JP2017097147A - ヒータおよび定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材の幅サイズに応じて発熱領域を変えることが可能であり、且つ、長手方向における発熱量が均一なヒータを提供することを目的とする。【解決手段】【請求項1】細長い基板610と、その長手に延在している抵抗発熱体620と、基板の一端部と他端部の複数の電極641、651、661と、各電極から前記長手に沿って延在している複数の導体路640、650、660と、各導体路から長手に沿って分岐し分岐路間で抵抗発熱体を長手に沿って複数の小区間発熱体620a〜620lに区分している分岐路642、652、662と、を有し、使用記録材の幅サイズに応じて小区間発熱体が選択的に発熱するように複数の電極に対して選択的に電圧が印加されるヒータであって、小区間発熱体の分岐路間での抵抗値に関して、両端部側の小区間発熱体の抵抗値をRA、中央部の小区間発熱体の抵抗値をRBとしたとき、RA>RBである。【選択図】図1

Description

本発明は記録材上のトナー画像を加熱するために用いられるヒータ、および、これを備える定着装置に関するものである。本発明のヒータおよび定着装置は複写機、プリンタ、ファックス、これらの機能を複数備える複合機等の画像形成装置に用いられ得る。
従来から画像形成装置では記録材上にトナー像を形成した後に、定着装置で加熱および加圧を施すことで、記録材上にトナー像を定着させる方式が一般的に用いられている。一方、近年の省エネルギーおよびクイックスタートの要望に対して、薄肉ベルトの内面にヒータを当接させ、ベルトを加熱する方式の定着装置が提案されている(特許文献1)。
また、特許文献1には記録材の幅サイズに応じてヒータが発熱する領域を変更する構成が開示されている。図12は特許文献1に記載の定着装置におけるヒータの回路図である。
この定着装置は電極1027(1027a〜1027f)を基板1021の長手方向に並べて配置し、各電極から抵抗発熱層1025(1025a〜1025e)に通電することで抵抗発熱層1025を発熱させている。また、この定着装置は各電極が基板上に形成された配線層1029(1029a、1029b)に接続されている。詳細には、電極1027bと電極1027dに接続される配線層1029bは基板の長手方向一端へと延びている。電極1027cと電極1027eに接続された配線層1029aは基板の長手方向他端へと延びている。
更に、基板の長手方向の一端において、電極1027aと配線層1029bはそれぞれ配線部材に接続可能となっており、基板の長手方向の他端において、電極1027fと配線層1029aはそれぞれ配線部材に接続可能となっている。基板の長手方向両端部では各配線を保護する為の絶縁層が設けられておらず、配線層1029a、1029b及び電極1027a、1027fが露出した状態となっている。そのため、配線層1029a、1029b及び電極1027a、1027fの露出した部位に配線部材が接触することで、抵抗発熱層1025は電源供給回路に接続される。
電源供給回路は交流電源とスイッチ1033(1033a、1033b、1033c、1033d)を備えており、スイッチ1033のオン、オフによって各配線の接続パターンを変えることができる。つまり、配線層1029a、1029bは電源供給回路内の接続パターンに応じて電源端子1031a側か電源端子1031b側のいずれかに接続され、記録材の幅サイズに応じて抵抗発熱層1025の発熱領域を変えている。
例えば、図12の(a)のように、スイッチ1033aと1033bがオン、スイッチ1033cと1033dがオフの接続パターンの場合には、抵抗発熱層1025a〜1025eの全てが発熱する。(b)のように、スイッチ1033aと1033bがオフ、スイッチ1033cと1033dがオンの接続パターンの場合には、抵抗発熱層1025cのみが発熱する。
特開2012−37613号公報
ところで、特許文献1においては配線層および電極に用いる材料の特性、抵抗値等は記載されていないが、一般的に同様な構成のヒータで用いる配線層としては抵抗率が低い材料である銀、若しくは銀とパラジウムを混合したものが使用される。定着装置で用いられるヒータは定着装置の小型化に対する要望から、ヒータの小型化の要求されるため、配線層の幅を狭めることが要求される。
また、一般的な定着装置で用いられるヒータでは配線層の長手方向の長さは350mm程度である。そのため、配線層は上記のような抵抗率が低い材料を用いた場合であっても、例えば、電極1027cと1027e間の配線層1029aの抵抗により、電極1027cに印加される電圧は電極1027eに印加される電圧よりも低くなる。また、基盤1021の右端から電極1027e間の配線層1029aの抵抗により、電極1027eに印加される電圧は電極1027fに印加される電圧よりも低くなる。
この現象は配線層1029bでも同様に発生し、電極1027dに印加される電圧は電極1027bに印加される電圧よりも、電極1027bに印加される電圧は電極1027aに印加される電圧よりも低くなる。
