JP2017098497A - 熱電モジュール組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温調能力を向上させた熱電モジュール組立体を提供する。【解決手段】 本発明の熱電モジュール組立体10は、互いに対向する領域を有する一対の支持基板11と、一対の支持基板11の対向する一方主面間に配置された複数の熱電素子3と、一対の支持基板11の対向する一方主面間の複数の熱電素子3の外側に設けられた樹脂材4とを有する熱電モジュール1と、熱電モジュール1を支持する支持部51を有するホルダー5とを備え、支持部51は樹脂材4に接触し、かつ一対の支持基板11には直接接触していないものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、恒温槽、冷蔵庫、自動車用のシートクーラー、半導体製造装置、レーザーダイオードまたは廃熱発電等に使用される熱電モジュール組立体に関するものである。
従来より、互いに対向する領域を有する一対の支持基板と、一対の支持基板の対向する一方主面間に配置された複数の熱電素子とを含む熱電モジュールを使用して、電池、半導体設備等を温度調節(温調)することが知られている。また、温調能力をアップする為に、複数個の熱電モジュールをホルダーにセットして熱電モジュール組立体として使用することも知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−19442号公報
上記の熱電モジュール組立体においては、熱電モジュールを構成する一対の支持基板にホルダーの支持部が接触し、支持部を通じて熱の移動が発生し、温調能力が低下していた。さらなる温調能力の向上が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、温調能力を向上させた熱電モジュール組立体を提供することを目的とする。
本発明の熱電モジュール組立体は、互いに対向する領域を有する一対の支持基板と、該一対の支持基板の対向する一方主面間に配置された複数の熱電素子と、前記一対の支持基板の対向する一方主面間の前記複数の熱電素子の外側に設けられた樹脂材とを有する熱電モジュールと、該熱電モジュールを支持する支持部を有するホルダーとを備え、前記支持部は前記樹脂材に接触し、かつ前記一対の支持基板には直接接触していないことを特徴とする。
本発明の熱電モジュール組立体によれば、ホルダーの支持部が支持基板に接触せず、熱の移動が抑制されるため、温調能力が向上する。
(a)は本実施形態の熱電モジュール組立体の一例を示す概略平面図、(b)は(a)に示す熱電モジュール組立体のA−A線で切断した要部拡大断面図である。 本実施形態の熱電モジュール組立体の他の例を示す概略平面図である。 本実施形態の熱電モジュール組立体の他の例を示す要部拡大断面図である。 本実施形態の熱電モジュール組立体の他の例を示す要部拡大断面図である。 本実施形態の熱電モジュール組立体の他の例を示す要部拡大断面図である。 本実施形態の熱電モジュール組立体の他の例を示す要部拡大断面図である。 本実施形態の熱電モジュール組立体の他の例を示す要部拡大断面図である。
本発明の一実施形態に係る熱電モジュール組立体について、図面を参照して説明する。
図1(a)は本実施形態の熱電モジュール組立体の一例を示す概略平面図、図1(b)は図1(a)に示す熱電モジュール組立体のA−A線で切断した要部拡大断面図である。図1に示す例の熱電モジュール組立体10は、互いに対向する領域を有する一対の支持基板11と、一対の支持基板11の対向する一方主面間に配置された複数の熱電素子3と、一対の支持基板11の対向する一方主面間の複数の熱電素子3の外側に設けられた樹脂材4とを有する熱電モジュール1と、熱電モジュール1を支持する支持部51を有するホルダー5とを備え、支持部51は樹脂材4に接触し、かつ一対の支持基板11には直接接触していないものである。
本実施形態に係る熱電モジュール組立体10は、熱電モジュール1を備えている。
