JP2017098426A - リアクトル - Google Patents

リアクトル Download PDF

Info

Publication number
JP2017098426A
JP2017098426A JP2015229733A JP2015229733A JP2017098426A JP 2017098426 A JP2017098426 A JP 2017098426A JP 2015229733 A JP2015229733 A JP 2015229733A JP 2015229733 A JP2015229733 A JP 2015229733A JP 2017098426 A JP2017098426 A JP 2017098426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
annular groove
outer peripheral
bobbin
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015229733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6668705B2 (ja
Inventor
孝男 山田
Takao Yamada
孝男 山田
宮崎 弘行
Hiroyuki Miyazaki
弘行 宮崎
智幸 金子
Tomoyuki Kaneko
智幸 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumida Corp
Original Assignee
Sumida Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumida Corp filed Critical Sumida Corp
Priority to JP2015229733A priority Critical patent/JP6668705B2/ja
Priority to CN201611034319.1A priority patent/CN106803458B/zh
Priority to EP16020456.6A priority patent/EP3174075B1/en
Priority to KR1020160158619A priority patent/KR101883415B1/ko
Publication of JP2017098426A publication Critical patent/JP2017098426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6668705B2 publication Critical patent/JP6668705B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/02Casings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/30Fastening or clamping coils, windings, or parts thereof together; Fastening or mounting coils or windings on core, casing, or other support
    • H01F27/306Fastening or mounting coils or windings on core, casing or other support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F37/00Fixed inductances not covered by group H01F17/00
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
    • H01F27/263Fastening parts of the core together
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/324Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures
    • H01F27/325Coil bobbins

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】コイル同士およびコア同士の間隔を維持することが可能であると共に、コイル同士の絶縁を確実に確保することが可能なリアクトルを提供する。【解決手段】リアクトルは、一対の柱状コア体と、角線を巻回することにより形成される一対のコイルと、中心孔40a1を仕切るための内周壁43よりも外周側で内周壁43と対向している外周壁44と、内周壁43と外周壁44とを連結する底壁45を備えることで周形状の第1環状溝部41および第2環状溝部42がそれぞれ形成され、一対のコイルをそれぞれ第1環状溝部41および第2環状溝部42に嵌め込むボビン40と、を備える。さらに、外周壁44のうち第1環状溝部41と第2環状溝部42とが向かい合う部分には、ボビン40の中央側に向かうように凹んだ形状の凹壁部50が設けられていて、凹壁部50は、少なくとも一部の内周壁43よりも中央側に位置している。【選択図】図4

Description

本発明は、リアクトルに関する。
近年、ハイブリット自動車のコンバータ用や、太陽光発電システムのパワーコンディショナ用を始めとして、リアクトルが広く用いられている。このようなリアクトルとしては、たとえば特許文献1に開示のものがある。特許文献1では、金属導線である平角線を巻回したコイルは、基本的には、スプリングの性質を有しているので、広がったり狭まったりしようとして、リアクトルの特性に変動を生じさせてしまう場合がある。また、コイルとコアとの間の絶縁を確保する必要がある。したがって、特許文献1に開示の構成では、コイルの端部側にボビンを嵌め込んで、特性変動を防止すると共に、コイルとコアの間の絶縁を確保している。
特許第5105079号公報
ところで、特許文献1の構成では、内周側には突枠部(内周壁)が存在する。しかしながら、このような突枠部のみを有するボビンでは、コイル同士やコア同士の間隔の維持が不十分である。したがって、これらコイル同士やコア同士の距離の変動によってリアクトルの特性が変動して、品質にバラつきを生じてしまう虞がある。また、コイル同士の距離的な変動が生じる場合、コイル同士の絶縁が不十分となる虞もある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コイル同士およびコア同士の間隔を維持することが可能であると共に、コイル同士の絶縁を確実に確保することが可能なリアクトルを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明のリアクトルの一側面は、磁性材料を材質とする一対の柱状コア体と、柱状コア体の外周側に配置されると共に、角線を巻回することにより形成される一対のコイルと、中心孔を仕切るための内周壁と、その内周壁よりも外周側で当該内周壁と対向している外周壁と、内周壁と外周壁とを連結する底壁を備えることで周形状の第1環状溝部および第2環状溝部がそれぞれ形成されると共に、一対のコイルをそれぞれ第1環状溝部および第2環状溝部に嵌め込むボビンと、を備えると共に、外周壁のうち第1環状溝部と第2環状溝部とが向かい合う部分には、ボビンの中央側に向かうように凹んだ形状の凹壁部が設けられていて、凹壁部は、少なくとも一部の内周壁よりも中央側に位置している、ことを特徴としている。
