する。
制御器106は、計測器109を介して電力調整器103の出力電力を計測する。そして、制御器106は、抑制信号によって示される出力制御値および出力抑制期間に基づいて、電力調整器103の出力を制御する。その際、制御器106は、計測器110を介して施設104において消費される電力を計測する。そして、制御器106は、出力制御値(出力制御値によって示される電力)よりも消費電力が大きい場合、出力制御値を消費電力まで増大させることにより、出力制御を緩和させる。
計測器110の代わりに、計測器114が用いられてもよい。そして、制御器106は、計測器109によって計測される電力と、計測器114によって計測される電力との差分を消費電力として算出してもよい。
出力制御が行われている間、電力調整器103は、発電電力の出力を低減させるため、MMPT(最大電力点追従)制御における最大効率点ではない電力変換を行う。その際、電力調整器103は、発電可能電力を推定し、制御器106へ現在の発電電力と発電可能電力とを通知する。
制御器106は、電気給湯器113の消費電力を予め学習している。そして、制御器106は、発電可能電力と現在の発電電力との差分の電力で電気給湯器113を稼動させることが可能であれば、電気給湯器113に制御指令を送信する。これにより、制御器106は、電気給湯器113を稼働させ、電気給湯器113に沸き上げ動作を行わせる。
図4は、図3に示された第2参考例における出力制御値と発電電力と消費電力との関係を示す関係図である。図4の例では、電気機器112の消費電力に、電気給湯器113の消費電力が追加されている。また、電気給湯器113の稼働時間帯が、夜間から、出力抑制期間である9時〜15時にシフトされている。
これにより、出力抑制期間における出力制御が緩和され、発電電力の抑制量が低減する。具体的には、9時〜15時における出力制御値は、電気機器112の消費電力と、電気給湯器113の消費電力との合計へ増大する。そして、出力制御値の増大に伴って、発電電力が増大する。
しかしながら、電気給湯器113の消費電力は、定格電力として規定され、一定である場合がある。この場合、発電可能電力から電気機器112の消費電力を除いた余剰電力に追従して、電気給湯器113の消費電力を変化させることは困難である。
そのため、電気給湯器113の消費電力が余剰電力を超える場合、つまり、電気給湯器113が余剰電力で稼働することができない場合、制御器106は、電気給湯器113の稼働を停止させる。これにより、施設104における消費電力が小さくなり、発電電力の抑制量が大きくなる。したがって、分散電源101の有効利用が妨げられる可能性がある。
また、電気給湯器113の消費電力が余剰電力を超えている場合において、電気給湯器113を稼働させた場合、系統電源119から電力が供給される。つまり、この場合、買電電力が発生する。基本的に、夜間の買電電力の単価は安いが、昼間の買電電力の単価は高い。制御器106は、このような高い単価で電力を購入することがないよう、余剰電力以下で電気給湯器113を稼働させる。そのため、発電可能電力が十分に利用されず、分散電源101の有効利用が妨げられる可能性がある。
また、出力制御が行われない場合、余剰電力は売電電力として電力系統へ出力され、夜間の買電電力で電気給湯器113が稼働する。例えば、売電電力の単価は32[円/kWh]であり、夜間の買電電力の単価は14[円/kWh]である。しかし、出力制御が行われる場合、電気給湯器113の稼働時間帯のシフトによって売電電力および買電電力が削減される。
つまり、売電電力および買電電力が自家消費によって相殺される。これにより、売電電力の単価である32[円/kWh]と、夜間の買電電力の単価である14[円/kWh]との差額(32[円/kWh]−14[円/kWh])に相当する18[円/kWh]の利益が失われ0[円/kWh]になるため、損失が発生する。したがって、太陽光発電装置等の普及が妨げられる可能性がある。
そこで、本発明の一態様に係る電力管理システムは、第1計測器と、第2計測器と、取得器と、制御器とを備える。
第1計測器は、第2分岐器から第1分岐器へ流れる電力の量を売電量として計測する。第2計測器は、第1分岐器から電気給湯器へ流れる電力の量を買電量として計測する。ここで、第2分岐器は、分散電源と電気機器と第1分岐器とに電気的に接続された電気回路であり第1分岐器を介して系統電源と電気給湯器とに電気的に接続された電気回路である。また、第1分岐器は、系統電源と電気給湯器と第2分岐器とに電気的に接続された電気回路であり第2分岐器を介して分散電源と電気機器とに電気的に接続された電気回路である。
取得器は、分散電源の出力を抑制するための抑制信号を取得する。制御器は、取得器で取得された抑制信号によって分散電源の出力の抑制が指示された場合、電気給湯器の消費電力を増大させる。そして、第1計測器で計測される売電量と、第2計測器で計測される買電量とのそれぞれには、分散電源から第2分岐器および第1分岐器を介して電気給湯器へ流れる電力の量が含まれる。
これにより、電力管理システムは、例えば、出力制御が行われなかった場合のように、売電量および買電量を取り扱うことができる。したがって、電力管理システムは、電気給湯器を適宜稼働させることができる。そのため、電力管理システムは、出力制御を十分に緩和させることができ、発電電力の抑制量を小さくできる。また、分散電源から電気給湯器へ供給される電力の量が売電量に含まれるため、売電量の低減が抑制され、分散電源の利用が促進される。よって、電力管理システムは、分散電源の有効利用を適切に支援できる。
例えば、電力管理システムは、第2計測器で計測された買電量の電気料金を固定単価で算出する算出器を備えてもよい。また、例えば、第1計測器は、第1分岐器から第2分岐器へ流れる電力の量を買電量として計測してもよい。そして、算出器は、第1計測器で計測された買電量の電気料金を変動単価で算出してもよい。また、例えば、固定単価は、変動単価における最低の単価でもよい。