熱電モジュール1は、互いに対向する領域を有する一対の支持基板11を備えている。一対の支持基板11は、第1の支持基板111と第2の支持基板112とからなり、これらは例えば長方形状の互いに対向する領域を有している。この長方形状の互いに対向する領域を平面視したときの寸法は、例えば、縦40〜50mm、横20〜30mm、厚さ0.50〜2.0mmに設定することができる。
第1の支持基板111は上面が第2の支持基板112に対向する一方主面となるように配置され、第2の支持基板112は下面が第1の支持基板111に対向する一方主面となるように配置されている。
第1の支持基板111は、上面に配線導体21が設けられることから、少なくとも上面側は絶縁材料からなる。第1の支持基板111としては、例えば、アルミナフィラーを添加してなるエポキシ樹脂板または酸化アルミニウム質焼結体あるいは窒化アルミニウム質焼結体等のセラミック板あるいはセラミック板の下面に外部への伝熱または放熱用の銅板を貼り合わせた基板を用いることができる。その他、銅板、銀板または銀−パラジウム板などの金属板の上面にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アルミナセラミックスまたは窒化アルミニウムセラミックス等からなる絶縁性の層を設けた基板を用いることができる。
また、第2の支持基板112は、下面に配線導体22が設けられることから、少なくとも下面側は絶縁材料からなる。第2の支持基板112としては、第1支持基板111に用いられる上述の部材と同様の部材を用い、これを第1の支持基板111とは対称に配置した構成にしたものとすることができる。
一対の支持基板111、112の対向する一方主面には、それぞれ配線導体21、22が設けられている。この配線導体21、22は、複数の熱電素子3を電気的に接続するものである。支持基板111、112の対向する一方主面に例えば50〜150μmの厚さの銅板を貼り付けておき、配線導体21、22となる部分にマスキングを施して、マスキングを施した領域以外の領域をエッチングで取り除くことによって得ることができる。また、打ち抜き加工によって配線導体21、22の形状に成形した銅板を第1の支持基板111および第2の支持基板112に貼り付けることによって配線導体21、22を設けてもよい。配線導体21、22を構成する材料としては、銅に限られず、例えば銀、銀−パラジウムなどの材料でもよい。
一対の支持基板11(第1の支持基板111、第2の支持基板112)の対向する一方主面間には複数の熱電素子3が配置されている。熱電素子3は、ペルチェ効果によって温度調節を行なうか、またはゼーベック効果によって発電を行なうための部材である。熱電素子3は、熱電素子3の直径の0.5〜2倍の間隔で縦横の並びに複数設けられ、配線導
体21、22とはんだ(図示せず)で接合されている。具体的には、p型熱電素子31およびn型熱電素子32が隣接して交互に配置され、配線導体21、22およびはんだを介して直列もしくは並列に電気的に接続され、全ての熱電素子3が直列もしくは全体として一つの閉回路を形成するように接続されている。
上記したように、熱電素子3はp型熱電素子31とn型熱電素子32とに分類される。熱電素子3は、A型結晶(AはBiおよび/またはSb、BはTeおよび/またはSe)から成る熱電材料、好ましくはB(ビスマス)およびTe(テルル)系の熱電材料で本体部が構成されている。具体的には、p型熱電素子31は、例えば、BiTe(テルル化ビスマス)とSbTe(テルル化アンチモン)との固溶体からなる熱電材料で構成される。また、n型熱電素子32は、例えば、BiTe(テルル化ビスマス)とSbSe(セレン化アンチモン)との固溶体からなる熱電材料で構成される。
熱電素子3の形状は、例えば円柱状、四角柱状または多角柱状等にすることができる。特に、熱電素子3の形状を円柱状にすることが好ましい。これにより、ヒートサイクル下において熱電素子3に生じる熱応力の影響を低減できる。熱電素子3を円柱状とする場合には、寸法は、例えば直径が1〜3mm、高さが0.3〜5mmに設定される。
