JP2017096544A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】側壁を底板に固定するビスに沿って水滴が筐体外へ滲み出る現象を防止することができるヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】内壁80の下辺80eには、ビス95、95の真上の位置に、下へ広がるV字切欠き96が切欠き形成されている。内壁80を流下する露は、頂点96aで左右又は左もしくは右へ向きを変え、斜辺96bに沿って流れ、下辺80eに至る。下辺80eに溜まった露は成長して、水滴89となって落下する。水滴89は開口幅Wの外側でだけ落下するため、水滴89がビス95に当たる心配はない。ビス95に当たらないため、ビス95を伝わって水滴89が筐体の外へ滲み出ることもない。
【選択図】図7

Description

本発明は、地中熱などの熱源を利用するヒートポンプ装置に関する。
室内の熱を汲み上げて屋外へ放出することで室内を冷却するヒートポンプ装置が、広く普及している。
夏場のように外気温が高く、このような外気へ放熱する場合は、ヒートポンプ装置の運転費用が嵩む。
外気温は季節や昼夜によって大きく変動するが、地中の温度は一年を通して殆ど変化がない。そこで、夏場に低温である地中へ熱を逃がすヒートポンプ装置が提案され、実用に供されるようになってきた(例えば、特許文献1(図1)参照)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11に示すように、冷温水システム100は、地中熱を利用する地中熱ヒートポンプユニット101と、大気熱を利用する空気熱ヒートポンプユニット120と、ファンコイル等の室内端末130と、これらを結ぶ管路群とからなる。
地中熱ヒートポンプユニット101の一方の壁102に、地中往き接続口103と地中戻り接続口104とが設けられ、冷温水往き接続口105が他方の壁108に設けられ、冷温水戻り接続口106が底に設けられている。
冷温水往き接続口105から筐体107内へ第1内部管路111が延びており、冷温水戻り接続口106から筐体107内へ第2内部管路112が延びており、地中戻り接続口104から筐体107内へ第3内部管路113が延びており、地中往き接続口103から筐体107内へ第4内部管路114が延びている。
そして、地中往き接続口103と地中戻り接続口104とに、地中熱交換器115の一端及び他端が接続される。
冷温水往き接続口105と空気熱ヒートポンプユニット120とが第1管路121で結ばれ、空気熱ヒートポンプユニット120と室内端末130とが第2管路122で結ばれ、室内端末130と冷温水戻り接続口106とが第3管路123で結ばれている。
地中熱ヒートポンプユニット101で冷やされた水は、第1管路121を介して空気熱ヒートポンプユニット120で更に冷やされる。更に冷やされた水が、第2管路122を介して室内端末130に供給される。室内端末130で冷気を室内へ放出する。放出により暖まった水が第3管路123を介して地中熱ヒートポンプユニット101に戻される。
冷温水往き接続口105の近傍の温度をt1、冷温水戻り接続口106の近傍の温度をt2とすると、t1<t2であり、あるときの測定値では、t1は17℃、t2は19℃であった。
地中熱ヒートポンプユニット101は、温度t2まで暖められた水を冷却する役割を果たし、そのために、地中熱交換器115を介して熱を地中に放出する。
地中往き接続口103の近傍の温度をt4、地中戻り接続口104の近傍の温度をt3とすると、t3は当然t4より低温になる。あるときの測定値では、t3は23℃、t4は25℃であった。
冷房運転を実施したところ、他方の壁108の下部に水滴131が認められた。この水滴131の発生の仕組みを図面で説明する。
図12に示すように、底板125に他方の壁108の下部がビス132で固定され、このような他方の壁108に低温の冷温水往き接続口105が取付けられている。
冷温水往き接続口105で他方の壁108が冷やされる。大気に含まれる水蒸気が低温の他方の壁108の外面と内面に触れる。壁108の外側は風で大気が拡散されるが、壁108の内側は準密閉空間であるため、空気が淀み、内面に結露133が特に発生し易い。この結露133は、他方の壁108の内面を流下する。