従って、例えば、電極1027cから電極1027d間の抵抗発熱体1025cの長手方向における単位長さ当たりの発熱量は電極1027eから電極1027f間の抵抗発熱体1025eの発熱量よりも小さくなる。そのため、ヒータにより加熱されるベルトの長手方向(幅方向)における温度にムラが発生するため、定着処理後の記録材上の画像の光沢が不均一になることがある。
そこで、本発明の目的は、記録材の幅サイズに応じて抵抗発熱層が発熱する領域を変えることが可能であり、且つ、長手方向における発熱量が均一なヒータを提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係るヒータの代表的な構成は、細長い基板と、前記基板の長手に沿って延在している抵抗発熱体と、前記基板の長手方向の一端部側と他端部側とに設けられている複数の電極と、前記複数の電極のそれぞれから前記抵抗発熱体の長手に沿って延在している複数の導体路と、前記複数の導体路のそれぞれから長手に沿って間隔をあけて分岐している複数の分岐路であって、前記抵抗発熱体を横断して抵抗発熱体と電気的に接続して分岐路間で前記抵抗発熱体を長手に沿って複数の小区間発熱体に区分している分岐路と、を有し、前記複数の小区間発熱体において使用される記録材の幅サイズに応じてその幅サイズに対応する領域に位置する小区間発熱体が選択的に発熱するように前記複数の電極に対して選択的に電圧が印加される、記録材上のトナー像を加熱するためのヒータであって、前記小区間発熱体の分岐路間での抵抗値に関して、前記複数の小区間発熱体において両端部側の小区間発熱体の前記抵抗値をRA、中央部の小区間発熱体の前記抵抗値をRBとしたとき、RA>RBであることを特徴とする。
本発明によれば、記録材の幅サイズに応じて抵抗発熱層が発熱する領域を変えることが可能であり、且つ、長手方向における発熱量が均一なヒータを提供することができる。
実施例におけるヒータの構成模式図 実施例における画像形成装置の概略断面図 (a)は実施例における定着装置の要部の横断面模式図、(b)は定着ベルトの層構成模式図 定着装置の要部の途中部分省略の縦断正面模式図 ヒータに対する給電系統図 ヒータの発熱方式および切り替え方式を説明する模式図 比較例のヒータの構成を説明する図 図7のヒータの等価電気回路を説明する図 実施例と比較例の抵抗発熱体の長手に沿う抵抗値分布を説明する図 実施例と比較例の抵抗発熱体の長手に沿う発熱量分布を説明する図 実施例と比較例の定着ベルトの長手方向(幅方向)に沿う表面温度分布を説明する図 従来例のヒータ回路図
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。尚、以下の実施例では画像形成装置として電子写真プロセスを利用したレーザービームプリンタを例に説明する。
《実施例》
[画像形成装置]
図2は本実施例におけるプリンタ1の概略断面図である。このプリンタ1は、タンデム方式−中間転写方式のフルカラープリンタであり、イエロ(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、ブラック(Bk)色のトナー像を形成する4つの画像形成部UY、UM、UC、UBkを有する。
各画像形成部は、それぞれ、感光ドラム2、帯電器3、レーザスキャナ4、現像器5、一次転写帯電器6、ドラムクリーナ7を有する。なお、図の煩雑を避けるため画像形成部UY以外の画像形成部UM、UC、UBkにおけるこれらの機器に対する符号の記入は省略した。また、これら画像形成部の電子写真プロセスや作像動作は公知であるからその説明は割愛する。
各画像形成部のドラム2から回動する中間転写ベルト8に対して各色のトナー像が所定に重畳されて一次転写される。これによりベルト8上に4色重畳のトナー像が形成される。一方、カセット9又は10、或いは手差しトレイ11から記録材(シート)Pが一枚宛給送されて搬送路12を通って所定の制御タイミングでベルト8と二次転写ローラ13との圧接部である二次転写ニップ部に導入される。これにより、記録材Pに対してベルト8上の4色重畳のトナー像が一括して二次転写される。その記録材Pが定着装置40に導入されてトナー像の定着処理を受ける。
定着装置40を出た記録材Pは片面画像形成モードの場合はフラッパ14の制御により搬送路15の側に誘導されて排出トレイ16上にフェイスダウンで排出される。或いは、搬送路17の側に誘導されて排出トレイ18上にフェイスアップで排出される。
両面画像形成モードの場合は、定着装置40を出た記録材Pはフラッパ14の制御により搬送路15の側に一旦誘導された後にスイッチバック搬送されて両面搬送路19の側に導入される。そして、表裏反転された状態で再び搬送路12を通って二次転写ニップ部に導入されて他方の面にトナー像が形成される。以後は、片面画像形成の場合と同様に定着装置40に導入され、排出トレイ16又は18に両面画像形成物として排出される。
なお、本実施例のプリンタ1においては、大小各種幅サイズの記録材Pの搬送は、記録材幅中心の所謂中央基準でなされる。以下において、装置に使用可能な最大幅記録材を大サイズ記録材、それよりも幅狭の記録材を小サイズ記録材と記す。
[定着装置]