一対の支持基板11(第1の支持基板111、第2の支持基板112)の対向する一方主面間の複数の熱電素子3の外側に樹脂材4が設けられている。ここで、複数の熱電素子3の外側に設けられるとは、複数の熱電素子3の配列のうち外周側に配置された複数の熱電素子3を取り囲むように設けられたり、複数の熱電素子3の配列のうち外周側に配置された複数の熱電素子3の隙間を埋めるように設けられることを意味し、厳密に外側にあることのみを意味するものではない。なお、本例では、一対の支持基板11(第1の支持基板111、第2の支持基板112)の対向する一方主面間の外周に沿って樹脂材4が設けられている。樹脂材4としては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。第1の支持基板111および第2の支持基板112の外周側はこれらの温度差による変形が大きいが、第1の支持基板111および第2の支持基板112の一方主面間における外周側に配置された複数の熱電素子3の外側に樹脂材4を設けることで、これが補強材となり、熱電素子3と支持基板111、112との間の剥離を抑制できる。なお、樹脂材4は一対の支持基板11よりも熱伝導率の低い材料であるのが、後述する温調能力の向上の点で効果的である。
また、第1の支持基板111の配線導体21または第2の支持基板112の配線導体22には、リード部材7が接合されている。ここで、リード部材7は、熱電素子3に電力を与えるか、または熱電素子3で生じた電力を取り出すための部材である。なお、配線導体21または配線導体22とリード部材7との接合には、はんだごて、レーザーなどが用いられる。
そして、熱電モジュール組立体10は、熱電モジュール1を支持して組立体とするためのホルダー5を備えている。ホルダー5はそれぞれの熱電モジュール1を支持する支持部51を有していて、この支持部51によってそれぞれの熱電モジュール1を支持している。
ホルダー5は、平面視で熱電モジュール1を取り囲むような枠状部52と、枠状部52から熱電モジュール1側に向けて突出する支持部51とを備えている。
枠状部52が矩形状の場合の内周の寸法は、例えば縦41〜100mm、横21〜80mmの距離に設定され、幅は2〜20mmに設定される。そして、枠状部52から熱電モジュール1側に向けて支持部51が突出している。支持部51は、例えばリング状体を半
分に割ったような形状(半リング状)であって、平面視で曲線状の先端が熱電モジュール1の樹脂材4に当接して支持している。この支持部51の厚みは、例えば0.3から2.0mmに設定される。また、支持部51が半リング状の場合の平面視による内周の曲率半径は例えば0.2〜1.15mmとされ、外周側の曲率半径は0.3〜1.25mmとされる。このような支持部51を備える場合、複数の支持部51で熱電モジュール1を挟むように支持しているのがよく、具体的には、枠状部52の内側に突出する支持部51は熱電モジュール1の少なくとも対向する一対の辺にそれぞれ少なくとも1個あるのがよい。特に、熱電モジュール1の少なくとも対向する一対の辺のうちの少なくとも一方に2個以上あることで、より安定して支持することができる。なお、支持部51としては、上記の半リング状の形状に限られず、矩形状に突出した形状や棒状に突出した形状など、どのような形状であっても構わない。
なお、ホルダー5を構成する支持部51および枠状部52は、例えばフッ素樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂や、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属からなり、これらは一体に作られていても別体に作られていてもよい。特に、フッ素樹脂からなるのが、耐熱性の良さや熱伝導率が小さい点から好ましい。
そして、樹脂材3は一対の支持基板1よりも熱伝導率の低い材料からなり、支持部51は樹脂材4に接触し、かつ一対の支持基板11には直接接触していないものである。これにより、ホルダーの支持部4が一対の支持基板11に接触せず、熱の移動が抑制されるため、熱電モジュール組立体10の温調能力が向上する。
ここで、熱電モジュール組立体10としては、図2に示すような、複数の熱電モジュール1をホルダー5で支持した構成とするのが、温調能力の向上の点から好適に採用できる。