また、例えば、電力管理システムは、抑制信号によって分散電源の出力の抑制が指示された出力抑制期間に第1単価を適用し、出力抑制期間とは異なる期間に第2単価を適用して、第2計測器で計測された買電量の電気料金を算出する算出器を備えてもよい。
また、例えば、電力管理システムは、第1計測器で計測された売電量の電気料金を売電単価で算出し、第2計測器で計測された買電量の電気料金を売電単価よりも低い買電単価で算出する算出器を備えてもよい。
また、例えば、電力管理システムは、第1計測器で計測された売電量と、第1分岐器から系統電源へ流れる電力の量との差分を逆潮抑制量として計測する第3計測器を備えてもよい。また、例えば、制御器は、電気給湯器の消費電力を増大させることにより、第1計測器で計測される売電量と、第2計測器で計測される買電量とのそれぞれを増大させてもよい。また、例えば、電力管理システムは、さらに、分散電源と、電気給湯器とを備えてもよい。
さらに、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよく、これらの任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、動作の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素は、任意の構成要素として説明される。
また、以下の説明において、電力は、電力の量または電力の値を意味する場合がある。また、表現上、第1、第2および第3などの序数が、構成要素などに対して、付け加えられてもよいし、付け替えられてもよいし、取り除かれてもよい。
(実施の形態)
図5は、実施の形態における電力管理システムの構成を示すブロック図である。図5には、太陽電池202、電力調整器203、取得器205、制御器206、(第3)計測器207、算出器208、(第5)計測器209、(第2)分岐器211、電気機器212、電気給湯器213、(第1)計測器215、(第2)計測器216、(第1)分岐器217、(第4)計測器218および系統電源219が示されている。
また、太陽電池202、電力調整器203、取得器205、制御器206、計測器207、算出器208、計測器209、分岐器211、電気機器212および電気給湯器213は、施設204に設置されている。また、太陽電池202および電力調整器203は、分散電源201を構成する。
電力管理システム200は、図5に示された複数の構成要素のうち、例えば、取得器205、制御器206、計測器215および計測器216を備え、出力抑制期間において、電気給湯器213を稼働させることにより、消費電力を増大させる。なお、電力管理システム200は、図5に示された複数の構成要素のうち、任意の1以上の構成要素を備えてもよい。そして、その他の構成要素は、別のシステムに含まれてもよい。
分散電源201は、太陽電池202および電力調整器203を備え、電力を発電し、発電した電力を出力する発電システムまたは発電装置である。本実施の形態において、分散電源201は、太陽光発電装置である。しかし、分散電源201は、太陽光発電装置に限られず、風力発電装置等でもよい。
太陽電池202は、太陽光によって電力を発電する機器である。具体的には、太陽電池202は、光起電力効果を利用して、光エネルギーを電力に変換する。太陽電池202は、ソーラーパネルを構成してもよい。
電力調整器203は、PCS(Power Conditioning Subsystem)とも呼ばれる機器であって、太陽電池202の発電電力を調整して出力する機器である。具体的には、電力調整器203は、直流電力として得られる発電電力を所定の電圧の交流電力に変換し、発電電力を所定の電圧の交流電力として出力する。また、電力調整器203は、制御器206が行う制御に従って、発電電力の出力量を調整する。
施設204は、需要家の施設である。施設204は、家でもよいし、事務所でもよいし、工場でもよいし、部屋でもよい。
取得器205は、分散電源201の出力を抑制するための抑制信号を取得する機器である。取得器205は、通信を介して抑制信号を受信することにより抑制信号を取得する通信器でもよい。抑制信号は、例えば、電力会社または電力小売業者のサーバ装置から配信される。そして、取得器205は、配信された抑制信号を取得する。
抑制信号は、出力制御値および出力抑制期間を示してもよい。例えば、出力制御値は、分散電源201の最大発電電力に対する許容発電電力の割合を示す。また、出力抑制期間は、出力制御が行われる期間である。0%〜100%の割合で示される出力制御値が、kW等の単位で表現される電力値に変換されて用いられてもよい。
制御器206は、電力調整器203および電気給湯器213の動作を制御する機器である。制御器206は、コンピュータでもよいし、プロセッサでもよい。具体的には、制御器206は、電力調整器203の動作を制御するための制御信号を電力調整器203に送信することにより、電力調整器203の動作を制御する。例えば、制御器206は、電力調整器203の動作を制御することにより、発電電力の出力を抑制する。
また、制御器206は、電気給湯器213の動作を制御するための制御信号を電気給湯器213に送信することにより、電気給湯器213の動作を制御する。例えば、制御器206は、電力調整器203の動作を制御することにより、電気給湯器213を稼働させ、電気給湯器213に沸き上げ動作を行わせる。
計測器207は、計測器215によって計測される電力の量と、計測器218によって計測される電力の量との差分を計測する機器である。計測器207は、コンピュータでもよいし、プロセッサでもよい。なお、計測器207は、系統電源219へ向かう方向に関して、計測器215によって計測される電力の量から、計測器218によって計測される電力の量を引くことで得られる電力の量を計測してもよい。
