JP2017097398A - 検査装置、検査方法、検査プログラム及び検査プログラムを格納した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査対象機器が起動時ない場合であっても検査を行うことができる検査装置を提供する。
【解決手段】可搬型情報処理装置1のCPU5が、画像処理装置50(コントローラ60のCPU61)の起動状態に基づいて、画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する。そして、CPU5が画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、CPU5は可搬型情報処理装置1のBIOS3に記憶されている起動プログラムから画像処理装置50を起動するように制御する。
【選択図】図4
【解決手段】可搬型情報処理装置1のCPU5が、画像処理装置50(コントローラ60のCPU61)の起動状態に基づいて、画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する。そして、CPU5が画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、CPU5は可搬型情報処理装置1のBIOS3に記憶されている起動プログラムから画像処理装置50を起動するように制御する。
【選択図】図4
Description
本発明は、検査装置、検査方法、検査プログラム及び検査プログラムを格納した記録媒体に関する。
MFP(Multifunction Printer)等の電子機器は、複雑化の一途を辿っており、修理等の保守に時間を要したりコストが増加したりする傾向にある。そこで、例えば修理等を行う際に修理個所を特定できる機器等をサービスマンが利用することで、修理等の保守時間の短縮やコストの削減を図っていた。
例えば、特許文献1に記載された保守管理方法には、以下のようなことが開示されている。まず、種別や構成部品別に、使用状態に応じた保守診断実施条件情報を、可搬性記憶媒体に記憶して現地に運び、当該可搬性記憶媒体を診断対象の電子機器に装着して、保守診断実施条件情報を読み出す。そして読み出した保守診断実施条件情報に基づいて保守管理診断を実行し、実行結果を記述した診断結果ファイルを可搬性記憶媒体に保存する。
上述したMFP等の電子機器は、その複雑な機能等の制御を行うため、CPU(Central Processing Unit)を内蔵して、予め記憶された制御プログラム等により動作するものが多い。そして、この種の機器は、コンピュータ等と同様に、BIOS(Basic Input/Output System)を搭載し、起動時にそれを読み込むことで初期設定等を行うことが行われている。
特許文献1に記載の方法の場合、BIOSが破損していると、診断対象の電子機器自体が起動しなくなってしまう。よって、可搬性記憶媒体を診断対象の電子機器に装着して、保守診断実施条件情報を読み出すことができず、保守診断が行えなくなってしまう。
本発明はかかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、例えば、検査対象機器が起動しない場合であっても検査を行うことができる検査装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動する検査対象機器を検査する検査装置であって、前記検査対象機器を起動する起動プログラムが記憶されている記憶部と、前記検査対象機器の起動状態に基づいて、前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する判定部と、前記判定部が前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、前記記憶部に記憶されている起動プログラムから前記検査対象機器を起動するように制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、検査対象機器が起動しない場合であっても、起動させることができ、検査を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる検査装置を図1乃至図8を参照して説明する。本実施形態にかかる検査装置としての可搬型情報処理装置1は、図1に示したように、略箱状の筐体にコネクタ2と、スイッチ8と、LCD10と、が設けられ、外部ストレージとしてメモリーカードCが装着可能となっている。
可搬型情報処理装置1の機能的構成を図2に示す。可搬型情報処理装置1は、上述したコネクタ2と、スイッチ8と、LCD10と、に加えて、BIOS3と、NANDFlash4と、CPU5と、RAM6と、ROM7と、外部ストレージI/F9と、を有している。
コネクタ2は、後述する検査対象機器と接続するためのコネクタである。コネクタ2は、例えばGPIO(General Purpose Input/Output)等のインターフェースを用いればよい。
第1記憶部としてのBIOS3は、検査対象機器が起動するために必要なプログラム(起動プログラム)が記憶されている。BIOS3は、不揮発性のメモリで構成されているが、バージョンアップ等のため、書き換え可能なものの方が好ましい。
NANDFlash4は、検査対象機器を検査するための自己診断プログラムやデータ等が記憶されている。
