JP2017096671A - 診断回路、電子回路、電子機器および移動体 - Google Patents

診断回路、電子回路、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に外部容量の接続状態の診断を可能とする診断回路、電子回路、電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】診断回路72は、第1電圧を出力するレギュレーター71の出力端子に接続される容量Cの接続状態を診断する診断回路72であって、第1期間の間、レギュレーター71の出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替える切り替え制御処理を行う切り替え回路721と、切り替え制御処理によるレギュレーター71の出力電流の変化を検出する検出回路722と、検出回路722の検出結果に基づいて、容量Cの接続状態を判定する判定回路723と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、診断回路、電子回路、電子機器および移動体に関する。
レギュレーターの出力端子に外部容量が接続されている構成が広く知られている。高い信頼性を要求される用途においては、外部容量が正しく接続されているか否かを診断できることが求められている。
特許文献1には、電源投入時に外部容量の容量値を診断する診断回路が開示されている。特許文献2には、外部容量の充電時間に基づいて外部容量の容量値を診断する診断装置が開示されている。
実開平6−53981号公報 特開平7−27801号公報
特許文献1および2の構成では、診断を行うためには、外部容量の電荷を十分に放電した後に、再度充電する必要がある。そのため、電源投入後に、レギュレーターの出力電圧に基づいて動作している回路への電源供給を断たずに、レギュレーターの出力端子に接続されている外部容量の診断を行うことは困難であった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に容量の接続状態の診断を可能とする診断回路、電子回路、電子機器および移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る診断回路は、
第1電圧を出力するレギュレーターの出力端子に接続される容量の接続状態を診断する診断回路であって、
第1期間の間、前記レギュレーターの出力電圧を前記第1電圧より高い第2電圧に切り替える切り替え制御処理を行う切り替え回路と、
前記切り替え制御処理による前記レギュレーターの出力電流の変化を検出する検出回路と、
前記検出回路の検出結果に基づいて、前記容量の前記接続状態を判定する判定回路と、
を備える、診断回路である。
接続状態とは、例えば、容量の接続の有無や容量値の大小の状態である。
本適用例によれば、第1期間においてレギュレーターの出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替えることで容量の接続状態を診断できるので、レギュレーターから電源供
給を受ける回路の動作中に容量の接続状態の診断を可能とする診断回路を実現できる。
[適用例2]
上述の診断回路であって、
切り替え信号生成回路を備え、
前記切り替え回路は、前記切り替え信号生成回路からのパルス信号に基づいて、前記レギュレーターの出力電圧を前記第2電圧に切り替えてもよい。
本適用例によれば、簡易な構成で切り替え制御処理を行うことができる。
[適用例3]
上述の診断回路であって、
前記検出回路は、
内部容量と、
前記レギュレーターの前記出力電流のミラー電流を、前記内部容量の一端に出力するカレントミラー回路と、
を備え
前記判定回路は、
前記内部容量の前記一端の電圧と、基準電圧と、を比較することによって、前記出力電流の変化を検出する比較器を備えてもよい。
本適用例によれば、簡易な構成でレギュレーターの出力電流を検出できる。また、簡易な構成で容量の接続状態の診断を行うことができる。
[適用例4]
本適用例に係る電子回路は、
上述のいずれかの診断回路と、
前記レギュレーターから電源が供給される回路ブロックと、
前記第1期間において、前記回路ブロックの一部を非動作状態とする制御回路と、
を備える、電子回路である。
本適用例によれば、第1期間において、例えば、電源電圧について高い精度が要求される回路ブロックの一部を非動作状態とすること、信頼性の高い出力を可能とする電子回路を実現できる。
[適用例5]
本適用例に係る診断回路は、
第1レギュレーターの出力端子に接続された第1容量、および、第2レギュレーターの出力端子に接続された第2容量の接続状態を診断する診断回路であって、
第1期間の間、第1電圧を出力する前記第1レギュレーターの出力電圧を前記第1電圧より高い第2電圧に切り替える第1切り替え回路と、
第1内部容量と、
前記第1レギュレーターの出力電流のミラー電流を、前記第1内部容量の一端に出力する第1カレントミラー回路と、
前記第1内部容量の前記一端の電圧と、第1基準電圧と、を比較する第1比較器と、
前記第1期間の間、第3電圧を出力する前記第2レギュレーターの出力電圧を前記第3電圧より高い第4電圧に切り替える第2切り替え回路と、
第2内部容量と、
前記第2レギュレーターの出力電流のミラー電流を、前記第2内部容量の一端に出力する第2カレントミラー回路と、
前記第2内部容量の前記一端の電圧と、第2基準電圧と、を比較する第2比較器と、
前記第1内部容量の前記一端の電圧が前記第1基準電圧より大きくなるまでの時間と、前記第2内部容量の前記一端の電圧が前記第2基準電圧より大きくなるまでの時間と、に基づいて、前記第1容量および前記第2容量の前記接続状態を判定する判定部と、
を備える、診断回路である。
本適用例によれば、第1期間において、第1レギュレーターの出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替え、第2レギュレーターの出力電圧を第3電圧より高い第4電圧に切り替えることで、第1容量および第2容量の接続状態を診断できるので、第1レギュレーターおよび第2レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に第1容量および第2容量の接続状態の診断を可能とする診断回路を実現できる。
また、第1容量が充電される時間と第2容量が充電される時間とを比較することで、第1容量の容量値と第2容量の容量値との相対的な大きさについての診断を可能とする診断回路を実現できる。
特に、第1レギュレーターの電流出力能力と第2レギュレーターの電流出力能力とが等しく、第1電圧と第2電圧との電圧差と第3電圧と第4電圧との電圧差とが等しく、第1容量の容量値と第2容量の容量値が等しい場合には、精度よい診断を容易に実現できる。
[適用例6]
本適用例に係る電子回路は、
上述の診断回路と、
レジスターと、
を備える電子回路であって、
前記診断回路は、前記判定回路が前記容量の前記接続状態が異常であると判定した場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、電子回路である。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
[適用例7]
本適用例に係る電子回路は、
上述の診断回路を備える電子回路であって、
前記判定回路は、前記容量の前記接続状態が異常であると判定した場合に、外部にエラー情報信号を出力する、電子回路である。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
[適用例8]
本適用例に係る電子回路は、
上述の診断回路を備える電子回路であって、
前記判定回路において前記接続状態が異常であると判定した場合に、前記電子回路のリセット信号を出力するリセット回路を備える、電子回路である。
本適用例によれば、異常が発生した場合に出力されるリセット信号に基づいて電子回路の初期化を行うことによって、適切な回路動作を促すことができる。
[適用例9]
本適用例に係る電子回路は、

上述の診断回路を備える電子回路であって、