この場合、計測器207によって計測される差分は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量のうち、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量に相当する。したがって、計測器207は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量のうち、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を計測することができる。これにより、計測器207は、逆潮流の抑制量を計測することができる。
また、計測器207は、系統電源219へ向かう方向をマイナス、かつ、その反対方向をプラスと規定し、計測器218によって計測される電力の量から、計測器215によって計測される電力の量を引くことで得られる電力の量を計測してもよい。これにより、計測器207は、潮流の状態によらず、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を計測することができる。
また、計測器207は、タイムスロット毎に、計測器215によって計測される電力の量と、計測器218によって計測される電力の量との差分を計測し、複数のタイムスロットで得られた複数の差分の合計を逆潮流の抑制量として計測してもよい。ここで、タイムスロットは、逆潮流の量が計測される時間単位であって、例えば、30分単位である。
算出器208は、電気料金を算出する機器である。算出器208は、コンピュータでもよいし、プロセッサでもよい。算出器208は、計測器215で計測された電力の量、および、計測器216で計測された電力の量に基づいて、売電電力の電気料金、および、買電電力の電気料金を算出する。なお、算出器208は、施設204の外部に設置されていてもよい。
計測器209は、電力調整器203から分岐器211へ流れる電力を計測する機器である。計測器209は、電力調整器203から分岐器211へ流れる電力を検出して計測する電力センサでもよいし、電力センサで検出された電力を計測するコンピュータまたはプロセッサでもよい。具体的には、計測器215は、電力センサで検出された電力の検出値を取得することにより、電力を計測してもよい。
分岐器211は、系統電源219等から供給される電力を電気機器212等へ供給する機器である。具体的には、分岐器211は、電力線を分岐するための電気回路である。分岐器211は、分電盤でもよい。分岐器211は、分散電源201、電気機器212および分岐器217に電気的に接続される。また、分岐器211は、分岐器217を介して、系統電源219および電気給湯器213に電気的に接続される。
電気機器212は、負荷機器であり、例えば、電力を消費する家電である。電気機器212は、照明装置でもよいし、テレビジョン受像機でもよいし、エアーコンディショナーでもよい。ここでは、1つの電気機器212が示されているが、複数の電気機器212が存在していてもよい。
電気給湯器213は、電気機器212とは別の電気機器であり、電力を消費して水を温める機器である。電気給湯器213は、電気湯沸し器または電気温水器とも呼ばれる。電気給湯器213は、ヒートポンプ式電気給湯器でもよい。例えば、電気給湯器213は、制御器206が行う制御に従って稼働する。すなわち、電気給湯器213は、制御器206が行う制御に従って、電力を消費して水を温める。需要家は、温められた水を適宜利用することができる。
計測器215は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力を計測する機器である。計測器215は、さらに、分岐器217から分岐器211へ流れる電力を計測してもよい。計測器215は、電力を検出して計測する電力センサでもよいし、電力センサで検出された電力を計測するコンピュータまたはプロセッサでもよい。具体的には、計測器215は、電力センサで検出された電力の検出値を取得することにより、電力を計測してもよい。
計測器216は、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力を計測する機器である。計測器216は、電力を検出して計測する電力センサでもよいし、電力センサで検出された電力を計測するコンピュータまたはプロセッサでもよい。具体的には、計測器216は、電力センサで検出された電力の検出値を取得することにより、電力を計測してもよい。
分岐器217は、系統電源219等から供給される電力を電気給湯器213等へ供給する機器である。具体的には、分岐器217は、電力線を分岐するための電気回路である。分岐器217は、分電盤でもよい。分岐器217は、系統電源219、電気給湯器213および分岐器211に電気的に接続される。また、分岐器217は、分岐器211を介して、分散電源201および電気機器212に電気的に接続される。
計測器218は、分岐器217から系統電源219へ流れる電力を計測する機器である。計測器218は、さらに、系統電源219から分岐器217へ流れる電力を計測してもよい。計測器218は、電力を検出して計測する電力センサでもよいし、電力センサで検出された電力を計測するコンピュータまたはプロセッサでもよい。具体的には、計測器218は、電力センサで検出された電力の検出値を取得することにより、電力を計測してもよい。
系統電源219は、需要家の施設204における電気機器212および電気給湯器213へ電力を供給する電源であって、例えば、電力会社が運用する電力系統の電源である。
図6は、図5に示された電力管理システム200の動作を示すフローチャートである。図5に示された電力管理システム200は、図6に従って動作を行うことにより、電力の量を管理し、分散電源201の有効利用を支援する。
まず、取得器205は、抑制信号を取得する(S101)。抑制信号は、分散電源201の出力を抑制するための信号であって、例えば、分散電源201の最大出力定格に対する出力許容値の割合を指定するための出力制御値、および、出力制御が行われる出力抑制期間を示す。割合を示す出力制御値は、電力値に変換されて用いられてもよい。抑制信号は、出力制御が行われる日よりも前に通信によって配信される。取得器205は、抑制信号を受信した場合、制御器206に抑制信号の内容を通知する。