また、本発明のリアクトルの他の側面は、上述の発明に加えて更に、柱状コア体には、磁性材料を材質とすると共に柱状コアよりも大面積の板状コアが軸線方向の両方の外側から挟むように積層されると共に、底面のうち、第1環状溝部および第2環状溝部とは反対側には、板状コアに接触しつつ当該板状コアをコイルから離間させる位置決め突起が設けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明のリアクトルの他の側面は、上述の発明に加えて更に、柱状コア体と、コイルと、ボビンとを覆う金属製のケースが設けられていると共に、外周壁には内周壁から離れる向きに向かって突出する外周突起が設けられていて、当該外周突起によってコイルがケースから離間させられている、ことが好ましい。
また、本発明のリアクトルの他の側面は、上述の発明に加えて更に、外周壁の高さは、内周壁の高さよりも低く設けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明のリアクトルの他の側面は、上述の発明に加えて更に、一対の板状コアよりも軸線方向の両方の外側には、固定手段が設けられていて、柱状コア体、コイル、ボビンおよび板状コアは、一対の固定手段の間で挟持されている、ことが好ましい。
本発明によると、リアクトルにおいて、コイル同士およびコア同士の間隔を維持することが可能であると共に、コイル同士の絶縁を確実に確保することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るリアクトルの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るリアクトルの構成を示す斜視図であり、ケースを取り除いた構成を示す図である。 図1のリアクトルの構成を示す分解斜視図であり、ケースを取り除いた状態を示している。 図1のリアクトルにおいて、下方側に位置するボビンの形状を示す斜視図である。 図1のリアクトルにおいて、下方側に位置するボビンの形状を示す平面図である。 図1のリアクトルにおいて、ボビンの下面側の形状を示す斜視図である。 図1のリアクトルの構成を示す分解斜視図であり、ケースを取り除いた状態を示すと共に、図4および図5に示すボビンとは別のタイプのボビンを用い、かつ一対のコイルが1本の平角線から形成された構成を示す図である。 図4および図5に示すボビンとは別のタイプのボビンの形状を示す斜視図である。 図4および図5に示すボビンとは別のタイプのボビンの形状を示す平面図である。 図7に示す一対のコイルを下面側から見た状態を示す斜視図である。 図1のリアクトルにおいて、板状コア60側からボビン40A側を見た状態を示す底面図であり、ボビンとの位置関係を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、リアクトル10について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明においては、コイル30および柱状コア体20の軸線方向を上下方向(Z方向)とし、ケース80が覆っている側をZ1側(上側)とし、それとは逆側のケース80の開放側をZ2側(下側)とする。また、図2および図3において、一対のコイル30が並ぶ方向をX方向とし、図2および図3における右手前側をX1側とし、それとは逆側をX2側とする。また、X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とし、図1から図3において右奥側をY1側、それとは逆の左手前側をY2側とする。
<リアクトル10の構成について>
図1は、リアクトル10の構成を示す斜視図である。図2は、リアクトル10の構成を示す斜視図であり、ケース80を取り除いた状態を示す図である。図3は、リアクトル10の構成を示す分解斜視図であり、ケース80を取り除いた状態を示している。図1から図3に示すように、リアクトル10は、柱状コア体20と、一対のコイル30と、ボビン40と、板状コア60と、固定金具70と、金属製のケース80と、を主要な構成要素としている。
柱状コア体20は、フェライト、アモルファス、ケイ素鋼板等の磁性材料を材質として形成されている。なお、これらの磁性材料は、密度を高めた圧粉コアとしても良い。また、図2および図3に示す構成では、平面視したときの形状が、角丸長方形といった長円形となる柱状のコア部材21を突き合わせて形成されている。しかしながら、柱状コア体20を平面視したときの形状は、たとえば円形状、楕円形状、矩形状等、他の形状であっても良い。
ここで、2つのコア部材21の突き合わせ面には、ギャップを形成してインダクタンスを調整するためにスペーサS1が介在しているが、スペーサS1を介在させずに直接突き合わせるようにしても良い。スペーサS1は、たとえば樹脂のような電気的な絶縁性を備える材質から形成されている。また、2つのコア部材21は、高さも同一となっている。しかしながら、これら2つのコア部材21は、高さが異なっていても良い。
また、柱状コア体20の上面には、スペーサS2が配置されると共に、柱状コア体20の下面には、スペーサS3が配置されている。かかるスペーサS2,S3も、上述したスペーサS1と同様に、樹脂のような電気的な絶縁性を備える材質から形成されている。
また、それぞれの柱状コア体20の外周側には、一対のコイル30が配置されている。一対のコイル30は、平角線31を巻回することにより形成されている。このとき、平角線31を曲げる部分は、エッジワイズ曲げにより形成されているが、Y方向(幅方向)においては、コイル30を平面視したときの形状は、エッジワイズ曲げによって半円形状の部分を有するように設けられている。しかしながら、平角線31のエッジワイズ曲げは、半円形状以外に、たとえば90度等、種々の角度をとるように曲げても良い。
本実施の形態では、図2および図3に示すように、一対のコイル30は、それぞれ独立した状態となっており、1つのコイル30に2つの端末32が存在する構成となっている。したがって、それらの端末32を用いて、コイル30同士を直列的に接続したり、並列的に接続することができる。
しかしながら、一対のコイル30が1本の平角線31を巻回することで形成しても良い。この場合には、2つの(一対の)コイル30は、1本の平角線31を巻回することで形成されるが、一方のコイル30の端末32から形成し始めた後に、継線部を経て他方のコイル30へと移行し、その他方のコイル30Bの端末32で形成を終了する。