また、図3に示すように、一対の支持基板11のうちの一方の支持基板(例えば第1の支持基板111)は、少なくとも一部が他方の支持基板(例えば第2の支持基板112)よりも外側に向けて突出した突出部61を有しており、突出部61の一方主面と対向するように支持部51が配置され、突出部61における支持部51に面する側の面(一方主面)には一対の支持基板11よりも熱伝導率の低い材料からなる被覆層62が設けられているのがよい。
突出部61は、突出量(突出距離)が例えば1〜5mmとされ、第1の支持基板111の辺に沿った幅が例えば5〜50mmとされる。また、突出部61における被覆層62としては、例えば、シリコーン樹脂が用いられ、厚みは50〜500μmに設定される。
これにより、突出部61を起点にして支持部51へ熱電モジュール1を取り付けることで、突出部61が位置決めの役割を果たすため、取り付け作業時間が短縮でき、熱電モジュール1の取り付け作業時間が短縮する。なお、突出部61は、複数の熱電素子3が設けられた領域から離れているとともに、支持部51と突出部61との間には被覆層62が介在されていることから、これにより温調能力が低下するようなことはない。
また、図4に示すように、熱電モジュール組立体10は、支持部51の先端が凸曲面になっているのがよく、これにより、熱電モジュールを起動した際の温度差による変形が起こった場合でも、支持部51の先端に角部がないので、応力集中が無くなり、信頼性を向上させることができる。
特に、図5に示すように、熱電モジュール組立体10は、樹脂材4における支持部51に当接する部位が凹曲面の凹部41となっており、支持基板11の一方主面に垂直な断面
で見て支持部51の先端と樹脂材4の凹部41とが同じ曲率半径であるのがよく、曲率半径を同じ大きさにすることで、ホルダー5の支持部51の先端と樹脂材4の凹部41との接触面積が増えるので、応力が分散した状態で熱電モジュール1を保持することができ、信頼性を向上させることができる。
また、図6に示すように、熱電モジュール組立体10は、支持基板11の一方主面に垂直な断面で見て樹脂材4の凹部41のほうが支持部51の先端よりも大きい曲率半径であるのがよく、樹脂材4の凹部41の曲率半径のほうが大きいことで、熱電モジュール1を起動した際の温度差による変形が起こった場合に、より大きなひずみにも対応でき、応力集中が無くなることで、信頼性を向上させることができる。
例えば、一対の支持基板11の主面に垂直な断面で見たときの支持部51の先端の曲率半径に対し、凹部41の曲率半径が1.1〜3.3倍であるのがよい。具体的には、支持部51の先端の曲率半径が1.5mmのときに、凹部41の曲率半径が1.7〜5.0mmであるのがよい。
また、熱電モジュール組立体10は、支持部51の弾性率が樹脂材4の弾性率よりも大きいのがよい。これにより、樹脂材4の外周寸法よりもホルダー5の支持部51間の間隔を若干狭くしておくことで、図7に示すように樹脂材4に支持部51を食い込ませることができ、熱電モジュール1をしっかりと固定できる。そして、図7に示すように、一方の支持基板(第2の支持基板112)の外側の主面に、例えば0.1〜2.0mmの厚さの熱伝導性樹脂を介して、例えば銅フィンなどの熱交換器8を接着させた構成において、かつ熱交換器8との接触を密にすることができる為、熱交換のロスを低減することができ、温調能力を向上させることができる。
上述の熱電モジュールは、以下のようにして製造することができる。
例えばガラスエポキシからなる基材の両主面に銅箔を設け、配線導体21、22を形成する側の銅箔の上に配線導体21、22の形状のマスクを被せた後、エッチング処理をほどこすことで、配線導体21、22の設けられた第1の支持基板111および第2の支持基板112を作製する。
次に、ビスマス、アンチモン、テルル、セレンから成るp型熱電材料およびn型熱電材料をブリッジマン法によって溶融凝固させ、直径1mmの断面円形の棒状の材料を作製する。具体的には、p型熱電材料はBiTe(テルル化ビスマス)とSbTe(テルル化アンチモン)との固溶体で作製し、n型熱電材料はBiTe(テルル化ビスマス)とBiSe(セレン化ビスマス)との固溶体で作製する。ここで、材料の表面を粗化するため、棒状のn型熱電材料およびp型熱電材料の表面に硝酸でエッチング処理を行なう。