次に、抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された場合、制御器206は、分散電源201の出力を抑制するための制御信号を分散電源201の電力調整器203へ送信する。例えば、抑制信号が示す出力抑制期間に現時点が含まれる場合、制御器206は、抑制信号が示す出力制御値を電力調整器203へ送信する。そして、電力調整器203は、出力制御値に従って出力を抑制する。
この時、制御器206は、計測器209における計測結果、および、計測器218における計測結果に基づいて、施設204における消費電力を取得する。例えば、制御器206は、系統電源219へ向かう方向をマイナス、かつ、その反対方向をプラスと規定し、計測器218によって計測される電力から、計測器209によって計測される電力を引くことで得られる電力を施設204における消費電力として取得する。
例えば、計測器218によって計測される電力が1kWであり、計測器209によって計測される電力が−2kWである場合、制御器206は、(1kW)−(−2kW)=3kWを施設204における消費電力として取得する。
そして、出力制御値(出力制御値に相当する電力)よりも消費電力が大きい場合、制御器206は、出力制御値を消費電力まで増大させ、増大させた出力制御値を電力調整器203へ送信する。
また、この時、制御器206は、電気給湯器213に制御指令を送信することにより、電気給湯器213を稼働させ、電気給湯器213に沸き上げ動作を行わせる。これにより、制御器206は、電気給湯器213の消費電力を増大させ(S102)、施設204における消費電力を増大させる。そして、制御器206は、消費電力の増大に従って、出力制御値を増大させる。これにより、発電電力に対する出力制御が十分に緩和される。
そして、電気給湯器213は、分散電源201から分岐器211および分岐器217を介して供給される発電電力を用いて、沸き上げ動作を行うことができる。
また、計測器215は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量を売電量として計測する(S103)。計測器215によって計測される売電量には、分散電源201から系統電源219を介さずに分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれる。
ここで、分散電源201から系統電源219を介さずに電気給湯器213へ流れる電力は、分散電源201から分岐器211を介して分岐器217へ流れ、分岐器217から系統電源219へ向かって流れずに、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力である。なお、計測器215によって計測される売電量には、さらに、分散電源201から分岐器211および分岐器217を介して系統電源219へ流れる電力の量が含まれてもよい。
また、計測器216は、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を買電量として計測する(S104)。計測器216によって計測される買電量には、分散電源201から系統電源219を介さずに分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれる。なお、この買電量には、さらに、系統電源219から電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれてもよい。
例えば、分散電源201の発電電力から電気機器212の消費電力を除いた余剰電力が電気給湯器213の消費電力よりも小さい場合、系統電源219から電気給湯器213へ電力が供給される。この電力の量も、計測器216によって計測される買電量に含まれる。
また、計測器215は、分岐器217から分岐器211へ流れる電力の量を計測器216によって計測される買電量とは別の買電量として計測してもよい。例えば、分散電源201の発電電力が電気機器212の消費電力よりも小さい場合、系統電源219から電気機器212へ電力が供給される。計測器215は、この電力の量を買電量として計測する。
そして、算出器208は、電気料金を算出する(S105)。例えば、算出器208は、計測器215で計測された買電量の電気料金を変動単価で算出し、計測器216で計測された買電量の電気料金を固定単価で算出してもよい。ここで、変動単価は、1日(24時間)における時間帯によって変動する単価を意味する。例えば、昼間の単価は高く、夜間の単価は低い。一方、固定単価は、時間帯によって変動しない単価を意味する。
上記の固定単価は、変動単価における最低の単価であってもよいし、変動単価における最低の単価よりも低い単価であってもよい。具体的には、変動単価は、例えば、14[円/kWh]〜34[円/kWh]であって、1日(24時間)における時間帯によって変動する。固定単価は、例えば、14[円/kWh]である。
また、算出器208は、抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された出力抑制期間に第1単価を適用し、出力抑制期間とは異なる期間に第2単価を適用して、計測器216で計測された買電量の電気料金を算出してもよい。例えば、第1単価は、上記のような予め定められた固定単価であってもよいし、第2単価は、上記のような変動単価でもよい。
また、算出器208は、計測器215で計測された売電量の電気料金を売電単価で算出し、計測器216で計測された買電量の電気料金を売電単価よりも低い買電単価で算出してもよい。例えば、売電単価は、固定単価であり、32[円/kWh]である。また、例えば、買電単価は、固定単価であり、14[円/kWh]である。
なお、出力抑制期間に電気給湯器213で消費される電力は、夜間に電気給湯器213で消費されることが予定されていた電力であるため、夜間に消費される電力と同等に扱われても、弊害は少ない。