判定部、制御部、更新部としてのCPU5は、可搬型情報処理装置1の全体制御を司る。CPU5は、検査対象機器の起動状態に基づいて、検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する。また、CPU5は、検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、BIOS3に記憶されている起動プログラムから検査対象機器を起動するように制御する。また、CPU5は、後述する外部ストレージI/F9を介してメモリーカードCからBIOS3の更新データを読み込み、BIOS3に記憶されている起動プログラムの更新をする。
RAM6は、CPU5の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリである。
ROM7は、CPU5で実行されるプログラムなどを格納した読み出し専用メモリである。
スイッチ8は、図1に示したように、例えば筐体の前面(LCDが設けられている面)に複数設けられている。スイッチ8は、可搬型情報処理装置1の各種設定や操作等を行う。なお、スイッチ8は図1では4つであるが、もっと多くてもよいし、例えばタッチパネル等の他の入力手段であってもよい。
外部ストレージI/F9は、メモリーカードC等の外部ストレージへのアクセスのためのインターフェースである。外部ストレージI/F9は、図1の例の場合は、メモリーカードCへの読み書きを行うメモリーカードリーダ/ライタ等が相当する。なお、外部ストレージとしては、メモリーカードCに限らず、USB(Universal Serial Bus)メモリ等他の記憶媒体であってもよい。
LCD10は、可搬型情報処理装置1の動作状況、例えば現在の診断状況や進捗状況を表示するための液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)である。なお、表示部としては、LCDに限らず、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等他の方式のディスプレイであってもよい。
次に、図1が検査対象とする機器(検査対象機器)である画像処理装置50の構成を図3を参照して説明する。画像処理装置50は、例えばMFPとして構成され、コントローラ60と、読み取り部70と、画像形成部80と、操作部90と、を有している。なお、本実施形態では検査対象機器として画像処理装置50で説明するが、それに限らず、BIOS等に記憶されている起動プログラムに基づいて起動がなされる電子機器であればよい。また、図3に示したような、検査対象機器(画像処理装置50)と可搬型情報処理装置1とを有して検査システム100を構成する。
コントローラ60は、画像処理装置50の全体制御を司る。コントローラ60は、CPU61と、RAM62と、HDD63と、NANDFlash64と、BIOS65と、電源制御部66と、コネクタ67と、を有している。
実行処理部としてのCPU61は、HDD63、NANDFlash64、BIOS65等に記憶された各種プログラムを実行して、画像処理装置50を制御する。即ち、CPU61は、BIOS65に記憶された起動プログラムを読み込んで画像処理装置50の起動処理を実行する。
RAM62は、CPU61の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリである。
HDD63は、CPU61が実行するプログラムや読み書きするデータ等が記憶されるハードディスクドライブである。
NANDFlash64は、CPU61が実行するプログラムや読み書きするデータ等が記憶される不揮発性メモリである。NANDFlash64には、例えば、BIOS65に記憶されている起動プログラムにより起動した後に実行されるOS(Operating Program)等のプログラムが記憶されている。
第2記憶部としてのBIOS65は、画像処理装置50(コントローラ60)が起動するために必要なプログラム(起動プログラム)が記憶されている。BIOS65は、書き換え可能な不揮発性のメモリで構成されている。即ち、画像処理装置50は、内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動する。
電源制御部66は、画像処理装置50の電源の制御(電源のON又はOFF)を行う。また、電源制御部66は、コネクタ67を介して可搬型情報処理装置1に対して電源を供給する。また、電源制御部66は、可搬型情報処理装置1からの制御により、電源のON又はOFFの制御を行うこともできる。
外部端子としてのコネクタ67は、可搬型情報処理装置1のコネクタ2と接続するためのコネクタである。コネクタ67は、コネクタ2と同様に例えばGPIO(General Purpose Input/Output)等のインターフェースを用いればよい。
読み取り部70は、例えば、原稿台等に置かれた原稿を光学的に読み取って画像データを取得する。読み取り部70は、原稿に光を照射する光源と、原稿に照射された光の反射光に基づいて原稿を読み取るイメージセンサと、読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、を備えて構成される。読み取り部70は、更に、原稿からの反射光をイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学部と、イメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する変換部などを備えて構成される。変換されたデジタル画像データはコントローラ60を介して画像形成部80に出力される。