次に、本実施例における定着装置40について説明する。図3の(a)は定着装置40の要部の横断面模式図、(b)は定着ベルトの層構成模式図である。図4は定着装置40の要部の途中部分省略の縦断正面模式図である。定着装置40の正面は記録材導入側から見た面である。図5はヒータに対する給電系統図である。
この定着装置40はベルト加熱方式の画像加熱装置であり、大別して、記録材P上の画像を加熱するベルトユニット60と対向部材(ニップ形成部材)としての弾性加圧ローラ70と、これらを収容している装置筐体41と、を有する。
ベルトユニット60は可撓性を有する薄肉の定着ベルト(伝熱部材)603をベルト内面に接触するヒータ600により加熱する構成である。そのため、定着ベルト603を効率良く加熱でき、立ち上げ性能に優れる。定着ベルト603にはヒータ600と加圧ローラ70の加圧によりニップ部(定着ニップ部)Nが形成され、ニップ部Nに給送された記録材Pを挟持搬送する。この時、ヒータ600で発生した熱は定着ベルト603を介して記録材Pに付与され、記録材P上のトナー画像Tは記録材Pに定着される。
ベルトユニット60は記録材P上の画像を加熱、加圧する為のユニットであり、加圧ローラ70とほぼ平行となるように設けられ、ヒータ600、ヒータホルダ601、支持ステー602、定着ベルト603を有する。
ヒータ600はニップ部Nが記録材搬送方向aにおいて所望の幅となるように、定着ベルト603を加圧ローラ70の方向に押圧する。また、ヒータ600は基板610と、基板610上に抵抗発熱体620(抵抗発熱層:以後、発熱体と呼ぶ)を備え、ヒータホルダ601の下面の凹部601aに固定されている。尚、本実施例では基板610の裏面側(定着ベルト603と当接しない側)に発熱体620を設けている。しかし、これに限定されるものでは無く、表面側(定着ベルト603と当接する側)に設けても良い。
基板610の定着ベルト603と当接する側である表面側には摺動層として厚さ約10μmのポリイミド層を設けており、定着ベルト603とヒータ600との摺擦抵抗を低減することで、定着ベルト603の内面の磨耗を抑制することでできる。更に、摺擦抵抗低減するために定着ベルト603の内面にグリス等の潤滑剤を塗布しても良い。
定着ベルト603は記録材P上のトナー像Tをニップ部Nにて加熱、加圧するための円筒状のベルト(エンドレスベルト)である。本実施例では図3の(b)の層構成模式図のように基材603a上に弾性層603bと離型層603cを設けたものを用いる。具体的に、基材603aとしては外径が30mm、長さ(幅)が340mm、厚みが30μmのニッケル合金から成る円筒形状の部材を用いている。更に、基材603a上には弾性層603bとして厚みが400μmのシリコーンゴム層を形成し、更に弾性層603b上には離形層603cとして厚みが約20μmのフッ素樹脂チューブを被覆している。
ヒータホルダ601(以後、ホルダ601と呼ぶ)はヒータ600を定着ベルト603に向かって押圧した状態で保持する部材である。また、ホルダ601は断面形状がほぼ半円弧形状であり、定着ベルト603の回転軌道を規制する機能を備えている。ホルダ601には高耐熱性の樹脂等が用いられ、本実施例ではデュポン社のゼナイト7755(商品名)を使用している。
支持ステー602はホルダ601を介してヒータ600を支持する部材である。支持ステー602は大きな荷重をかけられても撓みにくい材質であることが望ましく、本実施例においてはSUS304(ステンレス鋼)を使用している。
図4のように、支持ステー602はその長手方向の両端部において、フランジ411a、411bに支持されている。フランジ411a、411bを総称してフランジ411と呼ぶ。フランジ411は定着ベルト603の長手方向の移動、および周方向の形状を規制している。フランジ411には耐熱性の樹脂等が用いられ、本実施例ではPPS(ポリフェニレンサルファイド)を使用している。フランジ411と加圧アーム414(414a、414b)との間には加圧バネ415(415a、415b)が縮められた状態で設けられる。
上記構成により、フランジ411、支持ステー602、ホルダ601を介して、加圧バネ415の弾性力がヒータ600に伝わる。そして、定着ベルト603が加圧ローラ70に対して所定の押圧力で加圧され、記録材搬送方向aにおいて所定幅のニップ部Nが形成される。本実施例に於ける加圧力は一端側と他端側がそれぞれ約156.8N、総加圧力が約313.6N(32kgf)である。
また、コネクタ700a、bはヒータ600に電圧を印加するためにヒータ600と電気的に接続される給電部材であり、ヒータ600の長手方向両端側に着脱可能に取り付けられる。
加圧ローラ70は定着ベルト603と協働して記録材上(シート上)のトナー像Tを加熱するためのニップ部Nを形成するとともに定着ベルト603を回転駆動する駆動回転体である。加圧ローラ70は金属の芯金71上に弾性層72を設け、更に、弾性層72上に離型層73を設けた多層構造である。芯金71としてはステンレス鋼、SUM(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)、アルミニウムを用いることができる。弾性層72としてはシリコーンゴム、スポンジゴム層、あるいは弾性気泡ゴムを用いることができる。離型層73としてはフッ素樹脂材料を用いることができる。