そして、計測器207は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量と、分岐器217から系統電源219へ流れる電力の量との差分を逆潮抑制量として計測する(S106)。具体的には、計測器207は、売電量を計測器215から取得する。また、計測器207は、分岐器217から系統電源219へ流れる電力の量を計測器218から取得する。そして、計測器207は、これらの差分を逆潮抑制量として計測する。
逆潮抑制量は、系統電源219へ出力されずに売電量として計測された電力の量に相当する。計測器207は、逆潮抑制量を計測することで、電気給湯器213が消費する発電電力を計測することができ、電気給湯器213の稼働の効果を計測することができる。
なお、図6に示された動作の順序は、変更可能である。これらの動作は並行して行われてもよい。特に、これらの動作は、抑制信号の取得(S101)と電気給湯器213の制御(S102)とのグループ、売電量の計測(S103)と買電量の計測(S104)と電気料金の算出(S105)とのグループ、および、逆潮抑制量の計測(S106)のグループに分類される。これらの複数のグループが、並行して行われてもよい。また、売電量の計測(S103)と買電量の計測(S104)とが並行して行われてもよい。
また、図6に示された動作のいくつかは、適宜省略されてもよい。例えば、逆潮抑制量の計測(S106)は、省略されてもよい。また、電気料金の算出(S105)は、別のシステムで実行されてもよい。電力管理システム200は、別のシステムへ売電量および買電量を送信してもよい。売電量および買電量の送信は、計測器215および計測器216によって行われてもよい。電力管理システム200は、売電量および買電量を送信するための送信器を備えてもよい。
また、電力管理システム200は、計測器216を用いて、電気給湯器213へ流れる電力の量を個別に管理することが可能である。したがって、制御器206は、分散電源201の出力の抑制が指示された場合、分散電源201の発電可能電力、および、電気給湯器213の消費電力にかかわらず、電気給湯器213を稼働させてもよい。すなわち、制御器206は、電気給湯器213の消費電力によって施設204における消費電力が発電可能電力を超える場合であっても、電気給湯器213を稼働させてもよい。
また、出力抑制期間および出力制御値を示す抑制信号は、予め配信される。そのため、制御器206は、分散電源201の発電電力と、電気機器212の消費電力とを予め予測し、予測に基づいて、夜間における電気給湯器213の稼動量を予め減少させておいてもよい。そして、制御器206は、夜間における電気給湯器213の稼動量の減少に従って、出力抑制期間における電気給湯器213の稼働量を増大させてもよい。
また、抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された場合において、分散電源201の発電可能電力よりも電気機器212の消費電力が大きい場合、電気機器212の消費電力によって出力制御は十分に緩和される。したがって、この場合、制御器206は、電気給湯器213を稼働させなくてもよい。
図5に示された構成、および、図6に示された動作に基づいて、図4の例のように、電気機器112の消費電力に、電気給湯器113の消費電力が追加される。
図7は、図5に示された分散電源201の発電可能電力および発電電力等の関係を示す関係図である。
出力抑制期間に現時点が含まれない場合(図7の左側)、分散電源201によって出力される発電電力は、日射量に基づく発電可能電力に相当する。
また、出力抑制期間に現時点が含まれ、電気機器212の消費電力が非緩和状態の出力制御値を下回る場合(図7の中央)であっても、電気給湯器213の消費電力と電気機器212の消費電力との合計によって、出力制御が緩和される。この例では、電気給湯器213の消費電力と電気機器212の消費電力との合計は、発電可能電力を超える。したがって、分散電源201は、発電可能電力の発電および出力を行うことができる。また、発電可能電力に対する消費電力の超過分に対して、系統電源219から電力が供給される。
そして、電気機器212の消費電力に対する分散電源201の発電電力の超過分は、分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213に供給され、計測器215によって売電電力(売電量)として計測される。また、電気機器212の消費電力に対する分散電源201の発電電力の超過分、および、系統電源219から供給される系統電力が、計測器216によって買電電力(買電量)として計測される。
すなわち、電力管理システム200は、電気給湯器213の稼働で増大する自家消費によって出力制御を緩和させ、かつ、自家消費に用いられた電力のうち電気給湯器213において用いられた電力の量を売電量および買電量として計測する。これにより、電力管理システム200は、発電電力の抑制を緩和させ、かつ、売電量の減少を抑制することができる。
また、電力管理システム200は、電気給湯器213に対する買電量を個別に管理することができる。これにより、電気給湯器213の電気料金に夜間と同様の単価を適用することが可能である。したがって、電気料金の上昇の抑制が可能である。また、余剰電力の受け入れが困難な状態、すなわち、系統電源219へ供給される電力の量が大きい状態において、系統電源219から電力が供給されることで、電力需給のバランスが適切に維持される。
なお、電気給湯器213の消費電力と電気機器212の消費電力との合計が、発電可能電力を超えなかった場合、消費電力の合計、または、非緩和状態の出力制御値に従って、発電電力が抑制される。しかし、電気給湯器213の消費電力によって、消費電力の合計は十分に大きくなると想定される。したがって、抑制量は、十分に低減されると想定される。
また、出力抑制期間に現時点が含まれ、電気機器212の消費電力が非緩和状態の出力制御値を上回る場合(図7の右側)であっても、電気給湯器213の消費電力と電気機器212の消費電力との合計によって、出力制御が緩和される。この例において、電力管理システム200は、電気機器212の消費電力が非緩和状態の出力制御値を下回る場合(図7の中央)の例と同様に動作する。これにより、同様の効果が得られる。