前記判定回路において前記接続状態が異常であると判定した場合に、前記第1電圧と前記第2電圧との間の電位差を変更して前記電子回路のリセット信号を出力するリセット回路を備える、電子回路である。
本適用例によれば、異常が発生した場合に出力されるリセット信号に基づいて、前回と異なる条件で電子回路の初期化を行うことによって、適切な回路動作を促すことができる。
[適用例10]
本適用例に係る電子機器は、
上述のいずれかの診断回路を備える、電子機器である。
本適用例によれば、レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に容量の接続状態の診断を可能とする診断回路を備えているので、安定した動作が可能な電子機器を実現できる。
[適用例11]
本適用例に係る電子機器は、
上述のいずれかの診断回路と、
物理量の大きさに応じたセンサー信号を出力するセンサーと、
処理回路と、
を備え、
前記処理回路は、
前記センサー信号に含まれるノイズ量を計算するノイズ量算出処理と、
前記ノイズ量が閾値より大きいことを判定する判定処理と、
を行う、電子機器である。
本適用例によれば、レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に容量の接続状態の診断を可能とする診断回路を備えているので、安定した動作が可能な電子機器を実現できる。
また、センサー信号に含まれるノイズ量が閾値より大きいことを判定するため、ノイズ量が変化しても信頼性の高い動作が可能な電子機器を実現できる。
[適用例12]
本適用例に係る電子機器は、
上述のいずれかの診断回路と、
物理量の大きさに応じた第1のセンサー信号を出力する第1のセンサーと、
物理量の大きさに応じた第2のセンサー信号を出力する第2のセンサーと、
処理回路と、
を備え、
前記処理回路は、
前記第1のセンサー信号に含まれる第1のノイズ量、および前記第2のセンサー信号に含まれる第2のノイズ量を計算するノイズ量算出処理と、
前記第1のノイズ量と前記第2のノイズ量に応じて、前記第1のセンサー信号と前記第2のセンサー信号とのいずれかを選択する選択処理と、
を行う、電子機器である。
本適用例によれば、レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に容量の接続状
態の診断を可能とする診断回路を備えているので、安定した動作が可能な電子機器を実現できる。
また、複数のセンサー信号に含まれるノイズ量を計算し、各ノイズ量に応じて適切なセンサー信号を選択することにより、各センサー信号のノイズ量が変化しても信頼性の高い動作が可能な電子機器を実現できる。
[適用例13]
本適用例に係る移動体は、
上述のいずれかの診断回路を備える、移動体である。
本適用例によれば、レギュレーターから電源供給を受ける回路の動作中に容量の接続状態の診断を可能とする診断回路を備えているので、安定した動作が可能な移動体を実現できる。
第1実施形態の角速度検出装置の構成について説明するための図である。 ジャイロセンサー素子の振動片の平面図である。 ジャイロセンサー素子の動作について説明するための図である。 ジャイロセンサー素子の動作について説明するための図である。 第1実施形態の電源回路の回路図である。 変形例の電源回路の回路図である。 第2実施形態の物理量検出装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る電子機器の機能ブロック図である。 電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。 移動体の一例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.診断回路、電子回路および物理量検出装置
1−1.第1実施形態
以下では、物理量として角速度を検出する物理量検出装置(角速度検出装置)を例にとり説明するが、本発明は、角速度、加速度、地磁気、圧力等の様々な物理量のいずれかを検出することができる装置に適用可能である。
図1は、第1実施形態の角速度検出装置1の構成について説明するための図である。
第1実施形態の角速度検出装置1は、ジャイロセンサー素子100と、角速度検出回路4(電子回路の一例)と、を含んで構成されている。
ジャイロセンサー素子100(本発明における物理量検出素子の一例)は、駆動電極と検出電極が配置された振動片が不図示のパッケージに封止されて構成されている。一般的に、振動片のインピーダンスをできるだけ小さくして発振効率を高めるためにパッケージ内の気密性が確保されている。
ジャイロセンサー素子100の振動片は、例えば、水晶(SiO2)、タンタル酸リチ
ウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いて構成してもよいし、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
また、この振動片は、例えば、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型であってもよいし、音叉型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。
本実施形態では、ジャイロセンサー素子100は、水晶を材料とするダブルT型の振動片により構成される。
図2は、本実施形態のジャイロセンサー素子100の振動片の平面図である。
本実施形態のジャイロセンサー素子100は、Zカットの水晶基板により形成されたダブルT型の振動片を有する。水晶を材料とする振動片は、温度変化に対する共振周波数の変動が極めて小さいので、角速度の検出精度を高めることができるという利点がある。なお、図2におけるX軸、Y軸、Z軸は水晶の軸を示す。
図2に示すように、ジャイロセンサー素子100の振動片は、2つの駆動用基部104a、104bからそれぞれ駆動振動腕101a、101bが+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。駆動振動腕101aの側面および上面にはそれぞれ駆動電極112および113が形成されており、駆動振動腕101bの側面および上面にはそれぞれ駆動電極113および112が形成されている。駆動電極112、113は、それぞれ、図1に示した角速度検出回路4の外部出力端子11、外部入力端子12を介して駆動回路20に接続される。
駆動用基部104a、104bは、それぞれ−X軸方向と+X軸方向に延びる連結腕105a、105bを介して矩形状の検出用基部107に接続されている。
検出振動腕102は、検出用基部107から+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。検出振動腕102の上面には検出電極114および115が形成されており、検出振動腕102の側面には共通電極116が形成されている。検出電極114、115は、それぞれ、図1に示した角速度検出回路4の外部入力端子13、14を介して検出回路30に接続される。また、共通電極116は接地される。
駆動振動腕101a、101bの駆動電極112と駆動電極113との間に駆動信号として交流電圧が与えられると、図3に示すように、駆動振動腕101a、101bは逆圧電効果によって矢印Bのように、2本の駆動振動腕101a、101bの先端が互いに接近と離間を繰り返す屈曲振動(励振振動)をする。
なお、本出願では、ジャイロセンサー素子100に角速度がかかっていない状態で上述の屈曲振動(励振振動)するときの、各駆動振動腕における振動エネルギーの大きさまたは振動の振幅の大きさが2本の駆動振動腕で等しいとき、駆動振動腕の振動エネルギーのバランスがとれているという。
ここで、ジャイロセンサー素子100の振動片にZ軸を回転軸とした角速度が加わると、駆動振動腕101a、101bは、矢印Bの屈曲振動の方向とZ軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、図4に示すように、連結腕105a、105bは矢印Cで示すような振動をする。そして、検出振動腕102は、連結腕105a、105bの