本実施例の加圧ローラ70はステンレス製の芯金71と、発泡シリコーンゴムの弾性層72と、フッ素樹脂チューブの離型層73からなり、外径は約25mm、弾性層の長手長さは330mmである。
図4のように、加圧ローラ70の芯金71の両端部はそれぞれ装置筐体41の一端側と他端側の側板41aと41bとの間に軸受け42a、42bを介して回転可能に保持されている。芯金71の一方側の端部にはギアGが設けられて、モータMの駆動力を芯金71に伝達する。モータMにより駆動される加圧ローラ70は図3において矢印R70の方向に回転し、ニップ部Nにて定着ベルト603に駆動力を伝達して定着ベルト603を矢印R603の方向に従動回転させる。尚、本実施例では加圧ローラ70の表面速度が200mm/secとなるように、制御回路100によってモータMは制御される。
630はサーミスタであり、ヒータ600の裏面側に設けられ、ヒータ600の温度を検知する温度センサである。本実施例のプリンタ1は記録材Pの搬送が中央基準でなされるので、サーミスタ630はヒータ600の後述する抵抗発熱体620の長手中央部に対応するヒータ裏面部分(大小どの幅サイズの記録材も通過するヒータ領域部分)に設けられている。サーミスタ630はA/Dコンバータ101を介して制御回路100に接続され、検知した温度に応じた出力を制御回路100に送信する。
制御回路100は各種制御に伴う演算を行うCPUとROM等の不揮発記憶媒体を備えた回路である。このROMにはプログラムが記憶されており、CPUがこれを読み出して実行することで、各種制御は実行される。制御回路100は電源110の通電を制御するように電源110と電気的に接続される。
また、制御回路100はサーミスタ630から取得した温度情報を電源110の通電制御に反映させている。つまり、制御回路100はサーミスタ630の出力をもとに、ヒータ600へ供給する電力を制御している。本実施例では電源110の出力に対して波数制御を行うことで、ヒータ600の発熱量を調整する方式を用いており、記録材上のトナーを定着する際、ヒータ600は所定の温度に維持される。
[ヒータ]
次に、本実施例におけるヒータ600の構成を詳細に説明する。図1は本実施例で用いるヒータ600の構成模式図、図6はヒータの発熱方式および発熱領域の切り替え方式を説明する模式図である。
図6(a)のように、第1導体路710には分岐路715a、分岐路715b、分岐路715cが接続される。一方、第2導体路720には分岐路725d、分岐路725e、分岐路725fが接続される。
第1導体路710に接続される分岐路715a、715b、715cと第2導体路720に接続される分岐路725d、725e、725fは長手方向において交互に並べて配置され、各分岐路間に抵抗発熱体620が電気的に接続するように設けられる。第1導体路710と第2導体路720間に電圧Vが印加されると、隣接する分岐路間に電位差が生じ、図中の矢印で示す電流の発生によって、抵抗発熱体620が発熱する。
また、図6(b)のように、分岐路725eと分岐路725f間にスイッチSWを設けてこのスイッチSWをオフにすると、分岐路715bと分岐路715cが同電位となるため、分岐路715bと分岐路715c間における発熱体620は発熱しない。
つまり、導体路の一部の電気的接続を切断することで、発熱体の一部のみを発熱することができる。尚、長手方向に並ぶ複数の発熱体に通電して発熱させる場合、隣接する発熱体の電流の向きが互い違いとなるように分岐路を配置する構成が好ましい。
その他の発熱体と第2分岐路の配置として、発熱体の両端に異極の分岐路を接続して、長手において電流の向きが同一方向となるようにする構成がある。しかしながら、隣接する発熱体間に2つの分岐路が必要となるため、この分岐路間で短絡が発生する恐れがある。加えて、発熱体間の分岐路の幅が広くなるので、非発熱部が大きくなり、長手方向においてヒータおよび定着ベルトに温度ムラが生じてしまう。従って、隣接する発熱体間の分岐路を兼用するように発熱体と分岐路を配置する構成が望ましい。
次に、図1を用いて本実施例のヒータ600について詳細に説明する。ヒータ600は細長い板状の基板610を有する。また、基板610上に形成された、発熱体620(a〜l)と、導体パターン(640、650、660(a、b)、642(a〜g)、652(a〜d)、662(a、b))と、電極(641、651、661)を有する。また、上記の発熱体620と導体パターンを覆う絶縁コート層(不図示)を有する。
基板610はヒータ600の寸法や形状を決定する部材であり、材料としては耐熱性、熱伝導性、電気絶縁性に優れたアルミナ、窒化アルミ等のセラミック材料が用いられる。本実施例では長手方向の長さが400mm、短手方向の長さが8.0mm、厚さが約1mmのアルミナを用いている。