流下した結露133は、ビス132を伝わって、他方の壁108の外面へ滲み出る。この滲みが成長して水滴131となる。
この水滴131により、地中熱ヒートポンプユニット101の外観性が低下しその対策が求められる。
特開2015−148362号公報
本発明は、筐体を構成する壁(側板)に、冷温水往き接続口が設けられている地中熱ヒートポンプユニット(以下、ヒートポンプ装置と記す。)において、壁(側板)を底板に固定するビスに沿って水滴が筐体外へ滲み出る現象を防止することができるヒートポンプ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ヒートポンプ回路を内蔵する筐体に、熱源に向かう管路に接続される熱源往き接続口と、前記熱源から戻る管路に接続される熱源戻り接続口と、室内端末に向かう管路に接続される冷温水往き接続口と、前記室内端末から戻る管路に接続される冷温水戻り接続口とが備えられ、冷房運転時には、前記熱源へ熱を放出し、前記室内端末から室内へ冷気を放出するヒートポンプ装置において、
前記筐体は、底板と、この底板から上に延びる4つの側板と、上面を塞ぐ天板とからなり、
前記側板のうち、いずれか1つの特定側板から前記筐体内に所定距離を保って配置される内壁がさらに設けられ、
前記特定側板に前記冷温水往き接続口の外径より大径の第1穴が設けられ、前記内壁に前記冷温水往き接続口を支持する第1支持穴が設けられ、この第1支持穴で支持された前記冷温水往き接続口の先端が、前記第1穴を貫通して前記特定側板から突出しており、
前記底板に前記特定側板がビス止めされ、このビスの先が前記筐体内へ突出すると共に前記内壁の下まで延びており、
前記内壁には、この内壁に生じる結露が、前記ビスに滴下しないよう誘導する滴下誘導手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、滴下誘導手段は、下方に開く切り欠きであることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、記切り欠きは、下方に開くV字切欠きであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、内壁で低温の冷温水往き接続口を支持するため、内壁に結露が発生する。露は内壁に沿って流下し、一部が下方のビスに向かう。本発明では、内壁に、この内壁に生じる結露がビスに滴下しないよう誘導する滴下誘導手段を設けた。滴下誘導手段により、結露がビスへ滴下することを防止することができる。
よって、本発明によれば、特定側板を底板に固定するビスに沿って水滴が筐体外へ滲み出る現象を防止することができるヒートポンプ装置が提供される。
請求項2に係る発明では、滴下誘導手段は、下方に開く切り欠きとした。切り欠きは、プレスで打ち抜くことで、内壁に容易に形成できるため、切り欠き形成に係る加工費を低減することができる。
請求項3に係る発明では、切り欠きは、下方に開くV字切欠きとした。V字切り欠きは、プレスで打ち抜くことに加えて切削加工や切断加工でも形成できるため、切り欠き形成に係る加工費を低減することができる。
そして、流下する露は切欠きの斜辺に沿って流れ内壁の下辺に至り、下辺から水滴となって底板の上面に落下する。V字切欠きの真下にビスがあり、V字切欠きで露の流下方向が変えられるため、ビスに水滴が落下することはない。
本発明に係るヒートポンプ装置を含む冷温水システムの構成図である。 本発明に係るヒートポンプ装置の正面図である。 本発明に係るヒートポンプ装置の斜視図である。 図2の要部拡大図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6矢視図である。 滴下誘導手段としてのV字切欠きの作用図である。 V字切欠きの変更例を説明する図である。 滴下誘導手段の変更例を説明する図である。 滴下誘導手段の更なる変更例を説明する図である。 従来の冷温水システムの構成図である。 従来の地中熱ヒートポンプ装置の要部拡大図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、冷温水システム10は、第1ヒートポンプ回路30を内蔵し地中熱などの熱源を利用するヒートポンプ装置11と、第2ヒートポンプ回路50を内蔵し大気熱を利用する空気熱ヒートポンプ装置40と、ファンコイル等の室内端末70と、これらを結ぶ管路群とからなる。