振動(矢印C)に連動して矢印Dのように屈曲振動をする。
また、駆動振動腕101a、101bの励振振動は、ジャイロセンサー素子100の製造バラつきなどによって、駆動振動腕の振動エネルギーのバランスがくずれると、検出振動腕102には漏れ振動を発生させる。この漏れ振動は、コリオリの力に基づいた振動と同様に矢印Dに示す屈曲振動であるが、駆動信号とは同位相である。なお、コリオリ力に伴う振動は駆動振動とは90°ずれた位相である。
そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づいた交流電荷が、検出振動腕102の検出電極114、115に発生する。ここで、コリオリの力に基づいて発生する交流電荷は、コリオリの力の大きさ(言い換えれば、ジャイロセンサー素子100に加わる角速度の大きさ)に応じて変化する。一方、漏れ振動に基づいて発生する交流電荷は、ジャイロセンサー素子100に加わる角速度の大きさに関係しない。
なお、図2の構成では、振動片のバランスを良くするために、検出用基部107を中央に配置し、検出用基部107から+Y軸と−Y軸の両方向に検出振動腕102を延出させている。さらに、検出用基部107から+X軸と−X軸の両方向に連結腕105a、105bを延出させ、連結腕105a、105bのそれぞれから、+Y軸と−Y軸の両方向に駆動振動腕101a、101bを延出させている。
また、駆動振動腕101a、101bの先端には、駆動振動腕101a、101bよりも幅の広い矩形状の錘部103が形成されている。駆動振動腕101a、101bの先端に錘部103を形成することにより、コリオリの力を大きくするとともに、所望の共振周波数を比較的短い振動腕で得ることができる。同様に、検出振動腕102の先端には、検出振動腕102よりも幅の広い錘部106が形成されている。検出振動腕102の先端に錘部106を形成することにより、検出電極114、115に発生する交流電荷を大きくすることができる。
以上のようにして、ジャイロセンサー素子100は、Z軸を検出軸としてコリオリの力に基づく交流電荷(すなわち、検出信号)と、励振振動の漏れ振動に基づく交流電荷(すなわち、漏れ信号)とを検出電極114、115を介して出力する。
図1に戻り、角速度検出回路4は、駆動回路20、検出回路30および電源回路70を含んで構成されている。
駆動回路20は、ジャイロセンサー素子100を励振振動させるための駆動信号21を生成し、外部出力端子11を介してジャイロセンサー素子100の駆動電極112に供給する。また、駆動回路20は、ジャイロセンサー素子100の励振振動により駆動電極113に発生する駆動信号22が外部入力端子12を介して入力され、この駆動信号22の振幅が一定に保持されるように駆動信号21の振幅レベルをフィードバック制御する。また、駆動回路20は、検出回路30に含まれる同期検波回路350の検波信号を生成する。
駆動回路20は、I/V変換回路(電流電圧変換回路)210、AC増幅回路220および振幅調整回路230を含んで構成されている。
ジャイロセンサー素子100の振動片に流れた駆動電流は、I/V変換回路210によって交流電圧信号に変換される。
I/V変換回路210から出力された交流電圧信号は、AC増幅回路220および振幅
調整回路230に入力される。AC増幅回路220は、入力された交流電圧信号を増幅し、所定の電圧値でクリップさせて方形波電圧信号24を出力する。振幅調整回路230は、I/V変換回路210が出力する交流電圧信号のレベルに応じて、方形波電圧信号24の振幅を変化させ、駆動電流が一定に保持するようにAC増幅回路220を制御する。
方形波電圧信号24は、駆動信号21として、外部出力端子11を介してジャイロセンサー素子100の振動片の駆動電極112に供給される。このように、ジャイロセンサー素子100は図3に示すような所定の駆動振動を継続して励振している。また、駆動電流を一定に保つことにより、ジャイロセンサー素子100の駆動振動腕101a、101bは一定の振動速度を得ることができる。そのため、コリオリ力を発生させる元となる振動速度は一定となり、感度をより安定にすることができる。
検出回路30は、外部入力端子13,14を介して、ジャイロセンサー素子100の検出電極114、115に発生する交流電荷(検出電流)31,32がそれぞれ入力され、これらの交流電荷(検出電流)に含まれる所望の成分を抽出する。
検出回路30は、チャージアンプ回路310、320、差動増幅回路330、AC増幅回路340、同期検波回路350、平滑回路360、可変増幅回路370、フィルター回路380および位相変更回路352を含んで構成されている。
チャージアンプ回路310には、外部入力端子13を介してジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114から検出信号と漏れ信号からなる交流電荷が入力される。
同様に、チャージアンプ回路320には、外部入力端子14を介してジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極115から検出信号と漏れ信号からなる交流電荷が入力される。
このチャージアンプ回路310および320は、それぞれ入力された交流電荷を、基準電圧Vrefを基準とした交流電圧信号に変換する。なお、基準電圧Vrefは、基準電源回路(不図示)により、電源入力端子から入力された外部電源に基づいて生成される。
差動増幅回路330は、チャージアンプ回路310の出力信号とチャージアンプ回路320の出力信号を差動増幅する。差動増幅回路330は、同相成分を消去し、逆相成分を加算増幅するためのものである。
AC増幅回路340は、差動増幅回路330の出力信号を増幅する。このAC増幅回路340の出力信号は、検出信号と漏れ信号が含まれており、被検波信号として同期検波回路350に入力される。
同期検波回路350は、被検波信号に対して、方形波電圧信号24を検波信号として、同期検波を行う。同期検波回路350は、例えば、検波信号34の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも高い時はAC増幅回路340の出力信号を選択し、検波信号34の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも低い時はAC増幅回路340の出力信号を基準電圧Vrefに対して反転した信号を選択するスイッチ回路として構成することができる。
同期検波回路350の出力信号は、平滑回路360で直流電圧信号に平滑化された後、可変増幅回路370に入力される。
可変増幅回路370は、平滑回路360の出力信号(直流電圧信号)を、設定された増幅率(または減衰率)で増幅(または減衰)して検出感度を調整する。可変増幅回路37
0で増幅(または減衰)された信号は、フィルター回路380に入力される。
フィルター回路380は、可変増幅回路370の出力信号を使用に適した周波数帯域に制限する回路である。フィルター回路380の出力信号は、ADC(Analog-to-digital converter)390でデジタル値である角速度情報に変換される。その後に、角速度情報を含むセンサー信号は、インターフェイス回路392および外部出力端子19を介してデジタル信号39として外部に出力される。
電源回路70は、電圧Vrの供給を受けて、電圧Vregを出力する。図1に示される例では、電源回路70は、外部入力端子16から電圧Vrの供給を受けて、電圧VregをADC390およびインターフェイス回路392に出力する。また、電源回路70は、外部入力端子17から制御信号の入力を受け付ける。また、電源回路70は、外部出力端子17aにエラー情報信号77を出力する。
なお、角速度検出装置1は、上述された各構成の一部が省略されてもよいし、他の構成が付加されてもよい。
図5は、第1実施形態の電源回路70の回路図である。電源回路70は、レギュレーター71と、診断回路72と、を含んで構成されている。
レギュレーター71は、通常時は第1電圧を出力する。レギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)には、容量Cが接続されている。