なお、本実施の形態では、一方のコイル30(X1側のコイル30;コイル30Aとする)と他方のコイル30(X2側のコイル30;コイル30Bとする)の巻線方向は、同じ向きとなっている。具体的には、図2および図3に示す構成では、平角線31を、下方側(Z2側)の端末32側からたとえば反時計回りに巻回することで、それぞれのコイル30が形成されている。しかしながら、2つのコイル30A,30Bは、それぞれ下方側(Z2側)の端末32側から、たとえば時計回りに巻回することで形成されても良い。また、コイル30A,30Bのうちのいずれか一方につき、下方側(Z2側)の端末32側から時計回りに巻回し、残りの他方につき、下方側(Z2側)の端末32側から反時計回りに巻回して、両方のコイル30A,30Bを形成するようにしても良い。
なお、コイル30A,30Bを平面視した場合、柱状コア体20と同様に、直線状部分を有する角丸長方形といった長円形に設けられている。しかしながら、コイル30A,30Bを平面視したときの形状は、たとえば円形状、楕円形状、矩形状等、他の形状であっても良い。
また、一方のコイル30Aの端末32と、他方のコイル30Bの端末32とは、共に下方側(Z2側)に位置すると共に、上方側(Z1側)にも位置している。すなわち、それぞれのコイル30A,30Bでは、上下方向(Z方向)における端末32の位置が異なっている。
なお、コイル30A,30Bの外周側は、それぞれ絶縁処理が施されている。具体的には、コイル30A,30Bの外周側には、電気的な絶縁性を備えるテープが貼り付けられていて、電気的な絶縁性を確保している。しかしながら、テープをコイル30A,30Bの外周側に貼り付けるのに代えて、たとえばワニスを含浸させる等によって、コイル30A,30Bの絶縁性を確保するようにしても良い。また、ワニスの含浸処理と共に、テープをコイル30A,30Bの外周側に貼り付けるようにしても良い。
次に、ボビン40について説明する。図4は、下方側(Z2側)に位置するボビン40Aの形状を示す斜視図である。図5は、下方側(Z2側)に位置するボビン40Aの形状を示す平面図である。なお、上方側(Z1側)に位置するボビン40Aも、基本的には同一形状である(ただし、位置関係は上下対称である)ため、その説明は省略する。
図4および図5に示すように、ボビン40は、その外観がメガネ形状をなすように設けられている。具体的には、ボビン40は、一対の中心孔40a1を有していて、それぞれの中心孔40a1の周囲に第1環状溝部41と第2環状溝部42とが設けられている。第1環状溝部41と第2環状溝部42は、共に、内周壁43と外周壁44と底壁45とを有している。そして、これら内周壁43、外周壁44および底壁45で囲まれることにより、凹溝状の第1環状溝部41と、同じく凹溝状の第2環状溝部42が形成されている。
ここで、内周壁43は、柱状コア体20とコイル30との間に位置する部分であり、それによって柱状コア体20とコイル30とが直接接触するのを防止している。なお、第1環状溝部41と第2環状溝部42とを特に区別する必要がない場合には、単に環状溝部41,42と称呼する。
ここで、ボビン40Aの第1環状溝部41と第2環状溝部42には、それぞれ引出部46が設けられている。引出部46は、環状溝部41,環状溝部42からコイル30の端末32を引き出すための開口部分であり、外周壁44を切り欠いた形状に設けられている。図4および図5に示す構成では、それぞれの引出部46は、共にコイル30の長軸方向(Y方向)の手前側(Y1側)に設けられている。しかしながら、一対の引出部46は、コイル30の長軸方向(Y方向)の奥側(Y2側)に設けられていても良く、一方の引出部46が手前側(Y1側)に設けられると共に他方の引出部46が奥側(Y2側)に設けられる構成としても良い。
また、図4に示す構成では、引出部46は、X方向における両端に近い部位に設けられていて、それぞれの端末32を離すようにしている。ここで、本実施の形態では、一方のコイル30Aと他方のコイル30Bは、共に、下方側(Z2側)の端末32側から反時計回りに平角線31を巻回することで形成されている。したがって、環状溝部42の引出部46は、X2側を向いた状態で端末32が外部に延出されるように設けられている。また、環状溝部41の引出部46は、Y1側を向いた状態で端末32が外部に延出されるように設けられている。
なお、図4および図5から明らかなように、ボビン40Aの引出部46付近には、端末32が外部に向かって延伸するのをガイドするガイド壁部47が設けられている。ガイド壁部47は、引出部46付近の外周壁44を、端末32が外側の延伸方向に向かうように直線状に形成した部分である。
ここで、本実施の形態では、外周壁44の高さは、内周壁43の高さよりも低くなるように設けられている。これは次の理由による。
すなわち、仮に外周壁44が全く存在しない場合には、コイル30の下方側(Z2側)には、絶縁が不十分な箇所が形成される。これは、本実施の形態では、コイル30の外周側にテープを貼り付けることで、コイル30の電気的な絶縁性を確保しているが、コイル30の最も端部では、片側(この場合は下方側;Z2側)に平角線31が積み重ねられていないために、テープの固定から外れて解けやすい。また、コイル30の最も端部側では、端末32を外部に向かって引き出す部分が存在する等によって、テープの貼り付け部位が他の部位よりも少なくなっている。したがって、外周壁44を設けることで、コイル30の下方側(Z2側)での絶縁性を確保している。
一方、外周壁44の高さが、内周壁43の高さと同程度か、またはそれ以上高くなる場合には、コイル30が第1環状溝部41および第2環状溝部42に嵌め込み難くなる。したがって、コイル30の下方側(Z2側)での絶縁性は確保しつつも、コイル30を第1環状溝部41および第2環状溝部42に嵌め込み易くするために、外周壁44の高さを、内周壁43の高さよりも低くしている。
また、外周壁44のうち、第1環状溝部41と第2環状溝部42とが隣り合わない側(離れている側)には、外周突起48が設けられている。外周突起48は、ケース80とコイル30との間でスペースを確保するための部分である。具体的には、外周突起48は、外周壁44の一部を、他の外周壁44よりも厚肉に設けることで形成されている。しかも、外周突起48は、ケース80がコイル30に対して特定の距離よりも近接してしまうのを防止する厚みに設定されている。特定の距離よりもケース80がコイル30に近接してしまうと、リアクトル10の特性に変動を生じてしまうためである。
本実施の形態では、外周突起48は、外周壁44のうち直線状部分に設けられている。そのため、外周突起48は、Y方向に長い長尺形状となっている。しかしながら、外周突起48は、たとえばY方向の長さが短いものを、Y方向に沿って複数設けるように、他の構成を採用しても良い。また、図4および図5に示す構成では、外周突起48は、外周壁44と一体的に設けられている。しかしながら、外周突起48は、外周壁44とは別体的に設けられると共に、外周壁44に後付けによって形成されるものとしても良い。