上記の通り、本実施の形態における電力管理システム200は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量を計測器215によって売電量として計測する。また、電力管理システム200は、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を買電量として計測器216によって計測する。また、電力管理システム200は、取得器205によって抑制信号を取得する。そして、分散電源201の出力の抑制が指示された場合、電力管理システム200は、電気給湯器213の消費電力を増大させる。
また、計測器215によって計測される売電量、および、計測器216によって計測される買電量には、それぞれ、分散電源201から分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれる。
これにより、電力管理システム200は、発電電力に対する抑制量を小さくでき、かつ、出力制御が行われなった場合のように売電量および買電量を取り扱うことを可能にする。したがって、電力管理システム200は、分散電源201の有効利用を適切に支援することができる。
(変形例)
図8は、図5に示された電力管理システム200の変形例の構成を示すブロック図である。本変形例における電力管理システム200は、取得器205、制御器206、(第1)計測器215および(第2)計測器216を備える。特に、本変形例における電力管理システム200は、1つの電力管理装置でもよい。具体的には、電力管理システム200は、1つのコンピュータでもよい。電力管理システム200に含まれる複数の構成要素のうち一部または全部は、1つのプロセッサでもよい。
計測器215は、電力センサ315を介して、分岐器211と分岐器217との間で流れる電力の量を計測する。例えば、電力センサ315は、分岐器211と分岐器217との間で流れる電力を検出するセンサである。計測器215は、通信によって、電力センサ315で検出された電力の量を取得することにより、分岐器211と分岐器217との間で流れる電力の量を計測することができる。
計測器216は、電力センサ316を介して、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を計測する。例えば、電力センサ316は、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力を検出するセンサである。計測器216は、通信によって、電力センサ316で検出された電力の量を取得することにより、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を計測することができる。
その他の構成および動作は、図5〜図7で説明された例と同様である。図8では省略されているが、本変形例における電力管理システム200は、さらに、図5に示された計測器207、計測器209、算出器208および計測器218等を備えてもよい。電力管理システム200は、これらの構成要素が含まれる1つの電力管理装置でもよい。
つまり、図5〜図7で説明された電力管理システム200は、図8に示された電力管理システム200のように、1つの電力管理装置として実装されてもよい。また、図8に示された電力管理システム200は、施設204に設置されているが、電力管理システム200は、施設204の外部に設置されてもよい。
以上、本発明に係る電力管理システム200について、実施の形態等に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態等に限定されない。上記の実施の形態等に対して当業者が思いつく変形を施して得られる形態、および、上記の実施の形態等における複数の構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
例えば、特定の構成要素が実行する処理を別の構成要素が実行してもよい。また、処理を実行する順番が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、本発明は、電力管理システム200として実現できるだけでなく、電力管理システム200を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む方法として実現できる。
例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本発明が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、電力管理システム200等に含まれる複数の構成要素は、それぞれ、専用または汎用の回路として実現されてもよい。これらの構成要素は、1つの回路として実現されてもよいし、複数の回路として実現されてもよい。
また、電力管理システム200等に含まれる複数の構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIは、集積度の違いにより、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称される場合がある。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、電力管理システム200に含まれる複数の構成要素の集積回路化が行われてもよい。
最後に、電力管理システム200等の複数の態様を例として示す。これらの態様は、適宜、組み合わされてもよい。また、上記の実施の形態等に示された任意の構成等が追加されてもよい。
(第1態様)
本発明の一態様に係る電力管理システム200は、計測器215と、計測器216と、取得器205と、制御器206とを備える。