図5に示される例では、レギュレーター71は、増幅回路A1、PMOSトランジスターM1および電流源回路I1を含んで構成されているプッシュ型のレギュレーターである。増幅回路A1の非反転入力端子には、外部入力端子16から電圧Vrが入力される。増幅回路A1の出力端子は、PMOSトランジスターM1のゲートに接続されている。PMOSトランジスターM1と電流源回路I1とは、電源から接地までの間に順に直列に接続されている。PMOSトランジスターM1のソースは電源に接続され、PMOSトランジスターM1のドレインは電流源回路I1に接続されているとともに、レギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)に接続されている。レギュレーター71の出力電圧78は、図1に示されるADC390およびインターフェイス回路392に供給される。
診断回路72は、通常時は第1電圧を出力するレギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)に接続される容量Cの接続状態を診断する診断回路72である。図5に示される例では、診断回路72は、切り替え回路721、検出回路722、判定回路723、切り替え信号生成回路724およびインバーターInv1を含んで構成されている。
切り替え回路721は、第1期間の間、レギュレーター71の出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替える切り替え制御処理を行う。第1期間の長さは、固定であっても可変であってもよい。図5に示される例では、切り替え回路721は、レギュレーター71の出力端子から接地までの間に直列に接続された抵抗R1〜R3と、抵抗R3と並列に設けられているスイッチSW1と、を含んで構成されている。抵抗R1と抵抗R2との接続点は、レギュレーター71の増幅回路A1の反転入力端子に接続されている。スイッチSW1は、通常時はON状態に制御され、切り替え制御処理時にはOFF状態に制御される。スイッチSW1がOFF状態に制御されることによって、レギュレーター71の出力電圧は、第1電圧よりも高い第2電圧となる。
検出回路722は、切り替え制御処理によるレギュレーター71の出力電流の変化を検出する。図5に示される例では、検出回路722は、電源から接地までの間に直列に接続
されたスイッチSW2、PMOSトランジスターM2および内部容量Ciと、内部容量Ciと並列に設けられているスイッチSW3と、を含んで構成されている。PMOSトランジスターM2のゲートは、レギュレーター71のPMOSトランジスターM1のゲートに接続されている。すなわち、PMOSトランジスターM2は、レギュレーター71の出力電流のミラー電流を、内部容量Ciの一端に出力するカレントミラー回路として機能する。PMOSトランジスターM2と内部容量Ciとの接続点は、検出回路722の出力端子となり、判定回路723の入力端子と接続されている。スイッチSW2およびSW3は、通常時はOFF状態に制御され、切り替え制御処理時にはON状態に制御される。スイッチSW2およびSW3がON状態に制御されることによって、レギュレーター71の出力電流の変化を検出できる。
判定回路723は、検出回路722の検出結果に基づいて、容量Cの接続状態を判定する。図5に示される例では、判定回路723は、比較器Cmp1と、ラッチ回路7231と、を含んで構成されている。比較器Cmp1の非反転入力端子は、判定回路723の入力端子となる。比較器Cmp1の反転入力端子には基準電圧Vr1が入力される。すなわち、比較器Cmp1は、内部容量Ciの一端の電圧と、基準電圧Vr1と、を比較することによって、レギュレーター71の出力電流の変化を検出する。比較器Cmp1の出力端子は、ラッチ回路7231の入力端子と接続されている。ラッチ回路7231は、判定結果をエラー情報信号77として外部出力端子17aに出力する。
本実施形態において、角速度検出回路4は、レジスター80を備えている。レジスター80に記憶されている情報は、インターフェイス回路392によりデジタル信号39として外部端子19を介して外部に出力可能に構成されている。また、診断回路72は、容量Cの接続状態が異常であると判定した場合に、レジスター80に対しエラー情報を書き込んでもよい。図5に示される例では、診断回路72は、レジスター80への書き込みを制御するレジスター書き込み制御回路725を備える。レジスター書き込み制御回路725は、ラッチ回路7231の出力するエラー情報信号77に基づいて、容量Cの接続状態を表すエラー情報をレジスター80に書き込むための書き込み制御信号76を出力する。
切り替え信号生成回路724は、外部入力端子17から入力される制御信号に基づいて、切り替え回路721にパルス信号を出力する。図5に示される例では、は、切り替え信号生成回路724は、インバーターInv1を介して、切り替え回路721のスイッチSW1に出力する。スイッチSW1は、パルス信号の反転信号が入力されている期間だけOFF状態に制御される。すなわち、切り替え回路721は、切り替え信号生成回路724からのパルス信号に基づいて、レギュレーター71の出力電圧を第2電圧に切り替える。また、切り替え信号生成回路724は、パルス信号をスイッチSW2およびSW3に出力する。スイッチSW2およびSW3は、パルス信号が入力されている期間だけON状態に制御される。また、切り替え信号生成回路724は、パルス信号をラッチ回路7231のリセット端子に出力する。ラッチ回路7231は、パルス信号の立ち上がりタイミングでリセットされる。また、切り替え信号生成回路724は、パルス信号を制御信号79としてADC390に出力する。
次に、診断回路72の動作について説明する。上述したように、通常時は、スイッチSW1はOFF状態、スイッチSW2およびSW3はON状態であり、レギュレーター71は第1電圧を出力している。
切り替え制御処理時には、切り替え信号生成回路724は、第1期間に相当するパルス幅のパルス信号を出力する。これによって、スイッチSW1がOFF状態に制御されるので、レギュレーター71は、第1電圧よりも高い第2電圧を出力する。レギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)に容量Cが接続されている場合には、レギュレーター
71出力電圧は、容量Cを充電しながら上昇するので、PMOSトランジスターM1には大きな電流が流れる。一方、レギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)に容量Cが接続されていない場合には、レギュレーター71出力電圧は、速やかに上昇し、PMOSトランジスターM1から大きな電流は流れず、PMOSトランジスターM1の出力電流は電流源回路I1に吸収される。
切り替え制御処理時には、スイッチSW2およびSW3がON状態に制御されるので、検出回路722のPMOSトランジスターM2には、PMOSトランジスターM1のミラー電流が流れて、内部容量Ciを充電する。レギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)に容量Cが接続されている場合には、PMOSトランジスターM2にも大きなミラー電流が流れるので、内部容量Ciは短時間で充電される。一方、レギュレーター71の出力端子(外部出力端子18)に容量Cが接続されていない場合には、PMOSトランジスターM2には大きなミラー電流は流れないので、内部容量Ciは時間をかけて充電される。
切り替え制御処理が行われる第1期間の間に、内部容量Ciの一端の電圧が基準電圧Vr1を超えた場合には、比較器Cmp1はハイレベルを出力し、容量Cが正常に接続されている旨の情報がラッチ回路7231に記憶される。一方、内部容量Ciの一端の電圧が基準電圧V1rを超えなかった場合には、比較器Cmp1はローレベルを出力し、容量Cが正常に接続されていない旨の情報がラッチ回路7231に記憶される