これらの棒状の熱電材料の側面に、必要によりメッキが付着することを防止するレジストをコーティングした後、ワイヤーソーを用いて、例えば0.3〜5mmの長さに切断する。次いで、切断面に電気メッキを用いてニッケル層および錫層を順次形成する。最後に、溶解液でレジストを除去することによって、熱電素子3(p型熱電素子31およびn型熱電素子32)を得ることができる。
そして、第1の支持基板111に形成された配線導体21に半田を塗布する。具体的には、第1の支持基板111に形成された配線導体21に半田ペーストあるいは半田ペーストからなる接合材を塗布し、半田層を形成する。ここで、塗布方法としては、メタルマスクまたはスクリーンメッシュを用いたスクリーン印刷法がコスト及び量産性の観点から好
ましい。
次いで、半田が塗布された配線導体21の表面に熱電素子3を配列する。熱電素子3はp型熱電素子およびn型熱電素子の2種類の素子を配列することが必要である。接合する方法としては公知の技術を用いることができるが、特にp型熱電素子およびn型熱電素子のそれぞれを別々に振動させながら配列穴加工された治具に振り込む振込み式で配列させた後、配列された熱電素子3を転写して第1電極層に配列する方法が簡便で好ましい。
同様にして、もう一つの支持基板11である第2の支持基板112に形成された配線導体22に半田ペーストあるいは半田ペーストからなる接合材を塗布し、半田層を形成する。先に組立てた配線導体21に実装された熱電素子3上に半田を塗布した配線導体22を実装する。
次に、配線導体21および配線導体22に挟まれた熱電素子3を公知の技術によって半田接合する。
具体的には、半田接合の方法としてリフロー炉あるいはヒーターによる加熱等いずれでもよいが、上下面に圧力をかけながら加熱することが半田と熱電素子3との密着性を高める上で好ましい。
次に、熱電モジュール1の外周部を封止するため、樹脂材4の材料を印刷またはディスペンサ等で外周部の配線導体21と配線導体22との間に塗布する。樹脂材4の材料としては、例えば熱伝導率が0.10〜0.20W/m・kのシリコーン樹脂を用いる。
次に、熱電モジュールにリード部材7を接合する。
具体的には、リード接合治具にリード部材7を固定し、配線導体21の最端部に半田接合する。
最後に、図に示すような所望の形状の例えばABS樹脂から成る支持部51を備えたホルダー5を用意し、樹脂材4に支持部52を当接させて熱電モジュール1をホルダー5で支持することで、熱電モジュール組立体10が得られる。
以下、熱電モジュール組立体の実施例を説明する。
まず、ビスマス、アンチモン、テルル、セレンから成るp型熱電材料およびn型熱電材料をブリッジマン法によって溶融凝固させ、直径1.4mmの断面円形の棒状の材料を作製した。具体的には、p型熱電材料はBiTe(テルル化ビスマス)とSbTe(テルル化アンチモン)との固溶体で作製し、n型熱電材料はBiTe(テルル化ビスマス)とBiSe(セレン化ビスマス)との固溶体で作製した。ここで、材料の表面を粗化するため、棒状のp型熱電材料およびn型熱電材料の表面に硝酸でエッチング処理を行なった。
次に、被覆層で被覆した棒状のp型熱電材料および棒状のn型熱電材料を高さ(厚さ)が0.8〜1.0mmになるようにワイヤーソーにて切断し、p型熱電素子およびn型熱電素子を得た。得られたp型熱電素子およびn型熱電素子には、電解メッキで切断面にニッケル層を形成した。
次に、ガラスエポキシからなる支持基板上に形成された厚さ210μmで銅製の配線導
体上に半田ペーストをスクリーン印刷した。
さらに、この半田ペースト上に、p型熱電素子およびn型熱電素子が交互に電気的に直列に接続されるように、マウンターを使用して各熱電素子を168個ずつ配設した。このように配列されたp型熱電素子およびn型熱電素子上に、同様にして半田印刷された第2の支持基板上に形成された配線導体を実装し、熱電素子の上下面に基板を介して圧力を加えながらリフロー炉で加熱して、それぞれの配線導体とそれぞれの熱電素子とを半田を介して接合した。