また、ボビン40Aには、凹壁部50が設けられている。凹壁部50は、ボビン40Aの外周壁44のうち、第1環状溝部41と第2環状溝部42とが向かい合う部分を、ボビン40Aの中央側に向かうように凹ませたような形態を有している。かかる凹みの程度は、図5に示すように、Y方向において最も端部側に位置する内周壁43よりも中央側に位置するように設けられている。したがって、それぞれのコイル30A,30Bにおける、角度的なずれを良好に防止している。
ここで、凹壁部50が存在する場合、次のようなメリットがある。すなわち、コイル30Aとコイル30Bの下方側(Z2側)では、電位差が高くなっている場合が多いが、そのような電位差の高い部位において、面ずれやエッジワイズ曲げ部分での曲げ角度のずれ等のような角度的なずれを生じると、2つのコイル30A,30B間の距離が変動し、それによってリアクトル10の特性が変動して、品質のバラつきを生じかねない。
しかしながら、ボビン40Aに凹壁部50が設けられることにより、それぞれのコイル30A,30Bにおける面ずれや、エッジワイズ曲げ部分での曲げ角度のずれといった角度的なずれを矯正しつつ、一方のコイル30Aと他方のコイル30Bの間の間隔を適正かつ平行に保っている。したがって、2つの一方のコイル30A,30B間の距離的な変動を防止可能となり、それによってリアクトル10の特性が変動するのを防止して、品質のバラつきを抑えている。
なお、凹壁部50は、図4および図5に示すように、Y方向に沿って一対設けられている。そして、これら一対の凹壁部50を結ぶように、仕切り壁49も設けられている。それにより、隣接するコイル30の端末32同士が接触するのを防いでいる。
図6は、ボビン40Aの下面側(Z2側の面側;裏面側)の形状を示す斜視図である。なお、上方側(Z1側)に位置するボビン40Aにおいても、基本的には同一形状となっているが、ここでは、下方側(Z2側)に位置するボビン40Aに基づいて説明する。
図6に示すように、ボビン40Aの下面側には、位置決め突起51が下方側(Z2側)に突出するように設けられている。位置決め突起51は、板状コア60に接触して、この板状コア60をコイル30から離間させるための部分である。すなわち、板状コア60がコイル30に対して近接し過ぎると、渦電流損失が増えてしまう。そこで、板状コア60とコイル30とを一定距離以上確実に離間させて渦電流損失を減らすために、位置決め突起51が設けられている。
なお、図6に示す構成では、位置決め突起51は、第1環状溝部41および第2環状溝部42において、湾曲部分の裏面側に設けられている。加えて、位置決め突起51は、外周突起48に対して周方向に90度異なる角度配置となっている。したがって、位置決め突起51は、合計4か所設けることが可能となっており、さらに板状コア60の表面の外縁に近い部分に安定的に接触することを可能としている。
この位置決め突起51は、図6に示すように、当接部51aとテーパ部51bを有している。当接部51aは、板状コア60に対して面的に接触する部分であり、位置決め突起51の中では最も突出している部分である。また、テーパ部51bは、当接部51aと底壁45とを結ぶ傾斜壁であり、外周壁44側に位置する底壁45側から内周壁43側に位置する当接部51aに向かうにつれて底壁45の裏面側から徐々に離れている部分である。
なお、図4から図6に示すボビン40Aを用いる場合、一対のコイル30は、それぞれ独立しており、1つのコイル30に2つの端末32が存在する構成となっている。しかしながら、一対のコイル30が1本の平角線31を巻回することで形成しても良い。この場合には、図2および図3に示す一対のコイル30においては、下方側(Z2側)か、または上方側(Z1側)のいずれかに、端末32が存在しない側が形成される。この場合には、図4から図6に示すようなボビンを用いても良いが、別のタイプのボビン40Bを用いる方が好ましい。
なお、1本の平角線31を巻回することで形成された一対のコイル30を用いた、リアクトル10を図7に示す。図7は、図1のリアクトル10の構成を示す分解斜視図であり、ケース80を取り除いた状態を示すと共に、図4および図5に示すボビン40Aとは別のタイプのボビン40Bを用い、かつ一対のコイル30が1本の平角線31から形成された構成を示す図である。図8は、図4および図5に示すボビン40Aとは別のタイプのボビン40Bの形状を示す斜視図である。図9は、図4および図5に示すボビン40Aとは別のタイプのボビン40Bの形状を示す平面図である。なお、以後の説明においては、2つのボビン40A,40Bを特に区別する必要がない場合には、単にボビン40と称呼する。また、図1に示すリアクトル10は、基本的には、図3に示す構成と図7に示す構成の両方に適用が可能となっている。
図7から図9に示すように、ボビン40Bは、図4および図5に示すタイプのボビン40Aとは異なり、コイル30の端末32を外部に引き出すための引出部46を有していない。また、端末32が外部に向かって延伸するのをガイドするガイド壁部47も有していない。したがって、図7から図9に示すボビン40Bは、一対のコイル30の上方側(Z1側)か、または下方側(Z2側)に、端末32が存在しない構成に、好適となっている。
なお、図7においては、一対のコイル30の下方側(Z2側)に端末32が存在しない構成が示されている。したがって、図7においては、ボビン40Bは、下方側(Z2側)に配置されている。
また、ボビン40Bにおいては、第1環状溝部41と第2環状溝部42とを仕切るための仕切り壁49も有していない。これは、次の理由による。すなわち、一対のコイル30A,30Bが1本の平角線31を巻回することで形成される場合、2つのコイル30A,30Bを接続するための継線部が存在しているが、かかる継線部は、隣接するコイル30A,30Bの間に存在している。したがって、継線部をコイル30A,30Bの間に位置させるために、ボビン40Bには、第1環状溝部41と第2環状溝部42とを仕切るための仕切り壁49も有していない。
ここで、図7に示すリアクトル10では、1本の平角線31を巻回することで、一対のコイル30が形成されているが、その場合、コイル30Aとコイル30Bを接続する継線部(継線部33とする)は、図10に示すような構成となっている。図10は、図7に示す一対のコイル30を下面側(Z2側)から見た状態を示す斜視図である。図10に示すように、継線部33は、エッジワイズ曲げをなすことで、コイル30Aとコイル30Bとを接続している。そして、ボビン40の隣り合う第1環状溝部41と第2環状溝部42を接続するべく、継線部33は、Y方向に対して斜め方向に延伸している。
なお、上述した継線部33には、高さ方向(Z方向)に寸法を要する捩じり部分が存在しない構成を採用しても良く、捩じり部分が存在する構成を採用しても良い。捩じり部分が存在しない構成を採用する場合には、一対のコイル30と上側(Z1側)の板状コア60との間の寸法と、一対のコイル30と下側(Z2側)の板状コア60との間の寸法とは、ほぼ均等に保たれる。したがって、リアクトル10の上下方向におけるバランスが悪化するのを防止可能となり、それによってリアクトル10の特性が変動するのを防止することができる。一方、捩じり部分が存在する構成を採用する場合には、コイル30Aとコイル30Bにおけるエッジワイズ曲げの向きを揃える(たとえばコイル30A,30Bを共に右曲げにするか、または左曲げにするか)ことができる。したがって、エッジワイズ曲げを行う加工装置へのセッティングし直しを防止でき、また加工装置への追加的な構成を省略することができる。