本実施形態によれば、第1期間においてレギュレーター71の出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替えることで容量Cの接続状態を診断できるので、レギュレーター71から電源供給を受ける回路の動作中に容量Cの接続状態の診断を可能とする診断回路72を実現できる。また、本実施形態によれば、簡易な構成で容量Cの接続状態の診断を可能とする診断回路72を実現できる。
本実施形態の角速度検出回路4(電子回路)は、診断回路72と、レギュレーター71から電源が供給される回路ブロック(ADC390およびインターフェイス回路392)と、第1期間において、回路ブロックの一部(本実施形態ではADC390)を非動作状態とする制御回路(本実施形態では切り替え信号生成回路724が制御回路の機能を兼ねている)と、を備えている。切り替え信号生成回路724は、制御信号79をADC390に出力することによって、第1期間において、ADC390を非動作状態に制御する。
本実施形態によれば、第1期間において、例えば、電源電圧について高い精度が要求される回路ブロックの一部を非動作状態とすること、信頼性の高い出力を可能とする角速度検出回路4(電子回路)を実現できる。
本実施形態において、角速度検出回路4は、角速度検出回路4の初期化シーケンスを行うためのリセット信号81を出力するリセット回路80を備えている。
リセット回路80は、診断対象である容量Cの接続状態が異常であることを表すエラー情報信号77が、電源回路70に含まれる診断回路72から入力された場合に、リセット信号81を出力する。リセット信号81が出力されると角速度検出回路4の初期化シーケンスが開始される。初期化シーケンスは、例えば、駆動回路20に含まれるAC増幅回路220の増幅率として、角速度検出回路4が備えている図示しない不揮発性メモリーから読み込んだ調整値を設定する工程や、I/V変換回路210の増幅率として、図示しない不揮発性メモリーに記憶された調整値を設定する工程を含んでもよい。
リセット回路80は、更に、角速度検出回路4に電源が投入されてから所定時間経過後に、信号処理IC2の初期化シーケンスを行ってもよい。
1−2.診断回路の変形例
図6は、変形例の電源回路70aの回路図である。電源回路70aは、第1レギュレーター71−1と、第2レギュレーター71−2と、診断回路72aと、を含んで構成されている。
第1レギュレーター71−1は、通常時は第1電圧を出力する。第1レギュレーター71−1の出力端子(外部出力端子18−1)には、第1容量C−1が接続されている。
図6に示される例では、第1レギュレーター71−1は、増幅回路A1−1、PMOSトランジスターM1−1および電流源回路I1−1を含んで構成されているプッシュ型のレギュレーターである。増幅回路A1−1の非反転入力端子には、外部入力端子16−1から電圧Vrが入力される。増幅回路A1−1の出力端子は、PMOSトランジスターM1−1のゲートに接続されている。PMOSトランジスターM1−1と電流源回路I1−1とは、電源から接地までの間に順に直列に接続されている。PMOSトランジスターM1−1のソースは電源に接続され、PMOSトランジスターM1−1のドレインは電流源回路I1−1に接続されているとともに、第1レギュレーター71−1の出力端子(外部出力端子18−1)に接続されている。
第2レギュレーター71−2は、通常時は第3電圧を出力する。第2レギュレーター71−2の出力端子(外部出力端子18−2)には、第2容量C−2が接続されている。
図6に示される例では、第2レギュレーター71−2は、増幅回路A1−2、PMOSトランジスターM1−2および電流源回路I1−2を含んで構成されているプッシュ型のレギュレーターである。増幅回路A1−2の非反転入力端子には、外部入力端子16−2から電圧Vrが入力される。増幅回路A1−2の出力端子は、PMOSトランジスターM1−2のゲートに接続されている。PMOSトランジスターM1−2と電流源回路I1−2とは、電源から接地までの間に順に直列に接続されている。PMOSトランジスターM1−2のソースは電源に接続され、PMOSトランジスターM1−2のドレインは電流源回路I1−2に接続されているとともに、第2レギュレーター71−2の出力端子(外部出力端子18−2)に接続されている。
診断回路72aは、通常時は第1電圧を出力する第1レギュレーター71−1の出力端子(外部出力端子18−1)に接続される第1容量C−1、および、通常時は第3電圧を出力する第2レギュレーター71−2の出力端子(外部出力端子18−2)に接続される第2容量C−2の接続状態を診断する診断回路72aである。図6に示される例では、診断回路72aは、第1切り替え回路721−1、第2切り替え回路721−2、検出回路722−1、検出回路722−2および判定回路723aを含んで構成されている。
第1切り替え回路721−1は、第1期間の間、第1レギュレーター71−1の出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替える切り替え制御処理を行う。第1期間の長さは、固定であっても可変であってもよい。図6に示される例では、第1切り替え回路721−1は、第1レギュレーター71−1の出力端子から接地までの間に直列に接続された抵抗R1−1〜R3−1と、抵抗R3−1と並列に設けられているスイッチSW1−1と、を含んで構成されている。抵抗R1−1と抵抗R2−1との接続点は、第1レギュレーター71−1の増幅回路A1−1の反転入力端子に接続されている。スイッチSW1−1は、通常時はON状態に制御され、切り替え制御処理時にはOFF状態に制御される。スイッチSW1−1がOFF状態に制御されることによって、第1レギュレーター71−1の出力電圧は、第1電圧よりも高い第2電圧となる。
検出回路722−1は、切り替え制御処理による第1レギュレーター71−1の出力電流の変化を検出する。図6に示される例では、検出回路722−1は、電源から接地までの間に直列に接続されたスイッチSW2−1、PMOSトランジスターM2−1および第1内部容量Ci−1と、第1内部容量Ci−1と並列に設けられているスイッチSW3−1と、を含んで構成されている。PMOSトランジスターM2−1のゲートは、第1レギュレーター71−1のPMOSトランジスターM1−1のゲートに接続されている。すなわち、PMOSトランジスターM2−1は、第1レギュレーター71−1の出力電流のミラー電流を、第1内部容量Ci−1の一端に出力する第1カレントミラー回路として機能する。PMOSトランジスターM2−1と第1内部容量Ci−1との接続点は、検出回路722−1の出力端子となり、判定回路723aの第1入力端子と接続されている。スイッチSW2−1およびSW3−1は、通常時はOFF状態に制御され、切り替え制御処理時にはON状態に制御される。スイッチSW2−1およびSW3−1がON状態に制御されることによって、第1レギュレーター71−1の出力電流の変化を検出できる。
第2切り替え回路721−2は、第1期間の間、第2レギュレーター71−2の出力電圧を第3電圧より高い第4電圧に切り替える切り替え制御処理を行う。図6に示される例では、第2切り替え回路721−2は、第2レギュレーター71−2の出力端子から接地までの間に直列に接続された抵抗R1−2〜R3−2、抵抗R3−2と並列に設けられているスイッチSW1−2と、を含んで構成されている。抵抗R1−2と抵抗R2−2との接続点は、第2レギュレーター71−2の増幅回路A1−2の反転入力端子に接続されている。スイッチSW1−2は、通常時はON状態に制御され、切り替え制御処理時にはOFF状態に制御される。スイッチSW1−2がOFF状態に制御されることによって、第2レギュレーター71−2の出力電圧は、第3電圧よりも高い第4電圧となる。