計測器215は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量を売電量として計測する。分岐器211は、電気機器212と分岐器217とに電気的に接続された電気回路であり、分岐器217を介して系統電源219と電気給湯器213とに電気的に接続された電気回路である。分岐器217は、系統電源219と電気給湯器213と分岐器211とに電気的に接続された電気回路であり、分岐器211を介して分散電源201と電気機器212とに電気的に接続された電気回路である。
計測器216は、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を買電量として計測する。取得器205は、分散電源201の出力を抑制するための抑制信号を取得する。制御器206は、取得器205で取得された抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された場合、電気給湯器213の消費電力を増大させる。
計測器215で計測される売電量と、計測器216で計測される買電量とのそれぞれには、分散電源201から分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれる。
これにより、電力管理システム200は、発電電力に対する抑制量を小さくでき、かつ、出力制御が行われなった場合のように売電量および買電量を取り扱うことを可能にする。したがって、電力管理システム200は、分散電源201の有効利用を適切に支援することができる。
(第2態様)
例えば、電力管理システム200は、さらに、計測器216で計測された買電量の電気料金を固定単価で算出する算出器208を備えてもよい。これにより、電力管理システム200は、電気給湯器213の稼働時間帯にかかわらず、電気給湯器213の消費電力に対して、固定単価を適用することができる。したがって、電力管理システム200は、電気給湯器213の稼働時間帯の変更に伴う弊害を低減することができる。
(第3態様)
例えば、計測器215は、さらに、分岐器217から分岐器211へ流れる電力の量を買電量として計測してもよい。また、算出器208は、さらに、計測器215で計測された買電量の電気料金を変動単価で算出してもよい。
これにより、電力管理システム200は、電気機器212の消費電力に対して、例えば、電気機器212の稼働時間帯によって変動するような変動単価を適用することができる。そして、電力管理システム200は、稼働時間帯にかかわらず固定単価で電気給湯器213の消費電力に対する電気料金を算出しつつ、稼働時間帯に基づく変動単価で電気機器212の消費電力に対する電気料金を算出することができる。
(第4態様)
例えば、固定単価は、変動単価における最低の単価でもよい。これにより、電力管理システム200は、例えば、変動単価が最も低い時間帯に電気給湯器213を稼働させた場合のように、電気給湯器213の消費電力に対する電気料金を適切に算出することができる。
(第5態様)
例えば、電力管理システム200は、さらに、出力抑制期間に第1単価を適用し、出力抑制期間とは異なる期間に第2単価を適用して、計測器216で計測された買電量の電気料金を算出する算出器208を備えてもよい。ここで、出力抑制期間は、抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された期間である。
これにより、電力管理システム200は、出力抑制期間に電気給湯器213を稼働させた場合の単価と、出力抑制期間とは異なる期間に電気給湯器213を稼働させた場合の単価とを切り替えることができる。すなわち、電力管理システム200は、出力抑制期間における電気給湯器213の消費電力に対して専用の料金体系を適用することができる。
(第6態様)
例えば、電力管理システム200は、さらに、計測器215で計測された売電量の電気料金を売電単価で算出し、計測器216で計測された買電量の電気料金を売電単価よりも低い買電単価で算出する算出器208を備えてもよい。これにより、電力管理システム200は、売電量の電気料金および買電量の電気料金のそれぞれを適切に算出することができる。
(第7態様)
例えば、電力管理システム200は、さらに、計測器215で計測された売電量と、分岐器217から系統電源219へ流れる電力の量との差分を逆潮抑制量として計測する計測器207を備える。これにより、電力管理システム200は、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量のうち、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を計測することができ、電気給湯器213の稼働の効果を計測することができる。
(第8態様)
例えば、制御器206は、電気給湯器213の消費電力を増大させることにより、計測器215で計測される売電量と、計測器216で計測される買電量とのそれぞれを増大させる。これにより、電力管理システム200は、自家消費の電力を増大させ、かつ、売電量および買電量を増大させることができる。
(第9態様)
例えば、電力管理システム200は、さらに、分散電源201と、電気給湯器213とを備える。これにより、電力管理システム200は、系統電源219に対する負担を軽減するための統合システムとして実現される。
(第10態様)
本発明の一態様に係る電力管理方法は、第1計測ステップ(S103)と、第2計測ステップ(S104)と、取得ステップ(S101)と、制御ステップ(S102)とを含む。
第1計測ステップ(S103)では、分岐器211から分岐器217へ流れる電力の量を売電量として計測する。ここで、分岐器211は、分散電源201と電気機器212と分岐器217とに電気的に接続された電気回路であり、分岐器217を介して系統電源219と電気給湯器213とに電気的に接続された電気回路である。分岐器217は、系統電源219と電気給湯器213と分岐器211とに電気的に接続された電気回路であり、分岐器211を介して分散電源201と電気機器212とに電気的に接続された電気回路である。