次に、板状コア60について説明する。図2および図3に示すように、板状コア60は、所定の厚みを有する板状のコア部材である。この板状コア60は、図2および図3に示すように、矩形状の角部を切り欠いた形状に設けられている。そのため、板状コア60を平面視すると、概ね八角形をなすように設けられている。しかしながら、板状コア60を平面視したときの形状は、たとえば円形状、楕円形状、矩形状等、他の形状であっても良い。
かかる板状コア60は、一対の柱状コア体20の上方側(Z1側)と下方側(Z2側)のそれぞれに配置されている。したがって、一対の柱状コア体20と、一対の板状コア60とによって閉磁路を形成することを可能としている。なお、板状コア60は、柱状コア体20と同様の磁性材料を材質として形成されている。ここで、板状コア60を形成する磁性材料の種類は、柱状コア体20と同じ種類としても良いが、異なる種類としても良い。
図11は、板状コア60側からボビン40A側を見た状態を示す底面図であり、ボビン40Aとの位置関係を示す図である。図11に示すように、板状コア60は、位置決め突起51の当接部51aに当接するように設けられている。それにより、板状コア60の位置が定まり、それによって一対のコイル30と板状コア60の距離が維持される。
なお、板状コア60と柱状コア体20の間には、スペーサS2,S3が配置される。このようなスペーサS2,S3の配置によって磁気的なギャップが形成され、インダクタンスを調整することができる。しかしながら、スペーサS2,S3を配置せずに、板状コア60と柱状コア体20とを直接突き合わせるようにしても良い。
また、それぞれの板状コア60には、固定手段に対応する固定金具70が取り付けられている。固定金具70は、板状コア60の位置決めを行うと共に、柱状コア体20から板状コア60までの部位を固定するために設けられている。具体的には、固定金具70は、金属プレートをプレス加工する等によって形成されるが、その固定金具70には、面積の広いプレート部71が設けられている。
また、プレート部71の外側の縁部からは、フランジ部72が立ち上がるように設けられている。かかるプレート部71に板状コア60の外周面が当接することで、板状コア60の位置決めがなされる。図2および図3に示す構成では、フランジ部72は、合計4か所設けられていて、位置決めを確実にしている。しかしながら、フランジ部72は、4か所には限られず、何か所設けられていても良い。
なお、フランジ部72に連続しつつも当該フランジ部72から折れ曲がるように、連結固定部73が設けられている。図2および図3に示す構成では、連結固定部73は、プレート部71と略平行を保つように設けられているが、略平行でなくても良い。連結固定部73には、挿通孔73aが設けられていて、長尺状の連結部材を挿通可能としている。連結部材としては、丸棒の両端側にネジ溝が設けられたもの等が挙げられるが、他の部材であっても良い。また、挿通孔73aはネジ孔ではないが、この挿通孔73aはネジ孔であっても良い。
そして、上方側(Z1側)の連結固定部73における挿通孔73aと、下方側(Z2側)の連結固定部73における挿通孔73aとを位置合わせし、連結部材の両端側を挿通孔73aに挿通させ、その後ナット等を捻じ込むことにより、上下の固定金具70が連結部材で連結された状態となる。したがって、上下の固定金具70の間に位置する柱状コア体20、コイル30、ボビン40、および板状コア60が、これら上下の固定金具70の間に挟み込まれて、固定されることになる。しかしながら、上下の固定金具70は、連結部材で連結しない構成を採用しても良い。
また、下方側(Z2側)の固定金具70には、ケース固定部74も設けられている。ケース固定部74は、プレート部71の外側の縁部から立ち上がるように設けられている。そのため、ケース固定部74は、ケース固定部74と対向するように設けられている。なお、ケース固定部74は、プレート部71のうち連結固定部73とは異なる部位に設けられている。また、ケース固定部74は、図2および図3に示す構成では、180度間隔で2つ設けられているが、幾つ設けられていても良い。
このケース固定部74には、ネジ孔74aが設けられている。このネジ孔74aには、ケース80側からネジが捻じ込まれることにより、固定金具70とケース80との間の固定がなされる。しかしながら、ネジ孔74a以外の貫通孔を形成しても良い。
また、リアクトル10の外周側は、金属製のケース80で覆われている。ケース80は、本実施の形態では、下側(Z2側)の面が開放した箱形状に設けられている。また、ケース80は、2つの半ケース81を組み立てることで、箱形状のケース80が形成されている。かかるケース80には、ネジを挿通させる貫通孔82が設けられていて、その貫通孔82は、固定金具70のネジ孔74aと位置合わせされている。したがって、貫通孔82にネジを差し込み、このネジを捻じ込むことにより、ケース80が固定金具70に固定される。
なお、リアクトル10においては、このようなケース80を設けずに省略する構成を採用しても良い。
<効果>
以上のような構成においては、リアクトル10は、一対の柱状コア体20と、柱状コア体の外周側に配置される一対のコイル30と、ボビン40とを備えている。そして、ボビン40は、中心孔40a1を仕切るための内周壁43と、その内周壁43よりも外周側で内周壁43と対向している外周壁44と、内周壁43と外周壁44とを連結する底壁45を備えることで周形状の第1環状溝部41および第2環状溝部42がそれぞれ形成されている。また、第1環状溝部41および第2環状溝部42には、それぞれ一対のコイル30が嵌め込まれる。そして、外周壁44のうち第1環状溝部41と第2環状溝部42とが向かい合う部分には、ボビン40の中央側に向かうように凹んだ形状の凹壁部50が設けられていて、凹壁部50は、少なくとも一部の内周壁43よりも中央側に位置している。
このため、それぞれのコイル30A,30Bにおける面ずれや、エッジワイズ曲げ部分での曲げ角度のずれといった角度的なずれを矯正しつつ、一方のコイル30Aと他方のコイル30Bの間の間隔を適正かつ平行に保つことができる。したがって、2つの一方のコイル30A,30B間の距離的な変動を防止可能となり、それによってリアクトル10の特性が変動するのを防止することができ、それによってリアクトル10に品質のバラつきが生じるのを抑えることができる。
また、一対のコイル30A,30Bの間の距離的な変動を防止できることにより、これら一対のコイル30A,0B間の絶縁を確実に確保することが可能となる。