検出回路722−2は、切り替え制御処理による第2レギュレーター71−2の出力電流の変化を検出する。図6に示される例では、検出回路722−2は、電源から接地までの間に直列に接続されたスイッチSW2−2、PMOSトランジスターM2−2および第2内部容量Ci−2と、第2内部容量Ci−2と並列に設けられているスイッチSW3−2と、を含んで構成されている。PMOSトランジスターM2−2のゲートは、第2レギュレーター71−2のPMOSトランジスターM1−2のゲートに接続されている。すなわち、PMOSトランジスターM2−2は、第2レギュレーター71−2の出力電流のミラー電流を、第2内部容量Ci−2の一端に出力する第2カレントミラー回路として機能する。PMOSトランジスターM2−2と第2内部容量Ci−2との接続点は、検出回路722−2の出力端子となり、判定回路723aの第2入力端子と接続されている。スイッチSW2−2およびSW3−2は、通常時はOFF状態に制御され、切り替え制御処理時にはON状態に制御される。スイッチSW2−2およびSW3−2がON状態に制御されることによって、第2レギュレーター71−2の出力電流の変化を検出できる。
判定回路723aは、検出回路722−1および722−2の検出結果に基づいて、第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態を判定する。図6に示される例では、判定回路723aは、第1比較器Cmp1−1と、第2比較器Cmp1−2と、判定部7232と、を含んで構成されている。
第1比較器Cmp1−1の非反転入力端子は、判定回路723aの第1入力端子となる。第1比較器Cmp1−1の反転入力端子には第1基準電圧Vr1−1が入力される。すなわち、第1比較器Cmp1−1は、第1内部容量Ci−1の一端の電圧と、第1基準電圧Vr1−1と、を比較することによって、第1レギュレーター71−1の出力電流の変化を検出する。第1比較器Cmp1−1の出力端子は、判定部7232の第1入力端子と接続されている。
第2比較器Cmp1−2の非反転入力端子は、判定回路723aの第2入力端子となる。第2比較器Cmp1−2の反転入力端子には第2基準電圧Vr1−2が入力される。すなわち、第2比較器Cmp1−2は、第2内部容量Ci−2の一端の電圧と、第2基準電圧Vr−2と、を比較することによって、第2レギュレーター71−2の出力電流の変化を検出する。第2比較器Cmp1−2の出力端子は、判定部7232の第2入力端子と接続されている。
判定部7232は、第1内部容量Ci−1の一端の電圧が第1基準電圧Vr1−1より大きくなるまでの時間と、第2内部容量Ci−2の一端の電圧が第2基準電圧Vr1−2より大きくなるまでの時間と、に基づいて、第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態を判定する。例えば、第1内部容量Ci−1の一端の電圧が第1基準電圧Vr1−1より大きくなるまでの時間が、第2内部容量Ci−2の一端の電圧が第2基準電圧Vr1−2より大きくなるまでの時間よりも所定時間以上長い場合には、第1容量C−1が正常に接続されていない(第1容量C−1の容量値が小さすぎる、または、第1容量C−1が接続されていない)と推定できるため、第1容量C−1の接続状態が異常であると判定する。判定部7232は、判定結果をエラー情報信号77として外部出力端子17aに出力する。
本実施形態によれば、第1期間において、第1レギュレーター71−1の出力電圧を第1電圧より高い第2電圧に切り替え、第2レギュレーター71−2の出力電圧を第3電圧より高い第4電圧に切り替えることで、第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態を診断できるので、第1レギュレーター71−1および第2レギュレーター71−2から電源供給を受ける回路の動作中に第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態の診断を可能とする診断回路72aを実現できる。
また、第1容量C−1が充電される時間と第2容量C−2が充電される時間とを比較することで、第1容量C−1の容量値と第2容量C−2の容量値との相対的な大きさについての診断を可能とする診断回路72aを実現できる。
特に、第1レギュレーター71−1の電流出力能力と第2レギュレーター71−2の電流出力能力とが等しく、第1電圧と第2電圧との電圧差と第3電圧と第4電圧との電圧差とが等しく、第1容量C−1の容量値と第2容量C−2の容量値が等しい場合には、精度よい診断を容易に実現できる。
診断回路72aは、第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態が異常であると判定した場合に、レジスター80に対しエラー情報を書き込んでもよい。図6に示される例では、診断回路72aは、レジスター80への書き込みを制御するレジスター書き込み制御回路725aを備える。レジスター書き込み制御回路725aは、判定部7232の出力するエラー情報信号77に基づいて、第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態を表すエラー情報をレジスター80に書き込むための書き込み制御信号76を出力する。
図1の電源回路70の代わりに図6の変形例の電源回路70aを適用する場合におけるリセット回路80の動作について説明する。上述と同様の構成にはついては、詳細な説明を省略する。リセット回路80は、診断対象である第1容量C−1および第2容量C−2の接続状態が異常であることを表すエラー情報信号77が診断回路72aから入力された場合に、リセット信号91を出力する。ここで、第1電圧と第2電圧との間の電位差を変更した後、リセット信号91を出力しても良い。これにより、前回と異なる条件で回路を動作させるよう試みることで、適切な回路動作を促すことができる。
1−3.第2実施形態
図7は、第2実施形態の物理量検出装置1000の機能ブロック図である。第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
物理量検出装置1000は、物理量として1軸方向の角速度と2軸方向の加速度とを検出する。物理量検出装置1000は、角速度を検出する構成として、ジャイロセンサー素子100と、角速度検出回路4と、を備えている。物理量検出装置1000は、加速度を検出する構成として、検出素子400xと、検出素子400yと、加速度検出回路5と、を備えている。また、物理量検出装置1000は、温度に基づく補正を行うために、温度センサー3を備えている。
本実施形態の物理量検出装置1000は、さらに、選択回路6、ADC(Analog-to-digital converter)7、デジタル処理回路8、インターフェイス回路9および故障診断回路10を備えている。
本実施形態においては、ジャイロセンサー素子100、検出素子400xおよび検出素子400yを除く構成は、物理量検出回路(集積回路装置;電子回路の一例)2として構成されている。なお、本実施形態の物理量検出装置1000は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
温度センサー3は、温度に応じた温度信号408を選択回路6に出力する。
角速度検出回路4は、角速度に応じた検出信号37aを選択回路6に出力する。また、角速度検出回路4は、エラー情報信号77を故障診断回路10に出力する。
検出素子400xおよび検出素子400yは、静電容量型の加速度検出素子で構成されている。検出素子400xは、加速度検出回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号402および検出信号403を加速度検出回路5に差動出力する。検出素子400yは、加速度検出回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号404および検出信号405を加速度検出回路5に差動出力する。
加速度検出回路5は、検出信号402〜405に基づいて、加速度に応じた加速度信号406を選択回路6に出力する。また、加速度検出回路5は、加速度検出回路5内で生じた異常に関する情報をエラー情報信号407として故障診断回路10に出力する。
選択回路6は、入力される信号から1つを順次選択して信号409としてADC7に出力する。
ADC7は、入力される信号をデジタル信号に変換して信号410としてデジタル処理回路8に出力する。
デジタル処理回路8は、入力される信号に対して種々のデジタル処理を行って信号411としてインターフェイス回路9に出力する。デジタル処理としては、例えば、フィルター処理や温度特性を補正する処理などを行ってもよい。