熱源は、地熱の他、河川の水、海水、井戸水、貯水などが利用可能であり、種類は問わない。
ヒートポンプ装置11の例えば左の側板12の内側に内壁80が設けられ、この内壁80に、熱源往き接続口13と熱源戻り接続口14と冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16が、まとめて設けられている。左の側板12は、4つの側板から特定された特定側板である。
冷温水往き接続口15から筐体17内へ第1内部管路21が延びており、冷温水戻り接続口16から筐体17内へ第2内部管路22が延びており、熱源戻り接続口14から筐体17内へ第3内部管路23が延びており、熱源往き接続口13から筐体17内へ第4内部管路24が延びている。第4内部管路24が熱源へ向かう管路であり、第3内部管路23が熱源から戻る管路となる。
そして、熱源往き接続口13と熱源戻り接続口14とに、熱源中熱交換器25の一端及び他端が接続される。なお、熱源としての河川の水、海水、井戸水、貯水を汲み上げて利用する場合は、熱源中熱交換器25は省くことができる。また、一定温度の水を供給する冷水器を熱源として利用してもよい。この場合も熱源中熱交換器25は不要となる。
第1ヒートポンプ回路30は、閉ループ状の第1冷媒配管31と、この第1冷媒配管31に介設される第1圧縮機32と、第1四方弁33、第1熱源側熱交換器34、第1膨張弁35及び第1負荷側熱交換器36とからなる。
第1熱源側熱交換器34に第3内部管路23と第4内部管路24が接続され、第3内部管路23には熱源側循環ポンプ37と熱源側シスターン38とが設けられている。熱源側シスターン38は、循環液(不凍液、水など)を貯えるタンク又はリザーバーである。
第1負荷側熱交換器36に第1内部管路21と第2内部管路22が接続され、第2内部管路22には負荷側循環ポンプ39と冷暖房用シスターン41とが設けられている。冷暖房用シスターン41は、循環液(不凍液、水など)を貯えるタンク又はリザーバーである。
空気熱ヒートポンプ装置40は、第1接続口42と第2接続口43を備えている。内蔵する第2ヒートポンプ回路50は、閉ループ状の第2冷媒配管51と、この第2冷媒配管51に介設される第2圧縮機52、第2四方弁53、第2熱源側熱交換器54、第2膨張弁55及び第2負荷側熱交換器56とからなる。
冷温水往き接続口15から第1管路57が延び、この第1管路57が第1接続口42に接続される。また、第2接続口43から第2管路58が延び、この第2管路58が往きヘッダー59に接続される。この往きヘッダー59から複数本の第3管路61が延びて室内端末70に接続される。
室内端末70から延びる第4管路62は戻りヘッダー63に接続される。戻りヘッダー63から延びる第5管路64は冷温水戻り接続口16に接続される。
以上の構成からなる冷温水システム10において、冷房設定での冷温水システム10の作用を説明する。
冷房設定では、第1ヒートポンプ回路30の冷媒は、第1四方弁33の流路切り換え作用により、図面時計方向に第1冷媒配管31内を回される。
冷媒の保有熱は、第1熱源側熱交換器34で第3内部管路23から流入する循環液に与えられ、暖まった循環液は第4内部管路24を通って、熱源往き接続口13に向かう。
一方、第1熱源側熱交換器34で冷やされた冷媒は、第1膨張弁35で断熱膨張され、さらに温度が下がる。低温の冷媒が第2内部管路22から流入する循環液を冷却する。冷やされた循環液は第1内部管路21から第1管路57を通って空気熱ヒートポンプ装置40に向かう。冷温水往き接続口15付近での温度t1は例えば17℃である。
第2ヒートポンプ回路50も同様であり、第2熱源側熱交換器54で大気へ放熱しつつ、第2負荷側熱交換器56で第1管路57から流入する循環液を更に冷やす。冷やされた循環液は第2管路58、往きヘッダー59及び第3管路61を通って室内端末70に至り、室内端末70で冷気を室内へ放出する。放出により暖まった循環液は第4管路62、戻りヘッダー63及び第5管路64を通ってヒートポンプ装置11に戻る。冷温水戻り接続口16付近での温度t2は温度t1よりは高くなり、例えば19℃である。