また、本実施の形態では、柱状コア体20には、この柱状コア体20よりも大面積の板状コア60が軸線方向(Z方向)の両方の外側から挟むように積層されている。しかも、ボビン40の底壁45のうち、第1環状溝部41および第2環状溝部42とは反対側には、位置決め突起51が設けられている。この位置決め突起51は、板状コア60に接触しつつ、板状コア60をそれぞれのコイル30から離間させている。このため、板状コア60をコイル30から一定距離以上確実に離間させることができ、それによって渦電流損失が増加してしまうのを抑えることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、リアクトル10は金属製のケース80を有していて、このケース80によって、柱状コア体20と、コイル30と、ボビン40が覆われている。しかも、ボビン40の外周壁44には、内周壁43から離れる向きに向かって突出する外周突起48が設けられていて、この外周突起48によってコイル30が金属製のケース80から離間させられている。
このため、金属製のケース80とコイル30との間で、一定の距離以上のスペースを確保することが可能となる。それにより、金属製のケース80とコイル30とが近接してしまい、リアクトル10の特性に変動を生じてしまうのを防止可能となる。また、金属製のケース80とコイル30との間の絶縁を一層確実に確保することが可能となる。
また、本実施の形態では、外周壁44の高さは、内周壁43の高さよりも低く設けられている。そのため、電気的な絶縁が不十分となりがちなコイル30の上下方向(Z方向)の端部においても、外周壁44の存在によって絶縁性を確保することができる。加えて、外周壁44の高さが、内周壁43の高さと同程度か、またはそれ以上高くなる場合には、コイル30が第1環状溝部41および第2環状溝部42に嵌め込み難くなる。しかしながら、上述のように、外周壁44の高さが、内周壁43の高さよりも低く設けられている場合には、コイル30を第1環状溝部41および第2環状溝部42に嵌め込みやすくなる。したがって、リアクトル10の組み立て性を向上させることができ、生産効率を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、一対の板状コア60よりも軸線方向の両方の外側(下側の板状コア60よりも下側、および上側の板状コア60よりも上側)には、それぞれ固定金具70が設けられている。そして、柱状コア体20、コイル30、ボビン40および板状コア60は、一対の固定金具70の間で挟持されている。このため、柱状コア体20、コイル30、ボビン40および板状コア60を、一対の固定金具70で挟持しつつ固定することができ、これらの間で距離的な変動が生じるのを一層確実に防止することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態においては、角線として平角線31を用いてコイル30を形成する場合について説明している。しかしながら、角線は平角線31に限られるものではなく、たとえば断面が正方形の角線や、楕円等のような長円形状の要素を含む角線であっても良い。その他、角線に代えて、丸線を用いても良い。
また、上述の実施の形態では、コイル部品の一種であるリアクトルについて説明している。しかしながら、本発明は、他のコイル部品に適用しても良い。他のコイル部品としては、トランス、コモンモードチョークコイル、ノーマルモードチョークコイル等が挙げられる。
また、上述の実施の形態においては、一対のボビン40Aを用いる場合と、ボビン40Aとボビン40Bとを組み合わせて用いる場合について説明している。この他に、別途の形態のボビンを用いたり、別途の形態のボビンを組み合わせて用いても良い。たとえば、ボビン40Aから仕切り壁49を削除した形態のボビンを一対用いたり、ボビン40Aから仕切り壁49を削除した形態のボビンと共に、ボビン40Aかボビン40Bのいずれかを組み合わせて用いても良い。
また、上述の実施の形態では、環状溝部として、第1環状溝部41と第2環状溝部42という2つの環状溝部を備えるボビン40について説明している。しかしながら、ボビンは環状溝部を2つ備えるものには限られなく、3つ以上の環状溝部を備える構成を採用しても良い。この場合には、コイルも3つ以上備える構成となる。
また、上述の実施の形態では、柱状コア体20と板状コア60とを備える構成について説明している。しかしながら、これらに代えて別途の形態のコアを用いても良い。たとえば、柱状コア体20に代えて棒状のコアを用い、また板状コア60に代えて棒状のコアを用いても良い。
また、上述の実施の形態では、固定手段として一対の固定金具70を用いた場合について説明している。しかしながら、固定金具70以外の手段を用いるようにしても良い。別途の固定手段としては、たとえば、別途の形態の金具を用いても良く、ベルトやワイヤを用いても良く、また金属製のケース80を固定手段として代用しても良い。
10…リアクトル、20…柱状コア体、21…コア部材、30,30A,30B…コイル、31…平角線、32…端末、40,40A,40B…ボビン、40a1…中心孔、41…第1環状溝部、42…第2環状溝部、43…内周壁、44…外周壁、45…底壁、46…引出部、47…ガイド壁部、48…外周突起、49…仕切り壁、50…凹壁部、51…位置決め突起、51a…当接部、51b…テーパ部、60…板状コア、70…固定金具(固定手段に対応)、71…プレート部、72…フランジ部、73…連結固定部、73a…挿通孔、74…ケース固定部、74a…ネジ孔、80…ケース、81…半ケース、82…貫通孔、S1〜S3…スペーサ

Claims (5)

  1. 磁性材料を材質とする一対の柱状コア体と、
    前記柱状コア体の外周側に配置されると共に、角線を巻回することにより形成される一対のコイルと、
    中心孔を仕切るための内周壁と、その内周壁よりも外周側で当該内周壁と対向している外周壁と、前記内周壁と前記外周壁とを連結する底壁を備えることで周形状の第1環状溝部および第2環状溝部がそれぞれ形成されると共に、一対の前記コイルをそれぞれ前記第1環状溝部および前記第2環状溝部に嵌め込むボビンと、
    を備えると共に、
    前記外周壁のうち前記第1環状溝部と前記第2環状溝部とが向かい合う部分には、前記ボビンの中央側に向かうように凹んだ形状の凹壁部が設けられていて、
    前記凹壁部は、少なくとも一部の前記内周壁よりも中央側に位置している、
    ことを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1記載のリアクトルであって、
    前記柱状コア体には、磁性材料を材質とすると共に前記柱状コアよりも大面積の板状コアが軸線方向の両方の外側から挟むように積層されると共に、
    前記底面のうち、前記第1環状溝部および前記第2環状溝部とは反対側には、前記板状コアに接触しつつ当該板状コアを前記コイルから離間させる位置決め突起が設けられている、
    を備えることを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1または2記載のリアクトルであって、
    前記柱状コア体と、前記コイルと、前記ボビンとを覆う金属製のケースが設けられていると共に、