故障診断回路10は、入力される信号に基づいて、角速度検出回路4、加速度検出回路5、ジャイロセンサー素子100、検出素子400xおよび検出素子400yの少なくともいずれかで異常が発生しているか否かを判定して、判定結果を信号412としてインターフェイス回路9に出力する。
インターフェイス回路9は、入力される信号を所定の通信フォーマットに変換して信号
413として外部に出力する。
第2実施形態の物理量検出装置1000においても、第1実施形態と同様の理由により同様の効果を奏する。
2.電子機器
図8は、本実施形態に係る電子機器500の機能ブロック図である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器500は、診断回路72を備えているセンサーとしての角速度検出装置1(物理量検出装置)を含む電子機器500である。図8に示される例では、電子機器500は、角速度検出装置1、CPU(Central Processing Unit)520、操作部530、ROM(Read Only Memory)540、RAM(Random Access Memory)550、通信部560、表示部570、音出力部580を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る電子機器500は、図9に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
CPU520は、ROM540等に記憶されているプログラムに従い、不図示のクロック信号生成回路が出力するクロックパルスを用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU520は、操作部530からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部560を制御する処理、表示部570に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部580に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部530は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU520に出力する。
ROM540は、CPU520が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM550は、CPU520の作業領域として用いられ、ROM540から読み出されたプログラムやデータ、操作部530から入力されたデータ、CPU520が各種プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部560は、CPU520と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部570は、LCD(Liquid Crystal Display)や電気泳動ディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU520から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部580は、スピーカー等の音を出力する装置である。
本実施形態に係る電子機器500によれば、レギュレーター71から電源供給を受ける回路の動作中に容量Cの接続状態の診断を可能とする診断回路72を備えているので、安定した動作が可能な電子機器500を実現することができる。
本実施形態において、CPU520は、角速度検出装置1に何らかの異常があったことを表すエラー信号を角速度検出装置1から受信した場合に、異常が発生した箇所を特定するために、角速度検出装置1に対し、上述した第1または第2実施形態の角速度信号処理
回路4によって容量の接続状態を判定する動作を行うよう命令するコマンドを送信してもよい。
また、本実施形態において、CPU520は、角速度検出装置1から出力されるセンサー信号に含まれるノイズ量を計算するノイズ量算出処理と、計算したノイズ量が予め定められた閾値より大きいことを判定する判定処理と、を行ってもよい。これにより、ノイズ量が変化しても信頼性の高い動作が可能な電子機器500を実現できる。
さらにまた、本実施形態では、電子機器500が、センサーとしての角速度検出装置1を1つ備える例について説明したが、同様の角速度検出装置を2つ備えていてもよい。すなわち、電子機器500は、第1のセンサー信号を出力する第1の角速度検出装置と、第2のセンサー信号を出力する第2の角速度検出装置と、を備えていてもよい。その場合、CPU520は、第1のセンサー信号に含まれる第1のノイズ量および第2のセンサー信号に含まれる第2のノイズ量を計算するノイズ量算出処理と、計算した第1のノイズ量および第2のノイズ量に応じて、第1のセンサー信号と第2のセンサー信号とのいずれかを選択する選択処理と、を行ってもよい。これにより、各センサー信号に含まれるノイズ量を計算し、各ノイズ量に応じて第1および第2のセンサー信号から適切なセンサー信号を選択することにより、各センサー信号のノイズ量が変化しても信頼性の高い動作が可能な電子機器500を実現できる。なお、選択処理は、例えば、第1のノイズ量と第2のノイズ量とを比較して、ノイズ量の小さい方に対応するセンサー信号を選択する。
電子機器500としては種々の電子機器が考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(point of sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、電力計、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図9は、電子機器500の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。電子機器500であるスマートフォンは、操作部530としてボタンを、表示部570としてLCDを備えている。そして、電子機器500であるスマートフォンは、レギュレーター71から電源供給を受ける回路の動作中に容量Cの接続状態の診断を可能とする診断回路72を備えているので、安定した動作が可能な電子機器500を実現することができる。
3.移動体
図10は、本実施形態に係る移動体600の一例を示す図(上面図)である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る移動体600は、診断回路72を備えている物理量検出装置1000を含む移動体400である。また、図10に示される例では、移動体600は、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコント
ローラー620、コントローラー630、コントローラー640、バッテリー650およびバックアップ用バッテリー660を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体600は、図11に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
本実施形態に係る移動体600によれば、レギュレーター71から電源供給を受ける回路の動作中に容量Cの接続状態の診断を可能とする診断回路72を備えているので、安定した動作が可能な移動体600を実現することができる。