第1熱源側熱交換器34で暖められた循環液は、第4内部管路24、熱源往き接続口13を通って熱源中熱交換器25に至り、この熱源中熱交換器25を介して地中に熱を放出する。熱源往き接続口13付近での温度t4は、例えば25℃である。
この放出により低温になった循環液は、熱源戻り接続口14、第3内部管路23を通って第1熱源側熱交換器34に戻る。熱源戻り接続口14付近での温度t3は、温度t4よりも低くなり、例えば23℃である。
暖房設定の場合は、第1・第2ヒートポンプ回路30、50において、冷媒を反時計方向に循環させる。よって、冷温水システム10は、冷房設定と暖房設定の何れもが可能となる。
以上に述べたヒートポンプ装置11の具体的構成、特に、熱源往き接続口13と熱源戻り接続口14と冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16の配置について詳しく説明する。
図2に示すように、ヒートポンプ装置11は、筐体17の左の側板12に、熱源往き接続口13と熱源戻り接続口14と冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16とをまとめて備えている。筐体17は、底板66と、この底板66から上に延びる4つの側板(左の側板12、右の側板67、前面側板68及びこの前面側板68の後ろに配置される後面側板(図3、符号69))と、天板71とからなる六面体(ボックス)である。
図3に示すように、左の側板12に設けられる熱源往き接続口13と熱源戻り接続口14とは左右に並べられている。これらの熱源往き接続口13と熱源戻り接続口14の上方に冷温水戻り接続口16が配置され、この冷温水戻り接続口16の上方に冷温水往き接続口15が配置されている。
4つの接続口13〜16が左の側板12に集約されているため、接続配管工事が効率よく行える。4つの接続口13〜16が、上下左右に適度に離れているため、配管の接続が容易になる。よって、配管工事時間を短縮することができる。
図4に示すように、底板66は、縁に上方へ延びる周壁部66aを備えており、この周壁部66aに左の側板12が当てられ、外から水平に長いビス95がねじ込まれる。
ビス95は、種々の箇所にねじ込まれ、必要な長さは様々である。部品の共通化を図るために、首下の長さが少なくとも距離L以上のビス95が採用され、種々の箇所にねじ込まれる。
結果、左の側板12及び周壁部66aを貫通したビス95の先端は、内壁80の下に達する。
また、左の側板12に、冷温水往き接続口15の外径より大径の第1穴76と、冷温水戻り接続口16の外径より大径の第2穴77と、熱源戻り接続口14の外径より大径の第3穴78と、熱源往き接続口13の外径より大径の第4穴79が設けられている。
また、筐体17内に、左の側板12から所定距離Lだけ離れた位置に内壁80が設けられている。内壁80は縦長の平板であり、上端にリブ80aを備えている。このリブ80aは平板の曲げ剛性を高める役割を果たすが、距離Lよりは短いため、左の側板12に接触してはいない。
この内壁80に、冷温水往き接続口15を支持する第1支持穴81と、冷温水戻り接続口16を支持する第2支持穴82と、熱源戻り接続口14を支持する第3支持穴83と、熱源往き接続口13を支持する第4支持穴81とが設けられている。
冷温水往き接続口15は、筒状の接続口本体85の途中に鍔状のフランジ部86を一体的に備える。
好ましくは、第1〜第2支持穴81〜82の周囲にボス部87を設ける。フランジ部86はビス88又はボルトでボス部87に固定される。冷温水戻り接続口16も同様である。
左の側板12には、冷温水往き接続口15の支持位置と対向する箇所に、冷温水往き接続口15の外径より大径の第1穴76が設けられ、冷温水往き接続口15の接続口本体85が第1穴76に挿通され、冷温水往き接続口15の先端が、左の側板12から突出し、この突出した部位に第1管路57が接続される。第1穴76が大径であるため、冷温水往き接続口15は、左の側板12に触れることはない。