画像形成部80は、コントローラ60から入力されたデジタル画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙等に形成して出力する。画像形成部80は、記録紙等の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じてレーザ光源から射出されたレーザ光により感光体ドラム上で画像を形成する光書き込み装置と、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する。画像形成部80は、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。なお、画像形成部80は、他の方式のプリンタであってもかまわない。
操作部90は、複数のボタンやタッチパネルを有するLCD等を備え、画像処理装置50の設定や動作指示等の操作が入力される。入力された操作は、電気信号としてコントローラ60に入力される。
図4に可搬型情報処理装置1とコントローラ60とが接続された状態を示す。なお、図4において、コネクタ2及びコネクタ67の記載は省略する。図4に示したように、可搬型情報処理装置1のNANDFlash4は、コントローラ60のCPU61と電気的に接続される。また、可搬型情報処理装置1のCPU5は、コントローラ60のCPU61及び電源制御部66と電気的に接続される。また、可搬型情報処理装置1のBIOS3は、コントローラ60のCPU61と電気的に接続される。
また、コントローラ60のNANDFlash64と可搬型情報処理装置1のNANDFlash4とが接続されるCPU61のポートは互いに異なっている。このようにすることにより、CPU61は、起動後にどちらに記憶されているプログラムを実行するか選択することができる。
また、コントローラ60のBIOS65と可搬型情報処理装置1のBIOS3とは同じ信号線上に接続されているが、これは、可搬型情報処理装置1のCPU5によりいずれか一方が選択され、選択された方のBIOSによりCPU61が起動動作を行う。
ここで、BIOS65とBIOS3との選択方法について図5を参照して説明する。図5は、CPU61とBIOS65及びBIOS3との間のインターフェースとしてSPI(Serial Peripheral Interface)を用いた例である。即ち、SPI_CLK信号は、CPU61からBIOS65及びBIOS3に出力されるクロック信号である。SPI_MISO信号は、CPU61からBIOS65及びBIOS3に出力されるデータ信号である。SPI_MISI信号は、BIOS65又はBIOS3からCPU61に入力されるデータ信号である。SPI_CS信号は、CPU61からBIOS65及びBIOS3に出力されるチップセレクト信号である。
本実施形態では、図5に示すように、CPU61とBIOS65との間にBus−SW65aを設け、CPU61とBIOS3との間にBus−SW3aを設けている。Bus−SW65a及びBus−SW3aは、CPU61と接続される入力端子と、BIOS65又はBIOS3と接続される出力端子と、CPU5に接続される出力イネーブル(OE)端子と、を備えている。
図5(a)は、SPI_CS信号にBus−SW65a及びBus−SW3aを設けた例である。このようにすることにより、例えば、CPU5がBus−SW65aの出力イネーブル端子をアクティブにすると、SPI_CS信号がBIOS65に出力される。したがって、CPU61がSPI_CS信号をアクティブにすると、BIOS65のみに出力されて、結果としてBIOS65が選択されることとなる。BIOS3を選択する場合も同様にBus−SW3aの出力イネーブル端子をアクティブにすることにより行えばよい。
図5(b)は、全ての信号にBus−SW65a及びBus−SW3aを設けた例である。動作としては、SPI_CS信号のみでなく、全ての信号についてBus−SW65a又はBus−SW3aによる制御がなされること以外は図5(a)と同様である。図5(b)の構成は、SPI_CLK信号、SPI_MISO信号、SPI_MISI信号、SPI_CS信号について、波形のなまりが大きい等の信号品質に問題がある場合に採用するとよい。なお、図5(a)、(b)ともに各信号の分岐のスタブが最短になるようにすることが好ましい。
図5の説明から明らかなように、SPI_CLK信号、SPI_MISO信号、SPI_MISI信号、SPI_CS信号が外部から起動プログラムを読み込むための信号に相当する。また、Bus−SW65aの出力イネーブル信号が実行処理部が第2記憶部から起動プログラムの読み込みを制限する信号に相当する。したがって、これらの信号線が接続されるコネクタ67の端子がそれぞれの信号端子となる。
次に、上述した構成の可搬型情報処理装置1とコントローラ60とが接続された際の動作(検査方法)を図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1において、可搬型情報処理装置1が画像処理装置50に接続されると、可搬型情報処理装置1に画像処理装置50の電源制御部66から電源が供給される。
次に、ステップS2において、電源制御部66から電源が供給されることにより、可搬型情報処理装置1のCPU5のリセットが解除される。
次に、ステップS3において、可搬型情報処理装置1のCPU5のリセットが解除されたことにより、可搬型情報処理装置1のCPU5が起動される。CPU5は、ROM7からCPU5を起動するためのプログラムを読み込み、CPU5を起動するとともに、必要に応じて可搬型情報処理装置1の他のブロックに対して初期化等の処理を行う。
次に、ステップS4において、可搬型情報処理装置1のCPU5がコントローラ60のCPUの電源をON(起動)する。