次に、それぞれの配線導体の外周部に樹脂材としてエポキシ樹脂をディスペンサを用いて厚さ1.5mmで塗布し、その後、80℃で1時間かけてエポキシ樹脂を熱硬化させて封止した。
次に、リード部材としての銅線を樹脂で被覆したリード部材2本を、リード部材−配線導体−複数の熱電素子−配線導体−リード部材の直列回路になるように、配線導体にそれぞれスズ−銀−銅からなる糸半田にて接合した。以上のようにして、熱電モジュールを作製した。ここで、熱電モジュールの寸法は横20mm、縦40mm、厚み1.5mmとした。
一方、ホルダーは、枠状部が横内径25mm、横外径30mm、縦内径45mm、縦外径50mmとし、半リング状の支持部が熱電モジュール側に向けて突出した形状のものを用意した。ここで、実施例として図1に示すような形状で支持部の厚みが1.0mmで支持基板に接触しないように支持部で樹脂材を支持した試料1を準備し、比較例として支持部の厚みが1.5mmで支持基板に接触するように支持部で樹脂材を支持した試料2を準備した。
組み立てたそれぞれの試料について、熱電モジュールの放熱側及び冷却側(一対の支持基板のそれぞれの外側の主面)に熱伝導性樹脂を介して銅フィンからなる熱交換器を取り付け、ブロアーから風量6.0SCFMがでるよう電流を調整し、その時の出口側の冷却温度を測定し、環境との温度差をΔTとして、試料1と試料2をそれぞれ3個ずつ測定を行った。なお、電圧は14.5V、雰囲気は空気中で25.0±0.1℃の環境で行った。
その結果、実施例である試料1ではΔTは平均5.5℃、比較例である試料2ではΔTは平均5.0℃であった。これにより、実施例の熱電モジュール組立体のほうが温調能力が高いことがわかる。
10 熱電モジュール組立体
1 熱電モジュール
11 支持基板
111 第1の支持基板
112 第2の支持基板
21、22 配線導体
3 熱電素子
31 p型熱電素子
32 n型熱電素子
4 樹脂材
5 ホルダー
51 支持部
52 枠状部
61 突出部
62 被覆層
7 リード部材
8 熱交換器

Claims (7)

  1. 互いに対向する領域を有する一対の支持基板と、該一対の支持基板の対向する一方主面間に配置された複数の熱電素子と、前記一対の支持基板の対向する一方主面間の前記複数の熱電素子の外側に設けられた樹脂材とを有する熱電モジュールと、
    該熱電モジュールを支持する支持部を有するホルダーとを備え、
    前記支持部は前記樹脂材に接触し、かつ前記一対の支持基板には直接接触していないことを特徴とする熱電モジュール組立体。
  2. 前記樹脂材は前記一対の支持基板よりも熱伝導率の低い材料からなることを特徴とする請求項1に記載の熱電モジュール組立体。
  3. 前記一対の支持基板のうちの一方の支持基板は、少なくとも一部が他方の支持基板よりも外側に向けて突出した突出部を有しており、
    該突出部の一方主面と対向するように前記支持部が配置され、前記突出部における前記支持部に面する側の面には前記一対の支持基板よりも熱伝導率の低い材料からなる被覆層が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電モジュール組立体。
  4. 前記支持部の先端が凸曲面になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の熱電モジュール組立体。
  5. 前記樹脂材における前記支持部に当接する部位が凹曲面の凹部となっており、前記一方主面に垂直な断面で見て前記支持部の先端と前記樹脂材の凹部とが同じ曲率半径であることを特徴とする請求項4に記載の熱電モジュール組立体。
  6. 前記一方主面に垂直な断面で見て前記樹脂材の凹部のほうが前記支持部の先端よりも大きい曲率半径であることを特徴とする請求項4に記載の熱電モジュール組立体。
  7. 前記支持部の弾性率が前記樹脂材の弾性率よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の熱電モジュール組立体。
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