第2計測ステップ(S104)では、分岐器217から電気給湯器213へ流れる電力の量を買電量として計測する。取得ステップ(S101)では、分散電源201の出力を抑制するための抑制信号を取得する。制御ステップ(S102)では、取得ステップ(S101)で取得された抑制信号によって分散電源201の出力の抑制が指示された場合、電気給湯器213の消費電力を増大させる。
第1計測ステップ(S103)で計測される売電量と、第2計測ステップ(S104)で計測される買電量とのそれぞれには、分散電源201から分岐器211および分岐器217を介して電気給湯器213へ流れる電力の量が含まれる。
これにより、発電電力に対する抑制量が小さくなり、かつ、出力制御が行われなった場合のように売電量および買電量を取り扱うことが可能になる。したがって、分散電源201の有効利用が適切に支援される。
200 電力管理システム
201 分散電源
205 取得器
206 制御器
208 算出器
207 計測器(第3計測器)
215 計測器(第1計測器)
216 計測器(第2計測器)
211 分岐器(第2分岐器)
217 分岐器(第1分岐器)
212 電気機器
213 電気給湯器
219 系統電源

Claims (10)

  1. 分散電源と電気機器と第1分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第1分岐器を介して系統電源と電気給湯器とに電気的に接続された電気回路である第2分岐器から、前記系統電源と前記電気給湯器と前記第2分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第2分岐器を介して前記分散電源と前記電気機器とに電気的に接続された電気回路である前記第1分岐器へ流れる電力の量を売電量として計測する第1計測器と、
    前記第1分岐器から前記電気給湯器へ流れる電力の量を買電量として計測する第2計測器と、
    前記分散電源の出力を抑制するための抑制信号を取得する取得器と、
    前記取得器で取得された前記抑制信号によって前記分散電源の出力の抑制が指示された場合、前記電気給湯器の消費電力を増大させる制御器とを備え、
    前記第1計測器で計測される前記売電量と、前記第2計測器で計測される前記買電量とのそれぞれには、前記分散電源から前記第2分岐器および前記第1分岐器を介して前記電気給湯器へ流れる電力の量が含まれる
    電力管理システム。
  2. 前記電力管理システムは、さらに、前記第2計測器で計測された前記買電量の電気料金を固定単価で算出する算出器を備える
    請求項1に記載の電力管理システム。
  3. 前記第1計測器は、さらに、前記第1分岐器から前記第2分岐器へ流れる電力の量を買電量として計測し、
    前記算出器は、さらに、前記第1計測器で計測された前記買電量の電気料金を変動単価で算出する
    請求項2に記載の電力管理システム。
  4. 前記固定単価は、前記変動単価における最低の単価である
    請求項3に記載の電力管理システム。
  5. 前記電力管理システムは、さらに、前記抑制信号によって前記分散電源の出力の抑制が指示された出力抑制期間に第1単価を適用し、前記出力抑制期間とは異なる期間に第2単価を適用して、前記第2計測器で計測された前記買電量の電気料金を算出する算出器を備える
    請求項1に記載の電力管理システム。
  6. 前記電力管理システムは、さらに、前記第1計測器で計測された前記売電量の電気料金を売電単価で算出し、前記第2計測器で計測された前記買電量の電気料金を前記売電単価よりも低い買電単価で算出する算出器を備える
    請求項1に記載の電力管理システム。
  7. 前記電力管理システムは、さらに、前記第1計測器で計測された前記売電量と、前記第1分岐器から前記系統電源へ流れる電力の量との差分を逆潮抑制量として計測する第3計測器を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  8. 前記制御器は、前記電気給湯器の消費電力を増大させることにより、前記第1計測器で計測される前記売電量と、前記第2計測器で計測される前記買電量とのそれぞれを増大させる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  9. 前記電力管理システムは、さらに、
    前記分散電源と、
    前記電気給湯器とを備える
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力管理システム。
  10. 分散電源と電気機器と第1分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第1分岐器を介して系統電源と電気給湯器とに電気的に接続された電気回路である第2分岐器から、前記系統電源と前記電気給湯器と前記第2分岐器とに電気的に接続された電気回路であり前記第2分岐器を介して前記分散電源と前記電気機器とに電気的に接続された電気回路である前記第1分岐器へ流れる電力の量を売電量として計測する第1計測ステップと、
    前記第1分岐器から前記電気給湯器へ流れる電力の量を買電量として計測する第2計測ステップと、
    前記分散電源の出力を抑制するための抑制信号を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された前記抑制信号によって前記分散電源の出力の抑制が指示された場合、前記電気給湯器の消費電力を増大させる制御ステップとを含み、
    前記第1計測ステップで計測される前記売電量と、前記第2計測ステップで計測される前記買電量とのそれぞれには、前記分散電源から前記第2分岐器および前記第1分岐器を介して前記電気給湯器へ流れる電力の量が含まれる
    電力管理方法。
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