次に、ステップS5において、可搬型情報処理装置1のCPU5は、コントローラ60のBIOS65によるCPU61の起動が正常に完了したか否かを判定する。判定の結果、正常に起動が完了したと判定した場合(YESの場合)はステップS6に進み、正常に起動しないと判定した場合(NOの場合)はステップS9に進む。即ち、ステップS5は、判定工程として機能する。
ここで、ステップS5において、可搬型情報処理装置1のCPU5が、コントローラ60のBIOS65によるCPU61の起動が正常に完了したか否かの判定の方法について説明する。コントローラ60のCPU61と可搬型情報処理装置1のCPU5とは、図4に示したように、GPIO等のインターフェースで接続されている。ここで、コントローラ60のCPU61がBIOS65により正常に起動すると、引き続きCPU61では、コントローラ60のNANDFlash64に記憶されているOS等の制御プログラムが実行される。CPU61は、この制御プログラムの実行時に可搬型情報処理装置1との接続を検出すると、GPIO等のインターフェースに含まれる特定の信号線の信号レベルを、例えば、ハイレベルからローレベルに切り替える。
可搬型情報処理装置1のCPU5は、前記した信号線のレベルがハイレベルからローレベルへ変化したことを検出するとCPU61の起動が正常に完了したと判断する。一方、可搬型情報処理装置1のCPU5は、前記した信号線の変化が例えば1分以上等一定時間以上検出されない場合はCPU61は正常に起動しないと判断する。
次に、ステップS6において、コントローラ60のCPU61が起動できたので、CPU61は、可搬型情報処理装置1のNANDFlash4に記憶されている自己診断プログラムを起動する。
次に、ステップS7において、ステップS6で起動した自己診断プログラムによりコントローラ60や他の画像処理装置50内のブロックの異常等の検出を行う。即ち、可搬型情報処理装置1のNANDFlash4が、検査対象機器を検査する検査部として機能する。
次に、ステップS8において、可搬型情報処理装置1のCPU5は、コントローラ60のCPU61から自己診断プログラムの実行結果をGPIO等のインターフェースを介して取得し、LCD10に表示させる。
一方、ステップS9においては、コントローラ60のCPU61がBIOS65で正常に起動できないので、可搬型情報処理装置1のCPU5が、コントローラ60のCPU61の起動先(ブート先)を可搬型情報処理装置1のBIOS3に切り替えてCPU61を再起動(リブート)させる。切り換え方法は、図5で説明した方法により行う。即ち、ステップS9は、制御工程として機能する。
次に、ステップS10において、可搬型情報処理装置1のBIOS3でのブートは初回か否かを判断し、初回である場合(YESの場合)はステップS11に進み、初回でない場合(NOの場合)はステップS6に進む。初回か否かは、例えば、コントローラ60のNANDFlash64にフラグを記憶させることにより行えばよい。つまり、このフラグは初期値として例えば“0”であり、ステップS10の実行時に“0”であれば、例えば“1”に変更してステップS11に進む。そして、一連の動作が終了し、可搬型情報処理装置1が取り外された場合にはフラグを初期化すればよい。
次に、ステップS11において、コントローラ60のCPU61が、可搬型情報処理装置1のBIOS3のデータをコントローラ60のBIOS65にコピーする。本ステップにおいては、BIOS3に含まれるコピープログラムをCPU61が実行する。このコピープログラムは、ステップS10で説明したフラグが初回を示す場合に実行される。なお、BIOS3とBIOS65との起動プログラムは同一でなくてもよい。CPU61を起動できるプログラムであれば、例えばバージョン等が異なっていてもよい。即ち、CPU5は、画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合に、BIOS3に記憶されている起動プログラムを画像処理装置50のBIOS65へコピーする。
次に、ステップS12において、コントローラ60のCPU61が、可搬型情報処理装置1のCPU5にコピー完了の通知をGPIO等のインターフェースを介して出力する。
次に、ステップS13において、可搬型情報処理装置1のCPU5が、コントローラ60のCPU61のブート先をBIOS65に切り替えて、CPU61をリブートさせてステップS5に戻り再度正常に起動したか否かを判断する。
なお、ステップS10でNOの場合は、BIOS3のデータをBIOS65にコピーしても正常に起動しないこととなり、この場合は、ステップS7で自己診断することで、他の不具合を確認する。
また、図6に示したステップS4の動作、ステップS6〜S8の動作、ステップS11〜S12の動作は、可搬型情報処理装置1のスイッチ8を操作することで、それぞれ単独で実行できるようにしてもよい。
また、上述した説明から明らかなように、CPU5の動作は、ROM等に記憶されている制御プログラム(検査プログラム)を実行することにより実現されている。即ち、検査プログラムがコンピュータ(可搬型情報処理装置1)を判定部及び制御部として機能させているので、この検査プログラムを記憶媒体に格納することで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として単独で流通させることもできる。