    前記外周壁には前記内周壁から離れる向きに向かって突出する外周突起が設けられていて、当該外周突起によって前記コイルが前記ケースから離間させられている、
    ことを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のリアクトルであって、
    前記外周壁の高さは、前記内周壁の高さよりも低く設けられている、
    ことを特徴とするリアクトル。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のリアクトルであって、
    一対の前記板状コアよりも軸線方向の両方の外側には、固定手段が設けられていて、
    前記柱状コア体、前記コイル、前記ボビンおよび前記板状コアは、一対の前記固定手段の間で挟持されている、
    ことを特徴とするリアクトル。

JP2015229733A 2015-11-25 2015-11-25 リアクトル Active JP6668705B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015229733A JP6668705B2 (ja) 2015-11-25 2015-11-25 リアクトル
CN201611034319.1A CN106803458B (zh) 2015-11-25 2016-11-22 电抗器
EP16020456.6A EP3174075B1 (en) 2015-11-25 2016-11-22 Reactor
KR1020160158619A KR101883415B1 (ko) 2015-11-25 2016-11-25 리액터

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015229733A JP6668705B2 (ja) 2015-11-25 2015-11-25 リアクトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017098426A true JP2017098426A (ja) 2017-06-01
JP6668705B2 JP6668705B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=57389160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015229733A Active JP6668705B2 (ja) 2015-11-25 2015-11-25 リアクトル

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3174075B1 (ja)
JP (1) JP6668705B2 (ja)
KR (1) KR101883415B1 (ja)
CN (1) CN106803458B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019235186A1 (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
WO2020100772A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2020150162A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 ファナック株式会社 端板を備えたリアクトル
JP2021002566A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 ファナック株式会社 外周部鉄心を含むコア本体、そのようなコア本体を含むリアクトルおよび製造方法
US12002612B2 (en) 2018-11-15 2024-06-04 Autonetworks Technologies, Ltd. Reactor

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113833894B (zh) * 2020-06-23 2024-05-03 浙江三花智能控制股份有限公司 一种电磁线圈装置及其燃气阀
CN111817303B (zh) * 2020-08-27 2020-12-22 北京金晟达生物电子科技有限公司 一种改善电网电能质量的电路及方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004957A (ja) * 2003-06-12 2006-01-05 Nec Tokin Corp コイル部品及びコイル部品製造方法
JP2006041353A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Toyota Motor Corp リアクトルの放熱構造
JP2006245050A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Tdk Corp コイル部品及びリアクトル
JP2008098209A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Tamura Seisakusho Co Ltd コイルの絶縁構造
JP2013239599A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトル
JP2014130949A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP2015122484A (ja) * 2013-11-22 2015-07-02 株式会社タムラ製作所 コイルとその製造方法、及びリアクトル
WO2015170570A1 (ja) * 2014-05-07 2015-11-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS515079A (ja) 1974-06-29 1976-01-16 Nippon Electric Co
JP5105079B2 (ja) * 2008-03-31 2012-12-19 住友電気工業株式会社 リアクトルおよびリアクトル用ボビン
JP2009259985A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Tamura Seisakusho Co Ltd 電子部品
JP5344158B2 (ja) * 2009-04-09 2013-11-20 住友電気工業株式会社 リアクトル、リアクトル用のボビン、及びコンバータ
JP6343141B2 (ja) * 2013-11-22 2018-06-13 株式会社タムラ製作所 リアクトル
JP5510905B2 (ja) * 2013-07-01 2014-06-04 住友電気工業株式会社 リアクトル、及びコンバータ