同様に、冷温水戻り接続口16、熱源戻り接続口14及び熱源往き接続口13は第2〜第4穴77〜79に挿通され先端が左の側板12から突出しており、第2〜第4穴77〜79が大径であるため、冷温水戻り接続口16、熱源戻り接続口14及び熱源往き接続口13が左の側板12に触れることはない。
冷房運転時に冷温水往き接続口15付近の温度t1及び冷温水戻り接続口16付近の温度t2が低温であるため、夏場などに内壁80が結露することがある。すると、内壁80から水滴89が底板66上に落下する。この水滴89は底板66に設けた排水口を通って排出される。水滴89の一部は長いビス95に当たる。
なお、左の側板12は、第1穴76が大径であるため、低温の冷温水往き接続口15に触れておらず、さらに、左の側板12と内壁80との間に距離Lの空気層が存在し、この空気層が断熱効果を発揮するため、左の側板12の温度t5は十分に高くなり、左の側板12が結露することはない。
冷房運転時に最も低温の冷温水往き接続口15と次に低温の冷温水戻り接続口16とを内壁80で支持することに加えて、温度的に冷温水往き接続口15や冷温水戻り接続口16よりも高い熱源戻り接続口14と熱源往き接続口13も一緒に内壁80で支持することで、冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16からの冷熱の伝熱によって温度が低下しようとする内壁80を、熱源戻り接続口14と熱源往き接続口13からの温熱の伝熱により内壁80の温度低下を抑制することができる。
また、内壁80に設けたボス部87は、省くことができる。
省くことにより、内壁80の製造費を下げることができる。
一方、ボス部87を設けることで、冷温水往き接続口15と内壁80との間、または冷温水戻り接続口16と内壁80との間の熱伝導は、小面積のボス部87を通じて行われる。熱伝導量は断面積に比例するため、ボス部87が無いときよりは有る方が、内壁80の温度を上げることができ、結露の発生頻度を下げることができる。
冷房運転時に最も低温の冷温水往き接続口15および次に低温の冷温水戻り接続口16に対応する第1支持穴81および第2支持穴82の周囲だけボス部87があることで、冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16からの内壁80への冷熱の伝熱を極力抑制するようにし、温度的に冷温水往き接続口15や冷温水戻り接続口16よりも高い熱源戻り接続口14と熱源往き接続口13に対応する第3支持穴83および第4支持穴84の周囲にはボス部87を設けず、フランジ部86が直接、内壁80に接触させることで、熱源戻り接続口14と熱源往き接続口13から内壁80へ積極的に温熱を伝熱させ、内壁80の温度低下を軽減することができ、結露の発生頻度を下げることができる。
また、実施例では、内壁80に、冷温水往き接続口15と、冷温水戻り接続口16と、熱源戻り接続口14と、熱源往き接続口13との全てを支持させたが、以下の形態であっても差し支えない。
すなわち、冷房運転時に最も低温の冷温水往き接続口15だけを内壁80で支持し、他の冷温水戻り接続口16と、熱源戻り接続口14と、熱源往き接続口13とは左の側板12に支持させる。内壁80の小型化を図ることができる。
または、冷房運転時に最も低温の冷温水往き接続口15と次に低温の冷温水戻り接続口16とを内壁80で支持し、他の熱源戻り接続口14と、熱源往き接続口13とは左の側板12に支持させる。
冷温水往き接続口15で冷やされた内壁80は、直接、左の側板12に取付けてもよいが、次に説明する構造にすることが望ましい。
平面断面図である図5(a)に示すように、内壁80は、左右の側辺に左の側板12へ延びる縦壁部91、91と、これらの縦壁部91、91の先端から左の側板12に平行に延びる横壁部92、92とを有している。横壁部92と左の側板12との間に、左の側板12および内壁80(横壁部92)よりも熱伝導率の低いゴム板やコルク板などの断熱板93を介在させる。すると、内壁80から左の側板12への熱伝導が抑制され、低温の内壁80で左の側板12が過度に冷却される心配はなくなる。
図5(b)に示すように、断熱板93は縦長の帯板である。