基板610上にはスクリーン印刷法によって発熱体620と導体パターンが形成される。本実施例では導体パターンとしては低抵抗率材料である銀ペースト、若しくは銀に少量のパラジウムを混合した合金のペーストを用いている。また、発熱体620には所望の抵抗値となるように銀−パラジウム合金のペーストが用いられる。更に、発熱体620と導体パターンは耐熱性ガラスから成る絶縁コート層(不図示)が被覆され、リークやショートが生じないように電気的に保護される。
基板610の長手方向の両端部側には電源110とコネクタ700a,bを介して電気的に接続される電極641、651、661が設けられる。更に、基板610には発熱体620と分岐路(642(a〜g)、652(a〜d)、662(a、b))が設けられる。尚、分岐路は、共通導体路640、第1対向導体路650、第2対向導体路660a、第3対向導体路660bと発熱体620を電気的に接続する導体路である。
発熱体620(a〜l)は、本実施例においては、基板610上に基板の長手に沿って細長い1つの発熱体として形成されている。本実施例の発熱体620は幅(短手方向の長さ)が約1.5〜2.0mmであり(詳細は後に記載)、厚みが約20μm、長手方向の長さが約320mmである。この長さ約320mmは、A4サイズ(幅サイズ297mm)の大サイズ記録材Pの全域を加熱できる長さである。また、発熱体620の総抵抗は約10Ωである。
発熱体620上には7本の共通分岐路642a〜642gが長手方向に等間隔をあけて積層することで、発熱体620は共通分岐路642a〜642gによって6個の区間に区切られる。尚、発熱体620の各区間の長さは約53.3mmである。更に、発熱体620の各区間の中央部には6本の対向分岐路652、662が積層され、発熱体620は620aから620lの12個の区間に分けられる。尚、各区間の長さは約26.7mmである。
上記のヒータ構成をまとめると次のとおりである。h−タ600は、細長い基板610と、基板610の長手に沿って延在している抵抗発熱体620を有している。また、基板の長手方向の一端部側と他端部側とに設けられている複数の電極641、651、661と、その複数の電極のそれぞれから抵抗発熱体620の長手に沿って延在している複数の導体路640、650、660を有している。
また、その複数の導体路のそれぞれから長手に沿って間隔をあけて分岐している複数の分岐路642、652、662を有している。それらの分岐路は抵抗発熱体620を横断して抵抗発熱体と電気的に接続して分岐路間で前記抵抗発熱体を長手に沿って複数の小区間発熱体620a〜620lに区分している。
共通分岐路642及び対向分岐路652、662の抵抗値は、発熱体620の抵抗値よりも著しく小さい。そのため、分岐路の幅(長手方向の長さ)が大きくなると、発熱体620に発熱量のムラが発生するためヒータ600および定着ベルト603の長手方向において温度のムラが発生する。結果、記録材上の画像の光沢が不均一になる。この現象は分岐路に対向する部分の定着ベルト603の温度が低くなるため、記録材上のトナーを十分に加熱、溶融できないので、光沢が低くなることに起因する。
共通分岐路642(a〜g)は発熱体620と直交するように設けられ、更に、発熱体620の長手方向一端から奇数番目に設けられる。共通分岐路642は第1導体路640等を介して電源110の一方側の端子110a(図5)と電気的に接続される。
対向分岐路652、662は発熱体620と直交するように設けられ、更に、発熱体620の長手方向一端から偶数番目に設けられる。対向分岐路652、662は対向導体路650、660等を介して電源110の他方側の端子110b(図5)に電気的と接続される。
つまり、共通分岐路と対向分岐路は発熱体620の長手方向において交互に配置される。共通導体路640は基板610の長手方向に沿って形成され、各共通分岐路642に接続され、一端は共通電極641に接続される。同様に、第1対向導体路650、第2対向導体路660a、第3対向導体路660bも基板610の長手方向に沿って形成される。第1対向導体路650は対向分岐路652(a〜d)に接続され、一端は電極651に接続される。また、第2および第3対向導体路660a、660bはそれぞれ対向分岐路662a、662bに接続され,一端は電極661に接続される。
電極641は基板610の長手方向の一端側に設けられ、電極651、661は基板610の長手方向の他の端側に並設される。電極641にはコネクタ700aと電気的接続を確保するため絶縁コート層は設けられず、露出した状態で定着ベルト603と接触する領域よりも外側に設けられる。また、電極651、661にもコネクタ700bと電気的接続を確保するため絶縁コート層は設けられず、露出した状態で定着ベルト603と接触する領域よりも外側に設けられる。
以上より、本実施例のヒータ600の発熱体620は電源110とコネクタ、電極、共通導体路および対向導体路、分岐路を介して電気的に接続される。
[ヒータへの給電]
ヒータ600への給電は、小区間発熱体620a〜620lにおいて使用される記録材の幅サイズに応じてその幅サイズに対応する領域に位置する小区間発熱体が選択的に発熱するように電極641、651、661に対して選択的に電圧が印加される。