JP6274511B2 (ja) * 2014-01-06 2018-02-07 株式会社西本合成販売 リアクトル用コイルボビン兼巻鉄心ホルダー及びリアクトル

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004957A (ja) * 2003-06-12 2006-01-05 Nec Tokin Corp コイル部品及びコイル部品製造方法
JP2006041353A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Toyota Motor Corp リアクトルの放熱構造
JP2006245050A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Tdk Corp コイル部品及びリアクトル
JP2008098209A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Tamura Seisakusho Co Ltd コイルの絶縁構造
JP2013239599A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトル
JP2014130949A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
US20150365015A1 (en) * 2012-12-28 2015-12-17 Autonetworks Technologies, Ltd. Reactor, Converter and Power Conversion Device
JP2015122484A (ja) * 2013-11-22 2015-07-02 株式会社タムラ製作所 コイルとその製造方法、及びリアクトル
WO2015170570A1 (ja) * 2014-05-07 2015-11-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019235186A1 (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP2019212778A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
US11830650B2 (en) 2018-06-05 2023-11-28 Autonetworks Technologies, Ltd. Reactor
WO2020100772A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JPWO2020100772A1 (ja) * 2018-11-15 2021-09-27 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
US12002612B2 (en) 2018-11-15 2024-06-04 Autonetworks Technologies, Ltd. Reactor
JP2020150162A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 ファナック株式会社 端板を備えたリアクトル
US11476033B2 (en) 2019-03-14 2022-10-18 Fanuc Corporation Reactor provided with end plate
JP2021002566A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 ファナック株式会社 外周部鉄心を含むコア本体、そのようなコア本体を含むリアクトルおよび製造方法
US11605491B2 (en) 2019-06-20 2023-03-14 Fanuc Corporation Core main body including outer peripheral iron core, reactor including such core main body and manufacturing method thereof
JP7264740B2 (ja) 2019-06-20 2023-04-25 ファナック株式会社 外周部鉄心を含むコア本体、そのようなコア本体を含むリアクトルおよび製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3174075A1 (en) 2017-05-31
KR20170061095A (ko) 2017-06-02
KR101883415B1 (ko) 2018-07-30
JP6668705B2 (ja) 2020-03-18
CN106803458A (zh) 2017-06-06
CN106803458B (zh) 2018-06-08
EP3174075B1 (en) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6668705B2 (ja) リアクトル
US9640307B2 (en) Transformer
US20150348693A1 (en) Amorphous Core Transformer
JP5711327B2 (ja) 変圧器
JP5151431B2 (ja) 絶縁トランス
US9899144B2 (en) Resonant high current density transformer
JP6523626B2 (ja) トランス
US9564267B2 (en) Magnetic element and bobbin assembly thereof
JP6562830B2 (ja) チョークコイル
KR101240854B1 (ko) 트랜스포머
JP5842282B2 (ja) コイル部品
JP2014082266A (ja) コイル
JP2010219473A (ja) チョークコイル
JP2006202922A (ja) リアクトル
JP5500026B2 (ja) 絶縁トランス
JPH07235426A (ja) 電源トランス
WO2010098029A1 (ja) 変圧器および変圧器の組み立て方法
US20140375410A1 (en) Transformer, magnetic core and bobbin thereof
JP2014082268A (ja) コイル
JP2013045937A (ja) ボビン及びチョークコイル
KR20120021650A (ko) 트랜스포머
JP7403200B1 (ja) リアクトル用ボビン及びリアクトル
US9875844B2 (en) Winding component
JP6541542B2 (ja) 巻線部品
JP6491065B2 (ja) リアクトル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6668705

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250