なお、断熱板93は、横壁部92と左の側板12との間に、隙間を形成するスペーサーであってもよい。スペーサーとしてダボと呼ばれる突起部、バーリング加工で形成される突起部、横壁部92に接着剤で固定する金属ピースや樹脂ピースであってもよい。スペーサーにより、内壁80と左の側板12との間に隙間ができるため、内壁80から左の側板12への熱伝導が抑制され、低温の内壁80で左の側板12が過度に冷却される心配はなくなる。
図6は図4の6矢視図であり、図6に示すように、底板66の周壁部66aに、前面側板68と後面側板69と左の側板12とが当てられ、特に、左の側板12は、ビス95、95で周壁部66aに固定されている。また、接続口13〜16を支える内壁80は、左右の横壁部92、92が左の側板12に連結されるようにして、左の側板12に固定される。
そして、内壁80の下辺80eには、ビス95、95の真上の位置に、滴下誘導手段としての下へ広がるV字切欠き96、96が切欠き形成されている。V字切欠き96は、プレスで打ち抜くことや、鋸で切り取ることで容易に形成できるため、形成方法は任意である。
図7に示すように、ビス95の真上位置に設けられるV字切欠き96は、頂点96aと、この頂点96aから斜めに下がる斜辺96b、96bとで構成される。斜辺96b、96bがなす広がり角θ1は40〜120°の範囲から選ばれる。そして、V字切欠き96の開口幅Wは、ビス95の径dより大きく設定する。
頂点96aを通る垂線とビス95の中心を通る垂線とは合致していることを原則とする。すなわちオフセットδがゼロであることを原則とする。ただし、加工誤差や取付け誤差を含め、δをある程度許容するが望まれる。この場合であっても、ビス95が開口幅Wから外れないようにする必要があり、δは(W−d)の半分未満とすることが好ましい。
このようにしてV字切欠き96を設けることにより、内壁80を流下する露のうち、頂点96aに流下する露は、頂点96aで左右又は左もしくは右へ向きを変え、斜辺96bに沿って流れ、下辺80eに至り、内壁80を流下する露のうち、斜辺96bに流下する露は、そのまま斜辺96bに沿って流れ、下辺80eに至る。下辺80eに溜まった露は成長して、水滴89となって落下する。水滴89は開口幅Wの外側でだけ落下するため、水滴89がビス95に当たる心配はない。
ビス95に当たらないため、ビス95を伝わって水滴89が筐体の外へ滲み出ることもない。
V字切欠き96は、図8(a)に示すように斜辺96bの下端から鉛直辺96cを延ばしたものであっても良い。
また、図8(b)に示すように斜辺96bの下端から第2斜辺96dを延ばしたものであっても良い。この場合は、開口の広がり角θ2は、頂点96aでの広がり角θ1より小さく設定する。斜辺96b、96dが水平に近くなると、斜辺96b、96dから水滴89が落下する危険性が増すからである。
滴下誘導手段は、内壁80に生じる結露が、ビス95に滴下しないよう誘導する手段であって、V字切り欠き96の他、次に述べる形態であってもよい。
図9に示すように、ビス95の真上にて内壁80に設けられる滴下誘導手段は、内壁80の下辺80eに形成された、下方へ開口する円弧切り欠き96Bであってもよい。円弧切り欠き96Bは、プレスで打ち抜くことで、内壁80に容易に形成できるため、切り欠き形成に要する加工費を低減することができる。
内壁80を流下する露が円弧に沿って流れを変えるため、ビス95へ滴下する心配がない。円弧は半円を含む円の一部、U字、半楕円を含む楕円の一部、半長円を含む長円の一部の何れでもよい。
また、図10(a)に示すように、滴下誘導手段は、上に凸の円弧状の庇(ひさし)96C及び/又は上に凸の円弧状の溝96Dであってもよい。
図10(a)のb−b線断面図である図10(b)に示すように、庇96Cや円弧状の溝96Dは、プレス加工や型押しで形成することができる。なお、庇96Cは別部品を内壁80に溶接やビス止めなどで付設してもよく、また、溝96Dは内壁80を切削して形成してもよい。
さらには、庇96Cは、上に凸の円弧形状の他、下に開いたV字形状、左右の一方に下り勾配とした直線形状でもよく、露がビス95に滴下しない形状であれば、形状は任意である。溝96Dも同様である。