この給電方法について図5を用いて説明する。電源110はヒータ600に対する電力供給源である。本実施例では単相交流の実効値が約100Vの商用電源を用いており、電源端子110aと電源端子110bとを備えている。尚、ヒータ600に電力を供給する機能を有していれば、電源110は直流電源でも良い。
制御回路100はスイッチ(SW)643、スイッチ653、スイッチ663を制御するため夫々のスイッチに電気的に接続される。スイッチ643は電源端子110aと電極641の間に設けられたスイッチ(リレー)であり、制御回路100からの指示に従って、電源端子110aと電極641を接続するか否か(オン、オフ)の切り替えを行う。
スイッチ653は電源端子110bと電極651の間に設けられたスイッチであり、制御回路100からの指示に応じて、電源端子110bと電極651を接続するか否かの切り替えを行う。同様に、スイッチ663は電源端子110bと電極661の間に設けられたスイッチであり、制御回路100からの指示に応じて、電源端子110bと電極661を接続するか否かの切り替えを行う。
制御回路100はプリントジョブ(印刷ジョブ)の実行指示の受信に伴って、記録材Pの幅サイズ情報を取得する。そして、取得した幅サイズ情報に応じてスイッチ643、653、663のオン、オフを制御し、発熱体620の発熱領域が記録材Pを定着処理するのに適した発熱領域となるように制御する。
制御回路100はプリントジョブ(印刷ジョブ)の実行指示の受信に伴って、記録材Pの幅サイズ情報を取得し、この幅サイズ情報に応じてスイッチ643、653、663のオン、オフを制御する。即ち、発熱体620の長手における発熱領域が取得した幅サイズ情報に対応した幅サイズの記録材Pを定着処理するのに適した発熱領域となるように中央基準で制御する。
次に、記録材Pの幅方向のサイズに応じて発熱体620の発熱領域を変える方法について説明する。まず、記録材PがA4横サイズ(幅方向のサイズ297mm)等の幅広の大サイズの場合、制御回路100は発熱体620として発熱幅Bが発熱するように制御する。本実施例において小区間発熱体620a〜620lの全長域が使用可能な最大幅記録材の幅サイズに対応している。
具体的には、制御回路100はスイッチ643、スイッチ653、スイッチ663の全てをオン状態とし、この場合、ヒータ600には電極641、651、661から給電が行われ、発熱体620は12個の小区間620aから620lの全てが発熱する。この時、ヒータ600は約320mmの発熱体の全ての領域が発熱するので、A4横サイズの記録材Pの定着処理を行うのに適した発熱状態である。
次に、記録材PがA4縦サイズ(幅方向のサイズ210mm)等の幅狭の小サイズの場合、制御回路100は発熱体620として発熱幅Aが発熱するように制御する。具体的には、制御回路100はスイッチ643、スイッチ653をオン状態にし、スイッチ663をオフ状態にするので、ヒータ600には電極641、651から給電が行われ、発熱体620は12個の小区間のうち620cから620jの8区間が発熱する。
この時、ヒータ600は約213mmの領域が発熱するので、A4縦サイズの記録材Pの定着処理を行うのに適した発熱状態である。従って、A4縦サイズのような幅方向のサイズが小さい記録材の定着処理を行う場合であっても、記録材が通過しない部分はヒータ600が発熱しないので、無駄な電力を使用することは無い。
次に、本実施例の特徴的な部分である、発熱体620の小区間620aから620lの発熱量を均一するためのヒータ600の構成について説明する。まず、比較のために、図7に示したように、発熱体の短手幅が、均一なモデル(比較例)を使って説明する。図7の構成を電気回路図にしたものが図8である。
本来、ヒータ600の発熱に寄与する部分としては、発熱体620からの発熱のみが理想であって、発熱体620ではない場所で発熱する量は極力少なくする必要がある。発熱体620ではない場所で発熱してしまう(主に導体路で発熱してしまう)と、その発熱は定着に寄与しにくい発熱になる(導体路は基板の端に配線されており、定着ニップに関係ないところで発熱することになるから)。それだけ無駄に電力を消費してしまうことになる。
実際の発熱は、発熱体の発熱に加えて、導体路の発熱も少なからず存在している。それは導体路も少なからず抵抗を持っているので、導体路に電流が流れたときに発熱することになるからである。
図8において、抵抗値Rは発熱体620の抵抗を、抵抗値r1〜r13は導体路の抵抗値を示している。本実施例における発熱体620のシート抵抗は、8.99[Ω/□]、発熱体の共通分岐路と、対向分岐路の間隔、26.7[mm]、発熱体の幅は2.0[mm]である。
導体路、分岐路の抵抗率は0.00002Ω・mm、導体路の高さは10μm、第1対向導体路、第2対向導体路の幅は1.0[mm]、共通導体路の幅は1.5[mm]、発熱体の全長は320[mm]とする。また、共通電極641と分岐路642aまでの長さと、第1給電電極651と分岐路642gまでの長さを24「mm」、電極の長手方向長さ4.0「mm」、電極の間隔3.5「mm」とする。
この場合において、各抵抗値を導出すると、R=120Ω、r1=0.032Ω、r2=r3=r4=r5=r6=r7=0.071Ω、r8=0.126Ω、r9=0.208Ω、r10=r11=r12=0.107Ω、r13=0.650Ωとなる。印加電圧は100[v]である。