本実施形態によれば、可搬型情報処理装置1のCPU5が、画像処理装置50(コントローラ60のCPU61)の起動状態に基づいて、画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する。そして、CPU5が画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、CPU5は可搬型情報処理装置1のBIOS3に記憶されている起動プログラムから画像処理装置50を起動するように制御する。このようにすることにより、画像処理装置50の起動プログラムが破損等により起動しない場合であっても、起動させることができ、検査を行うことが可能となる。したがって、不具合箇所の特定をすることが可能となる。
また、可搬型情報処理装置1のCPU5は、画像処理装置50がBIOS65に予め記憶されている起動プログラムによって起動できないと判定した場合に、BIOS3に記憶されている起動プログラムをBIOS65へコピーする。このようにすることにより、破損した起動プログラムを修復することができる。したがって、BIOS65の破損により起動しない場合に、BIOS65が搭載されている基板ごと交換することなく修復することができ、修理コストを低減することができる。
また、画像処理装置50を検査する自己診断プログラムをNANDFlash4に記憶させている。このようにすることにより、画像処理装置50起動後に装置内の異常の有無をチェックすることができる。
また、CPU5による判定結果や、制御内容等を表示するLCD10を有するので、現在の診断状況や進捗状況を使用者に通知することができる。
また、使用者による操作を入力するスイッチ8を有する。そのため、例えば、自己診断は実施せずに、BIOSに問題があるかのみ検知したい場合や、すぐにBIOSのデータをコピーしたい場合、あるいは電源OFF/ONを制御したい場合など、図6に示したステップを個別に実施することが可能となる。
また、可搬型情報処理装置1は、BIOS3に記憶されている起動プログラムをメモリーカードCで外部ストレージI/F9を介して更新することができる。そのため、起動プログラムの可搬型情報処理装置1に記憶されている画像処理装置50の起動プログラムの更新を容易に行うことができる。
また、画像処理装置50が、可搬型情報処理装置1と接続するためのコネクタ67を有しているので、BIOS65が破損した場合に、可搬型情報処理装置1によりBIOS65の修復や、自己診断プログラムの実行等をすることが可能となる。
また、上記に説明した可搬型情報処理装置1と画像処理装置50とを有する検査システム100によれば、画像処理装置50の起動プログラムが破損していた場合であっても、起動させることができ、検査を行うことが可能となる。したがって、不具合箇所の特定をすることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、CPU61がBIOS65によって正常に起動したことをCPU61が直接CPU5に通知するようにしていたが、図7に示すようにPOST CODEに基づいて正常に起動したか判定してもよい。POST CODEとは、Power On Self Test Codeであり、CPU61の起動時に表示されるコードである。このコードは例えば8個のLED(発光ダイオード)により表示することが可能である(図7のLED68)。したがって、このLED68が接続される信号線(ポート)の状態をCPU5に接続することでCPU61がBIOS65によって正常に起動したことを判定することができる。つまり、正常に起動したことを示すコードを検出した場合は、正常に起動したと判定し、一定時間以上正常に起動したことを示すコードが検出されない場合は、正常に起動しないと判定する。
また、上述した実施形態では、画像処理装置50(コントローラ60)から電源の供給を受けて動作していたが、図8に示したように、可搬型情報処理装置1内部へ電源を供給する電池11を内蔵するようにしてもよい。このようにすることにより、例えばBIOS3をメモリーカードCに記憶されたプログラムに更新する動作などを単独で実行することが可能となる。なお、電池11は一次電池、二次電池のいずれであってもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の検査装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 可搬型情報処理装置(検査装置)
3 BIOS(第1記憶部)
4 NANDFlash(検査部)
5 CPU(判定部、制御部、更新部)
11 電池
50 画像処理装置(検査対象機器、電子機器)
60 コントローラ
61 CPU(実行処理部)
65 BIOS(予め記憶されている起動プログラム、第2記憶部)
67 コネクタ(外部端子)
100 検査システム
S5 コントローラによりBIOSの起動は正常に完了(判定工程)
S9 可搬型情報処理装置のCPUがコントローラのCPUのブート先を可搬型情報処理装置のBIOSに切り替えてリブート(制御工程)
3 BIOS(第1記憶部)
4 NANDFlash(検査部)
5 CPU(判定部、制御部、更新部)
11 電池
50 画像処理装置(検査対象機器、電子機器)
60 コントローラ
61 CPU(実行処理部)
65 BIOS(予め記憶されている起動プログラム、第2記憶部)
67 コネクタ(外部端子)
100 検査システム
S5 コントローラによりBIOSの起動は正常に完了(判定工程)
S9 可搬型情報処理装置のCPUがコントローラのCPUのブート先を可搬型情報処理装置のBIOSに切り替えてリブート(制御工程)
Claims (10)
- 内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動する検査対象機器を検査する検査装置であって、
前記検査対象機器を起動する起動プログラムが記憶されている第1記憶部と、