なお、図4で説明したように、左の側板12に対して内壁80を設けることが最も重要であり、冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16と熱源戻り接続口14と熱源往き接続口13のレイアウトは自由であるが、好ましくは、図3で説明したように、低温の冷温水往き接続口15と冷温水戻り接続口16を、高温の熱源戻り接続口14や熱源往き接続口13より上位に配置する。
図4において、下位の熱源戻り接続口14や熱源往き接続口13は比較的高温であるため、暖気帯を形成する。低温の冷温水往き接続口15や冷温水戻り接続口16が発生する冷気は、下降流となって底板66に向かうが、暖気帯で阻止され、底板66に到達することはない。よって、底板66下面で結露が発生する心配はない。
併せて、熱源戻り接続口14から筐体17内へ延びる下位の第3内部管路23や熱源往き接続口13から筐体17内へ延びる下位の第4内部管路24は比較的高温であるため、これらも暖気帯を形成する。上位の第1内部管路21や第2内部管路22は低温であって、これらが発生する冷気は、下降流となって底板66に向かうが、暖気帯で阻止され、底板66に到達することはない。よって、底板66下面で結露が発生する心配はない。
尚、内壁80は、左の側板12に付設する他、別の側板(右の側板67、前面側板68又は後面側板69)の一つに付設してもよい。この場合、内壁80と対向する別の側板に、4つの接続口13〜16が挿通される穴76〜79が設けられる。
また、本発明のヒートポンプ装置11は、空気熱ヒートポンプ装置40と組み合わせて使用するほか、単独で使用することは差し支えない。この場合、冷温水システム10は、ヒートポンプ装置11と、熱源中熱交換器25と、室内端末70と、管路群とで構成される。
本発明は、地中熱などの熱源を利用するヒートポンプ装置に好適である。
11…ヒートポンプ装置、12…特定側板(左の側板)、13…熱源往き接続口、14…熱源戻り接続口、15…冷温水往き接続口、16…冷温水戻り接続口、17…筐体、23…熱源から戻る管路(第3内部管路)、24…熱源へ向かう管路(第4内部管路)、30…ヒートポンプ回路(第1ヒートポンプ回路)、66…底板、67…側板(右の側板)、68…側板(前面側板)、69…側板(後面側板)、70…室内端末、71…天板、76…第1穴、80…内壁、81…第1支持穴、95…ビス、96、96B、96C、96D…滴下誘導手段、L…所定の距離。

Claims (3)

  1. ヒートポンプ回路を内蔵する筐体に、熱源に向かう管路に接続される熱源往き接続口と、前記熱源から戻る管路に接続される熱源戻り接続口と、室内端末に向かう管路に接続される冷温水往き接続口と、前記室内端末から戻る管路に接続される冷温水戻り接続口とが備えられ、冷房運転時には、前記熱源へ熱を放出し、前記室内端末から室内へ冷気を放出するヒートポンプ装置において、
    前記筐体は、底板と、この底板から上に延びる4つの側板と、上面を塞ぐ天板とからなり、
    前記側板のうち、いずれか1つの特定側板から前記筐体内に所定距離を保って配置される内壁がさらに設けられ、
    前記特定側板に前記冷温水往き接続口の外径より大径の第1穴が設けられ、前記内壁に前記冷温水往き接続口を支持する第1支持穴が設けられ、この第1支持穴で支持された前記冷温水往き接続口の先端が、前記第1穴を貫通して前記特定側板から突出しており、
    前記底板に前記特定側板がビス止めされ、このビスの先が前記筐体内へ突出すると共に前記内壁の下まで延びており、
    前記内壁には、この内壁に生じる結露が、前記ビスに滴下しないよう誘導する滴下誘導手段が設けられていることを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記滴下誘導手段は、下方に開く切り欠きであることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記切り欠きは、下方に開くV字切欠きであることを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ装置。
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