キルヒホッフの法則を使って、共通導体路640に流れる電流i1〜i7、対向導体路650,660に流れる電流i8〜i13を求め、発熱体に流れる電流を計算すると表1のようになる。また、発熱体で消費される電力は、P=i^2×Rなので、発熱体で消費される電力も表1に示す。発熱体で消費される電力が、発熱体の温度分布となる。
表1に示したように、一つの導体路に複数の発熱体が並列接続される領域(620c〜620j)の中央部分の電流/発熱量が低下し、その結果、その部分の温度が低くなることがわかる。そのため、一つの導体路に複数の発熱体が並列接続される領域の中央部分の抵抗値を下げ、そこに流れる電流を増やす必要がある。
よって、本実施例では、一つの導体路に複数の発熱体が並列接続される領域の中央部分の抵抗値を下げるために、図1に示したような、一つの導体路に複数の発熱体が並列接続される領域において、その領域の中央部分の短手の幅を広げた構成とした。
即ち、小区間発熱体の分岐路間での抵抗値Rhに関して、複数の小区間発熱体620a〜620lにおいて小区間発熱体の短手幅の調整により相互間の抵抗値Rhが変更されている。つまり、小区間発熱体の分岐路間での抵抗値Rhに関して、複数の小区間発熱体620a〜620lにおいて両端部側の小区間発熱体の前記抵抗値RhをRA、中央部の小区間発熱体の抵抗値Rh)をRBとしたとき、RA>RBである。また、中央部の小区間発熱体に隣接する小区間発熱体の抵抗値RhをRCとしたと、RA>RCにする。この場合、RA=RCにすることもできる。即ち、RA≧RCにする。
図1の本実施例と、図7の比較例の長手の抵抗値分布を図9に示す。図9に示したように、本実施例では、比較例と比べ、中央部の発熱体の抵抗値を下げている。抵抗値の下げ方としては、材料(比抵抗)、長さ、幅、厚みを変更することにより下げられるが、本実施例では、発熱体の幅を調整して、抵抗値を下げた。
具体的には、発熱体620a、620b、620k、620lの幅は2.0[mm]均一形状とした。また、分岐路642bの発熱体の幅を2.0[mm]、分岐路642dの発熱体の幅を2.08[mm]、分岐路642fの発熱体の幅を2.0[mm]とした。また、分岐路642bと分岐路642dの間の発熱体の幅、642dと分岐路642fの間の発熱体幅は、線形的に変化させた発熱体構成とした。表2に本実施例の各々の発熱体の電流値と電力(発熱量)の関係を示す。
図10に比較例と、本実施例の発熱分布を図に示す。図10に示したように、本実施例構成にすることにより、比較例より中央部の発熱量を上げることができた。本実施例における定着ベルト603の長手方向の温度分布を図11に示す。図11は図6の本実施例と、図7の比較例を用いた場合の定着ベルトの温度分布を示す図である。
本実施例のヒータ600を用いた場合の温度分布を実線で、比較例のヒータを用いた場合の温度分布を破線で示す。尚、図11の横軸はヒータの中央を原点としたときに位置である。図11は中央部の温度をサーミスタ630によって、200[℃]に維持したときの温度分布である。
比較例のヒータの場合では、端部の温度は中央部よりも高くなる。そのため長手方向における温度ムラが発生し、定着処理後の画像においては長手方向に光沢ムラが発生する。
本実施例のヒータ600の場合では、発熱体620c〜620jの発熱量を変えている為、定着ベルト603の長手方向における温度は200℃程度で均一となる。この時、上述のような画像の光沢ムラが発生することは無い。ヒータの熱伝導率は90[W/m*K]の材料を使用している。
導体路での電力低下を抑えるためには、導体路の幅をできるだけ広く設計すればよい。しかしそうすると、基板の短手幅が大きくなる弊害がある。基板の短手幅が大きくなると、ヒータのコストUPに繋がる。また、導体路の厚みできるだけ厚くすることも有効だが、スクリーン印刷で作成しているため、1回に印刷できる厚みが決まっており、厚みを稼ぐためには、印刷回数を増やさなければならない。印刷回数を増やすと、ヒータの製造効率が低下してしまう。
尚、本実施例のヒータでは発熱領域Aと発熱領域Bの2つの領域(図5)のみを有する構成であるが、この構成に限られるものでは無く、3パターン以上の発熱領域を有する構成においても適用可能であることは言うまでも無い。
以上のように本実施例のヒータによって、装置に導入して使用される記録材の幅サイズに応じて抵抗発熱層の発熱領域を変えることが可能であり、且つ、長手方向における発熱量が均一なヒータを提供することができる。
《その他の実施例》
(1)実施例で例示した寸法等の数値は一例であって、この数値に限定されるものではない。本発明を適用できる範囲において数値は適宜選択できる。また、本発明を適用できる範囲において実施例に記載の構成を適宜変更してもよい。
(2)実施例のヒータ600はスクリーンパターンの変更で発熱体620の形状を変更させているが、発熱層を複数層に分けて、発熱体自体の厚みを変更して発熱体620の各小区間発熱体620(a〜l)の抵抗値を変更しても良い。