前記検査対象機器の起動状態に基づいて、前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する判定部と、
前記判定部が前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、前記第1記憶部に記憶されている起動プログラムから前記検査対象機器を起動するように制御する制御部と、
を有することを特徴とする検査装置。 - 前記制御部は、前記判定部が前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合に、前記第1記憶部に記憶されている起動プログラムを前記検査対象機器内部へコピーすることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記判定部は、前記検査対象機器のPOST CODEに基づいて前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の検査装置。
- 前記第1記憶部に記憶されている起動プログラムを更新する更新部を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の検査装置。
- 内部に電源を供給する電池を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の検査装置。
- 起動プログラムが記憶されている第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶されている前記起動プログラムを読み込んで起動処理を実行する実行処理部と、
外部から前記起動プログラムを読み込むための信号端子及び前記実行処理部が前記第2記憶部から前記起動プログラムの読み込みを制限する信号端子を含む外部端子と、
を有するとことを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の検査装置と、
請求項6に記載の電子機器と、
を有することを特徴とする検査システム。 - 内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動する検査対象機器を検査する検査装置の検査方法であって、
前記検査対象機器の起動状態に基づいて、前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、記憶部に記憶されている前記検査対象機器を起動する起動プログラムから前記検査対象機器を起動するように制御する制御工程と、
を含むことを特徴とする検査方法。 - 内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動する検査対象機器を検査する検査プログラムであって、
前記検査対象機器を起動する起動プログラムが記憶されている記憶部と、
前記検査対象機器の起動状態に基づいて、前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動したか否かを判定する判定部と、
前記判定部が前記検査対象機器内部に予め記憶されている起動プログラムによって起動しないと判定した場合は、前記記憶部に記憶されている起動プログラムから前記検査対象機器を起動するように制御する制御部と、
してコンピュータを機能させることを特徴とする検査プログラム。 - 請求項9に記載の検査プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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---|---|---|---|
JP2015225417A JP2017097398A (ja) | 2015-11-18 | 2015-11-18 | 検査装置、検査方法、検査プログラム及び検査プログラムを格納した記録媒体 |
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JP2015225417A JP2017097398A (ja) | 2015-11-18 | 2015-11-18 | 検査装置、検査方法、検査プログラム及び検査プログラムを格納した記録媒体 |
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JP2015225417A Pending JP2017097398A (ja) | 2015-11-18 | 2015-11-18 | 検査装置、検査方法、検査プログラム及び検査プログラムを格納した記録媒体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020140241A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置および情報処理方法 |
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2015
- 2015-11-18 JP JP2015225417A patent/JP2017097398A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020140241A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 情報処理装置および情報処理方法 |
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