このような移動体600としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…角速度検出装置、2…物理量検出回路(集積回路装置)、3…温度センサー、4,4a…角速度検出回路、5…加速度信号処理回路、6…選択回路、7…ADC、8…デジタル処理回路、9…インターフェイス回路、10…故障診断回路、11…外部出力端子、12〜17,16−1,16−2…外部入力端子、17a,18,18−1,18−2,19…外部出力端子、20…駆動回路、21,22…駆動信号、24…方形波電圧信号、30…検出回路、31,32…交流電荷(検出電流)、39…デジタル信号、70,70a…電源回路、71…レギュレーター、71−1…第1レギュレーター、71−2…第2レギュレーター、72,72a…診断回路、76…書き込み制御信号、78…出力電圧、79…制御信号、80…レジスター、90…リセット回路、91…リセット信号、100…ジャイロセンサー素子、101a〜101b…駆動振動腕、102…検出振動腕、103…錘部、104a〜104b…駆動用基部、105a〜105b…連結腕、106…錘部、107…検出用基部、112〜113…駆動電極、114〜115…検出電極、116…共通電極、210…I/V変換回路(電流電圧変換回路)、220…AC増幅回路、230…振幅調整回路、310…チャージアンプ回路、320…チャージアンプ回路、330…差動増幅回路、340…AC増幅回路、350…同期検波回路、352…位相変更回路、360…平滑回路、370…可変増幅回路、380…フィルター回路、390…ADC、392…インターフェイス回路、500…電子機器、520…CPU、530…操作部、540…ROM、550…RAM、560…通信部、570…表示部、580…音声出力部、600…移動体、620…コントローラー、630…コントローラー、640…コントローラー、650…バッテリー、660…バックアップ用バッテリー、721…切り替え回路、721−1…第1切り替え回路、721−2…第2切り替え回路、722,722−1,722−2…検出回路、723,723a…判定回路、724…切り替え信号生成回路、725,725a…レジスター書き込み制御回路、1000…物理量検出装
置、7231…ラッチ回路、7232…判定部、A1,A1−1,A1−2…増幅回路、C…容量、C−1…第1容量、C−2…第2容量、Ci…内部容量、Ci−1…第1内部容量、Ci−2…第2内部容量、Cmp1…比較器、Cmp1−1…第1比較器、Cmp1−2…第2比較器、I1,I1−1,I1−2…電流源回路、Inv1…インバーター、M1,M1−1,M1−2,M2−1,M2−2…PMOSトランジスター、R1〜R3,R1−1〜R3−1,R1−2〜R3−2…抵抗、SW1〜SW3,SW1−1〜SW3−1,SW1−2〜SW3−2…スイッチ

Claims (13)

  1. 第1電圧を出力するレギュレーターの出力端子に接続される容量の接続状態を診断する診断回路であって、
    第1期間の間、前記レギュレーターの出力電圧を前記第1電圧より高い第2電圧に切り替える切り替え制御処理を行う切り替え回路と、
    前記切り替え制御処理による前記レギュレーターの出力電流の変化を検出する検出回路と、
    前記検出回路の検出結果に基づいて、前記容量の前記接続状態を判定する判定回路と、
    を備える、診断回路。
  2. 請求項1に記載の診断回路であって、
    切り替え信号生成回路を備え、
    前記切り替え回路は、前記切り替え信号生成回路からのパルス信号に基づいて、前記レギュレーターの出力電圧を前記第2電圧に切り替える、診断回路。
  3. 請求項1または2に記載の診断回路であって、
    前記検出回路は、
    内部容量と、
    前記レギュレーターの前記出力電流のミラー電流を、前記内部容量の一端に出力するカレントミラー回路と、
    を備え
    前記判定回路は、
    前記内部容量の前記一端の電圧と、基準電圧と、を比較することによって、前記出力電流の変化を検出する比較器を備える、診断回路。
  4. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の診断回路と、
    前記レギュレーターから電源が供給される回路ブロックと、
    前記第1期間において、前記回路ブロックの一部を非動作状態とする制御回路と、
    を備える、電子回路。
  5. 第1レギュレーターの出力端子に接続された第1容量、および、第2レギュレーターの出力端子に接続された第2容量の接続状態を診断する診断回路であって、
    第1期間の間、第1電圧を出力する前記第1レギュレーターの出力電圧を前記第1電圧より高い第2電圧に切り替える第1切り替え回路と、
    第1内部容量と、
    前記第1レギュレーターの出力電流のミラー電流を、前記第1内部容量の一端に出力する第1カレントミラー回路と、
    前記第1内部容量の前記一端の電圧と、第1基準電圧と、を比較する第1比較器と、
    前記第1期間の間、第3電圧を出力する前記第2レギュレーターの出力電圧を前記第3電圧より高い第4電圧に切り替える第2切り替え回路と、
    第2内部容量と、
    前記第2レギュレーターの出力電流のミラー電流を、前記第2内部容量の一端に出力する第2カレントミラー回路と、
    前記第2内部容量の前記一端の電圧と、第2基準電圧と、を比較する第2比較器と、
    前記第1内部容量の前記一端の電圧が前記第1基準電圧より大きくなるまでの時間と、前記第2内部容量の前記一端の電圧が前記第2基準電圧より大きくなるまでの時間と、に基づいて、前記第1容量および前記第2容量の前記接続状態を判定する判定部と、
    を備える、診断回路。
  6. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路と、
    レジスターと、
    を備える電子回路であって、
    前記診断回路は、前記判定回路が前記容量の前記接続状態が異常であると判定した場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、電子回路。
  7. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路を備える電子回路であって、
    前記判定回路は、前記容量の前記接続状態が異常であると判定した場合に、外部にエラー情報信号を出力する、電子回路。
  8. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路を備える電子回路であって、
    前記判定回路において前記接続状態が異常であると判定した場合に、前記電子回路のリセット信号を出力するリセット回路を備える、電子回路。
  9. 請求項5に記載の診断回路を備える電子回路であって、
    前記判定回路において前記接続状態が異常であると判定した場合に、前記第1電圧と前記第2電圧との間の電位差を変更して前記電子回路のリセット信号を出力するリセット回路を備える、電子回路。
  10. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路を備える、電子機器。
  11. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路と、
    物理量の大きさに応じたセンサー信号を出力するセンサーと、
    処理回路と、
    を備え、
    前記処理回路は、
    前記センサー信号に含まれるノイズ量を計算するノイズ量算出処理と、
    前記ノイズ量が閾値より大きいことを判定する判定処理と、
    を行う、電子機器。
  12. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路と、
    物理量の大きさに応じた第1のセンサー信号を出力する第1のセンサーと、
    物理量の大きさに応じた第2のセンサー信号を出力する第2のセンサーと、
    処理回路と、
    を備え、
    前記処理回路は、
    前記第1のセンサー信号に含まれる第1のノイズ量および前記第2のセンサー信号に含まれる第2のノイズ量を計算するノイズ量算出処理と、
    前記第1のノイズ量および前記第2のノイズ量に応じて、前記第1のセンサー信号と前記第2のセンサー信号とのいずれかを選択する選択処理と、
    を行う、電子機器。
  13. 請求項1ないし3および5のいずれか1項に記載の診断回路を備える、移動体。
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