(3)ヒータ600の発熱領域の広狭変更制御は中央基準には限られない。例えば、ヒータ600の発熱領域の広狭変更制御を端部基準にしてもよい。したがって、小サイズ記録材の発熱領域を大サイズ記録材の発熱領域にするとき、小サイズの記録材の幅方向両端側の発熱領域が拡大するのではなく、小サイズの記録材の幅方向一端側の発熱領域が拡大する構成であってもよい。
(4)ヒータ600の発熱領域の変更パターンは大サイズ記録材と小サイズ記録材の2パターンのみには限られない。例えば、3パターン以上の発熱領域の変更制御を有していてもよい。
(5)発熱体620の形成方法は、実施例に記載の方法のみには限られない。詳細には、実施例では、基板610の長手方向に沿って延びた発熱体620上に共通電極642と対向電極652,662を積層している。基板610の長手方向に電極を並べて形成し、隣り合う各電極間に発熱体620a〜620lをそれぞれ形成する構成であってもよい。
(6)また、電気接点の数は3つ又は4つには限られない。全ての電気接点が基板の一端側610aに配置された構成であれば、5つ以上の電気接点を有していてもよい。例えば、実施例において、基板の一端側610aにおいて、電気接点641、651、661a、661bとは異なる電気接点が設けられていてもよい。
(7)また、電源端子110a側に接続される電気接点は、電気接点641のみには限られない。例えば、基板の一端側610aにおいて、電源端子110a側に接続される電気接点であって電気接点641とは異なる電気接点を設けてもよい。
(8)ベルト603は、ヒータ600によってその内面を支持され、ローラ70によって駆動される構成に限られない。例えば、複数のローラに架け渡されてこれらの複数のローラのいずれかによって駆動されるベルトユニット方式であってもよい。
(9)ベルト603とニップ部Nを形成するニップ形成部材は、ローラ70のようなローラ部材には限られない。例えば、複数のローラにベルトを架け渡した加圧ベルトユニットを用いてもよい。
(10)定着装置は記録材に形成された未定着のトナー像を固着像として加熱定着する装置としての使用に限られない。記録材に一旦定着された或いは仮定着されたトナー像を再度加熱加圧して画像の光沢度を向上させるなどの画像の表面性状を調整する装置としても有効である(このような装置についても定着装置と呼ぶ)。
(11)画像形成装置は実施例のようなフルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
600・・ヒータ、620・・抵抗発熱体、641,651,661・・電極、640,650,660・・導体路、642,652,662・・分岐路、620a〜620l・・小区間発熱体

Claims (6)

  1. 細長い基板と、
    前記基板の長手に沿って延在している抵抗発熱体と、
    前記基板の長手方向の一端部側と他端部側とに設けられている複数の電極と、
    前記複数の電極のそれぞれから前記抵抗発熱体の長手に沿って延在している複数の導体路と、
    前記複数の導体路のそれぞれから長手に沿って間隔をあけて分岐している複数の分岐路であって、前記抵抗発熱体を横断して抵抗発熱体と電気的に接続して分岐路間で前記抵抗発熱体を長手に沿って複数の小区間発熱体に区分している分岐路と、を有し、
    前記複数の小区間発熱体において使用される記録材の幅サイズに応じてその幅サイズに対応する領域に位置する小区間発熱体が選択的に発熱するように前記複数の電極に対して選択的に電圧が印加される、記録材上のトナー像を加熱するためのヒータであって、
    前記小区間発熱体の分岐路間での抵抗値に関して、前記複数の小区間発熱体において両端部側の小区間発熱体の前記抵抗値をRA、中央部の小区間発熱体の前記抵抗値をRBとしたとき、RA>RBであることを特徴とするヒータ。
  2. 中央部の小区間発熱体に隣接する小区間発熱体の前記抵抗値をRCとしたと、RA≧RCであることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記複数の小区間発熱体において小区間発熱体の短手幅の調整により相互間の前記抵抗値が変更されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒータ。
  4. 前記複数の小区間発熱体の全長域が使用可能な最大幅記録材の幅サイズに対応していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のヒータ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のヒータと、前記ヒータに接して摺動しつつ移動する伝熱部材と、前記ヒータとの間に前記伝熱部材を挟んで当接するニップ形成部材と、を有し、前記伝熱部材と前記ニップ形成部材との間に形成されるニップ部で記録材を挟持搬送して加熱することを特徴とする定着装置。
  6. 前記伝熱部材がエンドレスベルトであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
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